JP2000352401A - 可変容量型油圧モータの容量制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧モータの容量制御装置

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JP2000352401A
JP2000352401A JP11164485A JP16448599A JP2000352401A JP 2000352401 A JP2000352401 A JP 2000352401A JP 11164485 A JP11164485 A JP 11164485A JP 16448599 A JP16448599 A JP 16448599A JP 2000352401 A JP2000352401 A JP 2000352401A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ容量を安定させて自動的に制御し、停
止操作時等でのオペレータの負担を軽減させ、適用範囲
を広げて汎用性を高め得るようにする。 【解決手段】 カウンタバランス弁6の圧力制御弁8に
センタバイパスポート8Aを設け、管路部4A1 ,4B
1 から油圧モータ3の負荷圧をセンタバイパスポート8
Aによりパイロット管路27を通じて容量制御弁11の
パイロットポート15Bに供給する。油圧モータ3とカ
ウンタバランス弁6との間に位置する管路部4A2 ,4
B2 間にはシャトル弁9を設け、シャトル弁9により選
択した高圧側の圧油を、高圧管路28、容量制御弁11
を介してサーボアクチュエータ10に供給する。そし
て、容量制御弁11のパイロット圧に対する受圧面積を
大容量位置(a)と小容量位置(b)とで変化させる構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に設けられる可変容量型油圧モータのモ
ータ容量を可変に制御するのに好適に用いられる可変容
量型油圧モータの容量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、可変容量型油圧モータは、油圧
ショベル等の建設機械において走行用または旋回用の油
圧モータとして用いられる。そして、例えば走行用の油
圧モータとして用いる場合には、容量可変アクチュエー
タでモータ容量を大容量と小容量とに切換えることによ
り、大容量のときには油圧モータを高トルクで低速回転
させ、小容量のときには低トルクで高速回転させるもの
である。
【0003】そして、油圧モータの容量制御装置として
は、油圧モータに外部から作用する負荷圧に応じてモー
タ容量を可変に制御するため、油圧モータの負荷圧をパ
イロット圧として容量制御弁に供給し、このパイロット
圧に従って容量制御弁を大容量位置と小容量位置とに選
択的に切換えることにより、容量可変アクチュエータに
給排する圧油を切換制御する構成とした自己圧制御式の
容量制御装置が知られている(例えば、特開昭54−1
01068号公報)。
【0004】この種の従来技術による自己圧制御式の容
量制御装置は、油圧パイロット式のスプール弁からなる
容量制御弁を、油圧モータの負荷圧であるパイロット圧
に応じて小容量位置と大容量位置とに切換制御し、パイ
ロット圧に対するスプールの受圧面積を大容量位置と小
容量位置とで変化させることにより、容量切換時のハン
チングを防止する構成としている。
【0005】即ち、油圧モータはモータ容量を小容量か
ら大容量に切換えると、これに伴って負荷圧が減少する
傾向があるため、負荷圧の減少に応じてモータ容量が大
容量から再び小容量へと切換えられてしまうことがあ
る。そして、モータ容量が小容量に切換わったときには
負荷圧が増大するために、モータ容量が小容量から再び
大容量に切換えられるといった所謂ハンチング現象を生
じる。
【0006】そこで、このようなハンチング現象を防止
するために、上記の従来技術では、容量制御弁のパイロ
ット圧に対する受圧面積を大容量位置と小容量位置とで
変化させ、モータ容量を切換えるパイロット圧(負荷
圧)の設定値に、例えば後述の図5に示すようなヒステ
リシス特性を与えているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、油圧モータの方向制御弁と油圧源との間に
位置する油圧ポンプ側の管路部、または方向制御弁とカ
ウンタバランス弁との間の管路部からモータ駆動圧とな
る圧油を取出し、この圧油を容量制御弁のパイロット圧
に用いると共に、容量可変アクチュエータに給排する圧
油としても使用する構成としている。
【0008】このため、従来技術にあっては、方向制御
弁を切換位置から中立位置に戻してモータ駆動圧をタン
ク圧レベルまで低下させたときに、容量制御弁の切換位
置に拘らず、容量可変アクチュエータに給排する圧油も
タンク圧まで低下することになり、油圧モータの慣性回
転時にはモータ容量がオペレータの意図に反した容量に
なる場合がある。
【0009】これに対して、カウンタバランス弁と油圧
モータとの間の管路部から前記圧油を導出する構成にす
ることも可能である。しかし、この場合には油圧ショベ
ル等の車両(慣性体)を停止させるときに、ブレーキ圧
によってモータ容量が切換わることがあるため、例えば
左,右の走行用油圧モータ間でモータ容量が異なってし
まい、車両の停止操作が難しくなるという問題が生じ
る。
【0010】即ち、車両がモータ小容量で走行している
状態から停止するときに、左,右の走行用油圧モータの
負荷圧(ブレーキ圧)が路面状態等により変動し、一方
の油圧モータ側でブレーキ圧が瞬間的に増大すると、自
己圧制御により一方のモータ容量のみが大容量となって
左,右のモータ容量がアンバランスになる。そして、一
方の油圧モータ側ではブレーキ圧の急増により急ブレー
キがかかり、結果的には車両が曲進、蛇行する等の不具
合が発生する虞れがある。
【0011】また、他の従来技術として、例えば特開昭
57−43002号公報には、容量可変アクチュエータ
に圧油を選択的に供給するメイン切換弁と、油圧モータ
の負荷圧を感知し該メイン切換弁を負荷圧に応じて切換
制御するパイロット弁とからなる自己圧制御式の容量制
御装置が開示されている。
【0012】しかし、この場合にも油圧モータと方向制
御弁との間の管路部から圧油を取出し、この圧油を容量
制御弁のパイロット圧に用いると共に、容量可変アクチ
ュエータに給排する圧油としても使用する構成としてい
るので、前述した従来技術と同様の問題が生じるもので
ある。
【0013】一方、別の従来技術として、例えば特開平
1−116301号公報には、外部指令圧を用いてモー
タ容量を大容量と小容量とに切換えるため、容量制御弁
のスプールに外部指令圧を受圧する段差部を設け、この
段差部側で外部指令圧を受圧する受圧面積をスプールの
摺動位置(切換位置)に応じて変化させる構成としたも
のが開示されている。
【0014】しかし、この場合にはスプールの段差部側
にスリーブを挿嵌し、外部指令圧に対する受圧面積をス
プールの段差部とスリーブとの相対位置に応じて変化さ
せる構成としているため、スプールとは別体のスリーブ
が必要となり、これによって部品点数が増加し、容量制
御弁の構造が複雑になる上に、外部指令圧を用いる容量
制御装置に適用が限られ、汎用性を高めることが難しい
という問題がある。
【0015】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、モータ容量を安定させ
て自動的に制御でき、停止操作時等でのオペレータの負
担を軽減できる上に、適用範囲を広げて汎用性を高める
ことができるようにした可変容量型油圧モータの容量制
御装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、容量可変部を有し油圧源からの圧油
により回転駆動される可変容量型油圧モータと、該油圧
モータを油圧源に接続する一対の給排通路の途中に設け
られ前記油圧源から油圧モータに給排する圧油の方向を
切換える方向制御弁と、該方向制御弁と油圧モータとの
間に位置して前記一対の給排通路の途中に設けられたカ
ウンタバランス弁と、前記油圧モータの容量可変部を駆
動しモータ容量を変化させる容量可変アクチュエータ
と、前記油圧モータの負荷圧をパイロット圧として受圧
することにより該容量可変アクチュエータに給排する圧
油を切換える容量制御弁とからなる可変容量型油圧モー
タの容量制御装置に適用される。
【0017】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記一対の給排通路のうち前記カウンタバラン
ス弁と油圧モータとの間に位置する通路部に、前記容量
可変アクチュエータを駆動するための圧油を該通路部か
ら導出する圧油導出手段を設け、前記方向制御弁とカウ
ンタバランス弁との間には、前記容量制御弁に供給する
ためのパイロット圧を前記一対の給排通路のうち高圧側
の給排通路から導出するパイロット圧導出手段を設け、
前記容量制御弁は、該パイロット圧導出手段からのパイ
ロット圧に従って切換制御されるときに、該パイロット
圧を受圧する受圧面積を切換位置に応じて変化させる構
成としたことにある。
【0018】このように構成することにより、容量可変
アクチュエータに供給するための圧油を、油圧モータと
カウンタバランス弁との間の給排通路から圧油導出手段
を用いて導出することができ、例えば油圧モータの慣性
回転時にも容量可変アクチュエータに圧油を供給し続け
ることができる。そして、この状態では方向制御弁とカ
ウンタバランス弁との間の給排通路から油圧モータの負
荷圧をパイロット圧として導出することにより、容量制
御弁が慣性回転時のブレーキ圧に影響されて切換わるの
を防止でき、油圧モータの容量を安定した状態に保つこ
とができる。また、容量制御弁をパイロット圧に応じ
て、例えば大容量位置と小容量位置とに切換制御すると
きには、パイロット圧に対する容量制御弁の受圧面積の
変化させることにより、容量制御弁の切換圧力(パイロ
ット圧)にヒステリシス特性を与えることができる。
【0019】また、請求項2の発明によると、パイロッ
ト圧導出手段は、カウンタバランス弁に設けられ各給排
通路のうち高圧側となる給排通路の圧油を導出する高圧
導出ポートにより構成している。
【0020】これにより、方向制御弁とカウンタバラン
ス弁との間に位置する一対の給排通路のうち高圧側の給
排通路を流れる圧油(モータ駆動圧)の一部を、カウン
タバランス弁に設けた高圧導出ポートから取出し、これ
をパイロット圧として容量制御弁に供給することができ
る。
【0021】一方、請求項3の発明では、パイロット圧
