JP2000243054A - テープリール及び磁気テープ - Google Patents

テープリール及び磁気テープ

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JP2000243054A
JP2000243054A JP11037533A JP3753399A JP2000243054A JP 2000243054 A JP2000243054 A JP 2000243054A JP 11037533 A JP11037533 A JP 11037533A JP 3753399 A JP3753399 A JP 3753399A JP 2000243054 A JP2000243054 A JP 2000243054A
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tape
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Naoto Murao
直人 村尾
Makoto Sato
信 佐藤
Mitsugi Yamagishi
貢 山岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドロップアウト及び出力変動を抑制し、巻き
乱れを阻止することができるテープリール及び磁気テー
プを提供する。 【解決手段】 本発明のテープリール10は、磁気テー
プ20が巻装される円筒状のハブ11の上下端に、上フ
ランジ12及び下フランジ13をそれぞれ設けた構成で
あって、上フランジ12及び下フランジ13から磁気テ
ープ20の端部までの間隔の最大値が、0.5mm以上
1.0mm未満に設定される。また、本発明の磁気テー
プ20は、非磁性支持体21の一方の面に磁性層22を
設け、他方の面にバック層23を設けた構成であって、
テープリール10に巻装された状態で、上フランジ12
及び下フランジ13からバック層23の端部までの間隔
U1+D1が、上フランジ12及び下フランジ13か
ら、非磁性支持体21の端部までの間隔、又は磁性層2
2の端部までの間隔U2+D2より大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカセッ
トに適用されるテープリール及び磁気テープに関し、詳
しくは、ハブの上下端に上下フランジを備えたテープリ
ール及びそのテープリールに巻装される磁気テープに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープカセットには、ビデオ
用、オーディオ用、コンピュータ用等の様々な形態のも
のがある。例えばビデオ用磁気テープカセットには、上
下のカセットハーフからなるカセットケース内に、ハブ
及び上下フランジを有する一対のテープリールを、前記
ハブの外周に磁気テープを巻装した状態で、回動自在に
収納して構成したものがある。
【0003】図3に、前述したテープリールの基本的な
構造を示す。同図に示すように、テープリール110
は、磁気テープ120がその外周に巻装される円筒状の
ハブ111と、ハブ111の上端に固定された円板状の
上フランジ112と、ハブ111の下端に当該ハブに一
体に形成された円板状の下フランジ113とを備えてい
る。ここでは、ハブ111の軸方向に垂直な面に対し
て、上フランジ112の下面はその半径方向外側が図中
上方向に傾くテーパ面に形成され、下フランジ113の
上面はその半径方向外側が図中下方向に傾くテーパ面に
形成されている。
【0004】上フランジ112と下フランジ113との
間隔は、磁気テープ120の幅より適宜大きく設定され
ている。ここでは、下フランジ113の上面と磁気テー
プ120の幅方向端部との間に隙間が形成されるように
磁気テープ120がハブ111に巻装されている。場合
によっては、下フランジ113の上面に磁気テープ12
0の幅方向端部が接触するように、ハブ111に磁気テ
ープ120が巻装されることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、磁気記録装置の
デジタル化および小型化に伴い、膨大な情報データを小
スペースに記録するために記録密度の向上が図られてい
る。磁気テープにおいては、体積記録密度の向上のため
にテープの薄層化が行われ、面記録密度の向上のために
狭トラック化が行われてきている。しかしながら、磁気
テープの薄層化に伴い、磁気テープの幅方向の変形が生
