JP2000263577A5 - - Google Patents
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一つの試みは、熱プレス装置に関するもので、従来の熱プレスを減圧雰囲気下に実施して、金属箔と液晶ポリマーフィルムの間にたとえ空隙が存在していても、それに含有される気体の絶対量を減少させて、部分的な欠陥が発生することを防止する技術であって、例えば特開昭62−211129号公報に記載された真空式ホットプレス装置や、特開平1−5821号公報に記載されている多層プリント板の接着プレス装置などが提案されている。これらの減圧雰囲気下での積層によれば、気泡噛みに関してはかなりの効果が確認されるものの、金属箔積層板の端部の厚みが薄くなったり、同時に積層した複数枚の金属箔積層板に認められるそりの改善には効果がないのが実状であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討した結果、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔とからなる構成材料を重ね合せて平坦な金属プレート間に挟んだ構成のセットを複数セット積み重ね、対向する加熱加圧盤間に装着し、加熱プレスして金属箔積層板を製造する方法において、対向する加熱加圧盤間に装着した後に、(1)加圧することなく、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より30℃低い温度を上限とする予熱温度まで加熱する予熱工程である第1工程、(2)2kg/cm2 以下のプレス圧力を保ちながら、予熱温度から、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より5℃低い温度以上融点より5℃高い温度以下の範囲から選択される積層温度まで加熱する昇温工程である第2工程、(3)積層温度で、20kg/cm2 から50kg/cm2 までの範囲から選択されるプレス圧力にまで加圧する加圧工程である第3工程、および(4)加圧工程のプレス圧力を保ちながら、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より30℃以上低い冷却温度まで冷却する冷却工程である第4工程を行い、その際に、第2工程から第4工程までを30分以内の時間で行い、かつ第1工程から第4工程までを30torr以下の減圧雰囲気で行い、次いで(5)加圧および減圧雰囲気を解除して、金属箔積層板を取り出す排出工程である第5工程を行うことを特徴とする金属箔積層板の製造方法を提供することによって達成される。
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討した結果、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔とからなる構成材料を重ね合せて平坦な金属プレート間に挟んだ構成のセットを複数セット積み重ね、対向する加熱加圧盤間に装着し、加熱プレスして金属箔積層板を製造する方法において、対向する加熱加圧盤間に装着した後に、(1)加圧することなく、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より30℃低い温度を上限とする予熱温度まで加熱する予熱工程である第1工程、(2)2kg/cm2 以下のプレス圧力を保ちながら、予熱温度から、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より5℃低い温度以上融点より5℃高い温度以下の範囲から選択される積層温度まで加熱する昇温工程である第2工程、(3)積層温度で、20kg/cm2 から50kg/cm2 までの範囲から選択されるプレス圧力にまで加圧する加圧工程である第3工程、および(4)加圧工程のプレス圧力を保ちながら、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より30℃以上低い冷却温度まで冷却する冷却工程である第4工程を行い、その際に、第2工程から第4工程までを30分以内の時間で行い、かつ第1工程から第4工程までを30torr以下の減圧雰囲気で行い、次いで(5)加圧および減圧雰囲気を解除して、金属箔積層板を取り出す排出工程である第5工程を行うことを特徴とする金属箔積層板の製造方法を提供することによって達成される。
