JP2000297072A - パラおよび/またはメタ−置換されたシアノフェニルアラニン誘導体の新規な製造方法 - Google Patents

パラおよび/またはメタ−置換されたシアノフェニルアラニン誘導体の新規な製造方法

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JP2000297072A
JP2000297072A JP2000107163A JP2000107163A JP2000297072A JP 2000297072 A JP2000297072 A JP 2000297072A JP 2000107163 A JP2000107163 A JP 2000107163A JP 2000107163 A JP2000107163 A JP 2000107163A JP 2000297072 A JP2000297072 A JP 2000297072A
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trifluoromethanesulfonyloxyphenyl
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Bong Chan Kim
奉賛 金
Sang Yeul Hwang
相烈 黄
Jong Chan Lim
鍾燦 林
Do Hyun Nam
斗鉉 南
Hyun Ik Shin
鉉翼 申
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LG Chem Ltd
Original Assignee
LG Chem Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • C07C253/16Preparation of carboxylic acid nitriles by reaction of cyanides with lactones or compounds containing hydroxy groups or etherified or esterified hydroxy groups
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般式(1)の化合物を高収率で製造する方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 下記一般式(2)の化合物を、ニッケル
触媒の存在下、シアン化物と反応させることを特徴とす
る、有用な医薬中間体である、下記一般式(1)の化合
物またはその立体異性体の製造方法である: 【化1】 【化2】 (式中、R、R1、Aおよびnは明細書で定義した通り
である。)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下記一般式
(1):
【0002】
【化5】
【0003】[式中、R1はアミノ保護基を示し、A
は、−OR2(ここで、R2は水素、低級アルキル、シク
ロアルキルもしくはフェニルを示す。)、あるいは
【0004】
【化6】
【0005】(ここで、R3およびR4は、それぞれ独立
して、水素、低級アルキルもしくはシクロアルキルを示
すか、またはそれらが結合する窒素原子と共にヘテロ環
基を形成する。)を示し、nは1または2の整数を示
し、−CN基はパラおよび/またはメタ位に位置す
る。]で表される、非天然アミノ酸である、パラおよび
/またはメタ−置換されたシアノフェニルアラニン誘導
体およびその立体異性体の新規な製造方法に関するもの
である。より具体的には、本発明は、下記一般式
(2):
【0006】
【化7】
【0007】(式中、Rはフルオロスルホニル、トリフ
ルオロメタンスルホニルまたはノナフルオロブタンスル
ホニルを示し、R1、Aおよびnは、上記で定義した通
りであり、−OR基はパラおよび/またはメタ位に位置
する。)で表される化合物を、ニッケル触媒の存在下、
シアン化物と反応させることを特徴とする、上記一般式
(1)の化合物およびその立体異性体の製造方法に関す
るものである。
【0008】
【従来の技術】パラおよび/またはメタ−置換されたシ
アノフェニルアラニン誘導体は、医化学分野において重
要な中間体である。特に、選択性があり経口投与できる
トロンビン阻害剤として、最近、エルジ化学(LG Chemi
cal Ltd.)によって開発されたトロンビン阻害剤LB3005
7(大韓民国特許出願第95-43957号)の製造に極めて有
用な中間体としての役割を果たす。
【0009】
【化8】
【0010】また、パラおよび/またはメタ−置換され
たシアノフェニルアラニン誘導体は、現存するトロンビ
ン阻害剤CRC220(Terahedron, 1995, 51, 12047)およ
びGPIIb/IIIa受容体拮抗剤(J. Med. Chem. 1996, 39,
1372)の製造においても、鍵となる中間体として使用
されてきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】パラおよび/またはメ
タ−置換されたシアノフェニルアラニン誘導体の製造に
ついて、触媒不斉水素化方法(catalytic asymmetric h
ydrogenation)(参照:Terahedron, 1995, 51, 1204
7)、グリシン誘導体のエノラートをアルキル化する方
法(参照:J. Chem. Soc. Perkin Trans 1, 1996, 645
およびJ. Am. Chem.Soc. 1997, 119, 656)等が開示さ
れている。しかし、これらの方法は、合成時の脱保護が
容易でないということと、大量の製造が困難であるとい
う問題を抱いている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、継続的な
研究を行った結果、パラジウム触媒を用いたシアン化反
応に基づく上記中間体の製造方法を既に見出し、出願し
た(大韓民国特許出願第97-41254号)。
【0013】このような技術的な状況下で、本発明者ら
は、有用な医薬中間体である、一般式(1)の化合物
を、経済的にかつ容易に製造する研究を続けたところ、
一般式(2)の化合物を、ニッケル触媒の存在下、シア
ン化物と反応させることにより、上記目的が達成され得
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0014】従って、本発明は、一般式(2)のフェニ
ルアラニン誘導体を、ニッケル触媒の存在下、シアン化
物と反応させることにより、一般式(1)の化合物を高
収率で製造する方法を提供することを目的とする。即
ち、本発明は、下記一般式(2):
【0015】
【化9】
【0016】[式中、Rはフルオロスルホニル、トリフ
ルオロメタンスルホニルまたはノナフルオロブタンスル
ホニルを示し、R1はアミノ保護基を示し、Aは、−O
2(ここで、R2は水素、低級アルキル、シクロアルキ
ルもしくはフェニルを示す。)、あるいは
【0017】
【化10】
【0018】(ここで、R3およびR4は、それぞれ独立
