JP2000248742A - 打ち継ぎ用冶具および打ち継ぎ方法 - Google Patents
打ち継ぎ用冶具および打ち継ぎ方法Info
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- JP2000248742A JP2000248742A JP11052540A JP5254099A JP2000248742A JP 2000248742 A JP2000248742 A JP 2000248742A JP 11052540 A JP11052540 A JP 11052540A JP 5254099 A JP5254099 A JP 5254099A JP 2000248742 A JP2000248742 A JP 2000248742A
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- jig
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 打ち継ぎ用冶具をコンクリートから剥がし引
き抜く作業の容易化を図る。 【解決手段】 打ち継ぎ用冶具10の冶具本体11は、
挿入孔13aと、環状をなして挿入孔13aを取り囲む
空洞部11aとを有している。挿入孔13aにはねじ鉄
筋21の端部を挿入する。空洞部11aには基端壁(外
壁)14に設けた連通孔14aから圧縮空気を注入し、
孔14aを栓19で塞ぐ。コンクリート22の打設後、
型枠30を取り外し、栓19を抜いて、空洞部11a内
の空気を真空吸引する。これによって、冶具本体11が
収縮し、コンクリート22から剥がれる。その後、冶具
本体11をねじ鉄筋21から引き抜く。
き抜く作業の容易化を図る。 【解決手段】 打ち継ぎ用冶具10の冶具本体11は、
挿入孔13aと、環状をなして挿入孔13aを取り囲む
空洞部11aとを有している。挿入孔13aにはねじ鉄
筋21の端部を挿入する。空洞部11aには基端壁(外
壁)14に設けた連通孔14aから圧縮空気を注入し、
孔14aを栓19で塞ぐ。コンクリート22の打設後、
型枠30を取り外し、栓19を抜いて、空洞部11a内
の空気を真空吸引する。これによって、冶具本体11が
収縮し、コンクリート22から剥がれる。その後、冶具
本体11をねじ鉄筋21から引き抜く。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄筋コンクリー
ト構造体の打ち継ぎ用冶具、および打ち継ぎ方法に関す
るものである。
ト構造体の打ち継ぎ用冶具、および打ち継ぎ方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造体の打ち継ぎ工法
では、既設の鉄筋コンクリート構造体に組み込まれたね
じ鉄筋の端部をコンクリートから露出させておく。この
ねじ鉄筋の端部にカプラーナット(連結用継手)によっ
て他のねじ鉄筋を連結する。しかし、上記既設の鉄筋コ
ンクリート構造体において、ねじ鉄筋の端部が、コンク
リートの端面から突出した状態にするためには、予めこ
のねじ鉄筋をコンクリート打設用の型枠に挿入貫通させ
ておかなければならず、型枠の構造が複雑になる。そこ
で、例えば、ねじ鉄筋を挿入できる孔の開いた発泡スチ
ロールや硬い塩化ビニール製の冶具を用意し、この冶具
をねじ鉄筋の端部に取り付けておく。この冶具を型枠に
当てた状態でコンクリートを打設する。コンクリートが
ある程度固まった時、型枠を取り外し、さらに上記冶具
を取り外す。これによって、コンクリートの端面に冶具
が抜けた窪み状のスペースが形成され、このスペースに
ねじ鉄筋の端部が露出することになる。この露出したね
じ鉄筋の端部にカプラーナットを取り付けることができ
る。
では、既設の鉄筋コンクリート構造体に組み込まれたね
じ鉄筋の端部をコンクリートから露出させておく。この
