JP2000219124A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JP2000219124A
JP2000219124A JP11020805A JP2080599A JP2000219124A JP 2000219124 A JP2000219124 A JP 2000219124A JP 11020805 A JP11020805 A JP 11020805A JP 2080599 A JP2080599 A JP 2080599A JP 2000219124 A JP2000219124 A JP 2000219124A
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piston
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wheel cylinder
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Junichi Ikeda
純一 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を少なくすることができ、また、エ
ネルギを効率的に使用することができるブレーキ装置を
提供する。 【解決手段】 マスタシリンダの液圧およびホイールシ
リンダの液圧をそれぞれ異なる面積で相反する方向から
受けるとともに、面積比で所定倍とされたマスタシリン
ダの液圧がホイールシリンダの液圧を越えることにより
一側に移動するピストン37と、該ピストン37が前記
一側に移動するとマスタシリンダとホイールシリンダと
の連通を遮断させる弁52と、ピストン37の移動を検
出する検出手段49と、該検出手段49によりピストン
37が前記一側に移動したことが検出された状態ではポ
ンプ16を駆動する制御手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプで得た液圧
をブレーキペダルの入力に基づいて制御し制動力を得る
ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関と電気モータとを併用して駆動
力を得るハイブリッドエンジン自動車や、電気モータの
みで駆動力を得る電気自動車等に用いられるブレーキ装
置としては、ポンプで得た液圧をブレーキペダルの入力
に基づいて制御し制動力を得るものを用いるのが好適で
あり、このようなブレーキ装置が種々開発されている。
その一例を図5に示す。このブレーキ装置は、ブレーキ
ペダル200と、ブレーキペダル200への入力を検出
する踏力センサ201と、ブレーキペダル200の入力
によりブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ202
と、該マスタシリンダ202で発生させられたブレーキ
液圧を吸収するとともに踏込みに応じた反力をブレーキ
ペダル200に付与させるストロークシミュレータ20
3と、システムの失陥時にマスタシリンダ202で発生
させられたブレーキ液圧がストロークシミュレータ20
3に導入されるのを阻止するNC弁204とを有してい
る。また、ブレーキ液を貯留するリザーバタンク205
と、該リザーバタンク205からブレーキ液を吸引して
ブレーキ液圧を発生させるポンプ206と、ポンプ20
6で発生させたブレーキ液圧を貯留するアキュムレータ
207と、アキュムレータ207側の液圧を必要に応じ
てリザーバタンク205側に逃がすリリーフ弁208と
を有している。さらに、各車輪毎に設けられて制動力を
発生させるキャリパ209,209,…と、各キャリパ
209,209,…に対しそれぞれ設けられて、対応す
るキャリパ209とアキュムレータ207との間の連通
を制御することによりキャリパ209に供給されるブレ
ーキ液圧を増圧制御する電磁切替式の増圧弁210と、
各キャリパ209,209,…に対しそれぞれ設けられ
て、対応するキャリパ209とリザーバタンク205と
の間の連通を制御することによりキャリパ209に供給
されたブレーキ液圧を減圧制御する電磁切替式の減圧弁
211と、各キャリパ209,209,…に対しそれぞ
れ設けられて、対応するキャリパ209へのブレーキ液
圧の供給源をマスタシリンダ202およびアキュムレー
タ207のいずれか一方に切り替える電磁切替式の切替
弁212とを有している。加えて、各キャリパ209,
209,…に対しそれぞれ設けられて、対応するキャリ
パ209のブレーキ液圧を検出する圧力センサ213
と、リリーフ弁208と増圧弁210,210,…との
間に設けられてこの間のブレーキ液圧を検出する圧力セ
ンサ214とを有している。そして、このようなブレー
キ装置では、主に、踏力センサ201からの出力を指令
信号とし、各キャリパ209,209,…に設けられた
圧力センサ213,213,…からの出力をフィードバ
ック信号として、増圧弁210,210,…、減圧弁2
11,211,…および切替弁212,212,…を切
り替え制御するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ポンプ
で得た液圧をブレーキペダルの入力に基づいて制御し制
動力を得るブレーキ装置の従来のものは、部品点数が多
く配管・配線に手間がかかるという問題があった。ま
た、減速度0.3G程度の通常のブレーキ作動では必要
な圧力が3MPA程度であるのに対し、上記従来の装置
では、13〜20MPAの高圧をポンプで発生させ、電
磁弁で減圧してキャリパのホイールシリンダに供給して
おり、エネルギの無駄が多いという問題があった。した
がって、本発明は、ポンプで得た液圧をブレーキペダル