すなわち、熱プレス装置として、加熱および加圧装置全体を真空状態に維持できるように設計された真空熱プレス装置を使用して、前記の第1工程から第4工程の減圧雰囲気を30torr以下に維持することによって金属箔積層板にふくれが部分的に発生することを改善することができる。減圧雰囲気が30torrを越えると、金属箔とフィルムとの間に噛み込んだ気泡が脱気されにくく中央部に部分的なふくれが認められる。
さらに、30torr以下の減圧雰囲気にした場合においても、前記の予熱工程である第1工程において加圧したり、昇温工程である第2工程の圧力が2kg/cm2 を超えると、金属箔とフィルムとの間に噛み込んだ気泡が脱気されにくく中央部に部分的なふくれが認められる。これは、圧力をかけることによって、軟化状態にある熱可塑性液晶ポリマーフィルムが金属箔と部分的に融着し、脱気されるべき噛み込んだ気泡が部分的に残留するからと考えられる。
加圧工程である第3工程の積層温度と積層圧力は、金属箔積層板のそりを減少させて平坦性という観点から設定される。積層温度としては、融点より5℃低い温度以上融点より5℃高い温度以下の範囲から選択される。融点より5℃低い温度よりも低温であると、中央部が凸になった形状で全体的に大きなそりが発生し、融点よりも5℃高い温度よりも高温であると、隅部が部分的にそり易くなる。このそりは、積層圧力が高い場合に程度が大きくなるが、とりわけ積層圧力が50kg/cm2 を越えると、そりが極めて大きくなり実用に適さない。20kg/cm2 未満のプレス圧力では端部の一部の界面接着強度が低くなる場合がある。
そりの程度を特別に小さくするためには、第1工程の予熱温度と第4工程の冷却温度を同じ温度にすることが有効である。すなわち、僅かな圧力で加圧して昇温を行う昇温工程である第2工程では、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔との接着が開始されるが、この時には、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔との間で僅かな歪みが発生し始める。この歪みは、予熱温度と同じ温度まで冷却した段階で加圧および減圧雰囲気状態を解除して排出することにより相殺できると考えられる。
次に、マイクロ波の振動方向に対する物体の回転角が0°のとき、つまり、マイクロ波の振動方向と、物体の分子が最もよく配向されている方向であって、最小マイクロ波透過強度を与える方向とが合致しているときのm値をm 0 、回転角が90°のときのm値をm 90 として、分子配向度SORはm 0 /m 90 により算出される。
さらに、本発明における金属箔には、厚みが0.2〜2mmの範囲の金属板もが包含される。本発明の積層板が電子部品の放熱板として使用される場合には、折れ曲げ加工性の点から金属板の厚みは0.2〜1mmの範囲が好ましい。この様な板厚の金属板は圧延法により一般に製造されるために、金属板の表面粗さは通常1μm以下で平滑であり、本発明における電気絶縁性材料と熱可塑性液晶ポリマーフィルムとの界面接着強度を向上させるために、金属板の表面を化学的あるいは物理的に処理して表面粗さを2〜4μmにして用いることが好ましい。表面粗さに特に制限があるわけではないが、金属板の板厚の50%以上の粗さは金属板の強度が低くなるので避けることが好ましい。
(1)第1工程(予熱工程)では、図2において、加圧することなく(プレス圧力p1=0)、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の融点より30℃低い温度を上限とする予熱温度t1まで、加熱加圧盤7を加熱する。このとき、減圧室内を減圧雰囲気解除v1の状態から30torr以下の減圧雰囲気v2の状態にする。この減圧雰囲気v2をこの予熱工程から冷却工程まで持続する。
(2)第2工程(昇温工程)では、2kg/cm2 以下のプレス圧力p2を保ちながら、上記予熱工程における予熱温度t1から、その融点より5℃低い温度以上融点より5℃高い温度以下の範囲から選択される積層温度t2まで加熱する。(3)第3工程(加圧工程)では、上記昇温工程における積層温度t2で加熱した状態で、プレス圧力を、20kg/cm2 から50kg/cm2 までの範囲から選択されるプレス圧力p3に設定する。
(4)第4工程(冷却工程)では、上記加圧工程のプレス圧力p3を保ちながら、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の融点より30℃以上低い冷却温度t1にまで冷却する。上記昇温工程から冷却工程までを30分以内の時間で行う。
