JP2000324730A - 界磁磁石を備えたヨーク及びヨークにおける界磁磁石の形成方法 - Google Patents

界磁磁石を備えたヨーク及びヨークにおける界磁磁石の形成方法

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JP2000324730A
JP2000324730A JP11128878A JP12887899A JP2000324730A JP 2000324730 A JP2000324730 A JP 2000324730A JP 11128878 A JP11128878 A JP 11128878A JP 12887899 A JP12887899 A JP 12887899A JP 2000324730 A JP2000324730 A JP 2000324730A
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yoke
axis direction
central axis
cavity forming
field magnet
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Naoto Kumagai
直人 熊谷
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け固定する端面板を1つだけとし、し
かも、界磁磁石を設けるために必要な時間の短縮を図
る。 【解決手段】 有底円筒状に形成されたヨーク10の中
心軸方向における中央部の内側面10c上には、該中心
軸方向に延びるキャビティ形成溝11を一体に設ける。
キャビティ形成溝11は、ヨーク10に一体に設けた一
対の切り起こし片12によって形成する。キャビティ形
成溝11内には、射出成形されたボンド磁石からなる界
磁磁石13を形成する。界磁磁石13は、中心軸方向に
おける各端面がヨーク10の内側に露出するように形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、界磁磁石を備えた
ヨーク、及び、ヨークにおける界磁磁石の形成方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】小形の直流モータは、筒状のヨークと、
該ヨークの開口部を閉塞する平板状の端面板とをケーシ
ングとして構成されるものが一般的である。そして、図
10に示すように、ヨーク40の内側面には、中心軸方
向の中央部に界磁磁石41が固定されている。
【0003】従来、界磁磁石41はセラミック磁石等で
形成され、ヨーク40に組み付け固定されていた。セラ
ミック磁石等から形成される界磁磁石41をヨーク40
の内側に確実に固定するために、界磁磁石41をヨーク
40にビス締めで固定したり、ヨーク40の内側に接着
したり、あるいは、ヨーク40の内側面に設けた板バネ
で挟持している。
【0004】ところで、ビス締めによる固定方法では、
界磁磁石41をヨーク40の所定位置に仮固定し、その
状態で固定用ビスで固定する作業を行う必要がある。
又、接着による固定方法では、ヨーク40の所定位置に
接着剤を塗布した上で界磁磁石41を仮固定し、その状
態で接着剤が硬化するまで仮に固定しておく必要があ
る。又、固定用バネによる固定方法では、予めヨーク4
0内に固定用バネを組み付けた上で界磁磁石41を組み
付け固定する必要がある。従って、どの固定方法であっ
ても、ヨーク40に界磁磁石41を設けるために必要な
時間の短縮を図ることができない問題があった。
【0005】そこで、界磁磁石を、ヨークの内側に直接
射出成形したボンド磁石で形成する方法が新たに行なわ
れている。この方法は、両側が開口した筒状のヨークの
各開口部から、ヨークの内側に一対の成形金型をヨーク
の中心軸方向に挿入し、ヨーク内に両成形金型とヨーク
とによって界磁磁石を形成するためのキャビティをヨー
ク内に形成する。この状態で、磁石粉末を分散した状態
で溶融した合成樹脂をキャビティ内に射出する。合成樹
脂が硬化した後、一対の成形金型を中心軸方向にヨーク
から引き抜くことで、ボンド磁石からなる界磁磁石を中
心軸方向の中央部にヨークに一体で形成する。ヨークの
内側面上にボンド磁石で形成された界磁磁石は、内側面
に密着することで固定される。このような界磁磁石の形
成方法によれば、従来のように別部材として形成された
