JP2000206647A - ハロゲン化銀写真感光材料およびハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料およびハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JP2000206647A
JP2000206647A JP11003863A JP386399A JP2000206647A JP 2000206647 A JP2000206647 A JP 2000206647A JP 11003863 A JP11003863 A JP 11003863A JP 386399 A JP386399 A JP 386399A JP 2000206647 A JP2000206647 A JP 2000206647A
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halide photographic
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Ken Nagami
憲 永見
Haruhiko Sakuma
晴彦 佐久間
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶性染料を添加して色調調整した際に、経
時での写真性能の変動が少なく、現像処理後の脱色が少
ないハロゲン化銀写真感光材料およびその処理方法を提
供する。 【解決手段】 支持体の片面にのみ少なくとも1層のハ
ロゲン化銀乳剤層を有し、支持体に対し、該ハロゲン化
銀乳剤層とは反対面に少なくとも1層の非感光性親水性
コロイド層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、該非感光性親水性コロイド層の少なくとも1層に、
下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料およびその処理方
法。 【化1】 〔式中、M1は水素原子又はアルカリ金属原子を表し、
1〜X4はそれぞれ独立にハロゲン原子を表し、Y1
5はそれぞれ水素原子または任意の置換基を表すが、
これらは同じであっても異なってもよい。但し、Y1
5の少なくとも1つは−COOM2基であり、M2は水
素原子またはアルカリ金属原子を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像処理において
の脱色が少ない染料で着色され、かつ経時での写真性能
の変動が少ないハロゲン化銀写真感光材料およびその処
理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハロゲン化銀写真感光材料の
親水性コロイド層に各種染料を添加し、所望の色調に調
整する技術が開示されている。例えば、特開昭60−2
43654号にはアントラキノン系の染料をオイル分散
または固体分散して親水性コロイド層に添加して着色し
たハロゲン化銀写真感光材料が開示されている。特開昭
62−276539号には極大吸収波長の異なる複数の
染料を支持体上の写真構成層に添加して、現像後の写真
色調を整えたハロゲン化銀写真感光材料が開示されてい
る。これらはいずれも現像、定着などの処理によって脱
色し難いように水に対する溶解度が少ない染料を採用し
ている。また、特開昭61−217039号には媒染剤
を用い、写真構成層を着色する技術が開示されている。
【0003】露光時のフィルターの目的で添加し、現像
処理後に脱色してしまう染料が、例えば特開昭61−1
32945号に開示されている。これらの染料は、上記
の水に対する溶解度が少ない染料の様に特別な添加方法
を必要とすることなく、水溶液として比較的容易に添加
可能であるという特徴を持つが、現像処理時に脱色して
しまうため、現像処理後の写真画像の色調調整には十分
な効果が得られなかった。また、これらの染料は拡散し
やすいという性質もあることから、使用前フィルムを保
管の際、経時で写真構成層内を拡散、あるいはフィルム
同士が密着した状態である場合は転写などが起こり、写
真性能に影響を及ぼすという弊害もあった。そこで、比
較的容易に添加可能で、写真性能の劣化を引き起こさ
ず、現像処理後の脱色も少ない染料技術の開発が望まれ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、染料を添加して色調調整した際に、経時での写真性
能の変動が少なく、現像処理後の脱色が少ないハロゲン
化銀写真感光材料およびその処理方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0006】(1) 支持体の片面にのみ少なくとも1
層のハロゲン化銀乳剤層を有し、支持体に対し、該ハロ
ゲン化銀乳剤層とは反対面に少なくとも1層の非感光性
親水性コロイド層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、該非感光性親水性コロイド層の少なくとも1層
に、下記一般式(1)で表される化合物を含有すること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、M1は水素原子又はアルカリ金属
原子を表し、X1〜X4はそれぞれ独立にハロゲン原子を
表し、Y1〜Y5はそれぞれ水素原子または任意の置換基
を表すが、これらは同じであっても異なってもよい。但
し、Y1〜Y5の少なくとも1つは−COOM2基であ
り、M2は水素原子またはアルカリ金属原子を表す。〕 (2) 支持体の片面にのみ少なくとも1層のハロゲン
化銀乳剤層を有し、支持体に対し、該ハロゲン化銀乳剤
層とは反対面で、かつ支持体に最も近い非感光性親水性
コロイド層に、上記一般式(1)で表される化合物を含
有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0009】(3) 前記1又は2記載のハロゲン化銀
写真感光材料を、現像液および定着液で処理することを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0010】(4) 現像液および定着液が固体処理剤
より調液された処理液であることを特徴とする前記3記
載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0011】以下、本発明を詳述する。本発明の一般式
(1)で表される化合物において、M1は水素原子又は
アルカリ金属原子を表すが、ナトリウム原子又はカリウ
ム原子が好ましい。X1〜X4はそれぞれ独立にハロゲン
原子を表すが、クロル、ブロム若しくはヨード原子が好
ましい。又、Y1〜Y5はそれぞれ水素原子または任意の
置換基を表し、これらは同じであっても異なってもよい
が、水素原子若しくはハロゲン原子が好ましい。但し、
1〜Y5の少なくとも1つは−COOM2基であり、M2
は水素原子またはアルカリ金属原子を表す。M2は水素
原子若しくはナトリウム原子又はカリウム原子が好まし
い。
【0012】本発明の一般式(1)で表される化合物
は、酸性染料として市販されているものを使用すること
ができる。本発明の一般式(1)で表される化合物の好
ましい市販染料としては、以下の染料を挙げることがで
きる。
【0013】C.I.Acid Red−51、C.