の入力に基づいて制御し制動力を得るブレーキ装置にお
いて、部品点数を少なくすることができ、また、エネル
ギを効率的に使用することができるブレーキ装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載のブレーキ装置は、ブレーキ
ペダルの入力に応じた液圧を発生させるマスタシリンダ
と、導入された液圧で制動力を発生させるホイールシリ
ンダと、該ホイールシリンダへ導入させる液圧を発生さ
せるポンプと、前記マスタシリンダの液圧および前記ホ
イールシリンダの液圧をそれぞれ異なる面積で相反する
方向から受けるとともに、面積比で所定倍とされた前記
マスタシリンダの液圧が前記ホイールシリンダの液圧を
越えることにより一側に移動する一方、面積比で所定倍
とされた前記マスタシリンダの液圧が前記ホイールシリ
ンダの液圧より低くなると逆側に移動するピストンと、
該ピストンが前記一側に移動すると前記マスタシリンダ
と前記ホイールシリンダとの連通を遮断させる一方、前
記ピストンが前記逆側に移動すると前記マスタシリンダ
と前記ホイールシリンダとを連通させる弁と、前記ピス
トンの位置を検出する検出手段と、該検出手段により前
記ピストンの前記一側への移動が検出された状態では前
記ポンプを駆動する一方、前記検出手段により前記ピス
トンの前記逆側への移動が検出された状態では前記ポン
プの駆動を停止させる制御手段と、を具備することを特
徴としている。これにより、ブレーキペダルが踏み込ま
れ、マスタシリンダで発生させる液圧が増大し、ピスト
ンの面積比で所定倍とされた該マスタシリンダの液圧が
ホイールシリンダの液圧より大きくなると、ピストンが
一側に移動する。すると、弁が閉じてマスタシリンダと
ホイールシリンダとの連通を遮断させる一方、検出手段
によりピストンの前記一側への移動が検出されることか
ら、制御手段がポンプを駆動する。その結果、ポンプか
ら吐出されたブレーキ液が弁でマスタシリンダ側に逃が
されることなくホイールシリンダに導入され、制動力が
増加する。他方、ブレーキペダルが緩められ、マスタシ
リンダで発生させる液圧が減少し、ピストンの面積比で
所定倍とされた該マスタシリンダの液圧がホイールシリ
ンダの液圧より低くなると、ピストンが逆側に移動す
る。すると、弁が開かれてホイールシリンダの液圧がマ
スタシリンダに戻される一方、検出手段によりピストン
の前記逆側への移動が検出されることから、制御手段が
ポンプを停止させる。その結果、ブレーキ液が弁を介し
てマスタシリンダ側に逃がされ、制動力が減少する。
【0005】本発明の請求項2記載のブレーキ装置は、
請求項1記載のものに関し、前記ポンプは、プランジャ
の往復動で液圧を発生させるものであり、しかも、該プ
ランジャがボイスコイルモータにより磁力で駆動される
ものであることを特徴としている。このように、ポンプ
として、ボイスコイルモータで磁力によりプランジャを
往復動させるプランジャポンプを用いるため、ストロー
ク内の推力を一定にできるとともに、高速応答が可能と
なる。
【0006】本発明の請求項3記載のブレーキ装置は、
請求項1または2記載のブレーキ装置に関し、前記ピス
トンを強制的に移動可能なアクチュエータを具備するこ
とを特徴としている。これにより、ブレーキペダルが踏
み込まれ、マスタシリンダで発生させる液圧が増大し、
ピストンの面積比で所定倍とされた該マスタシリンダの
液圧がホイールシリンダの液圧より大きくなっていて
も、アクチュエータでピストンを逆側に強制的に移動さ
せることにより、弁を開いてマスタシリンダとホイール
シリンダとを連通させ、ホイールシリンダの液圧をマス
タシリンダ側に逃がすことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態のブレ
ーキ装置を図1〜図3を参照して以下に説明する。第1
の実施の形態のブレーキ装置11は、図1に示すよう
に、運転者により操作量が入力されるブレーキペダル1
2と、ブレーキペダル12の入力に応じた液圧(制御目
標液圧)を発生させるマスタシリンダ13と、ブレーキ
液を貯留させるとともにマスタシリンダ13にブレーキ
液を供給するリザーバタンク14と、導入された液圧で
制動力を発生させるブレーキキャリパのホイールシリン
ダ15と、マスタシリンダ13を介してリザーバタンク
14からブレーキ液を吸入しホイールシリンダ15へ導
入させる液圧を発生させるポンプ16とを有している。
【0008】さらに、ブレーキ装置11は、マスタシリ
ンダ13の液圧とホイールシリンダ15の液圧とを比較
して信号を出力するとともにマスタシリンダ13とホイ
ールシリンダ15との連通および連通遮断を制御する圧
力検出/減圧機構17と、該圧力検出/減圧機構17か
らの信号によりポンプ16の駆動を制御する制御回路
(制御手段)18と、該制御回路18に電源を供給する
とともに該制御回路18との間で、制動力のモニタ信号
としてのホイールシリンダ液圧信号等の信号をやりとり
する車体側ECU(車両運動制御装置)19と、ブレー
キ液を貯留可能とされた低圧(ほぼ大気圧)の図示せぬ
車輪内リザーバとを有している。
【0009】なお、上記したホイールシリンダ15、ポ
ンプ16、圧力検出/減圧機構17、車輪内リザーバお
よび制御回路18が、車輪に付設される車輪ブレーキ2
0を構成しており、この車輪ブレーキ20が、図示は略
すが、各車輪毎に設けられている。
【0010】圧力検出/減圧機構17について図2を参
照してさらに説明する。圧力検出/減圧機構17はシリ
ンダ22を有している。このシリンダ22には、一端側
に形成された小径穴部23と、該小径穴部23と同軸を
なして隣接形成された該小径穴部23より大径の中間径
穴部24と、該中間径穴部24の小径穴部23に対し反