して、水素、低級アルキルもしくはシクロアルキルを示
すか、またはそれらが結合する窒素原子と共にヘテロ環
基を形成する。)を示し、nは1または2の整数を示
し、−OR基はパラおよび/またはメタ位に位置す
る。]で表される化合物を、ニッケル触媒の存在下、シ
アン化物と反応させることを特徴とする、下記一般式
(1):
【0019】
【化11】
【0020】(式中、R1、Aおよびnは上記で定義し
た通りであり、−CN基はパラおよび/またはメタ位に
位置する。)で表される化合物またはその立体異性体の
製造方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】一般式(2)の化合物から一般式
(1)の化合物を製造する工程を、下記反応スキーム1
に示す。
【0022】
【化12】
【0023】(式中、R1、Aおよびnは上記で定義し
た通りである。) 上記反応スキーム1の概略工程を、以下に詳細に説明す
る。本明細書において、Aが−OR2に限定される出発
化合物および目的化合物は、それぞれ化合物番号に“−
A”を付記して表記し[例えば(1−A)、(2−
A)、(3−A)]、Aが
【0024】
【化13】
【0025】(式中、R3およびR4は上記で定義した通
りである。)に限定される出発化合物および目的化合物
は、それぞれ化合物番号に“−B”を付記して表記する
[例えば(2−B)]。
【0026】まず、上記各一般式および下記各一般式の
化合物の置換基についての定義において、用語“アミノ
保護基”は、有機合成の分野で通常使用するものを意味
し、例えば、フルオレニルメチルオキシカルボニル、フ
タリル、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカル
ボニル等のようなカルボニル基;トルエンスルホニル、
ベンゼンスルホニル、ナフタレンスルホニル、ベンゾチ
アゾール−2−スルホニル、5−メチル−1,3,4−チアジ
アゾール−2−スルホニル等のような芳香族またはヘテ
ロ芳香族スルホニル基等が挙げられる。用語“低級アル
キル”は、炭素数1〜4の飽和の直鎖または分枝鎖炭化
水素ラジカルを意味し、例えば、メチル、エチル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル等が挙げ
られる。用語“シクロアルキル”は、炭素数3〜8の環
状アルキルを意味し、例えば、シクロペンチル等が挙げ
られる。用語“ヘテロ環基”は、置換されていてもよ
い、1または2の窒素原子を含有する飽和または不飽和
の5−または6−員環を意味し、代表的な例としては、
4−メチルスルホニルピペラジニルが挙げられる。
【0027】一般式(1)の化合物は、RまたはSのエ
ナンチオマーのような純粋な立体異性体で存在してもよ
く、従って、以下に特に言及をしなくとも、一般式
(1)の化合物には、これらの各異性体またはこれらの
混合物も含まれる。
【0028】本発明による方法において使用されるニッ
ケル触媒としては、ニッケル2価化合物を還元剤を用い
て還元して生成されるものが好ましい。このような目的
で使用され得るニッケル2価化合物としては、Ni(PP
h32Cl2、Ni(PPh32Br2、NiBr2、NiCl2、Ni(acac)
2、Ni(OAc)2(ここで、Phはフェニルを意味し、Acは
アセチルを意味し、acacはアセチルアセトナトを意味す
る。)などが挙げられる。これらのニッケル2価化合物
は、トリフェニルホスフィンまたはその誘導体の存在
下、反応液中で、亜鉛、n−BuLiまたはDIBAL(ジイソブ
チルアルミニウムクロリド)を用いて還元されて、Niが
0価の化合物[Ni(0)]を生成し、本発明による方法
でニッケル触媒として実際に作用する。このように得ら
れたニッケル触媒が望ましい状態で機能する限り、ニッ
ケル2価化合物や還元剤の種類についての制限はない。
この反応は、単純なベンゼン化合物のトリフルオロメタ
ンスルホニル基をシアノ基に変換するのに使用されたが
(参照:Chem. Lett. 1989, 1957)、より更に複雑な化
合物には未だ適用されていない。
【0029】ニッケル2価化合物は、一般式(2)の化
合物に対して、1〜20モル%の量で使用されるのが好
ましい。20モル%を超える過剰の試薬の使用は非経済
的である。
【0030】還元剤である、亜鉛、n−BuLiまたはDIBAL
は、ニッケル2価化合物に対して、1当量の量で使用さ
れるのが適当であるが、過剰に使用しても反応には何ら
影響がない。トリフェニルホスフィンまたはその誘導体
はリガンドとして作用するが、この化合物はニッケル触
媒に対して、1〜5当量の量で使用されるのが好まし
い。この範囲内であれば、Ni(0)触媒を安定化するこ
とができる。当該リガンドの使用量が1当量未満の量で
は、ニッケル触媒が分解して殆ど反応が完結しない。
【0031】本発明で使用されるシアン化物としては、
反応媒体中でシアン化イオンを生じ得るものであれば何
れも使用可能であるが、好ましくはKCN、NaCNおよびZn
(CN)2からなる群より選ばれる1種以上が使用され
る。シアン化物は、一般式(2)の化合物に対して、KC
NおよびNaCNの場合は1〜2.5倍モルの量で使用さ
れ、Zn(CN)2の場合は0.5〜1.5倍モルの量で使
用されるのが好ましい。この範囲を超える量で使用する
場合には、シアン化物がNi(0)触媒と反応して触媒の
活性を減少させてしまう。
【0032】反応は40〜80℃の温度で行われ、溶媒
としては、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびN−メ
チルピロリドンからなる群より選ばれる1種以上が使用
される。上記で説明したような反応により、一般式
(1)の化合物を約80〜90%の収率で得ることがで
きる。
【0033】一方、本発明の製造方法において、出発物
質である一般式(2)の化合物は、下記反応スキーム2
および3に示した工程により製造される。即ち、一般式
(2)の化合物は、D−もしくはL−チロシン、3,4−
ジヒドロキシフェニルアラニンまたはそれらエステル誘
導体のような、安価な出発化合物のアミノ基をまず保護
し、次いでそのヒドロキシル基を対応するフルオロスル
ホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ
基またはノナフルオロブタンスルホニルオキシ基にそれ
ぞれ変換することによって製造される。
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】(式中、各記号は上記で定義した通りであ
る。) 反応スキーム2に示した上記工程の顕著な特徴は、出発
物質である下記一般式(3−A)の化合物またはその塩
酸塩のアミノ基に、保護基としてカルボニル基またはス
ルホニル基を導入する際に、ヒドロキシル基に別途の保
護基を導入する必要がないということである:
【0037】
【化16】
【0038】(式中、R2およびnは上記で定義した通
りである)。
【0039】即ち、一般式(2)の化合物がN−スルホ
ニル誘導体の場合は、出発物質である一般式(3−A)
