JP2000332343A - 半導体発光装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体発光装置およびその製造方法

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JP2000332343A JP14094699A JP14094699A JP2000332343A JP 2000332343 A JP2000332343 A JP 2000332343A JP 14094699 A JP14094699 A JP 14094699A JP 14094699 A JP14094699 A JP 14094699A JP 2000332343 A JP2000332343 A JP 2000332343A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱抵抗が劣化せず、しかも、チップ分割工程
の生産性の良い半導体レーザ装置の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 半導体レーザ装置の製造方法において、
透明な基板とその上に設けられた半導体積層体を備えた
半導体発光素子ウェハーの基板下面に、ウェハー裏面側
からウェハー表面の構造が透かして確認できる膜厚の、
順次第1の金属膜と第2の金属膜とからなる多層金属膜
を形成する工程と、ウェハー裏面側からウェハー表面の
構造を認識してアライメントすることによりウェハー裏
面に分割溝を形成してウェハーを分割し、半導体発光素
子チップを得る工程と、前記半導体発光素子チップを基
板側を下にし、ハンダを介して支持基体上に積載し、加
熱することにより、前記第1の金属膜を膜状に残存さ
せ、かつ、前記第2の金属膜はハンダに溶かし込む工程
を有することにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体発光装置の
製造方法にかかわり、特に、半導体発光素子ウェハーの
分割方法、あるいは、半導体発光素子チップの支持基体
上へのダイボンド方法にかかわる。また、このような方
法により製造された半導体発光装置の構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】GaN、InN、AlNおよびそれらの
混晶半導体に代表される窒化物系半導体からなる活性層
を内包したレーザチップを備えた、半導体レーザ装置が
試作されている。半導体レーザ装置においては、その動
作時にレーザチップで発生する熱を効率良く支持基体に
放散させて発光部の温度上昇にともなう特性劣化を抑制
するために、レーザーチップが支持基体に熱伝導性良く
マウントされる必要がある。図7は、このような技術に
関する、特開平10−107384号公報に開示された
半導体レーザ装置を示すものである。図において、71
は酸化物基板、72は該基板表面上に形成された、窒化
物系半導体の多層薄膜からなる半導体レーザ本体、7
3、74は半導体レーザ本体に電力を供給するための電
極、75はヒートシンク(支持基体)、76は金属から
なる導電性接着剤(ハンダ)であり、77は酸化物基板
の裏面側表面に形成された金属膜である。金属膜77と
しては、酸化物に対して密着性の良い金属として知られ
ている、Ti、Cr、W、Ni、Zr、Mo、Al、V
等が選定され、その膜厚は0.1〜0.2μmである。
酸化物基板の裏面表面に、酸化物に対する密着性の良好
な金属膜が形成されてなるから、半導体レーザチップと
ハンダとが強固に接着され、半導体レーザチップから支
持基体への熱伝導性がよくなる。
【0003】このような、半導体レーザ装置は、以下に
示す工程により製造できる。
【0004】始めに、サファイア等の酸化物基板71上
(表面側)に、窒化物系半導体からなる多層薄膜72を
結晶成長法により形成し、さらに、その上面に、電極7
3、74等を形成したウェハーを適宜作成する。その
後、ウェハーの裏面に上記金属膜77を蒸着法等により
薄膜形成する。さらに、その後、基板裏面の所定の位置
にダイヤモンドポイントで溝を入れ、この溝にしたがっ
て、ウェハーを分割することにより、個々のレーザチッ
プを形成する。(スクライビング法)この際、半導体レ
ーザの共振器ミラー面も同時に形成することができる。
さらにその後、レーザチップは、Au系ハンダ等のマウ
ントに通常用いられているハンダにより、ステムもしく
はサブマウントなどの支持基体上にダイボンドされ、半
導体レーザ装置が完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、以下に示す問題がある。
【0006】上記半導体レーザ装置の製造工程におい
て、酸化物基板上に窒化物系半導体が形成されたウェハ
ーをレーザチップに分割する際、基板の裏面側にスクラ
イブ溝を形成する必要がある。これは、エピ面側でな
く、基板側にスクライブ溝を形成した方が良好に分割で
きるためである。この際、スクライブ溝の位置は、ウェ
ハーの表面側に形成されたレーザの構造(エッチング
溝、電極パターン等)にアライメントされて、正確に形
成されている必要がある。しかしながら、ウェハーの裏
面には、金属膜77が積層されているために、ウェハー
の裏面側から、表面のパターンを確認することができ
ず、このままでは、溝の位置をアライメントすることが
困難であった。よって、チップ分割工程に不便をきた
し、レーザ装置等の生産性が良好でなかった。本発明
は、チップ分割工程における上記問題を解消し、しか
も、マウントされた半導体発光素子チップの熱抵抗を悪
化させることのない、半導体レーザ装置の製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体発光装置
にあっては、以下の構成により、上記問題点が解決され
る。
【0008】本発明の半導体発光装置は、透明な基板
と、その上に設けられた半導体積層体を備えた半導体発
光素子チップと、支持基体とを備え、半導体発光素子チ
ップが基板側を下にして支持基体にハンダにて固着され
てなる半導体発光装置において、半導体発光素子チップ
とハンダとの間には、膜厚が0.5nm以上12nm以
下である、第1の金属膜が介装され、さらに、前記ハン
ダ中には、第2の金属とハンダとの混合物が形成されて
いることを特徴とする本発明の半導体発光装置は、透明
な基板と、その上に設けられた半導体積層体を備えた半
導体発光素子チップと、支持基体とを備え、半導体発光
素子チップが基板側を下にして支持基体にハンダにて固
着されてなる半導体発光装置において、半導体発光素子
チップとハンダとの間には、第1の金属膜と、第2の金
属膜とが介装され、第1の金属膜と第2の金属膜は透過
部を有し、透過部は第1の金属膜の厚さが12nm以下
であり、第2の金属膜の膜厚が0であり、前記ハンダ中
には、前記第2の金属とハンダとの混合物が形成されて
いることを特徴とする。
【0009】本発明の半導体発光装置は、前記ハンダが
Inを主成分としてなり、前記第1の金属は、Ti、Z
r、Cr、Mo、W、Fe、Zn、Cd、Alのいずれ
かを含んでなり、かつ、前記第2の金属は、Ni、A
g、Au、Ga、In、Sn、Pb、Sbのいずれかを
含んでなることを特徴とする。
【0010】本発明の半導体発光装置は、前記ハンダが
Pbを主成分としてなり、前記第1の金属は、Ti、Z
r、Cr、Mo、W、Fe、Ni、Pd、Pt、Cu、
Zn、Cd、Alのいずれかを含んでなり、前記第2の
金属は、Ag、Au、In、Sn、Pb、Sbのいずれ
かを含んでなることを特徴とする。
【0011】本発明の半導体発光装置は、前記ハンダが
Snを主成分としてなり、前記第1の金属は、Ti、Z
r、Cr、Mo、W、Fe、Zn、Cd、Alのいずれ
かを含んでなり、前記第2の金属は、Cu、Ag、A
u、Zn、In、Sn、Pb、Sbのいずれかを含んで
なることを特徴とする。
【0012】本発明の半導体発光装置は、前記ハンダが
Auを主成分としてなり、前記第1の金属は、Ti、Z
r、Cr、Mo、W、Fe、Alのいずれかを含んでな
り、前記第2の金属は、Ni、Pd、Ag、Au、Z
n、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、Sbのいず
れかを含んでなることを特徴とする。
【0013】本発明の半導体発光装置の製造方法は、透
明な基板とその上に設けられた半導体積層体を備えた半
導体発光素子ウェハーの基板下面に、ウェハー裏面側か
らウェハー表面の構造が確認できる透過部を有する、第
1の金属膜および第2の金属膜を含む多層膜を設ける工
程と、ウェハー裏面側からウェハー表面の構造を認識し
てアライメントすることによりウェハー裏面に分割溝を
形成してウェハーを分割し、半導体発光素子チップを得
る工程を有することを特徴とする。
【0014】本発明の半導体発光装置の製造方法は、前
記透過部は、第1の金属膜と第2の金属膜がウェハー裏
面からウェハー表面の構造を確認できる膜厚であること
を特徴とする。
【0015】本発明の半導体発光装置の製造方法は、前
記透過部は前記半導体チップの全面に形成されているこ
とを特徴とする。
【0016】本発明の半導体発光装置の製造方法は、前
記半導体発光素子チップを基板側を下にし、ハンダを介
して支持基体上に積載し、加熱することにより、前記第
1の金属膜を膜状に残存させ、かつ、前記第2の金属膜
はハンダに溶かし込んで前記半導体発光素子チップを前
記支持基体に固着させる工程と、を有することを特徴と
する。
【0017】本発明の半導体発光装置の製造方法は、前
記透過部における第1の金属膜の膜厚が、0.5nm以
上12nm以下であることを特徴とする。
【0018】本発明の半導体発光装置の製造方法は、前
記透過部における第2の金属膜の膜厚が、3nm以上2
5nm以下であることを特徴とする。
【0019】本発明の半導体発光装置の製造方法は、前
記透過部のチップ裏面に占める面積が20%以下である
ことを特徴とする。
【0020】本願の半導体発光装置の製造方法は、前記
ハンダがInを主成分としてなり、前記第1の金属は、
Ti、Zr、Cr、Mo、W、Fe、Zn、Cd、Al
のいずれかを含んでなり、前記第2の金属は、Ni、A
g、Au、Ga、In、Sn、Pb、Sbのいずれかを
含んでなることを特徴とする。
【0021】本発明の半導体発光装置の製造方法は、前
記ハンダがPbを主成分としてなり、前記第1の金属
は、Ti、Zr、Cr、Mo、W、Fe、Ni、Pd、
Pt、Cu、Zn、Cd、Alのいずれかを含んでな
り、前記第2の金属は、Ag、Au、In、Sn、P
b、Sbのいずれかを含んでなることを特徴とする。
【0022】本発明の半導体発光装置の製造方法は、前
記ハンダがSnを主成分としてなり、前記第1の金属
は、Ti、Zr、Cr、Mo、W、Fe、Zn、Cd、
Alのいずれかを含んでなり、前記第2の金属は、C
u、Ag、Au、Zn、In、Sn、Pb、Sbのいず
れかを含んでなることを特徴とする。
【0023】本発明の半導体発光装置の製造方法は、前
記ハンダがAuを主成分としてなり、前記第1の金属
は、Ti、Zr、Cr、Mo、W、Fe、Alのいずれ
かを含んでなり、前記第2の金属は、Ni、Pd、A
g、Au、Zn、Ga、In、Si、Ge、Sn、P
b、Sbのいずれかを含んでなることを特徴とする。
【0024】なお、本明細書において、ハンダとは、電
子デバイスの接合に用いられる溶融温度450℃以下の
金属を表わしている。
【0025】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕図1は、本発明
の実施の形態1の半導体レーザ装置を示す模式図であ
る。図において、101はサファイア基板であり、その
上に窒化物系半導体の積層体102が形成されている。
また、窒化物系半導体の積層体102の表面には、n電
極103、p電極104が設けられている。以上が、本
