JP2000313678A - 無機発泡成形体、建築用外壁材及びその製造方法 - Google Patents

無機発泡成形体、建築用外壁材及びその製造方法

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JP2000313678A
JP2000313678A JP2000047829A JP2000047829A JP2000313678A JP 2000313678 A JP2000313678 A JP 2000313678A JP 2000047829 A JP2000047829 A JP 2000047829A JP 2000047829 A JP2000047829 A JP 2000047829A JP 2000313678 A JP2000313678 A JP 2000313678A
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slurry
inorganic
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molded article
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Katsuzo Nitta
勝三 新田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐凍結融解性に優れた無機発泡成形体及びそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 SiO2及びAl23系無機質粉体の1
00重量部に対して、0.2重量部〜450重量部の範
囲のアルカリ金属珪酸塩と、10〜1500重量部の範
囲の水と、0.1重量部〜10重量部の範囲の脂肪酸金
属塩を含む発泡体用組成物を発泡させた無機発泡成形体
であって、該無機発泡成形体の比重が0.5よりも大き
く1.5以下の範囲にあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高耐久性外壁材
として用いられる無機発泡成形体及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルカリの存在下で熱により硬化
する発泡体用組成物については、幾つか提案されてき
た。例えば、特開平5−85857号公報には、アルカ
リ金属珪酸塩水溶液とメタカオリン、コランダムあるい
はムライトの製造時に発生する集塵装置の灰、フライア
ッシュ等の無機固体成分、充填剤、粉粒状の金属石鹸及
び発泡剤からなる発泡体用組成物が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この発
泡体用組成物により得られた無機発泡成形体は、気泡同
士が連結し、吸水率が非常に高くなるため、耐凍結融解
性が低く、寒冷地の住宅用外壁材として使用することが
困難であった。
【0004】そこで、この発明は、耐凍結融解性に優れ
た無機発泡成形体及びその製造方法を提供することを目
的とし、併せて無機発泡成形体の寒冷地などでも実用的
に使用できる建築用外壁材などへの展開の拡大を図るも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、SiO2及びAl23
無機質粉体の100重量部に対して、0.2重量部〜4
50重量部の範囲のアルカリ金属珪酸塩と、10〜15
00重量部の範囲の水と、0.1重量部〜10重量部の
範囲の脂肪酸金属塩を含む発泡体用組成物を発泡させた
無機発泡成形体であって、該無機発泡成形体の比重が
0.5よりも大きく1.5以下の範囲にあることを特徴
とする無機発泡成形体である。
【0006】このように構成された無機発泡成形体は、
原料組成が限定され、かつ、無機発泡成形体の比重が特
定範囲にあるので、耐凍結融解性に優れた無機発泡成形
体が得られる。
【0007】このSiO2及びAl23系無機質粉体と
しては、SiO2を10重量%〜90重量%の範囲で、
Al23を90重量%〜10重量%の範囲で含有する平
均粒径が20μmよりも小さい無機質粉体が好ましく、
例えば、このSiO2及びAl23系無機質粉体として
は、(a)粒径が20μm以下の粉体80重量%以上を
含有するフライアッシュ、(b)400°C〜1000
°Cの範囲の温度で焼成された粒径が20μm以下の粉
体80重量%以上含有するフライアッシュ、(c)フラ
イアッシュ又は粘土を溶融し、気体中で噴霧することに
よって得られた無機質粉体、(d)粘土に0.1kwh
/kg〜30kwh/kg程度の機械的エネルギーを作
用させることにより得られた無機質粉体、(e)(d)
の無機質粉体を更に100°C〜750°Cで加熱する
ことにより得られた無機質粉体、(f)メタカオリンよ
りなる群より選ばれる1種以上の無機質粉体が例示され
る。
【0008】請求項4に記載の発明は、SiO2及びA
23系無機質粉体の100重量部に対して、0.2重
