JP2000227600A - 液晶表示セルの製造方法 - Google Patents

液晶表示セルの製造方法

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JP2000227600A
JP2000227600A JP11341047A JP34104799A JP2000227600A JP 2000227600 A JP2000227600 A JP 2000227600A JP 11341047 A JP11341047 A JP 11341047A JP 34104799 A JP34104799 A JP 34104799A JP 2000227600 A JP2000227600 A JP 2000227600A
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sealant
substrate
liquid crystal
crystal display
curing
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Hiroshi Otaguro
洋 大田黒
Kazuyoshi Okano
和佳 岡野
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シール剤を硬化させて基板を封着する工程で、
形成されたシールの破断あるいはシール中における気泡
の発生を防止し、信頼性の向上した液晶表示セルを製造
可能な製造方法を提供することにある。 【解決手段】アレイ基板10に、表示領域10aの外側
を囲むようにシール剤42を塗布した後、所定の隙間を
置いてアレイ基板と対向基板12とを対向配置する。続
いて、アレイ基板および対向基板を加圧しながら加熱し
てシール剤を硬化させ、基板同士を封着する。その後、
液晶注入口44を通して、アレイ基板と対向基板との隙
間に液晶組成物を封入する。シール剤として、シール剤
硬化工程の間、110ポイズ以上の粘度を維持するシー
ル剤を用いる。シール剤の粘度は、主成分として分子量
の大きい樹脂を使用する、溶剤として沸点が低いものを
使用する、常温で液状の硬化剤を使用する、等により調
整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示セルの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、薄型軽量、低消費電力
等の利点を有することから、ノート型やサブノート型な
ど携帯用のパーソナルコンピュータの表示装置として、
広く用いられている。そして、近年、パーソナルコンピ
ュータの性能向上に伴い、液晶表示装置には、表示容量
や表示面積の拡大、画質の向上が要求されている。
【0003】通常、液晶表示装置では、スペーサを介し
て対向配置された2枚の絶縁基板、例えば、ガラス基板
が、シール剤により貼り合わせられ、かつ、これらのガ
ラス基板間に液晶が挟持された構造の液晶表示セルを有
している。このような液晶表示セルは、以下に示すよう
にして組み立てられる。
【0004】すなわち、まず、互いに対向して配置され
た上下一対のステージに、2枚のガラス基板をそれぞれ
吸着させて保持する。例えば、下ステージには、主面に
多数の電極(走査電極および信号電極)が形成され、か
つ表示領域の外側の周辺領域にシール剤が矩形枠状に塗
布された第1ガラス基板が、電極およびシール剤の形成
面を上に向けて保持される。また、この第1ガラス基板
の上面には、ガラス基板間のギャップ(間隙)を保持す
るためのスペーサ、例えば、プラスチックビーズ、が配
置される。一方、上ステージには、主面に対向電極およ
びカラーフィルタ等が形成された第2ガラス基板が、下
向きに吸着、保持される。
【0005】次いで、下ステージおよび上ステージにそ
れぞれ保持された第1ガラス基板と第2ガラス基板とを
重ね、X、Y、θ方向にそれぞれ移動させて位置合わせ
を行なった後、2枚のガラス基板がずれないように、紫
外線硬化型の接着剤等により、互いに仮固定する。以
下、これを、セル組立体と称する。
【0006】続いて、2枚のガラス基板間のギャップが
所定の値となるように、セル組立体を加圧しながら加熱
してシール剤を硬化させ、2枚のガラス基板を封着す
る。そして、得られた空のセル内に、液晶組成物を注入
した後、液晶注入口を紫外線硬化樹脂等の封止材により
封止する。
【0007】近年、このような液晶表示セルの製造方法
においては、シール剤を加熱硬化させて2枚のガラス基
板を封着する工程で、新しい方式が採用されている。す