対側に同軸をなして隣接形成された該中間径穴部24よ
り大径の大径穴部25とを有する段付き形状のシリンダ
穴26が形成されている。
【0011】シリンダ22には、シリンダ穴26の大径
穴部25の中間径穴部24に対し反対の端部所定位置に
一端開口部が開口しシリンダ22の外部に他端開口部が
開口するように、大径穴部25に直交して、マスタシリ
ンダ連通路28が形成されており、該マスタシリンダ連
通路28は、マスタシリンダ13に連通させられてい
る。
【0012】また、シリンダ22には、シリンダ穴26
の大径穴部25の中間径穴部24に対し反対の端部所定
位置に一端開口部が開口しシリンダ22の外部に他端開
口部が開口するように、大径穴部25に直交して、吸入
側連通路29が形成されており、該吸入側連通路29
は、シリンダ22の外の外部連通路30を介してポンプ
16の吸入側に連通させられている。
【0013】加えて、シリンダ22には、シリンダ穴2
6の中間径穴部24の大径穴部25に対し反対の端部所
定位置に一端開口部が開口しシリンダ22の外部に他端
開口部が開口するように、該中間径穴部24に直交し
て、吐出側連通路31が形成されており、該吐出側連通
路31は、シリンダ22の外の外部連通路32を介して
ポンプ16の吐出側に連通させられている。
【0014】また、シリンダ22には、シリンダ穴26
の中間径穴部24の大径穴部25に対し反対の端部所定
位置に一端開口部が開口しシリンダ22の外部に他端開
口部が開口するように、該中間径穴部24に直交して、
ホイールシリンダ連通路33が形成されており、該ホイ
ールシリンダ連通路33は、ホイールシリンダ15に連
通させられている。
【0015】さらに、シリンダ22には、シリンダ穴2
6の大径穴部25の中間径穴部24側の所定位置に一端
開口部が開口し他端開口部がシリンダ22の外部に開口
するように、大径穴部25に直交して、図示せぬ車輪内
リザーバに連通するリザーバ連通路34が形成されてい
る。加えて、シリンダ22には、シリンダ穴26の小径
穴部23の中間所定位置に一端開口部が開口し、リザー
バ連通路34に他端開口部が開口する内部連通路35が
形成されている。
【0016】そして、シリンダ穴26の大径穴部25と
中間径穴部24とには、段付き形状のピストン37が摺
動自在に挿入されている。このピストン37は、大径軸
部38と、該大径軸部38に同軸をなして隣接形成され
た、該大径軸部38より小径の小径軸部39とを有して
おり、大径軸部38が大径穴部25内に位置し小径軸部
39が中間径穴部24内にほぼ位置するようにシリンダ
穴26内に配置されている。
【0017】このピストン37の中心には、連通穴40
が形成されている。この連通穴40は、大径軸部38側
の端面から穿設された大径連通穴部41と、小径軸部3
9側の端面から穿設された大径連通穴部41より小径の
小径連通穴部42とで構成されている。ここで、小径連
通穴部42の大径連通穴部41に対し反対の端部には、
先端側が拡径するテーパ状の弁座43が形成されてい
る。よって、この弁座43は絞り付きとされている。
【0018】大径軸部38には、大径穴部25に対して
摺動自在であって該大径穴部25との隙間を開閉させる
リング状のカップシール45が固定されている。このカ
ップシール45は、ピストン37の位置にかかわらずマ
スタシリンダ連通路28とリザーバ連通路34との間に
常に存在するようになっており、マスタシリンダ連通路
28の液圧がリザーバ連通路34の液圧より高い場合は
閉状態となり、マスタシリンダ連通路28の液圧がリザ
ーバ連通路34の液圧より低い場合は開状態となる。
【0019】小径軸部39には、中間径穴部24に対し
て摺動自在であって該中間径穴部24との隙間を開閉さ
せるリング状のカップシール46が固定されている。こ
のカップシール46は、ピストン37の位置にかかわら
ずホイールシリンダ連通路33とリザーバ連通路34と
の間に常に存在するようになっており、ホイールシリン
ダ連通路33の液圧がリザーバ連通路34の液圧より高
い場合は閉状態となり、ホイールシリンダ連通路33の
液圧がリザーバ連通路34の液圧より低い場合は開状態
となる。
【0020】ピストン37の大径軸部38と小径軸部3
9との間の段部と、シリンダ穴26の大径穴部25と中
間径穴部24との間の段部との間には、ピストン37を
大径穴部25側の移動端に位置させるよう微弱な付勢力
で付勢するピストンスプリング47が設けられている。
【0021】シリンダ22の小径穴部23側には、スト
ロークセンサ(検出手段)49が取り付けられている。
このストロークセンサ49は、シリンダ22に取り付け
られるセンサ本体50と、該センサ本体50からシリン
ダ穴26内に挿入されて弁座43に対向する、小径穴部
23より小径の弁体51とを有している。この弁体51
は、軸線方向に微少範囲内で移動可能とされ、また、先
端側がピストン37の弁座43に対し当接および離間す
ることによりピストン37の連通穴40を閉塞および開
放可能となり、これにより弁座43とともに減圧弁
(弁)52を構成している。
【0022】センサ本体50は、弁体51を移動可能に
支持するとともに該弁体51の位置を検出するもので、
弁体51をセンサ本体50から突出する方向に強力な付
勢力で付勢し弁体51を図示せぬ前進端ストッパに当接
させる図示せぬ弁体スプリングと、弁体51がセンサ本
体50から前進した状態ではOFFされ、弁体51がセ
ンサ本体50側の後退端に向け移動するとONされる図
示せぬスイッチとを有している。
【0023】ここで、具体的に、スイッチは、ピストン
37と弁体51とが当接し減圧弁52が閉じた状態でさ
らに弁体51が所定量だけセンサ本体50方向に移動し
