JP2000304542A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JP2000304542A
JP2000304542A JP11109696A JP10969699A JP2000304542A JP 2000304542 A JP2000304542 A JP 2000304542A JP 11109696 A JP11109696 A JP 11109696A JP 10969699 A JP10969699 A JP 10969699A JP 2000304542 A JP2000304542 A JP 2000304542A
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angular velocity
vibrator
velocity sensor
permanent magnet
detection coil
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Hitoshi Isono
仁志 磯野
Hisashi Ogaki
久志 大垣
Tomohisa Komoda
智久 薦田
Toru Kira
徹 吉良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、振動子の材質の選択範囲を広
くとれかつ小型の振動子でも検出感度の大きい角速度セ
ンサを提供する。 【解決手段】 本発明の実施の形態の角速度センサ10
0は、自由端の先端に永久磁石4を装着した振動子1を
備える。振動子1は、圧電体2,3によって励振され
る。励振された振動子1に回転力が加わると、回転の角
速度Ωに応じたコリオリ力による振動が、振動子1に新
たに生じる。検出コイル5によってコリオリ力による振
動子1の振動の振幅を検出することにより、角速度Ωを
検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角速度センサに関
するものであり、より特定的には振動している物体に角
速度が印加されると物体の振動方向と直交する方向に働
くコリオリ力の検出により、角速度の大きさを検出する
角速度検出センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】角速度センサは、カーナビゲーションシ
ステムの自律走行センサや、ビデオムービーの手振れ防
止センサとして広く用いられている。なかでも、振動子
の駆動およびコリオリ力の検出に圧電体を使用した圧電
ジャイロは、小型かつ安価な角速度センサとして広く用
いられている(たとえば、「圧電ジャイロ・センサ技術
の基礎」エレクトロニクス・セラミクス、1991年1
0月号)。
【0003】図7は、圧電ジャイロからなる従来の技術
の角速度センサ200の構成を示す概念図である。
【0004】図7を参照して、従来の角速度センサ20
0は、各面に圧電体20,21,22,23を貼り付け
られた振動子1を備える。振動子1は、駆動用圧電体2
0により図中のx方向に屈曲振動される。これに図中z
軸回りに回転する角速度Ωが加わると、振動方向と直交
する方向にコリオリ力が働き図中y方向の振動が励振さ
れる。この場合に生じるコリオリ力は、角速度Ωに比例
するので、このy方向の振動の振幅を圧電体22および
23によって検出することによって、角速度Ωの大きさ
を検出することができる。
【0005】なお、圧電体21は、駆動信号の帰還用と
して用いることも可能であり、振動子1を圧電体20,
21の両者によって駆動することもできる。また、角速
度の品質は、圧電体22あるいは23の1つのみで行な
うこともでき、圧電体22、23の出力の両者の差や和
をとることで、駆動振動によって生じるヌル電圧を除去
することも可能である。
【0006】つまり、従来の技術の角速度センサ200
は、圧電体を振動子の駆動とコリオリの検出に用いた振
動ジャイロによって、コリオリ力の作用により圧電体に
生じた歪みを電気的に変換し電圧として検出している。
【0007】一般に、このような振動ジャイロでは、コ
リオリ力によるy方向の振動の振幅は、駆動周波数に反
比例することが知られている。一方、振動子の共振周波
数は振動子の長さの2乗に反比例するので、振動子を小
型化すると、共振周波数は大きくなる。したがって、振
動ジャイロを利用した従来の角速度センサでは、振動子
を小型化すると、検出感度が小さくなるという欠点を有
しているため、装置の小型化と検出感度との両立が困難
であった。
【0008】また、角速度センサ200は、振動子に生
じた歪みを圧電体によって検出するため、圧電体に用い
られる圧電セラミクスの熱膨張係数の大きさに起因する
圧電体の温度ドリフトの問題や、圧電体の取付け位置精
度の確保の困難性によって、必要な検出精度を十分に確
保できない可能性も高い。
