JP2000220062A - 織機の経糸張力調整装置 - Google Patents
織機の経糸張力調整装置Info
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- JP2000220062A JP2000220062A JP11021760A JP2176099A JP2000220062A JP 2000220062 A JP2000220062 A JP 2000220062A JP 11021760 A JP11021760 A JP 11021760A JP 2176099 A JP2176099 A JP 2176099A JP 2000220062 A JP2000220062 A JP 2000220062A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 テンションロールの位置を駆動手段により積
極的に変位させて、経糸の張力を調整する過程で、テン
ションロールの起動時または停止時に経糸の張力が一時
的に増減するのを防止する。 【解決手段】 経糸ビーム3、25から送り出されるシ
ート状の経糸2を変位可能なテンションロール5、27
に巻き掛け、このテンションロール5、27の位置を駆
動手段14、32により積極的に所定の位置に変位させ
て経糸2の張力を調整する織機の経糸張力調整装置1に
おいて、経糸ビーム3、25から綜絖枠6に至る経糸経
路で、経糸2に織り幅方向全域にわたり少なくとも1つ
の張力付与部材20、38を当接させ、この張力付与部
材20、38を弾性部材21、39により経糸2に圧接
し、経糸2を屈曲させて、経糸2に張力を付与する。
極的に変位させて、経糸の張力を調整する過程で、テン
ションロールの起動時または停止時に経糸の張力が一時
的に増減するのを防止する。 【解決手段】 経糸ビーム3、25から送り出されるシ
ート状の経糸2を変位可能なテンションロール5、27
に巻き掛け、このテンションロール5、27の位置を駆
動手段14、32により積極的に所定の位置に変位させ
て経糸2の張力を調整する織機の経糸張力調整装置1に
おいて、経糸ビーム3、25から綜絖枠6に至る経糸経
路で、経糸2に織り幅方向全域にわたり少なくとも1つ
の張力付与部材20、38を当接させ、この張力付与部
材20、38を弾性部材21、39により経糸2に圧接
し、経糸2を屈曲させて、経糸2に張力を付与する。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、織機において、経糸の送
り出し側でテンションロールの位置を駆動手段により変
位させて、経糸の張力を調整する装置に関する。
り出し側でテンションロールの位置を駆動手段により変
位させて、経糸の張力を調整する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】織機、例えば布移動式のパイル織機で
は、パイル形成に伴う布(織り口)の前後方向の移動に
追従して、シート状のパイル形成用の経糸に対応するテ
ンションロールの位置を布移動方向に積極的に変位させ
て、パイル形成用の経糸の張力を調整している。
は、パイル形成に伴う布(織り口)の前後方向の移動に
追従して、シート状のパイル形成用の経糸に対応するテ
ンションロールの位置を布移動方向に積極的に変位させ
て、パイル形成用の経糸の張力を調整している。
【0003】テンションロールの変位過程で、テンショ
ンロールの変位の起動(開始)時や変位の停止(終了)
時に、テンションロールには慣性力が作用し、これがパ
イル形成用の経糸の張力を一時的に目標の張力よりも高
めたり低めたりする。パイル形成用の経糸の張力が一時
的に高くなると、一度、形成されたばかりのパイルが高
い張力により崩され、いわゆるパイル抜けが起きやす
い。また、パイル形成用の経糸の張力が一時的に低くな
ると、パイル形成用の経糸が開口不良となり、緯入れ不
良が発生し易くなるため、安定なパイル製織ができなく
なる。
ンロールの変位の起動(開始)時や変位の停止(終了)
時に、テンションロールには慣性力が作用し、これがパ
イル形成用の経糸の張力を一時的に目標の張力よりも高
めたり低めたりする。パイル形成用の経糸の張力が一時
的に高くなると、一度、形成されたばかりのパイルが高
い張力により崩され、いわゆるパイル抜けが起きやす
い。また、パイル形成用の経糸の張力が一時的に低くな
