JP2000281835A - 油展ゴム、ゴム組成物および架橋物 - Google Patents

油展ゴム、ゴム組成物および架橋物

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JP2000281835A
JP2000281835A JP11091573A JP9157399A JP2000281835A JP 2000281835 A JP2000281835 A JP 2000281835A JP 11091573 A JP11091573 A JP 11091573A JP 9157399 A JP9157399 A JP 9157399A JP 2000281835 A JP2000281835 A JP 2000281835A
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JP11091573A
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Takeshi Toto
毅 唐渡
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Nippon Zeon Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/01Hydrocarbons

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、補強材を配合したときに
加工性に優れたゴム組成物が得られ、さらにそのゴム組
成物を架橋すると優れた引張強度、耐摩耗性、低発熱性
を有するゴム材料となる油展ゴムを提供することにあ
る。 【解決手段】 分子量分布(Mw/Mn)が1.2〜
2.2である共役ジエン系重合体を必須とするゴム成分
であって、該ゴム成分に含有される共役ジエン単量体単
位の総量中のビニル結合単位量が20%以上であるゴム
成分100重量部と、全酸価が1mgKOH/g以下、
流動点が50℃以下、アロマ炭素含有量が20%以上で
あるプロセス油5〜60重量部とを含有する油展ゴムを
調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引張強度、耐摩耗
性および低発熱性に優れた架橋物の材料となる油展ゴ
ム、該油展ゴムと補強剤とを含有したゴム組成物および
該ゴム組成物を架橋してなる架橋物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ゴムの引張強度や耐摩耗性の
改良が試みられている。特に、高分子量のゴムを用いる
方法や、カーボンブラックなどの補強材を配合してゴム
を改質する方法が広く用いられている。しかし、高分子
量のゴムは粘度が高くなり、補強材を配合したゴム組成
物は硬くなるため、加工性に劣るという問題があった。
【0003】さらに、省資源化や環境対策などが重視さ
れるようになるにつれて、自動車の低燃費化に対する要
求がより厳しくなりつつある。最もゴムが使用されてい
る自動車タイヤ材料の分野においても、タイヤの転動抵
抗を小さくして、自動車の低燃費化を推進することが求
められている。
【0004】一般に、タイヤの転動抵抗を小さくするた
めには、タイヤ材料として低発熱性の架橋ゴムが用いら
れる。低発熱性の架橋ゴムとして、ジエン系ゴムに補強
剤としてシリカを配合したゴム組成物を架橋したものを
用いることが提案されている。しかし、シリカ配合ゴム
組成物の架橋物は、一般的なカーボンブラック配合ゴム
組成物の架橋物と比較して、耐摩耗性と引張強度に劣る
という問題があった。
【0005】シリカ配合ゴム組成物の架橋物の耐摩耗性
を高めるために、ゴムの分子量を大きくしたり、ゴムへ
のシリカの配合量を多くする方法が行われている。しか
し、これらの方法によるゴムの改質は、やはり、ゴム組
成物の加工性を悪化させてしまうという問題を生じ、ま
た、架橋物の硬度が高くなるためにタイヤの路面把握力
を下げてしまうという問題を生じる。
【0006】ゴム組成物に良好な加工性を持たせる方法
として、ゴムに特定の分子量分布を持たせる方法が提案
されている(特開昭61−255908号公報など)。
しかし、この方法でゴムを改質すると、架橋物が低発熱
性に劣るという問題があった。
【0007】また、ゴムにプロセス油を加えて油展ゴム
とすることでゴム組成物の加工性を改良することも提案
されている(特開平7−292161号公報など)。し
かし、プロセス油を加えて得られた油展ゴムの架橋物
は、耐摩耗性や引張強度が大きく低下してしまうという
問題があった。
【0008】
【発朋が解決しようとする課題】本発明の目的は、補強
材を配合したときに加工性に優れたゴム組成物が得ら
れ、さらにそのゴム組成物を架橋すると優れた引張強
度、耐摩耗性、低発熱性を有するゴム材料となる油展ゴ
ムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、補強材を
配合しても加工性に優れ、架橋すると優れた引張強度、
耐摩耗性、低発熱性を有するゴム材料について鋭意研究
の結果、特定のゴム成分を特定のプロセス油で油展して
得られる油展ゴムを用いれば、上記課題を達成できるこ
とを見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】かくして、本発明によれば、分子量分布
(Mw/Mn)が1.2〜2.2である共役ジエン系重
合体を必須とするゴム成分であって、該ゴム成分に含有
される共役ジエン単量体単位の総量中のビニル結合単位
量が20%以上のゴム成分100重量部と、全酸価が1
mgKOH/g以下、流動点が50℃以下、アロマ炭素
含有量が20%以上であるプロセス油5〜60重量部と
を含有する油展ゴムが提供される。
【0011】また、本発明によれば、該油展ゴムと補強
剤とを含有してなるゴム組成物が提供される。
【0012】さらに、本発明によれば、該ゴム組成物を
架橋してなる架橋物が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】(油展ゴム)本発明の油展ゴム
は、特定のゴム成分と特定のプロセス油とを含有する。
【0014】ゴム成分 本発明の油展ゴムに含有されるゴム成分は、分子量分布
(Mw/Mn)が1.2〜2.2である共役ジエン系重
合体を必須とし、該ゴム成分に含有される共役ジエン単
量体単位の総量中のビニル結合単位(1,2−ビニル結
合した単位および3,4−ビニル結合した単位)量の下
限が、20%、好ましくは40%、より好ましくは50
%、上限が好ましくは90%、より好ましくは85重量
%、特に好ましくは80重量%のものである。ビニル結
合単位の割合が過度に小さいと、目的とするゴム組成物
の架橋物の引張強度や耐摩耗性が劣る場合がある。ビニ
ル結合単位の割合が過度に高いものは製造が困難であ
る。ビニル結合単位以外の共役ジエン単量体単位は、
1,4結合した単位であって、1,4−シス結合した単
位または1,4−トランス結合した単位のいずれであっ
てもよく、両方が存在していてもよい。
【0015】ゴム成分は、単独のゴムに限定されず、多
種のゴムを混合したものでもよく、上記の条件を満たす
限り、共役ジエン単量体単位を有さないゴムを含有した
ものであってもよいが、共役ジエン系ゴムを必須成分と
して含有するものであり、ゴム成分中の共役ジエン重合
体量の下限は、好ましくは50重量%、より好ましくは
60重量%、特に好ましくは70重量%、上限は100
重量%である。共役ジエン単量体のホモポリマーであっ
ても、共役ジエン単量体と共重合可能な単量体との共重
合体であってもよい。
【0016】共役ジエン単量体としては、例えば、1,
3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエンなどが挙げ
られる。これらの中でも、1,3−ブタジエン、2−メ
チル−1,3−ブタジエンなどが好ましく、1,3−ブ
タジエンがより好ましい。これらの共役ジエン単量体
