JP2000266537A - 光波測距装置 - Google Patents

光波測距装置

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JP2000266537A
JP2000266537A JP6884099A JP6884099A JP2000266537A JP 2000266537 A JP2000266537 A JP 2000266537A JP 6884099 A JP6884099 A JP 6884099A JP 6884099 A JP6884099 A JP 6884099A JP 2000266537 A JP2000266537 A JP 2000266537A
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signal
circuit
background light
correction
light
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JP6884099A
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English (en)
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Hiroshi Nomura
洋 野村
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Kyocera Soc Corp
Original Assignee
Showa Optronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受光した反射波中に含まれる背景光で誤った
距離測定が行われる確率を低減し、測定精度を高める機
能を付加させた光波測距装置を提供する。 【解決手段】 発光器からの投光波を測距対象物で反射
させ、この反射波を光位置検出器で受光して入射位置に
対応した光電流から入射位置信号を造り、この入射位置
信号を信号処理回路で演算処理して測距対象物までの距
離を算出するのに必要な測距位置信号を求める光波測距
装置において、信号処理回路12は、入射位置信号E
1,E2に基づいて発光器の点灯時及び消灯時に同期さ
せたサンプリングと、サンプリングした保持信号の演算
を行いながら、受光した反射波中に含まれた時間的に変
化する背景光成分を除去する背景光補正回路21を設
け、背景光補正回路21は時間的に変化しない一定の背
景光成分の除去を行う第1の背景光補正回路21(A)
と、時間的に変化する背景光成分をも除去する第2の背
景光補正回路21(B)で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光波信号の投光及
び受光によって目標物までの距離を測定する光波測距装
置に係るものであり、特に受光した反射波中に含まれる
背景光で誤った距離測定が行われる確率を低減し、測定
精度を高める機能を付加させた光波測距装置に関し、例
えばカメラのオートフォーカスなどに使用すると好適で
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の光波測距装置は、例えば図1で
示すブロック図のように、投光部1がLED(発光ダイ
オード)などの投光器4と投光レンズ5で構成され、受
光部2が受光レンズ9とPSD(位置検出素子)などに
よる光位置検出器10及び前置回路11で構成され、測
距処理部3が信号処理回路12とパルス発生回路13及
び投光器駆動回路14で構成されている。
【0003】投光部1側では、測距処理部3側のパルス
発生回路13が発生した投光用パルスP0で投光器駆動
回路14を駆動させると、投光器駆動回路14からの投
光信号によって投光器4が赤外光によるパルス状の投光
波6を所定周期で発生し、この投光波6は投光レンズ5
を介して測距対象物である目標物7に発射する。
【0004】受光部2側では、目標物7からの反射波8
が受光レンズ9を介して光位置検出器10であるPSD
で受光されるが、この受光した反射波8の入射位置は中
心軸より変位xした受光面で検知され、光位置検出器1
0から入射位置に対応した光電流I1,I2が出力され
るので、この光電流を前置回路11で電圧に変換した後
に増幅し、入射位置信号E1,E2として測距処理部3
側に送られる。
【0005】PSD(特に光波測距で使用される1次元
のもの)は、光スポットが入射するとその入射位置には
光エネルギーに比例した電荷が発生し、この電荷が光電
流としてPSD内部の抵抗層を通って両端の電極から出
力されると共に、この光電流は電極までの距離(抵抗
値)に逆比例して分割されて取り出されるので、光電流
I1,I2とPSD受光面の全長L及びPSDの中心か