ると、パイル形成用の経糸が開口不良となり、緯入れ不
良が発生し易くなるため、安定なパイル製織ができなく
なる。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、テンションロールの位
置を駆動手段により積極的に変位させて、経糸の張力を
調整する過程で、テンションロールの起動時またはテン
ションロールの停止時に経糸の張力が一時的に増減する
のを防止することである。
置を駆動手段により積極的に変位させて、経糸の張力を
調整する過程で、テンションロールの起動時またはテン
ションロールの停止時に経糸の張力が一時的に増減する
のを防止することである。
【0005】
【発明の解決手段】上記の目的のもとに、本発明は、送
り出し用の経糸ビームから送り出されるシート状の経糸
を変位可能なテンションロールに巻き掛け、このテンシ
ョンロールの位置を駆動手段により前後方向に変位させ
て、経糸張力を調整する織機の経糸張力調整装置におい
て、送り出し用の経糸ビームから綜絖枠に至る経糸経路
で、経糸に織り幅方向全域にわたり少なくとも1つの張
力付与部材をテンションロールの変位位置に無関係に常
時当接させ、この張力付与部材を弾性部材により経糸に
圧接させることにより、経糸を屈曲させて、経糸に張力
を付与することによって、テンションロールの変位過程
で、テンションロールの変位の起動(開始)時や変位の
停止(終了)時に、テンションロールの慣性力による経
糸の張力の一時的な増減を張力付与部材の変位により調
整するようにしている。
り出し用の経糸ビームから送り出されるシート状の経糸
を変位可能なテンションロールに巻き掛け、このテンシ
ョンロールの位置を駆動手段により前後方向に変位させ
て、経糸張力を調整する織機の経糸張力調整装置におい
て、送り出し用の経糸ビームから綜絖枠に至る経糸経路
で、経糸に織り幅方向全域にわたり少なくとも1つの張
力付与部材をテンションロールの変位位置に無関係に常
時当接させ、この張力付与部材を弾性部材により経糸に
圧接させることにより、経糸を屈曲させて、経糸に張力
を付与することによって、テンションロールの変位過程
で、テンションロールの変位の起動(開始)時や変位の
停止(終了)時に、テンションロールの慣性力による経
糸の張力の一時的な増減を張力付与部材の変位により調
整するようにしている。
【0006】本発明による織機の経糸張力調整装置は、
布移動式のパイル織機において、パイル形成時にテンシ
ョンロールを積極的に変位させる際に有効であるが、パ
イル製織に限らず、その他の織機で、通常の製織のイー
ジング機構にも適用可能である。
布移動式のパイル織機において、パイル形成時にテンシ
ョンロールを積極的に変位させる際に有効であるが、パ
イル製織に限らず、その他の織機で、通常の製織のイー
ジング機構にも適用可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、織機の経糸張力調整装置
1として、パイル織機のイージング機構の例を示してい
る。図1で、パイル形成用の経糸2は、パイル形成用の
経糸ビーム3から送り出され、ガイドロール4、テンシ
ョンロール5に順次巻き掛けられ、綜絖枠6、筬7に通
された後、布8の織り口9に至る経路をとる。なお、地
織り用の経糸は、図示しないが、適当な送り出し装置に
よって送り出され、綜絖枠6、筬7に通され、織り口9
に達している。
1として、パイル織機のイージング機構の例を示してい
る。図1で、パイル形成用の経糸2は、パイル形成用の
経糸ビーム3から送り出され、ガイドロール4、テンシ
ョンロール5に順次巻き掛けられ、綜絖枠6、筬7に通
された後、布8の織り口9に至る経路をとる。なお、地
織り用の経糸は、図示しないが、適当な送り出し装置に
よって送り出され、綜絖枠6、筬7に通され、織り口9
に達している。
【0008】ガイドロール4は、織機フレームなどの定
位置の支軸10に対し回転自在の状態で、または固定の
状態で取り付けられている。また、テンションロール5
は、揺動レバー11の中間部分に支軸12によって回転
自在の状態で、または固定の状態で取り付けられてい
る。そして、揺動レバー11は、一端の支軸13により
織機フレームなどの定位置に対して揺動自在に支持され
ている。
位置の支軸10に対し回転自在の状態で、または固定の
状態で取り付けられている。また、テンションロール5
は、揺動レバー11の中間部分に支軸12によって回転
