JP2000294311A - 電気コネクタとその製造方法 - Google Patents

電気コネクタとその製造方法

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JP2000294311A
JP2000294311A JP11104000A JP10400099A JP2000294311A JP 2000294311 A JP2000294311 A JP 2000294311A JP 11104000 A JP11104000 A JP 11104000A JP 10400099 A JP10400099 A JP 10400099A JP 2000294311 A JP2000294311 A JP 2000294311A
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contact portion
spherical contact
insulating layer
plating layer
conductive metal
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JP11104000A
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Koji Nishizawa
孝治 西沢
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各端子の接続抵抗のバラツキを抑制し、圧縮
荷重を低減させ、多極のLGA、BGA等にも使用でき
る電気コネクタ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の電気コネクタは、一方の端部に
扁平球状の接点部3を、他方の端部に球状の接点部6を
それぞれ備えた複数の導電性金属細線2が、弾性絶縁層
1の厚さ方向に、その表裏両面から両接点部を露出して
貫設された電気コネクタであって、導電性金属細線2の
扁平球状の接点部3を被覆して伏皿状のメッキ層4a、
4b、4cを設けるとともに、球状の接点部3を被覆し
て半球状のメッキ層7a、7bを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランド・グリッド
・アレイ型、ボール・グリッド・アレイ型のICパッケ
ージの検査あるいは接続等に使用される電気コネクタ及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、入出力端子数の多い表面実装型I
Cパッケージとしては、図7に示すように、ICパッケ
ージ本体21の周囲四辺からそれぞれ複数の端子22…
を取り出した構造のクワット・フラット・パッケージ
(以下、QFPと略称する)23が使用されている。こ
のQFPにおける最近の端子数の増加に対応するには、
実装面積をできるだけ小さくするため、ICパッケージ
の大きさを一定の寸法以下に抑制して端子ピッチを小さ
くする必要があり、最近は0.4mm程度の端子ピッチ
のものが用いられている。しかし、このような多端子Q
FPには、端子ピッチが非常に小さいので端子が変形し
やすいという問題がある。さらに多数の端子の位置合わ
せが困難なため、製造工程、検査工程及び実装工程での
接続信頼性が確保しにくい等の問題も生じていた。
【0003】そこで最近は、図8や図9に示すように、
ICパッケージ本体21の裏面全体にランド状電極24
あるいは半田ボール電極25からなる端子を格子型に並べ
たランド・グリッド・アレイ型ICパッケージ(以下、
LGAと略称する)26やボール・グリッド・アレイ型
ICパッケージ(以下、BGAと略称する)27が開発
され、その実用化が進んでいる。
【0004】これらのLGA26やBGA27の接続に
際し、従来は図10に示す電気コネクタ28が使用され
ている。この電気コネクタ28は、弾性絶縁層31を備
え、この厚さ方向に、途中が図示のように屈折した多数
の導電性金属細線32が貫通し、汎用のボールボンダを
用いて結合・埋設され、その各導電性金属細線32の一
