JPH0817348A - ブラウン管の製造方法 - Google Patents

ブラウン管の製造方法

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JPH0817348A
JPH0817348A JP14839394A JP14839394A JPH0817348A JP H0817348 A JPH0817348 A JP H0817348A JP 14839394 A JP14839394 A JP 14839394A JP 14839394 A JP14839394 A JP 14839394A JP H0817348 A JPH0817348 A JP H0817348A
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JP
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cleaning
panel
glass
cleaning liquid
acid
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JP14839394A
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Inventor
Hiroshi Moriguchi
弘 森口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラウン管バルブなどを効率よく洗浄し、か
つすぐれた洗浄品位が得られるようにすることを目的と
する。 【構成】 ブラウン管の製造方法において、弗化水素
酸、酸性弗化アンモニウムの少なくとも1種の水溶液に
ガラスを溶解しない無機酸を添加してなる洗浄液により
ガラス素地の表面層を溶解し、その表面に付着している
付着物を分離したのち、水洗してその付着物を洗い落と
すことにより、ブラウン管バルブのガラス製パネル部ま
たはその部品であるパネルおよびファンネルを清浄化ま
たは再生するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラーブラウン管な
どのブラウン管の製造方法に係り、特にブラウン管バル
ブのガラス製パネル部またはブラウン管バルブの部品で
あるガラス製パネルやガラス製ファンネルに付着する付
着物を除去して清浄化または再生するブラウン管の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラーブラウン管は、図1に示す
ように、ガラス製パネル1およびこのガラス製パネル1
にフリットガラス2により一体に接合されたガラス製漏
斗状のファンネル3からなる真空バルブ4を有し、その
パネル1の内面に、青、緑、赤に発光する3色蛍光体層
または光吸収層の隙間部に3色蛍光体層の形成された蛍
光体スクリーン5が設けられている。さらにこの蛍光体
スクリーン5に対向してその内側にシャドウマスク6
が、そのマスクフレーム7に取付けられた弾性支持片8
をパネル1に設けられたスタッドピン9に係止すること
により支持されている。一方、ファンネル3のネック1
1内に、3電子ビーム12を放出する電子銃13が封止
されている。またファンネル3の径大部14内面からネ
ック11の隣接部の内面にかけて内面導電膜15が塗布
形成され、ファンネル3の径大部14に設けられた陽極
端子16に接続されている。またファンネル3の径大部
14の内側には、シャドウマスク6のマスクフレーム7
に取付けられた内部磁気遮蔽体17が配置されている。
さらにファンネル3の径大部14の外面には外面導電膜
18が塗布形成されている。さらにまたファンネル3の
径大部14とネック11との境界部の外側には偏向装置
19が装着されている。
【0003】さらに、側面保護方式の防爆型ブラウン管
においては、上記パネル1の外側面に、ブラウン管をキ
ャビネットに取付けるためのラグ板21の設けられた緊
張帯22が取付けられている。またパネル1の外表面
に、反射や帯電を防止する反射帯電防止膜23や着色の
ための外装膜などの塗布膜が形成されたものもある。
【0004】従来、このようなカラーブラウン管は、つ
ぎの工程により製造されている。すなわち、パネル1に
シャドウマスク6を組込んでパネル・マスク組立体を組
立て、このパネル・マスク組立体のパネル1の内面に、
写真印刷法により蛍光体スクリーン5を形成する。一
方、ファンネル3の内面に内面導電膜15を塗布形成
し、さらにその径大部端面(パネルとの接合面)にフリ
ットガラスを塗布する。そして上記蛍光体スクリーン5
の形成されたパネル1にシャドウマスク6を組込み、か
つそのシャドウマスク6のマスクフレーム7に内部磁気
遮蔽体17を取付け、この内部磁気遮蔽体17の取付け
られたパネル1と上記内面導電膜15の塗布形成された
ファンネル3とを組合わせて加熱炉に入れ、上記径大部
端面に塗布されたフリットガラスにより一体に接合(封
着)する。つぎに、この一体に接合されたバルブのファ
