JP2000312397A - スピーカ用ボイスコイルおよびスピーカ - Google Patents

スピーカ用ボイスコイルおよびスピーカ

Info

Publication number
JP2000312397A
JP2000312397A JP11119500A JP11950099A JP2000312397A JP 2000312397 A JP2000312397 A JP 2000312397A JP 11119500 A JP11119500 A JP 11119500A JP 11950099 A JP11950099 A JP 11950099A JP 2000312397 A JP2000312397 A JP 2000312397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice coil
speaker
wire
terminal
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11119500A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Sakamoto
良雄 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON ONKEN KK
Kenwood KK
Original Assignee
NIPPON ONKEN KK
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON ONKEN KK, Kenwood KK filed Critical NIPPON ONKEN KK
Priority to JP11119500A priority Critical patent/JP2000312397A/ja
Publication of JP2000312397A publication Critical patent/JP2000312397A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電ダンパを用いたスピーカの有する利点を
損なうことなく、さらなるコストダウンを果たし、より
安価で高性能な音質の良いスピーカを得ること。 【解決手段】 このスピーカ用ボイスコイル1は、ボイ
スコイルボビン13に巻かれるコイル線11の端末11
a,11bに折り返し部11dを形成している。また、
このスピーカは、ボイスコイル1のコイル線11と、コ
イル線11とスピーカ端子を電気的に接続する導電体2
2との配線を行う配線構造を有する。そして、ボイスコ
イル1は、ボイスコイルボビン13に巻かれるコイル線
11の端末11a,11bに折り返し部11dを形成
し、折り返し部11dと導電体22の端末とを接続して
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカ用ボイス
コイルおよびスピーカに関する。
【0002】
【従来の技術】出願人は、スピーカの配線工数を削減す
る目的で、導電ダンパと称するスピーカ用ダンパを先に
提案している(たとえば、特許第2671140号参
照)。この導電ダンパ2は、たとえば、図6から図8に
示されるように、ボイスコイルのコイル線11とフレー
ム3に取り付けられたスピーカ端子4とを電気的に接続
する導電体として、繊維に銅線箔を巻き付けてなる導電
線、つまり通称錦糸線と称される導電線を任意の本数で
平編状に編んだ導電線(以下、平編錦糸線と記す)22
を採用し、この平編錦糸線22をサスペンションを構成
する織布等からなる基布(ダンパ本体)に縫着し、この
縫着済みの基布をコルゲーション21が形成されるよう
に熱圧成型加工し、コルゲーション21に沿った状態で
導電体、すなわち平編錦糸線22を装着せしめてなるも
のである。
【0003】この導電ダンパは、従来のスピーカ構造に
おいてボイスコイルのコイル線とスピーカ端子を接続す
る導電体としてのリード線を、ダンパの表面から離して
たとえばその下方に垂らすようにフォーミングして配線
していた配線工数を削減することができる。導電ダンパ
は、出願人により既に大量に生産され、完全に実用化さ
れている。
【0004】このような導電ダンパ2を用いたスピーカ
のボイスコイルのコイル線11と導電体22との配線構
造について、図6から図8にて説明するが、ここでは、
現在最も多用されている口径6.5インチの車載用スピ
ーカを例にして説明する。従来の導電ダンパ2を用いた
スピーカのボイスコイル1の構造上の特徴は、ボイスコ
