JP2000275366A - 時計用ボビン - Google Patents

時計用ボビン

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JP2000275366A
JP2000275366A JP11083366A JP8336699A JP2000275366A JP 2000275366 A JP2000275366 A JP 2000275366A JP 11083366 A JP11083366 A JP 11083366A JP 8336699 A JP8336699 A JP 8336699A JP 2000275366 A JP2000275366 A JP 2000275366A
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Hiroshi Ito
伊藤  博
Hiroshi Kabe
浩 加部
Shigeru Fukuoka
茂 福岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板の設置位置が変わっても、共通使用できる
時計用ボビンを提供する。 【解決手段】ステータ41を保持する保持孔17と、コ
イルが巻回されるコイル巻回部13とを備え、筐体内に
設けられる基板61、71に取り付けられる時計用ボビ
ンにおいて、基板61、71の筐体内での設置位置に応
じて基板61、71の基板面と時計用ボビン12との相
対的な高さ位置を選択的に規定する高さ位置規定手段と
しての当接面20、21a〜24aと、基板61、71
との相対的な高さ位置に応じて基板61、71に係合
し、基板61、71に対する相対位置を拘束する係合手
段としての係合面15a、15bを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、時計用
ムーブメントに内蔵される時計用ボビンに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、時計用ムーブメントでは、製
造コストを低減する等のため、時計の仕様が異なって
も、時計用ムーブメントの構成部品である歯車、受板、
モータ等をできるだけ共通に使用したいという要請があ
る。一方、時計用ムーブメントでは、時計の仕様が異な
ると、内蔵される構成部品が当然異なる。たとえば、目
覚し時計や振子付き時計用のムーブメントでは、歯車や
モータ等の部品に加えて発音体や振子用コイルが組み込
まれる。また、報時時計では、歯車やモータ等の部品に
加えて毎正時にそれぞれの時刻に対応したコード信号を
出力するための接点スイッチおよびこの接点スイッチを
駆動する12時間で一回転する時打車からなる接点機構
が組み込まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ムーブメントで
は、ムーブメントに内蔵される発音体や振子用コイル、
あるいは接点機構に応じて、モータを駆動する回路基板
の取り付けられる高さ位置がムーブメントの筐体内でそ
れぞれ異なる。一方、上記の回路基板にはモータのステ
ータユニットを構成するコイルが巻回されるボビンが直
接固定されるため、モータのロータカナに対する相対位
置を一定に保つには、回路基板の位置に応じてボビンの
取り付け位置を変更する必要があった。このため、従来
においては、目覚し時計や振子付き時計用のムーブメン
トと報時時計用のムーブメントとにおいて、車類やモー
タ等の部品を共通化するために、回路基板の位置に応じ
て取り付け位置の異なるボビンをそれぞれ別々に設計、
製造していた。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、基板の設置位置が変わっても、共通使用で
きる時計用ボビンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステータを保
持する保持孔と、コイルが巻回されるコイル巻回部とを
備え、筐体内に設けられる基板に取り付けられる時計用
ボビンにおいて、前記基板の筐体内での設置位置に応じ
て前記基板の基板面と前記時計用ボビンとの相対的な高
さ位置を選択的に規定する高さ位置規定手段と、前記基
板との相対的な高さ位置に応じて前記基板に係合し、前
記基板に対する相対位置を拘束する係合手段とを有す
る。
【0006】前記高さ位置規定手段は、前記基板の設置
位置に対応して異なる高さ位置に形成され、前記基板の
基板面に当接可能な複数の当接面を有し、前記係合手段
は、前記基板との相対的な高さ位置に応じて前記基板の
裏面側と係合する複数の係合面を有する。
【0007】前記高さ位置規定手段は、前記基板の設置
位置に対応して異なる高さ位置に形成され、前記基板の
