JP2000255202A - 鋳造アルミホイールおよびその製造方法 - Google Patents

鋳造アルミホイールおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化された鋳造アルミホイールを欠陥なく
低価格で提供する。 【解決手段】 リム部12、スポーク部11、ハブ取付
け部13からなる鋳造アルミホイールであって、スポー
ク部11はその裏側に巾方向中央に位置する中リブ15
と、中リブ15の両側に位置する地板部14と、地板部
14の外側に位置し、飾り穴13aの周辺を囲む飾り穴
リブ16とからなり、その鋳物形状地の板厚は、地板部
14、中リブ15、飾り穴リブ16の順に厚く形成する
か、あるいは中リブ15は地板部14より厚く飾り穴リ
ブ16と同等かそれ以上の厚さとし、その後、中リブ1
5をフライス加工によって裏面から切削する、軽量化鋳
造アルミホイールとその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造アルミホイー
ルとその製造方法に関し、特にスポーク部を有する鋳造
アルミホイールを簡便な方法によって実現させる鋳造ア
ルミホイールとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車やRV車に使用されている1ピー
スアルミホイールは車体軽量化をするために広く採用さ
れている。しかし、素材をスチールからアルミに変えた
程度では、軽量化要求に十分応えることできず、その実
現の為に熾烈な技術開発競争がなされている。現在行わ
れている1ピースアルミホイールの製法ではその軽量化
で順位をつけると概ねつぎのようになる。 1.鍛造 2.高圧鋳造 3.低圧鋳造 4.グラビテ
ー鋳造 しかし、そうした製法のみで軽量化のすべてが規定され
るわでなく、それぞれの製法において、さらに様々な工
夫が試みられている。たとえば、(1)として、図5に
示すような、出願人が先に開発したディスク3のスポー
ク部3aの付け根部の駄肉3xを特殊な鋳造型で鋳抜く
方法や、(2)として、図6に示すようなビードシート
部2cとサイドウオール部2dの内側の駄肉3xを除去
する方法がある。更には、この他にも(3)として、図
7に示すように、鋳造時の鋳物欠陥である巣を出さない
ことを目的として、ディスク裏面に溶湯をうまく流すた
めと、指向性凝固を助けるため、太いリブ3eを設けた
り、厚い地板にする等の試みがなされていた。これは、
特に3〜4本の太いスポークデザインのものに多く用い
られている。アルミホイールは一般的に鋳造後、旋盤等
の切削によって形状出しを行うが、デザイン面が切削仕
様の場合、切削部分にも湯道用の駄肉を付け、後に削り
とることで鋳造欠陥の低減と軽量化の両方を満足させる
試みも一部でおこなわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法に
は次の問題があった。(1)の方法では、 金型構造
が複雑となり、金型コストがアップする。金型のメン
テナンスコストが増加する。 鋳抜きスライドピンと
金型のスライド部との隙間に溶湯が入り込みスライドピ
ンが動かなくなる。(2)の方法では、その加工に時間
がかかり過ぎる。(3)の方法では、メッシュタイプ
や、細く本数の多いスポークタイプのデザインホイール
には、ディスク裏面部で湯道とした駄肉部を切削できる
ことは有効であるが、最近流行している太く本数の少な
いスポークタイプでは、切削加工後に切削面に巣等の欠
陥が現れるこことが多く適用できない場合が多かった。
本発明の目的は、鋳造欠陥が無く、鋳造金型や、過大な
設備投資をすることなく軽量化を実現することが可能な
鋳造アルミホイールとその製造方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は次のとおりである。 (1) リム部、スポーク部、ハブ取付け部からなる鋳
造アルミホイールであって、スポーク部は、その裏側に
巾方向中央に位置する中リブと、前記中リブの両側に位
置する地板部と、地板部の外側に位置し、飾り穴の周辺
を囲む飾り穴リブからなり、その鋳物形状時の板厚は、
地板部、中リブ、飾り穴リブの順に厚く形成されている