ら光スポット入射位置までの変位xとの間には、(I1
−I2)/(I1+I2)=2・x/L(式1)の関係
式が成立する。
【0006】また三角測量の原理によると、目標物7ま
での距離L0=1/x×f×B(式2)で求めることが
できるので、PSDが受光する反射波8の入射位置の中
心からの変位xが明らかになれば、目標物7までの距離
L0が演算できることになり、変位xはPSDの光電流
I1,I2を電圧に変換した入射位置信号E1,E2
を、信号処理回路12で演算処理して測距位置信号とし
て求めることができる。(特開昭59−142412
号,特開昭62−254006号等を参照)
【0007】測距処理部3は、図2のブロック図で示す
ように、投光器4であるLEDに投光信号を送る投光器
駆動回路14と、光位置検出器10であるPSD側から
送られた入射位置信号を演算処理する信号処理回路12
と、投光器4に送る投光用パルスP0と信号処理回路1
2に送るサンプリング用パルスP1,P2を発生するパ
ルス発生回路13で構成されている。
【0008】信号処理回路12には、第1減算回路15
と、第1加算回路16と、サンプルホールド回路17
(S/H1〜S/H4)と、第2減算回路18、第3減
算回路19と、除算回路20が設けられ、サンプルホー
ルド回路17と第2減算回路18及び第3減算回路19
で背景光補正回路21(A)を構成し、投光器駆動回路
14は投光用パルスP0に基づいて投光信号を造るが、
特に背景光の影響を受けにくくするためにLEDは通常
パルス駆動させて使用する。
【0009】信号処理回路12では、目標物7までの距
離L0に対応した入射位置信号E1,E2に対して、第
1減算回路15で減算して第1差信号E3(=E1−E
2)を出力し、第1加算回路16で加算して第1和信号
E4(=E1+E2)を出力し、それぞれサンプルホー
ルド回路17(S/H1〜S/H4)に送られ、サンプ
ルホールド回路17はサンプリング用パルスP1,P2
に基づいて第1差信号E3及び第1和信号E4を一定期
間保持させて、第1〜4保持信号E31,E32,E4
1,E42を出力する。
【0010】背景光補正回路21(A)では、減算側の
サンプルホールド回路17(S/H1,S/H2)から
出力された第1及び第2保持信号E31,E32を、第
2減算回路18で減算して第1補正信号E5(=E31
−E32)として取り出され、加算側のサンプルホール
ド回路17(S/H3,S/H4)から出力された第3
及び第4保持信号E41,E42を、第3減算回路19
で減算して第2補正信号E6(=E41−E42)とし
て取り出される。
【0011】除算回路20では、背景光補正回路21
(A)からの第1補正信号E5を分子に第2補正信号E
6を分母として除算を行い、除算回路20から出力され
る商信号E7(E5/E6)が前記変位xに比例するP
SDの出力比(E1−E2/E1+E2)に相当する測
距位置信号として算出される。
【0012】図3及び図4は、図2の信号処理回路12
(A)における各部の波形図を示すものであり、パルス
発生回路13で発生させた投光用パルスP0に基づいて
投光器3のLEDが所定の時間間隔毎に点灯されるが、
一方のサンプリング用パルスP1はLED点灯時のほぼ
中間時点で発生させ、他方のサンプリング用パルスP2
はLED消灯時のほぼ中間時点で発生させるように設定
され、受光信号E1,E2中には一定レベルの背景光に
よるバイアスe1,e2が含まれている。
【0013】入射位置信号E1,E2による第1差信号
E3が入力された減算側のサンプルホールド回路17
(S/H1,S/H2)では、点灯時にサンプリングさ
れたS/H1側からは一定レベルに保持された第1保持
信号E31が出力され、消灯時にサンプリングされたS
/H2側からは一定レベルに保持された第2保持信号E
32が出力されるので、この保持信号E31,32を第
2減算回路18で減算した第1補正信号E5は背景光に
よるバイアスe1,e2が除去され、第1差信号E3
(E1−E2)のLED点灯時に対応した一定レベルと
なる。
【0014】入射位置信号E1,E2による第1和信号
E4が入力された加算側のサンプルホールド回路17
(S/H3,S/H4)では、点灯時にサンプリングさ
れたS/H3側からは一定レベルに保持された第3保持
信号E41が出力され、消灯時にサンプリングされたS
/H4側からは第3保持信号E41より低位の一定レベ
ルに保持された第4保持信号E42が出力されるので、
この保持信号E41,42を第3減算回路19で減算し
た第2補正信号E6は背景光によるバイアスe1,e2
が除去され、第1和信号E4(E1+E2)のLED点
灯時に対応した一定レベルとなる。
【0015】従って、第1補正信号E5を分子に第2補
正信号E6を分母に除算した除算回路20の商信号E7
(E5/E6)は、LED点灯時におけるE1−E2/