の化合物またはその塩酸塩をトリメチルシリルクロリド
と反応させて、アミノ基とヒドロキシル基の両方をトリ
メチルシリル基で一時的に保護し、次いで保護基として
所望のスルホニル基をアミノ基に選択的に導入し、次い
でワークアップ(work-up)工程中でヒドロキシル基か
ら保護基であるトリメチルシリル基を除去する。一般式
(2)の化合物がN−カルボニル誘導体の場合は、出発
物質である一般式(3−A)の化合物またはその塩酸塩
を、炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウムと相間移動触媒
としてのPEG(ポリエチレングリコール)の存在下、
対応する無水物またはクロロホルメートと反応させて、
保護基として所望のカルボニル基をアミノ基に選択的に
導入する。
【0040】反応スキーム2では、一般式(3−A)の
化合物へのアミノ保護基の導入が完了した後、ヒドロキ
シル基に所望の官能基を導入して、一般式(2−A)の
化合物を得る。例えば、トリフルオロメタンスルホニル
基は、出発化合物をピリジンおよび塩化メチレンの混合
液に溶解し、次いでトリフルオロメタンスルホン酸無水
物と反応させることにより、ヒドロキシル基に導入され
る。これと同様の工程により、フルオロスルホニル基ま
たはノナフルオロブタンスルホニル基がそれぞれ導入さ
れる。
【0041】反応スキーム3では、N−保護された化合
物を、イソブチルクロロホルメートで処理して、フェニ
ルヒドロキシル基のイソブチルカルボネートの形成を伴
う混合無水物を得る。形成された無水物をアミン(HN
34)と反応させた後、カルボネート基を水酸化リチ
ウムにより切断する。その後、生じたヒドロキシル基を
反応スキーム2と同じ方法により変換して、一般式(2
−B)の化合物を得る。
【0042】上記工程によって製造した一般式(2)の
化合物の代表的な例は、次の通りである。 メチル (S)−2−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)プロピオネート(2a);メチル (S)−
2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−(4−
トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)プロピ
オネート(2b);メチル (S)−2−(フルオレニ
ルメチルオキシカルボニルアミノ)−3−(4−トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシフェニル)プロピオネー
ト(2c);メチル (S)−2−(2−ナフタレンス
ルホニルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタンスル
ホニルオキシフェニル)プロピオネート(2d);メチ
ル (S)−2−(2−ナフタレンスルホニルアミノ)
−3−(4−ノナフルオロブタンスルホニルオキシフェ
ニル)プロピオネート(2e);メチル (S)−2−
(p−トルエンスルホニルアミノ)−3−(4−トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシフェニル)プロピオネー
ト(2f);メチル (S)−2−(ベンゼンスルホニ
ルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタンスルホニル
オキシフェニル)プロピオネート(2g);メチル
(S)−2−(ベンゾチアゾール−2−スルホニルアミ
ノ)−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)プロピオネート(2h);メチル (S)−
2−(2−ナフタレンスルホニルアミノ)−3−(4−
フルオロスルホニルオキシフェニル)プロピオネート
(2i);(S)−N−シクロペンチル−N’−メチル−
3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニ
ル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオ
ンアミド(2j);(S)−N−シクロペンチル−N’−
メチル−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シフェニル)−2−[(ナフタレン−2−イル)スルホ
ニルアミノ]プロピオンアミド(2k);(S)−4−
[2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−
メチルスルホニルピペラジニル)−3−オキソプロピ
ル]フェニル トリフルオロメタンスルホネート(2
l);(S)−N−(2−メチルプロピル)−3−(4
−トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)−2
−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオンアミド
(2m);(S)−N−ブチル−3−(4−トリフルオ
ロメタンスルホニルオキシフェニル)−2−(t−ブト
キシカルボニルアミノ)プロピオンアミド(2n);
(S)−N−シクロペンチル−3−(4−トリフルオロ
メタンスルホニルオキシフェニル)−2−(t−ブトキ
シカルボニルアミノ)プロピオンアミド(2o);およ
び(S)−N−シクロペンチル−N’−メチル−3−
(3,4−ジトリフルオロメタンスルホニルオキシフェ
ニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピ
オンアミド(2p)。
【0043】以下、本発明を下記製造例および実施例に
おいてより具体的に説明する。しかし、それらは、本発
明を説明するものであって、いかなる意味においても、
本発明の範囲を限定するものではない。
【0044】製造例1 メチル (S)−2−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
の合成 炭酸カリウム(10.55g, 76mmol)とPEG(M.W.2000, 3g,
1.5mmol)を120mlの酢酸エチルに懸濁した。この混合
物にメチル L−チロシネート塩酸塩(13.8g,59.6mmo
l)を加えて、反応混合物を約1.5時間攪拌した。そこに
t−ブトキシカルボン酸無水物(Boc anhydride)(13
g, 59.6mmol)を加えて、得られた混合物を室温で約20
時間攪拌し、1N HCl溶液で希釈した。有機層を分離し、
この有機層を塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して、標題化
合物を16.2g(収率93%)得た。1 H NMR(CDCl3, 300MHz) δ 6.9(d, J=7.8Hz, 2H), 6.71
(d, J=7.8Hz, 2H), 5.29(br.s, 1H), 4.91(br.d, 1H),
4.5(m, 1H), 3.65(s, 3H), 2.95(m, 2H)
【0045】上記製造例1と同様の方法で下記化合物を