ねじ鉄筋の端部にカプラーナット(連結用継手)によっ
て他のねじ鉄筋を連結する。しかし、上記既設の鉄筋コ
ンクリート構造体において、ねじ鉄筋の端部が、コンク
リートの端面から突出した状態にするためには、予めこ
のねじ鉄筋をコンクリート打設用の型枠に挿入貫通させ
ておかなければならず、型枠の構造が複雑になる。そこ
で、例えば、ねじ鉄筋を挿入できる孔の開いた発泡スチ
ロールや硬い塩化ビニール製の冶具を用意し、この冶具
をねじ鉄筋の端部に取り付けておく。この冶具を型枠に
当てた状態でコンクリートを打設する。コンクリートが
ある程度固まった時、型枠を取り外し、さらに上記冶具
を取り外す。これによって、コンクリートの端面に冶具
が抜けた窪み状のスペースが形成され、このスペースに
ねじ鉄筋の端部が露出することになる。この露出したね
じ鉄筋の端部にカプラーナットを取り付けることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の冶具を用い
た打ち継ぎ工法では、打設したコンクリートが冶具の外
周面に密着固化した状態になるため、冶具をコンクリー
トから剥がし引き抜くのが容易でないという問題があっ
た。
た打ち継ぎ工法では、打設したコンクリートが冶具の外
周面に密着固化した状態になるため、冶具をコンクリー
トから剥がし引き抜くのが容易でないという問題があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明は、ねじ鉄筋の端部に装着され、コンク
リートの打設後取り外されて、コンクリートの端面に上
記ねじ鉄筋と他のねじ鉄筋との連結用継手を配置するス
ペースを形成するための冶具において、弾性変形可能な
冶具本体を備え、この冶具本体には、(イ)上記ねじ鉄
筋の端部が挿入される挿入孔と、(ロ)環状をなして上
記挿入孔を取り囲む空洞部と、が形成されていることを
特徴とする。第2の発明は、第1の発明において、上記
冶具本体においてコンクリートの端面側を向く端壁に
は、上記空洞部に連なる連通孔が形成されており、さら
に、上記連通孔に差し込み、引き抜き可能な栓を備えた
ことを特徴とする。第3の発明は、第1または第2の発
明において、上記冶具本体が、上記挿入孔においてコン
クリートの奥側を向く端部の内周面に、複数の環状のヒ
ダを有していることを特徴とする。第4の発明は、第1
〜第3の発明のいずれかにおいて、上記冶具本体の外周
面が、コンクリートの奥に向かうにしたがって先細をな
すテーパ面になっていることを特徴とする。第5の発明
は、(a)挿入孔と、環状をなして上記挿入孔を取り囲
む空洞部と、一端面から上記空洞部に連なる連通孔とが
形成された弾性変形可能な冶具本体と、(b)上記連通
孔に差し込み、引き抜き可能な栓とを備えた打ち継ぎ用
冶具を用意し、上記冶具本体の挿入孔に上記ねじ鉄筋の
端部を挿入し、圧縮空気供給手段によって上記連通孔か
ら空洞部に圧縮空気を注入し、上記連通孔を上記栓によ
って閉塞した状態で、上記冶具本体の一端面を型枠に当
て、次いで、コンクリートを打設して鉄筋コンクリート
構造体を作り、次いで、上記型枠を外し、次いで、上記
栓を上記連通孔から引き抜き、上記空洞部内の空気を連
通孔から排出し、次いで、上記冶具本体をねじ鉄筋から
引き抜き、コンクリートの端面にスペースを形成し、次
いで、上記スペースに配置された上記ねじ鉄筋の端部に
連結用継手を介して新たなねじ鉄筋を連結し、次いで、
この新たなねじ鉄筋に対してコンクリートを打設するこ
とにより、上記既設の鉄筋コンクリート構造体に新たな
鉄筋コンクリート構造体を連ねることを特徴とする。
め、第1の発明は、ねじ鉄筋の端部に装着され、コンク
リートの打設後取り外されて、コンクリートの端面に上
記ねじ鉄筋と他のねじ鉄筋との連結用継手を配置するス
ペースを形成するための冶具において、弾性変形可能な
冶具本体を備え、この冶具本体には、(イ)上記ねじ鉄
