JP2000221628A - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JP2000221628A
JP2000221628A JP2000017928A JP2000017928A JP2000221628A JP 2000221628 A JP2000221628 A JP 2000221628A JP 2000017928 A JP2000017928 A JP 2000017928A JP 2000017928 A JP2000017928 A JP 2000017928A JP 2000221628 A JP2000221628 A JP 2000221628A
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ジェイ.リード ケニス
Joseph P Pepe
ピー.ペペ ジョゼフ
James A Friday
エー.フライデー ジームス
Jon N Eikenberry
エヌ.アイケンベリー ジョン
Yun C Chang
シー.チァン ユン
Annabel A Muenter
エー.ミュンター アナベル
Jerome R Lenhard
アール.レンハード ジェロム
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より短い青波長色素と、忠実に色再現可能な
より長い波長の青色素と組み合わせて用いる写真要素を
提供する。 【解決手段】 支持体、並びに446〜500nmに極
大増感を提供する色素と400〜445nmに極大増感
を提供する色素で分光増感され、式X−Y’のフラグメ
ント化可能な電子供与体でさらに増感された平板状粒子
ハロゲン化銀乳剤を有する青感性ハロゲン化銀乳剤層を
含む写真要素であって、Xが電子供与体部分、Y’が離
脱性プロトンH又は離脱基Yであるが、Y’がHの場
合、塩基β- はXと直接又は間接に共有結合されてお
り、(1)X−Y’が、0と1.4Vとの間の酸化電位
を有し、(2)X−Y’フラグメントの酸化形態がラジ
カルX・及び離脱フラグメントY’を提供し、そして随
意選択的に(3)前記ラジカルX・が、−0.7V以下
の酸化電位を有する写真要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真要素に関し、特
に、青光に対して増感された少なくとも1つの層を有す
る写真要素に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀乳剤粒子の表面に吸着した
ときに、別個のスペクトル領域(赤、緑又は青)に応答
する2種類以上の分光増感色素を用いることは、文献で
はよく知られている。複数の分光色素を用いることによ
る第一の利点は、最終的に記録される画像の色再現及び
色飽和の改善である。可視スペクトルの赤及び緑領域で
は、デーライト5500°K光源のフォトン束出力が比
較的均一である場合、2種類以上の分光増感色素を使用
することが明らかな乳剤感度の低下を生じることはな
い。実際は、感度増加が見られることが多い。乳剤粒子
表面に収容できる増感色素の総量は、粒子のモル表面積
(及び色素の分子面積)によって固定されるので、相補
的なより長い波長の色素のフォトン束と同じフォトン束
の領域において光を吸収する第二のより短い波長の色素
が存在すると、使用する第一の色素の減らされた量を補
償する(又は、過剰補償する場合さえある)。
【0003】しかし、スペクトルの青領域(400〜5
00nm)では、典型的なデーライト光源(及びタング
ステン光源)由来の光束は、波長と共に増大する(図1
を参照されたい)。より短い波長を吸収する色素(例え
ば、440nm)とより長い波長を吸収する色素(例え
ば、470nm)とを組み合わせると、ハロゲン化銀乳
剤によって吸収される光は、より長い波長を吸収する色
素を単独で用いる場合と比較して少なくなるであろう。
これによって、実際の写真感度低下(一般的に、0.1
〜0.2LogE(26〜37%))が生じるであろ
う。この状況では、色再現のために乳剤感度が犠牲にさ
れている。図1は、平板状AgBrI乳剤に関する青色
素の光吸収とともに、350〜500nmにおける、写
真に用いられる典型的な光源に由来する相対的な光強度
分布を示す。曲線1(実線)は典型的なデーライトの相
対光強度であり、曲線2(点線)は3200Kタングス
テン光源の相対光強度である。曲線3(二点鎖線)は平
板状AgBrI乳剤に関する、単独の長波長吸収青増感
色素の吸光度であり、曲線4(点と実線)は同じ乳剤に
関する、広域青色素組合せの吸光度である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】より短い青波長色素
を、忠実に色再現可能なより長い波長の青色素と組み合
わせて用いる必要性は、平板状乳剤及び主としてAgC
lである3次元形態(3D)乳剤にとって特に意味を有
する。本明細書で用いる用語「3D粒子」は、非平板状
形態、例えば、立方体、八面体、ロッド及び球形粒子を
いい、またアスペクト比が2未満の平板状粒子もいう。
AgBr又はAgBrI3D乳剤は、その乳剤粒子自体
が相当量の青光を吸収し、増感色素はより長い青波長に
おいて追加の光吸収を加えるだけである。しかし、平板
状形態の乳剤又は高塩化物3D乳剤の場合、これらの粒
子自体の光吸収による光吸収はほんの僅かな量であるの
で、青光吸収の主部分は増感色素によって提供されねば
ならない。平板状粒子の場合、この本体吸収の量はヨウ
化物含有率と平板状乳剤粒子の厚みに依存する。薄型平
板状乳剤、ヨウ化物含有率が非常に少ないか全くない平
板状乳剤、そして臭化物もしくはヨウ化物含有率が非常
に少ないか全くないAgCl乳剤は、青光吸収が特に不
十分であるので、より短い波長とより長い波長の青吸収
色素を組み合わせて忠実な色再現を得ることが特に必要
である。薄型平板状乳剤は銀の使用をセーブするという
利点を有する。ヨウ化物含有率が小さいAgBrI平板
状乳剤、AgBr平板状乳剤、及びいずれの形態の高塩
化物平板状乳剤も全て、より少ない補充割合のより迅速
な写真処理に関する利点を有する。従って、写真感度も
しくは色再現に関して妥協することなく、これらのタイ
プの乳剤を青感性として使用可能にする技法を得ること
が望ましい。
【0005】
【課題を解決するための手段】我々は、広域青分光増感
(即ち、一方が440nm付近を吸収し、もう一方が4
70nm付近を吸収する2種類の色素)と組み合わせて
フラグメント化可能な電子供与体(FED)化合物を用
いると、このタイプの青増感に伴う感度低下を克服でき
ることを見いだした。
【0006】本発明の1つの形態は、支持体、並びに4
46〜500nmに極大増感を提供する少なくとも1種
の色素と400〜445nmに極大増感を提供する少な
くとも1種の色素で分光増感され、そして式X−Y’の
フラグメント化可能な電子供与体又は−XY’部分を有
する電子供与体でさらに増感されている平板状粒子ハロ
ゲン化銀乳剤を含有する少なくとも1つの青感性ハロゲ
ン化銀乳剤層を含んでなる写真要素であって、Xが電子
供与体部分であり、Y’が離脱性プロトンH又は離脱基
Yであるが、Y’がHの場合、塩基β- はXと直接又は
間接に共有結合されており、そして、(1)X−Y’
が、0と1.4Vとの間の酸化電位を有し、(2)X−
Y’フラグメントの酸化形態がラジカルX・及び離脱フ
ラグメントY’を提供し、そして随意選択的に(3)前
記ラジカルX・が、−0.7V以下(即ち、−0.7V
に等しいか、更にマイナス)の酸化電位を有する写真要
素を含む。
【0007】本発明のもう1つの形態は、支持体、並び
にハロゲン化物内容が少なくとも50%が塩化物、そし
てヨウ化物が5%以下であるハロゲン化銀乳剤を有する
少なくとも1つの青感性ハロゲン化銀乳剤層を含んでな
る写真要素であって、前記乳剤が、446〜500nm
に極大増感を提供する少なくとも1種の色素と400〜
445nmに極大増感を提供する少なくとも1種の色素
で分光増感され、そして式X−Y’のフラグメント化可
能な電子供与体又は−XY’部分を有する電子供与体で
さらに増感されており、Xが電子供与体部分であり、
Y’が離脱性プロトンH又は離脱基Yであるが、Y’が
Hの場合、塩基β- はXと直接又は間接に共有結合され
ており、そして、(1)X−Y’が、0と1.4Vとの
間の酸化電位を有し、(2)X−Y’フラグメントの酸
化形態がラジカルX・及び離脱フラグメントY’を提供
し、そして随意選択的に(3)前記ラジカルX・が、−
0.7V以下(即ち、−0.7Vに等しいか、更にマイ
ナス)の酸化電位を有する写真要素を含む。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に従うと、ハロゲン化銀乳
剤は、乳剤の感度を高めるフラグメント化可能な電子供
与性(FED)化合物を含有する。このフラグメント化
可能な電子供与性化合物は式X−Y’を有する化合物、
又は前記式−X−Y’部分を有する化合物である。ここ
で、Xは、電子供与体部分であり、Y’は、離脱性プロ
トンH又は離脱基Yであるが、Y’がHの場合、塩基β
- はXと直接又は間接に共有結合されており、そして、
(1)X−Y’が、0と1.4Vとの間の酸化電位を有
し、(2)X−Y’の酸化形態が結合開裂反応を受け
て、ラジカルX・及び離脱フラグメントY’を生じ、そ
して随意選択的に(3)ラジカルX・が、−0.7V以
下(即ち、−0.7Vに等しいか、更にマイナスであ
る)の酸価電位を有する。Y’がプロトンである本発明
の態様では、塩基β- はXと直接又は間接に共有結合さ
れている。
【0009】X−Y’が、判定基準(1)及び(2)に
合致するが、(3)に合致しない化合物は1つの電子を
供与することができ、本明細書ではフラグメント化可能
な1電子供与性化合物と称する。3つの基準全てに合致
する化合物は、2つの電子を供与することができ、本明
細書ではフラグメント化可能な2電子供与性化合物と称
する。
【0010】本明細書では、酸化電位を、飽和カロメル
参照電極に対するボルトを表す「V」として報告する。
【0011】Y’がYである本発明の態様において、以
下の式は、X−Yが酸化及びフラグメント化を受けて、
好ましい形態でさらに酸化を受けるラジカルX・を生成
するときに起きると思われる反応を示す。
【0012】
【化1】
【0013】X−Yの構造上の特色を、二つの部分(即
ち、フラグメントX及びフラグメントY)の特徴で規定
する。フラグメントXの構造上の特徴が、X−Y分子の
酸化電位及びラジカルX・の酸化電位を決定するのに対
し、X及びYフラグメントの両方は、酸化された分子X
−Y・+のフラグメント化速度に影響を与える。
【0014】Y’がHである本発明の態様において、以
下の式は、化合物X−Hが酸化及び塩基β- に対する脱
プロトン化を受けて、好ましい形態でさらに酸化を受け
るラジカルX・を生成するときに起きると思われる反応
を示す。
【0015】
【化2】
【0016】好ましいX基は、次の一般式を有する:
【化3】 水素原子又は非置換もしくは置換されたアルキル基を表
すために、記号「R」(添字の無いR)を本明細書の全
ての構造式で用いる。
【0017】構造式(I)では、 m=0、1; Z=O、S、Se、Te; Ar=アリール基(例えば、フェニル、ナフチル、フェ
ナントリル、アントリル);又は複素環式基(例えば、
ピリジン、インドール、ベンゾイミダゾール、チアゾー
ル、ベンゾチアゾール、チアジアゾール、等); R1 =R、カルボキシル、アミド、スルホンアミド、ハ
ロゲン、NR2 、(OH)n 、(OR’)n 、又は(S
R)n ; R’=アルキル又は置換アルキル; n=1〜3; R2 =R、Ar’; R3 =R、Ar’; R2 及びR3 は、一緒になって5員〜8員環を形成でき
る;R2 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき
る;R3 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき
る;Ar’は、フェニル、置換フェニル等のアリール、
又は複素環式基(例えば、ピリジン、ベンゾチアゾー
ル、等); R=水素原子又は非置換もしくは置換されたアルキル
