JP2000280702A - 中空鋳造体構造 - Google Patents

中空鋳造体構造

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JP2000280702A JP11088874A JP8887499A JP2000280702A JP 2000280702 A JP2000280702 A JP 2000280702A JP 11088874 A JP11088874 A JP 11088874A JP 8887499 A JP8887499 A JP 8887499A JP 2000280702 A JP2000280702 A JP 2000280702A
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調 岩下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鋳造品の中空部内に成形性よく支柱を設ける。 【構成】鋳造ホイール1におけるの中空ハブ2の中空部
を構成して相対向する左右の側壁5間を筒状で径及び肉
厚が一定の支柱8で連結し、側壁5の共振や中空部内の
共鳴を抑制して騒音を低減する。この支柱8は、ホイー
ルの鋳造時において、中空部を形成するための中子へ予
め配置された状態で車軸と同心になるようにキャビテイ
内へ配置されて鋳込まれることによりハブ2へ残留一体
化する。このため、支柱8を中子で形成しないで済むの
で、中子に対する鋳廻り性や中子の合わせ精度を考慮す
る必要がないため成形性が向上し、かつ最小径で一定肉
厚にできるため全体の軽量化を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動2輪車の鋳
造ホイールや鋳造スイングアーム等に好適な中空鋳造体
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−85101号には、ハブ及び
スポークを中空にして一体鋳造した中空ホイールが示さ
れている。このホイールのハブを構成して相対向する壁
部間には、車軸を貫通させるための筒部が一体に形成さ
れている。この筒部は相対向する壁部間の支柱をなすと
ともに、ホイールの鋳造時に、左右の金型から突出する
突部と、その周囲を囲む中子によって形成されるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
のように中空部内へ中子により筒状の支柱を一体鋳造す
る場合は、鋳廻り性及び中子の合わせ精度を考慮して設
計しなければならない。すなわち、支柱の最小径が一定
限度以上であることを要求され、かつ抜け勾配が必要と
なるため肉厚をテーパー状に変化させなければならず、
それだけ製品重量が重くなる。そのうえ、中空品を車両
用部材として使用する場合には、中空部を囲む壁部の共
振及び中空部の共鳴による、共振・共鳴騒音の発生を抑
制することも望まれていた。本願発明は、係る要請を実
現するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の発明に中空鋳造体構造係る第1の発明は、中
空箱状部分を鋳造で一体に成形する中空鋳造体におい
て、中空部を囲む相対する壁部間を連結するための支柱
を、鋳造時に中子へ配置して鋳込むことにより、中空部
を横断する状態で残留させたことを特徴とする。
【0005】第2の発明は上記第1の発明において、前
記中空箱状部分が車両用ホイールのハブであり、前記支
柱が車軸中心と同一中心を持つ筒状部材であることを特
徴とする。
【0006】第3の発明は上記第1の発明において、前
記中空箱状部分が自動2輪車用後輪懸架装置を構成する
スイングアームの前部に設けられるクロスメンバ部であ
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】第1の発明によれば、中空箱状部分を鋳
造するとき、支柱を予め中子に配置して鋳込むことによ
り、支柱が中空部を横断し、かつ中空部を囲んで相対す
る壁部間を連結する状態で中空構造体中へそのまま残留
させた。その結果、支柱を中子で形成する必要がなくな
るため、鋳廻り性及び中子の合わせ精度を考慮する必要
がなくなるから成形性が向上し、コストダウンが可能と
なる。
【0008】そのうえ、中空部を囲む相対向する壁部間
を支柱で連結することにより、これらの壁面における共
振音の発生を防止し、中空部における共鳴音の発生を抑
制するので、あまり重量増加を招かずに中空体の共振・
共鳴騒音の発生を効果的に低減できる。
【0009】第2の発明によれば、上記の中空鋳造体構
造を鋳造ホイールのハブへ適用し、支柱を車軸中心と同
一中心を持つ筒状部材とすることにより、支柱により車
軸の貫通空間を形成できるとともに、ハブの対向する左
右壁面を支柱で連結することにより、走行時の共振・共
鳴騒音を低減できる。しかも、支柱が筒状であるにもか
かわらず必要最低限の最小径で構成でき、かつ抜け勾配
を不要にして支柱の肉厚を一定にできるから、大幅な軽
量化を実現できる。
【0010】第3の発明によれば、上記中空鋳造体構造
をスイングアームのクロスメンバ部へ適用することによ
り、中空のクロスメンバ部における走行時の共振・共鳴
騒音を低減できるので、特別な制振構造を設けたり全体
を厚肉化する等の必要がなくなり、得られる騒音低減効
果の大きさにに比べて、構造が簡単でかつ全体重量を比
較的軽量にできる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に本願発明を自動2
輪車の鋳造ホイールに適用した第1実施例を示す。図1
は図2の1−1線断面図であり、図2はこの鋳造ホイー
ルの全体外観を示す。図3はこの鋳造ホイールを成形す
るための金型構造を示す。
【0012】まず、図2に示すように、この鋳造ホイー
ル1は、ハブ2、スポーク3及びリム4をアルミ合金等
の適宜軽合金を用いて一体に鋳造したものである。ハブ
2における側壁5の中央には、車軸穴6が開口し、かつ
その周囲を囲んで軸受け用凹部7が形成されている。