筋の端部が挿入される挿入孔と、(ロ)環状をなして上
記挿入孔を取り囲む空洞部と、が形成されていることを
特徴とする。第2の発明は、第1の発明において、上記
冶具本体においてコンクリートの端面側を向く端壁に
は、上記空洞部に連なる連通孔が形成されており、さら
に、上記連通孔に差し込み、引き抜き可能な栓を備えた
ことを特徴とする。第3の発明は、第1または第2の発
明において、上記冶具本体が、上記挿入孔においてコン
クリートの奥側を向く端部の内周面に、複数の環状のヒ
ダを有していることを特徴とする。第4の発明は、第1
〜第3の発明のいずれかにおいて、上記冶具本体の外周
面が、コンクリートの奥に向かうにしたがって先細をな
すテーパ面になっていることを特徴とする。第5の発明
は、(a)挿入孔と、環状をなして上記挿入孔を取り囲
む空洞部と、一端面から上記空洞部に連なる連通孔とが
形成された弾性変形可能な冶具本体と、(b)上記連通
孔に差し込み、引き抜き可能な栓とを備えた打ち継ぎ用
冶具を用意し、上記冶具本体の挿入孔に上記ねじ鉄筋の
端部を挿入し、圧縮空気供給手段によって上記連通孔か
ら空洞部に圧縮空気を注入し、上記連通孔を上記栓によ
って閉塞した状態で、上記冶具本体の一端面を型枠に当
て、次いで、コンクリートを打設して鉄筋コンクリート
構造体を作り、次いで、上記型枠を外し、次いで、上記
栓を上記連通孔から引き抜き、上記空洞部内の空気を連
通孔から排出し、次いで、上記冶具本体をねじ鉄筋から
引き抜き、コンクリートの端面にスペースを形成し、次
いで、上記スペースに配置された上記ねじ鉄筋の端部に
連結用継手を介して新たなねじ鉄筋を連結し、次いで、
この新たなねじ鉄筋に対してコンクリートを打設するこ
とにより、上記既設の鉄筋コンクリート構造体に新たな
鉄筋コンクリート構造体を連ねることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図4を参照して説明する。図1は、打ち継ぎ用冶具
10を示したものである。冶具10は、弾性変形可能な
ゴム製の冶具本体11と、栓19とを備えている。
1〜図4を参照して説明する。図1は、打ち継ぎ用冶具
10を示したものである。冶具10は、弾性変形可能な
ゴム製の冶具本体11と、栓19とを備えている。
【0006】冶具本体11は、先端(図において左側)
に向かうにしたがって先細になる円錐形状の外周壁12
と、この外周壁12の内側に同軸をなして配置された円
筒形状の内周壁13と、これら外周壁12および内周壁
13の基端部に設けられた基端壁14と、先端部に設け
られた先端壁15とを有している。基端壁14は、円板
形状をなし、外周壁12と内周壁13との基端部間、お
よび内周壁13の基端部を塞いでいる。先端壁15は、
円環形状をなし、外周壁12と内周壁13との先端部間
を塞いでいる。これら壁12〜15によって環状をなす
空洞部11aが形成されている。基端壁14には、この
空洞部11aに連なる連通孔14aが形成されている。
この連通孔14aに上記栓19が差し込み、引き抜き可
能になっている。
に向かうにしたがって先細になる円錐形状の外周壁12
と、この外周壁12の内側に同軸をなして配置された円
筒形状の内周壁13と、これら外周壁12および内周壁
13の基端部に設けられた基端壁14と、先端部に設け
られた先端壁15とを有している。基端壁14は、円板
形状をなし、外周壁12と内周壁13との基端部間、お
よび内周壁13の基端部を塞いでいる。先端壁15は、
円環形状をなし、外周壁12と内周壁13との先端部間
を塞いでいる。これら壁12〜15によって環状をなす
空洞部11aが形成されている。基端壁14には、この
空洞部11aに連なる連通孔14aが形成されている。
この連通孔14aに上記栓19が差し込み、引き抜き可
能になっている。
【0007】内周壁13の内部空間は、ねじ鉄筋21
(図2)を挿入するための挿入孔13aとなっている。
