JP2000309228A - トラクタの安全装置 - Google Patents

トラクタの安全装置

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JP2000309228A JP11118054A JP11805499A JP2000309228A JP 2000309228 A JP2000309228 A JP 2000309228A JP 11118054 A JP11118054 A JP 11118054A JP 11805499 A JP11805499 A JP 11805499A JP 2000309228 A JP2000309228 A JP 2000309228A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のトラクタにおいては、副変速レバーを
高速領域に変速操作して高速走行をしている場合に、操
向操作を行って前輪の切れ角が一定角度以上になると、
前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動し、走行状態
が急激に変化して車体の姿勢や挙動が不安定になる恐れ
があった。 【解決手段】 副変速レバー59の変速範囲内の高速領
域である三速位置F3で電気的手段により作動するシフ
トロック装置61を付設し、該シフトロック装置61に
より、副変速レバー59の高速領域への変速操作を規制
可能にするとともに、副変速レバー59の変速位置を判
別可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前輪の操向操作に
連動して作動する前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構を
備えたトラクタにおいて、副変速レバーが高速領域に変
速された状態で前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作
動することを防止するための安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トラクタにおいては、前輪の
操向操作に連動して作動する前輪倍速装置及び自動ブレ
ーキ機構を備えたものがあり、例えば、この前輪倍速装
置は油圧電気式クラッチにより制御され、自動ブレーキ
機構は油圧電気制御されるものであった。そして、この
ようなトラクタでは、前輪倍速装置及び自動ブレーキ機
構の作動状態を切り換える作動スイッチを設けるととも
に、前輪の切れ角を検出するセンサを設けて、該作動ス
イッチがオン状態のときに前輪の切れ角が一定角度以上
になると、前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動す
るように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の如くの
トラクタにおいて、副変速レバーを高速領域に変速操作
して高速走行をしている場合に、操向操作を行って前輪
の切れ角が一定角度以上になると、前輪倍速装置及び自
動ブレーキ機構が作動し、走行状態が急激に変化して車
体の姿勢や挙動が不安定になる恐れがあった。そこで、
本発明では、副変速レバーが高速領域に変速された状態
で前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動することを
防止するための安全装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1に記載のごとく、前
輪の操向操作に連動して作動し油圧電気式クラッチによ
り制御される前輪倍速装置及び油圧電気制御される自動
ブレーキ機構を備えたトラクタにおいて、副変速レバー
の変速範囲内の高速領域で電気的手段により作動するシ
フトロック装置を付設し、該シフトロック装置により、
副変速レバーの高速領域への変速操作を規制可能にする
とともに、副変速レバーの変速位置を判別可能とした。
【0005】請求項2に記載のごとく、前記前輪倍速装
置及び自動ブレーキ機構の作動状態を切り換える作動ス
イッチをオン状態に切り換えて、該前輪倍速装置及び自
動ブレーキ機構が作動可能な状態になると、前記シフト
ロック装置が作動して、副変速レバーの高速領域への変
速操作を規制するように構成した。
【0006】請求項3に記載のごとく、前記副変速レバ
ーの変速位置が高速領域にあるときに、前記前輪倍速装
置及び自動ブレーキ機構の作動状態を切り換える作動ス
イッチをオン状態に切り換えて、該前輪倍速装置及び自