は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて
用いることができる。
【0017】共役ジエン単量体と共重合可能な単量体
は、特に限定されない。例えば、アミノ基含有ビニル単
量体、ピリジル基含有ビニル単量体、ヒドロキシル基含
有ビニル単量体、アルコキシル基含有ビニル単量体、芳
香族ビニル単量体などが挙げられ、中でも芳香族ビニル
単量体が好ましい。芳香族ビニル単量体としては、例え
ば、スチレン、α−メチルスチレン、2−メチルスチレ
ン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4
−ジイソプロピルスチレン、2,4−ジメチルスチレ
ン、4−t−ブチルスチレン、5−t−ブチル−2−メ
チルスチレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレ
ン、モノフルオロスチレンなどを挙げることができる。
これらの中でも、スチレンが特に好ましい。これらの共
重合可能な単量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以
上を組み合わせて用いられる。
【0018】共役ジエン系ゴム中の共役ジエン単量体単
位量の下限は、好ましくは50重量f%、より好ましく
は60重量%、特に好ましくは70重量%、上限は10
0重量%、好ましくは95重量%、より好ましくは92
重量%、特に好ましくは90重量%である。共役ジエン
単量体単位量が小さすぎると、共役ジエン系ゴムがゴム
としての好ましい特性を示さない場合がある。
【0019】共役ジエン系ゴム中の共役ジエン単量体単
位中のビニル結合単位の割合は、下限が好ましくは20
重量%、より好ましく40重量%、特に好ましくは50
重量%、上限が好ましくは90重量%、より好ましくは
85重量%、特に好ましくは80重量%である。
【0020】共役ジエン系ゴムが、共役ジエン単量体と
共重合可能な単量体の単位を含有する場合は、共重合可
能な単量体の単位の連鎖分布については、特に制限はさ
れない。共重合可能な単量体単位中、共役ジエン単量体
単位のみと直接結合している単量体単位量(独立鎖量)
の下限は、好ましくは50重量%、より好ましくは60
重量%、特に好ましくは70重量%、上限は100重量
%である。共重合可能な単量体の単位中、共重合可能な
単量体単位が8個以上連なっている部分の単位量(長連
鎖量)の下限は0重量%、上限は好ましくは2重量%、
より好ましくは1重量%、特に好ましくは0.5重量%
である。これらの範囲のゴム組成物の架橋物は、引張強
度、耐摩耗性および低発熱性に優れる。
【0021】ゲル・パーミエーション・クロマトグラフ
ィーで測定した、共役ジエン系ゴムのポリスチレン換算
重量平均分子量(Mw)の下限は、好ましくは200,
000、より好ましくは400,000、特に好ましく
は600,000、上限は好ましくは2,000,00
0、より好ましくは1,500,000、特に好ましく
は1,200,000である。共役ジエン系ゴムの重量
平均分子量(Mw)が、過度に小さいとゴム組成物の架
橋物の発熱性、耐摩耗性、引張強度などが劣る場合があ
り、逆に、過度に大きいとゴム組成物の加工性が劣る場
合がある。共役ジエン系ゴムは、カップリング剤を用い
て変性し、分子量を大きくしたものであってもよい。
【0022】共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)である
分子量分布の下限は、1.2、好ましくは1.3、より
好ましくは1.4、上限は、2.2、好ましくは2.
1、より好ましくは2.0である。共役ジエン系ゴムの
分子量分布(Mw/Mn)が過度に小さいとゴム組成物
の加工性が劣る場合があり、逆に、過度に大きいとゴム
組成物の架橋物の発熱性、引張強度、耐摩耗性などが劣
る場合がある。
【0023】ゴム成分は、極性基を有する共役ジエン系
ゴム、特にアミノ基とアルコキシシリル基とを有する共
役ジエン系ゴムを含有するものが好ましい。極性基を有
する共役ジエン系ゴムを含有していると、油展ゴム中に
補強材が均一に分散しやすく、また、補強材としてシリ
カを用いた場合にはシリカとゴム成分との密着性などに
優れる。ゴム成分中、極性基を有する共役ジエン系ゴム
の量の下限は、好ましくは10重量%、より好ましくは
20重量%、特に好ましくは30重量%、さらに好まし
くは40重量%、上限は100重量%である。極性基を
有する共役ジエン系ゴムは、極性基を有する単量体を共
重合したものであっても、変性によって極性基を導入し
たものであってもよい。
【0024】プロセス油 本発明で用いるプロセス油は、全酸価の上限が1mgK
OH/g、好ましくは0.4mgKOH/g、より好ま
しくは0.1mgKOH/gのものである。全酸価と
は、プロセス油中の全酸性成分の量を示す値であり、プ
ロセス油1g中に含有される全酸性成分を中和するのに
必要な水酸化カリウムの量で表される。全酸価が過度に
大きいプロセス油を用いるとゴム組成物の架橋物の発熱
性や耐摩耗性が劣る場合がある。
【0025】このプロセス油は、全酸価が1mgKOH
/gより大きいプロセス油を塩基性化合物と反応させる
ことにより、全酸価を1mgKOH/g以下のプロセス
油として調整したものであってもよい。また、全酸価が
1mgKOH/gより大きなプロセス油を用い、伸展と
同時に使用するプロセス油の全酸価を1mgKOH/g
以下に調整するのに必要な量の塩基性化合物を配合し、
伸展の操作中に反応させてもよい。
【0026】本発明で用いるプロセス油の流動点の下限
は、好ましくは−20℃、より好ましくは−10℃、上
限は50℃、より好ましくは30℃、特に好ましくは1
0℃である。流動点がこの範囲であれば、低発熱性に優
れたゴム組成物の架橋物が得られる。一方、流動点が過
度に低いプロセス油を用いると、ゴム組成物の架橋物の
耐摩耗性が不十分となり、また、過度に高いプロセス油
は粘度が高く、伸展が困難になる場合がある。
【0027】本発明で用いるプロセス油のクルツ分析法
によるアロマ炭素含有量(CA%)の下限は20%、好
ましくは22%、より好ましくは25%、上限は100
%、パラフィン炭素量(CP%)の下限は0%、上限は
好ましくは55%、より好ましくは50%、特に好まし
くは45%のものである。CA%が小さすぎたり、CP
%が大きすぎたりすると、ゴム組成物の架橋物の引張強
度、耐摩耗性が不十分となる。
【0028】本発明で用いるプロセス油の多環芳香族の
含有量は、好ましくは3%未満である。プロセス油の多
環芳香族含有量は、IP346の方法(英国のTHE
INSTITUTE PETROLEUMの検査方法)
により測定できる。
【0029】油展ゴム 本発明の油展ゴムは、上記のゴム成分と上記のプロセス
油を含有するものである。配合の量比は、該ゴム成分1
00重量部に対して、該プロセス油量の下限は5重量
部、好ましくは10重量部、より好ましくは20重量
部、上限は100重量部、好ましくは80重量部、より
好ましくは60重量部である。
【0030】油展ゴムのムーニー粘度の下限は、好まし
くは20、より好ましくは25、特に好ましくは30、
上限は、好ましくは100、より好ましくは90、特に
好ましくは80である。ムーニー粘度が過度に小さいと
ゴム組成物の架橋物の発熱性や耐摩耗性が劣る場合があ
り、過度に大きいとゴム組成物の加工性が劣る場合があ
る。
【0031】(油展ゴムの製造方法)以下に、本発明の
油展ゴムの製造方法の一例を挙げて説明する。
【0032】重合工程 炭化水素溶媒中、極性化合物存在下、有機活性金属を開
始剤として共役ジエン系ゴムを重合する。この重合工程
で用いられる炭化水素溶媒としては、脂肪族炭化水素、
脂環式炭化水素、芳香族炭化水素などが挙げられ、単
独、あるいは2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0033】極性化合物としては、エーテル化合物、3
級アミン、アルカリ金属アルコキシド、ホスフィン化合
物などが挙げられ、エーテル類と3級アミンが好まし