量部〜450重量部の範囲のアルカリ金属珪酸塩と、1
0〜1500重量部の範囲の水と、0.1重量部〜10
重量部の範囲の脂肪酸金属塩を含む発泡体用組成物から
目標とする無機発泡成形体の比重に相当する比重を有す
るスラリーを調整し、得られたスラリーを型枠に注型
し、次いで硬化させることを特徴とする請求項1に記載
の無機発泡成形体の製造方法である。
【0009】このように構成することにより、耐凍結融
解性に優れた請求項1に記載の無機発泡成形体が製造で
きる。
【0010】請求項5に記載の発明は、SiO2及びA
23系無機質粉体の100重量部に対して、0.2重
量部〜450重量部の範囲のアルカリ金属珪酸塩と、1
0〜1500重量部の範囲の水と、0.1重量部〜10
重量部の範囲の脂肪酸金属塩を含む発泡体用組成物から
スラリーを調整し、得られたスラリーを型枠に注型し、
次いで硬化させて無機発泡成形体を製造する方法におい
て、前記型枠として平板状の型枠を使用し、前記発泡体
用組成物は目標とする無機発泡成形体の比重に略相当す
る比重を有するスラリーを調整し、該スラリーは前記平
板状型枠の容積に対して80%以上の容積を占めるよう
に注型し、型枠ごと加熱して前記スラリーを発泡させつ
つ硬化させ、得られた成形体を型枠から脱型し、乾燥を
行うことを特徴とする無機発泡体の製造方法である。
【0011】このように構成することにより、大型の無
機発泡成形体を製造した際にも、成形品の反りを抑えて
製造することができる。
【0012】請求項6に記載の発明は、前記スラリーの
比重は、0.5〜2の範囲にあることを特徴とする請求
項4又は5に記載の無機発泡成形体の製造方法である。
【0013】このようにスラリー比重を0.5〜2の範
囲に設定することにより容易に請求項1又は反りのない
無機発泡成形体を得ることができる。
【0014】請求項7に記載の発明は、前記スラリーの
比重は、スラリーの練り上がり温度を制御することによ
り調整することを特徴とする請求項4又は5に記載の無
機発泡成形体の製造方法である。
【0015】通常、スラリーの比重は、用いられる発泡
体用組成物の組成割合により左右されるが、このよう
に、スラリーの練り上がり温度を調整することにより、
スラリーの比重を制御すると、発泡体用組成物の組成を
特定の組成に限定した際にも、目標とするスラリー比重
を得ることができる。
【0016】請求項8に記載の発明は、前記スラリーの
練り上がり温度の制御は、スラリーを調整する混合機と
して温水ジャケット付きの混合機を選択し、該温水ジャ
ケットを循環する水の温度を調整することにより制御す
ることを特徴とする請求項7に記載の無機発泡成形体の
製造方法である。
【0017】このように構成すれば、温水ジャケットを
備えた混合機のような簡単な装置により、効率よくスラ
リーの練り上がり温度を制御することができる。
【0018】請求項9に記載の発明は、前記スラリーの
練り上がり温度は、10℃〜50℃の範囲にあることを
特徴とする請求項4又は5に記載の無機発泡成形体の製
造方法である。
【0019】このような温度範囲にスラリー温度を制御
することにより、請求項4又は5により特定された組成
において、目標とするスラリーの比重を得ることができ
る。
【0020】請求項10に記載の発明は、前記アルカリ
金属珪酸塩は、必須成分とされる水に溶解された水溶液
で添加され、かつ、その水溶液の濃度は1重量%以上で
あることを特徴とする請求項4又は5に記載の無機発泡
成形体の製造方法である。
【0021】このように、アルカリ金属珪酸塩を特定濃
度の水溶液として添加することにより、無機質粉体とア
ルカリ金属珪酸塩との反応性を向上させることができ
る。
【0022】以上により得られた無機発泡成形体は、耐
凍結融解性に優れているので、寒冷地などでも実用的に
使用できる建築用外壁材などへ利用することにより、そ
の用途展開の拡大を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1を
説明する。
【0024】本発明において用いられるSiO2及びA
23系無機質粉体(以下単に、無機質粉体(A)とい
うことがある。)としては、SiO2を10重量%〜9
0重量%の範囲で、Al23を90重量%〜10重量%
の範囲で含有し、平均粒径が20μm以下、特に5μm
以下のものが好適に使用される。小割合、例えば10重
量%程度以下の不純物を含んでいてもよい。
【0025】このような無機質粉体(A)としては、例
えば、(a)粒径が20μm以下の粉体80重量%以上
を含有するフライアッシュ、(b)400°C〜100
0°Cの範囲の温度で焼成された粒径が20μm以下の
粉体80重量%以上含有するフライアッシュ、(c)フ
ライアッシュ又は粘土を溶融し、気体中で噴霧すること
によって得られた無機質粉体、(d)粘土に0.1kw
h/kg〜30kwh/kg程度の機械的エネルギーを
作用させることにより得られた無機質粉体、(e)
(d)の無機質粉体を更に100°C〜750°Cで加