【0009】このような欠点を解決するために、コリオ
リ力によるy方向の振動を電磁誘導で検出する方法が提
案されている。この方法では、コリオリ力を振動子の変
位で検出するのではなく、変位の時間変化で測定するこ
とにより、振動の振幅に周波数が与える影響を緩和して
いる。
【0010】たとえば、登録特許第2742916号公
報には、コリオリ力によって生じる振動を検出コイルを
有する磁極部と軟磁性体からなる振動子とのギャップの
時間変化で生じる起電力で検出する方法が提案されてい
る(以下、従来の技術1という)。
【0011】また、特公平6−15974号公報には、
振動子となる1対の枝部の形が、N極およびS極を包含
する2つの個別の磁気システムを有するように磁化さ
れ、駆動面内と垂直に生じる振動成分をコイルで検出す
る方法も提案されている(以下、従来の技術2とい
う)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術1の角速度センサでは、振動子の材質は、磁石に吸
引される特性を有する必要があるので、圧電材料により
振動子を作成することができない等、材料の選択範囲が
狭くなるという問題点があった。
【0013】また、従来の技術2の角速度センサでは、
振動子は永久磁石材料で構成されるため、従来の技術1
と同様に振動子の材料の選択範囲が狭くなる問題を有す
るとともに、内部にN極およびS極を包含するように磁
化されているので、振動子を磁化する手段が複雑にな
り、所望の位置でN極およびS極を設けることが困難で
ある。このことは、角速度センサの小型化を考えた場合
にさらに問題となる。
【0014】また、従来の技術1および2においては、
振動子の駆動手段として、電磁駆動方式を用いているの
で、駆動用コイルからの磁界が検出用コイルにノイズと
して影響するという問題がある。装置の小型化に伴っ
て、駆動部と検出部とが近接して配置されると、このノ
イズの検出精度に与える影響はさらに大きくなる。
【0015】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであって、本発明の目的は、シンプ
ルな構成のもとで、振動子の材質の選択範囲が広くと
れ、かつ小型化された振動子によっても検出感度を十分
確保することができる角速度センサを提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の角速度セ
ンサは、固定される一端と振動する自由端とを含む振動
子と、振動子の可動部位に設けられた永久磁石と、振動
子を所定の方向に振動させるための駆動手段と、所定の
方向と直交する方向についての永久磁石の変位によって
生じる磁力線の変化を検出するための第1の検出用コイ
ルと、検出用コイルに生じる誘導起電圧を検出するため
の電圧測定手段とを備える。
【0017】請求項2記載の角速度センサは、請求項1
記載の角速度センサであって、永久磁石は、磁化方向が
所定の方向と直交するように設けられ、第1の検出用コ
イルは、コイル軸の方向が永久磁石の磁化方向に平行と
なるように設けられる。
【0018】請求項3記載の角速度センサは、請求項1
記載の角速度センサであって、永久磁石は、磁化方向が
所定の方向および振動子の長手方向のいずれか一方とな
るように設けられ、第1の検出用コイルは、永久磁石の
両極の近傍に配置される一対のコイルを含み、一対のコ
イルのそれぞれは、コイル軸の方向が所定の方向と直交
するように設けられる。
【0019】請求項4記載の角速度センサは、請求項1
記載の角速度センサであって、永久磁石は、磁化方向が
所定の方向および振動子の長手方向のいずれか一方とな
るように設けられ、第1の検出用コイルは、コイル軸が
永久磁石の磁化方向と平行となるように設けられる。
【0020】請求項5記載の角速度センサは、請求項1
から4のいずれかに記載の角速度センサであって、駆動
手段は、振動子に装着された圧電素子を含む。
【0021】請求項6記載の角速度センサは、請求項5
記載の角速度センサであって、所定の方向についての永
久磁石の変位より生じる磁力線の変化を検出するための
第2の検出用コイルをさらに備え、駆動手段は、第2の
検出用コイルの出力を帰還用信号として用いることによ
り振動子を励振する。
【0022】請求項7記載の角速度センサは、請求項1
から6のいずれかに記載の角速度センサであって、第1
の検出用コイルはコアを有する。
【0023】請求項8記載の角速度センサは、請求項6
記載の角速度センサであって、第2の検出用コイルはコ
アを有する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中
同一符号は同一または相当部分を示す。
【0025】[実施の形態1]本発明の実施の形態1の
角速度センサ100の斜視図を図1に、平面図を図2に
示す。