ンネル部のネック11内に電子銃13を封止する。つい
でこの電子銃13の封止されたバルブを排気する。その
後、管内に配置されているゲッターをフラッシュし、つ
いで順次カソードのエージング、耐電圧処理、試験など
をおこなう。その後、ファンネル部の外面に外面導電膜
18を塗布形成する。
【0005】さらに、防爆型ブラウン管については、パ
ネル部の外側面を緊張帯22により締付ける。また、反
射帯電防止膜23や着色のための外装膜などの塗布膜を
形成するブラウン管については、上記外面導電膜18の
形成後または緊張帯22締付け後に、パネル部の外表面
に反射帯電防止膜18や外装膜を形成する。
【0006】このような製造工程において、カラーブラ
ウン管バルブのパネル部またはその部品であるガラス製
パネルおよびガラス製ファンネルは、つぎの9工程で洗
浄がおこなわれる。
【0007】(1) 蛍光体スクリーンを形成する前の
パネル内面の洗浄 (2) 蛍光体スクリーンが不良になった場合にその蛍
光体スクリーンを除去してパネルを再生する洗浄 (3) 内面導電膜を形成する前のファンネル内面の洗
浄 (4) 内面導電膜が不良になった場合にその内面導電
膜を除去してファンネルを再生する洗浄 (5) ファンネルと接合する前のパネルのファンネル
との接合面を清浄にする洗浄 (6) フリットガラスを塗布する前のファンネルのパ
ネルとの接合面(径大部端面)を清浄にする洗浄 (7) 反射帯電防止膜や着色のための外装膜を形成す
る前のバルブのパネル部の外面を清浄にする洗浄 (8) 反射帯電防止膜や着色のための外装膜が不良に
なった場合にその反射帯電防止膜や外装膜を除去してカ
ラーブラウン管バルブを再生する洗浄 (9) パネルとファンネルとの接合後不良になった半
製品やカラーブラウン管を分解してパネルやファンネル
を再生する洗浄
【0008】これら洗浄のうち、(1)、(2)および
(9)でのパネルの洗浄は、いずれもパネルの内面を洗
浄する工程であり、これらの工程は、いずれも類似の洗
浄方法でおこなわれ、パネルをその内面を下向きにして
支え、このパネルの下方から洗浄液を所定時間噴射する
ことによりおこなわれる。噴射された洗浄液は、スタッ
ドピンを含むパネルの内面全域を濡らしたのち流れ落ち
る。この洗浄では、洗浄液で洗浄したのち、同様に下方
から水を噴射して水洗する。(3)、(4)および
(9)でのファンネルの洗浄は、いずれもファンネルの
内面を洗浄する工程であり、これらの工程は、いずれも
類似の洗浄方法でおこなわれ、径大部を上向きにしてフ
ァンネルを支え、その上方からパネルとの接合面を含む
ファンネルの内面の全域に行渡るように洗浄液のシャワ
ーをかけるか、またはファンネルの全体を浸漬する。つ
いで水のシャワーをかけて水洗する。(5)のパネルの
洗浄および(6)のファンネルの洗浄は、いずれも、接
合面の洗浄という点で類似しており、これらの洗浄は、
それぞれ接合面を下向きにして洗浄ローラ上に乗せ、こ
の洗浄ローラの汲上げる洗浄液との接触により洗浄す
る。この洗浄では、洗浄液で洗浄したのち、水洗ローラ
の汲上げる水により洗浄する。(7)および(8)の洗
浄は、いずれも反射帯電防止膜や着色のための外装膜な
どの塗布膜を形成するため、カラーブラウン管バルブの
パネル部を洗浄するという点で類似し、同一工程により
洗浄することもある。これらの工程は、パネル部を下向
きに支え、下方から洗浄液を吐出させてパネル部の反射
帯電防止膜や外装膜などの塗布膜形成部分に行渡らせて
洗浄する。この洗浄では、洗浄液で洗浄したのち、下方
から水を噴射して水洗する。この水洗は、緊張帯の前部
が洗浄液に接触することから、その前部を含む十分な部
位までおこなわれる。
【0009】上述した各洗浄工程での洗浄液としては、
従来は、ガラスを溶解する弗化水素酸または酸性弗化ア
ンモニウムの水溶液が用いられ、ガラス素地の表面層を
溶解して、その表面に付着している塗布膜や汚れなどの
付着物を分離させたのち、水で洗い落とすことによりお
こなわれる。この場合、洗浄液は、パネルやファンネル
などの被洗浄物に付着して持出される分を除いて循環使
用され、可能なかぎり長時間継続して使用される。また
洗浄液の濃度は、洗浄能率や洗浄品位を変動させる大き
な要因の一つであるため、その濃度を一定に保つべく、
必要に応じて液の補充や濃度管理がおこなわれる。また
洗浄液は、溶質量が限界を越えると、洗浄品位が維持で
きなくなるため、この場合は、洗浄液の更新がおこなわ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、カラー
ブラウン管バルブのパネル部またはその部品であるパネ
ルやファンネルは、その表面部に蛍光体スクリーン、内
面導電膜、フリットガラス、反射帯電防止膜や着色のた
めの外装膜などの塗布膜など、各種部材を形成するた
め、その前処理として、またその形成部材が不良になっ
た場合にパネル部またはパネルやファンネルを再生する
ために洗浄がおこなわれる。従来この洗浄には、ガラス
を溶解する弗化水素酸または酸性弗化アンモニウムの水