導出手段は、カウンタバランス弁と方向制御弁との間に
位置して一対の給排通路間に設けられ該各給排通路のう
ち高圧側となる給排通路から圧油を選択的に導出する高
圧選択弁により構成している。この場合には、高圧選択
弁を用いてモータ駆動圧をパイロット圧として取り出す
ことができる。
【0022】また、請求項4の発明によると、容量制御
弁は、スプール摺動穴を有し、該スプール摺動穴の軸方
向に離間して高圧ポート、タンクポート、パイロットポ
ートおよび容量可変アクチュエータへの圧油給排ポート
が設けられた弁ハウジングと、該弁ハウジングのスプー
ル摺動穴内に挿嵌され、該スプール摺動穴内を軸方向に
摺動変位することにより前記圧油給排ポートを高圧ポー
ト,タンクポートに選択的に連通,遮断するスプール
と、該スプールの軸方向一側と前記弁ハウジングとの間
に設けられ、該スプールを他側に向けて常時付勢する付
勢手段と、前記スプールに設けられ、前記パイロットポ
ートから導かれたパイロット圧を常時受圧することによ
り前記スプールを該付勢手段に抗して摺動変位させる第
1の受圧部と、前記スプールに形成された有底穴からな
り、該スプールの軸方向に延びて軸方向他側の端面に開
口した有底の軸穴と、該軸穴の開口端を閉塞するように
該軸穴内に摺動可能に挿嵌され、該軸穴の底部との間に
油室を画成すると共に該油室内の油圧反力を受承するピ
ストンと、前記軸穴の底部によって形成され、前記油室
内の圧力を受圧することにより前記第1の受圧部と共に
前記スプールの受圧面積を変化させる第2の受圧部と、
前記油室に対応する位置で前記スプールに形成され、該
スプールがスプール摺動穴内を変位するときに前記油室
をパイロットポートとタンクポートとに選択的に連通さ
せる油路とから構成している。
【0023】このように構成することにより、油圧モー
タの負荷圧(パイロット圧)が小さい状態ではスプール
を付勢手段によって他端側へと摺動変位させ、パイロッ
ト圧が上昇したときには第1の受圧部がパイロット圧を
受圧することにより付勢手段に抗してスプールを摺動変
位させることができる。また、油路はスプールの摺動変
位に応じて油室を互いに圧力の異なるパイロットポート
とタンクポートとに選択的に連通させる。そして、油室
がパイロットポートに連通したときには、スプールは油
室内に導かれたパイロット圧を第2の受圧部で受圧し、
タンクポートに連通したときにはパイロット圧の受圧が
解除されるため、第1,第2の受圧部によるスプールの
合計の受圧面積は、油室が油路を介していずれのポート
に連通しているかによって変化することになり、この受
圧面積の変化を活用して容量制御弁の切換圧力にヒステ
リシス特性を与えることができる。
【0024】また、請求項5の発明によると、容量制御
弁は、スプール摺動穴を有し、該スプール摺動穴の軸方
向に離間して高圧ポート、タンクポート、パイロットポ
ート、外部指令圧ポートおよび容量可変アクチュエータ
への圧油給排ポートが設けられた弁ハウジングと、該弁
ハウジングのスプール摺動穴内に挿嵌され、該スプール
摺動穴内を軸方向に摺動変位することにより前記圧油給
排ポートを高圧ポート,タンクポートに選択的に連通,
遮断するスプールと、該スプールの軸方向他側と前記弁
ハウジングとの間に設けられ、該スプールを一側に向け
て常時付勢する付勢手段と、前記スプールの軸方向一側
に設けられ、前記外部指令圧ポートから導かれた外部指
令圧を受圧することにより前記スプールを該付勢手段に
抗して摺動変位させる指令圧受圧部と、該指令圧受圧部
と軸方向で対向して前記スプールに設けられ、該スプー
ルを前記付勢手段の付勢方向に摺動変位させるため前記
パイロットポートから導かれたパイロット圧を常時受圧
する第1の受圧部と、前記スプールに形成された有底穴
からなり、該スプールの軸方向に延びて端面に開口した
有底の軸穴と、該軸穴の開口端を閉塞するように該軸穴
内に摺動可能に挿嵌され、該軸穴の底部との間に油室を
画成すると共に該油室内の油圧反力を受承するピストン
と、前記軸穴の底部によって形成され、前記油室内の圧
力を受圧することにより前記第1の受圧部と共に前記ス
プールの受圧面積を変化させる第2の受圧部と、前記油
室に対応する位置で前記スプールに形成され、該スプー
ルがスプール摺動穴内を変位するときに前記油室をパイ
ロットポートとタンクポートとに選択的に連通させる油
路とから構成している。
【0025】このように構成することにより、外部指令
圧を用いて容量制御弁を切換制御でき、例えば外部指令
圧をタンク圧レベルまで低下させた状態では、パイロッ
トポートからのパイロット圧に拘りなく、付勢手段によ
りスプールを一方向の摺動位置に保ち、容量制御弁を例
えば大容量位置に固定することができる。そして、外部
指令圧を大きくしスプールを付勢手段に抗して他方向に
変位させた場合には、スプールが油圧モータの負荷圧に
応じて一方向または他方向に摺動変位可能な状態とな
り、パイロット圧に対するヒステリシス特性をもった容
量の切換制御を行うことができる。
【0026】さらに、請求項6の発明によると、容量制
御弁は、スプール摺動穴を有し、該スプール摺動穴の軸
方向に離間して高圧ポート、タンクポート、パイロット
ポートおよび容量可変アクチュエータへの圧油給排ポー
トが設けられた弁ハウジングと、該弁ハウジングのスプ
ール摺動穴内に挿嵌され、該スプール摺動穴内を軸方向
に摺動変位することにより前記圧油給排ポートを高圧ポ
ート,タンクポートに選択的に連通,遮断するスプール
と、該スプールの軸方向一側と前記弁ハウジングとの間
に設けられ、該スプールを他側に向けて常時付勢する付
勢手段と、前記スプールに設けられ、前記パイロットポ
ートから導かれたパイロット圧を常時受圧することによ
り前記スプールを該付勢手段に抗して摺動変位させる第
1の受圧部と、前記スプールの一側端面に開口した有底
穴からなり、前記タンクポートに常時連通されるストッ
パ摺動穴と、該ストッパ摺動穴内に挿嵌され、前記スプ
ールが付勢手段に抗して摺動変位したときのストローク
エンドを規制するストッパと、前記ストッパ摺動穴の径
方向外側に位置して前記スプールの外周側とスプール摺
動穴との間に形成され、前記スプールが摺動変位すると
きに前記パイロットポートに対して連通,遮断される環
状の油室と、該油室内の圧力を受圧するために前記スプ
ールに形成され、前記第1の受圧部と共に前記スプール
の受圧面積を変化させる第2の受圧部と、前記油室とス
トッパ摺動穴との間に位置して前記スプールに形成さ
れ、該油室が前記パイロットポートに対して遮断されて
いる間は該油室をストッパ摺動穴内に連通させ、該油室
が前記パイロットポートに連通したきには前記ストッパ
によりストッパ摺動穴との連通が遮断される油路とから
構成している。
【0027】このように構成することにより、油圧モー
タの負荷圧(パイロット圧)が小さい状態ではスプール
を付勢手段によって他端側へと摺動変位させ、パイロッ
ト圧が上昇したときには第1の受圧部がパイロット圧を
受圧することにより付勢手段に抗してスプールを摺動変
位させることができる。また、油室はスプールの摺動変
位に応じてパイロットポートに連通するまで、油路によ
りストッパ摺動穴を通じてタンクポートと連通し、パイ
ロットポートに連通したときにはストッパによりタンク
ポートから遮断される。そして、油室がパイロットポー
トに連通したときには、スプールは油室内に導かれたパ
イロット圧を第2の受圧部で受圧し、タンクポートに連
通したときにはパイロット圧の受圧が解除されるため、
第1,第2の受圧部によるスプールの合計の受圧面積
は、油室がいずれのポートに連通しているかによって変
化することになり、この受圧面積の変化を活用して容量
制御弁の切換圧力にヒステリシス特性を与えることがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
可変容量型油圧モータの容量制御装置を、油圧ショベル
等の走行用油圧モータに適用した場合を例に挙げ、添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0029】ここで、図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態を示し、図中、1はタンク2と共に油圧源を
構成する油圧ポンプで、該油圧ポンプ1は油圧ショベル
の原動機(図示せず)によって回転駆動され、タンク2
内から吸込んだ作動油を高圧の圧油として後述の油圧モ
ータ3等に供給するものである。
【0030】3は走行用の油圧モータで、該油圧モータ
3は、例えば斜板式または斜軸式の可変容量型油圧モー
タにより構成され、斜板または弁板等からなる容量可変
部3Aを有している。そして、油圧モータ3は後述のサ
ーボアクチュエータ10を用いて容量可変部3Aを傾転
角が大きくなる矢示A方向に傾転駆動するときに、モー
タ容量が大容量側へと増大され、傾転角が小さくなる矢
示B方向に傾転駆動するときにはモータ容量が小容量側
に減少されるものである。
【0031】4A,4Bは油圧モータ3を油圧ポンプ1
とタンク2に接続した一対の給排通路としての主管路
で、該主管路4A,4Bは、後述の方向制御弁5等を介
して油圧ポンプ1からの圧油を油圧モータ3に給排し、
これによって油圧モータ3は正転または逆転し、油圧シ
ョベル(車両)を前進または後進させるものである。ま
た、主管路4A,4Bは、後述のカウンタバランス弁6
と方向制御弁5との間が通路部としての油圧源側の管路
部4A1 ,4B1 となり、カウンタバランス弁6と油圧
モータ3との間が他の通路部としてのアクチュエータ側
の管路部4A2 ,4B2 となっている。
【0032】5は主管路4A,4Bの途中に設けられた
走行用の方向制御弁で、該方向制御弁5は、図1に示す
如く例えば4ポート3位置の方向制御弁として構成さ
れ、油圧ショベルのオペレータが操作レバー5Aを切換
操作することにより、中立位置(イ)から切換位置
(ロ),(ハ)に切換操作される。
【0033】そして、方向制御弁5は切換位置(ロ)
で、油圧ポンプ1からの圧油を主管路4Aを介して油圧
モータ3に供給し、油圧モータ3を例えば正方向に回転
させると共に、油圧モータ3からの戻り油を主管路4B
を介してタンク2へと排出させる。また、方向制御弁5
を切換位置(ハ)に切換えたときには、圧油の供給方向
が逆転し、油圧モータ3は逆方向に回転駆動される。
【0034】6は油圧モータ3に付設されたブレーキ弁
を構成するカウンタバランス弁で、該カウンタバランス
弁6は、油圧源側の管路部4A1 ,4B1 とアクチュエ
ータ側の管路部4A2 ,4B2 との間に設けられた一対
のチェック弁7A,7Bと、該チェック弁7A,7Bと
並列関係をなして油圧源側の管路部4A1 ,4B1 とア
