JP2000234030A - Ptp包装体用フィルムおよびptp包装体密封部材 - Google Patents

Ptp包装体用フィルムおよびptp包装体密封部材

Info

Publication number
JP2000234030A
JP2000234030A JP11037145A JP3714599A JP2000234030A JP 2000234030 A JP2000234030 A JP 2000234030A JP 11037145 A JP11037145 A JP 11037145A JP 3714599 A JP3714599 A JP 3714599A JP 2000234030 A JP2000234030 A JP 2000234030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
ptp package
liquid crystal
copolymer
crystal polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11037145A
Other languages
English (en)
Inventor
Motonobu Furuta
元信 古田
Tozo Yamaguchi
登造 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP11037145A priority Critical patent/JP2000234030A/ja
Publication of JP2000234030A publication Critical patent/JP2000234030A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスバリア性、易開封性、柔軟性などに優れ
るPTP包装体用フィルム、並びに、易開封性に優れ、
用済み後の焼却処理の容易な構成をとり得るPTP包装
体密封部材を提供すること。 【解決手段】 溶融時に光学的異方性を示す液晶性ポリ
マーからなり、マイクロ波法によりフィルム面に垂直に
マイクロ波を照射した際に測定される透過マイクロ波強
度の最大値と最小値との比が1.2より大であるフィル
ムからなるPTP包装体用フィルム、並びに、溶融時に
光学的異方性を示す液晶性ポリマーからなり、マイクロ
波法によりフィルム面に垂直にマイクロ波を照射した際
に測定される透過マイクロ波強度の最大値と最小値との
比が1.2より大であるフィルムからなる層と、熱可塑
性樹脂(但し該液晶性ポリマーを除く)からなる層とが
積層してなる積層フィルムからなるPTP包装体用フィ
ルム。該PTP包装体用フィルムからなるPTP包装体
密封部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤、カプセル
剤、トローチ剤などの包装体である、プレス・スルー・
パック(PTP)包装体に適するフィルム、並びにPT
P包装体密封部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PTP包装体のブリスターフィルムは、
一般に、プラスチック製のフィルムやアルミ箔を、所定
の金型に密着させ、熱プレスや真空圧着法で得るか、ブ
リスター成形法などにより成形して得ることが出来、こ
れに、錠剤、カプセル剤、トローチ剤などの内容物を入
れ、アルミ箔あるいはシーラントとアルミ箔の積層フィ
ルムなどの密封部材でブリスターフィルムをシールする
ことでPTP包装体を得ることができる。しかしなが
ら、そのようなPTP包装体が必ずしも市場からの要求
を十分には満たしていないのが現状である。
【0003】例えば、ポリエチレンやポリプロピレンな
どのオレフィン系樹脂をPTP包装体用フィルムとして
用いた場合には、ガスバリア性能が悪く内容物が変質し
易いという問題点が市場から指摘されており、エチレン
−酢酸ビニル共重合体などを該包装体に用いた場合に
は、特に高湿度下でガスバリア性が悪くなるという問題
点が指摘されている。ポリ塩化ビニルあるいはポリ塩化
ビニリデンは、ガスバリア性が十分ではなく、廃棄時に
燃焼ガスの問題もある。またかかる熱可塑性樹脂フィル
ムを密封部材として用いた場合には、PTP包装体の開
封が困難となる場合もあった。
【0004】アルミ箔をPTP包装体の密封部材に用い
た場合、PTP包装体の易開封性は良好ではあるが、反
面、アルミ箔にピンホールが発生し易く、そのため内容
物が変質する、焼却処理が困難である、重いなどの問題
点が市場から指摘されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる実状に鑑み本発
明が解決しようとする課題は、ガスバリア性、易開封
性、柔軟性などに優れるPTP包装体用フィルム、並び
に、易開封性に優れ、用済み後の焼却処理の容易な構成
をとり得るPTP包装体密封部材を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明に到達し
た。即ち本発明は、溶融時に光学的異方性を示す液晶性
ポリマーからなり、マイクロ波法によりフィルム面に垂
直にマイクロ波を照射した際に測定される透過マイクロ
波強度の最大値と最小値との比が1.2より大であるフ
ィルムからなるPTP包装体用フィルム、並びに、溶融
時に光学的異方性を示す液晶性ポリマーからなり、マイ
クロ波法によりフィルム面に垂直にマイクロ波を照射し
た際に測定される透過マイクロ波強度の最大値と最小値
との比が1.2より大であるフィルムからなる層と、熱
可塑性樹脂(但し該液晶性ポリマーを除く)からなる層
とが積層してなる積層フィルムからなるPTP包装体用
フィルムにかかるものである。また本発明は、該PTP
包装体用フィルムからなるPTP包装体密封部材にかか
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明で用いる溶融時に光学的異方性を示す液晶性
ポリマーは種々知られており、例えば全芳香族系もしく
は半芳香族系のポリエステル、ポリエステルイミド、ポ
リエステルアミドなどや、それらを含有する樹脂組成物
などが挙げられる。本発明においては、かかる液晶性ポ
リマーとして好ましくは液晶ポリエステルまたは液晶ポ
リエステルを一成分として用いてなる組成物が用いられ
るが、成形加工性、得られるフィルムの性能の点から、
本発明においては(A)液晶ポリエステルを連続相とし
(B)液晶ポリエステルと反応性を有する官能基を有す
る共重合体を分散相とする液晶ポリエステル樹脂組成物
を用いることがさらに好ましい。
【0008】ここでいう液晶ポリエステルは、サーモト
ロピック液晶ポリマーと呼ばれるポリエステルである。
