JP2000334503A - 逆対称性クラウン可変ロールおよび操作方法 - Google Patents

逆対称性クラウン可変ロールおよび操作方法

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JP2000334503A JP2000146154A JP2000146154A JP2000334503A JP 2000334503 A JP2000334503 A JP 2000334503A JP 2000146154 A JP2000146154 A JP 2000146154A JP 2000146154 A JP2000146154 A JP 2000146154A JP 2000334503 A JP2000334503 A JP 2000334503A
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rolls
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backup
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Vladimir B Ginzburg
ビー ギンズバーグ ブラディミアー
Roy J Issa
ジェイ イッサ ロイ
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INTERNATL ROLLING MILL CONSULTANTS Inc
Danieli United Inc
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DANIELI UNITED A DIVISION OF DANIELI CORP
INTERNATL ROLLING MILL CONSULTANTS Inc
Danieli United Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板材の大きな変動を修正するために、ロール
圧延装置にて板材プロファイルのファミリーを形成する
こと。 【解決手段】 ロールを取りつけるためのハウジング
と、逆対称プロファイルを有する少なくとも1つの上部
バックアップロールと、該少なくとも1つの上部バック
アップロールと対向し、かつ該少なくとも1つの上部バ
ックアップロールと接するように配置され、逆対称プロ
ファイルを有する上部ワークロールと、該上部ワークロ
ールから離間され、円筒状のプロファイルを有する下部
ワークロールと、該ワークロールと対向し、該ワークロ
ールと接触するように配置され、逆対称プロファイルを
有する少なくとも1つの下部バックアップロールと、ロ
ールシフト位置の関数としてストリップのプロファイル
のファミリーを生成するように前記ハウジング内におけ
る少なくとも1つの上部バックアップロールおよび下部
バックアップロールに対して上部ワークロールおよび下
部ワークロールをシフトさせるための手段とを備えてな
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延装置のロール
の局所的な磨耗の低減、および、圧延装置における金属
板のプロファイル変動の修正の方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】圧延
板材には、平板、長方形板、軽重度の中央凹凸板などの
多くのプロファイルがある。また、断面が凸プロファイ
ルの完成圧延板の製造が、要望される場合もある。さら
に、重要なのは凸状プロファイル自体ではなく、凸状の
プロファイルの寸法である。その点において、多項式に
よる凸プロファイルの製造が好ましい。言い換えれば、
凸プロファイルつまり上面と底面の端の曲率が、多項式
関数にて数学的に求めることができるのである。
【0003】そのような多項式の凸プロファイルは、一
般的に、2つの周知方法の少なくとも1つの方法、ロー
ル曲げまたはロールシフトにより実行できる。ロール曲
げは、圧延装置のワークロールを反らせて金属板材のプ
ロファイルを修正するため、そのワークロール、普通は
上部ワークロールのジャーナル部に負荷をかけて行な
う。
【0004】能動的ロール曲げの基本機能とは、金属板
材の中央部のへこみを多くして端部のへこみを少なくす
ることである。反対に、逆ロール曲げでは、板材の端部
のへこみを多くして、中央部のへこみを少なくするので
ある。
【0005】金属板材のプロファイルを修正する別の方
法であるロールシフトでは、圧延装置における少なくと
も1本の非筒状ロールを軸方向に移動させる。その少な
くとも1本の非筒状ロールを軸方向に移動により、ワー
クロール間の間隔のプロファイルを変化させるのであ
る。ワークロール間の隙間を、ロール間隙と呼ぶ。ロー
ルシフトによりロール間隙を変化させることにより、多
項式プロファイルを形成するための板材プロファイルの
「修正」を行なえる。板材プロファイルの修正では、金
属板材のゲージ厚を変更することなく板材の表面の曲率
を変えるのである。板材プロファイルの変更は、シフト
ロール、ワークロール、中間ロール、バックアップロー
ルのプロファイルによってそれぞれ異なる。しかし、ロ
ールプロファイルやロール組み合わせだけでは、多項式
プロファイルの板材を修正するためのロール間隙を形成
できない。ロールシフトによる板材プロファイルの修正
は、シフトする単数や複数の非筒状ロールのプロファイ
ルと共に、修正する板材のプロファイルにも依存するの
である。
【0006】ロール曲げとロ―ルシフトにより、多様な
板材プロファイルを形成できる。ロール曲げとロ―ルシ
フトにより圧延装置で形成される多様な板材プロファイ
ルを、板材プロファイルファミリーという。板材プロフ
ァイルファミリーは、板材プロファイルエンベロープで
構成される。板材プロファイルエンベロープが大きくな
るほど、所定のプロファイルを形成する圧延装置のサイ
ズも大きくなる。
【0007】従来のロールシフトの一例として、連続ク
ラウン可変ロール法、つまり、CVCロール法と呼ばれ
るものがあり、ワークロールやバックアップロールが、
ロールの双方向移動によりロール間隙プロファイルの調
整を行なえるようS字形またはビンプロファイルをして
いる。CVCシステムの短所は、特殊な非対称ロール研
磨が必要であり、結果として非対称バックアップロール
磨耗が発生することである。さらに、所定の圧延装置で
圧延できる範囲の板材を圧延するために数種のロール組
み合わせが必要となる不便を、充分に改善していない。
【0008】板材を上部と下部のワークロールの曲面ク
ラウン部間で圧延するさい、上部と下部のワークロール
を軸方向に移動してもロール間隙の変動は小さいため、
ロール曲げでその変動を補正することにより、ワークロ
ールを所定の範囲内で周期的に軸方向へ移動させること
が可能である。そうすることにより、圧延によるワーク
ロールの磨耗を拡散し、ワークロールのクラウンプロフ
ァイルを長期にわたって維持できるのである。その結
果、幅狭の板材の圧延作業の終了後に幅広の板材の圧延
作業を行なうことが可能となり、圧延する板材の幅に関
する圧延加工の手順における制限が解消できる。
【0009】本発明の主たる目的は、板材の大きな変動
を修正するために、ロール圧延装置にて板材プロファイ
ルのファミリーを形成する方法と装置を提供することで
ある。
【0010】本発明の別の目的は、ロール圧延装置のワ