基。
【0018】構造式(II)では、 Ar=アリール基(例えば、フェニル、ナフチル、フェ
ナントリル);又は複素環式基(例えば、ピリジン、ベ
ンゾチアゾール、等); R4 =ハメットシグマ値が−1〜+1、好ましくは、−
0.7〜+0.7である、例えば、R、OR、SR、ハ
ロゲン、CHO、C(O)R、COOR、CONR2 、
SO3 R、SO2 NR2 、SO2 R、SOR、C(S)
R、等の置換基; R5 =R、Ar’; R6 及びR7 =R、Ar’; R5 及びArは、結合して5員〜8員環を形成できる;
R6 及びArは、結合して5員〜8員環を形成できる
(この場合、R6 はヘテロ原子となることができる);
R5 及びR6 は、結合して5員〜8員環を形成できる;
R6 及びR7 は、結合して5員〜8員環を形成できる;
Ar’は、フェニル、置換フェニル等のアリール、複素
環式基; R=水素原子又は非置換もしくは置換されたアルキル
基。 ハメットシグマ値の議論は、Hansch及びR. W. Taftの、
Chem. Rev. 91 巻、(1991)ページ165,に見つけることが
でき、参照することにより本明細書の内容とする。
【0019】構造式(III)では、 W=O、S、Se; Ar=アリール基(例えば、フェニル、ナフチル、フェ
ナントリル、アントリル);又は複素環式基(例えば、
インドール、ベンゾイミダゾール、等); R8 =R、カルボキシル、NR2 、(OR)n 、又は
(SR)n (n=1〜3); R9 及びR10=R、Ar’; R9 及びArは、結合して5員〜8員環を形成できる;
Ar’は、フェニル、置換フェニル等のアリール、又は
複素環式基; R=水素原子又は非置換もしくは置換されたアルキル
基。
【0020】構造式(IV)では、「ring」は、置換又
は非置換の5員、6員もしくは7員の不飽和環、好まし
くは複素環を表す。
【0021】以下のものは、一般構造IのXの具体例で
ある:
【化4】 本願明細書の構造では、−OR(NR2 )のような記号
は、−OR又は−NR 2 のいずれかとなることができる
ことを示す。
【0022】以下のものは、一般構造IIのXの具体例
である:
【化5】 R11及びR12は、H、アルキル、アルコキシ、アルキル
チオ、ハロ、カルバモイル、カルボキシル、アミド、ホ
ルミル、スルホニル、スルホンアミド、ニトリルであ
る。
【0023】
【化6】 Z1 は、共有結合、S、O、Se、NR、CR2 、CR
=CR、又はCH2 CH2 である。
【0024】
【化7】 Z2 は、S、O、Se、NR、CR2 、CR=CRであ
り、R13は、アルキル、置換アルキル又はアリールであ
り、R14は、H、アルキル、置換アルキル又はアリール
である。
【0025】以下のものは、一般構造IIIのXの具体
例である:
【化8】
【0026】以下のものは、一般構造IVのXの具体例
である:
【化9】 Z3 は、O、S、Se、NRであり、R15は、R、O
R、NR2 であり、R16は、アルキル、置換アルキルで
ある。
【0027】好ましいY’基は: (1)X’(ここで、X’は、構造式I〜IV規定した
X基であって、それが結合するX基と同じであっても、
異なっていてもよい) (2)
【化10】 (3)
【化11】 (式中、Mは、Si、Sn又はGeであり、R’は、ア
ルキル又は置換アルキルである) (4)
【化12】 (式中、Ar”は、アリール又は置換アリールである) (5)
【化13】
【0028】本発明の好ましい態様では、Y’は、H、
−COO- もしくは−Si(R’) 3 又は−X’であ
る。特に好ましいY’基は、H、−COO- もしくは−
Si(R’)3 である。
【0029】Y’がプロトンである本発明の態様では、
塩基βは直接又は間接にXと共有結合される。この塩基
はpKaが1〜8、好ましくは2〜7である酸の共役塩
基であるのが好ましい。pKa値の例は、例えば、Diss
ociation Constants of Organic Bases in Aqueous Sol
ution, D.D.Peril (Butterworth, London, 1965); CRC
Handbook of Chemistry and Physics, 77th, D.R.Lide
(CRC Press, Boca Raton, F1, 1996) を参照されたい。
【0030】有用な塩基の例を表Iに示す。
【表1】
【0031】好ましくは、塩基β- は、カルボキシレー
ト、スルフェートもしくはアミンオキシドである。
【0032】本発明のいくつかの態様では、フラグメン
ト化可能な電子供与性化合物は、Xに直接又は間接に結
合する光吸収基Z、Xに直接又は間接に結合するハロゲ
ン化銀吸着基A、又は、Xに結合する発色団形成基Qを
有する。そのようなフラグメント化可能な電子供与性化
合物は、好ましくは次式のものである:
【0033】
【化14】
【0034】式中、Zは、光吸収基であり、kは、1又
は2であり、Aは、ハロゲン化銀への吸着を促進する
N、S、P、Se、又はTeの少なくとも1つの原子を
有するハロゲン化銀吸着基であり、Lは、少なくとも1
つのC、N、S、P又はO原子を有する結合基であり、
そしてQは、X−Y’と共役すると、アミジニウムイオ
ン、カルボキシルイオン又は双極性アミド発色団系を含
む発色団を形成するのに必要な原子団を表す。
【0035】Zは、光吸収基であり、例えば、シアニン
色素類、複合シアニン色素類、メロシアニン色素類、複
合メロシアニン色素類、無極性シアニン色素類、スチリ
ル色素類、オキソノール色素類、ヘミオキソノール色素
類、及びヘミシアニン色素類を含む。
【0036】好ましいZ基は次の色素に由来する:
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】結合基Lは、1つ(又はそれ以上)のヘテ
ロ原子のところ、1つ(又はそれ以上)の芳香環もしく
は複素環のところ、ポリメチン鎖の1つ(又はそれ以
上)の原子のところで、色素と結合することができる。
簡単にするために、そして複数の可能性のある結合部位
のために、L基の結合を一般構造式では特に示さない。
【0040】ハロゲン化銀吸着基Aは、好ましくは、銀
イオンリガンド部分又はカチオン性界面活性剤部分であ
る。好ましい態様では、Aは、i)イオウ酸類並びにそ
れらのSe及びTe類似体、ii)窒素酸類、iii )チオ
エーテル類並びにそれらのSe及びTe類似体、iv)ホ
スフィン類、v )チオナミド類、セレナミド類、及びテ
ルラミド類、並びにvi)炭素酸類からなる群より選ばれ
る。
【0041】A基の具体例は次のものである:
【化18】
【化19】
【0042】結合基Lのハロゲン化銀吸着基Aに対する
結合点は、吸着基の構造によって変わり、1つ(又はそ
れ以上)のヘテロ原子のところ、1つ(又はそれ以上)
の芳香環もしくは複素環のところとなることができる。
【0043】フラグメント化可能な電子供与性基XYに
共有結合によって光吸収基を結合させるLによって表さ
れる結合基は、好ましくは、C、N、S、又はO原子の
少なくとも1つを有する有機結合基である。また、結合
基が完全な芳香性又は不飽和ではなく、その結果π共役
系がZとXY部分間に存在できないことが好ましい。結
合基の好ましい例には、アルキレン基、アリーレン基、
−O−、−S−、−C=O、−SO2 −、−NH−、−
P=O、及び−N=が含まれる。これらの各結合成分は
随意選択的に置換されていてもよく、単独又は組み合わ
せて用いてもよい。
【0044】これらの基の好ましい組み合わせ例には、
次のものである:
【化20】
【0045】結合基の長さは、1つの原子に限定される
ことができ、又はさらに長く、例えば、最大30原子の
長さとなることができる。好ましい長さは、2〜20原
子、最も好ましくは、3〜10原子である。
【0046】Lのいくつかの好ましい例を次の一般式で
表すことができる:
【化21】
【0047】Qは、X−Y’と共役すると、アミジニウ
ムイオン、カルボキシルイオン又は双極性アミド発色団
系を含む発色団を形成するのに必要な原子団を表す。好
ましくは、この発色団系は、F. M. Hamer の、The Cyan
ine Dyes and Related Compounds (Interscience Publi
shers, New York, 1964)に記載されるような、シアニ
ン、複合シアニン、ヘミシアニン、メロシアニン、及び
複合メロシアニン色素に一般的に見られるタイプであ
る。
【0048】Q基の具体例は次のものである:
【化22】
【化23】
【0049】特に好ましいものは次式のQ基である:
【化24】
【0050】X2 はO、S、N、又はC(OR19)2 で
あり、ここでR19は置換又は非置換のアルキルである。
各R17は独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換もし
くは非置換のアルキル基、又は置換もしくは非置換のア
リール基であり、aは1〜4の整数であり、そしてR18
は置換もしくは非置換のアルキル、又は置換もしくは非
置換のアリールである。
【0051】フラグメント化可能な電子供与性化合物の
具体例には次のものが含まれる:
【化25】
【0052】
【化26】
【0053】
【化27】
【0054】
【化28】
【0055】
【化29】
【0056】
【化30】
【0057】フラグメント化可能な電子供与性化合物
は、米国特許第5,747,235号及び同5,74
7,236号明細書、並びに特願平09−013010
(1997年1 月27日出願)、特願平11−509953
(1998年7 月20日出願)、特願平10−211019
(1998年7 月27日出願)、及び特願平10−21101
5(1998年7 月27日出願)各明細書により詳細に記載さ
れている。
【0058】本発明の写真要素は広域青分光被覆を有
し、感度増強されている青感性乳剤を含む。この写真要
素は、式(VI)の色素と式(VII)の色素で増感さ
れたハロゲン化銀乳剤を含み、乳剤において式(VI)
の色素は、400〜445nmに増感極大を有し、乳剤
において式(VII)の色素は、446〜500nmに
増感極大を有する。
【0059】
【化31】
【0060】上式中、Z11、Z12、Z13及びZ14は、独
立して、置換又は非置換のベンゼンもしくはナフチレン
を完成するのに必要な原子団を表わし;X10、Y10、X
11及びY11は、独立してO、S、SeもしくはNR25で
あるが、少なくともX10又はY10は、O又はNR25であ
り、ここでR25はアルキル、アルケニル又はアリールで
あり(アルキルもしくはアリールが好ましい)、いずれ
も、置換されていてもよく、置換されていなくてもよ
い;R21、R22、R23及びR24は、独立して、アルキ
ル、アルケニルもしくはアリール(アルキルもしくはア
リールが好ましい)を表わし、いずれも、置換されてい
てもよく、置換されていなくてもよい。
【0061】本明細書を通して、置換又は非置換のベン
ゼン環に言及するときは、別の環を構成する芳香環を伴
うベンゼン環を含まないことを意味する。従って、置換
又は非置換のベンゼン環は、ナフチレン又はより高次の
縮合環系を含まない。同様に、置換又は非置換のナフチ
レンに言及するときは、アントラセン又はより高次の縮
合環系を含まない。
【0062】式(VI)及び(VII)では、R21、R
22、R23及びR24は、特に、置換又は非置換の低級アル
キル(即ち、炭素数1〜6個)であってもよく、好まし
くは置換又は非置換の炭素数1〜4個のアルキルであっ
てもよい。436〜444nmの間(又は、さらに43
0〜440nmもしくは433〜437nm)に極大感
度(乳剤に関して)を与えるように、式(VI)の色素
を特に選定してもよい。
【0063】式(VI)の色素は次の式(VIa)又は
(VIb)となることができる:
【化32】
【0064】好ましくは、 Z11又はZ12の少なくとも
1つは、ベンゼン環を形成する。式VI及びVIIの色
素は特に、少なくとも1つの酸基又は酸塩基、例えば、
カルボキシ、スルホンアミド、スルファモイル、スルフ
ァト又はスルホ置換基を有することができる。これは、
特に、R21、R22、R23及び/又はR24上にあることが
でき、さらには特にR21、R22、R23及び/又はR
