JP2000303652A - 目地化粧方法及び入隅化粧方法並びに該方法を実施するための建築用ボード - Google Patents

目地化粧方法及び入隅化粧方法並びに該方法を実施するための建築用ボード

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JP2000303652A
JP2000303652A JP11366799A JP11366799A JP2000303652A JP 2000303652 A JP2000303652 A JP 2000303652A JP 11366799 A JP11366799 A JP 11366799A JP 11366799 A JP11366799 A JP 11366799A JP 2000303652 A JP2000303652 A JP 2000303652A
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board
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protective sheet
building
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Tadashi Fujimoto
正 藤本
Sadahiro Sakai
禎浩 酒井
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスキングテープを使用せずに目地20の化
粧を可能にすること。 【解決手段】 基層4と、化粧層6と、保護シート8と
の積層体からそれぞれ構成された一対の建築用ボード
2、2であって、一側縁部に後退面10が形成されかつ
保護シート8が後退面10を除く化粧層6の表面を覆う
よう配設されると共に側面3を隣接させて下地100の
表面に並列に配置された一対の建築用ボード2、2の、
相互に隣接する後退面10の各々間に形成される目地2
0にコーキング材22を充填して表面を均す。コーキン
グ材22を硬化させた後に保護シート8の各々を建築用
ボード2、2の化粧層6の表面から剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側面を隣接させて
下地の表面に並列に配置された一対の建築用ボードの目
地化粧方法、及び相互間に入隅が形成されるよう所定の
角度をもって下地の表面に配置された一対の建築用ボー
ドの入隅化粧方法、並びにこれらの方法を実施するため
の建築用ボードに関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の内装あるいは外装の伝統的様式
においては、下地の表面に漆喰、ドロマイトプラスタ
ー、聚落又はセメントの如き湿式仕上げ材を左官工事に
よって塗布している。このような左官工事は熟練を要す
る職人工事であり、比較的高価である。また、湿式仕上
げ材は塗布の後に比較的長時間の養生を必要とするた
め、左官工事は工期が比較的長くなる。そこで、近時に
おいては、湿式仕上げ材の塗布に代えて、表面に化粧層
を備えた建築用ボードを下地の表面に装着することが提
案されている。好適に使用し得る建築用ボードとして
は、本出願人である株式会社トクヤマの出願にかかる特
開平9−85879号に開示されているものを挙げるこ
とができる。この建築用ボードは、矩形板状の基層とこ
の基層の表面に施された化粧層とから構成されている。
基層は珪酸カルシウムボード又は石膏ボードの如き通気
性ボードから形成されているのが好適であり、化粧層は
硬化性組成物の固化体から形成されているのが好適であ
る。このような建築用ボードを使用する場合には、化粧
層を備えていることに起因して、左官工事によって湿式
仕上げ材を表面に塗布する必要がなく、したがって施工
費を低減し、工期を短縮することができる。
【0003】上記の如き建築用ボードを使用する場合、
側面を隣接させて下地の表面に並列に配置した建築用ボ
ードの境界すなわち目地がそのまま露呈されると、望ま
しくない外観を呈する。したがって、目地を適宜に化粧
することが必要であり、目地の領域のみに部分的に左官
工事を施こして目地を化粧することが意図され得る。目
地の領域のみに部分的に左官工事を施こして目地を化粧
する従来の方法の典型例は次のとおりにして遂行されて
いた。すなわち、基層と、基層の表面に施された化粧層
とからなる一対の建築用ボードにより内装又は外装の施
工を実施するに際し、先ず、基層の各々の表面(したが
って化粧層の表面)における一側縁部と対応する側面と
の間の境界角部を切削して傾斜面からなる後退面(面取
り面)を形成する。後退面の切削は一般に面取りカンナ
を利用して行なわれる。次いで、基層の各々の表面にお
ける一側縁部に、一定の幅を有する帯形状のマスキング
テープを、後退面との境界に沿って貼着する。基層の各
々の側縁部の表面にマスキングテープを貼着した後、建
築用ボードの各々を、相互の側面を隣接させて下地の表
面に並列に配置する。隣接する傾斜面の各々により形成
された断面がほぼV形状をなす溝構造の目地にコーキン
グ材を充填する。コーキング材の充填は、コーキング材
を収容したチューブ構造をなす容器の先端に備えられた
ノズルからコーキング材を吐出することにより遂行され
る。目地にコーキング材を充填した後、その表面を専用
のヘラによって平滑に均す仕上げ作業を遂行する。目地
からはみ出たコーキング材は、マスキングテープの各々
の表面に受け止められる。この状態で所定時間放置して
コーキング材を硬化せしめた後に、マスキングテープの
各々を対応する建築用ボードの化粧層の表面から剥離す
ることによって目地の化粧が遂行される。
【0004】他方、一方の建築用ボードの一側縁部表面
に対し他方の建築用ボードの一側面を当接させて相互間
に入隅が形成されるよう、所定の角度(典型的には90
°)をもって下地の表面に配置された一対の建築用ボー
ドにおいても、入隅を形成する基層の各々の表面に該入
隅に沿ってマスキングテープを貼着した後、入隅にコー
キング材を充填し、その表面を専用のヘラによって平滑
に均した後、所定時間放置してコーキング材を硬化せし
める。コーキング材が硬化した後、マスキングテープの
各々を対応する建築用ボードの化粧層の表面から剥離す
ることによって入隅の化粧が遂行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、側面を隣
接させて下地の表面に並列に配置された一対の建築用ボ
ードにおける目地に化粧を施すに際しては、一対の建築
用ボードの各々に対してそれぞれ1枚、合計2枚のマス
キングテープを用意しなければならない。したがってそ
の分コストアップとなり、また部品管理が必要となる。