動ブレーキ機構を作動可能な状態にすると、前記シフト
ロック装置が作動して副変速レバーの変速位置が高速領
域にあることを検出し、警報装置が作動するように構成
した。
【0007】請求項4に記載のごとく、前記警報装置の
作動中に、副変速レバーを高速領域以外の領域に変速操
作するか、または前記作動スイッチをオフ状態に切り換
えると該警報装置が停止するように構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の安全装置を搭載したトラクタを示
す側面図、図2は同じく平面図、図3はインストルメン
トパネルを示す図、図4は前輪倍速装置及び自動ブレー
キ機構の動作機構を示す接続回路図、図5は前輪倍速装
置及び自動ブレーキ機構を示す油圧回路図、図6は副変
速レバー及びレバーガイドを示す平面図、図7は同じく
側面図、図8は三速位置に変速操作した状態の副変速レ
バーを示す平面図、図9は警報装置を示す回路図、図1
0はブレーキ機構を示す側面図、図11はブレーキ装置
内部を示す側面図、図12はブレーキ装置を示す平面断
面図である。
【0009】まず、本発明の変速装置の制御装置を搭載
したトラクタの全体構成について図1、図2により説明
する。前後に前輪2・2及び後輪3・3を懸架する本機
の前部にボンネット4を配置し、該ボンネット4にエン
ジン5を内蔵している。ボンネット4の後方にはステア
リングハンドル51を設けて、該ステアリングハンドル
51の後方にはシート52を配設している。また、ステ
アリングハンドル51の前方にはインストルメントパネ
ル18が配設されている。そして、ステアリングハンド
ル51、シート52、及びインストルメントパネル18
等はキャビン12により覆われている。
【0010】エンジン5の後方にはトランスミッション
53を連設し、エンジン5からの動力を後輪3に伝達し
て駆動している。また、エンジン5の駆動力は、機体後
端から後方に突出したPTO軸を駆動し、機体後端部の
作業機装着装置56に接続した作業機57を駆動するよ
うに構成している。シート52の一側方には主変速レバ
ー58が配設され、他側方には副変速レバー59が配設
されており、該主変速レバー58及び副変速レバー59
により変速操作を行うようにしている。また、左右の前
輪2・2を支持するフロントアクスル2aには、左右の
前輪2の近傍にそれぞれ切れ角センサ54a・54bを
取り付けて、操向時における各前輪2の切れ角を検出す
るように構成している。
【0011】また、本トラクタにおいては、後輪3・3
のみを駆動する二輪駆動状態と、前輪2・2と後輪3・
3との両方を駆動する四輪駆動状態とを切換可能に構成
されている。さらに、旋回時に前輪2・2の駆動回転を
増速させる前輪倍速装置、及び、旋回時に旋回内側の前
輪2を自動的に制動する自動ブレーキ機構が構成されて
いる。図3には、エンジン回転数計27や複数のインデ
ィケーターランプ28等が配設された前記インストルメ
ントパネル18を示しており、該インストルメントパネ
ル18は前記ステアリングハンドル51を支持するステ
アリング軸51aの上方に配置され、該ステアリング軸
51aの下方には四輪駆動入切スイッチ31や倍速・自
動ブレーキ入切スイッチ32等が配置されている。そし
て、該四輪駆動入切スイッチ31により電気的に二輪駆
動状態と四輪駆動状態との切り換えを行い、倍速・自動
ブレーキ入切スイッチ32により前輪倍速装置及び自動
ブレーキ機構の作動状態を切り換えるようにしている。
【0012】次に、二輪駆動状態と四輪駆動状態との切
換機構、及び前輪倍速装置と自動ブレーキ機構との作動
機構について図4、図5により説明する。まず、トラク
タが二輪駆動状態にあって、この二輪駆動状態から四輪
駆動状態へ切り換える場合、前記四輪駆動入切スイッチ
31をオフ状態から切り換えてオンすると、四輪駆動リ
レー33が作動して四輪駆動ソレノイド38へ電流が流
れる。四輪駆動ソレノイド38へ電流が流れると、四輪
駆動・倍速切換バルブ21が作動して四輪駆動側に切り
換わり、前輪2・2への駆動力の伝達を入切する四輪駆
動用クラッチ23に、エンジン5により駆動される油圧
ポンプ19から圧油が圧送されて接続状態となり、駆動
力が前輪2・2に伝達されて四輪駆動状態となる。
【0013】また、四輪駆動状態にある場合に、倍速・
自動ブレーキ入切スイッチ32をオフ状態から切り換え
てオンすると、安全リレー34が作動して倍速・自動ブ
レーキリレー36に電流が流れ、該倍速・自動ブレーキ
リレー36が作動して切り換わり、前輪倍速装置及び自
動ブレーキ機構が作動可能状態となる。このように、前
輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動可能状態になる
と、図3に示す複数のインディケーターランプ28内の
倍速モードインディケータランプ28aが点灯する。
【0014】前述の如く、前輪倍速装置及び自動ブレー
キ機構が作動可能となっている状態で、例えば、ステア
リングハンドル51により操向操作を行って左旋回をす
る場合、左前輪2の切れ角が一定角度以上になると、前
記左切れ角センサ54aがこれを検出してオンされ、倍
速リレー35が作動して倍速ソレノイド39に電流が流
れる。倍速ソレノイド39に電流が流れると、四輪駆動
・倍速切換バルブ21が作動して倍速側に切り換わり、
前輪2・2の駆動回転の増速を入切する倍速クラッチ2
4に、油圧ポンプ19からの圧油が圧送されて接続状態
となり、前輪倍速装置が作動して前輪2・2の駆動回転
が増速される。また、左切れ角センサ54aがオンされ
ると、前輪2・2が増速されると同時に、左ブレーキソ
レノイド27aに電流が流れてブレーキバルブ22が切
り換わり、左ブレーキピストン25aに圧油が流れて該
左ブレーキピストン25aが伸長する。左ブレーキピス
トン25aの伸長により左ブレーキカム26aが回動操
作され、これにより左ブレーキ装置が作動して左後輪
3、即ち旋回内側の後輪3が制動される。即ち、自動ブ
レーキ機構が作動するのである。
【0015】また、ステアリングハンドル51を操向操
作して右旋回する場合に、右前輪2の切れ角が一定角度
以上になったときも同様に、右切れ角センサ54bがオ
ンされて、前輪2・2の駆動回転が増速されるととも
に、右ブレーキソレノイド37bに電流が流れてブレー
キバルブ22が切り換わり、右ブレーキピストン25b
に圧油が流れて右ブレーキカム26bが回動操作される
ことで、右ブレーキが作動して左後輪3、即ち旋回内側
の後輪3が制動される。このように、前輪倍速装置及び
自動ブレーキ機構が作動可能となっている状態において
は、ステアリングハンドル51を操向操作して左右の前
輪2・2の切れ角が一定角度以上になると、前輪倍速装
置及び自動ブレーキ機構が作動するのである。尚、本実
施例においては、二輪駆動状態と四輪駆動状態との切り
換えを、四輪駆動入切スイッチ31により電気的に行う
ように構成しているが、例えば、前輪2へ駆動力を伝達
するクラッチに、切り換えレバーや切り換えスイッチを
リンク機構等を介して接続し、機械的に二輪駆動状態と
四輪駆動状態とを切り換えるように構成することもでき
る。
【0016】また、本トラクタにおいては、前記副変速
レバー59が高速領域に変速された状態で前輪倍速装置
及び自動ブレーキ機構が作動することを防止するための
安全装置が構成されている。次に、この安全装置につい
て説明する。図7、図8に示すように、前記副変速レバ
ー59は、レバーガイド17に形成された長孔状のガイ
ド口17a内を摺動可能に構成されている。また、該副
変速レバー59は、低速の一速位置F1、中速の二速位
置F2、高速の三速位置F3、及び超低速のクリープ位
置Cに変速操作可能であり、クリープ位置Cと一速位置
F1との間にニュートラル位置Nが配置されている。
【0017】副変速レバー59における、ガイド口17
aよりも下方の部分には、シフトロック装置61が付設
されている。該シフトロック装置61は、図4に示すロ
ックソレノイド40により電気的に作動され、該ロック
ソレノイド40に電流が流れるとシフトロック装置61
のロック片61aが作動されて伸長し、ロックソレノイ
ド40に電流が流れない状態ではロック片61aは作動
されずに縮小状態となるように構成している。また、ガ
イド口17aの周縁部には、副変速レバー59の二速位
置F2と三速位置F3との中間位置から三速位置F3方
向に、レバーガイド17の下面から下方に突出するロッ
クガイド62が形成されており、該ロックガイド62
は、シフトロック装置61のロック片61a配設側に配
置されている。
【0018】そして、前記シフトロック装置61のロッ
ク片61aが縮小している状態にあるときは、副変速レ
バー59はクリープ位置Cから三速位置F3までの範囲
で変速操作可能に構成されており、該ロック片61aが
伸長している状態にあるときは、該副変速レバー59を
クリープ位置Cから二速位置F2までの間の範囲から三
速位置F3側へ変速操作すると、二速位置F2と三速位
置F3との中間位置で該ロック片61aがロックガイド
62に係止して、それ以上三速位置F3側へ変速操作で
きないように構成している。即ち、シフトロック装置6
1のロック片61aが縮小している状態では、該シフト
ロック装置61による副変速レバー59の変速位置の規