た位置(但し、この方向の移動端よりは手前)が切り替
え位置となり、弁体51がセンサ本体50の方向に移動
中にこの切り替え位置を通過した時点でOFFからON
に切り替えられ、逆方向に移動中にこの切り替え位置を
通過した時点でONからOFFに切り替えられる。な
お、シリンダ穴26の小径穴部23には、弁体51に対
し摺動自在とされるとともに該弁体51との隙間を閉塞
させる一対のリング状のシール部材54,55が、内部
連通路35の開口部を間に挟むように固定されている。
【0024】以上により、ピストン37は、マスタシリ
ンダ13の液圧およびホイールシリンダ15の液圧をそ
れぞれ異なる面積(マスタシリンダ側面積>ホイールシ
リンダ側面積)で相反する方向から受けるとともに、こ
れらの面積比で所定倍とされたマスタシリンダ13の液
圧がホイールシリンダ15の液圧を越えることによりス
トロークセンサ49に近接する一側に向け移動する一
方、面積比で所定倍とされたマスタシリンダ13の液圧
がホイールシリンダ15の液圧より低くなるとストロー
クセンサ49から離間する逆側に向け移動する。
【0025】具体的には、マスタシリンダ13の圧力を
Pm、ピストン37のマスタシリンダ13側の有効面積
をSa、ホイールシリンダ15の圧力をPw、ピストン
37のホイールシリンダ15側の有効面積をSb、弁体
51の有効受圧面積をSz、摺動抵抗およびバネ反力を
Fsとすると、車輪内リザーバからの圧力がほぼ0であ
るので、ピストン37の力のバランスは以下の式で表さ
れる。 F=Pm×Sa−Pw×(Sb−Sz)−Fs
【0026】そして、力Fが正の場合、ピストン37は
ストロークセンサ49の方向となる前記一側に向け移動
する。すると、弁座43をストロークセンサ49の弁体
51に当接させることにより減圧弁52を閉じて、マス
タシリンダ13とホイールシリンダ14との連通を遮断
させるとともに、弁体51をセンサ本体50側に移動さ
せてセンサ本体50のスイッチにON信号を出力させ
る。
【0027】他方、力Fが0より小さい場合、ピストン
37はストロークセンサ49から離間する方向となる前
記逆側に向け移動する。すると、該ピストン37と当接
状態にある弁体51のセンサ本体50に対し反対側への
移動で、センサ本体50のスイッチにOFF信号を出力
させるとともに、その後、弁座43をストロークセンサ
49の弁体51から離間させることにより減圧弁52を
開いて、マスタシリンダ13とホイールシリンダ15と
を連通穴40を介して連通させる。
【0028】制御回路18は、センサ本体50のスイッ
チからON信号が出力された状態、すなわちストローク
センサ49によりピストン37が前記一側に移動したこ
とが検出された状態ではポンプ16を駆動する一方、セ
ンサ本体50からOFF信号が出力された状態、すなわ
ちストロークセンサ49によりピストン37が前記逆側
に移動したことが検出された状態ではポンプ16の駆動
を停止させるように制御する。
【0029】リザーバ連通路34は、ピストン37の中
間部の面積×ストローク分のブレーキ液とホイールシリ
ンダ圧によるカップシール45,46からの漏れを蓄積
し、マスタシリンダ13の液圧がリザーバ連通路34の
液圧より下がった場合にカップシール45,46を介し
てマスタシリンダ13へブレーキ液を戻す。車輪内リザ
ーバは、ブレーキ液の漏れを防ぐためにベローズ等で形
成するのがよい。なお、このリザーバ連通路34を車輪
内リザーバに連通させる代りに大気開放としてもよい。
【0030】ホイールシリンダ15の消費液量は1輪に
つき2cc程度であるが、急制動時には10MPA以上
の液圧を可及的に短時間で得なければならないため、ポ
ンプ16は、ギアポンプに比して漏れが少なく体積効率
が高い小吐出量で高圧のプランジャポンプが用いられて
いる。すなわち、ポンプ16は、偏心カム57と、該偏
心カム57の回転で往復動するプランジャ58と、該プ
ランジャ58の往復動により容積が増減する液室59
と、マスタシリンダ連通路28、吸入側連通路29およ
び外部連通路30から液室59への液の流れのみを許容
する吸入側逆止弁60と、液室59から外部連通路3
2、吐出側連通路31およびホイールシリンダ連通路3
3への液の流れのみを許容する吐出側逆止弁61とで構
成されている。
【0031】制御回路18は、ストロークセンサ49に
よりピストン37が前記一側に移動したことが検出され
た状態でポンプ16を駆動する。一方、ストロークセン
サ49によりピストン37が前記逆側に移動したことが
検出された状態ではポンプ16の駆動を停止させる。
【0032】以上の第1の実施の形態のブレーキ装置1
1の作動について図3を参照しつつ説明する。なお、図
3(a)はピストン37のストローク位置に対するポン
プ16のON/OFF状態を、図3(b)はピストン3
7のストローク位置に対する減圧弁52の開/閉状態
を、図3(c)はピストン37のストローク位置に対す
るスプリングの反力および弁体の反力の合力の状態を示
している。
【0033】ブレーキペダル12が踏み込まれ、マスタ
シリンダ13で発生させる液圧が増大し、ピストン37
の面積比で所定倍とされた該マスタシリンダ13の液圧
が、ホイールシリンダ15の液圧より大きくなると(す
なわち、必要な制動力を得るための指令であるブレーキ
ペダル12の入力により生じるマスタシリンダ圧に相当
するホイールシリンダ圧が、その時点のホイールシリン
ダ圧よりも高くなると)、ピストン37が前記一側に向
け移動を開始する(図3における位置S1)。
【0034】そして、ピストン37が前記一側に向け所
定量移動すると、ピストン37の弁座43がストローク
センサ49の弁体51に当接してこれらで構成される減
圧弁52で連通穴40を閉じ、マスタシリンダ13とホ