イルボビン13の外周部の所定個所に銅箔12a、12
bを設けている点にある。
【0005】すなわち、ボイスコイル1は、次のような
組み立て構造となっている。まず、導電ダンパ2の平編
錦糸線22の間隔に対応したボイスコイルボビン13の
外周部の2個所に、所定寸法(たとえば長方)の銅箔1
2a、12b(破線で示す)を貼り付ける。次いで、銅
箔12a、12bの表面に、ボイスコイル1を構成する
ボイスコイル線11の端末部、すなわち巻き始めの端末
11aと巻き終わりの端末11bを半田付けして接続配
線する。次いで、銅箔12a、12bの表面において半
田付け部15に対応する部分と導電ダンパ2の平編錦糸
線22の端末との接続部分とを残して、他を全部覆うよ
うに、所定厚さの絶縁紙14を貼着する。絶縁紙14に
は、上述のように、銅箔12a、12bの平編錦糸線2
2の端末との接続部分と、ボイスコイル線の端末11
a,11bとの半田付け部15とが露出するように、角
抜き部14aおよび半丸抜き部14bが形成されている
(図7の局部拡大図を参照)。
【0006】一方、図6から図8に示す導電ダンパ2の
製造方法は、たとえば出願人がすでに実用化した導電ダ
ンパ2の場合は、次の通りである。まず、一般市販品の
フェノール樹脂原液を溶剤であるメタノールにて希釈
し、比重を任意の数値に設定したフェノール樹脂溶液を
得る。次いで、この溶液に綿あるいは化学繊維等からな
る織布をデッピングしてフェノール樹脂を含浸あるいは
コーティングし、さらにメタノール溶剤を揮発させて樹
脂タック性を除いた後、所定の幅に切断してダンパ成型
用の基布(ダンパ本体)を作製する。
【0007】次いで、この基布に、導電体22として平
編錦糸線22を基布の中心線上、あるいは中心線に対し
て所定の間隔で2本平行にコーネックス等と称されてい
る縫着用の糸にて縫つける。次いで、平編錦糸線22を
縫着済みの基布を、その基布の中心線を基準にして、一
般的なダンパと同様に熱プレスによる成型加工を施して
コルゲーション21を一体成型する。次いで、不要な部
分をプレスにて切除するトリミング加工を施し、最終的
に、図7に示すように、平編錦糸線22をコルゲーショ
ン21に沿った状態で装着した導電ダンパ2となる。な
お、図6および図7では、4本の平編錦糸線22が示さ
れているが、このうち2本が、ボイスコイル1のコイル
線11とスピーカ端子4との接続に使用され、残りの2
本は、通常使用されず、導電ダンパ2の構造上上述の平
編錦糸線22に対向するバランサとして機能させてい
る。
【0008】上述の構造を有するボイスコイル1と導電
ダンパ2の装着は、ボイスコイルボビン13の外周部に
導電ダンパ2の内径部23を接着等の手段で接合するこ
とによって行われるが、ボイスコイル1のコイル線11
と、導電ダンパ2の内径部23に及んだ平編錦糸線22
の端末との配線構造は、以下のようになっている。
【0009】すなわち、銅箔12a,12bが、ボイス
コイル1への入力用電極となるので、ボイスコイル1を
導電ダンパ2の内径部23に挿入する際、内径部23に
及んだ平編錦糸線22の端末を合わせながら挿入する
と、絶縁紙14の角抜き部14aから露出している各々
の銅箔12a,12bの表面が、各々の平編錦糸線22
の端末に接触した状態で、導電ダンパ2が設置される。
【0010】次いで、図6に示すように、銅箔12a,
12bの表面と各平編錦糸線22の端末の接触部分を半
田付けして配線する。このため、図6の局部拡大図に示
すように、銅箔12a,12bに半田が盛り上がった部
分、すなわち半田付け部15が形成される。半田付けに
よる配線作業後に、ボイスコイルボビン13の外周部
(すなわち、絶縁紙14)と、導電ダンパ2の内径部2
3との接合部に接着剤16を塗布する。この接着剤16
により、ボイスコイルボビン13の外周部(絶縁紙1
4)とダンパ2の内径部23とを接着結合せしめ、なお
かつ半田付け部15を全面的に覆い、保護コーティング
した状態となっている。
【0011】なお、導電ダンパ2の内径部23とボイス
コイルボビン13の外周部(絶縁紙14)との接合部に
接着剤16を塗布した後、一般的にコーンと呼ばれてい
る振動板(図示しない)の内周部、通称ネックと称され
ている部分が挿入配置される。次いで、振動板のネック
部とボイスコイルボビン13の外周部(絶縁紙14)と
の接合部に同様に接着剤16を塗布し、振動板をボイス
コイル1に装着し、所定の工程を経てスピーカが完成す
る。
【0012】このようなボイスコイル1と導電ダンパ2
との配線構造を有するスピーカは、上述した従来のスピ
ーカ構造のように、振動板の振動時にリード線も共振し