I.Acid Red−87、C.I.Acid Re
d−92、C.I.Acid Red−94等。これら
の染料はいずれも株式会社アイゼンより販売されてい
る。
【0014】本発明の一般式(1)で表される化合物
を、ハロゲン化銀写真感光材料に適用する際は、食品添
加物として用いられる精製品を用いることがより好まし
く、C.I.Acid Red−51であれば赤色3
号、C.I.Acid Red−87であれば赤色10
3号、C.I.Acid Red−92であれば赤色1
04号、C.I.Acid Red−94であれば赤色
105号を用いることが好ましい。
【0015】本発明の一般式(1)で表される化合物
は、写真構成層の親水性層を着色する目的で任意の添加
量で用いることが出来るが、0.1mg/m2から10
mg/m2の範囲で用いることが好ましい。
【0016】本発明の一般式(1)で表される化合物を
添加した際、着色濃度としては0.002から0.21
位の範囲となることがハロゲン化銀写真感光材料の色調
調整に用いる好ましい範囲である。
【0017】本発明の一般式(1)で表される化合物を
添加する層は、特に制約はないが、非感光性親水性コロ
イド層で、より支持体に近い層に添加することが好まし
い。例えば、下引き層、クロスオーバーカット層、保護
層、ハレーション防止層、バッキング層などが好まし
い。
【0018】本発明の一般式(1)で表される化合物を
用いる写真感光材料の用途に特に制限はないが、支持体
の片側のみに乳剤層を有する写真感光材料に用いる場合
は、乳剤面とは裏面の層に添加することが好ましい。こ
の場合、ハレーション防止染料などと混合して用いるこ
とが好ましく、乳剤面とは裏面の層に添加する場合も支
持体に近い層に添加することが好ましい。
【0019】本発明の一般式(1)で表される化合物は
水またはアルコール類などの各種溶媒に溶解して添加す
ることが好ましいが、安全性やコストの面で水溶液とし
て添加することがより好ましい。
【0020】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤のハ
ロゲン化銀組成は、任意でよく例えば塩化銀、臭化銀、
沃臭化銀、塩沃臭化銀などのいずれのハロゲン化銀を用
いてもよい。好ましいハロゲン化銀組成としては30モ
ル%以下の沃化銀を含む沃臭化銀乳剤が挙げられる。
【0021】ハロゲン化銀粒子は本発明の構成であれ
ば、どのような結晶型のものであってもよく例えば立方
体、8面体、14面体などの単結晶であってもよく、種
々の形状を有した多双晶粒子であってもよいが、平板状
ハロゲン化銀粒子が好ましい。
【0022】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、公知の方法で製造できる。例えばリサー
チ・ディスクロージャー(RD)No.17643(1
978年12月),22〜23頁の“Emulsion
Preparationand Types”に記載
の方法、或は同(RD)No.18716(1979年
11月),648頁に記載の方法で調製することができ
る。
【0023】即ち、酸性法、アンモニア法、中性法など
の溶液条件にて順混合法、逆混合法、ダブルジェット
法、コントロール・ダブルジェット法などの混合条件、
コンバージョン法、コア/シェル法などの粒子調製条件
およびこれらの組合わせ法を用いて製造することができ
る。
【0024】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の平
均粒径は0.10〜0.25μmであることが好まし
く、0.15〜0.20μmであることがより好まし
い。
【0025】本発明に好ましく用いられる平板状ハロゲ
ン化銀粒子は、粒子厚さに対する粒径の比(以下アスペ
クト比と称す)は2以上であるが、好ましくは2.0以
上、15.0未満である。特に3以上、10未満が好ま
しい。ここで粒径とは平均投影面積径(以下、粒径と記
す)のことで、該平板状ハロゲン化銀粒子の投影面積の
円相当直径(該ハロゲン化銀粒子と同じ投影面積を有す
る円の直径)で示され、厚さとは平板状ハロゲン化銀粒
子を形成する2つの平行な主平面間の距離を示す。本発
明のハロゲン化銀写真感光材料は、硫黄化合物や金塩の
ごとき貴金属塩による化学増感もでき、これらの増感法
に前記のセレン及び/又はテルル化合物による化学増感
法を組み合わせて増感することができる。
【0026】本発明に適用できる硫黄増感剤の具体例と
してはチオ硫酸塩或いは1,3−ジフェニルチオ尿素、
トリエチルチオ尿素、1−エチル,3−(2−チアゾリ
ル)チオ尿素などのチオ尿素誘導体、ローダニン誘導
体、ジチアカルバミン酸類、ポリスルフィド有機化合
物、硫黄単体などが好ましい例として挙げられる。尚、
硫黄単体としては、斜方晶系に属するα−硫黄が好まし
い。
【0027】金増感剤としては塩化金酸、チオ硫酸金、
チオシアン酸金等の他に、チオ尿素類、ローダニン類、
その他各種化合物の金錯体を挙げることができる。
【0028】硫黄増感剤及び金増感剤の使用量は、ハロ
ゲン化銀乳剤の種類、使用する化合物の種類、熟成条件
などによって一様ではないが、通常は、ハロゲン化銀1
モル当たり、1×10-4モル〜1×10-9モルであるこ
とが好ましい。更に好ましくは1×10-5モル〜1×1
-8モルである。
【0029】硫黄増感剤及び金増感剤の添加方法は、水
或いはアルコール類、その他無機或いは有機溶媒に溶解
し、溶液の形態で添加しても良く、水に不溶性の溶媒或
いは、ゼラチンのような媒体を利用して、乳化分散させ
て得られる分散物の形態で添加しても良い。硫黄増感及
び金増感の両者を同時に施しても良く、また、別々にか
つ段階的に施しても良い。
【0030】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、物理熟成又は化学熟成前後の工程で各種
の写真用添加剤を用いることができる。
【0031】このような工程で使用される化合物として
は例えば、リサーチ・ディスクロージャー(RD)N
o.17643(1978年12月)、(RD)No.