自在の状態で、または固定の状態で取り付けられてい
る。そして、揺動レバー11は、一端の支軸13により
織機フレームなどの定位置に対して揺動自在に支持され
ている。
【0009】一方、テンションロール5の駆動手段とし
てのサーボモータ14は、織機フレームなどの定位置に
取り付けられており、その出力軸は、駆動軸15に連結
されている。この駆動軸15に連結された駆動レバー1
6は、先端の連結軸18、連結ロッド17、連結軸19
を介して揺動レバー11の先端に連結されている。
てのサーボモータ14は、織機フレームなどの定位置に
取り付けられており、その出力軸は、駆動軸15に連結
されている。この駆動軸15に連結された駆動レバー1
6は、先端の連結軸18、連結ロッド17、連結軸19
を介して揺動レバー11の先端に連結されている。
【0010】製織時に、布移動式のパイル織機の図示し
ない布移動装置(テリーモーション装置)は、織り組織
に同期して、布8および織り口9を前後方向に移動させ
る。サーボモータ14は、織機サイクルと同期して、駆
動レバー16に対し、所定の揺動角の範囲内で揺動運動
を与える。この駆動レバー16の揺動運動は、連結ロッ
ド17を介して揺動レバー11に伝達される。この結
果、テンションロール5は、パイル形成時に、布8の前
進移動に追従し、織り口9の方向つまり前の方向に積極
的に変位して、経糸2に対してパイル形成に適切な目標
の張力に設定し、またパイルを形成しないサイクルで、
布8の後退に追従して、織り口9から積極的に離れる方
向つまり後ろの方向に変位することにより、経糸2に対
して適切な目標の張力を設定する。また、所定の回転ト
ルクがサーボモータ14に作用すると、サーボモータ1
4は、所定の回転トルク以下になるまで、回転トルク緩
和方向に回転する。これにより、経糸の開口運動に伴う
経糸張力変動を調整することができる。
ない布移動装置(テリーモーション装置)は、織り組織
に同期して、布8および織り口9を前後方向に移動させ
る。サーボモータ14は、織機サイクルと同期して、駆
動レバー16に対し、所定の揺動角の範囲内で揺動運動
を与える。この駆動レバー16の揺動運動は、連結ロッ
ド17を介して揺動レバー11に伝達される。この結
果、テンションロール5は、パイル形成時に、布8の前
進移動に追従し、織り口9の方向つまり前の方向に積極
的に変位して、経糸2に対してパイル形成に適切な目標
の張力に設定し、またパイルを形成しないサイクルで、
布8の後退に追従して、織り口9から積極的に離れる方
向つまり後ろの方向に変位することにより、経糸2に対
して適切な目標の張力を設定する。また、所定の回転ト
ルクがサーボモータ14に作用すると、サーボモータ1
4は、所定の回転トルク以下になるまで、回転トルク緩
和方向に回転する。これにより、経糸の開口運動に伴う
経糸張力変動を調整することができる。
【0011】ちなみに、上記の駆動手段は、サーボモー
タ14などのアクチュエータに限らず、カム機構やクラ
ンク機構などの機械式機構を用いて構成することもでき
る。これらの機械式機構の場合、慣性の影響は、リンク
やレバーなどの連結部材のたわみ等により発生する。
タ14などのアクチュエータに限らず、カム機構やクラ
ンク機構などの機械式機構を用いて構成することもでき
る。これらの機械式機構の場合、慣性の影響は、リンク
やレバーなどの連結部材のたわみ等により発生する。
【0012】つぎに、図2は、上記の織機の経糸張力調
整装置1に対し、本発明に基づいて張力付与部材20お
よび弾性部材21を組み込んだ例を示す。張力付与部材
20は、2枚または3枚以上の板ばねなどの弾性部材2
1および通し部材22などによって取り付けられる。す
なわち、通し部材22は、パイル形成用の経糸2に直交
する状態で、織り幅方向に延在し、例えば支軸13に固
定されている。また、複数の弾性部材21は、織り幅方
向に所定の間隔をおいた状態で、一端で取り付けねじな
どの固定手段によって通し部材22に固定されている。
整装置1に対し、本発明に基づいて張力付与部材20お
よび弾性部材21を組み込んだ例を示す。張力付与部材
20は、2枚または3枚以上の板ばねなどの弾性部材2
1および通し部材22などによって取り付けられる。す
なわち、通し部材22は、パイル形成用の経糸2に直交
する状態で、織り幅方向に延在し、例えば支軸13に固
定されている。また、複数の弾性部材21は、織り幅方
向に所定の間隔をおいた状態で、一端で取り付けねじな
