JP2000205531A - 灰溶融炉 - Google Patents
灰溶融炉Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塩を炉体内から効率良く除去する。
【解決手段】 炉体1内の上部に、灰移動防止用堰12
と塩移動防止用堰17を配置して、灰投入口6に臨む灰
投入域10と、塩揮散域18と、出滓口9に臨む出滓域
11とに分離する。灰投入域10に上部電極を挿入配置
する。炉体1底部に炉底電極4を設ける。灰投入域10
で灰7を溶融してスラグ8を生成する際灰7に含まれて
いる塩13は比重差により溶融スラグ8と未溶融灰7と
の間に層状に溜められる。塩13の量が多くなって灰移
動防止用堰12の下方をくぐり抜けた塩13は、塩揮散
域18のスラグ8の上層に移され、スラグ8の熱により
揮散される。
と塩移動防止用堰17を配置して、灰投入口6に臨む灰
投入域10と、塩揮散域18と、出滓口9に臨む出滓域
11とに分離する。灰投入域10に上部電極を挿入配置
する。炉体1底部に炉底電極4を設ける。灰投入域10
で灰7を溶融してスラグ8を生成する際灰7に含まれて
いる塩13は比重差により溶融スラグ8と未溶融灰7と
の間に層状に溜められる。塩13の量が多くなって灰移
動防止用堰12の下方をくぐり抜けた塩13は、塩揮散
域18のスラグ8の上層に移され、スラグ8の熱により
揮散される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物の焼却灰や飛
灰などの灰を溶融処理するために用いる灰溶融炉に関す
るもので、特に、炉内に発生した塩を効率よく分離除去
するようにした灰溶融炉に関するものである。
灰などの灰を溶融処理するために用いる灰溶融炉に関す
るもので、特に、炉内に発生した塩を効率よく分離除去
するようにした灰溶融炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、廃棄物の焼却灰に含まれるダイオ
キシン類の分解という観点から、灰溶融炉による灰溶融
が広く普及している。この種灰溶融炉のうち、直流電気
抵抗式のものは、図3(イ)(ロ)にその一例の概略を
示す如く、炉蓋2の中央部を昇降可能に貫通させて炉体
1内に挿入配置した陽極としての上部電極3と、炉体1
の底部に設けた陰極としての炉底電極4に図示しない直
流電源を接続し、灰送給装置5より炉蓋2に設けた灰投
入口6を通して炉体1内に投入された灰7を、上記両電
極3,4間に流す電流のジュール熱で順次溶融させてス
ラグ8を生成させ、溶融スラグ8を炉体1の側壁上部に
設けた出滓口9よりオーバーフローさせて炉体1外へ排
出するようにしてある。
キシン類の分解という観点から、灰溶融炉による灰溶融
が広く普及している。この種灰溶融炉のうち、直流電気
抵抗式のものは、図3(イ)(ロ)にその一例の概略を
示す如く、炉蓋2の中央部を昇降可能に貫通させて炉体
1内に挿入配置した陽極としての上部電極3と、炉体1
の底部に設けた陰極としての炉底電極4に図示しない直
流電源を接続し、灰送給装置5より炉蓋2に設けた灰投
入口6を通して炉体1内に投入された灰7を、上記両電
極3,4間に流す電流のジュール熱で順次溶融させてス
ラグ8を生成させ、溶融スラグ8を炉体1の側壁上部に
設けた出滓口9よりオーバーフローさせて炉体1外へ排
出するようにしてある。
【0003】又、炉体1内の上記出滓口9の近傍位置
に、未溶融灰7が溶融スラグ8とともに出滓口9より流
出するのを防止するための堰を灰移動防止用堰12とし
て設けて、灰投入口6に臨む灰投入域10と出滓口9に
臨む出滓域11とに仕切るようにしてある。
に、未溶融灰7が溶融スラグ8とともに出滓口9より流
出するのを防止するための堰を灰移動防止用堰12とし
て設けて、灰投入口6に臨む灰投入域10と出滓口9に
臨む出滓域11とに仕切るようにしてある。
【0004】ところで、灰溶融により生成されたスラグ
は、自然界の石や砂と同様の性状を有しているため有効
な資源として活用することができるものである。しか
し、灰7には塩が含まれているため、灰7の溶融時には
比重差から溶融スラグ8の上層に塩13の層が形成され
ることとなり、このスラグ8より遊離される塩13は高
温雰囲気下で揮散する性質を有しているものであるが、
上記灰投入域10においては、比重差により上方が未溶
融灰7の層で覆われて、塩層の上面は温度が低く塩13
