JP2000213595A - 防振部材 - Google Patents
防振部材Info
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- JP2000213595A JP2000213595A JP2037399A JP2037399A JP2000213595A JP 2000213595 A JP2000213595 A JP 2000213595A JP 2037399 A JP2037399 A JP 2037399A JP 2037399 A JP2037399 A JP 2037399A JP 2000213595 A JP2000213595 A JP 2000213595A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 防振設計因子であるばね定数、損失係数の広
範囲での調整を可能とする防振部材を提供する。 【解決手段】 防振部材5の容器1内に粉粒体材料2が
封入されている。粉粒体材料2の粒子剛性、粒径、粒子
表面摩擦、封入量等を変えることにより、防振設計の重
要な設計因子であるばね定数k、損失係数ηの広範囲で
の調整が可能となる。
範囲での調整を可能とする防振部材を提供する。 【解決手段】 防振部材5の容器1内に粉粒体材料2が
封入されている。粉粒体材料2の粒子剛性、粒径、粒子
表面摩擦、封入量等を変えることにより、防振設計の重
要な設計因子であるばね定数k、損失係数ηの広範囲で
の調整が可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振部材に関し、
詳しくは様々な構造物や機器等から発生する振動を床部
や他の部位へ伝達させず、或いは、振動する床部の振動
を構造物や機器等へ伝達させないような防振、振動絶縁
の性能を有する防振部材に関するものである。
詳しくは様々な構造物や機器等から発生する振動を床部
や他の部位へ伝達させず、或いは、振動する床部の振動
を構造物や機器等へ伝達させないような防振、振動絶縁
の性能を有する防振部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防振について、図9に示す振動の伝達特
性より説明する。図9中の横軸は周波数、縦軸は振動体
の振動がほかの部位へ何倍となって伝えるかをあらわす
振動伝達倍率を示す。図9中の曲線(A)、(B)は、
図10に示すような質量mの構造物や機器などの振動体
6にばね定数k、損失係数ηの柔構造の支持部5′を設
けた場合の振動伝達特性を示す。ここで、図9の曲線
(A)は支持部5′の損失係数ηが非常に小さい場合、
曲線(B)は損失係数ηが大きい場合の振動伝達特性を
示しており、また図中のf0は、振動体6の質量m、支
持部5′のばね定数kより決定される共振周波数をあら
わしており、この共振周波数f0の約1.4倍以下を振
幅増幅領域M(振動が1倍以上に増幅される領域)、そ
れ以上を防振領域N(振動が1倍以下に低減される領
域)と定義される。振動伝達特性の特徴としては、支持
部5′の損失が大きくなると、振幅増幅領域Mでは振動
伝達が低減されるが、防振領域Nでは振動伝達が増加す
る傾向を示す。
性より説明する。図9中の横軸は周波数、縦軸は振動体
の振動がほかの部位へ何倍となって伝えるかをあらわす
振動伝達倍率を示す。図9中の曲線(A)、(B)は、
図10に示すような質量mの構造物や機器などの振動体
6にばね定数k、損失係数ηの柔構造の支持部5′を設
けた場合の振動伝達特性を示す。ここで、図9の曲線
(A)は支持部5′の損失係数ηが非常に小さい場合、
曲線(B)は損失係数ηが大きい場合の振動伝達特性を
示しており、また図中のf0は、振動体6の質量m、支
持部5′のばね定数kより決定される共振周波数をあら
わしており、この共振周波数f0の約1.4倍以下を振
幅増幅領域M(振動が1倍以上に増幅される領域)、そ
れ以上を防振領域N(振動が1倍以下に低減される領
域)と定義される。振動伝達特性の特徴としては、支持
部5′の損失が大きくなると、振幅増幅領域Mでは振動
伝達が低減されるが、防振領域Nでは振動伝達が増加す
る傾向を示す。
【0003】ここで、図10のように振動体6の柔構造