て振動板にぶつかって異音を発生する、リード線のフォ
ーミングに熟練を要するためスピーカ製造時にフォーミ
ングがばらつくことがある等の問題が解消されるという
メリットがある。このようなメリットを有する上述のス
ピーカは、既に出願人によって大量生産され、特にスペ
ースファクタを重要視される車載用スピーカに多量に用
いられている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、導電ダンパ
2の有する上述のメリットが広く認識されるにしたが
い、導電ダンパ2を用いたスピーカのコストダウンがさ
らに強く要望され始めている。そこで、出願人は、導電
ダンパ2の利点を損なうことなくさらなるコストダウン
を行うために、部品コストを分析したところ、ボイスコ
イルボビン13に装着した銅箔12a、12bの装着分
のコストが、導電ダンパ2を使用しない、したがって銅
箔12a,12bを必要としない一般的なスピーカのボ
イスコイル構造より、部品単価が高コストであることは
否めないという分析結果となった。
【0014】しかしながら、上述のように、ボイスコイ
ルボビン13に銅箔12a、12bを装着し、かつ導電
ダンパ2の内径部23に及んだ平編錦糸線22の端末と
銅箔12a,12bとを接続してなる配線構造は、スピ
ーカ組立て時における平編錦糸線22とボイスコイルの
コイル線11の端末11a,11bとの配線作業の省力
化および半田付け部15の品質向上を目的としたもので
ある。しかも、このような配線構造を有するスピーカ
は、実際に大量生産され、上述の目的にも大いに寄与
し、特に、配線工数削減に充分実績があり、もし銅箔1
2a、12bを省く構造にするならば、省くことによる
コストメリット以上のメリットが得られなければならな
い。
【0015】そこで、本発明の目的は、上述の問題にか
んがみ、導電ダンパを用いたスピーカの有する利点を損
なうことなく、さらなるコストダウンを果たし、より安
価で高性能な音質の良いスピーカを得るためのスピーカ
用ボイスコイルおよびスピーカを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的にかんがみ
て、本発明のスピーカ用ボイスコイルは、ボイスコイル
ボビンに巻かれるコイル線の本体部分から軸方向に飛び
出したコイル線の端末の先端を折り返して折り返し部を
形成している。これにより、従来のスピーカ構造におい
てボイスコイルのコイル線と、該コイル線とスピーカ端
子を電気的に接続する導電体との接続配線のために装着
されていた銅箔が不要となる。したがって、ボイスコイ
ルの部品単価が下がり、コストダウンが可能となる。
【0017】また、他の発明では、上述の発明のスピー
カ用ボイスコイルに加え、端末は、ほぼ「U」字状にフ
ォーミングされている。これにより、導電体との接続配
線の品質が向上する。
【0018】また、他の発明では、上述の発明のスピー
カ用ボイスコイルに加え、端末は、ループ状にフォーミ
ングされている。このような構造としても、導電体との
接続配線の品質が向上する。
【0019】また、他の発明では、上述の各発明のスピ
ーカ用ボイスコイルに加え、端末は、その基部と先端部
がボイスコイルボビンに固定手段で固定され、中間部が
ボイスコイルボビンから離れる方向に折り曲げ自在の折
り返し部とされている。この構成のため、折り返し部を
導電体側に折り曲げて導電体と接触させることが可能と
なり、導電体との接続配線が安定し、品質が向上する。
【0020】また、他の発明では、上述の発明のスピー
カ用ボイスコイルに加え、固定手段は、ボイスコイルボ
ビンに貼り付けられる耐熱性絶縁紙となっている。これ
により、従来のスピーカ構造における耐熱性絶縁紙を固
定手段に利用することができ、部品点数や工数が増加し
ない。
【0021】また、本発明のスピーカは、ボイスコイル
のコイル線と、コイル線とスピーカ端子を電気的に接続
する導電体との配線を行う配線構造を有するスピーカで
あって、ボイスコイルは、ボイスコイルボビンに巻かれ
るコイル線の本体部分から軸方向に飛び出したコイル線
の端末の先端を折り返して形成される突状の折り返し部
と、導電体の端末とを接続している。これにより、従来
のスピーカ構造においてボイスコイルのコイル線と、該
コイル線とスピーカ端子を電気的に接続する導電体との
接続配線のために装着されていた銅箔が不要となる。し
たがって、ボイスコイルの部品単価が下がり、コストダ
ウンが可能となる。また、折り返し部を折り曲げ自在と
すると、コイル線と導電体の接続面積が増え、接続配線
が安定して品質および信頼性が一層向上し、音質が良く
なる。
