JP2000242018A - 電子写真感光体及び感光ドラム作成方法 - Google Patents

電子写真感光体及び感光ドラム作成方法

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JP2000242018A
JP2000242018A JP11039150A JP3915099A JP2000242018A JP 2000242018 A JP2000242018 A JP 2000242018A JP 11039150 A JP11039150 A JP 11039150A JP 3915099 A JP3915099 A JP 3915099A JP 2000242018 A JP2000242018 A JP 2000242018A
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JP11039150A
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Satoko Yoshida
聡子 吉田
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Niigata Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、正帯電式の積載型電子写真感光体
において、優れた電子写真特性を有しかつ耐久性・耐傷
性に優れた電子写真感光体及び感光ドラム作成方法を提
供することを課題とする。 【解決手段】 表面保護層をシリカ粒子及びシリカ粒子
と化学的に結合している有機化合物及び光重合開始剤を
主に含有する組成物を塗布後、光硬化工程により硬化さ
せ形成した層を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体技
術に係り、特に表面保護層をシリカ粒子及びシリカ粒子
と化学的に結合している有機化合物及び光重合開始剤を
主に含有する組成物を塗布し硬化させて形成した層とす
ることによって、高い耐刷性、耐傷性を有するととも
に、電子写真特性を満たす電子写真感光体及び感光ドラ
ム作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用感光体としては、材料
選択の広さ、高生産性といった利点を有することから、
有機光導電材料を利用した感光体が実用化されている。
これら感光体において、正帯電液体トナーまたは粉体ト
ナーを用いた、反転現像方式による正帯電型感光体の構
成として、機能分離型の積層型感光体および単層型感光
体が多く使用されている。
【0003】積層型感光体としては、アルミニウム(ア
ルミニウム合金を含む)支持体上または前記アルミニウ
ム支持体上に中間層を形成した基体(以下導電性基体と
称す)上に電荷輸送層と電荷発生層を順次形成した正孔
輸送型感光体と、前記導電性基体上に電荷発生層と電子
輸送層を順次形成した電子輸送型感光体とが開示されて
いる。このような従来技術としては、例えば、特開平4
−358158号公報(第1従来技術)、特開平10−
63018号公報(第2従来技術)に記載のものがあ
る。
【0004】一方単層型感光体としては、前記導電性基
体上に電荷発生材料及び電荷輸送材料を含有した感光層
を形成した感光体が実用化されている。この感光層には
電子輸送材料、電子供与性材料及び電子受容性材料のう
ち少なくとも1種以上の材料が含有されることもある。
このような従来技術としては、例えば、特開平10−1
15941号公報(第3従来技術)に記載のものがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電子写真プロセスは、
暗所で感光体がコロナ放電などにより帯電し、露光によ
り感光体表面に静電潜像を形成、トナー現像により潜像
を可視像化するものである。このプロセスに適用するた
めには、電子写真感光体は暗所での帯電性と、光照射に
より速やかに帯電した電荷を消失する感度が要求され
る。更に繰り返し使用される感光体表面には、コロナ帯
電により発生するオゾンなどによる組成物の劣化、現
像、転写、クリーニング行程における傷や摩耗など物理
的劣化に対する耐久性が要求される。
【0006】しかしながら、第3従来技術に示されたよ
うな単層型感光体の場合は、使用される材料を混合し単
層として形成したのみでは、帯電性、感度、静電的性質
の疲労現象が実用の程度以下まで低下するという問題点
があった。
【0007】従って電気特性の有利性から、単層型より
もむしろ積層型の感光体を電子写真プロセスに適用する
ことが多いが、第2従来技術に示されたような電子輸送
型感光体の場合は、高い移動度を示す電子輸送材料が必
要であり、現状では感度が低く、かつ残留電位が大き
く、実用性に乏しいという問題点があった。更に電子輸
送材料として用いられるアクセプタ性化合物の多くは変
異原性物質であり実用的でないという問題点もあった。
【0008】一方上記電気的特性を満足し、材料特性と
して最も実用的であるのが積層型の正孔輸送型感光体で
ある。しかしながら正孔輸送型感光体は、電荷輸送層の
上に電荷発生層を設けており、通常2μm以下の薄層で
ある電荷発生層が上層となるため、少しの傷等によって
も画像欠陥としてあらわれ、電荷発生層の上に更に保護
層を設ける必要がある。第1従来技術においても、表面
保護層に熱硬化性のコート材料を用いているが、高熱で
長時間の加熱処理が必要であり、有機光導電材料の種
類、基体材料によっては電子写真特性が低下するといっ
た問題が発生し、使用が難しいという問題点があった。
更に、表面保護層に硬化性樹脂を用いただけでは、接触
現像方式のような場合、耐刷性、耐傷性が不十分である
という問題点もあった。
【0009】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、表面保護層をシリ
カ粒子及びシリカ粒子と化学的に結合している有機化合
物及び光重合開始剤を主に含有する組成物を塗布し硬化
させて形成した層とすることによって、高い耐刷性、耐
傷性を有するとともに、電子写真特性を満たす電子写真
感光体及び感光ドラム作成方法を提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の要旨は、正帯電液体トナーまたは粉体トナーを用いた
反転現像方式に用いる正帯電型電子写真感光体であっ
て、電荷発生層上に、シリカ粒子及びそれと化学的に結
合している有機化合物及び光重合開始剤を主に含有する
組成物を塗布し硬化させて形成した表面保護層を有し、
当該表面保護層の有機化合物が、重合性不飽和基式
(5)及び式(6)(式中、Xは−NH−,−O−およ
び−S−から選ばれ、Yは酸素原子及びイオウ原子から
選ばれる、ただしXが−O−のときYはイオウ原子であ
る)で表される基を有し、当該シリカ粒子と有機化合物
とがシリルオキシ基を介して結合していることを特徴と
する電子写真感光体に存する。
【化5】
【化6】 また本発明の請求項2に記載の要旨は、前記表面保護層
膜厚が0.5乃至10μm程度に設定されていることを
特徴とする請求項1記載の電子写真感光体に存する。ま
た本発明の請求項3に記載の要旨は、前記表面保護層
が、主に310nm程度以下の波長の紫外光を用いて光
硬化されたものであることを特徴とする請求項1記載の
電子写真感光体に存する。また本発明の請求項4に記載
の要旨は、反転現像方式による正帯電型の前記感光体
と、前記感光体の電極としての役割と同時に他の層の支
持体として機能する導電性基体と、前記導電性基体上に
形成される電荷輸送層と、前記電荷輸送層の上に形成さ
れる前記電荷発生層とを有することを特徴とする請求項
