JP2000325341A - 放射線診断装置 - Google Patents

放射線診断装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジェクタによって造影剤を注入して撮像
を行う放射線診断装置において、インジェクタとCTス
キャナとの同期を図ることによって、ヒューマンエラー
や、装置のエラーによる不要な動作を防止する。 【解決手段】 放射線診断装置は、寝台4に載置された
被検体5のX線像を撮影するX線CT装置1と、被検体
5に対して造影剤を注入するインジェクタ装置3と、X
線CT装置1及びインジェクタ装置3の動作を監視する
監視装置10とから概略構成される。監視装置10は、
インジェクタ装置3による造影剤注入開始とX線CT装
置1による本スキャン開始の同期化を行ったり、インジ
ェクタ装置3又はX線CT装置1の一方におけるエラー
発生による動作中止を他方の装置に通知し、エラーの内
容に応じた処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体に対して造
影剤を注入するとともに、X線等の放射線を利用して被
検体の所望の部位の放射線像を撮像する放射線診断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のX線等の放射線を利用した放射線
診断装置としてCTスキャナ装置があり、その撮像方式
の一つとして造影剤注入撮影がある。この造影剤注入撮
影とは、インジェクタ装置を用いて被検体に対して造影
剤を注入するとともに、この造影剤の注入前後における
画像を撮像し、これらの画像についてサブトラクション
処理を行い、血管など造影剤が注入された部位を強調さ
せて特徴を抽出するものである。
【0003】この従来の放射線診断装置では、先ずイン
ジェクタにより造影剤を被検体に注入し、少線量の放射
線を連続的に曝射して、被検体の所望の部位のX線像を
リアルタイムで撮像する監視スキャンを行う。次いで、
操作者は、この監視スキャンにより取得された映像に基
づいて、造影剤が所望部位に十分に行き渡るタイミング
を見計らってCTスキャナ装置を操作して本スキャンを
開始する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなインジェクタ装置で造影剤を注入する従来のC
Tスキャナ装置では、操作者がインジェクタ装置とCT
スキャナ装置とを個別に操作するものであったため、C
Tスキャン処理と造影剤注入処理との連係を円滑に行う
ことが困難であるという問題があった。
【0005】例えば、上記監視スキャンから本スキャン
へ移行する際のタイミングは、操作者の判断に依存する
ため、操作者の経験が撮像結果に影響を及ぼすととも
に、操作者がスキャン開始のタイミングを誤るなどのヒ
ューマンエラーが発生しやすいという問題がある。
【0006】また、インジェクタ装置やCTスキャナ装
置のいずれかにおいて、エラー等によって動作を中断す
る事象が発生した場合においても、インジェクタ装置と
CTスキャナ装置とが個別に動作しているため、一方が
動作を停止しても、他方が継続して動作し続けることと
なり、不要な放射線の曝射や造影剤の注入が行われる可
能性があった。
【0007】そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてな
されたものであり、インジェクタ装置によって造影剤を
注入して撮像を行う放射線診断装置において、インジェ
クタ装置とCTスキャナ装置との同期を図ることによっ
て、ヒューマンエラーや装置のエラーによる不要な動作
を防止することのできる放射線診断装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明は、被検体に対して造影剤を注入する造影
剤注入手段と、造影剤が注入された被検体の所望の部位
の放射線像を撮像する放射線撮像手段と、前記造影剤注
入手段及び前記放射線撮像手段の動作状況を取得し、こ
れら造影剤注入手段及び放射線撮像手段の制御を行う監
視手段とを備える放射線診断装置である。
【0009】このような本発明の放射線診断装置によれ
ば、監視手段を介して放射線撮像手段と造影剤注入手段
との同期を図ることができ、これによって、例えば、造
影剤の注入開始後、適切なタイミングで自動的にスキャ
ンを開始させたり、エラー等の発生によって一方の装置
が動作を停止した場合にそのエラー等の内容に応じて他
方の装置の動作を停止若しくは続行させることができ
る。その結果、スキャン開始のタイミングを誤る等のヒ
ューマンエラーや、一方の装置がエラー等によって停止
した際に他方の装置が不要な動作を続行することを防止
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】(放射線診断装置の全体構成)以
下、本発明に係る放射線診断装置の好ましい実施形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本