支持に使われる防振部材として、従来ではその防振の対
象により、図11に示すようなゴム材a、金属ばねb、
あるいは空気ばねcなどが利用されている。
支持に使われる防振部材として、従来ではその防振の対
象により、図11に示すようなゴム材a、金属ばねb、
あるいは空気ばねcなどが利用されている。
【0004】防振設計の基本的な考え方としては、防振
支持による共振周波数f0のピークをできるだけ低周波
数側へシフトさせ、振動体の加振周波数が防振領域Nの
周波数帯に入るように、柔構造支持のばね定数を設計す
る。
支持による共振周波数f0のピークをできるだけ低周波
数側へシフトさせ、振動体の加振周波数が防振領域Nの
周波数帯に入るように、柔構造支持のばね定数を設計す
る。
【0005】しかしながら、支持部剛性の制約などによ
り、防振支持による共振ピークの低周波数側へのシフト
が不可能になるケースがある。この際には、支持部5′
の損失をできるだけ大きくし、振幅増幅領域Mでの共振
ピーク高さを低く抑える設計を行う。
り、防振支持による共振ピークの低周波数側へのシフト
が不可能になるケースがある。この際には、支持部5′
の損失をできるだけ大きくし、振幅増幅領域Mでの共振
ピーク高さを低く抑える設計を行う。
【0006】さらに、加振源である振動体の周波数成分
が振動増幅領域Mを含む低周波数帯域から様々な成分を
有するランダム振動の場合や、衝撃的な外力が作用する
ケースも多くみられる。この際には、防振領域N、振動
増幅領域Mそれぞれにおいて、加振源の周波数成分に応
じた支持部5′のばね定数k、そして損失係数ηの最適
な設計を行わなければならない。
が振動増幅領域Mを含む低周波数帯域から様々な成分を
有するランダム振動の場合や、衝撃的な外力が作用する
ケースも多くみられる。この際には、防振領域N、振動
増幅領域Mそれぞれにおいて、加振源の周波数成分に応
じた支持部5′のばね定数k、そして損失係数ηの最適
な設計を行わなければならない。
【0007】以上のように、実際の防振設計では、振動
周波数など防振の対象に応じた部材の設計を行わなけれ
ばならない。ところが、従来の防振構造では、防振設計
因子であるばね定数k、損失係数ηの調整が容易ではな
く、その調整範囲が狭い。したがって、従来の防振設計
には、異なった材料、種々の形状の支持部5′の製作、
準備が必要であった。
周波数など防振の対象に応じた部材の設計を行わなけれ
ばならない。ところが、従来の防振構造では、防振設計
因子であるばね定数k、損失係数ηの調整が容易ではな
く、その調整範囲が狭い。したがって、従来の防振設計
には、異なった材料、種々の形状の支持部5′の製作、
準備が必要であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、防
振設計因子であるばね定数、損失係数の広範囲での調整
を可能とする防振部材を提供するにある。
みてなされたものであり、その目的とするところは、防
振設計因子であるばね定数、損失係数の広範囲での調整
を可能とする防振部材を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、防振部材5の容器1内に粉粒体材料2が封
入されていることを特徴としており、このように構成す
ることで、防振部材5のばね定数と損失係数の値は、防
振部材5の容器1内に封入される粉粒体物性条件などに
より決定される。例えば、粉粒体材料2の粒子剛性、粒
径、粒子表面摩擦、封入量等を変えることにより、防振
設計の重要な設計因子であるばね定数、損失係数の広範
囲での調整が可能となる。
に本発明は、防振部材5の容器1内に粉粒体材料2が封
入されていることを特徴としており、このように構成す
ることで、防振部材5のばね定数と損失係数の値は、防
振部材5の容器1内に封入される粉粒体物性条件などに
より決定される。例えば、粉粒体材料2の粒子剛性、粒
径、粒子表面摩擦、封入量等を変えることにより、防振
設計の重要な設計因子であるばね定数、損失係数の広範
囲での調整が可能となる。
【0010】また上記容器1の側壁部3の剛性を、粉粒
体材料2の剛性よりも小さくするのが好ましく、このよ
うに構成することで、粉粒体材料2が容器1の側壁部3