の揮散が妨げられ、このため塩13は溶融スラグ8と未
溶融灰7との間に層状に溜まるようになる。この塩13
の層は、灰7の溶融処理が継続されることにより厚くな
って行き、スラグ排出時に出滓口9から排出される溶融
スラグ8に塩13が混入するようになると、スラグの品
質が低下し、資源としての価値が低下してしまうことに
なる。そのため、上記塩13を炉体1内より分離除去す
ることが必要となる。
は、自然界の石や砂と同様の性状を有しているため有効
な資源として活用することができるものである。しか
し、灰7には塩が含まれているため、灰7の溶融時には
比重差から溶融スラグ8の上層に塩13の層が形成され
ることとなり、このスラグ8より遊離される塩13は高
温雰囲気下で揮散する性質を有しているものであるが、
上記灰投入域10においては、比重差により上方が未溶
融灰7の層で覆われて、塩層の上面は温度が低く塩13
の揮散が妨げられ、このため塩13は溶融スラグ8と未
溶融灰7との間に層状に溜まるようになる。この塩13
の層は、灰7の溶融処理が継続されることにより厚くな
って行き、スラグ排出時に出滓口9から排出される溶融
スラグ8に塩13が混入するようになると、スラグの品
質が低下し、資源としての価値が低下してしまうことに
なる。そのため、上記塩13を炉体1内より分離除去す
ることが必要となる。
【0005】かかる必要性のために、従来は、塩13を
揮散させるべく、炉体1内への灰7の投入を一時停止
し、塩13の層の上方を覆う未溶融灰7をすべて溶融さ
せて塩13の層を露出させ、溶融スラグ8からの熱によ
り灰投入域10内を昇温させて塩13を揮散させ、灰移
動防止用堰12に設けてある開口部14、炉体1の上部
に設けた排気口15を通して炉体1外へ排出させるよう
に操業したり、あるいは、図3(イ)に二点鎖線で示す
如く、灰投入域10側のスラグ8上面に塩13の層が形
成されるレベル位置の炉体1の側壁に、図示しない開閉
装置により開閉操作可能とした塩排出口16を設けて、
該塩排出口16を所要時期に開放操作することで塩層の
塩13を炉体1外へと流出させることにより塩13の排
出除去を行うようにしている。
揮散させるべく、炉体1内への灰7の投入を一時停止
し、塩13の層の上方を覆う未溶融灰7をすべて溶融さ
せて塩13の層を露出させ、溶融スラグ8からの熱によ
り灰投入域10内を昇温させて塩13を揮散させ、灰移
動防止用堰12に設けてある開口部14、炉体1の上部
に設けた排気口15を通して炉体1外へ排出させるよう
に操業したり、あるいは、図3(イ)に二点鎖線で示す
如く、灰投入域10側のスラグ8上面に塩13の層が形
成されるレベル位置の炉体1の側壁に、図示しない開閉
装置により開閉操作可能とした塩排出口16を設けて、
該塩排出口16を所要時期に開放操作することで塩層の
塩13を炉体1外へと流出させることにより塩13の排
出除去を行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、塩13の除
去において、上記の如き灰7の投入を一時停止させて炉
上部の温度を上げるような操業を行うようにする場合に
は、灰投入域10に面する炉体1の上部及び炉蓋3は、
塩15の揮散を行う度毎に大幅な温度変化を受けるよう
になるため、熱膨張に起因する耐火物の剥離等の損傷が
発生する要因となる虞があり、又、炉体1上部及び炉蓋
2は、低温域から高温域までの広い温度域を有し且つ大
幅な温度変化に耐え得る性質を有する耐火物を全面に用
いなければならないことから、製作コストが嵩むという
問題がある。一方、塩排出口16から塩13の排出を行
わせるようにした構成の場合には、塩排出口16の開放
時期が早くて塩13の層が塩排出口16の厚みにならな
いうちに排出させると、溶融スラグ8が流出してしま
い、逆に開放時期が遅くて塩13の層の厚みが厚くなる
と、塩13が灰移動防止用堰12の下方をくぐり抜けて
出滓域11へと押し出されるようになってしまうため、
塩排出口16の開放のタイミングを図るのが難しいとい
う問題がある。
去において、上記の如き灰7の投入を一時停止させて炉
上部の温度を上げるような操業を行うようにする場合に
は、灰投入域10に面する炉体1の上部及び炉蓋3は、
塩15の揮散を行う度毎に大幅な温度変化を受けるよう
になるため、熱膨張に起因する耐火物の剥離等の損傷が
発生する要因となる虞があり、又、炉体1上部及び炉蓋
2は、低温域から高温域までの広い温度域を有し且つ大