実施形態に係る放射線診断装置を示す概略構成図であ
る。
【0011】同図に示すように、この放射線診断装置
は、寝台4に載置された被検体5のX線像を撮影するX
線CT装置1と、被検体5に対して造影剤を注入するイ
ンジェクタ装置3と、X線CT装置1及びインジェクタ
装置3の動作を通信機能を介して監視及び制御する監視
装置10とから概略構成される。
【0012】X線CT装置1は、寝台4上に載置された
被検体5に対してX線を曝射するX線管6aと、このX
線管6aと対向配置され被検体5を通過したX線を検出
するX線検出器6bと、X線検出器6bによって検出さ
れた投影データを収集するデータ収集部7と、このデー
タ収集部7によって収集された投影データからX線画像
を再構成する画像再構成部8と、このX線CT装置1全
体の動作を制御するためのCT装置制御部2とから構成
される。
【0013】そして、このX線CT装置1は、対向配置
されたX線管6a及びX線検出器6bを被検体5の対象
部位を中心としてガントリ内周を回転させつつ、X線管
6aからX線を曝射させ、被検体5の対象部位を透過し
たX線をX線検出器6bによって検出し、これによって
得られた投影データをデータ収集部7で収集し、これに
ついて画像再構成部8で、例えばフィルタードバックプ
ロジェクション法に基づく画像再構成処理等の画像処理
を行って断層像等の画像を再構成する。
【0014】また、前記CT装置制御部2は、X線CT
装置1の動作状況や発生したエラーについてのコード信
号を、光ケーブル12を介して監視装置10に対して送
信するとともに、監視装置10からの制御信号を受信し
てX線CT装置1の動作を開始又は停止させる機能を有
する。
【0015】一方、インジェクタ装置3は、被検体5に
対して造影剤を注入するものであり、インジェクタ制御
部3aによってその動作が制御されるものである。この
インジェクタ制御部3aは、インジェクタ制御部3aの
動作状況や発生したエラー等のコード信号を光ケーブル
11を介して監視装置10に対して送信するとともに、
監視装置10から送出される制御信号を受信してインジ
ェクタ装置3の動作を開始又は停止させる機能を有す
る。なお、このインジェクタ装置3で発生し得るエラー
等の動作停止事象としては、X線CT装置1でのリアル
タイム像等から操作者が予定注入量以下で造影剤の注入
を終了する場合や、注入中に造影剤が漏洩した場合等が
挙げられる。
【0016】他方、監視装置10は、光ケーブル11,
12によって、インジェクタ装置3及びX線CT装置1
と接続されており、これらインジェクタ装置3及びX線
CT装置1の動作状態を監視するとともに、これらイン
ジェクタ装置3とX線CT装置1との間で相互に通信さ
せ、これらの間で動作の同期化を図るものである。
【0017】具体的には、この監視装置10は、光ケー
ブル11,12を通じて、X線CT装置1やインジェク
タ装置3から送信される動作状況やエラー発生を通知す
るコード信号を受信したり、これらX線CT装置1やイ
ンジェクタ装置3に対して、動作を開始又は停止させる
ための制御信号を送信する。これにより監視装置10
は、インジェクタ装置3による造影剤注入開始とX線C
T装置1による本スキャン開始の同期化を行ったり、イ
ンジェクタ装置3またはX線CT装置1の一方における
エラー発生による動作中止を他方の装置に通知し、エラ
ーの内容に応じた処理を行う。
【0018】また、監視装置10は、スキャンの対象部
位に応じた遅延時間を記述した内部テーブルを備えてい
る。この内部テーブルは、例えば、対象部位の血流速度
や造影剤の種類等に基づいて作成される。そして、遅延
処理を行う際には、操作者がインジェクタ装置3側又は
X線CT装置1側において造影剤の選択や対象部位の設
定を行い、この光ケーブル12を介して監視装置10に
通知することによって、通知された設定値と内部テーブ
ルとを照合し、最適な遅延時間を取得するようにする。
なお、本実施形態に係る監視装置10には、後述する警
告メッセージ等を表示するモニタ(図示せず)が設けら
れている。
【0019】(放射線診断装置の動作)以上の構成を有
する放射線診断装置の動作について以下に説明する。図
2(a)及び(b)は、放射線診断装置の動作の概略を
示すフロー図である。同図において、(a)はインジェ
クタ装置3側において造影剤注入を中断する事象が生じ
た場合の動作を示すものであり、(b)はX線CT装置
1側においてスキャンを中断する事象が生じた場合の動
作を示すものである。
【0020】同図(a)に示すように、インジェクタ装
置3及びX線CT装置1の動作が開始され(step20
1,202)、インジェクタ装置3による造影剤の注入
が開始されると(step203)、所定の遅延処理が行わ
れた後、X線CT装置によるスキャンが開始される(st
ep204)。
【0021】そして、インジェクタ装置3側で、造影剤
の漏洩や予定注入量以下の注入終了、装置エラー等の動
