JP2000309616A - エチレン性不飽和基含有グラフト共重合体の製造方法 - Google Patents

エチレン性不飽和基含有グラフト共重合体の製造方法

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JP2000309616A
JP2000309616A JP11118620A JP11862099A JP2000309616A JP 2000309616 A JP2000309616 A JP 2000309616A JP 11118620 A JP11118620 A JP 11118620A JP 11862099 A JP11862099 A JP 11862099A JP 2000309616 A JP2000309616 A JP 2000309616A
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graft copolymer
meth
acrylate
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ethylenically unsaturated
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JP11118620A
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English (en)
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Yasunori Muramatsu
靖則 村松
Shiro Kojima
史郎 児島
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色がなくかつ他の重合体との相溶性に優れ
るエチレン性不飽和基含有グラフト共重合体を得る方法
を提供。 【解決手段】 エポキシ基を有する幹ポリマーおよび疎
水性マクロモノマーに基づく枝ポリマーからなるグラフ
ト共重合体とエチレン性不飽和基含有モノカルボン酸の
反応によりエチレン性不飽和基含有グラフト共重合体を
製造するに際して、反応溶媒の一部または全量がアルコ
ールまたはケトンであることを特徴とするエチレン性不
飽和基含有グラフト共重合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化性に優れるエ
チレン性不飽和基含有グラフト共重合体の製造方法に関
するものである。本発明により得られる重合体は、特に
活性エネルギー線硬化型組成物の成分として有用であ
り、該重合体を含有する活性エネルギー線硬化型組成物
は、コーティング剤、シーリング剤、ポッティング剤お
よび離型剤等として好適に使用される。さらに、本発明
により得られる重合体は、プラスティックフィルム、成
型品、繊維、ゴム、塗料、インキおよび接着剤等の成分
としても使用される。
【0002】
【従来技術およびその問題点】近年、グラフト共重合体
は高機能性高分子材料として有用性が認められ、工業的
に広く用いられるようになってきており、その具体的な
用途として、例えばシリコーン−ビニル重合体系グラフ
トであれば、落書きまたは貼り紙防止用コーティング
剤、耐汚染性塗料用樹脂あるいは着氷や着雪防止のため
の塗料用樹脂、フィルム、布、紙、木材、ガラス、ア
ルミまたは鉄等の表面または裏面に、撥水性、潤滑性ま
た離型性等の機能を与えるコーティング剤等が挙げられ
る。上記コーティング剤は、グラフト共重合体および必
要によりその硬化剤を有機溶剤に溶解した溶液であった
り、またはグラフト共重合体を一成分とする硬化性樹脂
組成物であることが多く、硬化方法としては一般的には
常温硬化または加熱硬化が採用されていた。しかしなが
ら、上記コーティング剤は、硬化速度が遅く、硬化塗膜
の物性、例えば耐薬品性、耐熱性、耐水性、撥水性、潤
滑性または耐汚染性等が十分に発現するまで時間を要す
る点で、用途的に制約があった。そのために、近年では
活性エネルギー線硬化型コーティング剤としてグラフト
共重合体を使用しようとする要求が高まっており、例え
ば特開昭61−19606号公報には、シリコーン−ア
クリル系グラフト共重合体の幹ポリマーにエチレン性不
飽和結合を導入させた活性エネルギー線硬化型重合体が
提案されている。
【0003】しかしながら、上記特許公報に開示の製造
方法に従って、幹ポリマー側にエポキシ基を有するシリ
コーン−アクリル系グラフト共重合体と、(メタ)アク
リル酸等のエチレン性不飽和結合を有するカルボン酸を
付加反応させることにより、活性エネルギー線硬化型グ
ラフト共重合体を得ようとすると、反応終期において得
られる重合体の分子量が異常に増大し、かかる重合体を
塗料等に使用すると、レベリング性が劣ったり泡が発生
するという問題があった。さらに、上記方法により得ら
れる活性エネルギー線硬化型グラフト共重合体では、着
色や濁りが生じ易くまた他の重合体との相溶性に劣ると
