JPH10203043A - 平版印刷版用版面洗浄剤 - Google Patents

平版印刷版用版面洗浄剤

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JPH10203043A
JPH10203043A JP1418897A JP1418897A JPH10203043A JP H10203043 A JPH10203043 A JP H10203043A JP 1418897 A JP1418897 A JP 1418897A JP 1418897 A JP1418897 A JP 1418897A JP H10203043 A JPH10203043 A JP H10203043A
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JP
Japan
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cleaning agent
plate
plate surface
surface cleaning
weight
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JP1418897A
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Hiroshi Matsumoto
博 松本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平版印刷版の各種汚れ現象に対して優れた汚
れ除去能力を有し、かつ不感脂化作用を充分に持続して
発揮できる平版印刷版用版面洗浄剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式で示される化合物を含有する
ことを特徴とする平版印刷版用版面洗浄剤。 Mn XFm (式中、MはH、Na、K、Li、NH4 を示し、nは1〜2
の整数を示し、XはZr、Ti、Si、P、Bを示し、及びm
は4又は6の整数を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平版印刷版の版面洗
浄剤に関し、より詳しくは平版印刷版の非画像領域の各
種汚れに対する汚れ除去能力、及び不感脂化作用を兼ね
備えた版面洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷は、水と油が本質的に混り合わ
ない性質を巧みに利用した印刷方式であり、印刷版面は
水を受容し油性インキを反撥する領域と水を反撥して油
性インキを受容する領域からなり、前者が非画像域であ
り、後者が画像域である。従ってその均衡がくづれ、例
えば非画像域の親水性が何らかの原因で劣化するとしば
しばその領域にインキが付着し、所謂「地汚れ」とな
る。このような地汚れが発生する場合は多種多様である
が、代表的なものは平版印刷版を高耐刷力とするために
施されるバーニング等の処置を施した場合や、平版印刷
版の版面を不感脂化ガムで保護することなく大気中に放
置した場合がある。この様な現象は印刷時に印刷機のト
ラブル又は休憩時間等で印刷機を停止した場合等に於い
ても同様に起きることがある。従って通常、印刷機を停
止する場合印刷関係者等は不感脂化ガム液を塗布する習
慣がある。また、不感脂化ガムが塗布されていない平版
印刷版の非画像域に親油性の物が付着し放置された場
合、その部分が感脂化され、汚れとなる。例えば指紋等
の跡が印刷物の背景に現れるのも同様な原因によるもの
である。更にまた非画像域に傷が付いた場合であり、こ
の場合は傷の中にインキが詰まり、次第に感脂化されて
汚れとなる。
【0003】上述のような、印刷中に汚れが発生した場
合は、先ず版面のインキを洗浄剤(灯油又は炭化水素系
溶剤)で除去し、次いで非画像域の親水性を回復せしめ
るための所謂版面洗浄剤(プレートクリーナーと呼ぶこ
ともある。)で処理されるものが通例である。かかる版
面洗浄剤の一つとして、従来珪酸ナトリウム水溶液から
成るものが知られていた。しかしながら、この版面洗浄
剤はアルカリ性のため、水性アルカリ現像液で現像され
る感光性平版印刷版に使用すると画像域の一部が侵され
たり、インキの付着性が劣化するという問題があった。
また、インキ洗浄剤作用及び不感脂化作用を兼ね備えた
版面洗浄剤も開発されている。例えば特開昭52−15702
号公報にはアルカリ性の乳化型版面洗浄剤が開示されて
おり、特開昭53−2102号公報には酸性の乳化型版面洗浄
剤が開示されている。しかしながら、このような乳化型
版面洗浄剤はバーニング処理した平版印刷版に対する汚
れ除去力が劣り、又、傷汚れ等に対しては不感脂化作用
の持続性が不充分であって、印刷の途中でしばしば汚れ
が再発するという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、各種
汚れ現象全てに優れた汚れ除去能力を有し、かつ不感脂
化作用を充分に持続して発揮できる平版印刷版用版面洗
浄剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々研究を
