JP2000319044A - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents

合わせガラス用中間膜及び合わせガラス

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JP2000319044A
JP2000319044A JP11125946A JP12594699A JP2000319044A JP 2000319044 A JP2000319044 A JP 2000319044A JP 11125946 A JP11125946 A JP 11125946A JP 12594699 A JP12594699 A JP 12594699A JP 2000319044 A JP2000319044 A JP 2000319044A
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resin film
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Masatoshi Obata
真稔 小幡
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮音性及び耐湿性に優れた合わせガラス用中
間膜及び合わせガラスを提供する。 【解決手段】 この中間膜は、二種の可塑化ポリビニル
アセタール樹脂膜からなる少なくとも二層の積層樹脂膜
であって、一方の樹脂膜は、ポリビニルアルコールを炭
素数4〜10のアルデヒドでアセタール化して得られ、
ビニルアセテート成分が30モル%以下のポリビニルア
セタール樹脂と可塑剤とからなり、且つ樹脂膜のナトリ
ウム濃度は20ppm以下であり、他方の樹脂膜は、ポ
リビニルアルコールを炭素数3又は4のアルデヒドでア
セタール化して得られ、ビニルアセテート成分が4モル
%以下のポリビニルアセタール樹脂と可塑剤とからな
り、且つ樹脂膜のナトリウム濃度は15ppm以下であ
る。この中間膜を用いて常法により合わせガラスを得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に遮音性及び耐
湿性の優れた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスに
関する。
【0002】
【従来の技術】少なくとも二枚の透明なガラス板の間
に、可塑化ポリビニルブチラール樹脂のような可塑化ポ
リビニルアセタール樹脂からなる中間膜を接着させた合
わせガラスは、透明性や耐候性や接着性がよく、しかも
耐貫通性がよく、破損時にガラス破片が飛散しにくい等
の合わせガラスに必要な基本的性能を有し、例えば自動
車や建築物の窓ガラスに広く使用されている。
【0003】しかし、この種の合わせガラスは遮音性が
劣る。特に周波数2000Hz付近の中高音域におい
て、コインシデンス効果によって音響透過損失量が低下
して遮音性が低下する。コインシデンス効果とは、ガラ
スに音波が入射したとき、ガラスの剛性と慣性によって
ガラス面上を横波が伝導し、この横波と入射音とが共鳴
し、音の透過が起こる現象である。遮音性に対する要求
は最近ますます高まり、特に、建築用窓ガラスには、上
記基本的性能が良好で安全性に優れているほか、優れた
遮音性能を発揮するものが要求されている。
【0004】このような遮音性合わせガラス用中間膜及
び合わせガラスとして、二種の可塑化ポリビニルアセタ
ール樹脂膜A及びBからなる少なくとも二層の積層樹脂
膜であって、樹脂膜Aは、ポリビニルアルコールを炭素
数6〜10のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビ
ニルアセテート成分が4モル%以下のポリビニルアセタ
ール樹脂(a)100重量部と可塑剤30〜60重量部
とからなり、樹脂膜Bは、ポリビニルアルコールを炭素
数3又は4のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビ
ニルアセテート成分が4モル%以下のポリビニルアセタ
ール樹脂(b)100重量部と可塑剤30〜60重量部
とからなる合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラス
が知られている(特開平4−254444号公報及び特
開平5−310449号公報参照)。
【0005】また、二種の可塑化ポリビニルアセタール
樹脂膜C及びDからなる少なくとも二層の積層樹脂膜で
あって、樹脂膜Cは、ポリビニルアルコールを炭素数4
〜6のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルア
セテート成分が8〜30モル%のポリビニルアセタール
樹脂(c)と可塑剤とからなり、樹脂膜Dは、ポリビニ
ルアルコールを炭素数3又は4のアルデヒドでアセター
ル化して得られ、ビニルアセテート成分が4モル%以下
のポリビニルアセタール樹脂(d)と可塑剤とからなる
合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスが知られて
いる(特開平10−36146号公報参照)。
【0006】また、二種の可塑化ポリビニルアセタール
樹脂膜E及びFからなる少なくとも二層の積層樹脂膜で
あって、樹脂膜Eは、ポリビニルアルコールを炭素数4