いう問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シリコーン
マクロモノマーまたはその他の疎水性マクロモノマーに
基づく枝ポリマー、およびエポキシ基を有する幹ポリマ
ーを構成々分とするグラフト共重合体と、(メタ)アク
リル酸を反応させる方法であって、しかも着色がなくか
つ他の重合体との相溶性に優れるエチレン性不飽和基含
有グラフト共重合体を得ることのできる方法を提供する
ことを課題とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明における第一発明は、エポ
キシ基を有する幹ポリマーおよび疎水性マクロモノマー
に基づく枝ポリマーからなるグラフト共重合体とエチレ
ン性不飽和基含有モノカルボン酸の反応によりエチレン
性不飽和基含有グラフト共重合体を製造するに際して、
反応溶媒の一部または全量がアルコールまたはケトンで
あることを特徴とするエチレン性不飽和基含有グラフト
共重合体の製造方法であり、第二発明は、上記製造方法
で得られたエチレン性不飽和基含有グラフト共重合体を
含有してなる活性エネルギー線硬化型組成物である。以
下、本発明についてさらに詳しく説明する。なお、本明
細書においては、アクリレート又はメタクリレートを
(メタ)アクリレートといい、アクリル酸又はメタクリ
ル酸を(メタ)アクリル酸という。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明におけるエチレン性不飽和
基含有グラフト共重合体(以下硬化性グラフト共重合体
という)の前駆体となるグラフト共重合体は、エポキシ
基を有する幹ポリマーと疎水性マクロモノマーに基づく
枝ポリマーからなるグラフト共重合体(以下前駆グラフ
ト共重合体という)である。前駆グラフト共重合体の原
料として用いられる疎水性マクロモノマーとしては、以
下に例示するような疎水性重合体の片末端に(メタ)ア
クリロイル基またはスチリル基等のラジカル重合性基が
結合したマクロモノマーが好ましい。疎水性重合体とし
ては、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサ
ン、ポリメチルフェニルシロキサンおよびポリジフェニ
ルシロキサン等のポリオルガノシロキサン、ポリブチル
(メタ)アクリレート、ポリオクチル(メタ)アクリレ
ート、ポリステアリル(メタ)アクリレートおよびポリ
ラウリル(メタ)アクリレート等のポリアルキル(メ
タ)アクリレート(アルキル基の炭素数は4〜22)、
ポリパーフルオロアルキル(メタ)アクリレート、ポリ
スチレン等が挙げられる。さらに、パーフルオロアルキ
ル(メタ)アクリレート単位、ポリアルキル(メタ)ア
クリレート(アルキル基の炭素数は4〜22)単位また
はスチレン単位を主成分とする共重合体も疎水性重合体
として使用できる。上記以外にも、疎水性の要件を満足
する重合体はすべて使用することができ、前記疎水性重
合体からなるグラフト共重合体も勿論使用できる。疎水
性マクロモノマーの具体例としては、東亞合成(株)製
のマクロモノマーAK−5、AK−32、AB−6、A
S−6および信越化学工業(株)製のX−22−174
DX等が挙げられる。
【0007】マクロモノマーの好ましい数平均分子量
(以下Mnと略す)は、500〜60000であり、よ
り好ましくは500〜30000である。数平均分子量
が500未満では、硬化性グラフト共重合体における疎
水性枝ポリマーに起因する特性すなわち耐薬品性、耐熱
性、耐水性、撥水性、潤滑性および耐汚染性等が発現し
難い。一方、Mnが60000を越えると前駆グラフト
共重合体の反応性が低下する。本発明において、Mnと
はゲル・パーミエーションクロマトグラフィーによるポ
リスチレン換算の数平均分子量である。前駆グラフト共
重合体における枝ポリマーの割合は、該共重合体の全構
成単位の合計量を基準にして、0.5〜60重量%が好
ましく、さらに好ましくは1〜45重量%である。枝ポ
リマーの割合が0.5重量%未満では、得られる硬化性
グラフト共重合体による硬化物の耐薬品性、耐熱性、耐
水性、撥水性、潤滑性および耐汚染性等が低下し、一方
60重量%を越えると他の樹脂との相溶性が低下する場
合がある。
【0008】前駆グラフト共重合体における幹ポリマー
は、エポキシ基およびラジカル重合性基を有する単量体
単位ならびに所望によりその他のラジカル重合性単量体
単位から構成される。エポキシ基およびラジカル重合性
基を有する単量体(以下エポキシ基含有単量体という)
としては、エポキシ基を有する(メタ)アクリレートが
好ましく、具体的には、グリシジル(メタ)アクリレー
トおよび脂環式エポキシ(メタ)アクリレート〔ダイセ
ル化学工業(株)製のCYCLOMER A−200、
M−100等〕等が挙げられる。エポキシ基含有単量体
の好ましい使用量は、得られる前駆グラフト共重合体の
エポキシ当量が10〜320mgKOH/gとなる量で
ある。10mgKOH/g未満であると硬化性グラフト
共重合体による硬化物の耐薬品性、耐熱性、耐水性、撥
水性、潤滑性、耐汚染性等が低下する場合があり、32