重ねた結果、特定のフッ素化合物を平版印刷版用版面洗
浄剤に含有させると、印刷版の金属支持体表面を溶解
し、迅速に汚れを除去することにより、上記の目的が達
成されることを見出した。従って本発明は、下記一般式
(I)で示される化合物を含有することを特徴とする平
版印刷版用版面洗浄剤に関する。 Mn XFm (I) (式中、MはH、Na、K、Li、NH4 を示し、nは1〜2
の整数を示し、XはZr、Ti、Si、P、B元素を示し、及
びmは4又は6の整数を示す。)
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用する上記一般式
(I)で示される化合物の具体例として、ジルコンフッ
化水素酸(H2ZrF6)、ジルコンフッ化ナトリウム(Na2Zr
F6) 、ジルコンフッ化カリウム(K2ZrF6)、ジルコンフッ
化リチウム(Li2ZrF6) 、ジルコンフッ化アンモニウム
((NH4)2ZrF6)、チタンフッ化水素酸(H2TiF6)、チタンフ
ッ化ナトリウム(Na2TiF6) 、チタンフッ化カリウム(K2T
iF6)、チタンフッ化リチウム(Li2TiF6)、チタンフッ化
アンモニウム((NH4)2TiF6)、ケイフッ化水素酸(H2Si
F6)、ケイフッ化ナトリウム(Na2SiF6) 、ケイフッ化カ
リウム(K2SiF6)、ケイフッ化リチウム(Li2SiF6) 、ケイ
フッ化アンモニウム((NH4)2SiF6)、六フッ化リン酸(HPF
6)、六フッ化リン酸ナトリウム(NaPF6) 、六フッ化リン
酸カリウム(KPF6)、ホウフッ化水素酸(HBF4)、ホウフッ
化ナトリウム(NaBF4) 、ホウフッ化カリウム(KBF4)、ホ
ウフッ化リチウム(LiBF4) 、ホウフッ化アンモニウム(N
H4BF4)等が挙げられる。本発明の版面洗浄剤中の上記化
合物の含有量は、版面洗浄剤の総重量に基づいて一般に
0.1〜10重量%が適当であり、好ましくは0.3〜8重
量%の範囲である。上記化合物の1種を単独で、又は2
種以上を併用して用いることができる。特にジルコンフ
ッ化水素酸系の化合物、ケイフッ化水素酸系の化合物が
好ましく使用できる。本発明の版面洗浄剤において、酸
性の版面洗浄剤はpH1〜4、アルカリタイプはpH10〜
13とすることが好ましい。pHの調整ために通常使用さ
れる剤を使用してもよく、例えばアルカリタイプを調製
するのに、K、Na、Li又はアンモニウム塩の化合物を添
加してもよい。
【0007】また、更にギ酸及び蓚酸の少なくとも1種
を含有させることにより、更に版面洗浄剤の効力が向上
することが見い出された。蓚酸が好ましく使用される。
ギ酸、蓚酸の含有量は、版面洗浄剤の総重量に基づいて
一般に0.1〜20重量%が適当であり、好ましくは0.5
〜10重量%の範囲である。本発明の版面洗浄剤には、
必要に応じて更に下記成分を添加することができる。 リン酸、重合リン酸、そのアルカリ金属塩、有機ホ
スホン酸、その塩 硝酸塩、硫酸塩 界面活性剤 水溶性高分子化合物 湿潤剤 インキの溶解作用を具備する炭化水素系溶剤 上記成分の他、防腐剤、殺菌剤、着色剤
【0008】本発明に使用される上記成分としては、
例えば、リン酸、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、
リン酸リチウム、ピロ燐酸、ピロ燐酸ナトリウム、ピロ
燐酸カリウム、ピロ燐酸リチウム、トリポリ燐酸、トリ
ポリ燐酸ナトリウム、トリポリ燐酸カリウム、トリポリ
燐酸リチウム、テトラ燐酸、テトラ燐酸ナトリウム、テ
トラ燐酸カリウム、テトラ燐酸リチウム、ヘキサメタ燐
酸、ヘキサメタ燐酸ナトリウム、ヘキサメタ燐酸カリウ
ム、ヘキサメタ燐酸リチウム、メチレンジホスホン酸、
1−ヒドロキシエタン1,1−ジホスホン酸、ニトリロ
トリスホスホン酸、N−カルボキシメチルN,N−ジ
(メチレンホスホン酸)、ヘキサメチレンジアミン−テ
トラ(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミン−テト
ラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミン−ペ
ンタ(メチレンホスホン酸)、N,N−ジ(カルボキシ
メチル)−N−メチレンホスホン酸、N−(2−ヒドロ
キシエチル)−N,N−ジ(メチレンホスホン酸)、N
−ヒドロキシメチル−N,N′N′−エチレンジアミン
トリス(メチレンホスホン酸)、N−ヒドロキシエチル
−N′,N′−ジエチルエチレンジアミン−N,N,
N′,N′−テトラ(メチレンホスホン酸)、ジ(2−
ヒドロキシプロピレン)トリアミンペンタ(メチレンホ
スホン酸)、トリ(2−ヒドロキシプロピレン)テトラ
アミンヘキサ(メチレンホスホン酸)等を挙げることが
できる。これらの化合物は市販品として入手でき、例え
ばモンサント・ケミカル・カンパニー(Monsanto Chemi
cal Company)から「DEQUEST類」として、またフ
ィリップ・A・ハント・ケミカル・コーポレーション
(Philip A Hant Chemical Corp)のウエイランドケミカ
ル部門(Wayland Chemical Division)から「WAYPL
EX」類として市販されている。上記化合物は、単独又
