JP2000329167A - 車両用ドラムブレーキ - Google Patents
車両用ドラムブレーキInfo
- Publication number
- JP2000329167A JP2000329167A JP11138817A JP13881799A JP2000329167A JP 2000329167 A JP2000329167 A JP 2000329167A JP 11138817 A JP11138817 A JP 11138817A JP 13881799 A JP13881799 A JP 13881799A JP 2000329167 A JP2000329167 A JP 2000329167A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- cam
- drum
- brake shoes
- anchor pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ブレーキライニングの配置の仕方を改良する
ことにより、操作フィーリングを向上させることができ
る車両用ドラムブレーキを提供する。 【解決手段】 互いに対向する両ブレーキシュー6,7
の各一端側を固定側に設けたアンカーピン8に係合させ
る一方、各他端側間に長円形状のカム9を介在させて、
カム9を前記固定側に回動操作可能に支承し、カム9の
回動で、カム9にブレーキシュー6,7の各他端側がカ
ム係合して両ブレーキシュー6,7が拡開し、各ブレー
キシュー6,7の外周面に設けられたブレーキライニン
グ10,11がブレーキドラム4の内周面に摩擦係合す
るようにした車両用ドラムブレーキ1において、両ブレ
ーキライニング10,11のカム側の端縁10a,11
aの位置を、各ブレーキシュー6,7の、カム9が摺動
する摺動面6c,7cのアンカーピン側の端縁6d,7
d位置よりも、アンカーピン8寄りに設定した。
ことにより、操作フィーリングを向上させることができ
る車両用ドラムブレーキを提供する。 【解決手段】 互いに対向する両ブレーキシュー6,7
の各一端側を固定側に設けたアンカーピン8に係合させ
る一方、各他端側間に長円形状のカム9を介在させて、
カム9を前記固定側に回動操作可能に支承し、カム9の
回動で、カム9にブレーキシュー6,7の各他端側がカ
ム係合して両ブレーキシュー6,7が拡開し、各ブレー
キシュー6,7の外周面に設けられたブレーキライニン
グ10,11がブレーキドラム4の内周面に摩擦係合す
るようにした車両用ドラムブレーキ1において、両ブレ
ーキライニング10,11のカム側の端縁10a,11
aの位置を、各ブレーキシュー6,7の、カム9が摺動
する摺動面6c,7cのアンカーピン側の端縁6d,7
d位置よりも、アンカーピン8寄りに設定した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車や三
輪車等の車両の制動用として用いられるドラムブレーキ
に関するものである。
輪車等の車両の制動用として用いられるドラムブレーキ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種のものとしては、例えば
特開昭56ー160438号公報に開示されたものがあ
る。
特開昭56ー160438号公報に開示されたものがあ
る。
【0003】これによれば、回動側と共に回転するブレ
ーキドラムの内側に一対の半円形状のブレーキシューが
円形に配置されている。そして、互いに対向する両ブレ
ーキシューの各一端側が固定側に突設されたアンカーピ
ンに係合させられ、一方、各他端側間には長円形状のカ
ムが介在している。このカムは、前記固定側に回動操作
可能に支承され、その回動中心を中心として対称形をな
している。
ーキドラムの内側に一対の半円形状のブレーキシューが
円形に配置されている。そして、互いに対向する両ブレ
ーキシューの各一端側が固定側に突設されたアンカーピ
ンに係合させられ、一方、各他端側間には長円形状のカ
ムが介在している。このカムは、前記固定側に回動操作
可能に支承され、その回動中心を中心として対称形をな
している。
【0004】そして、ブレーキ操作により、そのカムを
回動させると、これに両ブレーキシューの各他端側がカ
ム係合し、これら両ブレーキシューがアンカーピン廻り
に互いに反対方向に回動することにより拡開するように
なっている。そして、これら各ブレーキシューの外周面
に設けられたブレーキライニング(摩擦材)がブレーキ
ドラムの内周面に摩擦係合し、これによって、回動側の
制動がなされるように構成されている。
回動させると、これに両ブレーキシューの各他端側がカ
ム係合し、これら両ブレーキシューがアンカーピン廻り
に互いに反対方向に回動することにより拡開するように
なっている。そして、これら各ブレーキシューの外周面
に設けられたブレーキライニング(摩擦材)がブレーキ
ドラムの内周面に摩擦係合し、これによって、回動側の
制動がなされるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、ブレーキシューの外周面へ
のブレーキライニング(摩擦材)の摩擦係数が湿度の影
響で大きく変化し、同じ制動力を得ようとすると、操作
力も大きく変化してしまうため、操作フィーリングが良
くないという問題がある。また、トレーリングシューの
浮き上がりにより、制動力が大きく変化する場合があ
り、ブレーキ操作力を調整しなければならず、操作フィ
ーリングが良くなかった。
うな従来のものにあっては、ブレーキシューの外周面へ
のブレーキライニング(摩擦材)の摩擦係数が湿度の影
響で大きく変化し、同じ制動力を得ようとすると、操作
力も大きく変化してしまうため、操作フィーリングが良
くないという問題がある。また、トレーリングシューの
浮き上がりにより、制動力が大きく変化する場合があ
り、ブレーキ操作力を調整しなければならず、操作フィ
ーリングが良くなかった。
【0006】そこで、この発明は、ブレーキライニング
(摩擦材)の配置の仕方を改良することにより、操作フ
ィーリングを向上させることができる車両用ドラムブレ
ーキを提供することを課題としている。
(摩擦材)の配置の仕方を改良することにより、操作フ
ィーリングを向上させることができる車両用ドラムブレ
ーキを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、回動側と共に回転する
ブレーキドラムを設け、該ブレーキドラムの内側で、そ
の回転中心回りに一対の半円弧状のブレーキシューを配
設し、互いに対向する両ブレーキシューの各一端側を固
定側に設けたアンカーピンに係合させる一方、各他端側
間に長円形状のカムを介在させて、該カムを前記固定側
に回動操作可能に支承し、前記カムの回動で、該カムに