界磁磁石をヨークに組み付け固定する場合に比較して、
界磁磁石をヨークに固定するための必要な時間の短縮を
図ることができる。尚、ボンド磁石からなる界磁磁石
は、従来のセラミック磁石等に比較して重量が小さいの
で、ビス締め、接着等の固定手段を用いることなく、ヨ
ークに一体で設けたキャビティ形成溝内に形成するだけ
で確実に固定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、小形の直流
モータでは、図10に示すように、ヨーク40として一
方の端面を閉塞した有底筒状のものを使用することで、
ヨーク40の一方の端面にのみ別部材である端面板を組
み付け固定するようにしているものが多い。ところが、
このような有底筒状のヨーク40には、その一方の開口
部からのみしか成形金型を挿入することができないの
で、ヨーク40内に成形金型によってキャビティを形成
することができず、直接射出成形によってボンド磁石か
らなる界磁磁石を形成することができなかった。従っ
て、組み付け固定する端面板が1つですむ有底筒状のヨ
ーク40においては、界磁磁石を設けるために必要な時
間の短縮を図ることができなかった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、組み付け固定する端
面板が1つですみ、しかも、界磁磁石を設けるために必
要な時間の短縮を図ることができる界磁磁石を備えたヨ
ーク、及び、ヨークにおける界磁磁石の形成方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、有底筒状に形成され、ヨ
ークの中心軸方向における中央部の内側面上には、該中
心軸方向に延びるキャビティ形成溝がヨークに一体に設
けられ、該キャビティ形成溝内には、射出成形されたボ
ンド磁石からなる界磁磁石が形成されている界磁磁石を
備えたヨークである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記界磁磁石を前記キャビティ形成溝
内に固定保持するための固定保持手段が一体で形成され
ている。
【0010】請求項3に記載の発明は、有底筒状に形成
されるとともに中心軸方向における中央の内側面上には
該中心軸方向に延びるキャビティ形成溝が一体に設けら
れたヨークに対し、該キャビティ形成溝を、ヨークの径
方向における内側と中心軸方向における両端面とで閉塞
可能なように形成され、キャビティ形成溝と共に同内側
面上に界磁磁石を成形するためのキャビティを形成可能
な成形金型を、該ヨークの開口部から前記キャビティ形
成溝に干渉しない状態で中心軸方向に所定の位置まで挿
入した後、該成形金型が前記キャビティ形成溝と共に前
記キャビティを形成する位置まで中心軸に直交する方向
に移動させるキャビティ形成工程と、形成された前記キ
ャビティに射出成形によってボンド磁石からなる界磁磁
石を形成する射出成形工程と、前記界磁磁石を形成した
前記成形金型を、前記界磁磁石及びキャビティ形成溝に
対し中心軸方向に干渉しない位置まで中心軸に直交する
方向に移動させた後、該成形金型をヨークから中心軸方
向に引き抜く金型取り出し工程とを備えたヨークにおけ
る界磁磁石の形成方法である。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記ヨークは円筒状に形成されるとと
もに、前記キャビティ形成溝は、前記ヨークの径方向に
おける内側面が該ヨークの中心軸を中心軸とする円筒上
に設けられ、前記成形金型は、該成形金型を支持するた
めの基部に固定され、該基部に支持された状態で、前記
ヨークの開口部から中心軸方向に所定位置まで挿入可能
に形成されるとともに該所定位置においてヨークに対し
て相対回動可能に形成され、該所定位置まで挿入された
状態において、少なくとも中心軸を基準としたヨークに
対する所定の回転位置関係にあるときに、前記各キャビ
ティ形成溝を前記中心軸方向における前記開口部の側で
閉塞可能に形成された第1部分と、前記第1部分が前記
中心軸方向に前記ヨークに挿入されるときの先端側に設
けられ、前記各キャビティ形成溝に対し中心軸方向に干
渉せず、かつ、該各キャビティ形成溝を、ヨークの径方
向における内側で閉塞可能な外径の円柱状に形成された
第2部分と、前記第2部分が前記中心軸方向に前記ヨー
クに挿入されるときの先端側に設けられ、前記中心軸を
基準としたヨークに対する所定の回転位置関係において
