JP2000210960A - フイルムの製造方法および装置 - Google Patents
フイルムの製造方法および装置Info
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Abstract
るようにしたキャスト方式において、とくにエンドレス
ベルトの走行速度と関連させて各種条件を最適化し、エ
ア噛みやしわの発生を抑える。 【解決手段】 口金のスリット間隙から吐出された樹脂
膜を、吸引手段による負圧圧力を作用させつつ、裏側か
ら支持ロールにより支持され周回されているエンドレス
ベルト上にキャストするフイルムの製造方法において、
エンドレスベルトの走行速度に応じて前記吸引手段によ
る負圧圧力を調節することを特徴とするフイルムの製造
方法、および製造装置。
Description
溶融膜、あるいは樹脂を溶媒または溶液に溶解させた溶
液膜を、口金から周回するエンドレスベルト上にキャス
トするフイルムの製造方法および装置に関する。
金のスリット間隙からシート状に押し出し、周回されて
いるエンドレスベルト上にキャストするフイルムの製造
方法が知られている(たとえば、特開平9−29767
号公報)。また、キャストされる樹脂膜を安定してベル
ト表面に密着させるために、樹脂膜に対して作用する負
圧圧力を生成する吸引ノズルを設ける方法も知られてい
る(たとえば、特開平2−52721号公報)。このよ
うなフイルムの製造方法においては、口金から吐出され
た樹脂膜のエンドレスベルト表面上への密着点が安定し
ているか否かは、その後の工程に基本的な影響を及ぼ
し、製品品質を左右する重要な因子になっている。
101のエンドレスベルト上への着地線102が乱れる
と、不定期に、かつ、不特定の場所にエア噛み103、
104やしわが発生することがある。このようなエア噛
みやしわが発生すると、それ以上の高速製膜が不能にな
ったり、薄物の製膜が困難になったり、その後の工程で
フイルム破れを生じたり、最終的に得られる製品フイル
ムの厚さむらが悪化したりする原因になる。
膜に吸引手段による負圧圧力を作用させるようにしたキ
ャスト方式において、とくにエンドレスベルトの走行速
度と関連させて各種条件を最適化し、エア噛みやしわの
発生を抑えて、より高速化、薄膜化を可能にするととも
に工程トラブルの発生の防止、製品の厚さむらの改善を
可能にしたフイルムの製造方法および装置を提供するこ
とにある。
に、本発明のフイルムの製造方法は、口金のスリット間
隙から吐出された樹脂膜を、吸引手段による負圧圧力を
作用させつつ、裏側から支持ロールにより支持され周回
されているエンドレスベルト上にキャストするフイルム
の製造方法において、エンドレスベルトの走行速度に応
じて前記吸引手段による負圧圧力を調節することを特徴
とする方法からなる。
ドレスベルトの走行速度に応じて、さらにエンドレスベ
ルトと口金のスリット間隙の先端との距離を調節するこ
とが好ましい。また、エンドレスベルトの走行速度に応
じて、さらにエンドレスベルトと口金のスリット間隙の
先端との距離の変動を調節することが好ましい。
(m/分)、吸引手段による負圧圧力をP(mmAq)
とするとき、 P=aS+b 1≦a≦3 10≦b≦30 を満たすことが好ましい。
(m/分)、エンドレスベルトと口金のスリット間隙の
先端との距離をL(mm)とするとき、 L≦c/S+d c=30 d=1 を満たすことが好ましい。
(m/分)、エンドレスベルトと口金のスリット間隙の
先端との距離の変動をl(mm)とするとき、 l≦e/S e=3 を満たすことが好ましい。
である場合に好ましい方法である。
ット間隙から樹脂膜を吐出する口金と、該樹脂膜がキャ
ストされ、裏側から支持ロールにより支持され、2本の
ドラム間に周回されるエンドレスベルトと、キャストさ
れる樹脂膜に作用する負圧圧力を生成する吸引手段とを
備えたフイルムの製造装置において、エンドレスベルト
の走行速度に応じて吸引手段による負圧圧力を調節する
手段を有することを特徴とするものからなる。
に、エンドレスベルトの走行速度に応じてエンドレスベ
ルトと口金のスリット間隙の先端との距離を調節する手
段を有することが好ましい。また、さらに、エンドレス
ベルトの走行速度に応じてエンドレスベルトと口金のス
リット間隙の先端との距離の変動を調節する手段を有す
ることが好ましい。
