JP2000225550A - カラーブラウン管ガラスパネルの再生方法及び再生装置 - Google Patents

カラーブラウン管ガラスパネルの再生方法及び再生装置

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JP2000225550A
JP2000225550A JP2953899A JP2953899A JP2000225550A JP 2000225550 A JP2000225550 A JP 2000225550A JP 2953899 A JP2953899 A JP 2953899A JP 2953899 A JP2953899 A JP 2953899A JP 2000225550 A JP2000225550 A JP 2000225550A
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Toshiaki Fukunishi
俊昭 福西
Shinobu Oka
忍 岡
Akito Yamamoto
秋人 山本
Naoki Masae
直樹 政枝
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再使用時において発生する干渉ムラの原因と
なるパネル内面の凹凸が形成されないカラーブラウン管
ガラスパネルの再生方法及び装置を提供する。 【解決手段】 パネル5を同一平面で前後方向に移動可
能な台座6に、パネル5内面を上向きにして固定する。
一方、ダブルアクション回転方式のサンダー9の先端に
取り付けられた5〜20μmの素線径を有するステンレ
ス鋼フェルトバフ8は、エアシリンダ10によりパネル
5内面への圧着度合いを加減され、パネル5内面の曲率
を模して形成された倣いアーム11により左右方向に移
動する。さらに、フェルトバフ8近傍の移動方向側に
は、酸化セリウム研磨粉及び界面活性剤を含む所定量の
混合研磨液がノズルより供給され、この混合研磨液とフ
ェルトバフ8によってパネル5内面を研磨し、グラファ
イト膜及び蛍光膜を完全に除去することにより、上記課
題が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーブラウン管
ガラスパネルの再生方法及び再生装置に関し、詳しく
は、ガラスパネル内面に形成されたグラファイト膜及び
蛍光膜の除去に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラーブラウン管の製造過程に
おいて不良管が発生した場合、カラーブラウン管を構成
する材料費が比較的高価なため、主要部分を回収・再生
し、再使用することが行われている。パネル、ファンネ
ルを低融点粉末ガラスで融着させるフリット封止工程以
降で発生する不良管はもとより、それ以前の工程で発生
する不良パネル、不良ファンネル等も同様に回収、再使
用される。工程順にグラファイト膜塗布工程、蛍光膜塗
布工程、アルミ膜蒸着工程、パネルベーク工程、内部磁
気シールド取り付け工程等の、ファンネルと融着する以
前の工程で不良と判定されたカラーブラウン管ガラスパ
ネルは、その内面に形成された各種塗布膜を除去し、最
初のグラファイト膜塗布工程から再スタートする。各種
塗布膜を除去する手段としては、2〜10%温・苛性ソ
ーダ水溶液洗浄、高圧水噴射洗浄、1〜10%フッ化水
素酸水溶液または酸性フッ化アンモニウム水溶液による
洗浄、スポンジ等によるこすり洗浄等があり、これらの
洗浄を単独または組み合わせて行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の各種塗布膜の除去方法を用いて再生された
パネルでは、再使用時に「干渉ムラ」と呼ばれる不良が
発生し、高い再生回収率が得られないという問題があっ
た。この「干渉ムラ」の原因を図3を用いて説明する。
図において、1は内面にグラファイト膜2及び蛍光膜3
が塗布形成されたガラスパネル、4はガラスパネル1内
面に形成された凹凸を示している。不良パネルの再生方
法として、ガラスに対して浸食性のあるフッ化水素酸水
溶液または酸性フッ化アンモニウム水溶液による洗浄を
実施した場合、グラファイト膜2と蛍光膜3のガラスパ
ネル1との接着力の差により、グラファイト膜2が最後