中心軸方向に前記各キャビティ形成溝に干渉しないよう
に形成されるとともに前記第1部分が中心軸方向の所定
位置に配置された状態において前記ヨークに対して相対
回動可能に形成され、該第1部分が中心軸方向における
所定位置に配置された状態において、少なくとも前記第
1部分が前記各キャビティ形成溝の中心軸方向における
開口部の側を閉塞する回転位置関係にあるときに、該各
キャビティ形成溝を前記中心軸方向におけるヨークの底
板の側で閉塞する第3部分とからなるものであって、前
記キャビティ形成工程として、前記成形金型を、前記第
3部分の側から、該第3部分が前記各キャビティ形成溝
に対し中心軸方向に干渉しない回転位置関係で、前記第
1部分が中心軸方向の所定位置に配置されるまで前記ヨ
ークに対して挿入した後、前記第3部分によって各キャ
ビティ形成溝の底板の側が閉塞される回転位置関係とな
るまでヨークに対して相対回動させ、前記金型取り出し
工程として、前記成形金型を、前記第3部分が前記キャ
ビティ形成溝及び界磁磁石に対し中心軸方向に干渉しな
い回転位置関係までヨークに対して相対回動させた後、
該成形金型をヨークから中心軸方向に引き抜く。
【0012】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ヨークの一方の端面がヨーク自体で閉塞されるととも
に、界磁磁石が射出成形されたボンド磁石によって形成
される。従って、界磁磁石を設けるために、固定用ビス
又は固定用バネ等の別部材の組み付け、あるいは、接着
剤の硬化が不要となる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、キャビティ形成溝内に設
けられた界磁磁石が、形成溝内の壁面との密着に加え、
ヨークに一体で形成された固定保持手段によって、より
広い密着面積で、あるいは、機械的な係止によってキャ
ビティ形成溝内に固定保持される。従って、別部材ある
いは別材料を使用することなく、界磁磁石が強固に固定
される。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、キャビテ
ィ形成工程において、ヨークの中心軸方向における界磁
磁石の両端面を形成する前記キャビティの壁面と、ヨー
クの径方向における界磁磁石の内側面を形成するキャビ
ティの壁面とが成形金型によって形成されるとともに、
界磁磁石の外側面を形成するキャビティの壁面が内側面
によって形成され、ヨークの周方向における界磁磁石の
両側面を形成するキャビティの壁面がキャビティ形成溝
によって形成される。射出成形工程において、キャビテ
ィにボンド磁石からなる界磁磁石が成形された後、金型
取り出し工程において、成形金型が取り外されてキャビ
ティに形成された界磁磁石がヨーク内に露出する。従っ
て、有底筒状のヨークにおいて中心軸方向の中央部に、
その内側面から中心軸側に突出する状態の界磁磁石が、
射出成形されたボンド磁石によって形成される。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、キャビテ
ィ形成工程において、成形金型によって複数の各キャビ
ティ形成溝に同時にキャビティが形成される。従って、
有底円筒状のヨークに、射出成形されたボンド磁石によ
って複数の界磁磁石が同時に形成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図5に従って説明する。図1は、直流モ
ータのヨーク10を示す概略図である。ヨーク10は、
磁性金属材によって有底円筒状に形成され、中心軸方向
の一方の側面が開口部10aとされるとともに他方の側
面が底板10bとされている。
【0017】ヨーク10には、その中心軸方向における
中央部の内側面10c上に、同中心軸方向に延びる一対
のキャビティ形成溝11が、中心軸を挟んで相対向する
ように形成されている。各キャビティ形成溝11は、ヨ
ーク10に一体に設けられた一対の切り起こし片12に
よって形成されている。各切り起こし片12は、プレス
加工によって形成されている。
【0018】各キャビティ形成溝11内には、射出成形
されたボンド磁石(樹脂結合型複合磁石)からなる界磁
磁石13が、中心軸方向における各端面がヨーク10内
に露出するように設けられている。各界磁磁石13は、
ヨーク10の径方向における内側面が、中心軸を中心と
する円筒の外周面上に配置されている。