鋳造アルミホイール。 (2) リム部、スポーク部、ハブ取付け部からなる鋳
造アルミホイールであって、スポーク部は、その裏側に
巾方向中央に位置する中リブと、前記中リブの両側に位
置する地板部と、地板部の外側に位置し、飾り穴の周辺
を囲む飾り穴リブからなり、その鋳物形状時の板厚は、
地板部、飾り穴リブ、中リブの順に厚く形成されている
鋳造アルミホイール。 (3) リム部、スポーク部、ハブ取付け部からなる鋳
造アルミホイールの製造方法であって、スポーク部は、
その裏側に巾方向中央に位置する中リブと、前記中リブ
の両側に位置する地板部と、地板部の外側に位置し、飾
り穴の周辺を囲む飾り穴リブからなり、その鋳物形状時
の板厚は、地板部、中リブ、飾り穴リブの順に厚く形成
された鋳造アルミホイールを鋳造する工程と、前記中リ
ブ部をホイールの軸方向裏側から表側にむかってフライ
ス加工によって切削することによって減肉させる工程
と、からなる鋳造アルミホイールの製造方法。 (4) 前記中リブ部をホイールの軸方向裏側から表側
にむかってフライス加工による切削によって、前記地板
部の板厚よりも厚みを確保できる程度まで減肉させた
(3)記載の鋳造アルミホイールの製造方法。 (5) 前記中リブ部をホイールの軸方向裏側から表側
にむかってフライス加工による切削によって、前記地板
部の板厚と同程度の板厚まで減肉させた(3)記載の鋳
造アルミホイールの製造方法。 (6) 前記中リブ部をホイールの軸方向裏側から表側
にむかってフライス加工による切削によって、前記地板
部の板厚よりも薄い板厚まで減肉させた(3)記載の鋳
造アルミホイールの製造方法。
【0005】上記本発明(1)の鋳造アルミホイールで
は、スポーク部は、その裏側に巾方向中央に位置する中
リブと、中リブの両側に位置する地板部と、地板部の外
側に位置し、飾り穴の周辺を囲む飾り穴リブからなり、
その鋳物形状時の板厚は、地板部、中リブ、飾り穴リブ
の順に厚く形成された鋳造アルミホイールとなっている
ので、鋳造時においては、鋳造欠陥がでないように十分
な容量の湯道を確保できるとともに、後に行う軽量化の
ためのスポーク部のフライス加工を容易に行うことがで
きる。上記本発明(2)の鋳造アルミホイールでは、ス
ポーク部は、その裏側に巾方向中央に位置する中リブ
と、中リブの両側に位置する地板部と、地板部の外側に
位置し、飾り穴の周辺を囲む飾り穴リブからなり、その
鋳物形状時の板厚は、地板部、飾り穴リブ、中リブの順
に厚く形成された鋳造アルミホイールとなっているの
で、鋳造時においては、鋳造欠陥がでないように十分な
容量の湯道を確保できるとともに、後に行う軽量化のた
めのスポーク部のフライス加工を容易に行うことができ
る。上記本発明(3)の鋳造アルミホイールの製造方法
では、スポーク部は、その裏側に巾方向中央に位置する
中リブと、中リブの両側に位置する地板部と、地板部の
外側に位置し、飾り穴の周辺を囲む飾り穴リブからな
り、その鋳物形状時の板厚は、地板部、中リブ、飾り穴
リブの順に厚く形成された鋳造アルミホイールを鋳造す
る工程と、中リブ部をホイールの軸方向裏側から表側に
むかってフライス加工によって切削することによって減
肉させる工程からなるので、多額な設備投資や、複雑な
鋳造金型を用いなくとも、経済的にすぐれた軽量化アル
ミホイールを提供できる。上記本発明(4)、(5)、
(6)の鋳造アルミホイールの製造方法では軽量化され
たアルミホイールを簡便な方法で実現できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例を図1〜図3に従っ
て説明する。図1は本発明の鋳造アルミホイールの鋳物
形状をホイールの軸方向方向裏側か見た平面図であり、
図2は図1の平面図中のB−B部の断面図であり、図3
は図1のA−A部の断面図である。図1、図2におい
て、10は鋳造アルミホイールの鋳物形状であり、12
はリム部、13はハブ取付け部であり、リム部12とハ
ブ取り付け部13はスポーク部11によってつながれて
いる。スポーク部11は、基本板厚である地板部14、
スポーク部11の幅方向中央に位置する中リブ15、中
リブ15の両側に位置するとともに、飾り穴20の外周
に設けられている飾り穴リブ16によって構成されてい
る。
【0007】それぞれのリブの鋳物形状時の板厚分布