方の端部にはLGA26のランド状電極24に接触する
扁平球状の接点部33が、また他方の端部には検査基板
34の基板用電極35に接触するボール状の接点部36
が、それぞれの外表面を弾性絶縁層31より露出して形
成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この電気コネクタ28
は、LGA26と検査基板34との間に導通可能に介在
配置され、LGA26を押圧することで弾性絶縁層31
を圧縮させ、LGA26と検査基板34とを電気的に導
通させることで検査等に供される。しかし、この電気コ
ネクタ28が図11に示すように横にずらす方向に圧縮
されると、扁平球状の接点部33やボール状の接点部3
6が弾性絶縁層31に埋没するので、各接点部33、3
6のランド状電極24及び基板用電極35との接触が不
完全になり、接続抵抗がバラツキやすいという問題があ
った。
【0006】また、端子数が増えると安定した導通を得
るのに必要な圧縮荷重が増大するが、LGAの平坦度
(最大0.15mm)を考慮すると電気コネクタには
0.15mm以上の圧縮量が必要になる。しかし、電極
の突出がほとんどない平板状のLGAに対しては、圧縮
時に弾性絶縁層の逃げ場がなく、圧縮荷重が増大してL
GAが破損するおそれがあり、200ピン以上の多極L
GAには従来の電気コネクタの使用が困難であるという
問題があった。
【0007】そこで、本発明は、各端子の接続抵抗のバ
ラツキを抑制し、圧縮荷重を低減させ、多極のLGA、
BGA等にも使用できる電気コネクタ及びその製造方法
の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電気コネクタ
は、一方の端部に扁平球状の接点部を、他方の端部に球
状の接点部をそれぞれ備えた複数の導電性金属細線が、
弾性絶縁層の厚さ方向に、その表裏両面から前記両接点
部を露出して貫設された電気コネクタであって、導電性
金属細線の扁平球状の接点部を被覆して伏皿状のメッキ
層を設けるとともに、球場の接点部を被覆して半球状の
メッキ層を設けている。
【0009】本発明の電気コネクタの製造方法は、基板
に複数の皿状凹部を設け、各皿状凹部内にメッキ層を設
ける工程、複数の導電性金属細線の一方の端部に扁平球
状の接点部を設けた後、各導電性金属細線を扁平球状の
接点部において前記各メッキ層に植設する工程、各導電
性金属細線の他方の端部に球状の接点部を形成する工
程、前記基板及びメッキ層の表面から弾性絶縁層を硬化
形成する工程、各導電性金属細線の球状の接点部が弾性
絶縁層から露出させる工程、及び弾性絶縁層から露出す
る各球状の接点部に半球状のメッキ層を形成する工程か
らなっている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の電気コネクタの
実施の形態を例示した縦断面説明図である。1は弾性絶
縁層であり、この厚さ方向には、ICパッケージの外部
端子や検査基板の電極との電気的接続を得るための複数
の導電性金属細線2が貫設されている。導電性金属細線
2の一方の端部には扁平球状の接点部3があり、これを
被覆して接触面積を水平方向に広げた伏皿状のメッキ層
4、特には第一ないし第三のメッキ層4a〜4cが設け
られていて、全体としてパッド状の端子部5を形成して
いる。また、導電性金属細線2の他方の端部には球状の
接点部6があって、これを被覆して接触面積を垂直方向
に広げた半球状のメッキ層7、特には第一ないし第二の
メッキ層7a〜7bが設けられて、同様に半球状の端子
部8を形成している。
【0011】導電性金属細線2の扁平球状の接点部3と
球状の接点部6は、それぞれ弾性絶縁層1の表裏両面か
ら一部が露出して設けられ、両接点部3、6とそれぞれ
のメッキ層4、7との結合は、溶着、接着等の任意の方
法により行われる。各導電性金属細線2は図示のように
屈折しているのが好ましく、これにより扁平球状の接点
部3が反復押圧されたときに弾性絶縁層1中に埋設され
た導電性金属細線2が損傷されるのを防止している。
【0012】弾性絶縁層1の形成に用いられるエラスト
マー材料としては、硬化前に流動性を示し、硬化後に架