【0019】次に、ヨークの内側に界磁磁石を射出成形
されたボンド磁石によって形成するために使用する成形
金型について説明する。成形金型14は、図2に示すよ
うに、第1部分15、第2部分16及び第3部分17と
で形成されている。
【0020】第1部分15は、成形金型14を支持する
ための基部18に固定され、該基部18に支持された状
態で、ヨーク10の開口部10aから中心軸方向に所定
位置まで挿入されるとともに、図3(b)に示すよう
に、該所定位置においてヨーク10に対して相対回動可
能に形成され、該所定位置において、各キャビティ形成
溝11を中心軸方向における開口部10aの側で閉塞す
るように形成されている。第1部分15は、ヨーク10
の開口部10aを閉塞する円盤状に形成されている。
【0021】第2部分16は、第1部分15が中心軸方
向にヨーク10に挿入されるときの先端側に設けられ、
図3(b)及び図4(a)に示すように、各キャビティ
形成溝11に対し中心軸方向に干渉せず、かつ、各キャ
ビティ形成溝11を、ヨーク10の径方向における内側
で閉塞可能な外径の円柱状に形成されている。
【0022】第3部分17は、第2部分16が中心軸方
向にヨーク10に挿入されるときの先端側に設けられ、
図3(b)に示すように、中心軸を基準としたヨーク1
0に対する所定の回転位置関係において中心軸方向に各
キャビティ形成溝11に干渉しないように形成されると
ともに、図4(a)に示すように、第1部分15が中心
軸方向の所定位置に配置された状態においてヨーク10
に対して相対回動可能に形成されている。又、第3部分
17は、第1部分15が中心軸方向における前記所定位
置に配置された状態において、各キャビティ形成溝11
を中心軸方向におけるヨーク10の底板10bの側で閉
塞するように形成されている。第3部分17は、第2部
分16が先端側に延長された円柱部17aと、中心軸を
挟んで相対向する径方向の向きに該円柱部から延びる一
対の突出部17bとからなる。
【0023】第1部分15には、図4(a)に示すよう
に、各キャビティ形成溝11と成形金型14とによって
形成するキャビティに、磁石粉末を分散した状態で溶融
した合成樹脂を射出するためのノズルNを配置するため
の射出孔19が設けられている。
【0024】尚、第1部分15が各キャビティ形成溝1
1を中心軸方向の開口部10aの側で閉塞するときの中
心軸方向の所定位置は、第3部分17の端面がヨーク1
0の底板10bに当接することで成形金型14の中心軸
方向における移動が規制される位置である。
【0025】このような構成の成形金型14を使用した
ヨーク10における界磁磁石の形成方法を説明する。こ
の界磁磁石の形成方法は、キャビティ形成工程、射出成
形工程及び金型取り出し工程を備える。
【0026】先ず、キャビティ形成工程として、図3
(a)に示すように、有底筒状に形成され、中心軸方向
における中央の内側面10c上には、該中心軸方向に延
びるキャビティ形成溝11が形成されたヨーク10に対
し、図3(b)に示すように、成形金型14を第3部分
17の側から、該第3部分17の両突出部17bが両キ
ャビティ形成溝11に対し中心軸方向に干渉しない回転
位置関係で、第3部分17の端面がヨーク10の底板1
0bに当接して、第1部分15が中心軸方向の所定位置
に配置されるまで挿入する。
【0027】次に、キャビティ形成工程として、図4
(a)に示すように、第3部分17の両突出部17bに
よって両キャビティ形成溝11の中心軸方向における底
板10bの側が閉塞される回転位置まで回動させて、成
形金型14が両キャビティ形成溝11と共にキャビティ
を形成する回転位置まで回動させる。
【0028】次に、射出成形工程として、図4(b)に
示すように、形成された各キャビティに対し、各射出孔
19に配置した射出ノズルNから、粉末磁石を分散され
た状態で溶融した合成樹脂を射出して、ボンド磁石から
なる界磁磁石13を形成する。
【0029】次に、金型取り出し工程として、図5
(a)に示すように、成形金型14を、第3部分17の
両突出部17bが両キャビティ形成溝11及び界磁磁石
13に対し中心軸方向に干渉しない回転位置関係までヨ
ーク10に対し中心軸回りに相対回動させた後、図5
(b)に示すように、該成形金型14をヨーク10から
中心軸方向に引き抜く。
【0030】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に記載の各作用及び効果を得ることができる。 (a) 本実施の形態の界磁磁石を備えたヨークによれ