E1+E2に対応する一定レベルで背景光の影響を受け
ないものであると共に、式2で示した2・x/Lとは比
例関係にあるPSDの出力比に相当するから、当該商信
号E7を測距位置信号として既知のPSD受光面の全長
Lとを式1に代入して入射光の変位xを求めた後に、当
該変位xを三角測量の原理に基づく式2に代入して目標
物7までの距離L0を算出することができる。
【0016】前記構成による従来の信号処理回路12
(A)では、入射位置信号E1,E2に比例する測距位
置信号を求めるものであるから、少なくとも第1減算回
路15と第1加算回路16及び除算回路20を用いてE
1−E2/E1+E2が演算できればよいが、正確な距
離測定を妨げる受光した反射波中に含まれる背景光の影
響を除去するために、背景光補正回路21(A)が設け
られている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前記構成による従来の
信号処理回路12(A)を使用した場合に、図3及び図
4のように受光した反射波中に時間的に変化しない一定
の背景光が含まれている状態では、前記した背景光補正
回路21(A)によって測距位置信号に影響を及ぼすこ
とがなく正確な距離測定が行われるが、図5及び図6で
示すように背景光が時間的に変化する状態では、この背
景光による信号成分がリップル(脈流)として残存し、
測距位置信号に影響を及ぼして正確な距離測定が行われ
なくなる。
【0018】例えば、受光した反射波中に時間的に変化
(増加)する背景光が含まれていると、これを電圧波形
にした入射位置信号E1,E2は背景光の信号成分によ
る漸次増加するバイアスe1,e2上に重畳された状態
となり、この入射位置信号E1,E2に基づく第1差信
号E3から第1補正信号E5を造った減算側の経路では
バイアスe1,e2が除去された一定レベルとなるが、
第1和信号E4から第2補正信号E6を造った加算側の
経路では、バイアスe1,e2が除去されずにレベルが
変動するリップルとして残存する。
【0019】即ち、第1和信号E4が入力された加算側
のサンプルホールド回路17(S/H3,S/H4)
は、S/H3側ではパルスP1で高位点をサンプリング
して保持信号E41のレベルが順次上昇するので、パル
スP0のハイレベル中間時点に同期した階段波形の保持
信号E41となり、S/H4側ではパルスP2で低位点
をサンプリングして保持信号E42のレベルも順次上昇
し、パルスP0のローレベル中間時点に同期した階段波
形の保持信号E42となる。
【0020】従って、保持信号E41,42を減算した
第2補正信号E6では背景光によるバイアスe1,e2
が除去されず、背景光が一定又はない場合のレベルを中
心にレベル変動する矩形波状となって、第1和信号E4
(E1+E2)のLED点灯時に対応しないので、この
第2補正信号E6を分母に第1補正信号E5を分子にし
て除算回路20で除算した商信号E7は、パルスP0に
同期してLEDの点灯時には高位で消灯時には低位に変
動する矩形波状のリップルとして出力され、これを変位
xを算出するための測距位置信号として使用すると、目
標物7までの距離L0を算出した際に誤差を生じる。
【0021】そこで本発明では、背景光が時間的に変化
する状態で受光した反射波中に含まれる場合でも、この
背景光信号を信号処理回路の背景光補正回路中で除去し
て誤った距離測定が行われる確率を低減し、測定精度を
高める機能を付加させた光波測距装置の提供を目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明による光波測距装
置は、発光器からの投光波を測距対象物で反射させ、こ
の反射波を光位置検出器で受光して入射位置に対応した
光電流から入射位置信号を造り、この入射位置信号を信
号処理回路で演算処理して測距対象物までの距離を算出
するのに必要な測距位置信号を求める光波測距装置にお
いて、前記信号処理回路には、前記入射位置信号に基づ
いて前記発光器の点灯時及び消灯時に同期させたサンプ
リングと、サンプリングした保持信号の演算を行いなが
ら、受光した反射波中に含まれた時間的に変化する背景
光成分を除去する背景光補正回路を設けた。(請求項
1)
【0023】請求項1の光波測距装置によると、従来の
背景光補正回路で可能であった時間的に変化しない一定
の背景光成分の除去に加え、時間的に変化する背景光成
分をも除去することにより、背景光によって誤った距離
測定が行われる確率を低減し、測定精度を高めることが
できる。
【0024】請求項1における前記信号処理回路には、
前記入射位置信号から第1差信号と第1和信号を出力す
る第1減算回路及び第1加算回路と、この第1差信号及
び第1和信号に対して前記発光器の点灯時及び消灯時に
同期させたパルスでサンプリングすると共に、このサン