ークロールの局所的磨耗を低減するための方法と装置を
提供することである。
【0011】本発明のまた別の目的は、経済的かつ効率
的な手段により正確な加工物のプロファイル制御を行な
うことができる方法と装置を提供することである。
【0012】本発明のさらに別の目的は、従来のロール
圧延装置技術と互換性のある圧延装置を提供することで
ある。
【0013】本発明のさらなる目的は、大きな板材プロ
ファイルエンベロープを提供することである。
【0014】本発明のその他の目的、特徴、長所など
は、付随の図面をともなったつぎの詳細な説明から明白
になるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
ロールを取りつけるためのハウジングと、逆対称プロフ
ァイルを有する少なくとも1つの上部バックアップロー
ルと、該少なくとも1つの上部バックアップロールと対
向し、かつ該少なくとも1つの上部バックアップロール
と接するように配置され、逆対称プロファイルを有する
上部ワークロールと、該上部ワークロールから離間さ
れ、円筒状のプロファイルを有する下部ワークロール
と、該ワークロールと対向し、該ワークロールと接触す
るように配置され、逆対称プロファイルを有する少なく
とも1つの下部バックアップロールと、ロールシフト位
置の関数としてストリップのプロファイルのファミリー
を生成するように前記ハウジング内における少なくとも
1つの上部バックアップロールおよび下部バックアップ
ロールに対して上部ワークロールおよび下部ワークロー
ルをシフトさせるための手段とを備えてなる圧延装置で
ある。
【0016】本発明の第2の態様は、ロールを取りつけ
るためのハウジングと、逆対称プロファイルを有する少
なくとも1つの上部バックアップロールと、該少なくと
も1つのの上部バックアップロールと対向し、かつ該少
なくとも1つの上部バックアップロールと接触するよう
に配置された上部ワークロールと、該上部ワークロール
から離間され、円筒状プロファイルを有する下部ワーク
ロールと、該下部ワークロールと対向し、かつ該下部ワ
ークロールと接触するように配置され、逆対称プロファ
イルを有する少なくとも1つの下部バックアップロール
と、ロールシフト位置の関数としてストリップのプロフ
ァイルのファミリーを生成するようにハウジングにおい
て、前記少なくとも1つの上部および下部バックアップ
ロールに対して前記上部ワークロールおよび下部ワーク
ロールをシフトさせるための手段と、前記少なくとも1
つの上部バックアップロールの垂直方向の位置を調整す
るため手段とを有する圧延装置を設ける工程、前記上部
ワークロールを第1の位置から第2の位置までシフトす
る工程、前記第1の位置から第2の位置までの距離を測
定する工程、前記工程において測定された距離にもとづ
いて第1の出力信号を発生する工程、前記少なくとも1
つの上部バックアップロールの垂直方向の位置を調整す
るための手段からの2つの基準信号を計算する工程、前
記2つの基準信号を2つの実際の位置信号に加え、前記
少なくとも1つの上部バックアップロールの垂直方向の
位置を調整するための手段の実際の位置を表わし、2つ
のトータル信号を発生する工程、前記2つのトータル信
号と、2つの実際のシリンダのフィードバック信号とを
比較し、ワークロールのシフト後の前記垂直方向の位置
を調整するための手段の実際の位置を表わす工程、前記
2つのトータル信号と2つの実際のシリンダのフィード
バック信号との比較にもとづき異なる信号を発生する工
程、および前記異なる信号にもとづき上部バックアップ
ロールの垂直方向の位置を調整する工程からなる圧延装
置の操作方法である。
【0017】本発明は、ロール圧延装置におけるロール
の局所的磨耗を低減し、同圧延装置における金属板材の
プロファイル変動を修正するための方法と装置に関す
る。それは、逆対称のプロファイルのロールを利用する
ことにより達成できる。逆対称プロファイルとは、ロー
ルの中心線に対してロールの左右側が同じ多項式で示せ
るが、反対の符号の多項式であるようなプロファイルの
ことである。本発明の装置と方法は、逆対称プロファイ
ルのロールをもつ圧延装置であり、それを使う方法であ
る。金属板材プロファイルファミリーは、本発明の装置
と方法にて形成でき、ロールシフト処理前の板材プロフ
ァイルファミリーは、好ましくはnが1から5の数であ
るn個の項をもつ多項式関数で示すことのできるプロフ
ァイルであって、逆対称プロファイルをもつ少なくとも
1本の上部ロールと、および、逆対称プロファイルをも
つ少なくとも1本の下部ロールとを移動させることによ
り形成した板材プロファイルのファミリー(family)
は、好ましくはnが1から5の数である(n−1)個の
項をもつ多項式関数で示すことのできるプロファイルで
示せる。
【0018】本発明は、異なる可変多項式関数で特徴付
けられる板材プロファイルを修正するための効率的で柔
軟性のある装置と方法に関するものである。本発明の装
置と方法では、逆対称クラウン可変(IVC)ロールと
呼ぶ逆対称プロファイルをもつ、ワークロール、中間ロ
ール、バックアップロールのうちの少なくとも2本のロ
ールがロール軸受部で軸受けできるよう取り付けられた
ハウジングを備えた圧延装置を使用する。IVCロール
をもつ圧延装置は、逆対称クラウン可変ロール圧延装置
(IVC圧延装置)と呼ばれる。逆対称プロファイルと
は、ロール中心線に対してロールの左右側が、互いに符
号が反対の同じ多項式で示せるプロファイルという。言
い換えれば、ロールの左右側の筒状プロファイルからの
偏差が、同じ値であるが互いに反対方向に偏差するもの
である。
【0019】金属板材、とくに、鉄鋼板材の製造業者に
とっては、板材プロファイルの断面が変位しているよう
な完成板材のプロファイルを制御することが重要な課題
である。金属板材の熱間ロール圧延では、加熱した金属
は加工しやすく、熱間ロール圧延にて金属板材を成形で
きるため、成形つまり板材のプロファイルの直接的な制
御が可能である。反対に、冷間ロール圧延においては、
金属板材のプロファイルの変動は平坦化問題を起こすた
め、板材の相対プロファイル(板材の中央の厚さに対す
るクラウン部の比率)の修正を行なわない。その代わり
に、板材は仕上げ圧延装置により「修正」するのであ
る。
【0020】金属板材の修正は、板材のゲージ厚を変更
することなく板材の表面の曲率を変えることにより行な
う。ゲージ厚の変更や、クラウン部の一の変更により板
材プロファイルを修正すれば、平坦化の問題が発生する
ので、そのような方式での変更は避けるのが望ましい。
【0021】金属板材は、上面と底面、左右の両側面、
2つの端面を有する。板材の上面と底面が、最も大きな
面である。ここでいう金属板材の断面で特定する板材プ
ロファイルとは、板材の上面と底面に対応する上辺と底
辺と、両左右側面に対応する2つの側辺との、4つの辺
で構成される。
【0022】多様で異なる圧延ロールのプロファイルや
それらの組み合わせが存在する。最も一般的な圧延ロー
ルは、図42から48で示す、つぎのようなxがロール
中心からの距離である多項式の関数f(Y)で表わすこ
とができるものである。
【0023】線形:Y=0.02x 2次式形:Y=0.002x2 3次式形:Y=0.0001x3 4次式形:Y=0.000002x4 CVCロール:Y=0.0001634x3−0.30
21x UPCロール:Y=−0.00002374x3+0.
