JP2000338090A - 鋳造成形品の成形不良孔検査方法およびその装置 - Google Patents

鋳造成形品の成形不良孔検査方法およびその装置

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JP2000338090A
JP2000338090A JP11144405A JP14440599A JP2000338090A JP 2000338090 A JP2000338090 A JP 2000338090A JP 11144405 A JP11144405 A JP 11144405A JP 14440599 A JP14440599 A JP 14440599A JP 2000338090 A JP2000338090 A JP 2000338090A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な流路の閉塞度を検査することができる
鋳造成形品の成形不良孔検査方法およびその装置を提供
する。 【解決手段】 鋳造成形品内部に形成される非直線状の
流路Rに通じる開口より超音波を発射し、該流路Rを通
過してきた超音波の直接波を隣接する流路Rに通じる開
口で検出する方法と、鋳造成形品内部に形成される一つ
または複数の非直線状の流路Rに通じる一つまたは複数
の開口に、超音波センサ3の発振器4を設けるととも
に、前記一つまたは複数の流路Rに通じる一つまたは複
数の隣接する開口に、流路Rを通過してきた超音波の直
接波を検出する超音波センサ3の受信器5を設けた装置
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋳造成形品に形成さ
れる非直線状の流路の閉塞度を検査する鋳造成形品の成
形不良孔検査方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のシリンダブロックやシリンダー
ヘッド等の鋳造成形品内部には冷却水用の水孔を張りめ
ぐらせる必要がある。この水孔は鋳型内に中子を配置さ
せることにより得られるが、鋳造成形時の熱や溶湯流に
より、中子が折れたり崩れたりして水孔が塞がれたり狭
窄されると、冷却不良を生じさせ、エンジン効率を低下
させたり焼付けを起こす恐れがあるため、鋳造成形後、
水孔の成形不良を全製品検査しなければならなかった。
しかし、目視確認できる水孔はともかく、鋳造成形品内
部に複雑に張りめぐらされている水孔は曲がりくねって
いるため、人手により光を流路の開口から照射して通過
してくる反射光を見て良否を判断したり、針金等を通し
て流路の良否を判断する他、複雑な流路は先端を屈曲さ
せることができる内視鏡の光源を用いて良否を判断する
ことも行われているが、操作が煩雑なうえ、いずれも人
手に頼らざるを得ないという問題があり、自動化できる
装置の開発が要望されていた。そこで、流路開口から流
路内に照射された光を隣接する流路開口に配置させた光
センサで検出したり、流路開口から流路内にエアを供給
して隣接する流路開口におけるエア圧力やエア流量をセ
ンサで検出する装置も考えられるが、流路内は変色した
り粗面となっているため、通過光は1/1000以下に
減衰して良否を判断できるレベルになく、また、圧力も
他の流路からエアは漏れ出るため、分岐点では1/10
00以下に減衰して良否を判断できるレベルになく、い
ずれも実用化は極めて難しいものであった。しかも、測
定の際、流路開口にエア供給孔や圧力センサを密接させ
てエアが漏れないようにしたり、流路開口に光源や光セ
ンサをできる限り近接させて減衰を抑える必要があり、
測定前の段取りに手間と時間がかかるという問題もあっ
た。そこで、本出願人はエスエムシー株式会社と共同で
特公平7−76694号の目詰まり測定装置を開発し、
検査の自動化を図ったが、複雑で分岐の多い流路での検
査には適用できなかった。しかも、エアを利用するた
め、エア源が必要になる等装置が大型化するうえに、重
くて取扱いが厄介となる問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複雑な流路
の閉塞度を検査することができる鋳造成形品の成形不良
孔検査方法およびその装置を提供することを目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は、鋳造成形品内部に形成される非直線状の流
路に通じる開口より超音波を発射し、該流路を通過して
きた超音波の直接波を隣接する流路に通じる開口で検出
する鋳造成形品の成形不良孔検査方法を請求項1の発明