プリングした保持信号を演算して前記第1差信号及び第
1和信号の前記発光器の点灯時における出力レベルに比
例した一定の補正信号を出力する第1及び第2の背景光
補正回路からなる前記背景光補正回路と、この補正信号
を除算して前記測距位置信号を求める除算回路を設け
た。(請求項2)
【0025】請求項2の光波測距装置によると、時間的
に変化しない一定の背景光成分の除去を行う第1の背景
光補正回路に、時間的に変化する背景光成分をも除去す
る第2の背景光補正回路を追加する簡単な構成によっ
て、背景光で誤った距離測定が行われる確率を低減し、
測定精度を高めることができる。
【0026】請求項2における前記背景光補正回路は、
前記第1差信号及び第1和信号に対して前記発光器の点
灯時及び消灯時に同期した第1及び第2のサンプリング
用パルスでそれぞれサンプリングを行い、減算側及び加
算側の各経路からそれぞれ点灯時及び消灯時に対応する
第1〜第4の保持信号を出力する前段側のサンプルホー
ルド回路と、減算側の第1及び第2の保持信号を減算し
て第1補正信号を造る第2の減算回路と、加算側の第3
及び第4の保持信号を減算して第2補正信号を造る第3
の減算回路とを設けた前段側の第1の背景光補正回路
と、前記第1及び第2の補正信号に対して前記第1及び
第2のサンプリング用パルスより僅かに遅延させた第4
及び第3でのサンプリング用パルスでそれぞれサンプリ
ングを行い、減算側及び加算側の各経路からそれぞれ点
灯時及び消灯時に対応する第4〜第8の保持信号を出力
する後段側のサンプルホールド回路と、減算側の第5及
び第6の保持信号を加算して第3補正信号を造る第2の
加算回路と、加算側の第7及び第8の保持信号を加算し
て第4補正信号を造る第3の加算回路とを設けた後段側
の第2の背景光補正回路とで構成した。(請求項3)
【0027】請求項3の光波測距装置によると、時間的
に変化する背景光成分をも除去する第2の背景光補正回
路を、4個のサンプルホールド回路と2個の加算回路及
び2個の遅延回路によって簡単で且つ安価に構成するこ
とができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明は、図1の構成による光波
測距装置を実施対象とし、図2で示す従来例における信
号処理回路12(A)に改良を加えたものであって、実
施形態を示す図7の測距処理部のブロック図及び当該ブ
ロック図における各部の波形図を示す図8〜11に基づ
いて詳細に説明するが、従来例と同一の構成部分につい
ては、同一の符号を付して詳細な説明は省略すると共
に、従来例と同一の波形図も可能な限り省略する。
【0029】この光波測距装置では、従来例による信号
処理回路12(A)に対して、受波信号中に不規則な背
景光が重畳した場合でもこれを除去するために、従来か
らある第1の背景光補正回路21(A)の後段に第2の
背景光補正回路21(B)を追加して新たな信号処理回
路12(B)に変更したものであって、第2の背景光補
正回路21(B)には4個のサンプルホールド回路22
(S/H5〜S/H8)と2個の遅延回路23,24及
び加算回路25,26が設けられている。
【0030】サンプルホールド回路は、第1保持信号E
31と第2保持信号E32を第2減算回路18で減算し
た第1補正信号E5を一定期間保持し、第5保持信号E
51と第6保持信号E52を出力する減算側のサンプル
ホールド回路22(S/H5,S/H6)と、第3保持
信号E41と第4保持信号E42を第3減算回路19で
減算した第2補正信号E6を一定期間保持し、第7保持
信号E61と第6保持信号E62を出力する減算側のサ
ンプルホールド回路22(S/H7,S/H8)とで構
成されている。
【0031】遅延回路は、サンプリング用パルスP1を
LEDの点灯期間内で遅延させたサンプリング用パルス
P3を造り、点灯時にサンプルホールド回路(S/H
6,S/H8)にサンプリングさせる第1遅延回路23
と、サンプリング用パルスP2をLEDの消灯期間内で
遅延させたサンプリング用パルスP4を造り、消灯時に
サンプルホールド回路(S/H5,S/H7)にサンプ
リングさせる第2遅延回路24とで構成されている。
【0032】加算回路は、減算側のサンプルホールド回
路22(S/H5,S/H6)から出力された第5及び
第6保持信号E51,E52を加算し、第3補正信号E
8(E51+E52)として取り出す第2加算回路25
と、加算側のサンプルホールド回路(S/H7,S/H
8)から出力された第7及び第8保持信号E61,E6
2を加算し、第4補正信号E9(E61+E62)とし
て取り出す第3加算回路26とで構成されている。
【0033】従って、除算回路20には第2の背景光補
正回路21(B)から第3補正信号E8と第4補正信号
E9が入力され、第3補正信号E8を分子に第4補正信
号E9を分母にして除算が行われ、除算回路20から出