【0022】また、他の発明では、上述の発明のスピー
カに加え、導電体は、織布あるいは不織布等からなる基
布に熱圧成型加工等を施して中心から放射状に連なるコ
ルゲーションを形成したスピーカ用ダンパに、コルゲー
ションに沿った状態で装着されている。これにより、導
電ダンパを用いたスピーカの有する利点を損なうことな
く、さらなるコストダウンが可能となる。
【発明の実施の形態】
【0023】以下,本発明に係るスピーカ用ボイスコイ
ルおよびスピーカの実施の形態について図1から図5を
参照しながら説明する。
【0024】図1(A)、(B)および(C)は、本発
明に係るスピーカ用ボイスコイルの組立過程を示す斜視
図および局部拡大図、図2は、本発明に係るスピーカの
配線構造を説明するための分解斜視図および局部拡大
図、図3は、本発明に係るスピーカの配線構造を説明す
るための斜視図と局部拡大図、図4は、本発明に係るス
ピーカの配線構造を説明するための配線後のボイスコイ
ルと導電ダンパの平面図および局部拡大図、図5は、本
発明に係るボイスコイルの正面図である。
【0025】本発明に係るスピーカに用いられているボ
イスコイルの製造方法および基本構造は、従来一般のス
ピーカに用いられるボイスコイルと何ら変わることの無
いものである。
【0026】本発明に係るスピーカのボイスコイル構造
と従来のボイスコイル構造との際立つ相違点は、ボイス
コイル1のコイル線11の端末11a,11bの処理形
状にある。
【0027】また、本発明に係るスピーカの配線構造
は、要約すると、まず、部品単価を引き下げる目的で、
ボイスコイルボビン13に従来装着していた銅箔12
a,12b(図7参照)を省き、それにより発生する配
線作業の工数増加を克服する工夫を行っている。この工
夫は、まず、ボイスコイル線11の端末11a,11b
を折り返してたとえば概ね「U」字状にフォーミング
し、その中間部分を折り返し部、すなわち「U」字状部
11dとし、端末の基部と先端の2箇所を固定手段とし
ての耐熱性絶縁紙14でボイスコイルボビン13に固定
したボイスコイル1を作成する。次いで、突状の「U」
字状部11dと導電ダンパ2の内径部23に及んだ平編
錦糸線22の端末とを半田付け部15にて接続配線して
いる。
【0028】次に、まず本発明に係るスピーカのボイス
コイル1の作製方法および構造を詳細に説明する。ここ
では、上述の従来技術の説明と同様に、現在最も多用さ
れている口径6.5インチの車載用スピーカを例にして
説明する。
【0029】ボイスコイル1の作製方法は、まず、コイ
ル巻線機に外径φ25.4mmの巻治具を装着し、次い
で、この巻治具に厚さ0.1mmで幅23.8mm、長
さ80.7mmの短冊状で且つ片側表面に接着剤層を設
けたボビン材を装着する。次いで、装着したボビン材の
下端末に、導体径0.19mmのコイル線をメタノール
再活性させつつ整列巻きにて巻幅約7.3mmで2層に
巻き付ける。次いで、コイル線の端末を所定の長さ(た
とえば、約30mm)が残るように切断し、巻治具を巻
線機より外す。
【0030】このようにして作成されたボイスコイル1
は、図1に示すように、巻治具に装着されたコイル線1
1およびボビン材(ボイスコイルボビン13となる)付
きのものが得られる。なお、図1では、ボイスコイル1
の構造を明快にするため、巻治具は図示していない。ボ
イスコイル1は、コイル線11の巻き始めの端末11a
および巻き終わりの端末11bのそれぞれの付け根部
(以下、付け根部11nと記す)より先端に向かって約
30mmの長さの自由にフラフラ動く部分(以下、端末
自由部と記す)が発生する。
【0031】巻治具に装着したまま、各々の付け根部1
1nを所定間隔(約16〜17mm)に整えた後、コイ
ル線11の被覆絶縁材を端末自由部において各々の付け
根部11nより約3mm〜4mm程残して剥離し、次い
で、被覆絶縁材剥離部分に半田コーティング処理を施
す。その結果、図1(A)における局部拡大図に示すよ
うに、コイル線11の端末自由部は、先端から付け根部
11nに向かって所定長さ(約25mm)の半田コーテ
ィング部11cを有する状態となる。
【0032】次いで、図1(B)に示すように、コイル
線11の端末自由部を、折り返して所定の形状にフォー
ミングしながらボイスコイルボビン13の表面に這わせ
る。
【0033】ボビン13に這わせるコイル線11の端末
11a、11bの所定形状は、図1(B)の局部拡大図
に示すように、全体がU字状とされている。具体的に
は、各々の付け根部11nよりコイル線11の本体部分
の巻き付け方向に対して垂直に6.4mm立ち上げる。