〜6のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルア
セテート成分が5〜8モル%のポリビニルアセタール樹
脂(e)100重量部と可塑剤55〜70重量部とから
なり、樹脂膜Fは、ポリビニルアルコールを炭素数3又
は4のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルア
セテート成分が4モル%以下のポリビニルアセタール樹
脂(f)100重量部と可塑剤25〜55重量部とから
なる合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスが知ら
れている(特開平7−206483号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の遮音性合わ
せガラス用中間膜及び合わせガラスによれば、透明性や
耐候性や接着性がよく、しかも耐貫通性がよく、破損時
にガラス破片が飛散しにくい等の合わせガラスに必要な
基本的性能に優れ、しかもコインシデンス効果による遮
音性の低下が防止され、遮音性能が改善される。
【0008】ところが、上記従来の遮音性合わせガラス
は耐湿性が充分でない。すなわち、このような合わせガ
ラスを水分や湿気の多い環境下で長期にわたり使用して
いると、ガラス板と中間膜との接着力が経時的に低下
し、また周縁のガラス板と中間膜との界面から内方へ大
気中の水分や湿気が侵入し、合わせガラスの周縁部が白
化するという問題がある。
【0009】本発明は、上記の問題を解決するもので、
その目的とするところは、透明性や耐候性や接着性がよ
く、しかも耐貫通性がよく、破損時にガラス破片が飛散
しにくい等の合わせガラスに必要な基本的性能に優れ、
しかも遮音性及び耐湿性に優れた合わせガラス用中間膜
及び合わせガラスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、二種の可塑化ポリビニ
ルアセタール樹脂膜A及びBからなる少なくとも二層の
積層樹脂膜であって、樹脂膜Aは、ポリビニルアルコー
ルを炭素数6〜10のアルデヒドでアセタール化して得
られ、ビニルアセテート成分が4モル%以下のポリビニ
ルアセタール樹脂(a)100重量部と可塑剤30〜6
0重量部とからなり、樹脂膜Bは、ポリビニルアルコー
ルを炭素数3又は4のアルデヒドでアセタール化して得
られ、ビニルアセテート成分が4モル%以下のポリビニ
ルアセタール樹脂(b)100重量部と可塑剤30〜6
0重量部とからなる合わせガラス用中間膜において、上
記樹脂膜Aのナトリウム濃度は20ppm以下であり、
上記樹脂膜Bのナトリウム濃度は15ppm以下である
ことを特徴とする合わせガラス用中間膜が提供される。
【0011】また、請求項2記載の発明では、二種の可
塑化ポリビニルアセタール樹脂膜C及びDからなる少な
くとも二層の積層樹脂膜であって、樹脂膜Cは、ポリビ
ニルアルコールを炭素数4〜6のアルデヒドでアセター
ル化して得られ、ビニルアセテート成分が8〜30モル
%のポリビニルアセタール樹脂(c)と可塑剤とからな
り、樹脂膜Dは、ポリビニルアルコールを炭素数3又は
4のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルアセ
テート成分が4モル%以下のポリビニルアセタール樹脂
(d)と可塑剤とからなる合わせガラス用中間膜におい
て、上記樹脂膜Cのナトリウム濃度は20ppm以下で
あり、上記樹脂膜Dのナトリウム濃度は15ppm以下
であることを特徴とする合わせガラス用中間膜が提供さ
れる。
【0012】また、請求項3記載の発明では、二種の可
塑化ポリビニルアセタール樹脂膜E及びFからなる少な
くとも二層の積層樹脂膜であって、樹脂膜Eは、ポリビ
ニルアルコールを炭素数4〜6のアルデヒドでアセター
ル化して得られ、ビニルアセテート成分が5〜8モル%
のポリビニルアセタール樹脂(e)100重量部と可塑
剤55〜70重量部とからなり、樹脂膜Fは、ポリビニ
ルアルコールを炭素数3又は4のアルデヒドでアセター
ル化して得られ、ビニルアセテート成分が4モル%以下
のポリビニルアセタール樹脂(f)100重量部と可塑
剤25〜55重量部とからなる合わせガラス用中間膜に
おいて、上記樹脂膜Eのナトリウム濃度は20ppm以
下であり、上記樹脂膜Fのナトリウム濃度は15ppm
以下であることを特徴とする合わせガラス用中間膜が提
供される。
【0013】さらに、請求項4記載の発明では、少なく
とも二枚の透明なガラス板の間に、上記請求項1〜3の
いずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜が挟着され
ていることを特徴とする合わせガラスが提供される。
【0014】本発明において、ポリビニルアセタール樹
脂(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)
を製造するには、例えば、従来の技術として挙げた前記
特開平4−254444号公報、特開平5−31044
9号公報、特開平10−36146号公報及び特開平7
−206483号公報等に詳述された製造方法が採用さ
れる。但し、この場合、各樹脂中のナトリウム濃度を減
少させるために、例えば、上記の製造方法で得られた粉
末状のポリビニルアセタール樹脂を、例えば40〜60
℃の温水を加えて攪拌しながら洗浄する新たな工程が付
加される。
【0015】このようにして製造されたポリビニルアセ
