JP2000213868A - 含水物乾燥装置 - Google Patents

含水物乾燥装置

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JP2000213868A
JP2000213868A JP11015608A JP1560899A JP2000213868A JP 2000213868 A JP2000213868 A JP 2000213868A JP 11015608 A JP11015608 A JP 11015608A JP 1560899 A JP1560899 A JP 1560899A JP 2000213868 A JP2000213868 A JP 2000213868A
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JP
Japan
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metal
storage
drying apparatus
hydrate
reinforcing
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JP11015608A
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English (en)
Inventor
Tomotaka Nobue
等隆 信江
Masao Noguchi
正夫 野口
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電磁誘導により金属に生じる発生熱
を利用して含水物の水分を蒸発させる含水物乾燥装置に
おいて、局所異常加熱を抑制し乾燥処理時間を短縮する
装置を提供するものである。 【解決手段】 非金属材料からなる収納部12と、収納
部底面の外側に接合配設された少なくとも制磁金属材料
15aと低透磁率低抵抗率金属材料15bとの合板から
構成した金属部15と、収納部外に設け前記金属部の制
磁金属材料と対向して設けた電磁誘導加熱コイル18と
を備え、制磁金属材料はキュリー温度に到達すると発熱
が自己制御されて局所的な異常加熱を抑制できるので非
金属材料の収納部が異常加熱による機械的破損を生じる
ことなく常に最高の伝熱量を金属部から含水物側に供給
でき乾燥処理時間を短縮化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導により金
属に生じる発生熱を利用して含水物の水分を蒸発させる
含水物乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置としては、電気ヒー
タを用いて高温化した空気を含水物に送風し水分を蒸発
させる装置例えば衣類乾燥装置や生ごみ乾燥装置、ある
いは含水物を収納する金属収納部を電気ヒータで加熱し
て収納部を高温にし伝導熱あるいは輻射熱を利用して含
水物の水分を蒸発させる装置例えば生ごみ乾燥装置があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
衣類乾燥装置は約75℃の温風を利用した乾燥であり、
衣類同士が絡んだ場合、温風の通流が妨げられて絡んだ
部分の乾燥を促進させることが困難となり乾燥の仕上げ
に長い時間を要していた。
【0004】また、生ごみ乾燥装置は、生ごみが多くの
水を含むことから蒸発を促進させるために100℃超の
熱風を生ごみに吹きかけたり、収納部を100℃超の高
温に加熱して乾燥を促進させているが、生ごみ全体を均
一に乾燥させることが難しく乾燥が促進した部分にも同
様の熱を供給するためその領域が焦げて収納部にこびり
つく。収納部へのこびりつきは収納部を高温に加熱する
方式では、このこびりつきが伝熱性能を妨げるように作
用し乾燥能力の低下により乾燥処理の長時間化を生じ
る。また、使用者が収納部を掃除する場合、頑固なこび
りつきのために収納部に機械的破損を与える危険性があ
った。これを解消するために、乾燥処理の後期では、供
給する熱量を制御し焦げ付きやこびりつきを抑制する方
法を採ると、乾燥処理はさらに長い時間を要していた。
【0005】本発明は電磁誘導により金属に生じる発生
熱を利用して含水物の水分を蒸発させる含水物乾燥装置
において、局所異常加熱を抑制させるとともに乾燥処理