じ易くなっており、例えば、記録再生装置内での高速走
行や増減速時等に磁気テープが幅方向に変形し、磁気テ
ープが局所的にガイドローラ等と強く接触して、磁気テ
ープの湾曲すなわちウィービングが発生してしまうこと
があった。また磁気テープの変形によって、磁気テープ
の幅方向端部が上フランジの下面や下フランジの上面に
接触して摩耗粉が生じ、ドロップアウトが増加する傾向
があった。
【0006】一方、磁気テープの狭トラック化に伴い、
テープ変形部分の再生出力が直線部分の再生出力より低
くなる、所謂リニアリティー不良を生じ易くなってお
り、微少なテープ変形でもリニアリティー不良を生じて
しまう。したがって前述した磁気テープのウィービング
は、リニアリティー不良すなわち再生出力変動の増大を
招いてしまう。
【0007】また、磁気テープの薄層化によって、磁気
テープをテープリールのハブに巻装した際に所謂巻き乱
れが生じ、図3のA部拡大斜視図である図4に示すよう
に、磁気テープ120端部によって形成される面から磁
気テープ端部の一部が飛び出してしまうことがあった。
図4に示すように、磁気テープ端部の飛び出した部分1
20aは曲がりくねるように変形し、あたかもワカメの
ようになってしまう。このように磁気テープがワカメ状
に変形してしまうと、正常な記録・再生は望めなくなる
ため、巻き乱れを抑えることは極めて重要な課題であっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】巻き乱れの発生原因とし
ては様々な要因が考えられるが、テープリール110の
ハブ111に磁気テープ120を巻装する際に、隣接す
る磁気テープ間に空気が紛れ込み、その空気が抜ける際
にテープ押し上げることが、発生原因の一つと考えられ
る。従来の、テープ厚みが例えば10μm前後の磁気テ
ープでは、テープリールのハブ111に溝を設けること
等により巻き乱れを抑制することができた。これは、テ
ープ厚みが大きく比較的テープの剛性が高かったため、
このような処置により空気を巻き込むことなく磁気テー
プを巻装できたものと考えられる。しかし、磁気テープ
の薄層化がすすむにつれて、ハブに溝を設けても巻き乱
れを抑制しきれなくなり、特にテープ厚みが7μm以下
となると巻き乱れが発生し易くなることがわかった。
【0009】本発明者らは鋭意検討の結果、テープリー
ルにおける上フランジと下フランジとの間隔を狭めて所
定の間隔とすることで、磁気テープの幅方向の変形およ
び巻き乱れを顕著に抑制できることを見出した。従来
は、上フランジと下フランジとの間隔を狭めると、磁気
テープをテープリールに円滑に巻装することができない
と考えられていた。しかし、この上フランジと下フラン
ジとの間隔を、磁気テープの幅を考慮に入れた所定間隔
とすれば、磁気テープをテープリールに円滑に巻装で
き、且つ磁気テープの幅方向の変形および巻き乱れの発
生を抑止できるのである。
【0010】すなわち本発明は、磁気テープが巻装され
る円筒状のハブの上下端に、上フランジ及び下フランジ
をそれぞれ設けた構成のテープリールにおいて、前記上
フランジ及び下フランジから前記磁気テープの幅方向端
部までの間隔の最大値が、0.5mm以上1.0mm未
満であることを特徴としている。なお、前記磁気テープ
の厚みが、6μm以上11μm未満であれば、一層確実
に磁気テープの幅方向の変形および巻き乱れの発生を抑
止することができる。
【0011】ここで、上フランジの下面と下フランジの
上面とがそれぞれテーパ面に形成されている場合、テー
プリールに巻装された最外周の磁気テープ端部から上フ
ランジの下面および下フランジの上面までの間隔が「上
フランジ及び下フランジから前記磁気テープの幅方向端
部までの間隔の最大値」となる。上フランジの下面と下
フランジの上面とが互いに平行である場合、上フランジ
及び下フランジから磁気テープの幅方向端部までの間隔
は一定である。
【0012】また、磁気テープの端部が上フランジの下
面および下フランジの上面に接触して生じる摩耗粉は、
そのほとんどがバック層の摩耗による摩耗粉であること
がわかった。図4に示すように、従来、磁気テープ12
0の断面は略平行四辺形状であった。幅広の磁気記録媒
体をロータリーカッターによって裁断して磁気テープ1
20を形成すると、必然的にこのような形状になるので
ある。そして、バック層の端部が、磁性層および非磁性
層の端部より磁気テープの幅方向に飛び出した部分Bか
ら、多量の摩耗粉が発生していたのである。
【0013】そして本発明者らは、バック層の端部を、