18716(1979年11月)及び(RD)No.3
08119(1989年12月)に記載されている各種
の化合物を用いることができる。
【0032】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる支持体としては、上記のRDに記載されているも
のが挙げられ、適当な支持体としてはポリエチレンテレ
フタレートフィルムなどで、支持体表面は塗布層の接着
性をよくするために下引き層を設けたりコロナ放電や紫
外線照射などが施されてもよい。
【0033】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、少
なくとも現像処理工程と定着処理工程を含む自動現像機
で処理される。好ましくは、現像、定着、水洗、乾燥の
工程を経て完了する処理方法である。
【0034】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、レ
ダクトン類を含有した現像液で処理されることが好まし
い。本発明の処理方法に用いられるレダクトン類として
は、エンジオール型、エナミノール型、エンジアミン
型、チオールエノール型及びエナミンチオール型が挙げ
られる。
【0035】本発明で用いられるレダクトン類は、リチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩
の形でも使用できる。本発明で最も好ましいレダクトン
類としては、アスコルビン酸、エリソルビン酸が挙げら
れる。
【0036】これらのレダクトン類は現像液1リットル
当たり1〜100gで、好ましくは5〜50g用いられ
る。
【0037】本発明の処理方法での現像液には、現像主
薬として上記のレダクトン類の他にジヒドロキシベンゼ
ン類(例えば、ハイドロキノン、クロロハイドロキノ
ン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,3−ジブロ
モハイドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノン、
ハイドロキノンモノスルホン酸カリウム、ハイドロキノ
ンモノスルホン酸ナトリウム、カテコール等)、3−ピ
ラゾリドン類(例えば、1−フェニル−3−ピラゾリド
ン、1−フェニル−4−メチル−3−ピラゾリドン、1
−フェニル−5−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェ
ニル−4−エチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリド
ン、1−フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−
ピラゾリドン、1,5−ジフェニル−3−ピラゾリド
ン、1−p−トリル−3−ピラゾリドン、1−フェニル
−2−アセチル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリド
ン、1−p−ヒドロキシフェニル−4,4−ジメチル−
3−ピラゾリドン、1−(2−ベンゾチアゾリル)−3
−ピラゾリドン、3−アセトキシ−1−フェニル−3−
ピラゾリドン等)、3−アミノピラゾリン類(例えば、
1−(p−ヒドロキシフェニル)−3−アミノピラゾリ
ン、1−(p−メチルアミノフェニル)−3−アミノピ
ラゾリン、1−(p−アミノ−m−メチルフェニル)−
3−アミノピラゾリン等)およびフェニレンジアミン類
(例えば、4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3
−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、4
−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニ
リン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−
ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−
N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチルアニ
リン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−
メトキシエチルアニリン等)等を組み合わせて添加する
ことができる。
【0038】また、補助現像主薬としてアミノフェノー
ル類を用いても硬調な画像を得ることができる。アミノ
フェノール類現像主薬としては4−アミノフェノール、
4−アミノ−3−メチルフェノール、4−(N−メチ
ル)アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、
N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシン、N−(2′
−ヒドロキシエチル)−2−アミノフェノール、2−ヒ
ドロキシメチル−4−アミノフェノール、2−ヒドロキ
シメチル−4−(N−メチル)アミノフェノールやこれ
らの化合物の塩酸塩や硫酸塩等を挙げることができる。
【0039】これらの化合物添加量は現像液1リットル
当たり0.2gから40g、好ましくは0.5gから2
5gである。
【0040】なお本発明の現像液には公知の素材例えば
保恒剤、アルカリ剤、pH緩衡剤、カブリ防止剤、硬膜
剤、現像促進剤、界面活性剤、消泡剤、色調剤、硬水軟