0mgKOH/gを越えると硬化物の強靭性が低下する
場合がある。その他のラジカル重合性単量体としては、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、2ーエチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、2ーメトキシエチル(メタ)アクリレート、2
ーエトキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
トおよびイソボルニルアクリレート等の(メタ)アクリ
レート、スチレン、(メタ)アクリロニトリルならびに
酢酸ビニル等が挙げられる。
【0009】前駆グラフト共重合体の好ましい重量平均
分子量(以下Mwと略す)は、2000〜150000
であり、さらに好ましくは5000〜80000であ
る。前駆グラフト共重合体のMwが、2000に満たな
いと最終的に得る硬化性グラフト共重合体中の耐薬品
性、耐熱性、耐水性、撥水性、潤滑性および耐汚染性等
が低下する場合があり、他方Mwが150000を越え
ると硬化性グラフト共重合体中の流動性が低下し、他の
樹脂との混合が難くなる。本発明におけるMwは、前記
Mnと同様にゲル・パーミエーションクロマトグラフィ
ーにより測定されたポリスチレン換算の重量平均分子量
である。
【0010】前駆グラフト共重合体は、前記成分を溶媒
中でラジカル共重合することにより容易に得られる。重
合溶媒としては、トルエンおよびキシレン等の芳香族炭
化水素、酢酸エチルおよび酢酸ブチル等の酢酸エステ
ル、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン
等のケトン、イソプロピルアルコールおよび2−ブタノ
ール等のアルコール等が挙げられる。重合温度として
は、50〜150℃が適当である。ラジカル重合開始剤
としては、種々のものが使用でき、使用が容易なことか
ら一般的なアゾ系の重合開始剤が好ましく、具体的には
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−ア
ゾビス(メチルブチロニトリル)及び1−アゾビス(−
1−シクロヘキサンカルボニトリル)等が挙げられる。
重合開始剤の好ましい使用量は、用いる単量体の合計量
を基準として0.1〜20重量%である。
【0011】本発明においては、上記前駆グラフト共重
合体におけるエポキシ基とエチレン性不飽和基含有モノ
カルボン酸(以下不飽和モノカルボン酸という)を反応
させて硬化性グラフト共重合体を製造するに当たり、反
応溶媒の全量または一部としてアルコールまたはケトン
を用いる。不飽和モノカルボン酸としては(メタ)アク
リル酸が好ましい。また、反応温度は70〜140℃が
好ましい。本発明において使用し得るアルコールとして
は、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、iso−ブタノールおよび2−ブタノール等が挙げ
られ、ケトンとしては、アセトン、メチルエチルケトン
およびイソブチルケトン等が挙げられる。好ましいアル
コールまたはケトンは、イソプロピルアルコール、is
o−ブタノール、2−ブタノールおよびイソブチルケト
ンである。反応溶媒として上記アルコールまたはケトン
以外の溶媒を併用しても良く、かかるその他の溶媒とし
ては、トルエンおよびキシレン等の芳香族炭化水素、酢
酸エチルおよび酢酸ブチル等の酢酸エステル等が挙げら
れる。アルコールまたはケトン以外の溶媒を使用する場
合、全溶媒中にアルコールまたはケトンが5重量%以上
含まれることが好ましい。全溶媒中にアルコールまたは
ケトンが5重量%以上含まれていないと、前駆グラフト
共重合体と不飽和モノカルボン酸の反応において得られ
る硬化性グラフト共重合体の分子量が過度に上昇し易
い。
【0012】前駆グラフト共重合体と不飽和モノカルボ
ン酸の反応においては、触媒を使用することが好まし
く、触媒としては、N,N’−ジメチルベンジルアミ
ン、トリエチルアミンおよびN,N’−ジメチルアリニ
ン等の3級アミン、テトラジエチルアンモニウムクロリ
ド、テトラブチルアンモニウムブロミドおよびベンジル
トリメチルアンモニウムクロリド等の4級アンモニウム
塩、テトラブチルホスホニウムブロマイド等の4級ホス
ホニウム塩、ジエチルアンモニウムクロリド等の2級ア
ミンの塩酸塩、並びにトリフェニルフォスフィン等のリ
ン化合物等が挙げられる。触媒の使用量は、前駆グラフ
ト共重合体の重量を基準として0.1〜8.0重量%が
好ましく、より好ましくは0.2〜5.0重量%であ
る。上記反応においては、硬化性グラフト共重合体の重
合を防止する目的で、反応液中に重合禁止剤を配合する
ことが好ましい。重合禁止剤としては、ハイドロキノ
ン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ターシャリブ
チルカテコール、フェノチアジンおよびN−ニトロソフ
ェニルヒドロキシルアミンアンモニウム塩等が挙げられ
る。
【0013】本発明により得られる硬化性グラフト共重