時間を短縮する装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の含水物乾燥装置
は上記課題を解決するために、含水物を収納する非金属
材料からなる収納部と、前記収納部の外側に接合配設さ
れた少なくとも制磁金属材料と低透磁率低抵抗率金属材
料との合板から構成された金属部と、前記収納部外に設
け前記金属部の制磁金属材料に対向して設けた電磁誘導
加熱コイルとを備えている。
【0007】本発明によれば、電磁誘導加熱コイルに対
面する制磁金属材料が電磁誘導加熱されて発熱し、その
発生熱が低透磁率低抵抗率材料および非金属材料からな
る収納部を介して含水物に伝熱され含水物の水分を蒸発
させる。含水物の水分量が減少すると含水物への伝熱供
給量が低下するので制磁金属材料が高温となり、制磁金
属材料の温度はそれが有するキュリー温度に達する。制
磁金属材料はキュリー温度に到達すると発熱が自己制御
され局所的な異常加熱を抑制できる。従って、非金属材
料の収納部が異常加熱されて機械的破損を生じることな
く常に最高の伝熱量を金属部から含水物側に供給でき乾
燥時間を短縮化させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1の含水物乾燥装
置は、含水物を収納する非金属材料からなる収納部と、
前記収納部の外側に接合配設された少なくとも制磁金属
材料と低透磁率低抵抗率金属材料との合板から構成され
た金属部と、前記収納部外に設け前記金属部の制磁金属
材料に対向して設けた電磁誘導加熱コイルとを備えてい
る。制磁金属材料はキュリー温度に到達すると発熱が自
己制御されるので、局所的な異常加熱を抑制でき、非金
属材料からなる収納部が異常加熱されて機械的破損を生
じることがない。これにより、金属部から収納部側へ常
に最高の伝熱量を供給させることができ乾燥処理時間の
短縮化が図れる。また制磁金属材料は含水物の乾燥進捗
に応じた発熱をするので余分な熱量を含水物に供給しな
い。これにより、局所異常加熱を抑制させるとともに高
効率省エネルギな装置を提供することができる。
【0009】本発明の請求項2の含水物乾燥装置は、金
属部が複数の開孔部を有する構成としている。金属部と
収納部とを構成する各材料の異なる熱膨張率は、金属部
と収納部との間に熱ひずみを生じるさせることになる
が、金属部に開孔部を設けることで金属部の熱膨張に伴
う熱ひずみを抑制させることで、金属部を収納部に固定
接合させる構成を採用でき、金属部から収納部への高い
伝熱性能を確保して乾燥時間の短縮化を図ることができ
る。
【0010】本発明の請求項3の含水物乾燥装置は、金
属部に設けた開孔部は電磁誘導加熱コイルによって生じ
る誘導電流の流れ方向に長いスリット形状としている。
これにより、金属部の熱ひずみを抑制させるとともに金
属部の誘導加熱による発熱を高く維持させることができ
る。
【0011】本発明の請求項4の含水物乾燥装置は、金
属部が互いに分割された複数の金属片からなる構成とし
ている。これにより、金属部に生じる熱ひずみを個々の
金属片に分散させている。この結果、個々の金属片を収
納部へ面接合させ、金属部から収納部への伝熱性能を確
保させることができ乾燥処理時間の短縮化が図れる。
【0012】本発明の請求項5の含水物乾燥装置は、複
数の金属片が略同心状の形状としている。これにより、
電磁誘導加熱コイルを同心状に実装することができ、加
熱コイルの実装構成を容易にできる。
【0013】本発明の請求項6の含水物乾燥装置は、含
水物を収納する非金属材料からなる収納部と、前記収納
部の外面に設け前記収納部の少なくとも底面を補強する
金属材料からなる補強部とを備えている。補強部を設け
たことにより、収納部の機械的強度を確保できるので収
納部の形状の自由設計あるいは収納部の大型化を可能に
できる。
【0014】本発明の請求項7の含水物乾燥装置は、含
水物を収納する非金属材料からなる収納部と、前記収納
部の外面に設け前記収納部の少なくとも底面を補強する
金属材料からなる補強部と、前記補強部に接合配設され
た少なくとも制磁金属材料と低透磁率低抵抗率金属材料
との合板から構成された金属部と、前記金属部の制磁金
属材料に対向して設けた電磁誘導加熱コイルとを備えて
いる。補強部にて収納部の底面の機械的強度を確保させ
ることで、収納部底面の材料肉厚を薄く構成できる。こ
れにより、金属部の発生熱を収納部内の含水物に高い伝
熱特性にて伝熱でき、乾燥処理時間の短縮化を図ること