24は、そのような酸基又は酸塩基で置換されたアルキル
基となることができる。R21、R22、R23及び/又はR
24は、特に、スルホメチル、スルホエチル、スルホプロ
ピル、又はスルホブチル等のスルホアルキル基となるこ
とができる。
【0065】上述のいずれのアルキル基もシクロアルキ
ルを含む。上述のアルキル基の例は、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブ
チル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、又は2−エチル
ヘキシルである。特定のシクロアルキル基は、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、又は4−メチルシクロヘキシ
ルとなることができる。アルケニル基は、ビニル、1−
プロペニル、1−ブテニル、又は2−ブテニルとなるこ
とができる。アリール基は、フェニル、ナフチル、又は
スチリルとなることができる。アラルキル基(置換アル
キルのタイプ)は、ベンジル、又はフェネチルとなるこ
とができる。前述の基上又は記載した他の基上の有用な
置換基(Z13及びZ14上の置換基を含む)には、ハロゲ
ン、アルキル(特に、低級アルキル)、アルコキシ、ア
シル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、カル
ボンアミド、カルボキシ、スルファモイル、スルホンア
ミド、スルホ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、
又はトリフルオロメチルが含まれる。前述のいずれも
(可能な場合)、置換又は非置換となることができる。
【0066】特定の平板状粒子乳剤に関しては、いずれ
の好適なハロゲン化銀(塩化銀、又は臭化銀を含む)に
もなることができるが、特に、臭ヨウ化銀となることが
できる。ここで、ヨウ化物レベルは変わることができる
が、好ましくは、当該乳剤はヨウ化物8%未満(又は、
さらには、ヨウ化物6%未満もしくは4%未満)であ
る。本明細書では、特定のハロゲン化物パーセンテージ
レベルを引用する場合、特定のハロゲン化物によって表
されるハロゲン化銀中の全てのハロゲン化物のモルパー
セントである。例えば、ヨウ化物2%とは、存在する全
てのハロゲン化の2モル%がヨウ化物であることを意味
する。この青感性ハロゲン化銀平板状粒子乳剤は、乳剤
について500nm以上の最大感度を提供する色素では
一般的に増感されない。上述の種々のハロゲン化物組成
を有する平板状粒子に加えて、3次元形態(即ち、立
方、八面体、又は多形態)の乳剤も用いることができる
が、この乳剤のハロゲン化銀は、少なくとも塩化物50
%を有し、ヨウ化物は5%未満である。
【0067】本発明のカラー写真要素は、酸化された発
色現像主薬との反応時にシアン色素を生成するカプラー
を含有する赤感性ハロゲン化銀乳剤層、酸化された発色
現像主薬との反応時にマゼンタ色素を生成するカプラー
を含有する緑感性ハロゲン化銀乳剤層、及び酸化された
発色現像主薬との反応時にイエロー色素を生成するカプ
ラーを含有する青感性ハロゲン化銀乳剤層を有すること
ができる。この青感性銀層は、すでに記載したように、
米国特許第5,460,928号明細書に規定されてい
るような限定に合致するように、上記の式(VI)の色
素及び式(又はII)の色素を用いて増感した上記の平
板状タイプとなることができる。あるいは、そのような
青増感平板状粒子乳剤を、米国特許第5,576,15
7号明細書に規定されているような感度限定に合致する
ように、式(VI)の色素又は式(又はII)の色素を
用いて増感することができる。これらの特許明細書及び
本明細書で引用した他の文献は引用することにより本明
細書の内容とする。
【0068】例えば、400〜500nmの間の乳剤の
最大感度の波長(λBmax)、485nmでの感度(S
485 )、410nmでの感度(S410 )、及びλBmaxで
の感度(SBmax)を以下に規定するように、米国特許第
5,576,157号明細書に従って、式(VI)の色
素及び式(VII)の色素を用いて前記青感性平板状乳
剤層を増感することができる: 430nm≦λBmax≦440nm、又は 450nm≦λBmax≦480nm、そして S485 ≦50%(SBmax)、 S410 ≦60%(SBmax)、 そして、430〜440nmの間の乳剤の最大感度(S
(430-440)max)及び450〜480nmの間の乳剤の最
大感度(S(450-480)max)は次の関係を有する: 90%(S(450-480)max)≦S(430-440)max≦110%
(S(450-480)max)。
【0069】使用する、式(VI)と式(VII)の色
素の量に関しては、両方の色素一緒にした合計量は、一
般的にハロゲン化銀1モル当たり0.1〜5ミリモルで
ある。好ましくは、総量は0.5ミリモル/Agモル〜
3ミリモル/モルである。色素(VI)対(VII)の
モル比に関しては、(VI):(VII)は一般的に
1:4〜4:1であり、また、さらに1:3〜2:1と
なろう。
【0070】式(VI)の具体的色素には、例えば、次
のものが含まれる:
【化33】
【化34】
【化35】
【0071】式(VII)の具体的色素には、例えば、
次のものが含まれる:
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【0072】本発明の写真要素の乳剤層は、当該写真要
素の1層以上のいずれの感光性層も構成することができ
る。本発明に従って作製される写真要素は黒白要素、単
色要素又は多色要素となることができる。多色要素は、
スペクトルの3つの主領域のそれぞれに感度を有する色
素画像生成ユニットを有する。各ユニットは、所定の領
域のスペクトルに感度を有する単一の乳剤層もしくは多
層の乳剤層となることができる。この要素のこれらの層
(画像生成ユニットの層を含む)を、当該技術分野で知
られているように、種々の順序で配列することができ
る。別のフォーマットでは、スペクトルの3つの主領域
のそれぞれに感度を有する乳剤を単一のセグメント化層
として配置することができる。
【0073】典型的な多色写真要素は、少なくとも1種
のシアン色素生成カプラーを関連して有する少なくとも
1つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含むシアン色素画像
形成ユニット、少なくとも1種のマゼンタ色素生成カプ
ラーを関連して有する少なくとも1つの緑感性ハロゲン
化銀乳剤層を含むマゼンタ色素画像形成ユニット、少な
くとも1種のイエロー色素生成カプラーを関連して有す
る少なくとも1つの青感性ハロゲン化銀乳剤層を含むイ
エロー色素画像形成ユニットを担持する支持体を含んで
成る。この層は、フィルター層、中間層、上塗り層、下
引き層等の追加の層を含むことができる。これらの全て
の層を、透明支持体又は反射型支持体(例えば、紙支持
体)に塗布することができる。
【0074】また、本発明の写真要素は、リサーチディ
スクロージャー、アイテム34390 、1992年11月に記載さ
れる磁気記録材料、もしくは米国特許第4,279,9
45号及び同4,302,523号各明細書に記載され
る、透明支持体の裏面に磁性粒子を含有するような透明
磁気記録層も有効に含むことができる。この要素は、典
型的に、総厚5〜30μm(支持体を除く)を有するで
あろう。これらの色感性層の順序は変えることができる
が、透明支持体上の順序では、通常、赤感性、緑感性及
び青感性であり(即ち、青感性層が支持体から最も遠
い)、反射支持体では反対の順序が一般的である。
【0075】本発明は、使い切りカメラ(又は、「レン
ズ付きフィルム」ユニット)と呼ばれることが多いカメ
ラに本発明の写真要素を用いることも企図する。これら
のカメラはその中に予め装填されたフィルムと共に販売
され、カメラ内部に露光済みフィルムを残したままカメ
ラ全体を処理業者に戻す。そのようなカメラはガラス又
はプラスチックレンズを有し、それをとおして当該写真
要素が露光される。
【0076】本発明の要素に使用するのに適切な材料の
以下の検討においては、リサーチディスクロージャー、
1996年9 月、No. 389 、アイテム38957 (以下、「リサ
ーチディスクロージャーI」と称する)を参照された
い。以下で言及するセクションは、特に断らない限り、
リサーチディスクロージャーIのセクションである。引
用したリサーチディスクロージャーは全て、英国ハンプ
シャー州P010 7DQ エムスワース 12aノー
スストリートダッドレーアネックスにあるKenneth Maso
n Publications, Ltd.が発行している。
【0077】本発明の写真要素に用いられるハロゲン化
銀乳剤は、表面感受性乳剤もしくは未カブリ内部潜像形
成乳剤等のネガ型、又は内部潜像形成タイプ(処理時に
カブラせる)のポジ型となることができる。好適な乳剤
及びそれらの調製並びに化学増感及び分光増感方法につ
いては、セクションI〜Vに記載されている。カラー材
料及び現像改良剤は、セクションV〜XXに記載されて
いる。この写真要素に使用できるベヒクルは、セクショ
ンIIに記載されており、蛍光増白剤、カブリ防止剤、
安定化剤、光吸収剤及び光散乱剤、硬膜剤、塗布助剤、
可塑剤、滑剤並びに艶消剤等の種々の添加剤は、例え
ば、セクションVI〜XIIIに記載されている。製造
方法は全てのセクションに記載されており、層配列は特
にセクションXI、露光の変法はXVIに、そして処理
方法並びに処理剤はXIX及びXXに記載されている。
【0078】ネガ型ハロゲン化銀を用いてネガ像を形成
することができる。必要に応じてポジ(即ち、リバーサ
ル)像も形成することができるが、ネガ像を一般的に最
初に作成する。本発明の写真要素は、欧州特許第213
490号、特開昭58−172647号、米国特許第
2,983,608号、ドイツ国特許第2,706,1
17号C、英国特許第1,530,272号、日本特許
出願A−113935号、米国特許第4,070,19
1号、及びドイツ国出願第2,643,965号各明細
書に記載されているような、カラードカプラー(例え
ば、インターレイヤー補正のレベルを調節するため)及
びマスキングカプラーも用いることができる。これらの
マスキングカプラーは、シフトもしくはブロックされて
いてもよい。
【0079】また、この写真要素は、漂白もしくは定着
の処理工程を加速したりもしくは変更して画像の品質を
向上させる物質を含有することもできる。欧州特許第1
93,389号;同301,477号;米国特許第4,
163,669号;同4,865,956号;及び同
4,923,784号各明細書に記載の漂白促進剤が、
特に有用である。また、核生成剤、現像促進剤もしくは
それらの前駆体(英国特許第2,097,140号、同
2,131,188号各明細書);現像抑制剤及びそれ
らの前駆体(米国特許第5,460,932号、同5,
478,711号明細書);電子移動剤(米国特許第
4,859,578号;同4,912,025号各明細
書);ヒドロキノン類、アミノフェノール類、アミン
類、没食子酸;カテコール;アスコルビン酸;ヒドラジ
ド類;スルホンアミドフェノール類の誘導体等のカブリ
防止剤及び混色防止剤;並びに無呈色カプラーも使用で
きる。
【0080】また、この要素は、コロイド状銀ゾル、又
は水中油滴型分散体、ラテックス分散体もしくは固体粒
子分散体の形態で、イエロー及び/もしくはマゼンタフ
ィルター色素及び/もしくはハレーション防止色素(特
に、全ての感光性層の下のアンダーコート層中もしくは
全ての感光性層が配置されている支持体の反対側に)を
含んでなるフィルター色素層を含むこともできる。さら
に、「スミア(smearing)」カプラー(例えば、米国特
許第4,366,237号;欧州特許第096,570
号;米国特許第4,420,556号;及び米国特許第
4,543,323号各明細書に記載されているような
もの)とともに使用できる。また、これらのカプラー類
は、例えば、特願昭61−258249号もしくは米国
特許第5,019,492号各明細書に記載されている
ような保護された形態でブロック又は塗布することがで
きる。