製造した。 メチル (S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト;メチル (S)−2−(フルオレニルメチルオキシ
カルボニルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート。
【0046】製造例2 メチル (S)−2−(2−ナフタレンスルホニルアミ
ノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
の合成 メチル L−チロシネート(1g, 4.23mmol)を塩化メチ
レン5mlに懸濁し、そこにピリジン(1.4ml, 17.28mmo
l)を加えて、反応混合物が完全に透明になるまで放置
した。反応液が透明になった後、そこにトリメチルシリ
ルクロリド(1.1ml, 8.64mmol)を室温で徐々に加え
た。1時間後に2−ナフタレンスルホニルクロリド(1.08
g, 4.75mmol)を加えて、混合物を24時間攪拌した。こ
の混合反応物に3N HCl溶液を加えた後、約2時間攪拌し
た。有機層を分離し、水層を塩化メチレンで抽出し、有
機層を合わせた。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、有
機溶媒を減圧留去した。得られた残渣をトルエンから再
結晶して、白色固体状の標題化合物を1.29g(収率79%)
得た。1 H NMR(CDCl3, 300MHz) δ 8.33(s, 1H), 7.91(m, 3H),
7.68(m, 3H), 6.90(d, J=8.4Hz, 2H), 6.62(d, J=8.4H
z, 2H), 5.18(d, J=9.1Hz, 1H), 4.92(br.s, 1H), 4.21
(dt, J=15, 6.0Hz, 1H), 3.37(s, 3H), 3.00(dd, J=13.
5, 5.7Hz, 1H),2.93(dd, J=14.3, 6.5Hz, 1H)
【0047】上記製造例2と同様の方法で下記化合物を
製造した。 メチル (S)−2−(p−トルエンスルホニルアミ
ノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト;メチル (S)−2−(ベンゼンスルホニルアミ
ノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト;メチル (S)−2−(ベンゾチアゾール−2−ス
ルホニルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート。
【0048】製造例3 メチル (S)−2−(2−ナフタレンスルホニルアミ
ノ)−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)プロピオネート(2d)の合成 N−(2−ナフタレンスルホニル)−L−チロシンメチ
ルエステル(1.29g, 3.35mmol)をピリジン(542μl,
3.7mmol)と塩化メチレン(5ml)に溶解し、反応混合物
の温度が0℃になるまで放置した。そこにトリフルオロ
メタンスルホン酸無水物(623μl, 3.7mmol)を徐々に
加えた。約3時間後、1N HCl溶液を加え、生じた有機層
を分離した。分離した有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し
た後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を20%エタノール
水溶液から再結晶して、白色固体状の標題化合物を1.48
g(収率86%)得た。1 H NMR(CDCl3, 300MHz) δ 8.35(s, 1H), 7.92(m, 3H),
7.68(m, 3H), 7.16(d, J=8.7Hz, 2H), 7.08(d, J=8.4H
z, 2H), 5.29(d, J=8.7Hz, 1H), 4.25(dt, J=8.7, 6.2H
z, 1H), 3.40(s, 3H), 3.12(dd, J=13.9, 5.7Hz, 1H),
3.02(dd, J=14.5, 8.1Hz, 1H)
【0049】上記製造例3と同様の方法で下記化合物を
製造した。 メチル (S)−2−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)プロピオネート(2a);メチル (S)−
2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−(4−
トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)プロピ
オネート(2b);メチル (S)−2−(フルオレニ
ルメチルオキシカルボニルアミノ)−3−(4−トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシフェニル)プロピオネー
ト(2c);メチル (S)−2−(p−トルエンスル
ホニルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタンスルホ
ニルオキシフェニル)プロピオネート(2f);メチル
(S)−2−(ベンゼンスルホニルアミノ)−3−
(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)
プロピオネート(2g);メチル (S)−2−(ベン
ゾチアゾール−2−スルホニルアミノ)−3−(4−ト
リフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)プロピオ
ネート(2h)。
【0050】さらに、製造例3において、トリフルオロ
メタンスルホン酸無水物に代えてノナフルオロブタンス
ルホニルクロリドを使用することを除いては、製造例3
と同じ方法で行い、メチル (S)−2−(2−ナフタ
レンスルホニルアミノ)−3−(4−ノナフルオロブタ
ンスルホニルオキシフェニル)プロピオネート(2e)
を得、トリフルオロメタンスルホン酸無水物に代えて、
フルオロスルホニルクロリドを使用することを除いて
は、製造例3と同じ方法で行い、メチル (S)−2−
(2−ナフタレンスルホニルアミノ)−3−(4−フル
オロスルホニルオキシフェニル)プロピオネート(2
i)を得た。
【0051】製造例4 (S)−N−シクロペンチル−N’−メチル−3−(4−
トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)−2−
(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオンアミド
(2j)の合成 Boc(t−ブトキシカルボニル)−L−チロシン(7
0.33g, 0.25mol)をテトラヒドロフラン(450ml)に溶
解した後、−20℃まで冷却した。そこにN−メチルモル
ホリン(101.15g, 1.0mol)を加え、イソブチルクロロ
ホルメート(70.0g, 0.513mol)を徐々に加えた。この
溶液にシクロペンチルメチルアミン塩酸塩(37.30g, 0.