実施の形態の半導体レーザ装置に用いられた半導体レー
ザチップの基本構成であり、その詳細については後述す
る。半導体レーザチップの裏面であるサファイア基板下
面には、第1の金属膜105が設けられており、さら
に、支持基体110上、前記第1の金属膜105との間
にハンダ112が介在されることにより、半導体レーザ
チップが支持基体110の上に固定・積載されている。
図示されないが、ハンダ112中には、第2の金属膜材
料とハンダ材料との合金が一部形成されている。また、
n電極103は、支持基体の一部とワイヤ113にて電
気的に接続され、p電極104はピン111とワイヤ1
14にて電気的に接続されている。ここで、ピン111
とは支持基体110とは絶縁された外部接続端子に電気
的に接続されており、これにより、本実施の形態の半導
体レーザ装置における半導体レーザチップに外部より電
流が供給されうる。
【0026】図2は本実施の形態に用いた半導体レーザ
チップを端面から見た模式図である。本図は、レーザチ
ップを図1の支持基体110にマウントする前の状況を
示している。図において、窒化物系半導体の積層体10
2は、サファイア基板側から順に、AlGaInNバッ
ファ層201、n−AlGaInNコンタクト層20
2、n−AlGaInNクラッド層203、n−AlG
aInNガイド層204、AlGaInN多重量子井戸
活性層205、p−AlGaInNガイド層206、p
−AlGaInNクラッド層207、p−AlGaIn
Nコンタクト層208が積層されて構成されている。p
クラッド層207およびpコンタクト層208には、共
振器方向に延伸したストライプ状のリッジ211が設け
られ、また、p電極104と窒化物系半導体の積層体1
02との間には、リッジ部分を除いて、絶縁膜210が
設けられている。このように、本実施の形態に用いた半
導体レーザチップは、いわゆるリッジストライプ型構造
を有している。また、窒化物系半導体の積層体102の
一部に、表面より溝が設けられていることによって、n
電極103がn−AlGaInNコンタクト層202に
接触するように設けられている。さらには、レーザチッ
プの裏面側には第1の金属膜105及び第2の金属膜1
06が形成されている。
【0027】以下に、図1および図2を参照しつつ本実
施の形態の半導体レーザ装置の製造方法を説明する。
【0028】初めに、半導体素子の製造に用いられてい
るプロセスを適宜適用して、サファイア基板101上
に、図2に示したような個々の半導体レーザ構造が多数
形成された半導体レーザウェハーを得た。このような、
ウェハーを得る工程は、周知技術であるので、その詳細
な記載は省略する。本実施の形態において、基板の厚み
は350μmであり、窒化物系半導体の積層体102の
トータルの厚みは約10μmであった。
【0029】次に、従来の技術にも記載したように、サ
ファイア基板101の裏面側から、研磨もしくはエッチ
ングにより、基板の一部を除去し、ウェハーの厚みを、
通常40〜120μm程度までに薄く調整する。これ
は、後の工程で、ウェハーを分割し個々のレーザチップ
に分割するのを容易にするための工程である。特に、レ
ーザ端面ミラーも分割時に形成する場合には、35〜8
0μmと、薄めに調整することが望ましい。本実施の形
態においては、研削機を用いてウェハーの厚みを100
μmに調整し、その後、研磨機を用いて50μmまで調
整した。ウェハーの裏面は研磨機により磨かれているの
で平らであり、また、基板のサファイアが透明であるこ
とから、ウェハーの裏面側から、ウェハー表面に形成さ
れた構造(導波路構造、リッジ、電極パターン、絶縁膜
パターン、エッチングパターン、溝等)が容易に観察で
きた。
【0030】次に、ウェハー裏面に第1の金属膜10
5、第2の金属膜106を順次形成した。ここで、第1
の金属膜105は基板であるサファイアと密着性がよ
く、さらに、レーザチップをマウントする際にハンダ1
12と混合しにくい金属を選定する必要があり、また、
第2の金属膜106には、マウントの際に、上記ハンダ
112と混合しやすい金属を選定する必要がある。本実
施の形態においては、第1の金属膜105には膜厚3n
mのMoを、第2の金属膜106には膜厚10nmのA
uを選定した。このような、薄い金属膜を膜厚の制御性
良く形成するには、真空蒸着法が適しており、本実施の
形態でもこの手法を用いたが、イオンプレーティング法
やスパッタ法等の他の手法を用いても良いことは言うま
でもない。ウェハー裏面に設けられたこれら2層の金属
膜は、非常に薄いので、ウェハーの裏面側からウェハー
を透かして表面に形成された構造を確認することができ
た。
【0031】その後、チップ分割工程により、ウェハー
を個々の半導体レーザチップに分割した。この工程は、
以下のように実施した。裏面側を上にしてステージ上に
上記得られたウェハーを置き、光学顕微鏡を用いウェハ
ーを透かして表面構造を確認して、傷入れ位置をアライ
メントし、ウェハー裏面(サファイア基板)にダイヤモ
ンドポイントでスクライブラインを入れた。傷入れ位置
は、図2において記号220で示されているレーザチッ
プの周囲に当る場所に相当する。それから、ウェハーに
適宜力を加え、スクライブラインに沿ってウェハーを分
割することで、図2に示されるような、個々のレーザチ
ップを作製した。ここではスクライビング法によるチッ
プ分割工程について説明したが、基板裏面側から傷、溝
等を入れてチップを分割する方法であれば、同様にアラ
イメントが可能であり、このような他の手法を用いて
も、同じ効果が得られることは言うまでもない。他の手
法として、ワイヤソーもしくは薄板ブレードを用いて傷
入れもしくは切断を行うダイシング法、エキシマレーザ
等のレーザ光の照射加熱とその後の急冷により照射部に
クラックを生じさせ、これをスクライブラインとするレ
ーザスクライビング法、高エネルギー密度のレーザ光を
照射し、この部分を蒸発させて溝入れ加工を行う、レー
ザアブレーション法等を用いても、同様にチップ分割工
程が可能であった。
【0032】このように、本発明においては、透明な基
板を用い、ウェハー裏面の金属膜を非常に薄く形成した
ので、チップ分割工程においてウェハー裏面から表面構
造の確認が可能であった。
【0033】次に、ダイボンディング法により、レーザ
チップを支持基体上にマウントした。この工程は、以下
のように実施した。まず、図1に示される支持基体11
0に、ハンダ112を塗布した。本実施の形態におい
て、支持基体110はCuもしくはFeを主体とする金
属からなり、その表面にNi膜/Au膜が順にメッキ形
成されたものである。ハンダ112には、Inを用い、
その塗布され後の厚みは1〜20μm程度であった。ハ
ンダはこのようにあらかじめ塗布により膜状に形成して
もよいし、他の製膜方法例えば、蒸着法、スパッタ法、
印刷法、メッキ法等を用いてもよい。ただし、Inもし
くはSnを主成分とするハンダの場合のように、室温に
おいてハンダが特に柔らかい場合には、生産性の極めて
高い塗布法を用いることが好ましかった。また、次に、
支持基体110を190℃程度のハンダの融点より若干
高い温度まで加熱し、ハンダが溶けたところで、上記得
られたレーザチップを裏面側を下にして載せ、さらに、
荷重を適宜加えながら、温度を1分程度保持し、第2の
金属膜106とハンダ112とをよく馴染ませた。これ
により、第2の金属膜はハンダ中に溶解し、第2の金属
膜材料とハンダ材料との合金が、図1に示されるハンダ
112の一部に形成された。その後、支持基体を冷却
し、ハンダが固化したところで本工程を終えた。尚、こ
こでは、本工程前にハンダを支持基体側に設けたが、逆
にレーザチップ側に設けるようにしてもよい。
【0034】こうして、図1に示した本実施の形態の半
導体レーザ装置が得られた。
【0035】上記工程によりマウントされたレーザチッ
プを支持基体から強制的に引き剥がして、接着部分の状
況を調べたところ、Auからなる第2の金属膜106
は、ほとんどがハンダ112に溶け込んでしまって残っ
ていない(チップ周辺部の一部に見られるハンダとのな
じみが良好でない部分を除く。これは、チップ裏面が完
全に平坦ではないために生じており、本発明の本質とは
関係がない。)一方、Moからなる第1の金属膜105
はそのままサファイア基板に接着して残っていた。つま
り、本実施の形態の半導体レーザ装置においては、支持
基体上に、ハンダ(ただし、第2の金属膜であるAuが
一部に溶け込んでいる)および膜厚3nmのMoからな
る第1の金属膜を介して半導体レーザチップがマウント
されていた。また、選定した第1の金属膜は、基板との
密着性が良好なものであった。このような状況にある、
本実施の形態の半導体レーザ装置の熱抵抗を測定したと
ころ、30K/Wであった。
【0036】この値を評価するために、Auからなる第
2の金属膜の成膜時の厚さを0.5μmと変えた他は本
実施の形態と同様の方法で作製した対照半導体レーザ装
置1を作製し、熱抵抗を測定したところ、28K/Wで
あった。また、このように金属膜を厚く形成したので、
スクライブ工程時にウェハー裏面より表面構造を確認す
ることは不可能であった。マウントされたレーザチップ
を支持基体から引き剥がして、接着部分の状況を調べた
ところ、Auからなる第2の金属膜は膜状に残存してお
り、その量はハンダと反応するに十分であることが確か
められた。一方、本実施の形態の半導体レーザ装置にお
いては、第2の金属膜が極めて薄いにもかかわらず、熱
抵抗の値としては、第2の金属膜を十分な厚さだけ付着
した場合とほぼ同じであることが判明した。
【0037】Moからなる第1の金属膜の成膜時の厚さ
を0.1μmと変えた他は本実施の形態と同様の方法で
作製した対照半導体レーザ装置2を作製し、熱抵抗を測
定したところ、35K/Wであった。また、このように
金属膜を厚く形成したので、スクライブ工程時にウェハ
ー裏面より表面構造を確認することは不可能であった。
また、マウント後も、Moからなる第1の金属膜が同じ
厚さのまま残存していたことは、本実施の形態と同じで
あった。このように、第1の金属膜を厚く形成すること
で、本実施の形態と比較して、むしろ、わずかではある
が熱抵抗が上昇してしまうことが判明した。
【0038】第1の金属膜の材料をNiと変えたほかは
本実施の形態と同様の方法で作製した対照半導体レーザ
装置3を作製し、熱抵抗を測定したところ、60K/W
であった。なお前述のように、Niはサファイア等の酸
化物基板に対して、密着性の良好な金属として知られて
いるものである。このように金属膜を極めて薄く形成し
たので、スクライブ工程時にウェハー裏面より表面構造
を確認することが可能であった。マウントされたレーザ
チップを支持基体から引き剥がして、接着部分の状況を
調べたところ、第1の金属膜および第2の金属膜とも残
存しておらず、また、引き剥がしに要する力は本実施の
形態の場合と比較して極めて弱かった。これは、第1お
よび第2の金属膜ともに膜を透かして反対側が目視でき
るほど薄く、また、第1の金属膜として、マウント時に
ハンダに溶け込んでしまう材料を選定したために、マウ
ント工程中に第1および第2の金属膜ともハンダに溶け
込んでしまい、マウント後の接着部分においてはハンダ
とサファイア基板とが直接接していることとなり、よっ
て、支持基板とレーザチップとの接着強度が低下し、熱
抵抗が増加したものと推察された。
【0039】第2の金属膜を省略したほかは、本実施の
形態と同様の方法で作製した対照半導体レーザ装置4を
作製したところ、マウント時に剥がれてしまう不良が多
発した。これは、マウント時にハンダと反応する金属膜
が省略されたために、良好なマウントが不可能となった
ことによると推察される。
【0040】以上の事実を整理すると次のようになる。
まず、第2の金属膜としては、接着性を良好なものとす
るために、マウント工程時にハンダと混じり合う金属を
選定して設ける必要がある。これは、ウェハーの透明性
を確保するために極めて薄く形成されることから、マウ