【0026】図1および図2を参照して、角速度センサ
100は、振動子1と、振動子1に貼り付けられる駆動
用圧電体2および帰還用圧電体3と、振動子1の自由端
近傍に設けられる永久磁石4と、永久磁石4に近接して
設けられる検出用コイル5と、検出用コイルに生じる誘
導電圧を測定する電圧測定回路(図示せず)とを備え
る。
【0027】振動子1は、駆電用圧電体2および帰還用
圧電体3によって励振される。よって、振動子1の材質
は磁性材料に限定されることはない。望ましくは、周囲
温度の変化に対して振動特性が変化しないように、恒弾
性金属(たとえば住友特殊金属製、EL−3)等を好適
に用いることができる。
【0028】駆動用圧電体2および帰還用圧電体3とし
ては、PZT(Pb(Zr,Ti)O3)やBaTiO
3等の圧電セラミック等を好適に用いることができる。
また、振動子1の材質を圧電体とした場合には、圧電体
3、4の代わりに電極を設ける構成として、振動子1を
励振することもできる。
【0029】永久磁石4としては、希土類磁石(たとえ
ば住友特殊金属製、NEOMAマックス)やSmCo磁
石あるいは希土類磁石以外の永久磁石等を用いることが
可能である。
【0030】検出用コイル5としては、要求される検出
感度やコストに応じて、材質や線径を選択した導線を所
定の形状およびターン数で巻いたものを使用すればよ
い。
【0031】また、検出用コイルの中心は空洞としても
よいが、中心部にセンダストやパーマロイ等の高透磁率
材料のコアを設けることで、検出用コイル5の感度を向
上させることも可能である。
【0032】また、図5においては、永久磁石4の磁極
N極と検出コイル5とが対面する構成としたが、検出用
コイル5と対面する磁極はS極でもかまわない。また、
検出用コイル5と永久磁石4との間隔は、要求される検
出感度や、永久磁石と検出用コイルとの材質等に応じて
定めればよいが、一般的には、0.05〜3mm程度の
範囲であれば十分である。また、図1では永久磁石4の
形状として四角柱のものを用いているが、円柱状あるい
は多角形の柱状等の他の形状のものを用いることももち
ろん可能である。
【0033】角速度センサ100においては、振動子1
は、駆動用圧電体2によりx方向に励振される。帰還用
圧電体3は、振動子の共振周波数で駆動するための帰還
信号を出力する。x方向に励振された振動子1に、z軸
回りに回転する角速度Ωが加わると、Ωに比例したコリ
オリ力がy方向に生じ、その結果振動子1はY方向にも
振動する。
【0034】振動子1には、永久磁石4が設けられてい
るので、検出用コイル5を貫く磁束が変化し、その磁束
の時間変化が角速度Ωの大きさに応じた電磁誘導の起電
力が検出用コイル5に生じ、この起電力が電圧測定回路
によって電圧信号として検出される。これにより角速度
Ωが検出される。
【0035】ここで、振動子1の駆動方向の変位Xd
は、振幅をA、振動の角周波数をω、時間をtとする
と、下式で表わされる。
【0036】Xd=A・sin(ω・t) 駆動方向の振動速度Vxは、Xdを微分することによ
り、 Vx=A・ωcos(ω・t) となり、コリオリ力Fcは、下式で表わされる。
【0037】Fc=−2・m・Vx・Ω=M・α(mは
振動質量、αは加速度) 加速度αを2回積分することで、コリオリ力による変位
Ydが求められ、 Yd=2A(Ω/ω)cos(ω・t) となる。
【0038】振動子の一辺の長さをa、振動子の全長を
Lとすると、断面が多角形の場合には、共振周波数ω
は、aに比例しLの2乗に反比例する。さらに、振動子
の駆動振幅Aは、圧電体からの力をPとすると、Pおよ
びLの3乗に比例するとともにaの4乗に反比例する。
圧電体からの力Pは圧電体の面積に比例し、振動子の大
きさが変化しても、振動子の大きさと圧電体の大きさの
比率が等しいと仮定すると、コリオリ力Pは、a・Lに
比例する。
【0039】よって、駆動振幅Aは、aの3乗に反比例
し、Lの4乗に比例する。以上より、コリオリ力による
変位YdはΩおよびLの6乗に比例し、aの4乗に反比
例する。
【0040】一方、コリオリ力により励振される振動速
度Vyは、αを1回積分することで求められ、Vy=−
2A・Ω・cos(ω・t)となる。
【0041】駆動振幅Aは、aの3乗に反比例し、Lの
4乗に比例するので、コリオリ力により励振される振動
速度Vyは、aの3乗に反比例し、Lの4乗に比例す
る。
【0042】以上の結果を踏まえて、本発明の角速度セ
ンサ100によるコリオリ力の検出と、従来の圧電ジャ
イロによる角速度センサ200によるコリオリ力の検出
とについて、振動子の長さを変えた場合における出力の
相対変化の計算結果について説明する。
【0043】図3は、振動子の長さの変化と振動子の振
幅の変化との関係を本発明によるコリオリ力の検出方法
と圧電ジャイロによる検出方法との間で比較した図であ
る。
【0044】図3を参照して、縦軸には、一定のコリオ