い。
【0034】有機活性金属としては、有機アルカリ金属
が好ましく、有機モノリチウム化合物や多官能性有機リ
チウム化合物などの有機リチウム化合物、有機ナトリウ
ム化合物、有機カリウム化合物などが挙げられ、有機リ
チウム化合物が好ましく、有機モノリチウム化合物が特
に好ましい。これらの有機活性金属は、それぞれ単独
で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができ
る。
【0035】炭化水素溶媒は、単量体濃度が1重量%〜
30重量%になるように用いることが好ましい。有機活
性金属の使用量は、要求される生成重合体の分子量によ
って適宜選択されるが、単量体100g当り、0.1〜
30ミリモルが好ましい。極性化合物の使用量は、有機
活性金属1モルに対して、0.5〜100モルが好まし
い。極性化合物の使用量が過度に少ないと、共役ジエン
単量体単位中のビニル結合単位の割合が低くなる。共役
ジエン単量体と共重合可能な単量体の使用量は、ジエン
系ゴムの用途に応じて適宜選択される。
【0036】重合反応は、好ましくは、−78〜150
℃の範囲で、回分式あるいは連続式などの重合様式で行
われ、好ましくは回分式で行われる。
【0037】変性工程 上記の重合工程のように、有機活性金属を開始剤として
重合すると、重合体鎖末端に有機活性金属が結合した重
合体が得られる。重合体鎖に有機活性金属が結合してい
る重合体は、末端変性剤やカップリング剤などの変性剤
を反応させて変性させることができる。本発明で用いる
共役ジエン系ゴムは、末端変性剤やカップリング剤を用
いて変性したものであってもよく、変性する場合は、重
合工程と反応停止工程の間に変性工程を設けて変性させ
ることが好ましい。
【0038】末端変性剤を重合体鎖と反応させた場合に
は、有機活性金属結合部位に極性基などの原子団が重合
体鎖に導入することができる。変性剤は特に限定されな
いが、一般には、末端変性剤やカップリング剤が用いら
れる。これらの変性剤を重合体鎖末端に有機活性金属が
結合した共役ジエン系ゴムと接触させることにより、末
端変性剤を用いた場合は末端に極性基が導入された末端
変性共役ジエン系ゴムが、カップリング剤を用いた場合
は通常はカップリング剤が複数の共役ジエン系ゴムと結
合したいわゆるカップリング型重合体が得られる。カッ
プリング剤を用いる場合は重合体鎖との結合部位を3つ
以上有しているカップリング剤を用いることが好まし
い。
【0039】末端変性剤は、重合体末端に極性基を導入
できる限り特に限定されないが、3級アミノ基を導入で
きるものが好ましい。そのような末端変性剤としては、
アクリル酸またはメタアクリル酸のエステルなどのN,
N−ジ置換アミノアルキルアクリレート、アクリルアミ
ド化合物またはメタクリルアミド化合物、N,N−ジ置
換アミノ芳香族ビニル化合物、ピリジル基含有ビニル化
合物、N−置換環状アミド類、N−置換環状尿素類、N
−置換アミノケトン類、N−置換アミノアルデヒド類、
N−置換カルボジイミド類、シッフ塩基類などが例示さ
れる。これらの末端変性剤は、それぞれ単独で、または
2種以上を組み合わせて使用する。末端変性剤の使用量
は、共役ジエン系ゴムに要求される特性によって適宜選
択され、好ましくは、有機活性金属に対して、0.1〜
50当量である。
【0040】末端変性後に、さらに変性処理を行っても
よい。例えば、重合体鎖に第3級アミノ基が導入されて
いる場合、4級化剤で処理し、第3級アミノ基を第4級
アミノ基に変えてもよい。そのような4級化剤として
は、硝酸アルキル、アルキル硫酸カリウム、ジアルキル
硫酸、アリールスルホン酸アルキルエステル、ハロゲン
化アルキル、金属ハロゲン化物などが挙げられる。
【0041】変性反応は、分子中に結合した有機活性金
属を有する重合体と末端変性剤とを接触させればよい。
変性反応における反応温度及び反応時間は、広範囲に選
択できるが、好ましくは15〜120℃、1秒〜10時
間である。変性率は、好ましくは10〜100%であ
る。変性率は、GPCの示差屈折計で測定した吸収強度
(RI)に対する紫外可視分光光度計で測定した吸収強
度(UV)の割合(UV/RI)を求め、予め作成した
検量線によって決定することができる。
【0042】カップリング剤を重合体鎖と反応させた場
合には、有機活性結合部位でカップリング剤を介して複
数の重合体鎖をカップリングさせることができる。カッ
プリング剤も、カップリング型重合体を製造できる限り
特に限定されず、スズ系カップリング剤、ケイ素系カッ
プリング剤、不飽和ニトリル系カップリング剤、エステ
ル系カップリング剤、ハライド系カップリング剤、リン
系カップリング剤などを挙げることができる。これらの
カップリング剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上
を組み合わせて使用することができる。カップリング剤
の使用量は、要求される重量平均分子量やカップリング
率、カップリング剤の反応性などに応じて適宜選択する
ことができるが、有機活性金属に対して、0.1〜10
当量が好ましい。カップリング反応は、好ましくは、0
〜150℃で、0.5〜20時間の反応条件で行われ
る。カップリング率は、適宜選択することができるが、
好ましくは10〜100%である。カップリング率は、
カップリング反応の前後にGPCにより示差屈折計で測
定したピークについて、カップリング反応前のピークと
同一位置のカップリング反応後のピークの面積と、カッ
プリング反応後のそれよりも高分子量のピークの面積と
の比率から求めることができる。
【0043】反応停止工程 重合反応工程終了後、または変性反応工程終了後に、重
合体末端に結合したままの有機活性金属を失活させて除
去するために、重合系に重合停止剤を添加として重合反
応を停止する。重合停止剤としては、例えば、メタノー
ル、イソプロパノールなどのアルコールが挙げられる。
重合停止剤の添加量は、有機活性金属に対して、1.0
〜50当量が好ましい。
【0044】プロセス油添加工程 反応停止工程により重合反応が停止した重合系に本発明
で用いるプロセス油を添加し、均一に分散するように十
分に攪拌する。この場合、必要に応じて、配合剤をプロ
セス油と共にこの工程で添加してもよい。次工程で溶媒
除去や乾燥の工程で重合体が加熱される場合は、老化防
止剤の内、フェノール系安定剤、リン系安定剤、イオウ
系安定剤などをこの工程で添加することが好ましい。老
化防止剤の添加量は、その種類などに応じて決めればよ
い。
【0045】回収工程 プロセス油などを添加した後、回収工程で重合系から重
合体を回収する。ここで重合体はプロセス油と混合した
油展ゴムとして回収される。
【0046】油展ゴムの回収方法は特に限定されない。
例えば、重合系を加熱などにより乾燥させて溶媒を除去
する直接乾燥方法、重合したゴムの貧溶媒中に重合系を
注ぎ込んで析出させた油展ゴムを濾別などにより回収
し、乾燥して溶媒を除去する方法、重合系に高温のスチ
ームを吹き込んで溶媒を除去すると共にスチームが冷却
さて生成した水中に油展ゴムをクラム状に析出させ、濾
別などにより回収し、乾燥して水分を除去するスチーム
ストリッピング法などがある。また、これらの方法で金
属残渣などの不純物が十分に除去できない場合は、油展
ゴムの良溶媒に溶解し、貧溶媒中で析出させる処理を繰
り返して洗浄して、油展ゴムを回収してもよい。
【0047】スチームストリッピング法を行う場合は、
分散剤や凝固助剤などをスチームストリッピング処理前
に重合系に添加するか、あるいはストリッピング帯の水
に添加しておいて、高温のスチームと共に重合系中に吹
き込む。
【0048】分散剤は、アニオン界面活性剤、カチオン
界面活性剤、ノニオン界面活性剤などが一般的に用いら
れている。分散剤は、ストリッピング帯の水に対して、
好ましくは0.1〜3000ppmになるように添加さ
れる。
【0049】凝固助剤としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウ
ム、スズなどの金属の水溶性塩が使用される。