挿入孔13aの直径は、ねじ鉄筋21のねじの山径より
大きい。内周壁13において先端側の内周面には、複数
の環状をなすヒダ16が設けられている。複数のヒダ1
6は、冶具本体11の軸線方向(左右方向)に等間隔ご
とに配置されている。これらヒダ16の内径は、ねじ鉄
筋21のねじの谷径より小さい。
(図2)を挿入するための挿入孔13aとなっている。
挿入孔13aの直径は、ねじ鉄筋21のねじの山径より
大きい。内周壁13において先端側の内周面には、複数
の環状をなすヒダ16が設けられている。複数のヒダ1
6は、冶具本体11の軸線方向(左右方向)に等間隔ご
とに配置されている。これらヒダ16の内径は、ねじ鉄
筋21のねじの谷径より小さい。
【0008】上記のように構成された冶具10を用いた
鉄筋コンクリート構造体の打ち継ぎ方法について説明す
る。図2に示すように、例えば鉄筋かごの複数のねじ鉄
筋21に冶具本体11を取り付ける。すなわち、冶具本
体11の挿入孔13aにねじ鉄筋21の端部を挿入す
る。挿入孔13aの直径がねじ鉄筋21の最大外径より
大きいので、内周壁13とねじ鉄筋21との間に摩擦抵
抗が生じることはない。また、ヒダ16はねじ鉄筋21
の挿入によって容易に弾性変形される。これによって、
ねじ鉄筋21を極めて容易に挿入することができる。挿
入状態において、ヒダ16がねじ鉄筋21のねじ山には
勿論のことねじの谷にも密着することになる。
鉄筋コンクリート構造体の打ち継ぎ方法について説明す
る。図2に示すように、例えば鉄筋かごの複数のねじ鉄
筋21に冶具本体11を取り付ける。すなわち、冶具本
体11の挿入孔13aにねじ鉄筋21の端部を挿入す
る。挿入孔13aの直径がねじ鉄筋21の最大外径より
大きいので、内周壁13とねじ鉄筋21との間に摩擦抵
抗が生じることはない。また、ヒダ16はねじ鉄筋21
の挿入によって容易に弾性変形される。これによって、
ねじ鉄筋21を極めて容易に挿入することができる。挿
入状態において、ヒダ16がねじ鉄筋21のねじ山には
勿論のことねじの谷にも密着することになる。
【0009】次に、連通孔14aにコンプレッサ等の圧
縮空気供給手段(図示せず)を接続し、空洞部11a内
に圧縮空気を注入する。これによって、外周壁12が拡
径される一方、内周壁13が縮径される。内周壁13の
縮径によってヒダ16によるねじ鉄筋21への密着状態
が一層確実になる。その後、連通孔14aに栓19を差
し込み閉塞する。なお、空洞部11aに圧縮空気を注入
し、連通孔14aに栓19をした後、冶具本体11をね
じ鉄筋21に取り付けることにしてもよい。
縮空気供給手段(図示せず)を接続し、空洞部11a内
に圧縮空気を注入する。これによって、外周壁12が拡
径される一方、内周壁13が縮径される。内周壁13の
縮径によってヒダ16によるねじ鉄筋21への密着状態
が一層確実になる。その後、連通孔14aに栓19を差
し込み閉塞する。なお、空洞部11aに圧縮空気を注入
し、連通孔14aに栓19をした後、冶具本体11をね
じ鉄筋21に取り付けることにしてもよい。
【0010】次に、上記鉄筋かごを囲うようにして型枠
30を設置する。この際、型枠30を冶具本体11の基
端壁14の外端面(一端面)に当てる。この型枠30内
にコンクリート22を打設する。これによって、冶具1
0がねじ鉄筋21とともにコンクリート22の中に埋ま
り、コンクリート22から主に径方向への圧縮力を受け
る。一方、空洞部11a内が圧縮空気によって高圧にな
っているため、冶具本体11は上記の圧縮力を受けても
ほとんど収縮することがない。また、ヒダ16がねじ鉄
筋21のねじの谷にまで密着しているので、コンクリー
ト22中のノロが内周壁13とねじ鉄筋21との間の隙
間に侵入することがない。複数のねじ鉄筋21を含む鉄
筋かごとコンクリート22とは鉄筋コンクリート構造体
20を構成する。
30を設置する。この際、型枠30を冶具本体11の基