熱することにより得られた無機質粉体、(f)メタカオ
リンよりなる群より選ばれる1種以上の無機質粉体等が
例示される。組成と粒度(平均粒径)が適当であればこ
れらに限定されない。
【0026】本発明において用いられるアルカリ金属珪
酸塩(B)とは、一般式M2 O・nSiO2 (ここでM
はLi、K、Naから選択される1種又は2種以上であ
り、nは正数を示す。)で表され、好ましいnの値は
0.1〜8の範囲であり、さらに好ましくは0.5〜
3、特に好ましくは0.5〜2.5の範囲である。nの
値が0.1より小さいと得られた無機発泡成形体の機械
的強度が低く、一方、nが8を越えて大きくなると、ア
ルカリ金属珪酸塩水溶液がゲル化を起こしやすく、粘度
が急激に上昇するため、無機質粉体(A)との混合が困
難になる恐れがある。
【0027】アルカリ金属珪酸塩(B)は、本発明の製
造方法において必須とされる水(C)に溶解された水溶
液で添加されるのが好ましい。ここで、この水溶液濃度
は特には限定されないが、薄くなると無機質粉体(A)
との反応性が低下し、一方、濃くなると固形分が生じや
すくなるので、1重量%以上であることが必要であり、
1重量%〜70重量%の範囲が好ましく用いられる。
【0028】ここで、アルカリ金属珪酸塩(B)の水溶
液を得る方法は、アルカリ金属珪酸塩(B)をそのまま
水に溶解してもよいが、アルカリ金属水酸化物水溶液に
珪砂、珪石粉などのSiO2 成分をnが所定値となるよ
うに溶解してもよい。
【0029】本発明の製造方法において、水の添加量
は、無機質粉体(A)100重量部に対して、10〜1
500重量部であることが必要であり、10〜1000
重量部が好ましく、10〜500重量部が更に好まし
い。添加量が10重量部を下回ると、無機質粉体(A)
と混合することが困難となり、一方、1000重量部を
超えると、得られた無機発泡成形体の機械的強度が低下
する。
【0030】このようなアルカリ金属珪酸塩(B)は、
無機質粉体(A)100重量部に対して0.2重量部〜
450重量部の範囲で配合されることが必要であり、好
ましい配合量は無機質粉体(A)100重量部に対し
て、10重量部〜350重量部の範囲、さらに好ましく
は20重量部〜250重量部の範囲である。
【0031】アルカリ金属珪酸塩(B)の配合量が0.
2重量部未満の場合には、反応に必要なアルカリ量が少
なすぎるため、硬化が十分に進行されず、一方、この配
合量が450部を超える場合には、硬化剤が多量となる
ため、得られる無機発泡成形体の耐水性が低下する。
【0032】本発明において用いられる脂肪酸金属塩
(D)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カル
シウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アル
ミニウム、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸亜鉛
等が挙げられる。
【0033】このような脂肪酸金属塩(D)は、無機質
粉体(A)100重量部に対して0.1重量部〜10重
量部の範囲で配合されることが必要であり、好ましい配
合量は無機質粉体(A)100重量部に対して、0.5
重量部〜10重量部の範囲、さらに好ましくは0.5重
量部〜5重量部の範囲である。
【0034】脂肪酸金属塩(D)の配合量が0.1重量
部未満の場合には、気泡の巻き込み量が少なく、得られ
る無機発泡成形体の比重が大きくなり、一方、この配合
量が10部を超える場合には、気泡同士が連結し、吸水
率が高くなり、得られた無機発泡成形体の耐久性に問題
を生じる。
【0035】本発明においては、必要に応じて発泡剤
(E)、無機質充填材(F)、補強繊維(G)、有機質
発泡体又は無機発泡体(H)をさらに添加するようにし
てもよい。
【0036】このような発泡剤(E)としては、過酸化
水素、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過ほう酸ナ
トリウム等の過酸化物やMg、Ca、Cr、Mn、F
e、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Ga、Sn、S
i、フェロシリコン等の金属粉末が例示される。価格、
安全性、入手の容易さ、混合のし易さを考慮すると、こ
れらの発泡剤(E)の中で、Si粉末、フェロシリコン
粉末及びアルミニウム粉末が好ましい。
【0037】このような発泡剤(E)は、無機質粉体
(A)100重量部に対して0.15重量部以下の範囲
で用いられ、目標とする無機発泡成形体の密度(比重)
によって決定される。この配合量が0.15重量部を超
える場合には、発泡ガスが過剰となり破泡し、吸水率が
高くなり耐久性に問題を生じる。
【0038】過酸化水素を発泡剤(E)として用いると
きは、水溶液として用いるのが好ましい。発泡剤(E)
として使用できる過酸化水素水溶液の濃度は、0.5重
量%〜35重量%の範囲、好ましくは1重量%〜25重