(5)第5工程(排出工程)では、加圧の解除(p1=0)および減圧雰囲気の解除(v1)の後、図1の熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と金属箔2、2とが一体化した金属箔積層板を、金属プレート3、3と分離させて取り出す。
(2)第2工程(昇温工程)では、2kg/cm2 以下のプレス圧力p2を保ちながら、上記予熱工程における予熱温度t1から、その融点より5℃低い温度以上融点より5℃高い温度以下の範囲から選択される積層温度t2まで加熱する。(3)第3工程(加圧工程)では、上記昇温工程における積層温度t2で加熱した状態で、プレス圧力を、20kg/cm2 から50kg/cm2 までの範囲から選択されるプレス圧力p3に設定する。
(4)第4工程(冷却工程)では、上記加圧工程のプレス圧力p3を保ちながら、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の融点より30℃以上低い冷却温度t1にまで冷却する。上記昇温工程から冷却工程までを30分以内の時間で行う。
(5)第5工程(排出工程)では、加圧の解除(p1=0)および減圧雰囲気の解除(v1)の後、図1の熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と金属箔2、2とが一体化した金属箔積層板を、金属プレート3、3と分離させて取り出す。
〔実施例1〕
縦30cm×横30cmの参考例1の熱可塑性液晶ポリマーフィルムAの上下に縦35cm×横35cmの箔厚み18μmの電気分解法で製造した銅箔を中心を揃えて重ね、これを縦40cm×横40cmの1mm厚みの金属プレート(浪速ステンレス工業株式会社製、ステンレス304)の間に中心を揃えて挟んで1セットとした。同構成10セットを積み重ね、真空熱プレス機(北川精機株式会社製、VH2型)の加熱加圧盤の間に挿入した。加熱加圧盤は260℃に温度調節しており、加圧することなく10torrまで減圧した。10torrになるまでに30秒を要した。この状態で40分間保持して金属プレートの温度が255℃に到達したことを確認した。その後、プレス圧力が1.5kg/cm2 になるように加熱加圧盤で圧縮して加圧し、10℃/分の速度で昇温を開始した。285℃になった時点で昇温を停止し、同時にプレス圧力を30kg/cm2 に増加させてから5分間保った。その後に、冷却を強制的に行い、10℃/分の速度で温度を下げて、250℃になった時点で、減圧雰囲気を解き、プレス圧力をゼロとし、積層板を取出した。昇温工程から加圧工程を経て冷却工程までに合計で約12分を要した。金属箔積層板にはふくれなどの表面欠点はなく、そりは1mm以下で極めて小さく、界面接着強度は1.4kg/cmであった。この金属箔積層板上に幅0.1mm、間隔0.1mmで断線部のない配線をエッチング法により形成することができた。
縦30cm×横30cmの参考例1の熱可塑性液晶ポリマーフィルムAの上下に縦35cm×横35cmの箔厚み18μmの電気分解法で製造した銅箔を中心を揃えて重ね、これを縦40cm×横40cmの1mm厚みの金属プレート(浪速ステンレス工業株式会社製、ステンレス304)の間に中心を揃えて挟んで1セットとした。同構成10セットを積み重ね、真空熱プレス機(北川精機株式会社製、VH2型)の加熱加圧盤の間に挿入した。加熱加圧盤は260℃に温度調節しており、加圧することなく10torrまで減圧した。10torrになるまでに30秒を要した。この状態で40分間保持して金属プレートの温度が255℃に到達したことを確認した。その後、プレス圧力が1.5kg/cm2 になるように加熱加圧盤で圧縮して加圧し、10℃/分の速度で昇温を開始した。285℃になった時点で昇温を停止し、同時にプレス圧力を30kg/cm2 に増加させてから5分間保った。その後に、冷却を強制的に行い、10℃/分の速度で温度を下げて、250℃になった時点で、減圧雰囲気を解き、プレス圧力をゼロとし、積層板を取出した。昇温工程から加圧工程を経て冷却工程までに合計で約12分を要した。金属箔積層板にはふくれなどの表面欠点はなく、そりは1mm以下で極めて小さく、界面接着強度は1.4kg/cmであった。この金属箔積層板上に幅0.1mm、間隔0.1mmで断線部のない配線をエッチング法により形成することができた。
〔実施例2〕