ができる。
【0015】本発明の請求項8の含水物乾燥装置は、含
水物を攪拌する固定部と可動部とからなる攪拌手段を設
け、固定部は、補強部と収納部とを貫通する固定具にて
収納部内面に固定配設した構成としている。補強部と収
納部とを固定具にて機械的に組立固定させたことによ
り、収納部の機械的な補強を確実に確保できる。この結
果、収納部底面の材料肉厚をより薄くでき、金属部から
の伝熱性能をさらに高くでき、乾燥時間のさらなる短縮
化がはかれる。
【0016】本発明の請求項9の含水物乾燥装置は、補
強部は、収納部の底面周縁部に設けた収納部支持足を貫
通させる開孔を備えた構成としている。収納部をたとえ
ば床に載置する場合、載置時に収納部が床から受ける衝
撃は非金属材料からなる収納部支持足によって緩和させ
収納部の機械的強度を確保することができる。これによ
り、収納部を着脱できる構成とすることができ、装置の
利便性を高めることができる。
【0017】本発明の請求項10の含水物乾燥装置は、
金属部は、補強部の金属材料によって補強部に固定支持
された構成としている。補強部は収納部の機械的強度を
確保するとともに金属部の固定支持部材として機能させ
ている。これにより、部品点数を削減でき、収納部の軽
量化を図ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0019】(実施例1)図1は本発明の実施例1の含
水物乾燥装置の構成図、図2は同要部拡大構成図であ
る。
【0020】図1および図2を用いて、本発明の含水物
乾燥装置を生ごみ乾燥装置に適用した場合について説明
する。10は含水物乾燥装置の本体であり、11は、生
ごみを本装置に収納する時に開閉する開閉扉である。生
ごみを収納する空間は、非金属材料である樹脂材料、例
えばポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノー
ル樹脂あいるは変性フッ素樹脂で略円筒状に成形した収
納部12、収納部12内に投入された生ごみを攪拌して
砕くための収納部12の側面に固定配設された固定刃
(固定部)13と収納部12の底面中央に配設した回転
軸を中心として回転可動する回転羽(可動部)14とか
ら構成された攪拌手段を備えている。
【0021】収納部12の底部には、収納空間の外側に
接合組立された金属部15を配設している。金属部15
は2層構造からなり、下層に150℃前後のキュリー温
度を有する制磁金属材料15a、上層に低透磁率低抵抗
率金属材料15b、たとえばアルミ材料または銅材料、
を用いたクラッド合板構成としている。この金属部15
は、図2に示すように円周方向に長いスリット形状の開
孔部16を複数個分散配置した構成としている。なお、
開孔部16のスリット長手方向は、後述する電磁誘導加
熱コイルの高周波電流によって金属部15に生じる誘導
電流の方向としている。また金属部15は樹脂材料から
なる収納部の底部に金属粒子を混入させたエポキシ接着
剤にて接合接着組立している。
【0022】以上のような諸部材を付帯した収納部12
は、収納部12と略同心形状からなる円筒状の樹脂製ガ
イド容器17の内部に収納載置させる。これにより、攪
拌手段の回転羽14の回転軸がその動力系と連結され
る。収納部12に配設した金属部15と樹脂製ガイド容
器17とのすきまは、高々数mmとしている。
【0023】樹脂製ガイド容器17の底面下方には、金
属部15の下層である制磁金属材料15aに対向させて
電磁誘導加熱コイル18を配設している。19、20は
焼結フェライト材であり、電磁誘導加熱コイル18に高
周波電流を通流させた時に生じる磁束の発散空間を限定
させる作用をする。21は電磁誘導加熱コイル18に流
す高周波電流を供給する加熱コイル駆動電源部である。
【0024】電磁誘導加熱コイル18は、金属部15に
設けた開孔部16のスリット長手方向に略平行に誘導電
流が流れるように円周状に加熱コイルを巻回させた構成
としている。これにより、金属部15に生じる誘導電流
の流れは開孔部16によって切断されることがなく、電
磁誘導加熱コイル18との高周波磁気結合を良好な状態
に維持でき効率よく金属部15を発熱させることができ
る。また、電磁誘導加熱コイル18を配設した平面空間
の中央部には、攪拌手段の回転羽14を回転駆動する動
力伝達部を配設している。この動力伝達部の一端には回
転駆動歯車22が設けられ、動力源である駆動モータ2