量%の範囲、更に好ましくは5重量%〜15重量%の範
囲である。濃度が35重量%を越えて濃くなると、発泡
が早く進行されるため、安定に発泡できなくなり、場合
によっては危険を伴う。また、濃度が0.5重量%未満
であると、過酸化水素量に対しての水の量が多くなりす
ぎて、粘度が低下し、発泡が安定しなくなる場合があ
る。
【0039】金属粉末を発泡剤(E)として用いる場合
は、その平均粒径が1〜200μmの範囲にあることが
好ましい。平均粒径が200μmを超えると反応性が低
下し、1μmを下回ると分散性が低下するとともに、反
応性が高くなり、発泡が速くなりすぎる恐れがある。
【0040】無機質充填材(F)は、硬化時の収縮低
減、スラリーの流動性向上、セルの緻密化、気泡の安定
化などを図ることができ、例えば、珪砂、珪石粉、スラ
グ、マイカ、タルク、ワラストナイト、炭酸カルシウ
ム、ゼオライト、活性炭、アルミナゲルなどの多孔質粉
体などが挙げられる。
【0041】また、無機質充填材(F)は、平均粒径
0.01μm以上1mm以下のものが好ましい。平均粒
径が1mmを超えると、発泡が安定しなくなり、一方、
0.01μmを下回ると、吸着水量の増加によって、発
泡体用組成物の粘度が上昇して作業性が悪くなることが
ある。
【0042】この無機質充填剤の配合量は、無機質粉体
(A)100重量部に対して700重量部以下であるこ
とが好ましく、更に好ましくは10重量部〜500重量
部の範囲で配合される。配合量が700重量部を超える
と無機発泡成形体の機械的強度が低下する場合がある。
【0043】補強繊維(G)の配合により、無機発泡成
形体の機械的強度を向上させたり、また、クラックの発
生防止を図ることができる。このような補強繊維(G)
としては、例えば、ビニロン、ポリプロピレン、アラミ
ド、アクリル、レーヨンなどの有機繊維、カーボン、ガ
ラス、チタン酸カリウム、アルミナ、鋼、スラグウール
などの無機繊維が挙げられる。
【0044】この補強繊維(G)の好ましい繊維長は、
1〜15mm、好ましい繊維径は、1〜500μmであ
る。
【0045】繊維長が15mmを超えると、分散性が低
下し、繊維径が1μmを下回ると混合時に再凝集し、フ
ァイバーボールが形成されやすくなり、繊維長が1mm
より下回るか繊維径が500μmを超えると、補強効果
が小さくなる。
【0046】このような補強繊維(G)の配合量は、無
機質粉体(A)100重量部に対して、10重量部以下
で配合されるのが好ましく、配合量が10重量部を超え
ると、繊維の分散性が低下する恐れがある。
【0047】有機質発泡体又は無機発泡体(H)の配合
により、無機発泡成形体の軽量化を図ることができる。
この場合の有機質発泡体(H)としては、塩化ビニル樹
脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、スチレン系樹脂、ウレ
タン樹脂、ポリエチレンなどの合成樹脂の粒状発泡体が
挙げられる。また、無機発泡体(H)としては、ガラス
バルーン、シラスバルーン、フライアッシュバルーン、
シリカバルーン、パーライト、ヒル石、粒状発泡シリカ
などが挙げられる。これらは、単独で用いても、混合し
て用いてもよい。
【0048】この発泡体(H)は、比重が0.3未満で
は、成形体の機械的強度の低下を招き、一方、比重が
1.5を超えると、軽量化の効果が得られなくなるた
め、比重は0.3〜1.5の範囲のものが好ましく、更
に好ましくは、比重が0.5〜1.5の範囲のものであ
る。
【0049】以上に説明した発泡体用組成物の各原料か
ら無機発泡成形体を得るには、アルカリ金属珪酸塩を加
熱加圧下で水に溶解した後、必要に応じて発泡剤
(E)、充填材及び補強繊維(G)を混合し、目標とす
る無機発泡成形体の比重に相当するスラリー比重に達す
るまで発泡体用組成物を混合してスラリーを調整する。
混練はオムニミキサーのような通常のミキサーでもよ
い。
【0050】ここで、スラリー比重と無機発泡成形体の
比重とは相関はあるが、実際には硬化工程での発泡や乾
燥時の余剰の水分の蒸散等が考慮されて決定される。こ
れにより、このスラリー比重は、無機発泡成形体の比重
と同等又は0.1〜0.5程度高い比重が設定され、
0.5〜2の範囲内に設定されるのがよい。
【0051】このスラリー比重は、無機発泡体用組成物
の組成の他に、スラリー調整時のスラリー温度にも大き
く影響を受けることが確認された。すなわち、無機発泡
体用組成物から注型用のスラリーを得る際に、スラリー
の練り上がり温度を高くすることによりスラリーの比重
を下げることができ、一方、スラリーの練り上がり温度
を下げることによりスラリー比重を高めることができ
た。
【0052】本発明の製造方法において、無機発泡体用
組成物の組成を特定の配合組成に固定した場合において
も、練り上がり温度を制御することにより、目標とする
スラリー比重を得ることができ、これにより得られた無
機発泡成形体は、耐凍結融解性が優れていることが見い
だされた。
【0053】本発明において、好ましい練り上がり温度