イールシリンダ15との連通を遮断させる(図3におけ
る位置S2)。さらに、ピストン37が弁体51ととも
に前記一側に向け所定量移動すると、センサ本体50内
のスイッチをONさせる。すると、このON信号に基づ
いて制御回路18がポンプ16の駆動を開始させる(図
3における位置S3)。その結果、ポンプ16で吐出さ
れたブレーキ液が、マスタシリンダ13側に逃がされる
ことなくホイールシリンダ15に導入され、制動力が増
加する。その後、ピストン37は弁体51とともに前記
一側の移動端まで移動して停止する(図3における位置
S4)。
【0035】他方、この状態から、ブレーキペダル12
が緩められ、マスタシリンダ13で発生させる液圧が減
少し、ピストン37の面積比で所定倍とされた該マスタ
シリンダ13の液圧が、ホイールシリンダ15の液圧よ
り小さくなると(必要な制動力を得るための指令である
ブレーキペダル12の入力により生じるマスタシリンダ
圧に相当するホイールシリンダ圧が、その時点のホイー
ルシリンダ圧よりも低くなると)、ピストン37が前記
逆側に向け移動を開始する。
【0036】すると、ピストン37とともに弁体スプリ
ングで弁体51が前記逆側に向け移動し、センサ本体5
0のスイッチをOFFさせ、このOFF信号に基づいて
制御回路18がポンプ16を停止させる。さらに、ピス
トン37が前記逆側に向け移動すると、ピストン37が
弁体51から離間してこれらで構成される減圧弁52が
連通穴40を開き、ホイールシリンダ15の液圧をマス
タシリンダ13側に戻す。その結果、ブレーキ液が減圧
弁52を介してマスタシリンダ13側に逃がされ、制動
力が減少する。なお、ホイールシリンダ15の液圧を減
圧させるとき、ホイールシリンダ15に供給されていた
ブレーキ液がマスタシリンダ13に戻されるのでブレー
キペダル12はペダル踏力を下げただけ押し戻される。
【0037】以上の第1の実施の形態のブレーキ装置1
1によれば、ポンプで得た液圧を制御し制動力を得る装
置の従来のものに比して、車体側のポンプ、アキュムレ
ータ、圧力制御ユニットが削減でき、部品点数を少なく
できるため、配管・配線を容易にできる。また、ホイー
ルシリンダ15側の液圧の増大が必要になってからポン
プ16を駆動するため、緊急時用の高圧を常時発生し減
圧弁で減圧させる従来の方式に比べてエネルギを効率的
に使用することができる。さらに、制動に必要な圧力お
よび液量を液圧消費場所である車輪ブレーキ20内で得
ることができる。また、圧力を検出するためのピストン
37が減圧弁52の一部を構成することになるため、部
品点数を低減することができる。
【0038】ここで、ポンプ16として、プランジャポ
ンプを用いたことにより、ポンプ16の起動が遅れても
その間にマスタシリンダ13からのブレーキ液が吸入側
逆止弁60、液室59および吐出側逆止弁61を介して
ホイールシリンダ15に供給されることになるため、ホ
イールシリンダ15の無効ストロークによる初期液量を
急速に充填させることができる。
【0039】なお、ピストン37からロッドを伸し、該
ロッドを介してピストン37をマスタシリンダ13から
の圧力を相殺する方向に付勢し強制的に移動させること
が可能なボイスコイルモータあるいはソレノイド等のア
クチュエータを設けてもよい。このように構成すれば、
ブレーキペダル12が踏み込まれ、マスタシリンダ13
で発生させる液圧が増大し、ピストン37の面積比で所
定倍とされた該マスタシリンダ13の液圧が、ホイール
シリンダ15の液圧より大きくなっていても、アクチュ
エータでピストン37を前記逆側に強制的に移動させる
ことにより、減圧弁52を開いてマスタシリンダ13と
ホイールシリンダ15とを連通させ、ホイールシリンダ
15の液圧をマスタシリンダ13側に逃がすことができ
る。したがって、ABSのように制動力を強制的に低下
させることが必要なシステムにも適用可能となる。
【0040】この場合、車体側ECU19からABS減
圧指令信号が出力されるとこれに応答して制御回路18
がピストン37にアクチュエータでバイアス力を加えて
減圧弁52を開弁させることになる。このとき、ホイー
ルシリンダ15の圧力はマスタシリンダ13の圧力以下
には低下しないことになるが、通常使用されている真空
ブースタの倍力比が4倍以上であることから、制動力を
1/4以下には下げることができることになり、ABS
としての機能は確保できることになる。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態のブレー
キ装置を図4を参照して以下に第1の実施の形態との相
違部分を中心に説明する。なお、第1の実施の形態と同
様の部分には、同一の符号を付しその説明は略す。第1
の実施の形態のように偏心カム57を電動で回転させる
ことによりプランジャ58を往復動させるタイプのポン
プを用いた場合、高速応答性を向上させる点でさらなる
改善の余地が残るため、第2の実施の形態は、この点を
改良したものである。すなわち、第2の実施の形態で
は、高速で応答させるために、ポンプ16として、ボイ
スコイルモータでプランジャを往復動させるものを採用
している。
【0042】第2の実施の形態の吸入側連通路29は、
シリンダ穴26の大径穴部25の中間径穴部24に対し
反対の端部所定位置に開口するように該大径穴部25に
直交してシリンダ22に若干形成されている。また、吐
出側連通路31は、シリンダ穴26の中間径穴部24の
大径穴部25に対し反対の端部所定位置に開口するよう
に該中間径穴部24に直交して形成された第一吐出側通
路部31aと、シリンダ穴26に平行をなして形成され
た第二吐出側通路部31bとを有している。
【0043】また、シリンダ22には、吸入側連通路2