とし、鋳造成形品内部に形成される一つまたは複数の非
直線状の流路に通じる一つまたは複数の開口に、超音波
センサの発振器を設けるとともに、前記一つまたは複数
の流路に通じる一つまたは複数の隣接する開口に、流路
を通過してきた超音波の直接波を検出する超音波センサ
の受信器を設けた鋳造成形品の成形不良孔検査装置を請
求項2の発明とし、請求項2の発明において、流路の良
否を判定する判定回路を設けた鋳造成形品の成形不良孔
検査装置を請求項3の発明とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、シリンダヘッドの水孔の検
査を行う本発明の好ましい実施の形態を図1〜図6に基
づいて詳細に説明する。1はシリンダヘッドG上に載置
される測定治具であり、該測定治具1はシリンダヘッド
Gに形成されている孔Hに位置決めピン2を嵌挿させて
位置決め固定されるものである。3は発振器4と受信器
5とからなるよりなる超音波センサであり、該超音波セ
ンサ3の発振器4は支持杆7の先端に振動子を取り付け
たもので、該支持杆7は測定治具1の取付孔1aに嵌着
されるプラグ6にスライドおよび回動自在に嵌挿される
もので、縦孔Sに配置される発振器4の高さ位置や水平
方向角度を調節して流路Rの開口に振動子が臨むように
配置できるものとしている。また、超音波センサ3の受
信器5も支持杆7の先端に振動子を取り付けたもので、
前記と同様、支持杆7は測定治具1の取付孔1aに嵌着
されるプラグ6にスライドおよび回動自在に嵌挿される
もので、縦孔Sに配置される受信器5の高さ位置や水平
方向角度を調節して超音波が放出される開口に振動子が
臨むように配置できるものとしている。また、Jは節開
口であり、該節開口Jは流路Rと流路Rを結ぶ交点に形
成されるもので、その上端はシリンダヘッドGの上面に
開口している。
【0006】また、超音波センサ3は図4のブロック図
に示されるように、振動子をパルス発生回路に接続した
超音波の発振器4と、振動子を増幅回路に接続した超音
波の受信器5と、超音波波形からノイズを除くフィルタ
ー回路6と、超音波波形から流路Rの閉塞度(開口率)
を算出し、良否を判別する判定回路8とからなる。この
超音波センサ3の発振周波数は25KHzとされ、25
KHzの周波数を1〜3山発振器4より発射するものと
している。そして、該受信器5で検出した超音波を電圧
に変換したうえ電圧を増幅する。そして、増幅された電
圧の波形に含まれるノイズをフィルター回路6で除き、
ノイズが除かれた超音波波形のうち直接波、すなわち最
初に検出される第1波の最大値(電圧値)を判定回路8
により調べ、その最大値を閉塞度(開口率)の基準値と
比較して流路Rの閉塞度(開口率)を算出する。そし
て、算出された閉塞度(開口率)から流路Rの良否判定
を行うものである。
【0007】またこのとき、図5に示されるように、受
信器5により検出される超音波のうち流路Rを直接通過
してくる直接波イ(第1波)以外に、超音波が反射して
非測定部の流路Rを通過してくる反射波ロ、ハ(第2
波、第3波)も検出されることとなるが、反射波ロ、ハ
は反射するため経路が長くなるため、第1波より遅れて
検出されるため、直接波(第1波)以外の反射波(第
2、3波)との識別ができることとなるが、シリンダヘ
ッドの設計図に基づく流路Rの平均流路長を利用すれ
ば、発射された超音波の到達時間が分かるため、より精
度よく直接波を検出することができる。このように、識
別の容易な直接波に基づいて閉塞度を検出するため、発
振器4や受信器5の指向性により検出精度は大きく影響
されることがないので、指向性の広い安価な発振器4や
受信器5を利用することができるうえに、指向性の広い
発振器4や受信器5を用いれば、流路Rの開口に発振器
4や受信器5を正確に位置決めする必要がないので、測
定前の位置決めを大まかに行うことができ、測定の自動
化を図ることが容易となるうえに、位置決め作業の時間
を短縮することができるので、作業性を向上させること
ができる。
【0008】また、超音波による試験測定結果を図6に
示す。これは図3に示される流路のA点、B点、C点、
D点の各閉塞位置に挿し込み量を変化させつつプラグを
挿し込んで行った測定開口率と、A点、B点、C点、D
点の計算開口率とを比較したものであり、A点、B点、
C点、D点におけるプラグの挿し込み量、すなわち開口
寸法が小さい(0から4まで)のときはノイズ成分しか
測定できないので、実際の測定では、開口寸法の0から
4までの測定値はフィルター回路でカットするものとす
る。開口寸法の5以上で測定された値はグラフ中曲線で
表示される理論上の計算開口率と相関が見られ、製品へ