溶液が用いられ、ガラス素地の表面層を溶解して、その
表面に付着している塗布膜や汚れなどの付着物を分離さ
せたのち、水で洗い落とすことによりおこなわれる。
【0011】このような洗浄方法は、カラーブラウン管
バルブのパネル部またはその部品であるパネルやファン
ネルに付着する洗浄液に溶解や分散しない塗布膜や汚れ
も除去でき、同時に新しいガラス地肌を作り出してガラ
ス面を新鮮にするので、有効な洗浄方法の一つである
が、塗布膜や汚れなどの付着物の種類、その付着状態お
よび洗浄液の組成の変化などによって洗浄不足となり、
次工程での塗布膜の形成を損ねたり、フリットガラスの
接合力を低下させてバルブを破壊しやすくしする。また
パネルの内面を不均一に腐蝕することにより蛍光体スク
リーンの外観品位を損ねる。さらにはパネルに設けられ
ているスタッドピンやファンネルに設けられている陽極
端子、防爆のための緊張帯などの金属部材を腐蝕して、
カラーブラウン管の機能を劣化させるなどの問題があ
る。特にこの金属部材の腐蝕については、それがスタッ
ドピンや陽極端子の場合は、導電膜の接着力を低下させ
て電気的な接続不良を生じさせたり、導電膜の剥離が生
じ、その剥離した導電膜が電子銃の耐電圧低下、シャド
ウマスクの孔詰まりや蛍光体スクリーンに発光しない部
分ができるスクリーン欠点となるなどの問題がある。ま
た緊張帯については、その腐蝕により防爆性能が劣化す
る。しかも再生その他の目的のために洗浄が繰返しおこ
なわれる場合は、腐蝕がより急速に増大するという問題
がある。
【0012】上記洗浄不足の問題を解決するためには、
洗浄液の温度を上げたり、洗浄時間を長くするなどの方
法があるが、このような方法は、ガラス素地や金属部材
の腐蝕を増大する。さらに洗浄時間を長くする場合は、
生産性を低下させる。特に洗浄工程が次工程と連動して
いる場合は、その影響が大きい。
【0013】またパネルの内面などガラス素地を不均一
に腐蝕する問題を改善するためには、塗布膜や汚れなど
の付着物をブラシで擦り取ったのち、低濃度の洗浄液で
洗浄したり、あるいは毎回新しい洗浄液を使用するなど
の方法があるが、あらかじめブラシで塗布膜や汚れを擦
り取る方法は、生産性の低下、労働力の増大をもたら
す。また毎回新しい洗浄液を使用する方法は、材料の無
駄や環境汚染が問題となる。
【0014】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、ブラウン管バルブのパネル部またはその部
品であるパネルやファンネルを効率よく洗浄し、かつす
ぐれた洗浄品位が得られるようにすることを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】ブラウン管の製造方法に
おいて、弗化水素酸、酸性弗化アンモニウムの少なくと
も1種の水溶液にガラスを溶解しない無機酸を添加して
なる洗浄液によりガラス素地の表面層を溶解し、ガラス
素地の表面に付着している付着物を分離したのち、水洗
してその付着物を洗い落とすことにより、ブラウン管バ
ルブのガラス製パネル部またはブラウン管バルブの部品
であるガラス製パネルおよびガラス製ファンネルを清浄
化または再生するようにした。
【0016】また、弗化水素酸または酸性弗化アンモニ
ウムに無機酸として塩酸を添加してなる洗浄液によりガ
ラス素地の表面層を溶解するようにした。
【0017】
【作用】上記のように、ガラスを溶解する弗化水素酸ま
たは酸性弗化アンモニウムの水溶液にガラスを溶解しな
い無機酸を添加してなる洗浄液を用いると、無機酸の作
用により、洗浄速度の増加、洗浄能力の向上、ガラスの
不均一な腐蝕の軽減、洗浄液の長寿命化などが得られ
る。特に無機酸として塩酸を添加してなる洗浄液を用い
ると、パネルに設けられているスタッドピンやファンネ
ルに設けられている陽極端子、防爆のための緊張帯など
の金属部材の腐蝕を軽減できる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例であ
るカラーブラウン管の製造方法について説明する。
【0019】図1に示すように、ガラス製パネルにあら
かじめ所定形状に形成されたシャドウマスクを組込んで
パネル・マスク組立体を組立て、このパネル・マスク組
立体のパネルの内面に、写真印刷法により蛍光体スクリ
ーンを形成する。この蛍光体スクリーンは、最初に光吸
収層を形成し、ついでこの光吸収層の間隙部に青、緑、
赤に発光する3色蛍光体層を形成することにより形成さ
れる。一方、ガラス製ファンネルの内面に内面導電膜を
塗布形成し、さらにその径大部端面(パネルとの接合
面)にフリットガラスを塗布する。そして上記蛍光体ス
クリーンの形成されたパネルにシャドウマスクを組込
み、そのシャドウマスクのマスクフレームに内部磁気遮
蔽体を取付け、この内部磁気遮蔽体の取付けられたパネ
ルと上記内面導電膜の塗布形成されたファンネルとを組
合わせて加熱炉に入れ、上記径大部端面に塗布されたフ
リットガラスにより一体に接合(封着)する。つぎに、
この一体に接合されたバルブのファンネル部のネック内