タール樹脂(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及
び(f) を用い、これにそれぞれ所定量の可塑剤が配合
され、これを押出法、カレンダー法、プレス法等により
シート状に成形して樹脂膜A、B、C、D、E及びFが
製造される。そして、樹脂膜AとB、樹脂膜CとD、樹
脂膜DとFが、それぞれ少なくとも二層の組み合わせで
重ねられプレスにより積層される。なお、上記樹脂
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(f) を
用い、これ等の樹脂にそれぞれ所定量の可塑剤を混合
し、これを多層押出法により、少なくとも二層の積層樹
脂膜に一体成形することもできる。中間膜の膜厚は、合
わせガラスとして必要な耐貫通性等を考慮して決められ
る。特に、0.2〜2mmとするのが好ましい。
【0016】この場合、積層樹脂膜は、一般に、樹脂膜
A/樹脂膜B、樹脂膜B/樹脂膜A/樹脂膜B、樹脂膜
C/樹脂膜D、樹脂膜D/樹脂膜C/樹脂膜D、樹脂膜
E/樹脂膜F、樹脂膜F/樹脂膜E/樹脂膜Fのような
積層構成とされるが、これらのみに限定されるものでは
ない。
【0017】可塑剤としては、この種の中間膜に用いら
れている公知の可塑剤、例えば、一塩基酸エステル、多
塩基酸エステル等の有機系可塑剤や、有機リン酸系、有
機亜リン酸系等のリン酸系可塑剤等が用いられる。
【0018】一塩基酸エステルの中では、例えば、トリ
エチレングリコールと、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、
2−エチル酪酸、ヘプタン酸、n−オクチル酸、2−エ
チルヘキシル酸、ペラルゴン酸(n−ノニル酸)、デシ
ル酸などの有機酸との反応によって得られたグリコール
系エステルが好ましい。その他、テトラエチレングリコ
ール、トリプロピレングリコールと上記の如き有機酸と
のエステルも用いられる。
【0019】多塩基酸エステルとしては、例えば、アジ
ピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸と炭素数
4〜8の直鎖状又は分枝状アルコールとのエステルが好
ましい。また、リン酸系可塑剤としては、トリブトキシ
エチルフォスフェート、イソデシルフェニルホスフェー
ト、トリイソプロピルホスファイト等が好ましい。
【0020】特に、トリエチレングリコール−ジ−2−
エチルブチレート、トリエチレングリコールジ−2−エ
チルヘキサノエート、トリエチレングリコールジカプリ
レート、トリエチレングリコール−ジ−n−オクタノエ
ート、トリエチレングリコール−ジ−n−ヘプタノエー
ト、テトラエチレングリコール−ジ−n−ヘプタノエー
ト、その他ジブチルセバケート、2−エチルヘキシルア
ジペート、ジブチルカルビトールアジペート等が好適に
用いられる。
【0021】また、必要に応じて、接着力調整剤をはじ
め、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、着色剤など
合わせガラス用中間膜に使用されている公知の添加剤を
配合することができる。
【0022】接着力調整剤としては、例えば、蟻酸、酢
酸、プロピオン酸、2−エチル酪酸、オクタン酸、2−
エチルヘキシル酸、蓚酸、酪酸、安息香酸等の有機カル
ボン酸のカリウム塩やマグネシウム塩が用いられる。そ
の他、塩酸、硝酸等の有機酸の金属塩も用いられる。
【0023】特に、上記のような有機カルボン酸のマグ
ネシウム塩が好適である。このようなマグネシウム塩
は、水分子を引き寄せることにより、ガラス板と中間膜
との間の接着力の低下を抑えているものと考えられ、得
られる合わせガラスの耐貫通性を良好なものとすること
ができる。また、これ等のマグネシウム塩は、中間膜中
で凝集することなく膜表面に高濃度に分布するため、少
量で接着力調整効果を示す。また、吸湿による合わせガ
ラスの周縁部の過度の白化を起こすこともない。
【0024】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾト
リアゾール系のもの、例えば、チバガイギー社製のチヌ
ビンP(商品名)、チヌビン320(商品名)、チヌビ
ン326(商品名)、チヌビン328(商品名)等が用
いられる。光安定剤としては、ヒンダードアミン系のも
の、例えば、旭電化社製のアデカスタブLA−57(商
品名)等が用いられる。酸化防止剤としては、フェノー
ル系のもの、例えば、住友化学社製のスミライザーBH
T(商品名)、チバガイギー社製のイルガノックス10
10(商品名)等が用いられる。
【0025】しかして、請求項1記載の発明において、
上記樹脂膜Aのナトリウム濃度は20ppm以下に設定
され、上記樹脂膜Bのナトリウム濃度は15ppm以下
に設定される。また、請求項2記載の発明において、上
記樹脂膜Cのナトリウム濃度は20ppm以下に設定さ
れ、上記樹脂膜Dのナトリウム濃度は15ppm以下に
設定される。また、請求項3記載の発明において、上記
樹脂膜Eのナトリウム濃度は20ppm以下に設定さ
れ、上記樹脂膜Fのナトリウム濃度は15ppm以下に
設定される。
【0026】ここで、樹脂膜A、B、C、D、E及びF
のナトリウム濃度は、主にポリビニルアセタール樹脂
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(f) の