まで残留してマスクとなり(図3(b))、最終的には
ガラスパネル1内面に凹凸4が形成される(図3
(c))。この凹凸は、再使用時におけるグラファイト
膜塗布工程にて新しく塗布形成されるグラファイト膜と
干渉し合い、高い頻度で干渉ムラが発生する原因となっ
ていた。特に、蛍光面がストライプ構造の高精細ピッチ
品においては、程度の差はあるがほぼ全数に発生してい
た。また、この傾向は、パネルベーキング工程以降の熱
処理工程を通過させることにより更に顕著となり、フリ
ット封止工程以降で発生する不良パネル再生回収率を阻
害する一要因ともなっていた。
【0004】特に、最近では、カラーブラウン管の蛍光
面各種品位を向上させる目的で、グラファイト膜塗布工
程で使用される感光性レジストをPVA(ポリビニルア
ルコール)からPVP(ポリビニルピロリドン)に変更
したり、グラファイト膜形成に使用するグラファイトの
超微粒子化や、蛍光膜形成に使用する蛍光体の大粒子化
等により、最終的にガラスパネル内面に形成されるグラ
ファイト膜と蛍光膜のガラスパネル内面に対する接着力
の差をさらに拡大する方向にあり、干渉ムラ発生率の増
加が懸念されている。また、スポンジ等によるこすり洗
浄によりグラファイト膜及び蛍光膜を完全に除去した場
合でも、グラファイト膜及び蛍光膜を塗布形成する際に
使用される各種薬液がガラス面と一部反応し結晶化して
残っており、これが蛍光面塗布工程でのフッ化水素酸水
溶液または酸性フッ化アンモウム水溶液による洗浄によ
りグラファイト膜及び蛍光膜の痕跡差として浮き上が
り、干渉ムラが発生する場合もあった。
【0005】不良パネル再生のための各種塗布膜の除去
方法としては、その他に、例えば特開平7−37509
号公報では、パネル内面に対してパネルを侵さない液体
を高圧で噴射して蛍光膜及びカーボン膜(グラファイト
膜)を除去する方法が提示されているが、超微粒子から
なるグラファイト膜を高圧水洗浄で除去するのは至難で
あり、また上記の理由によりその痕跡差が浮き上がるの
は明白であり、さらに高圧水によりパネル内面へ新たな
ピット等の欠陥が発生する恐れがあった。また、特開平
5−28920号公報で開示されたブラウン管の研磨装
置では、図4に示すように、ブラウン管のガラスパネル
15表面を上向きに保持し、光学ガラス用研磨剤の水溶
液を含浸させたステンレス製フェルトよりなる研磨バフ
13をジョイント機構14によりガラスパネル15表面
に密着させた状態で回転式研磨治具16を回転させて研
磨するよう構成されているが、研磨剤を研磨バフ13に
含浸させる研磨手段では、研磨バフ13の「焼き付き」
の発生が懸念され、また、ジョイント機構14により研
磨バフ13をフェース面へ圧着させる方法では、曲線を
なしたパネル全面への均一研磨が難しく、研磨ムラが発
生する恐れがある。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、再使用時において発生する干渉
ムラの原因となるガラスパネル内面の凹凸が形成されな
いガラスパネル再生方法及び再生装置を提供し、不良パ
ネルの再生回収率を向上させることを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるカラーブ
ラウン管ガラスパネルの再生方法は、内面にグラファイ
ト膜及び蛍光膜が塗布形成されたカラーブラウン管ガラ
スパネルの再生方法であって、パネルの内面を少なくと
も酸化セリウム研磨粉を含む混合研磨液と研磨具によっ
て研磨し、グラファイト膜及び蛍光膜を除去する工程を
含んで再生するようにしたものである。また、混合研磨
液は、界面活性剤を含むものである。さらに、混合研磨
液は、酸化セリウム研磨粉100重量部に対して、水5
0〜300重量部、界面活性剤0〜30重量部の混合比
で配合されたものである。また、研磨具として、5〜2
0μmの素線径を有するステンレス鋼繊維、ナイロン繊
維、ポリエステル繊維またはポリアラミド繊維のいずれ
か一種または二種以上よりなる円盤形状のウェブバフま
たはフェルトバフを用いたものである。
【0008】また、本発明に係わるカラーブラウン管ガ
ラスパネルの再生装置は、内面にグラファイト膜及び蛍
光膜が塗布形成されたカラーブラウン管ガラスパネルを