作停止事象が発生し、造影剤の注入が中断された場合
(step205)、動作停止事象の内容に応じてスキャン
を継続若しくは中止するとともに、操作者に対して警告
メッセージを表示する(step206)。このとき例え
ば、インジェクタ装置3の動作が停止しても、既にスキ
ャンを続行できる程度の量の造影剤が注入されている場
合には、X線CT装置1によるスキャンを続行する。
【0022】一方、同図(b)においては、同図(a)
の場合と同様に、インジェクタ装置3及びX線CT装置
1の動作が開始され(step207,208)、インジェ
クタ装置3による造影剤の注入が開始されると(step2
09)、所定の遅延処理が行われた後、X線CT装置に
よるスキャンが開始される(step210)。
【0023】そして、X線CT装置1側で何らかのエラ
ー等が発生し、スキャンが中断された場合(step21
1)、操作者に対して警告メッセージを表示するととも
に、それ以降の造影剤注入は不要であるため、操作者の
判断によって造影剤の注入を継続若しくは中止する(st
ep212)。
【0024】(スキャン開始処理)上述したX線CT装
置1によるスキャン開始処理について以下に説明する。
図3は、かかる遅延処理の動作を示すフローチャート図
である。この遅延処理は、上記監視装置10によってイ
ンジェクタ装置3及びX線CT装置1と通信することに
よって監視及び制御することにより行う。
【0025】先ず、監視装置10による監視及び制御が
開始されると(step301)、CT装置制御部2から関
心領域すなわちスキャンの対象部位についての情報を取
得する(step302)。そして、この取得した対象部位
情報について内部テーブルと照合し(step303)、対
象部位に応じて最適な遅延時間を取得する(step30
4)。
【0026】次いで、インジェクタ装置3の制御部3a
からの通信により、インジェクタ装置3側で造影剤の注
入が開始された旨の通知を取得する(step305)。監
視装置10では、この通知により遅延処理を開始する
(step306)。この遅延処理としては、例えば、通知
を受信したときからタイマー手段を起動させ、内部テー
ブルから取得した所定の遅延時間をカウントすることに
より実現することができる。
【0027】そして、所定の遅延時間が経過した後、監
視装置10は、CT装置制御部2に対して、本スキャン
を開始させるための通知を行い、この通知を受信したC
T装置制御部2は、X線CT装置1による本スキャンを
開始し(step307)、スキャン開始処理を終了する
(step308)。
【0028】以上説明したように、本スキャンを開始さ
せる際に監視装置10で所定の遅延処理を行うことによ
って、造影剤の種類やスキャンの対象部位に応じて適切
なタイミングで本スキャンを自動的に開始させることが
でき、ヒューマンエラー等による誤動作を防止すること
ができる。
【0029】(エラー発生時の動作処理)次いで、X線
CT装置1又はインジェクタ装置3でエラー等が発生し
動作が中断した場合の、監視装置10の動作について説
明する。図4は、かかるエラー等が発生した場合の監視
装置10の動作を示すフローチャート図である。
【0030】先ず、X線CT装置1による本スキャンが
開始されると(step401)、監視装置10は、エラー
通知の待機状態を維持する。そして、X線CT装置1又
はインジェクタ装置3でエラー等が発生し動作が中断し
た場合(step402)、各装置は、監視装置10に対し
て通信機能を介してエラーが発生した旨及びエラーの内
容を示すコード信号を送信する。このコード信号を受信
した監視装置10は、このコード信号がインジェクタ装
置3、X線CT装置1のいずれから送信されたのかを判
断する(step403)。
【0031】ステップS403においてX線CT装置1
側でエラー等が発生したと判断した場合には、監視装置
10は、受信したコード信号を解析してエラーの内容を
識別し(step404)、後段の判断処理のためにインジ
ェクタ装置3側の動作状況を通信機能を介して取得する
(step405)とともに、操作者に対してX線CT装置
1側でエラー等が発生した旨の警告メッセージを表示す
る(step406)。
【0032】次いで、解析したエラーの内容及びインジ
ェクタ装置3の動作状況に応じて、インジェクタ装置3
による造影剤の注入動作を即時に中止する必要があるか
否かの判断を行う(step407)。即時に中止する必要
があると判断した場合には、通信機能を介してインジェ
クタ装置3に対して造影剤の注入を中止する旨の通知を
出力し(step408)、動作を終了する(step41
8)。即時に注視する必要がない場合には、所定の遅延
処理を行った後、造影剤の注入を中止させる旨の通知を
出力し(step408)、動作を終了する(step41
8)。
【0033】一方、ステップS403において、インジ
ェクタ装置3側でエラー等が発生したと判断した場合に