ナトリウム濃度を減少させることにより減少させること
ができる。各樹脂中のナトリウム濃度を減少させるに
は、公知の製造方法で得られた粉末状の各ポリビニルア
セタール樹脂を、例えば40〜60℃の温水を加えて攪
拌しながら洗浄する方法が好適に採用される。この操作
は一回でもよく複数回繰り返し行ってもよい。
【0027】本発明者は、特に遮音性に優れた前記特開
平4−254444号公報、特開平5−310449号
公報、特開平10−36146号公報及び特開平7−2
06483号公報に記載の中間膜及び合わせガラスに着
目し、高湿度下での合わせガラスの周縁部の白化を改善
するために種々検討を行った。その結果、次のような知
見を得た。
【0028】すなわち、ポリビニルアルコールのアセタ
ール化反応において、粉粒状に析出沈澱するポリビニル
アセタール樹脂は、残留する酸触媒を除去するために、
水酸化ナトリウムや重炭酸ナトリウムなどのアルカリ中
和剤により中和し、水洗、脱水、乾燥などの工程を経て
ポリビニルアセタール樹脂とされる。この場合、水酸化
ナトリウムや重炭酸ナトリウム等のアルカリ中和剤が酸
触媒と反応してナトリウム塩が生成するが、これ等のナ
トリウムや未反応のアルカリ中和剤が、ポリビニルアセ
タール樹脂の粒子中に取り込まれたり、粒子表面に付着
する。また、原料のポリビニルアルコールにも、その合
成に使用される水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒に起
因するナトリウム塩が含有されている。
【0029】このようなナトリウム塩や未反応のアルカ
リ中和剤は、公知の製造方法において水洗を十分に繰り
返すことによりある程度は除去できるが、それでも樹脂
の粒子中に取り込まれているナトリウム塩や未反応のア
ルカリ中和剤は、これを除去するのが難しい。そのた
め、このようなポリビニルアセタール樹脂を用いて得ら
れる合わせガラス用中間膜は、上記金属成分の影響によ
り、耐湿性が低下することを見出した。
【0030】そこで、ポリビニルアセタール樹脂中のナ
トリウム塩を除去するために、公知の製造方法で得られ
る粉末状のポリビニルアセタール樹脂を、40℃以上の
温度、好ましくは40〜60℃の温水を加えて攪拌しな
がら洗浄する新たな工程を付加することにより、ポリビ
ニルアセタール樹脂中のナトリウム塩が効果的に除去さ
れることを見出した。洗浄時の温度を40℃以上にする
と、樹脂粉粒体に残留している水溶解性の金属成分が効
率よく除去される。しかし、洗浄時の温度が60℃以上
になると、スラリー中の樹脂が軟化して粉粒体同士が合
着しやすくなり、安定した粒子径のものが得られないこ
とがあり、しかも温度の上昇に伴ってナトリウム塩の除
去が大幅に向上しないので、エネルギー的にも無駄とな
る。
【0031】そして、上記樹脂膜A、B、C、D、E及
びFのナトリウム濃度が合わせガラスの周縁部の白化に
大きく影響していることを見出し、各樹脂膜A、B、
C、D、E及びFのナトリウム濃度を上記のように特定
の濃度以下に減少させることにより、透明性や耐候性や
接着性がよく、しかも耐貫通性がよく、破損時にガラス
破片が飛散しにくい等の合わせガラスに必要な基本的性
能に優れ、しかも遮音性及び耐湿性に優れ、合わせガラ
スの周縁部の白化を防止することがきることを見出し
た。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び比較例
を示す。 (実施例1) <樹脂(a)及び樹脂膜Aの調製>平均重合度170
0、ケン化度98.9モル%のポリビニルアルコール1
93gを、純水2900gに加えて加熱溶解した。この
溶液を28℃に温度調節し、35%の塩酸触媒201g
とn−ヘキシルアルデヒド192gを加えて液温を2℃
に下げてこの温度を保持して反応物を析出させた。
【0033】その後、反応系を30℃で5時間保持して
反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応のn−ヘキ
シルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を中和し、水洗及
び乾燥を経て、白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂
(a)を得た。さらに、この白色粉末状の樹脂(a)を
60℃の温水(樹脂100重量部に対し温水1000重
量部)で30分間攪拌し、脱水、水洗及び乾燥を経て、
最終の白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂(a)を
得た。この樹脂(a)のアセタール化度は67.5モル
%、ビニルアセテート成分は1.1モル%、残存ビニル
アルコールは31.4モル%であった。
【0034】上記樹脂(a)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
50重量部と、酸化防止剤としてイルガノックス101
0(商品名)0.2重量部及び紫外線吸収剤としてチバ
ガイギー社製のチヌビンP(商品名)0.2重量部とを
混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した
後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形し
て、厚さ0.20mmの樹脂膜Aを得た。