どの固定手段によって通し部材22に固定されている。
【0013】そして、張力付与部材20は、例えば棒
材、ロール、板材などで構成され、経糸2の織り幅方向
に延在し、経糸ビーム3から綜絖枠6に至る経糸経路
上、例えばガイドロール4とテンションロール5との間
で、弾性部材21の他端に取り付けねじなどにより固定
され、テンションロール5の変位位置に無関係に常時経
糸2に接し、かつ弾性部材21の弾性力によって経糸2
に押し付けられている。このため、経糸2は、ガイドロ
ール4とテンションロール5との間で屈曲することによ
って、所定の張力を付与された状態となっている。
材、ロール、板材などで構成され、経糸2の織り幅方向
に延在し、経糸ビーム3から綜絖枠6に至る経糸経路
上、例えばガイドロール4とテンションロール5との間
で、弾性部材21の他端に取り付けねじなどにより固定
され、テンションロール5の変位位置に無関係に常時経
糸2に接し、かつ弾性部材21の弾性力によって経糸2
に押し付けられている。このため、経糸2は、ガイドロ
ール4とテンションロール5との間で屈曲することによ
って、所定の張力を付与された状態となっている。
【0014】前記のように、布移動式のパイル織機で、
図示しない布移動装置(テリーモーション装置)は、織
り組織に同期して、布8および織り口9を前後方向に移
動させる。駆動手段としてのサーボモータ14は、布8
の移動に追従して、パイル形成用の経糸2のテンション
ロール5を布8の移動方向、つまり前後方向に積極的に
変位させて、経糸2の張力を布8の移動により過張力に
ならないようにしている。
図示しない布移動装置(テリーモーション装置)は、織
り組織に同期して、布8および織り口9を前後方向に移
動させる。駆動手段としてのサーボモータ14は、布8
の移動に追従して、パイル形成用の経糸2のテンション
ロール5を布8の移動方向、つまり前後方向に積極的に
変位させて、経糸2の張力を布8の移動により過張力に
ならないようにしている。
【0015】テンションロール5の前方への変位のため
の起動の瞬間には、テンションロール5の静止の慣性に
より、テンションロール5の実際の変位開始時期が遅れ
るため、テンションロール5は、図3および図4で破線
の位置まで変位せず、実線の位置のままである。このと
き、布8および織り口9がテンションロール5の前方へ
の変位をともなわないまま前の方向に移動することにな
るため、従来のものによると、図3に示すように、経糸
2は、テンションロール5と織り口9との間で強く張ら
れ、目標の張力よりも大きくなって、過張力となる。
の起動の瞬間には、テンションロール5の静止の慣性に
より、テンションロール5の実際の変位開始時期が遅れ
るため、テンションロール5は、図3および図4で破線
の位置まで変位せず、実線の位置のままである。このと
き、布8および織り口9がテンションロール5の前方へ
の変位をともなわないまま前の方向に移動することにな
るため、従来のものによると、図3に示すように、経糸
2は、テンションロール5と織り口9との間で強く張ら
れ、目標の張力よりも大きくなって、過張力となる。
【0016】これに対し、本発明によれば、経糸2は、
張力付与部材20により予め屈曲した状態にある。この
ため、布8および織り口9の前の方向への移動時に、テ
ンションロール5がその静止の慣性により、前の方向に
移動せず、経糸2が過張力となり始めるとき、図4に示
すように、張力付与部材20は、弾性部材21に抗し
て、経糸2の屈曲度合いを減少する方向に移動して、織
り口9の前の方向への移動を許容する。
張力付与部材20により予め屈曲した状態にある。この
ため、布8および織り口9の前の方向への移動時に、テ
ンションロール5がその静止の慣性により、前の方向に
移動せず、経糸2が過張力となり始めるとき、図4に示
すように、張力付与部材20は、弾性部材21に抗し
て、経糸2の屈曲度合いを減少する方向に移動して、織
り口9の前の方向への移動を許容する。
【0017】したがって、テンションロール5が静止の
慣性によって、テンションロール5の前の方向への変位
が遅れ、この遅れ期間中に、織り口9がテンションロー
ル5の前方への変位をともなわないまま前の方向に移動
したとしても、経糸2は、張力付与部材20の変位によ
り、過張力にならず、パイル形成に適切な目標の張力に
維持される。この作用のために、弾性部材21の弾性力
は、経糸2の目標の張力に対応し、張力付与部材20の