化剤、溶解助剤、粘性付与剤などを必要に応じて用いて
もよい。
【0041】定着液にはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩な
どの定着剤が用いられ、さらに硬膜剤として水溶性のア
ルミニウム塩例えば硫酸アルミニウム或はカリ明ばんな
どを含んでいてもよい。その他保恒剤、pH調整剤、硬
水軟化剤などを含有していてもよい。
【0042】本発明の現像液、及び定着液は固形剤キッ
トから水に溶解して調製された液であることが好まし
い。固形剤キットにすることにより、キット状態の保存
性(長期保存での成分量・組成変化)が著しく向上する
と同時にキット形態でのスペースが縮小される面で有効
である。本発明は、長期安定性を解決すべき課題として
挙げているが、固形化キットとすることで効果をさらに
顕著にすることができる。
【0043】本発明の現像液、及び定着液には、長期処
理安定化のために処理液の蒸発による濃縮化を避けるよ
うに水補充をすることが好ましい。水補充については蒸
発による液面低下をセンサーで検出し、元の液面に戻る
まで、水を加える方式、蒸発分ではなく、ある一定量を
毎日加える方式、一日当たりの処理枚数を検出してその
枚数に応じて水補充量を決める方式などを採用すること
ができる。
【0044】現像液の処理温度は25〜50℃であり、
好ましくは30〜40℃である。現像時間は5〜25秒
であるが、より好ましくは5〜15秒である。定着液の
処理温度は25〜50℃であり、好ましくは30〜40
℃である。定着時間は5〜25秒であるが、好ましくは
5〜15秒である。
【0045】本発明における全処理時間は、現像、定
着、水洗、乾燥工程を経るDry to Dryが12
0〜30秒であることが好ましい。
【0046】処理に先立ち、スターターを添加すること
が好ましく、スターターを固形化して添加することが好
ましい。スターターとしては、ポリカルボン酸化合物の
如き有機酸の他にKBrの如きアルカリ金属のハロゲン
化物や有機抑制剤、現像促進剤を用いることができる。
【0047】次に写真処理剤の固体化(固形化)につい
て説明する。写真処理剤を固体化するには、濃厚液また
は微粉ないし粒状写真処理剤と水溶性結着剤を混練し成
型化するか、仮成型した写真処理剤の表面に水溶性結着
剤を噴霧したりすることで被覆層を形成する等、任意の
手段が採用できる(特開平4−29136号、同4−8
5535号、同4−85536号、同4−85533
号、同4−85534号、同4−172341号参
照)。
【0048】好ましい錠剤の製造法としては粉末状の固
体処理剤を造粒した後、打錠工程を行い形成する方法で
ある。単に固体処理剤成分を混合し打錠工程により形成
された固形処理剤より溶解性や保存性が改良され結果と
して写真性能も安定になるという利点がある。
【0049】錠剤形成のための造粒方法は転動造粒、押
し出し造粒、圧縮造粒、解砕造粒、攪拌造粒、流動層造
粒、噴霧乾燥造粒等公知の方法を用いることができる。
錠剤形成のためには、得られた造粒物の平均粒径は造粒
物を混合し、加圧圧縮する際、成分の不均一化、いわゆ
る偏析が起こりにくいという点で、100〜800μm
のものを用いることが好ましく、より好ましくは200
〜750μmである。さらに粒度分布は造粒物粒子の6
0%以上が±100〜150μmの偏差内にあるものが
好ましい。次に得られた造粒物を加圧圧縮する際には公
知の圧縮機、例えば油圧プレス機、単発式打錠機、ロー
タリー式打錠機、プリケッテングマシンを用いることが
できる。加圧圧縮されて得られる固体処理剤は任意の形
状を取ることが可能であるが、生産性、取扱い性の観点
から又はユーザーサイドで使用する場合の粉塵の問題か
らは円筒型、いわゆる錠剤が好ましい。
【0050】さらに好ましくは造粒時、各成分毎例えば
アルカリ剤、還元剤、保恒剤等を分別造粒する。
【0051】錠剤処理剤の製造方法は、例えば、特開昭
51−61837号、同54−155038号、同52
−88025号、英国特許1,213,808号等の明
細書に記載される方法で製造でき、更に顆粒処理剤は、
例えば、特開平2−109042号、同2−10904
3号、同3−39735号及び同3−39739号等の
明細書に記載される方法で製造できる。更にまた粉末処
理剤は、例えば、特開昭54−133332号、英国特
許725,892号、同729,862号及びドイツ特
許3,733,861号等の明細書に記載されるが如き
方法で製造できる。
【0052】上記の固体処理剤の嵩密度は、その溶解性
の観点と、本発明の目的の効果の点から錠剤である場合
1.0g/cm3〜2.5g/cm3が好ましく1.0g
/cm3より大きいと得られる固形物の強度の点で、
2.5g/cm3より小さいと得られる固形物の溶解性
の点でより好ましい。固体処理剤が顆粒又は粉末である
場合、嵩密度は0.40〜0.95g/cm3のものが
好ましい。
【0053】本発明において、用いられる固体処理剤は
ある処理剤の1部の成分のみ固形化されていてもいい
が、好ましくは該処理剤の全成分が固形化されているこ
とである。各成分は別々の固体処理剤として成型され、
同一個装されていることが望ましい。又別々の成分が定
期的に包装でくり返し投入される順番に包装されている
ことも望ましい。
【0054】処理量情報に応じて各処理槽に補充する処
理剤全てを固体処理剤として投入することが好ましい。
補充水が必要な場合には、処理量情報又は別の補充水制
御情報に基づき補充水が補充される。この場合処理槽に