1乃至3のいずれか一項に記載の電子写真感光体に存す
る。また本発明の請求項5に記載の要旨は、反転現像方
式による正帯電型の前記感光体と、前記感光体の電極と
しての役割と同時に他の層の支持体として機能する導電
性基体と、前記導電性基体上に形成される接着層と、前
記接着層上に形成される電荷輸送層と、前記電荷輸送層
の上に形成される前記電荷発生層とを有することを特徴
とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子写真
感光体に存する。また本発明の請求項6に記載の要旨
は、正帯電液体トナーまたは粉体トナーを用いた反転現
像方式に用いる正帯電型感光ドラム作成方法であって、
電荷発生層上に、シリカ粒子及びそれと化学的に結合し
ている有機化合物及び光重合開始剤を主に含有する組成
物を塗布し硬化させて表面保護層を形成する工程を有
し、当該表面保護層の有機化合物が、重合性不飽和基式
(7)及び式(8)(式中、Xは−NH−,−O−およ
び−S−から選ばれ、Yは酸素原子及びイオウ原子から
選ばれる、ただしXが−O−のときYはイオウ原子であ
る)で表される基を有し、当該シリカ粒子と有機化合物
とがシリルオキシ基を介して結合していることを特徴と
する感光ドラム作成方法に存する。
【化7】
【化8】 また本発明の請求項7に記載の要旨は、前記表面保護層
膜厚を、0.5乃至10μm程度に設定する工程を有す
ることを特徴とする請求項6記載の感光ドラム作成方法
に存する。また本発明の請求項8に記載の要旨は、前記
表面保護層を、主に310nm程度以下の波長の紫外光
を用いて光硬化させる工程を有することを特徴とする請
求項6記載の感光ドラム作成方法に存する。また本発明
の請求項9に記載の要旨は、反転現像方式による正帯電
型の前記感光体を形成する工程と、前記感光体の電極と
しての役割と同時に他の層の支持体として機能する導電
性基体を形成する工程と、前記導電性基体上に電荷輸送
層を形成する工程と、前記電荷輸送層の上に前記電荷発
生層を形成する工程とを有することを特徴とする請求項
6乃至8のいずれか一項に記載の感光ドラム作成方法に
存する。また本発明の要旨は、反転現像方式による正帯
電型の前記感光体を形成する工程と、前記感光体の電極
としての役割と同時に他の層の支持体として機能する導
電性基体を形成する工程と、前記導電性基体上に接着層
を形成する工程と、前記接着層上に電荷輸送層を形成す
る工程と、前記電荷輸送層の上に前記電荷発生層を形成
する工程とを有することを特徴とする請求項6乃至8の
いずれか一項に記載の感光ドラム作成方法に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の
第1実施形態である積層型電子写真感光体である。図1
を参照すると、第1実施形態の電子写真感光体は、反転
現像方式による正帯電型感光体であって、導電性基体1
上に電荷輸送層2、電荷発生層3、表面保護層4を備
え、導電性基体1上に電荷輸送層2、電荷発生層3、表
面保護層4が、順次形成されるものとする。
【0012】導電性基体1は、感光体の電極としての役
割と同時に他の層の支持体となっており、円筒状、板
状、ベルト状のいずれの形態でもよい。材質としては、
アルミニウム、ステンレス、ニッケルなどの金属、また
はガラス、プラスチックなどの絶縁性基体上にアルミニ
ウムや金の蒸着膜、導電性高分子の塗布膜などの導電処
理を施したものでもよい。
【0013】導電性基体1上に形成される電荷輸送層2
は、電荷輸送材料とこれらを分散固定するためのバイン
ダー樹脂を溶媒中に溶解、または分散して構成される電
荷輸送層用塗料を塗布することにより形成される。電荷
輸送層用塗料には、酸化防止剤、表面潤滑剤、紫外線吸
収剤等の添加剤を用いることができる。
【0014】電荷輸送材料は、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾール及びその誘導体、ピレン−オキサジアゾール誘導
体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導
体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、ピ
ラゾリン誘導体、ヒドラゾン誘導体、ブタジエン誘導体
等公知の材料が挙げられる。電荷輸送材料は1種、また
は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0015】電荷輸送材料を分散固定するためのバイン
ダー樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、アクリル樹
脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂等が
用いられる。これらの樹脂は1種、または2種以上組み
合わせて用いることができる。
【0016】溶媒は、トルエン、キシレン、モノクロル
ベンゼン、酢酸エチル、ジクロロメタン、テトラヒドロ
フラン、シクロヘキサンメチルエチルケトン等が用いら
れる。これらの溶媒も単独、または混合して用いること
ができる。電荷輸送層2の膜厚は5〜40μm程度、好
ましくは10〜30μm程度が適当である。電荷輸送層
2の塗工方法は、スピンコーター、アプリケーター、ス
プレーコーター、バーコーダー、ディップコーター、ド
クターブレード等公知の手法が用いられる。
【0017】電荷輸送層2の上に形成される電荷発生層
3は、電荷発生材料とこれらを分散固定するためのバイ
ンダー樹脂を溶媒中に溶解、または分散して構成される
電荷発生層3用塗料を塗布することにより形成される。
電荷発生材料は、光源に対して電荷発生効率が高く、電
荷輸送層2に対して電荷注入効率が高い材料であること
が好ましく、無金属フタロシアニン、銅フタロシアニ
ン、チタニルフタロシアニンなどのフタロシアニン化合
物、各種アゾ、キノンなどの顔料が用いられる。このと
き用いられるバインダー樹脂としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルホルマール、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカー
ボネート、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹
脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は1
種、または2種以上組み合わせて用いることができる。
溶媒は、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン、酢
酸エチル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、シク
ロヘキサン、メチルエチルケトン等が用いられる。これ
らの溶媒も単独、または混合して用いることができる。
電荷発生層3の膜厚は0.05〜5μm程度、好ましく
は0.1〜2μm程度が適当である。電荷発生層3の塗
工方法は、スピンコーター、アプリケーター、スプレー
コーター、バーコーター、ディップコーター、ドクター
ブレード等公知の手法が用いられる。
【0018】電荷発生層3の上に形成される表面保護層
4は、シリカ粒子及びそれと化学的に結合している有機
化合物及び光重合開始剤を主に含有する組成物を塗布、
硬化させて形成した層からなり、かつ当該有機化合物
が、重合性不飽和基、下記式(9)で表される基及び下
記式(10)で表される基を有しており、更に当該シリ
カ粒子と当該有機化合物がシリルオキシ基を介して結合