3の出力軸に設けた歯車24とベルト25にて連結され
動力伝達される。
【0025】回転駆動歯車22に伝達された動力は、回
転軸26および回転軸26と嵌め合い組立てによって連
結される回転軸27を介して攪拌手段14に伝達され
る。回転軸27と攪拌手段14とは、回転軸27の一端
に組み立てられたナット28を締め付けることにより攪
拌手段14が台座29に固定されている。
【0026】攪拌手段14は、収納部12の底面12a
に平行な回転翼と垂直な回転翼を有し、各回転翼の収納
部12の底面12a側あるいは収納部12の側壁面側に
は歯形の先端形状からなる第二の攪拌翼30、31を配
設している。なお、第二の攪拌翼30、31は、収納部
12の各壁面と弾性的にしゅう動するように組立構成さ
せてもよい。収納部12の側面に配設した固定羽13は
可動羽14の収納部12の底面12aに平行な回転翼が
通過する隙間を有するように配設構成、この回転翼の通
過にあわせて生ごみを裁断させるように作用する。
【0027】32は生ごみから発生した水蒸気を装置外
に排出させる吸引ファンであり、この吸引口32aは収
納部12の上部の開閉扉11に設けた排気口33と連結
されている。吸引ファン32の吐出口32bの先にはス
パイラル形状のシーズヒータ34および脱臭触媒35が
設けられている。吸引ファン32にて吸引された生ごみ
より発生した水蒸気を含む排気空気は、シーズヒータ3
4によって触媒活性温度帯の温度に加熱昇温され脱臭触
媒35にて排気空気中の悪臭が酸化される。悪臭が取り
除かれた排気空気は装置外に排出される。
【0028】収納部12の上方には開閉扉11に配設さ
れたファンモータ36とファンモータ36によって回転
駆動される羽根37およびリング状のシーズヒータ38
を備えている。39は羽根37およびシーズヒータ38
の保護筐体であり、この保護筐体39は生ごみに対峙す
る面に多数の開孔が配設されている。保護筐体39の開
孔面40の中央部は吸引用の開孔41とし、周縁部は排
出用の開孔42としている。これにより、収納部12内
の空気あるいは水蒸気を含む空気を吸引孔41より吸い
込み、シーズヒータ38にて加熱して排出孔42により
収納部12内に排出する。この流れにより、収納部12
内には水蒸気を含む空気の循環流を生じさせている。こ
の循環流からの受熱により生ごみの乾燥はさらに促進さ
れる。なお、吸引ファン32による収納部12からの排
気流量は循環流量に対して約1/10の流量としてい
る。43は装置本体の支持台である。
【0029】上記構成からなる本発明の含水物乾燥装置
の動作と作用を以下に説明する。生ごみは、開閉扉11
を上方に持ち上げて収納部12内に投入される。生ごみ
の投入は一度で済む場合もあれば数回に分けて実行する
こともできる。
【0030】収納部12内に投入したい生ごみが無くな
ったりまた、収納部12内が生ごみでいっぱいになる
と、投入した生ごみの乾燥処理を行う。この処理は使用
者が装置本体に設けた乾燥処理スタートボタン(図示し
いていない)を押すことにより開始される。なお、この
乾燥開始において開閉扉11の閉状態を確認して乾燥開
始を実行するように制御することができる。開閉扉11
が開状態の場合、循環流量の流れが乱されるとともに循
環流からの受熱が低下するので乾燥処理が好ましくない
状態になるからである。
【0031】乾燥開始に伴って、加熱コイル駆動電源部
21、駆動モータ23、ファンモータ36、シーズヒー
タ34、38に電力が供給されそれぞれが動作を開始す
る。電磁誘導加熱コイル18には、高周波電流が供給さ
れる。電磁誘導加熱コイル18と磁気結合している制磁
金属材料15aには誘導電流が流れ制磁金属材料が発熱
する。この制磁金属材料15aの熱は低透磁率低抵抗率
金属材料15bおよび収納部12の底面12aを形成し
た非金属材料を介して生ごみに伝熱される。加熱初期の
生ごみが含有する水はこの加熱により、温度100度に
向かって昇温していく。一方、収納部12の上方からは
シーズヒータ38によって加熱された約130度の温風
が生ごみの上方に吹きかけられるので生ごみは上下両方
から加熱されて昇温していく。この加熱初期に攪拌手段
14も回転駆動させているが、この回転駆動は次に述べ
るように生ごみから水蒸気が発生し始めるまで停止状態
とさせてもよい。
【0032】所定の時間を経て生ごみから水蒸気が発生
し始める。このタイミングから吸引ファン32を駆動さ