補充する液体は補充水のみとすることができる。つま
り、補充が必要な処理槽が2種類以上の複数であった場
合に、補充水を共有することによって補充用液体を貯留
するタンクは1つで済み、自動現像機のコンパクト化が
図れる。補充水タンクは外部に外置きでも、自動現像機
に内蔵してもよく、内蔵するのは省スペース等の点から
も好ましい。
【0055】現像剤を固形化する場合、アルカリ剤、還
元剤等、全てを固体処理剤化し、かつ錠剤の場合には少
なくとも3剤以内、即ち1剤にすることができ、又2剤
以上に分けて固体処理剤化した場合は、これら複数の錠
剤や顆粒が同一包装されていることが好ましい。
【0056】本発明において固体処理剤を処理槽に供給
する供給手段としては、例えば、固体処理剤が錠剤であ
る場合、実開昭63−137783号、同63−975
22号、実開平1−85732号等公知の方法がある
が、要は錠剤を処理槽に供給せしめる機能が最低限付与
されていればいかなる方法でも良い。また固体処理剤が
顆粒又は粉末である場合には実開昭62−81964
号、同63−84151号、特開平1−292375号
等記載の重力落下方式や実開昭63−105159号、
同63−195345号等記載のスクリュー又はネジに
よる方式が公知の方法としてあるが、これらに限定され
るものではない。
【0057】しかしながら好ましい方法は、固体処理剤
を処理槽に供給する供給手段としては、例えば予め秤量
し分割包装された所定量の固体処理剤を感光材料の処理
量に応じて包装体を開封、取出す方法が考えられる。具
体的には、固体処理剤が所定量ずつ好ましくは一回分の
補充量ずつ、少なくとも二つの包装材料から構成される
包装体に挟持収納されており、包装体を2方向に分離も
しくは包装体の一部を開封することにより取出し可能状
態にする。取出し可能状態の固体処理剤は自然落下によ
り容易に濾過手段を有する処理槽に供給することができ
る。所定量の固体処理剤は外気及び隣の固体処理剤との
通気性が遮断されるよう各々が分割密封された包装体に
収納されているため開封しなければ防湿が保証されてい
る。
【0058】本発明の固体処理剤を投入する場所は処理
槽中であればよいが、好ましいのは、感光材料を処理す
る処理部と連通し、該処理部との間を処理液が流通して
いる場所であり、更に処理部との間に一定の処理液循環
量があり溶解した成分が処理部に移動する構造が好まし
い。固体処理剤は温調されている処理液中に投入される
ことが好ましい。
【0059】一般に自動現像機は温調のため、電気ヒー
ターにより処理液を温調している。一般的方法としては
処理槽と連結した補助タンクに熱交換部を設け、ヒータ
ーを設置しこの補充タンクには処理タンクから液を一定
循環量で送り込み、温度を一定ならしめるようポンプが
配置されている。
【0060】そして通常は処理液中に混入したり、結晶
化で生じる結晶異物を取り除く目的でフィルターが配置
され、異物を除去する役割を担っている。
【0061】この補助タンクの如き、処理部と連通した
場所であって、温調が施された場所に固体処理剤が投入
されるのが最も好ましい方法である。何故なら投入され
た処理剤のうちの不溶成分はフィルター部によって処理
部とは遮断され、固形分が処理部に流れ込み感光材料な
どに付着することは防止でき、固体処理剤の溶解性も非
常に良好となる。
【0062】また、処理タンク内に処理部と共に処理剤
投入部を設ける場合には、不溶成部分がフィルム等に直
接接触しないよう遮閉物等の工夫をすることが好まし
い。
【0063】フィルターや濾過装置などの材質は一般的
な自動現像機に使用されるものは全て本発明では使用で
き、特殊な構造や材料が本発明の効果を左右するもので
はない。
【0064】
【実施例】以下、本発明を実施例にて、更に具体的に説
明する。
【0065】実施例1 (乳剤EM−1の調製)60℃、pAg=8、pH=
2.0にコントロールしつつ、ダブルジェット法で平均
粒径0.13μmの沃化銀2モル%を含む沃臭化銀の単
分散立方晶種乳剤を得た。この乳剤は電子顕微鏡写真か
ら双晶の発生率は個数で1%以下であった。この種乳剤
を以下のように成長させた。
【0066】即ち40℃に保たれた保護ゼラチン及び必
要に応じてアンモニアを含む溶液8.5リットル、この
種晶を分散させ、更に酢酸によりpHを調整した。この
液を母液としてpHを8.0、pAgを8.5に保ち、
3.2規定のアンモニア性硝酸銀水溶液及び臭化カリウ
ム水溶液をダブルジェット法で添加し成長させた。
【0067】その後、臭化カリウム溶液をノズルで8分
かけて添加しpAgを9.7に上げ、その臭化カリウム
溶液の添加終了10分後に混合を終了させた。
【0068】得られた乳剤は、平均粒径が0.20μm
の頂点が丸みを有する14面体の単分散乳剤で粒子全体
の平均沃化銀含有率は0.2モル%であった。
【0069】次に過剰な可溶性塩類を除去するために脱
塩を行なった。即ち乳剤を40℃に保ち、ナフタレンス
ルホン酸ソーダのホルムアルデヒド縮合物と硫酸マグネ
シウムを加え、撹拌静置しデカンテーションにより過剰
の塩類を除去した。
【0070】(乳剤EM−2の調製)乳剤EM−1で調
製した単分散立方晶種乳剤の使用量を変化し、ヘキサク
ロロイリジウム(IV)塩カリウム1×10-6モル/銀1
モルを、3.2規定の臭化カリウム溶液に添加した以外
は、全て乳剤EM−1と同様の方法で乳剤EM−2を調
製した。平均粒径は0.25μmであった。
【0071】次に、ゼラチン中に分散した脱塩後の乳剤
を55℃にしてから下記増感色素1をハロゲン化銀1モ
ル当たり140mg添加した。次いでセレン化合物とし