合体は、そのままでまたは他のラジカル重合性化合物と
からなる組成物で、硬化性材料として用いられる。硬化
方法として、活性エネルギー線硬化または熱硬化等が採
用でき、前者を採用する場合には、上記硬化性グラフト
共重合体またはそれからなる組成物をそのまま使用する
か、またはそれらに光重合開始剤を配合した組成物を使
用する。後者を採用する場合には、熱重合開始剤を配合
して使用する。硬化速度が速く広範な用途に使用できる
点で、活性エネルギー線硬化型組成物として使用するこ
とがより好ましい。硬化性グラフト共重合体とともに使
用し得るラジカル重合性化合物としては、従来の活性エ
ネルギー線硬化型組成物の成分として使用されていた、
以下に挙げるような化合物が使用できる。 ○エチレン性不飽和二重結合を1個有する化合物:例え
ば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレートおよびプロピル(メタ)アクリレート等のアル
キル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート、フェノールアルキレンオキサイド付加物の(メ
タ)アクリレートおよびノニルフェノールアルキレンオ
キサイド付加物の(メタ)アクリレート等のアリールア
ルコールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリ
レート、並びにN−ビニルホルムアミド等が挙げられ
る。前記アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキ
サイドまたはプロピレンオキサイド等が挙げられる。
【0014】○エチレン性不飽和二重結合を2個以上有
する化合物:例えば、エチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アク
リレートおよびトリプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート等のグリコールジ(メタ)アクリレート;ビ
スフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド付加物またはプロピレンオキ
サイド付加物等のアルキレンオキサイド付加物のジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレートおよびジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート等のポリオールポリ(メタ)アクリレ
ート、並びに前記ポリオールのアルキレンオキサイド付
加物のポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。 ○硬化性オリゴマー:例えば、ウレタン(メタ)アクリ
レート、エポキシ(メタ)アクリレートおよびポリエス
テル(メタ)アクリレート等が挙げられる。本発明にお
いては、硬化物により優れた耐薬品性、耐熱性、耐水
性、撥水性、潤滑性、耐汚染性等を付与することができ
るという点で、エポキシ(メタ)アクリレートを使用す
ることが好ましい。上記化合物の好ましい配合割合は、
活性エネルギー線硬化型組成物中に98重量%以下であ
り、さらに好ましくは80重量%以下であり、特に好ま
しくは60重量%以下である。
【0015】上記活性エネルギー線硬化型組成物は、電
子線により硬化させる場合にはそのままで使用できる
が、紫外線で硬化させる場合には、該組成物中にさらに
イルガキュアー184、イルガキュアー651(チバガ
イギー社製)、ダロキュアー1173(メルク社製)お
よびベンゾフェノン等の光重合開始剤を配合する必要が
ある。光重合開始剤の配合割合としては、組成物の固形
分に対して、1〜10重量%が好ましい。光重合開始剤
と併せて、ベンゾイル安息香酸メチル、p−ジメチル安
息香酸エステルまたはチオキサントン等の増感剤を使用
しても良い。さらに活性エネルギー線硬化型組成物に
は、必要によりレベリング剤、可塑剤、染料およびラジ
カル重合安定剤等を配合してもよい。上記組成物を基材
に塗布するには、スプレー塗装、カーテンフロー塗装ま
たはロールコーター塗装等が採用できる。塗布しさらに
乾燥させた後、紫外線照射等の活性エネルギー線を照射
することにより、塗膜を硬化させることができる。
【0016】
【実施例】以下実施例及び比較例を挙げて、本発明をよ
り具体的に説明する。以下において「部」は「重量部」
を意味し、「%」は「重量%」を意味する。 ○製造例1(グラフト共重合体の製造) シリコーン系マクロモノマー〔信越化学工業(株)製
X−22−174DX:片末端メタクリロイル基含有シ
リコーン系マクロモノマー、Mn:5000〕58.3
g、グリシジルメタクリレート(以下GMAと略す)9
4.8g、スチレン(以下Stと略す)105.3g及
びメチルメタクリレート(以下MMAと略す)41.6
gを混合した。環流冷却器、温度計、滴下ロート、窒素
置換用ガラス管及び攪拌機を取り付けた4つ口フラスコ
に、前記モノマー混合物60.0g、酢酸ブチル80.
