JP2000356043A - 大谷石製建造物の再生工法 - Google Patents
大谷石製建造物の再生工法Info
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- JP2000356043A JP2000356043A JP11169058A JP16905899A JP2000356043A JP 2000356043 A JP2000356043 A JP 2000356043A JP 11169058 A JP11169058 A JP 11169058A JP 16905899 A JP16905899 A JP 16905899A JP 2000356043 A JP2000356043 A JP 2000356043A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 老朽化した大谷石製建造物を、多段の吹付け
工程により少ない工期・費用で確実に補修し再生し補強
することができる再生工法を提供すること。 【解決手段】 この発明の工法に従うと、まず、大谷石
製建造物の表面の劣化部分及び汚れが除去され、次に、
劣化部分及び汚れが除去された表面上に接着剤を吹き付
け、接着剤が吹き付けられた表面には大谷石の粉末及び
凝固剤を主成分とする表面材料を吹き付けて表面材料層
を形成する。そして、この表面材料層上からは防水硬化
剤を吹き付け、これにより、表面材料層は強化され防水
機能が高められる。なお、必要に応じて、接着剤が吹き
付けられた大谷石製建造物の表面形状を修復材料(モル
タル)で修復或いは創成した上再度接着剤を吹き付けた
り、暗色の目地を形成した上に目地テープを貼着し、表
面材料層形成後に目地テープを剥がしたりする。表面材
料には所望の着色剤を含ませることができる。
工程により少ない工期・費用で確実に補修し再生し補強
することができる再生工法を提供すること。 【解決手段】 この発明の工法に従うと、まず、大谷石
製建造物の表面の劣化部分及び汚れが除去され、次に、
劣化部分及び汚れが除去された表面上に接着剤を吹き付
け、接着剤が吹き付けられた表面には大谷石の粉末及び
凝固剤を主成分とする表面材料を吹き付けて表面材料層
を形成する。そして、この表面材料層上からは防水硬化
剤を吹き付け、これにより、表面材料層は強化され防水
機能が高められる。なお、必要に応じて、接着剤が吹き
付けられた大谷石製建造物の表面形状を修復材料(モル
タル)で修復或いは創成した上再度接着剤を吹き付けた
り、暗色の目地を形成した上に目地テープを貼着し、表
面材料層形成後に目地テープを剥がしたりする。表面材
料には所望の着色剤を含ませることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、大谷石で作られ
た門塀、石垣、擁壁等の大谷石製構築物や塔柱、石像等
の大谷石製品を補修し再生し補強する大谷石製建造物の
再生工法に関し、特に、施工後多数の年月が経過して風
化・劣化した大谷石製擁壁を補修し再生し補強するのに
好適な大谷石製建造物の再生工法に関する。
た門塀、石垣、擁壁等の大谷石製構築物や塔柱、石像等
の大谷石製品を補修し再生し補強する大谷石製建造物の
再生工法に関し、特に、施工後多数の年月が経過して風
化・劣化した大谷石製擁壁を補修し再生し補強するのに
好適な大谷石製建造物の再生工法に関する。
【0002】
【従来の技術】大谷石は住宅・別荘・事務所建築や公園
の門塀・石垣、傾斜地の擁壁などの建造物の資材として
古くから広く使用されてきた。これは、大谷石が軟かく
加工し易い材質をもつと共に、耐火性・耐久性に富んで
おり頑丈であり、しかも、色調も美しく特有の温もりと
親しみやすい風合いを有し日本的風土に馴染む等の優れ
た特徴があるからである。
の門塀・石垣、傾斜地の擁壁などの建造物の資材として
古くから広く使用されてきた。これは、大谷石が軟かく
加工し易い材質をもつと共に、耐火性・耐久性に富んで
おり頑丈であり、しかも、色調も美しく特有の温もりと
親しみやすい風合いを有し日本的風土に馴染む等の優れ
た特徴があるからである。
【0003】しかしながら、大谷石は、衝撃に弱く破損
し易く、また、時間経過と共に、雨水の吸収・排気ガス
や酸性雨による化学的腐食により、白化現象や風化とい
った老朽化が進んで脆化して行き、これにより、強度や
耐久性が低下し美観も損なってしまうという欠点を有す
る。