していることを特徴とする。このとき上記表面保護層4
には、重量濃度で0.01%程度以上10%程度以下の
電子輸送材料を含有することも可能である。更に、前記
表面保護層4の膜厚は、0.5μm程度以上10μm程
度以下であることが望ましい。
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】 ここで、式(9)、式(10)中、Xは−NH−,−O
−および−S−から選ばれ、Yは酸素原子及びイオウ原
子から選ばれる。ただしXが−O−のときYはイオウ原
子である。
【0021】表面保護層4を形成する際に用いる表面保
護層塗料の溶媒としては、シリカ粒子及びそれと化学的
に結合している有機化合物及び光重合開始剤を主に含有
する組成物を分散、溶解でき、電荷発生層3には影響を
与えない溶媒を適宜用いることができる。該溶媒として
は、イソプロピルアルコール、メチルアルコール、エチ
ルアルコールなどのアルコール類やメチルエチルケト
ン、トルエン、水等が挙げられる。
【0022】また上記表面保護層4に、電子輸送材料を
添加させる場合、表面保護層4の塗料は以下の方法で調
整することができる。電子輸送材料が10%程度以上可
溶であり、かつ光硬化性塗料原液中に含まれる有機溶剤
に対して希釈可能である第一有機溶媒に電子輸送材料を
溶解させ、電子輸送材料溶液を作成する。続いて当該電
子輸送材料を溶解した有機溶剤を、電子輸送材料は溶解
しにくいが、光硬化性塗料中に含まれる有機溶剤に対し
て希釈可能である第二有機溶媒に、先に作成した電子輸
送材料溶液を分散希釈して更に光硬化性塗料原液に希釈
分散して表面保護塗料を調製する。第一有機溶媒として
は、ジクロロメタン、メチルエチルケトンなどが、第二
有機溶媒としてはイソプロピルアルコール、メチルアル
コール、エチルアルコールなどのアルコール類や水を用
いることができる。
【0023】この表面保護層塗料を電荷発生層3の上に
塗布する方法としては、スピンコーター、アプリケータ
ー、スプレーコーター、バーコーダー、ディップコータ
ー、ドクターブレード等公知の手法が用いられる。
【0024】塗布後、高温乾燥機、減圧乾燥機などを用
いて表面保護層塗料の溶媒を乾燥する。乾燥条件は室温
以上、塗布される感光体が変性しない温度以下であり、
一般的には60℃程度以上150℃程度以下である。
【0025】溶媒乾燥後、塗布膜に紫外線照射を行い、
表面保護層塗料を反応硬化させる。紫外線波長は光重合
開始剤によって異なるが、光源としては低圧水銀灯、高
圧水銀灯、キセノンランプ等が使用できる。本発明にお
いては、硬化紫外線波長として310nm程度以下の波
長を主に用いている。これは、紫外線照射による有機材
料の異性化、分解を防ぐため、有機材料の吸収係数の高
い紫外線を使用し、感光体表面近傍でできる限り紫外線
を吸収させるためである。これにより有機材料の異性
化、分解による感光体の劣化や性能低下、光メモリ効果
といった現象を防ぎ、電子写真特性に優れかつ耐久性の
優れた電子写真感光体を作成することができる。
【0026】以上説明したように、第1実施形態によれ
ば、表面保護層4をシリカ粒子及びそれと化学的に結合
している有機化合物及び光重合開始剤を主に含有する組
成物を塗布、硬化させて形成した層、あるいは、該表面
保護層4内に電荷輸送材料を添加することによって、高
い耐刷性、耐傷性を有するとともに、電子写真特性を満
たす電子写真感光体を提供することができる。
【0027】(第2実施形態)図2は本発明の第2実施
形態である積層型電子写真感光体である。なお、第1実
施形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。図2を
参照すると、第2実施形態の電子写真感光体は、反転現
像方式による正帯電型感光体であって、導電性基体1上
に中間層(絶縁層)5、電荷輸送層2、電荷発生層3、
表面保護層4を備え、導電性基体1上に中間層(絶縁
層)5、電荷輸送層2、電荷発生層3、表面保護層4
が、順次形成されている。
【0028】以上説明したように、第2実施形態によれ
ば、表面保護層4をシリカ粒子及びそれと化学的に結合
している有機化合物及び光重合開始剤を主に含有する組
成物を塗布、硬化させて形成した層、あるいは、該表面
保護層4内に電荷輸送材料を添加することによって、高
い耐刷性、耐傷性を有するとともに、電子写真特性を満
たす電子写真感光体を提供することができる。
【0029】なお、本発明が上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。また上記構成部
材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、
本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にするこ
とができる。
【0030】
【実施例】(実施例1)電荷輸送材料である下記式(1
1)で示されるトリススチリルトリフェニルアミン化合
物および結着樹脂であるポリカーボネート(例えば、Z
−400、三菱瓦斯化学株式会社製)をテトラヒドロフ
ラン(以下THFと称す)溶媒に溶解させて作成した電
荷輸送層2塗料中に、平板型アルマイト基体1を浸漬さ
せて塗膜(例えば、20μm程度)を形成し、電荷輸送
層2とした。
【0031】
【化11】
【0032】この電荷輸送層2上に、電荷発生材料であ
るチタニルフタロシアニン(以下TiOPcと称す)及び
結着樹脂であるポリビニルブチラール樹脂(例えば、B
X−1、積水化学工業製)をTHF溶媒に分散させて作
成した電荷発生層3塗料を浸漬法によって塗布して塗膜
(0.25μm程度)を作成し、電荷発生層3を形成し
た。
【0033】続いて、シリカ粒子及びそれと化学的に結
合している有機化合物及び光重合開始剤を主に含有する
組成物を含む塗料原液(例えば、デソライトZ750
1、JSR社製)にイソプロピルアルコールを加え、攪
拌希釈して表面保護層塗料を作成した。この表面保護層
塗料を電荷発生層3上に浸漬法で塗工した。90℃程度
で20分間程度乾燥後、低圧水銀灯を用いて紫外線を1
分間程度照射し、約1μm程度の膜厚の表面保護層4を
形成し、積層型電子写真感光体を作成した。
【0034】(実施例2)電荷輸送材料に下記式(1
2)に示すブタジエン誘導体を用いた以外は、第1実施
例と同様にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0035】
【化12】
【0036】(実施例3)電荷輸送材料に下記式(1
3)に示すヒドラゾン誘導体を用いた以外は、第1実施
例と同様にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0037】
【化13】
【0038】(実施例4)電荷輸送材料に下記式(1
4)に示すスチルベン誘導体を用いた以外は、第1実施
例と同様にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0039】
【化14】
【0040】(実施例5)電荷発生材料にτ型無金属フ
タロシアニン(以下τ−HPcと称す)を用いた以外
は、第1実施例と同様にして積層型電子写真感光体を作
成した。
【0041】(実施例6)電荷発生材料にτ−HPc
を用いた以外は、第2実施例と同様にして積層型電子写
真感光体を作成した。
【0042】(実施例7)電荷発生材料にτ−HPc
を用いた以外は、第3実施例と同様にして積層型電子写
真感光体を作成した。
【0043】(実施例8)電荷発生材料にτ−HPc
を用いた以外は、第4実施例と同様にして積層型電子写
真感光体を作成した。
【0044】(比較例1)(表面保護層4を形成しない