に電子銃を封止する。ついでこの電子銃の封止されたバ
ルブを排気する。その後、管内に配置されているゲッタ
ーをフラッシュし、ついで順次カソードのエージング、
耐電圧処理、試験などをおこなう。その後、ファンネル
の外面に外面導電膜を塗布形成する。
【0020】さらに、防爆型ブラウン管については、パ
ネル部の外側面を緊張帯により締付ける。また、反射帯
電防止膜や着色のための外装膜などの塗布膜を形成する
ブラウン管については、緊張帯を取付けないブラウン管
については、上記外面導電膜の形成後に、また緊張帯を
取付けるブラウン管については、緊張帯締付け後に、パ
ネル部の外表面に反射帯電防止膜や外装膜を形成する。
【0021】上記製造工程において、カラーブラウン管
バルブのパネル部またはその部品であるガラス製パネル
およびガラス製ファンネルは、つぎの9工程で洗浄され
る。 (1) 蛍光体スクリーンを形成する前のパネル内面の
洗浄 (2) 蛍光体スクリーンが不良になった場合にその蛍
光体スクリーンを除去してパネルを再生する洗浄 (3) 内面導電膜を形成する前のファンネル内面の洗
浄 (4) 内面導電膜が不良になった場合にその内面導電
膜を除去してファンネルを再生する洗浄 (5) ファンネルと接合する前のパネルのファンネル
との接合面を清浄にする洗浄 (6) フリットガラスを塗布する前のファンネルのパ
ネルとの接合面(径大部端面)を清浄にする洗浄 (7) 反射帯電防止膜や着色のための外装膜を形成す
る前のバルブのパネル部の外面を清浄にする洗浄 (8) 反射帯電防止膜や着色のための外装膜が不良に
なった場合にその反射帯電防止膜や外装膜を除去してカ
ラーブラウン管バルブを再生する洗浄 (9) パネルとファンネルとの接合後不良になった半
製品やカラーブラウン管を分解してパネルやファンネル
を再生する洗浄
【0022】これら洗浄のうち、(1)、(2)および
(9)でのパネルの洗浄は、いずれもパネルの内面を洗
浄する工程であり、いずれの工程も、パネルをその内面
を下向きにして支え、このパネルの下方から洗浄液を所
定時間噴射することによりおこなわれる。噴射された洗
浄液は、スタッドピンを含むパネルの内面全域を濡らし
たのち流れ落ちる。この洗浄では、洗浄液で洗浄したの
ち、同様に下方から水を噴射して水洗する。(3)、
(4)および(9)でのファンネルの洗浄は、いずれも
ファンネルの内面を洗浄する工程であり、いずれの工程
も、径大部を上向きにしてファンネルを支え、その上方
からパネルとの接合面を含むファンネルの内面の全域に
行渡るように洗浄液のシャワーをかけるか、またはファ
ンネルの全体を浸漬する。ついで水のシャワーをかけて
水洗する。(5)のパネルの洗浄および(6)のファン
ネルの洗浄は、いずれの工程も、接合面を下向きにして
洗浄ローラ上に乗せ、この洗浄ローラの汲上げる洗浄液
との接触により洗浄する。この洗浄では、洗浄液で洗浄
したのち、水洗ローラの汲上げる水により洗浄する。
(7)および(8)の洗浄は、いずれの工程も、パネル
部を下向きに支え、下方から洗浄液を吐出させてパネル
部の反射帯電防止膜や外装膜などの塗布膜形成部分に行
渡らせて洗浄する。この洗浄では、洗浄液で洗浄したの
ち、下方から水を噴射して水洗する。この水洗は、緊張
帯の前部が洗浄液に接触することから、その前部を含む
十分な部位までおこなわれる。
【0023】これら各洗浄工程での洗浄液として、ガラ
スを溶解する弗化水素酸または酸性弗化アンモニウムの
水溶液にガラスを溶解しない無機酸を添加した洗浄液、
好ましくは、無機酸として、塩酸を添加した洗浄液が用
いられる。
【0024】このように、ガラスを溶解する弗化水素酸
または酸性弗化アンモニウムの水溶液にガラスを溶解し
ない無機酸を添加してなる洗浄液を用いると、無機酸の
作用により、洗浄速度の増加、洗浄能力の向上、ガラス
の不均一な腐蝕の軽減、洗浄液の長寿命化などが得られ
る。特に無機酸として塩酸を添加してなる洗浄液を用い
ると、パネルに設けられているスタッドピンやファンネ
ルに設けられている陽極端子、防爆のための緊張帯など
の金属部材の腐蝕を軽減できる。
【0025】すなわち、洗浄速度の増加については、上
記各洗浄工程での洗浄は、原理的にパネルやファンネル
などの被洗浄物のガラス素地を溶解して、その表面に付
着している塗布膜や汚れなどの付着物を剥離させ、この
剥離した付着物をつぎの水洗により洗い落とすことによ
りおこなわれるので、洗浄速度はガラスの溶解速度に大
きく依存する。そこで、ガラスを溶解する弗化水素酸ま
たは酸性弗化アンモニウムの水溶液に他の無機酸を添加
すると、この無機酸が弗化水素酸または酸性弗化アンモ
ニウムの付着物への浸透を高めて、ガラス素地表面に速
やかに達し、ガラスの溶解速度を向上させる。その結
果、このガラスの溶解速度が向上し、生産性を上げるこ
とができる。また洗浄液の被洗浄物との接触時間を短く
することができるため、スタッドピン、陽極端子、緊張
帯などの金属部材の腐蝕を軽減することができる。
【0026】洗浄液の寿命については、従来の洗浄液で