275mol)を加え、室温で約4時間攪拌した。テトラヒド
ロフランを除去し、残渣を1N 塩酸溶液(500ml)とジエ
チルエーテル(900ml)で抽出した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をテト
ラヒドロフラン(400ml)に溶解し、−5℃まで冷却し
た。LiOH・H2O(31.47g)および水(200ml)をそこに加
え、混合物を2時間攪拌した。テトラヒドロフランを除
去し、残渣を1N 塩酸溶液(120ml)と酢酸エチル(750m
l)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(470m
l)とピリジン(59.33g, 0.75mol)に溶解した後、トリ
フルオロメタンスルホン酸無水物(105.80g, 0.375mo
l)をジクロロメタン(50ml)に溶解した溶液を、−20
℃で徐々に加えた。反応混合物を同温で3時間攪拌し、1
N 塩酸溶液(300ml)で抽出した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=2/1, v/v)で精製して、標題化合物を450g(収率91
%)得た。
【0052】製造例5 (S)−N−シクロペンチル−N’−メチル−3−(4−
トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)−2−
[(ナフタレン−2−イル)スルホニルアミノ]プロピ
オンアミド(2k)の合成 製造例4で製造された(S)−N−シクロペンチル−N’
−メチル−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオ
キシフェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)プロピオンアミド(2j)(1.81g, 3.66mmol)を
ジクロロメタン(20ml)に溶解した後、0℃まで冷却し
た。トリフルオロ酢酸(7.0ml)を加え、この混合物を1
時間攪拌した。そこに、十分量の炭酸水素ナトリウム飽
和溶液を加えて、混合物を弱塩基性にした。この混合物
をジクロロメタンで2回抽出し、分離した有機層を塩水
で洗浄し、乾燥し、濃縮して、(S)−N−シクロペン
チル−N’−メチル−3−(4−トリフルオロメタンス
ルホニルオキシフェニル)−2−アミノプロピオンアミ
ドを得た。得られた化合物をジクロロメタン(17ml)に
溶解した。そこに、N−メチルモルホリン(654mg, 6.47
mmol)を加え、混合物を0℃まで冷却した。この混合物
に固体状の(ナフタレン−2−イル)スルホニルクロリ
ド(0.92g, 4.05mmol)を徐々に加えた。2時間後、この
溶液をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を集め、
塩水で洗浄し、減圧下で濃縮した。濃縮物をメタノール
に溶解し、次いで室温で放置した。生成した固体を濾過
して、標題化合物1.2gを得、濾液を再び濃縮し、同じ方
法で結晶化して、標題化合物0.61gを得た。2段階の全収
率は85%であった。1 H-NMR(CDCl3, ppm)δ:8.32(d, J=8.7Hz, 1H), 7.88(m,
3H), 7.73(m, 1H), 7.61(m,2H), 7.21(t, J=7.8Hz, 2
H), 7.11(t, J=7.8Hz, 2H), 5.97(dd, J=16.3,9.3Hz, 1
H), 4.51, 4.32, 3.67(q, J=6.9Hz, m,およびquintet,
J=8.25, total2H), 2.96(m, 2H), 2.32, 2.04(s, 3H),
1.45-0.35(m, 8H) MS(FAB, m/e): 585(M++1)
【0053】上記製造例4または製造例5と同様の方法
で下記化合物を製造した。 (S)−4−[2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)
−3−(4−メチルスルホニルピペラジニル)−3−オ
キソプロピル]フェニル トリフルオロメタンスルホネ
ート (2l);(S)−N−(2−メチルプロピル)−
3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニ
ル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオ
ンアミド(2m);(S)−N−ブチル−3−(4−ト
リフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)−2−
(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオンアミド
(2n);(S)−N−シクロペンチル−3−(4−ト
リフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)−2−
(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオンアミド
(2o);(S)−N−シクロペンチル−N’−メチル−
3−(3,4−ジトリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プ
ロピオンアミド(2p)。
【0054】実施例1 メチル (S)−2−(2−ナフタレンスルホニルアミ
ノ)−3−(4−シアノフェニル)プロピオネートの合
Ni(PPh32Cl2(15mol%, 95mg, 0.145mmol)、PPh
3(76mg, 0.29mmol)、KCN(118mg, 1.81mmol)、Zn(3
2mg, 0.49mmol)およびメチル (S)−2−(2−ナ
フタレンスルホニルアミノ)−3−(4−トリフルオロ
メタンスルホニルオキシフェニル)プロピオネート(2
d)(0.5g, 0.97mmol)をN−メチルピロリドン(NMP)
2mlに溶解し、反応混合物を、窒素気圧下、55℃で約2.5
時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、3N HCl溶液を
そこに加えた。混合物を約1時間攪拌し、濾液を減圧下
で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、ヘキサン/酢酸エチル=5:1〜1:1)で分離、精
製して、白色固体状の標題化合物を312mg(収率89%)得
た。1 H NMR(CDCl3, 300MHz) δ 8.31(s, 1H), 7.89(m, 3H),
7.67(m, 3H), 7.39(d, J=6.5Hz, 2H), 7.17(d, J=6.5H
z, 2H), 5.57(d, J=8.9Hz, 1H), 4.27(m, 1H),3.45(s,
3H), 3.15(dd, J=13.8, 4.3Hz, 1H), 3.00(dd, J=13.4,
6.1Hz, 1H)
【0055】実施例2 メチル (S)−2−(2−ナフタレンスルホニルアミ
ノ)−3−(4−シアノフェニル)プロピオネートの合
出発物質として、メチル (S)−2−(2−ナフタレ
ンスルホニルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタン
スルホニルオキシフェニル)プロピオネート(2d)に
代えて、メチル (S)−2−(2−ナフタレンスルホ