し易く、また、時間経過と共に、雨水の吸収・排気ガス
や酸性雨による化学的腐食により、白化現象や風化とい
った老朽化が進んで脆化して行き、これにより、強度や
耐久性が低下し美観も損なってしまうという欠点を有す
る。
【0004】さらに、最近では、産地における陥没等の
災害により大谷石の採掘が困難となり、原石が払底して
きており、大谷石は建造物用資材として極めて貴重なも
のとなってきている。従って、このような原材料供給難
の面からも、現存する大谷石製建造物を修復し保存する
ことは、極めて重要な意味がある。
災害により大谷石の採掘が困難となり、原石が払底して
きており、大谷石は建造物用資材として極めて貴重なも
のとなってきている。従って、このような原材料供給難
の面からも、現存する大谷石製建造物を修復し保存する
ことは、極めて重要な意味がある。
【0005】加えて、大谷石製の塀や擁壁には、施工後
数十年といった多年月が経過し劣化したものが多数存在
するが、劣化した大谷石を取り外し新設するとすれば、
多大の工程と時日と費用を要する。特に、大谷石製の擁
壁などについては、大規模な工事になり莫大な施工費用
がかかってしまうという問題に直面し、従って、有効且
つ経済的な補修・再生方法が切に求められているところ
である。
数十年といった多年月が経過し劣化したものが多数存在
するが、劣化した大谷石を取り外し新設するとすれば、
多大の工程と時日と費用を要する。特に、大谷石製の擁
壁などについては、大規模な工事になり莫大な施工費用
がかかってしまうという問題に直面し、従って、有効且
つ経済的な補修・再生方法が切に求められているところ
である。
【0006】一般に、大谷石製建造物を補修するには、
モルタルを擦り付けたり、ペイントを塗る程度の補修が
なされているのが現状であり、大谷石のもつ独特の風合
いを殺してしまっている。これにより都市の美観を著し
く損っている。また、補修すべき大谷石製建造物の表面
に大谷石製プレートを貼り着ける方法もあるが、この方
法では、作業工程が大掛かりで多大の工期と費用が必要
になると共に、補修のために貼り着けたプレートが脱落
し、かえって危険を招いてしまうというおそれもある。
モルタルを擦り付けたり、ペイントを塗る程度の補修が
なされているのが現状であり、大谷石のもつ独特の風合
いを殺してしまっている。これにより都市の美観を著し
く損っている。また、補修すべき大谷石製建造物の表面
に大谷石製プレートを貼り着ける方法もあるが、この方
法では、作業工程が大掛かりで多大の工期と費用が必要
になると共に、補修のために貼り着けたプレートが脱落
し、かえって危険を招いてしまうというおそれもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な従来の問題点に鑑み、大谷石製建造物において、多大
の工期及び費用を要することなく、風化・劣化した大谷
石を確実に補修し再生し補強することにより、大谷石の
もつ優れた特性を維持し、都市の美化を図ることができ
る大谷石製建造物の再生工法を提供することを目的とす
る。
な従来の問題点に鑑み、大谷石製建造物において、多大
の工期及び費用を要することなく、風化・劣化した大谷
石を確実に補修し再生し補強することにより、大谷石の
もつ優れた特性を維持し、都市の美化を図ることができ
る大谷石製建造物の再生工法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の主たる特徴に
従うと、大谷石製建造物の表面の劣化部分及び汚れを除
去する準備工程と、劣化部分及び汚れが除去された表面
上に接着剤を吹き付ける接着剤吹付け工程と、接着剤が
吹き付けられた表面に大谷石の粉末及び凝固剤を主成分
とする表面材料を吹き付けて表面材料層を形成する表面
材料層形成工程と、形成された表面材料層上から防水硬
化剤を吹き付けて表面材料層を強化し防水機能を高める
防水強化工程とを具備する大谷石製建造物の再生工法が
提供される。
従うと、大谷石製建造物の表面の劣化部分及び汚れを除
去する準備工程と、劣化部分及び汚れが除去された表面
上に接着剤を吹き付ける接着剤吹付け工程と、接着剤が
吹き付けられた表面に大谷石の粉末及び凝固剤を主成分
とする表面材料を吹き付けて表面材料層を形成する表面
材料層形成工程と、形成された表面材料層上から防水硬
化剤を吹き付けて表面材料層を強化し防水機能を高める
防水強化工程とを具備する大谷石製建造物の再生工法が
提供される。