は、液相中の溶質量が増加すると老朽化し、洗浄速度が
低下する。そのため、その老朽化の程度が限界を越える
と、濃度管理をおこなっても、洗浄不足や不均一なガラ
ス腐蝕を防止することができなくなり、洗浄液の更新が
必要となる。しかしこのように老朽化が限界に達した洗
浄液でも、これに無機酸を添加すると、ガラスの溶解速
度が回復する。また最初から無機酸を添加した洗浄液を
用いれば、その使用期間を大幅に延長することができ
る。また洗浄液は、被洗浄物に付着して持出されるた
め、その持出し量に似合った補充がなされるが、溶質量
増加による溶解速度の低下と洗浄液の補充による溶質量
の低下は相反関係にあるため、溶質量がある値まで低下
すると、それ以上は低下せず、一定値を維持する。無機
酸を添加した洗浄液は、その一定値においても、洗浄能
力を保持するので、洗浄液の更新を必要としなくなる。
このことは、洗浄液が老朽化する過程での洗浄能力の変
動を小さくして、安定した洗浄が得られることを意味す
る。その結果、工程管理が容易となり、安定した品位の
製品が得られるようになる。さらに洗浄液の廃棄による
材料の無駄や環境汚染の危険を軽減できる。
【0027】洗浄能力については、洗浄により除去され
にくいものとして、付着物の厚みが大きくかつ緻密で洗
浄液が通過しにくいものと、一旦剥離しても再度付着す
るものとがある。これらのうち、前者については、付着
物を削り取るかあるいは適切な溶剤で溶解するなどの前
処理により、あらかじめ除去したのちに上記洗浄をおこ
なうことで解決される。またこのような付着物は、比較
的少ない上、外観検査でも発見しやすいので、あまり問
題とはならない。しかし後者については、対象となる場
合が多く、また発見や前処理も容易ではない。この後者
に属するものとして、カラーブラウン管の場合、その製
造工程で使用されるシリコンワニス、シリコンゴム、シ
リコングリースなどの有機珪素、機械油、グリースなど
の非親水性物質がある。これら物質のうち、機械油やグ
リースなどは、洗浄液の温度や洗浄後の水洗の噴射圧力
を上げたり、さらには洗浄液供給槽でその浮遊物を除去
する方法により、大幅に除去できる。しかし有機珪素に
ついては、その珪素基のためにガラスとの親和性がきわ
めて大きく、再結合して離れなくなる。しかも水と有機
珪素とは、親和性に乏しいため、洗浄液で洗浄したの
ち、水の噴射速度を上げて水洗しても、ほとんど利目が
ない。この有機珪素の付着は、多層式洗浄方式によれば
軽減できるが、この場合、総合洗浄時間が長くなり、ガ
ラスの不均一な腐蝕や金属部材の腐蝕が増大するという
二次的な問題が生ずる。
【0028】しかし弗化水素酸または酸性弗化アンモニ
ウムの水溶液に無機酸を添加した洗浄液を用いると、無
機酸はガラスとよく結合するため、有機珪素のガラスと
の再結合を抑制する。したがって弗化水素酸または酸性
弗化アンモニウムの水溶液に無機酸を添加した洗浄液に
より洗浄したのち、水洗により剥離した有機珪素を再結
合させることなく洗い落とすことができる。またこの場
合、添加された無機酸も水とよく馴染むので、水洗によ
り容易に除去でき、品位良好な製品を得られる。この場
合、添加される無機酸としては、塩酸が最も効果が大き
い。また有機珪素のガラスとの再結合抑制効果が無機酸
の分子が多いほど大きいので、この点からは無機酸の濃
度が高い方がよいが、無機酸の濃度を高くすると、ガラ
スの不均一な腐蝕や金属部材の腐蝕が大きくなるため、
無機酸の添加は、必要最少限に止どめることが望まれ
る。
【0029】ガラスの不均一な腐蝕については、特に蛍
光体スクリーンの形成されるパネルの内面の洗浄が問題
となる。すなわち、不均一な腐蝕によりパネルの内面に
凹凸ができると、蛍光体層の精度が低下する。またその
凹凸のために光の乱反射が生じ、画面品位を劣化させ
る。このようなガラスの不均一な腐蝕は、洗浄液が塗布
膜や汚れなどの付着物を浸透する時間の差により生ずる
ことが多く、ガラス表面が露出した部分や洗浄液が浸透
しやすい付着物の付着部分では、ガラスの溶解量が多く
なり凹部が形成される。蛍光体スクリーンの形成された
パネルの内面については、たとえば光吸収層をもつ蛍光
体スクリーンを形成した場合、その光吸収層形成部分や
光吸収層に蛍光体層が重なった部分と、蛍光体層形成部
分とでは、付着物の厚さが異なるばかりでなく付着物の
材質も異なり、洗浄液の浸透速度に差を生じさせる。上
記付着物では、光吸収層が最も洗浄液の浸透を遅らせ、
特に光吸収層に蛍光体層が重なった部分は、膜厚も厚く
なり、最も洗浄液の浸透が遅くなる。したがってこのよ
うなパネルの内面に対しては、老朽の程度が大きい洗浄
液ほど、パネル内面のガラスの溶解速度差が大きくな
り、不均一な腐蝕が生ずる。
【0030】しかしこの場合、弗化水素酸または酸性弗
化アンモニウムの水溶液に無機酸を添加した洗浄液を用
いると、その無機酸の作用により、光吸収層を浸透する
速度が大きくなり、他の部分との速度差を小さくして、
ガラスの不均一な腐蝕を軽減することができる。この効
果は、無機酸のうち塩酸が最も大きい。
