JP2000265718A - 家具における扉のロック装置 - Google Patents

家具における扉のロック装置

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JP2000265718A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的な施錠状態をキー操作により解錠可能
にする機能を確保した上で、電気的な解錠状態をキー操
作により個別に施錠出来る家具における扉のロック装置
を提供する。 【解決手段】 装置全体を大型化することなく、電気的
な施錠状態をシリンダ錠7のキー操作により解錠可能に
する機能を確保した上で、電気的な解錠状態時におい
て、前記キー操作による個別の施錠が可能となる機能を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロッカーやキャビ
ネット等の回動式扉の施解錠を、電気を使用することに
より容易に行うことが出来る家具における扉のロック装
置に関し、特に扉が電気的に解錠状態となっている場合
でも、扉の施錠が可能な家具における扉のロック装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロック装置としては実公
平3−12131号公報に開示されている。この装置で
は、電磁ソレノイドによって、扉の施解錠が電気的に行
われるため、錠前による施解錠と比較して施解錠作業が
楽に行える。特に多くのロッカーやキャビネットの施解
錠を行う場合、錠前の場合では、各ロッカーやキャビネ
ット毎のキー操作が必要であるのに対して、この装置を
備えたロッカーやキャビネットの場合、退社時の全ロッ
カーやキャビネットの同時施錠、出社時の全ロッカーや
キャビネットの同時解錠、またはこれらの集中管理が可
能となり、文書等の盗難防止に有効である。
【0003】そして、このロック装置は、集中制御部に
より全ロッカーやキャビネットの電気的な施解錠が可能
となっているとともに、全ロッカーやキャビネットが電
気的に施錠状態にある場合、又は電気的な故障が発生し
て解錠不能状態になった場合でも、任意のロッカーをキ
ー操作により個別に解錠することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のロック装置は、施錠状態にあるロッカーやキャビ
ネットは、キー操作により個別に解錠する機能を有する
ものの、全てのロッカーやキャビネットが電気的に開放
された状態にある時、例えば貴重品や重要な機密書類等
を特定のロッカーやキャビネットに一時的に収容してお
きたい場合において、施解錠操作を個別のロッカー毎に
行えないため、電気的に全部を施錠しなければならな
い。
【0005】従って、この場合には、当事者または関係
者が中央の集中制御室と連絡を取り合わなければならな
いといった煩わしさが生じる問題を有している。
【0006】そこで、このような操作を電気的な制御に
より行おうとする場合、制御が複雑となるばかりか、装
置が大型化する恐れがあった。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するた
め、電気的な施錠状態をキー操作により解錠可能にする
機能を確保した上で、電気的な解錠状態において、キー
操作による個別の施錠が可能となる機能を備える家具に
おける扉のロック装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の家具における扉のロック装置にあっては、
両端部に家具本体の係合部と係合し得るラッチ爪を有す
るラッチ棒を、家具本体に開閉自在に枢着された扉の裏
面に前記係合方向に回動付勢させて軸支し、前記扉の表
面に設けたレバーの操作に連係して前記ラッチ棒を回動
させ、前記ラッチ爪と係合部との係合を解除しうる家具
における扉のロック装置において、前記扉の裏面に、施
解錠スイッチからの信号により軸が伸縮する電磁ソレノ
イドを固着するとともに、一端が前記電磁ソレノイドの
軸に連係する係止板の他端を、ラッチ棒を回動可能また
は回動不能状態のいずれかにし得るラッチ棒の係合部に
対して係脱可能に設け、また、キー操作により移動する
移動部を有するシリンダ錠を設け、前記移動部の移動に
より、該移動部の一端が前記ラッチ棒の係合部に対して
係脱するように、かつ、前記係止板の他端側とラッチ棒
の係合部との係合状態が解除されるようにしたことを特