の剛性の影響を受けず、粉粒体材料2による防振部材5
のばね、損失の調整がより広範囲なものとなる。
体材料2の剛性よりも小さくするのが好ましく、このよ
うに構成することで、粉粒体材料2が容器1の側壁部3
の剛性の影響を受けず、粉粒体材料2による防振部材5
のばね、損失の調整がより広範囲なものとなる。
【0011】また上記粉粒体材料2に粘弾性材料粒子4
が混入されているのが好ましく、このように構成するこ
とで、粘弾性材料粒子4の混入により粉粒体材料2の粒
子間の摩擦接触減衰が増加し、その混入量により防振部
材5の損失の値を広範囲で調整することが可能となる。
が混入されているのが好ましく、このように構成するこ
とで、粘弾性材料粒子4の混入により粉粒体材料2の粒
子間の摩擦接触減衰が増加し、その混入量により防振部
材5の損失の値を広範囲で調整することが可能となる。
【0012】また上記混入される粘弾性材料粒子4がゴ
ム系材料であるのが好ましく、このように構成すること
で、粘性の高いゴム系粒子の少量の混入によって、防振
部材5の損失の値をより広範囲で調整可能となる。
ム系材料であるのが好ましく、このように構成すること
で、粘性の高いゴム系粒子の少量の混入によって、防振
部材5の損失の値をより広範囲で調整可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる防振部材5
の代表的な実施形態について説明する。
の代表的な実施形態について説明する。
【0014】本実施形態の防振部材5は、図1に示すよ
うに、容器1内に粉粒体材料2が封入されて構成されて
いる。この防振部材5は、様々な構造物や機器等の振動
体6の柔構造支持に使われるものであり、振動体6から
発生する振動が他の床部7等へ伝達せず、逆に、振動す
る床部7等の振動を振動体6へ伝達しないような防振、
振動絶縁の性能を有している。本例では、質量1kgの
振動体6の防振支持ができるように、内径φ50mの円
筒容器1に粒径φ125μmのガラスビーズ2aを多数
個封入してある。
うに、容器1内に粉粒体材料2が封入されて構成されて
いる。この防振部材5は、様々な構造物や機器等の振動
体6の柔構造支持に使われるものであり、振動体6から
発生する振動が他の床部7等へ伝達せず、逆に、振動す
る床部7等の振動を振動体6へ伝達しないような防振、
振動絶縁の性能を有している。本例では、質量1kgの
振動体6の防振支持ができるように、内径φ50mの円
筒容器1に粒径φ125μmのガラスビーズ2aを多数
個封入してある。
【0015】図2は、ガラスビーズ2aの封入高さを異
ならせた場合の振動伝達特性を示している。曲線(C)
は封入高さL1が30mm、曲線(D)は封入高さL
2(>L 1)が50mmの場合をそれぞれ示している。こ
の図2からわかるように粉粒体材料2の封入量を多くす
ると、防振支持による共振周波数f0が低くなってい
る。つまり、防振支持のばね定数を低くできる。
ならせた場合の振動伝達特性を示している。曲線(C)
は封入高さL1が30mm、曲線(D)は封入高さL
2(>L 1)が50mmの場合をそれぞれ示している。こ
の図2からわかるように粉粒体材料2の封入量を多くす
ると、防振支持による共振周波数f0が低くなってい
る。つまり、防振支持のばね定数を低くできる。
【0016】図3の曲線(E)は、上記振動体6、容器
1と同条件において、粒径φ125μmのガラスビーズ
2aを高さ50mmまで封入した場合、曲線(F)は粒
径φ125μmのニトリルゴムビーズ2bを高さ50m
mまで封入した場合の振動伝達特性をそれぞれ示してい
る。この図3からわかるように粉粒体材料2をガラスビ
ーズ2aからニトリルゴムビーズ2bへ変えることによ
り、防振支持による共振周波数f0を大きく低周波数域
へシフトでき、また、その共振ピーク高さも損失の増加
により、低く抑えることができる。
1と同条件において、粒径φ125μmのガラスビーズ
2aを高さ50mmまで封入した場合、曲線(F)は粒
径φ125μmのニトリルゴムビーズ2bを高さ50m
mまで封入した場合の振動伝達特性をそれぞれ示してい
る。この図3からわかるように粉粒体材料2をガラスビ
ーズ2aからニトリルゴムビーズ2bへ変えることによ