は、監視装置10は、受信したコード信号を解析しエラ
ーの内容を識別し(step410)、後段の判断処理のた
めにX線CT装置1側の動作状況を通信機能を介して取
得する(step411)とともに、インジェクタ装置3側
においてエラー等が発生した旨の警告メッセージを表示
する(step412)。
【0034】次いで、コード信号の解析結果に基づい
て、インジェクタ装置3が既にどの程度の量の造影剤を
注入しているかを判断し(step413)、その量が少な
いときには、スキャンを中止する必要があるか否かの選
択を操作者に対して要求する(step414)。操作者
が、スキャンを継続することを選択したときには、スキ
ャンを続行する(step417)。
【0035】ステップS413において、操作者がスキ
ャンを中止することを選択したときには、通信機能を介
してX線CT装置1に対してスキャンを中止する旨の通
知を出力し(step415)、動作を終了する(step41
8)。このとき、必要に応じて内部テーブルから所定の
遅延時間を取得し、遅延処理を行うようにしてもよい
(step416)。この遅延処理を行う場合としては、例
えば、X線CT装置1側で行っているスキャンが残りわ
ずかで終了できるときが考えられる。
【0036】ステップS412において、既に注入した
造影剤がスキャンを続行できる程度に十分な量注入され
ていると判断した場合は、スキャンを続行する(step4
17)。なお、スキャンを続行する場合は、再度のエラ
ー発生(step402)に備えて待機状態を維持する。
【0037】以上説明したように、監視装置10でX線
CT装置1及びインジェクタ装置3の動作監視を行い、
一方の装置に発生したエラーを他方の装置に通知し、エ
ラーの内容に応じた処置を施すことによって、一方の装
置が停止したときに他方の装置が動作し続けることを防
止することができ、不要な放射線の曝射や造影剤の注入
を軽減することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る放射線診断装置によれば、
インジェクタによって造影剤を注入して撮像を行う放射
線診断装置において、通信機能を有する監視手段により
インジェクタ装置とX線CT装置との同期を図ることに
よって、造影剤の注入開始後スキャンを開始するタイミ
ングを自動的に計ったり、一方の装置におけるエラー等
によって他方の装置が不要な動作を続行することが防止
でき、操作者による操作を容易にすることができるとと
もに、被検体の負担をも軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る放射線診断装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における放射線診断装置の動作を示
すフロー図であり、(a)はインジェクタ装置が動作を
中断した場合の動作を示すものであり、(b)はX線C
T装置が動作を中断した場合の動作を示すものである。
【図3】本実施形態における監視装置の動作を示すフロ
ー図であり、特に、造影剤の注入開始後、一定の遅延処
理を行ってスキャンを開始する場合の動作を示すもので
ある。
【図4】本実施形態における監視装置の動作を示すフロ
ー図であり、特に、一方の装置において動作停止が発生
した場合に他方の装置を動作を制御するための動作を示
すものである。
【符号の説明】
1…X線CT装置、2…CT装置制御部、3…インジェ
クタ装置、4…寝台、5…被検体、6…検出器、7…デ
ータ収集部、8…画像厚生部、10…監視装置、11,
12…光ケーブル、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に対して造影剤を注入する造影剤
    注入手段と、 造影剤が注入された被検体の所望の部位の放射線像を撮
    像する放射線撮像手段と、 前記造影剤注入手段及び前記放射線撮像手段の動作状況
    を取得し、この取得した動作状況に応じて該造影剤注入
    手段及び該放射線撮像手段の制御を行う監視手段とを備
    えることを特徴とする放射線診断装置。
  2. 【請求項2】 前記監視手段は、前記造影剤注入手段か
    ら、造影剤注入開始の通知を取得し、所定の遅延時間経
    過後、前記放射線撮像手段に対し、スキャン開始の通知
    を出力することを特徴とする請求項1に記載の放射線診
    断装置。
  3. 【請求項3】 前記監視手段は、前記放射線撮像手段又
    は前記造影剤注入手段のうちいずれか一方の装置の動作
    が停止した旨の通知を取得した場合に、その通知の内容
    に応じて、他方の装置の動作を続行又は停止させる旨の
    通知を該他方の装置に対して出力することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の放射線診断装置。
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