橋構造を形成し、硬化後でも常温付近でゴム状弾性を有
するものが好ましい。例えば、シリコーン系ゴム、フッ
素化ゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、
ポリウレタンゴム、クロロプレンゴム、ポリエステル系
ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、天然ゴム
等、またはこれらの材料に独立もしくは連続気泡を形成
した発泡体材料等が挙げられる。特に硬化後の電気絶縁
性、耐熱性、圧縮永久歪に優れているシリコーンゴムが
好ましく、その中でも導電性金属細線の配列を崩さずに
材料を注入することができること、短時間でレベリング
することができること等から、硬化前の性状が液状で低
粘度の、粘度1,000P以下、特には200P以下、
通常5P以上のものがよい。得られた弾性絶縁層1の硬
度は、高すぎると圧縮接続時の荷重が大きくなり、低す
ぎると圧縮永久歪が大きくなるので、10〜80°H、
特には20〜50°Hが望ましい。
【0013】導電性金属細線2には、金、金合金、プラ
チナ、銅、アルミニウム、アルミニウム−ケイ素合金、
真鍮、リン青銅、ベリリウム銅、ニッケル、タングステ
ンまたはステンレス鋼等からなるワイヤ、これらに金や
金合金、ニッケル等のメッキ加工を施したワイヤ等が用
いられるが、特にワイヤボンディングによる接合に適し
導電性に優れた金ワイヤが好ましい。線径については、
特に制限はないが接続時の荷重を出来るだけ小さくし、
接続の安定性に悪影響を与えない範囲で細い方が好まし
い。より具体的には通常のワイヤボンディングで使用さ
れているφ100μm以下のものが入手しやすいので望
ましい。特にはφ20〜80μmのワイヤを使用するこ
とが望ましい。
【0014】導電性金属細線の形状としては、接合や接
続時の屈曲防止、荷重の低減の観点から、略N字状、く
の字状、横S字状、横U字状、横Ω状に形成される。ま
た、略N字状等の直線部分が存在する場合には、電気コ
ネクタの厚さが0.5〜2mmと薄く、検査や接続の圧
縮に関して絶縁層の弾性特性を利用することから直線部
分を0.2〜0.5mm、特には0.2〜0.3mmの
長さとするのが好ましい。
【0015】伏皿状のメッキ層4を構成する第一のメッ
キ層4aには金、銀、パラジウム、パラジウム−ニッケ
ル合金、ニッケル、ロジウム、ルテニウム等が使用でき
る。このメッキ層4aはICパッケージの外部端子と接
触する層であるため、接触抵抗の低い金メッキが好まし
く、また繰り返し圧接される検査の用途においては、耐
摩耗性の面から硬質金メッキとすることが好ましい。メ
ッキ層4aの厚さは0.1〜2μm が好ましいが、接触
抵抗、耐摩耗性、コストを考慮すると0.1〜1μm が
より好ましい。
【0016】第二のメッキ層4bは上記第一の硬質金メ
ッキによるメッキ層4aだけでは繰り返し圧縮時の耐摩
耗性が十分とはいえず、また硬質金メッキのみで厚くメ
ッキすると、コストがかかり生産性及び実用上におい
て、使用しきれないため、強度アップ及びコスト的な面
から硬質金メッキよりも硬いニッケル、ニッケル合金等
を用いるのがよい。メッキ層4bの厚さは2〜50μm
が好ましいが、強度、コストを考慮すると5〜30μm
がより好ましい。第三のメッキ層4cは上記第二のメッ
キ層4bではボンディング性が悪いため、ワイヤボンデ
ィング性アップの目的から金、銀、パラジウム等を用い
るのがよい。なかでも金メッキが最も好ましい。メッキ
層4cの厚さは0.05〜1μmが好ましいが、ワイヤ
ボンディング性、コストを考慮すると0.1〜0.5μ
mがより好ましい。
【0017】半球状のメッキ層7を構成する第一のメッ
キ層7aは、球状の接点部6の弾性絶縁層1からの突出
量を増やし、かつ拡径化させるためのもので、金、銀、
錫、ニッケル等が使用できるが、メッキ層の耐摩耗性、
コスト、メッキの成長スピードの面から硬いニッケルメ
ッキが好ましい。メッキ層の厚さは厚いほどよいが、コ
ストの面から100μm以下とするのが好ましい。しか
し、厚さが30μm以下になると弾性絶縁層1からの突
出量が不十分になり、また圧縮時に弾性絶縁層1への陥