保持し、同一平面で前後または左右方向に移動可能な台
座及びその移動速度調整機構と、ウェブまたはフェルト
よりなる円盤形状の研磨用バフが先端に取り付けられ、
研磨用バフをパネルの被洗浄面に圧着し回転させるサン
ダー及びその加圧調整機構と、パネルの被洗浄面の曲率
を模して形成され、サンダーをパネルの被洗浄面に沿っ
て左右または前後方向に移動させる倣いアーム及びその
移動速度調整機構と、パネルの被洗浄面上を回転しなが
ら移動する研磨用バフ近傍の移動方向側に所定量の混合
研磨液を供給する研磨液供給機構を備えたものである。
また、サンダーは、研磨用バフを、その中心を軸として
同心に回転(自転)させながら、且つその他の箇所を軸
としてさらに広範囲を回転(公転)させるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下に、本発明の
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2
は、本発明の実施の形態1であるカラーブラウン管ガラ
スパネルの再生装置を示す正面図及び上面図である。図
において、5は内面にグラファイト膜及び蛍光膜が塗布
形成されたカラーブラウン管ガラスパネル(以後、パネ
ルと略す)、6はパネル5を保持し、同一平面で前後方
向(図1では紙面に対して垂直方向)に移動可能な台
座、7は台座6の移動速度調整機構、8はウェブまたは
フェルトよりなる円盤形状の研磨用バフであるステンレ
ス鋼繊維フェルトバフ(以後、フェルトバフと略す)、
9はフェルトバフ8が先端に取り付けられ、フェルトバ
フ8をパネル5の被洗浄面に圧着し回転させるサンダ
ー、10はサンダー9の加圧調整機構であるエアシリン
ダ、11はパネル5の被洗浄面の曲率を模して形成さ
れ、サンダー9をパネル5の被洗浄面に沿って左右方向
に移動させる倣いアーム、12は倣いアーム11の移動
速度調整機構である。なお、本装置は、パネルの被洗浄
面上を回転しながら移動するフェルトバフ8近傍の移動
方向側に所定量の混合研磨液を供給する研磨液供給機構
(図示せず)を備えている。
【0010】次に、内面にグラファイト膜及び蛍光膜が
塗布形成されたパネル5の再生方法を、低融点粉末ガラ
スでパネル5とファンネルを融着させるフリット封止工
程以降で発生する不良管を例に挙げて説明する。なお、
パネル5外面には反射防止膜または帯電防止膜が形成さ
れており、これらの反射防止膜または帯電防止膜も同様
の方法で除去されるが、ここでは説明を省略する。ま
ず、約10%温硝酸水溶液にて、ガラスバルブ外側の低
融点フリットガラスを0.5mm〜2mm溶解した後、
温、冷水によるヒートショックを与えて、パネル5とフ
ァンネルに分割し、パネル5側に内蔵されるシャドウマ
スク及び内部磁気シールドを取り外し、さらに、ガラス
パネルシール面部に残余の低融点フリットガラスを同じ
く約10%の温硝酸水溶液にて溶解・除去後、水洗す
る。
【0011】次に、分離されたパネル5を図1及び図2
に示すガラスパネル再生装置の台座6に、内面を上向き
にして固定する。この台座6により、パネル5は同一平
面で前後方向に移動される。一方、サンダー9の先端に
取り付けられたフェルトバフ8は、エアシリンダ10に
よりパネル5内面への圧着度合いを加減されており、パ
ネル5の内面の曲率を模して形成された倣いアーム11
により左右方向に移動され、その速度は移動速度調整機
構12により任意に調整される。本実施の形態では、フ
ェルトバフ8を、その中心を軸として同心に回転(自
転)させながら、且つその他の箇所を軸としてさらに広
範囲を回転(公転)させるダブルアクション回転方式
(自転・公転方式)のサンダー9(例えば「オービタル
マイトン(日東工器)」、「Dynorbital Supreme(DYNA
BRADE-Inc :USA )」等)を使用した。また、本実施の
形態ではステンレス鋼繊維よりなるフェルトバフ8を用
いたが、研磨用バフはこれに限定されるものではなく、
5〜20μmの素線径を有するステンレス鋼繊維、ナイ
ロン繊維、ポリエステル繊維またはポリアラミド繊維の
いずれか一種または二種以上よりなる円盤形状のウェブ
バフまたはフェルトバフを用いることができる。
【0012】さらに、パネル5内面上を回転しながら移