端壁14の外端面(一端面)に当てる。この型枠30内
にコンクリート22を打設する。これによって、冶具1
0がねじ鉄筋21とともにコンクリート22の中に埋ま
り、コンクリート22から主に径方向への圧縮力を受け
る。一方、空洞部11a内が圧縮空気によって高圧にな
っているため、冶具本体11は上記の圧縮力を受けても
ほとんど収縮することがない。また、ヒダ16がねじ鉄
筋21のねじの谷にまで密着しているので、コンクリー
ト22中のノロが内周壁13とねじ鉄筋21との間の隙
間に侵入することがない。複数のねじ鉄筋21を含む鉄
筋かごとコンクリート22とは鉄筋コンクリート構造体
20を構成する。
【0011】図3に示すように、コンクリート22があ
る程度固まった時、型枠30を取り外す。これによっ
て、コンクリート22の端面に冶具本体11の基端壁1
4が面一になって露出する。
る程度固まった時、型枠30を取り外す。これによっ
て、コンクリート22の端面に冶具本体11の基端壁1
4が面一になって露出する。
【0012】次に、栓19を連通孔14aから引き抜
く。そして、連通孔14aに真空ポンプ(真空吸引手段)
31を接続し、空洞部11a内の空気を真空吸引して排
出する。これによって、外周壁12が縮径される一方、
内周壁13が拡径されるように冶具本体11が弾性変形
する。外周壁12の縮径によってこの外周壁12がコン
クリート22から剥がれる。
く。そして、連通孔14aに真空ポンプ(真空吸引手段)
31を接続し、空洞部11a内の空気を真空吸引して排
出する。これによって、外周壁12が縮径される一方、
内周壁13が拡径されるように冶具本体11が弾性変形
する。外周壁12の縮径によってこの外周壁12がコン
クリート22から剥がれる。
【0013】次に、冶具本体11を引き抜く。すでに冶
具本体11がコンクリート22から剥がれているので、
引き抜き開始時に大きな力を要することがない。また、
外周壁12が先細のテーパ状になっているので、引き抜
き途中で冶具本体11がコンクリート22に擦ったり引
っかかったりすることがない。したがって、冶具本体1
1の引き抜き作業を極めて容易に行うことができる。
具本体11がコンクリート22から剥がれているので、
引き抜き開始時に大きな力を要することがない。また、
外周壁12が先細のテーパ状になっているので、引き抜
き途中で冶具本体11がコンクリート22に擦ったり引
っかかったりすることがない。したがって、冶具本体1
1の引き抜き作業を極めて容易に行うことができる。
【0014】冶具本体11が弾性変形可能であるという
構成によって、さらに以下のような効果を得ることもで
きる。すなわち、冶具本体11が変形不能であった場合
には、外周壁12のテーパの角度を大きくしなければ、
コンクリート22から剥すのが極めて困難になる。しか
し、外周壁12の基端部の径を変えずにテーパ角を大き
くすると、冶具本体11が軸線方向に短くなり、ねじ鉄
筋21への挿入深さが小さくなる。ひいては、後述する
カプラーナット40(図4)の螺合深さを確保すること
ができなくなる。一方、冶具本体11の軸線方向の長さ
を変えずに外周壁12のテーパ角を大きくすると、外周
壁12の基端部の径が大きくなり、鉄筋コンクリート構
造体20を構成する他の鉄筋と干渉するおそれがある。
構成によって、さらに以下のような効果を得ることもで
きる。すなわち、冶具本体11が変形不能であった場合
には、外周壁12のテーパの角度を大きくしなければ、
コンクリート22から剥すのが極めて困難になる。しか
し、外周壁12の基端部の径を変えずにテーパ角を大き
くすると、冶具本体11が軸線方向に短くなり、ねじ鉄
筋21への挿入深さが小さくなる。ひいては、後述する
カプラーナット40(図4)の螺合深さを確保すること
ができなくなる。一方、冶具本体11の軸線方向の長さ
を変えずに外周壁12のテーパ角を大きくすると、外周