9と同軸をなして該吸入側連通路29より小径の弁台穴
部70が隣接形成されており、該弁台穴部70の吸入側
連通路29に対し反対側には、該弁台穴部70より大径
の弁室71が該弁台穴部70と同軸をなして隣接形成さ
れていて、該弁室71の弁台穴部70に対し反対側に
は、該弁室71より小径の連通穴72が該弁室71と同
軸をなして隣接形成されている。
【0044】さらに、シリンダ22には、第二吐出側通
路部31bと同軸をなして該第二吐出側通路部31bよ
り小径の弁室74が隣接形成されており、該弁室74の
第二吐出側通路部31bに対し反対側には、該弁室74
より小径の弁台穴部75が該弁室74と同軸をなして隣
接形成されていて、該弁台穴部75の弁室74に対し反
対側には、該弁台穴部75より大径の液室形成穴76が
該弁台穴部75と同軸をなして隣接形成されている。こ
こで、液室形成穴76の弁台穴部75側に、該液室形成
穴76と直交して上記連通穴72が連通している。ま
た、この液室形成穴76は、シリンダ22から外に開口
している。
【0045】リザーバ連通路34は、シリンダ穴26の
大径穴部25のカップシール45とカップシール46と
の間位置に開口するように該大径穴部25に直交して形
成された第一リザーバ通路部34aと、シリンダ穴26
に平行をなして形成された第二リザーバ通路部34bと
で構成されている。第二リザーバ通路部34bの端部に
は、該第二リザーバ通路部34bより大径とされたリザ
ーバ収容穴77が形成されており、このリザーバ収容穴
77はシリンダ22から外に開口している。
【0046】内部連通路35は、シリンダ穴26の小径
穴部23のシール部材54とシール部材55との間に一
端開口部が開口し、他端開口部が液室形成穴76の所定
位置に開口しており、さらに、その中間部分がリザーバ
連通路34の第二リザーバ連通部34bに連通してい
る。
【0047】弁室71には、吸入側連通路29から液室
形成穴76方向への液の流れを許容しかつ逆方向の液の
流れを阻止する吸入側逆止弁60が設けられている。す
なわち、吸入側逆止弁60は、弁室71と、弁室71内
に移動可能に収容された球状の弁体79と、該弁体79
を、弁室71の弁台穴部70側の弁座80に当接させ吸
入側連通路29を閉塞させる方向に付勢するバネ部材8
1とを有している。
【0048】弁室74にも、液室形成穴76から第二吐
出側通路部31b方向への流れを許容しかつ逆方向の液
の流れを阻止する吐出側逆止弁61が設けられている。
すなわち、吐出側逆止弁61は、弁室74と、弁室74
内に移動可能に収容された球状の弁体82と、該弁体8
2を、弁室74の弁台穴部75側の弁座83に当接させ
第二吐出側通路部31bを閉塞させる方向に付勢するバ
ネ部材84とを有している。
【0049】シリンダ12の液室形成穴76の開口側に
は、円筒部86と底部87とを有する略有底円筒状のア
ウタヨーク88が、その円筒部86の底部87に対し反
対側がシリンダ12側に配置された状態で液室形成穴7
6と同軸をなして固定されている。このアウタヨーク8
8の底部87には、液室形成穴76と同軸をなして挿通
穴89が形成されている。
【0050】シリンダ22の液室形成穴76およびアウ
タヨーク88の挿通穴89には、プランジャ91が隙間
をもって挿入されている。プランジャ91の液室形成穴
76側の先端部には、該液室形成穴76との隙間を閉塞
させるリング状のシール部材92が固定されており、こ
のシール部材92は液室形成穴76に対しては摺動可能
とされている。
【0051】ここで、液室形成穴76と、連通穴72
と、吸入側逆止弁60と、吐出側逆止弁61と、シール
部材92と、該シール部材92から突出するプランジャ
91の一部とで、プランジャ91の往復動により容積が
増減する液室93が画成されることになる。
【0052】液圧形成穴76の開口側には、プランジャ
91との隙間を閉塞させるリング状のシール部材95が
固定されており、このシール部材95はプランジャ91
に対しては摺動可能とされている。ここで、このシール
部材95とシール部材92との間に、上記した内部連通
路35は開口している。リザーバ収容穴77には、内部
連通路35に連通する容積可変の車輪内リザーバ96が
収容されており、これにより、車輪内リザーバ96は、
シリンダ穴26とピストン37との間であってカップシ
ール45,46間に位置する室の排出液を貯蔵するとと
もに、シリンダ穴26とピストン37との間であってシ
ール部材54,55間に位置する室への漏れと、液室形
成穴76とプランジャ91との間であってシール部材9
2,95間に位置する室への漏れとを貯留するもので、
マスタシリンダ13の液圧が解除された時に、貯留した
液をピストン37のカップシール45を介してマスタシ
リンダ連通路28へ排出する。
【0053】アウタヨーク88の内側には、円筒状のイ
ンナヨーク98が底部87に同軸に固定されている。こ
のインナヨーク98の内側には、プランジャ91が支持
体99で芯ずれが防止された状態で支持されており、ま
た、インナヨーク98の外径側には、磁路を形成するた
めの円筒状のマグネット100が同軸をなして固定され
ている。さらに、マグネット100の外周面には短絡リ
ング101が固定されている。この短絡リング101
は、銅板からなるもので、マグネット100の外周を継
ぎ目なしに囲むように取り付けられている。
【0054】そして、短絡リング101の外径側とアウ
タヨーク88の円筒部86の内径側との間に、コイル1
02が配置されており、該コイル102は、マグネット
100よりシリンダ22側においてプランジャ91に固
定されている。マグネット100は、短絡リング10
1、コイル102を含む空隙、アウタヨーク88、イン
ナヨーク98の順に巡回する磁束を発生させるもので、