リ力が作用する下で、振動子の長さが変化した場合にお
ける振動子に生じる振動の振幅の変化を相対的に示した
ものである。一方、横軸は、振動子の長さの変化を相対
値で表わしたものである。
【0045】コリオリ力によって生じる振幅の変位Yd
は、振動子の長さが小さくなるにつれて急激に低下する
が、コリオリ力により励振された振動速度の低下は、変
位そのものの低下よりも小さいため、従来の圧電ジャイ
ロ方式に比較して、本発明によるコリオリ力の検出方法
の方が、検出感度の低下を低く抑えられることがわか
る。
【0046】なお、角速度センサ100においては、永
久磁石4はx方向に励振されていることから、厳密には
x方向の振動によっても検出用コイルを貫く磁束は変化
する可能性があるが、y方向の振動による磁束の変位に
比較すると非常に小さいため、この変化は無視できる程
度である。
【0047】また、角速度センサ100においては、振
動子の形状として片持棒型の双共振振動子を用いたが、
振動子の形状としては音叉型、H型振動子等も好適に用
いることができる。
【0048】以上説明したように、本発明の実施の形態
1の角速度センサ100においては、振動子に永久磁石
を設けているので、振動子の材質に磁性上の制約を設け
る必要がなくなり、その選択範囲を広くとることができ
る。また、永久磁石とコイルの位置関係を容易に調整す
ることができるので、検出感度の大きな角速度センサを
得ることができる。さらに、振動子の駆動手段として、
電磁駆動方式を用いずに圧電体を用いるので、振動子に
設けられた永久磁石以外からの不要な磁界が検出コイル
に悪影響を及ぼすことを防止できる。これにより、低い
ノイズでコリオリ力を検出することができ、高い検出感
度を有する角速度センサを得ることが可能となる。
【0049】[実施の形態1の変形例]実施の形態1で
は、1個のブロック状の永久磁石4を振動子1の先端に
取付ける構成を説明したが、永久磁石の取付方法につい
ては他の構成を採用することも可能である。
【0050】図4は、本発明の実施の形態1の変形例の
角速度センサ110の斜視図である。
【0051】図4を参照して、角速度センサ110は、
実施の形態1の角速度センサ100と比較して、振動子
の先端に取付けられた永久磁石4に代えて振動子の自由
端近傍の両側面に取付けられた薄い板状の永久磁石4
a,4bを備える点で異なる。
【0052】このように、永久磁石を振動子の側面に配
置しても、同様の効果を得ることが可能な角速度センサ
を構成できる。
【0053】薄い板状の永久磁石4aおよび4bを振動
子の両側面に対称的に設けることにより、振動子1のバ
ランスを向上することができる。
【0054】検角速度センサ110においては、検出用
コイル5は、永久磁石4aおよび4bのいずれか一方に
対して設ければ十分であり、実施の形態1の角速度セン
サ100と同様の方法により、コリオリ力によって生じ
る振動の振幅を検出することによって角速度を検出する
ことが可能となる。
【0055】[実施の形態2]図5は、本発明の実施の
形態2の角速度センサ120の斜視図である。
【0056】図5を参照して、角速度センサ120は、
実施の形態1の角速度センサ100と比較して、永久磁
石4の磁化方向が振動子1の長手方向であるz方向と一
致するように設けられる点と、検出用コイル5に代え
て、コイル軸がy方向と一致するように2個の磁極に対
向して設けられた1対の検出用コイル5a,5bが設け
られている点とが異なっている。その他の構成について
は角速度センサ100と同様であるので説明は繰返さな
い。
【0057】角速度センサ120においても、角速度セ
ンサ100と同様に、振動子1は駆動用圧電体によりx
方向に励振され、帰還用圧電体3は振動子を共振周波数
で駆動するための帰還信号を出力する。
【0058】z軸回りの角速度Ωが加わると、角速度Ω
に比例したコリオリ力がy方向に生じ、その結果振動子
1はy方向に振動する。振動子1の上端部には永久磁石
4が設けられているので、検出用コイル5a,5bを貫
く磁束数が変化し、誘導起電力の検出によって角速度Ω
を検出することができる。
【0059】角速度センサ120においては、検出用コ
イル5aと5bとを貫く磁束の向きはそれぞれ逆方向で
あることから、コイルの巻線方向が逆向きとなるように
検出用コイル5aと5bとを結線することにより、出力
の増大を図ることが可能となる。このとき、外部よりの
電磁気的ノイズは、検出用コイル5a,5bに同相の起
電力を生じるが、上記のように2個のコイルの巻線方向
を逆向きとなるように結線すれば、外部ノイズによる起
電力の影響を排除することができる。
【0060】したがって、角速度センサ120において
は、より低いノイズでコリオリ力を検出することができ
る。なお、角速度センサ120においては、永久磁石の
片側に1対の検出用コイル5a,5bを設けたが、永久