てトリフェニルホスフィンセレナイドを5×10-5モル
/銀1モル添加した。更にチオシアン酸アンモニウムと
塩化金酸及びチオ硫酸ナトリウムの適量を加えて化学増
感を行った。最高感度に達した時点で4−ヒドロキシ−
6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンをハ
ロゲン化銀1モル当たり適量添加して安定化した。
【0072】
【化3】
【0073】以上のようにして得られたEM−1及びE
M−2を用いて、下記に示す塗布液を調製して試料を作
製した。
【0074】 (バッキング層下層塗布液) ゼラチン 400g i−アミル−n−デシルスルホサクシネートナトリウム塩 0.4g ハレーション防止染料 10g ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量15万) 50g ジエチレングリコール 5g グリオキザール 2g 染料乳化分散液(下記内容のもの) 15g 本発明の一般式(1)で示される化合物 表1記載量
【0075】
【化4】
【0076】水で7リットルに仕上げる。
【0077】(染料乳化分散液の調製法)下記染料10
kgをトリクレジルホスフェート28リットルと酢酸エ
チル85リットルからなる溶媒に55℃で溶解した。こ
れをオイル系溶液とする。一方、下記のアニオン性界面
活性剤(AS)1.35kgを含む9.3%ゼラチン溶
液270リットルを調製した。これを水系溶液とした。
次にオイル系溶液と水系溶液を分散釜に入れ、液温を4
0℃に保ちながら分散した。得られた分散液にフェノー
ルと1,1′−ジメチロール−1−ブロム−1−ニトロ
メタンの適量を加え水で240kgに仕上げた。
【0078】
【化5】
【0079】
【表1】
【0080】着色染料は25℃のイオン交換した水10
0ml当たり、1.5g添加した水溶液として添加し
た。
【0081】
【化6】
【0082】
【化7】
【0083】 (バッキング層上層塗布液) ゼラチン 400g i−アミル−n−デシルスルホサクシネートナトリウム塩 10g ハレーション防止染料 10g ポリメチルメタクリレート(平均粒径6μm) 12g SAM−1 3g C817SO3K 0.3g グリオキザール 13.6g 染料乳化分散液(前記内容のもの) 15g 本発明の一般式(1)で示される化合物 表1記載量 水で7リットルに仕上げる
【0084】
【化8】
【0085】(赤感性ハロゲン化銀乳剤層塗布液)得ら
れた乳剤にはハロゲン化銀1モル当たり下記を添加して
赤感性ハロゲン化銀乳剤層塗布液を調製した。
【0086】 トリメチロールプロパン 10g ニトロフェニル−トリフェニルホスホニウムクロリド 50mg 1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−スルホン酸アンモニウム 1g C49OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 1g 1,1−ジメチロール−1−ブロム−ニトロメタン 10mg ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量15万) 10g
【0087】
【化9】
【0088】(乳剤層側の保護層塗布液)下記の添加量
はフィルム1m2当たりである。
【0089】 石灰処理イナートゼラチン 0.8g i−アミル−n−デシルスルホサクシネートナトリウム塩 27mg ポリメチルメタクリレート(面積平均粒径3μmのマット剤) 28mg 二酸化ケイ素粒子(面積平均粒径1.2μm) 10mg ルドックスAM(コロイドシリカ{デュポン社製}) 50mg 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩 (2%水溶液) 5mg ホルマリン(35%) 10mg グリオキザール(40%) 40mg トップサイド300(Permchem Asia Ltd製) 1mg SAM−1 20mg C817SO3K 2mg
【0090】
【化10】
【0091】支持体として両面に2軸延伸熱セット後、
コロナ放電処理を施したポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(厚さ175μm)上に特開昭59−18945
号実施例1記載の下引き用ラテックス(合成例1化合
物)を塗布した。次いでその両面に下記の帯電防止層を
塗布した。
【0092】 (1)水溶性導電性ポリマー(下記P−1) 0.6g/m2 疎水性ポリマー (下記P−2) 0.5g/m2 硬化剤 (下記H−1) 2×10-3/dm
【0093】
【化11】
【0094】得られた支持体上に前記のハロゲン化銀乳
剤層を銀量が2.5g/m、ゼラチン量が乳剤層が
1.5g/m2、保護層が0.8g/m2になるよう塗布
した。
【0095】反対側には前記のバッキング下層と上層を
塗布した。バッキング下層と上層のゼラチン量はそれぞ
れ1.5g/m2と0.9g/m2になるようスライドホ
ッパーにて同時塗布した。
【0096】得られた各試料について露光せず、下記現
像処理条件1及び2で処理し、塗布層の濃度と着色を評
価し、表2に結果を示す。尚、試料の色は目視判定であ
る。
【0097】(現像処理条件1) (現像補充液の調製)下記処方のエリソルビン酸ナトリ
ウムを現像主薬とする現像補充液Aを調整した。