変位を許容する値に設定されていなければならない。こ
のようにして、テンションロール5の前方への変位のた
めの起動の瞬間に、パイル形成用の経糸2の過張力を防
止し、パイル抜けを防止することができる。
慣性によって、テンションロール5の前の方向への変位
が遅れ、この遅れ期間中に、織り口9がテンションロー
ル5の前方への変位をともなわないまま前の方向に移動
したとしても、経糸2は、張力付与部材20の変位によ
り、過張力にならず、パイル形成に適切な目標の張力に
維持される。この作用のために、弾性部材21の弾性力
は、経糸2の目標の張力に対応し、張力付与部材20の
変位を許容する値に設定されていなければならない。こ
のようにして、テンションロール5の前方への変位のた
めの起動の瞬間に、パイル形成用の経糸2の過張力を防
止し、パイル抜けを防止することができる。
【0018】次に、経糸2のテンションロール5の変位
後の停止の瞬間に、テンションロール5は、テンション
ロール5の運動の慣性により、オーバーランする。この
ときテンションロール5は、図5および図6で示す破線
の適正張力位置を越えて、実線で示す前の方向に移動す
ることになる。このため、従来のものによると、図5に
示すように、経糸2が緩んでしまい、経糸2の張力が目
標の張力よりも低くなる。
後の停止の瞬間に、テンションロール5は、テンション
ロール5の運動の慣性により、オーバーランする。この
ときテンションロール5は、図5および図6で示す破線
の適正張力位置を越えて、実線で示す前の方向に移動す
ることになる。このため、従来のものによると、図5に
示すように、経糸2が緩んでしまい、経糸2の張力が目
標の張力よりも低くなる。
【0019】しかし、本発明によると、テンションロー
ル5のオーバーランによって、経糸2が緩み傾向になる
とき、張力付与部材20は、弾性部材21の弾力を受け
て、図6に示すように、経糸2を屈曲状態にしながら、
経糸2に目標の張力を付与する。したがって、経糸2
は、このときに緩まないで、ほぼ目標の張力を維持し、
低張力とならない。この結果、経糸2は、開口不良を起
こすことなく、安定なパイル製織を可能とする。
ル5のオーバーランによって、経糸2が緩み傾向になる
とき、張力付与部材20は、弾性部材21の弾力を受け
て、図6に示すように、経糸2を屈曲状態にしながら、
経糸2に目標の張力を付与する。したがって、経糸2
は、このときに緩まないで、ほぼ目標の張力を維持し、
低張力とならない。この結果、経糸2は、開口不良を起
こすことなく、安定なパイル製織を可能とする。
【0020】テンションロール5が後ろの方向に変位す
るときにも、上記と同様に、張力付与部材20および弾
性部材21は、経糸2に目標の張力を付与する。
るときにも、上記と同様に、張力付与部材20および弾
性部材21は、経糸2に目標の張力を付与する。
【0021】通し部材22の取り付け位置は、上記具体
例の位置に限らず、別の位置に配置してもよい。張力付
与部材20が経糸2に圧接する位置は、図1のような、
ガイドロール4とテンションロール5との間の経糸経路
に限らず、経糸ビーム3からガイドロール4まで経糸経
路、またはテンションロール5から綜絖枠6までの経糸
経路であってもよい。また、張力付与部材20は、1個
に限らず、同じまたは異なる経糸経路上で複数取り付け
ることもできる。このように、張力付与部材20の取り
付け位置は、経糸ビーム3から綜絖枠6にいたる経糸経
路上で少なくとも1つ以上であればよい。
例の位置に限らず、別の位置に配置してもよい。張力付
与部材20が経糸2に圧接する位置は、図1のような、
ガイドロール4とテンションロール5との間の経糸経路
に限らず、経糸ビーム3からガイドロール4まで経糸経
路、またはテンションロール5から綜絖枠6までの経糸
経路であってもよい。また、張力付与部材20は、1個
に限らず、同じまたは異なる経糸経路上で複数取り付け
ることもできる。このように、張力付与部材20の取り
付け位置は、経糸ビーム3から綜絖枠6にいたる経糸経
路上で少なくとも1つ以上であればよい。
【0022】張力付与部材20に連結される弾性部材2
1は、図2の具体例のような板ばねに限らず、図7に示
すように、コイルばねを用いて構成することもできる。
図7のものは、通し部材22にベースプレート23を取
り付け、張力付与部材20に支えロッド24を取り付
け、この支えロッド24に弾性部材21としてのコイル
ばねを挿入し、張力付与部材20とベースプレート23