り、防振支持による共振周波数f0を大きく低周波数域
へシフトでき、また、その共振ピーク高さも損失の増加
により、低く抑えることができる。
【0017】このように粉粒体材料2を封入する同一の
容器形状において、粉粒体材料2の種類(ガラス、ニト
リルゴム等)や封入量を変えるだけで、防振支持の設計
因子であるばね、損失を変化させ、調整することができ
る。従って、振動周波数など防振の対象に応じた防振部
材5の設計を行う際に、従来のように防振領域N(図
9)、振動増幅領域M(図9)それぞれにおいて、加振
源の周波数成分に応じた防振部材5のばね定数k、そし
て損失係数ηの最適な設計を行う必要がなくなるので、
防振設計因子であるばね定数k、損失係数ηの調整が広
範囲で可能となる。
容器形状において、粉粒体材料2の種類(ガラス、ニト
リルゴム等)や封入量を変えるだけで、防振支持の設計
因子であるばね、損失を変化させ、調整することができ
る。従って、振動周波数など防振の対象に応じた防振部
材5の設計を行う際に、従来のように防振領域N(図
9)、振動増幅領域M(図9)それぞれにおいて、加振
源の周波数成分に応じた防振部材5のばね定数k、そし
て損失係数ηの最適な設計を行う必要がなくなるので、
防振設計因子であるばね定数k、損失係数ηの調整が広
範囲で可能となる。
【0018】また、粉粒体材料2の種類や封入量以外
に、粒子剛性、粒径、粒子表面摩擦などを変えた場合で
も、防振支持の設計因子であるばね、損失を変化させ、
調整することができる。以下にその例を説明する。
に、粒子剛性、粒径、粒子表面摩擦などを変えた場合で
も、防振支持の設計因子であるばね、損失を変化させ、
調整することができる。以下にその例を説明する。
【0019】図4は、防振部材5の容器1の側壁部3の
剛性を粉粒体2の剛性より小さくした場合を示してい
る。振動が加わると容器1内の粉粒体同士が接触してエ
ネルギー減衰が生じ、振動エネルギーが吸収される。こ
のとき、粉粒体材料2の剛性よりも容器1の側壁部3の
剛性が小さいので、図4(c)のように振動を受けると
容器1の側壁部3が外側に膨らむようになり、これによ
り粉粒体材料2は容器1の側壁部3の剛性の影響を受け
なくなり、粉粒体材料2による防振部材5のばね、損失
の調整がより広範囲なものとなる。
剛性を粉粒体2の剛性より小さくした場合を示してい
る。振動が加わると容器1内の粉粒体同士が接触してエ
ネルギー減衰が生じ、振動エネルギーが吸収される。こ
のとき、粉粒体材料2の剛性よりも容器1の側壁部3の
剛性が小さいので、図4(c)のように振動を受けると
容器1の側壁部3が外側に膨らむようになり、これによ
り粉粒体材料2は容器1の側壁部3の剛性の影響を受け
なくなり、粉粒体材料2による防振部材5のばね、損失
の調整がより広範囲なものとなる。
【0020】図5は、防振部材5に封入される粉粒体材
料2に粘弾性材料粒子4が混入されている場合を示して
いる。粘弾性材料粒子4の混入により、粉粒体材料2の
粒子間の摩擦接触減衰が増加し、その混入量により損失
を広範囲に調整することが可能となる。
料2に粘弾性材料粒子4が混入されている場合を示して
いる。粘弾性材料粒子4の混入により、粉粒体材料2の
粒子間の摩擦接触減衰が増加し、その混入量により損失
を広範囲に調整することが可能となる。
【0021】ここで、上記混入される粘弾性材料粒子4
としてゴム系材料が好ましい。このゴム系材料は、低弾
性体で、弾性変形による粘性(ヒステリシス性)を有す
るものであり、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブ
タジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、エ
チレンーブロピレンゴム(EPM、EPDM)、ブチル
ゴム(IIR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリル
ゴム(NBR)、アクリルゴム(ACM)、エピクロル
ヒドリンゴム(CO、ECO)、塩素化ポリエチレン
(CM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)な