制は行われず、該ロック片61aが伸長している状態で
は、副変速レバー59の、高速領域である三速位置F3
への変速操作がシフトロック装置61により規制される
のである。
【0019】また、図6に示すように、副変速レバー5
9がクリープ位置Cから二速位置F2までの範囲に位置
しているときにシフトロック装置61のロック片61a
が縮小状態から伸長した場合、該ロック片61aの伸長
ストロークは寸法D1である。これに対し、図8に示す
ように、副変速レバー59が三速位置F3に位置してい
るときにロック片61aが縮小状態から伸長した場合、
該ロック片61aは伸長途中に前記ロックガイド62に
当接してそれ以上伸長できないため、ロック片61aの
伸長ストロークは前記寸法D1よりも小さい寸法D2と
なる。
【0020】以上の如く、シフトロック装置61を付設
された副変速レバー59の変速操作位置がクリープ位置
Cから二速位置F2までの範囲にあるときに、四輪駆動
入切スイッチ31及び倍速・自動ブレーキ入切スイッチ
32をオンして、前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構を
作動可能な状態にすると、ロックソレノイド40に電流
が流れてシフトロック装置61のロック片61aが寸法
D1だけ伸長し、該副変速レバー59の変速操作が前述
の如く規制されて、三速位置F3への変速操作を行うこ
とができなくなる。
【0021】このように、副変速レバー59の変速操作
位置がクリープ位置Cから二速位置F2までの範囲にあ
る場合に、トラクタの前輪倍速装置及び自動ブレーキ機
構が作動可能な状態となったときにはシフトロック装置
61が作動して、該副変速レバー59の高速領域である
三速位置F3への変速操作を規制するように構成するこ
とにより、高速走行状態で前輪倍速装置及び自動ブレー
キ機構が作動する状態となることを防いで、走行状態が
急激に変化して車体の姿勢や挙動が不安定になることを
防止することができる。
【0022】一方、副変速レバー59が三速位置F3に
変速操作されている場合に、四輪駆動入切スイッチ31
及び倍速・自動ブレーキ入切スイッチ32がオンされ
て、前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動可能な状
態にされたときにもシフトロック装置61が作動して、
前述の如くロック片61aが寸法D2だけ伸長する。ま
た、ロック片61aを伸縮作動させる前記ロックソレノ
イド40は、該ロック片61aの伸縮度合いに応じて変
位するが、図9に示すように、シフトロック装置61に
は、該ロックソレノイド40の位置を検出するソレノイ
ド位置検出センサ63が付設されており、ソレノイド位
置検出センサ63の検出値はトラクタに設けられたコン
トロールユニット50に入力される。コントロールユニ
ット50においては、入力された検出値が、ロック片6
1aが寸法D1だけ伸長している状態のものであった場
合は、副変速レバー59の変速操作位置がクリープ位置
Cから二速位置F2までの範囲にあると判定し、入力さ
れた検出値が、ロック片61aが寸法D2だけ伸長して
いる状態のものであった場合は、副変速レバー59の変
速操作位置が三速位置F3にあると判定するように構成
している。
【0023】そして、副変速レバー59が三速位置F3
に変速操作されている状態で、四輪駆動入切スイッチ3
1及び倍速・自動ブレーキ入切スイッチ32がオンされ
ると、シフトロック装置61のロック片61aは前述の
如く寸法D2だけ伸長するが、ロック片61aが寸法D
2だけ伸長している状態でのロックソレノイド40の位
置が、ソレノイド位置検出センサ63により検出されて
コントロールユニット50に入力される。すると、該コ
ントロールユニット50は副変速レバー59が三速位置
F3に変速されていると判定して、点灯していた前記倍
速モードインディケータランプ28aを点滅させるとと
もに、警報ブザー64を無間欠的に鳴らして、副変速レ
バー59が高速領域に変速されているにもかかわらず、
前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動可能な状態に
なっているとして、作業者の誤操作に対して警告を発す
る。
【0024】このように、副変速レバー59の変速位置
が高速領域にあるときに、倍速・自動ブレーキ入切スイ
ッチ32をオン状態に切り換えて、該前輪倍速装置及び
自動ブレーキ機構を作動可能な状態にすると、シフトロ
ック装置61が作動して副変速レバー59の変速位置が
高速領域にあることを判別し、倍速モードインディケー
タランプ28aや警報ブザー64等の警報装置が作動す