002590x2+0.05640x K−WRSロール:Y=0.00000081x4
0.000034x3−0.000295x2+0.01
5x
【0024】ロールプロファイルの設計において、4つ
の主要な要素を考慮しなければならない。1番目の要素
は、ロールシフトに起因するロール間隙プロファイルの
変動の、板材の所望修正との適合性である。n項の多項
式プロファイルのロールを移動させると、(n−1)項
の多項式で示せる板材プロファイルの変動が発生する。
たとえば、CVCロール(図46)のプロファイルは、
n(n=0から3)が定数であるつぎの等式(1)の
ような、第1と第3の項を含む多項式で示せる。 y=a33−a1x (1)
【0025】CVCロールのシフトにより、つぎの等式
(2)のような、第2の項を含む多項式で示せる板材プ
ロファイルの変更が可能となる。 y=a22 (2)
【0026】しかしながら、実際の板材プロファイルに
は、多項式の下位や上位の項も含まれている。実践的観
点において、板材プロファイルは、aが定数であるつぎ
の等式(3)のような、第1項、第2項、第3項、第4
項からなる多項式で正確に示すことができる。 y=a44+a33+a22+a1x (3)
【0027】板材プロファイルが第1項、第2項、第3
項、第4項を含む多項式で示すことができるなら、ロー
ルプロファイルの多項式も、つぎの等式(4)のよう
に、第1項、第2項、第3項、第4項、第5項を含まな
ければならない。 y=a55+a44+a33+a22+a1x (4)
【0028】周知のロールプロファイル(図42から4
8)の多項式のいずれも、前記に示したように第4項よ
り上の項を含んでいない。
【0029】第2番目の要素とは、ロールシフトの効果
性Eである。この要素は、つぎの等式(5)で示すよう
に、ロールシフトのスロトーク量に対する板材プロファ
イルの変動幅△cの比率として表わせる。
【0030】
【数5】
【0031】板材プロファイルの同じ変動幅△cを形成
するのにロールシフトsのストローク長が小さいほど、
ロールシフト動作がよりいっそう効果的となる。ロール
シフト効果性Eを上げるためには、ロール軸に対して上
下にカールするロールプロファイルを利用する必要があ
る。周知ロールプロファイルの中では、3次式プロファ
イルとCVCプロファイルだけがその要件を満たすこと
ができる。
【0032】第3番目の要素は、ロール間の接触プロフ
ァイルである。局所的接触ストレス負荷を低減するため
には、2次式ロール(図43)、CVCロール(図4
6)、UPCロール(図47)などに一般的に見られる
「バルジプロファイル」を避けることが望ましい。
【0033】第4番目の要素は、ロールプロファイルの
研磨の安易性である。従来のロールでは、ロールプロフ
ァイルはロール中心線に対して対称性をもっている。そ
のため、高精度でロールプロファイルを経済的に作成で
きる一般的な研磨器を使うことが可能となる。ロールシ
フトで使うことができる周知のロールプロファイルのす
べてが、非対称性プロファイルである。そのようなプロ
ファイルを研磨するには、非常に高価な研磨器が必要と
なる。非対称性のロールプロファイルは、板材プロファ
イルにおけるロールシフトの効果をもたらすためには避
けることができない。しかしながら、ロールの中心線に
対して右側と左側が、aが定数であるつぎのような、符
号が反対の同じ多項式で示すことができる逆対称プロフ
ァイルを利用することにより研磨工程を単純化すること
が可能である。 ロール左側:y=a44+a33+a22+a1x (6) ロール右側:y=−a44−a33−a22−a1x (7)
【0034】逆対称プロファイルは、一般的な研磨機で
非常に高精度で形成することが可能である。簡単にいう
と、周知のロールプロファイルのいずれも、前記で説明
した4つの要件を満たしていない。しかし、逆対称プロ
ファイルのロールはそれら要件を満たすことができるの
である。
【0035】本発明のロール圧延の装置や方法は、その
逆対称プロファイル(IVCロール)を利用するもので
ある。IVCロールを使うことにより、ロール圧延装置
でのロールの局所的磨耗を低減できると同時に、金属板
材プロファイルの変動も修正することが可能となる。
【0036】まず最初に、図49に4段式圧延装置で概
略的に示されるような、米国特許第4、656、859
号に記載のクラウン可変ロールを使った従来のロール圧
延装置を説明する。上部バックアップロール2は、逆対
称となっており、縦方向軸4に対して回転可能である。
言い換えれば、上部バックアップロール2は、外方向に
凸状に膨らんだ凸部6と隣接する凹部8とを備える。ま
た、上部バックアップロール2は、小径端10から大径
端12へ膨らんでいる。図に示すように、中心線で示す
上部バックアップロール2の中心からの距離xでは、ロ
ール2の右側と左側の両方でx=0である中心からの垂
直方向偏差がyとなっている。
【0037】前記の上部バックアップロール2の接触で
きるよう設置してある上部ワークロール14は、縦方向
軸16に対して回転可能である。上部ワークロール14
は、上部バックアップロール2の凹部8と接触する凸部
18を備えている。また、上部ワークロール14は、そ
の凸部6と接触する筒状部20を備える。
【0038】前記の上部ワークロール14の下方には、
縦方向軸24に対して回転可能な下部ワークロール22
が配備されている。下部ワークロール22は、片方端に
は筒状部26、他方端には凹部28を備えている。下部
ワークロール22は、縦方向軸32を有し、凹部34と
凸部36とを備えた下部バックアップロール30と接触
できる。その凹部34は、下部ワークロール22の筒状
部26と接触でき、凸部36は、同じロールの凹部28
と接触できるようになっている。図で示すように、中心
線で示す下部バックアップロール30の中心からの距離
xにおいて、ロール30の右側と左側の両方でX=0で
ある中心からの垂直方向偏差はyである。
【0039】この周知システムでは、上部ワークロール
14と下部ワークロール22が、ほぼ平坦あるいは凹凸
のある金属板材に多様なプロファイルを形成できるよう
移動可能となっている。図49の圧延装置の動作を、図
50から図54に示す。この従来式圧延装置では、上部
ワークロール14と下部ワークロール22の双方向移動
により、図51から55に示すような多様な板材プロフ
ァイルを形成することができる。図50では、上部ワー
クロール14と下部ワークロール22が、金属板材39
から図51のほぼ平坦な板材プロファイル38を形成で
きるよう配置されている。図52では、上部ワークロー
ル14と下部ワークロール22が、金属板材39から図
53に示す凸状の板材プロファイル40を形成するため
シフトしており、図54では、上部ワークロール14と
下部ワークロール22が、金属板材39から図55に示
す凹状の板材プロファイル42を形成するためシフトし
ている。図52と図54で示す圧延装置の欠点は、上部
ワークロール14と下部ワークロール22とをシフトさ
せねばならず、とくに、それら上部ワークロール14と
下部ワークロール22とのあいだの金属板材の端部付近
の位置において、ロールが磨耗してしまうことである。
それらロールの局所的磨耗は、ロール移動により発生す
るのである。
【0040】一般的に、ロール圧延装置のロールの軸方
向の移動は、つぎのような機能を実行するため利用され
ている。 (1)板材端部付近のロールの局所的磨耗を低減する。 (2)ロール間隙に可変性を与える。
【0041】その第1の目的は、ほぼ筒状のロールを用
意して、所定数のコイルにロール圧延した後、周期的に
軸方向移動させることにより達成できる。移動量やつぎ
のシフト前のコイル加工数は、その作業の効率に大きく
影響する。それらパラメータは、ロール圧延された製品
の寸法や堅さに依存するものである。標準的なロール移
動パターンは、1つのコイル加工後に20mmだけロー
ルを移動させるものである。
【0042】前記の第2の目的は、非筒プロファイルの
圧延ロールを利用することで達成できる。上部と下部の
ロールを軸方向に、同じ方向または反対方向に移動させ
る、別の言葉で言えば、ロールを相互に接近または離間
させるのである。
【0043】図49から54で示すように、双方向移動
に使うワークロールは、一般的に、前記に説明した多項
式関数の1つ(図42から48)で示すプロファイルを
備える。そのシステムの主要な問題は、両方のワークロ
ールの移動が必要なことである。また別の問題として、
最適な板材プロファイルを形成するためのワークロール
の移動のパターンが、ロールの局所的磨耗を最大限に低
減するのに要するロール移動パターンと一致しないとい
う事実がある。それゆえ、双方向移動は、一度に1つの
機能だけしか達成できない。