徴としている。この特徴によれば、手動のキー操作によ
り移動部材を移動させることで、ラッチ棒が回動、また
は回動不能となるので、装置全体を大型化することな
く、電気的な施錠状態を、シリンダ錠のキー操作により
解錠可能にする機能を確保した上で、電気的な解錠状態
において、前記キー操作による個別の施錠が可能とな
る。
【0009】本発明の家具における扉のロック装置にあ
っては、前記係止板の他端側とラッチ棒の係合部との係
合状態の解除が、前記移動部の前記ラッチ棒の係合部側
への移動時に行われることが好ましい。このようにする
ことで、移動部を一方向に移動させるだけで、ラッチ棒
の係合部と移動部との係合、及びラッチ棒の係合部と係
止板との係合解除を行えるので、シリンダ上のキー操作
が簡単になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明すると、まず図1には本発明の適用される
ロッカー1が複数列設された状態が示されており、2は
該ロッカー1の前面に開閉可能に枢着された扉、3は該
扉2を前面に開口するために設けられた引手孔である。
【0011】前記扉2は特に図3に示されるように肉薄
の板材により中空状に形成されており、この中空部内の
開放端側には、上下端にロッカー1の本体部所定箇所に
設けられる係合部と係合し得るラッチ爪4、4’を有す
るラッチ棒5、5’が上下一対に配設されているととも
に、前記引手孔3近傍には後述する本発明のロック装置
6が配設されている。
【0012】このロック装置6内には、鍵孔7aを扉2
の前面の引手孔3下方位置に開口したシリンダ錠7及び
電磁ソレノイド9が内設されている。そして個々のロッ
カー1に設けられる電磁ソレノイド9は全てロッカー1
外部適所に設けられる1つのスイッチ部8に連結されて
いる(図1)。
【0013】前記上下一対のラッチ棒5、5’のそれぞ
れの一端は、図2に示すようにロック装置6を構成する
基板13の上、下板13a、13bに軸支され、他端は
それぞれ扉2の上下端に固着された軸受け10、10’
により軸支されている。そしてこれらラッチ棒5、5’
は前記基板13の上、下板13a、13b間に枢支され
る引手部材14に連結され、該引手部材14と伴に回動
するようになっている。
【0014】このラッチ棒5、5’は、適宜付勢手段
(図示略)により常にラッチ爪4、4’の係合方向に回
動付勢されているので、扉2を閉じるとラッチ爪4は自
動的にロッカー1の本体部に設けられる係合部(図示
略)に係合されるようになっている。
【0015】図2における15は前記引手部材14の上
部に固着されたレバーであり、その先端部が引手孔3に
臨むような形状をなしている。また、引手部材14の下
部には、後述する係止板との係合により引手部材14の
回動を規制する係合部材16が固着されている。
【0016】基板13における引手孔3の下方位置に固
設されたシリンダ錠7には、鍵孔7aに差込み可能なキ
ーの回動操作により、左右方向に摺動する移動部として
の摺動板17が設けられている。
【0017】この摺動板17は、そのラッチ棒5、5’
側の先端に前記係合部材16と当接する当接部17aを
有すると共に、この当接部上端角部には切り欠かれた傾
斜部が形成され、この傾斜部が、軸部材30をもって基
板13の取付板31に軸着された係止板32に設けられ
た突部33に摺接されており、この摺動板17が左右方
向に移動することにより係止板32が軸部材30を中心
に上下方向に回動されるようになっている。
【0018】また、この係止板32は、その先端の折曲
された係止片32bが引手部材14の係合部材16に対
して係脱可能となるように設けられている。なお、38
は、ロック装置6の故障時等に用いられる手動レバーで
あり、手動により係止板32を回動させることが出来る
ようになっている。
【0019】係止板32の他端には、電磁ソレノイド9
にバネ34を介して伸縮自在に嵌挿された軸35より直
交して水平に延びる水平部材35aの先端が枢支されて
いる。さらに係止板32の後端に折曲形成される当接片
32a(図3参照)は、係止板32の上方に所定距離離
間して設けられたリミットセンサ36のスイッチ部材3
7に当接可能に配設されている。
【0020】このリミットセンサ36は、外部のスイッ
チ部8等に電気的に接続されており、係止板32の当接
片32aによりスイッチ部材37が押圧された時、すな
わち電磁ソレノイド9の軸35が完全に収縮、もしくは