没のおそれがあるので好ましくない。第二のメッキ層7
bは、繰り返し使用されることがないICパッケージの
実装、接続においては通常の金メッキでよいが、検査用
の接続においては接点部の損傷、摩耗を防止する観点か
ら硬質金メッキを0.1〜2μm施すのがよい。
【0018】次に、本発明の電気コネクタの製造方法の
実施の形態を、縦断面説明図として工程順に例示した図
2〜図7に基づいて説明する。図2a〜図2dは導電性
金属細線2の一端に装着される伏皿状のメッキ層4を、
基板9から得る方法を工程順に示している。これにはま
ず図2aに示すように、基板9の一方の面に接続するI
Cパッケージの外部端子のピッチ、配列に合わせて最終
的に皿状凹部11を設けたい部分以外の場所にエッチン
グレジスト膜10を形成し、他方の面には全面を覆うよ
うにエッチングレジスト膜10を形成する。次いで図2
bに示すように、塩化鉄溶液にて基板9’の厚さの40
〜70%の深さにエッチングして皿状凹部11を形成す
る。続いて図2cに示すように、エッチングレジスト膜
10をそのままメッキ用のレジストとして使用し、エッ
チングによる皿状凹部11にメッキ層4、特には第一の
メッキ層4a、第二のメッキ層4b、第三のメッキ層4
cを順次形成する。最後に図2dに示すように、エッチ
ングレジスト膜10を水酸化ナトリウム溶液にて剥離し
てボンディング用基板9を作製する。
【0019】この際、適用されるボンディング用基板9
の材質としては、銅、銅合金、鉄ニッケル合金等が挙げ
られるが、これらの内では特に熱膨張が小さく、加工性
(ボンディング性、弾性絶縁層形成時の低歪み性やエッ
チング性)、コストの観点から鉄ニッケル合金が好まし
い。ボンディング用基板9の厚さは、それ自体の強度と
しては0.05〜0.5mmの範囲で使用可能である
が、これが0.1mm未満ではエッチングにより形成可
能な皿状凹部11の深さが浅くなり、結果としてパッド
状の端子部5の弾性絶縁層1面からの突出量が少なくな
り、荷重の面から不十分となる。また0.25mmを超
えるとエッチング時間が長くなりコストアップにつなが
るため、特には0.1〜0.25mmが望ましい。
【0020】皿状凹部11の大きさ及び外郭形状は、L
GA、BGAに対してはランド状電極、半田ボール電極
が一般に0.2〜0.75mm角またはφ0.3〜0.
75mmであること、端子間の絶縁性を確保しながら半
田ボール電極の位置精度や端子部の位置精度を考慮する
必要性があることから、円形、小判形、四角形、多角形
または楕円形等に適宜形成すればよく、特に円形の場合
には、皿状凹部の底でφ0.2〜0.8mmの範囲内と
するのが好ましい。また皿状凹部の深さは基板9’の厚
さの40〜70%とするのが好ましい。これが40%未
満ではパッド状の端子部5の突出量が少なく、コネクタ
の圧縮量0.15mm以上を考慮すると荷重の面から突
出量が不十分である。他方、70%を超えると基板の強
度が不十分であったり、貫通穴が発生してしまうおそれ
がある。
【0021】図3は、前述した材質、線径、形状の、複
数の導電性金属細線2も、汎用のワイヤボンダーにより
前記ボンディング用基板9の伏皿状のメッキ層4に植設
する工程を、また図4はボンディング後、各導電性金属
細線2の他方の端部にレーザーを照射して球状の接点部
6を形成する工程を示している。さらに、図5は前記ボ
ンディング用基板9及び伏皿状のメッキ層4の表面に弾
性絶縁層1を、各導電性金属細線2の球状の接点部6が
弾性絶縁層1から露出するように硬化形成する工程を示
すもので、具体的には基板9の周縁にそって予め成形用
フレーム(図示せず)を配置し、前述した弾性絶縁層形
成用エラストマー材料を球状接点部を覆うまで注入、硬
化させた後、周知のレーザー照射を行って、図6aに示
すように、弾性絶縁層1を球状の接点部6が0.03〜
0.1mm露出するように加工することで行われる。
【0022】ここで用いられる成形用フレームとして
は、汎用のエンジニアリングプラスチック材、セラミッ
ク材または金属材料を適宜選択して使用することができ
る。エンジニアリングプラスチック材としては、寸法安
定性や耐熱性に優れるポリエーテルイミド(以下、PE