せる。このタイミングは予め設定した時刻あるいは加熱
コイル駆動電源部21の動作電力に基づいて決定され
る。これにより、発生した水蒸気は随時脱臭触媒35を
経て装置外に排出される。
【0033】加熱経過に伴って生ごみの含水量は徐々に
減少する。生ごみの乾燥は均一に行うことは難しいが乾
燥が進んだものは重量が減少するので温風循環流と攪拌
手段14の回転との影響を受けてよく移動するようにな
る。このため、乾燥進捗が遅くて重量のある生ごみが収
納部12の底面12aに接触するので下方からの伝熱が
付与されて乾燥が効率よく進行していく。
【0034】生ごみに伝熱される熱量は金属部15に対
面する収納部の底面12aの生ごみ接触面積に略比例す
るが、乾燥が進むと生ごみの収納部底面12aとの接触
面積が減少するため生ごみが金属部15側から受熱する
熱量が減少する。これに伴って、金属部15は徐々に高
温になり、制磁金属材料15aは部分的にそれが有する
キュリー温度に達する。キュリー温度に達した領域の制
磁金属材料は透磁率が減少し、流れる誘導電流量が減少
して発熱が抑制される。なお、電磁誘導加熱コイル18
に流れる高周波電流はコイル全長に一様であるので、制
磁金属材料を流れる誘導電流量の減少分は低透磁率金属
材料15bに流れることになる。低透磁率金属材料15
bは透磁率が低くかつ低抵抗率の材料で構成しているの
で誘導電流に対する抵抗値が小さく発熱はほとんどされ
ない。
【0035】従って、乾燥が進むと金属部15の発熱量
は自動的に抑制され、乾燥した生ごみをさらに加熱して
焦げ付かすことはない。また、収納部12は非金属材料
である樹脂材料で構成しているので、金属部15の発熱
を受けて広い範囲に熱を伝えることがなく、収納部12
の側壁面は温風循環流による加熱が支配的である。従っ
て、乾燥した生ごみが異常加熱されることはなく、収納
部12の内壁へのこびりつきは生じない。
【0036】金属部15の発熱量は上記したように温度
乾燥進行に伴って変化する一方で、約150℃前後のキ
ュリー温度まで温度上昇することに伴って金属部15は
熱膨張する。制磁金属材料15aと低透磁率低抵抗率材
料15bとの熱膨張率の違いは、金属部15に反りを発
生させる。さらに収納部12の非金属材料の熱膨張率の
違いが加わって、金属部15の反りが金属部15と収納
部底面12aとの接合を剥離させ伝熱性能を低下させる
危険に対して、金属部15に配設した開孔部16群によ
って金属部15の熱膨張を吸収し金属部15の熱的反り
を抑制し、金属部15と収納部底面12aとの接合状態
を良好に維持し伝熱性能を保証させている。なお、金属
部15は、収納部底面12aに接着接合させているが、
接着剤の乾燥硬化時間を考慮して図示したようにネジ4
4にて機械的な組立を付帯させている。上記した金属部
15の構成と組立方法により、非金属材料からなる収納
部12に金属部15の発生熱を直接かつ安定に伝熱させ
る構造を確保したことで、生ごみの乾燥時間の短縮化を
図ることができる。
【0037】また、生ごみの乾燥が進んだことは上述し
た制磁金属材料の特性変化に伴い加熱コイル駆動電源部
21の動作電力の減少を引き起こす。このため加熱コイ
ル駆動電源部21の動作電力変化に基づいて乾燥進捗を
検知することができる。そしてこの乾燥進捗情報に基づ
いて温風循環流の流速を増加させたり、シーズヒータ3
8の駆動電力を低減あるいは停止させたりすることがで
きる。
【0038】従って温風循環流による加熱が支配的であ
る収納部12の側壁面の温度を約120度以下に制御す
ることで、収納部12の壁面に接触する乾燥生ごみが収
納部12からの受熱によりさらに高温に加熱されること
はなくまた、収納部へのこびりつきも抑制できる。ま
た、このような状態に達すると吸引ファン32の吸引能
力を高めることで収納部12内を負圧化させ水蒸気の排
出をより促進させることができる。このような制御を実
行することで乾燥処理時間を短縮化させることができ
る。
【0039】また乾燥の終了は上述の加熱コイル駆動電
源部21の情報に基づいて実行することで投入した生ご
み量に独立して装置の乾燥性能を保証させることができ
る。
【0040】また、乾燥ごみの収納部12からの取り出
しに当たっては、収納部12を着脱構成として収納部1
2を装置本体から取り外し、中身を箱あるいは袋に移す
ことで実行する。なお、乾燥ごみは粉末化されるものが
あり、この種の生ごみを主に取扱う場合は、粉末の乾燥
ごみを掃除機によって吸引することで収納部12から取