磁性層または非磁性層の端部より磁気テープの幅方向に
飛び出させない構成とすることで、摩耗粉の発生量を顕
著に低下できることを見出した。すなわち本発明は、非
磁性支持体の一方の面に磁性層を設け、他方の面にバッ
ク層を設けた構成で、円筒状のハブの上下端に上フラン
ジ及び下フランジをそれぞれ有するテープリールに巻装
される磁気テープにおいて、前記テープリールに巻装さ
れた状態で、前記上フランジ及び下フランジから前記バ
ック層の幅方向端部までの間隔が、前記上フランジ及び
下フランジから、前記非磁性支持体の幅方向端部までの
間隔、又は前記磁性層の幅方向端部までの間隔より大き
いことを特徴としている。
【0014】なお、上フランジ及び下フランジからバッ
ク層の幅方向端部までの間隔は、上フランジ及び下フラ
ンジから、非磁性支持体の幅方向端部までの間隔および
磁性層の幅方向端部までの間隔の両方より大きくてもよ
い。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の実施形態である
テープリール10及び磁気テープ20を示す。テープリ
ール10は、磁気テープ20がその外周に巻装される円
筒状のハブ11と、ハブ11の上端に固定された円板状
の上フランジ12と、ハブ11の下端に当該ハブに一体
に形成された円板状の下フランジ13とを備えている。
ここでは、ハブ11の軸方向に垂直な面に対して、上フ
ランジ12の下面はその半径方向外側が図中上方向に傾
くテーパ面に形成され、下フランジ13の上面はその半
径方向外側が図中下方向に傾くテーパ面に形成されてい
る。
【0016】そしてテープリール10のハブ11には、
上フランジ12の下面と磁気テープ20の幅方向の一方
の(図中上方)端部との間、および下フランジ13の上
面と磁気テープ20の幅方向の他方の(図中下方)端部
との間に、それぞれ隙間が形成されるように磁気テープ
20が巻装されている。
【0017】ここで磁気テープ20の幅W1は12.6
5mmで、厚みは10μmである。このとき、上下フラ
ンジ12,13の半径方向の、ハブ11に巻装された最
外周の磁気テープの位置における、上フランジ12下面
と下フランジ13上面との間隔W2は、13.15mm
以上13.65未満に設定される。
【0018】そして磁気テープ20は、図1中一点鎖線
で囲まれた部分に示すように、その断面視において、バ
ック層23の幅方向端部が、磁性層22および非磁性層
21の幅方向端部より磁気テープ20の幅方向に飛び出
していない。すなわち、上下フランジ12,13からバ
ック層23の端部までの間隔(上フランジ12下面とバ
ック層23の図中上方の端部との間隔U1、および下フ
ランジ13の上面とバック層23の図中下方の端部との
間隔D1の和)が、前記上下フランジから磁性層22の
端部までの間隔(上フランジ12下面と磁性層22の図
中上方の端部との間隔U2、および下フランジ13の上
面と磁性層22の図中下方の端部との間隔D2の和)よ
り大きい。
【0019】このような断面形状の磁気テープ20は、
例えば、幅広の磁気記録媒体をロータリーカッターによ
って裁断する際の、磁気記録媒体の搬送速度とロータリ
ーカッターの周速とを調整することで形成することがで
きる。
【0020】以上のような構成のテープリール10及び
磁気テープ20によれば、ハブ11に磁気テープ20を
巻装する際の、磁気テープ20の幅方向の変形が、所定
間隔を隔てた上フランジ12の下面および下フランジ1
3の上面によって規制される。また、バック層23の幅
方向端部が下フランジ13に接触することがないので、
バック層23からの摩耗粉は生じない。したがって、リ
ニアリティー不良およびドロップアウトを確実に低減す
ることができる。
【0021】図2に、本発明の別の実施形態であるテー
プリール30を示す。なお、既に説明した部材等につい
ては、図中に同一符号または相当符号を付すことにより
説明を簡略化或いは省略する。このテープリール30
も、上フランジ32の下面はその半径方向外側が図中上
方向に傾くテーパ面に形成され、下フランジ33の上面
はその半径方向外側が図中下方向に傾くテーパ面に形成
されている。そしてテープリール30には、下フランジ
33の上面に磁気テープ40の幅方向の一方の(図中下
方)端部が接触するように、磁気テープ40が巻装され
る。
【0022】ここで磁気テープ40の幅W1は6.35
±0.3mm、厚みは6.7+0/−0.4mmであ
る。このとき、上フランジ32の傾斜量T1は0〜0.