感光体) 表面保護層4を設けないこと以外は、第3実施例と同様
にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0045】(比較例2)(表面保護層4を形成しない
感光体) 表面保護層4を設けないこと以外は、第8実施例と同様
にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0046】これら平板型電子写真感光体を、帯電−露
光−除電のプロセスを繰り返して感光体の表面電位の挙
動を測定する静電気帯電試験装置(例えば、EPA−8
200、川口電機製作所製)によって、測定条件を常温
常湿、コロナ帯電電圧を8kV程度、白色露光を5.0
Lux程度として電子写真特性の評価を行った。更に、
実施例、比較例で作成した感光体を、脂肪族炭化水素
(ドデカン)中に1週間浸漬した後に、感光体表面を観
察した。これらの評価結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】(実施例9)第1実施例と同様の電荷輸送
層塗料を用いて、円盤形アルマイト基体上に塗膜(30
μm程度)を形成し、電荷輸送層2とした。その後第1
実施例と同様にして前記電荷輸送層2上に表面保護層4
を形成し、円盤状の摩耗試験用基板を作成した。
【0049】(比較例3)(表面保護層4を形成しない
摩耗試験用基板) 表面保護層4を形成しない以外は、第9実施例と同様に
して円盤状の摩耗試験用基板を作成した。これら円板状
摩耗試験用基板を、テーパー式摩耗試験機(東洋精機
製,摩耗輪MS−10、付加加重500g,1000回
転)を用いて膜摩耗量を測定した。評価結果を表2に示
す。
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、表面保護層をシリカ粒子及びそれと化学的に結合し
ている有機化合物及び光重合開始剤を主に含有する組成
物を塗布、硬化させて形成した層、あるいは、該保護層
内に電荷輸送材料を添加することによって、高い耐刷
性、耐傷性を有するとともに、電子写真特性を満たす電
子写真感光体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である積層型電子写真感
光体である。
【図2】本発明の第2実施形態である積層型電子写真感
光体である。
【符号の説明】
1…導電性基体 2…電荷輸送層 3…電荷発生層 4…表面保護層 5…中間層
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月31日(2000.1.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電子写真感光体及び感光ドラム作成方
【特許請求の範囲】
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体技
術に係り、特に表面保護層をシリカ粒子及びシリカ粒子
と化学的に結合している有機化合物及び光重合開始剤を
主に含有する組成物を塗布し硬化させて形成した層とす
ることによって、高い耐刷性、耐傷性を有するととも
に、電子写真特性を満たす電子写真感光体及び感光ドラ
ム作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用感光体としては、材料
選択の広さ、高生産性といった利点を有することから、
有機光導電材料を利用した感光体が実用化されている。
これら感光体において、正帯電液体トナーまたは粉体ト
ナーを用いた、反転現像方式による正帯電型感光体の構
成として、機能分離型の積層型感光体および単層型感光
体が多く使用されている。
【0003】積層型感光体としては、アルミニウム(ア
ルミニウム合金を含む)支持体上または前記アルミニウ
ム支持体上に中間層を形成した基体(以下導電性基体と
称す)上に電荷輸送層と電荷発生層を順次形成した正孔
輸送型感光体と、前記導電性基体上に電荷発生層と電子
輸送層を順次形成した電子輸送型感光体とが開示されて
いる。このような従来技術としては、例えば、特開平4
−358158号公報(第1従来技術)、特開平10−
63018号公報(第2従来技術)に記載のものがあ
る。
【0004】一方単層型感光体としては、前記導電性基
体上に電荷発生材料及び電荷輸送材料を含有した感光層
を形成した感光体が実用化されている。この感光層には
電子輸送材料、電子供与性材料及び電子受容性材料のう
ち少なくとも1種以上の材料が含有されることもある。
このような従来技術としては、例えば、特開平10−1
15941号公報(第3従来技術)に記載のものがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電子写真プロセスは、
暗所で感光体がコロナ放電などにより帯電し、露光によ
り感光体表面に静電潜像を形成、トナー現像により潜像
を可視像化するものである。このプロセスに適用するた
めには、電子写真感光体は暗所での帯電性と、光照射に
より速やかに帯電した電荷を消失する感度が要求され
る。更に繰り返し使用される感光体表面には、コロナ帯
電により発生するオゾンなどによる組成物の劣化、現
像、転写、クリーニング行程における傷や摩耗など物理
的劣化に対する耐久性が要求される。
【0006】しかしながら、第3従来技術に示されたよ
うな単層型感光体の場合は、使用される材料を混合し単
層として形成したのみでは、帯電性、感度、静電的性質
の疲労現象が実用の程度以下まで低下するという問題点
があった。
【0007】従って電気特性の有利性から、単層型より
もむしろ積層型の感光体を電子写真プロセスに適用する
ことが多いが、第2従来技術に示されたような電子輸送
型感光体の場合は、高い移動度を示す電子輸送材料が必
要であり、現状では感度が低く、かつ残留電位が大き
く、実用性に乏しいという問題点があった。更に電子輸
送材料として用いられるアクセプタ性化合物の多くは変
異原性物質であり実用的でないという問題点もあった。
【0008】一方上記電気的特性を満足し、材料特性と
して最も実用的であるのが積層型の正孔輸送型感光体で
ある。しかしながら正孔輸送型感光体は、電荷輸送層の
上に電荷発生層を設けており、通常2μm以下の薄層で
ある電荷発生層が上層となるため、少しの傷等によって
も画像欠陥としてあらわれ、電荷発生層の上に更に保護
層を設ける必要がある。第1従来技術においても、表面
保護層に熱硬化性のコート材料を用いているが、高熱で
長時間の加熱処理が必要であり、有機光導電材料の種
類、基体材料によっては電子写真特性が低下するといっ
た問題が発生し、使用が難しいという問題点があった。
更に、表面保護層に硬化性樹脂を用いただけでは、接触
現像方式のような場合、耐刷性、耐傷性が不十分である
という問題点もあった。
【0009】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、表面保護層をシリ
カ粒子及びシリカ粒子と化学的に結合している有機化合
物及び光重合開始剤を主に含有する組成物を塗布し硬化
させて形成した層とすることによって、高い耐刷性、耐
傷性を有するとともに、電子写真特性を満たす電子写真
感光体及び感光ドラム作成方法を提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
要旨は、正帯電液体トナーまたは粉体トナーを用いた反
転現像方式に用いる正帯電型電子写真感光体であって、
電荷発生層上に、シリカ粒子及びそれと化学的に結合し
ている有機化合物及び光重合開始剤を主に含有する組成
物を塗布し硬化させて形成した表面保護層を有し、当該
表面保護層の有機化合物が、重合性不飽和基式(5)及