動するフェルトバフ8近傍の移動方向側には、研磨液供
給機構のノズル(図示せず)より、少なくとも酸化セリ
ウム研磨粉を含み、本実施の形態では界面活性剤も含む
所定量の混合研磨液が供給される。このようにして、パ
ネル5の内面を少なくとも酸化セリウム研磨粉を含む混
合研磨液とフェルトバフ8によって研磨し、パネル5内
面に塗布形成されているグラファイト膜及び蛍光膜を除
去する。なお、本実施の形態では、酸化セリウム研磨粉
100重量部に対して、水150重量部、界面活性剤1
0重量部の混合比で配合された混合研磨液を使用した。
なお、所定の時間研磨し、グラファイト膜及び蛍光膜を
完全に除去した後、パネル5を水洗する。
【0013】本実施の形態において混合研磨剤に用いら
れる酸化セリウム研磨粉の主成分は、CeO2 (約40
〜45%含有)であり、他にLa2 3 、Nd2 3
の希土類酸化物等を含有しているが、その産出地及び製
造方法の違いにより若干の有機物を含有しており、この
有機成分がパネル5研磨時にパネル5表面に固着して残
ることがある。特に、最近のカラーブラウン管製造工程
では、マスク組立後、このマスクの組立(溶接)歪を除
去するためのペアーベーク炉処理を省略する傾向にあ
り、上記有機成分を焼却除去できず、蛍光面塗布工程で
のフッ化水素酸溶液または酸性フッ化アンモニウム水溶
液による洗浄時に洗浄ムラを発生させる要因となる可能
性がある。この有機成分の固着を防止するためには、混
合研磨剤に界面活性剤を配合することが有効である。そ
の混合比は、酸化セリウム研磨粉100重量部に対し
て、水50〜300重量部、界面活性剤0〜30重量部
で配合することが望ましい。
【0014】以下に、酸化セリウム研磨粉、水、界面活
性剤よりなる混合研磨液の混合比(重量比)を変化させ
た場合の、ペアーベーク炉処理の有無による洗浄ムラへ
の影響と、蛍光面塗布工程でのフッ化水素酸水溶液また
は酸性フッ化アンモニウム水溶液洗浄による浸食ムラへ
の影響に対する実験結果を表1に示した。なお、研磨用
バフとして、ナイロン繊維50%、ステンレス鋼繊維5
0%よりなる直径120mmの円盤形状のウェブバフを
使用し、その他の研磨条件は同一とした。表1に示すよ
うに、洗浄ムラへの影響は、ペアーベーク炉処理無しの
場合は、界面活性剤の添加の有無に左右され、界面活性
剤を添加した場合には洗浄ムラが発生しなかった(B、
C)。ペアーベーク炉処理有りの場合には、界面活性剤
の添加の有無に係わらず、洗浄ムラは発生しなかった。
一方、浸食ムラへの影響は、酸化セリウム研磨粉と水と
の混合比に左右される(D)。しかしながら、今回の実
験では、再使用不可となるほどの浸食ムラは発生せず、
良好な結果が得られた。
【0015】
【表1】
【0016】次に、直径120mmのウェブバフまたは
フェルトバフに対して、その各繊維種と素線径の組み合
わせによる研削性、バフの焼き付き、耐摩耗性について
実験した結果を表2に示した。なお、混合研磨液は表1
のAを使用し、その他の研磨条件は同一とした。表2に
示すように、研削性及び耐摩耗性については、ステンレ
ス鋼100%(E)または他の繊維との50%混紡割合
のもの(J)が良好であるが、ステンレス鋼の素線径が
25〜30μm(K)の場合は、微細キズが発生し、再
生ガラスパネルを再使用することができなくなった。一
方、素線径が1〜3μm以下と小さい場合(G)、混合
研磨液の酸化セリウム粉末の平均粒径が一般に3〜5μ
mであるために繊維の隙間に入り込み難く、バフの焼き
付きが発生し易くなる。さらに、バフの摩耗抵抗が大き
くなり、耐摩耗性も低下する。以上の結果、バフを構成
する繊維の素線径の大きさは、5〜20μm程度の範囲
であることが望ましい。なお、ウェブバフとフェルトバ
フを比較した結果は、表2には示していないが、ウェブ
バフは焼き付きが発生し難い反面、研削性でフェルトバ
フに若干劣り、フェルトバフは研削性に優れている反
面、焼き付きが発生しやすいという特徴を有し、それぞ
れに一長一短があるため、どちらを使用してもよい。
【0017】
【表2】
【0018】以上のように、本実施の形態におけるガラ
スパネル再生装置によれば、パネル5の被洗浄面(ここ
では内面)の曲率を模して形成された倣いアーム11に
よるフェルトバフ8の倣い走行方式を採用しているた