Iと略称する)、ポリフェニレンサルファイド(以下、
PPSと略称する)、ポリエーテルスルホン(以下、P
ESと略称する)等の材料が挙げられる。
【0023】図6は、弾性絶縁層1から露出する球状の
接点部6に半球状のメッキ層7を形成する工程を示し、
具体的にはボンディング用基板9を電極として露出した
球状の接点部6の表面に第一のメッキ層7aを30〜1
00μmの厚さに施し、更にその上に第二のメッキ層7
bを0.1〜2μmの厚さに施して半球状の端子部8を
形成する。最後に、ボンディング用基板9の非メッキ部
分を公知のエッチング処理により除去し、パッド状の端
子部5を取り出せば、図1に例示した本発明の電気コネ
クタが得られる。
【0024】本発明によれば、パッド状の端子部5と半
球状の端子部8をともに大型化させて形成したため、圧
縮により両端子部5、8が弾性絶縁層1に埋没すること
がなく、各端子の接続抵抗がバラツクという問題を確実
に解消することができる。また表裏とも両端子部5、8
を弾性絶縁層1から大きく突出させているため、両端子
部5、8に応力を集中させて接触抵抗の低い安定した接
続を実現し、さらに0.15mm以上圧縮した場合でも
荷重をきわめて小さく抑制することができる。
【0025】特に、電極の突出がほとんどなく平坦な板
状であるLGAに対しては、圧縮時の弾性絶縁層1の逃
げ場が生まれ、0.15mm以上圧縮した場合でも荷重
をきわめて小さく抑制できる。またパッド状の端子部
5、半球状の端子部8ともに表面に硬質金メッキを施す
ことにより、半球状の端子部8の摩耗防止が期待でき
る。これらにより、例え0.15mm以上の圧縮量で電
気コネクタを継続的に使用しても、各端子の接続抵抗の
上昇を著しく抑制することが可能となり、電気コネクタ
の耐久性を大幅に向上させることができる。
【0026】
【実施例】[実施例1]以下、LGA検査用の本発明の
電気コネクタの実施例を示す。まず図2aに示すよう
に、厚さ0.15mm、縦50mm、横50mmの鉄ニ
ッケル合金(ニッケル41%)製基板の中心部表面に、
ピッチ1mmで縦、横それぞれ40列(総数1,60
0)のマトリックス状に0.4mm角の部分を残して、
厚さ約7μmのカゼインレジスト層を形成し、基板裏面
には全面を覆うように厚さ約7μmのカゼインレジスト
層を形成した。これを図2b〜図2dに示すように、塩
化第二鉄溶液にて表面より0.075mmの深さでエッ
チングを施し、その凹み部分に、第一のメッキ層として
硬質金メッキを1μm 、第二のメッキ層としてニッケル
メッキを20μm、次いで第三のメッキ層として金メッ
キを0.2μmそれぞれ施した。続いてカゼインレジス
ト層を5%水酸化ナトリウム溶液により剥離し、ボンデ
ィング用の基板を得た。
【0027】次に、この第三のメッキ層である金メッキ
部分の中心に、汎用のボールボンダーを用いて直径50
μmの金線をピッチ1mmで、縦横それぞれ40列(総数
1,600)のマトリクス状にボンディング配置した。
このときの金線は、図3に示すように垂直に約0.3m
m、角度45°にて0.5mmオフセットさせ、さらに
垂直な方向に伸ばした形状のものを用いた。次いで図4
に示すように、これらの金線すべての先端にアルゴンレ
ーザー光を照射して先端に直径が100μmの球状接点
部を形成し、その高さが1.0mmで均一になるように
揃えた。さらに、この基板上の外縁に沿って、縦横それ
ぞれ50mm、高さ1.1mm、幅5mmのPEI製の
成型用フレームを配置した。
【0028】次に、図5に示すように、この成型用フレ
ームの枠内に、硬化後のゴム硬度が25°H(JIS
A)になる二液性シリコーンゴム:KE1216A/B [信越化
学工業社製、商品名]各50重量部と着色剤:K-Color-BK
-02 [信越化学工業社製、商品名]10重量部との混合
物を、金線の球状接点部の先端より0.1mm高くなる
量注入し、120℃で30分間加熱処理して硬化させ
た。
【0029】次いで、YAGレーザー光をスキャニング
照射して金線の球状接点部を覆っているシリコーンゴム
を、図6に示すように、金線の球状接点部がシリコーン
ゴム面から50μm突出するまで除去し、続いてボンデ