び式(6)(式中、Xは−NH−,−O−および−S−
から選ばれ、Yは酸素原子及びイオウ原子から選ばれ
る、ただしXが−O−のときYはイオウ原子である)で
表される基を有し、当該シリカ粒子と有機化合物とがシ
リルオキシ基を介して結合していることを特徴とする電
子写真感光体に存する。
【化5】
【化6】 また、請求項2に記載の発明の要旨は、前記表面保護層
膜厚が0.5乃至10μmに設定されていることを特徴
とする請求項1記載の電子写真感光体に存する。また、
請求項3に記載の発明の要旨は、前記表面保護層が、3
10nm以下の波長の紫外光を用いて光硬化されたもの
であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体
に存する。また、請求項4に記載の発明の要旨は、反転
現像方式による正帯電型の前記感光体と、前記感光体の
電極としての役割と同時に他の層の支持体として機能す
る導電性基体と、前記導電性基体上に形成される電荷輸
送層と、前記電荷輸送層の上に形成される前記電荷発生
層とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
か一項に記載の電子写真感光体に存する。また、請求項
5に記載の発明の要旨は、反転現像方式による正帯電型
の前記感光体と、前記感光体の電極としての役割と同時
に他の層の支持体として機能する導電性基体と、前記導
電性基体上に形成される接着層と、前記接着層上に形成
される電荷輸送層と、前記電荷輸送層の上に形成される
前記電荷発生層とを有することを特徴とする請求項1乃
至3のいずれか一項に記載の電子写真感光体に存する。
また、請求項6に記載の発明の要旨は、正帯電液体トナ
ーまたは粉体トナーを用いた反転現像方式に用いる正帯
電型感光ドラム作成方法であって、電荷発生層上に、シ
リカ粒子及びそれと化学的に結合している有機化合物及
び光重合開始剤を主に含有する組成物を塗布し硬化させ
て表面保護層を形成する工程を有し、当該表面保護層の
有機化合物が、重合性不飽和基式(7)及び式(8)
(式中、Xは−NH−,−O−および−S−から選ば
れ、Yは酸素原子及びイオウ原子から選ばれる、ただし
Xが−O−のときYはイオウ原子である)で表される基
を有し、当該シリカ粒子と有機化合物とがシリルオキシ
基を介して結合していることを特徴とする感光ドラム作
成方法に存する。
【化7】
【化8】 また、請求項7に記載の発明の要旨は、前記表面保護層
膜厚を、0.5乃至10μmに設定する工程を有するこ
とを特徴とする請求項6記載の感光ドラム作成方法に存
する。また、請求項8に記載の発明の要旨は、前記表面
保護層を、310nm以下の波長の紫外光を用いて光硬
化させる工程を有することを特徴とする請求項6記載の
感光ドラム作成方法に存する。また、請求項9に記載の
発明の要旨は、反転現像方式による正帯電型の前記感光
体を形成する工程と、前記感光体の電極としての役割と
同時に他の層の支持体として機能する導電性基体を形成
する工程と、前記導電性基体上に電荷輸送層を形成する
工程と、前記電荷輸送層の上に前記電荷発生層を形成す
る工程とを有することを特徴とする請求項6乃至8のい
ずれか一項に記載の感光ドラム作成方法に存する。ま
た、請求項10に記載の発明の要旨は、反転現像方式に
よる正帯電型の前記感光体を形成する工程と、前記感光
体の電極としての役割と同時に他の層の支持体として機
能する導電性基体を形成する工程と、前記導電性基体上
に接着層を形成する工程と、前記接着層上に電荷輸送層
を形成する工程と、前記電荷輸送層の上に前記電荷発生
層を形成する工程とを有することを特徴とする請求項6
乃至8のいずれか一項に記載の感光ドラム作成方法に存
する。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の
第1実施形態である積層型電子写真感光体である。図1
を参照すると、第1実施形態の電子写真感光体は、反転
現像方式による正帯電型感光体であって、導電性基体1
上に電荷輸送層2、電荷発生層3、表面保護層4を備
え、導電性基体1上に電荷輸送層2、電荷発生層3、表
面保護層4が、順次形成されるものとする。
【0012】導電性基体1は、感光体の電極としての役
割と同時に他の層の支持体となっており、円筒状、板
状、ベルト状のいずれの形態でもよい。材質としては、
アルミニウム、ステンレス、ニッケルなどの金属、また
はガラス、プラスチックなどの絶縁性基体上にアルミニ
ウムや金の蒸着膜、導電性高分子の塗布膜などの導電処
理を施したものでもよい。
【0013】導電性基体1上に形成される電荷輸送層2
は、電荷輸送材料とこれらを分散固定するためのバイン
ダー樹脂を溶媒中に溶解、または分散して構成される電
荷輸送層用塗料を塗布することにより形成される。電荷
輸送層用塗料には、酸化防止剤、表面潤滑剤、紫外線吸
収剤等の添加剤を用いることができる。
【0014】電荷輸送材料は、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾール及びその誘導体、ピレン−オキサジアゾール誘導
体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導
体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、ピ
ラゾリン誘導体、ヒドラゾン誘導体、ブタジエン誘導体
等公知の材料が挙げられる。電荷輸送材料は1種、また
は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0015】電荷輸送材料を分散固定するためのバイン
ダー樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、アクリル樹
脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂等が
用いられる。これらの樹脂は1種、または2種以上組み
合わせて用いることができる。
【0016】溶媒は、トルエン、キシレン、モノクロル
ベンゼン、酢酸エチル、ジクロロメタン、テトラヒドロ
フラン、シクロヘキサンメチルエチルケトン等が用いら
れる。これらの溶媒も単独、または混合して用いること
ができる。電荷輸送層2の膜厚は5〜40μm程度、好
ましくは10〜30μm程度が適当である。電荷輸送層
2の塗工方法は、スピンコーター、アプリケーター、ス
プレーコーター、バーコーダー、ディップコーター、ド
クターブレード等公知の手法が用いられる。
【0017】電荷輸送層2の上に形成される電荷発生層
3は、電荷発生材料とこれらを分散固定するためのバイ
ンダー樹脂を溶媒中に溶解、または分散して構成される
電荷発生層3用塗料を塗布することにより形成される。
電荷発生材料は、光源に対して電荷発生効率が高く、電
荷輸送層2に対して電荷注入効率が高い材料であること
が好ましく、無金属フタロシアニン、銅フタロシアニ
ン、チタニルフタロシアニンなどのフタロシアニン化合
物、各種アゾ、キノンなどの顔料が用いられる。このと
き用いられるバインダー樹脂としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルホルマール、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカー
ボネート、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹
脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は1
種、または2種以上組み合わせて用いることができる。