コイル102の電流と空隙の磁束密度の積に比例した押
し力を発生する。
【0055】短絡リング101は、コイル102に対し
1ターンのトランスを構成しており、コイル102に電
圧をかけたとき該短絡リング101内を大電流が流れ、
コイル102の電流立ち上がり特性を改善する。以上の
プランジャ91、アウタヨーク88、インナヨーク9
8、支持体99、マグネット100、短絡リング101
およびコイル102が、プランジャ91を磁力で駆動す
るボイスコイルモータ103を構成している。
【0056】アウタヨーク88のシリンダ22に対し反
対側には、ストロークセンサ104が取り付けられてい
る。このストロークセンサ104は、プランジャ91の
ストロークの両端位置を検出するもので、制御回路18
は、このストロークセンサ104の検出結果に基づいて
コイル102の電流の極性を反転制御し、これにより、
コイル102すなわちプランジャ91はストロークの両
端位置間を往復動することになる。
【0057】このような構成のポンプ16は、マスタシ
リンダ連通路28をマスタシリンダ13に、ホイールシ
リンダ連通路33をホイールシリンダ15にそれぞれ連
通させるとともに、ボイスコイルモータ103でプラン
ジャ91を往復動させると、プランジャ91の一方向
(図4における左方向)への移動による液室93内の容
積の拡大により、吐出側逆止弁61は閉状態のまま吸入
側逆止弁60が開状態となってマスタシリンダ13から
液が液室93内に導入される。続くプランジャ91の逆
方向(図4における右方向)への移動による液室93内
の容積の縮小により、吸入側逆止弁60は閉状態のまま
吐出側逆止弁61が開状態となって液室93からホイー
ルシリンダ15に圧液が吐出される。このような往復動
を繰り返すことにより、圧液をマスタシリンダ13から
ホイールシリンダ15に強制的に吐出させることにな
る。
【0058】以上の第2の実施の形態のブレーキ装置1
1の作動について説明する。ブレーキペダル12が踏み
込まれ、マスタシリンダ13で発生させる液圧が増大
し、ピストン37の面積比で所定倍とされた該マスタシ
リンダ13の液圧が、ホイールシリンダ15の液圧より
大きくなると(すなわち必要な制動力を得るための指令
であるブレーキペダル12の入力により生じるマスタシ
リンダ圧に相当するホイールシリンダ圧が、その時点の
ホイールシリンダ圧よりも高くなると)、ピストン37
が前記一側に向け移動を開始する。
【0059】そして、ピストン37が前記一側に向け所
定量移動すると、ピストン37の弁座43がストローク
センサ49の弁体51に当接してこれらで構成される減
圧弁52を閉じて、マスタシリンダ13とホイールシリ
ンダ15との連通を遮断させる。ピストン37が弁体5
1とともに前記一側に向けさらに所定量移動すると、セ
ンサ本体50内のスイッチがON信号を出力させる。す
ると、これに基づいて制御回路18がポンプ16の駆動
を開始させる。すなわち、コイル102にストロークセ
ンサ104の検出結果に応じた方向の電流を流して、プ
ランジャ91を往復動させる。その結果、ポンプ16で
マスタシリンダ13側から吸入し吐出させたブレーキ液
が、マスタシリンダ13側に逃がされることなくホイー
ルシリンダ15に導入され、制動力が増加する。そし
て、ポンプ16の駆動の開始後、ピストン37は弁体5
1とともに前記一側の移動端まで移動して停止する。
【0060】他方、この状態から、ブレーキペダル12
が緩められ、マスタシリンダ13で発生させる液圧が減
少し、ピストン37の面積比で所定倍とされた該マスタ
シリンダ13の液圧が、ホイールシリンダ15の液圧よ
り小さくなると(すなわち、必要な制動力を得るための
指令であるブレーキペダル12の入力により生じるマス
タシリンダ圧に相当するホイールシリンダ圧が、その時
点のホイールシリンダ圧よりも低くなると)、ピストン
37が前記逆側に向け移動する。
【0061】すると、ピストン37とともに弁体スプリ
ングで弁体51が前記逆側に向け移動し、センサ本体5
0のスイッチからOFF信号を出力させ、これに基づい
て制御回路18がポンプ16のコイル102への電流供
給を停止させポンプ16を停止させる。さらに、ピスト
ン37が前記逆側に向け移動すると、ピストン37が弁
体51から離間してこれらで構成される減圧弁52を開
いてホイールシリンダ15の液圧を連通穴40を介して
マスタシリンダ13に戻す。その結果、ブレーキ液がマ
スタシリンダ13側に逃がされ、制動力が減少する。
【0062】以上の第2の実施の形態のブレーキ装置1
1によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏するこ
とは勿論、ポンプ16として、ボイスコイルモータ10
3で磁力によりプランジャ91を往復動させるプランジ
ャポンプを用いるため、ストローク内の推力を一定にで
きるとともに、高速応答が可能となる。したがって、安
定した圧力を即座に発生させることができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載のブレーキ装置によれば、ブレーキペダルが踏み込
まれ、マスタシリンダで発生させる液圧が増大し、ピス
トンの面積比で所定倍とされた該マスタシリンダの液圧
がホイールシリンダの液圧より大きくなると、ピストン
が一側に移動する。すると、弁が閉じてマスタシリンダ
とホイールシリンダとの連通を遮断させる一方、検出手
段によりピストンの前記一側への移動が検出されること
から、制御手段がポンプを駆動する。その結果、ポンプ
から吐出されたブレーキ液が弁でマスタシリンダ側に逃
がされることなくホイールシリンダに導入され、制動力
が増加する。他方、ブレーキペダルが緩められ、マスタ