0gを仕込み窒素を吹き込みながら、90℃まで昇温し
た。モノマー混合物の240.0gと、酢酸ブチル27
0.0gに重合開始剤の2,2’−アゾビスイソブチロ
ニトリル(AIBN)6.0gを溶解させた開始剤溶液
276.0gを、別々に4時間かけて連続滴下をして重
合反応を行い、2時間熟成をした。得られたグラフト共
重合体溶液は、固形分46.5重量%であった。これを
a−1という。ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ーで測定した結果、グラフト共重合体のMwは3220
0であった。また、GMAの仕込み量より求めたエポキ
シ当量は124.9mgKOH/gであった。
【0017】○製造例2(グラフト共重合体の製造) (1)マクロモノマーの製造 環流冷却器、温度計、滴下ロート、窒素置換用ガラス管
及び攪拌機を取り付けた4つ口フラスコに、パーフルオ
ロオクチルエチルメタクリレート(以下FMAと略す)
58.0g、MMA42.0g、メルカプトプロピオン
酸1.8g、トルエン100gを仕込み、モノマー混合
物溶液を得た。窒素を吹き込みながら90℃に昇温し、
トルエン20.0gに重合開始剤の2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル(AIBN)0.2gを溶解させた
開始剤溶液20.2gを、4時間かけて連続滴下をして
重合反応を行い2時間熟成をした。続いて、吹き込みガ
スを窒素から空気に切り替えた後、得られた共重合体溶
液にGMA2.89g、ハイドロキノンモノメチルエー
テル(重合禁止剤)0.04g、テトラブチルアンモニ
ウムブロミド1.0gを加え、90℃で5時間反応さ
せ、マクロモノマー〔以下(FMA/MMA)−MMと
略す〕溶液を得た。マクロモノマー溶液の固形分濃度は
46.4重量%であり、マクロモノマーのMnは610
0であった。 (2)グラフト共重合体の製造 上記マクロモノマーと表1に示すモノマーを使用する以
外は実施例1と同様の方法で、グラフト共重合体溶液を
得た。これをa−2という。得られたグラフト共重合体
溶液の固形分、Mwおよびエポキシ当量を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【実施例1】共重合体溶液(a−1)666.0gに、
前記共重合体中のエポキシ基の量の1.0倍モルに相当
するアクリル酸(以下AAと略す)48.1g、テトラ
ブチルアンモニウムブロミド(以下TBABと略す)
6.0g、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.3
g、イソプロピルアルコール80.0gを加え、空気を
吹き込みながら100℃で9時間攪拌し、エチレン性不
飽和基含有グラフト共重合体溶液を得た。該グラフト共
重合体溶液中の酸分を、水酸化カリウム水溶液を使用し
て中和滴定法により測定した結果、0.013モルであ
った。酸分から換算して、グラフト共重合体中のエポキ
シ基の反応率を求めると99.2%であった。得られた
エチレン性不飽和基含有グラフト共重合体溶液の固形分
濃度は45.3重量%であり、JIS K6901に従
って測定したAPHAは60であった。また、得られた
グラフト共重合体のMwは37000であった。共重合
体(a−1)のMwは32200であったから、AAの
付加反応の終了後の分子量の増加は5000弱である。
【0020】
【実施例2】実施例1において、グラフト共重合体溶液
としてa−2を使用し、表2に示す仕込みで実施例1と
同様の反応を行った。得られたエチレン性不飽和基含有
グラフト共重合体溶液において、共重合体のMw、固形
分及びAPHAを表2に示す。この場合、グラフト共重
合体(a−2)のMwは13700であり、得られたエ
チレン性不飽和基含有グラフト共重合体のMwは158
00であり、やはりAA付加反応における分子量の増加
は僅かであった。
【0021】
【表2】
【0022】
【比較例1〜2】実施例1〜2において、イソブチルア
ルコールまたはメチルイソブチルケトンを添加しない代
わりに酢酸ブチルを表3に記載の量加えて、以下同様に