基板面に当接可能な複数の当接面を有し、前記係合手段
は、前記基板との相対的な高さ位置に応じて前記基板の
裏面側と係合する複数の係合面を有する。
【0008】本発明では、高さ位置規定手段によって基
板の設置位置に応じて時計用ボビンの位置が規定され、
時計用ボビンは係合手段によって当該位置に拘束され
る。これによって、基板の筐体内での設置位置が変わっ
ても、時計用ボビンを筐体内で一定の高さ位置に設ける
ことができ、異なる仕様のムーブメントでモータを共通
に使用できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施
形態に係る時計用ムーブメントの部品の組み立て構造を
示す断面図であり、図2は図1のボビンを矢印A方向か
ら見た図であり、図3は図1のボビンを矢印B方向から
見た図であり、図4は図1のボビンを矢印C方向から見
た図であり、図5は図1のボビンを矢印D方向から見た
図である。
【0010】図1において、ムーブメントの筐体51上
には、筐体51の内面51aから高さHA の位置に支持
される実線で表された基板71と、内面51aから高さ
Bの位置に支持される2点鎖線で表された基板61
と、基板71および基板61のいずれか一方に固定され
るステータユニット11とを示している。なお、基板7
1または基板61は、一方が筐体51上に択一的に取り
付けられる。
【0011】ムーブメントの筐体51は、支持部52を
有しており、支持部52には段部52aが形成されてい
る。支持部52の段部52aの内面51aからの高さ
は、支持する基板71または基板61の高さ位置に応じ
て高さHA または高さHB に設定されている。また、支
持部52は、図示しないが、一箇所ではなく複数箇所に
設けられている。
【0012】基板71は、ムーブメントの筐体51の内
面51aに近い側に支持される、たとえば、目覚し時計
や振子付き時計用のムーブメントに用いられる回路基板
である。基板61は、たとえば、報時時計用のムーブメ
ントに用いられる回路基板であり、筐体51の内面51
aと基板61との間には、たとえば、毎正時にそれぞれ
の時刻に対応したコード信号を出力するための接点スイ
ッチおよびこの接点スイッチを駆動する12時間で一回
転する時打車からなる接点機構が組み込まれる。このた
め、基板61は、ムーブメントの筐体51の内面51a
から基板71よりも高い位置に支持される。
【0013】ステータユニット11は、ボビン12と、
ステータ41と、コイル31とを有する。ステータユニ
ット11は、ステッピングモータの一部を構成してお
り、図示しないロータを回転させる。また、図5に示す
ように、ステータユニット11は、ムーブメントの筐体
に対して所定の位置に配設される歯車81に対して所定
の位置に設けられる。ステータ41は、軟磁性材料から
形成された板状部材からなり、ボビン12に形成された
保持孔17に挿入保持されている。コイル31は、ボビ
ン12のコイル巻回部13に巻回されており、コイル3
1の巻始めと巻終りは、基板71または基板61に接続
される。
【0014】ボビン12は、たとえば、プラスチック等
の樹脂から形成されており、コイル31が巻回されるコ
イル巻回部13の中心部にステータ41を保持するため
の保持孔17が貫通している。保持孔17の一側部に
は、ステータ41の一端部を係止する爪状に形成された
係止部14を有する。ボビン12の一端側の下面には、
筐体51の内面51aに対して垂直な方向に延びる融着
用ボス部16が形成されている。
【0015】ボビン12の筐体51の内面51aに対向
する下面は、基板61の基板面61aと当接可能な当接
面20となっている。この当接面20上には、ボビン1
2の融着用ボス部16の形成側の反対側には、筐体51
の内面51aに対して垂直な方向に形成された係合部1
5が形成されている。係合部15は、図1に示すよう
に、先端に傾斜面15cを有する爪部15dが形成され
ているとともに、高さ方向の異なる2か所に段差部が形
成され、これらの段差部によって基板61および基板7
1にそれぞれ係合可能な係合面15b、15aが構成さ
れている。また、係合部15の爪部15dの幅は、図4
に示すように、爪部15dより上方の係合面15bの幅
よりも狭くなっている。
【0016】また、図3〜図5に示すように、ボビン1
2の当接面20上のボビン12の両端側の4か所には、
筐体51の内面51aに向けて突出する突出部21、2
2、23、24が形成されている。ボビン12の長手方
向の両側に形成された突出部21と突出部23とは同一
形状を有しており、突出部21と突出部23の一側面側
には、W字状に形成された位置決め用係合部21b、2
1cと23b、23cとがそれぞれ形成されている。突
出部22はボビン12の鍔部に形成され、また、突出部
24は融着用ボス部16の基端部に形成されている。こ