クチュエータ側の管路部4A2 ,4B2 との間に配設さ
れた圧力制御弁8とにより構成されている。
【0035】そして、カウンタバランス弁6の圧力制御
弁8は、方向制御弁5にほぼ連動して中立位置(イ)か
ら切換位置(ロ),(ハ)に切換わり、油圧ポンプ1か
らの圧油が油圧モータ3に給排されるのを補償する。ま
た、カウンタバランス弁6は油圧モータ3の慣性回転時
等に圧力制御弁8が中立位置(イ)に復帰することによ
り、油圧モータ3とカウンタバランス弁6との間でアク
チュエータ側の管路部4A2 または4B2 内にブレーキ
圧を発生させるものである。
【0036】ここで、カウンタバランス弁6の圧力制御
弁8は、例えば6ポート3位置の油圧パイロット式方向
制御弁からなり、高圧導出ポートとなるセンタバイパス
ポート8Aを有している。そして、圧力制御弁8は中立
位置(イ)から切換位置(ロ)に切換わったときに、セ
ンタバイパスポート8Aが油圧源側の管路部4A1 ,4
B1 のうち高圧側の管路部4A1 に接続され、切換位置
(ハ)に切換わったときには管路部4B1 に接続され
る。
【0037】これにより、圧力制御弁8のセンタバイパ
スポート8Aは、油圧モータ3の負荷圧であるモータ駆
動圧を後述のパイロット管路27内に導くパイロット圧
導出手段を構成し、後述の容量制御弁11をパイロット
管路27からのパイロット圧Pに応じて切換制御させ
る。また、圧力制御弁8が中立位置(イ)に復帰したと
きには、センタバイパスポート8Aが後述のタンク管路
30に接続されることにより、パイロット管路27内の
パイロット圧はタンク圧レベルまで自動的に低下するも
のである。
【0038】9は油圧モータ3とカウンタバランス弁6
との間に位置して主管路4A,4Bの管路部4A2 ,4
B2 間に設けられた高圧選択弁としてのシャトル弁で、
該シャトル弁9は主管路4A,4Bの管路部4A2 ,4
B2 のうち高圧側の圧油を選択し、選択した圧油を後述
の高圧管路28、容量制御弁11を介してサーボアクチ
ュエータ10に供給するものである。そして、シャトル
弁9は高圧管路28と共に圧油導出手段を構成してい
る。
【0039】10は油圧モータ3に付設された容量可変
アクチュエータとしてのサーボアクチュエータで、該サ
ーボアクチュエータ10は、油圧モータ3の容量可変部
3Aを駆動する傾転ピストン10Aを有し、常時はスプ
リング10Bにより容量可変部3Aを矢示A方向の大傾
転(大容量)側に付勢している。そして、サーボアクチ
ュエータ10は油圧室10C内に高圧の圧油が供給され
ると、傾転ピストン10Aにより容量可変部3Aをスプ
リング10Bに抗して矢示B方向に駆動し、モータ容量
を大容量から小容量に切換える構成となっている。
【0040】11は油圧モータ3にサーボアクチュエー
タ10と共に付設された容量制御弁で、該容量制御弁1
1は、図2等に示すように弁ハウジング12と、該弁ハ
ウジング12内に摺動可能に設けられた後述のスプール
19およびピストン21等とによって構成されている。
また、容量制御弁11は、図1に示す如く6ポート2位
置の油圧パイロット式切換弁等からなり、パイロット管
路27からのパイロット圧Pにより大容量位置(a)と
小容量位置(b)とに切換制御されるものである。
【0041】そして、容量制御弁11は小容量位置
(b)にあるときに、高圧管路28からの圧油をサーボ
アクチュエータ10の油圧室10Cに後述の給排管路2
9を介して供給し、傾転ピストン10Aにより容量可変
部3Aを傾転角が小さくなる矢示B方向に駆動させる。
また、容量制御弁11は大容量位置(a)に切換わった
ときに給排管路29をタンク管路26に接続し、油圧室
10C内の圧油をタンク2に向けて排出させることによ
り、サーボアクチュエータ10のスプリング10Bで容
量可変部3Aを傾転角が大きくなる矢示A方向に駆動さ
せる。
【0042】ここで、容量制御弁11の弁ハウジング1
2には、一端側が開口端13Aとなり、他端側が閉塞端
13Bとなった段付のスプール摺動穴13が形成され、
該スプール摺動穴13の外周側には環状の油溝14A,
14B,14C,14D,14E,14Fが軸方向に離
間して形成されている。
【0043】また、弁ハウジング12には軸方向に互い
に離間してタンクポート15A,15C,15F、パイ
ロットポート15B、高圧ポート15Dおよび圧油給排
ポート15Eが形成され、これらのポート15A〜15
Fは油溝14A〜14Fを介してスプール摺動穴13内
に連通するものである。
【0044】16はスプール摺動穴13の開口端13A
側を閉塞した蓋体で、該蓋体16は弁ハウジング12の
一部を構成し、後述するスプール19の一端側端面との
間には油溝14A内に位置してばね室17を形成してい
る。また、蓋体16の内側面には、ばね室17内に向け
て突出するロッド状のストッパ18が設けられ、該スト
ッパ18はスプール19のストロークエンドを図3に示
す如く規制するものである。
【0045】19は弁ハウジング12のスプール摺動穴
13内に挿嵌されたスプールで、該スプール19は図
2、図4に示す如く外周側にランド19A,19B,1
9C,19Dが軸方向に互いに離間して形成され、ラン
ド19Bとランド19Cとの間には、油溝14B,14
C間を連通,遮断する環状溝19Eが形成されている。
また、スプール19のランド19Cとランド19Dとの
間には、油溝14D,14E間を連通,遮断する他の環
状溝19Fが形成され、該環状溝19Fとランド19D
とにより、圧油給排ポート15Eは高圧ポート15Dと
タンクポート15Fとに選択的に連通,遮断されるもの
である。
【0046】ここで、スプール19は一端側に位置する
ランド19A側が最大径となった段付スプールとして形
成され、ランド19Bに対向するランド19Aの段差部
(端面側)は、パイロット管路27からのパイロット圧
Pを受圧する第1の受圧部19Gとなっている。そし
て、ランド19Aは外径Da 、ランド19Bは外径Db
に形成され、受圧部19Gは数1の式による受圧面積S
1 を有している。
【0047】
【数1】S1 =(Da2×π/4)−(Db2×π/4) =(Da2−Db2) ×π/4
【0048】これにより、受圧部19Gは受圧面積S1
をもってパイロット管路27からのパイロット圧Pを常
時受圧し、パイロット圧Pの昇圧時にスプール19を後
述の戻しばね24に抗して矢示C方向に摺動変位させる
ものである。
【0049】20はスプール19に形成され軸方向に延
びた有底穴からなる軸穴で、該軸穴20は一端側が底部
となって閉塞され、他端側がスプール19の端面に開口
している。そして、軸穴20は図4に示すように比較的
小さい穴径Dc (Dc <Db<Da )をもって形成さ
れ、軸穴20の底部は後述する油室22内の圧力を、
【0050】
【数2】S2 =Dc2×π/4 なる受圧面積S2 をもって受圧する第2の受圧部20A
となっている。
【0051】21は軸穴20内に摺動可能に挿嵌された
ピストンで、該ピストン21は軸穴20の開口端側を常
に閉塞し、その一端側は軸穴20の底部との間に油室2
2を画成している。また、ピストン21の他端側は、図
3に示す如くスプール19の端面から軸方向に突出し、
油室22内のパイロット圧Pによる油圧反力を受承すべ
くスプール摺動穴13の閉塞端13B側に当接してい
る。
【0052】23は油室22に対応する位置でスプール
19の径方向に穿設された油路としての小孔で、該小孔
23は環状溝19Eの位置でスプール19の外周面に開
口し、スプール19の摺動位置に応じて油室22をタン
クポート15C(油溝14C)とパイロットポート15
B(油溝14B)とに選択的に連通,遮断するものであ
る。
【0053】この場合、スプール19は、小孔23によ
る油室22とタンクポート15C,パイロットポート1
5Bとの連通,遮断を零ラップで行うため、ランド19
B,19C間の環状溝19Eが、油溝14B,14C間
の離間寸法に対応する軸方向長さをもって形成されてい
る。そして、小孔23は油室22をパイロットポート1
5Bに連通させるときに、環状溝19Eにより油室22
をタンクポート15Cに対してほぼ同時に遮断し、油室
22をタンクポート15Cに連通させるときにはパイロ
ットポート15Bに対してほぼ同時に遮断する構成とな
っている。
【0054】24は蓋体16とスプール19の軸方向一
側との間に位置してばね室17内に配設された付勢手段
を構成する戻しばねで、該戻しばね24は一端側がスト
ッパ18の外周側に挿通され、他端側はスプール19の
一端側に嵌合等の手段により取付けられている。そし
て、戻しばね24はスプール19を矢示D方向へと閉塞
端13B側に向け付勢力Fa をもって常時付勢し、これ
により容量制御弁11は、図1に示す小容量位置(b)
に保持されるものである。
【0055】25は油圧モータ3からのドレン(漏洩
油)をタンク2側に排出するドレン管路、26は容量制
御弁11のタンクポート15A,15C,15Fをタン
ク2に常時接続するタンク管路を示している。
【0056】また、27は容量制御弁11のパイロット
ポート15Bに接続されたパイロット管路で、該パイロ
ット管路27はカウンタバランス弁6のセンタバイパス
ポート8Aに接続され、油圧モータ3のモータ駆動圧
(負荷圧)をパイロット圧Pとして容量制御弁11のパ
イロットポート15Bに導くものである。
【0057】28はシャトル弁9を容量制御弁11の高
圧ポート15Dに接続した高圧管路で、該高圧管路28
は、主管路4A,4Bの管路部4A2 ,4B2 からシャ
トル弁9で選択した高圧側の圧油を容量制御弁11の高
圧ポート15Dに導くものである。
【0058】29はサーボアクチュエータ10の油圧室
10Cを容量制御弁11の圧油給排ポート15Eに接続
した給排管路である。さらに、30はカウンタバランス
弁6のセンタバイパスポート8Aに接続された他のタン
ク管路で、該タンク管路30はカウンタバランス弁6の
圧力制御弁8が中立位置(イ)に復帰したときに、セン
タバイパスポート8Aをタンク2に接続し、パイロット
管路27内のパイロット圧Pをタンク圧レベルまで低下
させるものである。
【0059】本実施の形態による容量制御弁11を備え
た油圧ショベルの走行用油圧回路は上述の如き構成を有
するもので、次に、その作動について説明する。
【0060】まず、油圧ショベルのオペレータが車両を
走行駆動するために、図1に示す方向制御弁5を中立位
置(イ)から切換位置(ロ)に切換えると、油圧ポンプ
1からの圧油はモータ駆動圧となって主管路4A側から
油圧モータ3に供給される。そして、このときにカウン
タバランス弁6の圧力制御弁8は管路部4A1 ,4B1
間の差圧で中立位置(イ)から切換位置(ロ)側に切換