の応用が可能なものであることが判明した。また、開口
寸法が小さい領域での精度を必要とする時は、周波数を
高めることにより対応できるものである。
【0009】このように構成されたものは、検査台上に
シリンダヘッドGを載置したうえ、図1に示されるよう
に、シリンダヘッドGの上面に、その位置決めピン2を
シリンダヘッドGの孔Hに嵌挿し、超音波センサ3の発
振器4と受信器5を検査すべき流路Rの対向する各節開
口Jの各縦孔Sに位置させて測定治具1を位置決め固定
する。次いで、図1に示されるように、発振器4をプラ
グ6に嵌着された支持杆7を介して先端の振動子が流路
Rの節開口Jと同じ高さとなるよう高さ調節を行うとと
もに、測定する流路Rの開口に振動子の先端が向くよう
に水平回動させて位置決めを行う。次いで、受信器5を
プラグ6に嵌着された支持杆7を介して先端の振動子が
流路Rの節開口Jに位置するように高さ調節を行うとと
もに、超音波の通過してくる流路Rの開口方向に振動子
が向くように水平回動させて位置決めを行う。このと
き、受信器5を配置する流路Rの節開口Jにはシリンダ
ヘッドGの筒状壁Wが形成されているため、筒状壁Wの
下方に受信器5は配置されることとなる。このように、
発振器4と受信器5を位置決め配置したうえ、発振器4
より超音波を1山〜3山発射する。
【0010】そして、発振器4より発射された超音波は
流路Rの節開口Jより一方の弧状路内に進入し弧状路を
通過して、筒状壁Wの下方開口より放出される。この放
出された1山〜3山の超音波は受信器5の振動子を振動
させることとなる。そして、振動子の振動は電気信号波
形に変換され、増幅器により増幅されてフィルター回路
6に入力される。このとき、流路Rが閉塞されていれば
直接波はノイズ成分しか検出されない。しかし、フィル
ター回路6で電気信号波形のノイズはカットされ、判定
回路7に入力されるので、図5に(ロ)と(ハ)で示さ
れる反射波の第2波、第3波しか検出されず、流路Rの
詰まりを検知することができる。また、流路Rが狭窄し
ていれば、検出された直接波の最大値は規定流路径にお
ける最大値より小さくなるので、判定回路7により波形
の最大値レベルを規定流路径における最大値レベルと比
較し、弧状路の閉塞度(開口率)を検出する。そして、
閉塞度が閾値内であれば、弧状路は異常なしの良品と判
定され、弧状路に閾値を超えれば異常ありの不良品と判
定する。このようにしてシリンダヘッドGの右半分の流
路Rの検査が終了したら、測定治具1を左半分に移動さ
せて前記と同様の検査を行い閉塞度が許容レベルであれ
ば、良品として次の機械加工工程に送り出されることと
なる。
【0011】なお、前記好ましい実施の形態では、流路
Rを左右の節開口Jを二つの弧状路で繋いだ弧状路とし
ているが、節開口Jが一つの弧状路で繋がれたものでも
よく、あるいは、多数の節開口Jをひとつあるいは複数
の弧状路で繋がれたものでもよいことは勿論である。さ
らに、前記好ましい実施の形態では、シリンダヘッドの
水孔の検査を行っているが、シリンダブロックその他、
内部に孔が形成されている鋳造成形品等の検査に用いる
ことができるものである。また、前記好ましい実施の形
態では、個々の対をなす流路Rを一つずつ検査するもの
としているが、検査すべき全ての流路Rに対応させて発
振器4と受信器5とを配置させ、全ての流路Rの検査を
同時に行うようにして、検査効率を高めて検査時間を短
縮するものとしてもよいことは勿論である。
【0012】さらに、前記好ましい実施の形態では、発
振器4や受信器5を流路R開口に正確に向けて測定を行
っているが、発振器4から放出される超音波の一部でも
流路R内に進入すれば測定は可能なため、指向性の広い
発振器4や受信器5を利用すれば、発振器4や受信器5
を流路Rの開口方向に臨ませるだけで、位置決めを完了
することができるので、測定作業のスピ−ドアップを図
ることができるうえに、測定の自動化を簡単に行うこと
が可能となる。このように、発振器4や受信器5の位置
を大まかにすることにより、S/N比は低下するので、
S/N比を向上させる必要があるときは、発振器4か受
信器5の双方またはいずれか一方を流路Rの開口にでき
るかぎり正確に位置させればよい。また、S/N比がよ
くない状況で測定を行うときや、流路Rの閉塞部の位置
によっては、開口率の測定結果が異なる恐れがあるよう
な場合には、一旦、測定を行った後、発振器4と受信器
5の位置を逆にして測定を行うことにより、測定精度を
高めることができる。
【0013】さらに、縦孔Sが小さくて超音波センサ3
の発振器4と受信器5を挿し込むことができない場合に