【0050】良好な粒径を有するクラム状の油展ゴムを
得るためには、水中に分散したクラム状の油展ゴムの濃
度は、ストリッピング帯の水に対して、0.1〜20重
量%が好ましい。得られた水分を含むクラム状油展ゴム
は、含水率が1〜30重量%になるまで脱水することが
好ましい。必要に応じて、クラム状油展ゴムを回転式ス
クリーン、振動スクリーン、遠心脱水機などにより、含
水率が好ましくは35〜60重量%になるように水切り
した後、脱水する。脱水するには、ロール、バンバリー
式脱水機、スクリュー押出機式脱水機などの圧縮水絞機
を用いればよい。脱水後、例えば、スクリュー型押出機
や、ニーダー型乾燥機、エキスパンダー乾燥機、熱風乾
燥機などの乾燥機を用いて乾燥し、油展ゴムの含水率を
1重量%未満にすることが好ましい。
【0051】(ゴム組成物)本発明のゴム組成物は、本
発明の油展ゴム、補強材および必要に応じてその他の配
合剤を含有するものである。
【0052】補強材 補強剤としては、特に制限はないが、例えば、シリカや
カーボンブラックなどを用いることができる。
【0053】シリカとしては、特に制限はないが、例え
ば、乾式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイトカーボ
ン、コロイダルシリカ、及び特開昭62−62838号
公報に開示されている沈降シリカなどが挙げられる。こ
れらの中でも、含水ケイ酸を主成分とする湿式法ホワイ
トカーボンが特に好ましい。これらのシリカは、それぞ
れ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いること
ができる。
【0054】シリカの比表面積は、特に制限はされない
が、窒素吸着比表面積(BET法)の下限は、好ましく
は50m2/g、より好ましくは100m2/g、特に好
ましくは120m2/g、上限は、好ましくは400m2
/g、より好ましくは220m2/g、特に好ましくは
190m2/gである。この範囲である場合に、ゴム組
成物の架橋物の引張強度、耐摩耗性及び発熱性などの改
善が十分に達成され、好適である。なお、窒素吸着比表
面積は、ASTMD3037−81に準じBET法で測
定される値である。
【0055】カーボンブラックとしては、特に制限はな
いが、例えば、ファーネスブラック、アセチレンブラッ
ク、サーマルブラック、チャンネルブラック、グラファ
イトなどを用いることができる。これらの中でも、特に
ファーネスブラックが好ましく、その具体例としては、
SAF、ISAF、ISAF−HS、ISAF−LS、
IISAF−HS、HAF、HAF−HS、HAF−L
S、FEFなどの種々のグレードのものが挙げられる。
これらのカーボンブラックは、それぞれ単独で、あるい
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0056】カーボンブラックの比表面積は、特に制限
はないが、窒素吸着比表面積(N2SA)の下限は、好
ましくは5m2/g、より好ましくは50m2/g、特に
好ましくは80m2/g、上限は、好ましくは200m2
/g、より好ましくは150m2/g、特に好ましくは
130m2/gである。窒素吸着比表面積がこの範囲で
ある時に、ゴム組成物の架橋物の引張強度や耐摩耗性が
高いレベルで改善され好適である。
【0057】また、カーボンブラックのDBP吸着量
も、特に制限はないが、その下限は、好ましくは5ml
/100g、より好ましくは50ml/100g、特に
好ましくは80ml/100g、上限は、好ましくは3
00ml/100g、より好ましくは200ml/10
0g、特に好ましくは160ml/100gである。D
BP吸着量がこの範囲である場合には、ゴム組成物の架
橋物の引張強度や耐摩耗性が大きく改善され好適であ
る。
【0058】さらに、カーボンブラックとして、特開平
5−230290号公報に開示されているセチルトリメ
チルアンモニウムブロマイドの吸着(CTAB)比表面
積が110〜170m2/gであり、24,000ps
iの圧力で4回繰り返し圧縮を加えた後のDBP(24
M4DBP)吸油量が110〜130ml/100gで
あるハイストラクチャーカーボンブラックを用いること
により、耐摩耗性をさらに改善できる。
【0059】ゴム成分100重量部に対する補強剤の配
合量の下限は、好ましくは10重量部、より好ましくは
20重量部、特に好ましくは30重量部、上限は、好ま
しくは200重量部、より好ましくは150重量部、特
に好ましくは120重量部である。
【0060】本発明のゴム組成物には、補強剤としてシ
リカ単独で、あるいはシリカとカーボンブラックとを併
用して用いることが好ましい。シリカとカーボンブラッ
クとを併用する場合の混合割合は、用途や目的に応じて
適宜選択されるが、シリカ:カーボンブラックの重量比
で、好ましくは10:90〜99:1、より好ましくは
30:70〜95:5、特に好ましくは50:50〜9
0:10である。
【0061】本発明のゴム組成物が補強剤としてシリカ
を含有する場合は、シランカップリング剤を添加する
と、発熱性や耐摩耗性がさらに改善されるので好適であ
る。シランカップリング剤は、特に限定はないが、例え
ば、ビニルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピ
ル)テトラスルフィド、ビス(3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル)ジスルフィドなどや、特開平6−248
116号公報に記載されるγ−トリメトキシシリルプロ
ピルジメチルチオカルバミルテトラスルフィド、γ−ト
リメトキシシリルプロピルベンゾチアジルテトラスルフ
ィドなどのテトラスルフィド類などを挙げることができ
る。混練時のスコーチを避けられるので、シランカップ
リング剤は、一分子中に含有される硫黄が4個以下のも
のが好ましい。
【0062】これらのシランカップリング剤は、それぞ
れ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。シリカ100重量部に対するシランカップ
リング剤の配合量の下限は、好ましくは0.1重量部、
より好ましくは1重量部、特に好ましくは2重量部、上
限は、好ましくは30重量部、より好ましくは20重量
部、特に好ましくは10重量部である。
【0063】その他の配合剤 本発明のゴム組成物には、上記成分以外に、常法に従っ
て、架橋剤、架橋促進剤、架橋活性化剤、老化防止剤、
活性剤、可塑剤、滑剤、充填剤などの補強材以外の配合
剤をそれぞれ必要量含量することができる。
【0064】ゴムを配合してもよい。新たに配合したゴ
ムはゴム組成物中のゴム成分に含有され、ゴムを配合す
ることにより、上記の補強材や配合剤の配合量の基準と
なるゴム成分の重量が増加するので、補強材や配合剤の
配合量は新たに配合したゴムを加えたゴム成分の重量に
基いて配合量を決めなければならない。
【0065】また、このゴム組成物に含有されているゴ
ム成分を構成するゴムに含有される共役ジエン単量体単
位の総量中のビニル結合単位量の下限は、20%、好ま
しくは40%、より好ましくは50%、上限は好ましく
は90%、より好ましくは85%、特に好ましくは80
%である。また、ゴム組成物に含有されているゴム成分
中、共役ジエン重合体量の下限は、好ましくは50重量
%、より好ましくは60重量%、特に好ましくは70重
量%、上限は100重量%である。また、本発明のゴム
組成物に含有されるゴム成分中、極性基を有するジエン
系ゴム、特にアミノ基とアルコキシシリル基とを有する
ジエン系ゴムの量の下限は、好ましくは10重量%、よ
り好ましくは20重量%、特に好ましくは30重量%、
さらに好ましくは40重量%、上限は100重量%であ
る。新たにゴムを配合する場合は、この条件を満たすよ
うに配合しなければならない。
【0066】また、ゴム組成物に含有されるプロセス油
は、全酸価の上限が好ましくは1mgKOH/g、より
好ましくは0.4mgKOH/g、特に好ましくは0.