また、一対の建築用ボードの各々の表面にマスキングテ
ープを貼着しかつ剥離する作業を必要とするので、労力
の負担が増大すると共に施工時間が長くなり、施工費用
も増加する。更にはまた、建築用ボードの各々の表面に
おける側縁部と対応する側面との間の境界角部を切削し
て傾斜面からなる後退面を形成する切削作業が必要であ
り、この面においても労力の負担が増大すると共に施工
時間が長くなり、施工費用も増加する。
【0006】他方、相互間に入隅が形成されるよう所定
の角度をもって下地の表面に配置された一対の建築用ボ
ードにおける入隅に化粧を施すに際しては、入隅の構造
上及び外観上、コーキング材を充分に充填することがで
きない。その結果、建築用ボードの一方及び/又は他方
の経時変化によって入隅に隙間が発生してしまうことが
あり、見ばえが悪くなる。換言すれば、入隅に化粧を施
した当初における見ばえを、長期にわたって安定して確
保することが困難である。また、上記した目地の化粧に
おけると同様に、一対の建築用ボードの各々に対してそ
れぞれ1枚、合計2枚のマスキングテープを用意しなけ
ればならない。したがってその分コストアップとなり、
また部品管理が必要となる。また、一対の建築用ボード
の各々の表面にマスキングテープを貼着しかつ剥離する
作業を必要とするので、労力の負担が増大すると共に施
工時間が長くなり、施工費用も増加する。
【0007】ところで近時、建築物の内装あるいは外装
の様式として、矩形板状である基層と、この基層の表面
に施された化粧層と、化粧層の表面を覆うよう配設され
た保護シートとの積層体からなる建築用ボードを下地の
表面に装着することが提案されている。そして、このよ
うな建築用ボードの各々の側面を隣接せしめて下地に沿
って並列に配置することにより、あるいは一方の建築用
ボードの表面に対し他方の建築用ボードの一側面を当接
させて入隅が形成されるよう下地に配置することによ
り、表面が化粧層に覆われた壁が従来の左官工事に較べ
て著しく容易に形成される。保護シートは、施工時、及
び施工後であってもユーザの手に渡されるまでの間、化
粧層の表面から除去されることなく、それを覆うよう積
層された状態にせしめられ、化粧層の表面が損傷から保
護される。
【0008】本発明者等は上記した、保護シートで化粧
層の表面が覆われる形態の建築用ボードの構成に着目
し、該構成の特徴を利用することにより、先に述べた如
き従来の目地化粧方法及び入隅化粧方法が有する上記問
題点を解消する、新規な目地化粧方法及び入隅化粧方法
並びにこれらの方法を実施するための建築用ボードを開
発することに成功したものである。
【0009】本発明は上記事実に基づいてなされたもの
であり、その目的は、従来必要としていたマスキングテ
ープを使用することなく目地の化粧の遂行を可能にす
る、新規な目地化粧方法及び該方法を実施するための建
築用ボードを提供することである。
【0010】本発明の他の目的は、従来に比較して労力
の負担を軽減しかつ施工時間を短縮すると共に施工費用
の低減を可能にする、新規な建築用ボードの目地化粧方
法及び入隅化粧方法並びに該方法を実施するための建築
用ボードを提供することである。
【0011】本発明の更に他の目的は、コーキング材を
充分に充填することを可能にし、その結果、入隅に化粧
を施した当初における見ばえを、従来よりも長期にわた
って安定して確保することを可能にする、新規な建築用
ボードの入隅化粧方法及び該方法を実施するための建築
用ボードを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、矩形板状の基層と、該基層の表面に施された化粧層
と、該化粧層の表面を覆うよう配設された保護シートと
の積層体からそれぞれ構成された一対の建築用ボードで
あって、該積層体の幅方向両側縁部の少なくとも一方に
該積層体の表面と対応する側面との境界角部を除去した
形態の後退面が形成されかつ該保護シートが実質上該後
退面を除く該化粧層の表面を覆うよう配設されると共に
該側面を隣接させて下地の表面に並列に配置された一対
の建築用ボードの、相互に隣接する該後退面の各々間に
形成される目地にコーキング材を充填して表面を均し、
該コーキング材を硬化させた後に該保護シートの各々を
対応する該建築用ボードにおける該化粧層の表面から剥
離することによって目地の化粧を遂行する、ことを特徴
とする建築用ボードの目地化粧方法、が提供される。
【0013】本発明の他の局面によれば、矩形板状の基
層と、該基層の表面に施された化粧層と、該化粧層の表
面を覆うよう配設された保護シートとの積層体からそれ
ぞれ構成された一対の建築用ボードであって、下地の表
面に配置された一方の該建築用ボードの該保護シートの
幅方向一側縁部は該化粧層の対応する表面から剥離させ
られて該表面が露呈させられ、他方の該建築用ボード
は、該積層体の幅方向一側縁部に該積層体の表面と対応
する側面との境界角部を除去した形態の後退面が形成さ
れかつ該保護シートが実質上該後退面を除く該化粧層の
表面を覆うよう配設されると共に該後退面が形成されて
いる側の側面が一方の該建築用ボードにおける該化粧層
の露呈された該表面に対し当接された状態で下地の表面
に配置されることにより入隅が形成された一対の建築用
ボードの、一方の該建築用ボードにおける該化粧層の露
呈された該表面に該入隅に沿ってマスキングテープを貼
着した後、該入隅にコーキング材を充填して表面を均
し、該コーキング材を硬化せしめた後に該マスキングテ
ープ及び該保護シートの各々を対応する該建築用ボード
における該化粧層の表面から剥離することによって該入
隅の化粧を遂行する、ことを特徴とする建築用ボードの
入隅化粧方法、が提供される。
【0014】本発明の更に他の局面によれば、矩形板状
である基層と、該基層の表面に施された化粧層と、該化
粧層の表面を覆うよう配設された保護シートとの積層体
から構成され、該積層体の幅方向両側縁部には該積層体
の表面と対応する側面との境界角部を除去した形態の後
退面がそれぞれ形成され、該保護シートは実質上該後退
面の各々を除く該化粧層の表面の全領域を覆うよう配設
されている、ことを特徴とする建築用ボード、が提供さ
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明による建築用ボードの目地化粧方法及び入隅化粧方法
並びに該方法を実施するための建築用ボードの好適実施
形態について、更に詳細に説明する。なお図1〜図12
において実質上同一部分は同一符号で示されている。
【0016】先ず、本発明による建築用ボードの目地化
粧方法及び該方法を実施するための建築用ボードの好適
実施形態について説明する。図1及び図2には、本発明
による建築用ボードの一実施形態を使用して本発明によ
る目地化粧方法を実施することにより施工された、建築