ば、ヨーク10の一方の端面がヨーク10自体で閉塞さ
れるとともに、界磁磁石13が射出成形されたボンド磁
石によって形成される。従って、界磁磁石13を設ける
ために、固定用ビス又は固定用バネ等の別部材の組み付
け、あるいは、接着剤の硬化が不要となる。その結果、
ヨーク10に組み付け固定する端面板が1つですみ、し
かも、界磁磁石13を設けるために必要な時間の短縮を
図ることができる。
【0031】(b) 本実施の形態のヨークにおける界
磁磁石の形成方法によれば、有底円筒状のヨーク10に
おいて中心軸方向の中央部に、その内側面10cから中
心軸側に突出する状態の界磁磁石13が、射出成形され
たボンド磁石によって形成される。その結果、組み付け
固定する端面板が1つですむ有底円筒状のヨーク10に
対し、その内側面10cの中心軸方向の中央部に、内側
面10cから中心軸側に突出する状態の界磁磁石13
を、別部材で形成した界磁磁石を組み付け固定する場合
より短い時間で設けることができる。
【0032】以下、本発明を具体化した上記実施の形態
以外の実施の形態を別例として列記する。 ・ 上記実施の形態のヨーク10は、射出成形されたボ
ンド磁石からなる界磁磁石13が、キャビティ形成溝1
1を形成する内側面10cと、各切り起こし片12の内
側面とに密着することで、キャビティ形成溝11に固定
保持されるようにした。
【0033】これを、図6(a)に示すように、キャビ
ティ形成溝11内においてヨーク10の内側面10cに
一体で形成されたローレット加工部21によっても界磁
磁石13をキャビティ形成溝11内に固定保持するよう
にしてもよい。又、図6(b)に示すように、キャビテ
ィ形成溝11内においてヨーク10に形成され、射出成
形されたボンド磁石からなる界磁磁石13の一部が配置
される固定保持手段としての貫通孔22によって界磁磁
石13を固定保持するようにしてもよい。
【0034】この各場合には、キャビティ形成溝11内
に設けられた界磁磁石13が、形成溝13内の壁面との
密着に加え、ヨーク10に一体で形成されたローレット
加工部21又は貫通孔22によってキャビティ形成溝1
1内により広い密着面積で密着するので、固定用ビス、
固定用バネ等の別部材、あるいは、接着剤等の別材料を
使用せずに界磁磁石13が強固に固定保持される。その
結果、ヨーク10の製造に要する時間の増大を招くこと
なく、界磁磁石13を強固に固定することができる。
尚、係合孔22によって界磁磁石13を固定保持する場
合には、係合孔22がボンド磁石からなる界磁磁石13
の一部が塞がれ、ヨーク10に新たな孔が形成されない
ので、防水性の低下を招かない。
【0035】・ 図7(a)、図7(b)に示すよう
に、ヨーク10を、キャビティ形成溝11内においてヨ
ーク10に一体で形成され、ヨーク10の中心軸方向及
び径方向に対してそれぞれ所定角度で傾斜する状態でヨ
ーク10の内側に直線状に突出するように形成された固
定保持手段としての切り起こし片23によってもキャビ
ティ形成溝11内に固定保持するようにしてもよい。こ
の場合には、キャビティ形成溝11内に設けられた界磁
磁石13が、形成溝11内の壁面との密着に加え、ヨー
ク10に一体で設けられた切り起こし片23によってキ
ャビティ形成溝11内に機械的に係止されるので、別部
材あるいは別材料を使用せずに、界磁磁石が一層強固に
固定保持される。その結果、ヨーク10の製造に要する
時間の増大を招くことなく、界磁磁石13を一層強固に
固定することができる。
【0036】・ 射出成形されたボンド磁石によって界
磁磁石13を形成するヨーク10は、有底筒状のもので
あればよく、均一な径の有底円筒状のものに限らない。
例えば、図8(a),(b)に示すように、ヨーク10
の底側の端部が開口部10a側よりも小径とされること
で内側に環状の段差部24を形成し、この段差部24に
外部から組み付け固定する界磁磁石を中心軸方向に位置
決めするようにしていた従来のヨーク25に対し、新た
に射出成形したボンド磁石によって界磁磁石13を形成
するようにしてもよい。
【0037】この場合には、成形金型14の第3部分1
7が、キャビティ形成溝11の中心軸方向における底板
10bの側を、段差部24によって閉塞される以外の部
分で閉塞する。
【0038】・ 図9に示すように、底板側の部分が小
径とされることで段差部24が形成されているヨーク2