1mgKOH/gのものである。この条件を満たす範囲
内で、プロセス油も新たに配合することができるが、新
たに配合するプロセス油の流動点の下限は、好ましくは
−20℃、より好ましくは−10℃、上限は好ましくは
50℃、より好ましくは30℃、特に好ましくは10℃
であり、クルツ分析法によるアロマ炭素含有量(CA
%)の下限は好ましくは20%、より好ましくは22
%、特に好ましくは25%、上限は100%、パラフィ
ン炭素量(CP%)の下限は0%、上限は好ましくは5
5%、より好ましくは50%、特に好ましくは45%で
あり、プロセス油の多環芳香族の含有量は、好ましくは
3%未満である。
【0067】なお、ゴム組成物中において、ゴム成分1
00重量部に対して、プロセス油量の下限は好ましくは
5重量部、より好ましくは10重量部、特に好ましくは
20重量部、上限は好ましくは100重量部、より好ま
しくは80重量部、特に好ましくは60重量部である。
新たにゴムやプロセス油を配合する場合は、この条件を
満たすことが好ましい。
【0068】架橋剤としては、特に限定はないが、例え
ば、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、
高分散性硫黄などの硫黄;一塩化硫黄、二塩化硫黄など
のハロゲン化硫黄;ジクミルパーオキシド、ジターシャ
リブチルパーオキシドなどの有機過酸化物;p−キノン
ジオキシム、p,p’−ジベンゾイルキノンジオキシム
などのキノンジオキシム;トリエチレンテトラミン、ヘ
キサメチレンジアミンカルバメート、4,4’−メチレ
ンビス−o−クロロアニリンなどの有機多価アミン化合
物;メチロール基をもったアルキルフェノール樹脂;な
どが挙げられ、これらの中でも、硫黄が好ましく、粉末
硫黄が特に好ましい。これらの架橋剤は、それぞれ単独
で、あるいは2種以上を組み合わせて用いられる。
【0069】ゴム成分100重量部に対する架橋剤の配
合量の下限は、好ましくは0.1重量部、より好ましく
は0.3重量部、特に好ましくは0.5重量部、上限
は、好ましくは15重量部、より好ましくは10重量
部、特に好ましくは5重量部である。架橋剤の配合量が
この範囲にある時に、ゴム組成物の架橋物の発熱性や引
張強度や耐摩耗性が優れる。
【0070】架橋促進剤としては、N−シクロヘキシル
−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−t−ブ
チル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オ
キシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミ
ド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド、N,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチ
アゾールスルフェンアミドなどのスルフェンアミド系架
橋促進剤;ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグア
ニジン、オルトトリルビグアニジンなどのグアニジン系
架橋促進剤;ジエチルチオウレアなどのチオウレア系架
橋促進剤;2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾ
チアジルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾー
ル亜鉛塩などのチアゾール系架橋促進剤;テトラメチル
チウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスル
フィドなどのチウラム系架橋促進剤;ジメチルジチオカ
ルバミン酸ナトリウム、ジエチルジチオカルバミン酸亜
鉛などのジチオカルバミン酸系架橋促進剤;イソプロピ
ルキサントゲン酸ナトリウム、イソプロピルキサントゲ
ン酸亜鉛、ブチルキサントゲン酸亜鉛などのキサントゲ
ン酸系架橋促進剤;などの架橋促進剤が挙げられる。
【0071】これらの架橋促進剤は、それぞれ単独で、
あるいは2種以上を組み合わせて用いられるが、スルフ
ェンアミド系架橋促進剤を含むものが特に好ましい。ゴ
ム成分100重量部に対する架橋促進剤の配合量の下限
は、好ましくは0.1重量部、より好ましくは0.3重
量部、特に好ましくは0.5重量部、上限は、好ましく
は15重量部、より好ましくは10重量部、特に好まし
くは5重量部である。
【0072】架橋活性化剤としては、特に制限はない
が、例えば、ステアリン酸などの高級脂肪酸や酸化亜鉛
などを用いることができる。酸化亜鉛としては、表面活
性の高い粒度5μm以下のものを用いるのが好ましく、
粒度が0.05〜0.2μmの活性亜鉛華や0.3〜1
μmの亜鉛華などを挙げることができる。また、酸化亜
鉛は、アミン系の分散剤や湿潤剤で表面処理したものな
どを用いることができる。
【0073】これらの架橋活性化剤は、それぞれ単独
で、あるいは2種以上を併用して用いることができる。
架橋活性化剤の配合割合は、架橋活性化剤の種類により
適宜選択される。ゴム成分100重量部に対する高級脂
肪酸の添加量の下限は、好ましくは0.05重量部、よ
り好ましくは0.1重量部、特に好ましくは5重量部、
上限は好ましくは15重量部、より好ましくは10重量
部、特に好ましくは5重量部である。ゴム成分100重
量部に対する酸化亜鉛の添加量の下限は、好ましくは
0.05重量部、より好ましくは0.1重量部、特に好
ましくは0.5重量部、上限は好ましくは10重量部、
より好ましくは5重量部、特に好ましくは2重量部であ
る。架橋活性化剤の配合量がこの範囲にある時に、ゴム
組成物の架橋物の加工性、引張強度及び耐摩耗性などの
特性が高度にバランスされ好適である。
【0074】さらに、例えば、ジエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、シリコーンオイルなどの活性
剤;炭酸カルシウム、タルク、クレーなどの充填剤;ワ
ックスなどが挙げられる。
【0075】本発明のゴム組成物は、常法に従って各成
分を混練することにより得ることができる。例えば、架
橋剤と架橋促進剤を除く配合剤とゴム成分を混合後、そ
の混合物に架橋剤と架橋促進剤を混合してゴム組成物を
得ることができる。架橋剤と架橋促進剤と除く配合剤と
ゴム成分の混合温度の下限は、好ましくは80℃、より
好ましくは100℃、特に好ましくは140℃、上限
は、好ましくは200℃、より好ましくは190℃、特
に好ましくは180℃である。架橋剤と架橋促進剤と除