具体的には、 (1)芳香族ジカルボン酸と芳香族ジオールと芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸とを反応させて得られるもの。 (2)異種の芳香族ヒドロシカルボン酸の組み合わせを
反応させて得られるもの。 (3)芳香族ジカルボン酸と核置換芳香族ジオールとを
反応させて得られるもの。 (4)ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
に芳香族ヒドロキシカルボン酸を反応させて得られるも
の。 などが挙げられ、400℃以下の温度で異方性溶融体を
形成するものが好ましい。なお、これらの芳香族ジカル
ボン酸、芳香族ジオール及び芳香族ヒドロキシカルボン
酸の代わりに、それらのエステル誘導体が使用されるこ
ともある。
【0009】該液晶ポリエステルの繰返し構造単位とし
ては、下記の芳香族ジカルボン酸に由来する繰返し構
造単位、芳香族ジオールに由来する繰返し構造単位、
芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する繰返し構造単
位を例示することができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0010】芳香族ジカルボン酸に由来する繰り返し
構造単位:
【0011】
【0012】芳香族ジオールに由来する繰返し構造単
位:
【0013】
【0014】芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する
繰返し構造単位:
【0015】耐熱性、機械的特性、加工性のバランスか
ら特に好ましい液晶ポリエステルは なる繰り返し構造単位を含むものであり、さらに好まし
くはかかる繰り返し構造単位を少なくとも全体の30モ
ル%以上含むものである。具体的には繰り返し構造単位
の組み合わせが下記(I)〜(VI)のいずれかのものが
好ましい。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】該液晶ポリエステル(I)〜(VI)の製法
については、例えば特公昭47−47870号公報、特
公昭63−3888号公報、特公昭63−3891号公
報、特公昭56−18016号公報、特開平2−515
23号公報などに記載されている。これらの中で好まし
くは(I)、(II)または(IV)の組合せであり、さら
に好ましくは(I)または(II)の組み合せが挙げられ
る。
【0023】本発明において、高い耐熱性が要求される
分野には成分(A)の液晶ポリエステルが、下記の繰り
返し単位(a’)が30〜80モル%、繰り返し単位
(b’)が0〜10モル%、繰り返し単位(c’)が1
0〜25モル%、繰り返し単位(d’)が10〜35モ
ル%からなる液晶ポリエステルが好ましく使用される。
【0024】 (式中、Arは2価の芳香族基である。)
【0025】本発明のPTP包装体用フィルムあるいは
PTP包装体密封部材として、環境問題の見地から使用
後の焼却などの廃棄の容易さが求められる分野には、こ
こまで挙げたそれぞれに要求される分野の好ましい組み
合わせの中で特に炭素、水素、酸素のみの元素からなる
組み合わせによる液晶ポリエステルが特に好ましく使用
される。
【0026】上記の液晶ポリエステル樹脂組成物に用い
られる成分(B)は、液晶ポリエステルと反応性を有す
る官能基を有する共重合体である。かかる液晶ポリエス
テルと反応性を有する官能基としては、液晶ポリエステ
ルと反応性を有すれば何でもよく、具体的には、オキサ
ゾリル基やエポキシ基、アミノ基等が挙げられる。好ま
しくは、エポキシ基である。エポキシ基等は他の官能基
の一部として存在していてもよく、そのような例として
は例えばグリシジル基が挙げられる。
【0027】共重合体(B)において、かかる官能基を
共重合体中に導入する方法としては特に限定されるもの
ではなく、周知の方法で行うことができる。例えば共重
合体の合成段階で、該官能基を有する単量体を共重合に
より導入することも可能であるし、共重合体に該官能基
を有する単量体をグラフト共重合することも可能であ
る。
【0028】液晶ポリエステルと反応性を有する官能基
を有する単量体、中でもグリシジル基を含有する単量体
としては、不飽和カルボン酸グリシジルエステルおよび
/または不飽和グリシジルエーテルが好ましく用いられ
る。
【0029】具体的には、不飽和カルボン酸グリシジル
エステルとしては、例えばグリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、イタコン酸ジグリシジルエス
テル、ブテントリカルボン酸トリグリシジルエステル、
p−スチレンカルボン酸グリシジルエステルなどを挙げ
ることができる。不飽和グリシジルエーテルとしては、
例えばビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエ
ーテル、2−メチルアリルグリシジルエーテル、メタク
リルグリシジルエーテル、スチレン−p−グリシジルエ
ーテル等が例示される。
【0030】不飽和カルボン酸グリシジルエステルは好
ましくは一般式 (Rはエチレン系不飽和結合を有する炭素数2〜13の
炭化水素基である。)で表される化合物であり、また不
飽和グリシジルエーテルは好ましくは一般式 (Rはエチレン系不飽和結合を有する炭素数2〜18の
炭化水素基であり、Xは−CH2−O−または である。)で表される化合物である。
【0031】上記の液晶ポリエステルと反応性を有する
官能基を有する共重合体(B)は、好ましくは、不飽和
カルボン酸グリシジルエステル単位および/または不飽
和グリシジルエーテル単位を0.1〜30重量%含有す
る共重合体である。
【0032】また、上記の液晶ポリエステルと反応性を
有する官能基を有する共重合体(B)は、熱可塑性樹脂
であってもゴムであってもよいし、熱可塑性樹脂とゴム
の混合物であってもよい。ゴムがより熱安定性や柔軟性
に優れ好ましい。
【0033】さらに好ましくは、上記の液晶ポリエステ
ルと反応性を有する官能基を有する共重合体(B)は、
結晶の融解熱量が3J/g未満の共重合体である。また
共重合体(B)としては、ムーニー粘度が3〜70のも
のが好ましく、3〜30のものがさらに好ましく、4〜
25のものが特に好ましい。ここでいうムーニー粘度
は、JIS K6300に準じて100℃ラージロータ
ーを用いて測定した値をいう。
【0034】ここでいうゴムとは、新版高分子辞典(高
分子学会編、1988年出版、朝倉書店)による室温に
てゴム弾性を有する高分子物質に該当するものであり、
その具体例としては、天然ゴム、ブタジエン重合体、ブ
タジエン−スチレン共重合体(ランダム共重合体、ブロ
ック共重合体(SEBSゴムまたはSBSゴム等を含
む)、グラフト共重合体などすべて含まれる)又はその
水素添加物、イソプレン重合体、クロロブタジエン重合
体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、イソブチ