ニルアミノ)−3−(4−ノナフルオロブタンスルホニ
ルオキシフェニル)プロピオネート(2e)を使用する
ことを除いては、実施例1と同じ方法で標題化合物を90
%の収率で得た。
【0056】実施例3 メチル (S)−2−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−3−(4−シアノフェニル)プロピオネートの合
出発物質として、メチル (S)−2−(2−ナフタレ
ンスルホニルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタン
スルホニルオキシフェニル)プロピオネート(2d)に
代えて、メチル (S)−2−(t−ブトキシカルボニ
ルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタンスルホニル
オキシフェニル)プロピオネート(2a)を使用するこ
とを除いては、実施例1と同じ方法で標題化合物を90%
の収率で得た。1 H NMR(CDCl3, 500MHz) δ 7.57(d, J=7.8Hz, 2H), 7.2
4(d, J=7.8Hz, 2H), 5.03(d, J=6.9Hz, 1H), 4.59(d, J
=6.9Hz, 1H), 3.73(s, 3H), 3.20-3.05(m, 2H), 1.39
(s, 9H)
【0057】実施例4 メチル (S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ)−3−(4−シアノフェニル)プロピオネートの合
出発物質として、メチル (S)−2−(2−ナフタレ
ンスルホニルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタン
スルホニルオキシフェニル)プロピオネート(2d)に
代えて、メチル (S)−2−(ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタンスルホニ
ルオキシフェニル)プロピオネート(2b)を使用する
ことを除いては、実施例1と同じ方法で標題化合物を88
%の収率で得た。1 H NMR(CDCl3, 500MHz) δ 7.7-7.2(m, 9H), 5.1(s, 2
H), 4.95(d, J=6.9Hz,1H), 4.59(d, J=6.9Hz, 1H), 3.7
8(s, 3H), 3.20-3.05(m, 2H)
【0058】実施例5 メチル (S)−2−(フルオレニルメチルオキシカル
ボニルアミノ)−3−(4−シアノフェニル)プロピオ
ネートの合成 出発物質として、メチル (S)−2−(2−ナフタレ
ンスルホニルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタン
スルホニルオキシフェニル)プロピオネート(2d)に
代えて、メチル (S)−2−(フルオレニルメチルオ
キシカルボニルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタ
ンスルホニルオキシフェニル)プロピオネート(2c)
を使用することを除いては、実施例1と同じ方法で標題
化合物を92%の収率で得た。1 H NMR(CDCl3, 500MHz) δ 7.9-7.1(m, 17H), 4.95(d,
J=6.9Hz, 1H), 4.59(m, 3H), 4.20(t, 1H), 3.78(s, 3
H), 3.28-3.1(m, 2H)
【0059】実施例6 メチル (S)−2−(p−トルエンスルホニルアミ
ノ)−3−(4−シアノフェニル)プロピオネートの合
出発物質として、メチル (S)−2−(2−ナフタレ
ンスルホニルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタン
スルホニルオキシフェニル)プロピオネート(2d)に
代えて、メチル (S)−2−(p−トルエンスルホニ
ルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタンスルホニル
オキシフェニル)プロピオネート(2f)を使用するこ
とを除いては、実施例1と同じ方法で標題化合物を87%
の収率で得た。1 H NMR(CDCl3, 300MHz) δ 7.8(d, J=7.5Hz, 2H), 7.4
(d, J=7.5Hz, 2H), 7.30(d, J=6.5Hz, 2H), 7.05(d, J=
6.5Hz, 2H), 5.30(d, J=9.1Hz, 1H), 4.27(m, 1H), 3.4
5(s, 3H), 3.10(dd, J=13.8, 4.3Hz, 1H), 3.05(dd, J=
13.4, 6.1Hz, 1H), 2.7(s, 3H)
【0060】実施例7 メチル (S)−2−(ベンゼンスルホニルアミノ)−
3−(4−シアノフェニル)プロピオネートの合成 出発物質として、メチル (S)−2−(2−ナフタレ
ンスルホニルアミノ)−3−(4−トリフルオロメタン
スルホニルオキシフェニル)プロピオネート(2d)に
代えて、メチル (S)−2−(ベンゼンスルホニルア
ミノ)−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シフェニル)プロピオネート(2g)を使用することを
除いては、実施例1と同じ方法で標題化合物を89%の収
率で得た。1 H NMR(CDCl3, 300MHz) δ 7.8-7.30(m, 7H), 7.05(d,
J=6.5Hz, 2H), 5.26(d, J=9.1Hz, 1H), 4.19(m, 1H),
3.38(s, 3H), 3.19(dd, J=13.8, 4.3Hz, 1H), 3.10(dd,
J=13.4, 6.1Hz, 1H)
【0061】実施例8 (S)−N−シクロペンチル−N’−メチル−3−(4−
シアノフェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)プロピオンアミドの合成 製造例4で製造された(S)−N−シクロペンチル−N’
−メチル−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオ
キシフェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)プロピオンアミド(2j)(1g, 2.02mmol)、トリ
フェニルホスフィン(106mg, 0.404mmol)、シアン化カ
リウム(197mg, 3.03mmol)、亜鉛(132mg, 2.02mmol)
およびNi(PPh32Cl2(65.4mg, 0.10mmol)の混合物
に、N−メチルピロリドン(NMP)(2ml)を窒素雰囲気
下、室温で加え、混合物を攪拌した。約5分間攪拌した
後、反応混合物の初期の緑色が濃紅褐色に変化した。こ
の混合物を75℃で約3時間加熱し、室温まで冷却した。
混合物に3N塩酸溶液(10ml)を加え、約30分攪拌した
後、酢酸エチル(15ml)をそこに加えた。混合物から有
機層を分離した後、分離した有機層を塩化ナトリウム飽
和水溶液(10ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=7/3, v/v)で精製して、標題化合物632mg(1.72mmo
l, 収率85%)を得た。1 H NMR(CDCl3, ppm) δ 7.61(m, 2H), 7.32(m, 2H), 5.