前記ブレーキシューの各他端側がカム係合して両ブレー
キシューが拡開し、これら各ブレーキシューの外周面に
設けられたブレーキライニングがブレーキドラムの内周
面に摩擦係合するようにした車両用ドラムブレーキにお
いて、前記両ブレーキライニングの前記カム側の端縁の
位置を、該各ブレーキシューの、前記カムが摺動する摺
動面の前記アンカーピン側の端縁位置よりも、前記アン
カーピン寄りに設定した車両用ドラムブレーキとしたこ
とを特徴とする。
めに、請求項1に記載の発明は、回動側と共に回転する
ブレーキドラムを設け、該ブレーキドラムの内側で、そ
の回転中心回りに一対の半円弧状のブレーキシューを配
設し、互いに対向する両ブレーキシューの各一端側を固
定側に設けたアンカーピンに係合させる一方、各他端側
間に長円形状のカムを介在させて、該カムを前記固定側
に回動操作可能に支承し、前記カムの回動で、該カムに
前記ブレーキシューの各他端側がカム係合して両ブレー
キシューが拡開し、これら各ブレーキシューの外周面に
設けられたブレーキライニングがブレーキドラムの内周
面に摩擦係合するようにした車両用ドラムブレーキにお
いて、前記両ブレーキライニングの前記カム側の端縁の
位置を、該各ブレーキシューの、前記カムが摺動する摺
動面の前記アンカーピン側の端縁位置よりも、前記アン
カーピン寄りに設定した車両用ドラムブレーキとしたこ
とを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、回動側と共に回
転するブレーキドラムを設け、該ブレーキドラムの内側
で、その回転中心回りに一対の半円弧状のブレーキシュ
ーを配設し、互いに対向する両ブレーキシューの各一端
側を固定側に設けたアンカーピンに係合させる一方、各
他端側間に長円形状のカムを介在させて、該カムを前記
固定側に回動操作可能に支承し、前記カムの回動で、該
カムに前記ブレーキシューの各他端側がカム係合して両
ブレーキシューが拡開し、これら各ブレーキシューの外
周面に設けられたブレーキライニングがブレーキドラム
の内周面に摩擦係合するようにした車両用ドラムブレー
キにおいて、前記ブレーキシューの内のトレーリングシ
ューのブレーキライニングは、前記アンカーピン側の端
縁の位置を、前記アンカーピンの前記カム側端より、前
記カム寄りに設定した車両用ドラムブレーキとしたこと
を特徴とする。
転するブレーキドラムを設け、該ブレーキドラムの内側
で、その回転中心回りに一対の半円弧状のブレーキシュ
ーを配設し、互いに対向する両ブレーキシューの各一端
側を固定側に設けたアンカーピンに係合させる一方、各
他端側間に長円形状のカムを介在させて、該カムを前記
固定側に回動操作可能に支承し、前記カムの回動で、該
カムに前記ブレーキシューの各他端側がカム係合して両
ブレーキシューが拡開し、これら各ブレーキシューの外
周面に設けられたブレーキライニングがブレーキドラム
の内周面に摩擦係合するようにした車両用ドラムブレー
キにおいて、前記ブレーキシューの内のトレーリングシ
ューのブレーキライニングは、前記アンカーピン側の端
縁の位置を、前記アンカーピンの前記カム側端より、前
記カム寄りに設定した車両用ドラムブレーキとしたこと
を特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
いて説明する。
【0010】図1乃至図17には、この発明の実施の形
態を示す。
態を示す。
【0011】まず構成を説明すると、図2中符号1はド
ラムブレーキで、このドラムブレーキ1は自動二輪車の
後輪5側に装備されている。この自動二輪車はシュープ
レート2を有し、このシュープレート2に上記後輪5の
車軸3が支承されている。
ラムブレーキで、このドラムブレーキ1は自動二輪車の
後輪5側に装備されている。この自動二輪車はシュープ
レート2を有し、このシュープレート2に上記後輪5の
車軸3が支承されている。
【0012】詳しくは、そのドラムブレーキ1は、後輪
5と共に回転するブレーキドラム4を有しており、この
ブレーキドラム4の内側には、図1等に示すように、半
円弧状をなす上下一対のブレーキシュー6,7が設けら
れ、これらはブレーキドラム4の回転中心回りに配設さ
れている。
5と共に回転するブレーキドラム4を有しており、この
ブレーキドラム4の内側には、図1等に示すように、半
円弧状をなす上下一対のブレーキシュー6,7が設けら
れ、これらはブレーキドラム4の回転中心回りに配設さ
れている。
【0013】そして、両ブレーキシュー6,7の互いに
対向する各一端側6a,7aは、固定側たる前記シュー
プレート2側に設けたアンカーピン8に係合させられて
おり、このアンカーピン8の軸心8a回りに回動自在と
されている。また、前記両ブレーキシュー6,7の互い
に対向する他端側6b,7b間には、長円形状のカム9
が介在され、このカム9は前記シュープレート2側に回
動操作可能に支承されている。このカム9とアンカーピ
ン8とはブレーキドラム4の径方向対称位置に配設され
ている。
対向する各一端側6a,7aは、固定側たる前記シュー
プレート2側に設けたアンカーピン8に係合させられて
おり、このアンカーピン8の軸心8a回りに回動自在と
されている。また、前記両ブレーキシュー6,7の互い
に対向する他端側6b,7b間には、長円形状のカム9
が介在され、このカム9は前記シュープレート2側に回
動操作可能に支承されている。このカム9とアンカーピ
ン8とはブレーキドラム4の径方向対称位置に配設され
ている。
【0014】また、前記両ブレーキシュー6,7には、
アンカーピン側コイルスプリング15及びカム側コイル
スプリング16が架設され、これらの付勢力により、両
ブレーキシュー6,7は互いに引き合うように構成され
ている。そして、これによって、アンカーピン8に対
し、各ブレーキシュー6,7の一端側6a,7aが係合
状態に保たれており、又、カム9に対し前記各ブレーキ
シュー6,7の他端側6b,7bが圧接状態に保たれて
いる。そのカム側コイルスプリング16は、アンカーピ
ン側コイルスプリング15より巻き数が多くバネ定数が
小さく形成されている。そして、図1及び図6に示すよ
うに、アンカーピン側コイルスプリング15は、両端部
に形成されたフック部15aが両ブレーキシュー6,7
のアンカーピン側係止孔6e,7eに両方とも表側から
引掛けられる一方、カム側コイルスプリング16は、両
端部に形成されたフック部16aが逆向きに形成され、
右側端部に形成されたフック部16aがトレーリングシ
ュー7の表側からカム側係止孔7fに引掛けられ、左側
端部に形成されたフック部16aがリーディングシュー
6の裏側からカム側係止孔6fに引掛けられている。
アンカーピン側コイルスプリング15及びカム側コイル
スプリング16が架設され、これらの付勢力により、両
ブレーキシュー6,7は互いに引き合うように構成され