く配合剤とゴム成分の混合時間の下限は、好ましくは3
0秒、より好ましくは1分、上限は、好ましくは30分
である。
【0076】架橋剤と架橋促進剤の混合は、通常100
℃以下、好ましくは80℃以下まで冷却後に行われる。
【0077】(架橋物)本発明のゴム組成物は、一般に
は、架橋させて用いる。架橋させるゴム組成物には、架
橋剤、架橋促進剤などの架橋に必要な成分が含有されて
いなければならない。架橋剤、架橋促進剤などが含有さ
れていないゴム組成物を架橋する場合は、上記のように
架橋剤、架橋促進剤などを配合して架橋性ゴム組成物に
調製しておく必要がある。
【0078】架橋方法は、特に限定されず、架橋物の形
状、大きさなどに応じて選択すればよい。金型中に架橋
性ゴム組成物を充填して加熱することにより成形と同時
に架橋してもよく、予め成形しておいた架橋性ゴム組成
物を加熱して架橋してもよい。
【0079】架橋温度や架橋時間も特に限定されず、架
橋物の形状、大きさなどに応じて選択すればよい。一般
的には、架橋温度の下限は、好ましくは120℃、より
好ましくは140℃、上限は好ましくは200℃、より
好ましくは180℃である。
【0080】本発明の架橋物の用途も特に限定されない
が、特にシリカ配合のタイヤ材料として、引張強度、耐
摩耗性、低発熱性などに優れた特性を示す。
【0081】(態様)本発明の態様としては、 1. 分子量分布(Mw/Mn)が1.2〜2.2であ
る共役ジエン系重合体を必須とするゴム成分であって、
該ゴム成分に含有される共役ジエン単量体単位の総量中
のビニル結合単位量が20%以上であるゴム成分100
重量部と、全酸価が1mgKOH/g以下、流動点が5
0℃以下、アロマ炭素含有量が20%以上であるプロセ
ス油5〜60重量部とを含有する油展ゴム、 2. ゴム成分中の分子量分布(Mw/Mn)が1.2
〜2.2である共役ジエン系ゴムが50〜100重量%
である1記載の油展ゴム、 3. 共役ジエン系ゴムが共役ジエン単量体のみの重合
体または共役ジエン単量体と共重合可能な単量体との共
重合体である1または2記載の油展ゴム、 4. 共役ジエン系ゴムが共役ジエン単量体と共重合可
能な単量体との共重合体であって、独立鎖量が50〜1
00重量%である3記載の油展ゴム、 5. 共役ジエン系ゴムが共役ジエン単量体と共重合可
能な単量体との共重合体であって、長連鎖量が0〜2重
量%である3または4記載の油展ゴム、 6. 共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)が、
ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーのポリス
チレン換算で、200,000〜2,000,000の
ものである2〜5のいずれかに記載の油展ゴム、 7. 共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn、分子量分布)が
1.2〜2.2である2〜6のいずれかに記載の油展ゴ
ム、 8. プロセス油が多環芳香族の含有量が3%未満のも
のである2〜7のいずれかに記載の油展ゴム、 9. ムーニー粘度が20〜100のものである2〜8
のいずれかに記載の油展ゴム、 10. (1)炭化水素溶媒中、極性化合物存在下、有
機活性金属を開始剤として共役ジエン系ゴムを重合する
重合工程、(2)反応停止剤よって反応を停止する反応
停止工程、(3)全酸価が1mgKOH/g以下、流動
点50℃以下、クルツ分析法によるアロマ炭素含有量が
20%以上であるプロセス油を添加するプロセス油添加
工程、(4)溶媒を除去し油展ゴムを回収する回収工程
を含有する1〜9のいずれかに記載の油展ゴムの製造方
法、 11. 1〜9記載の油展ゴムと補強剤とを含有してな
るゴム組成物、 12. 補強材が、シリカおよび/またはカーボンブラ
ックである11記載のゴム組成物、 13. シリカの窒素吸着比表面積(BET法)が50
〜400m2/gのものである12記載のゴム組成物、 14. カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2
A)が5〜200m2/gのものである12または13
記載のゴム組成物、 15. カーボンブラックのDBP吸着量が5〜300
ml/100gである12〜14のいずれかに記載のゴ
ム組成物、 16. 補強材がシリカおよびカーボンブラックであっ
て、シリカ:カーボンブラックが重量比で、10:90
〜99:1である12〜15のいずれかに記載のゴム組
成物、 17. 補強剤の配合割合が、ゴム成分100重量部に
対して10〜200重量部である11〜16のいずれか
に記載のゴム組成物、 18. 11〜17のいずれかに記載のゴム組成物を架
橋してなる架橋物、などが挙げられる。
【0082】
【発明の効果】本発明の油展ゴムを含有するゴム組成物
は、架橋すると優れた引張強度、耐摩耗性、低発熱性を
示すため、自動車タイヤ材料などとして優れており、特
にシリカを配合した場合には、低燃費化された自動車タ
イヤ材料となる。
【0083】
【実施例】以下に、製造例、実施例及び比較例を挙げ
て、本発明についてより具体的に説明する。各種の物性
の測定は、下記の方法に従って行った。
【0084】(1)油展に用いたアロマオイルの全酸価
(mgKOH/g)は、JIS K2501(電位差滴
定法)に準じて測定した。 (2)重合体中の結合スチレン量は、JIS K638
3(屈折率法)に準じて測定した。 (3)重合体中の共役ジエン単位中のビニル結合単位含
量は、赤外分光法(ハンプトン法)で測定した。 (4)重合体の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)は、GPCで測定し、標準ポリスチレン換算の
重量平均分子量及び分子量分布(Mw/Mn)を求め
た。
【0085】(5)共重合体中のスチレン連鎖分布は、
高分子学会予稿集第29巻第9号第2055頁に記載さ
れている方法に従って、共重合体をオゾン分解した後、
GPC測定を行い、スチレン単位1個の独立鎖量、及び
スチレン単位が8個以上連なった長連鎖量の割合を算出
した。 (6)引張強度は、JIS K6301に準じて300
%応力(MPa)を測定した。この特性は、指数(引張
強度指数)で表示した。この値は大きいほど好ましい。 (7)発熱性は、ASTM D2228に従い、ピコ摩
耗試験機を用いて測定した。この特性は、指数(耐摩耗
指数)で表示した。この値は、大きいほど好ましい。
【0086】製造例1 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000
g、スチレン140g、1,3−ブタジエン460gお