【0098】 ジエチレントリアミン五酢酸 8.0g 亜硫酸ナトリウム 19.6g 亜硫酸水素ナトリウム 2.8g 炭酸ナトリウム・1水塩 52.0g 炭酸カリウム 55.0g エリソルビン酸ナトリウム 60.0g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリドン 13.2g 3,3′−ジフェニル−3,3′−ジチオプロピオン酸 1.44g ジエチレングリコール 50.0g
【0099】
【化12】
【0100】水を加えて1リットルとする。水酸化ナト
リウム或いは酢酸でpH10.1に調整する。
【0101】(現像新液の調整)上記現像補充液A2リ
ットルを水で希釈し4リットルとし、下記組成のスター
タ液を現像補充液A1リットルあたり200ml添加、
pH9.5に調整したものを現像新液とした。
【0102】 スタータ液 臭化カリウム 11.1g 酢酸 10.8g 水を加えて100mlとする。
【0103】(定着補充液の調製)以下の処方の定着補
充液を調製した。
【0104】 水 0.5リットル エチレンジアミンテトラ酢酸・2水塩 0.05g チオ硫酸ナトリウム・5水塩 400g 重亜硫酸ナトリウム 98.0g 水酸化ナトリウム 2.91g NaOHでpH5.4に調整し、水を加えて1リットルとする。
【0105】(定着新液の調製)上記定着補充液2リッ
トルを水で希釈し4リットルとした。pHは5.6であ
った。
【0106】(写真材料の処理方法)開口率を0.02
に改良したコニカ(株)社製の自動現像機SRX−25
1で、上記現像液及び定着液を用いて、現像温度35
℃、定着温度35℃、乾燥温度50℃で現像補充液及び
定着補充液を感光材料1m2当たり32ml補充しなが
ら処理した。なお、現像及び定着を補充する際には、各
補充液と同量の水が同時に各タンクに注入されている。
dry to dry 90秒で運転した。
【0107】次に、固体処理剤の作製方法及び処理方法
について説明する。
【0108】(現像液として100リットル量の調製) [造粒物(A)]1−フェニル−3−ピラゾリドンを3
00g、N−アセチル−D,L−ペニシラミン10g、
グルタルアルデヒド重亜硫酸ナトリウム500gをそれ
ぞれ市販のバンタムミル中で平均10μmになるまで粉
砕する。この微粉にメタ重亜硫酸ナトリウム1500
g、エリソルビン酸ナトリウム4000g、結合剤D−
ソルビット600gを加えミル中で30分混合して市販
の攪拌造粒機中で室温にて約10分間、30mlの水を
添加することにより造粒した後、造粒物を流動層乾燥機
で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に
除去する。
【0109】[固形現像剤Aの作製]このようにして得
られた造粒物(A)を1−オクタンスルホン酸ナトリウ
ム80gと25℃、40%RH以下に調湿された部屋で
混合機を用いて10分間均一に混合した後、得られた混
合物を菊水製作所(株)製タフプレスコレクト1527
HUを改造した打錠機により1錠当たり充填量を10g
にして圧縮打錠を行いレダクトン類主薬系現像錠剤を作
製した。
【0110】[造粒物(B)]炭酸カリウム9000
g、重炭酸ナトリウム100gをそれぞれ市販のバンタ
ムミル中で平均10μmになるまで粉砕する。各々の微
粉にDTPA・5H 250g、1−カルボキシ(ナト
リウム)メチル−5−メルカプトテトラゾール10g、
KI70g、メチル−β−シクロデキストリン200
g、結合剤マンニトール2000g、D−ソルビット7
00gを加えミル中で30分混合して市販の攪拌造粒機
中で室温にて約15分間、30mlの水を添加すること
により造粒した後、造粒物を流動乾燥機で40℃にて2
時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0111】[固形現像剤Bの作製]このようにして得
られた造粒物(B)を1−オクタンスルホン酸ナトリウ
ム150gと25℃、40%RH以下に調湿された部屋
で混合機を用いて10分間均一に混合した後、得られた
混合物を菊水製作所(株)製タフプレスコレクト152
7HUを改造した打錠機により1錠当たり充填量を10
gにして圧縮打錠を行いアルカリ現像錠剤を作製した。
【0112】レダクトン主薬現像剤は現像剤A、B両方
とも防湿のためアルミを含有させたピロー袋に5.0リ
ットル量ずつ封入包装した。
【0113】以下の操作で定着液として100リットル
量になる固形定着剤を作製した。
【0114】[造粒物(C)]チオ硫酸アンモニウム/
チオ硫酸ナトリウム(90/10重量比)15000g
を市販のバンタムミル中で平均10μmになるまで粉砕
する。この微粉に亜硫酸ナトリウム500g、Na22
5 750g、3,6−ジチア−オクタン−8−ジエ
チルアミノ−1−オール1000g、結合剤パインフロ
ー1300gを加え水添加量を50mlにして攪拌造粒
を行い、造粒物を流動層乾燥機で40℃で乾燥して水分
をほぼ完全に除去する。
【0115】[造粒物(D)]ホウ酸400g、硫酸ア
ルミ・8水塩1200g、琥珀酸1200g、酒石酸3
00gを市販のバンタムミル中で平均10μmになるま
で粉砕する。この微粉にD−マニット250g、D−ソ
ルビット120g、PEG#4000を160g加え、
水添加量30mlにして攪拌造粒を行い、造粒物を流動
層乾燥機で40℃で乾燥して水分を完全に除去する。
【0116】[固形用定着剤]このようにして得られた
造粒物(C)にβ−アラニン3000g、酢酸ナトリウ
ム4330g、更に1−オクタンスルホン酸ナトリウム
を総重量の1.5%になるように添加し、更に造粒物
(D)にはメタ重亜硫酸ナトリウム750gと1−オク