物の内装の一部が示されている。建築物に配設された複
数の下地100の表面には、一対の建築用ボード2が適
宜の接着剤、例えば木工用のボンド102により固定さ
れている。一対の建築用ボード2はそれぞれの幅方向の
一側面3を隣接させて、好ましくは密接させて、並列に
配置されている。下地100の表面に並列に配置された
一対の建築用ボード2の下端縁部表面は幅木104によ
って覆われており、上端縁部表面は回り縁106によっ
て覆われている。幅木104及び回り縁106は、例え
ば接着により所要部位に固定される。後の説明から容易
に理解されるように、建築用ボード2の各々の側縁部に
形成された後退面10により形成された目地20は、コ
ーキング材22により化粧が施されている。また保護シ
ート8の各々は、対応する建築用ボード2の化粧層6の
表面から除去され、化粧層6の各々の表面は露呈された
状態にある。
【0017】一対の建築用ボード2の各々は、相互に実
質上同一の構成を有しているので、一方の建築用ボード
2についてその構成を説明する。図2及び図3を参照し
て、建築用ボード2は、矩形板状である基層4と、基層
4の表面に施された化粧層6と、化粧層6の表面を覆う
よう配設された保護シート8との積層体から構成されて
いる。積層体の幅方向両側縁部には積層体の表面と対応
する側面3との境界角部を除去した形態の後退面(積層
体の表面に対し裏面側に後退した面)10がそれぞれ形
成されている。保護シート8は、実質上後退面10の各
々を除く化粧層6の表面の全領域を覆うよう配設されて
いる。
【0018】更に具体的に説明すると、図示の実施形態
における基層4は市販されている石膏ボードであり、主
成分の半水石膏に少量の無機細骨材等を混入して形成さ
れた芯12と、この芯12の表裏両面及び両側面を被覆
している厚紙14とから構成されている(芯12の長手
方向一端面及び他端面は厚紙14で被覆されることなく
露呈されている)。基層4の幅方向両側縁部には、基層
4の表面と対応する側面3との境界角部を除去した形態
の面取り面16がそれぞれ形成されている。面取り面1
6の各々は、図示の実施形態では平坦な傾斜面から形成
され、基層4の長手方向の一端から他端まで延在するよ
う形成されている。化粧層6は硬化性組成物の固化体か
ら形成されている。このような化粧層6は、硬化性組成
物と水との混練物を適宜の様式によって基層4の表面に
積層し、次いで養生し固化させることによって好適に形
成することができる。図示の実施形態において、化粧層
6は、実質上、基層4の表面の、面取り面16の各々を
含む全領域を、所定の厚さをもって覆うよう配設されて
いる。保護シート8は、実質上矩形状をなし、化粧層6
の表面の、実質上、面取り面16の各々を覆う部分すな
わち後退面10の各々を除く他の全領域を覆うよう剥離
自在に配設される。積層体、したがって建築用ボード2
の後退面10の各々は、基層4の面取り面16の各々を
覆う化粧層6の表面(面取り面16に沿って延在する平
坦な傾斜面)により規定される。保護シート8の幅方向
の両側縁は、対応する後退面10と、化粧層6の、後退
面10を除く他の表面との境界に沿って基層4の一端か
ら他端にわたって延在するよう位置付けられる。以上の
説明から明らかなように、上記建築用ボード2の表面で
ある化粧層6の表面は、実質上後退面10の各々のみが
露呈され、他の平坦な表面の実質上全域は保護シート8
により覆われるよう構成されている。
【0019】建築用ボード2における上記基層4は、建
築物における下地材として広く一般に使用されている適
宜の材料、例えば石膏ボード、珪酸カルシウムボード、
石綿セメント珪酸カルシウムボード、木質合板、鋼板、
木毛セメントボード、中空セメントボード、発泡セメン
トボード、コンクリートボード、モルタルボード等から
形成することができる。特に、石膏ボード、珪酸カルシ
ウムボード、石綿セメント珪酸カルシウムボード、木質
合板の如き通気性ボードから基層4を形成するのが好適
である。このような通気性ボードは市販されている形態
をそのままで基層4として使用することができる。この
実施形態における基層4は、先に述べたとおりの石膏ボ
ードから構成されている。
【0020】化粧層6はスラリー状の混練物を養生し、
固化させることにより形成される。このような混練物
は、硬化性組成物と水とを混練することによって形成す
ることができる。混練物の形成に使用される硬化性組成
物は、適宜の方法によって固化される無機系硬化性組成
物であるのが好都合である。好適に用いられる無機系硬
化性組成物としては、水酸化カルシウム、硫酸カルシウ
ム及び酸化マグネシウム等の硬化性化合物に適宜の添加
材を添加したもの、特に、左官用消石灰、漆喰、ドロマ
イトプラスターの如き水酸化カルシウムを主成分とする
硬化性組成物、殊に、水酸化カルシウムに水性エマルジ
ョンを添加したもの、を挙げることができる。更に、必
要に応じて、短繊維、無機細骨材、微粒子、増粘剤、流
動化剤、消泡剤等を添加することができる。なおこの実
施形態における混練物の硬化性組成物としては漆喰が使
用されている。
【0021】保護シート8としては通気度が不均一な多
孔性シートが好適であり、その好適例としては、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成樹脂か
らなる、不織布、織布等の繊維シート、密度ムラを有す
る耐水紙、熱融着等の方法により通気度ムラを生じさせ
た微多孔性樹脂シートを挙げることができる。このうち
不織布の好適例としては、旭・デュポンフラッシュパン
・プロダクツ株式会社製「タイベック1059B」(商
品名)を挙げることができる。また微多孔性樹脂シート
の好適例としては、NFシート:株式会社トクヤマ製
「NFシートNG」(商品名)を挙げることができる。
なおこの実施形態における保護シート8としては微多孔
性樹脂シートが使用されている。
【0022】次に、本発明にしたがって構成された上記
建築用ボード2を一対使用して、建築物の壁の内装を施
工する場合における本発明の目地化粧方法の実施形態に
ついて説明する。一対の建築用ボード2が図2に示す如
く下地100に装着される前に、建築用ボード2の各々
に配設された保護シート8の上端縁部及び下端縁部を、
対応する建築用ボード2の上端及び下端に沿って切断
し、化粧層6の対応する表面から剥離して除去する。図
4及び図6には、建築用ボード2の各々において、保護
シート8の下端縁部が切断され、除去されて化粧層6の
対応する表面が露呈された状態が示されている。保護シ
ート8が剥離されることにより化粧層6の表面が露呈さ
れた建築用ボード2の各々の上端縁部表面及び下端縁部
表面は、それぞれ回り縁106及び幅木104によって
覆われる部分に相当する。保護シート8の、上記のよう
な切断、剥離作業を遂行する理由は、回り縁106及び