なわち、従来は、数10枚(組)のセル組立体をプレス
治具の中に重ねて配置し、加圧しながら熱風循環式オー
ブンで加熱するか、あるいは遠赤外線ヒータを用いて加
熱する方法が採られていたが、最近では、セル組立体を
1枚ずつ大気圧により加圧しながら加熱する、エアー加
圧方式を用いた枚葉封着と言われる方法が採られてい
る。
【0008】このような枚葉封着方法では、ガラス基板
間のギャップ精度が良くなり、液晶表示装置の画質を向
上させることができる。また、セル組立体の加熱を一枚
ずつ行なうため、熱効率が良く、短時間でシール剤を硬
化させることができるという利点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
枚葉封着方法では、急激な昇温を行った場合に、セル組
立体内部の気体の影響により、シール剤が破断する、あ
るいはシール剤の層中に気泡が生じる等によって、基板
間の封着強度が低下するなど、液晶表示セルの信頼性が
低下するという問題があった。
【0010】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、シール剤を硬化させて基板を封
着する工程で、形成されたシールの破断あるいはシール
中における気泡の発生を防止し、信頼性の向上した液晶
表示セルを製造可能な製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る液晶表示セルの製造方法は、第1基
板の表面に、表示領域の外側を囲むようにシール剤を塗
布する工程と、上記第1基板の上記表面と所定の間隔を
置いて第2基板を対向配置する工程と、上記第1および
第2基板を加圧しながら加熱して上記シール剤を硬化さ
せ、上記第1基板と上記第2基板とを封着するシール剤
硬化工程と、上記第1基板と上記第2基板との間に液晶
組成物を封入する工程と、を備え、上記シール剤とし
て、上記シール剤硬化工程の間、110ポイズ以上の粘
度を維持するシール剤を用いている。
【0012】また、この発明に係る液晶表示セルの製造
方法によれば、上記シール剤として、上記シール剤硬化
工程の間、広がり速度が4μm/sec以下となるシー
ル剤を用いている。
【0013】本発明において、シール剤硬化の全工程を
通してのシール剤の粘度を、110ポイズ(poise )以
上と限定したのは、以下に示す理由による。
【0014】すなわち、シール剤硬化工程で形成された
シールが破断ある、あるいはシール中に気泡が発生する
原因は、温度の急上昇に伴ってシール剤の粘度が急激に
低下し、かつ熱により膨張したセル内の気体が、注入口
からの膨出だけでは問に合わずに、粘度が低下したシー
ル剤の層を突き破って外に出ようとすることに因るもの
と考えられる。したがって、シール剤硬化の全工程を通
して、シール剤が、セル内の気体の熱膨張の圧力に十分
に耐えられる粘度を持っている場合、シール剤層におけ
る気泡の発生等が完全に防止されると考えられる。
【0015】そして、本発明者等は種々の実験を行なっ
た結果、シール剤の粘度を110ポイズ以上に設定する
ことにより、シール剤層はセル内の気体の熱膨張に耐え
られる、つまり、気体を通さない、ことを見出した。
【0016】シール剤硬化工程で常に110ポイズ以上
の粘度を維持するシール剤は、従来から使用されている
エポキシ系またはフェノール系などの樹脂組成物に、改
良を加えることにより得られる。
【0017】すなわち、従来のシール剤において、昇温
により粘度が低下する要因は、 1)主剤のエポキシ樹脂等の分子量が小さく、常温での
粘度が低い。 2)配合された溶剤の沸点が高く、封着前に行なうプレ
キュア工程で溶剤が十分に蒸発しないため、シール剤の
粘度が低くなる。 3)常温で固体の硬化剤が使用されており、加熱により
硬化剤が一時的に溶融して液体になるため、シール剤全
体の粘度が低下する。 等であると考えられる。
【0018】したがって、 1)主剤のエポキシ樹脂を、従来のビスフェノールF型
のものから、分子量の大きいビスフェノールA型のもの
に変更する。 2)溶剤を、従来のものより沸点の低いものに代える。 3)硬化剤として、常温で液状のものを使用する。 等から、1つまたは2つ以上の改良案を選択することに
より、シール剤硬化工程の加熱温度域、例えば、10〜
120℃で、常に110ポイズ以上の粘度を有するシー
ル剤が得られる。
【0019】本発明において、シール剤硬化工程でのシ
ール剤の昇温速度は、5〜30℃/minとすることが
望ましく、更に好ましくは、7〜14℃/minとす
る。シール剤の昇温速度が5℃/min未満では、室温
から昇温を始めて硬化終了までに時間がかかり過ぎ、生
産性が低下する。反対に、昇温速度が30℃/minを