わり、油圧モータ3からの戻り油を圧力制御弁8を介し
て主管路4B(管路部4B1 )側からタンク2へと排出
させ、これによって車両は前進方向に走行駆動される。
【0061】一方、走行用の方向制御弁5を中立位置
(イ)から切換位置(ハ)に切換えたときには、主管路
4B側にモータ駆動圧が供給され、油圧モータ3は前述
の場合とは逆向きに回転駆動される。そして、この場合
には圧力制御弁8が中立位置(イ)から切換位置(ハ)
に切換わり、油圧モータ3からの戻り油を圧力制御弁8
を介して主管路4A(管路部4A1 )側からタンク2へ
と排出させ、これによって車両は後進方向に走行駆動さ
れる。
【0062】ここで、車両の走行時に圧力制御弁8が中
立位置(イ)から切換位置(ロ)または(ハ)に切換わ
った状態では、圧力制御弁8のセンタバイパスポート8
Aが油圧源側の管路部4A1 または4B1 に接続され、
モータ駆動圧はパイロット圧Pとなってパイロット管路
27から容量制御弁11のパイロットポート15Bに供
給される。
【0063】また、アクチュエータ側の管路部4A2 ,
4B2 側ではシャトル弁9によってモータ駆動圧が選択
され、選択された圧油は高圧管路28から容量制御弁1
1の高圧ポート15Dに導かれる。
【0064】そして、容量制御弁11のパイロットポー
ト15Bに供給されたパイロット圧Pは、図2に示すス
プール19の受圧部19Gに作用し前記数1の式による
受圧面積S1 をもって、スプール19を押圧力F1 で戻
しばね24の付勢力Fa に抗して矢示C方向に押圧す
る。
【0065】
【数3】F1 =S1 ×P また、戻しばね24の付勢力Fa は、
【0066】
【数4】Fa =S1 ×P1 =(S1 +S2 )×P2 なる関係を満たすように予め設定され、図5に示す特性
線31の如くパイロット圧Pが圧力P1 ,P2 (P1 >
P2 )の間で変化するときに、モータ容量の切換制御圧
にヒステリシス特性が与えられるものである。
【0067】即ち、車両が坂道を登る登坂走行時等に
は、油圧モータ3の負荷圧が上昇し、パイロット圧Pは
圧力P1 以上まで上昇する。そして、このときにスプー
ル19は、矢示C方向の押圧力F1 (F1 =S1 ×P1
)をもって戻しばね24を図3に示す如く撓み変形さ
せ、ストッパ18に当接するストロークエンドまで摺動
変位する。
【0068】これにより、容量制御弁11は戻しばね2
4の付勢力Fa に抗して図1に示す小容量位置(b)か
ら大容量位置(a)へと切換わり、容量制御弁11の高
圧ポート15Dはスプール19のランド19Dにより圧
油給排ポート15Eに対して遮断されると共に、該圧油
給排ポート15Eがタンクポート15F(タンク管路2
6)に連通される。
【0069】このため、サーボアクチュエータ10は油
圧室10Cが給排管路29、容量制御弁11の圧油給排
ポート15E、タンク管路26等を介してタンク2と接
続され、スプリング10Bによって油圧モータ3の容量
可変部3Aを矢示A方向へと大傾転側に駆動する。これ
により、油圧モータ3は登坂走行に備えて高トルクで低
速回転できるようにモータ容量が大容量に制御される。
【0070】また、このときに容量制御弁11はスプー
ル19内の油室22が、図3に示すように小孔23、環
状溝19E、油溝14Bを介してパイロットポート15
Bに接続されることにより、油室22内には例えば圧力
P1 以上のパイロット圧Pが供給される。
【0071】そして、スプール19は受圧部19Gで受
圧面積S1 をもってパイロット圧Pを受圧すると共に、
油室22内の受圧部20A側では、前記数2の式による
受圧面積S2 をもってパイロット圧Pを受圧するので、
このときにスプール19は受圧部19Gと受圧部20A
との合計の受圧面積(S1 +S2 )をもってパイロット
圧Pを受圧し続けることになる。
【0072】この結果、油圧モータ3の容量が小容量か
ら大容量に変化して、モータ駆動圧(負荷圧)が僅かに
低下した場合でも、パイロット圧Pが圧力P2 以上であ
る間はスプール19が、
【0073】
【数5】F2 =(S1 +S2 )×P
【0074】
【数6】F2 ≧Fa (但し、P≧P2 ) なる押圧力F2 をもって、図3中に示す如く戻しばね2
4を矢示C方向に撓み変形させ、容量制御弁11を大容
量位置(a)に保つものである。
【0075】一方、車両の登坂走行が終わり、例えば平
地の直進走行等に移った場合には、パイロット圧Pが、
図5に示す圧力P2 以下まで低下する。これによって、
スプール19の押圧力F2 は、戻しばね24の付勢力F
a よりも小さくなるので、スプール19は戻しばね24
により矢示D方向に押戻され、図2に示す初期位置まで
摺動変位し、容量制御弁11は再び小容量位置(b)に
復帰する。
【0076】そして、このときには容量制御弁11の高
圧ポート15Dが圧油給排ポート15Eに連通されるの
で、サーボアクチュエータ10は油圧室10C内に、シ
ャトル弁9で選択した高圧管路28からの圧油が給排管
路29等を介して供給され、傾転ピストン10Aにより
油圧モータ3の容量可変部3Aを矢示B方向へと小傾転
側に駆動する。これにより、油圧モータ3の容量を平地
走行に適した小容量に制御でき、車両を低トルクで高速
走行させることができる。
【0077】また、このときに容量制御弁11はスプー
ル19内の油室22が、図2に示すように小孔23、油
溝14Cを介してタンクポート15Cに接続され、油室
22内の圧力はタンク圧レベルまで低下する。このた
め、スプール19は油室22内の受圧部20A側でパイ
ロット圧Pを受圧することなく、受圧部19G側でのみ
受圧面積S1 をもってパイロット圧Pを受圧することに
なり、スプール19は受圧面積S1 に減少される。
【0078】この結果、油圧モータ3の容量が大容量か
ら小容量に変化して、モータ駆動圧(負荷圧)が僅かに
増加した場合でも、パイロット圧Pが圧力P1 に達する
までの間はスプール19が、数7の式による押圧力F1
で戻しばね24を図2中の矢示C方向に押圧するに留ま
り、
【0079】
【数7】F1 <Fa (但し、P<P1 ) スプール19は戻しばね24により初期位置に付勢さ
れ、容量制御弁11を小容量位置(b)に保持するもの
である。
【0080】かくして、本実施の形態によれば、カウン
タバランス弁6の圧力制御弁8にセンタバイパスポート
8Aを設け、主管路4A,4Aの管路部4A1 ,4B1
から油圧モータ3の負荷圧であるモータ駆動圧をセンタ
バイパスポート8Aによりパイロット管路27内に導
き、これをパイロット圧Pとして容量制御弁11のパイ
ロットポート15Bに供給する構成としている。
【0081】また、油圧モータ3とカウンタバランス弁
6との間に位置する主管路4A,4Bの管路部4A2 ,
4B2 間にはシャトル弁9を設け、該シャトル弁9によ
り選択した管路部4A2 ,4B2 のうち高圧側の圧油
を、高圧管路28、容量制御弁11を介してサーボアク
チュエータ10に供給する構成としている。
【0082】これにより、車両の走行途中で方向制御弁
5を切換位置(ロ)または(ハ)から中立位置(イ)に
戻して車両を停止させようとするとき、または降坂時に
方向制御弁5を微操作しているようなときに、カウンタ
バランス弁6の圧力制御弁8が中立位置(イ)に復帰
し、油圧モータ3が慣性回転を続ける間にも、管路部4
A2 ,4B2 に発生するブレーキ圧をシャトル弁9によ
り圧油として取出し、この圧油を高圧管路28からサー
ボアクチュエータ10に向けて供給し続けることができ
る。
【0083】そして、このときにカウンタバランス弁6
の圧力制御弁8は中立位置(イ)に復帰し、センタバイ
パスポート8Aをタンク管路30を通じてタンク2に連
通させるため、パイロット管路27内のパイロット圧P
をタンク圧レベルまで自動的に下げ、容量制御弁11が
慣性回転時のブレーキ圧に影響されて切換わるのを防止
でき、容量制御弁11を図1に示す小容量位置(b)に
保持できると共に、油圧モータ3を小容量に安定した状
態に保つことができる。
【0084】このため、従来技術で述べたように、油圧
モータ3の慣性回転時にモータ容量がオペレータの意図
に反した容量になるのを防止でき、例えば左,右の油圧
モータ3の負荷圧(ブレーキ圧)が路面状態等により変
動して左,右のモータ容量がアンバランスになる等の不
具合を解消できる。そして、慣性回転時の負荷に影響さ
れてブレーキ圧が急増し、油圧モータ3に急ブレーキが
かかる等の不具合もなくなり、車両が曲進、蛇行する等
の問題も解消することができる。
【0085】また、容量制御弁11のスプール19には
一端側に最大径のランド19Aを設けて環状の受圧部1
9Gを形成し、該受圧部19Gによりパイロットポート
15Bからのパイロット圧Pを受圧面積S1 をもって受
圧させると共に、スプール19の他端側から軸方向に延
びる有底の軸穴20内には、ピストン21を摺動可能に
挿嵌して油室22を画成し、該油室22を小孔23によ
りスプール19の摺動位置に応じてタンクポート15C
とパイロットポート15Bとに選択的に連通,遮断する
構成としている。
【0086】そして、スプール19が図2に示す初期位
置、即ち容量制御弁11が小容量位置(b)にある間
は、油室22をタンクポート15Cに連通させることに
より、スプール19のパイロット圧Pに対する受圧面積
を受圧部19G側の受圧面積S1 のみに減少させ、モー
タ駆動圧(パイロット圧P)が圧力P1 以上に上昇する
までスプール19を戻しばね24によって初期位置に保
持でき、容量制御弁11を小容量位置(b)に保つこと
ができる。
【0087】また、モータ駆動圧が圧力P1 以上に上昇
したときには、スプール19が戻しばね24に抗してス
トロークエンドまで摺動変位することにより、油室22
内に小孔23を通じてパイロットポート15Bからのパ
イロット圧Pを導入し、油室22内の受圧部20Aによ
る受圧面積S2 分だけスプール19の受圧面積を増大さ
せ、合計の受圧面積(S1 +S2 )をもってパイロット
圧Pを受圧し続けることができる。
【0088】このため、油圧モータ3の容量が小容量か
ら大容量に増加し、モータ駆動圧が僅かに減少したよう
な場合でも、大きな受圧面積(S1 +S2 )をもってス
プール19を図3に示すスロークエンドに保持でき、モ
ータ駆動圧が平地走行時の圧力P2 以下に低下するま
で、容量制御弁11を大容量位置(a)に切換えておく
ことにより、油圧モータ3のモータ容量を大容量に保つ
ことができる。
【0089】従って、本実施の形態によれば、油圧モー
タ3のモータ容量を安定させて自動的に制御でき、停止
操作時等でのオペレータの負担を軽減させ、車両が曲
進、蛇行したりするのを防止できる。また、外部指令圧
等を必要とすることなくモータ容量を自己圧制御でき、