ィング用基板を電極として電解法にて露出させた金線の
球状接点部に75μmのニッケルメッキを施し、さらに
その上に硬質金メッキを2μm施した。続いて基板を塩
化第二鉄溶液によりエッチング処理してトップφ0.3
mm、ボトムφ0.4mmで突出量が0.075mmで
ある断面が略台形状のパッド状の端子部を露出させた。
これを十分洗浄した後、200℃で1時間のアフターキ
ュア処理を行い、本発明の電気コネクタを得た。
【0030】この電気コネクタをφ0.5mmの金メッ
キランド電極を1mmピッチで、縦横それぞれ40列の
マトリクス状に有するLGAと検査基板間で0.15m
m圧縮したところ安定した導通が得られ、各電極の抵抗
のバラツキが10〜20mΩと小さく、また荷重は15
gf/ピンと低く、LGAの電気的特性試験をする上で全
く問題がなかった。さらに0.15mmの圧縮量にて繰
り返し圧縮を行い電気的接続を継続的に確認したとこ
ろ、10万回を超えても抵抗が100mΩを超えるポイ
ントは発生しなかった。
【0031】[実施例2]以下に、BAG接続用の本発
明の電気コネクタの実施例を示す。図2aに示すよう
に、厚さ0.15mm、縦35mm、横35mmの鉄ニ
ッケル合金(ニッケル41%)製基板の中心部表面に、
ピッチ1.27mmで縦横それぞれ20列(総数40
0)のマトリクス状に、φ0.6mmを残した形で、厚
さ約7μmでカゼインレジスト層を形成し、裏面は全面
を覆うよう厚さ約7μmでカゼインレジスト層を形成し
た。これを図2b〜図2dに示すように、塩化第二鉄溶
液にて表面より0.075mmの深さでエッチングを施
し、エッチングによる凹み部分に第一のメッキ層として
金メッキを0.5μm、第二のメッキ層としてニッケル
メッキを5μm、次いで第三のメッキ層として金メッキ
を0.2μmそれぞれ施した。続いてカゼインレジスト
層を5%水酸化ナトリウム溶液により剥離しボンディン
グ用の基板を得た。
【0032】この第三のメッキ層である金メッキ部分の
中心に、汎用のボールボンダーを用いて直径50μmの
金線をピッチ1.27mmで、縦、横それぞれ20列
(総数400)のマトリクス状にボンディング配置し
た。このときの金線は、図3に示すように、垂直に約
0.3mm、角度45°にて0.5mmオフセットさ
せ、さらに垂直な方向に伸ばした形状のものを用いた。
次に、これらの金線すべての先端にアルゴンレーザー光
を照射して、図4に示すように、先端に直径が100μ
mの球状の接点部を形成し、その高さが1.2mmで均
一になるように揃えた。さらに、この基板上の外縁に沿
って縦、横それぞれ35mm、高さ1.3mm、幅5m
mのPEI製の成型用フレームを配置し、この成型用フ
レームの枠内に、硬化後のゴム硬度が25°H(JIS
A)になる二液性のシリコーンゴム:KE1216A/B [信越
化学工業社製、商品名]各50重量部と着色剤:K-Color-
BK-02 [信越化学工業社製、商品名]10重量部との混
合物を、図5に示すように、金線の球状接点部6の先端
より0.1mm高くなる量注入し、120℃で30分間
加熱処理して硬化させた。
【0033】次いで、図6に示すように、YAGレーザ
ー光をスキャニング照射して金線の球状接点部を覆って
いるシリコーンゴムを、金線の球状接点部がシリコーン
ゴム面から50μm突出するまで除去し、続いてボンデ
ィング用基板を電極として電解メッキにて露出させた金
線の球状接点部に、40μmのニッケルメッキを施し、
さらにその上に金メッキを0.5μm施した。続いてボ
ンディング用基板を塩化第二鉄溶液によりエッチング処
理して、トップφ0.5mm、ボトムφ0.6mmで突
出量が0.075mmであるパッド状の端子部を形成し
た。その後、十分洗浄した後、200℃で1時間のアフ
ターキュア処理を行い本発明の電気コネクタを得た。
【0034】この電気コネクタをφ0.75mm、高さ
0.6mmの半田ボール電極を1.27mmピッチで、
縦横それぞれ20列マトリクス状に有するBGAと検査
基板間で0.2mm圧縮したところ、安定した導通が得
られ、各電極の抵抗のバラツキが15〜25mΩと小さ
く、また荷重は10gf/ピンと低く、BGAの電気的