【0044】図49に示す周知のシステムでは、可変板
材プロファイルはIVCバックアップロールを使えば形
成できる。しかしながら、ワークロールのプロファイル
はそれらと異なる。ワークロールの片側は非筒状であ
り、拡大または縮小しているが、他方側では筒状となっ
ている。バックアップロールに対する両方のワークロー
ルの単方向移動により(図50から54)、可変板材プ
ロファイルが形成できる。単方向移動は、双方向移動に
比べて、簡単なロール移動メカニズムで行なえる。それ
でも、ワークロールの局所的磨耗の問題は解消すること
ができない。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明によれば、作業中に、可変
板材プロファイルを形成すると、同時に、ロールの局所
的磨耗を低減できる。板材プロファイルを修正し、ロー
ルの局所的磨耗を低減する本発明の装置(図1)は、1
本の筒状ワークロール44と1本のIVCワークロール
46とを備える。また、装置には、上部IVCバックア
ップロール48と下部IVCバックアップロール50と
が備わっている。装置に、1本以上の上部や下部のバッ
クアップロールを備えても構わない。さらにまた、措置
は、前記ロールを取り付けるためのハウジング(図示し
ない)と、少なくとも上部IVCバックアップロール4
6を移動させるための手段とを備える。各IVCロール
とも、中心線で示すロールの中心からの距離Xにおい
て、IVCロールの右側と左側の両方でX=0である中
心からの垂直方向偏差はyとなっている。
【0046】図1の圧延装置の動作を、図2から図6に
示す。図2において、筒状ワークロール44とIVCワ
ークロール46が、金属板材45から図3で示すほぼ平
坦な板材プロファイル52を形成できるよう配置されて
いる。図4では、IVCワークロール46が、図4に示
すように凸状板材プロファイル54を形成するためシフ
トしており、図6では、同じIVCワークロール46
が、図7で示すように凹状の板材プロファイル56を形
成するためシフトしている。図1から6で示すように本
発明においては、上部IVCバックアップロール48、
下部IVCバックアップロール50、および、IVCワ
ークロール46が、IVCプロファイルになっている
が、他方の筒状ワークロール44は全体に筒プロファイ
ルである。このため、IVCワークロール46を移動さ
せるだけで可変板材プロファイルを得ることができる。
筒状ワークロール46は、ロールの局所的磨耗を低減す
るため、異なる移動パターンを使ってシフト移動させる
ことができる。図2から6に示すように、IVCロール
は、互いに反対方向に向けられている。
【0047】図8は、ロール移動ストローク長がsであ
る、本発明の4段式IVC圧延装置の概略断面図であ
る。図8の4段式圧延装置は、図1から6に示した圧延
装置と同じであるが、上部ワークロール移動用アクチュ
エータ58と下部ワークロール移動用アクチュエータ6
0とが追加図示されている。移動用アクチュエータ5
8、60は、それぞれ上部ワークロール46と下部ワー
クロール44とを軸方向に移動させるための手段であ
る。その他の構成部品は、図1から6に示す同じものに
対応する。IVCワークロール46を距離sだけ移動さ
せると、そのIVCワークロール46と金属板材45と
のあいだに隙間ができる。その隙間がロール間隙であっ
て、金属板材45の長さ方向において厚さを変化させ
る。つぎのパラメータは、図8に示すように、δ1はロ
ール左端でのロール間隙の変動値、δ2はロール右端で
のロール間隙の変動値、δ0はロール中間部でのロール
間隙の変動値である。
【0048】表1は、図8に示すロール間隙の主要パラ
メータ、および、相互間の関係を示すものである。
【0049】
【表1】
【0050】表1中δ1は左側のロール端部におけるロ
ールギャップの変化であり、δ2は右側のロール端部に
おけるロールギャップの変化であり、δ0はロールの中
央におけるロールギャップの変化であり、δ12はδ1
δ2であり、Crは等価ワークロールクラウンであり、
sはワークロールのシフトストロークであり、xはロー
ルの有効バレル長の半分であり、yはロールプロファイ
ルの変化であり、bはロールプロファイルの多項係数で
ある。
【0051】表1に示すように、移動中において、IV
Cワークロール46の中間部でのロール間隙はδ0だけ
変動する。また、ロール間隙差δ12により、ロール間隙
はわずかに非対称となる。ロール移動ストローク長sの
全長にわたった変動値δ0を、最大板材幅が1730m
mでbが0.000001055の例で、図9のグラフ
に示す。変動値δ0は、移動ストローク長が−150m
mから150mmまでのとき、それぞれ約0.05mm
から約−0.05mmまでのスムーズな逆対称曲線によ
り表わされている。ロールの移動ストローク長sの全長
にわたったロール間隙差δ12の変動を、最大板材幅が1
730mmでbが0.000001055の例で、図1
0に示す。比較のため、ロールの移動ストロークsの全
長にわたった同等ワークロールクラウン値Crを、最大
板材幅が1730mmでbが0.000001055の
例で、図11に示してある。同等ワークロールクラウン
値Crは、ロール移動することなく同等の板材プロファ
イルを形成するのに要するワークロールのクラウン形態
を表わすものである。
【0052】本発明の装置や方法にて市販品質をもつ金
属板材を形成するためには、金属板材45とIVCワー
クロール46とのあいだの可変ロール間隙を修正しなけ
ればならない。その間隙を修正するのに使う装置や制御
システムが、図12に図示されており、ロール移動装
置、ロール曲げ装置、および、関連制御装置をともなっ
た本発明の簡略IVC圧延装置の概略断面図である。
【0053】図12の装置は、図8の圧延装置と同じで
あり、制御装置がブロック図で図示されている。図12
の圧延装置62は、上部IVCバックアップロール6
4、下部IVCバックアップロール66、IVCワーク
ロール68、筒状ワークロール70を備えている。IV
Cワークロール68と筒状ワークロール70のあいだに
は、金属板材72が挟まっている。IVCワークロール
70は、ワークロール軸受78と80にて軸受部で支持
されている。上部IVCバックアップロール64は、バ
ックアップロール軸受82と84で支持されており、下
部IVCバックアップロールは、バックアップロール軸
受86と88で支持されている。
【0054】前記のIVCワークロール68を移動さ
せ、そのIVCワークロール68と金属板材72のあい
だの間隙を修正するためのシステムは、以下のとおりで
ある。IVCワークロール68は、ロール移動ストロー
ク長の間隔だけ第1位置から第2位置まで移動され
る。そのロール移動ストローク長を測定する位置変換
器90で出力信号Usが作成され、処理コントローラ9
2へ送られる。処理コントローラ92では、油圧シリン
ダー94と96の位置を制御するための2つの基準信号
1 2 とが算出される。油圧シリンダー94、96
は、少なくとも1本の上部バックアップロール64の縦
方向位置を決めるための手段である。空圧式またはネジ
式の制御装置などの別の制御機器を備えても、構わな
い。基準信号1 2 は、2個の位置制御器98、10
0により、2本の油圧シリンダーの実際の位置を示す2
つの実際のシリンダー位置基準信号gr1 gr2 とに統
合信号を作成するためそれぞれ付加される。統合信号
は、2個のシリンダー位置変換器102と104でそれ
ぞれ作成された2つのシリンダーフィードバック位置信
ga1 ga2 と比較する。信号の比較は、2個の位置
制御器98と100で行なわれる。前記の2つの統合信
号と、2つのシリンダーフィードバック位置信号
ga 1 ga2 との比較から、2つの出力差信号△1
2 が作成される。それら2つの出力差信号△1 と△
2 は、前記の2つの統合信号と、2つのシリンダーフ
ィードバック位置信号ga1 ga2 との差を示している
ため差信号である。そして、2つの出力差信号△1
2 は、位置制御器98、100から2個のサーボバ
ルブ106と108にそれぞれ送られる。それにより、
サーボバルブ106、108が2個の油圧シリンダー9
4と96の入出流量の制御を行なって、上部IVCバッ
クアップロール64とIVCワークロール68の位置が
調整制御されるのである。
【0055】本発明の別の実施例においては、図1の筒
状ワークロールがIVCワークロールに代替される。図
13に、上部IVCバックアップロール110と、下部
IVCバックアップロール112と、上部IVCワーク
ロール114と、下部IVCバックアップロール116
とを備える本発明の別の4段式圧延装置を示す。図13
のIVC圧延装置は4段式装置に限定されるものではな