溶媒は、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン、酢
酸エチル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、シク
ロヘキサン、メチルエチルケトン等が用いられる。これ
らの溶媒も単独、または混合して用いることができる。
電荷発生層3の膜厚は0.05〜5μm程度、好ましく
は0.1〜2μm程度が適当である。電荷発生層3の塗
工方法は、スピンコーター、アプリケーター、スプレー
コーター、バーコーター、ディップコーター、ドクター
ブレード等公知の手法が用いられる。
【0018】電荷発生層3の上に形成される表面保護層
4は、シリカ粒子及びそれと化学的に結合している有機
化合物及び光重合開始剤を主に含有する組成物を塗布、
硬化させて形成した層からなり、かつ当該有機化合物
が、重合性不飽和基、下記式(9)で表される基及び下
記式(10)で表される基を有しており、更に当該シリ
カ粒子と当該有機化合物がシリルオキシ基を介して結合
していることを特徴とする。
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】
【0021】また当該有機化合物に含有される重合性不
飽和基としては、例えば、アクリロキシ基、メタクリロ
キシ基、ビニル基、プロペニル基、ブタジエニル基、ス
チリル基、エチニイル基、シンナモイル基、マレエート
基、アクリルアミド基等を例示することができる。これ
らの中でもアクリロキシ基を特に好ましいものとして挙
げることができる。当該有機化合物の例としては下記式
(11)で表される化合物が挙げられる。
【0022】
【化11】 上記Xはアルコキシル基、カルボキシレート基、ハロ
ゲン原子、アミノ基、オキシム基または水素原子であ
り、Rは水素原子またはC〜Cの一価の有機基、
例えば、アルキル基、アリール基、アラルキル基および
炭素、酸素、水素原子から構成される非加水分解性有機
基である。
【0023】上記Xを表すアルコキシ基としては、例
えば、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、フェノキシ、オクチルオキシ基を挙げることがで
き、ハロゲン原子としてはヨウ素、塩素、臭素、フッ素
を挙げることができ、アミノ基としてはアミノ、メチル
アミノ等のモノアルキルアミノ基、ジメチルアミノ、ジ
エチルアミノ等のジアルキルアミノ基を挙げることがで
き、オキシム基としてはメチレンオキシム、ジメチルメ
チレンオキシムを挙げることができる。また、mは1,
2または3である。これらの中で好ましいのはアルコキ
シル基である。
【0024】上記Rを表すアルキル基としては、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オクチル等を
挙げることができ、アリール基としては例えば、フェニ
ル、トリル、キシリル、p−メトキシフェニル等を挙げ
ることができ、アラルキル基としては、例えば、ベンジ
ル、フェニルエチル等を挙げることができ、さらに炭
素、酸素および水素原子から構成される非加水分解性有
機基としては、例えば、2−メトキシエチル、2−エト
キシエチル、2−ブトキシエチル等を挙げることができ
る。
【0025】上記X,R,mの組み合わせにより構
成される加水分解性シリル基の好ましい例として、トリ
メトキシシリル基、トリエトキシシリル基、トリイソプ
ロポキシシリル基、メチルジメトキシシリル基、ジメチ
ルジメトキシシリル基等を挙げることができる。
【0026】上記RはC〜C12の脂肪族もしくは
芳香族構造を有する2価の有機基の中から選ばれ、その
構造として鎖状、分岐状または環状構造を含んでいても
よい。そのような構造単位として、例えば、メチレン、
エチレン、プロピレン、メチルエチレン、ブチレン、メ
チルプロピレン、シクロヘキシレン、フェニレン、2−
メチルフェニレン、3−メチルフェニレン、オクタメチ
レン、ビフェニレン、ドデカメチレン等を挙げることが
できる。これらの中で好ましい例はメチレン、プロピレ
ン、シクロヘキシレン、フェニレン等である。
【0027】上記Rは脂肪族もしくは芳香族構造を有
する2価の有機基であり、その構造として鎖状、分岐状
または環状構造を含んでいてもよい。そのような構造単
位として、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、
テトラメチレン、ヘキサメチレン、2,2,4−トリメ
チルヘキサメチレン、1−(メチルカルボキシル)−ペ
ンタメチレン等の鎖状構造の骨格を有する2価の有機
基、イソフォロン、シクロヘキシルメタン、メチレンビ
ス(4−シクロヘキサン)、水添ジェニルメタン、水添
キシレン、水添トルエン等の脂環式構造の骨格を有する
2価の有機基およびベンゼン、トルエン、キシレン、パ
ラフェニレン、ジフェニルメタン、ジフェニルプロパ
ン、ナフタレン等の芳香環構造の骨格を有する2価の有
機基から選ぶことができる。
【0028】上記Xは−NH−,−O−および−S−か
ら選ばれ、好ましくは−S−であり、上記Yは酸素原子
またはイオウ原子であり、好ましくは酸素原子である。
ただし、Xが−O−のときYはイオウ原子である。
【0029】上記Xは2価の有機基であり、さらに詳
しくは、イソシアネート基またはチオイソシアネート基
と付加反応できる活性水素原子を分子内に2個以上有す
る化合物から誘導される2価の有機基であり、例えば、
ポリアルキレングリコール類、ポリアルキレンチオグリ
コール類、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリカーボ
ネート類、ポリアルキレンジアミン類、ポリアルキレン
ジカルボン酸類、ポリアルキレンジオール類、およびポ
リアルキレンジメルカプタン類からHX−基(ここでX
の定義は上記に同じである)を2個除くことで誘導され
る2価の有機基として例示することができる。
【0030】上記pは0または1以上の数であり、好ま
しくは0または1〜10の数である。Pが10を越える
と、重合性不飽和基修飾加水分解性シランの粘度が高く
なる傾向があるため取り扱い難くなり易い。
【0031】上記Rはn+1価の有機基であり、例え
ば、鎖状、分岐状または環状の飽和炭化水素基、不飽和
炭化水素基、脂環式有機基の中から選ばれる。また、n
は1〜20の正の整数から選ばれ、好ましくは1〜1
0、さらに好ましくは3〜5である。
【0032】上記Yは活性ラジカル種の存在下、分子
間架橋反応する重合性不飽和基を有する1価の有機基を
表す。そのようなものの例としては、例えば、アクリロ
キシ基、メタクリロキシ基、ビニル基、プロペニル基、
ブタジエニル基、スチリル基、エチニイル基、シンナモ
イル基、マレエート基、アクリルアミド基等を例示する
ことができる。これらの中で、アクリロキシ基を好まし
いものとして挙げることができる。
【0033】以上のような重合性不飽和基、および下記
式(12)で表される基および(13)で表される基を
有する当該有機化合物をシリカ粒子と混合し、加水分解
させ、シリカ粒子を化学的に結合させ、得られる組成物
を含有する材料を塗布、硬化させることにより、表面保
護層4を形成することができる。
【0034】
【化12】
【0035】
【化13】 ここで、式(12)、式(13)中、Xは−NH−,−
O−および−S−から選ばれ、Yは酸素原子及びイオウ
原子から選ばれる。ただしXが−O−のときYはイオウ
原子である。
【0036】このとき上記表面保護層4には、重量濃度
で0.01%程度以上10%程度以下の電子輸送材料を
含有することも可能である。更に、前記表面保護層4の