壁12の基端部の径が大きくなり、鉄筋コンクリート構
造体20を構成する他の鉄筋と干渉するおそれがある。
【0015】これに対して、本実施形態の冶具本体11
では、空洞部11a内の空気を排出しながら冶具本体1
1を弾性変形させることによりコンクリート22から容
易に剥離することができるので、外周壁12のテーパ角
を大きくする必要がない。したがって、軸線方向に長く
してカプラーナット40の螺合深さを十分に確保するこ
とができるとともに、外周壁12の基端部の径を小さく
して他の鉄筋と干渉するのを避けることができる。
では、空洞部11a内の空気を排出しながら冶具本体1
1を弾性変形させることによりコンクリート22から容
易に剥離することができるので、外周壁12のテーパ角
を大きくする必要がない。したがって、軸線方向に長く
してカプラーナット40の螺合深さを十分に確保するこ
とができるとともに、外周壁12の基端部の径を小さく
して他の鉄筋と干渉するのを避けることができる。
【0016】図4に示すように、冶具本体11を引き抜
くと、コンクリート22の端面に冶具本体11が抜けた
スペース22aが形成される。他方、新たな鉄筋かごの
ねじ鉄筋51の端部にカプラーナット(連結用継手)40
の一端を螺合させておく。このカプラーナット40の他
端を、上記スペース22aに露出されたねじ鉄筋21の
端部に螺合させる。その後、カプラーナット40のグラ
ウト注入孔40aからカプラーナット40の雌ねじとね
じ鉄筋21,51との間にグラウトを充填する。これに
よって、ねじ鉄筋21,51どうしの連結強度が維持さ
れる。その後、ねじ鉄筋51を含む新たな鉄筋にコンク
リートを打設することにより、既設の鉄筋コンクリート
構造体20に打ち継がれる新たな鉄筋コンクリート構造
体が作られる。
くと、コンクリート22の端面に冶具本体11が抜けた
スペース22aが形成される。他方、新たな鉄筋かごの
ねじ鉄筋51の端部にカプラーナット(連結用継手)40
の一端を螺合させておく。このカプラーナット40の他
端を、上記スペース22aに露出されたねじ鉄筋21の
端部に螺合させる。その後、カプラーナット40のグラ
ウト注入孔40aからカプラーナット40の雌ねじとね
じ鉄筋21,51との間にグラウトを充填する。これに
よって、ねじ鉄筋21,51どうしの連結強度が維持さ
れる。その後、ねじ鉄筋51を含む新たな鉄筋にコンク
リートを打設することにより、既設の鉄筋コンクリート
構造体20に打ち継がれる新たな鉄筋コンクリート構造
体が作られる。
【0017】本発明は、上記実施の形態に限定されず、
種々の形態を採用可能である。例えば、連通孔14aか
ら栓19を抜いた後、真空吸引を行うことなく、冶具本
体11を人手によって潰すように弾性変形させながらコ
ンクリート22から剥がすことにしてもよい。空洞部1
1a内の空気は、栓19を抜いた時に大気圧になるまで
排出され、冶具本体11が潰されるのに伴ってさらに排
出される。冶具本体11の基端壁14に連通孔14aが
無く、空洞部11aが壁12〜15によって完全に密閉
されており、この空洞部11aに予め圧縮空気を封入し
ておいてもよい。この場合、冶具本体11の引き抜きの
際に、針等で基端壁14に孔を設け、その孔から空洞部
11a内の空気を排出する。空洞部11aには水等の液
体を注入してもよい。その場合、加圧状態で封入しなく
ても、外周壁12がコンクリート22の圧力によって径
方向に収縮させられることはない。冶具本体11の外周
壁12は、三角錐や四角錐その他の多角錐形状であって
もよい。挿入孔13aは、両端開口であってもよい。
種々の形態を採用可能である。例えば、連通孔14aか
ら栓19を抜いた後、真空吸引を行うことなく、冶具本
体11を人手によって潰すように弾性変形させながらコ
ンクリート22から剥がすことにしてもよい。空洞部1
1a内の空気は、栓19を抜いた時に大気圧になるまで
排出され、冶具本体11が潰されるのに伴ってさらに排