との間にコイルばねを挟み込む構造になっている。
1は、図2の具体例のような板ばねに限らず、図7に示
すように、コイルばねを用いて構成することもできる。
図7のものは、通し部材22にベースプレート23を取
り付け、張力付与部材20に支えロッド24を取り付
け、この支えロッド24に弾性部材21としてのコイル
ばねを挿入し、張力付与部材20とベースプレート23
との間にコイルばねを挟み込む構造になっている。
【0023】弾性部材21は、通し部材22の両端のみ
に取り付けてもよく、また織り幅方向に所定の間隔をお
いて、複数組設けてもよい。また、弾性部材21は、通
し部材22を用いず、両端に固定された機枠に設けて、
張力付与部材20の両端に連結する構成としてもよい。
に取り付けてもよく、また織り幅方向に所定の間隔をお
いて、複数組設けてもよい。また、弾性部材21は、通
し部材22を用いず、両端に固定された機枠に設けて、
張力付与部材20の両端に連結する構成としてもよい。
【0024】さらに、本発明の織機の経糸張力調整装置
1は、パイル織機に限らず、通常の織機のイージング機
構に適用することもできる。図8は、通常の製織におけ
るイージング機構へ組み込んだ例を示す。この例は、経
糸張力が比較的低い場合に適用される。
1は、パイル織機に限らず、通常の織機のイージング機
構に適用することもできる。図8は、通常の製織におけ
るイージング機構へ組み込んだ例を示す。この例は、経
糸張力が比較的低い場合に適用される。
【0025】図8で、経糸2は、経糸ビーム25から送
り出され、ガイドロール26、テンションロール27に
巻き掛けられ、図示しないが、図1と同様に、綜絖枠
6、筬7に通された後、布8の織り口9に至る。ガイド
ロール26は、定位置の支軸28に対し回転自在または
固定の状態で取り付けられている。またテンションロー
ル27は、揺動レバー29の先端部分に支軸30によっ
て回転自在または固定の状態で取り付けられている。揺
動レバー29は、中間の支軸31により定位置で揺動自
在に支持されている。
り出され、ガイドロール26、テンションロール27に
巻き掛けられ、図示しないが、図1と同様に、綜絖枠
6、筬7に通された後、布8の織り口9に至る。ガイド
ロール26は、定位置の支軸28に対し回転自在または
固定の状態で取り付けられている。またテンションロー
ル27は、揺動レバー29の先端部分に支軸30によっ
て回転自在または固定の状態で取り付けられている。揺
動レバー29は、中間の支軸31により定位置で揺動自
在に支持されている。
【0026】テンションロール27の駆動手段としての
サーボモータ32は、定位置に取り付けられており、そ
の出力軸は、駆動軸33に連結されている。駆動軸33
に連結された駆動レバー34は、先端の連結軸36、連
結ロッド35、連結軸37を介して揺動レバー29の先
端に連結されている。また、張力付与部材38は、一例
として、ガイドロール26とテンションロール27との
間で、2枚または3枚以上の板ばねなどの弾性部材39
および通し部材40などによって取り付けられる。
サーボモータ32は、定位置に取り付けられており、そ
の出力軸は、駆動軸33に連結されている。駆動軸33
に連結された駆動レバー34は、先端の連結軸36、連
結ロッド35、連結軸37を介して揺動レバー29の先
端に連結されている。また、張力付与部材38は、一例
として、ガイドロール26とテンションロール27との
間で、2枚または3枚以上の板ばねなどの弾性部材39
および通し部材40などによって取り付けられる。
【0027】製織時に、サーボモータ32は、揺動レバ
ー29に揺動運動を与え、テンションロール27を前後
方向に変位させる。テンションロール27の前後方向の
変位により、経糸2の張力が目標の張力に対し増減した
とき、張力付与部材38は、弾性部材39の弾力に抗し
て変位し、経糸2の張力をほぼ目標値に維持する。
ー29に揺動運動を与え、テンションロール27を前後
方向に変位させる。テンションロール27の前後方向の
変位により、経糸2の張力が目標の張力に対し増減した
とき、張力付与部材38は、弾性部材39の弾力に抗し
て変位し、経糸2の張力をほぼ目標値に維持する。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、テンションロールの位
置を駆動手段により積極的に変位させて経糸の張力を調
整する過程で、テンションロールの変位のための起動時