は、図3に示すように、地板部14の板厚をt1 、中リ
ブ15の板厚をt2 、飾り穴リブ16の板厚をt3 とす
ると、t1 <t2 <t3 、あるいは、鋳造上またはデザ
イン上の要求によりt1 <t3≦t2 、の構成になって
いる。これは、飾り穴20の周辺には応力が集中しやす
いのでリブ16の厚みを大きくとる必要があることと、
本来、中リブ15部分と地板部14はホイールの機能上
強度的にそれほど板厚を必要とせず、3mm〜5mmで
十分であるが、低圧鋳造では鋳造性を確保し、鋳造欠陥
をなくするためには、通常最低9.5mm程度が必要で
あることが経験上知られているからである。そのため
に、中リブ15は、鋳造性と後の切削工程の効率を考え
て、スポーク部11の巾方向中央部に巾広く、必要な高
さで1本形成されていることが望ましい。
【0008】次に、本発明による鋳造アルミホイールと
その製造方法を説明する。まず、鋳造によって先に述べ
たように鋳物形状を製作する。鋳造後、フライス加工に
よって中リブ15を切削しリブ高さを低め軽量化をはか
る。中リブ15の切削によって、以下の実施例に分かれ
る。
【0009】第1実施例 次に、図4(a)に示す第1実施例を説明する。鋳物形
状のスポーク部11の裏面中央部に形成された中リブ1
5を、中リブ部15を鋳造アルミホイール10の軸方向
裏側から表側にむかってフライス加工による切削によっ
て、地板部14の板厚よりも厚みを確保できる程度まで
減肉させ、切削面15aを形成する。何故フライス加工
によって切削するかは、従来は鋳造アルミホイール10
の切削加工はほとんど旋盤加工によって行われていた。
そのため、切削できる部分は最も外側に位置する面に限
られていた。そのため、外側表面よりも部分的に一段下
がったスポーク等のような断面を部分的に半径方向に長
く切削することはできなかった。これを、フライス加工
を行うことによって切削すれば、実現できるからであ
る。中リブ15を地板部14よりも厚い板厚に構成する
のは、構造上、強度を確保する上で、中リブ15の板厚
を薄くできない鋳造アルミホイールに適用する場合であ
る。これによって従来鋳造性の向上と相反する軽量化を
過大な設備投資を行うことなく、実現できる。
【0010】第2実施例 次に、図4(b)に示す第2実施例を説明する。鋳物形
状の中リブ部15を鋳造アルミホイール10の軸方向裏
側から表側にむかってフライス加工による切削によっ
て、地板部14の板厚と同程度の板厚まで減肉させるこ
れによって、実質的に中リブ15は断面上から除去され
た形状となり地板部14と同じ断面高さを有する切削面
15bとなり、第1実施例よりも、軽量化を促進でき
る。他の効果は第1実施例と同じである。
【0011】第3実施例 次に、図4(c)に示す第3実施例を説明する。鋳物形
状の中リブ部15を鋳造アルミホイール10の軸方向裏
側から表側にむかってフライス加工による切削によっ
て、地板部14の板厚よりも薄い板厚まで、つまり、中
リブ15だった部分をフライス加工によって、追い込む
ことにより、溝15cを形成することにより、より軽量
化を高めた鋳造アルミホイールを実現できる。
【0012】
【発明の効果】請求項1の鋳造アルミホイールによれ
ば、スポーク部が、その裏側に巾方向中央に位置する中
リブと、中リブの両側に位置する地板部と、地板部の外
側に位置し、飾り穴の周辺を囲む飾り穴リブからなり、
その鋳物形状時の板厚は、地板部、中リブ、飾り穴リブ
の順に厚く形成された鋳造アルミホイールとなっている
ので、鋳造時においては、鋳造欠陥がでないように十分
な容量の湯道を確保できるとともに、後に行う軽量化の
ためのスポーク部のフライス加工を容易に行うことがで
きる。請求項2の鋳造アルミホイールによれば、スポー
ク部が、その裏側に巾方向中央に位置する中リブと、中
リブの両側に位置する地板部と、地板部の外側に位置
し、飾り穴の周辺を囲む飾り穴リブからなり、その鋳物
形状時の板厚は、地板部、飾り穴リブ、中リブの順に厚
く形成された鋳造アルミホイールとなっているので、鋳
造時においては、鋳造欠陥がでないように十分な容量の
湯道を確保できるとともに、後に行う軽量化のためのス
ポーク部のフライス加工を容易に行うことができる。請
求項3の鋳造アルミホイールの製造方法によれば、スポ