【0035】<樹脂(b)及び樹脂膜Bの調製>平均重
合度1700、ケン化度98.9モル%のポリビニルア
ルコール190gを、純水2900gに加えて加熱溶解
した。この溶液を20℃に温度調節し、35%の塩酸触
媒201gとn−ブチルアルデヒド124gとを加えて
液温を8℃に下げてこの温度を保持して反応物を析出さ
せた。
【0036】その後、反応系を50℃で4時間保持して
反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチ
ルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を中和し、水洗及び
乾燥を経て、白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂
(b)を得た。さらに、この白色粉末状の樹脂(b)を
60℃の温水(樹脂100重量部に対し温水1000重
量部)で30分間攪拌し、脱水、水洗及び乾燥を経て、
最終の白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂(b)を
得た。この樹脂(b)のアセタール化度は66.0モル
%、ビニルアセテート成分は1.1モル%、残存ビニル
アルコールは32.9モル%であった。
【0037】上記樹脂(b)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
40重量部と、酸化防止剤としてイルガノックス101
0(商品名)0.2重量部及び紫外線吸収剤としてチバ
ガイギー社製のチヌビンP(商品名)0.2重量部とを
混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した
後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形し
て、厚さ0.20mmの樹脂膜Bを得た。
【0038】<中間膜及び合わせガラスの作製>上記樹
脂膜A及びBを用い、これ等の樹脂膜を恒温高湿室で含
水率が0.4〜0.5重量%になるように調整し、これ
を樹脂膜B/樹脂膜A/樹脂膜Bの順に重ね合わせ、両
側から透明なフロートガラス(縦30cm×横30cm
×厚さ3mm)で挟み、これをゴムバッグ内に入れ20
torrの真空度で20分間脱気した後、脱気したまま
90℃のオーブンに移し、さらに90℃で30分間保持
しつつ真空プレスした。
【0039】このようにして予備接着された合わせガラ
スを、エアー式オートクレーブ中で圧力13 kg/cm2
温度140℃の条件で20分間本接着を行い、中間膜の
作製と合わせガラスの作製とを同時に行った。
【0040】(実施例2)樹脂(a)及び樹脂(b)の
調製において、60℃の温水による洗浄工程の際の温水
の温度を50℃に変更した。それ以外は実施例1と同様
に行った。
【0041】(比較例1)樹脂(b)の調製において、
60℃の温水による洗浄工程の際の温水の温度を40℃
に変更した。それ以外は実施例1と同様に行った。
【0042】(比較例2)樹脂(a)の調製において、
60℃の温水による洗浄工程の際の温水の温度を40℃
に変更した。それ以外は実施例1と同様に行った。
【0043】(比較例3)樹脂(a)及び樹脂(b)の
調製において、60℃の温水による洗浄工程の際の温水
の温度を40℃に変更した。それ以外は実施例1と同様
に行った。
【0044】(比較例4)樹脂(a)の調製において、
60℃の温水による洗浄工程を行わなかった。それ以外
は実施例1と同様に行った。
【0045】(比較例5)樹脂(b)の調製において、
60℃の温水による洗浄工程を行わなかった。それ以外
は実施例1と同様に行った。
【0046】(比較例6)樹脂(a)の調製において、
60℃の温水による洗浄工程の際の温水の温度を40℃
に変更し、樹脂(b)の調製において、60℃の温水に
よる洗浄工程の際の温水の温度を50℃に変更した。そ
れ以外は実施例1と同様に行った。
【0047】(実施例3) <樹脂(c)及び樹脂膜Cの調製>平均重合度170
0、ケン化度88.0モル%のポリビニルアルコール1
93gを、純水2900gに加えて加熱溶解した。この
溶液を28℃に温度調節し、35%の塩酸触媒201g
とn−ブチルアルデヒド192gとを加えて液温を2℃
に下げてこの温度を保持して反応物を析出させた。
【0048】その後、反応系を30℃で5時間保持して
反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチ
ルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を中和し、水洗及び
乾燥を経て、白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂
(c)を得た。さらに、この白色粉末状の樹脂(c)を
60℃の温水(樹脂100重量部に対し温水1000重
量部)で30分間攪拌し、脱水、水洗及び乾燥を経て、
最終の白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂(c)を
得た。この樹脂(c)のアセタール化度は60.0モル
%、ビニルアセテート成分は12モル%、残存ビニルア
ルコールは28.0モル%であった。
【0049】上記樹脂(c)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