越える場合には、セル組立体の表裏の温度差の影響等に
よりセル組立体に歪みが生じ、位置合わせ精度を損なう
場合がある。
【0020】1対の基板ごとに封着を行なう枚葉封着方
法では、昇温速度が5〜30℃/minと速いことか
ら、本発明は特に有効である。また、枚葉封着方法にお
いては、大気圧により加圧を行なうエアー加圧方式を用
いることにより、基板面内での圧力分布を均一にするこ
とができる。
【0021】本発明の液晶表示セルの製造方法において
は、シール剤の加熱硬化による基板の封着工程で、昇温
速度が5〜30℃/minの比較的急激な加熱昇温を行
っても、シール剤が常に110ポイズ以上の十分な粘度
を保持しているため、シール剤層は、セル内の気体の熱
膨張の圧力に十分に耐えることができる。したがって、
シール剤層に気泡が生じることがなく、信頼性の高い液
晶表示セルを歩留まり良く製造することができる。
【0022】また、本発明の液晶表示セルの製造方法に
よれば、シール剤硬化工程において、シール剤の広がり
速度を4μm/sec以下とすることにより、セル内の
ガスを、シール剤の層を突き破らずに、注入口を通って
外部に排出させることができる。これにより、シール剤
層における気泡の発生あるいはシール剤層の破壊を生じ
ることがなく、信頼性の高い液晶表示セルを歩留まり良
く製造することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態に係る液晶表示セルの製造方法について
詳細に説明する。
【0024】まず、本製造方法によって製造される液晶
表示セルの構成について説明する。図1ないし図3に示
すように、液晶表示セルはアクティブマトリックス型の
液晶表示セルであり、互いに対向して配設された矩形状
のアレイ基板10および対向基板12を備え、これらの
基板間に液晶組成物14が封入されている。
【0025】アレイ基板10は絶縁基板として矩形状の
ガラス基板16を備え、このガラス基板の表面上には矩
形状の表示領域10aが設けられている。表示領域10
aには、多数の走査線18および図示しない信号線がマ
トリックス状に形成されているとともに、各走査線と信
号線とで囲まれた領域にはITOからなる画素電極20
が形成されている。各画素電極20は、薄膜トランジス
タ(以下TFTと称する)22を介して信号線に電気的
に接続されている。
【0026】画素電極20の下方には補助容量線24が
形成されている。そして、走査線18、信号線、画素電
極20、TFT22を覆うように配向膜26が形成され
ている。
【0027】一方、対向基板12は絶縁基板として矩形
状のガラス基板30を備え、このガラス基板の表面上に
は矩形状の表示領域12aが設けられている。表示領域
12aには、カラーフィルタとして機能する赤の着色層
34R、緑の着色層34G、青の着色層34B、および
ブラックマトリックス32が形成されている。また、上
記のような着色層34R、34G、34Bを重ねること
により、対向基板12側からほぼ垂直に突出した柱状の
スペーサ36が多数一体的に形成されている。これらの
スペーサ36は遮蔽層32上に形成されているととも
に、アレイ基板10側の非画素部の内、走査線18と対
向する位置に形成されている。
【0028】また、ブラックマトリクス32、着色層3
4R、34G、34B上には、ITOからなる対向電極
38が形成され、更に、対向電極上に配向膜40が形成
されている。
【0029】上記のように構成されたアレイ基板10お
よび対向基板12は、シール剤42を介して周縁部同士
が互いに貼り合わされている。シール剤42は、アレイ
基板10および対向基板12の表示領域10a、12a
を囲むように塗布され、矩形枠状のシールを形成してい
る。そして、各スペーサ36の延出端はアレイ基板10
側の走査線18上の部分に接触している。それにより、
アレイ基板10および対向基板12は所定のギャップ、
例えば、5μm、を保って対向している。
【0030】そして、アレイ基板10と対向基板12と
の間には、シール剤42からなるシールに形成された注
入口44を通して、液晶組成物14が注入されている。
液晶注入後、注入口44は封止材により封止されてい
る。
【0031】次に、以上のように構成された液晶表示セ
ルの製造方法について説明する。まず、図2に示すよう
に、上述した構成を有するアレイ基板10および対向基
板12をそれぞれ1枚ずつ用意する。そして、アレイ基
板10の主面上に、表示領域10aを囲むようにシール
剤42を塗布し、矩形枠状のシール(シール剤層)を形
成する。シール剤42によって形成されたシールの幅
は、例えば約200μm、高さは25μmに設定されて