は、10℃〜50℃の範囲にあり、特に好ましくは20
〜40℃の範囲である。このような、スラリーの練り上
がり温度の制御は、温水ジャケット付きのミキサーによ
り循環する水の温度を制御することにより得られ、例え
ば、愛工舎製作所社製のアイコーケミカルミキサーなど
を用いることができる。このアイコーケミカルミキサー
はジャケットに温水を循環して内部の被混合物の温度調
整が可能であり、また、自転・公転併用の攪拌羽根を備
えており、均一なスラリーを迅速に得ることができる。
この場合の自転数(速度)は50〜1000rpm、公
転数は10〜200rpmの範囲から適宜設定できる。
【0054】得られたスラリーは直ちに型枠に注型さ
れ、注型方法により所望の形に賦形された後、硬化され
る。硬化温度は、常温でもよいが、50〜200℃で硬
化させることにより、硬化反応を促進でき、得られる無
機質硬化体の機械的物性を向上させることができる。
【0055】
【発明の実施の形態2】以下、本発明の実施の形態2を
説明する。
【0056】本発明者のその後の研究により、建築用外
壁材などとして利用される大型の無機発泡成形体を製造
する場合には、無機発泡体用スラリーの容積が注型され
る型の容積に対して高充填率により充填されている場合
には、成形硬化速度を速めても成形体の反りが減少され
ることが見いだされた。たとえば、建築用外壁材として
用いられるような大型の平板状無機発泡成形体を注型に
より製造する場合、建築用外壁材として実質上問題とな
らない反りを得るためには、無機発泡体用スラリーの容
積が型の容積に対して80%以上であることが製造上好
ましいことが確認された。
【0057】このような型枠としては平板状の無機発泡
成形体を与える型枠で有れば制限はなく、たとえば、蓋
を備えた平板状の型枠が用いられる。この型枠を用いて
発泡体用組成物のスラリーがこの型枠に注型されるが、
この場合のスラリーの容積比(スラリー/型容積比)
は、高ければ高いほど成形品の反りが少なくなる。この
容積比が80%以上で有れば、たとえば、90cm角の
平板を含む二辺の和が1.5m以上の大型平板を製造し
ても、反りが少なく実用的である。より好ましい容積比
は、90%以上である。
【0058】このような、容積比を達成するには、実施
の形態1で詳細に述べた目標とする比重にスラリーを調
整する手法を用いることにより容易に得ることができ
る。
【0059】これにより、発泡体用組成物は目標とする
無機発泡成形体の比重に略相当する比重を有するスラリ
ーを調整し、該スラリーを平板状型枠の容積に対して8
0%以上の容積を占めるように注型し、型枠ごと加熱し
てスラリーを発泡させつつ硬化させ、得られた成形体を
型枠から脱型し、乾燥を行うことにより、目標とする大
型の無機発泡成形体を製造した際にも、成形品の反りを
抑えて製造することができる。
【0060】なお、反りの発生する理由は定かではない
が、反りの発生した成形体を注意深く観察することによ
り、反りの大きな成形体は、注型時の重力方向下面の密
度が上面の密度に対して大きくなっていることから、つ
ぎに示すように推定される。
【0061】すなわち、図1は、本発明に従う平板状の
無機発泡体の製造工程の一例を示しているが、この工程
1において型枠1に注型されたスラリー2は、工程2に
おいて蓋3がセットされる。ここで、この例ではスラリ
ー2の注型量が少なく(たとえば、注型前の発泡や空気
の巻き込みが少なく、目標とする比重に達せずに比重が
大きい等)、型枠1内の上には空隙4が形成されてい
る。この状態で上下から硬化の為に加熱すると、重力方
向下部の型枠1に接したスラリー5が速やかに加熱され
て硬化され、重力方向上部のスラリー6は、伝熱の関係
で硬化の進行が遅い。
【0062】ついで、工程4において、スラリー5は、
硬化が進行しているので発泡が進まず、一方、上方のス
ラリー6は硬化が進行していないために選択的に発泡さ
れて体積が増大される。やがて工程5に示すように、発
泡・硬化が終了されると、成形体7のうち、重力方向上
部7aは発泡が進行されて比重(密度)が低下するが、
型枠1に接する側の成形体の重力方向下部7bは、発泡
が進行されずに硬化されるので、密度の低下は少なく相
対的に比重が高くなり、これにより成形体7は、厚み方
向に密度分布を発生させる。
【0063】ついで、この発泡成形体7は、工程6にお
いて型枠1から脱型され、乾燥されて水分が上下から蒸
発されるが、上下に比重分布が発生していると、工程7
に示すように、成形体7に反りが発生すると考えられ
る。
【0064】これに対して、この空隙4がなければ、上
下からの伝熱が注型されたスラリーに均等に作用して、
上下の比重分布の発生が抑制される。これにより、反り
の少ない平板状発泡成形体が得られるものと推定され
る。
【0065】以下に実施例及び比較例により本発明の実
施の形態1及び2の発明の効果を具体的に説明する。な
お、実施例中の部は断りのない限り重量に関する。
【0066】
【実施例1〜6及び比較例1〜3】三菱重工業社製の商