伸張された時にスイッチ部8等に信号を送出するように
なっているため、扉の施解錠の状態が確認できるように
なっている。
【0021】このように構成された本発明の実施の形態
としてのロック装置6の作用を図1〜図5に基づいて説
明する。
【0022】まず通常時において、各ロッカー1の電磁
ソレノイド9の軸35が所定の残留磁束密度をもって図
示しない永久磁石と引合い、図2に示されるように収縮
状態にある時、係止板32の係止片32bと係合部材1
6が係合されている。
【0023】この係合によって、引手部材14及び上下
のラッチ棒5、5’の回動が規制される。よってラッチ
爪4、4’の、ロッカー1本体部に形成された係合孔か
らの離脱方向への回動が阻止され、扉2が閉じた状態で
ロックされるため、扉2の開放が不能になる。
【0024】次に、電磁ソレノイド9への通電によって
図示しないコイルに少量の電流が反対方向に流れると、
軸35に働いた磁束力(残留磁束力)が相殺されて磁束
力がなくなり、軸35は永久磁石の磁力のみにより吸引
されることになる。しかし、バネ34の付勢力が永久磁
石の吸引力よりも大きいため、軸35はケース9の外方
に移動(伸長)される。
【0025】このバネ34の付勢力によって、係止板3
2は、図4に示されるように軸30を中心に反時計回り
に回動される。この状態では、係止板32の係止片32
bと係合部材16との係合が解除されるので、引手部材
14及び上下のラッチ棒5、5’の回動が可能となる。
よって、ラッチ爪4,4’がロッカー1本体部に形成さ
れた係合孔からの離脱され、扉2の開放が不能となる。
【0026】次に、電気的な通電により施錠状態又は解
錠状態にあるロック装置6を、キー操作により解錠また
は施錠する操作につき図5の(a)〜(d)を基に説明
する。
【0027】すなわち、(a)に示される状態は、外部
のスイッチ部8を有する図示しない操作盤からの操作に
よる通電で、電磁ソレノイド9の軸35が、所定の残留
磁束密度をもって図示しない永久磁石と引合うことによ
り収縮状態にある時、係止板32の係止片32bと係合
部材16が係合され、施錠状態となっている。
【0028】この状態は、係止板32の当接片32aに
よりリミットセンサ36のスイッチ部材37が押圧され
てON状態となっており、この状態が電気的に確認され
ている。
【0029】そこで、このように電気的にロック装置6
が、退社後等のように施錠状態にあるとき、所定のロッ
カーを個別に解錠したい状態が生じた場合にシリンダ錠
7がキー操作される。
【0030】すなわち、シリンダ錠7の鍵孔7aにキー
を差込んで図5の(b)に示されるように、時計回りに
回動操作すると、摺動板17が図中右方向に移動を始め
る。この移動により、摺動板17の端部が係止板32の
突部33に摺接され、この突部33を上方に押し上げ
る。この状態では、電磁ソレノイド9の軸35は僅かに
下方に移動した状態となっている。
【0031】図5の(c)に示されるように、この摺動
板17を更に右側に移動させると、係止板32は突部3
3との摺接により先端の傾斜部に案内されて反時計回り
に回動し、同時に摺動板17の当接部17aが係合部材
16に当接係合する。これにより、一時的に電気的な施
錠状態と同様になる。
【0032】このシリンダ錠7のキー操作により施錠状
態にあるとき、係止板32はバネ34の付勢力により、
上方に揺動されて係止片32bが係合部材16から離脱
した状態にあるため、シリンダ錠7をキー操作により逆
方向に回動することにより、摺動板17が左方向に移動
して摺動板17先端の当接部17aが係合部材16から
離脱して解錠状態となる。
【0033】一方、出社時以降のロッカーやキャビネッ
トは、全てが電気的に開放された状態になるため、例え
ば貴重品や重要な機密書類等を特定のロッカーやキャビ
ネットに一時収容して置きたい場合には、所望のロッカ
ーを一時的に施錠したい場合が生ずる。
【0034】この場合には、例えば、図5の(d)に示
される状態となっており、そこで、所望のロッカーのシ
リンダ錠7の鍵孔7aにキーを差込んで時計方向に回動
操作することにより、摺動板17は右方向に移動して当
接部17aが係合部材16に当接係合し、図5の(c)
に示されるように電気的な施錠状態と同様な状態が得ら
れる。
【0035】このように本発明の家具における扉のロッ
ク装置にあっては、装置全体を大型化することなく、電
気的な施錠状態をシリンダ錠7のキー操作により解錠可
能にする機能を確保した上で、電気的な解錠状態時にお