出される。冶具本体11の基端壁14に連通孔14aが
無く、空洞部11aが壁12〜15によって完全に密閉
されており、この空洞部11aに予め圧縮空気を封入し
ておいてもよい。この場合、冶具本体11の引き抜きの
際に、針等で基端壁14に孔を設け、その孔から空洞部
11a内の空気を排出する。空洞部11aには水等の液
体を注入してもよい。その場合、加圧状態で封入しなく
ても、外周壁12がコンクリート22の圧力によって径
方向に収縮させられることはない。冶具本体11の外周
壁12は、三角錐や四角錐その他の多角錐形状であって
もよい。挿入孔13aは、両端開口であってもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明では、
空洞部内の流体を排出させながら冶具本体を弾性変形さ
せることにより、冶具本体をコンクリートから容易に剥
がすことができ、引き抜き作業が容易になる。第2の発
明では、冶具本体を破ることなく流体を排出することが
できるので、冶具本体の反復使用が可能になる。第3の
発明では、冶具本体とねじ鉄筋との間にノロが侵入する
のを防止することができる。第4の発明では、引き抜き
途中に冶具本体がコンクリートに擦ったり引っかかった
りすることがなく、引き抜き作業を一層円滑に行うこと
ができる。また、空洞部内の流体排出によって冶具本体
がコンクリートから容易に剥離可能であるので、冶具本
体を軸方向に長くするとともに外周面のテーパ角度を小
さくすることができ、連結継手の螺合深さを確保するこ
とと他の鉄筋との干渉を避けることとの両立を可能にす
ることができる。第5の発明では、冶具本体をコンクリ
ートから容易に剥がすことができ、容易に引き抜くこと
ができる。また、空洞部の内容物は空気であるので、注
入するのも排出するのも容易である。
空洞部内の流体を排出させながら冶具本体を弾性変形さ
せることにより、冶具本体をコンクリートから容易に剥
がすことができ、引き抜き作業が容易になる。第2の発
明では、冶具本体を破ることなく流体を排出することが
できるので、冶具本体の反復使用が可能になる。第3の
発明では、冶具本体とねじ鉄筋との間にノロが侵入する
のを防止することができる。第4の発明では、引き抜き
途中に冶具本体がコンクリートに擦ったり引っかかった
りすることがなく、引き抜き作業を一層円滑に行うこと
ができる。また、空洞部内の流体排出によって冶具本体
がコンクリートから容易に剥離可能であるので、冶具本
体を軸方向に長くするとともに外周面のテーパ角度を小
さくすることができ、連結継手の螺合深さを確保するこ
とと他の鉄筋との干渉を避けることとの両立を可能にす
ることができる。第5の発明では、冶具本体をコンクリ
ートから容易に剥がすことができ、容易に引き抜くこと
ができる。また、空洞部の内容物は空気であるので、注
入するのも排出するのも容易である。
【図1】本発明の実施形態に係る打ち継ぎ用冶具の断面
図である。
図である。
【図2】本発明の実施形態に係る打ち継ぎ方法におい
て、上記冶具をねじ鉄筋に取り付け、型枠を設置し、コ
ンクリートを打設した状態での断面図である。
て、上記冶具をねじ鉄筋に取り付け、型枠を設置し、コ
ンクリートを打設した状態での断面図である。
【図3】上記方法において、空洞部内を真空吸引した状
態での断面図である。
態での断面図である。
【図4】上記方法において、ねじ鉄筋どうしを連結した
状態での断面図である。
状態での断面図である。
10 打ち継ぎ用冶具 11 冶具本体 11a 空洞部 13a 挿入部 14 基端壁(外壁) 14a 連通孔 16 ヒダ 19 栓 20 既設の鉄筋コンクリート構造体 21 ねじ鉄筋 22 コンクリート 22a スペース 40 カプラーナット(連結用継手) 51 他のねじ鉄筋
Claims (5)
- 【請求項1】 ねじ鉄筋の端部に装着され、コンクリー