においては、エンドレスベルトの走行速度に対して吸引
手段による負圧圧力を最適な圧力に調節することによ
り、後述の試験結果に示すように、不定期で不特定の場
所に発生するエア噛みやしわの発生を防止することがで
き、高速製膜および薄物のフイルム製造が可能になると
ともに、工程トラブルの発生防止や製品フイルムの厚さ
むらの改善が可能になる。また、吸引手段における過剰
な吸引圧力も防止できることから、省エネルギーも可能
になる。
てエンドレスベルトと口金のスリット間隙の先端との距
離を最適な範囲に調節することにより、または/および
該距離の変動を所定値以下に抑えることにより、一層、
不定期で不特定の場所に発生するエア噛みやしわの発生
を防止することができ、高速製膜および薄物のフイルム
製造が可能になるとともに、工程トラブルの発生防止や
製品フイルムの厚さむらの改善が可能になる。
形態について、図面を参照しながら説明する。まず、本
発明のフイルムの製造装置を用いて製造されるフイルム
の原料である樹脂は、溶融するかあるいは溶液として流
動性を有し、製膜可能なものであれば特に限定されな
い。例えば、ポリプロピレンおよびポリエチレンなどの
ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリ
エステルなどに代表される熱可塑性樹脂、メタ系アラミ
ド、パラ系アラミドなどの耐熱性樹脂が挙げられる。勿
論、使用される樹脂には、安定剤、帯電防止剤などの添
加剤が配合されていてもよい。本発明は、樹脂膜とし
て、とくに樹脂を溶媒または溶液に溶解させた溶液膜に
適用して好適なものである。
ムの製造装置を示している。図1において、1はスリッ
ト間隙2を有する口金を示しており、スリット間隙2か
らは、本実施態様では溶液膜からなる樹脂膜3がシート
状(フイルム状)に吐出される。4は、2本のドラム5
a、5b間に張設され、該ドラム5a、5b間に周回さ
れるエンドレスベルトを示しており、口金1からの樹脂
膜3は周回しているエンドレスベルト4の表面上にキャ
ストされる。このキャスト部において、エンドレスベル
ト4は裏面側から支持ロール6によって支持されてい
る。キャストされた樹脂膜3は、エンドレスベルト4と
ともに走行され、乾燥や脱溶媒、冷却等が施された後、
剥離ロール7を介して次工程に送られる。
ト間隙2の先端2aに対し、樹脂膜3の走行方向と反対
側の位置には、吸引手段としての吸引チャンバ8が設け
られている。本実施態様では、吸引チャンバ8は、ブロ
ワ9による吸引によって生成された内部の負圧圧力を、
静圧として樹脂膜3に作用させるようになっている。し
たがって、生成された負圧領域10が樹脂膜3に接し、
その負圧圧力によって樹脂膜3を良好にエンドレスベル
ト4の表面に密着させることができるようになってい
る。ただしこの吸引手段は、たとえば特開平2−527
21号公報に示されるような、吸引ノズルによって負圧
圧力を動圧として樹脂膜に作用させるタイプのものであ
ってもよい。
バ8を用いているので、負圧領域10における負圧圧力
はチャンバ8内の負圧圧力として検知可能である。吸引
チャンバ8のチャンバ内圧力検知用に圧力センサ11が
設けられている。圧力センサ11の検出圧力に基づい
て、ブロワ9の回転数を変えたり(たとえば、インバー
タ制御による可変)、圧力逃がし弁を設けておきその弁
を調整したり、あるいは、吸引チャンバ8の下面とエン
ドレスベルト4との間隙を調整することにより、負圧領
域10の圧力を調整することができる。
ドレスベルト4の表面との間の距離は、口金1の側面
(片側または両側)に設けた距離センサ12によって検
出可能となっている。この距離センサ12により、上記
距離とともに、その距離の変動を検出可能である。距離
センサ12としては、たとえば市販の渦電流式変位セン
サを用いることができ、市販のものでも3μm程度の分
解能を有している。
口金1のスリット間隙2の先端2aとエンドレスベルト
4の表面との距離を調節できるようになっている。調節
は、支持ロール6の上下方向位置の調節によっても可能
であるが、本実施態様では、エンドレスベルト4の軌道
や張設状態はそのままとし、口金1の位置を上下方向に
調節するようになっている。口金1の位置の調節は、た
とえば口金1の懸架装置を油圧シリンダで位置調節する
ことによって行われる。油圧を用いた調節により、極め