【0081】写真要素は、さらに「現像抑制剤放出型」
化合物(DIR)等の他の画像改良化合物を含有するこ
とができる。本発明写真要素に有用な追加のDIRは当
該技術分野で公知であり、その例は以下の特許文書に記
載されている。すなわち米国特許第3,137,578
号、同3,148,022号、同3,148,062
号、同3,227,554号、同3,384,657
号、同3,379,529号、同3,615,506
号、同3,617,291号、同3,620,746
号、同3,701,783号、同3,733,201
号、同4,049,455号、同4,095,984
号、同4,126,459号、同4,149,886
号、同4,150,228号、同4,211,562
号、同4,248,962号、同4,259,437
号、同4,362,878号、同4,409,323
号、同4,477,563号、同4,782,012
号、同4,962,018号、同4,500,634
号、同4,579,816号、同4,607,004
号、同4,618,571号、同4,678,739
号、同4,746,600号、同4,746,601
号、同4,791,049号、同4,857,447
号、同4,865,959号、同4,880,342
号、同4,886,736号、同4,937,179
号、同4,946,767号、同4,948,716
号、同4,952,485号、同4,956,269
号、同4,959,299号、同4,966,835
号、及び同4,985,336号;並びに英国特許公告
第1,560,240号、同2,007,662号、同
2,032,914号、同2,099,167号;ドイ
ツ国特許出願公開第2,842,063号、同2,93
7,127号、同3,636,824号、同3,64
4,416号;並びに欧州特許第272,573号、同
335,319号、同336,411号、同346,8
99号、同362,870号、同365,252号、同
365,346号、同373,382号、同376,2
12号、同377,463号、同378,236号、同
384,670号、同396,486号、同401,6
12号及び同401,613号である。
【0082】また、DIR化合物は、Photographic Sci
ence and Engineering, 13巻、174頁、1969年に記載の
C.R. Barr, J.R. Thirtle 及びP.W. Vittum の論文 "De
veloper-Inhibitor-Releasing (DIR) Couplers for col
or Photgraphy"にも開示されている。
【0083】上記検討のように、本発明の写真要素の層
の少なくとも1つは、平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含
む。平板状粒子は残りの粒子面よりそれぞれ明かに大き
い二つの平行主面を有するものであり、平板状粒子乳剤
は、平板状粒子が総粒子投影面積の少なくとも50%、
好ましくは70%を超え、最適には90%より多くを占
める乳剤である。平板状粒子は、総粒子投影面積の実質
的に全部(97%を超える)を占めることができる。前
記平板状粒子乳剤は、高アスペクト比平板状粒子乳剤、
即ち、ECD/t>8である乳剤(ECDは粒子投影面
積と等しい面積をもつ円の直径であり、tは平板状粒子
の厚さである);中アスペクト比平板状粒子乳剤、即
ち、ECD/t=5〜8;又は低アスペクト比平板状粒
子乳剤、即ち、ECD/t=2〜5となることができ
る。前記乳剤は、典型的に、高平板状度(T)(T=E
CD/t2 である)を示す。即ち、ECD/t2 >25
である(ECD及びtは、両方ともμmで測定する)。
【0084】この平板状粒子は、平板状粒子乳剤の目的
の平均アスペクト比及び/又は平均平板状度を達成する
のに適合するいずれの厚さにもなることができる。投影
面積要件を満足する平板状粒子は、0.3μmより薄い
厚さを有するものであるのが好ましく、特に薄型(<
0.2μm)平板状粒子が好ましく、平板状粒子性能増
強を最大にするためには、超薄型(<0.07μm)平
板状粒子が考えられる。好ましくは、
【0085】面心立方(岩塩型)結晶格子構造を形成す
るハロゲン化銀から形成される平板状粒子は、{10
0}又は{111}主面のいずれかを有することができ
る。{111}主面平板状粒子をもつ乳剤(コントロー
ルされた粒子分散度、ハロゲン化物分布、双晶面間隔、
エッジ構造及び粒子転位並びに吸着される{111}粒
子面安定剤を含む)は、リサーチディスクロージャー
I、セクションI.B.(3)(503 ページ)に具体的
に記載されている。
【0086】本発明の写真要素に用いられるハロゲン化
銀は、ヨウ臭化銀、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、又は塩
ヨウ臭化銀となることができる。本発明で使用されるハ
ロゲン化銀粒子は、リサーチディスクロージャーI及び
James のThe theory of the Photographic Processに記
載されているような当該技術分野において公知の方法に
従って製造できる。これらの方法には、アンモニア性乳
剤製造方法、中性もしくは酸性乳剤製造方法及び当該技
術分野において公知の他の方法等が含まれる。これらの
方法では、保護コロイドの存在下で水溶性銀塩を水溶性
ハロゲン化物塩と混合させ、沈澱でハロゲン化銀を生成
中に温度、PAg、pH値等を適当な値に制御すること
を一般的に要する。
【0087】粒子析出中に、1つ以上のドーパント(銀
及びハロゲン化物以外の粒子吸蔵)を導入して粒子特性
を改良することができる。例えば、リサーチディスクロ
ージャー、アイテム36544 、セクションI.乳剤粒子及
びその特性、サブセクションG.粒子改良条件及び調
整、パラグラフ(3)、(4)及び(5)に記載されて
いる種々の通常のドーパントを、本発明の乳剤中に存在
せしめることができる。更に、米国特許第5,360,
712号(Olm 等)明細書に記載されるように(引用す
ることにより、本明細書の内容とする)、1種以上の有
機リガンドを有する遷移金属のヘキサ配位錯体で粒子を
ドープすることが考えられる。
【0088】リサーチディスクロージャー、アイテム36
736 、1994年11月発行に記載されているように、粒子の
面心立方結晶格子に浅い電子トラップ(以下、「SE
T」とも記載する)を形成して画像形成スピードを高め
ることができるドーパントを組み込みことが特に考えら
れる。SETドーパントを粒子内のいずれの位置に配置
しても有効である。一般的に、SETドーパントを粒子
の外側50%(銀に対して)内に組み入れると良好な結
果が得られる。SET組み込みの最適な粒子領域は、粒
子を形成する総銀の50〜85%の銀領域に形成されて
いる。SETを全て一度に組み込むか、粒子析出を継続
しながらその間にわたって反応容器に導入することがで
きる。一般的に、SET形成ドーパントは、少なくとも
1×10-7モル/銀モル、その溶解度限界に至るまで、
典型的に約5×10-4モル/銀モルまでの濃度で導入す
ることが考えられる。
【0089】SETドーパントは相反則不軌を小さくす
るのに有効であるとして知られている。特に、SETド
ーパントとして、イリジウムヘキサ配位錯体(即ち、I
r+4錯体)が有利である。浅い電子トラップを提供する
のに有効でない(非−SETドーパント)イリジウムド
ーパントも、ハロゲン化銀粒子乳剤の粒子内に導入して
相反則不軌を小さくすることができる。相反則改善に有
効となるために、Irは、粒子構造のいずれの場所にも
存在することができる。相反則改善を生じるIrドーパ
ントの粒子構造内の好ましい位置は、粒子を形成する全
ての銀が析出する、最初の60%の後で且つ最終の1%
の前(最も好ましくは最終の3%の前)の粒子生成の領
域内である。ドーパントは一度に導入してもよく、もし
くは粒子析出を継続している期間に亘って反応容器に混
ぜてもよい。一般的に、相反則改善非−SET Irド
ーパントは、その最低有効濃度で組み入れることが企図
される。
【0090】種々のSET及び非−SET Irドーパ
ントの一般的に好ましい濃度範囲を示したが、これらの
一般的な範囲内の特定の最適濃度範囲を、通常の試験に
より特定の用途に結びつけることができることがわか
る。SETドーパント及び非−SET Irドーパント
を単独又は組み合わせて用いることが特に考えられる。
例えば、SET及び非−SET Irドーパントの組合
せを含有する粒子を特に考えることができる。
【0091】本発明の写真要素は、一般的に乳剤の形態
でハロゲン化銀を提供する。写真乳剤は、一般的に写真
要素の1つの層として乳剤を塗布するためのベヒクルを
含む。有用なベヒクルには、タンパク質、タンパク質誘
導体、セルロース誘導体(例えば、セルロースエステル
類)、ゼラチン(例えば、牛骨もしくは皮ゼラチン等の
アルカリ処理ゼラチン、又は豚皮ゼラチン等の酸処理ゼ
ラチン)、ゼラチン誘導体(例えば、アセチル化ゼラチ
ン、フタル化ゼラチン等)等の天然物質、並びにリサー
チディスクロージャーIに記載されているような他のベ
ヒクルの両方が含まれる。また、ベヒクルもしくはベヒ
クル増量剤として有用なものは、親水性透水性コロイド
である。これらは、リサーチディスクロージャーIに記
載されているような、合成ポリマー解こう剤、キャリヤ
ー、及び/又は、ポリビニルアルコール、ポリビニルラ
クタム、アクリルアミドポリマー、ポリビニルアセター
ル、アルキル並びにスルホアルキルアクリレート及びメ
タクリレートのポリマー、加水分解したポリ酢酸ビニ
ル、ポリアミド、ポリビニルピリジン、メタクリルアミ
ドコポリマー等のバインダーを含む。ベヒクルは、写真
乳剤に有用な量で乳剤中に存在することができる。ま
た、この乳剤は、写真乳剤に有用であるとして知られて
いるいずれの添加剤も含有することができる。
【0092】本発明で用いられるハロゲン化銀を、有利
に化学増感することができる。ハロゲン化銀化学増感に
有用な化合物及び技法は、当該技術分野で公知であり、
リサーチディスクロージャーI及びそこで引用されてい
る文献に記載されている。化学増感に有用な化合物に
は、例えば、活性ゼラチン、イオウ、セレン、テルル、
金、プラチナ、パラジウム、イリジウム、オスミウム、
レニウム、亜リン酸、もしくはそれらの組合せが含まれ
る。化学増感は、リサーチディスクロージャーI、セク
ションIV(510-511 ページ)及びそこで引用されてい
る文献に記載されているように、一般的に、pAgレベ
ル5〜10、pHレベル4〜8、そして温度30〜80
℃で実施される。
【0093】ハロゲン化銀を、リサーチディスクロージ
ャーIに記載されるような当該技術分野で公知の技法に
より、式VI及びVIIの色素で増感することができ
る。この色素を、乳剤を写真要素に塗布する前のいずれ
かの時期(例えば、化学増感中もしくは化学増感後)
に、又は写真要素への乳剤の塗布と同時に、ハロゲン化
銀粒子と親水性コロイドからなる乳剤に添加してもよ
い。この色素を、例えば、水又はアルコールの溶液とし
て添加することができる。色素/ハロゲン化銀乳剤を、
塗布直前もしくは塗布に先立ち(例えば、2時間前)、
カラー画像生成カプラーの分散体と混合することができ
る。
【0094】本発明の写真要素は、リサーチディスクロ
ージャーI、セクションXVIに記載されている技法を
含むいずれかの公知の技法を用いて像様露光するのが好
ましい。これには、典型的にはスペクトルの可視領域で
の露光を必要とし、一般的にそのような露光は、レンズ
を通した生の像であるが、保存された画像(コンピュー
タに記憶されたような画像)を発光装置(発光ダイオー
ド、CRT等)を用いて露光することもできる。
【0095】本発明の組成物を含む写真要素は、例え
ば、リサーチディスクロージャーI、又はT.H. James編
のThe theory of the Photographic Process、第4 版、
Macmillan, New York, 1977 年に記載されているいくつ
かの周知の処理組成物のいずれかを用いた周知の写真プ
ロセスで処理できる。ネガ型要素を処理する場合は、こ
の要素を発色現像主薬(即ち、カラーカプラーと共にカ
ラー像色素を形成するもの)で処理し、その後酸化剤及