容量制御弁11等からなる容量制御装置の適用範囲を広
げて汎用性を高めることができる。
【0090】そして、容量制御弁11の切換制御圧に圧
力P1 ,P2 の範囲でヒステリシス特性を与えることが
でき、容量の切換えに伴うハンチング現象を防止できる
と共に、容量制御を安定させて自動的に行うことができ
る。また、容量制御弁11を弁ハウジング12、スプー
ル19、ピストン21および戻しばね24によって構成
できるため、部品点数を少なくして組立時の作業性を向
上できる上に、全体をコンパクトに形成して小型化を図
ることができる。
【0091】また、スプール19を一端側が大径となっ
た段付スプールとして形成し、スプール19の外周側に
はパイロット圧Pの受圧部19Gを設ける構成としてい
るから、スプール19の軸方向長さを短くでき、容量制
御弁11全体を小型化することができる。
【0092】さらに、スプール19内に画成した油室2
2は、容量制御弁11の切換制御時にパイロットポート
15Bとタンクポート15Cとにほぼ零ラップで連通,
遮断される構成としているため、パイロット圧Pに対す
るスプール19の受圧面積を容量の切換時に瞬間的に増
減させることができ、スプール19を初期位置とストロ
ークエンドとの間で円滑に摺動変位できると共に、モー
タ容量の切換えに伴うハンチング現象の発生を良好に抑
えることができ、安定した容量制御を実現することがで
きる。
【0093】次に、図6ないし図8は本発明の第2の実
施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、容量制御弁に
外部指令圧ポートを追加して設け、外部指令圧を外部選
択手段で選択することにより、モータ容量を大容量に固
定する制御と、容量自動切換制御とを運転条件に合わせ
て選択的に行う構成としたことにある。なお、本実施の
形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0094】図中、41は本実施の形態で採用した容量
制御弁で、該容量制御弁41は、図7に示すように弁ハ
ウジング42と、後述のスプール49およびピストン5
1等とによって構成されている。そして、容量制御弁4
1は前記実施の形態で述べた容量制御弁11とほぼ同様
に構成されているものの、該容量制御弁41は後述する
指令圧管路58からの外部指令圧とパイロット管路27
からのパイロット圧Pにより大容量位置(a)と小容量
位置(b)とに切換制御されるものである。
【0095】ここで、容量制御弁41の弁ハウジング4
2には、一端側が開口端43Aとなり、他端側が閉塞端
43Bとなった段付のスプール摺動穴43が形成され、
該スプール摺動穴43の外周側には環状の油溝44A,
44B,44C,44D,44Eが軸方向に離間して形
成されている。
【0096】また、弁ハウジング42には軸方向に互い
に離間して外部指令圧ポート45A、パイロットポート
45B、タンクポート45C,45F、高圧ポート45
Dおよび圧油給排ポート45Eが形成され、これらのポ
ート45A〜45Eは油溝44A〜44Eを介してスプ
ール摺動穴43内に連通するものである。
【0097】46はスプール摺動穴43の開口端43A
側を閉塞した蓋体で、該蓋体46は弁ハウジング42の
一部を構成し、後述するスプール49の一端側端面との
間には油溝44A内に位置して外部指令圧室47を形成
している。
【0098】48はスプール摺動穴43の閉塞端43A
とスプール49の他端側端面との間に形成されたばね室
で、該ばね室48内には後述の戻しばね55、ストッパ
54等が配設されている。また、ばね室48はタンクポ
ート45F、タンク管路26を介してタンク2に常時接
続されている。
【0099】49は弁ハウジング42のスプール摺動穴
43内に挿嵌されたスプールで、該スプール49は図
7、図8に示す如く外周側にランド49A,49B,4
9C,49Dが軸方向に互いに離間して形成され、ラン
ド49Bとランド49Cとの間には、油溝44B,44
C間を連通,遮断する環状溝49Eが形成されている。
また、スプール49のランド49Cとランド49Dとの
間には、油溝44D,44E間を連通,遮断する環状溝
49Fが形成され、該環状溝49Fとランド49Dとに
より、圧油給排ポート45Eは高圧ポート45Dとタン
クポート45Fとに選択的に連通,遮断されるものであ
る。
【0100】ここで、スプール49は一端側に位置する
ランド49A側が最大径となった段付スプールとして形
成され、ランド49Bに対向するランド49Aの段付部
(端面側)は、パイロット管路27からのパイロット圧
を受圧する環状の第1の受圧部49Gとなっている。そ
して、該受圧部49Gは前述した第1の実施の形態によ
るスプール19の受圧部19Gと同様に、前記数1の式
による受圧面積S1 を有している。
【0101】また、スプール49のランド49A側に位
置する一端側端面は、前記受圧部49Gとは逆向きに外
部指令圧を受圧する指令圧受圧部49Hとなり、該受圧
部49Hは、外部指令圧室47内で後述の数8式による
受圧面積S3 を有する構成となっている。
【0102】50はスプール49に形成され軸方向に延
びた有底穴からなる軸穴で、該軸穴50は一端側が底部
となって閉塞され、他端側がスプール49の端面に開口
している。そして、軸穴50は第1の実施の形態で述べ
た軸穴20とほぼ同様に、その底部側に受圧面積S2 を
もった第2の受圧部50Aを有するものである。
【0103】51は軸穴50内に摺動可能に挿嵌された
ピストンで、該ピストン51は軸穴50の開口端側を常
に閉塞し、その一端側は軸穴50の底部との間で油室5
2を画成している。また、ピストン51の他端側は、図
7に示す如くスプール49の端面から軸方向に突出し、
油室52内のパイロット圧Pによる油圧反力を受承すべ
くストッパ54の端面に当接している。
【0104】53は油室52に対応する位置でスプール
49の径方向に穿設された油路としての小孔で、該小孔
53は、第1の実施の形態で述べた小孔23とほぼ同様
に、スプール49の摺動位置に応じて油室52をタンク
ポート45C(油溝44C)とパイロットポート45B
(油溝44B)とに選択的に連通,遮断するものであ
る。
【0105】そして、小孔53は、スプール49の摺動
変位時に油室52とパイロットポート45B,タンクポ
ート45Cとの連通,遮断を零ラップで行うため、小孔
53に常時連通する環状溝49Eが、油溝44B,44
Cの離間寸法に対応した溝幅をもって形成されている。
【0106】54はスプール摺動穴43の閉塞端43B
側に位置して弁ハウジング42内に設けられたストッパ
で、該ストッパ54は円柱状のロッド等からなり、スプ
ール摺動穴43の閉塞端43B側からばね室48内に向
けて突出している。そして、ストッパ54の一端側はピ
ストン51の他端に当接すると共に、スプール49が図
8に示す如く摺動変位したときには、スプール49の端
面に当接し、該スプール49のストロークエンドを規制
するものである。
【0107】55は弁ハウジング42とスプール49と
の間に位置してばね室48内に配設された付勢手段を構
成する戻しばねで、該戻しばね55は一端側がスプール
49の端部に嵌合等の手段を用いて取付けられ、他端側
はストッパ54の外周側に挿通されてスプール摺動穴4
3の閉塞端43Bに当接している。そして、戻しばね5
5はスプール49を矢示C方向に付勢力Fb をもって常
時付勢し、これにより容量制御弁41は、図6に示す大
容量位置(a)に保持されるものである。
【0108】56は外部指令圧用の油圧源となるパイロ
ットポンプ、57は該パイロットポンプ56の最大吐出
圧を決めるリリーフ弁で、該リリーフ弁57はパイロッ
トポンプ56の吐出側に過剰圧が発生すると開弁し、こ
の過剰圧をタンク2側にリリーフさせるものである。
【0109】58は容量制御弁41の外部指令圧ポート
45Aに接続された指令圧管路、59は該指令圧管路5
8をタンク2とパイロットポンプ56とに選択的に接続
する外部選択手段としての圧力選択弁で、該圧力選択弁
59は油圧ショベルのオペレータ等が操作レバー59A
を手動操作することにより、容量固定位置(c)と自動
切換位置(d)とのいずれかに切換えられる。
【0110】そして、圧力選択弁59を容量固定位置
(c)に切換えている間は、指令圧管路58がタンク2
に接続されることにより、容量制御弁41の外部指令圧
室47は圧力がタンク圧レベルとなって、図7に示すよ
うにスプール49が初期位置に戻しばね55等で付勢さ
れるのを許し、容量制御弁41は図6に示す大容量位置
(a)に保持されるものである。
【0111】また、圧力選択弁59を自動切換位置
(d)に切換えている間は、指令圧管路58がパイロッ
トポンプ56側に接続され、後述の減圧弁60により設
定された圧力値Pg の外部指令圧が容量制御弁41の外
部指令圧室47に供給される。そして、容量制御弁41
のスプール49は、外部指令圧47内の受圧部49Hが
圧力値Pg の外部指令圧を受圧することにより、戻しば
ね55に抗して矢示D方向に押圧されるものである。
【0112】60はパイロットポンプ56と圧力選択弁
59との間に設けられた減圧弁で、該減圧弁60は指令
圧管路58内に供給する外部指令圧が、後述の数9〜数
12の式を満たす圧力値Pg 以上に昇圧するのを抑える
ため、常時は開弁し、パイロットポンプ56からの吐出
圧が圧力値Pg 以上に上昇すると、閉弁して吐出圧の供
給を停止するものである。
【0113】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、容量制
御弁41に外部指令圧ポート45A、外部指令圧室47
等を設け、圧力選択弁59により外部指令圧を選択して
供給する構成としたから、下記のような作用効果を得る
ことができる。
【0114】即ち、圧力選択弁59を容量固定位置
(c)に切換えている間は、指令圧管路58がタンク2
に接続され、容量制御弁41の外部指令圧室47は圧力
がタンク圧レベルとなるため、スプール49には矢示D
方向の押圧力が発生することはなく、スプール49が図
7に示す初期位置に戻しばね55等で付勢され続けるこ
とにより、容量制御弁41は図6に示す大容量位置
(a)に保持され、油圧モータ3は大容量に固定され
る。
【0115】一方、圧力選択弁59を容量固定位置
(c)から自動切換位置(d)に切換えると、容量制御
弁41の外部指令圧室47には指令圧管路58、外部指
令圧ポート45Aを通じて圧力値Pg の外部指令圧が供
給される。
【0116】この場合、スプール49のランド49A
は、第1の実施の形態で述べたスプール19のランド1
9Aと同様に、図4に例示した外径Da を有しているの