いる。なお、シールの一部には、液晶注入口44が設け
られている。
【0032】ここで、シール剤42としては、分子量22
8.291 のビスフェノールA型エポキシ樹脂(C1516
2 )に、硬化促進剤としてアミン系化合物と、溶剤とし
てプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート
(沸点162℃)と、更に、フィラー等とを、それぞれ
混合して調製したものを用いている。
【0033】このシール剤42の動的粘弾性特性(複素
粘性率ηおよび損失正接tan δ)を測定した結果を、図
4に示す。また、比較のために、従来から使用されてい
るシール剤の動的粘弾性特性を測定した結果を、図5に
示す。なお、従来のシール剤としては、分子量200.237
のビスフェノールF型エポキシ樹脂(C13122
に、硬化剤としてアジピン酸ジヒドラジドと、硬化促進
剤として尿素系化合物と、溶剤としてメチルカルビトー
ル(沸点194℃)と、をそれぞれ加えて混合したもの
を使用した。
【0034】ここで、動的粘弾性特性の測定は、以下に
示すようにして行なった。まず、薄く広げたシール剤の
試料を、約5分ごとに数回撹絆しながら85℃で20分
間加熱し、溶剤を除去した後、以下の測定装置および条
件で、複素粘性率ηおよび損失正接tan δをそれぞれ測
定した。
【0035】 測定装置 MR−300 ソリキッドメータ(レオ
ロジ社製) 測定システム 平行円板(パラレル・プレート)型(円
板の直径1.8mm、ギャップ約0.5mm) 温度範囲 25℃(室温)〜160℃付近 昇温速度 10℃/min 振幅 0.5deg 周波数 0.5Hz ワイヤー 直径1.0mm 測定雰囲気 Nガス気流中 図4に示すように、本実施の形態で調製されたシール剤
42の粘度は、加熱により低下するが、封着工程での泡
の発生が危倶される粘度である110ポイズまでは低下
していないことがわかる。これに対して、図5に示すよ
うに、従来のシール剤では、50〜120℃の範囲で、
粘度が110ポイズよりも小さくなることが分かる。
【0036】また、本実施の形態で調製されたシール剤
42の広がり速度を、昇温速度10℃/min、圧力
0.4kgf/cmの条件で測定した。測定結果を、
図6に示す。
【0037】この図から、シール剤の広がり速度を4μ
m/sec以下(例えば3.8μm/sec)とするこ
とにより、比較的急激な加熱昇温(昇温速度10℃/m
in)を加えても、シール剤層に気泡が生じないことが
わかる。
【0038】本製造方法においては、以上のように調製
されたシール剤42をアレイ基板10の表示領域10a
の周辺領域に、公知の方法によって塗布した後、アレイ
基板の上に対向基板12を重ねて位置合わせし、両基板
を接着剤等により仮固定して、セル組立体を作製する。
【0039】次いで、枚葉封着装置を使用し、セル組立
体を例えば、室温で600gf/cmまで加圧し、し
かる後、初期温度25℃(室温)〜終温度160℃ま
で、昇温速度10℃/minの条件で昇温し、全体とし
て23分間加熱し、シール剤42を硬化させた。そし
て、真空破壊後に室温まで冷却し、セル組立体を完成さ
せた。この際、シール剤42層の破断や層中への気泡の
発生は全くなかった。
【0040】次いで、得られたセル組立体の空セル内
に、シール剤層の液晶注入口44から液晶組成物14を
注入した後、注入口44を紫外線硬化樹脂等の封止材に
より封止する。これにより、液晶表示セルが完成する。
【0041】本実施の形態では、枚葉封着装置として、
例えば、セル組立体を密閉された容器に入れ内部を真空
に吸引することによってセル組立体を加圧する、真空加
圧方式の封着装置を使用することができる。
【0042】すなわち、この枚葉封着装置は、図7に示
すように、真空引き孔1を有する金属、ガラス、セラミ
ック等から成る板状の下治具2と、この下治具2の上面
にセットされたセル組立体3の上面に被着される上治具
4と、下治具2と上治具4とにより形成される密閉空間
の内部を、下治具に設けられた真空引き孔1を介して真
空排気するための図示しない真空ポンプと、加熱手段と
して機能する上下一対の板状の電熱ヒータ5と、および
電熱ヒータ5の加熱温度をコントロールするための加熱
制御部6と、を備えている。
【0043】上治具4は、セル組立体3の上部を密接し
て覆う矩形状の加圧シート7と、この加圧シート7の周
縁部を保持した矩形状の外枠8と、外枠8の周端部から
下治具2に接するように垂設された密閉用のパッキン9
と、を備えている。
【0044】そして、上記枚葉封着装置においては、セ
ル組立体3を下治具2および上治具4で保持した後、下