て高精度の微調整を行うことができる。
とエンドレスベルト4の表面との間の距離変動は、経時
的な変化については上記距離の調節と同様に調節するこ
とができる。また、たとえば支持ロール6の周期に同期
したような変動については、支持ロール6の振れを抑え
ることによって調整可能である。
法においては、エンドレスベルト4の走行速度に応じて
吸引手段の負圧圧力が最適な圧力に調節される。たとえ
ば、エンドレスベルトの走行速度をS(m/分)、吸引
手段による負圧圧力をP(mmAq)とするとき、 P=aS+b 1≦a≦3 10≦b≦30 を満たすように調節される。
じて、さらにエンドレスベルト4と口金1のスリット間
隙2の先端2aとの距離が最適な範囲内の距離に調節さ
れる。たとえば、エンドレスベルトの走行速度をS(m
/分)、エンドレスベルトと口金のスリット間隙の先端
との距離をL(mm)とするとき、 L≦c/S+d c=30 d=1 を満たすように調節される。
応じて、さらにエンドレスベルト4と口金1のスリット
間隙2の先端2aとの距離の変動が所定値以下に抑えら
れるように調節される。たとえば、エンドレスベルトの
走行速度をS(m/分)、エンドレスベルトと口金のス
リット間隙の先端との距離の変動をl(mm)とすると
き、 l≦e/S e=3 を満たすように調節される。
試験を行ったところ、表1に示すような結果を得た。表
1に示すように、エンドレスベルト4の走行速度に応じ
て、吸引手段による負圧圧力(吸引真空度〔mmA
q〕)には最適な範囲があり、その最適範囲内に調節す
ることにより、良好なキャスティング状態が得られるこ
とが判る。
び吸引手段による負圧圧力が同じであっても、エンドレ
スベルト4と口金1のスリット間隙2の先端2aとの距
離によって、より最適なキャスティング状態が得られる
ことが判る。
吸引手段による負圧圧力およびエンドレスベルト4と口
金1との距離が同じであっても、エンドレスベルト4と
口金1のスリット間隙2の先端2aとの距離の変動が所
定値を越えると、キャスティング状態が悪化し、所定値
以内に抑えることにより良好なキャスティング状態が得
られることが判る。
速度に応じて最適な条件とすることにより、図2に示す
ように、樹脂膜3の着地線3aは直線状でかつ極めて安
定した状態となり、エア噛みやしわの発生が防止され
る。このような状態では、より高速製膜やより薄膜化が
可能になり、しかも以後の工程でのトラブルの発生の防
止や、最終的な製品フイルムの厚さむらの改善が可能に
なる。また、表1に示したように吸引チャンバ8に最適
な圧力範囲が存在することから、過剰な吸引の防止も可
能となって、省エネルギーを図ることもできる。
の製造方法および装置によれば、エンドレスベルトの走
行速度に応じて、吸引手段による負圧圧力、エンドレス
ベルトと口金のスリット間隙の先端との距離およびその
変動を最適範囲に調節できるようにしたので、不定期で
不特定の場所に発生するエア噛みやしわの発生を防止
し、より高速製膜、より薄物化、工程トラブルの発生防
止、最終製品フイルムの厚さむらの改善、省エネルギー
等を図ることができる。
の概略構成図である。
脂膜の概略平面図である。
である。
図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 口金のスリット間隙から吐出された樹脂
膜を、吸引手段による負圧圧力を作用させつつ、裏側か
ら支持ロールにより支持され周回されているエンドレス
ベルト上にキャストするフイルムの製造方法において、
エンドレスベルトの走行速度に応じて前記吸引手段によ
る負圧圧力を調節することを特徴とするフイルムの製造
方法。 - 【請求項2】 エンドレスベルトの走行速度に応じて、
さらにエンドレスベルトと口金のスリット間隙の先端と
の距離を調節する、請求項1に記載のフイルムの製造方
法。 - 【請求項3】 エンドレスベルトの走行速度に応じて、
さらにエンドレスベルトと口金のスリット間隙の先端と
の距離の変動を調節する、請求項1または2に記載のフ
イルムの製造方法。 - 【請求項4】 エンドレスベルトの走行速度をS(m/
分)、吸引手段による負圧圧力をP(mmAq)とする
とき、 P=aS+b 1≦a≦3 10≦b≦30 を満たす、請求項1〜3のいずれかに記載のフイルムの
製造方法。 - 【請求項5】 エンドレスベルトの走行速度をS(m/