タンスルホン酸ナトリウムを総重量の1.0%となるよ
うに添加し、それぞれ25℃、40%RH以下に調湿さ
れた部屋で混合機を用いて10分間均一に混合した後、
得られた混合物を菊水製作所(株)製タフプレスコレク
ト1527HUを改造した打錠機により1錠当たり充填
量を(C)は10.2g、(D)は11.2gにして圧
縮打錠を行い、直径30mmの円筒形の定着錠剤を作製
した。これを、各々固形剤を防湿のためにアルミを含有
させたピロー袋に5.0リットル量分ずつ封入包装し
た。
【0117】(現像処理条件2)自現機はSRX−70
1(コニカ(株)製)を改造し使用した。現像温度35
℃、定着温度35℃、乾燥温度55℃で処理時間dry
to dry28秒の条件で処理を行った。補充は現
像液115/m2、定着液115/m2とした。
【0118】スタート時の現像タンク内の現像液は各々
の固形現像剤A、BをMIXして後記載の改造ケミカル
ミキサーで希釈水で希釈溶解して調製する。尚、錠剤は
完全に溶解し、析出物は見られなかった。この現像液1
3.5リットルをSRX−701(コニカ(株)製)に
入れ、後記載のスターターを加えてスタート液として現
像槽を満たして処理を開始した。スターター添加量は3
5ml/1リットルであった。定着剤は固形定着剤
(C)、(D)を後記載の改造ケミカルミキサーで希釈
水で希釈して調製する。尚、錠剤は完全に溶解し、析出
物は見られなかった。この調製した定着液13.5リッ
トルをSRX−701の定着処理タンクに入れてスター
ト液とした。
【0119】 スターター処方 KBr 5.5g HO(CH22S(CH22S(CH)2OH 0.05g N−アセチル−D,L−ペニシラミン 0.10g メタ重亜硫酸ナトリウム 下記開始液pHになる量 水仕上げ 35ml 尚、SRX−701を現像、定着ともに各々の固形剤が
投入できるように改造ケミカルミキサー投入口を設けて
固形剤溶解用に内蔵ケミカルミキサーを改造した。
【0120】現像、定着ともに各々の固形剤の投入口に
それぞれの包装袋を手で開封したものをセットし内蔵ケ
ミカルミキサーに錠剤を落とすと同時に温水(25〜3
0℃)を注水し攪拌溶解しながら溶解時間25分で5.
0リットルに調液する。これを現像・定着補充液として
用いた。この調製された補充液を現像槽、定着槽に供給
して前記記載の量を満たす。
【0121】現像を溶解した時のpHは10.15にな
るように酢酸、KOHで微調整した。定着液の溶解補充
液pHは4.80であった。
【0122】内蔵ケミカルミキサーは調液槽と予備タン
ク槽に分かれており調液槽容量は5.0リットル、予備
タンク容量も5.0リットルであり、フィルムをランニ
ング処理中に調液槽で作製された補充液がなくなって
も、また攪拌溶解時間(約25分)中に無補充状態にな
らないように補充液が供給されるように予備タンクを設
けた。
【0123】スターターを添加した時の現像液のpHは
9.95であった。
【0124】
【表2】
【0125】表2が示すように、本発明試料は水溶性染
料の添加にも関わらず、現像後も着色染料による着色が
残っていることが判る。現像液の組成や処理時間が異な
る処理条件でも着色濃度の変化は少なく、安定した写真
構成層の着色ができることが判る。
【0126】
【発明の効果】実施例で実証した如く、本発明によれ
ば、水溶性染料を添加して色調調整した際に、経時での
写真性能の変動が少なく、現像処理後の脱色が少ないハ
ロゲン化銀写真感光材料およびその処理方法を提供する
ことが出来た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面にのみ少なくとも1層のハ
    ロゲン化銀乳剤層を有し、支持体に対し、該ハロゲン化
    銀乳剤層とは反対面に少なくとも1層の非感光性親水性
    コロイド層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、該非感光性親水性コロイド層の少なくとも1層に、
    下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 〔式中、M1は水素原子又はアルカリ金属原子を表し、
    1〜X4はそれぞれ独立にハロゲン原子を表し、Y1
    5はそれぞれ水素原子または任意の置換基を表すが、
    これらは同じであっても異なってもよい。但し、Y1
    5の少なくとも1つは−COOM2基であり、M2は水
    素原子またはアルカリ金属原子を表す。〕
  2. 【請求項2】 支持体の片面にのみ少なくとも1層のハ
    ロゲン化銀乳剤層を有し、支持体に対し、該ハロゲン化
    銀乳剤層とは反対面で、かつ支持体に最も近い非感光性
    親水性コロイド層に、上記一般式(1)で表される化合
    物を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のハロゲン化銀写真
    感光材料を、現像液および定着液で処理することを特徴
    とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  4. 【請求項4】 現像液および定着液が固体処理剤より調
    液された処理液であることを特徴とする請求項3記載の
    ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
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