レン重合体、イソブチレン−ブタジエン共重合体ゴム、
イソブチレン−イソプレン共重合体、アクリル酸エステ
ル−エチレン系共重合体ゴム、エチレン−プロピレン共
重合体ゴム、エチレン−ブテン共重合体ゴム、エチレン
−プロピレン−スチレン共重合体ゴム、スチレン−イソ
プレン共重合体ゴム、スチレン−ブチレン共重合体、ス
チレン−エチレン−プロピレン共重合体ゴム、パーフル
オロゴム、ふっ素ゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴ
ム、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジ
エン共重合体ゴム、チオールゴム、多硫化ゴム、ポリウ
レタンゴム、ポリエーテルゴム(例えばポリプロピレン
オキシド等)、エピクロルヒドリンゴム、ポリエステル
エラストマー、ポリアミドエラストマー等が挙げられ
る。中でも、アクリル酸エステル−エチレン系共重合体
が好ましく用いられ、(メタ)アクリル酸エステル−エ
チレン系共重合体ゴムがさらに好ましい。
【0035】これらのゴム様物質は、いかなる製造法
(例えば乳化重合法、溶液重合法等)、いかなる触媒
(例えば過酸化物、トリアルキルアルミニウム、ハロゲ
ン化リチウム、ニッケル系触媒等)でつくられたもので
もよい。
【0036】そして本発明においては、共重合体(B)
としてのゴムは上記のようなゴムにおいて、液晶ポリエ
ステルと反応性を有する官能基を有するゴムである。か
かるゴムにおいて、液晶ポリエステルと反応性を有する
官能基をゴム中に導入する方法としては、特に限定され
るものではなく、周知の方法で行うことができる。例え
ばゴムの合成段階で、該官能基を有する単量体を共重合
により導入することも可能であるし、ゴムに該官能基を
有する単量体をグラフト共重合することも可能である。
【0037】液晶ポリエステルと反応性を有する官能基
を有する共重合体(B)の具体例として、エポキシ基を
有するゴムとしては、(メタ)アクリル酸エステル−エ
チレン−(不飽和カルボン酸グリシジルエステルおよび
/または不飽和グリシジルエーテル)共重合体ゴムを挙
げることができる。
【0038】ここで(メタ)アクリル酸エステルとは、
アクリル酸またはメタクリル酸とアルコールから得られ
るエステルである。アルコールとしては、炭素原子数1
〜8のアルコールが好ましい。(メタ)アクリル酸エス
テルの具体例としては、メチルアクリレート、メチルメ
タクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメ
タクリレート、tert−ブチルアクリレート、ter
t−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレートなどを挙げ
ることができる。なお、(メタ)アクリル酸エステルと
しては、その一種を単独で使用してもよく、または二種
以上を併用してもよい。
【0039】好ましくは、(メタ)アクリル酸エステル
単位が40重量%をこえ97重量%未満、さらに好まし
くは45〜70重量%、エチレン単位が3重量%以上5
0重量%未満、さらに好ましくは10〜49重量%、不
飽和カルボン酸グリシジルエーテル単位および/または
不飽和グリシジルエーテル単位が0.1〜30重量%、
さらに好ましくは0.5〜20重量%である。上記の範
囲外であると、組成物から得られるフィルムまたはシー
ト等の成形体の熱安定性や機械的性質が不十分となる場
合があり、好ましくない。
【0040】該共重合体ゴムは、通常の方法、例えばフ
リーラジカル開始剤による塊状重合、乳化重合、溶液重
合などによって製造することができる。なお、代表的な
重合方法は、特公昭46−45085号公報、特公昭6
1−127709号公報などに記載された方法、フリー
ラジカルを生成する重合開始剤の存在下、圧力500k
g/cm2以上、温度40〜300℃の条件により製造
することができる。
【0041】上記の共重合体(B)に使用できるゴムと
して他には、液晶ポリエステルと反応性を有する官能基
を有するアクリルゴムや、液晶ポリエステルと反応性を
有する官能基を有するビニル芳香族炭化水素化合物−共
役ジエン化合物ブロック共重合体ゴムも例示することが
できる。
【0042】ここでいうアクリルゴムとして好ましく
は、一般式(1) (式中、R1は炭素原子数1〜18のアルキル基または
シアノアルキル基を示す。)、一般式(2) (式中、R2は炭素原子数1〜12のアルキレン基、R3
は炭素原子数1〜12のアルキル基を示す。)、および
一般式(3) (式中、R4は水素原子またはメチル基、R5炭素原子数
3〜30のアルキレン基、R6は炭素原子数1〜20の
アルキル基またはその誘導体、nは1〜20の整数を示
す。)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種の
単量体を主成分とするものである。
【0043】上記一般式(1)で表されるアクリル酸ア
ルキルエステルの具体例としては、例えばメチルアクリ
レート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、
ブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシル
アクリレート、アクチルアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリ
レート、ドデシルアクリレート、シアノエチルアクリレ
ートなどを挙げることができる。
【0044】また、上記一般式(2)で表されるアクリ
ル酸アルコキシアルキルエステルとしては、例えばメト
キシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、エトキシプロピルア
クリレートなどを挙げることができる。これらの1種あ
るいは2種以上を該アクリルゴムの主成分として用いる
ことができる。
【0045】かかるアクリルゴムの構成成分として、必
要に応じて上記の一般式(1)〜(3)で表される化合
物から選ばれる少なくとも一種の単量体と共重合可能な
不飽和単量体を用いることができる。このような不飽和
単量体の例としては、スチレン、α−メチルスチレン、
アクリロニトリル、ハロゲン化スチレン、メタクリロニ
トリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニルナ
フタレン、N−メチロールアクリルアミド、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ベンジルアクリレー
ト、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸
などが挙げられる。
【0046】液晶ポリエステルと反応性を有する官能基