どの合成ゴムなどが挙げられる。 また、天然ゴム(N
R)、そしてリサイクル利用の再生ゴムなども対象であ
る。このようにゴム系材料に関する限定は、粘性の高い
ゴム系粒子による少量の混入によって、防振部材5の損
失調整のための損失増加が可能となる。
としてゴム系材料が好ましい。このゴム系材料は、低弾
性体で、弾性変形による粘性(ヒステリシス性)を有す
るものであり、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブ
タジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、エ
チレンーブロピレンゴム(EPM、EPDM)、ブチル
ゴム(IIR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリル
ゴム(NBR)、アクリルゴム(ACM)、エピクロル
ヒドリンゴム(CO、ECO)、塩素化ポリエチレン
(CM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)な
どの合成ゴムなどが挙げられる。 また、天然ゴム(N
R)、そしてリサイクル利用の再生ゴムなども対象であ
る。このようにゴム系材料に関する限定は、粘性の高い
ゴム系粒子による少量の混入によって、防振部材5の損
失調整のための損失増加が可能となる。
【0022】図6の曲線(G)は、内径φ50mmの円
筒容器1に粒径φ125μmのガラスビーズを高さ40
mmまで充填し、その上に1kgの振動体を乗せた場合
の床への振動伝達倍率を示している。また、図6の曲線
(H)、(I)、(J)は、ガラスビーズ(粉粒体材
料)に粒径φ50μmのニトリルゴムビーズ(粘弾性材
料粒子)を混入した場合を示している。曲線(H)はニ
トリルゴムビーズの質量比率が5%、(I)は10%、
(J)は20%の場合を示している。この図6からわか
るようにニトリルゴムビーズの混入の比率が増加するに
したがい、共振の周波数f0のピーク高さが低下してお
り、減衰が大きく増加していることが確認できる。この
粘弾性材料粒子4の混入量の調整により、本発明の防振
部材の損失の値を広範囲にて調整できることがわかる。
筒容器1に粒径φ125μmのガラスビーズを高さ40
mmまで充填し、その上に1kgの振動体を乗せた場合
の床への振動伝達倍率を示している。また、図6の曲線
(H)、(I)、(J)は、ガラスビーズ(粉粒体材
料)に粒径φ50μmのニトリルゴムビーズ(粘弾性材
料粒子)を混入した場合を示している。曲線(H)はニ
トリルゴムビーズの質量比率が5%、(I)は10%、
(J)は20%の場合を示している。この図6からわか
るようにニトリルゴムビーズの混入の比率が増加するに
したがい、共振の周波数f0のピーク高さが低下してお
り、減衰が大きく増加していることが確認できる。この
粘弾性材料粒子4の混入量の調整により、本発明の防振
部材の損失の値を広範囲にて調整できることがわかる。
【0023】以下、本発明に係わる防振部材の代表的な
実施例について説明する。 (実施例)防振部材は、内径φ50mm、側壁厚さ0.
5mmのゴム材料の円筒容器に粒径φ125μmのガラ
スビーズを高さ40mmまで充填し、これに粒径φ50
μmのニトリルゴムビーズをガラスビーズとの質量比率
が10%となるように混入している。そして、この防振
部材5は図7に示すように、健康家電機器51に接着さ
れている。図7はある健康家電機器51の支持部に本発
明の防振部材5を4個設置し、図中に示す振動加速度セ
ンサー53より設置床部60の振動を計測する場合を示
している。また図8は本発明の実施例による振動加速度
レベルの低減を示す測定結果のグラフであり、曲線
(A)は防振部材なしの場合、曲線(B)は外径φ50
mm,高さ40mmの防振ブチルゴムを用いた場合、曲
線(C)は適切に部材のばね、損失調整をした本発明の
防振部材を用いた場合において、それぞれの振動加速度
1/3オクターブバンドレベルの比較結果を示してい
る。曲線(C)で示されるように本発明の防振部材が高
い防振性能を有していることが確認できる。
実施例について説明する。 (実施例)防振部材は、内径φ50mm、側壁厚さ0.