ている。そして、これによって、アンカーピン8に対
し、各ブレーキシュー6,7の一端側6a,7aが係合
状態に保たれており、又、カム9に対し前記各ブレーキ
シュー6,7の他端側6b,7bが圧接状態に保たれて
いる。そのカム側コイルスプリング16は、アンカーピ
ン側コイルスプリング15より巻き数が多くバネ定数が
小さく形成されている。そして、図1及び図6に示すよ
うに、アンカーピン側コイルスプリング15は、両端部
に形成されたフック部15aが両ブレーキシュー6,7
のアンカーピン側係止孔6e,7eに両方とも表側から
引掛けられる一方、カム側コイルスプリング16は、両
端部に形成されたフック部16aが逆向きに形成され、
右側端部に形成されたフック部16aがトレーリングシ
ュー7の表側からカム側係止孔7fに引掛けられ、左側
端部に形成されたフック部16aがリーディングシュー
6の裏側からカム側係止孔6fに引掛けられている。
【0015】この両ブレーキシュー6,7の外周面に
は、それぞれ摩擦材としてのブレーキライニング10,
11が貼り付けられている。
は、それぞれ摩擦材としてのブレーキライニング10,
11が貼り付けられている。
【0016】これら両ブレーキライニング10,11の
前記カム9側の端縁10a,11aの位置が、該各ブレ
ーキシュー6,7の、前記カム9が摺動する摺動面6
c,7cの前記アンカーピン8側の端縁6d,7dの位
置よりも、前記アンカーピン8寄りに設定されている。
その端縁6dの位置は、図1に示す位置となっており、
又、トレーリングシュー7側の端縁7dの位置は、ここ
ではカム9が時計回りに回動されるため、カム9の最大
回動角度によって異なり、最大回動角度が40°では図
10に示すような位置となっている。
前記カム9側の端縁10a,11aの位置が、該各ブレ
ーキシュー6,7の、前記カム9が摺動する摺動面6
c,7cの前記アンカーピン8側の端縁6d,7dの位
置よりも、前記アンカーピン8寄りに設定されている。
その端縁6dの位置は、図1に示す位置となっており、
又、トレーリングシュー7側の端縁7dの位置は、ここ
ではカム9が時計回りに回動されるため、カム9の最大
回動角度によって異なり、最大回動角度が40°では図
10に示すような位置となっている。
【0017】また、両ブレーキシュー6,7のブレーキ
ライニング10,11は、アンカーピン8側の端縁10
b,11bの位置が、前記アンカーピン8の前記カム側
端8bより、前記カム9寄りに設定されている。
ライニング10,11は、アンカーピン8側の端縁10
b,11bの位置が、前記アンカーピン8の前記カム側
端8bより、前記カム9寄りに設定されている。
【0018】そして、上記カム9には図2及び図3に示
すように、カム軸18を介して操作アーム12が連結さ
れ、この操作アーム12の回動端は、図示省略のワイヤ
を介してブレーキレバー(図示せず)に連結されてい
る。そして、このブレーキレバーによるブレーキ操作時
には、ワイヤにより操作アーム12が、図3中矢印F方
向に引かれて回動され、この回動に伴って、カム9が図
1中矢印に示すように反時計回りに回動され、両ブレー
キシュー6,7が拡開されるように構成されている。
すように、カム軸18を介して操作アーム12が連結さ
れ、この操作アーム12の回動端は、図示省略のワイヤ
を介してブレーキレバー(図示せず)に連結されてい
る。そして、このブレーキレバーによるブレーキ操作時
には、ワイヤにより操作アーム12が、図3中矢印F方
向に引かれて回動され、この回動に伴って、カム9が図
1中矢印に示すように反時計回りに回動され、両ブレー
キシュー6,7が拡開されるように構成されている。
【0019】このカム9は、長円形状を呈し、両端部に
前記両ブレーキシュー6,7に摺動する外側R形状部9
a及び内側R形状部9bが形成され、これらR形状部9
a,9bは、長円形状の幅Aを直径とする円弧(図4中
二点鎖線に示す)よりも外側に突出する形状に形成され
ている。
前記両ブレーキシュー6,7に摺動する外側R形状部9
a及び内側R形状部9bが形成され、これらR形状部9
a,9bは、長円形状の幅Aを直径とする円弧(図4中
二点鎖線に示す)よりも外側に突出する形状に形成され
ている。
【0020】より詳しくは、それらR形状部9a,9b
は、それぞれ半径Rの2つの円弧部9c,9dが滑らか
に連続して形成され、上記のようにカム9の長円形状の
幅をA,長さをBとすると、これらの寸法関係は、B/
A>3で、且つ、R>A/2となるように形成されてい
る。
は、それぞれ半径Rの2つの円弧部9c,9dが滑らか
に連続して形成され、上記のようにカム9の長円形状の
幅をA,長さをBとすると、これらの寸法関係は、B/
A>3で、且つ、R>A/2となるように形成されてい
る。
【0021】さらに、前記ブレーキシュー6,7と前記
シュープレート2との間に「逆組防止手段」が設けら
れ、前記両ブレーキシュー6,7を所定の位置関係で組
み付けようとした時には組み付けを許容し、逆の位置関
係で組み付けようとした時には組み付けを阻止するよう
に構成されている。
シュープレート2との間に「逆組防止手段」が設けら
れ、前記両ブレーキシュー6,7を所定の位置関係で組
み付けようとした時には組み付けを許容し、逆の位置関
係で組み付けようとした時には組み付けを阻止するよう
に構成されている。
【0022】この「逆組防止手段」は、図5に示すよう
に、前記シュープレート2の、カム9側に「突部」とし
てのボス部2aが突設されており、このボス部2aに
は、前記カム9のカム軸18が挿通されている。また、
前記ブレーキシュー6,7の一方の面側には、前記両ブ
レーキシュー6,7を所定の位置関係で組み付けようと
した時に、前記ボス部2aが挿入されて組み付けを許容
する凹部6g,7gが形成され、前記ブレーキシュー
6,7の他方の面側には、逆の位置関係で組み付けよう
とした時に、前記ボス部2aが当接して組み付けを阻止
する組付け阻止部6hが形成されている。
に、前記シュープレート2の、カム9側に「突部」とし
てのボス部2aが突設されており、このボス部2aに
は、前記カム9のカム軸18が挿通されている。また、
前記ブレーキシュー6,7の一方の面側には、前記両ブ
レーキシュー6,7を所定の位置関係で組み付けようと
した時に、前記ボス部2aが挿入されて組み付けを許容
する凹部6g,7gが形成され、前記ブレーキシュー
6,7の他方の面側には、逆の位置関係で組み付けよう
とした時に、前記ボス部2aが当接して組み付けを阻止
する組付け阻止部6hが形成されている。
【0023】次に、作用について説明する。
【0024】自動二輪車走行中にブレーキを掛けるのに
ブレーキレバーを握るとワイヤを介して、図3中、操作
アーム12が矢印F方向に引かれて反時計回りに回動さ
れる。これにより、図1中、カム9が時計回りに回動さ
れると、このカム9の外側R形状部9aがトレーリング