幅な温度変化に耐え得る性質を有する耐火物を全面に用
いなければならないことから、製作コストが嵩むという
問題がある。一方、塩排出口16から塩13の排出を行
わせるようにした構成の場合には、塩排出口16の開放
時期が早くて塩13の層が塩排出口16の厚みにならな
いうちに排出させると、溶融スラグ8が流出してしま
い、逆に開放時期が遅くて塩13の層の厚みが厚くなる
と、塩13が灰移動防止用堰12の下方をくぐり抜けて
出滓域11へと押し出されるようになってしまうため、
塩排出口16の開放のタイミングを図るのが難しいとい
う問題がある。
【0007】そこで、本発明は、灰の連続投入を行い、
炉体内の温度を安定に保ちながら炉体内からの塩の除去
を効率良く連続的に行うことのできる直流電気抵抗式の
灰溶融炉を提供しようとするものである。
炉体内の温度を安定に保ちながら炉体内からの塩の除去
を効率良く連続的に行うことのできる直流電気抵抗式の
灰溶融炉を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、炉蓋を通して炉体内に上部電極を挿入配
置し、灰投入口を通して炉体内に投入した灰を、上記上
部電極と炉体の底部に配置した炉底電極との間に電流を
流すことにより溶融し、該溶融により生成されたスラグ
を炉壁に設けた出滓口より排出させるようにしてある灰
溶融炉において、該灰溶融炉の内部に複数の堰を、上記
灰投入口側と出滓口側との間に配設し、灰投入口側の堰
を灰移動防止用堰として、その下端が溶融スラグ上面よ
り所要量没入する位置となるように設置すると共に、出
滓口側の堰を塩移動防止用堰として、その下端が溶融ス
ラグ上面に形成される塩層の下面より所要量没入する位
置となるように設置し、上記複数の堰により炉体内を、
上面が未溶融灰により覆われた灰投入域と、上面に塩層
が曝露された塩揮散域と、上面にスラグが曝露された出
滓域とに分離してなることを特徴とする灰溶融炉とす
る。
決するために、炉蓋を通して炉体内に上部電極を挿入配
置し、灰投入口を通して炉体内に投入した灰を、上記上
部電極と炉体の底部に配置した炉底電極との間に電流を
流すことにより溶融し、該溶融により生成されたスラグ
を炉壁に設けた出滓口より排出させるようにしてある灰
溶融炉において、該灰溶融炉の内部に複数の堰を、上記
灰投入口側と出滓口側との間に配設し、灰投入口側の堰
を灰移動防止用堰として、その下端が溶融スラグ上面よ
り所要量没入する位置となるように設置すると共に、出
滓口側の堰を塩移動防止用堰として、その下端が溶融ス
ラグ上面に形成される塩層の下面より所要量没入する位
置となるように設置し、上記複数の堰により炉体内を、
上面が未溶融灰により覆われた灰投入域と、上面に塩層
が曝露された塩揮散域と、上面にスラグが曝露された出
滓域とに分離してなることを特徴とする灰溶融炉とす
る。
【0009】炉体内に投入された灰は、上部電極と炉底
電極との間に流される電流により溶融されて溶融スラグ
とされる。上記灰には塩も含まれているため、上記灰の
溶融過程で塩は比重差により灰投入域において溶融スラ
グと未溶融灰との間に層状に溜められる。灰投入域の塩
の量が増えて来て塩層が厚くなると、灰移動防止用堰の
下方をくぐり抜けて、灰移動防止用堰と塩移動防止用堰
との間の塩揮散域のスラグ上面に層状に止められる。こ
の塩揮散域の塩は、溶融スラグの熱により揮散させられ
るようになる。
電極との間に流される電流により溶融されて溶融スラグ
とされる。上記灰には塩も含まれているため、上記灰の
溶融過程で塩は比重差により灰投入域において溶融スラ
グと未溶融灰との間に層状に溜められる。灰投入域の塩
の量が増えて来て塩層が厚くなると、灰移動防止用堰の
下方をくぐり抜けて、灰移動防止用堰と塩移動防止用堰
との間の塩揮散域のスラグ上面に層状に止められる。こ
の塩揮散域の塩は、溶融スラグの熱により揮散させられ
るようになる。
【0010】又、上部電極を複数として、1つを塩揮散
域に配置した構成とすることにより、塩揮散域に電流を
流すことで、塩層を直接的に加熱することができ、塩の
揮散を促進して揮散域における揮散効率を高いものとす
ることができ、灰溶融炉の容積に対する塩揮散域の面積
の割合を小さくすることができて、灰溶融炉の水平方向
のサイズを小さくすることができる。
域に配置した構成とすることにより、塩揮散域に電流を
流すことで、塩層を直接的に加熱することができ、塩の
揮散を促進して揮散域における揮散効率を高いものとす