は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明
による版面洗浄剤における上記化合物の含有量は、版面
洗浄剤の総重量を基準に0.1〜10重量%が適当であ
り、好ましくは0.3〜5重量%の範囲である。
【0009】成分の硝酸塩の例としては、硝酸亜鉛、
硝酸コバルト、硝酸マグネシウム、硝酸ナトリウム、硝
酸カリウム、硝酸ニッケル、硝酸ビスマス、硝酸錫、硝
酸ストロンチウム、硝酸セシウム、硝酸セリウムのよう
な硝酸金属塩及び硝酸アンモニウム等が挙げられる。硫
酸塩の例としては、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫
酸アルミニウム等を挙げられることができる。また、使
用できる重硫酸塩は一般式M(HSO4)n (但し、Mは
金属を示し、nはMの価数を示す。)で表わされ、例え
ば硫酸水素ストロンチウム、硫酸水素カリウム、硫酸水
素カルシウム、硫酸水素タリウム、硫酸水素ナトリウ
ム、硫酸水素鉛、硫酸水素ビスマス、硫酸水素マグネシ
ウム、硫酸水素ロジウム等を使用することができる。こ
れらの化合物は、単独又は2種以上組み合わせて使用で
き、本発明による版面洗浄剤の総重量を基準として0.0
1〜5重量%含有させることが適当であり、より好まし
くは0.1〜3重量%の範囲である。
【0010】成分の界面活性剤を使用することによ
り、濡れ性を向上させることができ、また、炭化水素系
溶剤の可溶化、分散等のために有利である。本発明の版
面洗浄剤に使用できる界面活性剤としてはアニオン型、
ノニオン型の界面活性剤がある。アニオン型界面活性剤
として、脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシア
ルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジア
ルキルスルホコハク酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスル
ホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、
アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルフェノキ
シポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩類、ポリオ
キシエチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩類、N
−メチル−N−オレイルタウリンナトリウム塩類、N−
アルキルスルホコハク酸モノアミド二ナトリウム塩類、
石油スルホン酸塩類、硫酸化ヒマシ油、硫酸化牛脂油、
脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル
硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステ
ル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニ
ルエーテル硫酸エステル塩類、アルキル燐酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステル
塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐
酸エステル塩類、スチレン−無水マレイン酸共重合物の
部分ケン化物類、オレフィン−無水マレイン酸共重合物
の部分ケン化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン
縮合物類等が挙げられる。これらの中でもジアルキルス
ルホコハク酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類及びアル
キルベンゼンスルホン酸塩類が特に好ましく用いられ
る。
【0011】また、ノニオン型界面活性剤として、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポ
リスチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテル類、グリセリン脂
肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル
類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロ
ピレングリコールモノ脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸
部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪
酸部分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオ
キシエチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセ
リン脂肪酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド
類、N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、
ポリオキシエチレンアルキルアミン類、トリエタノール
アミン脂肪酸エステル類、トリアルキルアミンオキシド
類などが挙げられる。その中でもポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレンブロックポリマー類等が好ましく用い
られる。また同様に、フッ素系界面活性剤、シリコン系
界面活性剤、アセチレングリコールアセチレンアルコー
ル系界面活性剤も使用することができる。これら界面活
性剤は二種以上併用してもよい。また使用量は限定され
るものではないが、好ましい範囲は版面洗浄剤の総重量
の0.01〜10重量%である。
【0012】成分の水溶性高分子化合物の具体例とし
ては、デキストリン、サイクロデキストリン、アルギン
酸塩、繊維素誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、メチルセルロース等)、アラビアガム、大
豆多糖類等の天然物とその変性体及びポリビニルアルコ
ール及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リルアミド及びその共重合体、アクリル酸共重合体、ビ
ニルメチルエーテル/無水マレイン酸共重合体、酢酸ビ
ニル/無水マレイン酸共重合体、スチレン/無水マレイ
ン酸共重合体等の合成物が挙げられる。これらの物質は
単独又は混合して使うことができ、版面洗浄剤を好まし
い粘度範囲(200cps 〜2000cps 程度)とするた
め、その使用量は版面洗浄剤の総重量に基づいて1〜2
4重量%が適当であり、より好ましくは3〜20重量%
の範囲から選ぶことができる。
【0013】成分の湿潤剤は、版面洗浄剤に良好な広
がり特性を与え、乾燥を抑えて使用適性を良好にするた
め有用である。適当な湿潤剤は、一般式:HO−(R−
O ) n −H(式中RはCm 2m(m=2〜6)であり、
nは1〜500である)で表される化合物である。好ま
しい化合物の具体例としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンタンジ
オール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコール等がある。その他の湿潤
剤としてはグリセリン、ソルビトール、ペンタエリスリ
トールが有用である。これらの湿潤剤は1種、又は2種
以上を使用することができる。湿潤剤の使用量は、版面
洗浄剤の総重量に基づいて5〜30重量%の範囲が適当
であり、より好ましくは10〜25重量%の範囲であ
る。
【0014】本発明の版面洗浄剤としては、次の3種の
洗浄剤(a) 〜(c) を作ることができる。 (a) タイプ:インキ溶出溶剤を含有しない水溶液タイ
プ。これは汚れた印刷版を処理したとき、画像領域に付
着しているインキを除去せず汚れた個所のみ汚れを除去
する。 (b) タイプ:インキ除去溶剤を可溶化したタイプ。 (c) タイプ:インキ除去溶剤を乳化分散したタイプ。 上記(b) 及び(c) タイプは、印刷版面に付着している印
刷インキを除去し汚れ個所を処理することができる。こ
のインキ溶解剤として一般的には上記成分の炭化水素
系溶剤を用いる。好ましい溶剤の沸点としては、120
℃〜350℃付近が特に好適に使用することができる。
そのような溶剤の具体例として日本石油化学(株)の製
品で、沸点150〜200℃のクレンゾル、ドライソル
ベント、Aソルベント、Kソルベント、ミネラルスピリ
ットA及びハイアロム25、沸点200〜250℃の殺
虫ソルベント、フォッグソルベント及びノンサルファー
ソルベント、沸点250〜300℃の3号ソルベント、
4号ソルベント、5号ソルベント、6号ソルベント、7
号ソルベントなどがある。炭化水素系溶剤の使用量は、
版面洗浄剤の総重量の5〜30重量%が適当であり、よ
り好ましくは10〜25重量%である。
【0015】上記成分の他、防腐剤(殺菌剤)、着色剤
等を添加することができる。防腐剤として、フェノール
又はその誘導体、ホルマリン、イミダゾール誘導体、ジ
ヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン
誘導体、ベンズイソチアゾリン−3−オン化合物、ベン
ズトリアゾール誘導体、アミジングアニジン誘導体、四
級アンモニウム塩類ピリジン、キノリングアニジン等の
誘導体、ダイアジン、トリアゾール誘導体、オキザゾー
ル、オキサジン誘導体、2−ブロモ−2−ニトロプロパ
ン−1,3−ジオール等が挙げられる。防腐剤の好まし
い添加量は、細菌、カビ、酵母等に対して安定に効力を
発揮する量であって、一般に版面洗浄剤の総重量の0.0
1〜3重量%付近で添加され、又、種々のカビや細菌に
効力のあるように2種以上の防腐剤を併用することが好
ましい。着色剤は本発明の版面洗浄剤に所望の色調を付
与して視覚的コントラストを与えるために使用されるも
のであり、広範囲の染料から選択することができる。特
に好ましい着色剤としては青色、紫色、紅色等の色調が
好適に使用される。具体的にはクリスタルバイオレッ