ント工程を経ると、ハンダの中に溶け込んでなくなって
しまう。また、第1の金属膜としては、ハンダに溶け込
んでしまわない材料を選定する必要がある。これは、第
1および第2の金属膜ともハンダに溶け込んでしまう
と、最終的に、ハンダと透明基板とが直接接合されてい
ることになり、密着性が悪化して、熱抵抗が増大するか
らである。この点に着目して種々の金属材料を検討した
ところ、ハンダがInを主成分としてなるときには、第
1の金属膜としてTi、Zr、Cr、Mo、W、Fe、
Zn、Cd、Alのいずれかを含んで構成したときに良
好な結果が得られ、第2の金属膜としてNi、Ag、A
u、Ga、In、Sn、Pb、Sbのいずれかを含んで
構成したときに良好な結果が得られた。さらに、ハンダ
がPbを主成分としてなるときには、第1の金属膜とし
て、Ti、Zr、Cr、Mo、W、Fe、Ni、Pd、
Pt、Cu、Zn、Cd、Alのいずれかを含んで構成
したときに良好な結果が得られ、第2の金属膜として、
Ag、Au、In、Sn、Pb、Sbのいずれかを含ん
で構成したときに良好な結果が得られたが、これについ
ては、実施の形態3および4で再度説明する。ハンダが
Snを主成分としてなるときには、第1の金属膜とし
て、Ti、Zr、Cr、Mo、W、Ni、Pd、Pt、
Cd、Alのいずれかを含んで構成したときに良好な結
果が得られ、第2の金属膜として、Cu、Ag、Au、
Zn、In、Sn、Pb、Sbのいずれかを含んで構成
したときに良好な結果が得られたが、これについては、
実施の形態6および7で再度説明する。ハンダがAuを
主成分としてなるときには、第1の金属膜として、T
i、Zr、Cr、Mo.W、Fe、Alのいずれかを含
んで構成したときに良好な結果が得られ、第2の金属膜
として、Ni、Pd、Ag、Au、Zn、Ga、In、
Si、Ge、Sn、Pb、Sbのいずれかを含んで構成
したときに良好な結果が得られたがこれについては、実
施の形態8及び9で再度説明する。
【0041】さらに、第1の金属膜については、マウン
トされたレーザチップを支持基体から強制的に引き剥が
して接着状況を検査した際に、基板側に膜状に残る程度
に、基板に対する密着性の良好な金属を選定することが
必要である。この点に注目して第1の金属膜材料を選定
したところ、サファイア(α−Al23)、ルビー(α
−Al23:Cr)、石英(Si02)、MgAl
23、MgGa24、NdGaO3、LiGaO2、Li
AlO2、ZnO、MgO等の酸化物基板に対しては、
Ti、V、Zr、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Co、
Ni、Al、Si、Geのいずれかを含んで構成したと
きに良好な結果が得られ、GaN等の窒化物基板に対し
ては、Mg、Ti、Zr、Cr、Mo、W、Fe、C
o、Ni、Pd、Ag、Zn、Al、Si、Geのいず
れかを含んで構成した時に良好な結果が得られた。
【0042】次に、第1および第2の金属膜の膜厚につ
いて検討する。
【0043】第2の金属膜の厚さを本実施の形態の10
nmに固定したまま、第1の金属膜の厚さを変えたとこ
ろ、膜厚が7nm程度になったときに、ウェハー裏面か
らの表面構造の目視が不可能になった。第2の金属膜の
厚さを後述の下限値(3nm)としたときには、膜厚が
12nm程度になったときに、ウェハー裏面からの表面
構造の目視が不可能になった。膜厚の下限については、
あまりに薄い場合には、均一な薄膜形成が困難になるの
で、0.5nm以上が望ましかった。
【0044】逆に、第1の金属膜の厚さを本実施の形態
の3nmに固定し、第2の金属膜の厚さを変えたとこ
ろ、第2の金属膜には、比較的可視域での透過率の高い
金属であるAuを用いているので、第1の金属膜と比較
すると厚めでも許されるが、膜厚が16nm程度になっ
たときに、ウェハー裏面からの表面構造の目視が不可能
になった。第1の金属膜の厚さを前述の下限値(0.5
nm)としたときには、膜厚が25nm程度になったと
きに、ウェハー裏面からの表面構造の目視が不可能にな
った。また、第2の金属膜としてAu以外の材料を選定
したときには、上限値を15nmとすることが好ましか
った。膜厚の下限については、マウント時にハンダと十
分なじむだけの量が必要であって、マウント不良が増大
しない限度から判断したところ、3nm程度であった。
【0045】さらに、膜厚を種々変更して生産性よく良
好な分割、マウント条件が得られる範囲を検討したとこ
ろ、第2の金属膜がAuである場合、1〜4.5nmの
範囲にある第1の金属膜に、膜厚5〜15nmの範囲に
ある第2の金属膜を積層した構造とすることが望ましか
った。第2の金属膜が上述のAu以外の材料である場
合、1〜4.5nmの範囲にある第1の金属膜に、膜厚
3〜10nmの範囲にある第2の金属膜を積層した構造
とすることが望ましかった。
【0046】以上述べたように、本実施の形態によれ
ば、それぞれ極めて薄い範囲に限定された膜厚を有し、
上述の性質を持ってなる第1金属膜および第2金属膜を
ウェハー裏面に積層してからチップ分割したので、ウェ
ハー裏面からウェハー上面にある構造を目視確認するこ
とができるという特徴を有する。これにより、チップ分
割工程の再現性、制御性を高め、工程歩止りを従来の技
術と比較して向上させることができた。またこのよう
に、ウェハー裏面にアライメントのためのパターン形成
を行なわなくても、ウェハー裏面側からウェハー表面の
構造の目視確認が可能となった。本実施の形態のウェハ
ーは窒化物半導体が、それと熱的性質の異なる酸化物基
板上に形成され、しかも、その厚みが40〜120μm
と、薄くなっているので、反りが生じやすいものであ
る。このような場合、反っているウェハーの裏面チップ
分割工程においてチップの位置を確認できないまま、単
に一定間隔で溝入れを行うと、表面のパターンと溝入れ
位置がずれてきてしまうことになるので、本実施の形態
のチップ分割工程のように各チップのパターンが見える
利点が非常に大きい。なお、このように薄くて反ったウ
ェハーにフォトリソグラフィー法などのパターン形成法
により、アライメントマークを設けるなどの手法は、ウ
ェハーの割れを生じることがあって、生産性を低下させ
てしまう。本実施の形態の半導体装置の製造方法によれ
ば、ウェハー裏面にこのようなパターン形成工程を施す
必要がないので半導体発光装置の生産性が極めて高いも
のとなる。更に、上記説明にに従って、第1金属膜及び
第2金属膜を選定することにより、通常の厚い金属膜を
設けた場合と比較して、熱抵抗はほとんど変わらない
か、むしろ向上した。これにより、結果として、熱放散
が良好であるために、高温特性および寿命特性の良好な
半導体レーザ装置を生産性良く製造する事ができるよう
になった。 〔実施の形態2〕実施の形態1において、第1の金属膜
(4.5nm)、第2の金属膜(4.5nm)を次の組
み合わせとした他は、実施の形態1と同様の半導体レー
ザ装置を作製した。
【0047】(第1の金属膜、第2の金属膜)=(T
i、Ni)、(Ti、Ag)、(Ti、Au)、(T
i、Ga)、(Ti、In)、(Ti、Sn)、(T
i、Pb)、(Ti、Sb)、(Zr、Ni)、(Z
r、Ag)、(Zr、Au)、(Zr、Ga)、(Z
r、In)、(Zr、Sn)、(Zr、Pb)、(Z
r、Sb)、(Cr、Ni)、(Cr、Ag)、(C
r、Au)、(Cr、Ga)、(Cr、In)、(C
r、Sn)、(Cr、Pb)、(Cr、Sb)、(M
o、Ni)、(Mo、Ag)、(Mo、Ga)、(M
o、In)、(Mo、Sn)、(Mo、Pb)、(M
o、Sb)、(W、Ni)、(W、Ag)、(W、A
u)、(W、Ga)、(W、In)、(W、Sn)、
(W、Pb)、(W、Sb)、(Fe、Ni)、(F
e、Ag)、(Fe、Au)、(Fe、Ga)、(F
e、In)、(Fe、Sn)、(Fe、Pb)、(F
e、Sb)、(Al、Ni)、(Al、Ag)、(A
l、Au)、(Al、Ga)、(Al、In)、(A
l、Sn)、(Al、Pb)、(Al、Sb)。
【0048】上記いずれの組み合わせにおいても、熱抵
抗値29〜35K/Wが得られ、良好な熱抵抗を初めと
して、実施の形態1に記載されたのと同等の効果が確認
された。
【0049】第2の金属膜の厚さを本実施の形態の4.
5nmに固定したまま、第1の金属膜の厚さを変えたと
ころ、膜厚が10nm程度になったときに、ウェハー裏
面からの表面構造の目視が不可能になった。第2の金属
膜の厚さを後述の下限値(3nm)としたときには、膜
厚が12nm程度になったときに、ウェハー裏面からの
表面構造の目視が不可能になった。膜厚の下限について
は特に規定されないが、また、あまりに薄い場合には、
均一な薄膜形成が困難になるので、0.5nm以上が望
ましかった。逆に、第1の金属膜の厚さを本実施の形態
の4.5nmに固定し、第2の金属膜の厚さを変えたと
ころ、第2の金属膜には、比較的可視域での透過率の高
い金属であるAuを用いた場合、膜厚が20nm程度に
なったときに、ウェハー裏面からの表面構造の目視が不
可能になった。第1の金属膜の厚さを前述の下限値
(0.5nm)としたときには、膜厚が25nm程度に
なったときに、ウェハー裏面からの表面構造の目視が不
可能になった。また、第2の金属膜としてAu以外の材
料を選定したときには、上限値を15nmとすることが
好ましかった。膜厚の下限については、マウント時にハ
ンダと十分なじむだけの量が必要であって。マウント不
良が増大しない限度から判断したところ、3nm程度で
あった。
【0050】さらに、膜厚を種々変更して生産性よく良
好な分割、マウント条件が得られる範囲を検討したとこ
ろ、第2の金属膜がAuである場合、1〜4.5nmの
範囲にある第1の金属膜に、膜厚5〜15nmの範囲に
ある第2の金属膜を積層した構造とすることが望ましか
った。第2の金属膜が上述のAu以外の材料である場
合、1〜4.5nmの範囲にある第1の金属膜に、膜厚
3〜10nmの範囲にある第2の金属膜を積層した構造
とすることが望ましかった。 〔実施の形態3〕実施の形態1において、基板をアンド
ープGaNとし、第1の金属膜、第2の金属膜を次の組
み合わせとした他は、実施の形態1と同様の半導体レー
ザ装置を作製した。
【0051】以下に、実施の形態1における半導体レー
ザ装置の製造方法を参考にしつつ本実施の形態の半導体
レーザ装置の製造方法を説明する。
【0052】初めに、半導体素子の製造に用いられてい
るプロセスを適宜適用して、GaN基板上に、図2に示
したのと同様の個々の半導体レーザ構造が多数形成され
た半導体レーザウェハーを得た。このような、ウェハー
を得る工程は、周知技術であるので、その詳細な記載は
省略する。本実施の形態において、基板の厚みは300
μmであり、窒化物系半導体の積層体のトータルの厚み
は約10μmであった。
【0053】次に、GaN基板の裏面側から、研磨もし
くはエッチングにより、基板の一部を除去し、ウェハー
の厚みを、通常60〜200μm程度までに薄く調整す
る。これは、後の工程で、ウェハーを分割し個々のレー
ザチップに分割するのを容易にするための工程である。
特に、レーザ端面ミラーも分割時に形成する場合には、
80〜120μmと、薄めに調整することが望ましい。
本実施の形態においては、研磨機を用いてウェハーの厚
みを100μmに調整した。ウェハーの裏面は研磨機に
より磨かれているので平らであり、また、基板のGaN
が透明であることから、ウェハーの裏面側から、ウェハ
ー表面に形成された構造が容易に観察できた。
【0054】次に、ウェハー裏面に第1の金属膜、第2
の金属膜を順次形成した。ここで、第1の金属膜は基板
であるGaNと密着性がよく、さらに、レーザチップを
マウントする際にハンダと混合しにくい金属を選定する
必要があり、また、第2の金属膜には、マウントの際
に、上記ハンダと混合しやすい金属を選定する必要があ
る。本実施の形態においては、第1の金属膜を膜厚3n
mとし、第2の金属膜を膜厚10nmとした。このよう