め、パネル5全面にわたって均等に研磨することがで
き、研磨ムラが発生しない。また、パネル5を保持する
台座6とフェルトバフ8の走行速度が共に調整可能であ
るため、研磨時間を任意に調整することができ、条件の
最適化を容易に図ることができる。なお、本実施の形態
では、台座6が前後方向、フェルトバフ8が左右方向に
移動するよう構成したが、台座6が左右方向、フェルト
バフ8が前後方向に移動するようにしても良く、同様の
効果が得られる。さらに、所定量の混合研磨液をフェル
トバフ8近傍の移動方向側に供給することにより、焼き
付き減少を完全に防止することができる。これらの結
果、本実施の形態によれば、再使用時に干渉ムラが発生
する原因となるガラスパネル内面の凹凸が形成されるこ
となく、不良パネルの再生回収率が著しく向上する。
【0019】
【実施例】実施例1.以下に、本発明の実施例1におけ
るガラスパネル再生方法を、41cm(17インチ)用
ブラウン管ガラスパネルを例に挙げて説明する。なお、
本実施例では、上記実施の形態1に記載のガラスパネル
再生装置(図1)を用いて各種塗布膜の除去を行いガラ
スパネルを再生するが、ガラスパネル再生装置の動作に
ついては、上記実施の形態1と同様であるため説明を省
略する。
【0020】本実施例では、研磨用バフとして、素線径
6〜10μmのステンレス鋼繊維100%よりなる直径
120mmの円盤形状のフェルトバフ8を用いた。ま
た、パネル5内面への圧着力(加圧力)をエアシリンダ
10の圧を加減することにより1. 5Kg/cm 2 とし、パ
ネル5を保持する台座6の前後方向への移動速度を30
mm/sec、フェルトバフ8の倣いアーム11に沿っての左
右方向への移動ピッチを50mm間隔とした。また、混合
研磨液として、酸化セリウム研磨粉100重量部に対し
て、水150重量部、界面活性剤10重量部の混合比で
配合されたものを用い、この混合研磨液をフェルトバフ
8近傍の移動方向側に一定の割合で供給した。これらの
条件で、約5分間、ほぼ2往復研磨した後、パネル5の
内面及び外面を水洗した。上記の方法によって再生され
たパネル5を、フッ化水素酸水溶液または酸性フッ化ア
ンモニウム水溶液による洗浄後、グラファイト塗布工程
を行った結果、従来問題となっていた干渉ムラは、全く
発生しなかった。
【0021】なお、本実施例では、素線径6〜10μm
のステンレス鋼繊維100%よりなる直径120mmの
フェルトバフを用いたが、同様な材質で作成された円盤
形状のウェブバフを使用しても良い。また、素線径10
〜15μmのステンレス鋼繊維50%、素線径10〜1
5μmのナイロン繊維50%よりなるバフを用いてもほ
ぼ同様の結果が得られた。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、内面に
グラファイト膜及び蛍光膜が塗布形成されたカラーブラ
ウン管ガラスパネルの内面を少なくとも酸化セリウム研
磨粉を含む混合研磨液と、5〜20μmの素線径を有す
るステンレス鋼繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維
またはポリアラミド繊維のいずれか一種または二種以上
よりなる円盤形状のウェブバフまたはフェルトバフによ
って研磨し、グラファイト膜及び蛍光膜を除去すること
により、ガラスパネル内面に凹凸が形成されないため、
再使用時において干渉ムラが発生しないようにガラスパ
ネルを再生することが可能となり、不良パネルの再生回
収率が著しく向上する。
【0023】また、少なくとも酸化セリウム研磨粉を含
む混合研磨液に界面活性剤を配合することにより、酸化
セリウム研磨粉に含まれる有機成分がガラスパネル表面
に固着して残ることに起因する洗浄ムラを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1であるカラーブラウン
管ガラスパネルの再生装置を示す正面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1であるカラーブラウン
管ガラスパネルの再生装置を示す上面図である。
【図3】 従来の不良パネルの再使用時において発生す
る干渉ムラの原因を説明するガラスパネル内面の部分拡