力される商信号E10が前記変位xに比例するPSDの
出力比(E1−E2/E1+E2)に相当する測距位置
信号として算出される。
【0034】なお、第2の背景光補正回路21(B)中
に設けた遅延回路23,24は、前段側のサンプルホー
ルド回路17(S/H1〜4)と後段側のサンプルホー
ルド回路22(S/H5〜8)が同時にサンプリング動
作することを防止するためのものであって、前段側のサ
ンプルホールド回路17が確実にサンプリング動作を終
了した後に、当該前段側からの出力に対して後段側のサ
ンプルホールド回路22がサンプリングを開始するよう
に遅延させる。
【0035】図8及び図9は、図7の信号処理回路12
(B)における各部の波形図を示すものであって、例え
ば一様な背景で明るさのみが時間的に変化(増加)し、
入射位置信号E1,E2中に背景光による信号成分が変
化分(傾斜)に比例する振幅でリップル(脈流)として
残存している状態での信号処理を示す。
【0036】この場合には、従来例における図5及び図
6の場合と同様に入射位置信号E1,E2は背景光の信
号成分による漸次増加するバイアスe1,e2上に重畳
された状態になるので、第1補正信号E5には背景光の
変化でリップルは生じないが第2補正信号E6にはリッ
プルが生じ、この第1補正信号E5と第2補正信号E6
は第1の背景光補正回路21(A)から第2の背景光補
正回路21(B)に送られる。
【0037】第2の背景光補正回路21(B)では、第
1補正信号E5に対してサンプルホールド回路S/H5
側はサンプリング用パルスP4で、サンプルホールド回
路S/H6側はサンプリング用パルスP3で、それぞれ
サンプリングして第5及び第6保持信号E51,E52
を出力した後に、第2加算回路25で加算して第3補正
信号E8(E51+E52)とするが、入力される第2
差信号E5に元々リップルがないので第3補正信号E8
にはリップルが含まれていない。
【0038】一方、第2補正信号E6に対してサンプル
ホールド回路S/H7側はサンプリング用パルスP4
で、サンプルホールド回路S/H8側はサンプリング用
パルスP3でサンプリングすると、背景光が一定又はな
い時のレベルより低位の一定なハイレベルでサンプリン
グした第7保持信号E61と、高位の一定なハイレベル
でサンプリングした第8保持信号E62が出力されるの
で、第3加算回路26で加算した第4補正信号E9(E
61+E62)ではリップルが除去されている。
【0039】このように、追加された第2の背景光補正
回路21(B)では入力された第1補正信号E5と第2
補正信号E6に対して、遅延させたサンプリング用パル
スP3,P4を用いてLEDの点灯時及び消灯時にそれ
ぞれサンプリングを行い、第5保持信号51と第6保持
信号52及び第7保持信号61と第8保持信号62を加
算することにより、変化する背景光によるリップルを除
去することができる。
【0040】従って、第3補正信号E8(E51+E5
2)を分子に第4補正信号E9(E61+E62)を分
母として除算した除算回路20の商信号E10(E51
+E52)/(E61+E62)は、背景光の変化によ
る影響を受けないものとなり、この商信号E10を測距
位置信号として用いて目標物7までの距離L0の算出を
行うと、背景光よって誤った距離測定が行われる確率を
低減し、測定精度を高めた正確な距離測定を行うことが
できる。
【0041】次に、第2の背景光補正回路21(B)を
追加した本発明における信号処理回路12(B)の有効
性を更に検証するために、特殊な例として時間的に変化
する背景光が一方の入射位置信号のみに影響を与える場
合について、図10及び図11で示す波形図に基づき動
作説明を行う。
【0042】図10で示すように、一方の入射位置信号
E1は背景光によって増加するバイアスe1上に重畳さ
れ、他方の入射位置信号E2は背景光の影響を受けない
正常なものであった場合に、入射位置信号E1,E2を
減算した第1差信号E3と加算した第1和信号E4を第
1の背景光補正回路21(A)に送り、サンプリング用
パルスP1,P2でサンプリングした後に減算した第1
補正信号E5及び第2補正信号E6にはそれぞれリップ
ルが含まれている。
【0043】しかし、第1補正信号E5及び第2補正信
号E6に対して、第2の背景光補正回路21(B)にお
いてレベル変動する高位及び低位をサンプリング用パル
スP3,P4でそれぞれサンプリングした後に加算する
ことによって、リップルが除去されて第3補正信号E8
は第1差信号E3(=E1−E2)に対応した一定レベ
ルに、第4補正信号E9は第1和信号E4(=E1+E
2)に対応した一定レベルになる。
【0044】従って、第2の背景光補正回路21(B)
から出力される第3補正信号E8を分子に第4補正信号
E9を分母にして除算回路20で除算すると、その商信
号E10は背景光の変化による影響を受けないものとな