【0031】金属部材の腐蝕については、弗化水素酸ま
たは酸性弗化アンモニウムの水溶液に無機酸を添加した
洗浄液を用いると、その無機酸が硝酸、硫酸、燐酸の場
合は、パネルに設けられているスタッドピンやファンネ
ルに設けられている陽極端子などの金属部材を大幅に腐
蝕する。しかし塩酸については、その腐蝕の増大が少な
く、特に添加量が比較的少ない場合は、逆に金属部材の
腐蝕を抑制する。
【0032】以上要するに、弗化水素酸または酸性弗化
アンモニウムの水溶液に無機酸を添加した洗浄液を用い
て、カラーブラウン管バルブのパネル部またはその部品
であるパネルおよびファンネルを洗浄する場合、洗浄液
がガラス部分と接触するだけの洗浄では、無機酸の添加
量を多くすることにより、洗浄速度、ガラスの不均一な
腐蝕、洗浄液の寿命などを大幅に改善でき、洗浄液がガ
ラス部分と金属部材の両方に接触する洗浄では、塩酸を
添加することにより、金属部材の不所望の腐蝕を抑制し
てガラス部分の腐蝕を大幅に改善できる。
【0033】以下、具体的な実施例について説明する。
【0034】実施例1.14インチカラーブラウン管の
部品であるパネルの内面に形成された光吸収層と3色蛍
光体層とからなる蛍光体スクリーンを除去してパネルを
再生するため、無機酸として、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸
などを添加した弗化水素酸の15%水溶液を洗浄液とし
て洗浄した結果を表1に、無機酸を添加しない弗化水素
酸のみの水溶液からなる従来の洗浄液で洗浄した結果と
比較して示す。
【表1】 この表1は、洗浄液として未使用の新品洗浄液と更新時
期のきた老朽洗浄液の2種類の洗浄液を用い、パネル1
個当りの洗浄時間を10秒として、洗浄液の濃度調整を
おこなうことなく20個のパネルを連続して洗浄した結
果である。またスタッドピンの溶解量については、測定
の便宜上、洗浄時間を10分とした。
【0035】まず汚れについては、従来の新品洗浄液で
も、汚れ不良は発生しなかったが、老朽洗浄液では、汚
れ不良が発生した。これに対して、無機酸を添加した洗
浄液は、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸のいずれの場合につい
ても、汚れ不良は発生しなかった。これは、無機酸を添
加しない従来の洗浄液は、老朽化するにしたがって、洗
浄能力が低下するが、無機酸の添加により弗化水素酸の
洗浄能力が向上することを示している。
【0036】またガラスの不均一な腐蝕については、従
来の洗浄液は、新品でも中程度の不均一な腐蝕が生じ、
老朽化すると、その不均一な腐蝕がますます大きくなっ
て、パネルを不良にしたが、無機酸を添加した洗浄液
は、いずれの無機酸についても、不均一の程度は小さ
く、特に老朽洗浄液でも、新品洗浄液と遜色なく、パネ
ルを不良にすることはなかった。これは、洗浄液に無機
酸を添加すると、洗浄液の蛍光体スクリーン浸透速度が
速くなり、弗化水素酸のみの洗浄液では、光吸収層や、
光吸収層と3色蛍光体層との重なり部分やその他の汚れ
部分など、洗浄液の浸透が遅れる部分も、無機酸の添加
により浸透が向上し、浸透速度差が小さくなってパネル
の内面に凹凸を形成しにくくなるためである。
【0037】上記洗浄液の浸透速度差を確認するため、
内面の全面に光吸収塗料を塗布して最も浸透速度を遅く
する光吸収層を形成したパネルと何も塗布しないパネル
とについて調査したところ、無機酸を添加しない従来の
洗浄液では、両者の差が大きく、老朽化した洗浄液では
さらにその差が大きくなった。しかし無機酸を添加した
洗浄液では、未使用の新品洗浄液の光吸収層浸透速度
は、無機酸を添加しない従来の新品洗浄液の浸透速度よ
りも大きく、しかも老朽化しても、その浸透速度がほと
んど変化しないことが確認された。
【0038】またスタッドピンの腐蝕については、無機
酸を添加しない従来の洗浄液は、スタッドピンを腐蝕す
るが、洗浄が正常な場合は、その腐蝕はほとんど問題と
ならない。しかしパネルの再生が繰返されたり、長時間
洗浄液と接触したり、再生されたパネルとカラーブラウ
ン管製造工程のばらつきとの相乗作用などにより、スタ
ッドピンの表面に形成されている酸化膜やその上に塗布
された導電膜が脱落すると、その脱落片が電子銃などに
付着して、カラーブラウン管の特性を損ねる。またスタ
ッドピンに微細な溝状の傷が生じて、パネルとファンネ
ルとの封着工程や排気工程での熱衝撃により、パネルが
破損するなどの問題が生ずる。しかし無機酸として塩酸
を添加した洗浄液によれば、スタッドピンの腐蝕は大幅
に軽減され、上記従来の洗浄液で生じた問題を少なくす
ることができる。
【0039】しかし塩酸以外の硝酸、硫酸、燐酸を添加
した洗浄液は、逆にスタッドピンの腐蝕を増大させるの
で、これら洗浄液は、スタッドピンの設けられているパ
ネル内面の洗浄には適さない。
【0040】また洗浄液の寿命については、溶質が増加
して汚れ不良やガラスの不均一な腐蝕不良などが発生す
るところまで老朽化が進み、濃度調整などをおこなって