反応を行った。得られたエチレン性不飽和基含有グラフ
ト共重合体溶液において、共重合体のMw、固形分及び
APHAを表3に示す。いずれの場合も、異常に分子量
が増大したことが分かる。
【0023】
【表3】
【0024】
【実施例3】実施例1で得られたエチレン性不飽和基含
有グラフト共重合体溶液110.4部およびリポキシs
p−1509(エポキシアクリレート;昭和高分子製)
25部に、光重合開始剤としてダロキュアー1173
(メルク社製)2.0部、イソブタノール36.2部を
混合することにより、紫外線硬化型組成物を得た。得ら
れた組成物をバーコーターによりアルミ基材に塗布し、
温度50℃で5分の乾燥した後、80w/cmオゾンレ
ス集光型、コンベアースピード:10m/min、ラン
プ高:10cm、積算光量;88mJ/cm2 (1パ
ス)の条件で紫外線照射し硬化膜が硬化するまでサンプ
ルを通した。以下の方法によって、得られた硬化塗膜の
物性を測定した結果は、次のとおりであった。 ・紫外線硬化性 ───1パス ・耐油性インク汚染性 初期ハジキ ───良好(顕著なハジキがあった) 12時間後 ───良好(インクの染み込みがまっ
たくなかった) ・鉛筆硬度 ───3H
【0025】○物性測定方法 ・紫外線硬化性 紫外線照射装置を通した回数をパス数とした。硬化の判
定は、紫外線照射機にサンプルを通す毎に、アセトンラ
ビング試験を実施し硬化膜が白化しない点とした。 ・耐油性インク汚染性 アルミ基材に硬化型組成物を塗布し、同様の条件で完全
に硬化させた。硬化膜の膜厚は20μmであった。耐油
性インク汚染性は、赤の油性インクペンで硬化膜表面を
マークした時の汚れの度合いで評価した。初期ハジキ
は、マークした直後の塗膜面のハジキ状態を観測したも
のである。12時間後については、マークした後12時
間後にティッシュペーパーでマークを拭き取った跡の状
態に関して、塗膜へのインクの染み込みの程度を観測し
た。 ・鉛筆硬度 JIS K−5400に従い、手かき法にて測定した。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、疎水性枝ポリマーおよ
びエポキシ基を有するグラフト共重合体に、該重合体の
過度の分子量上昇を伴わずに、(メタ)アクリル酸を付
加させることができ、かつ得られるエチレン性不飽和基
含有グラフト共重合体には着色もない。本発明によって
得られるエチレン性不飽和基含有グラフト共重合体は、
活性エネルギー線硬化型コーティング剤として好ましく
使用でき、その塗布基材としては、プラスチック、金
属、コンクリートおよび木材等が挙げられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J011 QA03 QA04 QA08 QA12 QA13 QA23 QA24 QA33 QA34 QA46 QB01 QB19 QB24 QB25 SA22 UA01 UA03 WA02 WA06 WA10 4J026 AA45 AA47 AA48 AC24 AC36 BA05 BA27 BA29 BA30 BB08 DA12 DB02 DB12 EA08 GA02 4J100 HA11 HA62 HC29 HC43 HC45 HC75 HE14 HG07 JA01 JA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ基を有する幹ポリマーおよび疎
    水性マクロモノマーに基づく枝ポリマーからなるグラフ
    ト共重合体とエチレン性不飽和基含有モノカルボン酸の
    反応によりエチレン性不飽和基含有グラフト共重合体を
    製造するに際して、反応溶媒の一部または全量がアルコ
    ールまたはケトンであることを特徴とするエチレン性不
    飽和基含有グラフト共重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法で得られるエチレン
    性不飽和基含有グラフト共重合体を含有してなる活性エ
    ネルギー線硬化型組成物。
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