よびテトラメチルエチレンジアミン12ミリモルを仕込
んだ後、n−ブチルリチウム4.66ミリモルを加え、
40℃で重合を開始した。重合開始20分後に、スチレ
ン70gと1,3−ブタジエン330gの混合物を連続
的に添加した。重合転化率が100%になったことを確
認してから、テトラメトキシシラン0.42ミリモル添
加して、30分間反応させた。重合時の最高到達温度は
60℃であった。反応終了後、停止剤としてメタノール
を10ミリモル添加し、重合体溶液を得た。
【0087】得られた重合体溶液の一部を採取し、メタ
ノール中へ重合体溶液を滴下、ゴム分を沈殿させ、得ら
れたゴム分を真空乾燥機にて乾燥させ、少量の共役ジエ
ン系ゴムであるゴム1を得た。ゴム1の分子量などを表
1に示す。
【0088】得られた重合体溶液にゴム100重量部あ
たり、2,4−ビス(n−オクチルチオメチル)−6−
メチルフェノールを0.2重量部、プロセス油として表
2に示すオイル1を37.5重量部添加してから、スチ
ームストリッピング法により重合体の回収を行い、ロー
ルにかけて脱水し、さらに熱風乾燥機にて重合体の乾燥
を行い、油展ゴム1を得た。油展ゴム1のムーニー粘度
は55であった。ロールにかけて脱水し、さらに熱風乾
燥機にて重合体の乾燥を行った。なお、ストリッピング
帯の水に対して、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンエーテルを20ppmになるように添加し、ストリ
ッピング帯の水に対して、クラム状の油展ジエン系ゴム
の濃度は、5重量%になるようにした。
【0089】製造例2〜6 プロセス油として製造例2ではオイル2を、製造例3で
はオイル3を、製造例4ではオイル4を、製造例5では
オイル5をを用いる以外は製造例1と同様に油展し、油
展ゴム2〜6を得た。ムーニー粘度はそれぞれ、油展ゴ
ム2は56、油展ゴム3は51、油展ゴム4は53、油
展ゴム5は45であった。
【0090】製造例7〜8 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000
g、スチレン160g、1,3−ブタジエン440gお
よびテトラメチルエチレンジアミン12ミリモルを仕込
んだ後、n−ブチルリチウム5.00ミリモルを加え、
40℃で重合を開始した。重合開始15分後に、スチレ
ン90gと1,3−ブタジエン310gの混合物を連続
的に添加した。重合転化率が100%になったことを確
認してから、テトラメトキシシラン0.74ミリモル添
加して、30分間反応させた。重合時の最高到達温度は
60℃であった。反応終了後、停止剤としてメタノール
を10ミリモル添加し、重合体溶液を得た。
【0091】得られた重合体溶液の一部を採取し、メタ
ノール中へ重合体溶液を滴下、ゴム分を沈殿させ、得ら
れたゴム分を真空乾燥機にて乾燥させ、少量の共役ジエ
ン系ゴムであるゴム2を得た。ゴム2の分子量などを表
1に示す。
【0092】ゴム1の代わりにゴム2を、プロセス油と
して製造例6ではオイル1を、製造例7ではオイル3を
用いる以外は製造例1と同様にゴム2を油展し、油展ゴ
ム6〜7を得た。ムーニー粘度は油展ゴム6が45、油
展ゴム7が44であった。
【0093】製造例8 攪拌機付きオートクレーブを2基連結し、スチレンと
1,3−ブタジエンの混合物(重量比25:75)、シ
クロヘキサンを(スチレンと1,3−ブタジエンの混合
物100g当り400g)、スチレンと1,3−ブタジ
エンの混合物100g当たり、テトラメチルエチレンジ
アミン0.17g、n−ブチルリチウム0.034g、
1,2−ブタジエン0.43g、およびジビニルベンゼ
ン0.9gを、オートクレーブ1基当たりの平均滞留時
間が2時間になるように連続的に供給し重合させた。1
基目のオートクレーブは55℃、2基目のオートクレー
ブは80℃に維持した。反応終了後、停止剤としてメタ
ノールを0.034gの割合で添加し、重合体溶液を得
た。得られた重合体溶液から実施例1と同様にし少量の
共役ジエン系ゴムであるゴム3を得た。その分子量など
を表1に示す。
【0094】得られた重合体溶液に、重合体溶液中のゴ
ム100重量部に対して2,6−ジ−t−ブチルフェノ
ールを0.1重量部およびプロセス油としてオイル4を
37.5重量部添加し、製造例1と同様のスチームスト
リッピング法により重合体の回収を行い、ロールにかけ
て脱水し、さらに熱風乾燥機にて重合体の乾燥を行い、
油展ゴム8を得た。油展ゴム8のムーニー粘度は50で
あった。
【0095】製造例9 ジビニルベンゼンを添加せず、2基目のオートクレーブ
にスチレンと1,3−ブタジエンの混合物100g当た
りテトラメトキシシラン0.20gを連続的に供給し、
プロセス油としてオイル6を用いた以外は、製造例3と
同様に処理し、ゴム4および油展ゴム9を得た。ゴム4
の分子量などを表1に示す。油展ゴム9のムーニー粘度
は60であった。
【0096】製造例10 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000
g、スチレン150g、1,3−ブタジエン450gお
よびテトラメチルエチレンジアミン10ミリモルを仕込
んだ後、n−ブチルリチウム6.3ミリモルを加え、5
0℃で重合を開始した。重合開始10分後に、スチレン
50gと1,3−ブタジエン350gの混合物を連続的
に添加した。重合転化率が100%になったことを確認
してから、テトラメトキシシラン1.1ミリモル添加し
て、30分間反応させた。重合時の最高到達温度は80
℃であった。反応終了後、停止剤としてメタノールを1
0ミリモル添加し、重合体溶液を得た。得られた重合体
溶液から少量のゴム5を得た。その分子量などを表1に
示す。
【0097】得られた重合体溶液に、重合体溶液中のゴ
ム100重量部に対して2,6−ジ−t−ブチルフェノ
ールを0.1重量部およびプロセス油としてオイル5を
37.5重量部を添加してから、製造例1と同様のスチ
ームストリッピング法により重合体の回収を行い、ロー
ルにかけて脱水し、さらに熱風乾燥機にて重合体の乾燥
を行い、油展ゴム10を得た。油添ゴム10のムーニー
粘度は37であった。
【0098】製造例11 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000
g、スチレン150g、1,3−ブタジエン720g及
びテトラメチルエチレンジアミン2.6ミリモルを仕込
んだ後、n−ブチルリチウム7.6ミリモルを加え、4
0℃で重合を開始した。重合開始40分後に、1,3−
ブタジエン130gを連続的に添加した。重合転化率が
100%になったことを確認してから、四塩化スズ5.