ト、サフラニン、ブリリアントブルー、マラカイトグリ
ーン、アシドローダミンB等が挙げられる。その使用量
は、本発明の版面洗浄剤の総重量に対して0.0001〜
0.1重量%が適当であり、より好ましくは0.0003〜
0.05重量%の範囲である。
【0016】本発明の平版印刷版用版面洗浄剤は、上述
した水溶液タイプ、可溶化タイプ、乳化分散タイプに応
じて常法に従って、適宜任意成分を選択して、製造する
ことができる。本発明の平版印刷版用版面洗浄剤を使用
するには、布あるいはスポンジ等に含ませて、汚れ箇所
を拭きこすり、次いで30秒程度放置した後、水で拭き
取ればよい。
【0017】
【発明の効果】本発明の平版印刷版用版面洗浄剤は、製
版時又はその後のバーニング、保存、印刷中、その他、
製版から印刷までの全ての段階において発生した原因に
基づく地汚れを除去することができる。本発明の版面洗
浄剤で処理することによって、迅速に版面の汚れ個所の
親水性を回復し、優れた印刷物を持続して得ることがで
きる。本発明の平版印刷版用版面洗浄剤はまた、ネガ型
印刷版、ポジ型印刷版のいずれの平版印刷版にも効力を
発揮する、万能タイプの版面洗浄剤である。
【0018】
【実施例】以下、本発明の平版印刷版用版面洗浄剤を実
施例をもって説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。なお、「部」及び「%」は他に
指定のない限り、それぞれ重量部及び重量%を示す。
【実施例1】純水952重量部にジルコンフッ化水素酸
水溶液(40%)を10重量部を添加し均一溶液とした
後、蓚酸25重量部を溶解した。次いで湿潤剤としてト
リエチレングリコール10重量部と界面活性剤ポリオキ
シエチレン/ポリオキシプロピレンのブロック共重合体
プルロニックP−85(旭電化(株)製)を3重量部溶
解して版面洗浄剤を作成した。
【0019】
【実施例2】純水651重量部にアラビアガム80重量
部を加温溶解した。次にジルコンフッ化水素酸水溶液
(40%)を10重量部を添加し、次に蓚酸20重量
部、リン酸(85%)3重量部、グリセリン20重量部
を順次溶解した。その後に防腐剤として4−イソチアゾ
リン−3−オン誘導体1.0重量部を添加し水相を調製し
た。一方、ソルベント−K(日本石油化学(株)製 沸
点151〜190℃の炭化水素系溶剤)180重量部、
乳化剤としてペレックスOT−P(花王(株)製ジアル
キルスルホコハク酸ナトリウム)20重量部、エマルゲ
ン#903(花王(株)製ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル)10重量部、ノニオンOP−80(日
本油脂(株)製ソルビタンモノオレート5重量部)を溶
解した油相を調製した。次に上記のように調製した水相
を攪拌加温し35℃に調整し、ゆっくりと油相を滴下し
分散液を作成し、ホモジナイザーを通し乳白色の乳化型
版面洗浄剤を作成した。
【0020】一方平版印刷版としてVPS−II(富士写
真フィルム(株)製陽極酸化マルチグレンタイプポジ型
PS版)を画像露光し、PS自動現像機800EIIを用
いて、ポジ用現像液DP−4(水で8倍に希釈)水溶液
で現像後、水洗、乾燥した。上記印刷版を4分割し、表
1に示す各条件で版を処理して、A:空気酸化汚れのあ
るプレート、B:傷汚れのあるプレート、C:オイル汚
れのあるプレート、及びD:正常のプレート(対照例)
を作成し、実施例1及び実施例2で調製した版面洗浄剤
の汚れ除去能力について、これらのプレートを使って試
験した。
【0021】
【表1】 ──────────────────────────────────── 汚れ項目 試験条件 ──────────────────────────────────── A 空気酸化汚れ ガム塗布なしの状態で、150℃の乾燥機中に 3時間保管した。 ──────────────────────────────────── B 傷汚れ 引掻き試験器(新東科学(株)製)を用いてダイヤ 針4Rに荷重100g、200g、300gで引 掻き傷をつけ大気中に3日間放置した ──────────────────────────────────── C オイル汚れ オレイン酸1gをミネラルスピリット10gに溶 解し、脱脂綿に浸してバフドライした。 ──────────────────────────────────── D 正常プレート 通常製版でガム塗布しバフドライし保管した。 (対照) ────────────────────────────────────
【0022】このように作製した版をハイデルベルグS
OR−M型印刷機上に取付け、A〜Cのプレートを上記
実施例1及び2で調製した各版面洗浄剤で約30秒間処
理した。具体的には、版面洗浄剤をスポンジに含ませ
て、各汚れ箇所を拭き、こすり込んで、30秒間放置し
た。その後、水で拭き取り印刷した。印刷スタート後、
7〜10枚で完全にインキが着肉した正常な印刷物が得
られた。そして3万枚印刷しても一度も汚れを発生する
ことは無かった。A〜Cの版面上の画像部の網点を観察
したが、版面洗浄剤で処理していない正常プレートDと
比較しても網点の大きさ、摩耗の度合いの違いは見られ