を有するアクリルゴムの好ましい構成成分比は、上記の
一般式(1)〜(3)で表される化合物から選ばれる少
なくとも一種の単量体40.0〜99.9重量%、不飽
和カルボン酸グリシジルエステルおよび/または不飽和
グリシジルエーテル0.1〜30.0重量%、上記の一
般式(1)〜(3)で表される化合物から選ばれる少な
くとも一種の単量体と共重合可能な不飽和単量体0.0
〜30.0重量%である。該アクリルゴムの構成成分比
が上記の範囲内であると、組成物から得られるフィルム
またはシート等の成形体の耐熱性や耐衝撃性、成形加工
性が良好であり好ましい。
【0047】該アクリルゴムの製法は特に限定するもの
ではなく、例えば特開昭59−113010号公報、特
開昭62−64809号公報、特開平3−160008
号公報、あるいはWO95/04764などに記載され
ているような周知の重合法を用いることができ、ラジカ
ル開始剤の存在下で乳化重合、懸濁重合、溶液重合ある
いはバルク重合で製造することができる。
【0048】前記液晶ポリエステルと反応性を有する官
能基を有するビニル芳香族炭化水素化合物−共役ジエン
化合物ブロック共重合体ゴムとして好ましくは、(a)
ビニル芳香族炭化水素化合物を主体とするシーケンスと
(b)共役ジエン化合物を主体とするシーケンスからな
るブロック共重合体をエポキシ化して得られるゴム、ま
たは該ブロック共重合体の水添物をエポキシ化して得ら
れるゴムである。
【0049】ビニル芳香族炭化水素化合物−共役ジエン
化合物ブロック共重合体あるいはその水添物は、周知の
方法で製造することができ、例えば、特公昭40−23
798号公報、特開昭59−133203号公報等に記
載されている。
【0050】芳香族炭化水素化合物としては、例えば、
スチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、α−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルナフタレン
などを挙げることができ、中でもスチレンが好ましい。
共役ジエン化合物としては、例えば、ブタジエン、イソ
プレン、ピレリレン、1,3−ペンタジエン、3−ブチ
ル−1,3−オクタジエンなどを挙げることができ、ブ
タジエンまたはイソプレンが好ましい。
【0051】共重合体(B)として用いるゴムとして好
ましくは、(メタ)アクリル酸エステル−エチレン−
(不飽和カルボン酸グリシジルエステルおよび/または
不飽和グリシジルエーテル)共重合体ゴムが用いられ
る。
【0052】共重合体(B)として用いるゴムは、必要
に応じて加硫を行い、加硫ゴムとして用いることができ
る。上記の(メタ)アクリル酸エステル−エチレン−
(不飽和カルボン酸グリシジルエステルおよび/または
不飽和グリシジルエーテル)共重合体ゴムの加硫は、多
官能性有機酸、多官能性アミン化合物、イミダゾール化
合物などを用いることで達成されるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0053】また、液晶ポリエステルと反応性を有する
官能基を有する共重合体(B)の具体例として、エポキ
シ基を有する熱可塑性樹脂としては(a)エチレン単位
が50〜99重量%、(b)不飽和カルボン酸グリシジ
ルエステル単位および/または不飽和グリシジルエーテ
ル単位が0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜20
重量%、(c)エチレン系不飽和エステル化合物単位が
0〜50重量%からなるエポキシ基含有エチレン共重合
体を挙げることができる。
【0054】エチレン系不飽和エステル化合物(c)と
しては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル等のカルボン酸ビニルエステル、α,β−不飽和カル
ボン酸アルキルエステル等が挙げられる。特に酢酸ビニ
ル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルが好ましい。
【0055】該エポキシ基含有エチレン共重合体の具体
例としては、たとえばエチレン単位とグリシジルメタク
リレート単位からなる共重合体、エチレン単位とグリシ
ジルメタクリレート単位およびアクリル酸メチル単位か
らなる共重合体、エチレン単位とグリシジルメタクリレ
ート単位およびアクリル酸エチル単位からなる共重合
体、エチレン単位とグリシジルメタクリレート単位およ
び酢酸ビニル単位からなる共重合体等が挙げられる。
【0056】該エポキシ基含有エチレン共重合体のメル
トインデックス(以下、MFRということがある。JI
S K6760、190℃、2.16kg荷重)は、好
ましくは0.5〜100g/10分、更に好ましくは2
〜50g/10分である。メルトインデックスはこの範
囲外であってもよいが、メルトインデックスが100g
/10分を越えると組成物にした時の機械的物性の点で
好ましくなく、0.5g/10分未満では成分(A)の
液晶ポリエステルとの相溶性が劣る場合があり好ましく
ない。
【0057】また、該エポキシ基含有エチレン共重合体
は、曲げ剛性率が10〜1300kg/cm2の範囲の
ものが好ましく、20〜1100kg/cm2のものが
さらに好ましい。曲げ剛性率がこの範囲外であると組成
物の成形加工性や機械的性質が不十分となる場合があり
好ましくない。
【0058】該エポキシ基含有エチレン共重合体は、通
常不飽和エポキシ化合物とエチレンをラジカル発生剤の
存在下、500〜4000気圧、100〜300℃で適
当な溶媒や連鎖移動剤の存在下または不存在下に共重合
させる高圧ラジカル重合法により製造される。また、ポ
リエチレンに不飽和エポキシ化合物およびラジカル発生
剤を混合し、押出機の中で溶融グラフト共重合させる方
法によっても作られる。
【0059】上記の液晶ポリエステル樹脂組成物は、
(A)液晶ポリエステルを連続相とし(B)液晶ポリエ
ステルと反応性を有する官能基を有する共重合体を分散
相とする樹脂組成物である。液晶ポリエステルが連続相
でない場合には、液晶ポリエステル樹脂組成物よりなる
フィルムのガスバリア性、耐熱性などが著しく低下する
場合があり、好ましくない。
【0060】このような官能基を有する共重合体と液晶
ポリエステルとの樹脂組成物においては、機構の詳細は
不明ではあるが、該組成物の成分(A)と成分(B)と
の間で反応が生起し、成分(A)が連続相を形成すると
ともに成分(B)が微細分散し、そのために該組成物の
成形性が向上するものと考えられる。
【0061】上記の液晶ポリエステル樹脂組成物の一実
施態様は、(A)液晶ポリエステル56.0〜99.9
重量%、好ましくは65.0〜99.9重量%、さらに
好ましくは70〜98重量%、および(B)液晶ポリエ
ステルと反応性を有する官能基を有する共重合体44.