も、回復しない時点が洗浄液の寿命であり、この場合、
更新が必要となる。しかし無機酸を添加した洗浄液は、
老朽化が進んでも、汚れ不良やガラスの不均一な腐蝕不
良などが発生しにくいので、長時間使用可能な長寿命洗
浄液とすることができる。したがってパネルに付着して
持出される分を補給し、適宜濃度を調整し、洗浄により
生ずるスラッジを定期的に除去することにより、洗浄液
を更新することなく、長時間継続して使用することがで
きる。このことは、一定の溶質量の下で安定した洗浄が
できることを意味し、無機酸を添加しない従来の洗浄液
の更新から老朽化に至る間に受ける洗浄能力の変動によ
る被洗浄物の品位のばらつきや管理の複雑化を回避する
ことができる。また洗浄液が老朽化しても、被洗浄物の
品位や洗浄能力が低下しないことから、生産性を上げた
り、洗浄液の濃度を低くして材料効率を高めることも可
能である。またスタッドピンの腐蝕を許容範囲に抑える
まで無機酸の添加量を多くして、その効果を最大限に大
きくすることも可能である。
【0041】実施例2.14インチカラーブラウン管バ
ルブのパネル部の外面に形成された有機珪素を主成分と
する材料からなる反射帯電防止膜を除去してバルブを再
生するために無機酸として、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸な
どを添加した酸性弗化アンモニウムの15%水溶液を洗
浄液として洗浄した結果を表2に、無機酸を添加しない
酸性弗化アンモニウムのみの水溶液からなる従来の洗浄
液で洗浄した結果と比較して示す。
【表2】 この表2は、洗浄液として未使用の新品洗浄液と更新時
期のきた老朽洗浄液の2種類の洗浄液を用い、パネル1
個当りの洗浄時間を1分として、洗浄液の濃度調整をお
こなうことなく20個のパネル部を連続して洗浄した結
果である。またパネル部の外側面に取付けられた緊張帯
については、パネル外面側の10mmが洗浄液に接触する
状態で洗浄した結果である。
【0042】まず汚れについては、反射帯電防止膜が有
機珪素を主成分とする材料から形成されているため、洗
浄における汚れは、その被膜の粉砕されたもの、未硬化
のもの、分解生成物に至るまでの各種有機珪素の汚れが
主である。これら有機珪素の汚れは、非常に薄くて透明
であり、見えないので、有機珪素の発水性を利用してそ
の大小により有機珪素の有無を判定した。また有機珪素
の汚れの程度は、汚れの厚さが厚いほど発水性も大きい
ので、発水性の小さいものを軽度の汚れ、発水性の大き
いものを重度の汚れとした。
【0043】この有機珪素の汚れは、従来の洗浄液で
は、新品洗浄液の場合でも、軽度の汚れが100%、重
度の汚れが10%発生し、老朽洗浄液では、軽度の汚れ
が100%、重度の汚れが70%発生している。これに
対して、無機酸として塩酸、硝酸、硫酸を添加した洗浄
液は、新品洗浄液の場合、10〜20%、老朽洗浄液で
も、30〜60%と少なく、重度の汚れは、全く発生し
なかった。これは、ガラスと有機珪素双方が珪素基をも
ち、きわめて親和性が大きいために、従来の洗浄液で
は、洗浄液の洗浄により剥離しても、その後の水洗過程
で再結合することが原因であるが、無機酸を添加する
と、ガラスと有機珪素液との結合が阻止され、洗浄液で
洗浄したのちの水洗過程で、遊離した有機珪素をよく洗
い落とすことができるためである。なお、この洗浄作用
は、無機酸の濃度が高いほど大きいが、無機酸の濃度が
高くなると、緊張帯の腐蝕が増加するので、無機酸の添
加量は、必要最低限に止どめることが望ましい。
【0044】また洗浄能力については、ガラスの溶解量
は、酸性弗化アンモニウの濃度が高いほど大きく、同一
濃度では、無機酸を添加しない洗浄液よりも、無機酸を
添加した洗浄液の方が大きい。一方、洗浄能力は、この
ガラスの溶解量にほぼ比例するので、無機酸を添加しな
い洗浄液よりも、無機酸を添加した洗浄液の方が大き
い。したがって無機酸を添加した洗浄液は、生産速度を
上げたり、濃度を下げて、洗浄品位や材料能率を向上す
る余地がある。
【0045】また緊張帯の腐蝕については、無機酸を添
加しない洗浄液は、緊張帯を腐蝕するので、濃度を上げ
ると、その腐蝕量が増大し、緊張帯の機能を損ねる危険
性が大きくなる。これに対して、無機酸を添加した洗浄
液は、塩酸を添加した場合は、その添加量が比較的少な
いときは、腐蝕を軽減する効果があり、濃度を高くして
も、腐蝕量の増加は、比較的少ない。しかし塩酸以外の
無機酸の添加は、腐蝕量の増加がきわめて大きくなるた
め、洗浄液が緊張帯に接触しない状態でなければ使用で
きない。また無機酸を添加した洗浄液は、濃度管理をす
れば、老朽化が進んでも汚れ不良を生ずることがなく、
また洗浄能力も低下しないので、洗浄液の寿命が長い。
【0046】実施例3.14インチカラーブラウン管の
部品であるファンネルの内面に形成された内面導電膜を
除去してファンネルを再生するため、無機酸として、塩
酸、硝酸、硫酸などを添加した弗化水素酸の15%水溶
液を洗浄液として洗浄した結果を表3に、無機酸を添加