さらに高さ約1.4mm〜2mm、幅約5〜6mmで、
コイル線11側から見ると逆の「U」字状になるように
折り返してフォーミングし、折り返し部として「U」字
状部11dを形成する。さらにコイル線11側に向かっ
た端末部を折り返し部、すなわち「U」字状部11dよ
り適当な位置(たとえば、「U」字状部分から下方に約
4mmの位置)にて切断して形成される。
【0034】次いで、図1(C)に示すように、厚さ
0.05mmの耐熱性絶縁紙14で、ボイスコイルボビ
ン13に、フォーミングしたコイル線11の端末自由部
を挟み込んで貼り付け固定する。すなわち、付け根部1
1nから所定の範囲の基部と、「U」字状部11dから
先の先端部を固定する。
【0035】また、耐熱性絶縁紙14は、幅6.3m
m、長さ70mmの短冊状で、図1(C)に示すよう
に、長さ方向の一方の辺をコイル線11の上端部に沿わ
せてボイスコイルボビン13に貼り付ける。したがっ
て、コイル線11の端末自由部は、付け根部11nから
垂直立ち上げ部(=基部)と、「U」字状部11dより
コイル線11側に下方に向かった先端部とが、耐熱性絶
縁紙14で覆われてボイスコイルボビン13に固定され
ると共に、「U」字状部11dが、ボイスコイルボビン
13の表面に露出した状態となる。なお、耐熱性絶縁紙
14の貼付けは、従来一般的に行われているもので、ボ
イスコイルボビン13に設けた接着層の表面をメタノー
ル再活性させ接着する手法により行われる。
【0036】次いで、ボイスコイルボビン13とコイル
11線との接着強度を安定させ、かつ所定強度を得るた
め、ボイスコイル1を巻治具に装着したまま、180℃
雰囲気のオーブン内に投入して30分間の加熱処理を施
す。これにより、コイル線11にコーティングされてい
る接着層を完全硬化せしめ、コイル線11同士の接着、
並びにコイル線11とボイスコイルボビン13との接着
を強固なものとする。加熱処理後、ボイスコイルボビン
13を巻治具から抜き取ると、ボイスコイル1として完
成し、直流抵抗約3.4Ωのスピーカ用ボイスコイルが
得られる。
【0037】上述の工程までに用いられた本発明のボイ
スコイル1の製造工数を分析し、図6から図8に示す従
来の銅箔12a,12bを用いたボイスコイル(以下、
同箔付きボイスコイル1と記す)の製造工数との比較検
討を行った。その結果、ほとんど差が無いか、あるいは
本発明におけるボイスコイル1の製造工数の方がより少
ない工数で済む結果が得られた。この結果の要因を簡単
に記すと、コイル巻き、および耐熱性絶縁紙14の貼り
付け等の工数は、当然の如く変わらず、変わった部分は
銅箔12a,12b回りである。
【0038】すなわち、従来の銅箔付きボイスコイル1
の銅箔12a,12bにボイスコイル線11の巻き始め
の端末11aおよび巻き終わりの端末11bを半田付け
するのに要する工数が、本発明の「U」字状部11dの
フォーミングに要する工数と同じか、もしくは上回るた
めである。つまり、比較的手間が掛かり、工数が多いと
推測されていた「U」字状部11dのフォーミング工数
が、銅箔付きボイスコイル1における銅箔12a,12
bとコイル線11の端末11a,11bとの半田付け工
数と大差ないためである。したがって、本発明のボイス
コイル1のボイスコイル単品としての単価は、図6から
図8に示す従来のボイスコイル1より銅箔12a,12
bの使用分だけ確実にコストダウンが可能であることが
判明した。
【0039】次に、本発明に係るスピーカの配線構造に
ついて詳細に説明する。
【0040】上述の工程で作成されたボイスコイル1に
導電ダンパ2を装着するが、この実施の形態では、図2
に示すような組立て用治具30を用いて装着する。この
組み立て用治具30は、導電ダンパ2の外径に合わせた
直径を有する大径円筒部30aと、この大径円筒部30
aの中心に導電ダンパ2の内径部23より若干大きい直
径と所定の深さを有する穴30bと、穴30bの底部か
らほぼボイスコイル1の直径に一致する外径を有して次
第に若干先細になるようにほぼボイスコイル1の高さと
同じ高さに突出形成された小径円柱部30cとからな
る。
【0041】ボイスコイル1に導電ダンパ2を装着する
装着方法は、まず、図2に示すように、導電ダンパ2の
内径部23を組立て用治具30の小径円筒部30cに嵌
め込んで、大径円筒部30aの上面に導電ダンパ2を設
置する。次いで、ボイスコイル1を組立て用治具30の
小径円柱部30cに嵌め込んで、導電ダンパ2の内径部
23に挿入する。この挿入時、コイル線11の「U」字
部11dを導電ダンパ2に装着してある平編錦糸線22
のダンパ内径部23に及んだ端末の位置に合わせて挿入