幅木104を保護シート8を介して建築用ボード2に接
着しようとしても、保護シート8に対する接着が不可能
であるからである。
【0023】下地100の表面に木工用のボンド102
をビード状に塗布した後、一対の建築用ボード2を、各
々の側面3を隣接させて下地100の表面に並列に配置
する。建築用ボード2の各々の、化粧層6の表面が露呈
された上端縁部及び下端縁部に対し、それらに沿って適
宜の間隔をおいて複数個のビス108(図4及び図6参
照)を打ち込む。これにより建築用ボード2の各々の上
端縁部及び下端縁部は、対応する下地100に固着され
る。建築用ボード2の各々の相互に隣接する後退面10
間には、V形溝構造をなす目地20(図2及び図3参
照)が形成される。次に建築用ボード2の各々の目地2
0に沿って、適宜の間隔をおいて複数個の図示しない仮
釘を引抜き自在に打ち込む。これにより建築用ボード2
の各々の隣接する側縁部の裏面が下地100の表面にボ
ンド102を介して圧接される。仮釘の各々は仮釘専用
の合成樹脂製ワッシャ部材(図示せず)を介して打ち込
まれる。ほぼ円板形状をなすワッシャ部材の中央には、
円筒部がワッシャ部材の軸方向の一方に突出するよう形
成されている。仮釘は円筒部の突出端から相対移動自在
に挿入されるが、仮釘の頭部が円筒部の突出端に当接さ
れることにより、それ以上の相対移動が規制されるよう
構成されている。仮釘が打ち込まれるとき、ワッシャ部
材は、その平坦な底面が、目地20を跨いで建築用ボー
ド2の各々の隣接する側縁部の表面に当接されるよう位
置付けられる。これにより建築用ボード2の各々間に若
干の段差が存在しても、該段差は除去されるかあるいは
少なく矯正される。なお、建築用ボード2の各々の他の
側縁部にも、仮釘の各々がワッシャ部材を介して打ち込
まれる。建築用ボード2の各々の他の側縁部の裏面に
は、もちろん下地100が配置されている。
【0024】一対の建築用ボード2を以上のようにして
下地100の表面に仮装着した後、所定時間(例えば5
時間以上)の経過を待つ。所定時間が経過すると、上記
ボンド102が硬化せしめられ、建築用ボード2の各々
は下地100の表面にしっかりと固着される。ボンド1
02が硬化せしめられた後、打ち込まれた仮釘の各々を
引き抜く。仮釘の引き抜きは、例えばペンチ等の適宜の
工具を利用することにより行なわれる。具体的には、ペ
ンチでワッシャ部材の円筒部を把持し、仮釘ごと引き抜
くことにより行なわれる。
【0025】全ての仮釘を引き抜いた後、建築用ボード
2の各々の後退面10間に形成されるV溝形状の目地2
0に沿ってコーキング材22を充填する(図4及び図5
参照)。図4及び図5に示すように、コーキング材22
の充填は、コーキング材22を収容した容器24の先端
に備えられたノズル26からコーキング材22を吐出す
ることにより遂行される。市販されている製品を利用す
ることでよいチューブ構造をなす容器24の本体部は可
撓性を有する合成樹脂から形成され、その胴部を押圧す
ることによりノズル26の先端からコーキング材22を
吐出することができる。建築用ボード2の各々におい
て、保護シート8は、切断、除去された上端縁部及び下
端縁部を除いては、化粧層6の表面に配設された状態に
ある。そして先に述べたように、建築用ボード2の各々
において、保護シート8の幅方向の両側縁は、対応する
後退面10と、化粧層6の、後退面10を除く他の表面
との境界に沿って基層4の一端から他端にわたってほぼ
直線状に延在するよう位置付けられている。すなわち、
建築用ボード2の各々において、各々の表面である化粧
層6の表面は、実質上、後退面10の各々のみが露呈さ
れ、他の平坦な表面の全域は保護シート8により覆われ
るよう構成されているので、後退面10の各々間に形成
される目地20にコーキング材22が充填されても、目
地20の両側縁からはみ出た(溢れ出た)コーキング材
22の一部は、保護シート8の対応する側縁部の表面に
受け止められる。したがって目地20を形成する後退面
10の各々以外の化粧層6の表面、すなわちコーキング
材22の付着が外観上許容されない化粧層6の表面、に
コーキング材22が付着することは確実に防止される。
なお建築用ボード2の各々の、化粧層6の表面が露呈さ
れた上端縁部及び下端縁部の各々の一部領域において、
コーキング材22がはみ出したとしても、これらの領域
は回り縁106及び幅木104によって最終的に覆われ
る領域であるので問題はない。好適に用いられるコーキ
ング材22としては、水性アクリル系、ウレタン系ある
いはシリコーン系などの弾性樹脂コーキング材を挙げる
ことができる。
【0026】上記の如くして目地20にコーキング材2
2を充填した後、直ちに、図6及び図7に示すように、
その表面を専用のヘラ28によって平滑に均す仕上げ作
業を遂行する。それ自体は周知の構成を利用することで
よいヘラ28は、図示の実施形態においては合成樹脂製
の杓子形状をなす部材から形成されている。目地20に
おける仕上げ作業は、ヘラ28の先端部を目地20に充
填されたコーキング材22の表面から押し付け、目地2
0に沿って移動させることにより遂行される。目地20
に充填されたコーキング材22の表面は、ヘラ28の先
端部の曲面にしたがって平滑な凹面に均される。上記の
如くして行なわれる目地20における仕上げ作業におい
ては、目地20に充填されたコーキング材22の、両側
縁部へのはみ出しの量は一層増大されるが、それらは先
に述べた如く、保護シート8の対応する側縁部の表面に
受け止められる。目地20に充填したコーキング材22
の表面を平滑に均す仕上げ作業を遂行した後、先に述べ
たとおりにして化粧層6の表面が露呈された建築用ボー
ド2の各々の上端縁部表面及び下端縁部表面に、それぞ
れ回り縁106及び幅木104を適宜の接着剤を介して
取り付ける。このような状態のまま所定時間(例えば2
4時間以上)放置して、コーキング材22及び接着剤を
硬化せしめる。コーキング材22及び接着剤が硬化せし
められた後、図8に示すように、保護シート8の各々を
対応する建築用ボード2の化粧層6の表面から剥離す
る。以上のようにして目地20の化粧が遂行され、壁の
内装工事が完了する。図1及び図2は、上記した如き施
工が完了した状態を示すものである。
【0027】本発明の目地化粧方法の上記実施形態にお
いては、本発明にしたがって構成された建築用ボード2
を一対使用して、建築物の壁の内装を施工するものであ
るが、この実施形態においては、積層体、したがって建
築用ボード2の各々の幅方向両側縁部に後退面10を形
成する必要はなく、幅方向両側縁部の少なくとも一方
(相互に隣接して目地20を形成する側の側縁部)に後
退面10が形成されていれば本発明は成立する。このこ
とは後述する建築用ボード2の他の実施形態においても