ることができ、灰溶融炉の容積に対する塩揮散域の面積
の割合を小さくすることができて、灰溶融炉の水平方向
のサイズを小さくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0012】図1(イ)(ロ)は本発明の灰溶融炉の実
施の一形態を示すもので、図3(イ)(ロ)に示したと
同様に、炉体1内に配した上部電極3と炉体1底部に設
けた炉底電極4との間に電流を流すことにより、灰投入
口6より投入された灰7を溶融させ、溶融スラグ8とし
て出滓口9より排出させるようにしてある構成におい
て、上記炉体1内に、少なくとも灰移動防止用堰12と
塩移動防止用堰17の2つの堰を設け、堰17は、上部
が液面より上方へ突出すると共に下端が出滓口9の下端
縁より所要量下方位置となってスラグ8の上面に形成さ
れる塩13の層の下面よりスラグ8中に没するような上
下方向の幅寸法としてあって、上記灰移動防止用堰12
と出滓口9との間に設けた構成としてあり、該堰17に
より、灰投入域10から上記灰移動防止用堰12の下方
をくぐり抜けて押し出される塩13を堰止めて、上記堰
17と灰移動防止用堰12により炉体1内を灰投入域1
0と、溶融した塩層が露出して塩13が揮散する塩揮散
域18と、スラグ8が露出する出滓域11とに分離させ
るようにする。
施の一形態を示すもので、図3(イ)(ロ)に示したと
同様に、炉体1内に配した上部電極3と炉体1底部に設
けた炉底電極4との間に電流を流すことにより、灰投入
口6より投入された灰7を溶融させ、溶融スラグ8とし
て出滓口9より排出させるようにしてある構成におい
て、上記炉体1内に、少なくとも灰移動防止用堰12と
塩移動防止用堰17の2つの堰を設け、堰17は、上部
が液面より上方へ突出すると共に下端が出滓口9の下端
縁より所要量下方位置となってスラグ8の上面に形成さ
れる塩13の層の下面よりスラグ8中に没するような上
下方向の幅寸法としてあって、上記灰移動防止用堰12
と出滓口9との間に設けた構成としてあり、該堰17に
より、灰投入域10から上記灰移動防止用堰12の下方
をくぐり抜けて押し出される塩13を堰止めて、上記堰
17と灰移動防止用堰12により炉体1内を灰投入域1
0と、溶融した塩層が露出して塩13が揮散する塩揮散
域18と、スラグ8が露出する出滓域11とに分離させ
るようにする。
【0013】その他の構成は、図3(イ)(ロ)に示し
たものと同じであり、同一のものには同一符号が付して
ある。
たものと同じであり、同一のものには同一符号が付して
ある。
【0014】灰送給装置5により灰投入口6を通して炉
体1内に投入された灰7は、従来と同様に上部電極3と
炉底電極4との間に流される電流により溶融されてスラ
グ8が生成され、灰7の炉体1内への投入が継続的に行
われることにより溶融スラグ8のレベルが上昇して出滓
口9からオーバーフローして炉体1外へと排出されるよ
うになる。
体1内に投入された灰7は、従来と同様に上部電極3と
炉底電極4との間に流される電流により溶融されてスラ
グ8が生成され、灰7の炉体1内への投入が継続的に行
われることにより溶融スラグ8のレベルが上昇して出滓
口9からオーバーフローして炉体1外へと排出されるよ
うになる。
【0015】上記において、上記灰7に含まれている塩
は、灰溶融時に比重差によりスラグ8の上方へ塩13の
層として遊離され、灰投入域10においては、溶融スラ
グ8と未溶融灰7との間に層状に溜められ、灰7が継続
的に炉体1内に投入されて溶融されることにより塩13
の層が厚くなって灰移動防止用堰12の下端に達するよ
うになると、該灰移動防止用堰12の下方をくぐり抜け
て出滓口9側に押し出されて、溶融スラグ8上に浮上
し、その後、堰17により止められる。これによって塩
13の層は該堰17と上記灰移動防止用堰12との間の
塩揮散域18において露出されるようになり、溶融スラ
グ8の熱(1300〜1500℃)により昇温させられ
て塩13の揮散が行われるようになり、揮散した塩は排
気口15を通して炉体1外へと排出される。
は、灰溶融時に比重差によりスラグ8の上方へ塩13の
層として遊離され、灰投入域10においては、溶融スラ
グ8と未溶融灰7との間に層状に溜められ、灰7が継続
的に炉体1内に投入されて溶融されることにより塩13
の層が厚くなって灰移動防止用堰12の下端に達するよ
うになると、該灰移動防止用堰12の下方をくぐり抜け