特性試験をする上で全く問題がなかった。上記実施例の
電気コネクタと従来の電気コネクタの圧縮時の接続抵
抗、圧縮時の荷重、繰り返し使用回数を比較したとこ
ろ、表1に示す結果が得られた。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の電気コネクタによれば、各端子
の接続抵抗のバラツキを抑制し、多極のLGA、BGA
等にも適用することができ、しかも繰り返して使用して
も各端子部が大きいため、圧縮による位置ずれに対応で
きる。また、ICパッケージ及び検査基板の電極の位置
精度、バラツキにおいても十分に対応できることから安
定した接続が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気コネクタの縦断面説明図である。
【図2】図a〜図dはそれぞれ、本発明の電気コネクタ
の製造方法において、基板にメッキ層を設ける工程を、
工程順に示す縦断面説明図である。
【図3】本発明の電気コネクタの製造方法において、ボ
ンディング用基板上のメッキ層に扁平球状の接点部とし
て導電性金属細線を植設した状態を示す縦断面説明図で
ある。
【図4】図3で得られた導電性金属細線の上端部に球状
の接点部を形成した状態を示す縦断面説明図である。
【図5】図4で得られた導電性金属細線の球状の接点部
が弾性絶縁層から露出するように、前記ボンディング用
基板及びメッキ層の表面に弾性絶縁層を硬化形成した状
態を示す縦断面説明図である。
【図6】図aおよび図bは、それぞれ、図5で得られた
弾性絶縁層から露出している導電性金属細線の球状の接
点部に半球状のメッキ層を形成する工程の前後の状態を
示す拡大縦断面説明図である。
【図7】従来から用いられているQFPの斜視図であ
る。
【図8】従来から用いられているLGAの平面図であ
る。
【図9】従来から用いられているBGAの斜視図であ
る。
【図10】従来の電気コネクタの使用状態を示す縦断面
説明図である。
【図11】従来の電気コネクタの加圧時の状態を示す縦
断面説明図である。
【符号の説明】
1…弾性絶縁層 2…導電性金属細線 3…扁平球状の接点部 4、4a、4b、4c…伏皿状のメッキ層 5…パッド状の端子部 6…球状の接点部 7、7a、7b…半球状のメッキ層 8…半球状の端子部 9…ボンディング用基板 9’…基板 10…エッチングレジスト膜 27…BGA 11…皿状凹部 28…電気コ
ネクタ 21…ICパッケージ本体 31…弾性絶
縁層 22…端子 32…導電性
金属細線 23…QFP 33…扁平球
状の接点部 24…ランド状電極 34…検査基
板 25…半田ボール電極 35…基板用
電極 26…LGA 36…ボール
状の接点部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部に扁平球状の接点部を、他方
    の端部に球状の接点部をそれぞれ備えた複数の導電性金
    属細線が、弾性絶縁層の厚さ方向に、その表裏両面から
    両接点部を露出して貫設された電気コネクタであって、
    導電性金属細線の扁平球状の接点部を被覆して伏皿状の
    メッキ層を設けるとともに、球状の接点部を被覆して半
    球状のメッキ層を設けてなることを特徴とする電気コネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 基板に複数の皿状凹部を設け、各皿状凹
    部内にメッキ層を設ける工程、複数の導電性金属細線の
    一方の端部に扁平球状の接点部を設けた後、各導電性金
    属細線を扁平球状の接点部において前記各メッキ層に植
    設する工程、各導電性金属細線の他方の端部に球状の接
    点部を形成する工程、前記基板及びメッキ層の表面から
    弾性絶縁層を硬化形成する工程、各導電性金属細線の球
    状の接点部が弾性絶縁層から露出させる工程、弾性絶縁
    層から露出する各球状の接点部に半球状のメッキ層を形
    成する工程からなることを特徴とする電気コネクタの製
    造方法。
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