は、測定冶具を介してシリンダヘッドGの上面に超音波
センサ3を配置させ、発振器4と受信器5がシリンダヘ
ッドGの対をなす縦孔Sに臨む開口に配置させて測定を
行ってもよい。この場合、発振器4からの超音波が直接
受信器5に進入しないように、発振器4と受信器5間に
遮蔽物を設けることが好ましい。さらに、シリンダヘッ
ドGの上面に超音波センサ3を配置させた場合、減衰を
抑えるため発振周波数は低い周波数とすることが好まし
い。また、前記好ましい実施の形態では、発振周波数を
25KHzとしているが、10KHz〜50KHzの範
囲内であれば測定は可能である。前記実施の形態で周波
数を25KHzとしたのは、周波数を高くすると回路設
計が難しくコスト高となるうえに、流路Rを通過する間
に減衰しやすくなるためであり、周波数を低くすると減
衰は抑えられるが、 検出精度が悪くなるため、両者を満
足させる周波数として選択されている。しかし、精度を
優先するときは、高い周波数を用い、コストを優先する
ときは、低い周波数を用いることが好ましい。
【0014】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、鋳造成形品内部に形成される非直線状の流路に通じ
る開口から流路に向けて超音波を発射し、該流路を通過
してきた超音波の直接波(第1波)を隣接する開口で検
出するものであるから、反射して他の流路から放出され
てくる反射波(第2、3波)とは到達時間が明確に異な
るので、直接波のみを極めて簡単に識別でき、安価な回
路設計で高精度の測定が可能となる。また、超音波を利
用するため、流路開口に直接に発振器や受信器を設置す
る必要はなく、流路に通じる開口に発振器や受信器を設
置すればよいので、測定前の段取りが極めて簡単とな
り、高速で測定処理を行えることとなる。また、直接波
に基づいて測定を行うため、発振器や受信器の指向性は
広くてもよく、安価な発振器を利用することができる。
さらに、指向性の広い発振器や受信器を用いることによ
り、超音波の一部が流路に導入できれば、確実に測定を
行えるので、発振器や受信器を正確に流路の開口に向か
わせなくてもよいので、発振器や受信器を大まかに位置
決めすればよいので、作業性がよく、測定作業時間の短
縮が可能となる。しかも、超音波による測定のため、電
気エネルギーが利用できることとなり、装置を小型軽量
のものとすることができ、取扱いも容易となる等種々の
利点を有するものである。従って、本発明は従来の問題
点を解消した鋳造品の成形不良孔検査方法およびその装
置として業界の発展に寄与するところ極めて大なもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す縦断断面図
である。
【図2】本発明の好ましい実施の形態を拡大して示す縦
断断面図である。
【図3】本発明の好ましい実施の形態を拡大して示す横
断断面図である。
【図4】本発明の好ましい実施の形態に用いられる回路
のブロック図である。
【図5】本発明の好ましい実施の形態により検出された
超音波波形図である。
【図6】本発明の好ましい実施の形態による流路の測定
値による開口率と計算値による開口率とを比較して示す
グラフである。
【符号の説明】
3 超音波センサ 4 発振器 5 受信器 8 判定回路 J 節開口 R 流路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造成形品内部に形成される非直線状の
    流路(R) に通じる開口より超音波を発射し、該流路(R)
    を通過してきた超音波の直接波を隣接する流路(R) に通
    じる開口で検出することを特徴とする鋳造成形品の成形
    不良孔検査方法。
  2. 【請求項2】 鋳造成形品内部に形成される一つまたは
    複数の非直線状の流路(R) に通じる一つまたは複数の開
    口に、超音波センサ(3) の発振器(4) を設けるととも
    に、前記一つまたは複数の流路(R) に通じる一つまたは
    複数の隣接する開口に、流路(R) を通過してきた超音波
    の直接波を検出する超音波センサ(3) の受信器(5) を設
    けたことを特徴とする鋳造品の成形不良孔検査装置。
  3. 【請求項3】 流路(R) の良否を判定する判定回路(8)
    を設けた請求項2に記載の鋳造品の成形不良孔検査装
    置。
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Cited By (4)

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