50重量部と、酸化防止剤としてイルガノックス101
0(商品名)0.2重量部及び紫外線吸収剤としてチバ
ガイギー社製のチヌビンP(商品名)0.2重量部とを
混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した
後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形し
て、厚さ0.20mmの樹脂膜Cを得た。
【0050】<樹脂(d)及び樹脂膜Dの調製>平均重
合度1700、ケン化度98.9モル%のポリビニルア
ルコール193gを、純水2900gに加えて加熱溶解
した。この溶液を20℃に温度調節し、35%の塩酸触
媒201gとn−ブチルアルデヒド124gを加えて液
温を8℃に下げてこの温度を保持して反応物を析出させ
た。
【0051】その後、反応系を50℃で4時間保持して
反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチ
ルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を中和し、水洗及び
乾燥を経て、白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂
(d)を得た。さらに、この白色粉末状の樹脂(d)を
60℃の温水(樹脂100重量部に対し温水1000重
量部)で30分間攪拌し、脱水、水洗及び乾燥を経て、
最終の白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂(d)を
得た。この樹脂(d)のアセタール化度は66.0モル
%、ビニルアセテート成分は1.1モル%、残存ビニル
アルコールは32.9モル%であった。
【0052】上記樹脂(d)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
40重量部と、酸化防止剤としてイルガノックス101
0(商品名)0.2重量部及び紫外線吸収剤としてチバ
ガイギー社製のチヌビンP(商品名)0.2重量部とを
混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した
後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形し
て、厚さ0.20mmの樹脂膜Dを得た。
【0053】<中間膜及び合わせガラスの作製>上記樹
脂膜C及びDを用い、これ等の樹脂膜を恒温高湿室で含
水率が0.4〜0.5重量%になるように調整し、これ
を樹脂膜D/樹脂膜C/樹脂膜Dの順に重ね合わせ、両
側から透明なフロートガラス(縦30cm×横30cm
×厚さ3mm)で挟み、これをゴムバッグ内に入れ20
torrの真空度で20分間脱気した後、脱気したまま
90℃のオーブンに移し、さらに90℃で30分間保持
しつつ真空プレスした。
【0054】このようにして予備接着された合わせガラ
スを、エアー式オートクレーブ中で圧力13 kg/cm2
温度140℃の条件で20分間本接着を行い、中間膜の
作製と合わせガラスの作製とを同時に行った。
【0055】(実施例4)樹脂(c)及び樹脂(d)の
調製において、60℃の温水による洗浄工程の際の温水
の温度を50℃に変更した。それ以外は実施例3と同様
に行った。
【0056】(比較例7)樹脂(d)の調製において、
60℃の温水による洗浄工程の際の温水の温度を40℃
に変更した。それ以外は実施例3と同様に行った。
【0057】(比較例8)樹脂(c)の調製において、
60℃の温水による洗浄工程の際の温水の温度を40℃
に変更した。それ以外は実施例3と同様に行った。
【0058】(比較例9)樹脂(c)及び樹脂(d)の
調製において、60℃の温水による洗浄工程の際の温水
の温度を40℃に変更した。それ以外は実施例3と同様
に行った。
【0059】(比較例10)樹脂(c)の調製におい
て、60℃の温水による洗浄工程を行わなかった。それ
以外は実施例3と同様に行った。
【0060】(比較例11)樹脂(d)の調製におい
て、60℃の温水による洗浄工程を行わなかった。それ
以外は実施例3と同様に行った。
【0061】(比較例12)樹脂(c)の調製におい
て、60℃の温水による洗浄工程の際の温水の温度を4
0℃に変更し、樹脂(d)の調製において、60℃の温
水による洗浄工程の際の温水の温度を50℃に変更し
た。それ以外は実施例3と同様に行った。
【0062】(比較例13)樹脂(c)の調製におい
て、60℃の温水による洗浄工程の際の温水の温度を5
0℃に変更し、樹脂(d)の調製において、60℃の温
水による洗浄工程の際の温水の温度を40℃に変更し
た。それ以外は実施例3と同様に行った。
【0063】(実施例5)<樹脂(e)及び樹脂膜Eの
調製>平均重合度1700、ケン化度93.0モル%の
ポリビニルアルコール193gを、純水2900gに加
えて加熱溶解した。この溶液を28℃に温度調節し、3
5%の塩酸触媒201gとn−ブチルアルデヒド192
gとを加えて液温を2℃に下げてこの温度を保持して反
応物を析出させた。
【0064】その後、反応系を30℃で5時間保持して
反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチ
ルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を中和し、水洗及び