【0009】この発明は、さらに、接着剤が吹き付けら
れた大谷石製建造物の表面形状を修復或いは創成する表
面修復工程と、表面形状が修復或いは創成された表面上
に再び接着剤を吹き付ける接着剤再吹付け工程とを具備
することができ、或いは、接着剤が吹き付けられた表面
の目地相当部分に目地剤を塗布して表面材料層と異なる
色の目地を形成する目地形成工程と、表面形状が修復或
いは創成され或いは目地が形成された表面上に再び接着
剤を吹き付ける接着剤再吹付け工程と、接着剤が吹き付
けられた目地剤上に目地テープを貼着する目地テープ貼
着工程と、少なくとも表面材料層形成工程の後、貼着さ
れた目地テープを剥がす目地テープ離脱工程とを具備す
ることもできる。そして、表面材料層形成工程で吹き付
けられる表面材料には所望の着色剤を含ませることがで
きる。
れた大谷石製建造物の表面形状を修復或いは創成する表
面修復工程と、表面形状が修復或いは創成された表面上
に再び接着剤を吹き付ける接着剤再吹付け工程とを具備
することができ、或いは、接着剤が吹き付けられた表面
の目地相当部分に目地剤を塗布して表面材料層と異なる
色の目地を形成する目地形成工程と、表面形状が修復或
いは創成され或いは目地が形成された表面上に再び接着
剤を吹き付ける接着剤再吹付け工程と、接着剤が吹き付
けられた目地剤上に目地テープを貼着する目地テープ貼
着工程と、少なくとも表面材料層形成工程の後、貼着さ
れた目地テープを剥がす目地テープ離脱工程とを具備す
ることもできる。そして、表面材料層形成工程で吹き付
けられる表面材料には所望の着色剤を含ませることがで
きる。
【0010】〔発明の作用〕この発明によると、表面材
料層形成工程において大谷石粉末を含む強固な表面材料
層が形成され、しかも、この表面材料層は、接着剤吹付
け工程で吹き付けられた接着剤により内部の大谷石組織
と強固に結合し、また、防水強化工程で吹き付けられた
防水硬化剤の浸透により防水・溌水機能及び強度が強化
させられる。なおその上に、この防水硬化剤は、内部大
谷石組織にも浸透し、内部組織にも十分な防水及び溌水
性を与えることができる。従って、老朽化した大谷石製
建造物を確実に補修し、元の大谷石の風合いに再生し、
原石以上に耐久性を補強することができる。また、これ
らの接着剤吹付け工程、表面材料層形成工程、防水強化
工程等は、吹き付け作業によっているので、工期及び費
用を大幅に縮小することができる。
料層形成工程において大谷石粉末を含む強固な表面材料
層が形成され、しかも、この表面材料層は、接着剤吹付
け工程で吹き付けられた接着剤により内部の大谷石組織
と強固に結合し、また、防水強化工程で吹き付けられた
防水硬化剤の浸透により防水・溌水機能及び強度が強化
させられる。なおその上に、この防水硬化剤は、内部大
谷石組織にも浸透し、内部組織にも十分な防水及び溌水
性を与えることができる。従って、老朽化した大谷石製
建造物を確実に補修し、元の大谷石の風合いに再生し、
原石以上に耐久性を補強することができる。また、これ
らの接着剤吹付け工程、表面材料層形成工程、防水強化
工程等は、吹き付け作業によっているので、工期及び費
用を大幅に縮小することができる。
【0011】この発明によると、さらに、大きく損壊し
ていた表面部分は表面修復工程により補修され、補修材
料は、その前に吹き付けられた接着剤により内部の大谷
石組織と強固に結合し、また、その後接着剤再吹付け工
程で吹き付けられる接着剤を介して表面材料層をしっか
りと支持する。従って、老朽化した大谷石製建造物は、
損壊部分が修復されて耐久性が補強されるので、元の大
谷石の風合い及び強度に戻すことができる。
ていた表面部分は表面修復工程により補修され、補修材
料は、その前に吹き付けられた接着剤により内部の大谷
石組織と強固に結合し、また、その後接着剤再吹付け工
程で吹き付けられる接着剤を介して表面材料層をしっか
りと支持する。従って、老朽化した大谷石製建造物は、
損壊部分が修復されて耐久性が補強されるので、元の大
谷石の風合い及び強度に戻すことができる。
【0012】この発明では、さらに、目地相当部分上に
は、目地形成工程で表面材料層と異なる色の目地が形成
され、この目地には、表面材料層が形成されて目地テー
プを剥がすまで、目地テープがぴったりと貼着されるの
で、大谷石製建造物に整然とした目地が形成され、元の
美観を取り戻すことができる。
は、目地形成工程で表面材料層と異なる色の目地が形成
され、この目地には、表面材料層が形成されて目地テー