または変位のための停止時にテンションロールの静止慣
性または運動慣性によって、経糸の張力が一時的に増加
または減少するときに、張力付与部材が弾性部材に抗し
て変位することによって、経糸の張力の増大または減少
を防止し、テンションロールの慣性に伴う経糸の張力の
増大または減少を防止し、経糸の張力をほぼ目標の張力
に維持するため、テンションロールの起動時または停止
時に伴う経糸の張力の一時的な増加または減少を防止す
ることができる。
置を駆動手段により積極的に変位させて経糸の張力を調
整する過程で、テンションロールの変位のための起動時
または変位のための停止時にテンションロールの静止慣
性または運動慣性によって、経糸の張力が一時的に増加
または減少するときに、張力付与部材が弾性部材に抗し
て変位することによって、経糸の張力の増大または減少
を防止し、テンションロールの慣性に伴う経糸の張力の
増大または減少を防止し、経糸の張力をほぼ目標の張力
に維持するため、テンションロールの起動時または停止
時に伴う経糸の張力の一時的な増加または減少を防止す
ることができる。
【図1】パイル織機のイージング機構の側面図である。
【図2】本発明による経糸張力調整装置の拡大側面図で
ある。
ある。
【図3】従来例において、織り口を前の方向に移動さ
せ、同時またはテンションロールを前の方向に変位させ
たとき、テンションロールの変位遅れによる経糸の過張
力の状態となる動作の説明図である。
せ、同時またはテンションロールを前の方向に変位させ
たとき、テンションロールの変位遅れによる経糸の過張
力の状態となる動作の説明図である。
【図4】本発明において、織り口を前の方向に移動さ
せ、同時またはテンションロールを前の方向に変位させ
たとき、テンションロールの変位遅れによる経糸の過張
力の状態となる動作の説明図である。
せ、同時またはテンションロールを前の方向に変位させ
たとき、テンションロールの変位遅れによる経糸の過張
力の状態となる動作の説明図である。
【図5】従来例において、織り口を前の方向に移動させ
た後、停止させ、これと同時にテンションロールの前の
方向への変位を停止させたとき、テンションロールのオ
ーバーランによる経糸の張力の低下の状態となる動作の
説明図である。
た後、停止させ、これと同時にテンションロールの前の
方向への変位を停止させたとき、テンションロールのオ
ーバーランによる経糸の張力の低下の状態となる動作の
説明図である。
【図6】本発明において、織り口を前の方向に移動させ
た後、停止させ、これと同時にテンションロールの前の
方向への変位を停止させたとき、テンションロールのオ
ーバーランによる経糸の張力の低下の状態となる動作の
説明図である。
た後、停止させ、これと同時にテンションロールの前の
方向への変位を停止させたとき、テンションロールのオ
ーバーランによる経糸の張力の低下の状態となる動作の
説明図である。
【図7】弾性部材をコイルばねとして構成した例の要部
の拡大側面図である。
の拡大側面図である。
【図8】通常の織機のイージング機構に本発明を組み込
んだ例の側面図である。
んだ例の側面図である。
1 織機の経糸張力調整装置 2 経糸 3 経糸ビーム 4 ガイドロール 5 テンションロール 6 綜絖枠 7 筬 8 布 9 織り口 10 支軸 11 揺動レバー 12 支軸 13 支軸 14 駆動手段としてのサーボモータ 15 駆動軸 16 駆動レバー 17 連結ロッド 18 連結軸 19 連結軸 20 張力付与部材 21 弾性部材 22 通し部材 23 ベースプレート 24 支えロッド 25 経糸ビーム 26 ガイドロール 27 テンションロール 28 支軸 29 揺動レバー 30 支軸 31 支軸 32 駆動手段としてのサーボモータ 33 駆動軸 34 駆動レバー 35 連結ロッド 36 連結軸 37 連結軸 38 張力付与部材 39 弾性部材 40 通し部材
Claims (1)
- 【請求項1】 送り出し用の経糸ビームから送り出され
るシート状の経糸を変位可能なテンションロールに巻き
掛け、このテンションロールの位置を駆動手段により前
後方向に変位させて、経糸の張力を調整する織機の経糸
張力調整装置において、 送り出し用の経糸ビームから綜絖枠に至る経糸経路で、
経糸に織り幅方向全域にわたり少なくとも1つの張力付
与部材をテンションロールの変位位置に無関係に常時当
接させ、この張力付与部材を弾性部材により経糸に圧接