るように構成することにより、高速走行状態で前輪倍速
装置及び自動ブレーキ機構が作動する可能性があること
を作業者に警告して注意を促し、高速走行状態で不用意
に前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動することを
防止することができる。
【0025】尚、万が一、作業者が前記警告を無視し
て、前輪2・2の切れ角が一定角度以上になるまで操向
操作を行い、前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動
した場合には、エンジン5の回転数が予め設定された率
で減少するように構成しており、走行速度を低下させて
安定して旋回することが可能なようにしている。
【0026】前述の如く、倍速モードインディケータラ
ンプ28aが点滅するとともに、警報ブザー64が無間
欠的に鳴っている状態で、副変速レバー59の変速位置
を三速位置F3以外の位置に操作するか、若しくは倍速
・自動ブレーキ入切スイッチ32をオフ状態に切り換え
ると、コントロールユニット50がそれを検知して倍速
モードインディケータランプ28aの点滅と警報ブザー
64の作動とを停止するように構成している。この場
合、副変速レバー59を三速位置F3以外の位置に変速
操作すると、倍速モードインディケータランプ28aは
点滅状態から点灯状態に切り換わり、倍速・自動ブレー
キ入切スイッチ32オフ状態に切り換えると、倍速モー
ドインディケータランプ28aは消灯する。
【0027】尚、前記警報ブザー64は、トラクタの後
進時には間欠的に警告音を発して、トラクタが後進状態
にあることに対して注意を促すようにしている。また、
副変速レバー59が高速領域に変速操作された状態で、
前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構を作動可能な状態に
した場合に警報ブザー64から発せられる警告音と、ト
ラクタの後進時に該警報ブザー64から発せられる警告
音とは、両者の違いが区別できればよく、本例の音には
限られない。
【0028】このように、倍速モードインディケータラ
ンプ28aや警報ブザー64等の警報装置が作動してい
る状態で、副変速レバー59を高速領域以外の領域に変
速操作するか、または倍速・自動ブレーキ入切スイッチ
32をオフ状態に切り換えると、該警報装置が停止する
ように構成することにより、高速走行状態で前輪倍速装
置及び自動ブレーキ機構が作動可能となる状態を回避し
て警告を停止することが、簡単な操作で容易にできるこ
ととなる。
【0029】以上の如く、副変速レバー59にシフトロ
ック装置61を付設し、該シフトロック装置61により
副変速レバー59の高速領域への変速操作を規制可能に
するとともに、副変速レバー59の変速位置を判別可能
とすることにより、高速走行状態で前輪倍速装置及び自
動ブレーキ機構が作動することを防止したり、仮に高速
走行状態で前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動可
能な状態になったときには警報を発して作業者に注意を
促したりすることが、シフトロック装置61を付設する
だけの簡単・低コストな構成で可能となる。尚、シフト
ロック装置61は、レバーガイド17側に設けて副変速
レバー59の変速操作位置を規制するように構成しても
よく、副変速レバー59の変速範囲内の高速領域で作動
するように配設されていればよい。
【0030】また、図10に示すように、自動ブレーキ
機構が作動する際には、前述の如く、例えば左ブレーキ
ピストン25aが伸長して左ブレーキカム26aの当接
部26bに当接し、該左ブレーキカム26aを回動操作
することにより左ブレーキ装置29aが作動するが、作
業者がブレーキペダル13を踏圧することによっても該
左ブレーキ装置29aを作動させることが可能である。
即ち、ブレーキペダル13を踏圧すると、連結ロッド7
1が上方移動してシャフト72が右方に回動し、これに
よりブレーキロッド73が前方移動して左ブレーキカム
26aを回動操作し、左ブレーキ装置29aが作動する
のである。
【0031】図11に示すように、左ブレーキカム26
aは、その回動中心にアーム76を固設して一体的に回
動可能としており、該アーム76は、ブレーキ装置29
aのブレーキシュー79に固設されたステー78と、リ
ンク77により連結されている。ブレーキシュー79は
支持板80と対向して配設され、該ブレーキシュー79
及び支持板80にはそれぞれ溝部79a・80aが形成
され、該溝部79a・80a間にはボール部材81が嵌
入されている。