プを剥がすまで、目地テープがぴったりと貼着されるの
で、大谷石製建造物に整然とした目地が形成され、元の
美観を取り戻すことができる。
【0013】また、この発明では、表面材料層形成工程
で吹き付けられる表面材料には所望の着色剤を含ませる
ことにより、表面材料成分の大谷石粉末の色から、大谷
石の元々の色合いである淡青緑色、鉄分の混じった茶系
色、やや白みのある風化色等の色合へと、風情と好みに
応じた色の表面層を作成することができる。
で吹き付けられる表面材料には所望の着色剤を含ませる
ことにより、表面材料成分の大谷石粉末の色から、大谷
石の元々の色合いである淡青緑色、鉄分の混じった茶系
色、やや白みのある風化色等の色合へと、風情と好みに
応じた色の表面層を作成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を一
実施例により説明するが、これは単なる一例であり、こ
の発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であ
る。
実施例により説明するが、これは単なる一例であり、こ
の発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であ
る。
【0015】〔大谷石製擁壁の再生工法例〕この発明
は、大谷石製擁壁の再生に適用した一実施例に従うと、
典型的には、次の(1)〜(10)の工程により実施す
ることができる。
は、大谷石製擁壁の再生に適用した一実施例に従うと、
典型的には、次の(1)〜(10)の工程により実施す
ることができる。
【0016】(1)事前清掃:この工程では、大谷石製
擁壁の表面の汚損部分を落とす作業を行う。大谷石ブロ
ックの表面において、風化で脆くなっていたり、ボロボ
ロになっていたり、或いは、膨らんで空洞化している老
朽・劣化部分や、大谷石ブロック間の破損・遊離した目
地を、ケレン等の工具で削り落とす。これと共に、高圧
洗浄器を用い洗浄器ノズルから高圧噴水流を擁壁表面に
噴射して、擁壁表面の老朽・劣化残留部分や表面に付着
している汚泥や苔草等で汚れた部分を完全に大谷石製擁
壁表面から除去する。これにより、擁壁表面が清掃され
て綺麗になり、堅固でしっかりとした大谷石組織部が大
谷石ブロックの表面に露呈されるので、以後の工程の作
業を容易且つ確実にすることができる。なお、このよう
な高圧洗浄機による水洗いの外に、必要に応じて、エア
ガンを用いてエア噴流により擁壁表面の清掃を行うこと
ができる。エアガンを用いた場合は、清掃効果は劣るも
のの、次の接着剤吹付けまで擁壁の乾燥を待つ必要がな
いという利点がある。
擁壁の表面の汚損部分を落とす作業を行う。大谷石ブロ
ックの表面において、風化で脆くなっていたり、ボロボ
ロになっていたり、或いは、膨らんで空洞化している老
朽・劣化部分や、大谷石ブロック間の破損・遊離した目
地を、ケレン等の工具で削り落とす。これと共に、高圧
洗浄器を用い洗浄器ノズルから高圧噴水流を擁壁表面に
噴射して、擁壁表面の老朽・劣化残留部分や表面に付着
している汚泥や苔草等で汚れた部分を完全に大谷石製擁
壁表面から除去する。これにより、擁壁表面が清掃され
て綺麗になり、堅固でしっかりとした大谷石組織部が大
谷石ブロックの表面に露呈されるので、以後の工程の作
業を容易且つ確実にすることができる。なお、このよう
な高圧洗浄機による水洗いの外に、必要に応じて、エア
ガンを用いてエア噴流により擁壁表面の清掃を行うこと
ができる。エアガンを用いた場合は、清掃効果は劣るも
のの、次の接着剤吹付けまで擁壁の乾燥を待つ必要がな
いという利点がある。
【0017】(2)接着剤吹付け:工程(1)の後若干
時間(数10分〜1時間位)経過し、清掃された大谷石
製擁壁表面がほぼ乾燥状態になると、この工程に入り、
エマルジョンタイプの水性接着剤、例えば、昭和電工製
の“モルタル接着増強剤 ハイモルエマルジョン『ペル
タスEV−300』”等を水で10倍程度に希釈し、ガ
ン型吹付器(リシンガン)により大谷石製擁壁表面に吹
き付ける作業を行う。この接着剤の吹付け塗布により、
擁壁表面に露呈された大谷石組織と以後の工程で塗布さ
れる各種材料組織とを密着させしっかりと結合させるこ
とができる。
時間(数10分〜1時間位)経過し、清掃された大谷石
製擁壁表面がほぼ乾燥状態になると、この工程に入り、
エマルジョンタイプの水性接着剤、例えば、昭和電工製