3ミリモル添加して5分間反応させた。さらにN,N’
−ジメチルエチレン尿素を4.8ミリモル添加して20
分間反応させた。反応終了後、停止剤としてメタノール
を20ミリモル添加し、重合体溶液を得た。得られた重
合体溶液から少量のゴム6を得た。その分子量など表1
にす。
【0099】重合体溶液に、重合体溶液中のゴム100
重量部に対して2,6−ジ−t−ブチルフェノールを
0.1重量部添加し、重合体溶液中のゴム100重量部
に対してプロセス油としてオイル5を37.5重量部添
加し、製造例1と同様のスチームストリッピング法によ
り重合体の回収を行い、ロールにかけて脱水し、さらに
熱風乾燥機にて重合体の乾燥を行い、油展ゴム11を得
た。油展ゴム11のムーニー粘度は12であった。
【0100】製造例12 テトラメトキシシランの代りに四塩化スズを使用した以
外は製造例2と同様にし、ゴム7を得た。その分子量な
どを表1に示す。
【0101】得られた重合体溶液に2,4−ビス(n−
オクチルチオメチル)−6−メチルフェノールをゴム1
00重量部あたり0.2重量部になるように添加した。
オイル3に100重量部当り4ミリモル水酸化リチウム
を加え、50℃で一昼夜攪拌したオイル7をプロセス油
として、重合体溶液中のゴム100重量部に対して3
7.5重量部添加してから、製造例1と同様のスチーム
ストリッピング法により重合体の回収を行い、ロールに
かけて脱水し、さらに熱風乾燥機にて重合体の乾燥を行
い、油展ゴム12を得た。油展ゴム12のムーニー粘度
は44であった。なお、オイル7の全酸価などを表2に
示す。
【0102】製造例13 テトラメトキシシランの代りに四塩化スズを使用した以
外は製造例9と同様にし、ゴム8を得た。その分子量な
どを表1に示す。また、プロセス油としてオイル4を用
いた以外は製造例10と同様にし、油展ゴム13を得
た。油展ゴム13のムーニー粘度は32であった。
【0103】
【表1】
【0104】ゴム1〜3および5〜8は、共役ジエン単
量体単位中のビニル結合単量が20%以上であり、分子
量分布(Mw/Mn)が2.7以下であり、単独で本発
明の油展ゴムのゴム成分として使用できるゴムである。
一方、ゴム4は分子量分布が2.7より大きいものであ
る。
【0105】
【表2】
【0106】オイル1〜5および7は、全酸価が1mg
KOH/g以下であり、流動点が50℃以下であり、C
A%が20%以上であるのに対し、オイル6はCA%が
6%と低いものである。
【0107】実施例1〜3、比較例1〜3 原料ゴムとして油展ゴム1〜6を用い、容量250ml
のブラベンダータイプミキサー中で、原料ゴム137.
5重量部(ゴム成分100重量部、プロセス油37.5
重量部)、カーボンブラックN220(東海カーボン社
製、シースト6、窒素吸着比表面積119m2/g、D
BP吸着量114ml/100g)80重量部、酸化亜
鉛3重量部、ステアリン酸2重量部、および老化防止剤
(テトラメチルエチレンジアミン)2重量部を140℃
で4分間混練した。
【0108】次に、50℃のオープンロールを用いて、
得られた混合物と、硫黄1.4重量部および架橋促進剤
(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェ
ンアミド)1.6重量部を混練し、組成物1〜6を得
た。
【0109】得られた組成物1〜6を160℃で15分
間プレス架橋して厚さ2mmのシート、ピコ摩耗用の試
験片などを作成し、各物性を測定した。各物性は表中の
比較例1の値を100とする指数として、表3に示し
た。
【0110】
【表3】
【0111】実施例4〜5、比較例4〜7 原料ゴムとして、油展ゴム7〜12を用い、容量250
mlのブラベンダータイプミキサー中で、原料ゴム13
7.5重量部(ゴム成分100重量部、プロセス油3
7.5重量部)、シリカ(ローディア社製、Zeosi
l 1165MP)40重量部およびシランカップリン
グ剤(デグッサ社製、Si69)3.2重量部を150
℃で2分間混練した。得られた混合物に、さらにシリカ
(ローディア社製、Zeosil 1165MP)40
重量部、シランカップリング剤(デグッサ社製、Si6
9)3.2重量部、酸化亜鉛1.5重量部、ステアリン
酸2重量部および老化防止剤(大内新興社製、ノクラッ
ク6C)2重量部を加えて、150℃でさらに3分間混
練した。次いで、選られた混合物に、硫黄1.4重量部
および架橋促進剤(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチ
アゾールスルフェンアミド1.7重量部とジフェニルグ
アニジン1.8重量部との混合物)3.5重量部を加
え、50℃のオープンロールで混練し、組成物7〜12
を得た。
【0112】得られた組成物7〜12を160℃で15
分間プレス架橋して厚さ2mmのシート、ピコ摩耗用の
試験片などを作成し、各物性を測定した。各物性は表中
の比較例4の値を100とする指数として、表4に示し
た。
【0113】
【表4】
【0114】実施例6〜8、比較例8〜11 原料ゴムとして、油展ゴム7〜11、13、14を用
い、容量250mlのブラベンダータイプミキサー中
で、原料ゴム110重量部、ブタジエンゴム(日本ゼオ
ン社製、Nipol BR−1220、ムーニー粘度4
3、シス結合含量98%以上)20重量部、表5に示す
シリカ40重量部、シランカップリング剤(デグッサ社
製、Si69)3.2重量部を150℃で2分間混練し
た。得られた混合物に、表5に示すシリカ40重量部、
カーボンブラックN220 10重量部、表5中に配合
オイルとして示すプロセス油10重量部、シランカップ
リング剤(デグッサ社製、Si69)2重量部、酸化亜
鉛1.5重量部、ステアリン酸2重量部および老化防止
剤(大内新興社製、ノクラック6C)2重量部を加え
て、150℃でさらに3分間混練した。次いで、50℃
のオープンロールを用いて、得られた混合物と、硫黄
1.4重量部および架橋促進剤(大内新興社製ノクセラ
ーCZ 1.7重量部と大内新興社製ノクセラーD
1.5重量部との混合物)3.2重量部を加えて混練
し、組成物13〜19を得た。
【0115】得られた組成物13〜19を160℃で1
5分間プレス架橋して、厚さ2mmのシート、ピコ摩耗
用の試験片などを作成し、各物性を測定した。各物性は
表中の比較例8の値を100とする指数として、表5に
示した。
【0116】
【表5】
【0117】なお、表中の略号は以下のものを意味す
る。 VN:日本シリカ製、ニプシルVN3、窒素吸着比表面
積240m2/g MP:ローディア社製、Zeosil 1165MP、
窒素吸着比表面積175m2/g
【0118】比較例で使用したゴムの中で、ゴム3とゴ
ム4は分子量分布の大きすぎるゴムであり、単独では本
発明のゴム成分に該当しないものである。
【0119】また、オイル4は全酸価が大きすぎ、オイ
ル5はアロマ炭素含有量が小さすぎすぎ、本発明で用い
るプロセス油に該当しない。
【0120】比較例3および7ではゴム成分としてゴム
3のみを用いており、比較例4および8ではゴム成分と
して4を用いている。これらのゴム成分は、分子量分布
(Mw/Mn)が1.2〜2.2である共役ジエン系重
合体を含有していない。また、比較例1、3、7、10
ではオイル4をプロセス油として用いているが、オイル
4は本発明で用いるプロセス油よりも全酸価が大きすぎ
る。比較例2、5、6、8、9ではオイル5を用いてい
るが、本発明で用いるプロセス油よりもアロマ炭素含有
量がちいさすぎる。
【0121】実施例とこのような比較例を比較すると、
実施例では、基準となった比較例に比べ、強度指数、発
熱指数及び耐摩耗性のいずれもが高い数値となってい
る。それに対し、比較例は、基準となった比較例に比べ
てこれら全てが高い数値となっているものはない。特に
シリカを配合したゴム組成物の低発熱性に優れているこ
とがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子量分布(Mw/Mn)が1.2〜
    2.2である共役ジエン系重合体を必須とするゴム成分
    であって、該ゴム成分に含有される共役ジエン単量体単
    位の総量中のビニル結合単位量が20%以上であるゴム
    成分100重量部と、全酸価が1mgKOH/g以下、
    流動点が50℃以下、アロマ炭素含有量が20%以上で
    あるプロセス油5〜60重量部とを含有する油展ゴム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油展ゴムと補強剤とを含
    有してなるゴム組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のゴム組成物を架橋してな
    る架橋物。
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