シュー7の摺動面7cを摺動して押圧する一方、前記カ
ム9の内側R形状部9bがリーディングシュー6の摺動
面6cを摺動して押圧することとなる。これにより、両
ブレーキシュー6,7が図7,8,9,10で示すよう
に拡開し、これら両ブレーキシュー6,7の外周面のブ
レーキライニング10,11が前記ブレーキドラム4の
内周面に摩擦係合して、後輪5の制動がなされる。
ブレーキレバーを握るとワイヤを介して、図3中、操作
アーム12が矢印F方向に引かれて反時計回りに回動さ
れる。これにより、図1中、カム9が時計回りに回動さ
れると、このカム9の外側R形状部9aがトレーリング
シュー7の摺動面7cを摺動して押圧する一方、前記カ
ム9の内側R形状部9bがリーディングシュー6の摺動
面6cを摺動して押圧することとなる。これにより、両
ブレーキシュー6,7が図7,8,9,10で示すよう
に拡開し、これら両ブレーキシュー6,7の外周面のブ
レーキライニング10,11が前記ブレーキドラム4の
内周面に摩擦係合して、後輪5の制動がなされる。
【0025】この際には、図7等に示すように、カム9
の回転中心O1から、カム9とブレーキシュー6,7と
の接地点の法線までの距離をL1(カムレバー長L
1)、又、図3等に示すように、カム9の回転中心O1
から、操作アーム12を回動させるワイヤまでの距離を
L2とすると、レバー比がL1/L2となる。例えば、
図7では、カムレバー長L1は、リーディングシュー6
側で5.53mm、トレーリングシュー7側で5.51
mmとなる。
の回転中心O1から、カム9とブレーキシュー6,7と
の接地点の法線までの距離をL1(カムレバー長L
1)、又、図3等に示すように、カム9の回転中心O1
から、操作アーム12を回動させるワイヤまでの距離を
L2とすると、レバー比がL1/L2となる。例えば、
図7では、カムレバー長L1は、リーディングシュー6
側で5.53mm、トレーリングシュー7側で5.51
mmとなる。
【0026】このレバー比(L1/L2)の、ブレーキ
レバーストローク(カム回転角)に対する変化の状態
は、従来のものとこの実施の形態のものにおいて、図1
5に示すグラフ図のようになる。すなわち、従来のもの
は、図11乃至図14に示すように、カム9の長円形状
の両端部のR形状部9a,9bが、カム9の幅(A)を
直径とする半円形状を呈している。これに対して、この
実施の形態のものは、カム9の長円形状の両端部のR形
状部9a,9bが、前記のようにB/A>3で、且つ、
R>A/2となるように形成されている。これによれ
ば、図16に示すように、従来のものは、カム回転角が
大きくなるのに伴ってカムレバー長L1が短くなるのに
対して、この実施の形態のものは、カム回転角が変化し
てもカムレバー長L1はそれ程変化しない。
レバーストローク(カム回転角)に対する変化の状態
は、従来のものとこの実施の形態のものにおいて、図1
5に示すグラフ図のようになる。すなわち、従来のもの
は、図11乃至図14に示すように、カム9の長円形状
の両端部のR形状部9a,9bが、カム9の幅(A)を
直径とする半円形状を呈している。これに対して、この
実施の形態のものは、カム9の長円形状の両端部のR形
状部9a,9bが、前記のようにB/A>3で、且つ、
R>A/2となるように形成されている。これによれ
ば、図16に示すように、従来のものは、カム回転角が
大きくなるのに伴ってカムレバー長L1が短くなるのに
対して、この実施の形態のものは、カム回転角が変化し
てもカムレバー長L1はそれ程変化しない。
【0027】このことは図7乃至図14で明らかであ
る。つまり、図7乃至図10はこの発明の実施の形態の
カム9を10°,20°,30°,40°回転させた状
態を示すもの、図11乃至図14は従来例のカム9を1
0°,20°,30°,40°回転させた状態を示すも
のである。してみれば、図16に示すグラフ図のよう
に、この発明の実施の形態の図7乃至図10において、
カムレバー長L1を比較すると、それ程変化が無いのに
対して、従来例の図11乃至図14において、カムレバ
ー長L1を比較すると、カム9回転角が大きくなるに従
ってL1が小さくなり、変化が大きいことが分かる。
る。つまり、図7乃至図10はこの発明の実施の形態の
カム9を10°,20°,30°,40°回転させた状
態を示すもの、図11乃至図14は従来例のカム9を1
0°,20°,30°,40°回転させた状態を示すも
のである。してみれば、図16に示すグラフ図のよう
に、この発明の実施の形態の図7乃至図10において、
カムレバー長L1を比較すると、それ程変化が無いのに
対して、従来例の図11乃至図14において、カムレバ
ー長L1を比較すると、カム9回転角が大きくなるに従
ってL1が小さくなり、変化が大きいことが分かる。
【0028】その結果、前記図15に示すグラフ図のよ
うに、従来のものはブレーキレバーストローク(カム回
転角)に対するレバー比(L1/L2)の変化が大きい
のに対して、この実施の形態のものはカム回転角に対す
るレバー比の変化が小さい。
うに、従来のものはブレーキレバーストローク(カム回
転角)に対するレバー比(L1/L2)の変化が大きい
のに対して、この実施の形態のものはカム回転角に対す
るレバー比の変化が小さい。
【0029】従って、この実施の形態によれば、ブレー
キライニング10,11を新しいものと交換した場合で
も、操作力がそれ程変化することなく、交換前と略同様
な制動力を得ることができる。すなわち、ブレーキレバ
ーストローク(カム回転角)が大きくなるのに伴ってレ
バー比が従来のように大きくなるものにあっては、例え
ばストロークが40mmで所定のブレーキ制動力が得ら
れていたとした場合、この状態から新しいブレーキライ
ニング10,11に交換すると、そのストロークは40
mm以下で所定のブレーキ制動力が得られることにな
る。この場合、従来のものでは、レバー比が大きく変化
することから、同じ制動力を得ようとするときの操作力
が変化し、運転者はブレーキライニング10,11の交
換前後で同じ操作力でもブレーキの制動力が相違するこ
とから、操作フィーリングが良くなかった。これに対し
て、この実施の形態のように、ブレーキレバーストロー
クを変化させてもレバー比がそれ程変化しないものにお
いては、ブレーキライニング10,11の交換前後にお
いても略同じ操作力で略同じブレーキの制動力が得ら
れ、操作フィーリングが向上する。
キライニング10,11を新しいものと交換した場合で
も、操作力がそれ程変化することなく、交換前と略同様
な制動力を得ることができる。すなわち、ブレーキレバ
ーストローク(カム回転角)が大きくなるのに伴ってレ
バー比が従来のように大きくなるものにあっては、例え
ばストロークが40mmで所定のブレーキ制動力が得ら
れていたとした場合、この状態から新しいブレーキライ