5において、キャビティ形成溝11内におけるヨーク1
0の内側面10cから径方向に突出するように一体形成
された凸状部26aと、段差部24から中心軸方向に突
出するように一体形成された凸状部26bとが協同し
て、界磁磁石13をキャビティ形成溝11内に固定保持
するようにしてもよい。この場合には、段差部24を備
えたヨーク25を使用することができ、しかも、界磁磁
石13が両凸状部26a,26bによって機械的に固定
保持されるので、界磁磁石13が一層強固に固定され
る。
【0039】・ 成形金型は、キャビティ形成溝13を
ヨーク10の径方向における内側と中心軸方向における
両端面とで閉塞可能なように形成され、キャビティ形成
溝13と共に同内側面10c上に界磁磁石13を成形す
るためのキャビティを形成可能なものであればよい。従
って、上記実施の形態のように、複数のキャビティ形成
溝13に同時にキャビティを形成することができるもの
に限らず、例えば、ヨーク10に挿入する方向における
投影面積が、ヨーク10において各キャビティ形成溝1
3が形成されている部分の内側面積よりも小さく形成さ
れることで、キャビティ形成溝13を底板10b側に通
過するように形成されるとともに、通過した位置におい
て径方向に移動配置されることで、キャビティ形成溝1
3の少なくとも1つと共にキャビティを形成することが
できるように形成された成形金型であってもよい。
【0040】・ 有底筒状のヨーク10において、その
中心軸方向において開口部10aと底板10bとの中間
に界磁磁石13を設ける代りに、中心軸方向における界
磁磁石の底板10b側の端面が底板10bに接触する状
態で界磁磁石を設けてもよい。この場合にも、組み付け
固定する端面板が1つですみ、しかも、界磁磁石を設け
るために必要な時間の短縮を図ることができる。
【0041】以下、特許請求の範囲に記載した各発明の
外に前述した実施の形態又は各別例から把握される技術
的思想をその効果とともに記載する。 (1) 請求項1又は請求項2に記載の発明において、
前記界磁磁石は、前記ヨークの中心軸方向における各端
面の少なくとも一部が露出するように形成されている。
このような構成によれば、界磁磁石がヨークの内側面か
ら中心軸側に突出するように設けられる。
【0042】(2) 請求項2に記載の発明において、
前記固定保持手段は、キャビティ形成溝内においてヨー
クの内側面に一体で設けられたローレット加工部21で
ある。
【0043】(3) 請求項2に記載の発明において、
前記固定保持手段は、キャビティ形成溝内においてヨー
クに設けられ、射出成形されたボンド磁石からなる界磁
磁石の一部が配置される貫通孔22である。
【0044】(4) 請求項2に記載の発明において、
前記固定保持手段は、キャビティ形成溝内においてヨー
クに一体で形成され、ヨークの中心軸方向及び径方向に
対してそれぞれ所定角度で傾斜する状態でヨークの内側
に直線状に突出するように形成された切り起こし片23
である。このような構成によれば、界磁磁石が、キャビ
ティ形成溝内の壁面との密着に加え、ヨークに一体で設
けられた切り起こし片23によって機械的に固定保持さ
れるので、別部材あるいは別材料を使用せずに、界磁磁
石が一層強固に固定される。
【0045】(5) 請求項2に記載の発明において、
ヨークは底板側の端部が小径部とされることで界磁磁石
の中心軸方向における端面が該中心軸方向に当接する段
差部が形成されたものであって、前記固定保持手段は、
キャビティ形成溝内におけるヨークの内側面から径方向
に突出するように一体形成された凸状部26aと、段差
部24から中心軸方向に突出するように一体形成された
凸状部26bとからなる。このような構成によれば、段
差部24が形成されたヨークにおいて、界磁磁石をキャ
ビティ形成溝内に強固に固定保持することができる。
【0046】(6) 請求項1又は請求項2に記載の発
明において、前記キャビティ形成溝は、ヨークに一体で
形成された一対の切り起こし片12によって形成されて
いる。このような構成によれば、ヨークに別部材を組み
付け固定することなくキャビティ形成溝が形成されるの
で、界磁磁石を設けるために必要な時間の一層の短縮を
図ることができる。
【0047】(7) 成形金型を支持するための基部に
固定され、該基部に支持された状態で、有底円筒状に形
成されるとともに中心軸方向における中央部の内側面上
には該中心軸方向に延びるキャビティ形成溝が形成され