する。また、挿入されたボイスコイル1の下端は、組立
て用治具30の小径円柱部30cの下端にしっかり嵌合
して固定される。
【0042】ボイスコイル1の挿入完了状態を説明する
と、ボイスコイルボビン13の外周に貼り付けた耐熱性
絶縁紙14の上端部が導電ダンパ2の内径部23の裏面
側とほぼ合致し、コイル線11の端末11a,11bの
「U」字状部11dの一部が、導電ダンパ2の内径部2
3に及んだ平編錦糸線22の端末と接触する。この接触
部分を直ちに半田付けしても構わないが、この実施の形
態では、さらにコイル線11の端末11a,11bの
「U」字状部11dを平編錦糸線22側に所定角度折り
曲げ、平編錦糸線22の端末と「U」字状部11dとの
接触面積を可能な限り増やした状態にして半田付けし、
半田付け部15の品質および信頼性をより一層向上させ
た配線構造としている。
【0043】この実施の形態の場合、「U」字状部11
dを平編錦糸線22側に折り曲げ、平網錦糸線22の端
末と「U」字状部11dとの接触面積を増やすための手
法として、図2に示すように、ボイスコイル1の挿入前
に「U」字状部11dをボイスコイルボビン13の外側
延出方向に所定角度だけ曲げておいてから、ボイスコイ
ル1を組立て用治具30の小径円柱部30cに嵌め込ん
で導電ダンパ2の内径部23に挿入する。挿入後の
「U」字状部11dは、平編錦糸線22の端末に接触
し、かつ平編錦糸線22の端末になじんだ形状となるの
で、接触部分を速やかに半田付けして半田付け部15と
し、配線作業を完了する。
【0044】次いで、以上の工程による配線構造のボイ
スコイル1におけるコイル線端末11a、11bの
「U」字状部11dと平編錦糸線22端末との半田付け
工数を分析し、従来の銅箔付きボイスコイル1における
銅箔12a,12bと平編錦糸線22の端末との半田付
け工数とを比較検討を行った。その結果、「U」字状部
11dを平編錦糸線22側に折り曲げる工数を付加した
場合においても、従来の銅箔付きボイスコイル1の銅箔
12a,12bと平編錦糸線22の端末の半田付け工数
と比べてほとんど差が無い工数で済む結果が得られた。
【0045】上述の比較結果の要因を簡単に記すと、半
田付け時の熱容量の差であることが判明した。すなわ
ち、コイル線11の端末11a,11bの「U」字状部
11dと平編錦糸線22の端末との半田付けにおける熱
容量が、従来の銅箔12a,12bの電極と平編錦糸線
22の端末との半田付けにおける熱容量に比べて遥かに
少く、半田付け作業において半田鏝を半田付け部15に
当てる加熱時間が大幅に短くて済むため、トータルの半
田付け工数の削減が可能となり、この削減分が「U」字
状部11dの折り曲げ工数分を吸収する結果となった。
【0046】半田付けによるコイル線11の端末11
a,11bの「U」字状部11dと平編錦糸線22の端
末との配線作業が完了後、コイル線11と平編錦糸線2
2の導通チェックを行い、図3に示すように、導電ダン
パ2の内径部23分の全周に接着剤16を所定量だけ紐
状でかつ均一に塗布するが、従来例と同様に、半田付け
部15も塗布した接着剤16で同時に覆い、半田付け部
15の保護を兼ねる配線構造となっている。なお、ここ
で用いる接着剤16は、スピーカ生産において多量に用
いられている二液混合タイプのアクリル系の接着剤16
であり、その塗布量は0.25gである。
【0047】接着剤16の塗布後、室温(たとえば、2
0℃)で所定時間(たとえば、5分)放置すると、塗布
した接着剤16が硬化して必要強度に達することによ
り、ボイスコイル1と導電ダンパ2が強固に接着され
る。この状態でボイスコイル1を組み立て治具30から
抜き取ると、導電ダンパ2がボイスコイルボビンの所定
位置に装着され、かつコイル線11の端末11a,11
bと平編錦糸線22とが配線済みのもの(以下、コイル
付きダンパと記す)が得られる。この実施の形態の場
合、コイル付きダンパをスピーカの磁気回路(図示しな
い)に設置し、さらに振動板等を装着する所定の工程を
経てスピーカとして完成させたところ、従来の銅箔付き
ボイスコイル1および導電ダンパ2を用いたスピーカと
性能面で遜色の無いスピーカを得ることが出来た。な
お、銅箔が付加されないことで、ボイスコイル1の重量
が減少し、応答性の良いボイスコイル1となる。
【0048】以上のように、本発明の実施の形態につい
て説明したが,本発明はこれに限らず、種々の変形,応
用が可能である。
【0049】たとえば、上述の実施の形態では、組み立
て治具30を用いてコイル付きダンパを作製してからス
ピーカ本体に組み立てる、一般的に「先組み」と呼ばれ