な、薄い金属膜を膜厚の制御性良く形成するには、真空
蒸着法が適しており、本実施の形態でもこの手法を用い
たが、イオンプレーティング法やスパッタ法等の他の手
法を用いても良いことは言うまでもない。ウェハー裏面
に設けられたこれら2層の金属膜は、非常に薄いので、
ウェハーの裏面側からウェハーを透かして表面に形成さ
れた構造を確認することができた。
【0055】その後、チップ分割工程により、ウェハー
を個々の半導体レーザチップに分割した。この工程は、
以下のように実施した。裏面側を上にしてステージ上に
上記得られたウェハーを置き、光学顕微鏡を用いウェハ
ーを透かして表面構造を確認して、傷入れ位置をアライ
メントし、ウェハー裏面(GaN基板)にダイヤモンド
ポイントでスクライブラインを入れた。傷入れ位置は、
図2において記号220で示されているレーザチップの
周囲に当る場所に相当する。それから、ウェハーに適宜
力を加え、スクライブラインに沿ってウェハーを分割す
ることで、個々のレーザチップを作製した。ここではス
クライビング法によるチップ分割工程について説明した
が、基板裏面側から傷、溝等を入れてチップを分割する
方法であれば、同様にアライメントが可能であり、この
ような他の手法を用いても、同じ効果が得られることは
言うまでもない。他の手法として、ワイヤソーもしくは
薄板ブレードを用いて傷入れもしくは切断を行うダイシ
ング法、エキシマレーザ等のレーザ光の照射加熱とその
後の急冷により照射部にクラックを生じさせ、これをス
クライブラインとするレーザスクライビング法、高エネ
ルギー密度のレーザ光を照射し、この部分を蒸発させて
溝入れ加工を行う、レーザアブレーション法統を用いて
も、同様にチップ分割工程が可能であった。
【0056】このように、本発明においては、透明な基
板を用い、ウェハー裏面の金属膜を非常に薄く形成した
ので、チップ分割工程においてウェハー裏面から表面構
造の確認が可能であった。
【0057】次に、ダイボンディング法により、レーザ
チップを支持基体上にマウントした。この工程は、以下
のように実施した。まず、図1に示されるのと同様の支
持基体に、ハンダを塗布した。本実施の形態において、
支持基体はCuもしくはFeを主体とする金属からな
り、その表面にNi膜/Au膜が順にメッキ形成された
ものである。ハンダには、Inを用い、その塗布され後
の厚みは1〜20μm程度であった。ハンダはこのよう
にあらかじめ塗布により膜状に形成してもよいし、他の
製膜方法例えば、蒸着法、スパッタ法、印刷法、メッキ
法等を用いてもよい。ただし、InもしくはSnを主成
分とするハンダの場合のように、ハンダが柔らかい場合
には、生産性の極めて高い塗布法により設けることが好
ましい。また、次に、支持基体を195℃程度のハンダ
の融点より若干高い温度まで加熱し、ハンダが溶けたと
ころで、上記得られたレーザチップを裏面側を下にして
載せ、さらに、荷重を適宜加えながら、温度を1.5分
程度保持し、第2の金属膜とハンダとをよく馴染ませ
た。その後、支持基体を冷却し、ハンダが固化したとこ
ろで本工程を終えた。なお、ここでは、本工程前にハン
ダを支持基体側に設けたが、逆にレーザチップ側に設け
るようにしてもよい。
【0058】こうして、図1に示したのと類似の本実施
の形態の半導体レーザ装置が得られた。
【0059】上記工程によりマウントされたレーザチッ
プを支持基体から強制的に引き剥がして、接着部分の状
況を調べたところ、第2の金属膜は、ほとんどがハンダ
に溶け込んでしまって残っていない一方、第1の金属膜
はそのままGaN基板に接着して残っていた。つまり、
本実施の形態の半導体レーザ装置においては、支持基体
上に、ハンダ(ただし、第2の金属膜が一部に溶け込ん
でいる)および膜厚3nmの第1の金属膜を介して半導
体レーザチップがマウントされていた。なお、本実施の
形態における第1の金属膜、第2の金属膜は次の組み合
わせより選定された。
【0060】(第1の金属膜、第2の金属膜)=(T
i、Ni)、(Ti、Ag)、(Ti、Au)、(T
i、Ga)、(Ti、In)、(Ti、Sn)、(T
i、Pb)、(Ti、Sb)、(Zr、Ni)、(Z
r、Ag)、(Zr、Au)、(Zr、Ga)、(Z
r、In)、(Zr、Sn)、(Zr、Pb)、(Z
r、Sb)、(Cr、Ni)、(Cr、Ag)、(C
r、Au)、(Cr、Ga)、(Cr、In)、(C
r、Sn)、(Cr、Pb)、(Cr、Sb)、(M
o、Ni)、(Mo、Ag)、(Mo、Au)、(M
o、Ga)、(Mo、In)、(Mo、Sn)、(M
o、Pb)、(Mo、Sb)、(W、Ni)、(W、A
g)、(W、Au)、(W、Ga)、(W、In)、
(W、Sn)、(W、Pb)、(W、Sb)、(Fe、
Ni)、(Fe、Ag)、(Fe、Au)、(Fe、G
a)、(Fe、In)、(Fe、Sn)、(Fe、P
b)、(Fe、Sb)、(Zn、Ni)、(Zn、A
g)、(Zn、Au)、(Zn、Ga)、(Zn、I
n)、(Zn、Sn)、(Zn、Pb)、(Zn、S
b)、(Cd、Ni)、(Cd、Ag)、(Cd、A
u)、(Cd、Ga)、(Cd、In)(Cd、S
n)、(Cd、Pb)、(Cd、Sb)、(Al、N
i)、(Al、Ag)、(Al、Au)、(Al、G
a)、(Al、In)、(Al、Sn)、(Al、P
b)(Al、Sb). 上記いずれの組み合わせにおいても、熱抵抗値20〜2
8K/Wが得られ、実施の形態1よりも良好な熱抵抗値
が確認された。これは、サファイアに比べて、GaNの
熱伝導が良好なことによるものと思われる。その他の点
についても、実施の形態1に記載したものと同等の効果
が確認された。
【0061】次に、第1および第2の金属膜の膜厚につ
いて検討する。
【0062】第2の金属膜の厚さを本実施の形態の10
nmに固定したまま、第1の金属膜の厚さを変えたとこ
ろ、膜厚が7nm程度になったときに、ウェハー裏面か
らの表面構造の目視が不可能になった。第2の金属膜の
厚さを後述の下限値(3nm)としたときには、膜厚が
12nm程度になったときに、ウェハー裏面からの表面
構造の目視が不可能になった。膜厚の下限については特
に規定されないが、また、あまりに薄い場合には、均一
な薄膜形成が困難になるので、0.5nm以上が望まし
かった。
【0063】逆に、第1の金属膜の厚さを本実施の形態
の3nmに固定し、第2の金属膜の厚さを変えたとこ
ろ、第2の金属膜には、比較的可視域での透過率の高い
金属であるAuを用いているので、第1の金属膜と比較
すると厚めでも許されるが、膜厚が16nm程度になっ
たときに、ウェハー裏面からの表面構造の目視が不可能
になった。第1の金属膜の厚さを前述の下限値(0.5
nm)としたときには、膜厚が25nm程度になったと
きに、ウェハー裏面からの表面構造の目視が不可能にな
った。また、第2の金属膜としてAu以外の材料を選定
したときには、上限値を15nmとすることが好ましか
った。膜厚の下限については、マウント時にハンダと十
分なじむだけの量が必要であって、マウント不良が増大
しない限度から判断したところ、3nm程度であった。
【0064】さらに、膜厚を種々変更して生産性よく良
好な分割、マウント条件が得られる範囲を検討したとこ
ろ、第2の金属膜がAuである場合、1〜4.5nmの
範囲にある第1の金属膜に、膜厚5〜15nmの範囲に
ある第2の金属膜を積層した構造とすることが望ましか
った。第2の金属膜が上述のAu以外の材料である場
合、1〜4.5nmの範囲にある第1の金属膜に、膜厚
3〜10nmの範囲にある第2の金属膜を積層した構造
とすることが望ましかった。
【0065】以上、実施の形態1、2、3において、ハ
ンダをInとしたが、これは、合金組成としてInを最
も多く含む他のハンダ材料でもよい。Inに、Ag、S
n、Pb、Al、Ge、Gaのいずれかが混合されたハ
ンダ材料においても実施の形態1、2、3と同様の効果
が得られた。 〔実施の形態4〕実施の形態1において、ハンダをPb
Sn(Sn10wt%)とし、第1の金属膜、第2の金
属膜を次の組み合わせとした他は、実施の形態1と同様
にして半導体レーザ装置を作製した。ただし、マウント
時の加熱温度は、ハンダの溶融温度にあわせて、330
℃に変更した。
【0066】(第1の金属膜、第2の金属膜)=(T
i、Ag)、(Ti、Au)、(Ti、In)、(T
i、Sn)、(Ti、Pb)、(Ti、Sb)、(Z
r、Ag)、(Zr、Au)、(Zr、In)、(Z
r、Sn)、(Zr、Pb)、(Zr、Sb)、(C
r、Ag)、(Cr、Au)、(Cr、In)、(C
r、Sn)、(Cr、Pb)、(Cr、Sb)、(M
o、Ag)、(Mo、Au)、(Mo、In)、(M
o、Sn)、(Mo、Pb)、(Mo、Sb)、(W、
Ag)、(W、Au)、(W、In)、(W、Sn)、
(W、Pb)、(W、Sb)、(Fe、Ag)、(F
e、Au)、(Fe、In)、(Fe、Sn)、(F
e、Pb)、(Fe、Sb)、(Ni、Ag)、(N
i、Au)、(Ni、In)、(Ni、Sn)、(N
i、Pb)、(Ni、Sb)、(PtSi、Ag)、
(PtSi、Au)、(PtSi、In)、(PtS
i、Sn)、(PtSi、Pb)、(PtSi、S
b)、(Al、Ag)、(Al、Au)、(Al、I
n)、(Al、Sn)、(Al、Pb)、(Al、S
b)。
【0067】上記いずれの組み合わせにおいても、熱抵
抗値29〜35K/Wが得られ、その他の点について
も、実施の形態1に記載したものと同等の効果が確認さ
れた。さらに、各金属膜の膜厚については、実施の形態
1に示したのと同じ範囲において、実施の形態1と同等
の効果が得られた。 〔実施の形態5〕実施の形態3において、ハンダをPb
SnAg(Sn5wt%、Ag2.5wt%)とし、第
1の金属膜、第2の金属膜を次の組み合わせとした他
は、実施の形態1と同様にして半導体レーザ装置を作製
した。ただし、マウント時の加熱温度は、ハンダの溶融
温度にあわせて、320℃に変更した。
【0068】(第1の金属膜、第2の金属膜)=(T
i、Ag)、(Ti、Au)、(Ti、In)、(T
i、Sn)、(Ti、Pb)、(Ti、Sb)、(Z
r、Ag)、(Zr、Au)、(Zr、In)、(Z
r、Sn)、(Zr、Pb)、(Zr、Sb)、(C
r、Ag)、(Cr、Au)、(Cr、In)、(C
r、Sn)、(Cr、Pb)、(Cr、Sb)、(M
o、Ag)、(Mo、Au)、(Mo、In)、(M
o、Sn)、(Mo、Pb)、(Mo、Sb)、(W、
Ag)、(W、Au)、(W、In)、(W、Sn)、
(W、Pb)、(W、Sb)、(Fe、Ag)、(F
e、Au)、(Fe、In)、(Fe、Sn)、(F
e、Pb)、(Fe、Sb)、(Ni、Ag)、(N
i、Au)、(Ni、In)、(Ni、Sn)、(N
i、Pb)、(Ni、Sb)、(Pd、Ag)、(P
d、Au)、(Pd、In)、(Pd、Sn)、(P
d、Pb)、(Pd、Sb)、(PtSi、Ag)、
(PtSi、Au)、(PtSi、In)、(PtS
i、Sn)、(PtSi、Pb)、(PtSi、S
b)、(Cu、Ag)、(Cu、Au)、(Cu、I
n)、(Cu、Sn)、(Cu、Pb)、(Cu、S
b)、(Zn、Ag)、(Zn、Au)、(Zn、I
n)、(Zn、Sn)、(Zn、Pb)、(Zn、S
b)、(Al、Ag)、(Al、Au)、(Al、I
n)、(Al、Sn)、(Al、Pb)、(Al、S
b) 上記いずれの組み合わせにおいても、熱抵抗値21〜2
8K/Wが得られ、実施の形態4よりも良好な熱抵抗値
が確認された。これは、サファイアに比べて、GaNの
熱伝導が良好なことによるものと思われる。その他の点
についても、実施の形態1に記載したものと同等の効果
が確認された。さらに、各金属膜の膜厚については、実
施の形態3に示したのと同じ範囲において、実施の形態
3および1と同等の効果が得られた。
【0069】以上、実施の形態4、5において、ハンダ
をPbSn(Sn10wt%)もしくはPbSnAg
(Sn5wt%、Ag2.5wt%)としたが、これ