同じである。建築用ボード2が3枚以上並列に配置され
る実施形態においては、特定の建築用ボード2の幅方向
の両側面と他の建築用ボード2の側面との間に目地20
がそれぞれ形成されるので、特定の建築用ボード2の幅
方向両側縁部に後退面10を形成する必要がある。
【0028】本発明における建築用ボード2の目地化粧
方法においては、基層4と、化粧層6と、保護シート8
との積層体からそれぞれ構成された一対の建築用ボード
2であって、積層体の幅方向両側縁部の少なくとも一方
に後退面10が形成されかつ保護シート8が、実質上、
後退面10を除く化粧層6の表面を覆うよう配設される
と共に側面3を隣接させて下地100の表面に並列に配
置された一対の建築用ボード2の、相互に隣接する後退
面10の各々間に形成される目地20にコーキング材2
2を充填して表面を均し、コーキング材22を硬化させ
た後に、保護シート8の各々を対応する建築用ボード2
における化粧層6の表面から剥離することによって目地
の化粧を遂行する。この方法によれば、目地20にコー
キング材22を充填したとき及び目地20に充填された
コーキング材22の表面を均したときに、目地20の両
側縁部にはみ出すコーキング材22の一部は、対応する
保護シート8の側縁部表面により受け止められるので、
従来必要としていたマスキングテープを使用することな
く目地20に化粧を施すことができる。その結果、従来
のように一対の建築用ボード2の各々に対して1枚、計
2枚のマスキングテープを用意する必要がなくなるの
で、その分コストを低減でき、またマスキングテープの
ための部品管理も不要となる。更にはまた、目地20を
化粧するに際し、建築用ボード2の各々の隣接する側縁
部表面の各々にマスキングテープを貼着し剥離する作業
が不要となるので、労力の負担が軽減されると共に施工
時間が短縮され、施工費用も低減される。上記説明から
明らかなように、本発明においては、保護シート8を、
目地20の化粧を遂行する際に従来において必要とされ
たマスキングテープとしての機能を兼備させた点に顕著
な特徴を有するものである。
【0029】上記目地化粧方法を実施するために使用さ
れる建築用ボード2は、基層4と、化粧層6と、保護シ
ート8との積層体から構成されている。積層体の幅方向
両側縁部には後退面10がそれぞれ形成され、保護シー
ト8は、実質上、後退面10の各々を除く化粧層6の表
面の全領域を覆うよう配設されている。図3に示す建築
用ボード2の実施形態において、基層4の幅方向両側縁
部には、基層4の表面と対応する側面3との境界角部を
除去した形態の面取り面16がそれぞれ形成されてい
る。化粧層6は、実質上、基層4の表面の、面取り面1
6の各々を含む全領域を覆うよう施されている。保護シ
ート8は、化粧層6の表面の、実質上、面取り面16の
各々を覆う部分を除く他の全領域を覆うよう配設されて
いる。そして、後退面10の各々は、基層4の面取り面
16の各々を覆う化粧層6の表面により規定されてい
る。本発明の建築用ボード2の一実施形態は上記の如く
構成されているので、各々の側面3を隣接させて下地1
00の表面に並列に配置された状態において、相互に隣
接する後退面10の各々間にV形溝構造をなす目地20
が形成される。しかも保護シート8の幅方向の両側縁
は、対応する後退面10と、化粧層6の、後退面10を
除く他の表面との境界に沿って基層4の一端から他端に
わたって実質上直線状に延在するよう位置付けられるの
で、目地20にコーキング材を充填して表面を均す作業
を遂行した際に、目地20の両側縁部にはみ出すコーキ
ング材22の一部は、対応する保護シート8の側縁部表
面により受け止められる。その結果、従来必要としてい
たマスキングテープを使用することなく目地20に化粧
を施すことが可能になるので、従来のように一対の建築
用ボード2の各々に対して1枚、計2枚のマスキングテ
ープを用意する必要がなくなって、その分コストを低減
でき、またマスキングテープのための部品管理も不要と
なる。更にはまた、目地20を化粧するに際し、建築用
ボード2の各々の隣接する側縁部表面の各々にマスキン
グテープを貼着し剥離する作業が不要となるので、労力
の負担が軽減されると共に施工時間が短縮され、施工費
用も低減される。したがって本発明の上記建築用ボード
2を使用することにより、先に述べた本発明の目地化粧
方法が好適に実施されうるのである。
【0030】図9〜図11には、本発明の建築用ボード
2の他の実施形態の対を、側面を隣接させて下地100
の表面に並列に配置した状態の隣接部が示されている。
図9〜図11に示す建築用ボード2の実施形態のいずれ
においても、図3に示す建築用ボード2と同様に、矩形
板状である基層4と、基層4の表面に施された化粧層6
と、化粧層6の表面を覆うよう配設された保護シート8
との積層体から構成され、積層体の幅方向両側縁部には
積層体の表面と対応する側面3との境界角部を除去した
形態の後退面10がそれぞれ形成され、保護シート8
は、実質上、後退面10の各々を除く化粧層6の表面の
全領域を覆うよう配設されている、との基本的構成は互
いに共通している。各対における建築用ボード2の各々
は実質上同一の構成を有している。
【0031】図9に示す建築用ボード2において、基層
4の表面における幅方向両側縁部と対応する側面3との
間は境界角部をなすよう形成されている。境界角部は実
質上直角をなしている。化粧層6は、実質上、基層4の
全表面を覆うよう配設されている。化粧層6の幅方向両
側縁部には、化粧層6の表面と対応する化粧層6の側面
との境界角部を除去した形態の面取り面16がそれぞれ
形成されている。面取り面16の各々は、図示の実施形
態では平坦な傾斜面から形成され、基層4の長手方向の
一端から他端まで実質上直線状に延在するよう形成され
ている。保護シート8は、化粧層6の表面の、実質上、
面取り面16の各々を除く他の全領域を覆うよう配設さ
れている。後退面10の各々は、化粧層6の面取り面1
6の各々の表面により規定される。図9に示す建築用ボ
ード2は上記の如く構成されているので、一対の建築用
ボード2の各々の側面3を隣接させて下地100の表面
に並列に配置された状態において、相互に隣接する後退
面10の各々間にV形溝構造をなす目地20が形成され
る。しかも保護シート8の幅方向の両側縁は、対応する
後退面10と、化粧層6の、後退面10を除く他の表面
との境界に沿って基層4の一端から他端にわたって実質
上直線状に延在するよう位置付けられるので、先に述べ
た如き目地化粧方法の実施に使用された場合には、図3
に示す建築用ボード2と実質上同じ作用効果が達成され
ることは明らかであり、したがって更なる説明は省略す
る。
【0032】図10に示す建築用ボード2において、基
層4の幅方向両側縁部には、基層4の表面と対応する側
面3との境界角部を除去した形態の面取り面16がそれ