て出滓口9側に押し出されて、溶融スラグ8上に浮上
し、その後、堰17により止められる。これによって塩
13の層は該堰17と上記灰移動防止用堰12との間の
塩揮散域18において露出されるようになり、溶融スラ
グ8の熱(1300〜1500℃)により昇温させられ
て塩13の揮散が行われるようになり、揮散した塩は排
気口15を通して炉体1外へと排出される。
【0016】このように、塩揮散域18において塩13
を揮散させることによって溶融スラグ8や未溶融灰7か
ら塩13のみを効率よく分離して炉体1内から除去する
ことができ、又、この際、炉体1内へは灰7の連続投入
を行うことができることから、灰投入域10の液面は常
に未溶融灰7によって覆われた状態として比較的低い温
度(400〜500℃)に安定させることができ、灰投
入域10に面した炉体1上部や炉蓋2に大幅な温度変化
をもたらすことがなく、熱膨張に起因する耐火物の剥離
等の損傷が発生する虞を抑えて灰溶融炉の長寿命化を図
ることができ、更に、灰投入域10に面した炉体1上部
や炉蓋2に、従来の如き低温域から高温域間での広い温
度域を有し且つ大幅な温度変化に耐え得る耐火物を用い
る必要をなくすことができて、灰溶融炉の製作コストの
引き下げを図ることができる。
を揮散させることによって溶融スラグ8や未溶融灰7か
ら塩13のみを効率よく分離して炉体1内から除去する
ことができ、又、この際、炉体1内へは灰7の連続投入
を行うことができることから、灰投入域10の液面は常
に未溶融灰7によって覆われた状態として比較的低い温
度(400〜500℃)に安定させることができ、灰投
入域10に面した炉体1上部や炉蓋2に大幅な温度変化
をもたらすことがなく、熱膨張に起因する耐火物の剥離
等の損傷が発生する虞を抑えて灰溶融炉の長寿命化を図
ることができ、更に、灰投入域10に面した炉体1上部
や炉蓋2に、従来の如き低温域から高温域間での広い温
度域を有し且つ大幅な温度変化に耐え得る耐火物を用い
る必要をなくすことができて、灰溶融炉の製作コストの
引き下げを図ることができる。
【0017】次に、図2(イ)(ロ)は本発明の実施の
他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示したと同
様の構成としてある灰溶融炉において、上部電極3と並
列に接続してある上部電極3aを、炉蓋2を昇降可能に
貫通させて塩揮散域18に挿入配置するようにしたもの
である。
他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示したと同
様の構成としてある灰溶融炉において、上部電極3と並
列に接続してある上部電極3aを、炉蓋2を昇降可能に
貫通させて塩揮散域18に挿入配置するようにしたもの
である。
【0018】本実施の形態によれば、上部電極3aと炉
底電極4との間に流す電流により塩揮散域18の塩13
の層を直接加熱することができるので、塩13を積極的
に揮散させて塩の揮散を促進することができて、塩揮散
域18における揮散効率を高いものとし、灰溶融炉の容
積に対する塩揮散域18の面積の割合を小さくすること
ができて、灰溶融炉の水平方向のサイズを小さくするこ
とができる。
底電極4との間に流す電流により塩揮散域18の塩13
の層を直接加熱することができるので、塩13を積極的
に揮散させて塩の揮散を促進することができて、塩揮散
域18における揮散効率を高いものとし、灰溶融炉の容
積に対する塩揮散域18の面積の割合を小さくすること
ができて、灰溶融炉の水平方向のサイズを小さくするこ
とができる。
【0019】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、堰17を単数ではなく複数設け
て、多重構造とした塩揮散域18を設けるようにしても
よいこと、又、上記塩揮散域18を設けるようにした構
成を、開閉可能とした出滓口を炉体1の下部側壁に設け
た形式の灰溶融炉に適用するようにしてもよいこと、そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
されるものではなく、堰17を単数ではなく複数設け
て、多重構造とした塩揮散域18を設けるようにしても
よいこと、又、上記塩揮散域18を設けるようにした構
成を、開閉可能とした出滓口を炉体1の下部側壁に設け
た形式の灰溶融炉に適用するようにしてもよいこと、そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の灰溶融炉によ