は、合金組成としてPbを最も多く含む他のハンダ材料
でもよい。Pbに、Ag、Sn、Sb、In、Ga、Z
n、Geのいずれかが混合されたハンダ材料においても
実施の形態4、5と同様の効果が得られた。 〔実施の形態6〕実施の形態1におけるハンダをSnと
し、第1の金属膜、第2の金属膜を次の組み合わせとし
た他は、実施の形態1と同様の半導体レーザ装置を作製
した。ただし、マウント時の加熱温度は、ハンダの溶融
温度にあわせて、260℃に変更した。
【0070】(第1の金属膜、第2の金属膜)=(T
i、Ag)、(Ti、Au)、(Ti、In)、(T
i、Sn)、(Ti、Pb)、(Ti、Sb)、(Z
r、Ag)、(Zr、Au)、(Zr、In)、(Z
r、Sn)、(Zr、Pb)、(Zr、Sb)、(C
r、Ag)、(Cr、Au)、(Cr、In)、(C
r、Sn)、(Cr、Pb)、(Cr、Sb)、(M
o、Ag)、(Mo、Au)、(Mo、In)、(M
o、Sn)、(Mo、Pb)、(Mo、Sb)、(W、
Ag)、(W、Au)、(W、In)、(W、Sn)、
(W、Pb)、(W、Sb)、(Ni、Ag)、(N
i、Au)、(Ni、In)、(Ni、Sn)、(N
i、Pb)、(Ni、Sb)、(PtSi、Ag)、
(PtSi、Au)、(PtSi、In)、(PtS
i、Sn)、(PtSi、Pb)、(PtSi、S
b)、(Al、Ag)、(Al、Au)、(Al、I
n)、(Al、Sn)、(Al、Pb)、(Al、S
b)。
【0071】上記いずれの組み合わせにおいても、熱抵
抗値29〜35K/Wが得られ、実施の形態1と同等の
効果が確認された。その他の点についても、実施の形態
1に記載したものと同等の効果が確認された。さらに、
各金属膜の膜厚については、実施の形態1に示したのと
同じ範囲において、実施の形態1と同等の効果が得られ
た。 〔実施の形態7〕実施の形態3におけるハンダをSnA
u(Au10wt%)とし、第1の金属膜、第2の金属
膜を次の組み合わせとした他は、実施の形態1と同様の
半導体レーザ装置を作製した。ただし、マウント時の加
熱温度は、ハンダの溶融温度にあわせて、250℃に変
更した。
【0072】(第1の金属膜、第2の金属膜)=(T
i、Ag)、(Ti、Au)、(Ti、In)、(T
i、Sn)、(Ti、Pb)、(Ti、Sb)、(Z
r、Ag)、(Zr、Au)、(Zr、In)、(Z
r、Sn)、(Zr、Pb)、(Zr、Sb)、(C
r、Ag)、(Cr、Au)、(Cr、In)、(C
r、Sn)、(Cr、Pb)、(Cr、Sb)、(M
o、Ag)、(Mo、Au)、(Mo、In)、(M
o、Sn)、(Mo、Pb)、(Mo、Sb)、(W、
Ag)、(W、Au)、(W、In)、(W、Sn)、
(W、Pb)、(W、Sb)、(Ni、Ag)、(N
i、Au)、(Ni、In)、(Ni、Sn)、(N
i、Pb)、(Ni、Sb)、(Pd、Ag)、(P
d、Au)、(Pd、In)、(Pd、Sn)、(P
d、Pb)、(Pd、Sb)、(PtSi、Ag)、
(PtSi、Au)、(PtSi、In)、(PtS
i、Sn)、(PtSi、Pb)、(PtSi、S
b)、(Al、Ag)、(Al、Au)、(Al、I
n)、(Al、Sn)、(Al、Pb)、(Al、S
b)。
【0073】上記いずれの組み合わせにおいても、熱抵
抗値20〜26K/Wが得られ、実施の形態6よりも良
好な熱抵抗値が確認された。これは、サファイアに比べ
て、GaNの熱伝導が良好なことによるものと思われ
る。その他の点についても、実施の形態1に記載したも
のと同等の効果が確認された。さらに、各金属膜の膜厚
については、実施の形態3に示したのと同じ範囲におい
て、実施の形態3および1と同等の効果が得られた。
【0074】以上、実施の形態6、7において、ハンダ
をSnもしくはSnAu(Au10wt%)としたが、
これは、合金組成としてSnを最も多く含む他のハンダ
材料でもよい。Snに、Ag、Pb、Sb、In、Z
n、Cu、Auのいずれかが混合されたハンダ材料にお
いても実施の形態6、7と同様の効果が得られた。 〔実施の形態8〕実施の形態1におけるハンダをAuS
n(Sn20wt%)とし、第1の金属膜、第2の金属
膜を次の組み合わせとした他は、実施の形態1と同様の
半導体レーザ装置を作製した。ただし、マウント時の加
熱温度は、ハンダの溶融温度にあわせて、330℃に変
更した。
【0075】(第1の金属膜、第2の金属膜)=(T
i、Ni)、(Ti、Pd)、(Ti、Ag)、(T
i、Au)、(Ti、Zn)、(Ti、Ga)、(T
i、In)、(Ti、AuSi)、(Ti、Sn)、
(Ti、Pb)、(Ti、Sb)、(Zr、Ni)、
(Zr、Pd)、(Zr、Ag)、(Zr、Au)、
(Zr、Zn)、(Zr、Ga)、(Zr、In)、
(Zr、AuSi)、(Zr、Sn)、(Zr、P
b)、(Zr、Sb)、(Cr、Ni)、(Cr、P
d)、((Cr、Ag)、(Cr、Au)、(Cr、Z
n)、(Cr、Ga)、(Cr、In)、(Cr、Au
Si)、(Cr、Sn)、(Cr、Pb)、(Cr、S
b)、(Mo、Ni)、(Mo、Pd)、(Mo、A
g)、(Mo、Au)、(Mo、Zn)、(Mo、G
a)、(Mo、In)、(Mo、AuSi)、(Mo、
Sn)、(Mo、Pb)、(Mo、Sb)、(W、N
i)、(W、Pd)、(W、Ag)、(W、Au)、
(W、Zn)、(W、Ga)、(W、In)、(W、A
uSi)、(W、Sn)、(W、Pb)、(W、S
b)、(Fe、Ni)、(Fe、Pd)、(Fe、A
g)、(Fe、Au)、(Fe、Zn)、(Fe、G
a)、(Fe、In)、(Fe、AuSi)、(Fe、
Sn)、(Fe、Pb)、(Fe、Sb)。
【0076】上記いずれの組み合わせにおいても、熱抵
抗値28〜34K/Wが得られ、実施の形態1と同等の
効果が確認された。その他の点についても、実施の形態
1に記載したものと同等の効果が確認された。さらに、
各金属膜の膜厚については、実施の形態1に示したのと
同じ範囲において、実施の形態1と同等の効果が得られ
た。 〔実施の形態9〕実施の形態3におけるハンダをAuS
n(Sn20wt%)とし、第1の金属膜、第2の金属
膜を次の組み合わせとした他は、実施の形態1と同様の
半導体レーザ装置を作製した。ただし、マウント時の加
熱温度は、ハンダの溶融温度にあわせて、330℃に変
更した。
【0077】(第1の金属膜、第2の金属膜)=(T
i、Ni)、(Ti、Pd)、(Ti、Ag)、(T
i、Au)、(Ti、Zn)、(Ti、Ga)、(T
i、In)、(Ti、AuSi)、(Ti、Sn)、
(Ti、Pb)、(Ti、Sb)、(Zr、Ni)、
(Zr、Pd)、(Zr、Ag)、(Zr、Au)、
(Zr、Zn)、(Zr、Ga)、(Zr、In)、
(Zr、AuSi)、(Zr、Sn)、(Zr、P
b)、(Zr、Sb)、(Cr、Ni)、(Cr、P
d)、(Cr、Ag)、(Cr、Au)、(Cr、Z
n)、(Cr、Ga)、(Cr、In)、(Cr、Au
Si)、(Cr、Sn)、(Cr、Pb)、(Cr、S
b)、(Mo、Ni)、(Mo、Pd)、(Mo、A
g)、(Mo、Au)、(Mo、Zn)、(Mo、G
a)、(Mo、In)、(Mo、AuSi)、(Mo、
Sn)、(Mo、Pb)、(Mo、Sb)、(W、N
i)、(W、Pd)、(W、Ag)、(W、Au)、
(W、Zn)、(W、Ga)、(W、In)、(W、A
uSi)、(W、Sn)、(W、Pb)、(W、S
b)、(Fe、Ni)、(Fe、Pd)、(Fe、A
g)、(Fe、Au)、(Fe、Zn)、(Fe、G
a)、(Fe、In)、(Fe、AuSi)、(Fe、
Sn)、(Fe、Pb)、(Fe、Sb)。
【0078】上記いずれの組み合わせにおいても、熱抵
抗値19〜26K/Wが得られ、実施の形態8よりも良
好な熱抵抗値が確認された。これは、サファイアに比べ
て、GaNの熱伝導が良好なことによるものと思われ
る。その他の点についても、実施の形態1に記載したも
のと同等の効果が確認された。さらに、各金属膜の膜厚
については、実施の形態3に示したのと同じ範囲におい
て、実施の形態3および1と同等の効果が得られた。
【0079】以上、実施の形態8、9において、ハンダ
をAuSn(Sn20wt%)としたが、これは、合金
組成としてAuを最も多く含む他のハンダ材料でもよ
い。。Auに、Ag、Sn、Sb、In、Ga、Ge、
Siのいずれかが混合されたハンダ材料においても実施
の形態8、9と同様の効果が得られた。
【0080】以上、実施の形態1ないし9において述べ
たように、本発明によれば、それぞれ極めて薄い範囲に
限定された膜厚を有し、上述の性質を持ってなる第1金
属膜および第2金属膜をウェハー裏面に積層してからマ
ウントしたので、ウェハー裏面からウェハー上面にある
構造を目視確認することができるという特徴を有する。
これにより、チップ分割工程の再現性、制御性を高め、
工程歩止りを従来の技術と比較して向上させることがで
きた。さらに、上記説明にしたがって、第1金属膜およ
び第2金属膜を選定することにより、通常の厚い金属膜
を設けた場合と比較して、熱抵抗はほとんど変わらない
か、むしろ向上した。これにより、結果として、熱放散
が良好であるために、高温特性および寿命特性の良好な
半導体レーザ装置を、生産性良く製造することができる
ようになった。 〔実施の形態10〕図3は本発明の実施の形態10の半
導体レーザ装置を示す模式図である。図において、実施
の形態1と同じ部分については同一の符号で表わした。
101はサファイア基板であり、その上に窒化物系半導
体の積層体102が形成されている。また、窒化物系半
導体の積層体102の表面には、n電極103、p電極
104が設けられている。以上が、本実施の形態の半導
体レーザ装置に用いられた半導体レーザチップの基本構
成であり、本実施の形態において、これを半導体レーザ
チップ本体300と呼ぶ。半導体レーザチップの裏面で
あるサファイア基板下面には、第1の金属膜305、第
2の金属膜306が設けられており、さらに、これらと
支持基体310との間にハンダ312が介在されること
により、半導体レーザチップが支持基体310の上に固
定・積載されている。第2の金属膜306にはところど
ころに膜がなくなっているところがある。図示されない
が、ハンダ312中には、第2の金属膜材料とハンダ材
料との合金が一部形成されている。また、n電極103
は、支持基体の一部とワイヤ313にて電気的に接続さ
れ、p電極104はピン311とワイヤ314にて電気
的に接続されている。ここで、ピン311とは支持基体
310とは絶縁された外部接続端子に電気的に接続され
ており、これにより、本実施の形態の半導体レーザ装置
における半導体レーザチップに、外部より電流が供給さ
れうる。
【0081】図4は本実施の形態に用いた半導体レーザ
チップを裏面斜め方向から見た斜視図である。本図は、
レーザチップを支持基体310にマウントする前の状況
を示している。図において、半導体レーザチップ本体3
00の裏面には、第1の金属膜および第2の金属膜30
6が形成されており、また、第2の金属膜306にはと
ころどころに膜厚が極めて薄くなっている部分(透過部
320)が設けられており、ここを通じて、チップ裏面
側から表面の構造を目視することが可能になっている。
透過部320は、周期150μm、透過部幅10μmの
格子状に設けられており、チップ外形もしくは半導体レ
ーザ導波構造から斜めに設けられている。
【0082】以下に、図3および図4を参照しつつ本実
施の形態の半導体レーザ装置の製造方法を説明する。
【0083】初めに、半導体素子の製造に用いられてい
るプロセスを適宜適用して、サファイア基板101上
に、図2に示した個々の半導体レーザ構造が多数形成さ
れた半導体レーザウェハーを得た。このような、ウェハ
ーを得る工程は、周知技術であるので、その詳細な記載
は省略する。本実施の形態において、基板の厚みは42
0μmであり、窒化物系半導体の積層体102のトータ
ルの厚みは約15μmであった。