【0013】図1に明らかなように、ハブ2は中空であ
り、この中空空間を囲む側壁5は左右に相対向して形成
され、かつこれら左右の側壁5間は支柱8で連結されて
いる。この支柱8はその両端が左右の側壁5へそれぞれ
鋳込み固定されている。
【0014】支柱8は車軸の通過空間9を形成するよう
に必要最小限の径を有する筒状体であり、アルミ合金等
の適宜材料を用いてハブ2とは予め別体に形成され、軸
方向において径は一定であり、かつ肉厚も一定である。
【0015】この鋳造ホイール1を製造するには、図3
に示すように、左右の分割型10、11及びその外周側
から合わせ面へ取付けられる外型12でキャビテイ13
を形成するとともに、このキャビテイ13内へ支柱8を
配置する。
【0016】この支柱8は、その内外を挟む別の中子1
4、15間へ予め配置され、かつ支柱8の中心軸線と車
軸(図示省略)の中心軸線が一致するようにしてこれら
中子14、15とともにキャビテイ13内へ配置され、
左右の金型10、11のそれぞれにおける車軸穴6相当
部に形成された突部16、17で固定される。
【0017】このようにした状態で、キャビテイ13内
へ溶湯を注入し、冷却固化後、各金型10、11及び1
2を開き、中子14、15を排出すると、支柱8がハブ
2中へ残留し、その軸方向両端を対向する左右の側壁5
間へ鋳込まれて固定された状態で一体化したホイール1
が得られる。
【0018】このようにすると、支柱8を製造時に中子
に配置し、かつ製品中へ残留させるため、支柱8を必要
最小限の径にすることができ、かつ抜き勾配を考慮する
必要がない。したがって製造が容易となり、コストダウ
ンが可能になるとともに、全体の重量を軽減できる。
【0019】そのうえ、中空部に相対向する側壁5間を
支柱8で連結したので、走行中におけるこれら側壁5の
共振を抑制し、かつこれら側壁5が臨む中空部における
共鳴を抑制するので、ハブ2が中空体であるにもかかわ
らず、共振・共鳴騒音を低減できる。
【0020】図4及び図5はスイングアームへ適用した
第2実施例であり、図4は自動2輪車の後輪懸架装置を
構成するスイングアーム全体の平面視形状を示し、図5
はその5−5線断面図を示す。
【0021】まず、図4においてこのスイングアーム2
0は、後端部で後輪を支持する左右一対のホークアーム
21、22と、その各前部間を連結するクロスメンバ部
23とを備え、クロスメンバ部23の前部左右からは、
さらに一対の軸受け部24、25が前方へ突出形成され
ている。ホークアーム21、22の各前部はクロスメン
バ部23の左右後部へ溶接される。
【0022】クロスメンバ部23は、アルミ合金等の適
宜材料を用いて軸受け部24、25と一体に成形された
中空体であり、左右の軸受け部24、25に挟まれたク
ロスメンバ部23の前方空間Sに図示省略の緩衝器が配
設され、リンクを介してクロスメンバ部23へ連結され
るるようになっている。
【0023】図5に示すように、クロスメンバ部23の
中央部で上部壁26と下部壁27の間に空間部を上下へ
横断して支柱28が鋳込まれている。この支柱28は中
実で太さが一様の棒状体であり、内部空間29を形成す
る中子30中に配置された状態でキャビテイ中へ配置さ
れることにより、前実施例同様にクロスメンバ部23へ
鋳込まれて一体に成形される。
【0024】このようにすると、支柱28を必要最小限
の大きさで用い、かつ上部壁26及び下部壁27で発生
する走行中の共振を抑制して、中空部の共鳴を抑制する
ことができるので、前実施例同様に共振・共鳴騒音を低
減できる。しかも、クロスメンバ部23の厚肉化や他の
特別な制振構造を不要にするので、得られる騒音低減効
果の大きさにに比べて、構造が簡単でかつ全体重量を比
較的軽量にできる。
【0025】なお、本願発明は上記各実施例に限定され
ず、種々に応用や変形が可能であり、上記以外の自動2
輪車用もしくは他の各種車両用中空鋳造体又は車両以外
の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1−1線断面図
【図2】第1実施例に係る鋳造ホイールの外観全体を示
す図
【図3】このホイールを成形する金型構造を示す図
【図4】第2実施例に係るスイングアーム全体の平面視
形状を示す図
【図5】その5−5線断面図を示す
【符号の説明】
ホイール1、ハブ2、スポーク3、リム4、側壁5、支
柱8、スイングアーム20、クロスメンバ部23、支柱
28
フロントページの続き (72)発明者 夏目 正 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D011 AF00 AF01 AL14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空箱状部分を鋳造で一体に成形する中空
    鋳造体において、中空部を囲む相対する壁部間を連結す
    るための支柱を、鋳造時に中子へ配置して鋳込むことに
    より、中空部を横断する状態で残留させたことを特徴と
    する中空鋳造体構造。
  2. 【請求項2】前記中空箱状部分が車両用ホイールのハブ
    であり、前記支柱が車軸中心と同一中心を持つ筒状部材
    であることを特徴とする請求項1に記載した中空鋳造体
    構造。
  3. 【請求項3】前記中空箱状部分が自動2輪車用後輪懸架
    装置を構成するスイングアームの前部に設けられるクロ
    スメンバ部であることを特徴とする請求項1に記載した
    中空鋳造体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1780048A1 (en) 2005-10-26 2007-05-02 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Wheel for motorcycle and production method thereof

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