乾燥を経て、白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂
(e)を得た。さらに、この白色粉末状の樹脂(e)を
60℃の温水(樹脂100重量部に対し温水1000重
量部)で30分間攪拌し、脱水、水洗及び乾燥を経て、
最終の白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂(e)を
得た。この樹脂(e)のアセタール化度は63.0モル
%、ビニルアセテート成分は7モル%、残存ビニルアル
コールは30.0モル%であった。
【0065】上記樹脂(e)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
40重量部と、酸化防止剤としてイルガノックス101
0(商品名)0.2重量部及び紫外線吸収剤としてチバ
ガイギー社製のチヌビンP(商品名)0.2重量部とを
混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した
後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形し
て、厚さ0.20mmの樹脂膜Eを得た。
【0066】<樹脂(f)及び樹脂膜Fの調製>平均重
合度1700、ケン化度98.9モル%のポリビニルア
ルコール193gを、純水2900gに加えて加熱溶解
した。この溶液を20℃に温度調節し、35%の塩酸触
媒201gとn−ブチルアルデヒド124gとを加えて
液温を8℃に下げてこの温度を保持して反応物を析出さ
せた。
【0067】その後、反応系を50℃で4時間保持して
反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチ
ルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を中和し、水洗及び
乾燥を経て、白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂
(f)を得た。さらに、この白色粉末状の樹脂(f)を
60℃の温水(樹脂100重量部に対し温水 重量部)
で30分間攪拌し、脱水、水洗及び乾燥を経て、最終の
白色粉末状のポリビニルアセタール樹脂(f)を得た。
この樹脂(f)のアセタール化度は66.0モル%、ビ
ニルアセテート成分は1.1モル%、残存ビニルアルコ
ールは32.9モル%であった。
【0068】上記樹脂(f)100重量部と、可塑剤と
してトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート
40重量部と、酸化防止剤としてイルガノックス101
0(商品名)0.2重量部及び紫外線吸収剤としてチバ
ガイギー社製のチヌビンP(商品名)0.2重量部とを
混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した
後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形し
て、厚さ0.20mmの樹脂膜Fを得た。
【0069】<中間膜及び合わせガラスの作製>上記樹
脂膜E及びFを用い、これ等の樹脂膜を恒温高湿室で含
水率が0.4〜0.5重量%になるように調整し、これ
を樹脂膜F/樹脂膜E/樹脂膜Fの順に重ね合わせ、両
側から透明なフロートガラス(縦30cm×横30cm
×厚さ3mm)で挟み、これをゴムバッグ内に入れ20
torrの真空度で20分間脱気した後、脱気したまま
90℃のオーブンに移し、さらに90℃で30分間保持
しつつ真空プレスした。
【0070】このようにして予備接着された合わせガラ
スを、エアー式オートクレーブ中で圧力13 kg/cm2
温度140℃の条件で20分間本接着を行い、中間膜の
作製と合わせガラスの作製とを同時に行った。
【0071】(実施例6)樹脂(e)及び樹脂(f)の
調製において、60℃の温水による洗浄工程の際の温水
の温度を50℃に変更した。それ以外は実施例5と同様
に行った。
【0072】(比較例14)樹脂(f)の調製におい
て、60℃の温水による洗浄工程の際の温水の温度を4
0℃に変更した。それ以外は実施例5と同様に行った。
【0073】(比較例15)樹脂(e)の調製におい
て、60℃の温水による洗浄工程の際の温水の温度を4
0℃に変更した。それ以外は実施例5と同様に行った。
【0074】(比較例16)樹脂(e)及び樹脂(f)
の調製において、60℃の温水による洗浄工程の際の温
水の温度を40℃に変更した。それ以外は実施例5と同
様に行った。
【0075】(比較例17)樹脂(e)の調製におい
て、60℃の温水による洗浄工程を行わなかった。それ
以外は実施例5と同様に行った。
【0076】(比較例18)樹脂(f)の調製におい
て、60℃の温水による洗浄工程を行わなかった。それ
以外は実施例5と同様に行った。
【0077】(比較例19)樹脂(e)の調製におい
て、60℃の温水による洗浄工程の際の温水の温度を4
0℃に変更し、樹脂(f)の調製において、60℃の温
水による洗浄工程の際の温水の温度を50℃に変更し
た。それ以外は実施例5と同様に行った。
【0078】(比較例20)樹脂(c)の調製におい
て、60℃の温水による洗浄工程の際の温水の温度を5
0℃に変更し、樹脂(d)の調製において、60℃の温
水による洗浄工程の際の温水の温度を40℃に変更し
た。それ以外は実施例5と同様に行った。