り除くとともにごみ袋に容易に収納させることができ
る。さらに収納部12が着脱できる構成の場合、収納部
12の水洗いが容易である利便性が付与できる。
【0041】(実施例2)次に本発明の実施例2を図3
を用いて説明する。実施例2が実施例1と相違する構成
は、収納部12の底面12aに接合組立する金属部45
が互いに分割された複数の金属片45a,45bにて構
成したことである。また、金属片45a、45bの下方
には金属片を覆う樹脂材料からなる金属片カバー46が
配設され、収納部12の底面12aには複数の金属片4
5a、45bを所定位置に配設するためのガイドとして
機能させた突起部47を配設している。この突起部47
にはネジ穴加工を施しており、金属片カバー46が金属
片45a、45bを収納部底面12a側に押圧するよう
にネジ48によって支持固定組立されている。
【0042】金属片45a、45bは、略同心状の形状
から構成している。この構成により、各金属片間に存在
する間隙部49(この間隙部には突起部47が存在す
る)は略同心状に巻回した電磁誘導加熱コイルによって
金属片に生じる誘導電流の流れを切断しない。この結
果、各金属片45a、45bは、電磁誘導加熱コイルに
よって効率よく加熱される。また、加熱されて高温にな
った金属部45は熱膨張するが、金属部を複数の金属片
に分割した構成により、熱膨張を各金属片に分散させる
ことができ、非金属材料である樹脂材料から形成した収
納部底面12aと金属片との接合状態を安定に維持でき
金属片から収納部底面への伝熱性能を確保でき、乾燥処
理時間を短縮化させることができる。
【0043】なお、金属片の構成は、円盤あるいはドー
ナツ形状の金属片を円周状に配置させる構成とし、小さ
く巻回した電磁誘導加熱コイルを各金属片のそれぞれに
対向配設する構成にしてもよい。
【0044】(実施例3)次に本発明の実施例3を図4
を用いて説明する。実施例3の前述した実施例と相違し
た構成は、収納部50の少なくとも底面50aを含む収
納部壁面に金属材料からなる補強部51を配設したこと
である。また、収納部底面50aに対面する補強部51
の収納部50と反対側にクラッド合板構成の金属部52
を配設している。金属部52のクラッド合板は制磁金属
材料52aと低透磁率低抵抗率材料52bの2層構成か
らなり、低透磁率低抵抗率材料52b側を補強部51に
接着組立あるいは高熱伝導率特性を有するグリースを介
在して接合組立している。
【0045】金属部52は略ドーナツ状の一枚板構成か
らなり、金属部52の中央部には攪拌手段の可動部53
の回転軸54が配設される。攪拌回転支持台55a、5
5bは、この回転軸54を挿通支持している。金属部5
2と補強部51および収納部底面50aとは略同心状に
積層配設されており、両端の攪拌回転支持台55a、5
5bを介してネジ組立されている。
【0046】また、金属部52の周辺部は補強部51に
複数形成した切起部56を用いて補強部51と接合組立
している。含水物を攪拌する攪拌手段を構成する固定羽
(固定部)57が収納部50の内面に配設されており、
この固定羽57は、収納部50と補強部51とを貫通す
る固定具58にて収納部50の内面に固定配設してい
る。
【0047】また、収納部50の底面周縁部には、複数
の収納部支持足59を形成しており、補強部51には、
この収納部支持足59を貫通挿入できる開孔60を配設
している。
【0048】上記した構成において、非金属材料からな
る収納部50の少なくとも底面50aを補強する補強部
51を設けたことにより、収納部の機械的強度を確保で
きるので収納部の形状の自由設計、たとえば着脱自在の
収納部構成、あるいは収納部の大型化、たとえば1回で
乾燥処理できる生ごみ重量が10〜20kgを収納でき
る大きさ、を可能にできる。
【0049】また、補強部51にて収納部50の底面の
機械的強度を確保させることで、収納部底面50aの材
料肉厚を薄く構成できる。これにより、金属部52の発
生熱を収納部内の含水物に高い伝熱特性にて伝熱でき、
乾燥処理時間の短縮化を図ることができる。
【0050】固定羽57は、補強部51と収納部50と
を貫通する固定具58にて収納部内面に固定配設した構
成により、補強部51と収納部50とを固定具58にて
機械的に組立固定でき、収納部の機械的な補強を確実に
確保できる。この結果、収納部底面50aの材料肉厚を
より薄くでき、金属部52からの伝熱性能をさらに高く