品名「ウルトラファインミルAT−20」(ジルコニア
ボール直径10mm使用、ボール充填率85体積%、粉
砕助剤としてトリエタノールアミン25重量%とエタノ
ール75重量%の混合液10g添加)に、メタカオリン
(エンゲルハード社製SATINETONE SP 3
3)の1.7kgを供給し、9.9kwh/kg(3時
間×3.3kw/kg)の機械的エネルギーを作用さ
せ、粉砕メタカオリン(無機質粉体(A))を得た。
【0067】得られた粉砕メタカオリンの組成はSiO
2(52.3%)、Al23(45.0%)、Fe23
(0.5%)、TiO2(1.5%)、その他(0.7
%)であり、その平均粒径は2.9μmであった。
【0068】その他の発泡体用組成物の原料としては、
市販の材料が用いられた。アルカリ金属珪酸塩(B)及
び水としては、珪酸カリウム水溶液(日本化学工業社
製、SiO2:K2O=1.4:1(モル比)、濃度45
%)が用いられ、脂肪酸金属塩(D)としてはステアリ
ン酸亜鉛(試薬特級)が用いられた。また、この発泡体
用組成物には、無機質充填材(F)としてのワラストナ
イト(土屋カオリン工業社製、ケモリットA−60)及
び珪石粉(住友大阪セメント社製、ブレーン値4000
cm2/g)、補強繊維(G)としてのビニロン繊維
(クラレ社製、RM182×3)、必要に応じて発泡剤
(E)としてのシリコン粉末(商品名Si600POW
DER、ケイ素含有率98.0重量%、メジアン径3.
9μm)が配合された。
【0069】メタカオリン、ワラストナイト、珪石粉、
ビニロン繊維、ステアリン酸亜鉛、珪素粉、アルカリ金
属珪酸塩水溶液を20℃の雰囲気下で千代田技研工業社
製のオムニミキサーに供給して所定時間混合し、スラリ
ーを得た。
【0070】得られたスラリーの20℃における比重を
測定するとともに、300×300×30mmの型枠内
に注入し、テーブルバイブレータにより振動数1200
回/分、振幅0.5mm、縦振動(厚み方向)で1分間
振動を与えた後、型枠ごと熱風乾燥機中で所定温度、所
定時間加熱させて無機質硬化体を得た。得られた無機質
硬化体を脱型して、50℃で10時間乾燥した。
【0071】得られた無機発泡成形体を以下の条件で評
価し、原料の配合組成、混合時間、スラリー比重、硬化
温度、硬化時間などの製造条件ととともに結果を表1に
まとめた。 (1)成形体比重 得られた成形体を30×30×30mmの大きさに切断
し、温度25℃、相対湿度50%の雰囲気に1日放置
後、比重を測定した。 (2)含水率 100×100×30mmの大きさに切断した試料を用
い、温度105℃で24時間乾燥させたときの乾燥重量
と、温度25℃の水中に10日間浸漬させたときの浸漬
重量とから次の式により含水率を求めた。
【0072】含水率(%)=(浸漬重量−乾燥重量)/
乾燥重量×100 (3)凍結融解試験 ASTM C666A法に準じて、100サイクル試験
終了後、外観を観察し、異常の見られないものには○
を、クラック、剥離などの異常が発生しているものには
×を記した。
【0073】
【表1】
【0074】表1から明らかなように、本発明にしたが
う実施例によれば、いずれの例でも耐凍結融解性が優れ
た無機発泡成形体が得られることが確認される。特に、
硬化温度を高めて硬化時間を短縮させた実施例3、4、
6の場合でも耐凍結融解性は優れていた。これに対し
て、比較例1の無機発泡成形体は、耐凍結融解性は良好
であるが、ステアリン酸亜鉛を用いていないので、得ら
れた無機発泡成形体の比重が重かった。また、比較例
2、3の無機発泡成形体では、無機発泡成形体の比重は
軽いが、ステアリン酸亜鉛の配合量が多いので、10日
間吸水率が高く、耐凍結融解性が悪かった。特に、発泡
剤(E)を配合して比重を低めた比較例3の場合には、
この耐凍結融解性の低下が大きく、実用性の低いもので
あった。
【0075】
【実施例11〜15及び比較例11、12】実施例1と
同じ原料を用い、メタカオリン、ワラストナイト、珪石
粉、ビニロン繊維、ステアリン酸亜鉛、アルカリ金属珪
酸塩水溶液を20℃の雰囲気下で愛工舎製作所社製のア
イコーケミカルミキサーACM−20LTに供給して自
転速度216rpm、公転速度50rpmでジャケット
内の循環水の温度を種々変化させて設定し、所定時間混
合し、スラリーを得た。
【0076】得られたスラリーの20℃における比重を
測定するとともに、300×300×30mmの型枠内
に注入し、テーブルバイブレータにより振動数1200
回/分、振幅0.5mm、縦振動(厚み方向)で1分間
振動を与えた後、型枠ごと熱風乾燥機中で所定温度、所
定時間加熱させて無機質硬化体を得た。得られた無機質
硬化体を脱型して、50℃で10時間乾燥した。
【0077】得られた無機発泡成形体を実施例1と同じ
条件で評価し、製造条件とともに結果を表2にまとめ
た。
【0078】
【表2】
【0079】表2から明らかなように、本発明にしたが
う実施例によれば、いずれの例でも耐凍結融解性が優れ
た無機発泡成形体が得られることが確認される。特に、