ニング10,11に交換すると、そのストロークは40
mm以下で所定のブレーキ制動力が得られることにな
る。この場合、従来のものでは、レバー比が大きく変化
することから、同じ制動力を得ようとするときの操作力
が変化し、運転者はブレーキライニング10,11の交
換前後で同じ操作力でもブレーキの制動力が相違するこ
とから、操作フィーリングが良くなかった。これに対し
て、この実施の形態のように、ブレーキレバーストロー
クを変化させてもレバー比がそれ程変化しないものにお
いては、ブレーキライニング10,11の交換前後にお
いても略同じ操作力で略同じブレーキの制動力が得ら
れ、操作フィーリングが向上する。
【0030】また、カム9回転時には、カム9から両ブ
レーキシュー6,7に押圧力が作用するが、この作用位
置は、カム9が摺動面6c,7cを摺動する位置により
変化する。そして、この押圧力がブレーキシュー6,7
に作用すると、円弧形状の曲率半径が大きくなる方向に
多少弾性変形する。従って、例えば、ブレーキライニン
グ10,11が図1中二点鎖線に示すような位置まで形
成されていると、上記弾性変形により、この二点鎖線に
示す部分がブレーキドラム4に強く当たることとなる。
その結果、図17に示すように従来例(カム側)の特性
曲線においては、摩擦係数が小さい段階(摩擦係数0.
3〜0.45)で、BEF値が大きく変化することとな
る。その摩擦係数の範囲(0.3〜0.45)は、ブレ
ーキライニング10,11で通常使用される範囲であ
り、湿度等の影響によりその摩擦係数が変化したときに
はブレーキの効きが大きく変化してしまい、同じ制動力
を得ようとすると、操作力も大きく変化してしまうた
め、操作フィーリングが良くない。
レーキシュー6,7に押圧力が作用するが、この作用位
置は、カム9が摺動面6c,7cを摺動する位置により
変化する。そして、この押圧力がブレーキシュー6,7
に作用すると、円弧形状の曲率半径が大きくなる方向に
多少弾性変形する。従って、例えば、ブレーキライニン
グ10,11が図1中二点鎖線に示すような位置まで形
成されていると、上記弾性変形により、この二点鎖線に
示す部分がブレーキドラム4に強く当たることとなる。
その結果、図17に示すように従来例(カム側)の特性
曲線においては、摩擦係数が小さい段階(摩擦係数0.
3〜0.45)で、BEF値が大きく変化することとな
る。その摩擦係数の範囲(0.3〜0.45)は、ブレ
ーキライニング10,11で通常使用される範囲であ
り、湿度等の影響によりその摩擦係数が変化したときに
はブレーキの効きが大きく変化してしまい、同じ制動力
を得ようとすると、操作力も大きく変化してしまうた
め、操作フィーリングが良くない。
【0031】これに対して、この実施の形態では、ブレ
ーキライニング10,11の前記カム9側の端縁10
a,11aの位置が、該各ブレーキシュー6,7の、前
記カム9が摺動する摺動面6c,7cの前記アンカーピ
ン8側の端縁6d,7d位置よりも前記アンカーピン8
寄りに設定され、押圧力が作用する位置よりも、ブレー
キライニング10,11の前記カム9側の端縁10a,
11aの位置がアンカーピン8側にズラされている。従
って、ブレーキライニング10,11の端縁10a,1
1aがブレーキドラム4内面に従来のように強く当たる
ことが無い。その結果、図17に示すように実施の形態
(カム側)の特性曲線においては、摩擦係数が従来より
大きい段階(摩擦係数0.5〜0.65)で、BEF値
が大きく変化することとなる。その摩擦係数の範囲
(0.5〜0.65)は、ブレーキライニング10,1
1の摩擦係数としては殆ど使用されない範囲であり、湿
度等の影響により摩擦係数が変化したとしても、その摩
擦係数の範囲(0.5〜0.65)より小さな範囲で摩
擦係数が変化することから、ブレーキの効きが大きく変
化することがなく、同じ制動力を得ようとする場合で
も、操作力が大きく変化することがなく、操作フィーリ
ングが向上する。
ーキライニング10,11の前記カム9側の端縁10
a,11aの位置が、該各ブレーキシュー6,7の、前
記カム9が摺動する摺動面6c,7cの前記アンカーピ
ン8側の端縁6d,7d位置よりも前記アンカーピン8
寄りに設定され、押圧力が作用する位置よりも、ブレー
キライニング10,11の前記カム9側の端縁10a,
11aの位置がアンカーピン8側にズラされている。従
って、ブレーキライニング10,11の端縁10a,1
1aがブレーキドラム4内面に従来のように強く当たる
ことが無い。その結果、図17に示すように実施の形態
(カム側)の特性曲線においては、摩擦係数が従来より
大きい段階(摩擦係数0.5〜0.65)で、BEF値
が大きく変化することとなる。その摩擦係数の範囲
(0.5〜0.65)は、ブレーキライニング10,1
1の摩擦係数としては殆ど使用されない範囲であり、湿
度等の影響により摩擦係数が変化したとしても、その摩
擦係数の範囲(0.5〜0.65)より小さな範囲で摩
擦係数が変化することから、ブレーキの効きが大きく変
化することがなく、同じ制動力を得ようとする場合で
も、操作力が大きく変化することがなく、操作フィーリ
ングが向上する。
【0032】なお、ブレーキライニング10,11の中
央部については、図17に示すように、通常使用される
摩擦係数の範囲(0.3〜0.45)では、従来例、実
施の形態とも殆ど同じBEF値となる。
央部については、図17に示すように、通常使用される
摩擦係数の範囲(0.3〜0.45)では、従来例、実
施の形態とも殆ど同じBEF値となる。
【0033】一方、トレーリングシュー7のブレーキラ
イニング11は、前記アンカーピン8側の端縁11bの
位置を、前記アンカーピン8の前記カム側端8bより、
前記カム9寄りに設定したため、アンカーピン8に対す
るトレーリングシュー7の浮き上がりを抑制することが
できる。すなわち、例えば図1中二点鎖線に示す位置ま
でブレーキライニング11の端縁11bが延びている
と、ブレーキドラム4側からは、図1に示すようにブレ
ーキシュー6,7の半径方向に作用する力N1と摩擦力
により生じる力N2との合力N3が、ブレーキライニン
グ11を介してブレーキシュー7に作用する。すると、
この合力N3は、トレーリングシュー7をカム9側の当
接位置を中心に回転させようとする力として作用し、ア
ンカーピン8に対してトレーリングシュー7が浮き上が
り易くなる。浮き上がった場合には、ブレーキ制動力が
急激に変化するため、ブレーキ操作力を調整しなければ
ならず、操作フィーリングが良くなかった。これに対し
て、ブレーキライニング11の前記アンカーピン8側の
端縁11bの位置が、上記図1中実線に示すように設定
されていると、合力N3の方向が、上記の場合よりも、
トレーリングシュー7をカム9側の当接位置を向くた
め、トレーリングシュー7をカム9側の当接位置を中心