る方法を用いている。この方法は、スピーカ製造におい
て代表的な方法の一つである。これに代わる他の方法と
して、ボイスコイル1をスぺーサ等と称される治具(図
示しない)に挿入し、次いで、治具付きボイスコイル1
をスピーカ磁気回路(フレーム)に設置し、ダンパ(導
電ダンパ2)、振動板等を装着する製造方法も広く用い
られている。当然のことながら、本発明のボイスコイル
1は、このような他の作製方法で組み立てても何ら支障
は無い。
【0050】また、ボイスコイル1のコイル線11の端
末11a,11bは、全体形状としてU字状の他に、V
字状やループ状としても良い。また、折り返し部は、こ
の実施の形態では「U」字状部11dとしているが、同
様に「V」字状やループ状に形成しても良い。また、端
末11a,11bは、コイル線が巻かれる本体部分から
軸方向に垂直に飛び出しているが、垂直ではなく、45
度や他の角度をもって飛び出させるようにしても良い。
さらに、固定手段として、耐熱性絶縁紙を使用している
が、他の固定手段を採用したり、固定せず端末自由部の
ままとしても良い。
【0051】
【発明の効果】本発明のスピーカ用ボイスコイルによれ
ば、従来のスピーカにおける接続配線用の銅箔を省くこ
とができ、ボイスコイルの部品単価が下がりコストダウ
ンが可能となる。
【0052】また、本発明のスピーカによれば、銅箔を
省くことにより発生する配線作業の工数増加は殆ど無
い。さらに、導電ダンパを用いた本発明のスピーカは、
接続配線の品質維持向上も可能となり、さらなるコスト
ダウンと音質改善が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピーカ用ボイスコイルの組立過
程を示す斜視図および局部拡大図である。(A)は、コ
イル線の端末をU字状に処理する前の状態を示し、
(B)は、U字状に処理した後の状態を示し、(C)
は、耐熱性絶縁紙で端末の基部と先端部とを覆うと共に
端末を固定した状態を示している。
【図2】本発明に係るスピーカの配線構造を説明する図
で、ボイスコイルと導電ダンパの装着前の状態を示す分
解斜視図および局部拡大図である。
【図3】本発明に係るスピーカの配線構造を説明する図
で、ボイスコイルと導電ダンパの装着および配線後の状
態を示す分解斜視図および局部拡大図である。
【図4】本発明に係るスピーカの配線構造を説明する図
で、ボイスコイルと導電ダンパの装着および配線後の状
態を示す平面図および局部拡大図である。
【図5】図1のスピーカ用ボイスコイルのボイスコイル
ボビンに耐熱性絶縁紙を貼付した状態でコイル線の端末
の折り返し部を折り曲げる前の状態を示す正面図であ
る。
【図6】従来のスピーカの構造を示す図で、銅箔付ボイ
スコイルおよび導電ダンパがスピーカフレーム(磁気回
路付き)上に装着された状態を示す斜視図および局部拡
大図である。
【図7】図6の従来のスピーカに使用されている銅箔付
ボイスコイルを斜視図と局部拡大図、および、導電ダン
パの斜視図である。
【図8】図6の従来のスピーカに使用されている銅箔付
ボイスコイルの正面図である。
【符号の説明】
1 ボイスコイル 2 導電ダンパ(スピーカ用ダンパ) 11 コイル線 11d 「U」字状部(折り返し部,ループ部) 13 ボイスコイルボビン 14 耐熱性絶縁紙(固定手段) 22 導電体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイスコイルボビンに巻かれるコイル線
    の本体部分から軸方向に飛び出したコイル線の端末の先
    端を折り返して折り返し部を形成したことを特徴とする
    スピーカ用ボイスコイル。
  2. 【請求項2】 前記端末は、ほぼ「U」字状にフォーミ
    ングされていることを特徴とする請求項1記載のスピー
    カ用ボイスコイル。
  3. 【請求項3】 前記端末は、ループ状にフォーミングさ
    れていることを特徴とする請求項1記載のスピーカ用ボ
    イスコイル。
  4. 【請求項4】 前記端末は、その基部と先端部が前記ボ
    イスコイルボビンに固定手段で固定され、中間部がボイ
    スコイルボビンから離れる方向に折り曲げ自在の折り返
    し部とされたことを特徴とする請求項1から3のいずれ
    か1項に記載のスピーカ用ボイスコイル。
  5. 【請求項5】 前記固定手段は、前記ボイスコイルボビ
    ンに貼り付けられる耐熱性絶縁紙であることを特徴とす
    る請求項4記載のスピーカ用ボイスコイル。
  6. 【請求項6】 ボイスコイルのコイル線と、上記コイル
    線とスピーカ端子を電気的に接続する導電体との配線を