シリンダで発生させる液圧が減少し、ピストンの面積比
で所定倍とされた該マスタシリンダの液圧がホイールシ
リンダの液圧より低くなると、ピストンが前記逆側に移
動する。すると、弁が開かれてホイールシリンダの液圧
がマスタシリンダに戻される一方、検出手段によりピス
トンの逆側への移動が検出されることから、制御手段が
ポンプを停止させる。その結果、ポンプから吐出された
ブレーキ液が弁を介してマスタシリンダ側に逃がされ、
制動力が減少する。これにより、ポンプで得た液圧を制
御し制動力を得る装置の従来のものに比して、部品点数
を少なくできるため、配管・配線を容易にできる。ま
た、ホイールシリンダ側の液圧の増大が必要になってか
らポンプを駆動するため、緊急時用の高圧を常時発生し
減圧弁で減圧させる従来の方式に比べてエネルギを効率
的に使用することができる。
【0064】本発明の請求項2記載のブレーキ装置によ
れば、ポンプとして、ボイスコイルモータで磁力により
プランジャを往復動させるプランジャポンプを用いるた
め、ストローク内の推力を一定にできるとともに、高速
応答が可能となる。したがって、安定した圧力を即座に
発生させることができる。
【0065】本発明の請求項3記載のブレーキ装置によ
れば、ブレーキペダルが踏み込まれ、マスタシリンダで
発生させる液圧が増大し、ピストンの面積比で所定倍と
された該マスタシリンダの液圧がホイールシリンダの液
圧より大きくなっていても、アクチュエータでピストン
を逆側に強制的に移動させることにより、弁を開いてマ
スタシリンダとホイールシリンダとを連通させ、ホイー
ルシリンダの液圧をマスタシリンダ側に逃がすことがで
きる。したがって、ABSのように制動力を強制的に低
下させるシステムにも適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のブレーキ装置の
全体構成を示す図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態のブレーキ装置の
圧力検出/減圧機構を示す側断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態のブレーキ装置の
ピストンのストローク位置に対する各状態を示す図であ
る。
【図4】 本発明の第2の実施の形態のブレーキ装置の
圧力検出/減圧機構を示す側断面図である。
【図5】 従来のブレーキ装置を示す構成図である。
【符号の説明】
11 ブレーキ装置 12 ブレーキペダル 13 マスタシリンダ 15 ホイールシリンダ 16 ポンプ 18 制御回路(制御手段) 37 ピストン 49 ストロークセンサ(検出手段) 52 減圧弁(弁) 91 プランジャ 103 ボイスコイルモータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの入力に応じた液圧を発
    生させるマスタシリンダと、 導入された液圧で制動力を発生させるホイールシリンダ
    と、 該ホイールシリンダへ導入させる液圧を発生させるポン
    プと、 前記マスタシリンダの液圧および前記ホイールシリンダ
    の液圧をそれぞれ異なる面積で相反する方向から受ける
    とともに、面積比で所定倍とされた前記マスタシリンダ
    の液圧が前記ホイールシリンダの液圧を越えることによ
    り一側に移動する一方、面積比で所定倍とされた前記マ
    スタシリンダの液圧が前記ホイールシリンダの液圧より
    低くなると逆側に移動するピストンと、 該ピストンが前記一側に移動すると前記マスタシリンダ
    と前記ホイールシリンダとの連通を遮断させる一方、前
    記ピストンが前記逆側に移動すると前記マスタシリンダ
    と前記ホイールシリンダとを連通させる弁と、 前記ピストンの位置を検出する検出手段と、 該検出手段により前記ピストンの前記一側への移動が検
    出された状態では前記ポンプを駆動する一方、前記検出
    手段により前記ピストンの前記逆側への移動が検出され
    た状態では前記ポンプの駆動を停止させる制御手段と、
    を具備することを特徴とするブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記ポンプは、プランジャの往復動で液
    圧を発生させるものであり、しかも、該プランジャがボ
    イスコイルモータにより磁力で駆動されるものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記ピストンを強制的に移動可能なアク
    チュエータを具備することを特徴とする請求項1または
    2記載のブレーキ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100072190A (ko) * 2007-08-17 2010-06-30 슈파컨덕터 테크놀로지스 인코포레이티드 왕복 운동체의 센터링 방법 및 이에 의해 제조된 구조체

Cited By (3)

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JP2010536592A (ja) * 2007-08-17 2010-12-02 スーパーコンダクター・テクノロジーズ・インコーポレイテッド 往復動体のセンタリング方法及びそれをもって製造された構造体
KR101599559B1 (ko) 2007-08-17 2016-03-03 슈파컨덕터 테크놀로지스 인코포레이티드 왕복 운동체의 센터링 방법 및 이에 의해 제조된 구조체

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