れら突出部21、22、23、24の上面は、同一の高
さとなっており、基板71の基板面71aに当接可能な
当接面21a、22a、23a、24aを構成してい
る。突出部21、22、23、24の当接面21a、2
2a、23a、24aの高さは、基板71が筐体51に
支持された状態で筐体51の内面51aから基板71ま
での高さHA と、基板61が筐体51に支持された状態
で基板61までの高さHB との差に等しくなっている。
【0017】図6は、上記の基板61の一例を示す図で
あって、基板61の裏面側から見た図である。基板61
には、ボビン12の突出部21、22、23、24がそ
れぞれ挿入可能な形状に形成された逃げ孔63、64、
65、66と、筐体51の支持部52が嵌合挿入される
挿入孔67と、ボビン12の係合部15が挿入される挿
入孔62とが形成されている。ボビン12の係合部15
が挿入される挿入孔62は、係合部15の先端に形成さ
れた爪部15dの幅に合致した幅に形成された切欠部6
2aを有する。また、挿入孔62の幅は、係合面15b
の幅に合致した幅に形成されている。さらに、切欠部6
2aの両側は、係合面15bとそれぞれ係合する係合面
61bとなっている。
【0018】逃げ孔63および65内には、突起状の係
合部63a、65aがそれぞれ形成されており、ボビン
12に形成された突出部21と突出部23の位置決め用
係合部21b、21cと23b、23cとの一方に係合
可能となっている。位置決め用係合部21b、21cお
よび23b、23cと、係合部63a、65aとは、ボ
ビン12の基板上での位置が、たとえば、ステップ運針
と連続運針の場合では異なるため、各仕様に合わせてボ
ビン12を基板に対する位置決めを行うために設けられ
ており、ステップ運針の場合には位置決め用係合部21
b、23bが係合部63a、65aに係合し、連続運針
の場合には位置決め用係合部21c、23cが係合部6
3a、65aに係合する。
【0019】図7は、上記の基板71の一例を示す図で
あって、基板71の裏面側から見た図である。基板71
には、ボビン12の係合部15が挿入される挿入孔72
と、ボビン12の融着用ボス部16が嵌合挿入される挿
入孔73と、筐体51の支持部52が嵌合挿入される挿
入孔74とが形成されている。
【0020】次に、基板71および基板61へのステー
タユニット11(ボビン12)の組み付け方法について
説明する。まず、基板61へステータユニット11のボ
ビン12を装着する。ボビン12の融着用ボス部16
は、基板61の逃げ孔66に挿入され、融着用ボス部1
6の基端部に形成された突出部24が逃げ孔66に嵌ま
る。同様に、ボビン12の各突出部21、22および2
3は、基板61の逃げ孔63、64および65にそれぞ
れ嵌まる。
【0021】一方、ボビン12の係合部15の爪部15
dは、基板61の挿入孔62に挿入され、ボビン12を
基板61に押圧すると、挿入孔62の切欠部62aの端
面に係合部15の爪部15dの傾斜面15cが接触し、
係合部15がたわむ。係合部15の爪部15dが基板6
1の挿入孔62を通過して、係合部15の係合面15b
が基板61の下面から突出すると、係合部15は元の状
態に復元する。
【0022】この状態で、ボビン12の下面である当接
面20は、基板61の基板面61aに当接した状態とな
る。また、係合部15の係合面15bは、基板61の基
板面61aの裏面に対向した状態となり、係合部61
b、61bと係合面15bとが係合することにより、ボ
ビン12の係合部15は基板61から抜けなくなり、ス
テータユニット11(ボビン12)は基板61に対して
拘束される。
【0023】融着用ボス部16は、先端部が基板61の
裏面から突出した状態にあり、この先端部を熱融解させ
て融着用ボス部16を基板61に融着する。これによっ
て、ボビン12の基板61への組み付けが完了する。こ
の状態から、筐体51の支持部52に基板61を装着す
ると、ステータユニット11(ボビン12)は、図5に
示した歯車81に対して所定の位置に位置することにな
る。
【0024】基板71へステータ11のボビン12を装
着する場合には、ボビン12の融着用ボス部16は基板
71の挿入孔73に挿入されるとともに、基板71の基
板面71aにボビン12の各突出部21、22、23、
24の当接面21a、22a、23a、24aが当接す
る。ボビン12の係合部15は、基板71の挿入孔72
に挿入され、ボビン12を基板71に対して押圧する
と、基板71の挿入孔72の端面に係合部15の爪部1
5dの傾斜面15cが接触し、係合部15がたわむ。係
合部15の爪部15dが基板71の挿入孔72を通過し
て、係合部15の係合面15aが基板71の下面から突
出すると、係合部15は元の状態に復元する。
【0025】この状態で、ボビン12の係合部15の係