に回転させようとする力が小さくなる。これにより、ト
レーリングシュー7の浮き上がりを抑制でき、ブレーキ
制動力の急激な変化を防止することで、ブレーキ操作力
を調整する必要が無く、操作フィーリングを向上させる
ことができる。なお、トレーリングシュー7側と同様に
リーディングシュー6側のブレーキライニング10の端
縁10bの位置もカム9寄りに設定して、両ブレーキラ
イニング10,11を同一部品とし、コストを低減する
ことができる。
イニング11は、前記アンカーピン8側の端縁11bの
位置を、前記アンカーピン8の前記カム側端8bより、
前記カム9寄りに設定したため、アンカーピン8に対す
るトレーリングシュー7の浮き上がりを抑制することが
できる。すなわち、例えば図1中二点鎖線に示す位置ま
でブレーキライニング11の端縁11bが延びている
と、ブレーキドラム4側からは、図1に示すようにブレ
ーキシュー6,7の半径方向に作用する力N1と摩擦力
により生じる力N2との合力N3が、ブレーキライニン
グ11を介してブレーキシュー7に作用する。すると、
この合力N3は、トレーリングシュー7をカム9側の当
接位置を中心に回転させようとする力として作用し、ア
ンカーピン8に対してトレーリングシュー7が浮き上が
り易くなる。浮き上がった場合には、ブレーキ制動力が
急激に変化するため、ブレーキ操作力を調整しなければ
ならず、操作フィーリングが良くなかった。これに対し
て、ブレーキライニング11の前記アンカーピン8側の
端縁11bの位置が、上記図1中実線に示すように設定
されていると、合力N3の方向が、上記の場合よりも、
トレーリングシュー7をカム9側の当接位置を向くた
め、トレーリングシュー7をカム9側の当接位置を中心
に回転させようとする力が小さくなる。これにより、ト
レーリングシュー7の浮き上がりを抑制でき、ブレーキ
制動力の急激な変化を防止することで、ブレーキ操作力
を調整する必要が無く、操作フィーリングを向上させる
ことができる。なお、トレーリングシュー7側と同様に
リーディングシュー6側のブレーキライニング10の端
縁10bの位置もカム9寄りに設定して、両ブレーキラ
イニング10,11を同一部品とし、コストを低減する
ことができる。
【0034】また、カム軸18の内側にはOリング19
が、又、カム軸18の外側にはオイルシール20が設け
られているため、雨の浸入だけでなく、高圧洗車による
水入りを防ぎ、そのカム軸18に塗布されたグリスの流
出を防止できる。
が、又、カム軸18の外側にはオイルシール20が設け
られているため、雨の浸入だけでなく、高圧洗車による
水入りを防ぎ、そのカム軸18に塗布されたグリスの流
出を防止できる。
【0035】ところで、ドラムブレーキ1廻りの点検・
保守を行う際、両ブレーキシュー6,7を外して、再度
組み付ける場合がある。この再度組み付ける際に、リー
ディングシュー6とトレーリングシュー7とを適正な位
置に組み付けようとした場合には、シュープレート2側
に形成されたボス部2aが、リーディングシュー6とト
レーリングシュー7との凹部6g,7gに挿入されて組
み付けが可能となる(図5参照)。一方、図5に示す状
態に対して、リーディングシュー6とトレーリングシュ
ー7とを逆の位置に取り付けようとした場合には、シュ
ープレート2側に形成されたボス部2aが、リーディン
グシュー6とトレーリングシュー7の組付け阻止部6
h,7hに当たり組み付けることができず、いわゆる逆
組を防止することができる。従って、ドラムブレーキ1
廻りの点検・保守の前後でブレーキの制動力が大きく異
なるようなことがない。
保守を行う際、両ブレーキシュー6,7を外して、再度
組み付ける場合がある。この再度組み付ける際に、リー
ディングシュー6とトレーリングシュー7とを適正な位
置に組み付けようとした場合には、シュープレート2側
に形成されたボス部2aが、リーディングシュー6とト
レーリングシュー7との凹部6g,7gに挿入されて組
み付けが可能となる(図5参照)。一方、図5に示す状
態に対して、リーディングシュー6とトレーリングシュ
ー7とを逆の位置に取り付けようとした場合には、シュ
ープレート2側に形成されたボス部2aが、リーディン
グシュー6とトレーリングシュー7の組付け阻止部6
h,7hに当たり組み付けることができず、いわゆる逆
組を防止することができる。従って、ドラムブレーキ1
廻りの点検・保守の前後でブレーキの制動力が大きく異
なるようなことがない。
【0036】一方、カム側コイルスプリング16は、ア
ンカーピン側コイルスプリング15より巻き数が多くバ
ネ定数が小さく形成されているため、両ブレーキシュー
6,7を拡開し易く、塑性変形を起こし難い。つまり、
カム側コイルスプリング16は、両ブレーキシュー6,
7をカム9に追従させるもので、それ程、大きなバネ定
数にする必要がなく、逆に、極力小さい方がブレーキ操
作力が小さく済み、操作性が良好であると共に、両ブレ
ーキシュー6,7のカム9側はアンカーピン8側より変
位量が大きいためカム側コイルスプリング16の巻き数
を多くしてバネ定数を小さくすることで、塑性変形を起
こし難くすることができる。これに対して、アンカーピ
ン側コイルスプリング15は、比較的大きなバネ定数と
することで、アンカーピン8から両ブレーキシュー6,
7が外れるのを防止するようにしている。
ンカーピン側コイルスプリング15より巻き数が多くバ
ネ定数が小さく形成されているため、両ブレーキシュー
6,7を拡開し易く、塑性変形を起こし難い。つまり、
カム側コイルスプリング16は、両ブレーキシュー6,
7をカム9に追従させるもので、それ程、大きなバネ定
数にする必要がなく、逆に、極力小さい方がブレーキ操
作力が小さく済み、操作性が良好であると共に、両ブレ
ーキシュー6,7のカム9側はアンカーピン8側より変
位量が大きいためカム側コイルスプリング16の巻き数
を多くしてバネ定数を小さくすることで、塑性変形を起
こし難くすることができる。これに対して、アンカーピ
ン側コイルスプリング15は、比較的大きなバネ定数と
することで、アンカーピン8から両ブレーキシュー6,
7が外れるのを防止するようにしている。
【0037】しかも、図1に示すように、アンカーピン
側コイルスプリング15は、両端部に形成されたフック
部15aが両ブレーキシュー6,7のアンカーピン側係
止孔6e,7eに両方とも表側から引掛けられているの
に対し、カム側コイルスプリング16は、右側端部のフ
ック部16aがトレーリングシュー7の表側からカム側
係止孔7fに引掛けられ、左側のフック部16aがリー
ディングシュー6の裏側からカム側係止孔6fに引掛け
られるようにすることで、両コイルスプリング15,1
6の逆組を防止することができる。
側コイルスプリング15は、両端部に形成されたフック
部15aが両ブレーキシュー6,7のアンカーピン側係
止孔6e,7eに両方とも表側から引掛けられているの