ぞれ形成されている。この構成は図3に示す建築用ボー
ド2と実質上同一である。しかしながら化粧層6は、実
質上、基層4の表面の、面取り面16の各々を除く全領
域を覆うよう施されている。保護シート8は、実質上、
化粧層6の表面の全領域を覆うよう配設されている。後
退面10の各々は基層4の面取り面16の各々の表面に
より規定される。図10に示す建築用ボード2は上記の
如く構成されているので、一対の建築用ボード2の各々
の側面3を隣接させて下地100の表面に並列に配置さ
れた状態において、相互に隣接する後退面10の各々間
にほぼV形溝構造をなす目地20が形成される。しかも
保護シート8の幅方向の両側縁は、対応する後退面10
と、化粧層6の、後退面10を除く他の表面との境界に
沿って基層4の一端から他端にわたって実質上直線状に
延在するよう位置付けられるので、先に述べた如き目地
化粧方法の実施に使用された場合には、図3に示す建築
用ボード2と実質上同じ作用効果が達成されることは明
らかであり、したがって更なる説明は省略する。
【0033】図3に示す建築用ボード2、図9に示す建
築用ボード2及び図10に示す建築用ボード2の各々
を、製造装置により一体的にしかも連続して形成するこ
とは可能である。このような建築用ボードの製造装置
は、本出願人である株式会社トクヤマから出願された特
願平11−107776号出願(出願日:平成11年4
月15日、発明の名称:建築用ボードの製造装置)の明
細書に開示されており、説明は省略する。本発明の上記
建築用ボード2が製造装置により予め一体的に製造する
ことが可能であることに起因して、従来のように、目地
化粧方法の実施の前に後退面10を切削により形成する
必要がなくなるので、その面で労力の負担が軽減され、
施工時間及び施工費用が低減される。
【0034】図11に示す建築用ボード2の各々は、基
層4、化粧層6及び保護シート8からなる積層体の表面
における幅方向両側縁部と対応する側面3との間が境界
角部をなすよう予め形成されている。そしてこの境界角
部の各々のうちの一方(必要に応じて両方)は、先に述
べた如き目地化粧方法の実施に使用されるに際し、図示
しないカンナ等の切削工具により切削して後退面10が
予め形成される。後退面10は平坦な傾斜面(面取り
面)からなる。このような一対の建築用ボード2の各々
の後退面10が形成されている側の側面3を隣接させて
下地100の表面に並列に配置された状態において、相
互に隣接する後退面10の各々間にはV形溝構造をなす
目地20が形成される。しかも保護シート8の各々の幅
方向の一側縁は、対応する後退面10と、化粧層6の表
面との境界に沿って基層4の一端から他端にわたって実
質上直線状に延在するよう位置付けられるので、先に述
べた如き目地化粧方法の実施に使用された場合には、図
3に示す建築用ボード2と、一部を除き、同じ作用効果
が達成されることは明らかであり、説明は省略する。作
用効果が相違する一部とは、図11に示す建築用ボード
2においては切削により後退面10を形成するので、そ
の分、労力の負担、施工時間及び施工費用の増大を伴う
ことである。しかしながらマスキングテープを使用する
必要がない点においては、図3に示す建築用ボード2と
全く同じであり、その面で、従来よりも優れた作用効果
が達成されることは明白である。
【0035】次に、本発明による建築用ボードの入隅化
粧方法及び該方法を実施するための建築用ボードの好適
実施形態について説明する。図12には、本発明による
建築用ボード2の一実施形態を使用して本発明による入
隅化粧方法の一実施形態を実施することにより施工され
る、建造物の内装の入隅部が示されている。なお図12
に示す本発明の実施形態においては、図3に示す建築用
ボード2と実質上同一の構成を有する建築用ボード2が
一対使用されている。なお説明の便宜上、一方の建築用
ボード2には符号aを付して示し、他方の建築用ボード
2には符号bを付して示すこととする。なお下地100
についても同様とする。
【0036】建造物の入隅部には二つの下地100a及
び100bが、各々の表面が相互に直角をなすよう配置
されている。建築用ボード2a及び2bの各々が、下地
100a及び100bの表面に対し後述する如く配置さ
れる前に、各々の保護シート8の上端縁部及び下端縁部
は、先の実施形態と同様に切断され、剥離される。一方
の建築用ボード2aの幅方向一側縁部は、化粧層6の存
在しない裏面が一方の下地100aの表面に配置されて
先の実施形態と同様にボンド102により固着されると
共に、その先端面(一側面)3は他方の下地100bの
表面にほぼ当接するよう位置付けられている。建築用ボ
ード2aの上端縁部及び下端縁部は複数個のビス108
により下地100a、及び、その側方に間隔をおいて配
置された他の図示しない下地100a、・・・に固着さ
れる。建築用ボード2aの保護シート8の幅方向一側縁
部(建築用ボード2aの上記幅方向一側縁部に対応する
一側縁部)は、化粧層6の対応する表面から剥離させら
れる。化粧層6の該表面は露呈させられる。また他方の
建築用ボード2bの幅方向一側縁部は、その先端面(一
側面)3が一方の建築用ボード2aにおける化粧層6の
露呈された表面に対し当接された(突き当てられた)状
態で下地100bの表面に配置され、先の実施形態と同
様にボンド102により固着される。建築用ボード2b
の上端縁部及び下端縁部は複数個のビス108により下
地100b、及び、その側方に間隔をおいて配置された
他の図示しない下地100b、・・・に固着される。建
築用ボード2aの上記一側縁部及び他側縁部には、先の
実施形態におけると同様に、図示しない複数の仮釘がワ
ッシャ部材を介して打ち込まれ、所定時間経過後、引き
抜かれる。以上のようにして建築用ボード2a及び2b
により、相互にほぼ直角をなす内装の入隅30が形成さ
れる。
【0037】次に、建築用ボード2a及び2bにより形
成された入隅を化粧する方法の実施形態について説明す
る。先ず、一方の建築用ボード2aの上記一側縁部にお
ける化粧層6の露呈された該表面に、入隅30に沿って
帯形状をなすマスキングテープ32を貼着する。次に、
先の実施形態におけると同じようにして、容器24(図
4及び図5参照)を利用して入隅30にコーキング材2
2を充填する。入隅30からはみ出たコーキング材22
の一部は、マスキングテープ32の表面に受け止めら
れ、また他の一部は建築用ボード2bにおける保護シー
ト8の側縁部の表面に受け止められる。したがって入隅
30を形成する化粧層6及び後退面10以外の化粧層6
の他の表面、すなわちコーキング材22の付着が外観上
許容されない化粧層6の表面、にコーキング材22が付
着することは確実に防止される。なお建築用ボード2の
各々の、化粧層6の表面が露呈された上端縁部及び下端