治具2と上治具4とにより形成される密閉空間を真空排
気してセル組立体3を加圧する。この状態で、一対の電
熱ヒータ5によって上下からセル組立体3を加熱するこ
とにより、シール剤42を加熱硬化し、アレイ基板10
および対向基板12同士を封着する。
【0045】加熱手段としては、上下治具2、4の外側
にそれぞれ配置される電熱ヒーター5に代えて、上下治
具全体を、熱風循環式オーブンまたは遠赤外線オーブン
に入れて、加熱しても良い。
【0046】また、このような枚葉封着装置において
は、電熱ヒーター5による加熱温度を加熱制御部6でコ
ントロールすることにより、セル組立体3の昇温速度を
前述したように調整しているが、下治具2を構成する金
属、ガラス、セラミック等の材料および下治具2の厚さ
を変え、その熱容量を変化させることで、昇温速度を調
整することも可能である。この場合、加熱剤御部6の構
成をより簡略化することができるという利点がある。
【0047】さらに、枚葉封着装置の下治具2として
は、図8および図9に示すように、矩形板の中央部に矩
形状の開口2aを有した枠状とし、その内周面の全周に
亘って、ヒダ状のパッキン11を取付けたものを使用す
ることができる。下治具2の開口2aは、セル組立体3
より小さい寸法に形成され、パッキン11は、例えば軟
質のシリコンゴムのような柔軟な材料で構成されてい
る。そして、加熱硬化工程時、セル組立体3は、その周
縁部が下治具2の上面に載せられ、パッキン11はセル
組立体3の下面に気密に接触する。
【0048】また、このような枠状の下治具2として、
図10に示すように、セル組立体3より1回り大きな寸
法の開口2aを備えたものを使用することもできる。こ
の場合、セル組立体3は、開口2aの内周面に取着され
たパッキン11上に載せられる。パッキン11は、セル
組立体3を上に載せても十分に支持することができるよ
うに、硬めのゴム、例えば、フッ素ゴム、シリコンゴ
ム、シリコンスポンジにより形成されている。
【0049】なお、上記のような枠状の下治具2を備え
た枚葉封着装置の他の構成は、図7に示す装置と同様で
あり、その詳細な説明は省略する。
【0050】上記構成の枚葉封着装置を用いてシール剤
42の加熱硬化工程を行う場合、下治具2は中央部が開
口し、封着すべきセル組立体3の下面は開口2aを通し
て露出しているため、電熱ヒータ5によってセル組立体
3を効率よく加熱することができる。同時に、開口2a
を設けることにより下治具2の熱容量が低減するため、
セル組立体3の加熱効率がさらに向上する。また、ヒダ
状のパッキン11がセル組立体3の下面に密接して、下
治具2とセル組立体3との隙間を気密に閉塞するため、
セル組立体3に多少の凹凸や反りがあっても、密閉性が
良好で空気漏れが生じることがない。そのため、セル組
立体3に対する安定的な真空加圧が可能である。
【0051】更に、図10に示す枚葉封着装置では、セ
ル組立体3が内周側パッキン11のみと接触し、セラミ
ック等で構成される下治具2に接触していないため、セ
ル組立体3の面内温度分布をより均一にすることがで
き、基板間の位置ずれ等の発生を防止することができ
る。
【0052】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、上記実施の形態では、シール剤として、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂を主成分とし、硬化促
進剤としてアミン系化合物と、溶剤としてプロピレング
リコールモノエチルエーテルアセテートとをそれぞれ含
む樹脂組成物を使用した例について説明したが、本発明
に使用するシール剤は、このような樹脂組成物に限定さ
れない。すなわち、基板封着工程における温度域(50
〜120℃)で、常に110ポイズ以上の粘度を有する
ものであれば、主成分である樹脂の分子量、硬化剤およ
び溶剤の種類並びにその配合割合などの異なる樹脂組成
物も、シール剤として同様に使用することができる。
【0053】更に、シール剤は、熱硬化型に限らず、紫
外線硬化型や紫外線・熱硬化型などの樹脂を主成分とす
るシール剤を使用しても、同様の効果を得ることができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、シール剤を硬化させて基板を封着する工程で、形成
されたシールの破断あるいはシール中における気泡の発
生を防止し、信頼性の向上した液晶表示セルを製造可能
な製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る製造方法により製
造される液晶表示セルを示す斜視図。