0〜0.1重量%、好ましくは35.0〜0.1重量
%、さらに好ましくは30〜2重量%を含有する樹脂組
成物である。成分(A)が56.0重量%未満であると
該組成物から得られるフィルムまたはシート等の成形体
のガスバリア性、耐熱性が低下する場合があり好ましく
ない。また成分(A)が99.9重量%を超えると該組
成物の成形加工性が低下する場合があり、また価格的に
も高価なものとなり好ましくない。
【0062】かかる液晶ポリエステル樹脂組成物を製造
する方法としては周知の方法を用いることができる。た
とえば、溶液状態で各成分を混合し、溶剤を蒸発させる
か、溶剤中に沈殿させる方法が挙げられる。工業的見地
からみると溶融状態で上記組成の各成分を混練する方法
が好ましい。溶融混練には一般に使用されている一軸ま
たは二軸の押出機、各種のニーダー等の混練装置を用い
ることができる。特に二軸の高混練機が好ましい。溶融
混練に際しては、混練装置のシリンダー設定温度は20
0〜360℃の範囲が好ましく、さらに好ましくは23
0〜350℃である。
【0063】混練に際しては、各成分は予めタンブラー
もしくはヘンシェルミキサーのような装置で各成分を均
一に混合してもよいし、必要な場合には混合を省き、混
練装置にそれぞれ別個に定量供給する方法も用いること
ができる。
【0064】本発明に使用する液晶性ポリマーにおいて
は、所望により無機充填剤が用いられる。このような無
機充填剤としては、炭酸カルシウム、タルク、クレー、
シリカ、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化チタ
ン、アルミナ、石膏、ガラスフレーク、ガラス繊維、炭
素繊維、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、ホウ酸ア
ルミニウムウィスカ、チタン酸カリウム繊維等が例示さ
れる。
【0065】本発明に使用する液晶性ポリマーに、必要
に応じて、さらに、有機充填剤、酸化防止剤、熱安定
剤、光安定剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、防錆剤、架
橋剤、発泡剤、蛍光剤、表面平滑剤、表面光沢改良剤、
フッ素樹脂などの離型改良剤などの各種の添加剤を製造
工程中あるいはその後の加工工程において用いることが
できる。
【0066】上記の液晶性ポリマーから、フィルムを得
るには、例えば、Tダイから溶融した液晶性ポリマーを
押し出し、延伸をかけながら巻き取り成膜する方法、円
筒ダイから溶融した液晶性ポリマーを押し出し、円筒状
樹脂内部に乾燥空気を吹き込みつつ、延伸しながら巻き
取り成膜するインフレーション成膜法、あるいは射出成
形法や押出し法で得られたシートをさらに一軸延伸して
配向したフィルムを得る方法などを挙げることができる
が、これらの方法に限定するものではない。
【0067】本発明のPTP包装体用フィルムは、かか
る液晶性ポリマーからなり、マイクロ波法によりフィル
ム面に垂直にマイクロ波を照射した際に測定される透過
マイクロ波強度の最大値と最小値との比が1.2より大
であるフィルムからなるPTP包装体用フィルムであ
る。かかる透過マイクロ波強度の比が1.2より大であ
るフィルムは特に易開封性に優れ、好ましい。かかる透
過マイクロ波強度の比としてさらに好ましくは1.4よ
りも大である。
【0068】ここでいうマイクロ波法によりフィルム面
に垂直にマイクロ波を照射する方法は、マイクロ波分子
配向計を用いて、マイクロ波をフィルム面に対し垂直方
向に照射し、マイクロ波とフィルムを構成する極性分子
との相互作用を反映する値である、(透過マイクロ波強
度の最大値)/(透過マイクロ波の最小値)として該フ
ィルムの分子配向を示す尺度として求めることができ
る。本発明のPTP包装体用フィルムにおける(透過マ
イクロ波強度の最大値)/(透過マイクロ波の最小値)
の値が上記の範囲内であると該フィルムの引き裂き性が
良好であり、好ましい。
【0069】本発明のPTP包装体用フィルムとして
は、かかる液晶性ポリマーからなり、マイクロ波法によ
りフィルム面に垂直にマイクロ波を照射した際に測定さ
れる透過マイクロ波強度の最大値と最小値との比が1.
2より大であるフィルムからなる層と、熱可塑性樹脂
(但し該液晶性ポリマーを除く)からなる層とが積層し
てなる積層フィルムも用いることができる。かかる透過
マイクロ波強度の比としてさらに好ましくは1.4より
も大である。かかる積層フィルムにおいては、層間に接
着層が介在してもよい。
【0070】ここでいう熱可塑性樹脂(但し該液晶性ポ
リマーを除く)としては、特に限定するものではない
が、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリエステル、ポリアセタール、ポリアミド、ポリ
フェニレンエーテル、ポリエーテルサルホン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリフェニレンサルファイド、フッ素樹脂、ア
クリル樹脂から選ばれる少なくとも一種を含有するもの
であることが好ましい。中でもポリオレフィン、ポリエ
ステル、ポリアミドの少なくとも一種を含有するものが
好ましい。
【0071】ここでいうポリオレフィンとしては、炭素
数2〜20個からなるオレフィン、ジオレフィン等の単
独重合体または共重合体を使用できる。オレフィン、ジ
オレフィンの具体例としては、エチレン、プロピレン、
ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ヘキサデ
セン−1、エイコセン−1,4−メチルペンテン−1,
5−メチル−2−ペンテン−1等が例示される。かかる
ポリオレフィンの具体例としては、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−
ブテン、ポリ−4−メチルペンテン−1、エチレン/ブ
テン−1共重合体、エチレン/4−メチルペンテン−1
共重合体、エチレン/ヘキセン−1共重合体、プロピレ
ン/エチレン共重合体、プロピレン/ブテン−1共重合
体などを挙げることができる。
【0072】また、ここでいうポリエステルとしては、
例えば2価のカルボン酸と2価のアルコールとの重縮合
体等が挙げられ、その場合好ましくは、芳香族ジカルボ
ン酸とアルキレングリコールの重縮合体である。そのよ
うなポリエステルの具体例としてはポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレートなどを挙げるこ
とができる。
【0073】また、ポリアミドとしては、例えば2価の
カルボン酸と2価のアミンとの重縮合体やアミノカルボ
ン酸の重縮合体等が挙げられ、そのようなポリアミドの
具体例としては、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリ
アミド11、ポリアミド6−6、ポリアミド6−12、
ポリアミドMXD6などが挙げられる。
【0074】これらの熱可塑性樹脂の中ではポリオレフ
ィンが好ましい。該ポリオレフィンとしてはポリエチレ
ンがより好ましく、低密度ポリエチレンがさらに好まし
い。
【0075】かかる積層フィルムを積層させる際には、
該熱可塑性樹脂からなる層により該液晶性ポリマーから
なる層の易開封性が著しく低下しないよう、例えば、一
方向に配向した熱可塑性樹脂層の配向方向と該液晶ポリ