    行う配線構造を有するスピーカであって、上記ボイスコ
    イルは、ボイスコイルボビンに巻かれるコイル線の本体
    部分から軸方向に飛び出したコイル線の端末の先端を折
    り返して形成される突状の折り返し部と、上記導電体の
    端末とを接続してなることを特徴とするスピーカ。
  7. 【請求項7】 前記導電体は、織布あるいは不織布等か
    らなる基布に熱圧成型加工等を施して中心から放射状に
    連なるコルゲーションを形成したスピーカ用ダンパに、
    上記コルゲーションに沿った状態で装着されていること
    を特徴とする請求項6記載のスピーカ。
JP11119500A 1999-04-27 1999-04-27 スピーカ用ボイスコイルおよびスピーカ Withdrawn JP2000312397A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11119500A JP2000312397A (ja) 1999-04-27 1999-04-27 スピーカ用ボイスコイルおよびスピーカ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11119500A JP2000312397A (ja) 1999-04-27 1999-04-27 スピーカ用ボイスコイルおよびスピーカ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000312397A true JP2000312397A (ja) 2000-11-07

Family

ID=14762813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11119500A Withdrawn JP2000312397A (ja) 1999-04-27 1999-04-27 スピーカ用ボイスコイルおよびスピーカ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000312397A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7502487B2 (en) 2004-03-19 2009-03-10 Pioneer Corporation Speaker device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7502487B2 (en) 2004-03-19 2009-03-10 Pioneer Corporation Speaker device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1715720A1 (en) Vibration system part for speaker device and manufacturing method thereof
US20040197006A1 (en) Voice coil of speaker
JP3331908B2 (ja) スピーカ用サスペンション装置の製造方法及びスピーカ用サスペンション製造用金型
JP2002218593A (ja) スピーカ用ダンパーおよびその製造方法
JP2000312397A (ja) スピーカ用ボイスコイルおよびスピーカ
JPH0715796A (ja) スピーカ
JPH06209497A (ja) スピーカ
JPH0510478Y2 (ja)
JP3438015B2 (ja) スピーカの導電ダンパ
JPH11219822A (ja) トロイダルコイル
JPH10341491A (ja) コアキシャルスピーカ
JPH055754Y2 (ja)
JP3309682B2 (ja) 圧電発音体
JPS6320234Y2 (ja)
JPH0633758Y2 (ja) ド−ム型スピ−カの配線構造
JPS6127152Y2 (ja)
JPH0448078Y2 (ja)
JP2549659Y2 (ja) ダンパー上の導電部への配線構造
JPH09322292A (ja) スピーカ及びその製造方法
JPH0413910Y2 (ja)
JPH0698393A (ja) スピーカの製造方法
JPH0735516Y2 (ja) ド−ム型スピ−カの配線構造
JPH11298994A (ja) スピーカの配線構造
JP3290107B2 (ja) 導電ダンパー
JPS626795Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060704