分)、エンドレスベルトと口金のスリット間隙の先端と
の距離をL(mm)とするとき、 L≦c/S+d c=30 d=1 を満たす、請求項2〜4のいずれかに記載のフイルムの
製造方法。 - 【請求項6】 エンドレスベルトの走行速度をS(m/
分)、エンドレスベルトと口金のスリット間隙の先端と
の距離の変動をl(mm)とするとき、 l≦e/S e=3 を満たす、請求項3〜5のいずれかに記載のフイルムの
製造方法。 - 【請求項7】 前記樹脂膜が溶液膜である、請求項1〜
6のいずれかに記載のフイルムの製造方法。 - 【請求項8】 スリット間隙から樹脂膜を吐出する口金
と、該樹脂膜がキャストされ、裏側から支持ロールによ
り支持され、2本のドラム間に周回されるエンドレスベ
ルトと、キャストされる樹脂膜に作用する負圧圧力を生
成する吸引手段とを備えたフイルムの製造装置におい
て、エンドレスベルトの走行速度に応じて吸引手段によ
る負圧圧力を調節する手段を有することを特徴とするフ
イルムの製造装置。 - 【請求項9】 さらに、エンドレスベルトの走行速度に
応じてエンドレスベルトと口金のスリット間隙の先端と
の距離を調節する手段を有する、請求項8のフイルムの
製造装置。 - 【請求項10】 さらに、エンドレスベルトの走行速度
に応じてエンドレスベルトと口金のスリット間隙の先端
との距離の変動を調節する手段を有する、請求項8また
は9に記載のフイルムの製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1650999A JP3589062B2 (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | フイルムの製造方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1650999A JP3589062B2 (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | フイルムの製造方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000210960A true JP2000210960A (ja) | 2000-08-02 |
| JP3589062B2 JP3589062B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=11918251
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1650999A Expired - Lifetime JP3589062B2 (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | フイルムの製造方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3589062B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002160241A (ja) * | 2000-11-28 | 2002-06-04 | Toray Ind Inc | 樹脂フィルムの製造装置および製造方法 |
| CN107866933A (zh) * | 2017-02-23 | 2018-04-03 | 肇庆达昊科技有限公司 | 一种新型流延机 |
-
1999
- 1999-01-26 JP JP1650999A patent/JP3589062B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002160241A (ja) * | 2000-11-28 | 2002-06-04 | Toray Ind Inc | 樹脂フィルムの製造装置および製造方法 |
| CN107866933A (zh) * | 2017-02-23 | 2018-04-03 | 肇庆达昊科技有限公司 | 一种新型流延机 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3589062B2 (ja) | 2004-11-17 |
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