び溶剤で処理して銀及びハロゲン化銀を除去する。リバ
ーサルカラー要素を処理する場合は、この要素をまず黒
白現像主薬(即ち、カプラー化合物と共にカラー像色素
を形成しない現像主薬)で処理し、次にハロゲン化銀を
カブラせ(一般的に、化学カブリもしくは光カブリ)、
発色現像主薬で処理する。
【0096】好ましい発色現像主薬は、p−フェニレン
ジアミン類である。とりわけ好ましい現像主薬は:4−
アミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸
塩、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−
(メタンスルホンアミド)エチルアニリンセスキ硫酸塩
水和物、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩、4−アミノ
−3−β−(メタンスルホンアミド)エチル−N,N−
ジエチルアニリン塩酸塩及び4−アミノ−N−エチル−
N−(2−メトキシエチル)−m−トルイジンジ−p−
トルエンスルホン酸である。
【0097】Bissonetteの米国特許第3,748,13
8号、同3,826,652号、同3,862,842
号及び同3,989,526号並びにTravisの同3,7
65,891号明細書に記載されている、色素像生成還
元剤、不活性遷移金属イオン錯体酸化剤、並びに/又は
Matejec の米国特許第3,674,490号明細書、リ
サーチディスクロージャー、116 巻, 1973年12月、アイ
テム11660 及びBissonetteのリサーチディスクロージャ
ー、148 巻, 1976年8 月、アイテム14836, 14846, 及び
14847 に記載されている過酸化物酸化剤を組み合わせて
用いる処理で、色素像を生成もしくは増強することがで
きる。Dunn等の米国特許第3,822,129号、Biss
onetteの同3,834,907号及び同3,902,9
05号、Bissonette等の同3,847,619号、Mowr
eyの同3,904,413号、Hirai 等の同4,88
0,725号、Iwano の同4,954,425号、Mars
den等の同4,983,504号、Evans 等の同5,2
46,822号、Twist の同5,324,624号、Fy
son の欧州特許出願公開第0487616号、Tannahil
l 等のWO90/13059号、Marsden 等のWO90
/13061号、Grimsey 等のWO91/16666
号、Fyson のWO91/17479号、Marsden等のW
O92/01972号、Tannahill のWO92/054
71号、HensonのWO92/07299号、Twist のW
O93/01524号、及びWO93/11460号、
並びにWingender 等のドイツ国特許出願公開第4,21
1,460号に説明されているような処理により色素像
を形成するのに、当該写真要素は特に適合する。
【0098】現像の次に漂白−定着を行い、銀又はハロ
ゲン化銀を除去し、洗浄、乾燥する。本発明のフラグメ
ント化可能な電子供与体を、ハロゲン化銀乳剤に直接分
散させて含ませることができ、あるいは、例えば、水、
メタノール、もしくはエタノールの溶剤、又はそれらの
溶剤の混合物に溶解することができ、生じた溶液を乳剤
に加えることができる。また、本発明の化合物を塩基及
び/もしくは界面活性剤を含有する溶液から添加するこ
ともでき、又は水性スラリーもしくはゼラチン分散体に
混ぜて、乳剤に加えることもできる。
【0099】本発明で用いる電子供与体の量は、乳剤層
の銀1モル当たり、少なくても1×10-8モルから多く
ても0.1モル/銀モルの範囲であり、好ましくは、少
なくても5×10-7モル/銀モルから多くても0.01
モル/銀モルの範囲である。電子供与性増感剤のXY部
分の酸化電位E1 が、相対的に低電位である場合、それ
はより活性であり、使用に必要な試薬は相対的に少な
い。反対に、電子供与性増感剤のXY部分の酸化電位
が、相対的に高い場合、銀1モル当たりより多くの量の
試薬を用いる。さらに、Xに直接又は間接に結合するハ
ロゲン化銀吸着基A、又は光吸収基Z、又は発色団形成
基Qを有するXY部分の場合、フラグメント化可能な電
子供与性化合物は、ハロゲン化銀粒子とより密接に関連
し、使用に必要な試薬は相対的に少ない。
【0100】製造、貯蔵、もしくは処理時における写真
材料のカブリを小さくする目的のために、種々の化合物
を本発明の写真材料に加えることができる。典型的な、
カブリ防止剤は、リサーチディスクロージャーIのセク
ションVIに記載されており、例えば、テトラアザイン
デン類、メルカプトテトラゾール類、ポリヒドロキシベ
ンゼン類、ヒドロキシアミノベンゼン類、又はチオスル
ホン酸塩及びスルフィン酸塩との組合せ、等である。本
発明の場合、ポリヒドロキシベンゼン及びヒドロキシア
ミノベンゼン化合物(以下、「ヒドロキシベンゼン化合
物」という)が好ましい。なぜなら、それらが乳剤感度
を低下させずにカブリを小さくするのに有効だからであ
る。
【0101】ヒドロキシベンゼン化合物の例は次のもの
である:
【化40】 これらの式中、V及びV’は、それぞれ独立して、−
H、−OH、ハロゲン原子、−OM(Mはアルカリ金属
イオン)、アルキル基、フェニル基、アミノ基、カルボ
ニル基、スルホン基、スルホン化されたフェニル基、ス
ルホン化されたアルキル基、スルホン化されたアミノ
基、カルボキシフェニル基、カルボキシアルキル基、カ
ルボキシアミノ基、ヒドロキシフェニル基、ヒドロキシ
アルキル基、アルキルエーテル基、アルキルフェニル
基、アルキルチオエーテル基、もしくはフェニルチオエ
ーテル基である。
【0102】より好ましくは、それらは、それぞれ独立
して、−H、−OH、−Cl、−Br、−COOH、−
CH2 CH2 COOH、−CH3 、−CH2 CH3 、−
C(CH3 )3 、−OCH3 、−CHO、−SO3 K、
−SO3 Na、−SO3 H、−SCH3 、又は−フェニ
ルである。
【0103】とりわけ好ましいヒドロキシベンゼン化合
物は次のものである:
【化41】
【化42】
【0104】ヒドロキシベンゼン化合物を、本発明の乳
剤層又は写真材料を構成するいずれの層にも加えること
ができる。好ましい添加量は、ハロゲン化銀1モル当た
り1×10-3〜1×10-1モル、より好ましくは1×1
0-3〜2×10-2モルである。
【0105】
【実施例】次の例で、本発明の写真要素の調製と評価を
具体的に記載する。例1 Chang 等の米国特許第5,314,793号明細書に記
載されているように、1.0%ヨウ化物を含んだ乳剤粒
子の中心部分及び実質的により高いヨウ化物を含んだ周
囲領域のような3.7%の総ヨウ化物分布をもったAg
BrI平板状ハロゲン化銀乳剤(乳剤E−1)を調製し
た。この乳剤粒子は、平均厚み0.136μm及び平均
円直径6.4μmを有した。この乳剤E−1を、酸化ゼ
ラチンを用いて析出させ、さらに析出の68%のところ
に配置された50Mppm のK4 Ru(CN)6 及び析出
の71%のところで導入された0.50Mppm のKSe
CNを含有した。
【0106】カブリ防止剤HB3、濃度1.71×10
-3モル/モルAg、NaSCN、0.694×10-3モ
ル/モルAgの青増感色素VII−1、又は広域青色素
セットである等モル量のVII−1及びVI−1、カル
ボキシメチル−トリメチル−2−チオ尿素、ビス(1,
4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3
−チオレート)金(I)テトラフルオロボレート、並び
にベンゾチオアゾリウム仕上げ改良剤を添加して、この
乳剤を最適に化学増感し、分光増感し、その後、この乳
剤を60℃まで加熱サイクルにかけた。
【0107】いくつかの試験バリエーションでは、電子
供与性増感剤、FED−2を加熱サイクル後に、2.6
×10-6モル/モルAgで乳剤に加えた。そして増感し
たハロゲン化銀、レイダウン1.1g/m2 (100m
g/ft2 )、イエロー色素生成カプラーYY−1、
1.65g/m2 (150mg/ft2 )、及びゼラチ
ンベヒクル、3.3g/m2 (300mg/ft2 )か
らなるコーティングを調製した。カブリ防止及び安定化
剤テトラアザインデンを濃度1.75g/モルAgで、
コーティング直前にこのコーティング溶融物に添加し
た。次に、硬膜剤としてビスビニルスルホニルメチルエ
ーテルを含有するゼラチンオーバーコート、0.88g
/m2 (80mg/ft2 )を適用した。
【0108】写真評価のために、コーティング細片を、
有効色温度5500°Kを与えるために濾過し、さら
に、0.3濃度インコネルフィルター及びコダックラッ
テンフィルターNo. 2B並びに0.2濃度ステップの0
〜4濃度単位の濃度範囲のステップウェッジをとおして
濾過した3000°K色温度タングステンランプに対し
て、0.01秒間露光した。このフィルターは、400
nmより長い波長だけを通したので、増感色素によって
主として吸収される光を提供する。露光されたフィルム
細片を、Eastman Kodak C-41現像液で処理した。写真感
度を露光量−濃度曲線の直線部分の接線と漸近するDmi
n 領域との交点のところで測定した。
【0109】表IIのデータは、単独の青着色乳剤、広
域青着色乳剤及び後者の乳剤にフラグメント化可能な電
子供与性化合物、FED−2を加えたものの感度を表
す。この化合物は約0.5ストップ、0.19LogE
の追加写真感度を提供した。
【0110】
【表2】
【0111】2種類の着色乳剤の光学吸収スペクトルを
図1に示す。この図で、より短い波長440nm吸収色
素の存在下での、長波長470nm極大強度の減衰は明
らかである。単独着色乳剤、2.763対数単位と広域
青着色乳剤、2.576対数単位の対数積分光吸収の差
は、0.187である。従って、この光学吸収不足は、
フラグメント化可能な電子供与性化合物による着色写真
感度増加によって、正確に埋め合わせされている。
【0112】例2 Chang 等の米国特許第5,314,793号明細書に記
載されているように、乳剤粒子の中心部分がヨウ化物を
含有せず、周囲領域が実質的により高いヨウ化物を含有
するように分配させた2%総ヨウ化物を含有する、Ag
BrI平板状ハロゲン化銀乳剤(乳剤E−2)を調製し
た。得られた乳剤は平均厚0.13μm及び平均円直径
5.0μmであった。この乳剤は、脱イオンゼラチンを
用いて析出され、析出の80%のところで導入した銀1
モル当たり0.53MppmのKSeCNを含有した。Na
SCN、7.26×10-4モル/モルAgの青増感色素
VI−1又は各3.49×10-4モル/モルAgのVI
I−1及びVI−1、メルカプトテトラゾールカブリ防
止剤、Na3 Au(S2 O3 )2 ・2H2 O、Na 2 S
2 O3 ・5H2 O、並びにベンゾチアゾリウム仕上げ改
良剤を添加して、この乳剤を最適に化学増感し、分光増
感した。その後、この乳剤を60℃まで加熱サイクルに
かけた。化学増感操作の後、カブリ防止−安定剤、テト
ラアザインデン(濃度1.02×10-2モル/モルA
g)をこの乳剤溶融物に加えた。VII−1及びVI−
1の色素組合せで増感した乳剤では、もう一つのバリエ
ーションは、テトラアザインデン次に、カブリ防止剤、
HB3を1.29×10-2モル/モルAg、次いでフラ
グメント化可能な電子供与体(FED)を加えた。
【0113】次のようにコーティングを調製した。モデ
ルイエロー単一層フォーマットにおいて、試験乳剤をコ
ートした:乳剤コート、0.99g/m2 (90mg/
ft 2 )、イエロー画像カプラーYY−2、0.77g
/m2 (70mg/ft2 )、及びゼラチン、2.75
g/m2 (250mg/ft2 );ゼラチン、1.1g
/m2 (100mg/ft2 )及び1.75%(塗布し
たゼラチンに対する質量%)のビス(ビニルスルホニ
ル)メタンを含有するオーバーコート。
【0114】試験を行い、分光露光に対するこれらのコ
ーティングのレスポンスを測定した。着色したコーティ
ング細片を、有効色温度5500°Kを与えるために濾
過し、さらに、0.3濃度インコネルフィルター及びコ
ダックラッテンフィルターNo. 2B並びに0.2濃度ス