しない弗化水素酸からのみなる従来の洗浄液で洗浄した
結果と比較して示す。
【表3】 この表3は、洗浄液として未使用の新品洗浄液と更新時
期のきた老朽洗浄液の2種類の洗浄液を用い、ファンネ
ル1個当りの洗浄時間を30秒として、洗浄液の濃度調
整をおこなうことなく20個のパネルを連続して洗浄し
た結果である。また陽極端子の溶解量については、測定
の便宜上、洗浄時間を10分とした。
【0047】まず汚れについては、従来の新品洗浄液で
も、汚れ不良は発生しなかったが、老朽洗浄液では、汚
れや洗浄不足のために汚れ不良が発生した。これに対し
て、無機酸を添加した洗浄液は、塩酸、硝酸、硫酸のい
ずれの場合も、新品洗浄液は勿論、老朽洗浄液でも、汚
れや洗浄不足の程度が軽く、汚れ不良は発生しなかっ
た。また無機酸を添加した洗浄液は、ガラスの溶解量が
大きく、特に老朽洗浄液でも、洗浄能力が低下せず、洗
浄液の寿命が長いなどの結果が得られた。さらに特に塩
酸を添加した洗浄液では、陽極端子の腐蝕量が小さいと
いう結果が得られた。しかし塩酸以外の無機酸を添加し
た洗浄液については、陽極端子の腐蝕量が大きくなるの
で、この場合は、陽極端子を被覆するなどの手段が必要
である。
【0048】なお、上記実施例では、パネルの内面に形
成された蛍光体スクリーンを除去してパネルを再生する
場合、カラーブラウン管バルブのパネル部の外面に形成
された有機珪素を主成分とする材料からなる反射帯電防
止膜を除去してバルブを再生する場合、およびファンネ
ルの内面に形成された内面導電膜を除去してファンネル
を再生する場合について説明したが、この発明は、パネ
ルやファンネルの接合面の洗浄など、他の洗浄工程にも
有効である。またこの場合、弗化水素酸、酸性弗化アン
モニウムのいずれも使用可能である。
【0049】また上記実施例では、ガラスを溶解する弗
化水素酸または酸性弗化アンモニウム単独の水溶液に無
機酸を添加した場合について説明したが、これらガラス
を溶解する弗化水素酸および酸性弗化アンモニウムの混
合水溶液に無機酸を添加したり、あるいは弗化水素酸ま
たは酸性弗化アンモニウムの単独またはその混合水溶液
に2種以上の無機酸を添加して用いることも任意であ
る。
【0050】なお、上記実施例では、カラーブラウン管
バルブのパネル部またはその部品であるパネルやファン
ネルの洗浄について説明したが、この発明は、カラーブ
ラウン管以外のブラウン管バルブの洗浄にも適用可能で
ある。
【0051】
【発明の効果】ブラウン管バルブのガラス製パネル部ま
たはブラウン管バルブの部品であるガラス製パネルおよ
びガラス製ファンネルを、ガラスを溶解する弗化水素
酸、酸性弗化アンモニウムの少なくとも1種の水溶液に
ガラスを溶解しない無機酸を添加してなる洗浄液を用い
て洗浄すると、無機酸の作用により、洗浄速度の増加、
洗浄能力の向上、ガラスの不均一な腐蝕の軽減、洗浄液
の長寿命化などが得られる。特に無機酸として塩酸を添
加してなる洗浄液を用いると、パネルに設けられている
スタッドピンやファンネルに設けられている陽極端子、
防爆のための緊張帯などの金属部材の腐蝕を軽減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるカラーブラウン管の
製造方法を示す図である。
【図2】カラーブラウン管の構成を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弗化水素酸、酸性弗化アンモニウムの少
    なくとも1種の水溶液にガラスを溶解しない無機酸を添
    加してなる洗浄液によりガラス素地の表面層を溶解し、
    上記ガラス素地の表面に付着している付着物を分離した
    のち、水洗して上記付着物を洗い落とすことにより、ブ
    ラウン管バルブのガラス製パネル部またはブラウン管バ
    ルブの部品であるガラス製パネルまたはガラス製ファン
    ネルを清浄化または再生することを特徴とするブラウン
    管の製造方法。
  2. 【請求項2】 弗化水素酸、酸性弗化アンモニウムの少
    なくとも1種の水溶液に無機酸として塩酸を添加してな
    る洗浄液によりガラス素地の表面層を溶解することを特
    徴とする請求項1記載のブラウン管の製造方法。
JP14839394A 1994-06-30 1994-06-30 ブラウン管の製造方法 Pending JPH0817348A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002069493A (ja) * 2000-08-30 2002-03-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガラスの洗浄方法
KR100810196B1 (ko) * 2006-06-27 2008-03-06 한경덕 시알티용 디스플레이 패널의 내면복합코팅막의 박리세정용조성물

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