く、上部や下部のバックアップロールは1本以上でもよ
いし、中間ロール(図示しない)を備えることもでき
る。また装置は、ロールを取り付けるためのハウジング
(図示しない)やロールを移動させる手段も備えてい
る。各ロールとも、中心線で示すロールの中心からの距
離xにおいて、ロールの右側と左側の両方でX=0であ
る中心からの垂直方向偏差はyに等しくて、逆対称形で
ある。
【0056】図13の4段式圧延装置の主要なロール移
動パターンを、図14から図18に示す。図14は、完
全に接触をしており、金属板材118を凸プロファイル
に形成するため移動された上部IVCワークロール11
4と下部IVC作用116とを備える本発明の4段式圧
延装置の概略断面図である。図15は、ロール間隙をも
った図14の圧延装置の概略断面図である。図16は、
完全に接触をしており、金属板材120をほぼ平坦プロ
ファイルに形成するため配置された上部IVCワークロ
ール114と下部IVC作用116とを備える本発明の
4段式圧延装置の概略断面図である。図17は、ロール
間隙をもった図16の圧延装置の概略断面図である。図
18は、完全に接触をしており、金属板材122に凹プ
ロファイルを形成するため移動された上部IVCワーク
ロール114と下部IVC作用116とを備える本発明
の4段式圧延装置の概略断面図である。図19は、ロー
ル間隙をもった図18の圧延装置の概略断面図である。
【0057】図13から図18では、上部ロールと底側
ロールが逆対称プロファイルとなるよう研磨されてい
る。両側の組み合わせたワークロールとバックアップロ
ールは、同じプロファイルに加工されているが、上部ロ
ールプロファイルは底側ロールプロファイルと180度
オフセットされており、対称ロール間隙輪郭を形成する
よう互いに補完している。言い換えれば、前記ロールは
互いに反対方向に向いているのである。
【0058】図13のIVCロールのロールプロファイ
ルは、第2項および/または第4項をもつ2つの多項式
関数で数学的に示すことができる。各多項式関数はロー
ル長の片半分のプロファイルを示し、ロール長はロール
のバレル長さとして参照される。2つの関数は共にロー
ルバレル長の中心に原点があって、片方の関数は上方向
の弧曲線であり他方は下方向の弧曲線である。このシス
テムでは、ロールの局所的磨耗を低減し可変プロファイ
ルを形成するため、図14から18で示すように、双方
向移動メカニズムを利用して水平方向に距離だけロー
ルをシフト移動させることができる。
【0059】図20から24には、4本のIVCロール
が完全接触している本発明の4段式圧延装置のIVCロ
ール移動位置と同等のワークロールのクラウン形態の関
係を示す3つの例が図示されている。3つの例とは、 1.負クラウン形態:IVCワークロールをIVCバッ
クアップロールに対して内側に移動させた場合のクラウ
ン形態の発生(図20)。 2.ゼロ移動クラウン形態:軸方向移動のない場合のク
ラウン形態(図22)。 3.正クラウン形態:IVCワークロールをIVCバッ
クアップロールに対して外側に移動させた場合のクラウ
ン形態の発生(図24)。
【0060】図20から24のそれぞれで、圧延装置に
は2本のIVCバックアップロール124、126、お
よび、2本のIVCワークロール128、130が備わ
っている。図示にように、ワークロール128と130
の移動(負クラウン形態)により作成される金属板材1
32のプロファイルは、4段式IVC圧延装置の前記の
IVCワークロール128と130の移動による形成さ
れるクラウン形態と同様に研磨されたワークロール13
8、140および筒状バックアップロール134、13
6を備えた図21から25に図示されている4段式圧延
装置を使っても形成できるのである。図20から24の
IVC圧延装置と図21から25の圧延装置とを比較す
るにおいて、点線で示す中心線がバックアップロール全
部の中心を横切っており、bで示すのはロールバレル長
の半分長であり、Smはワークロールの最大移動ストロ
ーク長である。
【0061】図26においての、上部IVCロール14
2と下部IVCロール144のIVCプロファイルの数
学的偏差は、以下のようになる。
【0062】前記の上部IVCロール142と下部IV
Cロール144のプロファイルは、放物線部分(図4
3)および/または4次多項式部分(図45)をもつ2
つの関数で示せる。2つの関数は、図26の点線で示す
ようにワークロール中心(x=0)でスムーズに接続し
ている。片方の関数が上方向弧曲線形であるのに対し
て、他方の関数は下方向弧曲線形である。図26におけ
る上部IVCロール142と下部IVCロール144は
移動された状態にある。
【0063】IVCロールプロファイルyは、つぎのよ
うに示せる。 上方向弧曲線 y=a14+a22 下方向弧曲線 y=−a14−a22
【0064】ただし、 a1=多項式の第4項の係数、 a2=多項式の第2項の係数、 x=ロール中心間の距離、である。
【0065】係数a1とa2は、つぎの等式(8)と
(9)からそれぞれ演算できる。
【0066】
【数6】
【0067】ただし、 sm=ワークロールの最大移動ストローク長、 Cecm=最大移動ストローク長のための同等ワークロー
ルの最大クラウン量、 n=ロールプロファイルの2次式部分と4次式部分のあ
いだの分布係数、 b=バックアップロール長の半分値である。 n=0のとき、a1=0となり、ロールプロファイルは
2次式部分のみで示せる。また、n=∞のとき、a2=
0となり、ロールプロファイルは4次式部分のみで示せ
る。
【0068】図21から25で示すような、移動ストロ
ーク長Sに対する同等のワークロールプロファイルCe
は、以下のように表わす。
【0069】1)Sm≦x≦bのとき Ce=c13+c2x+c3 (10) ただし、c1=16a1s、c2=8s(2a12
2)、c3=−4s2(a12+a2)である。
【0070】2)0≦x≦Smのとき Ce=d14+d22 (11)
【0071】ただし、d1=4a1、d2=4(6a12
+a2)である。
【0072】図28に図示のように、板材プロファイル
エンベロープは、つぎの等式(12)と(13)で示す
パラメータU1とU2を使って演算できる。
【0073】
【数7】
【0074】ただし、図27に示す以下のパラメータ
は、ho=板材の中心厚さ、hq’、hq”=中間点q
q”での板材の厚さ、hi’、hi”=位置点i’とi
での板材の厚さ(i’、i”は、板材端から25.4mm
と仮定する)。
【0075】パラメータU1,U2は、板材プロファイル
エンベロープの区域を決めるものである。異なる板材プ
ロファイルは、異なる区域を有する。板材プロファイル
エンベロープは、ロール圧延装置で形成できる板材プロ
ファイルのファミリーを示すものである。
【0076】本発明のIVC圧延装置を使えば、シフト
移動前に形成される板材プロファイルファミリーは、好
ましくはnが1から5の数であるn項の多項式関数で示
せ、逆対称プロファイルの少なくとも1本の上部ロー
ル、および、逆対称プロファイルの少なくとも1本の下
部ロールを移動させて形成した板材プロファイルファミ
リーは、好ましくはnが1から5の数である(n−1)
項の多項式関数で示せる。
【0077】本発明のIVC圧延装置のさらなる長所を
提示するため、つぎのパラメータを使って実施作業を行
なった。
【0078】IVCワークロールとIVCバックアップ
ロールを備えた4段式圧延装置を使用し、 ワークロール径=584mm、 バックアップロール径=1422mm、 ワークロールバレル長=1976mm、 バックアップロールバレル長=1676mm、 板材の幅=1232mm、 板材の入口厚さ=1.575mm、 板材の出口厚さ=0.975mm、 ロール圧延圧=1378トン、 ワークロール曲げ圧BF=±80メートルトン、 ワークロール移動ストローク長S=±150mm(IV
Cロールのみ) であった。
【0079】図28は、全部が筒状ロールである圧延装
置と、全部がIVCロールである別の圧延装置の2つの
4段式圧延装置の板材プロファイルエンベロープ分布の
2次式グラフであり、分布係数nがIVC圧延装置では
5となっている。グラフの各点での、ワークロール曲げ
圧(BF)と移動ストローク長(S)はつぎのとおりで
ある。
【0080】
【表2】
【0081】図中の多角形CDEFは、前記で説明した
ワークロールの曲げと移動による本発明の4段式IVC
圧延装置で形成可能な板材プロファイルエンベロープ域
を示すものである。多角形CDEFの区域は、板材プロ
ファイルのパラメータU1とU2の分布により決まる。図
28の2次式グラフ中の多角プロファイルが大きいほ
ど、板材プロファイルエンベロープも大きくなり、圧延
装置で修正できる板材プロファイルの数も多くなる。図