5mmのゴム材料の円筒容器に粒径φ125μmのガラ
スビーズを高さ40mmまで充填し、これに粒径φ50
μmのニトリルゴムビーズをガラスビーズとの質量比率
が10%となるように混入している。そして、この防振
部材5は図7に示すように、健康家電機器51に接着さ
れている。図7はある健康家電機器51の支持部に本発
明の防振部材5を4個設置し、図中に示す振動加速度セ
ンサー53より設置床部60の振動を計測する場合を示
している。また図8は本発明の実施例による振動加速度
レベルの低減を示す測定結果のグラフであり、曲線
(A)は防振部材なしの場合、曲線(B)は外径φ50
mm,高さ40mmの防振ブチルゴムを用いた場合、曲
線(C)は適切に部材のばね、損失調整をした本発明の
防振部材を用いた場合において、それぞれの振動加速度
1/3オクターブバンドレベルの比較結果を示してい
る。曲線(C)で示されるように本発明の防振部材が高
い防振性能を有していることが確認できる。
【0024】
【発明の効果】上記のように本発明のうち請求項1記載
の発明は、防振部材の容器内に粉粒体材料が封入されて
いるので、防振部材のばね定数と損失係数の値は、防振
部材の容器内に封入される粉粒体物性条件などにより決
定される。例えば、粉粒体材料2の粒子剛性、粒径、粒
子表面摩擦、封入量等を変えることにより、振動周波数
など防振の対象に応じた防振部材の設計を行う際に、防
振設計因子であるばね定数、損失係数の広範囲での調整
が可能となる。
の発明は、防振部材の容器内に粉粒体材料が封入されて
いるので、防振部材のばね定数と損失係数の値は、防振
部材の容器内に封入される粉粒体物性条件などにより決
定される。例えば、粉粒体材料2の粒子剛性、粒径、粒
子表面摩擦、封入量等を変えることにより、振動周波数
など防振の対象に応じた防振部材の設計を行う際に、防
振設計因子であるばね定数、損失係数の広範囲での調整
が可能となる。
【0025】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、容器の側壁部の剛性を、粉粒体材料の
剛性よりも小さくしたので、粉粒体材料が容器の側壁部
の剛性の影響を受けず、粉粒体材料による防振部材のば
ね、損失の調整がより広範囲なものとなる。
の効果に加えて、容器の側壁部の剛性を、粉粒体材料の
剛性よりも小さくしたので、粉粒体材料が容器の側壁部
の剛性の影響を受けず、粉粒体材料による防振部材のば
ね、損失の調整がより広範囲なものとなる。
【0026】また請求項3記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の効果に加えて、粉粒体材料に粘弾性材料
粒子が混入されているので、粘弾性材料粒子の混入によ
り粉粒体材料の粒子間の摩擦接触減衰が増加し、その混
入量により防振部材の損失の値を広範囲で調整すること
が可能となる。
請求項2記載の効果に加えて、粉粒体材料に粘弾性材料
粒子が混入されているので、粘弾性材料粒子の混入によ
り粉粒体材料の粒子間の摩擦接触減衰が増加し、その混
入量により防振部材の損失の値を広範囲で調整すること
が可能となる。
【0027】また請求項4記載の発明は、請求項3記載
の効果に加えて、混入される粘弾性材料粒子がゴム系材
料であるので、粘性の高いゴム系粒子の少量の混入によ
って、防振部材の損失の値をより広範囲で調整可能とな
る。
の効果に加えて、混入される粘弾性材料粒子がゴム系材
料であるので、粘性の高いゴム系粒子の少量の混入によ
って、防振部材の損失の値をより広範囲で調整可能とな
る。
【図1】本発明の実施形態の一例を示し、(a)は構造
物や機器などの振動体の支持部に本発明の防振部材を設
置した場合の説明図、(b)は防振部材の概念図であ
る。
物や機器などの振動体の支持部に本発明の防振部材を設
置した場合の説明図、(b)は防振部材の概念図であ
る。
【図2】同上の防振部材への粉粒体材料の封入量の違い
による振動伝達特性の変化を示すグラフである。
による振動伝達特性の変化を示すグラフである。
【図3】同上の粉粒体材料の違いによる振動伝達特性の
変化を示すグラフである。
変化を示すグラフである。
【図4】他の実施形態を示し、(a)(b)は構造物や
機器などの振動体の支持部に本発明の防振部材を設置し
た場合の説明図、(c)は防振部材に振動が加わった場
合の概念図である。
機器などの振動体の支持部に本発明の防振部材を設置し
た場合の説明図、(c)は防振部材に振動が加わった場
合の概念図である。
【図5】更に他の実施形態を示し、(a)は構造物や機
器などの振動体の支持部に本発明の防振部材を設置した
場合の説明図、(b)は粉粒体材料に粘弾性材料粒子を
混入した場合の概念図である。
器などの振動体の支持部に本発明の防振部材を設置した
場合の説明図、(b)は粉粒体材料に粘弾性材料粒子を
混入した場合の概念図である。
【図6】同上の粉粒体材料への粘弾性材料粒子の混入量
の違いによる振動伝達特性の変化を示すグラフである。
の違いによる振動伝達特性の変化を示すグラフである。
【図7】本発明に係る健康家電機器の防振効果を確認す
るための測定に関する説明図である。
るための測定に関する説明図である。