なかった。そして、上記の洗浄剤処理しなかった正常プ
レートDと比較して劣ることのない、インキ付着汚れ等
全てに正常な印刷物が得られた。
【0023】
【実施例3及び4】下記表2の組成(単位:重量部)に
従って、実施例1と同様の方法で調製し版面洗浄剤を得
た。
【0024】
【表2】 ─────────────────────────────────── 実施例3 実施例4 ─────────────────────────────────── 純 水 9 7 6.9 9 7 6.9 ケイフッ化水素酸(40%) 8 − 六フッ化リン酸 (40%) − 4 ジルコンフッ化水素酸(40%) − 4 蓚 酸 15 15 界面活性剤 FC−95(3M) 0.1 0.1 ───────────────────────────────────
【0025】
【実施例5及び6】下記表3の組成(単位:重量部)に
従って、実施例2と同様の方法で調製し版面洗浄剤を得
た。
【0026】
【表3】 ──────────────────────────────────── 実施例5 実施例6 酸性タイプ アルカリタイプ ──────────────────────────────────── 〔水相〕 純 水 647 692 アラビアガム 80 − カルボキシメチルセルロース − 40 ケイフッ化ナトリウム − 3 ケイフッ化水素酸(40%) 8 − 3号ケイ酸ソーダ − 20 グリセリン 20 20 蓚 酸 10 − リン酸(85%) 10 − ──────────────────────────────────── 〔油相〕 スワゾール#1000(丸善石油化学(株)製) 100 100 シエルゾール#71(シエル石油化学(株)製) 60 60 プロピレングリコールモノメチルエーテル 20 20 ポリエチレングリコールノニル 15 15 フェニルエーテル(第一工業薬品(株)製 フイゲンEA−80) ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム 15 15 (日本油脂(株)ラビゾールB−80) ソルビタンモノラウレート 15 15 (アトラス社 スパン−20) ────────────────────────────────────
【0027】実施例3〜6の版面洗浄剤について、上記
実施例1及び2の版面洗浄剤と同様の試験を行った。そ
の性能評価の結果を表4に示す。なお、その評価の基準
は、正常プレートD(対照例)と比較して劣ることな
く、3万枚印刷しても一度も汚れを発生せず、正常な印
刷物が得られた場合を○とし、それよりやや劣る場合を
△、劣る場合を×とした。
【0028】
【表4】 ──────────────────────────────────── 実 施 例 3 4 5 6 ──────────────────────────────────── A 空気酸化汚れ除去性 ○ ○ ○ ○ ──────────────────────────────────── B 傷汚れ除去性 ○〜△ ○〜△ ○ ○ (○*1) (○*1) ──────────────────────────────────── C オイル汚れ除去性 ○ ○ ○ ○ ──────────────────────────────────── インキ着肉性(枚)*2 2〜3 2〜3 8〜10 10〜12 ──────────────────────────────────── *1は、インキをクリンサーで除去しその後に処理した結果である。 *2は、印刷スタート後、完全にインキが着肉した正常な印刷物が得られるまでの 枚数を表す。
【0029】表4の結果から判るように、本発明の版面
洗浄剤は平版印刷版の各種汚れに対して優れた汚れ除去
能力を有し、正常プレートに劣らない性能を発揮させる
ことができる。また、本発明の版面洗浄剤は耐刷性能に
影響を及ぼすことはなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で示される化合物を含有する
    ことを特徴とする平版印刷版用版面洗浄剤。 Mn XFm (式中、MはH、Na、K、Li、NH4 を示し、nは1〜2
    の整数を示し、XはZr、Ti、Si、P、Bを示し、及びm
    は4又は6の整数を示す。)
JP1418897A 1997-01-28 1997-01-28 平版印刷版用版面洗浄剤 Pending JPH10203043A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009534475A (ja) * 2006-03-21 2009-09-24 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 汚れた面を洗浄するための洗浄用組成物としてのナノ流体、その処方および使用方法
WO2023054210A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 富士フイルム株式会社 平版印刷方法、及び、機上現像型平版印刷版用版面洗浄剤

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