たヨークに対し、その開口部から中心軸方向に所定位置
まで挿入可能に形成されるとともに該所定位置において
前記ヨークに対して相対回動可能に形成され、該所定位
置まで挿入された状態において、少なくとも中心軸を基
準としたヨークに対する所定の回転位置関係のときに、
前記キャビティ形成溝を前記中心軸方向における前記開
口部の側で閉塞可能に形成された第1部分と、前記第1
部分が前記中心軸方向に前記ヨークに挿入されるときの
先端側に設けられ、前記キャビティ形成溝に対し中心軸
方向に干渉せず、かつ、該キャビティ形成溝を、ヨーク
の径方向における内側で閉塞可能な外径の円柱状に形成
された第2部分と、前記第2部分が前記中心軸方向に前
記ヨークに挿入されるときの先端側に設けられ、前記中
心軸を基準としたヨークに対する所定の回転位置関係に
おいて中心軸方向に前記キャビティ形成溝に干渉しない
ように形成されるとともに前記第1部分が中心軸方向の
所定位置に配置された状態において前記ヨークに対して
相対回動可能に形成され、該第1部分が中心軸方向にお
ける所定位置に配置された状態において、少なくとも前
記第1部分が前記キャビティ形成溝の中心軸方向におけ
る開口部の側を閉塞する回転位置関係のときに、該キャ
ビティ形成溝を前記中心軸方向におけるヨークの底板の
側で閉塞する第3部分とからなるモータにおける界磁磁
石の成形金型。
【0048】このような構成によれば、有底筒状のヨー
クに対して、中心軸方向の中央部における内側面に、射
出成形されたボンド磁石によって複数の界磁磁石を同時
に形成することができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1又は請求
項2に記載の発明によれば、組み付け固定する端面板が
1つですみ、しかも、界磁磁石を設けるために必要な時
間の短縮を図ることができる。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、製造に要
する時間の増大を招くことなく、界磁磁石を強固に固定
することができる。請求項3又は請求項4に記載の発明
によれば、組み付け固定する端面板が1つですむ有底筒
状のヨークに対し、その内側面の中心軸方向の中央部
に、内側面から中心軸側に突出する状態の界磁磁石を、
別部材で形成したと界磁磁石を組み付け固定する場合よ
り短い時間で設けることができる。
【0051】請求項4に記載の発明によれば、有底円筒
状のヨークに対し、複数の界磁磁石を従来より短い時間
で設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヨークを示す一部を破断した概略斜視図。
【図2】 成形金型の概略斜視図。
【図3】 (a)は成形金型挿入前のヨークを示す模式
平断面図及び縦断面図、(b)は成形金型挿入後のヨー
クを示す模式平断面図及び縦断面図。
【図4】 (a)は成形金型回動後のヨークを示す模式
平断面図及び縦断面図、(b)は射出成形後のヨークを
示す模式平断面図及び縦断面図。
【図5】 (a)は成形金型再回動後のヨークを示す模
式平断面図及び縦断面図、(b)は成形金型引き抜き後
のヨークを示す模式平断面図及び縦断面図。
【図6】 (a)はローレット加工部が形成されたキャ
ビティ形成溝を示す平断面図、(b)は貫通孔が形成さ
れたキャビティ形成溝を示す平断面図。
【図7】 (a)は切り起こし片が形成されたキャビテ
ィ形成溝を示す平断面図、(b)は(a)のA−A線断
面図。
【図8】 (a)は別例のヨークを示す概略平断面図、
(b)は同じく概略縦断面図。
【図9】 凸状部が形成された別例のヨークの要部縦断
面図。
【図10】 従来のヨークを示す一部を破断した概略斜
視図。
【符号の説明】
10…ヨーク、10c…内側面、11…キャビティ形成
溝、12…切り起こし片、13…界磁磁石、14…成形
金型、15…第1部分、16…第2部分、17…第3部
分、18…基部、21…固定保持手段としてのローレッ
ト加工部、22…同じく貫通孔、23…同じく切り起こ
し片、24…段差部、26a,26b…固定保持手段と
しての凸状部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状に形成され、ヨークの中心軸方
    向における中央部の内側面上には、該中心軸方向に延び
    るキャビティ形成溝がヨークに一体に設けられ、該キャ