【0084】次に、従来の技術にも記載したように、サ
ファイア基板101の裏面側から、研磨もしくはエッチ
ングにより、基板の一部を除去し、ウェハーの厚みを、
通常40〜120μm程度までに薄く調整する。これ
は、後の工程で、ウェハーを分割し個々のレーザチップ
に分割するのを容易にするための工程である。特に、レ
ーザ端面ミラーも分割時に形成する場合には、35〜8
0μmと、薄めに調整することが望ましい。本実施の形
態においては、研削機を用いてウェハーの厚みを120
μmに調整し、その後、研磨機を用いて75μmまで調
整した。ウェハーの裏面は研磨機により磨かれているの
で平らであり、また、基板のサファイアが透明であるこ
とから、ウェハーの裏面側から、ウェハー表面に形成さ
れた構造が容易に観察できた。
【0085】次に、ウェハー裏面に第1の金属膜30
5、第2の金属膜306を順次形成した。ここで、第1
の金属膜305は基板であるサファイアと密着性がよ
く、さらに、レーザチップをマウントする際にハンダ3
12と混合しにくい金属を選定する必要があり、また、
第2の金属膜306には、マウントの際に、上記ハンダ
312と混合しやすい金属を選定する必要がある。本実
施の形態においては、第1の金属膜305として膜厚3
nmのMoを形成し、第2の金属膜の一部として膜厚3
nmのAuを順次形成した。このような、薄い金属膜を
膜厚の制御性良く形成するには、真空蒸着法が適してお
り、本実施の形態でもこの手法を用いたが、イオンプレ
ーティング法やスパッタ法等の他の手法を用いても良い
ことは言うまでもない。さらに、フォトグラフィー法に
より、レジストパターンを設け、それから、スパッタ法
により、膜厚200nmのAuをさらに成膜し、それか
ら、フォトレジストと共に透過部320に形成されたA
uを除去するようなリフトオフ法により、透過部を除い
た部分に、第2の金属膜の一部としてさらに厚くAuを
パターン形成した。なお、この工程はリフトオフ法に限
らず、選択エッチング法や選択メッキ法のような半導体
デバイスプロセスに用いられている他の公知のパターン
成膜技術を用いても良い。透過部320において、ウェ
ハーの裏面側からウェハーを透かして表面に形成された
構造を確認する事ができた。
【0086】その後、チップ分割工程により、ウェハー
を個々の半導体レーザチップに分割した。この工程は、
以下のように実施した。裏面側を上にしてステージ上に
上記得られたウェハーを置き、光学顕微鏡を用いウェハ
ーを透かして表面構造を確認して、傷入れ位置をアライ
メントし、ウェハー裏面(サファイア基板)にダイヤモ
ンドポイントでスクライブラインを入れた。傷入れ位置
は、図2において記号220で示されているレーザチッ
プの周囲に当る場所に相当する。それから、ウェハーに
適宜力を加え、スクライブラインに沿ってウェハーを分
割することで、図4に示されるような、個々のレーザチ
ップを作製した。ここではスクライビング法によるチッ
プ分割工程について説明したが、基板裏面側から傷、溝
等を入れてチップを分割する方法において、同様にアラ
イメントが可能であり、このような他の手法を用いて
も、同じ効果が得られることは言うまでもない。他の手
*@として、ワイヤソーもしくは薄板ブレードを用いて
傷入れもしくは切断を行うダイシング法、エキシマレー
ザ等のレーザ光の照射加熱とその後の急冷により照射部
にクラックを生じさせ、これをスクライブラインとする
レーザスクライビング法、高エネルギー密度のレーザ光
を照射し、この部分を蒸発させて溝入れ加工を行う、レ
ーザアブレーション法等を用いても、同様にチップ分割
工程が可能であった。
【0087】このように、本発明においては、透明な基
板を用い、ウェハー裏面の金属膜を部分的に非常に薄く
形成したので、チップ分割工程においてウェハー裏面か
ら表面構造の確認が可能であった。
【0088】次に、ダイボンディング法により、レーザ
チップを支持基体上にマウントした。この工程は、以下
のように実施した。まず、図3に示される支持基体30
1に、ハンダ312を塗布した。本実施の形態におい
て、支持基体301はCuもしくはFeを主体とする金
属からなり、その表面にNi膜/Au膜が順にメッキ形
成されたものである。ハンダ312には、Inを用い、
その塗布され後の厚みは1〜20μm程度であった。ハ
ンダはこのようにあらかじめ塗布により膜状に形成して
もよいし、他の製膜方法例えば、蒸着法、スパッタ法、
印刷法、メッキ法等を用いてもよい。ただし、Inもし
くはSnを主成分とするハンダの場合のように、室温に
おいて特に柔らかいハンダを用いた場合には、生産性の
極めて高い塗布法により膜状の形成が可能であるので、
本実施の形態のように支持基体301側にあらかじめ設
けることが好ましい。また、次に、支持基体301を1
90℃程度のハンダの融点より若干高い温度まで加熱
し、ハンダが溶けたところで、上記得られたレーザチッ
プを裏面側を下にして載せ、さらに、荷重を適宜加えな
がら、温度を1分程度保持し、第2の金属膜306とハ
ンダ312とを良く馴染ませた。これにより、第2の金
属膜の一部はハンダ中に溶解し、第2の金属膜材料とハ
ンダ材料との合金が図3に示されるハンダ312の一部
に形成された。その後、支持基体を冷却し、ハンダが固
化したところで本工程を終えた。
【0089】こうして、図3に示した本実施の形態の半
導体レーザ装置が得られた。
【0090】上記工程によりマウントされたレーザチッ
プを支持基体から強制的に引き剥がして、接着部分の状
況を調べたところ、実施の形態1の場合と異なってAu
からなる第2の金属膜306は十分に厚いので、その一
部がハンダ312に溶け込んでしまっているのみで、マ
ウント工程後も膜状に残存していた。なお、引き剥がし
後、Moからなる第1の金属膜305はそのままサファ
イア基板に接着して残っており、上記残存する第2の金
属膜306はサファイア基板裏面側に被着した状態であ
った。つまり、本実施の形態の半導体レーザ装置におい
ては、支持基体上に、ハンダ(ただし、第2の金属膜で
あるAuが一部に溶け込んでいる)および第1の金属
膜、第2の金属膜を介して半導体レーザチップがマウン
トされていた。このような状況にある、本実施の形態の
半導体レーザ装置の熱抵抗を測定したところ、30K/
Wであった。
【0091】この値を評価するために、Auからなる第
2の金属膜に透過部320を設けない他は本実施の形態
と同様である実施の形態1のところに記載した対照レー
ザ装置1における熱抵抗28K/Wと比較すると、ほぼ
同じであり、本実施の形態に示したように、チップ分割
工程時にウェハー裏面より表面構造を確認するために透
過部320を設けても、熱放散の程度はほぼ同じである
ことが判明した。
【0092】第2の金属膜を省略したほかは、本実施の
形態と同様の方法で作製した対照半導体レーザ装置4に
おいては、マウント時に剥がれてしまう不良が多発し
た。これは、マウント時にハンダと反応する金属膜が省
略されたために、良好なマウントが不可能となったこと
によると推察される。
【0093】第1の金属膜の材料をNiと変えたほかは
本実施の形態と同様の方法で作製した対照半導体レーザ
装置5を作製し、熱抵抗を測定したところ、40K/W
となり、悪化した。前述のように、Niはサファイア等
の酸化物基板に対して、密着性の良好な金属として知ら
れているものである。マウントされたレーザチップを支
持基体から引き剥がして、接着部分の状況を調べたとこ
ろ、チップの裏面には透過部を中心としてサファイアが
露出している部分が見られ、この露出部分の面積は、マ
ウント前に形成されていた透過部の面積より大きくなっ
ていた。これは、第1の金属膜としてマウント時にハン
ダに溶け込んでしまう材料を選定したために、マウント
工程中に透過部を起点として第1および第2の金属膜が
ハンダに溶け込んでしまい、接着力の極めて弱い接合で
あるハンダ−基板接合が、多くの領域で形成されてしま
ったため熱抵抗が悪化したものと考えられる。
【0094】以上の事実を整理すると次のようになる。
まず、第2の金属膜としては、接着性を良好なものとす
るために、マウント工程時にハンダと混じり合う金属を
選定して設ける必要がある。また、第1の金属膜として
は、ハンダに溶け込んでしまわない材料を選定する必要
がある。この点に着目すると、ハンダ、第1の金属膜、
第2の金属膜の組み合わせとして、実施の形態1に記載
したのと同じ組み合わせにおいて、それぞれ良好な結果
が得られた。
【0095】さらに、第1の金属膜については、マウン
トされたレーザチップを支持基体から強制的に引き剥が
して接着状況を検査した際に、基板側に膜状に残る程度
に、基板に対する密着性の良好な金属を選定することが
必要である。この点に着目すると、基板、第1の金属膜
の組み合わせとして、実施の形態1に記載したのと同じ
組み合わせにおいて、それぞれ良好な結果が得られた。
【0096】次に、透過部における金属膜の膜厚につい
て検討する。
【0097】透過部においても良好な接着が行われるよ
うに、第1の金属膜および第2の金属膜の両方とも設
け、これらの膜厚を設定すべき範囲は、実施の形態1に
記載した範囲と同じである。すなわち、第2の金属膜の
厚さを良好な接着が行われる場合の下限値(3nm)と
したときには、第1の金属膜の膜厚が12nm程度にな
ったときに、ウェハー裏面からの表面構造の目視が不可
能になった。膜厚の下限については、あまりに薄い場合
には、均一な薄膜形成が困難になるので、0.5nm以
上が望ましかった。第1の金属膜の厚さを前述の下限値
(0.5nm)としたときには、Auを用いた第2の金
属膜の膜厚が25nm程度になったときに、ウェハー裏
面からの表面構造の目視が不可能になった。また、第2
の金属膜としてAu以外の材料を選定したときには、上
限値を15nmとすることが好ましかった。膜厚の下限
については、マウント時にハンダと十分なじむだけの量
が必要であって、マウント不良が増大しない限度から判
断したところ、3nm程度であった。さらに、膜厚を種
々変更して生産性よく良好な分割、マウント条件が得ら
れる範囲を検討したところ、第2の金属膜がAuである
場合、1〜4.5nmの範囲にある第1の金属膜に膜厚
3〜10nmの範囲にある第2の金属膜を積層した構造
とすることが望ましかった。以上が、透過部においても
良好な接着が行われるように設定した透過部における第
1及び第2の金属膜を膜厚の範囲である。
【0098】透過部の面積が相対的に小さい場合には、
特に透過部においても接着が良好になるように積極的に
考慮する必要はなく、金属膜が全く形成されなくてもよ
い。ただし、チップ面積に対する透過部の面積比を20
%以下、好ましくは10%以下に小さく設定する必要が
あった。
【0099】以上述べたように、本実施の形態によれ
ば、ウェハー裏面にそれぞれ極めて薄い範囲に限定され
た膜厚を有し、上述の性質を持ってなる第1金属膜およ
び第2金属膜が形成されている透過部を備えたので、チ
ップ分割工程においてウェハー裏面からウェハー上面に
ある構造を目視確認することができるという特徴を有す
る。これにより、チップ分割工程の再現性、制御性を高
め、工程歩止りを従来の技術と比較して向上させること
ができた。 〔実施の形態11〕実施の形態10において、基板、ハ
ンダ、第1の金属、第2の金属の組み合わせを、実施の
形態2ないし9に記載されたものに変えた他は、実施の
形態10と同様の半導体レーザ装置を作製したところ、
いずれの組み合わせにおいても、熱抵抗値19〜32K
/Wが得られ、良好な熱抵抗値が確認された。その他の
点についても、実施の形態1もしくは10に記載したも
のと同等の効果が確認された。さらに、透過部における
各金属膜の膜厚については、実施の形態10に示したの
と同じ範囲において、実施の形態10および1と同等の
効果が得られた。 〔実施の形態12〕図5は本発明の実施の形態12の半
導体レーザ装置を示す模式図である。図において、50
1はn−GaN基板であり、その上に窒化物系半導体の