磁石のもう一方の側にさらに1対の検出コイルを追加し
て配置することによって、出力のさらなる増大を図るこ
とも可能である。
【0061】また、図5では、永久磁石4は、磁化方向
が振動子の長手方向であるz方向に設けられる構成を例
示したが、磁化方向を、振動子1の励振方向であるx方
向と一致するように設けることも可能である。
【0062】角速度センサ120においても、振動子の
形状として片持棒型の双共振振動子を用いたが、振動子
の形状としては音叉型、H型振動子等も好適に用いるこ
とができる。
【0063】[実施の形態3]図6は、本発明の実施の
形態3の角速度センサ130の斜視図である。
【0064】図6を参照して、実施の形態3の角速度セ
ンサ130は、実施の形態1の角速度センサ100と比
較して、検出用コイル5に代えて、コイル軸が振動子1
の励振方向であるx方向と一致するように設けられた検
出用コイル5c,5dを備える点と、永久磁石4の磁化
方向がx方向と一致するように設けられる点とが異な
る。
【0065】検出用コイル5cは、永久磁石4のy方向
側に配置され、もう1個の検出用コイル5dは、永久磁
石4のx方向側に配置される。その他の構成について
は、角速度センサ100の場合と同様であるので詳細な
説明は繰返さない。
【0066】角速度センサ130においては、検出用コ
イル5cによって永久磁石4のx方向の振動を検出でき
るので、この検出出力を圧電体2による駆動の帰還用信
号として用いることができる。これにより、振動子を共
振周波数で駆動させるための帰還信号を発生する帰還用
圧電体3が不要となり、振動子に貼付ける圧電体の数を
減らすことが可能となる。
【0067】もちろん、角速度センサ130において
も、角速度センサ100等と同様に帰還用圧電体3をバ
ックアップとして設けることも可能である。
【0068】検出用コイル5dを図6に示すように、そ
のコイル軸がx方向と一致するように永久磁石4のy方
向側に配置しても、y方向に生じるコリオリ力による振
動を同様に検出することが可能である。
【0069】また、検出用コイル5dの断面形状は、図
6に示す円形以外にも、永久磁石4の表面形状に沿うよ
うに矩形もしくは半円形とすることにより、永久磁石4
に近接して設けることが可能となり、感度の増大が期待
できる。
【0070】また、角速度センサ130の検出用コイル
5dと同様の配置を、実施の形態1および実施の形態2
における角速度センサ100,110,120にも適用
することも可能である。
【0071】図6においては、永久磁石4は磁化方向が
振動子の励振方向であるx方向と一致するように設けら
れる構成を例示したが、永久磁石4の磁化方向は、振動
子の長手方向であるz方向とするように設けることも可
能である。
【0072】さらに、実施の形態3においては、y方向
の振動を検出するために1個の検出用コイル5dを配置
しているが、実施の形態2と同様に永久磁石のもう一方
の側にさらに検出用コイルを追加して使用することによ
って出力を増大させることも可能である。
【0073】実施の形態1〜3においては、振動子1に
対して1個の永久磁石4を設ける構成としているが、も
ちろん複数の永久磁石を設けることも可能であり、さら
に、複数の検出用コイルを設けることも可能である。さ
らに、必要に応じて実施の形態1〜3で説明した構成を
組合せることにより、所望の角速度センサを得ることも
可能である。
【0074】
【発明の効果】請求項1,2,4記載の角速度センサ
は、振動子の可動部位に設けられた永久磁石によって生
じる磁力線の変化によってコリオリ力の発生を検出する
ので、振動子の材質を磁性体に限定することなく広く選
択でき、かつ小型化しても検出感度の低下の小さい角速
度センサを得ることが可能である。
【0075】請求項3記載の角速度センサは、対に設け
られた検出用コイルによって磁力線の変化を検出するの
で、請求項1記載の角速度センサが奏する効果に加え
て、出力の増大や外部からの電磁気的ノイズの影響を排
除を図ることができ、検出感度を高めることができる。
【0076】請求項5記載の角速度センサは、圧電素子
によって振動子を励振するので、永久磁石以外によって
生じる不要な磁界が検出用コイルに影響を及ぼすことを
防止し、請求項1から4に記載の角速度センサが奏する
効果に加えて、低ノイズで検出感度の高い角速度センサ
を得ることができる。
【0077】請求項6記載の角速度センサは、検出用コ
イルによって検出された振動子の所定の方向の振動を帰
還信号として用いるので、請求項5記載の角速度センサ
が奏する効果に加えて、圧電素子の数を減らすことがで
きる。
【0078】請求項7,8記載の角速度センサは、検出
用コイルにコアを有するので検出用コイルの検出感度を
高めることが可能であり、請求項1から6に記載の角速