合面15aは、基板71の基板面71aの裏面に対向し
た状態となり、ボビン12の係合部15は、基板71か
ら抜けなくなり、ボビン12は基板71に対して拘束さ
れる。この状態では、上述したと同様に、融着用ボス部
16は先端部が基板71の裏面から突出しており、融着
用ボス部16の先端部を基板71の裏面に融着すると、
基板71へのボビン12の組み付けが完了する。
【0026】この状態から、筐体51の支持部52に基
板71を装着すると、ステータユニット11(ボビン1
2)は筐体51の内面51aに対して基板61に組み付
けたときと同じ高さに位置し、図5に示した歯車81に
対して所定の位置に位置する。
【0027】以上のように、本実施形態によれば、基板
61、71が筐体51に対して異なる高さ位置に支持さ
れていても、ボビン12を共通に使用することができ、
ステータユニットも共通化できる。このため、時計用ム
ーブメントの仕様が異なっても共通仕様できる部品が増
加し、時計用ムーブメントのコストを低減することがで
きる。また、本実施形態では、基板61の挿入孔62に
切欠部62aを形成しているため、ボビン12の係合部
15のたわみ量を大きくすることなく、係合部15の爪
部15cを挿入孔62に挿入することができる。なお、
本実施形態では、ボビン12に係合部15および融着用
ボス部16を設けて基板61または71と融着すること
によって相対位置を固定する構成としたが、融着用ボス
部16を設ける代わりに係合部15をもう一つ設け、基
板61、71側に対応する挿入孔を形成することで、融
着作業を行わなくてもボビン12の位置を基板61、7
1に対して拘束することができる。また、係合部15を
設ける代わりに融着用ボス部16を設けることで、ボビ
ン12と基板61または71との相対位置を固定する構
成とすることも可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、基板の筐体内での設置
位置が変わっても、時計用ボビンを筐体内で一定の高さ
位置に設けることができ、異なる仕様のムーブメントで
モータを共通に使用でき、製品のコストを低減すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る時計用ムーブメント
の部品の組み立て構造を示す断面図である。
【図2】図1のボビンを矢印A方向から見た図である。
【図3】図1のボビンを矢印B方向から見た図である。
【図4】図1のボビンを矢印C方向から見た図である。
【図5】図1のボビンを矢印D方向から見た図である。
【図6】基板61の構成例を示す図であって、基板61
を裏面側から見た図である。
【図7】基板71の構成例を示す図であって、基板71
を裏面側から見た図である。
【符号の説明】
11…ステータユニット 12…ボビン 15…係合部 15a、15b…係合面 20…当接面 21、22、23、24…突出部 21a、22a、23a、24a…当接面 31…コイル 41…ステータ 61、62…基板 81…歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福岡 茂 東京都墨田区錦糸1丁目2番1号 リズム 時計工業株式会社内 Fターム(参考) 2F001 AA03 AB02 AG00 AG02 AG08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータを保持する保持孔と、コイルが巻
    回されるコイル巻回部とを備え、筐体内に設けられる基
    板に取り付けられる時計用ボビンにおいて、 前記基板の筐体内での設置位置に応じて前記基板の基板
    面と前記時計用ボビンとの相対的な高さ位置を選択的に
    規定する高さ位置規定手段と、 前記基板との相対的な高さ位置に応じて前記基板に係合
    し、前記基板に対する相対位置を拘束する係合手段とを
    有する時計用ボビン。
  2. 【請求項2】前記高さ位置規定手段は、前記基板の設置
    位置に対応して異なる高さ位置に形成され、前記基板の
    基板面に当接可能な複数の当接面を有し、 前記係合手段は、前記基板との相対的な高さ位置に応じ
    て前記基板の裏面側と係合する複数の係合面を有する請
    求項1に記載の時計用ボビン。
  3. 【請求項3】前記高さ位置規定手段は、前記基板の設置
    位置に対応して異なる高さ位置に形成され、前記基板の
    基板面に当接可能な複数の当接面を有し、 前記係合手段は、前記基板との相対的な高さ位置に応じ
    て前記基板の裏面側に融着される融着用ボスを有する請
    求項1に記載の時計用ボビン。
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