テップの0〜4濃度単位の濃度範囲のステップウェッジ
をとおして濾過した3000°K色温度タングステンラ
ンプに対して、0.01秒間露光した。このフィルター
は、400nmより長い波長だけを通したので、増感色
素によって主として吸収される光を提供する。露光され
たフィルム細片を、Eastman Kodak C-41カラーネガ処理
で、3分15秒間現像した。このコダックラッテンフィ
ルター2B露光の場合の写真感度を露光量−濃度曲線の
直線部分の接線と漸近するDmin 領域との交点のところ
で測定した。表IIIのデータは、単独の青着色乳剤、
広域青着色乳剤及び後者の乳剤に種々のレベルでFED
化合物を加えたものの感度を表す。
【0115】
【表3】
【0116】VII−1+VI−1色素組合せは明らか
に写真感度を低下させるが、失われた感度はフラグメン
ト化可能な電子供与性化合物又は脱プロトン化電子供与
性化合物を添加することによって回復される。
【0117】例3 Chang 等の米国特許第5,314,793号明細書に記
載されているように、乳剤粒子の中心部分が1.5%の
ヨウ化物を含有し、周囲領域が実質的により高いヨウ化
物を含有するように分配させた4.05%総ヨウ化物を
含有する、AgBrI平板状ハロゲン化銀乳剤(乳剤E
−3)を調製した。得られた乳剤は平均厚0.105μ
m及び平均円直径1.18μmであった。NaSCN、
カルボキシメチル−トリメチル−2−チオ尿素、ビス
(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウ
ム−3−チオレート)金(I)テトラフルオロボレー
ト、及びベンゾチオアゾリウム仕上げ改良剤を添加し
て、この乳剤を最適に化学増感し、分光増感し、その
後、この乳剤を65℃まで加熱サイクルにかけた。そし
て、この乳剤を、以下の表IVに記載するように、単独
長波長青色素又は長波長及び短波長青色素の組合せで着
色した。添加した青色素の総濃度は常に1.0×10 -3
モル/モルAgであった。長波長及び1種類の短波長青
色素の組合せの場合、色 素のモル比は1:1であり、
長波長及び2種類の短波長青色素の組合せの場合、色素
のモル比は1:0.5:0.5である。着色処理の後、
HB3を13×10-3モル/モルAg、そしてテトラア
ザインデンを1.75g/モルAgで、乳剤溶融物に添
加した。そして、表IVに示すように、選択された着色
乳剤にフラグメント化可能な電子供与体FED−1を添
加した。
【0118】追加の水、そしてゼラチンを添加してコー
ティング用溶融物を調製した。ゼラチン、コーティング
界面活性剤、追加のHB−3を含有する溶融物、並びに
イエロー生成カラーカプラー、YY−2及びYY−3の
水性分散物と一緒に乳剤溶融物を混合し、得られた混合
物をアセテート支持体に塗布して、コーティングを調製
した。最終のコーティングは、銀、0.88g/m
2 (80mg/ft2 )、YY−2カプラー、1.1g
/m2 (100mg/ft2 )、YY−3カプラー、
0.03g/m2 (3mg/ft2 )、及びゼラチン、
3.3g/m2 (300mg/ft2 )を含有した。こ
のコーティングを、ゼラチン、2.2g/m2(200
mg/ft2 )、コーティング界面活性剤、及びゼラチ
ン硬膜剤としてビスビニルスルホニルメチルエーテルを
含有する保護層でオーバーコートした。
【0119】写真評価のために、各コーティング細片
を、有効色温度5500°Kを与えるために濾過し、さ
らに、0.3濃度インコネルフィルター及びコダックラ
ッテンフィルターNo. 2B並びに0.2濃度ステップの
0〜4濃度単位の濃度範囲のステップウェッジをとおし
て濾過した3000°K色温度タングステンランプに対
して、0.01秒間露光した。この露光は、増感色素に
よって主として吸収される光を提供する。露光されたフ
ィルム細片を、Eastman Kodak C-41カラー現像液で、3
分15秒間現像した。SWR2B(コダックラッテンフィル
ター2B露光の場合の相対写真感度)を、露光量−濃度
曲線の直線部分の接線と漸近するDmin 領域との交点の
ところで評価した。長波長青色素のみを含有する各コー
ティングの場合、相対感度を100と設定した。
【0120】表IVのデータは、短波長青色素と長波長
青色素VII−1〜VII−3のいずれかとの組合せる
と、長波長青色素単独と比較して、このWR2B露光の
場合、感度低下を生じることを示す。また、VII−2
と、VI−1+VI−3の3種類の色素組合せも、VI
I−2単独と比較して感度低下を生じる。この色素組合
せにフラグメント化可能な電子供与性増感剤FED−1
を添加すると、この感度低下が回復し、多くの場合、長
波長青色素単独よりも幾分高い感度を提供する。従っ
て、表IVのデータは、フラグメント化可能な電子供与
性増感剤を多くの種類の広波長青色素組合せと一緒に用
いて、少なくとも一つの長波長青色素単独の感度と同じ
くらい良好な全体的青感度レベルを提供することができ
ることを示す。このように、写真感度と色再現の両方の
条件を適合させることができる。
【0121】
【化43】
【化44】
【0122】
【表4】
【0123】例4 表Vに示すバリエーションを有する高感度イエロー層を
備えた多層フィルム要素を調製した。
【表5】
【0124】表Vのデータは、この増感を用いた乳剤を
多層フィルム要素のイエロー層にコートした場合にも、
広波長青増感を用いることに伴う相対青感度の低下が見
られることを示す(試験1に対する試験2)。フラグメ
ント化可能な電子供与体FED−2を添加すると、広波
長青増感を用いる層の感受性が長波長青色素を単独で用
いる層の感受性に戻る(試験1に対する試験3)。この
ように、広波長青増感の色再現の利点を、写真感度の低
下無しに得ることができる。
【0125】次に、表Vの試験1〜3に用いた高感度イ
エロー乳剤の調製とこれらの試験に用いた多層フィルム
要素構造を記載する。
【0126】Chang 等の米国特許第5,314,793
号明細書に記載されているように、乳剤粒子の中心部分
がヨウ化物を含有せず、周囲領域が実質的により高いヨ
ウ化物を含有するように分配させた2%総ヨウ化物を含
有する、AgBrI平板状ハロゲン化銀乳剤(乳剤E−
4)を調製した。この乳剤粒子は平均厚0.14μm及
び平均円直径4.5μmであった。この乳剤は、脱イオ
ンゼラチンを用いて析出され、両方とも析出の67%の
ところで導入された銀1モル当たり0.37MppmのKS
eCN及び0.067Mppm のヘキサクロロイリジウム
酸カリウムを含有した。NaSCN、8.27×10-4
モル/モルAgの青増感色素VI−1(試験1)又は各
4.13×10-4モル/モルAgのVII−1及びVI
−1(試験2及び試験3)、メルカプトテトラゾールカ
ブリ防止剤、Na3 Au(S2 O 3 )2 ・2H2 O、N
a2 S2 O3 ・5H2 O、並びにベンゾチアゾリウム仕
上げ改良剤を添加して、この乳剤を最適に化学増感し、
分光増感した。その後、この乳剤を60℃まで加熱サイ
クルにかけた。化学増感操作の後、カブリ防止−安定
剤、テトラアザインデン(濃度5.81×10-2モル/
モルAg)をこの乳剤溶融物に加えた。VII−1及び
VI−1の色素組合せで増感した乳剤では、もう一つの
バリエーション(試験3)は、テトラアザインデン次
に、カブリ防止剤、HB3を1.29×10-2モル/モ
ルAg、次いでフラグメント化可能な電子供与体FED
−2、0.3mg/モルAgを加えた。
【0127】この例に用いた多層フィルム構造を成分構
成と共に次に示す。成分レイダウンは、g/m2 の単位
である。ビスビニルスルホニルメタン硬膜剤を、総ゼラ
チン質量の1.55%で用いた。カブリ防止剤(4−ヒ
ドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラアザ
インデンを含む)、界面活性剤、塗布助剤、カプラー溶
媒、乳剤添加物、金属イオン封鎖剤、滑剤、艶消し剤及
び色味剤を、当該技術分野で通常行われるように適当な
層に添加した。多層試験1〜3は全て表Vに要約したバ
リエーションを伴う基本的処方を用いる。各要素の試料
に有効色温度5500Kを有する光源に対し、ステップ
露光を与え、British Journal Photography 1988 Annua
l, 196-198頁に記載されているKODAK FLEXICOLOR(C-41)
処理で現像した。イエロー色素生成層の相対感度を、最
小イエロー濃度の上、0.15濃度単位のところで評価
した。長波長青色素だけを含有する多層要素(試験1)
の場合、相対感度を100とした。
【0128】層1(保護オーバーコート層):ゼラチン
0.89。層2 (UVフィルター層):臭化銀リップマン乳剤0.
269、UV−1及びUV−2両方とも0.108、並
びにゼラチン0.818。層3 (高感度イエロー層):表Vに記載した青増感銀乳
剤バリエーション(1.36で塗布)、YC−1(0.
420)、IR−1(0.027)、B−1(0.01
1)及びゼラチン(2.26)。層4 (低感度イエロー層):(i)1.3×0.13μ
m、4.5モル%I(0.333)、(ii)0.8×
0.12μm、1.5モル%I(0.269)、(iii
)0.77×0.14μm、1.5モル%I(0.2
15)の3種類の青増感(全て青色素VII−1を用い
る)平板状ヨウ臭化銀乳剤の配合物、イエロー色素生成
カプラーYC−1(0.732)、IR−1(0.02
7)及びゼラチン(2.26)。層5 (イエローフィルター層):YFD−1(0.10
8)、OxDS−1(0.075)及びゼラチン(0.
807)。
【0129】層6(高感度マゼンタ層):緑増感(GS
D−1とGSD−2の混合物を用いる)ヨウ臭化銀平板
状乳剤(3.9×0.14μm、3.7モル%I)
(1.29)、マゼンタ色素生成カプラーMC−1
(0.084)、IR−2(0.003)及びゼラチン
(1.58)。層7 (中感度マゼンタ層):緑増感(GSD−1とGS
D−2の混合物を用いる)ヨウ臭化銀平板状乳剤(2.
9×0.12μm、3.7モル%I)(0.969)、
マゼンタ色素生成カプラーMC−1(0.082)、マ
スキングカプラーMM−1(0.086)、IR−2
(0.011)及びゼラチン(1.56)。層8 (低感度マゼンタ層): (i)0.88×0.12μm、2.6モル%I(0.
537)及び(ii)1.2×0.12μm、4.1モル
%I(0.342)の2種類の緑増感(GSD−1とG
SD−2の混合物を用いる)ヨウ臭化銀平板状乳剤の配
合物、マゼンタ色素生成カプラーMC−1(0.28
5)、マスキングカプラーMM−1(0.075)及び
ゼラチン(1.18)。層9 (中間層):OxDS−1(0.075)及びゼラ
チン(0.538)。
【0130】層10(高感度シアン層):赤増感(RS
D−1とRSD−2の混合物を用いる)ヨウ臭化銀平板
状乳剤(4.0×0.13μm、4.0モル%I)
(0.130)、シアン色素生成カプラーCC−2
(0.205)、IR−4(0.025)、IR−3
(0.022)、OxDS−1(0.014)及びゼラ
チン(1.45)。層11 (中感度シアン層):赤増感(RSD−1とRS
D−2の混合物を用いる)ヨウ臭化銀平板状乳剤(2.
2×0.12μm、3.0モル%I)(1.17)、シ
アン色素生成カプラーCC−2(0.181)、IR−
4(0.011)、マスキングカプラーCM−1(0.
032)、OxDS−1(0.011)及びゼラチン
(1.61)。 層12 (低感度シアン層): (i)大型ヨウ臭化銀平板状粒子乳剤(1.2×0.1
2μm、4.1モル%I)(0.265)及び(ii)よ
り小さいヨウ臭化銀平板状乳剤(0.74×0.12μ
m、4.1モル%I)(0.312)の2種類の赤増感
(全てRSD−1とrSD−2の混合物を用いる)ヨウ
臭化銀乳剤の配合物、シアン色素生成カプラーCC−1
(0.227)、CC−2(0.363)、マスキング
カプラーCM−1(0.032)、漂白促進剤放出型カ
プラーB−1(0.080)及びゼラチン(1.6
7)。層13 (中間層):OxDS−1(0.075)及びゼ
ラチン(0.538)。層14 (ハレーション防止層):ブラックコロイド状銀
(0.151)、UV−1及びUV−2(両方とも0.