でき、乾燥時間のさらなる短縮化が図れる。
【0051】また、収納部50は一体的に成形して収納
部底面周縁部に設けた収納部支持足59にて支持させる
構成により、収納部50をたとえば床に載置する場合、
載置時に収納部50が床から受ける衝撃は非金属材料か
らなる収納部支持足59によって緩和させ収納部50の
機械的強度を確保することができる。これにより、収納
部50を着脱できる構成とすることができ、装置の利便
性を高めることができる。
【0052】金属部52の周辺部を補強部51の金属材
料によって補強部に固定支持した構成により、補強部5
1は収納部50の機械的強度を確保するとともに金属部
52の固定支持部材として機能させ、部品点数を削減で
き、収納部の軽量化を図ることができる。従って、収納
部50の伝熱性能を確保するとともに可搬性を有した利
便性の高い収納部を提供できる。
【0053】また、上記の実施例は生ごみ乾燥装置を用
いて説明したが、衣類乾燥装置に適用する場合の一例は
以下のように構成する。
【0054】衣類乾燥装置の場合、濡れた衣類を投入す
る収納部自身を回転させることで衣類を攪拌する。制磁
金属材料を構成要素とする金属部は略円筒状の収納部の
円筒の一端面に配設する。この円筒一端面の略中央には
収納部の回転軸が配設される。また金属部に対向させて
電磁誘導加熱コイルを配設する。略円筒状収納部の反対
端側の装置本体に開閉扉を配設する。衣類を収納する収
納部は、着脱自在な構成とすることができる。また、収
納部の円筒の軸方向は、水平、傾斜あるいは垂直のいず
れを選択してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば以下の効果
を有する。
【0056】(1)請求項1の含水物乾燥装置により、
制磁金属材料はキュリー温度に到達すると発熱が自己制
御されるので、局所的な異常加熱を抑制でき、非金属材
料からなる収納部が異常加熱されて機械的破損を生じる
こと無く常に最高の伝熱量を金属部から含水物側に供給
して乾燥処理時間を短縮化できる。また、制磁金属材料
は含水物の乾燥進捗に応じた発熱をするので余分な熱量
を含水物に供給しないので、局所異常加熱を抑制させる
とともに省エネルギな装置を提供することができる。
【0057】(2)請求項2の含水物乾燥装置により、
金属部と収納部とを構成する各材料の異なる熱膨張率
は、金属部と収納部との間に熱ひずみを生じるさせるこ
とになるが、金属部に開孔部を設けることで金属部の熱
膨張に伴う熱ひずみを抑制させることで、金属部を収納
部に固定接合させる構成を採用でき、金属部から収納部
への高い伝熱性能を確保して乾燥時間の短縮化を図るこ
とができる。
【0058】(3)請求項3の含水物乾燥装置により、
金属部に設けた開孔部は電磁誘導加熱コイルによって生
じる誘導電流の流れ方向に長いスリット形状としている
ので金属部の熱ひずみを抑制させるとともに金属部の誘
導加熱による発熱を高く維持させることができる。
【0059】(4)請求項4の含水物乾燥装置により、
金属部に生じる熱ひずみを個々の金属片に分散させてい
るので、個々の金属片を収納部へ面接合させ、金属部か
ら収納部への伝熱性能を確保させることができ乾燥処理
時間の短縮化が図れる。
【0060】(5)請求項5の含水物乾燥装置により、
複数の金属片を略同心状の形状としているので、電磁誘
導加熱コイルを同心状に実装することができ、加熱コイ
ルの実装構成を容易にできる。
【0061】(6)請求項6の含水物乾燥装置により、
補強部を設けたことにより、収納部の機械的強度を確保
できるので収納部の形状の自由設計あるいは収納部の大
型化を可能にできる。
【0062】(7)請求項7の含水物乾燥装置により、
補強部にて収納部の底面の機械的強度を確保させること
で、収納部底面の材料肉厚を薄く構成できるので、金属
部の発生熱を収納部内の含水物に高い伝熱特性にて伝熱
でき、乾燥処理時間の短縮化を図ることができる。
【0063】(8)請求項8の含水物乾燥装置により、
補強部と収納部とを固定具にて機械的に組立固定させた
ことにより、収納部の機械的な補強を確実に確保できる
ので、収納部底面の材料肉厚をより薄くでき、金属部か
らの伝熱性能をさらに高くでき、乾燥時間のさらなる短
縮化が図れる。
【0064】(9)請求項9の含水物乾燥装置により、
補強部は収納部の底面周縁部に設けた収納部支持足を貫
通させる開孔を備えた構成としているので、収納部をた