大断面図である。
【図4】 従来のブラウン管の研磨装置を示す正面図及
び側面図である。
【符号の説明】
1、5、15 ガラスパネル、2 グラファイト膜、3
蛍光膜、4 凹凸、6 台座、7 移動速度調整機
構、8 ステンレス鋼繊維フェルトバフ、9 サンダ
ー、10 エアシリンダ、11 倣いアーム、12 移
動速度調整機構、13 研磨バフ、14 ジョイント機
構、16 回転式研磨治具。
フロントページの続き (72)発明者 山本 秋人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 政枝 直樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3C049 AA06 AA07 AA09 AC04 CA01 CA06 CB03 5C012 AA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面にグラファイト膜及び蛍光膜が塗布
    形成されたカラーブラウン管ガラスパネルの再生方法で
    あって、上記パネルの内面を少なくとも酸化セリウム研
    磨粉を含む混合研磨液と研磨具によって研磨し、上記グ
    ラファイト膜及び上記蛍光膜を除去する工程を備えたこ
    とを特徴とするカラーブラウン管ガラスパネルの再生方
    法。
  2. 【請求項2】 混合研磨液は、界面活性剤を含むことを
    特徴とする請求項1記載のカラーブラウン管ガラスパネ
    ルの再生方法。
  3. 【請求項3】 混合研磨液は、酸化セリウム研磨粉10
    0重量部に対して、水50〜300重量部、界面活性剤
    0〜30重量部の混合比で配合されたことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のカラーブラウン管ガラ
    スパネルの再生方法。
  4. 【請求項4】 研磨具として、5〜20μmの素線径を
    有するステンレス鋼繊維、ナイロン繊維、ポリエステル
    繊維またはポリアラミド繊維のいずれか一種または二種
    以上よりなる円盤形状のウェブバフまたはフェルトバフ
    を用いたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    か一項に記載のカラーブラウン管ガラスパネルの再生方
    法。
  5. 【請求項5】 内面にグラファイト膜及び蛍光膜が塗布
    形成されたカラーブラウン管ガラスパネルを保持し、同
    一平面で前後または左右方向に移動可能な台座及びその
    移動速度調整機構、 ウェブまたはフェルトよりなる円盤形状の研磨用バフが
    先端に取り付けられ、上記研磨用バフを上記パネルの被
    洗浄面に圧着し回転させるサンダー及びその加圧調整機
    構、 上記パネルの被洗浄面の曲率を模して形成され、上記サ
    ンダーを上記パネルの被洗浄面に沿って左右または前後
    方向に移動させる倣いアーム及びその移動速度調整機
    構、 上記パネルの被洗浄面上を回転しながら移動する上記研
    磨用バフ近傍の移動方向側に所定量の混合研磨液を供給
    する研磨液供給機構を備えたことを特徴とするカラーブ
    ラウン管ガラスパネルの再生装置。
  6. 【請求項6】 サンダーは、研磨用バフを、その中心を
    軸として同心に回転(自転)させながら、且つその他の
    箇所を軸としてさらに広範囲を回転(公転)させること
    を特徴とする請求項5記載のカラーブラウン管ガラスパ
    ネルの再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004090926A1 (ja) * 2003-04-10 2004-10-21 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. カラー陰極線管用パネルの再生洗浄方法
CN102172867A (zh) * 2011-02-16 2011-09-07 厦门大学 参数可调式大口径平面光学元件抛光夹具装置
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