075)及びゼラチン1.61。
【0131】使用した試薬
【化45】
【化46】
【化47】
【0132】例5 米国特許第569127号明細書に記載されているもの
と同じ技法を用いて大型の薄型平板状AgBrI乳剤
(E−5)を析出させた。最終乳剤は、析出の最初の
0.1%の後、均一に分配させた1.5モル%のヨウ化
物を含有した。この乳剤粒子は、平均厚み0.07μ
m、そして平均円直径5.88μmを有した。1.64
×10-3モル/モルAgのHB3、NaSCN、1.1
6×10-3モル/モルAgの青増感色素VII−1、又
は各0.58×10-3モル/モルAgのVII−1及び
VI−1、カルボキシメチル−トリメチル−2−チオ尿
素、ビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリ
アゾリウム−3−チオレート)金(I)テトラフルオロ
ボレート、並びにベンゾチオアゾリウム仕上げ改良剤を
添加して、この乳剤を最適に化学増感し、分光増感し、
その後、この乳剤を55℃で15分間、加熱サイクルに
かけた。化学増感操作の後、カブリ防止剤−安定剤、1
−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテト
ラゾール(濃度4.0×10-4モル/モルAg)を、こ
の乳剤溶融物に加えた。いくつかの試験バリエーション
では、表VIに示すように、この乳剤に、電子供与性増
感剤、FED−2を加えた。
【0133】追加の水、そしてゼラチンを添加してコー
ティング用溶融物を調製した。ゼラチン、コーティング
界面活性剤、追加のHB−3を含有する溶融物、並びに
イエロー生成カラーカプラー、YY−4の水性分散物と
一緒に乳剤溶融物を混合し、得られた混合物をアセテー
ト支持体に塗布して、コーティングを調製した。最終の
コーティングは、銀、0.55g/m2 (50mg/f
t2 )、YY−4カプラー、0.94g/m2 (85m
g/ft2 )、及びゼラチン、0.83g/m 2 (75
mg/ft2 )を含有した。このコーティングを、ゼラ
チン、2.75g/m2 (250mg/ft2 )、コー
ティング界面活性剤、及びゼラチン硬膜剤としてビスビ
ニルスルホニルメチルエーテルを含有する保護層でオー
バーコートした。
【0134】写真評価のために、各コーティング細片
を、有効色温度5500°Kを与えるために濾過し、さ
らに、コダックラッテンフィルターNo. 2B及び0.2
濃度ステップの0〜4濃度単位の濃度範囲のステップウ
ェッジをとおして濾過した3000°K色温度タングス
テンランプに対して、0.01秒間露光した。このフィ
ルターは400nmより長い波長の光のみを通すので、
増感色素によって主として吸収される光を提供する。露
光されたフィルム細片を、Eastman Kodak C-41カラー現
像液で現像した。写真感度をDmin 濃度の上0.15濃
度単位のところで測定した。長波長青色素のみを含有す
る多層要素の場合、相対感度を100と設定した。
【0135】
【表6】
【0136】表VIのデータは、短波長青色素VI−1
と長波長青色素VII−1を組合せると、長波長青色素
単独と比較して、このWR2B露光の場合、感度低下を
生じることを示す。この色素組合せにフラグメント化可
能な電子供与性増感剤FED−2を添加すると、この感
度低下が回復し、カブリが僅かに追加するという犠牲を
払うが、長波長青色素単独よりも幾分高い感度も提供す
る。従って、表VIのデータは、フラグメント化可能な
電子供与性増感剤をこの薄型平板状粒子と一緒に用い
て、少なくとも長波長青色素単独の感度と同じ感度を有
する広域青増感を提供することができることを示す。こ
のように、写真感度と色再現の両方の条件を適合させる
ことができ、薄型平板状乳剤を用いてコートされる銀レ
イダウンを最小にすることによってカラー多層に達成で
きる追加の利益を色再現を犠牲にすることなく得ること
ができる。
【0137】例6 薄型、平板状単分散臭化銀乳剤(乳剤E−6)を、均一
な大きさの粒子を生成するために、成長改良剤、Pluron
ic-31R1 TM(メタノール溶液中のポリエチレンオキシド
とポリプロピレンオキシドの連続コポリマー)を用いて
調製した。この成長改良剤の説明は、Tsaur の米国特許
出願第08/724,716号明細書(1996年9 月30日
出願)に記載されている。よく攪拌しながら、反応容器
に蒸留水6L、酸化処理した石灰処理骨ゼラチン3g、
臭化ナトリウム3.76g、及びPluronic-31 TM0.4
2gを加えた。温度を30℃に保持しながら、0.35
M硝酸銀からなる水溶液を14.3mL/分の速度で、
14.3mL/分の添加速度の0.35M臭化ナトリウ
ムからなる溶液と同時に、1分間加えた。
【0138】そして、この容器の温度を18分かけて6
0℃まで上げ、そして蒸留水1.5L中の酸化処理した
石灰処理骨ゼラチン100g及びPluronic-31 TM0.1
gを加えた。その後、2.5M水酸化ナトリウム45m
Lを用いて、pHを5.4に調節した。0.35M硝酸
銀溶液を14.3mL/分の速度で添加し、同時にpB
rを1.93に維持するような速度で0.35M臭化ナ
トリウム溶液を加えて、成長を開始した。成長区域をと
おして、pBrを1.93に維持するために、臭化ナト
リウム流を常に硝酸銀流とバランスさせた。その後の1
5分間の間に、硝酸銀の流量を58.3mL/分に増加
させた。そして、1.6Mの硝酸銀溶液を1.679M
の臭化ナトリウムと同時に、70分かけて、12.3m
L/分で開始して、70mL/分で終わる増加する割合
で添加した。硝酸銀の流れを70mL/分で、臭化ナト
リウムの流れとバランスさせながらさらに20.24分
間継続した。そして、乳剤を45℃に冷却し、過剰の塩
を限外濾過して除去した。総収量は、4.66×0.0
59μmの大きさの平板状乳剤7.06モルであった。
【0139】乳剤E−6を次の手順で増感させた。乳剤
E−6を、順に、カブリ防止剤HB3;チオシアン酸ナ
トリウム;仕上げ改良剤FM;増感色素、色素VII−
1及び色素VI−1;金増感剤ジチオ硫酸第一金(I)
三ナトリウム(イオウ源と金源の組合せ)、及び塚のイ
オウ源としてのチオ硫酸二ナトリウムを用いて処理し
た。この乳剤を64℃で10分間加熱し、40℃まで冷
却し、そして、カブリ防止剤AF−1及びAF−2で処
理した。得られた乳剤(比較乳剤E−6a)を、単一層
フォーマットで簡単にコートし、処理して、以下に記載
したように評価した。
【0140】AF−2の添加の後、FED−2を量を変
えて表VIIに示すように添加した以外は、例6b、6
c、6d及び6e(発明例)を上記と同様に調製した。
これらの乳剤を、それぞれ、単一層フォーマットでコー
トし、処理して、以下に記載したように評価した。
【0141】青分光増感した乳剤試料を、簡単な単一層
フォーマットでコートした。この単一層フォーマット
は、ハレーション防止バッキングを有する酢酸セルロー
スフィルム支持体上のゼラチンパッドからなり、この乳
剤及びイエロー現像抑制剤放出型カプラーC−2と一緒
にイエロー画像形成カプラーC−1を含有するする層に
よって被覆されている。硬膜剤を含有するゼラチンオー
バーコートで、この乳剤層を摩耗から保護する。層構造
の詳細を次に示す。
【0142】 単一層フォーマット コートされる層 組成 保護オーバーコート ゼラチン 2.15 g/m2 乳剤/カプラー ゼラチン 3.23 g/m2 Ag 0.86 g/m2 カプラーC−1 1.08 g/m2 カプラーC−2 0.3 g/m2 カブリ防止剤AF−2 0.004g/m2 ゼラチンパッド ゼラチン 4.89 g/m2 支持体 酢酸セルロース
【0143】乾燥したコートされた試料に、21ステッ
プ目盛り付き中性露光ステップタブレットを通して、Wr
atten 2B濾過されたデーライト(5500°K)露光
を、0.01秒間与えた。露光された試料を、カラーネ
ガKodak FlexicolorTM C41処理で現像した。Dmin より
濃度0.15上方のところで相対感度を測定した。
【0144】
【表7】
【0145】これらのデータは、広域青分光増感された
薄型平板状臭化銀乳剤を、FED化合物の量を増加して
処理すると、過度にカブリが増加することなく、比例し
て写真感度が増加したことを示す(例6b、6c、6
d、6e)。この感度増加によって、所定の感度のフィ
ルムを生成するより小さな粒子の乳剤を用いて、粒状度
を低下させることができる。あるいは、この割増の感度
を用いて、銀被覆量を減らしてコストの節約をすること
ができ、また下に位置する層における光散乱をより少な
くすることができる。
【0146】
【化48】
【化49】
【0147】本発明の他の好ましい態様を請求項との関
連において、次に記載する。 (態様1)Xが構造式(I)である請求項1に記載の写
真要素:
【化50】 (上式中、R1 =R、カルボキシル、アミド、スルホン
アミド、ハロゲン、NR2 、(OH)n 、(O
R’)n 、又は(SR)n ; R’=アルキル又は置換アルキル; n=1〜3; R2 =R、Ar’; R3 =R、Ar’; R2 及びR3 は、一緒になって5員〜8員環を形成で
き; m=0、1; Z=O、S、Se、Te; R2 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき;R
3 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき; Ar=フェニル、ナフチル、フェナントリル、アントリ
ルのようなアリール基、又は複素環式基; Ar’は、アリール基(例えば、フェニル、置換フェニ
ル)、又は複素環式基; R=水素原子又は非置換もしくは置換されたアルキル
基)。 (態様2)前記構造式(I)の化合物が次式から選ばれ
る態様1に記載の写真要素:
【化51】 (上式中、各Rは独立に、水素原子又は置換もしくは非
置換のアルキル基である)。
【0148】(態様3)Xが構造式(II)の化合物で
ある請求項1に記載の写真要素:
【化52】 (上式中、 Ar=アリール基(例えば、フェニル、ナフチル、フェ
ナントリル);又は複素環式基; R4 =ハメットシグマ値が−1〜+1の置換基; R5 =R、Ar’; R6 及びR7 =R、Ar’; R5 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき;R
6 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき(この
場合、R6 はヘテロ原子となることができる);R5 及
びR6 は、結合して5員〜8員環を形成でき;R6 及び
R7 は、結合して5員〜8員環を形成でき;Ar’は、
フェニル、置換フェニル等のアリール基、複素環式基;
そして R=水素原子又は非置換もしくは置換されたアルキル基
である)。 (態様4)Xが次式から選ばれる態様3に記載の写真要
素:
【化53】 (上式中、R11及びR12は、H、アルキル、アルコキ
シ、アルキルチオ、ハロ、カルバモイル、カルボキシ
ル、アミド、ホルミル、スルホニル、スルホンアミド、
ニトリルである);
【化54】 (上式中、Z1 は、共有結合、S、O、Se、NR、C
R2 、CR=CR、又はCH2 CH2 である);
【化55】 (上式中、Z2 は、S、O、Se、NR、CR2 、CR
=CRであり、R13は、アルキル、置換アルキル又はア
リールであり、そしてR14は、H、アルキル、置換アル
キル又はアリールである)。
【0149】(態様5)Xが構造式(III)の化合物
である請求項1に記載の写真要素:
【化56】 (上式中、Wは、O、S、Se;Arは、アリール基
(例えば、フェニル、ナフチル、フェナントリル、アン
トリル);又は複素環式基;R8 は、R、カルボキシ
ル、NR2 、(OR)n 、又は(SR)n (ここで、n
は1〜3); R9 及びR10=R、Ar’; R9 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき;A
r’は、フェニル、置換フェニル等のアリール基、又は
複素環式基;そしてRは、水素原子又は非置換もしくは
置換されたアルキル基)。 (態様6)Xが次式から選ばれる態様5に記載の写真要
素:
【化57】
【0150】(態様7)Xが構造式(IV)の化合物で
ある請求項1に記載の写真要素:
【化58】 (上式中、ringは、置換又は非置換の5員、6員もしく
は7員の不飽和環、好ましくは複素環を表す)。 (態様8)Xが次式から選ばれる態様7に記載の写真要
素:
【化59】 (上式中、Z3 は、O、S、Se、NRであり、R
15は、R、OR、NR2 であり、R16は、アルキル、置
換アルキルである)。
【0151】(態様9)Y’が次の基である請求項1に
記載の写真要素: (1)X’(X’は、構造式I〜IV規定したX基であ
って、それが結合するX基と同じであっても、異なって
いてもよい) (2)
【化60】 (3)
【化61】 (上式中、Mは、Si、Sn又はGeであり、R’は、
アルキル又は置換アルキルである) (4)
【化62】 (上式中、Ar”は、アリール又は置換アリールであ
る) (5)
【化63】 (態様10)前記フラグメント化可能な電子供与性化合
物が、次式の化合物から選ばれる請求項1に記載の写真
要素:
【化64】 (上式中、Zは、光吸収基であり、kは、1又は2であ
り、Aは、ハロゲン化銀吸着基であり、Lは、少なくと
も1つのC、N、S、P又はO原子を有する結合基であ
り、そしてQは、X−Y’と共役すると、アミジニウム
イオン、カルボキシルイオン又は双極性アミド発色団系
を含む発色団を形成するのに必要な原子団を表す)。
【0152】(態様11)前記フラグメント化可能な電
子供与性化合物が次式である態様10に記載の写真要
素:
【化65】 (上式中、Zは、シアニン色素、複合シアニン色素、メ
ロシアニン色素、複合メロシアニン色素、無極性シアニ
ン色素、スチリル色素、オキソノール色素、ヘミオキソ
ノール色素、又はヘミシアニン色素由来のものであ
る)。 (態様12)前記フラグメント化可能な電子供与性化合
物が次式である態様10に記載の写真要素:
【化66】 (上式中、Aは銀イオンリガンド部分又はカチオン性界
面活性剤部分である)。
【0153】(態様13)Aが、i)イオウ酸類並びに
それらのSe及びTe類似体、ii)窒素酸類、iii )チ
オエーテル類並びにそれらのSe及びTe類似体、iv)
ホスフィン類、v )チオナミド類、セレナミド類、及び
テルラミド類、並びにvi)炭素酸類からなる群より選ば
れる態様12に記載の写真要素。 (態様14)前記フラグメント化可能な電子供与性化合
物が次式である態様10に記載の写真要素: Q−X−Y’ (上式中、Qは、シアニン、複合シアニン、ヘミシアニ
ン、メロシアニン、又は複合メロシアニン色素を含んで
なる発色団系を表す)。
【0154】(態様15)前記フラグメント化可能な電
子供与性化合物が、次式からなる群より選ばれる請求項
1に記載の写真要素:
【化67】
【化68】
【化69】
【化70】
【化71】