で、スプール49の受圧部49Hは外部指令圧室47内
で下記の数8式による受圧面積S3 をもって外部指令圧
を受圧するものである。
【0117】
【数8】S3 =(Da2×π/4) そして、外部指令圧を圧力値Pg に設定したときには、
【0118】
【数9】F3 =S3 ×Pg なる押圧力F3 をもってスプール49は矢示D方向に押
圧される。
【0119】また、スプール49は図7に示す初期位置
において、パイロットポート45Bから導かれるパイロ
ット圧Pを受圧部49Gで受圧面積S1 をもって受圧す
ると共に、油室52内の受圧部50A側でも受圧面積S
2 をもって受圧するから、前記数5による押圧力F2 が
スプール49には図7中の矢示C方向に働いている。
【0120】そして、戻しばね55は付勢力Fb でスプ
ール49を矢示C方向に付勢しているため、スプール4
9には矢示C方向に押圧力F2 と付勢力Fb とが作用
し、矢示D方向には外部指令圧による押圧力F3 が作用
し、
【0121】
【数10】F3 >F2 +Fb なる関係を満たすときに、スプール49は圧力値Pg の
外部指令圧により図8に示すストロークエンドまで摺動
変位する。
【0122】これにより、スプール49はパイロット圧
Pが図5に例示した特性線31の如く圧力P2 以下まで
低下した状態で、外部指令圧室47に圧力値Pg の外部
指令圧が供給されたときに、図8に示すストロークエン
ド位置に摺動変位し、容量制御弁41は図6に示す大容
量位置(a)から小容量位置(b)へと切換制御される
ものである。
【0123】そして、図8に示すストロークエンドの状
態では、スプール49内の油室52が小孔53、油溝4
4Cを介してタンクポート45Cに接続され、油室52
内の圧力はタンク圧レベルまで低下する。このため、ス
プール49は油室52内の受圧部50A側でパイロット
圧Pを受圧することなく、受圧部49G側でのみ受圧面
積S1 をもってパイロット圧Pを受圧することになり、
スプール49は受圧面積S1 に減少される。
【0124】この結果、スプール49は前記数3による
押圧力F1 と付勢力Fb とが図8中の矢示C方向に作用
し、矢示D方向には外部指令圧による押圧力F3 を受け
ることによって、
【0125】
【数11】F3 >F1 +Fb なる関係を満たす間は、ストロークエンドである小容量
位置(b)に容量制御弁41が保持される。
【0126】そして、油圧モータ3の容量が大容量から
小容量に変化し、モータ駆動圧(負荷圧)が僅かに増加
した場合でも、パイロット圧Pが圧力P1 に達するまで
の間はスプール49が、数11の式による関係下で図8
に示すストロークエンドに留まるものである。
【0127】次に、この状態でパイロット圧Pが図5に
例示した圧力P1 以上まで上昇すると、スプール49の
受圧部49Gに発生する矢示C方向の押圧力F1 が大き
くなるために、
【0128】
【数12】F3 <F1 +Fb 但し、P≧P1 となり、スプール49は外部指令圧室47内の圧力に抗
して矢示C方向に摺動変位し、図7に示す初期位置に復
帰すると共に、容量制御弁41は図6に示す大容量位置
(a)に戻るものである。
【0129】そして、この状態ではスプール49の受圧
面積が面積(S1 +S2 )に増加するため、モータ容量
が小容量から大容量に変化するに伴ってモータ駆動圧が
僅かに減少するような場合でも、容量制御弁41を大容
量位置(a)に保持でき、モータ駆動圧(パイロット圧
P)が再び圧力P2 以下に減少するまで、モータ容量を
大容量に保つことができる。
【0130】従って、本実施の形態では、外部指令圧用
の圧力選択弁59を容量固定位置(c)に切換えている
間は、モータ容量を大容量に固定でき、例えば車両のス
テアリング操作等を容易に行うことができ、オペレータ
の負担を軽減できる。また、圧力選択弁59を自動切換
位置(d)に切換えたときには、モータ駆動圧が増,減
するに応じて容量制御弁41を自動的に切換制御でき、
モータ容量の自己圧制御を適切に行うことができる。
【0131】そして、車両の走行途中で方向制御弁5を
切換位置(ロ)または(ハ)から中立位置(イ)に戻し
て車両の停止操作を行うとき、または降坂時に方向制御
弁5を微操作しているようなときに、カウンタバランス
弁6の圧力制御弁8が中立位置(イ)に復帰し、油圧モ
ータ3が慣性回転を続ける間には、管路部4A2 ,4B
2 に発生するブレーキ圧をシャトル弁9により圧油とし
て取出し、この圧油を高圧管路28からサーボアクチュ
エータ10に向けて供給することができる。
【0132】また、このときにカウンタバランス弁6の
圧力制御弁8は中立位置(イ)に復帰し、センタバイパ
スポート8Aをタンク管路30を通じてタンク2に連通
させるため、パイロット管路27内のパイロット圧Pを
タンク圧レベルまで自動的に下げることができ、容量制
御弁11が慣性回転時のブレーキ圧に影響されて切換わ
るのを防止できる。
【0133】これにより、外部指令圧用の圧力選択弁5
9を容量固定位置(c)に切換えている間は、モータ容
量を大容量に固定したままの状態に保持でき、油圧モー
タ3の慣性回転時にモータ容量が変動するの防止でき
る。また、圧力選択弁59を自動切換位置(d)に切換
えているときには、油圧モータ3の慣性回転によりモー
タ駆動圧がタンク圧レベルに低下するため、これに応じ
て容量制御弁41を小容量位置(b)に切換えた状態に
保持でき、油圧モータ3を小容量に安定した状態に保つ
ことができる。
【0134】次に、図9は本発明の第3の実施の形態を
示し、本実施の形態では前記第2の実施の形態と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。しかし、本実施の形態の特徴は、主管路4A,
4Bの管路部4A1 ,4B1間に高圧選択弁としてのシ
ャトル弁71を設け、該シャトル弁71で選択した高圧
側の管路部4A1 または管路部4B1 側からモータ駆動
圧をパイロット圧Pとしてパイロット管路27内に導く
構成としたことにある。
【0135】ここで、シャトル弁71は、方向制御弁5
とカウンタバランス弁72との間に位置する管路部4A
1 ,4B1 間に配設され、容量制御弁41のパイロット
ポート45Bにパイロット管路27を介してパイロット
圧Pを導出するパイロット圧導出手段を構成している。
【0136】また、本実施の形態で採用したカウンタバ
ランス弁72は、前記第1の実施の形態で述べたカウン
タバランス弁6とほぼ同様に、油圧源側の管路部4A1
,4B1 とアクチュエータ側の管路部4A2 ,4B2
との間に設けられた一対のチェック弁7A,7Bと、該
チェック弁7A,7Bと並列関係をなして油圧源側の管
路部4A1 ,4B1 とアクチュエータ側の管路部4A2
,4B2 との間に配設された圧力制御弁73とにより
構成されている。しかし、カウンタバランス弁72の圧
力制御弁73は、例えば4ポート3位置の油圧パイロッ
ト式方向制御弁からなり、センタバイパスポート等は有
していないものである。
【0137】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。
【0138】次に、図10ないし図13は本発明の第4
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、容量制御
弁の弁ハウジングとスプールとの間に環状の油室を形成
し、該油室をスプールの摺動変位に応じてタンクポート
とパイロットポートとに選択的に連通させることによ
り、パイロット圧に対するスプールの受圧面積を変化さ
せる構成としたことにある。なお、本実施の形態では前
記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0139】図中、81は本実施の形態で採用した容量
制御弁で、該容量制御弁81は、図11、図12に示す
ように弁ハウジング82と、後述のスプール88および
ストッパ92等とによって構成されている。そして、容
量制御弁81は前記第1の実施の形態で述べた容量制御
弁11とほぼ同様に構成され、パイロット管路27から
のパイロット圧Pにより大容量位置(a)と小容量位置
(b)とに切換制御されるものである。
【0140】そして、容量制御弁81は小容量位置
(b)にあるときに、高圧管路28からの圧油をサーボ
アクチュエータ10の油圧室10Cに給排管路29を介
して供給し、傾転ピストン10Aにより容量可変部3A
を傾転角が小さくなる矢示B方向に駆動させる。また、
容量制御弁81は大容量位置(a)に切換わったときに
給排管路29をタンク管路26に接続し、油圧室10C
内の圧油をタンク2に向けて排出させることにより、サ
ーボアクチュエータ10のスプリング10Bで容量可変
部3Aを傾転角が大きくなる矢示A方向に駆動させる。
【0141】ここで、容量制御弁81の弁ハウジング8
2には、一端側が開口端83Aとなり、他端側が閉塞端
83Bとなった段付のスプール摺動穴83が形成され、
該スプール摺動穴83の外周側には環状の油溝84A,
84B,84C,84D,84Eが軸方向に離間して形
成されている。そして、油溝84Aは弁ハウジング82
の一端側に位置して2段階に拡径した段付の油溝として
形成されている。
【0142】また、弁ハウジング82には軸方向に互い
に離間してタンクポート85A,85E、パイロットポ
ート85B、高圧ポート85Cおよび圧油給排ポート8
5Dが形成され、これらのポート85A〜85Eは油溝
84A〜84Eを介してスプール摺動穴83内に連通す
るものである。
【0143】86はスプール摺動穴83の開口端83A
側を閉塞した蓋体で、該蓋体86は弁ハウジング82の
一部を構成し、後述するスプール88の一端側端面とス
トッパ92との間の位置にばね室87を形成するもので
ある。
【0144】88は弁ハウジング82のスプール摺動穴
83内に挿嵌されたスプールで、該スプール88は図1
1、図12に示す如く外周側にランド88A,88B,
88C,88Dが軸方向に互いに離間して形成されてい
る。また、スプール88にはランド88Cとランド88
Dとの間に油溝84C,84D間を連通,遮断する環状
溝88Eが形成され、該環状溝88Eとランド88Dと
により、圧油給排ポート85Dは高圧ポート85Cとタ
ンクポート85Eとに選択的に連通,遮断されるもので
ある。
【0145】ここで、スプール88は一端側が2段階に
拡径した段付スプールとして形成され、ランド88B,
88C間の環状段部は第1の受圧部88Fとなってい
る。また、スプール88のランド88A,88B間に位
置する環状段部は、後述する油室90内の圧力を受圧す
る第2の受圧部88Gとなっている。そして、スプール
88の受圧部88Fは、パイロットポート85Bから導