15mm、下フランジ33の傾斜量T2は0.25〜
0.5mm、ハブ31の高さ、すなわちハブ31近傍に
おける上フランジ32下面と下フランジ33上面との間
隔T3は6.75mmに設定される。また、上下フラン
ジ32,33の直径は約60mm、ハブ31の外周径は
約19mmとすることができる。
【0023】このテープリール30に磁気テープ40を
巻装する際に、図2に示すように、巻装しようとする磁
気テープ40aが幅方向に変形して上フランジ32の下
面に接触すると、当該磁気テープ40aは、摩耗粉を生
じることなく上フランジ下面によって下フランジ側に押
し戻される。そして当該磁気テープ40aは、既に巻装
されている最外周の磁気テープ40に接触する際に下フ
ランジ33の上面に接触する。
【0024】テープリール30に磁気テープを順次巻装
していく際に、巻装された最外周の磁気テープの図中上
方の端部と上フランジ32下面との間隔が1mm未満で
ある間は、前述したような作用により磁気テープ40a
は下フランジ33側に押し戻されて、確実に下フランジ
33上面に接触する。これにより巻き乱れの発生が顕著
に抑止される。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づいて、本発明の
顕著な効果を説明する。表1に示すテープ厚み及びテー
プ幅を有する磁気テープを用いて、図1に示した形態で
あって表1に示すフランジ幅のテープリール(実施例1
〜3、比較例1〜4)を構成し、それらのテープリール
を用いて磁気テープカセットを作成した。そして作成し
た磁気テープカセットの出力変動およびドロップアウト
(DO)増加を測定した。その測定結果も表1に示す。
なお、出力変動は、RF出力のエンベロープの幅が正常
な場合を0%、信号が無い場合を100%として測定し
た。ドロップアウト増加は、ビデオテープレコーダによ
りFF/REWを300回行うことで磁気テープを走行
させ、走行前と走行後の、0.2μ秒以上のドロップア
ウト数をそれぞれカウントして測定した。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、上下フランジか
ら磁気テープ端部までの間隔の最大値が0.5mm以上
1.0mm未満であるテープリールを用いた磁気テープ
カセットにおいては出力変動が小さかった。また、上下
フランジからバック層の端部までの間隔が、上下フラン
ジから非磁性支持体の端部までの間隔および磁性層の端
部までの間隔より大きいテープリールを用いた磁気テー
プカセットにおいては、ドロップアウト増加が顕著に抑
制された。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のテープリ
ールは、上下フランジから磁気テープの幅方向端部まで
の間隔の最大値を、0.5mm以上1.0mm未満とさ
れ、これにより出力変動及びドロップアウトが顕著に抑
制され、巻き乱れが確実に防止される。また、本発明の
磁気テープは、テープリールに巻装された状態で、上下
フランジからバック層の幅方向端部までの間隔が、上下
フランジから、非磁性支持体の幅方向端部までの間隔又
は磁性層の幅方向端部までの間隔より大きくされ、これ
によりドロップアウトが一層顕著に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における要部の部分断面図で
ある。
【図2】本発明の別の実施形態における要部の部分断面
図である。
【図3】従来のテープリールを示す図である。
【図4】従来の、巻装状態における磁気テープを示す図
である。
【符号の説明】
10,30 テープリール 11,31 ハブ 12,32 上フランジ 13,33 下フランジ 20 磁気テープ 21 非磁性支持体 22 磁性層 23 バック層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが巻装される円筒状のハブの
    上下端に、上フランジ及び下フランジをそれぞれ設けた
    構成のテープリールにおいて、 前記上フランジ及び下フランジから前記磁気テープの幅
    方向端部までの間隔の最大値が、0.5mm以上1.0
    mm未満であることを特徴とするテープリール。
  2. 【請求項2】 非磁性支持体の一方の面に磁性層を設
    け、他方の面にバック層を設けた構成で、円筒状のハブ
    の上下端に上フランジ及び下フランジをそれぞれ有する
    テープリールに巻装される磁気テープにおいて、 前記テープリールに巻装された状態で、前記上フランジ
    及び下フランジから前記バック層の幅方向端部までの間
    隔が、前記上フランジ及び下フランジから、前記非磁性
    支持体の幅方向端部までの間隔、又は前記磁性層の幅方
    向端部までの間隔より大きいことを特徴とする磁気テー
    プ。
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