に対し、カム側コイルスプリング16は、右側端部のフ
ック部16aがトレーリングシュー7の表側からカム側
係止孔7fに引掛けられ、左側のフック部16aがリー
ディングシュー6の裏側からカム側係止孔6fに引掛け
られるようにすることで、両コイルスプリング15,1
6の逆組を防止することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載された発明によれば、ブレーキライニングの通常使用
される摩擦係数の範囲でBEF値が大きく変化すること
がないため、湿度等の影響によりその摩擦係数が変化し
たときでもブレーキの効きが大きく変化することがな
く、同じ制動力を得ようとした場合に、操作力が大きく
変化することがないことから、操作フィーリングを向上
させることができる。
載された発明によれば、ブレーキライニングの通常使用
される摩擦係数の範囲でBEF値が大きく変化すること
がないため、湿度等の影響によりその摩擦係数が変化し
たときでもブレーキの効きが大きく変化することがな
く、同じ制動力を得ようとした場合に、操作力が大きく
変化することがないことから、操作フィーリングを向上
させることができる。
【0039】請求項2に記載された発明によれば、上記
効果に加え、トレーリングシュー7の浮き上がりを抑制
でき、ブレーキ制動力の急激な変化を防止することで、
ブレーキ操作力の調整を必要とせず、操作フィーリング
を向上させることができる、という実用上有益な効果を
発揮する。
効果に加え、トレーリングシュー7の浮き上がりを抑制
でき、ブレーキ制動力の急激な変化を防止することで、
ブレーキ操作力の調整を必要とせず、操作フィーリング
を向上させることができる、という実用上有益な効果を
発揮する。
【図1】この発明の実施の形態に係るドラムブレーキを
示す正面図である。
示す正面図である。
【図2】同実施の形態に係るドラムブレーキを示す断面
図である。
図である。
【図3】同実施の形態に係る操作アーム等を示す側面図
である。
である。
【図4】同実施の形態に係るカムを示す図である。
【図5】同実施の形態に係る図1を矢印A方向から見た
図である。
図である。
【図6】同実施の形態に係るコイルスプリングの配設状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図7】同実施の形態に係るカムを10°回動させた状
態を示す概略図である。
態を示す概略図である。
【図8】同実施の形態に係るカムを20°回動させた状
態を示す概略図である。
態を示す概略図である。
【図9】同実施の形態に係るカムを30°回動させた状
態を示す概略図である。
態を示す概略図である。
【図10】同実施の形態に係るカムを40°回動させた
状態を示す概略図である。
状態を示す概略図である。
【図11】従来例を示すカムを10°回動させた状態を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図12】同従来例を示すカムを20°回動させた状態
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図13】同従来例を示すカムを30°回動させた状態
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図14】同従来例を示すカムを40°回動させた状態
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図15】ブレーキレバーストロークとレバー比との関
係を示すグラフ図である。
係を示すグラフ図である。
【図16】カム回転角とカムレバー長との関係を示すグ
ラフ図である。
ラフ図である。
【図17】摩擦係数とBEF値との関係を示すグラフ図
である。
である。
1 ドラムブレーキ 2 シュープレート 3 車軸 4 ブレーキドラム 6 ブレーキシュー(リーディングシュー) 7 ブレーキシュー(トレーリングシュー) 6c,7c 摺動面 6d,7d アンカーピン側の端縁 8 アンカーピン 9 カム 10,11 ブレーキライニング 10a,11a カム側の端縁 12 操作アーム
Claims (2)
- 【請求項1】 回動側と共に回転するブレーキドラムを
設け、該ブレーキドラムの内側で、その回転中心回りに
一対の半円弧状のブレーキシューを配設し、互いに対向
する両ブレーキシューの各一端側を固定側に設けたアン
カーピンに係合させる一方、各他端側間に長円形状のカ
ムを介在させて、該カムを前記固定側に回動操作可能に
支承し、前記カムの回動で、該カムに前記ブレーキシュ
ーの各他端側がカム係合して両ブレーキシューが拡開
し、これら各ブレーキシューの外周面に設けられたブレ
ーキライニングがブレーキドラムの内周面に摩擦係合す
るようにした車両用ドラムブレーキにおいて、 前記両ブレーキライニングの前記カム側の端縁の位置
を、該各ブレーキシューの、前記カムが摺動する摺動面
の前記アンカーピン側の端縁位置よりも、前記アンカー
ピン寄りに設定したことを特徴とする車両用ドラムブレ
ーキ。 - 【請求項2】 回動側と共に回転するブレーキドラムを
設け、該ブレーキドラムの内側で、その回転中心回りに
一対の半円弧状のブレーキシューを配設し、互いに対向
する両ブレーキシューの各一端側を固定側に設けたアン
カーピンに係合させる一方、各他端側間に長円形状のカ
ムを介在させて、該カムを前記固定側に回動操作可能に
支承し、前記カムの回動で、該カムに前記ブレーキシュ
ーの各他端側がカム係合して両ブレーキシューが拡開
し、これら各ブレーキシューの外周面に設けられたブレ
ーキライニングがブレーキドラムの内周面に摩擦係合す
るようにした車両用ドラムブレーキにおいて、 前記ブレーキシューの内のトレーリングシューのブレー
キライニングは、前記アンカーピン側の端縁の位置を、
前記アンカーピンの前記カム側端より、前記カム寄りに
設定したことを特徴とする車両用ドラムブレーキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11138817A JP2000329167A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 車両用ドラムブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11138817A JP2000329167A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 車両用ドラムブレーキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000329167A true JP2000329167A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15230938