いて、前記キー操作による個別の施錠が可能となる機能
を備える。
【0036】以上、本発明の実施形態を図面により説明
してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られる
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における
変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0037】なお、本実施例において、移動部材として
の摺動板17の係合部材16方向への移動時において、
係止板32の係止片32bとの係合が解除されるように
なっていたが、例えば、摺動板17をシリンダ錠7の左
右方向に移動可能とするとともに、突部33をシリンダ
錠7よりも軸部材30側に設け、摺動板17を図5中左
側に移動させたときに、係止片32bと係合部材16と
の係合が解除され、図5中右側に移動したときに、当接
部17aと係合部材と係合し得るようになっていてもよ
い。
【0038】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0039】(a)請求項1の発明によれば、手動のキ
ー操作により移動部材を移動させることで、ラッチ棒が
回動、または回動不能となるので、装置全体を大型化す
ることなく、電気的な施錠状態を、シリンダ錠のキー操
作により解錠可能にする機能を確保した上で、電気的な
解錠状態において、前記キー操作による個別の施錠が可
能となる。
【0040】(b)請求項2の発明によれば、移動部を
一方向に移動させるだけで、ラッチ棒の係合部と移動部
との係合、及びラッチ棒の係合部と係止板との係合解除
を行えるので、シリンダ上のキー操作が簡単になる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されるロッカーを示す斜視図であ
る。
【図2】ロック装置の施錠状態を示す図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】ロック装置の解錠状態を示す図である。
【図5】(a)〜(d)は、電気的な通電により施錠状
態又は解錠状態にあるロック装置をキー操作により解錠
または施錠する操作説明図である。
【符号の説明】
1 ロッカー 2 扉 3 引手孔 4、4’ ラッチ爪 5、5’ ラッチ棒 6 ロック装置 7 シリンダ錠 7a 錠孔 8 スイッチ部 9 電磁ソレノイド 9a ケース 10、10’ 軸受 13 基板 13a 上板 13b 下板 14 引手部材 15 レバー 16 係合部材 17 摺動板(移動部) 17a 当接部 30 軸部材 31 取付板 32 係止板 32a 当接片 32b 係止片 33 突部 34 バネ 35 軸 35a 水平部材 36 リミットセンサ 37 スイッチ部材 38 手動レバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部に家具本体の係合部と係合し得る
    ラッチ爪を有するラッチ棒を、家具本体に開閉自在に枢
    着された扉の裏面に前記係合方向に回動付勢させて軸支
    し、前記扉の表面に設けたレバーの操作に連係して前記
    ラッチ棒を回動させ、前記ラッチ爪と係合部との係合を
    解除しうる家具における扉のロック装置において、 前記扉の裏面に、施解錠スイッチからの信号により軸が
    伸縮する電磁ソレノイドを固着するとともに、一端が前
    記電磁ソレノイドの軸に連係する係止板の他端を、ラッ
    チ棒を回動可能または回動不能状態のいずれかにし得る
    ラッチ棒の係合部に対して係脱可能に設け、また、キー
    操作により移動する移動部を有するシリンダ錠を設け、
    前記移動部の移動により、該移動部の一端が前記ラッチ
    棒の係合部に対して係脱するように、かつ、前記係止板
    の他端側とラッチ棒の係合部との係合状態が解除される
    ようにしたことを特徴とする家具における扉のロック装
    置。
  2. 【請求項2】 前記係止板の他端側とラッチ棒の係合部
    との係合状態の解除が、前記移動部の前記ラッチ棒の係
    合部側への移動時に行われる請求項1に記載の家具にお
    ける扉のロック装置。
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