トの打設後取り外されて、コンクリートの端面に上記ね
じ鉄筋と他のねじ鉄筋との連結用継手を配置するスペー
スを形成するための冶具において、弾性変形可能な冶具
本体を備え、この冶具本体には、(イ)上記ねじ鉄筋の
端部が挿入される挿入孔と、(ロ)環状をなして上記挿
入孔を取り囲む空洞部とが形成されていることを特徴と
する打ち継ぎ用冶具。 - 【請求項2】 上記冶具本体においてコンクリートの端
面側を向く端壁には、上記空洞部に連なる連通孔が形成
されており、 さらに、上記連通孔に差し込み、引き抜き可能な栓を備
えたことを特徴とする打ち継ぎ用冶具。 - 【請求項3】 上記冶具本体が、上記挿入孔においてコ
ンクリートの奥側を向く端部の内周面に、複数の環状の
ヒダを有していることを特徴とする請求項1または2に
記載の打ち継ぎ用冶具。 - 【請求項4】 上記冶具本体の外周面が、コンクリート
の奥に向かうにしたがって先細をなすテーパ面になって
いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
打ち継ぎ用冶具。 - 【請求項5】(a)挿入孔と、環状をなして上記挿入孔
を取り囲む空洞部と、一端面から上記空洞部に連なる連
通孔とが形成された弾性変形可能な冶具本体と、(b)
上記連通孔に差し込み、引き抜き可能な栓とを備えた打
ち継ぎ用冶具を用意し、 上記冶具本体の挿入孔に上記ねじ鉄筋の端部を挿入し、
圧縮空気供給手段によって上記連通孔から空洞部に圧縮
空気を注入し、上記連通孔を上記栓によって閉塞した状
態で、上記冶具本体の一端面を型枠に当て、 次いで、コンクリートを打設して鉄筋コンクリート構造
体を作り、 次いで、上記型枠を外し、 次いで、上記栓を上記連通孔から引き抜き、上記空洞部
内の空気を連通孔から排出し、 次いで、上記冶具本体をねじ鉄筋から引き抜き、コンク
リートの端面にスペースを形成し、 次いで、上記スペースに配置された上記ねじ鉄筋の端部
に連結用継手を介して新たなねじ鉄筋を連結し、 次いで、この新たなねじ鉄筋に対してコンクリートを打
設することにより、上記既設の鉄筋コンクリート構造体
に新たな鉄筋コンクリート構造体を連ねることを特徴と
する打ち継ぎ方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11052540A JP2000248742A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 打ち継ぎ用冶具および打ち継ぎ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11052540A JP2000248742A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 打ち継ぎ用冶具および打ち継ぎ方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000248742A true JP2000248742A (ja) | 2000-09-12 |
Family
ID=12917624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11052540A Pending JP2000248742A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 打ち継ぎ用冶具および打ち継ぎ方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000248742A (ja) |
-
1999
- 1999-03-01 JP JP11052540A patent/JP2000248742A/ja active Pending
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