【図2】上記液晶表示セルの分解斜視図。
【図3】上記液晶表示セルの断面図。
【図4】上記実施の形態に係る製造方法に用いるシール
剤の動的粘弾性特性を示すグラフ。
【図5】従来から使用されているシール剤の動的粘弾性
特性を示すグラフ。
【図6】上記実施の形態に使用するシール剤の広がり速
度を示すグラフ。
【図7】上記実施の形態で使用する枚葉封着装置の構造
を概略的に示す断面図。
【図8】本発明で使用する枚葉封着装置の他の下治具を
示す斜視図。
【図9】図8の線A−Aに沿った断面図。
【図10】上記枚葉封着装置における下治具の変形例を
示す、図9に対応の断面図。
【符号の説明】
2…下治具 3…セル組立体 4…上治具 5…電熱ヒータ 10…アレイ基板 10a…表示領域 12…対向基板 14…液晶組成物 16、30…ガラス基板 42…シール剤

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1基板の表面に、表示領域の外側を囲む
    ようにシール剤を塗布する工程と、 上記第1基板の上記表面と所定の間隔を置いて第2基板
    を対向配置する工程と、 上記第1および第2基板を加圧しながら加熱して上記シ
    ール剤を硬化させ、上記第1基板と上記第2基板とを封
    着するシール剤硬化工程と、 上記第1基板と上記第2基板との間に液晶組成物を封入
    する工程と、を備え、 上記シール剤として、上記シール剤硬化工程の間、11
    0ポイズ以上の粘度を維持するシール剤を用いることを
    特徴とする液晶表示セルの製造方法。
  2. 【請求項2】上記シール剤として、上記シール剤硬化工
    程の全工程を通して、広がり速度が4μm/sec以下
    となるシール剤を用いることを特徴とする請求項1に記
    載の液晶表示セルの製造方法。
  3. 【請求項3】上記シール剤硬化工程において、上記シー
    ル剤の昇温速度が5〜30℃/minとなるように上記
    第1および第2基板の少なくとも一方を加熱することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示セルの製造
    方法。
  4. 【請求項4】上記シール剤硬化工程において、上記シー
    ル剤の昇温速度が7〜14℃/minとなるように上記
    第1および第2基板の少なくとも一方を加熱することを
    特徴とする請求項3に記載の液晶表示セルの製造方法。
  5. 【請求項5】上記シール剤硬化工程において、加圧、加
    熱による上記第1基板と上記第2基板との封着を、これ
    ら一対の基板毎に別々に行なうことを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれか1項に記載の液晶表示セルの製造
    方法。
  6. 【請求項6】上記シール剤硬化工程後の上記第1基板と
    上記第2基板とのギャップを、3〜5μmとすることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の液
    晶表示セルの製造方法。
  7. 【請求項7】上記シール剤は、ビスフェノールA型エポ
    キシ樹脂を主成分としていることを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれか1項に記載の液晶表示セルの製造方
    法。
  8. 【請求項8】第1基板の表面に、表示領域の外側を囲む
    ようにシール剤を塗布する工程と、 上記第1基板の上記表面と所定の間隔を置いて第2基板
    を対向配置する工程と、 上記第1および第2基板を加圧しながら加熱して上記シ
    ール剤を硬化させ、上記第1基板と上記第2基板とを封
    着するシール剤硬化工程と、 上記第1基板と上記第2基板との間に液晶を封入する工
    程と、を備え、 上記シール剤として、上記シール剤硬化工程の間、広が
    り速度が4μm/sec以下となるシール剤を用いるこ
    とを特徴とする液晶表示セルの製造方法。
  9. 【請求項9】上記シール剤は、ビスフェノールA型エポ
    キシ樹脂を主成分としていることを特徴とする請求項8
    に記載の液晶表示セルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113826043A (zh) * 2019-07-01 2021-12-21 积水化学工业株式会社 显示元件用密封剂、上下导通材料及显示元件

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