積層体502が形成されている。また、n−GaN基板
501の裏面には、部分的にn電極503が、窒化物系
半導体の積層体502の表面には、p電極504が設け
られている。以上が、本実施の形態の半導体レーザ装置
に用いられた半導体レーザチップの基本構成であり、そ
の詳細については後述する。半導体レーザチップの裏面
であるn−GaN基板下面には、第1の金属膜505が
設けられており、さらに、支持基体510上、前記第1
の金属膜505との間にハンダ512が介在されること
により、半導体レーザチップが支持基体510の上に固
定・積載されている。図示されないが、ハンダ512中
には、第2の金属膜材料とハンダ材料との合金が一部形
成されている。また、p電極504はピン511とワイ
ヤ514にて電気的に接続されている。ここで、ピン5
11とは支持基体510とは絶縁された外部接続端子に
電気的に接続されており、これにより、本実施の形態の
半導体レーザ装置における半導体レーザチップに、外部
より電流が供給されうる。
【0100】図6は本実施の形態に用いた半導体レーザ
チップを端面から見た模式図である。本図は、レーザチ
ップを支持基体510にマウントする前の状況を示して
いる。図において、窒化物系半導体の積層体502は、
n−GaN基板側から順に、n−GaNバッファ層60
1、n−AlGaInN中間層602、n−AlGaI
nN第2クラッド層603、n−AlGaInNガイド
層604、AlGaInN多重量子井戸活性層605、
p−AlGaInNガイド層606、p−AlGaIn
Nクラッド層607、p−AlGaInNコンタクト層
608が積層されて構成されている。pクラッド層60
7およびpコンタクト層608には、共振器方向に延伸
したストライプ状のリッジ611が設けられ、また、p
電極604とpクラッド層607との間には、リッジ部
分を除いて、n−AlGaInNブロック層609、p
−AlGaInNキャップ層610が設けられている。
このように、本実施の形態に用いた半導体レーザチップ
は、いわゆる埋め込みリッジストライプ型構造を有して
いる。さらには、レーザチップの裏面側には、第1の金
属膜505および第2の金属膜506が形成されてい
る。
【0101】以下に、図5および図6を参照しつつ本実
施の形態の半導体レーザ装置の製造方法を説明する。
【0102】初めに、半導体素子の製造に用いられてい
るプロセスを適宜適用して、n−GaN基板501上
に、図6に示した個々の半導体レーザ構造が、多数形成
された半導体レーザウェハーを得た。ウェハーの厚みは
400μmであり、窒化物系半導体の積層体502のト
ータルの厚みは約5μmであった。
【0103】次に、n−GaN基板501の裏面側か
ら、研磨もしくはエッチングにより、基板の一部を除去
し、ウェハーの厚みを、通常60〜200μm程度まで
に薄く調整する。これは、後の工程で、ウェハーを分割
し個々のレーザチップに分割するのを容易にするための
工程である。特に、レーザ端面ミラーも分割時に形成す
る場合には、80〜120μmと、薄めに調整すること
が望ましい。本実施の形態においては、研削機を用いて
ウェハーの厚みを180μmに調整し、その後、研磨機
を用いて110μmまで調整した。ウェハーの裏面は研
磨機により磨かれているので平らであり、また、基板の
n−GaNが透明であることから、ウェハーの裏面側か
ら、ウェハー表面に形成された構造(導波路、リッジ、
絶縁膜パターン、電極パターン、エッチングパターン、
溝等)が容易に観察できたそれから、n−GaN基板の
裏面にリフトオフ法により、パターン化されたn電極5
03を形成した。n電極503はn−GaN側から順
に、Ti(30nm)/Al(100nm)/Mo(5
0nm)/Au(100nm)で構成される。n電極を
可視光が透過しうるほど薄く形成すると、n−GaNと
の電極特性(オーミックコンタクト性とその安定性)が
悪化するため、これは、上記のように、十分に厚く形成
した。また、パターンは、電極幅20μm、ピッチ10
0μmの正方格子状とした。
【0104】次に、ウェハー裏面全面に第1の金属膜5
05、第2の金属膜506を順次形成した。ここで、第
1の金属膜505は基板であるn−GaNと密着性がよ
く、さらに、レーザチップをマウントする際にハンダ5
12と混合しにくい金属を選定する必要があり、また、
第2の金属膜506には、マウントの際に、上記ハンダ
512と混合しやすい金属を選定する必要がある。本実
施の形態においては、第1の金属膜505には膜厚4n
mのMoを、第2の金属膜506には膜厚8nmのAu
を選定した。このような、薄い金属膜を膜厚の制御性良
く形成するには、真空蒸着法が適しており、本実施の形
態でもこの手法を用いたが、イオンプレーティング法や
スパッタ法等の他の手法を用いても良いことは言うまで
もない。ウェハー裏面に設けられたこれら2層の金属膜
は、非常に薄いので、n電極の部分を除いた透過部62
0、ウェハーの裏面側からウェハーを透かして表面に形
成された構造を確認することができた。
【0105】その後、チップ分割工程により、ウェハー
を個々の半導体レーザチップに分割した。この工程は、
以下のように実施した。裏面側を上にしてステージ上に
上記得られたウェハーを置き、光学顕微鏡を用いウェハ
ーを透かして表面構造を確認して、傷入れ位置をアライ
メントし、ウェハー裏面(n−GaN基板)にダイヤモ
ンドポイントでスクライブラインを入れた。傷入れ位置
は、図6において記号630で示されているレーザチッ
プの周囲に当る場所に相当する。それから、ウェハーに
適宜力を加え、スクライブラインに沿ってウェハーを分
割することで、図6に示されるような、個々のレーザチ
ップを作製した。ここではスクライビング法によるチッ
プ分割工程について説明したが、基板裏面側から傷、溝
等を入れてチップを分割する方法であれば、同様にアラ
イメントが可能であり、このような他の手法を用いて
も、同じ効果が得られることは言うまでもない。他の手
法として、ワイヤソーもしくは薄板ブレードを用いて傷
入れもしくは切断を行うダイシング法、エキシマレーザ
等のレーザ光の照射加熱とその後の急冷により照射部に
クラックを生じさせ、これをスクライブラインとするレ
ーザスクライビング法、高エネルギー密度のレーザ光を
照射し、この部分を蒸発させて溝入れ加工を行う、レー
ザアブレーション法等を用いても、同様に、チップ分割
工程が可能であった。
【0106】このように、本発明においては、透明な基
板を用い、ウェハー裏面のn電極以外の部分の金属膜を
非常に薄く形成したので、チップ分割工程においてウェ
ハー裏面から表面構造の確認が可能であった。
【0107】次に、ダイボンディング法により、レーザ
チップを支持基体上にマウントした。この工程は、以下
のように実施した。まず、図5に示される支持基体50
1に、ハンダ512を塗布した。本実施の形態におい
て、支持基体501はCuもしくはFeを主体とする金
属からなり、その表面にNi膜/Au膜が順にメッキ形
成されたものである。ハンダ512には、Inを用い、
その塗布され後の厚みは1〜20μm程度であった。ハ
ンダはこのようにあらかじめ塗布により膜状に形成して
もよいし、他の製膜方法例えば、蒸着法、スパッタ法、
印刷法、メッキ法等を用いてもよい。ただし、Inもし
くはSnを主成分とするハンダの場合のように、室温に
おいてハンダが特に柔らかい場合には、生産性の極めて
高い塗布法をもちいることが好ましかった。また、次
に、支持基体501を190℃程度のハンダの融点より
若干高い温度まで加熱し、ハンダが溶けたところで、上
記得られたレーザチップを裏面側を下にして載せ、さら
に、荷重を適宜加えながら、温度を1分程度保持し、第
2の金属膜506とハンダ512とをよく馴染ませた。
これにより、第2の金属膜はハンダ中に溶解し、第2の
金属膜材料とハンダ材料との合金が、図5に示されるハ
ンダ512の一部に形成された。その後、支持基体を冷
却し、ハンダが固化したところで本工程を終えた。
【0108】こうして、図5に示した本実施の形態の半
導体レーザ装置が作製された。
【0109】上記工程によりマウントされたレーザチッ
プを支持基体から強制的に引き剥がして、透過部620
における接着部分の状況を調べたところ、Auからなる
第2の金属膜506は、ほとんどがハンダ512に溶け
込んでしまって残っていない一方、Moからなる第1の
金属膜505はそのままn−GaN基板に接着して残っ
ていた。つまり、本実施の形態の半導体レーザ装置にお
いては、支持基体上に、ハンダ(ただし、第2の金属膜
であるAuが一部に溶け込んでいる)および膜厚3nm
のMoからなる第1の金属膜を介して半導体レーザチッ
プがマウントされていた。このような状況にある、本実
施の形態の半導体レーザ装置の熱抵抗を測定したとこ
ろ、25K/Wであり、本実施の形態によっても良好な
熱放散が確認された。
【0110】次に、透過部における金属膜の膜厚につい
て検討する。
【0111】透過部においても良好な接着が行われるよ
うに、第1の金属膜および第2の金属膜の両方とも設
け、これらの膜厚を設定すべき範囲は、実施の形態1に
記載した範囲と同じである。すなわち、第2の金属膜の
厚さを良好な接着が行われる場合の下限値(3nm)と
したときには、第1の金属膜の膜厚が12nm程度にな
ったときに、ウェハー裏面からの表面構造の目視が不可
能になった。膜厚の下限については、あまりに薄い場合
には、均一な薄膜形成が困難になるので、0.5nm以
上が望ましかった。第1の金属膜の厚さを前述の下限値
(0.5nm)としたときには、Auを用いた第2の金
属膜の膜厚が25nm程度になったときに、ウェハー裏
面からの表面構造の目視が不可能になった。また、第2
の金属膜としてAu以外の材料を選定したときには、上
限値を15nmとすることが好ましかった。膜厚の下限
については、マウント時にハンダと十分なじむだけの量
が必要であって、マウント不良が増大しない限度から判
断したところ、3nm程度であった。さらに、膜厚を種
々変更して生産性よく良好な分割、マウント条件が得ら
れる範囲を検討したところ、第2の金属膜がAuである
場合、1〜4.5nmの範囲にある第1の金属膜に、膜
厚3〜10nmの範囲にある第2の金属膜を積層下構造
とする事が望ましかった。以上が透過部においても良好
な接着が行われるように設定した透過部における第1お
よび第2の金属膜の膜厚の範囲である。
【0112】透過部の面積が相対的に小さい場合には、
特に透過部においても接着が良好になるように積極的に
考慮する必要はなく、金属膜が全く形成されなくてもよ
い。ただし、チップ面積に対する透過部の面積比を20
%以下、好ましくは10%以下に小さく設定する必要が
あった。
【0113】以上述べたように、本実施の形態によれ
ば、ウェハー裏面にそれぞれ極めて薄い範囲に限定され
た膜厚を有し、上述の性質を持ってなる第1金属膜およ
び第2金属膜が形成されている透過部をn電極の他に備
えたので、チップ分割工程においてウェハー裏面からウ
ェハー上面にある構造を目視確認することができるとい
う特徴を有する。これにより、チップ分割工程の再現
性、制御性を高め、工程歩止りを従来の技術と比較して
向上させることができた。 〔実施の形態13〕実施の形態12において、基板、ハ
ンダ、第1の金属、第2の金属の組み合わせを、実施の
形態2ないし9に記載されたものに変えた他は、実施の
形態12と同様の半導体レーザ装置を作製したところ、
いずれの組み合わせにおいても、熱抵抗値19〜29K
/Wが得られ、良好な熱抵抗値が確認された。その他の
点についても、実施の形態1もしくは12に記載したも
のと同等の効果が確認された。さらに、各金属膜の膜厚
については、実施の形態12に示したのと同じ範囲にお
いて、実施の形態12および1と同等の効果が得られ
た。
【0114】実施の形態10ないし13において、半導
体発光素子チップもしくはウェハー裏面に設けられた透