膜厚は、0.5μm以上10μm以下であることが望ま
しい。
【0037】表面保護層4を形成する際に用いる表面保
護層塗料の溶媒としては、シリカ粒子及びそれと化学的
に結合している有機化合物及び光重合開始剤を主に含有
する組成物を分散、溶解でき、電荷発生層3には影響を
与えない溶媒を適宜用いることができる。該溶媒として
は、イソプロピルアルコール、メチルアルコール、エチ
ルアルコールなどのアルコール類やメチルエチルケト
ン、トルエン、水等が挙げられる。
【0038】また上記表面保護層4に、電子輸送材料を
添加させる場合、表面保護層4の塗料は以下の方法で調
整することができる。電子輸送材料が10%程度以上可
溶であり、かつ光硬化性塗料原液中に含まれる有機溶剤
に対して希釈可能である第一有機溶媒に電子輸送材料を
溶解させ、電子輸送材料溶液を作成する。続いて当該電
子輸送材料を溶解した有機溶剤を、電子輸送材料は溶解
しにくいが、光硬化性塗料中に含まれる有機溶剤に対し
て希釈可能である第二有機溶媒に、先に作成した電子輸
送材料溶液を分散希釈して更に光硬化性塗料原液に希釈
分散して表面保護塗料を調製する。第一有機溶媒として
は、ジクロロメタン、メチルエチルケトンなどが、第二
有機溶媒としてはイソプロピルアルコール、メチルアル
コール、エチルアルコールなどのアルコール類や水を用
いることができる。
【0039】この表面保護層塗料を電荷発生層3の上に
塗布する方法としては、スピンコーター、アプリケータ
ー、スプレーコーター、バーコーダー、ディップコータ
ー、ドクターブレード等公知の手法が用いられる。
【0040】塗布後、高温乾燥機、減圧乾燥機などを用
いて表面保護層塗料の溶媒を乾燥する。乾燥条件は室温
以上、塗布される感光体が変性しない温度以下であり、
一般的には60℃程度以上150℃程度以下である。
【0041】溶媒乾燥後、塗布膜に紫外線照射を行い、
表面保護層塗料を反応硬化させる。紫外線波長は光重合
開始剤によって異なるが、光源としては低圧水銀灯、高
圧水銀灯、キセノンランプ等が使用できる。本発明にお
いては、硬化紫外線波長として310nm以下の波長を
用いている。これは、紫外線照射による有機材料の異性
化、分解を防ぐため、有機材料の吸収係数の高い紫外線
を使用し、感光体表面近傍でできる限り紫外線を吸収さ
せるためである。これにより有機材料の異性化、分解に
よる感光体の劣化や性能低下、光メモリ効果といった現
象を防ぎ、電子写真特性に優れかつ耐久性の優れた電子
写真感光体を作成することができる。
【0042】以上説明したように、第1実施形態によれ
ば、表面保護層4をシリカ粒子及びそれと化学的に結合
している有機化合物及び光重合開始剤を主に含有する組
成物を塗布、硬化させて形成した層、あるいは、該表面
保護層4内に電荷輸送材料を添加することによって、高
い耐刷性、耐傷性を有するとともに、電子写真特性を満
たす電子写真感光体を提供することができる。
【0043】(第2実施形態)図2は本発明の第2実施
形態である積層型電子写真感光体である。なお、第1実
施形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。図2を
参照すると、第2実施形態の電子写真感光体は、反転現
像方式による正帯電型感光体であって、導電性基体1上
に中間層(絶縁層)5、電荷輸送層2、電荷発生層3、
表面保護層4を備え、導電性基体1上に中間層(絶縁
層)5、電荷輸送層2、電荷発生層3、表面保護層4
が、順次形成されている。
【0044】以上説明したように、第2実施形態によれ
ば、表面保護層4をシリカ粒子及びそれと化学的に結合
している有機化合物及び光重合開始剤を主に含有する組
成物を塗布、硬化させて形成した層、あるいは、該表面
保護層4内に電荷輸送材料を添加することによって、高
い耐刷性、耐傷性を有するとともに、電子写真特性を満
たす電子写真感光体を提供することができる。
【0045】なお、本発明が上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。また上記構成部
材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、
本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にするこ
とができる。
【0046】
【実施例】(実施例1)電荷輸送材料である下記式(1
4)で示されるトリススチリルトリフェニルアミン化合
物および結着樹脂であるポリカーボネート(例えば、Z
−400、三菱瓦斯化学株式会社製)をテトラヒドロフ
ラン(以下THFと称す)溶媒に溶解させて作成した電
荷輸送層2塗料中に、平板型アルマイト基体1を浸漬さ
せて塗膜(例えば、20μm程度)を形成し、電荷輸送
層2とした。
【0047】
【化14】
【0048】この電荷輸送層2上に、電荷発生材料であ
るチタニルフタロシアニン(以下TiOPcと称す)及び
結着樹脂であるポリビニルブチラール樹脂(例えば、B
X−1、積水化学工業製)をTHF溶媒に分散させて作
成した電荷発生層3塗料を浸漬法によって塗布して塗膜
(0.25μm程度)を作成し、電荷発生層3を形成し
た。
【0049】続いて、シリカ粒子及びそれと化学的に結
合している有機化合物及び光重合開始剤を主に含有する
組成物を含む塗料原液(例えば、デソライトZ750
1、JSR社製)にイソプロピルアルコールを加え、撹
拌希釈して表面保護層塗料を作成した。この表面保護層
塗料を電荷発生層3上に浸漬法で塗工した。90℃程度
で20分間程度乾燥後、低圧水銀灯を用いて紫外線を1
分間程度照射し、約1μm程度の膜厚の表面保護層4を
形成し、積層型電子写真感光体を作成した。
【0050】(実施例2)電荷輸送材料に下記式(1
5)に示すブタジエン誘導体を用いた以外は、第1実施
例と同様にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0051】
【化15】
【0052】(実施例3)電荷輸送材料に下記式(1
6)に示すヒドラゾン誘導体を用いた以外は、第1実施
例と同様にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0053】
【化16】
【0054】(実施例4)電荷輸送材料に下記式(1
7)に示すスチルベン誘導体を用いた以外は、第1実施
例と同様にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0055】
【化17】
【0056】(実施例5)電荷発生材料にτ型無金属フ
タロシアニン(以下τ−HPcと称す)を用いた以外
は、第1実施例と同様にして積層型電子写真感光体を作
成した。
【0057】(実施例6)電荷発生材料にτ−HPc
を用いた以外は、第2実施例と同様にして積層型電子写
真感光体を作成した。
【0058】(実施例7)電荷発生材料にτ−HPc
を用いた以外は、第3実施例と同様にして積層型電子写
真感光体を作成した。
【0059】(実施例8)電荷発生材料にτ−HPc
を用いた以外は、第4実施例と同様にして積層型電子写
真感光体を作成した。
【0060】(比較例1)(表面保護層4を形成しない
感光体) 表面保護層4を設けないこと以外は、第3実施例と同様
にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0061】(比較例2)(表面保護層4を形成しない
感光体) 表面保護層4を設けないこと以外は、第8実施例と同様
にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0062】これら平板型電子写真感光体を、帯電−露