かれるパイロット圧Pを受圧面積S4 をもって受圧し、
受圧部88Gは図12に示す如く油室90がパイロット
ポート85Bと連通したときに、油室90内のパイロッ
ト圧Pを受圧面積S5 をもって受圧するものである。
【0146】89はスプール88の一端側に形成され、
軸方向に延びた有底穴からなるストッパ摺動穴で、該ス
トッパ摺動穴89は一端側がスプール88の端面に開口
し、他端側は底部となって閉塞されている。そして、ス
トッパ摺動穴89はランド88A,88Bの径方向内側
に位置し、ランド88Cの外径寸法にほぼ対応する穴径
をもって形成されている。
【0147】90はストッパ摺動穴89の径方向外側に
位置してスプール88の外周側とスプール摺動穴83と
の間に形成された環状の油室で、該油室90はスプール
88のランド88Bにより油溝84B(パイロットポー
ト85B)に対して連通,遮断されるものである。そし
て、油室90は図12に示すようにパイロットポート8
5Bに連通したときに、受圧面積S5 の受圧部88Gに
パイロット圧Pを受圧させ、スプール88に対して矢示
C方向に向けた押圧力(S5 ×P)を発生させるもので
ある。
【0148】91は油室90に対応する位置でスプール
88の径方向に穿設された油路としての小孔で、該小孔
91は油室90を内側のストッパ摺動穴89(ばね室8
7)内に連通させ、スプール88が図11に示す初期位
置にある間は、油室90を後述の油穴92Aを介してタ
ンクポート85Aに連通させるものである。
【0149】92はストッパ摺動穴89内に摺動可能に
挿嵌されたストッパで、該ストッパ92は有底筒状体と
して形成され、一端側の底部が後述の戻しばね93によ
り蓋体86に当接されている。また、ストッパ92の開
口端側はストッパ摺動穴89内に位置し、図12に示す
如くスプール88が矢示C方向に変位したときに、小孔
91をばね室87に対して遮断すると共に、スプール8
8のストロークエンドを規制するものである。
【0150】これにより、図12に示すスプール88の
ストロークエンドでは、油室90がばね室87に対して
遮断され、パイロットポート85Bに連通することによ
り、受圧部88Gに矢示C方向に向けたパイロット圧P
による押圧力を発生する。なお、ストッパ92には径方
向の油穴92Aが形成され、ストッパ92内は該油穴9
2Aを介してタンクポート85Aと常時連通しているも
のである。
【0151】93はスプール88のストッパ摺動穴89
とストッパ92との間に位置してばね室87内に配設さ
れた付勢手段を構成する戻しばねで、該戻しばね93は
一端側がストッパ92の底部側に当接され、他端側はス
トッパ摺動穴89内でスプール88の一端側に当接され
ている。そして、戻しばね93はスプール88を矢示D
方向へと閉塞端83B側に向けて常時付勢し、これによ
り容量制御弁81は、図10に示す小容量位置(b)に
保持されるものである。
【0152】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、容量制御弁81が図10に示す小容量位置
(b)にある間は、油室90がタンクポート85A側に
連通することにより、スプール88の受圧面積は受圧部
88Fによる受圧面積S4 に限られ、容量制御弁81が
大容量位置(a)に切換わったときには、図12に示す
如く油室90をパイロットポート85Bに連通させるこ
とにより、スプール88の受圧面積は受圧部88F,8
8Gによる合計の受圧面積(S4 +S5 )に増加でき、
前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を奏するも
のである。
【0153】なお、前記各実施の形態では、シャトル弁
9により選択した圧油を高圧管路28等を介してサーボ
アクチュエータ10の油圧室10C側に供給するものし
て述べたが、本発明はこれに限らず、例えば特開平1−
116301号公報に記載の如く油圧モータに圧油を給
排する一対の給排通路からそれぞれ圧油を取出す構成と
してもよいものである。
【0154】また、前記各実施の形態では、可変容量型
油圧モータとして走行用の油圧モータ3を用いる場合を
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば
旋回用の油圧モータまたはロープウインチ用の油圧モー
タ等にも適用できるものである。
【0155】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、容量可変アクチュエータを駆動するための
圧油を、油圧モータとカウンタバランス弁との間の給排
通路から圧油導出手段を用いて導出し、方向制御弁とカ
ウンタバランス弁との間の給排通路からは油圧モータの
負荷圧をパイロット圧としてパイロット圧導出手段によ
り導出すると共に、容量制御弁をパイロット圧に応じて
切換制御するときには、パイロット圧に対する容量制御
弁の受圧面積の変化させる構成としたので、例えば油圧
モータの慣性回転時にも容量可変アクチュエータに圧油
を供給し続けることができ、この状態で方向制御弁とカ
ウンタバランス弁との間の給排通路からパイロット圧を
導出することによって、容量制御弁が慣性回転時のブレ
ーキ圧に影響されて切換わるのを防止でき、油圧モータ
の容量を安定した状態に保つことができる。そして、パ
イロット圧に対する容量制御弁の受圧面積の変化させる
ことにより、容量制御弁の切換圧力(パイロット圧)に
ヒステリシス特性を与えることができ、モータ容量を安
定させて自動的に制御できると共に、停止操作時等での
オペレータの負担を軽減でき、容量制御装置の適用範囲
を広げて汎用性を高めることができる。
【0156】また、請求項2に記載の発明によると、パ
イロット圧導出手段は、カウンタバランス弁に設けられ
各給排通路のうち高圧側の給排通路から圧油を導出する
高圧導出ポートにより構成しているため、方向制御弁と
カウンタバランス弁との間に位置する一対の給排通路の
うち高圧側の給排通路を流れる圧油の一部を、カウンタ
バランス弁に設けた高圧導出ポートからパイロット圧と
して容量制御弁に導出することができ、部品点数を減ら
して組立時の作業性を向上できる。
【0157】一方、請求項3に記載の発明では、パイロ
ット圧導出手段を、カウンタバランス弁と方向制御弁と
の間に位置して一対の給排通路間に設けられ該各給排通
路のうち高圧側の給排通路から圧油を選択的に導出する
高圧選択弁により構成しているため、高圧選択弁を用い
てモータ駆動圧をパイロット圧として導出することがで
き、油圧モータの慣性回転時にもモータ容量を安定させ
て制御できる。
【0158】また、請求項4に記載の発明は、容量制御
弁を弁ハウジング、スプール、付勢手段、第1の受圧
部、有底の軸穴、該軸穴の底部との間に油室を画成した
ピストン、前記油室をパイロットポートとタンクポート
とに選択的に連通させる油路および前記軸穴の底部によ
って形成された第2の受圧部により構成しているため、
第1,第2の受圧部によるスプールの合計の受圧面積
を、油室が油路を介していずれのポートに連通している
かによって変化させ、容量制御弁の切換圧力にヒステリ
シス特性を与えることができる。従って、容量の切換え
に伴うハンチング現象を防止でき、容量制御を安定させ
て自動的に行うことができると共に、部品点数を少なく
して組立時の作業性を向上でき、容量制御装置全体をコ
ンパクトに形成して小型化を図ることができる。
【0159】一方、請求項5に記載の発明は、外部指令
圧を用いて容量制御弁を切換制御でき、例えば外部指令
圧をタンク圧レベルまで低下させた状態では、パイロッ
トポートからのパイロット圧に拘りなく、付勢手段によ
りスプールを一方向の摺動位置に保ち、容量制御弁を例
えば大容量位置に固定することができる。そして、外部
指令圧を大きくしスプールを付勢手段に抗して他方向に
変位させた場合には、スプールが油圧モータの負荷圧に
応じて一方向または他方向に摺動変位可能な状態とな
り、パイロット圧に対するヒステリシス特性をもった容
量の切換制御を行うことができる。
【0160】従って、外部指令圧を下げている間は、例
えばモータ容量を大容量に固定したままの状態に保持で
き、油圧モータの慣性回転時にモータ容量が変動するの
防止できる。また、外部指令圧を大きくしたときには、
油圧モータの慣性回転によりモータ駆動圧がタンク圧レ
ベルに低下するに応じて容量制御弁を、例えば小容量位
置に切換えた状態に保持でき、油圧モータを小容量に安
定した状態に保つことができる。
【0161】さらに、請求項6に記載の発明は、油圧モ
ータの負荷圧が小さい状態ではスプールを付勢手段によ
って他端側へと摺動変位させ、パイロット圧が上昇した
ときには第1の受圧部でパイロット圧を受圧させること
により付勢手段に抗してスプールを摺動変位させること
ができる。そして、油室がパイロットポートに連通した
ときには、油室内に導かれたパイロット圧を第2の受圧
部で受圧でき、タンクポートに連通したときにはパイロ
ット圧の受圧を解除できるため、第1,第2の受圧部に
よるスプールの合計の受圧面積を、油室がいずれのポー
トに連通しているかによって変えることができ、容量制
御弁の切換圧力にヒステリシス特性を与えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による容量制御装置
が適用された油圧ショベルの走行用油圧回路図である。
【図2】図1中の容量制御弁を拡大して示す縦断面図で
ある。
【図3】スプールがストロークエンドまで摺動変位した
状態を示す容量制御弁の縦断面図である。
【図4】図2中のスプールを示す縦断面図である。
【図5】容量制御弁による切換制御圧のヒステリシス特
性を示す特性線図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による容量制御装置
が適用された油圧ショベルの走行用油圧回路図である。
【図7】図6中の容量制御弁を拡大して示す縦断面図で
ある。
【図8】スプールがストロークエンドまで摺動変位した
状態を示す容量制御弁の縦断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による容量制御装置
が適用された油圧ショベルの走行用油圧回路図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態による容量制御装
置が適用された油圧ショベルの走行用油圧回路図であ
る。
【図11】図10中の容量制御弁を拡大して示す縦断面
図である。
【図12】スプールがストロークエンドまで摺動変位し