28では、nの値が小さいほど多角形の区域が大きくな
り、nの値が大きくなると多角形区域が小さくなってし
まう。nの値が大きいと、板材プロファイルより4次式
に近くなる。比較すれば、図28の線ABが、全部が筒
状のロールの4段式圧延装置によるプロファイルを示
す。その線は、板材プロファイルの範囲が2次式に限定
されることを示している。全部のプロファイルが2次式
プロファイルであって、ロール曲げ圧によってのみ異な
るのである。
【0082】前記のIVCロールでは、適用される曲げ
圧により、多角形CDEFの区域で示す広い範囲の板材
クラウンプロファイルの制御を行なえる。IVCロール
のプロファイルのおかげで、移動ストローク長や曲げ圧
の組み合わせにより、幅広い板材クラウンプロファイル
の形成が可能となる。多角形の各辺は、ワークロールの
正負移動量、または、ワークロールの正負曲げ量に対応
している。筒状ロールの場合、ロール曲げでは線形の変
化のみの板材クラウンプロファイルの制御に限定されて
しまう。
【0083】図29は、前記のパラメータで示す曲げ圧
とロール移動の条件下での、本発明の4段式圧延装置に
おける板材厚の変化とワークロール中心から距離との関
係を示すグラフである。その例では、n=5で、板材の
厚さやプロファイルが3次元有限要素法を使って演算し
ている。曲げ圧により金属板材が放物線状に曲げられる
ため、上部ワークロールに付加される曲げ圧により2次
式プロファイル修正が可能となる。図18と図19に示
すワークロールの150mmの正方向移動では、正クラ
ウン形態制御が行なえ、つまり、凹状板材プロファイル
を形成できるのである。図29では、白い四角形をつな
ぐ線は、曲げ圧が80トンでワークロールの150mm
正方向移動による結果を示している。その結果、金属板
材の中央部に比べて、端部での厚さがわずかに増えてい
る。これは、正方向クラウン制御により凹プロファイル
板材が形成できることを意味する。端部でのクラウンが
わずかなため、ロール移動のほうが曲げ圧操作より効果
が大きい。
【0084】曲げ圧が80トンでの負方向クラウン制御
で、図14および15に示すように、ワークロールを互
いに150mm移動させると、グラフ中の黒い三角形の
線で示す中央部クラウンプロファイルの金属板材を形成
できる。その場合のクラウンプロファイルは、曲げ圧が
負値の80トンを付加したグラフ中の黒い四角形の線で
示す場合ほどシャープではない。
【0085】図30は、全部が筒状ロールの4段式圧延
装置における板材厚の変化とワークロールの中心からの
距離との関係を示すグラフである。筒状ロールが移動し
ないため、グラフにはロール移動なしでの曲げ圧の結果
が示されている。当然ながら、凹プロファイル板材が形
成される。グラフ中に白い円と黒い円をつなぐ線で示す
ように、80トンの負圧のほうが80トンの正圧よりも
よりシャープばクラウンプロファイルとなっている。
【0086】再度、前記のパラメータによる本発明のI
VC圧延装置に戻って、図31は、ワークロールが正方
向に150mm移動の場合の、パラメータnの関数とし
てのワークロールプロファイルを示しており、図32
は、ワークロールが負方向に150mm移動の場合を示
す。n=0のとき、a1=0であり、IVCロールプロ
ファイルは放物線状となり、シフトすると三角ロールプ
ロファイルとなる。0<n<∞の場合、IVCロールプ
ロファイルは放物線と4次式の組み合わせとなり、シフ
トすると3次式プロファイルとなる。Smがワークロー
ルの最大移動ストローク長であるb>>smでは、sm
x≦bのときのプロファイルのほうが、0≦x≦sm
場合よりも効果が大きい。図38$と図34は、nの関
数としての係数a1とa2の変化を示している。図35
は、移動ストローク長Sの関数としてのワークロールの
クラウン形態を図示している。承知のように、グラフは
逆対称性となっている。
【0087】前記のIVC圧延装置の、2段式、4段
式、6段式の場合の概略例を表2に示す。表2中のx
は、IVCロールを示す。xで示さないロールは、筒プ
ロファイルのものである。
【0088】
【表3】
【0089】表2では、つぎのような略符号を使ってい
る。 WR=ワークロール、 IR=中間ロール、 BUR=バックアップロール、 BOT=底側または下部、 TOP=最上部または上部
【0090】たとえば、事例10は図36から40に図
示されている。事例10は、IVCバックアップロール
146と148、中間ロール150と152、ワークロ
ール154よ156を備えた圧延装置である。ワークロ
ール154と156間には、金属板材158が挿入され
ている。図37から41には、図36から40に示す圧
延装置にロール間隙をつけたものが図示されている。
【0091】前記のIVC圧延装置ファミリーは、IV
Cロールと筒状ロールを備えた圧延装置をも含むもので
ある。さらにまたIVC圧延装置ファミリーには、8段
式や10段式などの、表2に示していないような別の圧
延装置も含まれる。2段式、4段式、6段式のほうがよ
り一般的ではあるが、本発明のIVC圧延装置は2本ワ
ークロール、オプションとしての、2本中間ロール、2
本バックアップロールなどに制限されるものではない。
本発明のIVCロールに、バックアップロールが2本以
上または中間ロール2本以上を備えても構わない。
【0092】表2に示すIVC圧延装置ファミリーで
は、ロール間隙をつけないほうが好ましい、つまり、ロ
ール間に隙間を空けずに接触させるほうが好ましい。ロ
ール間の隙間は、ロールに接触ストレスを与える場合が
ある。ロール間の隙間を低減するためには、全部のIV
Cロールを同じ逆対称プロファイルにすることが望まれ
る。しかしながら、IVC圧延装置ファミリーには、異
なる多項式関数で示す多様な逆対称プロファイルのロー
ルを備えた圧延装置も含まれる。
【0093】以上、本発明のいくつかの実施例を説明し
てきたが、その他の変更や修正が可能なのは当業者には
明白であろう。付随の発明の請求範囲で意図するよう
に、そのような変更や修正のすべてが本発明の真の精神
や範囲でカバーされている。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、板材の大きな変動を修
正するために、ロール圧延装置にて板材プロファイルの
ファミリーを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2本のパックアップロールと2本のワ
ークロールのプロファイル図である。
【図2】ほぼ平坦な板材を形成できるようワークロール
が配置された本発明の4段式IVC圧延装置の概略断面
図である。
【図3】図2の圧延装置で形成した板材断面図である。
【図4】凸プロファイルの板材を形成できるようワーク
ロールを移動させた本発明の4段式IVC圧延装置の概
略断面図である。
【図5】図4の圧延装置で形成した板材断面図である。
【図6】凹プロファイルの板材を形成できるようワーク
ロールが配置された本発明の4段式IVC圧延装置の概
略断面図である。
【図7】図6の圧延装置で形成した板材断面図である。
【図8】ロールの移動ストローク長がSである本発明の
4段式IVC圧延装置の概略断面図である。
【図9】本発明の4段式IVC圧延装置におけるワーク
ロールの中心線ロール間隙の変化とロール移動ストロー
ク長との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の4段式IVC圧延装置におけるワー
クロールのロール間隙差とロール移動ストローク長との
関係を示すグラフである。
【図11】本発明の4段式IVC圧延装置におけるワー
クロールのロールシフトのストロークと等価ワークロー
ルクラウンとの関係を示すグラフである。
【図12】ロール移動装置、ロール曲げ装置、および、
関連制御装置をともなった本発明の簡略IVC圧延装置
の概略断面図である。
【図13】本発明の別の実施例の2本のパックアップロ
ールと2本のワークロールのプロファイル図である。
【図14】凸プロファイルの板材を形成できるようワー
クロールが完全接触しつつ移動された本発明の4段式I
VC圧延装置の概略断面図である。
【図15】図14の圧延装置にロール間隙をつけた概略
断面図である。
【図16】ほぼ平坦プロファイルの板材を形成できるよ
うワークロールが完全接触しつつ移動された本発明の4
段式IVC圧延装置の概略断面図である。
【図17】図16の圧延装置にロール間隙をつけた概略
断面図である。
【図18】凹プロファイルの板材を形成できるようワー
クロールが完全接触しつつ移動された本発明の4段式I
VC圧延装置の概略断面図である。
【図19】図18の圧延装置にロール間隙をつけた概略
断面図である。
【図20】凸プロファイルの板材を形成できるようワー
クロールが移動された本発明の4段式IVC圧延装置の