【図8】本発明の実施例による振動加速度レベルの低減
を示す測定結果のグラフである。
を示す測定結果のグラフである。
【図9】防振の原理を説明するグラフである。
【図10】(a)は振動体から床への振動伝達を説明す
る概念図、(b)は床から振動体への振動伝達を説明す
る概念図である。
る概念図、(b)は床から振動体への振動伝達を説明す
る概念図である。
【図11】従来の防振部材の説明図であり、(a)はゴ
ム材、(b)は金属ばね、(c)は空気ばねの場合を示
している。
ム材、(b)は金属ばね、(c)は空気ばねの場合を示
している。
1 容器 2 粉粒体材料 3 側壁部 4 粘弾性材料粒子 5 防振部材
Claims (4)
- 【請求項1】 容器内に粉粒体材料を封入して成ること
を特徴とする防振部材。 - 【請求項2】 容器の側壁部の剛性が、粉粒体材料の剛
性よりも小さいことを特徴とする請求項l記載の防振部
材。 - 【請求項3】 粉粒体材料に粘弾性材料粒子が混入され
ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防
振部材。 - 【請求項4】 混入される粘弾性材料粒子がゴム系材料
であることを特徴とする請求項3記載の防振部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2037399A JP2000213595A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 防振部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2037399A JP2000213595A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 防振部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000213595A true JP2000213595A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=12025268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2037399A Withdrawn JP2000213595A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 防振部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000213595A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101303058B (zh) * | 2007-05-10 | 2011-11-16 | 吕崇耀 | 一种宽带阻尼型隔振系统 |
| KR20150135464A (ko) * | 2013-03-28 | 2015-12-02 | 케이엘에이-텐코 코포레이션 | 계측 플랫폼을 위한 하이브리드 진동 격리 시스템 |
| CN107323542A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-11-07 | 武汉科技大学 | 半主动式驾驶室悬置隔振装置 |
| JP2018013191A (ja) * | 2016-07-21 | 2018-01-25 | Kyb株式会社 | ダンパ |
| WO2018193640A1 (ja) * | 2017-04-19 | 2018-10-25 | Kyb株式会社 | ダンパ |
-
1999
- 1999-01-28 JP JP2037399A patent/JP2000213595A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN101303058B (zh) * | 2007-05-10 | 2011-11-16 | 吕崇耀 | 一种宽带阻尼型隔振系统 |
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| KR102102015B1 (ko) * | 2013-03-28 | 2020-04-20 | 케이엘에이 코포레이션 | 계측 플랫폼을 위한 하이브리드 진동 격리 시스템 |
| JP2018013191A (ja) * | 2016-07-21 | 2018-01-25 | Kyb株式会社 | ダンパ |
| WO2018193640A1 (ja) * | 2017-04-19 | 2018-10-25 | Kyb株式会社 | ダンパ |
| JP2018179227A (ja) * | 2017-04-19 | 2018-11-15 | Kyb株式会社 | ダンパ |
| CN107323542A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-11-07 | 武汉科技大学 | 半主动式驾驶室悬置隔振装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060404 |