り、この商信号E10を測距位置信号として用いて目標
物7までの距離L0の算出を行うと、背景光よって誤っ
た距離測定が行われる確率を低減し、測定精度を高めた
正確な距離測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施対象とする光波測距装置のブロッ
ク図を示す。
【図2】図1の光波測距装置における測距処理部の従来
例によるブロック図を示す。
【図3】図2の各部における波形図を示す。
【図4】図2の各部における波形図を示す。
【図5】図2の各部における波形図を示す。
【図6】図2の各部における波形図を示す。
【図7】図1の光波測距装置における測距処理部の本発
明の実施形態によるブロック図を示す。
【図8】図7の各部における波形図を示す。
【図9】図7の各部における波形図を示す。
【図10】図7の各部における波形図を示す。
【図11】図7の各部における波形図を示す。
【符号の説明】
1 投光部 2 受光部 3 測距処理部 4 投光器(LED) 5 投光レンズ 6 投光波 7 目標物(測距対象物) 8 反射波 9 受光レンズ 10 光位置検出器(PSD) 11 前置回路 12 信号処理回路 12(A) 信号処理回路(従来例による) 12(B) 信号処理回路(本発明の実施形態による) 13 パルス発生回路 14 投光器駆動回路 15 第1減算回路 16 第1加算回路 17 サンプルホールド回路(S/H1〜4) 18 第2減算回路 19 第3減算回路 20 除算回路 21(A) 第1の背景光補正回路(従来例による) 21(B) 第2の背景光補正回路(追加した) 22 サンプルホールド回路(S/H5〜8) 23,24 遅延回路 25 第2加算回路 26 第3加算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光器からの投光波を測距対象物で反射
    させ、この反射波を光位置検出器で受光して入射位置に
    対応した光電流から入射位置信号を造り、この入射位置
    信号を信号処理回路で演算処理して測距対象物までの距
    離を算出するのに必要な測距位置信号を求める光波測距
    装置において、 前記信号処理回路には、前記入射位置信号に基づいて前
    記発光器の点灯時及び消灯時に同期させたサンプリング
    と、サンプリングした保持信号の演算を行いながら、受
    光した反射波中に含まれた時間的に変化する背景光成分
    を除去する背景光補正回路を設けたことを特徴とする光
    波測距装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理回路には、前記入射位置信
    号から第1差信号と第1和信号を出力する第1減算回路
    及び第1加算回路と、この第1差信号及び第1和信号に
    対して前記発光器の点灯時及び消灯時に同期させたパル
    スでサンプリングすると共に、このサンプリングした保
    持信号を演算して前記第1差信号及び第1和信号の前記
    発光器の点灯時における出力レベルに比例した一定の補
    正信号を出力する第1及び第2の背景光補正回路からな
    る前記背景光補正回路と、この補正信号を除算して前記
    測距位置信号を求める除算回路を設けた請求項1に記載
    の光波測距装置。
  3. 【請求項3】 前記背景光補正回路は、前記第1差信号
    及び第1和信号に対して前記発光器の点灯時及び消灯時
    に同期した第1及び第2のサンプリング用パルスでそれ
    ぞれサンプリングを行い、減算側及び加算側の各経路か
    らそれぞれ点灯時及び消灯時に対応する第1〜第4の保
    持信号を出力する前段側のサンプルホールド回路と、減
    算側の第1及び第2の保持信号を減算して第1補正信号
    を造る第2の減算回路と、加算側の第3及び第4の保持
    信号を減算して第2補正信号を造る第3の減算回路とを
    設けた前段側の第1の背景光補正回路と、前記第1及び
    第2の補正信号に対して前記第1及び第2のサンプリン
    グ用パルスより僅かに遅延させた第4及び第3でのサン
    プリング用パルスでそれぞれサンプリングを行い、減算
    側及び加算側の各経路からそれぞれ点灯時及び消灯時に
    対応する第4〜第8の保持信号を出力する後段側のサン
    プルホールド回路と、減算側の第5及び第6の保持信号
    を加算して第3補正信号を造る第2の加算回路と、加算
    側の第7及び第8の保持信号を加算して第4補正信号を
    造る第3の加算回路とを設けた後段側の第2の背景光補
    正回路とで構成した請求項2に記載の光波測距装置。
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