【0032】そして、左ブレーキカム26aが、ブレー
キロッド73又は左ブレーキピストン25aにより前方
へ回動操作されると、アーム76、リンク77、及びス
テー78を介してブレーキシュー79が前方(図12に
おける矢印方向)に移動され、溝部79a・80aに嵌
入しているボール部材81によりブレーキシュー79が
反支持板80側へ押し出されて、該ブレーキシュー79
に貼設されるライニング82がブレーキディスク83に
押圧されて、左後輪3が制動されるように構成してい
る。このように、左ブレーキ装置29aはブレーキペダ
ル13の踏圧、及び自動ブレーキ機構における左ブレー
キピストン25aの伸長の両方により作動可能に構成さ
れている。
【0033】また、図10、図11に示すように、前記
左ブレーキピストン25aはボルト91・91により左
ブレーキ装置29aのハウジングに取付固定されてい
る。左ブレーキピストン25aのボルト91による締結
部分は長孔92に構成されており、ボルト91・91を
緩めることで、左ブレーキカム26aの当接部26bへ
の左ブレーキピストン25aの当接位置を調節可能とし
ている。即ち、左ブレーキピストン25aを長孔92の
範囲内で移動させて、左ブレーキカム26aの回動中心
から、左ブレーキピストン25aの当接部26bへの当
接位置までの距離を調節可能に構成しているのである。
このように、左ブレーキピストン25aの当接部26b
への当接位置を調節可能に構成することで、左ブレーキ
ピストン25aによる左ブレーキカム26aの回動トル
クが変更されるので、自動ブレーキ機構による後輪3の
制動度合いを調節することが可能となる。
【0034】また、左ブレーキカム26aにおける前記
ブレーキロッド73との連結部は長孔26cに形成して
遊びを設けてあり、左ブレーキカム26aが左ブレーキ
ピストン25aによって前方回動された場合には、該左
ブレーキカム26aの回動動作による力がブレーキペダ
ル13側へ伝達されないように構成している。尚、右ブ
レーキ装置においても、前述の如くの左ブレーキ装置2
9aと同様の構造・機構によって構成され、また作動さ
れるものとする。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、副変速レバーの変速範囲内の高速領域で電気的手段
により作動するシフトロック装置を付設し、該シフトロ
ック装置により、副変速レバーの高速領域への変速操作
を規制可能にするとともに、副変速レバーの変速位置を
判別可能としたので、高速走行状態で前輪倍速装置及び
自動ブレーキ機構が作動することを防止したり、仮に高
速走行状態で前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動
可能な状態になったときには警報を発して作業者に注意
を促したりすることが、シフトロック装置を付設するだ
けの簡単・低コストな構成で可能となる。
【0036】請求項2に記載の如く、前記前輪倍速装置
及び自動ブレーキ機構の作動状態を切り換える作動スイ
ッチをオン状態に切り換えて、該前輪倍速装置及び自動
ブレーキ機構が作動可能な状態になると、前記シフトロ
ック装置が作動して、副変速レバーの高速領域への変速
操作を規制するように構成したので、高速走行状態で前
輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動する状態となる
ことを防いで、走行状態が急激に変化して車体の姿勢や
挙動が不安定になることを防止することができる。
【0037】請求項3に記載の如く、前記副変速レバー
の変速位置が高速領域にあるときに、前記前輪倍速装置
及び自動ブレーキ機構の作動状態を切り換える作動スイ
ッチをオン状態に切り換えて、該前輪倍速装置及び自動
ブレーキ機構を作動可能な状態にすると、前記シフトロ
ック装置が作動して副変速レバーの変速位置が高速領域
にあることを判別し、警報装置が作動するように構成し
たので、高速走行状態で前輪倍速装置及び自動ブレーキ
機構が作動する可能性があることを作業者に警告して注
意を促し、高速走行状態で、不用意に前輪倍速装置及び
自動ブレーキ機構が作動することを防止することができ
る。
【0038】請求項4に記載の如く、前記警報装置の作
動中に、副変速レバーを高速領域以外の領域に変速操作
するか、または前記作動スイッチをオフ状態に切り換え
ると該警報装置が停止するように構成したので、高速走
行状態で前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動可能
となる状態を回避して警告を停止することが、簡単な操