た状態を示す容量制御弁の縦断面図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ(油圧源) 2 タンク 3 油圧モータ 4A,4B 主管路(給排通路) 4A1 ,4B1 油圧源側の管路部(通路部) 4A2 ,4B2 アクチュエータ側の管路部(通路部) 5 方向制御弁 6,72 カウンタバランス弁 8,73 圧力制御弁 8A センタバイパスポート(パイロット圧導出手段) 9 シャトル弁(圧油導出手段) 10 サーボアクチュエータ(容量可変アクチュエー
タ) 11,41,81 容量制御弁 12,42,82 弁ハウジング 13,43,83 スプール摺動穴 15B,45B,85B パイロットポート 15C,15F,45C,45F,85A,85E タ
ンクポート 15D,45D,85C 高圧ポート 15E,45E,85D 圧油給排ポート 19,49,88 スプール 19G,49G,88F 第1の受圧部 20,50 軸穴 20A,50A,88G 第2の受圧部 21,51 ピストン 22,52,90 油室 23,53,91 小孔(油路) 24,55,93 戻しばね(付勢手段) 45A 外部指令圧ポート 49H 指令圧受圧部 71 シャトル弁(パイロット圧導出手段) 89 ストッパ摺動穴 92 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 剛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB01 AB07 BA01 BA02 BA03 BB02 CA02 DA03 3H089 CC09 DB08 DB33 DB37 DB46 DB49 EE15 GG02 JJ02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量可変部を有し油圧源からの圧油によ
    り回転駆動される可変容量型油圧モータと、該油圧モー
    タを油圧源に接続する一対の給排通路の途中に設けられ
    前記油圧源から油圧モータに給排する圧油の方向を切換
    える方向制御弁と、該方向制御弁と油圧モータとの間に
    位置して前記一対の給排通路の途中に設けられたカウン
    タバランス弁と、前記油圧モータの容量可変部を駆動し
    モータ容量を変化させる容量可変アクチュエータと、前
    記油圧モータの負荷圧をパイロット圧として受圧するこ
    とにより該容量可変アクチュエータに給排する圧油を切
    換える容量制御弁とからなる可変容量型油圧モータの容
    量制御装置において、 前記一対の給排通路のうち前記カウンタバランス弁と油
    圧モータとの間に位置する通路部には、前記容量可変ア
    クチュエータを駆動するための圧油を該通路部から導出
    する圧油導出手段を設け、 前記方向制御弁とカウンタバランス弁との間には、前記
    容量制御弁に供給するためのパイロット圧を前記一対の
    給排通路のうち高圧側の給排通路から導出するパイロッ
    ト圧導出手段を設け、 前記容量制御弁は、該パイロット圧導出手段からのパイ
    ロット圧に従って切換制御されるときに、該パイロット
    圧を受圧する受圧面積を切換位置に応じて変化させる構
    成としたことを特徴とする可変容量型油圧モータの容量
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記パイロット圧導出手段は、前記カウ
    ンタバランス弁に設けられ前記各給排通路のうち高圧側
    となる給排通路の圧油を導出する高圧導出ポートにより
    構成してなる請求項1に記載の可変容量型油圧モータの
    容量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記パイロット圧導出手段は、前記カウ
    ンタバランス弁と方向制御弁との間に位置して前記一対
    の給排通路間に設けられ該各給排通路のうち高圧側とな
    る給排通路から圧油を選択的に導出する高圧選択弁によ
    り構成してなる請求項1に記載の可変容量型油圧モータ
    の容量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記容量制御弁は、 スプール摺動穴を有し、該スプール摺動穴の軸方向に離
    間して高圧ポート、タンクポート、パイロットポートお
    よび前記容量可変アクチュエータへの圧油給排ポートが
    設けられた弁ハウジングと、 該弁ハウジングのスプール摺動穴内に挿嵌され、該スプ
    ール摺動穴内を軸方向に摺動変位することにより前記圧
    油給排ポートを高圧ポート,タンクポートに選択的に連
    通,遮断するスプールと、 該スプールの軸方向一側と前記弁ハウジングとの間に設
    けられ、該スプールを他側に向けて常時付勢する付勢手
    段と、 前記スプールに設けられ、前記パイロットポートから導
    かれたパイロット圧を常時受圧することにより前記スプ
    ールを該付勢手段に抗して摺動変位させる第1の受圧部
    と、 前記スプールに形成された有底穴からなり、該スプール
    の軸方向に延びて軸方向他側の端面に開口した有底の軸
    穴と、 該軸穴の開口端を閉塞するように該軸穴内に摺動可能に
    挿嵌され、該軸穴の底部との間に油室を画成すると共に
    該油室内の油圧反力を受承するピストンと、 前記軸穴の底部によって形成され、前記油室内の圧力を
    受圧することにより前記第1の受圧部と共に前記スプー
    ルの受圧面積を変化させる第2の受圧部と、 前記油室に対応する位置で前記スプールに形成され、該
    スプールがスプール摺動穴内を変位するときに前記油室
    をパイロットポートとタンクポートとに選択的に連通さ
    せる油路とから構成してなる請求項1,2または3に記
    載の可変容量型油圧モータの容量制御装置。
  5. 【請求項5】 前記容量制御弁は、 スプール摺動穴を有し、該スプール摺動穴の軸方向に離
    間して高圧ポート、タンクポート、パイロットポート、
    外部指令圧ポートおよび前記容量可変アクチュエータへ
    の圧油給排ポートが設けられた弁ハウジングと、 該弁ハウジングのスプール摺動穴内に挿嵌され、該スプ
    ール摺動穴内を軸方向に摺動変位することにより前記圧
    油給排ポートを高圧ポート,タンクポートに選択的に連
    通,遮断するスプールと、 該スプールの軸方向他側と前記弁ハウジングとの間に設
    けられ、該スプールを一側に向けて常時付勢する付勢手
    段と、 前記スプールの軸方向一側に設けられ、前記外部指令圧
    ポートから導かれた外部指令圧を受圧することにより前
    記スプールを該付勢手段に抗して摺動変位させる指令圧
    受圧部と、 該指令圧受圧部と軸方向で対向して前記スプールに設け
    られ、該スプールを前記付勢手段の付勢方向に摺動変位
    させるため前記パイロットポートから導かれたパイロッ
    ト圧を常時受圧する第1の受圧部と、 前記スプールに形成された有底穴からなり、該スプール
    の軸方向に延びて他側端面に開口した有底の軸穴と、 該軸穴の開口端を閉塞するように該軸穴内に摺動可能に
    挿嵌され、該軸穴の底部との間に油室を画成すると共に
    該油室内の油圧反力を受承するピストンと、 前記軸穴の底部によって形成され、前記油室内の圧力を
    受圧することにより前記第1の受圧部と共に前記スプー
    ルの受圧面積を変化させる第2の受圧部と、 前記油室に対応する位置で前記スプールに形成され、該
    スプールがスプール摺動穴内を変位するときに前記油室
    をパイロットポートとタンクポートとに選択的に連通さ
    せる油路とから構成してなる請求項1,2または3に記
    載の可変容量型油圧モータの容量制御装置。
  6. 【請求項6】 前記容量制御弁は、 スプール摺動穴を有し、該スプール摺動穴の軸方向に離
    間して高圧ポート、タンクポート、パイロットポートお
    よび前記容量可変アクチュエータへの圧油給排ポートが
    設けられた弁ハウジングと、 該弁ハウジングのスプール摺動穴内に挿嵌され、該スプ
    ール摺動穴内を軸方向に摺動変位することにより前記圧
    油給排ポートを高圧ポート,タンクポートに選択的に連
    通,遮断するスプールと、 該スプールの軸方向一側と前記弁ハウジングとの間に設
    けられ、該スプールを他側に向けて常時付勢する付勢手
    段と、 前記スプールに設けられ、前記パイロットポートから導
    かれたパイロット圧を常時受圧することにより前記スプ
    ールを該付勢手段に抗して摺動変位させる第1の受圧部
    と、 前記スプールの一側端面に開口した有底穴からなり、前
    記タンクポートに常時連通されるストッパ摺動穴と、 該ストッパ摺動穴内に挿嵌され、前記スプールが付勢手
    段に抗して摺動変位したときのストロークエンドを規制
    するストッパと、 前記ストッパ摺動穴の径方向外側に位置して前記スプー
    ルの外周側とスプール摺動穴との間に形成され、前記ス
    プールが摺動変位するときに前記パイロットポートに対
    して連通,遮断される環状の油室と、 該油室内の圧力を受圧するために前記スプールに形成さ
    れ、前記第1の受圧部と共に前記スプールの受圧面積を
    変化させる第2の受圧部と、 前記油室とストッパ摺動穴との間に位置して前記スプー
    ルに形成され、前記油室がパイロットポートに対して遮
    断されている間は前記油室をストッパ摺動穴内に連通さ
    せ、前記油室がパイロットポートに連通したきには前記
    ストッパによりストッパ摺動穴との連通が遮断される油
    路とから構成してなる請求項1,2または3に記載の可
    変容量型油圧モータの容量制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103628512A (zh) * 2013-11-15 2014-03-12 中外合资沃得重工(中国)有限公司 挖掘机动臂平台回转液压控制装置及控制方法
CN112431944A (zh) * 2020-12-08 2021-03-02 四川凌峰航空液压机械有限公司 大通径分段阀芯液控换向阀

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CN112431944A (zh) * 2020-12-08 2021-03-02 四川凌峰航空液压机械有限公司 大通径分段阀芯液控换向阀

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