縦30cm×横30cmの参考例2の熱可塑性液晶ポリマーフィルムBの上下に縦35cm×横35cmの箔厚み18μmの電気分解法で製造した銅箔を中心を揃えて重ね、これを縦40cm×横40cmの1.5mm厚みの金属プレート(浪速ステンレス工業株式会社製、ステンレス630H)の間に中心を揃えて挟んで1セットとした。同構成10セットを積み重ね、真空熱プレス機(北川精機株式会社製、VH2型)の加熱加圧盤の間に挿入した。加熱加圧盤は300℃に温度調節しており、加圧することなく10torrまで減圧した。10torrになるまでに30秒を要した。この状態で40分間保持して金属プレートの温度が295℃に到達したことを確認した。その後、プレス圧力を1.5kg/cm2 に加熱加圧盤で圧縮して加圧し、5℃/分の速度で昇温を開始した。330℃になった時点で昇温を停止し、同時にプレス圧力を30kg/cm2 に増加させてから5分間保った。冷却を強制的に行い、10℃/分の速度で温度を下げて、300℃になった時点で、減圧雰囲気を解き、プレス圧力をゼロとし、積層板を取出した。昇温工程から加圧工程を経て冷却工程までに合計で約15分を要した。金属箔積層板にはふくれなどの表面欠点はなく、そりは1mm以下で極めて小さく、界面接着強度は1.3kg/cmであった。この金属箔積層板上に幅0.1mm、間隔0.1mmで断線部のない配線をエッチング法により形成することができた。
縦30cm×横30cmの参考例2の熱可塑性液晶ポリマーフィルムBの上下に縦35cm×横35cmの箔厚み18μmの電気分解法で製造した銅箔を中心を揃えて重ね、これを縦40cm×横40cmの1.5mm厚みの金属プレート(浪速ステンレス工業株式会社製、ステンレス630H)の間に中心を揃えて挟んで1セットとした。同構成10セットを積み重ね、真空熱プレス機(北川精機株式会社製、VH2型)の加熱加圧盤の間に挿入した。加熱加圧盤は300℃に温度調節しており、加圧することなく10torrまで減圧した。10torrになるまでに30秒を要した。この状態で40分間保持して金属プレートの温度が295℃に到達したことを確認した。その後、プレス圧力を1.5kg/cm2 に加熱加圧盤で圧縮して加圧し、5℃/分の速度で昇温を開始した。330℃になった時点で昇温を停止し、同時にプレス圧力を30kg/cm2 に増加させてから5分間保った。冷却を強制的に行い、10℃/分の速度で温度を下げて、300℃になった時点で、減圧雰囲気を解き、プレス圧力をゼロとし、積層板を取出した。昇温工程から加圧工程を経て冷却工程までに合計で約15分を要した。金属箔積層板にはふくれなどの表面欠点はなく、そりは1mm以下で極めて小さく、界面接着強度は1.3kg/cmであった。この金属箔積層板上に幅0.1mm、間隔0.1mmで断線部のない配線をエッチング法により形成することができた。
Claims (1)
- 光学的異方性の溶融相を形成し得る熱可塑性ポリマーからなるフィルム(以下、これを熱可塑性液晶ポリマーフィルムと称する)と金属箔とからなる構成材料を重ね合せて平坦な金属プレート間に挟んだ構成のセットを複数セット積み重ね、対向する加熱加圧盤間に装着し、加熱プレスして金属箔積層板を製造する方法において、
対向する加熱加圧盤間に装着した後に、
(1)加圧することなく、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より30℃低い温度を上限とする予熱温度まで加熱する予熱工程である第1工程、
(2)2kg/cm2 以下のプレス圧力を保ちながら、予熱温度から、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より5℃低い温度以上融点より5℃高い温度以下の範囲から選択される積層温度まで加熱する昇温工程である第2工程、
(3)積層温度で、20kg/cm2 から50kg/cm2 までの範囲から選択されるプレス圧力にまで加圧する加圧工程である第3工程、および
(4)加圧工程のプレス圧力を保ちながら、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より30℃以上低い冷却温度まで冷却する冷却工程である第4工程
を行い、その際に、第2工程から第4工程までを30分以内の時間で行い、かつ第1工程から第4工程までを30torr以下の減圧雰囲気で行い、次いで
(5)加圧および減圧雰囲気を解除して、金属箔積層板を取り出す排出工程である第5工程
を行うことを特徴とする金属箔積層板の製造方法。
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