作で容易にできることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安全装置を搭載したトラクタを示す側
面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】インストルメントパネルを示す図である。
【図4】前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構の動作機構
を示す接続回路図である。
【図5】前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構を示す油圧
回路図である。
【図6】副変速レバー及びレバーガイドを示す平面図で
ある。
【図7】同じく側面図である。
【図8】三速位置に変速操作した状態の副変速レバーを
示す平面図である。
【図9】警報装置を示す回路図である。
【図10】ブレーキ機構を示す側面図である。
【図11】ブレーキ装置内部を示す側面図である。
【図12】ブレーキ装置を示す平面断面図である。
【符号の説明】
17 レバーガイド 28a 倍速モードインディケータランプ 29a・29b 左右ブレーキ装置 32 倍速・自動ブレーキ入切スイッチ 59 副変速レバー 61 シフトロック装置 61a ロック片 62 ロックガイド F3 三速位置(高速領域)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D043 AA06 AA10 AB12 EA02 EA16 EA31 EA44 EB03 EB06 EB09 EB12 EB14 EE03 EE18 EF02 EF06 EF09 EF16 EF30 3D046 AA06 BB00 BB01 GG01 GG06 HH07 HH08 MM00 3J052 AA07 EA08 FB31 GA15 GA18 GC04 LA07 3J070 AA03 BA03 CB02 CB39 CD01 DA24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪の操向操作に連動して作動し油圧電
    気式クラッチにより制御される前輪倍速装置及び油圧電
    気制御される自動ブレーキ機構を備えたトラクタにおい
    て、副変速レバーの変速範囲内の高速領域で電気的手段
    により作動するシフトロック装置を付設し、該シフトロ
    ック装置により、副変速レバーの高速領域への変速操作
    を規制可能にするとともに、副変速レバーの変速位置を
    判別可能としたことを特徴とするトラクタの安全装置。
  2. 【請求項2】 前記前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構
    の作動状態を切り換える作動スイッチをオン状態に切り
    換えて、該前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構が作動可
    能な状態になると、前記シフトロック装置が作動して、
    副変速レバーの高速領域への変速操作を規制するように
    構成したことを特徴とする請求項1に記載のトラクタの
    安全装置。
  3. 【請求項3】 前記副変速レバーの変速位置が高速領域
    にあるときに、前記前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構
    の作動状態を切り換える作動スイッチをオン状態に切り
    換えて、該前輪倍速装置及び自動ブレーキ機構を作動可
    能な状態にすると、前記シフトロック装置が作動して副
    変速レバーの変速位置が高速領域にあることを判別し、
    警報装置が作動するように構成したことを特徴とする請
    求項1に記載のトラクタの安全装置。
  4. 【請求項4】 前記警報装置の作動中に、副変速レバー
    を高速領域以外の領域に変速操作するか、または前記作
    動スイッチをオフ状態に切り換えると該警報装置が停止
    するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の
    トラクタの安全装置。
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JP2021055771A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 井関農機株式会社 作業車両

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