【化72】 (態様16)前記フラグメント化可能な電子供与性化合
物が、次式からなる群より選ばれる態様15に記載の写
真要素:
【化73】
【化74】
【化75】
【0155】(態様17)446〜500nmに増感極
大を提供する色素が、式(VII)を有する請求項1に
記載の写真要素:
【化76】 (上式中、Z13及びZ14は、独立して、置換又は非置換
のベンゼンもしくはナフチレンを完成するのに必要な原
子団を表わし;X11及びY11は、独立してO、S、Se
又はNR25であり、ここでR25はアルキル、アルケニル
又はアリールであり(好ましくは、アルキル又はアリー
ル)、いずれも、置換されていてもよく、置換されてい
なくてもよく;R23及びR24は、独立して、アルキル、
アルケニル又はアリールを表わし(好ましくは、アルキ
ル又はアリール)、いずれも、置換されていてもよく、
置換されていなくてもよい)。
【0156】(態様18)400〜445nmに増感極
大を提供する色素が、式(VI)を有する請求項1に記
載の写真要素:
【化77】 (上式中、Z11及びZ12は、独立して、置換又は非置換
のベンゼンもしくはナフチレンを完成するのに必要な原
子団を表わし;X10及びY10は、独立してO、S、Se
又はNR25であるが、少なくともX10又はY10は、O又
はNR25であり、ここでR25はアルキル、アルケニル又
はアリールであり、いずれも、置換されていてもよく、
置換されていなくてもよく;R21及びR22は、独立し
て、アルキル、アルケニル又はアリールを表わし、いず
れも、置換されていてもよく、置換されていなくてもよ
い)。 (態様19)前記式(VI)の色素が、式(VIa)又
は(VIb)を有する態様18に記載の写真要素:
【化78】 (上式中、Z11及びZ12は、独立して、置換又は非置換
のベンゼンもしくはナフチレンを完成するのに必要な原
子団を表わし;Y10は、O、S、又はSeであり;R25
はアルキル、アルケニル又はアリールであり(好ましく
は、アルキル又はアリール)、いずれも、置換されてい
てもよく、置換されていなくてもよく;R21及びR
22は、独立して、アルキル、アルケニル又はアリールを
表わし、いずれも、置換されていてもよく、置換されて
いなくてもよい)。 (態様20)前記平板状粒子が0.3μm未満の厚みを
有する請求項1に記載の写真要素。 (態様21)前記平板状粒子が0.07μm未満の厚み
を有する請求項1に記載の写真要素。 (態様22)支持体、並びにハロゲン化物内容が少なく
とも約50%が塩化物、そしてヨウ化物が5%以下であ
るハロゲン化銀乳剤を有する少なくとも1つの青感性ハ
ロゲン化銀乳剤層を含んでなる写真要素であって、前記
乳剤が、446〜500nmに極大増感を提供する少な
くとも1種の色素と400〜445nmに極大増感を提
供する少なくとも1種の色素で分光増感され、そして式
X−Y’のフラグメント化可能な電子供与体又は−X
Y’部分を有する電子供与体でさらに増感されており、
Xが電子供与体部分であり、Y’が離脱性プロトンH又
は離脱基Yであるが、Y’がHの場合、塩基β- はXと
直接又は間接に共有結合されており、そして、(1)X
−Y’が、0と約1.4Vとの間の酸化電位を有し、
(2)X−Y’フラグメントの酸化形態がラジカルX・
及び離脱フラグメントY’を提供し、そして随意選択的
に(3)前記ラジカルX・が、−0.7V以下(即ち、
−0.7Vに等しいか、更にマイナス)の酸化電位を有
する写真要素。 (態様23)Xが構造式(I)である態様22に記載の
写真要素:
【化79】 (上式中、 R1 =R、カルボキシル、アミド、スルホンアミド、ハ
ロゲン、NR2 、(OH)n 、(OR’)n 、又は(S
R)n ; R’=アルキル又は置換アルキル; n=1〜3; R2 =R、Ar’; R3 =R、Ar’; R2 及びR3 は、一緒になって5員〜8員環を形成で
き; m=0、1; Z=O、S、Se、Te; R2 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき;R
3 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき; Ar=フェニル、ナフチル、フェナントリル、アントリ
ルのようなアリール基、又は複素環式基; Ar’は、アリール基(例えば、フェニル、置換フェニ
ル)、又は複素環式基; R=水素原子又は非置換もしくは置換されたアルキル
基)。 (態様24)前記構造式(I)の化合物が次式から選ば
れる態様23に記載の写真要素:
【化80】
【化81】 (上式中、各Rは独立に、水素原子又は置換もしくは非
置換のアルキル基である)。
【0157】(態様25)Xが構造式(II)の化合物
である態様22に記載の写真要素:
【化82】 (上式中、 Ar=アリール基(例えば、フェニル、ナフチル、フェ
ナントリル);又は複素環式基; R4 =ハメットシグマ値が−1〜+1の置換基; R5 =R、Ar’; R6 及びR7 =R、Ar’; R5 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき;R
6 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき(この
場合、R6 はヘテロ原子となることができる);R5 及
びR6 は、結合して5員〜8員環を形成でき;R6 及び
R7 は、結合して5員〜8員環を形成でき;Ar’は、
フェニル、置換フェニル等のアリール基、複素環式基;
そして R=水素原子又は非置換もしくは置換されたアルキル基
である)。 (態様26)Xが次式から選ばれる態様25に記載の写
真要素:
【化83】 (上式中、R11及びR12は、H、アルキル、アルコキ
シ、アルキルチオ、ハロ、カルバモイル、カルボキシ
ル、アミド、ホルミル、スルホニル、スルホンアミド、
ニトリルである);
【化84】 (上式中、Z1 は、共有結合、S、O、Se、NR、C
R2 、CR=CR、又はCH2 CH2 である);
【化85】 (上式中、Z2 は、S、O、Se、NR、CR2 、CR
=CRであり、R13は、アルキル、置換アルキル又はア
リールであり、そしてR14は、H、アルキル、置換アル
キル又はアリールである)。
【0158】(態様27)Xが構造式(III)の化合
物である態様22に記載の写真要素:
【化86】 (上式中、Wは、O、S、Se;Arは、アリール基
(例えば、フェニル、ナフチル、フェナントリル、アン
トリル);又は複素環式基;R8 は、R、カルボキシ
ル、NR2 、(OR)n 、又は(SR)n (ここで、n
は1〜3); R9 及びR10=R、Ar’; R9 及びArは、結合して5員〜8員環を形成でき;A
r’は、フェニル、置換フェニル等のアリール基、又は
複素環式基;そしてRは、水素原子又は非置換もしくは
置換されたアルキル基)。 (態様28)Xが次式から選ばれる態様27に記載の写
真要素:
【化87】
【0159】(態様29)Xが構造式(IV)の化合物
である態様22に記載の写真要素:
【化88】 (上式中、ringは、置換又は非置換の5員、6員もしく
は7員の不飽和環、好ましくは複素環を表す)。 (態様30)Xが次式から選ばれる態様29に記載の写
真要素:
【化89】 (上式中、Z3 は、O、S、Se、NRであり、R
15は、R、OR、NR2 であり、R16は、アルキル、置
換アルキルである)。
【0160】(態様31)Y’が次の基である態様22
に記載の写真要素: (1)X’(X’は、構造式I〜IV規定したX基であ
って、それが結合するX基と同じであっても、異なって
いてもよい) (2)
【化90】 (3)
【化91】 (上式中、Mは、Si、Sn又はGeであり、R’は、
アルキル又は置換アルキルである) (4)
【化92】 (上式中、Ar”は、アリール又は置換アリールであ
る) (5)
【化93】 (態様32)前記フラグメント化可能な電子供与性化合
物が、次式の化合物から選ばれる態様22に記載の写真
要素:
【化94】 (上式中、Zは、光吸収基であり、kは、1又は2であ
り、Aは、ハロゲン化銀吸着基であり、Lは、少なくと
も1つのC、N、S、P又はO原子を有する結合基であ
り、そしてQは、X−Y’と共役すると、アミジニウム
イオン、カルボキシルイオン又は双極性アミド発色団系
を含む発色団を形成するのに必要な原子団を表す)。
【0161】(態様33)前記フラグメント化可能な電
子供与性化合物が次式である態様32に記載の写真要
素:
【化95】 (上式中、Zは、シアニン色素、複合シアニン色素、メ
ロシアニン色素、複合メロシアニン色素、無極性シアニ
ン色素、スチリル色素、オキソノール色素、ヘミオキソ
ノール色素、又はヘミシアニン色素由来のものであ
る)。 (態様34)前記フラグメント化可能な電子供与性化合
物が次式である態様33に記載の写真要素:
【化96】 (上式中、Aは銀イオンリガンド部分又はカチオン性界
面活性剤部分である)。
【0162】(態様35)Aが、i)イオウ酸類並びに
それらのSe及びTe類似体、ii)窒素酸類、iii )チ
オエーテル類並びにそれらのSe及びTe類似体、iv)
ホスフィン類、v )チオナミド類、セレナミド類、及び
テルラミド類、並びにvi)炭素酸類からなる群より選ば
れる態様34に記載の写真要素。 (態様36)前記フラグメント化可能な電子供与性化合
物が次式である態様32に記載の写真要素: Q−X−Y’ (上式中、Qは、シアニン、複合シアニン、ヘミシアニ
ン、メロシアニン、又は複合メロシアニン色素を含んで
なる発色団系を表す)。
【0163】(態様37)前記フラグメント化可能な電
子供与性化合物が、次式からなる群より選ばれる態様2
2に記載の写真要素:
【化97】
【化98】
【化99】
【化100】
【化101】
【化102】 (態様38)前記フラグメント化可能な電子供与性化合
物が、次式からなる群より選ばれる態様37に記載の写
真要素:
【化103】
【化104】
【0164】(態様39)446〜500nmに増感極
大を提供する色素が、式(VII)を有する態様22に
記載の写真要素:
【化105】 (上式中、Z13及びZ14は、独立して、置換又は非置換
のベンゼンもしくはナフチレンを完成するのに必要な原
子団を表わし;X11及びY11は、独立してO、S、Se
又はNR25であり、ここでR25はアルキル、アルケニル
又はアリールであり(好ましくは、アルキル又はアリー
ル)、いずれも、置換されていてもよく、置換されてい
なくてもよく;R23及びR24は、独立して、アルキル、
アルケニル又はアリールを表わし(好ましくは、アルキ
ル又はアリール)、いずれも、置換されていてもよく、
置換されていなくてもよい)。
【0165】(態様40)400〜445nmに増感極
大を提供する色素が、式(VI)を有する態様22に記
載の写真要素:
【化106】 (上式中、Z11及びZ12は、独立して、置換又は非置換
のベンゼンもしくはナフチレンを完成するのに必要な原
子団を表わし;X10及びY10は、独立してO、S、Se
又はNR25であるが、少なくともX10又はY10は、O又
はNR25であり、ここでR25はアルキル、アルケニル又
はアリールであり、いずれも、置換されていてもよく、
置換されていなくてもよく;R21及びR22は、独立し
て、アルキル、アルケニル又はアリールを表わし、いず
れも、置換されていてもよく、置換されていなくてもよ
い)。 (態様41)前記式(VI)の色素が、式(VIa)又
は(VIb)を有する態様40に記載の写真要素:
【化107】 (上式中、Z11及びZ12は、独立して、置換又は非置換
のベンゼンもしくはナフチレンを完成するのに必要な原
子団を表わし;Y10は、O、S、又はSeであり;R25
はアルキル、アルケニル又はアリールであり(好ましく
は、アルキル又はアリール)、いずれも、置換されてい
てもよく、置換されていなくてもよく;R21及びR
22は、独立して、アルキル、アルケニル又はアリールを
表わし、いずれも、置換されていてもよく、置換されて
いなくてもよい)。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、平板状AgBrI乳剤に関する青色素
の光吸収とともに、350〜500nmにおける、写真
に用いられる典型的な光源に由来する相対的な光強度分
布を示す。
【符号の説明】
1…デーライト光の光強度 2…タングステン光源の光強度 3…単独色素の吸光度 4…組合せ色素の吸光度
フロントページの続き (72)発明者 ジョゼフ ピー.ペペ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14562, ペンフィールド,ホイーロック ロード 64 (72)発明者 ジームス エー.フライデー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14617, ロチェスター,シンプソン ロード 148 (72)発明者 ジョン エヌ.アイケンベリー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14617, ロチェスター,パインクレスト ドライブ 168 (72)発明者 ユン シー.チァン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,カードガン スクエア 43 (72)発明者 アナベル エー.ミュンター アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,パーク プレイス 9 (72)発明者 ジェロム アール.レンハード アメリカ合衆国,ニューヨーク 14450, フェアポート,カンタベリ トレイル 52

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体、並びに446〜500nmに極
    大増感を提供する少なくとも1種の色素と400〜44
    5nmに極大増感を提供する少なくとも1種の色素で分
    光増感され、そして式X−Y’のフラグメント化可能な
    電子供与体又は−XY’部分を有する電子供与体でさら
    に増感されている平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含有す
    る少なくとも1つの青感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで
    なる写真要素であって、 Xが電子供与体部分であり、Y’が離脱性プロトンH又
    は離脱基Yであるが、Y’がHの場合、塩基β- はXと
    直接又は間接に共有結合されており、そして、 (1)X−Y’が、0と1.4Vとの間の酸化電位を有
    し、 (2)X−Y’フラグメントの酸化形態がラジカルX・
    及び離脱フラグメントY’を提供し、そして随意選択的
    に (3)前記ラジカルX・が、−0.7V以下の酸化電位
    を有する写真要素。
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