エステル樹脂組成物からなる層の配向方向をほぼ同方向
に揃えた状態で積層体を形成するなどの工夫が好まし
い。これはかかる積層フィルムをPTP包装体密封部材
として用いる場合に特に望まれる。
【0076】本発明におけるPTP包装体は通常、主
に、錠剤やカプセルを収納するブリスターフィルムと、
それを密封する表面フラットな密封部材から構成され
る。本発明のPTP包装体用フィルムは易開封性に優
れ、PTP包装体における密封部材として特に好ましく
用いられる。
【0077】また、本発明におけるPTP包装体におけ
るブリスターフィルムとしては、本発明のPTP包装体
用フィルムや、他の熱可塑性樹脂からなるフィルムなど
を目的に応じて使用することが出来る。ここで、本発明
のPTP包装体用フィルムをブリスターフィルムとして
用いた場合、密封部材として本発明のPTP包装体用フ
ィルムを用いると、ガスバリア性、易開封性、柔軟性に
優れたPTP包装体を得ることができ、さらにはPTP
包装体用フィルムとして上記液晶性ポリマーからなるフ
ィルムを用いれば耐熱性の高いPTP包装体をも得るこ
とができる。また、例えばそれほどガスバリア性などの
要求されない分野においては、他の熱可塑性樹脂からな
るフィルムをブリスターフィルムとして用い、本発明の
PTP包装体用フィルムを密封部材として用いることで
易開封性に優れたPTP包装体を得ることができる。
【0078】ここでいう他の熱可塑性樹脂としては、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−オ
レフィン共重合体のごときポリオレフィン、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートや
ポリブチレンテレフタレートのごときポリエステル、ポ
リアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、
ポリエーテルサルホン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフェニ
レンサルファイド、フッ素樹脂、アクリル樹脂などが挙
げられる。なかでも、ポリエチレン、ポリプロピレン、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体、またはポリエチレンテレフタレートが好
ましく用いられる。
【0079】PTP包装体用フィルム、中でもPTP包
装体密封部材を構成する材料として、炭素、水素、酸素
のみの元素からなる組み合わせによる材料を用いること
により、用済み後の焼却処理の容易な構成をとり得る。
【0080】本発明におけるPTP包装体のブリスター
フィルム部を成形する方法は特に限定するものではな
く、材料フィルムを加熱して所定の金型に押し付ける加
熱圧空成形、材料フィルムをドラムの凹部に真空引きし
ながら加圧成形するドラム式真空成形法、凹凸の金型を
フィルム上下から圧着するプラグ型成形法、ピン成形法
など周知の方法でポケット部を得ることが出来る。ポケ
ット部の径、深さ、単位面積当たりのポケット部の数な
どは目的に応じて決めることが出来る。
【0081】本発明におけるPTP包装体は、上記の方
法で得られたブリスターフィルムにカプセル、錠剤など
の内容物を充填した後、密封部材のフィルムを重ね合わ
せて熱圧着するか、超音波で接着させる、接着剤や溶剤
を使用するなど周知の方法で両者を接着して得ることが
出来る。PTP包装体の内部を窒素、アルゴンなどの不
活性ガスで置換してもよい。かかる密封部材とブリスタ
ーフィルムとの接着剤としては特に限定するものではな
いが、ドライラミネーション用接着剤、溶融押し出し用
の接着剤あるいは樹脂など、目的に応じて用いることが
出来る。
【0082】ブリスターフィルムの表面や密封部材の表
面には、必要に応じて表面処理を施すことができる。こ
のような表面処理法としては、例えばコロナ放電処理、
プラズマ処理、火炎処理、スパッタリング処理、溶剤処
理、紫外線処理、赤外線処理、オゾン処理、研摩処理な
どが挙げられる。
【0083】本発明のPTP包装体密封部材の厚みには
特に制限はないが、好ましくは3〜1000μm、さら
に好ましくは3〜500μmである。また、PTP包装
体のブリスターフィルムの厚みには特に制限はないが、
内容物を保護しうる強度があり、ガスバリア性が十分で
あるようなブリスターフィルムが好ましく、好ましい厚
みは30〜2000μm、さらに好ましくは50〜10
00μmである。
【0084】次に、本発明の実施形態の例を図を用いて
説明する。図1において、1は透過マイクロ波強度の最
大値と最小値の比が1.2より大である、液晶性ポリマ
ーからなるフィルムの密封部材であり、2は熱可塑性樹
脂からなるブリスターフィルムであり、3は錠剤、カプ
セルなどの内容物である。密封部材はガスバリア性、耐
薬品性、柔軟性などが優れるとともに、その開封が容易
である。
【0085】図2においては、1は図1と同様の液晶性
ポリマーからなる密封部材、2は熱可塑性樹脂からなる
フィルム、3は液晶性ポリマーもしくは熱可塑性樹脂か
らなるフィルム、4は錠剤やカプセルである。
【0086】図1および2は、あくまでも例であり、本
発明においては、これらの形態以外の多様な形態のPT
P包装体用包装体が本発明に含まれる。
【0087】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、こ
れらは単なる例示であり、本発明はこれらに限定される
ことはない。
【0088】(1)成分(A)の液晶ポリエステル (i)p−アセトキシ安息香酸8.3kg(60モ
ル)、テレフタル酸2.49kg(15モル)、イソフ
タル酸0.83kg(5モル)および4,4’−ジアセ
トキシジフェニル5.45kg(20.2モル)を櫛型
撹拌翼をもつ重合槽に仕込み、窒素ガス雰囲気下で撹拌
しながら昇温し330℃で1時間重合させた。この間に
副生する酢酸ガスを冷却管で液化し回収、除去しなが
ら、強力な撹拌下で重合させた。その後、系を徐々に冷
却し、200℃で得られたポリマーを系外へ取出した。
この得られたポリマーを細川ミクロン(株)製のハンマ
ーミルで粉砕し、2.5mm以下の粒子とした。これを
更にロータリーキルン中で窒素ガス雰囲気下に280℃
で3時間処理することによって、流動開始温度が324
℃の粒子状の下記の繰り返し構造単位からなる全芳香族
ポリエステルを得た。ここで流動開始温度とは、島津製
作所製島津フローテスターCFT−500型を用いて、
4℃/分の昇温速度で加熱溶融された樹脂を、荷重10
0kgf/cm2のもとで、内径1mm、長さ10mm
のノズルから押し出したときに、溶融粘度が48000
ポイズを示す温度(℃)をいう。以下該液晶ポリエステ
ルをA−1と略記する。このポリマーは加圧下で340
℃以上で光学異方性を示した。液晶ポリエステルA−1
の繰り返し構造単位は、次の通りである。
【0089】
【0090】(2)成分(B)の共重合体 以下において、Eはエチレン、MAはアクリル酸メチ
ル、GMAはグリシジルメタクリレート,VAは酢酸ビ
ニルをそれぞれ示す。
【0091】(i)特開昭61−127709号公報の
実施例5に記載の方法に準じて、MA/E/GMA=5
9.0/38.7/2.3(重量比)、ムーニー粘度=
15(ここでムーニー粘度は、JIS K6300に準