度センサが奏する効果に加えて、検出感度をさらに向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の角速度センサ100の
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1の角速度センサ100の
平面図である。
【図3】振動子の長さの変化と振動子の振幅の変化との
関係を本発明によるコリオリ力の検出方法と圧電ジャイ
ロによる検出方法との間で比較した図である。
【図4】本発明の実施の形態1の変形例の角速度センサ
110の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2の角速度120の斜視図
である。
【図6】本発明の実施の形態3の角速度130の斜視図
である。
【図7】従来の技術の角速度センサ200の全体構成を
示す概念図である。
【符号の説明】
1 振動子 2 駆動用圧電体 3 帰還用圧電体 4,4a,4b 永久磁石 5,5a,5b,5c,5d 検出用コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薦田 智久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉良 徹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2F105 AA02 AA08 BB03 BB12 BB13 CC06 CD01 CD06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定される一端と振動する自由端とを含
    む振動子と、 前記振動子の可動部位に設けられた永久磁石と、 前記振動子を所定の方向に振動させるための駆動手段
    と、 前記所定の方向と直交する方向についての前記永久磁石
    の変位によって生じる磁力線の変化を検出するための第
    1の検出用コイルと、 前記検出用コイルに生じる誘導起電圧を検出するための
    電圧測定手段とを備える、角速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石は、磁化方向が前記所定の
    方向と直交するように設けられ、 前記第1の検出用コイルは、コイル軸の方向が前記永久
    磁石の磁化方向に平行となるように設けられる、請求項
    1記載の角速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石は、磁化方向が前記所定の
    方向および前記振動子の長手方向のいずれか一方となる
    ように設けられ、 前記第1の検出用コイルは、前記永久磁石の両極の近傍
    に配置される一対のコイルを含み、 前記一対のコイルのそれぞれは、コイル軸の方向が前記
    所定の方向と直交するように設けられる、請求項1記載
    の角速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記永久磁石は、磁化方向が前記所定の
    方向および前記振動子の長手方向のいずれか一方となる
    ように設けられ、 前記第1の検出用コイルは、コイル軸が前記永久磁石の
    磁化方向と平行となるように設けられる、請求項1記載
    の角速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、前記振動子に装着され
    た圧電素子を含む、請求項1から4のいずれかに記載の
    角速度センサ。
  6. 【請求項6】 前記所定の方向についての前記永久磁石
    の変位より生じる磁力線の変化を検出するための第2の
    検出用コイルをさらに備え、 前記駆動手段は、前記第2の検出用コイルの出力を帰還
    用信号として用いることにより前記振動子を励振する、
    請求項5記載の角速度センサ。
  7. 【請求項7】 前記第1の検出用コイルはコアを有す
    る、請求項1から6のいずれかに記載の角速度センサ。
  8. 【請求項8】 前記第2の検出用コイルはコアを有す
    る、請求項6記載の角速度センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015509585A (ja) * 2012-12-19 2015-03-30 インテル コーポレイション 誘導慣性センサアーキテクチャ及びパッケージビルドアップ層の製造

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JP2015509585A (ja) * 2012-12-19 2015-03-30 インテル コーポレイション 誘導慣性センサアーキテクチャ及びパッケージビルドアップ層の製造

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