光−除電のプロセスを繰り返して感光体の表面電位の挙
動を測定する静電気帯電試験装置(例えば、EPA−8
200、川口電機製作所製)によって、測定条件を常温
常湿、コロナ帯電電圧を8kV程度、白色露光を5.0
Lux程度として電子写真特性の評価を行った。更に、
実施例、比較例で作成した感光体を、脂肪族炭化水素
(ドデカン)中に1週間浸漬した後に、感光体表面を観
察した。これらの評価結果を表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】(実施例9)第1実施例と同様の電荷輸送
層塗料を用いて、円盤形アルマイト基体上に塗膜(30
μm程度)を形成し、電荷輸送層2とした。その後第1
実施例と同様にして前記電荷輸送層2上に表面保護層4
を形成し、円盤状の摩耗試験用基板を作成した。
【0065】(比較例3)(表面保護層4を形成しない
摩耗試験用基板) 表面保護層4を形成しない以外は、第9実施例と同様に
して円盤状の摩耗試験用基板を作成した。これら円板状
摩耗試験用基板を、テーパー式摩耗試験機(東洋精機
製,摩耗輪MS−10、付加加重500g,1000回
転)を用いて膜摩耗量を測定した。評価結果を表2に示
す。
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、表面保護層をシリカ粒子及びそれと化学的に結合し
ている有機化合物及び光重合開始剤を主に含有する組成
物を塗布、硬化させて形成した層、あるいは、該保護層
内に電荷輸送材料を添加することによって、高い耐刷
性、耐傷性を有するとともに、電子写真特性を満たす電
子写真感光体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である積層型電子写真感
光体である。
【図2】本発明の第2実施形態である積層型電子写真感
光体である。
【符号の説明】 1…導電性基体 2…電荷輸送層 3…電荷発生層 4…表面保護層 5…中間層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正帯電液体トナーまたは粉体トナーを用
    いた反転現像方式に用いる正帯電型電子写真感光体であ
    って、電荷発生層上に、シリカ粒子及びそれと化学的に
    結合している有機化合物及び光重合開始剤を主に含有す
    る組成物を塗布し硬化させて形成した表面保護層を有
    し、 当該表面保護層の有機化合物が、重合性不飽和基式
    (1)及び式(2)(式中、Xは−NH−,−O−およ
    び−S−から選ばれ、Yは酸素原子及びイオウ原子から
    選ばれる、ただしXが−O−のときYはイオウ原子であ
    る)で表される基を有し、 当該シリカ粒子と有機化合物とがシリルオキシ基を介し
    て結合していることを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 前記表面保護層膜厚が0.5乃至10μ
    m程度に設定されていることを特徴とする請求項1記載
    の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記表面保護層が、主に310nm程度
    以下の波長の紫外光を用いて光硬化されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 反転現像方式による正帯電型の前記感光
    体と、 前記感光体の電極としての役割と同時に他の層の支持体
    として機能する導電性基体と、 前記導電性基体上に形成される電荷輸送層と、 前記電荷輸送層の上に形成される前記電荷発生層とを有
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
    記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 反転現像方式による正帯電型の前記感光
    体と、 前記感光体の電極としての役割と同時に他の層の支持体
    として機能する導電性基体と、 前記導電性基体上に形成される接着層と、 前記接着層上に形成される電荷輸送層と、 前記電荷輸送層の上に形成される前記電荷発生層とを有
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
    記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 正帯電液体トナーまたは粉体トナーを用
    いた反転現像方式に用いる正帯電型感光ドラム作成方法
    であって、電荷発生層上に、シリカ粒子及びそれと化学
    的に結合している有機化合物及び光重合開始剤を主に含
    有する組成物を塗布し硬化させて表面保護層を形成する
    工程を有し、 当該表面保護層の有機化合物が、重合性不飽和基式
    (3)及び式(4)(式中、Xは−NH−,−O−およ
    び−S−から選ばれ、Yは酸素原子及びイオウ原子から
    選ばれる、ただしXが−O−のときYはイオウ原子であ
    る)で表される基を有し、 当該シリカ粒子と有機化合物とがシリルオキシ基を介し
    て結合していることを特徴とする感光ドラム作成方法。 【化3】 【化4】
  7. 【請求項7】 前記表面保護層膜厚を、0.5乃至10
    μm程度に設定する工程を有することを特徴とする請求
    項6記載の感光ドラム作成方法。
  8. 【請求項8】 前記表面保護層を、主に310nm程度
    以下の波長の紫外光を用いて光硬化させる工程を有する
    ことを特徴とする請求項6記載の感光ドラム作成方法。
  9. 【請求項9】 反転現像方式による正帯電型の前記感光
    体を形成する工程と、 前記感光体の電極としての役割と同時に他の層の支持体
    として機能する導電性基体を形成する工程と、 前記導電性基体上に電荷輸送層を形成する工程と、 前記電荷輸送層の上に前記電荷発生層を形成する工程と
    を有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一
    項に記載の感光ドラム作成方法。
  10. 【請求項10】 反転現像方式による正帯電型の前記感
    光体を形成する工程と、 前記感光体の電極としての役割と同時に他の層の支持体
    として機能する導電性基体を形成する工程と、 前記導電性基体上に接着層を形成する工程と、 前記接着層上に電荷輸送層を形成する工程と、 前記電荷輸送層の上に前記電荷発生層を形成する工程と
    を有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一
    項に記載の感光ドラム作成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3230235B2 (ja) 1999-04-02 2001-11-19 日本電気株式会社 電子写真感光体の再生方法及び再生処理層塗料並びに再生処理された電子写真感光体
JP2012014091A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法
WO2018017074A1 (en) * 2016-07-20 2018-01-25 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Photo-conductor drum with protective layer of material

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