硬化温度を高めて硬化時間を短縮させた実施例13の場
合でも耐凍結融解性は優れていた。これに対して、比較
例11の無機発泡成形体は、耐凍結融解性は良好である
が、ジャケット温度が適切でなく、練り上がり温度も低
いので、得られた無機発泡成形体の比重が重かった。ま
た、比較例3においては、ジャケット温度が高く、練り
上がり温度が高いので、得られた無機発泡成形体の比重
が軽くなり、10日間吸水率が高く、結果として耐凍結
融解性が不十分であった。これにより、無機発泡成形体
の比重は0.5よりも高いことが必要であることが確認
された。
【0080】
【実施例21〜24】実施例1と同じ原料を用い、メタ
カオリン、ワラストナイト、珪石粉、ビニロン繊維、ス
テアリン酸亜鉛、珪素粉、アルカリ金属珪酸塩水溶液を
20℃の雰囲気下で千代田技研工業社製のオムニミキサ
ーに供給して所定時間混合し、スラリーを得た。
【0081】得られたスラリーを3000×1000×
20mmの型枠内に注入し、テーブルバイブレータによ
り振動数1200回/分、振幅0.5mm、縦振動(厚
み方向)で1分間振動を与えた後、型枠ごと熱風乾燥機
中で所定温度(120℃)、所定時間(1時間)、加熱
させて無機質硬化体を得た。得られた無機質硬化体を脱
型して、50℃で10時間乾燥した。
【0082】得られた無機発泡成形体を垂直に立てた状
態で長手方向の反り量を図1に従い実測した。製造条件
とともに結果を表3にまとめた。
【0083】
【表3】
【0084】表3から明らかなように、スラリー/型容
積比(%)を高めることにより、いずれの例でも反りが
減少されていることが確認される。このように、硬化温
度を高めて硬化時間を短縮させて大型の平板状発泡成形
体を製造する場合には、成形品の反りが重要視される
が、注型時のスラリーの充填率を高めることにより、こ
の反りは、大幅に減少され、これにより、大型の平板状
発泡成形体を生産効率よく製造できることが理解され
る。
【0085】以上、この発明を実施の形態及び実施例に
より説明したが、具体的な構成はこの実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、原料組成を特定範囲に限定され、かつ、
無機発泡成形体の比重を特定範囲に限定することによ
り、耐凍結融解性に優れた無機発泡成形体が得られる。
【0087】請求項4に記載の発明によれば、耐凍結融
解性に優れた請求項1に記載の無機発泡成形体が製造で
きる。
【0088】請求項5に記載の発明によれば、無機発泡
体用スラリーの容積が型枠の容積に対して80%以上の
容積で充填されることにより、大型の無機発泡成形体を
製造した際にも、成形品の反りを抑えて製造することが
できる。
【0089】請求項6に記載の発明によれば、スラリー
の比重を、0.5〜2の範囲にすることにより、容易に
請求項1記載の又は反りの少ない無機発泡成形体を得る
ことができる。
【0090】請求項7に記載の発明によれば、請求項4
又は5に記載のスラリーの比重は、スラリーの練り上が
り温度を制御することにより調整する無機発泡成形体の
製造方法が提供できる。
【0091】請求項8に記載の発明によれば、スラリー
の練り上がり温度の制御は、スラリーを調整する混合機
として温水ジャケット付きの混合機を選択し、温水ジャ
ケットを循環する水の温度を調整することにより制御す
ることので、簡単な装置により、効率よくスラリーの練
り上がり温度を制御することができる。
【0092】請求項9に記載の発明によれば、スラリー
の練り上がり温度は、10℃〜50℃の温度範囲に制御
することにより、請求項4又は5により特定された組成
において、目標とするスラリーの比重を得ることができ
る。
【0093】請求項10に記載の発明によれば、アルカ
リ金属珪酸塩を特定濃度の水溶液として添加することに
より、無機質粉体とアルカリ金属珪酸塩との反応性を向
上させることができる。
【0094】また、以上により得られた無機発泡成形体
は、耐凍結融解性が優れるので、建築用外壁材などとし
て成形体の用途を展開できる、という実用的な効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製造工程にしたがって反りの原因を説明する
ための工程図である。
【符号の説明】
1 型枠 2 スラリー 3 蓋 4 空隙 5 下部スラリー 6 上部スラリー 7 成形体 7a 重力方向上部 7b 重力方向下部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C04B 28/26 14:38 14:04 16:06 24:04 22:04) 103:32 103:42 111:76

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO2及びAl23系無機質粉体の1
    00重量部に対して、0.2重量部〜450重量部の範
    囲のアルカリ金属珪酸塩と、10〜1500重量部の範