【0079】<樹脂膜のナトリウム濃度の測定及び中間
膜の耐湿性の評価>上記各実施例及び各比較例で得られ
た各樹脂膜A、B、C、D、E及びFについて、樹脂膜
のナトリウム元素含有量をIPC発光元素分析により定
量した。IPC発光元素分析は、試料を硫酸と硝酸で加
熱分解し、この分解物を超純水で定容した後、IPC−
AES発光元素分析装置(日本ジャーレルアッシュ社製
のICAP−575型)を用いたIPC−AES法で行
った。その結果を表1〜表3に示す。
【0080】また、上記各実施例及び各比較例で得られ
た中間膜の耐湿性を評価するために、各実施例及び各比
較例で得られた合わせガラスを、温度80℃、相対湿度
95%の条件で1週間保管し、その後合わせガラスを取
り出し、端縁からの白化距離(mm)を測定した。その
結果を表1〜表3に示す。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】
【発明の効果】上述の通り、本発明の合わせガラス用中
間膜を用いた合わせガラスによれば、前述の特開平4−
254444号公報、特開平5−310449号公報、
特開平10−36146号公報及び特開平7−2064
83号公報に詳述されているように、透明性や耐候性や
接着性がよく、しかも耐貫通性がよく、破損時にガラス
破片が飛散しにくい等の合わせガラスに必要な基本的性
能に優れ、しかも遮音性能が改善される。
【0085】さらに、本発明の合わせガラス用中間膜を
用いた合わせガラスによれば、樹脂膜A、C、Eのナト
リウム濃度を20ppm以下とし、樹脂膜B、D、Fの
ナトリウム濃度を15ppm以下とすることにより、耐
湿性に優れ、ガラス板と中間膜との接着力の経時低下が
改善され、合わせガラスの周縁部の白化を少なくするこ
とができる。
【0086】したがって、本発明の合わせガラス用中間
膜及び合わせガラスは、特に、高い遮音性能及び耐湿性
が要求される建築物の窓ガラス等に好適に使用される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二種の可塑化ポリビニルアセタール樹脂
    膜A及びBからなる少なくとも二層の積層樹脂膜であっ
    て、樹脂膜Aは、ポリビニルアルコールを炭素数6〜1
    0のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルアセ
    テート成分が4モル%以下のポリビニルアセタール樹脂
    (a)100重量部と可塑剤30〜60重量部とからな
    り、樹脂膜Bは、ポリビニルアルコールを炭素数3又は
    4のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルアセ
    テート成分が4モル%以下のポリビニルアセタール樹脂
    (b)100重量部と可塑剤30〜60重量部とからな
    る合わせガラス用中間膜において、 上記樹脂膜Aのナトリウム濃度は20ppm以下であ
    り、上記樹脂膜Bのナトリウム濃度は15ppm以下で
    あることを特徴とする合わせガラス用中間膜。
  2. 【請求項2】 二種の可塑化ポリビニルアセタール樹脂
    膜C及びDからなる少なくとも二層の積層樹脂膜であっ
    て、樹脂膜Cは、ポリビニルアルコールを炭素数4〜6
    のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルアセテ
    ート成分が8〜30モル%のポリビニルアセタール樹脂
    (c)と可塑剤とからなり、樹脂膜Dは、ポリビニルア
    ルコールを炭素数3又は4のアルデヒドでアセタール化
    して得られ、ビニルアセテート成分が4モル%以下のポ
    リビニルアセタール樹脂(d)と可塑剤とからなる合わ
    せガラス用中間膜において、 上記樹脂膜Cのナトリウム濃度は20ppm以下であ
    り、上記樹脂膜Dのナトリウム濃度は15ppm以下で
    あることを特徴とする合わせガラス用中間膜。
  3. 【請求項3】 二種の可塑化ポリビニルアセタール樹脂
    膜E及びFからなる少なくとも二層の積層樹脂膜であっ
    て、樹脂膜Eは、ポリビニルアルコールを炭素数4〜6
    のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルアセテ
    ート成分が5〜8モル%のポリビニルアセタール樹脂
    (e)100重量部と可塑剤55〜70重量部とからな
    り、樹脂膜Fは、ポリビニルアルコールを炭素数3又は
    4のアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルアセ
    テート成分が4モル%以下のポリビニルアセタール樹脂
    (f)100重量部と可塑剤25〜55重量部とからな
    る合わせガラス用中間膜において、 上記樹脂膜Eのナトリウム濃度は20ppm以下であ
    り、上記樹脂膜Fのナトリウム濃度は15ppm以下で
    あることを特徴とする合わせガラス用中間膜。
  4. 【請求項4】 少なくとも二枚の透明なガラス板の間
    に、請求項1〜3のいずれか1項に記載の合わせガラス
    用中間膜が挟着されていることを特徴とする合わせガラ
    ス。
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