縁部の各々の一部領域において、コーキング材22がは
み出したとしても、これらの領域は回り縁106及び幅
木104によって最終的に覆われる領域であるので問題
はない。
【0038】以上の如くして入隅30にコーキング材2
2を充填した後、直ちに、先の実施形態におけると実質
上同じようにして、その表面を図示しない他の形態の専
用のヘラによって平滑に均す仕上げ作業を遂行する。入
隅30に充填したコーキング材22の表面を平滑に均す
仕上げ作業を遂行した後、先に述べたとおりにして化粧
層6の表面が露呈された建築用ボード2a及び2bの上
端縁部表面及び下端縁部表面に、それぞれ回り縁106
及び幅木104を適宜の接着剤を介して取り付ける。こ
のような状態のまま所定時間(例えば24時間以上)放
置して、コーキング材22及び接着剤を硬化せしめる。
コーキング材22及び接着剤が硬化せしめられた後、マ
スキングテープ32及び保護シート8の各々を建築用ボ
ード2a及び2bの化粧層6の表面から剥離する。以上
のようにして入隅30の化粧が遂行され、壁の入隅部に
おける内装工事が完了する。
【0039】本発明における建築用ボード2の入隅化粧
方法においては、基層4と、化粧層6と、保護シート8
との積層体からそれぞれ構成された一対の建築用ボード
2a及び2bであって、下地100aの表面に配置され
た一方の建築用ボード2aの保護シート8の幅方向一側
縁部は化粧層6の対応する表面から剥離させられて該表
面が露呈させられ、他方の建築用ボード2bは、積層体
の幅方向一側縁部に後退面10が形成されかつ保護シー
ト10が実質上後退面10を除く化粧層6の表面を覆う
よう配設されると共に後退面10が形成されている側の
側面3が一方の建築用ボード2aにおける化粧層6の露
呈された該表面に対し当接された状態で下地100bの
表面に配置されることにより入隅30が形成された一対
の建築用ボード2a及び2bの、一方の建築用ボード2
aにおける化粧層6の露呈された表面に入隅30に沿っ
てマスキングテープ32を貼着した後、入隅30にコー
キング材22を充填して表面を均し、コーキング材22
を硬化せしめた後にマスキングテープ32及び保護シー
ト8の各々を建築用ボード2a及び2bにおける化粧層
6の表面から剥離することによって入隅30の化粧を遂
行する。
【0040】上記した如く、建築用ボード2aの一側縁
部における化粧層6の露呈された表面に、他方の建築用
ボード2bの側面3が当接された状態で入隅30が形成
されているが、建築用ボード2bの側縁部には傾斜面か
らなる後退面10が形成されているので、建築用ボード
2aの化粧層6における上記表面(平坦な表面)と建築
用ボード2bの後退面10との間に形成される入隅(目
地)30は、断面が鋭角の溝構造をなす。その結果、従
来の、溝が存在しない入隅構造に較べてコーキング材2
2を充分に充填することができるので、建築用ボード2
a及び2bの一方及び/又は他方の経時変化によって入
隅30に隙間が発生することは確実に防止される。これ
により、入隅30に化粧を施した当初における見ばえ
を、従来よりも長期にわたって安定して確保することを
可能にする。また他方の建築用ボード2bは、積層体の
幅方向一側縁部に後退面10が形成されかつ保護シート
10が実質上後退面10を除く化粧層6の表面を覆うよ
う配設されると共に後退面10が形成されている側の側
面3が一方の建築用ボード2aにおける化粧層6の露呈
された該表面に対し当接された状態で下地100bの表
面に配置されているので、マスキングテープ32は、一
方の建築用ボード2aに対して1枚だけ用意すればよ
い。その結果、従来に較べて、その分のコストアップを
半減させ、また部品管理も従来より容易にせしめる。ま
た、マスキングテープを貼着しかつ剥離する作業は、従
来のように建築用ボード2a及び2bに対して行なうこ
となく、一方の建築用ボード2aに対してのみ行なえば
よいので、従来に較べて労力の負担が軽減されると共に
施工時間が短縮され、施工費用も低減される。
【0041】上記入隅化粧方法を実施するために使用さ
れる他方の建築用ボード2bは、その側縁部に後退面1
0が形成されている。したがって一方の建築用ボード2
aの一側縁部における化粧層6の露呈された表面に、他
方の建築用ボード2bの側面3を当接することにより形
成される入隅30は、先に述べた如き断面が鋭角の溝構
造をなす。その結果、従来の、溝が存在しない入隅構造
に較べてコーキング材22を充分に充填することができ
るので、入隅30に化粧を施した当初における見ばえ
を、従来よりも長期にわたって安定して確保することを
可能にする。また一方の建築用ボード2aにおける化粧
層6の露呈された該表面に対し一側面3が当接される、
他方の建築用ボード2bは、積層体の幅方向一側縁部
(上記一側面3側の一側縁部)に後退面10が形成され
かつ保護シート10が実質上後退面10を除く化粧層6
の表面を覆うよう配設されているので、マスキングテー
プ32は、一方の建築用ボード2aに対して1枚だけ用
意することにより、入隅30に充填されたコーキング材
22のはみ出しに対し充分確実に対応できる。その結
果、従来に較べて、その分のコストアップを半減させ、
また部品管理も従来より容易にせしめる。また、マスキ
ングテープを貼着しかつ剥離する作業は、従来のように
建築用ボード2a及び2bに対して行なうことなく、一
方の建築用ボード2aに対してのみ行なえばよいので、
従来に較べて労力の負担が軽減されると共に施工時間が
短縮され、施工費用も低減される。なお図12に示す実
施形態において、建築用ボード2bは図3に示す建築用
ボード2により構成されているが、図9〜図11に示す
建築用ボード2のいずれを使用しても成立する。また建
築用ボード2bの幅方向両側縁部に後退面10が形成さ
れている実施形態において、幅方向の長さを調整する必
要がある場合には、建築用ボード2bは幅方向の所要位
置において長手方向に切断して使用する。この場合、建
築用ボード2bの、切断された端面側における側縁部に
後退面10が切削により形成される。この端面は実質上
図11に示す如き形状となる。また図12に示す実施形
態において、一方の建築用ボード2aの幅方向の一側縁
部であって入隅部側における一側縁部には、図示の如く
後退面10が形成されていても、また形成されていなく
とも、いずれも成立する。上記説明から明らかなよう
に、この本発明においても、保護シート8を、目地20
の化粧を遂行する際に従来において必要とされたマスキ
ングテープとしての機能を兼備させた点に一つの顕著な
特徴を有するものである。
【0042】なお上記建築用ボード2における実用寸法
を紹介すると概ね次のとおりである。すなわち、基層2
の幅は910mm又は1,000mm、高さは1,82
0mm〜2,730mm、厚さは9.5mm又は12.