    囲の水と、0.1重量部〜10重量部の範囲の脂肪酸金
    属塩を含む発泡体用組成物を発泡させた無機発泡成形体
    であって、 該無機発泡成形体の比重が0.5よりも大きく1.5以
    下の範囲にあることを特徴とする無機発泡成形体。
  2. 【請求項2】 前記SiO2及びAl23系無機質粉体
    としては、SiO2を10重量%〜90重量%の範囲
    で、Al23を90重量%〜10重量%の範囲で含有す
    る平均粒径が20μmよりも小さい無機質粉体であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の無機発泡成形体。
  3. 【請求項3】前記SiO2及びAl23系無機質粉体と
    しては、(a)粒径が20μm以下の粉体80重量%以
    上を含有するフライアッシュ、(b)400°C〜10
    00°Cの範囲の温度で焼成された粒径が20μm以下
    の粉体80重量%以上含有するフライアッシュ、(c)
    フライアッシュ又は粘土を溶融し、気体中で噴霧するこ
    とによって得られた無機質粉体、(d)粘土に0.1k
    wh/kg〜30kwh/kg程度の機械的エネルギー
    を作用させることにより得られた無機質粉体、(e)
    (d)の無機質粉体を更に100°C〜750°Cで加
    熱することにより得られた無機質粉体、(f)メタカオ
    リンよりなる群より選ばれる1種以上の無機質粉体であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の無機発泡成形体。
  4. 【請求項4】 SiO2及びAl23系無機質粉体の1
    00重量部に対して、0.2重量部〜450重量部の範
    囲のアルカリ金属珪酸塩と、10〜1500重量部の範
    囲の水と、0.1重量部〜10重量部の範囲の脂肪酸金
    属塩を含む発泡体用組成物から目標とする無機発泡成形
    体の比重に相当する比重を有するスラリーを調整し、得
    られたスラリーを型枠に注型し、次いで硬化させること
    を特徴とする請求項1に記載の無機発泡成形体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 SiO2及びAl23系無機質粉体の1
    00重量部に対して、0.2重量部〜450重量部の範
    囲のアルカリ金属珪酸塩と、10〜1500重量部の範
    囲の水と、0.1重量部〜10重量部の範囲の脂肪酸金
    属塩を含む発泡体用組成物からスラリーを調整し、得ら
    れたスラリーを型枠に注型し、次いで硬化させて無機発
    泡成形体を製造する方法において、 前記型枠として平板状の型枠を使用し、前記発泡体用組
    成物は目標とする無機発泡成形体の比重に略相当する比
    重を有するスラリーを調整し、該スラリーは前記平板状
    型枠の容積に対して80%以上の容積を占めるように注
    型し、型枠ごと加熱して前記スラリーを発泡させつつ硬
    化させ、得られた成形体を型枠から脱型し、乾燥を行う
    ことを特徴とする無機発泡体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記スラリーの比重が、0.5〜2の範
    囲にあることを特徴とする請求項4又は5に記載の無機
    発泡成形体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記スラリーの比重は、スラリーの練り
    上がり温度を制御することにより調整することを特徴と
    する請求項4又は5に記載の無機発泡成形体の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記スラリーの練り上がり温度の制御
    は、スラリーを調整する混合機として温水ジャケット付
    きの混合機を選択し、該温水ジャケットを循環する水の
    温度を調整することにより制御することを特徴とする請
    求項7に記載の無機発泡成形体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記スラリーの練り上がり温度は、10
    ℃〜50℃の範囲にあることを特徴とする請求項4又は
    5に記載の無機発泡成形体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記アルカリ金属珪酸塩は、必須成分
    とされる水に溶解された水溶液で添加され、かつ、その
    水溶液の濃度は1重量%以上であることを特徴とする請
    求項4又は5に記載の無機発泡成形体の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の無機発泡成形体から
    構成される建築用外壁材。
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