    ビティ形成溝内には、射出成形されたボンド磁石からな
    る界磁磁石が形成されている界磁磁石を備えたヨーク。
  2. 【請求項2】 前記界磁磁石を前記キャビティ形成溝内
    に固定保持するための固定保持手段が一体で形成されて
    いる請求項1に記載の界磁磁石を備えたヨーク。
  3. 【請求項3】 有底筒状に形成されるとともに中心軸方
    向における中央の内側面上には該中心軸方向に延びるキ
    ャビティ形成溝が一体に設けられたヨークに対し、該キ
    ャビティ形成溝を、ヨークの径方向における内側と中心
    軸方向における両端面とで閉塞可能なように形成され、
    キャビティ形成溝と共に同内側面上に界磁磁石を成形す
    るためのキャビティを形成可能な成形金型を、該ヨーク
    の開口部から前記キャビティ形成溝に干渉しない状態で
    中心軸方向に所定の位置まで挿入した後、該成形金型が
    前記キャビティ形成溝と共に前記キャビティを形成する
    位置まで中心軸に直交する方向に移動させるキャビティ
    形成工程と、 形成された前記キャビティに射出成形によってボンド磁
    石からなる界磁磁石を形成する射出成形工程と、 前記界磁磁石を形成した前記成形金型を、前記界磁磁石
    及びキャビティ形成溝に対し中心軸方向に干渉しない位
    置まで中心軸に直交する方向に移動させた後、該成形金
    型をヨークから中心軸方向に引き抜く金型取り出し工程
    とを備えたヨークにおける界磁磁石の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記ヨークは円筒状に形成されるととも
    に、前記キャビティ形成溝は、前記ヨークの径方向にお
    ける内側面が該ヨークの中心軸を中心軸とする円筒上に
    設けられ、 前記成形金型は、該成形金型を支持するための基部に固
    定され、該基部に支持された状態で、前記ヨークの開口
    部から中心軸方向に所定位置まで挿入可能に形成される
    とともに該所定位置においてヨークに対して相対回動可
    能に形成され、該所定位置まで挿入された状態におい
    て、少なくとも中心軸を基準としたヨークに対する所定
    の回転位置関係にあるときに、前記各キャビティ形成溝
    を前記中心軸方向における前記開口部の側で閉塞可能に
    形成された第1部分と、前記第1部分が前記中心軸方向
    に前記ヨークに挿入されるときの先端側に設けられ、前
    記各キャビティ形成溝に対し中心軸方向に干渉せず、か
    つ、該各キャビティ形成溝を、ヨークの径方向における
    内側で閉塞可能な外径の円柱状に形成された第2部分
    と、前記第2部分が前記中心軸方向に前記ヨークに挿入
    されるときの先端側に設けられ、前記中心軸を基準とし
    たヨークに対する所定の回転位置関係において中心軸方
    向に前記各キャビティ形成溝に干渉しないように形成さ
    れるとともに前記第1部分が中心軸方向の所定位置に配
    置された状態において前記ヨークに対して相対回動可能
    に形成され、該第1部分が中心軸方向における所定位置
    に配置された状態において、少なくとも前記第1部分が
    前記各キャビティ形成溝の中心軸方向における開口部の
    側を閉塞する回転位置関係にあるときに、該各キャビテ
    ィ形成溝を前記中心軸方向におけるヨークの底板の側で
    閉塞する第3部分とからなるものであって、 前記キャビティ形成工程として、前記成形金型を、前記
    第3部分の側から、該第3部分が前記各キャビティ形成
    溝に対し中心軸方向に干渉しない回転位置関係で、前記
    第1部分が中心軸方向の所定位置に配置されるまで前記
    ヨークに対して挿入した後、前記第3部分によって各キ
    ャビティ形成溝の底板の側が閉塞される回転位置関係と
    なるまでヨークに対して相対回動させ、 前記金型取り出し工程として、前記成形金型を、前記第
    3部分が前記キャビティ形成溝及び界磁磁石に対し中心
    軸方向に干渉しない回転位置関係までヨークに対して相
    対回動させた後、該成形金型をヨークから中心軸方向に
    引き抜く請求項3に記載のヨークにおける界磁磁石の形
    成方法。
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