48, 5.01, 4.86, 4.12(3m, 3H), 3.02(m, 2H), 2.75,
2.62(2s, 3H), 1.90-1.20(m, 17H) MS(FAB, m/e): 371 (M++1)
【0062】実施例9 (S)−4−[2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)
−3−(4−メチルスルホニルピペラジニル)−3−オ
キソプロピル]ベンゾニトリルの合成 出発物質として、(S)−N−シクロペンチル−N’−メ
チル−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プ
ロピオンアミド(2j)に代えて、(S)−4−[2−
(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−メチル
スルホニルピペラジニル)−3−オキソプロピル]フェ
ニル トリフルオロメタンスルホネート(2l)を使用
することを除いては、実施例8と同じ方法で標題化合物
を90%の収率で得た。1 H NMR(CDCl3, ppm) δ 7.70-7.30(m, 4H), 5.30(m, 1
H), 4.81(m, 1H), 3.90- 2.81(m, 8H), 2.71(s, 3H),
1.50(s, 9H) MS(FAB, m/e): 437(M++1)
【0063】実施例10 (S)−N−(2−メチルプロピル)−3−(4−シア
ノフェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)
プロピオンアミドの合成 出発物質として、(S)−N−シクロペンチル−N’−メ
チル−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プ
ロピオンアミド(2j)に代えて、(S)−N−(2−
メチルプロピル)−3−(4−トリフルオロメタンスル
ホニルオキシフェニル)−2−(t−ブトキシカルボニ
ルアミノ)プロピオンアミド(2m)を使用することを
除いては、実施例8と同じ方法で標題化合物を89%の収
率で得た。1 H NMR(CDCl3, ppm) δ 7.60(m, 2H), 7.33(m, 2H), 6.
03(m, 1H), 5.07(m, 1H), 4.30(m, 1H), 3.20-3.00(m,
4H), 1.68(m, 1H), 1.50(s, 9H), 0.82(s, 6H) MS(FAB, m/e): 318(M++1)
【0064】実施例11 (S)−N−ブチル−3−(4−シアノフェニル)−2
−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオンアミド
の合成 出発物質として、(S)−N−シクロペンチル−N’−メ
チル−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プ
ロピオンアミド(2j)に代えて、(S)−N−ブチル
−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシフェ
ニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピ
オンアミド(2n)を使用することを除いては、実施例
8と同じ方法で標題化合物を88%の収率で得た。1 H NMR(CDCl3, ppm) δ 7.63(m, 2H), 7.49(m, 2H), 6.
03(m, 1H), 5.18(m, 1H), 4.38(m, 1H), 3.28-3.13(m,
4H), 1.51(s, 9H), 1.52-1.28(m, 4H), 0.98(m, 3H) MS(FAB, m/e): 318(M++1)
【0065】実施例12 (S)−N−シクロペンチル−3−(4−シアノフェニ
ル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオ
ンアミドの合成 出発物質として、(S)−N−シクロペンチル−N’−メ
チル−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プ
ロピオンアミド(2j)に代えて、(S)−N−シクロ
ペンチル−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオ
キシフェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)プロピオンアミド(2o)を使用することを除いて
は、実施例8と同じ方法で標題化合物を90%の収率で得
た。1 H-NMR(CDCl3, ppm) δ 7.60(m, 2H), 7.32(m, 2H), 5.