じて100℃、ラージローターを用いて測定した値であ
る)の共重合体ゴムを得た。以下、該共重合体をb−1
と称することがある。
【0092】(3)物性の測定法 (i)酸素ガス透過率:JIS K7126 A法(差
圧法)に準拠して温度20℃の条件で測定した。単位は
cc/m2・24hr・1atmである。
【0093】(ii)水蒸気透過率:JIS Z0208
(カップ法)に準拠して温度40℃、相対湿度90%の
条件で測定した。単位はg/m2・24hr・1atm
である。
【0094】(iii)耐屈曲性:液晶ポリエステル樹脂
組成物層のMD方向、TD方向に積層材料を切り出し、
それぞれについて東洋精機(株)製MIT屈曲試験機
Folding Endurance Tester
MIT−D型を使用し、JIS−p−8115に基づい
て荷重1Kgf、折り曲げ角 135度、折り曲げ面曲
率半径 1mm、折り曲げ速度175回/minで屈曲
試験を行い、フィルム、シートが破断するまでの屈曲回
数を求めた。
【0095】(iv)分子配向比:新王子製紙(株)製、
マイクロ波配向評価装置 MOA−5001型を使用
し、測定周波数4GHzで試料フィルムのマイクロ波透
過率の測定を行い、最大透過率/最小透過率の比を分子
配向比として求めた。
【0096】(v)フィルムの易開封性評価:MDを
配向方向としたフィルムをMDに沿って手で該フィルム
を引き裂き、その際、以下の基準で、ノッチなしで、そ
のフィルムの易開封性を評価した。 ○:MDに沿って直線状に容易に引き裂くことができ
る。 ×:フィルムの引き裂きが困難で、引き裂いた場合でも
き裂が直線状に走らない。
【0097】実施例1 A−1 85重量%、b−1 15重量%を、日本製鋼
(株)製 TEX−30型二軸押出機を用い、シリンダ
ー設定温度350℃、スクリュー回転数200rpmで
溶融混練を行って組成物を得た。得られた組成物ペレッ
トは加圧下で340℃以上で光学異方性を示した。この
組成物のペレットを円筒ダイを備えた60mmΦの単軸
押出し機に供給し、シリンダー設定温度350℃、スク
リュー回転数90rpmで溶融押出しして、ダイ径70
mm、リップ間隔1.0mm、ダイ設定温度350℃の
円筒ダイから溶融樹脂を上方へ押出し、この筒状フィル
ムの中空部へ乾燥空気を圧入して筒状フィルムを膨張さ
せ、次に冷却させたのち、ニップロールに通して巻き取
り速度68m/minで巻き取り、インフレーション成
膜を行った。この際ブロー比は2.6であり、得られた
フィルムの厚みは27μmであった。物性測定を行った
ところ、屈曲試験結果は10万回以上であった。またそ
の酸素透過度は0.4cc/m2・atm・24h、水
蒸気透過率度は0.5g/m2・atm・24hであっ
た。また、分子配向比は1.7であり、該フィルムの易
開封性評価は○であった。このフィルムをPTP包装体
のブリスターフィルムおよび密封部材として用いるとガ
スバリア性、易開封性、柔軟性に優れ、さらには耐熱性
に優れたPTP包装体が得られるであろう。またこのフ
ィルムは、炭素、水素、酸素のみの元素の組み合わせか
らなるため、焼却しても塩素化合物や灰の生じない、易
開封性に優れたPTP包装体密封部材として使用できる
であろう。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、ガスバリア性、易開封
性、柔軟性などに優れる、PTP包装体用フィルムが提
供される。該フィルムの構成成分として例えば炭素、水
素、酸素のみの元素からなる成分を用いることにより、
使用後の焼却処理も容易なPTP包装体用フィルムを得
ることができるなど、本発明の利用価値は頗る大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のPTP包装体用フィルムを使用
したPTP包装体の実施形態の例である。
【図2】図1は本発明のPTP包装体用フィルムを使用
したPTP包装体の実施形態の例である。
【符号の説明】
1・・・液晶性ポリマーからなるフィルム 2・・・熱可塑性樹脂からなるフィルム 3・・・錠剤、カプセル 4・・・液晶性ポリマーからなるフィルム
フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA11 AB82 BB14A BB15A BB16A BB25A CA04 CA16 CA24 EA06 EA11 FB04 GA19 4F071 AA12 AA13 AA33 AA42 AA43 AA48 AA75 AB03 AB21 AB24 AB26 AB28 AF30Y AH04 AH19 BA01 BB01 BC01 4J002 BG072 CD182 CD192 CF121 CF141 CF161 CF171 CF181 DA016 DE136 DE146 DE186 DE236 DG046 DJ006 DJ016 DJ036 DJ046 DK006 DL006 FA016 FA046 FA066 FD016 GB00 GF00 GG02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融時に光学的異方性を示す液晶性ポリマ
    ーからなり、マイクロ波法によりフィルム面に垂直にマ
    イクロ波を照射した際に測定される透過マイクロ波強度
    の最大値と最小値との比が1.2より大であるフィルム
    からなることを特徴とするPTP包装体用フィルム。
  2. 【請求項2】溶融時に光学的異方性を示す液晶性ポリマ
    ーからなり、マイクロ波法によりフィルム面に垂直にマ
    イクロ波を照射した際に測定される透過マイクロ波強度
    の最大値と最小値との比が1.2より大であるフィルム
    からなる層と、熱可塑性樹脂(但し該液晶性ポリマーを
    除く)からなる層とが積層してなる積層フィルムからな
    ることを特徴とするPTP包装体用フィルム。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン、ポリス
    チレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアセタ
    ール、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリエー
    テルサルホン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩
    化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフェニレンサルフ
    ァイド、フッ素樹脂、アクリル樹脂から選ばれる少なく
    とも一種を含有するものであることを特徴とする請求項
    2記載のPTP包装体用フィルム。
  4. 【請求項4】溶融時に光学的異方性を示す液晶性ポリマ
    ーが、(A)液晶ポリエステルを連続相とし(B)液晶
    ポリエステルと反応性を有する官能基を有する共重合体
    を分散相とする液晶ポリエステル樹脂組成物であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のPTP包
    装体用フィルム。
  5. 【請求項5】溶融時に光学的異方性を示す液晶性ポリマ
    ーが、(A)液晶ポリエステル56.0〜99.9重量
    %、および(B)液晶ポリエステルと反応性を有する官