概略断面図である。
【図21】図20と比較するため、同じく凸プロファイ
ルの板材を形成するのに必要なワークロールを備えた従
来の圧延装置の概略断面図である。
【図22】ほぼ平坦プロファイルの板材を形成できるよ
うワークロールが配置された本発明の4段式IVC圧延
装置の概略断面図である。
【図23】図22と比較するため、同じくほぼ平坦プロ
ファイルの板材を形成するのに必要なワークロールを備
えた従来の圧延装置の概略断面図である。
【図24】凹プロファイルの板材を形成できるようワー
クロールが移動された本発明の4段式IVC圧延装置の
概略断面図である。
【図25】図24と比較するため、同じく凹プロファイ
ルの板材を形成するのに必要なワークロールを備えた従
来の圧延装置の概略断面図である。
【図26】本発明の2本のワークロールのプロファイル
図である。
【図27】中央部がクラウン状の板材の断面図である。
【図28】4段式IVC圧延装置と筒状ロールの4段式
圧延装置の板材プロファイルエンベロープを示す2次式
グラフである。
【図29】本発明の4段式IVC圧延装置における板材
厚の変化とワークロールの中心からの距離との関係を示
すグラフである。
【図30】筒状ロールを備えた4段式IVC圧延装置に
おける板材厚の変化とワークロールの中心からの距離と
の関係を示すグラフである。
【図31】本発明の4段式IVC圧延装置におけるワー
クロールの正方向移動によるワークロールプロファイル
とワークロールの中心からの距離との関係を示すグラフ
である。
【図32】本発明の4段式IVC圧延装置におけるワー
クロールの負方向移動によるワークロールプロファイル
とワークロールの中心からの距離との関係を示すグラフ
である。
【図33】本発明の4段式IVC圧延装置におけるa1
とnとの関係を示すグラフである。
【図34】本発明の4段式IVC圧延装置におけるa2
とnとの関係を示すグラフである。
【図35】本発明の4段式IVC圧延装置におけるワー
クロールクラウン量とワークロール移動ストローク量と
の関係を示すグラフである。
【図36】凸プロファイルの板材を形成できるようワー
クロールが完全接触しつつ移動された本発明のIVCワ
ークロールとIVCバックアップロールを備えた6段式
圧延装置の概略断面図である。
【図37】図36の圧延装置にロール間隙をつけた概略
断面図である。
【図38】ほぼ平坦プロファイルの板材を形成できるよ
うワークロールが完全接触しつつ配置された本発明のI
VCワークロールとIVCバックアップロールを備えた
6段式圧延装置の概略断面図である。
【図39】図38の圧延装置にロール間隙をつけた概略
断面図である。
【図40】図40は、凹プロファイルの板材を形成でき
るようワークロールが完全接触しつつ移動された本発明
のIVCワークロールとIVCバックアップロールを備
えた6段式圧延装置の概略断面図である。
【図41】図40の圧延装置にロール間隙をつけた概略
断面図である。
【図42】2本の線形ロールのプロファイル図である
【図43】2本の2次式形ロールのプロファイル図であ
る。
【図44】2本の3次式形ロールのプロファイル図であ
る。
【図45】2本の4次式形ロールのプロファイル図であ
る。
【図46】2本のCVCロールのプロファイル図であ
る。
【図47】2本のUPCロールのプロファイル図であ
る。
【図48】2本のK−WRSロールのプロファイル図で
ある。
【図49】従来の2本のバックアップロールと2本のワ
ークロールのプロファイル図である。
【図50】ほぼ平坦な板材を形成できるようワークロー
ルが配置された従来の4段式圧延装置の概略断面図であ
る。
【図51】図50の圧延装置で形成した板材断面図であ
る。
【図52】凸プロファイルの板材を形成できるようワー
クロールを移動させた従来の4段式圧延装置の概略断面
図である。
【図53】図52の圧延装置で形成した板材断面図であ
る。
【図54】凹プロファイルの板材を形成できるようワー
クロールが配置された従来の4段式圧延装置の概略断面
図である。
【図55】図54の圧延装置で形成した板材断面図であ
る。
【符号の説明】
44 筒状ワークロール 45 金属板材 46、48、50 IVCバックアップロール 52 板材プロファイル 54 凸状板材プロファイル 58、60 アクチュエータ 62 圧延装置 64、66 IVCバックアップロール 68 IVCワークロール 70 筒状ワークロール 94、96 油圧シリンダ 98、100 位置制御器 102、104 シリンダ位置変換器 106、108 サーボバルブ 110、112 IVCバックアップロール 114、116 IVCワークロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21B 37/42 B21B 37/00 116T 117C (71)出願人 592229340 インターナショナル ローリング ミル コンサルタンツ インコーポレイテッド INTERNATIONAL ROLLI NGMILL CONSULTANTS, INC. アメリカ合衆国 15222 ペンシルベニア, ピッツバーグ・フォート ドゥケーン ブ ルバード 948 (72)発明者 ブラディミアー ビー ギンズバーグ アメリカ合衆国、15238 ペンシルベニア 州、ピッツバーグ、ドリフトウッド ドラ イブ 612 (72)発明者 ロイ ジェイ イッサ アメリカ合衆国、15220 ペンシルベニア 州、ピッツバーグ、チャットハム パーク ドライブ 216−2エー

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールを取りつけるためのハウジング
    と、逆対称プロファイルを有する少なくとも1つの上部
    バックアップロールと、該少なくとも1つの上部バック
    アップロールと対向し、かつ該少なくとも1つの上部バ
    ックアップロールと接するように配置され、逆対称プロ
    ファイルを有する上部ワークロールと、該上部ワークロ
    ールから離間され、円筒状のプロファイルを有する下部
    ワークロールと、該ワークロールと対向し、該ワークロ
    ールと接触するように配置され、逆対称プロファイルを
    有する少なくとも1つの下部バックアップロールと、ロ
    ールシフト位置の関数としてストリップのプロファイル
    のファミリーを生成するように前記ハウジング内におけ
    る少なくとも1つの上部バックアップロールおよび下部
    バックアップロールに対して上部ワークロールおよび下
    部ワークロールをシフトさせるための手段とを備えてな
    る圧延装置。
  2. 【請求項2】 前記逆対称プロファイルをもつロールが
    異なる多項式の関数によって定義された逆対称プロファ
    イルを有してなる請求項1記載の圧延装置。
  3. 【請求項3】 シフトに先立ち生成された前記ストリッ
    プのプロファイルのファミリーが、n次の項を有する多
    項式の関数によって表現されたすトリッププロファイル
    であり、当該nが1以上5以下であり、逆対称プロファ
    イルを有する前記上部ワークロールをシフトさせること
    によって製造されたストリップのプロファイルのファミ
    リーが、(n−1)次の項を有する多項式の関数によっ
    て表現されたストリッププロファイルであり、当該nが
    1以上5以下である請求項1記載の圧延装置。
  4. 【請求項4】 逆対称プロファイルを有するロールが、
    それぞれ4次の項と2次の項とを有する2つの多項式に
    よって定義されてなる請求項1記載の圧延装置。
  5. 【請求項5】 ロールを取りつけるためのハウジング
    と、圧延されるべき金属ストリップ上に位置づけられ
    た、逆対称プロファイルを有する上部ワークロールと、
    該上部ワークロールと対向するように配置された圧延さ
    れるべき金属ストリップの下に位置づけられた、逆対称
    プロファイルを有する下部ワークロールと、ロールシフ
    ト位置の関数としてストリップのプロファイルのファミ
    リーを生成するように前記ハウジング内で上部および下
    部ワークロールを互いにシフトさせるための手段とから
    なり、シフトに先立って生成された前記ストリップのプ
    ロファイルのファミリーがn次の項を有する多項式の関
    数によって表現されたストリップのファイルであり、該
    nが1以上5以下であり、逆対称プロファイルを有する
    上部および下部ワークロールをシフトさせることによっ
    て製造されたストリップのプロファイルのファミリーが
    (n−1)次の項を有する多項式の関数によって表現さ