79(m, 1H), 5.08(m, 1H), 4.24(m, 1H), 4.12(m, 1H),
3.12(m, 2H), 1.90-1.21(m, 8H), 1.51(s, 9H) MS(FAB, m/e): 330(M++1)
【0066】実施例13 (S)−N−シクロペンチル−N’−メチル−3−(3,
4−ジシアノフェニル)−2−(t−ブトキシカルボニ
ルアミノ)プロピオンアミドの合成 出発物質として、(S)−N−シクロペンチル−N’−メ
チル−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プ
ロピオンアミド(2j)に代えて、(S)−N−シクロ
ペンチル−N’−メチル−3−(3,4−ジトリフルオ
ロメタンスルホニルオキシフェニル)−2−(t−ブト
キシカルボニルアミノ)プロピオンアミド(2p)を使
用することを除いては、実施例8と同じ方法で標題化合
物を89%の収率で得た。1 H-NMR(DMSO-d6, ppm) δ 8.10(m, 2H), 7.85(m, 1H),
4.90, 4.55-4.79, 4.28(3m, 3H), 1.80-1.10(m, 17H) MS(FAB, m/e): 397(M++1)
【0067】実施例14 (S)−N−シクロペンチル−N’−メチル−3−(4−
シアノフェニル)−2−[(ナフタレン−2−イル)ス
ルホニルアミノ]プロピオンアミドの合成 出発物質として、(S)−N−シクロペンチル−N’−メ
チル−3−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プ
ロピオンアミド(2j)に代えて、(S)−N−シクロ
ペンチ−N’−メチル−3−(4−トリフルオロメタン
スルホニルオキシフェニル)−2−[(ナフタレン−2
−イル)スルホニルアミノ]プロピオンアミド(2k)
を使用することを除いては、実施例8と同じ方法で標題
化合物を90%の収率で得た。1 H-NMR(CDCl3, ppm) δ 8.28(d, J=10.1Hz, 1H), 7.88
(d, J=8.7Hz, 3H), 7.69(m, 1H), 7.62(m, 2H), 7.48(d
d, J=7.48, 2.8Hz, 2H), 7.23(m, 2H), 5.96(dd, J=17.
5, 9.2Hz, 1H), 4.52, 4.34,および3.78(m, m, quinte
t, 2H), 2.95(m,2H), 2.35, 2.22(s, 3H), 1.58-0.38
(m, 8H) MS(FAB, m/e): 462(M++1)
【0068】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、安価な出発
物質を、ニッケル触媒下、シアン化物と反応させること
によって、有用な医薬中間体である、パラおよび/また
はメタ−置換されたシアノフェニルアラニン誘導体を高
収率で製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 269/04 C07C 269/04 271/22 271/22 311/19 311/19 (72)発明者 黄 相烈 大韓民国 305−380 大田広域市 儒城区 文旨洞 104−1 リサーチパーク エ ルジ ケミカル リミテッド内 (72)発明者 林 鍾燦 大韓民国 305−380 大田広域市 儒城区 文旨洞 104−1 リサーチパーク エ ルジ ケミカル リミテッド内 (72)発明者 南 斗鉉 大韓民国 305−380 大田広域市 儒城区 文旨洞 104−1 リサーチパーク エ ルジ ケミカル リミテッド内 (72)発明者 申 鉉翼 大韓民国 305−380 大田広域市 儒城区 文旨洞 104−1 リサーチパーク エ ルジ ケミカル リミテッド内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(2−A): 【化1】 (式中、Rはフルオロスルホニル、トリフルオロメタン
    スルホニルまたはノナフルオロブタンスルホニルを示
    し、R1はアミノ保護基を示し、R2は水素、低級アルキ
    ル、シクロアルキルまたはフェニルを示し、nは1また
    は2の整数を示し、−OR基はパラおよび/またはメタ
    位に位置する。)で表される化合物を、ニッケル触媒の
    存在下、シアン化物と反応させることを特徴とする、下
    記一般式(1−A): 【化2】 (式中、R1、R2およびnは、上記で定義した通りであ
    り、−CN基はパラおよび/またはメタ位に位置す
    る。)で表される化合物またはその立体異性体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ニッケル触媒が、ニッケル2価化合物を
    還元剤により還元して得られるものである、請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 ニッケル2価化合物が、Ni(PPh32C
    l2、Ni(PPh32Br2、NiBr2、NiCl2、Ni(acac)2およ
    びNi(OAc)2からなる群より選ばれる1種以上である、
    請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ニッケル2価化合物を、一般式(2−
    A)の化合物に対し、1〜20モル%の量で使用する、
    請求項2または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 還元剤が、亜鉛、n-BuLiおよびジイソブ
    チルアルミニウムクロリド(DIBAL)からなる群より選
    ばれる1種以上である、請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 還元剤を、ニッケル2価化合物に対し、
    1当量以上の量で使用する、請求項2または5に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 シアン化物が、KCN、NaCNおよびZn(C
    N)2からなる群より選ばれる1種以上である、請求項1
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 一般式(2−A)の化合物に対し、KCN
    またはNaCNを1〜2.5倍モルの量で使用し、Zn(CN)
    2を0.5〜1.5倍モルの量で使用する、請求項7に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 さらに、トリフェニルホスフィンまたは
    その誘導体を、ニッケル触媒に対し、1〜5当量の量で
    使用する、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 一般式(2−A)の化合物が、下記一
    般式(3−A): 【化3】 (式中、R2およびnは請求項1で定義した通りであ
    る。)で表される化合物またはその塩酸塩をトリメチル
    シリルクロリドと反応させ、次いでアミノ基に保護基と
    してスルホニル基を選択的に導入する工程を含んで得ら
    れるものである、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 一般式(2−A)の化合物が、下記一
    般式(3−A): 【化4】 (式中、R2およびnは請求項1で定義した通りであ
    る。)で表される化合物またはその塩酸塩を、炭酸カリ
    ウムまたは炭酸ナトリウムと相間移動触媒としてのPE
    G(ポリエチレングリコール)の存在下、対応する無水
    物またはクロロホルメートと反応させて、アミノ基に保
    護基としてカルボニル基を選択的に導入する工程を含ん
    で得られるものである、請求項1に記載の方法。
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