とえば床に載置する場合、載置時に収納部が床から受け
る衝撃は非金属材料からなる収納部支持足によって緩和
させ収納部の機械的強度を確保することができる。これ
により、収納部を着脱できる構成とすることができ、装
置の利便性を高めることができる。
【0065】(10)請求項10の含水物乾燥装置によ
り、金属部は補強部の金属材料によって補強部に固定支
持された構成としているので補強部は収納部の機械的強
度を確保するとともに金属部の固定支持部材として機能
させている。これにより、部品点数を削減でき、収納部
の軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す含水物乾燥装置の構成
図
【図2】同含水物乾燥装置の要部拡大図
【図3】本発明の実施例2を示す含水物乾燥装置の主要
部構成図
【図4】本発明の実施例3を示す含水物乾燥装置の主要
部構成図
【符号の説明】
12、50収納部 15、52金属部 15a、52a制磁金属材料 15b、52b低透磁率低抵抗率材料 16開孔部 18電磁誘導加熱コイル 45a、45b略同心状の金属片 51補強部 56切起部(補強部に設けた金属部固定支持部) 57固定羽(攪拌手段の固定部) 58固定具 59収納部支持足 60開孔(補強部に配設)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 9/06 B09B 3/00 303M Fターム(参考) 3L113 AA07 AB05 AC08 AC13 AC23 AC45 AC46 AC52 AC53 AC58 AC59 AC63 AC67 AC73 AC74 AC75 AC76 AC78 AC87 AC90 BA01 BA14 CA08 CB08 DA02 DA05 DA10 DA14 DA15 DA20 DA21 4D004 AA03 AB01 CA15 CA42 CA48 CB27 CB33 CB43 CC09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】含水物を収納する非金属材料からなる収納
    部と、前記収納部の外側に接合配設された少なくとも制
    磁金属材料と低透磁率低抵抗率金属材料との合板から構
    成された金属部と、前記収納部外に設け前記金属部の制
    磁金属材料に対向して設けた電磁誘導加熱コイルとを備
    えた含水物乾燥装置。
  2. 【請求項2】金属部は、複数の開孔部を有する構成とし
    た請求項1記載の含水物乾燥装置。
  3. 【請求項3】金属部に設けた開孔部は電磁誘導加熱コイ
    ルによって生じる誘導電流の流れ方向に長いスリット形
    状とした請求項2記載の含水物乾燥装置。
  4. 【請求項4】金属部は、互いに分割された複数の金属片
    からなる構成とした請求項1記載の含水物乾燥装置。
  5. 【請求項5】複数の金属片は、略同心状の形状とした請
    求項4記載の含水物乾燥装置。
  6. 【請求項6】含水物を収納する非金属材料からなる収納
    部と、前記収納部の外面に設け前記収納部の少なくとも
    底面を補強する金属材料からなる補強部とを備えた含水
    物乾燥装置。
  7. 【請求項7】含水物を収納する非金属材料からなる収納
    部と、前記収納部の外面に設け前記収納部の少なくとも
    底面を補強する金属材料からなる補強部と、前記補強部
    に接合配設された少なくとも制磁金属材料と低透磁率低
    抵抗率金属材料との合板から構成された金属部と、前記
    金属部の制磁金属材料に対向して設けた電磁誘導加熱コ
    イルとを備えた含水物乾燥装置。
  8. 【請求項8】含水物を攪拌する固定部と可動部とからな
    る攪拌手段を設け、固定部は、補強部と収納部とを貫通
    する固定具にて収納部内面に固定配設した構成からなる
    請求項6または7記載の含水物乾燥装置。
  9. 【請求項9】補強部は、収納部の底面周縁部に設けた収
    納部支持足を貫通させる開孔を備えた構成からなる請求
    項6または7記載の含水物乾燥装置。
  10. 【請求項10】金属部は、補強部の金属材料によって補
    強部に固定支持された構成からなる請求項7記載の含水
    物乾燥装置。
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