    能基を有する共重合体44.0〜0.1重量%を溶融混
    練して得られる組成物であることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のPTP包装体用フィルム。
  6. 【請求項6】液晶ポリエステルと反応性を有する官能基
    が、オキサゾリル基、エポキシ基またはアミノ基である
    ことを特徴とする請求項4または5記載のPTP包装体
    用フィルム。
  7. 【請求項7】液晶ポリエステルと反応性を有する官能基
    を有する共重合体(B)が、不飽和カルボン酸グリシジ
    ルエステル単位および/または不飽和グリシジルエーテ
    ル単位を0.1〜30重量%含有する共重合体であるこ
    とを特徴とする請求項4または5記載のPTP包装体用
    フィルム。
  8. 【請求項8】液晶ポリエステルと反応性を有する官能基
    を有する共重合体(B)が、エポキシ基を有するゴムで
    あることを特徴とする請求項4または5記載のPTP包
    装体用フィルム。
  9. 【請求項9】液晶ポリエステルと反応性を有する官能基
    を有する共重合体(B)が、エポキシ基を有する熱可塑
    性樹脂であることを特徴とする請求項4または5記載の
    PTP包装体用フィルム。
  10. 【請求項10】液晶ポリエステル(A)が、芳香族ジカ
    ルボン酸と芳香族ジオールと芳香族ヒドロキシカルボン
    酸とを反応させて得られるものであることを特徴とする
    請求項4〜9のいずれかに記載のPTP包装体用フィル
    ム。
  11. 【請求項11】液晶ポリエステル(A)が、異種の芳香
    族ヒドロキシカルボン酸の組合せを反応させて得られる
    ものであることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに
    記載のPTP包装体用フィルム。
  12. 【請求項12】マイクロ波法によりフィルム面に垂直に
    マイクロ波を照射した際に測定される透過マイクロ波強
    度の最大値と最小値との比が1.4より大であることを
    特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のPTP包
    装体用フィルム。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載のPT
    P包装体用フィルムからなることを特徴とするPTP包
    装体密封部材。
JP11037145A 1999-02-16 1999-02-16 Ptp包装体用フィルムおよびptp包装体密封部材 Pending JP2000234030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11037145A JP2000234030A (ja) 1999-02-16 1999-02-16 Ptp包装体用フィルムおよびptp包装体密封部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11037145A JP2000234030A (ja) 1999-02-16 1999-02-16 Ptp包装体用フィルムおよびptp包装体密封部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000234030A true JP2000234030A (ja) 2000-08-29

Family

ID=12489457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11037145A Pending JP2000234030A (ja) 1999-02-16 1999-02-16 Ptp包装体用フィルムおよびptp包装体密封部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000234030A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224987A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Shionogi & Co Ltd Ptp包装体
JP5953236B2 (ja) * 2010-11-12 2016-07-20 旭化成株式会社 プレススルーパック包装体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224987A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Shionogi & Co Ltd Ptp包装体
JP5953236B2 (ja) * 2010-11-12 2016-07-20 旭化成株式会社 プレススルーパック包装体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100497562B1 (ko) 액정폴리에스테르수지조성물및이로부터수득되는필름및성형품
JP3493983B2 (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物、それを用いてなるシートもしくはフィルム、および該シートもしくはフィルムの製造方法
JP3949213B2 (ja) 積層材料及び該材料から形成される紙パック容器
JP2000234030A (ja) Ptp包装体用フィルムおよびptp包装体密封部材
JPH11302402A (ja) 遮光性フィルム
JPH1160758A (ja) 断熱体用外装フィルムおよびそれを用いてなる真空断熱体
JP2000169596A (ja) 脱酸素包装袋用フィルムおよび脱酸素包装袋
JPH11147963A (ja) 易引裂フィルム、それよりなる易引裂包装用フィルム、それを用いてなる易引裂包装袋および易引裂蓋
JPH1160757A (ja) 液体バッグ
US20020048681A1 (en) Laminate of liquid crystalline polymer
JP2000071376A (ja) 積層フィルムおよびその製造方法
JP2000334906A (ja) 蒸着フィルム
JP2001301081A (ja) 積層体
JP3927658B2 (ja) 積層フィルムおよびその製造方法
JP3648863B2 (ja) パウチ用包材
JP3539145B2 (ja) 管状成形体
JP3465540B2 (ja) 中空成形体容器及びその製造方法
JP2001080004A (ja) 積層フィルムとそれを用いてなる容器
JP2000334904A (ja) 積層フィルムおよび容器
JPH11181116A (ja) 絶縁フィルムおよび該絶縁フィルムよりなるtabテープ用基材フィルム
JPH1135026A (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物製容器およびレトルト容器
JP2001088246A (ja) 積層フィルムおよび容器
JP2000135768A (ja) 容器蓋材
JP2000309648A (ja) フィルム
JP2000160032A (ja) 防錆性フィルムおよび防錆性包装袋