過部/透過部以外の領域の模様を、特定の例について説
明したが、本発明の趣旨に基づけば、これは、上記特定
の例にのみ限られるわけではない。例えば、格子(スダ
レ状)模様、正方格子、三方格子、ハチノス状、水玉
状、その他不定形状等、種々の変更が可能である。
【0115】以上、いくつかの実施の形態においては、
基板を特定の酸化物基板とした場合についてのみ詳細に
説明したが、ルビー(α−Al23:Cr23)、石英
(Si02)、MgAl23、MgGa24、NdGa
3、LiGaO2、LiAlO2、ZnO、MgO等、
他の可視光を透過しうる結晶成長用酸化物基板に適用し
ても良く、この場合でも各実施の形態と同様の効果が得
られた。また、いくつかの実施の形態において、基板を
特定の窒化物とした場合についてのみ詳細に説明した
が、AlGaN、AlN等、他の可視光を透過しうる結
晶成長用窒化物基板に適用しても良く、この場合でも各
実施の形態と同様の効果が得られた。さらには、本発明
の趣旨に基づいて、酸化物、窒化物以外の他の可視光を
透過しうる結晶成長用基板、例えば、SiCにも適用が
可能であった。
【0116】さらに、本発明が適用される半導体レーザ
チップにおける光導波路構造は、上述の例に限られるも
のではない。セルフ・アラインド・ストラクチャ(SA
S)構造、リッジ構造を始めとして、電極ストライプ構
造、埋め込みヘテロ(BH)構造、チャネルド・サブス
トレイト・プレイナ(CSP)構造等の他のものとして
も、本発明の本質にかかわるものではなく、上述と同様
の効果が得られるのは当然である。また、各半導体層
は、上述の材料に限定されるわけではなく、Al xIny
Ga1-x-yN(0≦x、y≦1)の他、他の半導体レー
ザ装置に用いられるIII−V族化合物半導体、II−
VI族化合物半導体としても良いことも明らかである。
【0117】以上、発明の実施の形態では、本発明の半
導体発光装置として、半導体レーザ装置の例について説
明したが、本発明の趣旨から明らかなように、これは、
半導体発光ダイオード装置への適用も可能である。特
に、高温動作(例えば60℃雰囲気中で使用される)
や、高出力動作(例えば60mA以上で駆動される)を
使用目的とした半導体発光ダイオード装置のように、良
好な放熱が必要とされる半導体発光ダイオード装置に適
用すると効果的である。
【0118】
【発明の効果】本発明によれば、上記構成により、熱抵
抗が劣化せず、しかも、チップ分割工程の生産性の良い
半導体レーザ装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の半導体レーザ装置を示
す図である。
【図2】本発明の実施の形態1の半導体レーザ装置にお
けるレーザチップを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態10の半導体レーザ装置を
示す図である。
【図4】本発明の実施の形態10の半導体レーザ装置に
おけるレーザチップを示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態12の半導体レーザ装置を
示す図である。
【図6】本発明の実施の形態12の半導体レーザ装置に
おけるレーザチップを示す図である。
【図7】従来の技術に基づいた半導体レーザ装置を示す
図である。
【符号の説明】
101 サファイア基板 102 窒化物系半導体の積層体 103 n電極 104 p電極 105 第1の金属膜 106 第2の金属膜 110 支持基体 111 ピン 112 ハンダ 113 ワイヤ 114 ワイヤ 305 第1の金属膜 306 第2の金属膜 310 支持基体 311 ピン 312 ハンダ 313 ワイヤ 314 ワイヤ 320 透過部 501 n−GaN基板 502 窒化物系半導体の積層体 503 n電極 504 p電極 505 第1の金属膜 506 第2の金属膜 510 支持基体 511 ピン 512 ハンダ 514 ワイヤ 620 透過部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な基板と、その上に設けられた半導
    体積層体を備えた半導体発光素子チップと、支持基体と
    を備え、半導体発光素子チップが基板側を下にして支持
    基体にハンダにて固着されてなる半導体発光装置におい
    て、 半導体発光素子チップとハンダとの間には、膜厚が0.
    5nm以上12nm以下である、第1の金属膜が介装さ
    れ、さらに、前記ハンダ中には、第2の金属とハンダと
    の混合物が形成されていることを特徴とする半導体発光
    装置。
  2. 【請求項2】 透明な基板と、その上に設けられた半導
    体積層体を備えた半導体発光素子チップと、支持基体と
    を備え、半導体発光素子チップが基板側を下にして支持
    基体にハンダにて固着されてなる半導体発光装置におい
    て、 半導体発光素子チップとハンダとの間には、第1の金属
    膜と、第2の金属膜とが介装され、第1の金属膜と第2
    の金属膜は透過部を有し、透過部は第1の金属膜の厚さ
    が12nm以下であり、第2の金属膜の膜厚が0であ
    り、前記ハンダ中には、前記第2の金属とハンダとの混
    合物が形成されていることを特徴とする半導体発光装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ハンダがInを主成分としてなり、
    前記第1の金属は、Ti、Zr、Cr、Mo、W、F
    e、Zn、Cd、Alのいずれかを含んでなり、かつ、
    前記第2の金属は、Ni、Ag、Au、Ga、In、S
    n、Pb、Sbのいずれかを含んでなることを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の半導体発光装置。
  4. 【請求項4】 前記ハンダがPbを主成分としてなり、
    前記第1の金属は、Ti、Zr、Cr、Mo、W、F
    e、Ni、Pd、Pt、Cu、Zn、Cd、Alのいず
    れかを含んでなり、前記第2の金属は、Ag、Au、I
    n、Sn、Pb、Sbのいずれかを含んでなることを特
    徴とする、請求項1または2に記載の半導体発光装置。
  5. 【請求項5】 前記ハンダがSnを主成分としてなり、
    前記第1の金属は、Ti、Zr、Cr、Mo、W、F
    e、Zn、Cd、Alのいずれかを含んでなり、前記第
    2の金属は、Cu、Ag、Au、Zn、In、Sn、P
    b、Sbのいずれかを含んでなることを特徴とする、請
    求項1または2に記載の半導体発光装置。
  6. 【請求項6】 前記ハンダがAuを主成分としてなり、
    前記第1の金属は、Ti、Zr、Cr、Mo、W、F
    e、Alのいずれかを含んでなり、前記第2の金属は、
    Ni、Pd、Ag、Au、Zn、Ga、In、Si、G
    e、Sn、Pb、Sbのいずれかを含んでなることを特
    徴とする、請求項1または2に記載の半導体発光装置。
  7. 【請求項7】 透明な基板とその上に設けられた半導体
    積層体を備えた半導体発光素子ウェハーの基板下面に、
    ウェハー裏面側からウェハー表面の構造が確認できる透
    過部を有する、第1の金属膜および第2の金属膜を含む
    多層膜を設ける工程と、ウェハー裏面側からウェハー表
    面の構造を認識してアライメントすることによりウェハ
    ー裏面に分割溝を形成してウェハーを分割し、半導体発
    光素子チップを得る工程を有することを特徴とする半導
    体発光装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記透過部は、第1の金属膜と第2の金
    属膜がウェハー裏面からウェハー表面の構造を確認でき
    る膜厚であることを特徴とする請求項7に記載の半導体
    発光装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記透過部は前記半導体チップの全面に
    形成されていることを特徴とする請求項8に記載の半導
    体発光装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記半導体発光素子チップを基板側を
    下にし、ハンダを介して支持基体上に積載し、加熱する
    ことにより、前記第1の金属膜を膜状に残存させ、か
    つ、前記第2の金属膜はハンダに溶かし込んで前記半導
    体発光素子チップを前記支持基体に固着させる工程と、
    を有することを特徴とする請求項7から9のいずれかに
    記載の半導体発光装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記透過部における第1の金属膜の膜
    厚が、0.5nm以上12nm以下であることを特徴と
    する、請求項8から10のいずれかに記載の半導体発光
    装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記透過部における第2の金属膜の膜
    厚が、3nm以上25nm以下であることを特徴とす
    る、請求項8または10のいずれかに記載の半導体発光
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記透過部のチップ裏面に占める面積
    が20%以下であることを特徴とする請求項8に記載の
    半導体発光装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記ハンダがInを主成分としてな
    り、前記第1の金属は、Ti、Zr、Cr、Mo、W、
    Fe、Zn、Cd、Alのいずれかを含んでなり、前記
    第2の金属は、Ni、Ag、Au、Ga、In、Sn、
    Pb、Sbのいずれかを含んでなることを特徴とする、
    請求項7、8、9、10、11、12、13、14、1
    5、16のいずれかに記載の半導体発光装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記ハンダがPbを主成分としてな
    り、前記第1の金属は、Ti、Zr、Cr、Mo、W、
    Fe、Ni、Pd、Pt、Cu、Zn、Cd、Alのい
    ずれかを含んでなり、前記第2の金属は、Ag、Au、
    In、Sn、Pb、Sbのいずれかを含んでなることを
    特徴とする、請求項7、8、9、10、11、12、1
    3、14、15、16のいずれかに記載の半導体発光装
    置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記ハンダがSnを主成分としてな
    り、前記第1の金属は、Ti、Zr、Cr、Mo、W、
    Fe、Zn、Cd、Alのいずれかを含んでなり、前記
    第2の金属は、Cu、Ag、Au、Zn、In、Sn、
    Pb、Sbのいずれかを含んでなることを特徴とする、
    請求項7、8、9、10、11、12、13、14、1
    5、16のいずれかに記載の半導体発光装置の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 前記ハンダがAuを主成分としてな
    り、前記第1の金属は、Ti、Zr、Cr、Mo、W、
    Fe、Alのいずれかを含んでなり、前記第2の金属
    は、Ni、Pd、Ag、Au、Zn、Ga、In、S
    i、Ge、Sn、Pb、Sbのいずれかを含んでなるこ
    とを特徴とする、請求項7、8、9、10、11、1
    2、13、14、15、16のいずれかに記載の半導体
    発光装置の製造方法。
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