れば、炉蓋を通して炉体内に上部電極を挿入配置し、灰
投入口を通して炉体内に投入した灰を、上記上部電極と
炉体の底部に配置した炉底電極との間に電流を流すこと
により溶融し、該溶融により生成されたスラグを炉壁に
設けた出滓口より排出させるようにしてある灰溶融炉に
おいて、該灰溶融炉の内部に複数の堰を、上記灰投入口
側と出滓口側との間に配設し、灰投入口側の堰を灰移動
防止用堰として、その下端が溶融スラグ上面より所要量
没入する位置となるように設置すると共に、出滓口側の
堰を塩移動防止用堰として、その下端が溶融スラグ上面
に形成される塩層の下面より所要量没入する位置となる
ように設置し、上記複数の堰により炉体内を、上面が未
溶融灰により覆われた灰投入域と、上面に塩層が曝露さ
れた塩揮散域と、上面にスラグが曝露された出滓域とに
分離してなるので、塩揮散域において塩を揮散させるこ
とにより塩のみを溶融スラグや未溶融灰から効率よく分
離し、炉体内から除去することができ、又、複数の堰を
設けて灰投入域、塩揮散域、出滓域の状態を一定にする
ことができて、これらの領域に用いる耐火物は各領域の
状態に最適なものを選択して使用することができ、特
に、灰投入域では、上面が未溶融灰によって覆われた状
態として比較的低い温度に安定させることができるの
で、この領域に面する炉体上部や炉蓋の耐火物として
は、大幅な温度変化をもたらすことがなくて、熱膨張に
起因する損傷の発生する虞がないことから長寿命化を図
ることができるという優れた効果を発揮し、又、上部電
極を複数として、1つを塩揮散域に配置した構成とする
ことにより、塩揮散域における塩層を直接的に加熱する
ことができ、塩の揮散を促進して塩揮散域における揮散
効率を高いものとして、灰溶融炉の容積に対する塩揮散
域の面積の割合を小さくすることができることから灰溶
融炉の水平方向のサイズを小さくすることができる、と
いう効果を発揮する。
れば、炉蓋を通して炉体内に上部電極を挿入配置し、灰
投入口を通して炉体内に投入した灰を、上記上部電極と
炉体の底部に配置した炉底電極との間に電流を流すこと
により溶融し、該溶融により生成されたスラグを炉壁に
設けた出滓口より排出させるようにしてある灰溶融炉に
おいて、該灰溶融炉の内部に複数の堰を、上記灰投入口
側と出滓口側との間に配設し、灰投入口側の堰を灰移動
防止用堰として、その下端が溶融スラグ上面より所要量
没入する位置となるように設置すると共に、出滓口側の
堰を塩移動防止用堰として、その下端が溶融スラグ上面
に形成される塩層の下面より所要量没入する位置となる
ように設置し、上記複数の堰により炉体内を、上面が未
溶融灰により覆われた灰投入域と、上面に塩層が曝露さ
れた塩揮散域と、上面にスラグが曝露された出滓域とに
分離してなるので、塩揮散域において塩を揮散させるこ
とにより塩のみを溶融スラグや未溶融灰から効率よく分
離し、炉体内から除去することができ、又、複数の堰を
設けて灰投入域、塩揮散域、出滓域の状態を一定にする
ことができて、これらの領域に用いる耐火物は各領域の
状態に最適なものを選択して使用することができ、特
に、灰投入域では、上面が未溶融灰によって覆われた状
態として比較的低い温度に安定させることができるの
で、この領域に面する炉体上部や炉蓋の耐火物として
は、大幅な温度変化をもたらすことがなくて、熱膨張に
起因する損傷の発生する虞がないことから長寿命化を図
ることができるという優れた効果を発揮し、又、上部電
極を複数として、1つを塩揮散域に配置した構成とする
ことにより、塩揮散域における塩層を直接的に加熱する
ことができ、塩の揮散を促進して塩揮散域における揮散
効率を高いものとして、灰溶融炉の容積に対する塩揮散
域の面積の割合を小さくすることができることから灰溶
融炉の水平方向のサイズを小さくすることができる、と
いう効果を発揮する。
【図1】本発明の灰溶融炉の実施の一形態を示すもの
で、(イ)は概略切断側面図、(ロ)は(イ)のA−A
矢視図である。
で、(イ)は概略切断側面図、(ロ)は(イ)のA−A
矢視図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示すもので、(イ)
は概略切断側面図、(ロ)は(イ)のB−B矢視図であ
る。
は概略切断側面図、(ロ)は(イ)のB−B矢視図であ
る。
【図3】従来の灰溶融炉の一例の概略を示すもので、