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11138817A Pending JP2000329167A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 車両用ドラムブレーキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000329167A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101491331B1 (ko) * | 2013-10-21 | 2015-02-06 | 현대자동차주식회사 | 공압식 브레이크의 브레이크 슈 |
| CN105257732A (zh) * | 2015-02-10 | 2016-01-20 | 乔爱民 | 一种电动车鼓刹 |
| CN105257733A (zh) * | 2015-02-10 | 2016-01-20 | 乔爱民 | 一种鼓刹 |
| DE102016218586A1 (de) * | 2016-09-27 | 2018-03-29 | Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Bamberg | Schalteinrichtung zum Herstellen einer Wirkverbindung zwischen zwei Getriebeteilen |
| CN109826885A (zh) * | 2017-11-23 | 2019-05-31 | 江苏恒力制动器制造有限公司 | 一种单销制动器机构 |
| CN110905947A (zh) * | 2019-11-05 | 2020-03-24 | 浙江亚太机电股份有限公司 | 双拉线带转臂机构的新型鼓式制动器 |
-
1999
- 1999-05-19 JP JP11138817A patent/JP2000329167A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101491331B1 (ko) * | 2013-10-21 | 2015-02-06 | 현대자동차주식회사 | 공압식 브레이크의 브레이크 슈 |
| CN105257732A (zh) * | 2015-02-10 | 2016-01-20 | 乔爱民 | 一种电动车鼓刹 |
| CN105257733A (zh) * | 2015-02-10 | 2016-01-20 | 乔爱民 | 一种鼓刹 |
| DE102016218586A1 (de) * | 2016-09-27 | 2018-03-29 | Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Bamberg | Schalteinrichtung zum Herstellen einer Wirkverbindung zwischen zwei Getriebeteilen |
| DE102016218586B4 (de) * | 2016-09-27 | 2019-10-17 | Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Bamberg | Schalteinrichtung zum Herstellen einer Wirkverbindung zwischen zwei Getriebeteilen |
| CN109826885A (zh) * | 2017-11-23 | 2019-05-31 | 江苏恒力制动器制造有限公司 | 一种单销制动器机构 |
| CN110905947A (zh) * | 2019-11-05 | 2020-03-24 | 浙江亚太机电股份有限公司 | 双拉线带转臂机构的新型鼓式制动器 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07117114B2 (ja) | ドラムブレ−キのs−カム | |
| JP2000329168A (ja) | 車両用ドラムブレーキ | |
| JP2000329166A (ja) | 車両用ドラムブレーキ | |
| JPH10299801A (ja) | ドラムブレーキ装置 | |
| JPH08210395A (ja) | ドラムブレーキのブレーキシュー | |
| JPS6157501B2 (ja) | ||
| JP3974963B2 (ja) | 車両用ドラムブレーキ | |
| JP2017211003A (ja) | 車両用ドラムブレーキ | |
| JP4021539B2 (ja) | パーキングブレーキ機構を備えたドラムブレーキアッセンブリ | |
| JPH1193988A (ja) | ドラムブレーキ装置 | |
| JPH1047396A (ja) | ドラムブレーキ装置 | |
| JP2002147506A (ja) | シュー間隙自動調節機構付きドラムブレーキ | |
| JPH1182562A (ja) | ドラムブレーキ装置 | |
| JP2573857Y2 (ja) | シュー間隙自動調節機構付きドラムブレーキ | |
| JPH11351295A (ja) | ブレーキシューのクリアランス自動調整構造 | |
| JPH0722504Y2 (ja) | シュー間隙自動調節装置を備えたドラムブレーキ | |
| KR101113569B1 (ko) | 자동차의 드럼브레이크 | |
| JPH1061695A (ja) | デュオサーボ型車両用ドラムブレーキ | |
| JPH0514022Y2 (ja) | ||
| JPH0217219Y2 (ja) | ||
| JP2005098322A (ja) | ドラムブレーキ装置 | |
| JP3901289B2 (ja) | ドラムブレーキ用自動間隙調整装置 | |
| JP4597345B2 (ja) | ドラムブレーキ | |
| JP6878184B2 (ja) | 車両用ドラムブレーキのシュー間隙自動調節装置 | |
| JPH0727152A (ja) | カム作動式デュオサーボドラムブレーキ装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060307 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071130 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080219 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080624 |