ーク部が、その裏側に巾方向中央に位置する中リブと、
中リブの両側に位置する地板部と、地板部の外側に位置
し、飾り穴の周辺を囲む飾り穴リブからなり、その鋳物
形状時の板厚は、地板部、中リブ、飾り穴リブの順に厚
く形成された鋳造アルミホイールを鋳造する工程と、中
リブ部をホイールの軸方向裏側から表側にむかってフラ
イス加工によって切削することによって減肉させる工程
とからなるので、多額な設備投資や、複雑な鋳造金型を
用いなくとも、経済的にすぐれた軽量化アルミホイール
を提供できる。請求項4、請求項5、請求項6の鋳造ア
ルミホイールの製造方法によれば、請求項2と同じ効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋳造アルミホイールの一部平面図であ
る。
【図2】本発明の鋳造アルミホイールの部分断面図(図
1のB−B断面図)である。
【図3】本発明の鋳造アルミホイールのスポーク部の断
面図(図1のA−A断面図)である。
【図4】本発明の鋳造アルミホイールの第1〜第3実施
例のスポーク部の断面図である。
【図5】従来の軽量化鋳造アルミホイールを示す断面図
である。
【図6】従来の他の軽量化鋳造アルミホイールを示す断
面図である。
【図7】従来の他の軽量化鋳造アルミホイールを示す断
面図である。
【符号の説明】
10 鋳造アルミホイール 11 スポーク部 12 リム部 13 ハブ取付け部 14 地板部 15 中リブ 16 飾り穴リブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リム部、スポーク部、ハブ取付け部から
    なる鋳造アルミホイールであって、 スポーク部は、その裏側に巾方向中央に位置する中リブ
    と、前記中リブの両側に位置する地板部と、地板部の外
    側に位置し、飾り穴の周辺を囲む飾り穴リブからなり、
    その鋳物形状時の板厚は、地板部、中リブ、飾り穴リブ
    の順に厚く形成されている鋳造アルミホイール。
  2. 【請求項2】 リム部、スポーク部、ハブ取付け部から
    なる鋳造アルミホイールであって、 スポーク部は、その裏側に巾方向中央に位置する中リブ
    と、前記中リブの両側に位置する地板部と、地板部の外
    側に位置し、飾り穴の周辺を囲む飾り穴リブからなり、
    その鋳物形状時の板厚は、地板部、飾り穴リブ、中リブ
    の順に厚く形成されている鋳造アルミホイール。
  3. 【請求項3】 リム部、スポーク部、ハブ取付け部から
    なる鋳造アルミホイールの製造方法であって、 スポーク部は、その裏側に巾方向中央に位置する中リブ
    と、前記中リブの両側に位置する地板部と、地板部の外
    側に位置し、飾り穴の周辺を囲む飾り穴リブからなり、
    その鋳物形状時の板厚は、地板部、中リブ、飾り穴リブ
    の順に厚く形成された鋳造アルミホイールを鋳造する工
    程と、 前記中リブ部をホイールの軸方向裏側から表側にむかっ
    てフライス加工によって切削することによって減肉させ
    る工程と、からなる鋳造アルミホイールの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記中リブ部をホイールの軸方向裏側か
    ら表側にむかってフライス加工による切削によって、前
    記地板部の板厚よりも厚みを確保できる程度まで減肉さ
    せた請求項3記載の鋳造アルミホイールの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記中リブ部をホイールの軸方向裏側か
    ら表側にむかってフライス加工による切削によって、前
    記地板部の板厚と同程度の板厚まで減肉させた請求項3
    記載の鋳造アルミホイールの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記中リブ部をホイールの軸方向裏側か
    ら表側にむかってフライス加工による切削によって、前
    記地板部の板厚よりも薄い板厚まで減肉させた請求項3
    記載の鋳造アルミホイールの製造方法。
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