(イ)は切断側面図、(ロ)は(イ)のC−C矢視図で
ある。
(イ)は切断側面図、(ロ)は(イ)のC−C矢視図で
ある。
1 炉体 2 炉蓋 3,3a 上部電極 4 炉底電極 6 灰投入口 7 灰 8 スラグ 9 出滓口 10 灰投入域 11 出滓域 12 灰移動防止用堰 13 塩 17 塩移動防止用堰 18 塩揮散域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 俊行 東京都江東区豊洲二丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内 Fターム(参考) 3K065 AB03 AC03 BA04 DA07
Claims (2)
- 【請求項1】炉蓋を通して炉体内に上部電極を挿入配置
し、灰投入口を通して炉体内に投入した灰を、上記上部
電極と炉体の底部に配置した炉底電極との間に電流を流
すことにより溶融し、該溶融により生成されたスラグを
炉壁に設けた出滓口より排出させるようにしてある灰溶
融炉において、該灰溶融炉の内部に複数の堰を、上記灰
投入口側と出滓口側との間に配設し、灰投入口側の堰を
灰移動防止用堰として、その下端が溶融スラグ上面より
所要量没入する位置となるように設置すると共に、出滓
口側の堰を塩移動防止用堰として、その下端が溶融スラ
グ上面に形成される塩層の下面より所要量没入する位置
となるように設置し、上記複数の堰により炉体内を、上
面が未溶融灰により覆われた灰投入域と、上面に塩層が
曝露された塩揮散域と、上面にスラグが曝露された出滓
域とに分離してなることを特徴とする灰溶融炉。 - 【請求項2】 上部電極を複数として、1つを塩揮散域
に配置した請求項1記載の灰溶融炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11010656A JP2000205531A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 灰溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11010656A JP2000205531A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 灰溶融炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000205531A true JP2000205531A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11756281
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11010656A Pending JP2000205531A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 灰溶融炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000205531A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109059539A (zh) * | 2018-08-20 | 2018-12-21 | 重庆华东工业炉制造有限公司 | 一种浸入式保温炉 |
| CN110895102A (zh) * | 2019-12-16 | 2020-03-20 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 电炉 |
-
1999
- 1999-01-19 JP JP11010656A patent/JP2000205531A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109059539A (zh) * | 2018-08-20 | 2018-12-21 | 重庆华东工业炉制造有限公司 | 一种浸入式保温炉 |
| CN110895102A (zh) * | 2019-12-16 | 2020-03-20 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 电炉 |
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