5mm;化粧層の厚さは0.4mm〜20.0mm;保
護シート32の厚さは0.05mm〜0.1mm;であ
る。
【0043】以上、本発明を実施形態に基づいて添付図
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば上記実施形態において、後退面10の形状
は断面がほぼ直線状に延びる平坦な傾斜面に形成されて
いるが、断面が、凹曲面あるいは凸曲面をなすように形
成される実施形態もある。また断面がL形状をなす実施
形態も考えられる。
【0044】
【発明の効果】本発明の建築用ボードを使用して本発明
の目地化粧方法を実現すれば、従来必要としていたマス
キングテープを使用することなく目地の化粧を遂行する
ことを可能にする。また、本発明の建築用ボードを使用
して本発明の目地化粧方法及び入隅化粧方法を実現すれ
ば、従来に比較して労力の負担を軽減しかつ施工時間を
短縮すると共に施工費用の低減を可能にする。また、本
発明の建築用ボードを使用して本発明の入隅化粧方法を
実現すれば、コーキング材を充分に充填することを可能
にし、その結果、入隅に化粧を施した当初における見ば
えを、従来よりも長期にわたって安定して確保すること
を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による建築用ボードの一実施形態を使用
して本発明による目地化粧方法の一実施形態を実施する
ことにより施工された、建造物の内装の一部を示す正面
図。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】本発明による建築用ボードの一実施形態を、一
部を省略して示す斜視図。
【図4】本発明による目地化粧方法の実施における一作
業工程の状態を示す斜視概略図。
【図5】図4のB−B矢視断面図。
【図6】本発明による目地化粧方法の実施における他の
作業工程の状態を示す斜視概略図。
【図7】図6のC−C矢視断面図。
【図8】本発明による目地化粧方法の実施における更に
他の作業工程の状態を示す斜視概略図。
【図9】本発明による建築用ボードの他の実施形態を下
地に配置した状態の一部を示す断面図。
【図10】本発明による建築用ボードの更に他の実施形
態を下地に配置した状態の一部を示す断面図。
【図11】本発明による建築用ボードの更に他の実施形
態を下地に配置した状態の要部を示す断面図。
【図12】本発明による建築用ボードの一実施形態を使
用して本発明による入隅化粧方法の一実施形態を実施す
ることにより施工される、建造物の内装の入隅部を一部
を破断して示す斜視概略図であって、入隅の化粧を遂行
する直前の状態を示す斜視概略図。
【符号の説明】
2 建築用ボード 3 側面 4 基層 6 化粧層 8 保護シート 10 後退面 16 面取り面 20 目地 22 コーキング材 30 入隅 32 マスキングテープ 100 下地
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Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形板状の基層と、該基層の表面に施さ
    れた化粧層と、該化粧層の表面を覆うよう配設された保
    護シートとの積層体からそれぞれ構成された一対の建築
    用ボードであって、該積層体の幅方向両側縁部の少なく
    とも一方に該積層体の表面と対応する側面との境界角部
    を除去した形態の後退面が形成されかつ該保護シートが
    実質上該後退面を除く該化粧層の表面を覆うよう配設さ
    れると共に該側面を隣接させて下地の表面に並列に配置
    された一対の建築用ボードの、相互に隣接する該後退面
    の各々間に形成される目地にコーキング材を充填して表
    面を均し、該コーキング材を硬化させた後に該保護シー
    トの各々を対応する該建築用ボードにおける該化粧層の
    表面から剥離することによって目地の化粧を遂行する、
    ことを特徴とする建築用ボードの目地化粧方法。
  2. 【請求項2】 矩形板状の基層と、該基層の表面に施さ
    れた化粧層と、該化粧層の表面を覆うよう配設された保
    護シートとの積層体からそれぞれ構成された一対の建築
    用ボードであって、下地の表面に配置された一方の該建
    築用ボードの該保護シートの幅方向一側縁部は該化粧層
    の対応する表面から剥離させられて該表面が露呈させら
    れ、他方の該建築用ボードは、該積層体の幅方向一側縁
    部に該積層体の表面と対応する側面との境界角部を除去
    した形態の後退面が形成されかつ該保護シートが実質上
    該後退面を除く該化粧層の表面を覆うよう配設されると
    共に該後退面が形成されている側の側面が一方の該建築
    用ボードにおける該化粧層の露呈された該表面に対し当
    接された状態で下地の表面に配置されることにより入隅
    が形成された一対の建築用ボードの、一方の該建築用ボ
    ードにおける該化粧層の露呈された該表面に該入隅に沿
    ってマスキングテープを貼着した後、該入隅にコーキン
    グ材を充填して表面を均し、該コーキング材を硬化せし
    めた後に該マスキングテープ及び該保護シートの各々を
    対応する該建築用ボードにおける該化粧層の表面から剥
    離することによって該入隅の化粧を遂行する、ことを特
    徴とする建築用ボードの入隅化粧方法。
  3. 【請求項3】 矩形板状である基層と、該基層の表面に
    施された化粧層と、該化粧層の表面を覆うよう配設され
    た保護シートとの積層体から構成され、該積層体の幅方
    向両側縁部には該積層体の表面と対応する側面との境界
    角部を除去した形態の後退面がそれぞれ形成され、該保
    護シートは実質上該後退面の各々を除く該化粧層の表面
    の全領域を覆うよう配設されている、ことを特徴とする
    建築用ボード。
  4. 【請求項4】 該基層の幅方向両側縁部には、該基層の
    表面と対応する側面との境界角部を除去した形態の面取
    り面がそれぞれ形成され、該化粧層は、実質上該基層の
    表面の、該面取り面の各々を含む全領域を覆うよう施さ
    れ、該保護シートは、該化粧層の表面の、実質上該面取
    り面の各々を覆う部分を除く他の全領域を覆うよう配設
    され、該後退面の各々は該基層の該面取り面の各々を覆
    う化粧層の表面により規定される、請求項3記載の建築
    用ボード。
  5. 【請求項5】 該基層の表面における幅方向両側縁部と
    対応する側面との間は境界角部をなすよう形成され、該
    化粧層は実質上該基層の全表面を覆うよう配設され、該
    化粧層の幅方向両側縁部には、該化粧層の表面と対応す
    る該化粧層の側面との境界角部を除去した形態の面取り
    面がそれぞれ形成され、該保護シートは、該化粧層の表
    面の、実質上該面取り面の各々を除く他の全領域を覆う
    よう配設され、該後退面の各々は該化粧層の該面取り面
    の各々の表面により規定される、請求項3記載の建築用
    ボード。
  6. 【請求項6】 該基層の幅方向両側縁部には、該基層の
    表面と対応する側面との境界角部を除去した形態の面取
    り面がそれぞれ形成され、該化粧層は、該基層の表面
    の、実質上該面取り面の各々を除く全領域を覆うよう施
    され、該保護シートは、実質上該化粧層の表面の全領域
    を覆うよう配設され、該後退面の各々は該基層の該面取
    り面の各々の表面により規定される、請求項3記載の建
    築用ボード。
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