    れたストリップのプロファイルであり、該nが1以上5
    以下である2段圧延装置。
  6. 【請求項6】 逆対称プロファイルをもつ前記ロール
    が、異なる多項式の関数によって定義された逆対称プロ
    ファイルを有してなる請求項5記載の2段圧延装置。
  7. 【請求項7】 逆対称プロファイルを有する前記ロール
    が、それぞれ4次の項と2次の項とを有する2つの多項
    式の関数によって定義される請求項5記載の2段圧延装
    置。
  8. 【請求項8】 前記逆対称のロールのプロファイルy
    が、上向きの凹面については y=a14+a22 によって表現され、下向きの凹面については y=a14−a22 によって表現され、前記a1が4次の項の係数であり、
    a2が2次の項の係数であり、前記xがロールの中心か
    らの距離であり、該係数a1およびa2が、 【数1】 および 【数2】 によってそれぞれ計算され、前記Smがワークロールの
    最大シフトストロークであり、前記Cecmが最大シフ
    トストロークに対する最大等価ワークロールクラウンで
    あり、前記nがロールプロファイルの2次および3次要
    素間の分布係数であり、前記bがバックアップロール本
    体の長さの半分値である請求項5記載の2段圧延装置。
  9. 【請求項9】 ロールを取りつけるためのハウジング
    と、圧延されるべき金属ストリップの上に位置づけられ
    た、逆対称プロファイルを有する上部ロールと、逆対称
    プロファイルをもつロールと円筒状ロールとからなる群
    から選択された、圧延されるべき金属ストリップの上の
    少なくとも1つの他のロールと、圧延されるべき金属ス
    トリップの下に位置づけられた、逆対称プロファイルを
    有する下部ロールと、逆対称プロファイルをもつロール
    と円筒状ロールとからなる群から選択された、圧延され
    るべき金属ストリップの下の少なくとも1つの他のロー
    ルと、ロールシフト位置の関数としてストリッププロフ
    ァイルのファミリーを生成するように前記ハウジング内
    において、圧延されるべき金属ストリップの上に逆対称
    プロファイルを有する少なくとも1つのロールと、圧延
    されるべき金属ストリップの下に逆対称プロファイルを
    有する少なくと1つの下部ロールとを互いにシフトさせ
    るための手段とからなり、シフトに先立って生成された
    ストリップのプロファイルの前記ファミリーがn次の項
    を有する多項式の関数によって表現されたストリップの
    プロファイルであり、該nが1以上5以下であり、逆対
    称プロファイルを有する少なくとも1つの上部ロール
    と、逆対称プロファイルを有する少なくとも1つの下部
    ロールとをシフトさせることによって製造されたストリ
    ップのプロファイルの前記ファミリーが、(n−1)次
    の項を有する多項式の関数によって表現され、該nが1
    以上5以下である圧延装置。
  10. 【請求項10】 前記圧延装置が4段圧延装置である請
    求項9記載の圧延装置。
  11. 【請求項11】 前記圧延装置が、逆対称プロファイル
    をもつ2つのワークロールおよび2つの円筒状バックア
    ップロールを有する圧延装置と、2つの円筒状ワークロ
    ールおよび逆対称プロファイルをもつ2つのバックアッ
    プロールを有する圧延装置と、逆対称プロファイルをも
    つ2つのワークロールおよび逆対称プロファイルをもつ
    2つのバックアップロールを有する圧延装置とからなる
    群から選択されてなる請求項10記載の圧延装置。
  12. 【請求項12】 前記圧延装置が6段圧延装置である請
    求項9記載の圧延装置。
  13. 【請求項13】 前記圧延装置が、逆対称プロファイル
    をもつ2つのロール、2つの円筒状ロールおよび2つの
    円筒状バックアップロールを有する圧延装置と、2つの
    円筒状ワークロール、逆対称プロファイルをもつ2つの
    中間ロールおよび2つの円筒状ワークバックアップロー
    ルを有する圧延装置と、2つの円筒状ワークロール、2
    つの円筒状の中間ロールおよび逆対称プロファイルをも
    つ2つのバックアップロールを有する圧根装置と、逆対
    称プロファイルをもつ2つのワークロール、逆対称プロ
    ファイルをもつ2つの中間ロールおよび2つの円筒状バ
    ックアップロールを有する圧延装置と、2つの円筒状ワ
    ークロール、逆対称プロファイルをもつ2つの中間ロー
    ル、逆対称プロファイルをもつ2つのバックアップロー
    ルを有する圧延装置と、逆対称プロファイルをもつ2つ
    のワークロール、2つの円筒状の中間ロールおよび逆対
    称プロファイルをもつ2つのバックアップロールを有す
    る圧延装置と、逆対称プロファイルをもつ2つのワーク
    ロール、逆対称プロファイルをもつ2つの中間ロールお
    よび逆対称プロファイルをもつ2つのバックアップロー
    ルを有する圧延装置とからなる群から選択されてなる請
    求項12記載の圧延装置。
  14. 【請求項14】 前記逆対称のロールのプロファイルy
    が、上向きの凹面については y=a14+a22 によって表現され、下向きの凹面については y=a14−a22 によって表現され、前記a1が4次の項の係数であり、
    a2が2次の項の係数であり、前記xがロールの中心か
    らの距離であり、該係数a1およびa2が、 【数3】 および 【数4】 によってそれぞれ計算され、前記Smがワークロールの
    最大シフトストロークであり、前記Cecmが最大シフ
    トストロークに対する最大等価ワークロールクラウンで
    あり、前記nがロールプロファイルの2次および3次要
    素間の分布係数であり、前記bがバックアップロール本
    体の長さの半分値である請求項9記載の圧延装置。
  15. 【請求項15】 ロールを取りつけるためのハウジング
    と、逆対称プロファイルを有する少なくとも1つの上部
    バックアップロールと、該少なくとも1つのの上部バッ
    クアップロールと対向し、かつ該少なくとも1つの上部
    バックアップロールと接触するように配置された上部ワ
    ークロールと、該上部ワークロールから離間され、円筒
    状プロファイルを有する下部ワークロールと、該下部ワ
    ークロールと対向し、かつ該下部ワークロールと接触す
    るように配置され、逆対称プロファイルを有する少なく
    とも1つの下部バックアップロールと、ロールシフト位
    置の関数としてストリップのプロファイルのファミリー
    を生成するようにハウジングにおいて、前記少なくとも
    1つの上部および下部バックアップロールに対して前記
    上部ワークロールおよび下部ワークロールをシフトさせ
    るための手段と、前記少なくとも1つの上部バックアッ
    プロールの垂直方向の位置を調整するため手段とを有す
    る圧延装置を設ける工程、前記上部ワークロールを第1
    の位置から第2の位置までシフトする工程、前記第1の
    位置から第2の位置までの距離を測定する工程、前記工
    程において測定された距離にもとづいて第1の出力信号
    を発生する工程、前記少なくとも1つの上部バックアッ
    プロールの垂直方向の位置を調整するための手段からの
    2つの基準信号を計算する工程、前記2つの基準信号を
    2つの実際の位置信号に加え、前記少なくとも1つの上
    部バックアップロールの垂直方向の位置を調整するため
    の手段の実際の位置を表わし、2つのトータル信号を発
    生する工程、前記2つのトータル信号と、2つの実際の
    シリンダのフィードバック信号とを比較し、ワークロー
    ルのシフト後の前記垂直方向の位置を調整するための手
    段の実際の位置を表わす工程、前記2つのトータル信号
    と2つの実際のシリンダのフィードバック信号との比較
    にもとづき異なる信号を発生する工程、および前記異な
    る信号にもとづき上部バックアップロールの垂直方向の
    位置を調整する工程からなる圧延装置の操作方法。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも1つの上部バックアッ
    プロールの垂直方向の位置を調整するための手段が油空
    圧シリンダである請求項15記載の操作方法。
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