させることにより、経糸を屈曲させて、経糸に張力を付
与することを特徴とする織機の経糸張力調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11021760A JP2000220062A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 織機の経糸張力調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11021760A JP2000220062A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 織機の経糸張力調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000220062A true JP2000220062A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=12064035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11021760A Pending JP2000220062A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 織機の経糸張力調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000220062A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010133065A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Toyota Industries Corp | パイル織機におけるパイル経糸張力調整装置 |
| CN106480586A (zh) * | 2016-12-21 | 2017-03-08 | 江苏友诚数控科技有限公司 | 一种毛巾机松毛机构 |
| CN107700042A (zh) * | 2017-11-14 | 2018-02-16 | 广东康特斯织造装备有限公司 | 毛巾机上过纱梁结构 |
| CN109930306A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-06-25 | 珠海运控瑞奇数控科技有限公司 | 一种缝纫机物料张紧装置 |
| JP2019105001A (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-27 | 津田駒工業株式会社 | パイル織機におけるパイル高さ異常の検出方法、及びパイル高さ異常を検出するための装置を備えたパイル織機 |
| JP2024077415A (ja) * | 2022-11-28 | 2024-06-07 | 株式会社デンソー | 巻線用テンション制御装置 |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP11021760A patent/JP2000220062A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| EP2194176A3 (en) * | 2008-12-08 | 2011-06-29 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Pile fabric loom having pile warp tension adjuster |
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| JP7063594B2 (ja) | 2017-12-12 | 2022-05-09 | 津田駒工業株式会社 | パイル織機におけるパイル高さ異常の検出方法、及びパイル高さ異常を検出するための装置を備えたパイル織機 |
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| JP7826917B2 (ja) | 2022-11-28 | 2026-03-10 | 株式会社デンソー | 巻線用テンション制御装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040322 |