の“モルタル接着増強剤 ハイモルエマルジョン『ペル
タスEV−300』”等を水で10倍程度に希釈し、ガ
ン型吹付器(リシンガン)により大谷石製擁壁表面に吹
き付ける作業を行う。この接着剤の吹付け塗布により、
擁壁表面に露呈された大谷石組織と以後の工程で塗布さ
れる各種材料組織とを密着させしっかりと結合させるこ
とができる。
【0018】(3)下地の補修乃至創成:この工程は、
以後の工程の下地となる大谷石製擁壁の表面形状を修復
する工程である。大谷石製擁壁では、幅90cm×高さ
30cm×奥行き15cmの寸法を有する大谷石ブロッ
クを目地モルタルを介して交互に重ね上げてノリ(法)
をもつ壁面が建造される。大谷石製擁壁の壁面に、水の
溜まるおそれがある大きな穴や凹み、強度上不十分と思
われる欠除・欠落の箇所があったり、目地モルタル部分
に欠落した箇所があれば、必要に応じてこの工程を設
け、補修材料としてモルタル〔セメント及び骨材(砂)
を主成分とし必要に応じて凝結剤を混合〕を用いた左官
作業により、これらの箇所を補填したり、原型に復元補
修したり、或いは、場合によっては壁面全面を補修し、
以後の工程作業に対する下地を形成する。
以後の工程の下地となる大谷石製擁壁の表面形状を修復
する工程である。大谷石製擁壁では、幅90cm×高さ
30cm×奥行き15cmの寸法を有する大谷石ブロッ
クを目地モルタルを介して交互に重ね上げてノリ(法)
をもつ壁面が建造される。大谷石製擁壁の壁面に、水の
溜まるおそれがある大きな穴や凹み、強度上不十分と思
われる欠除・欠落の箇所があったり、目地モルタル部分
に欠落した箇所があれば、必要に応じてこの工程を設
け、補修材料としてモルタル〔セメント及び骨材(砂)
を主成分とし必要に応じて凝結剤を混合〕を用いた左官
作業により、これらの箇所を補填したり、原型に復元補
修したり、或いは、場合によっては壁面全面を補修し、
以後の工程作業に対する下地を形成する。
【0019】また、大谷石製擁壁の壁面の最上部には、
通常、大谷石ブロックを水平に寝かせて(幅90cm×
高さ15cm×奥行き30cm)擁壁表面からせり出す
よう並置した「オビ(帯)」(又は「ハチマキ(鉢巻
き)」)と呼ばれる化粧部が形成されている。そして、
このオビの外端上には、更に、ブロック塀等を築造して
いる場合が多い。このような場合、オビが損壊している
と、その上に築造されたブロック塀等が倒壊するおそれ
があり、非常に危険である。従って、オビの表面が老朽
・劣化していたり欠損しているときには、必ず、モルタ
ルを用いた左官作業によりオビの修復或いは創成を行
う。
通常、大谷石ブロックを水平に寝かせて(幅90cm×
高さ15cm×奥行き30cm)擁壁表面からせり出す
よう並置した「オビ(帯)」(又は「ハチマキ(鉢巻
き)」)と呼ばれる化粧部が形成されている。そして、
このオビの外端上には、更に、ブロック塀等を築造して
いる場合が多い。このような場合、オビが損壊している
と、その上に築造されたブロック塀等が倒壊するおそれ
があり、非常に危険である。従って、オビの表面が老朽
・劣化していたり欠損しているときには、必ず、モルタ
ルを用いた左官作業によりオビの修復或いは創成を行
う。
【0020】そして、モルタルを用いて補修作業を行っ
た後は、大谷石表面模様の風合いを復元するという美観
の点から、建造当初大谷石ブロックの表面に形成されて
いた「ビシャン」と呼ばれる大谷石独特のブロック切出
し跡の柄模様を復元したり、オビの修復や全壁面修復の
場合には新たなデザインの紋様を創成する等、擁壁の表
面に柄模様を形成する。このようにして下地の修復乃至
創成に用いられた補修材料は、(2)の接着剤吹付け工
程で吹き付けられた接着剤により内部の大谷石組織と強
固に結合する。
た後は、大谷石表面模様の風合いを復元するという美観
の点から、建造当初大谷石ブロックの表面に形成されて
いた「ビシャン」と呼ばれる大谷石独特のブロック切出
し跡の柄模様を復元したり、オビの修復や全壁面修復の
場合には新たなデザインの紋様を創成する等、擁壁の表
面に柄模様を形成する。このようにして下地の修復乃至
創成に用いられた補修材料は、(2)の接着剤吹付け工
程で吹き付けられた接着剤により内部の大谷石組織と強
固に結合する。
【0021】(4)目地の作成:この工程では、大谷石
ブロック間の目地部に、目地用黒色セメントを刷毛を用
いて所要の目地幅で塗って行き、暗色の目地を作成す
る。この目地剤の塗布作業は、工程(6)で貼着される
目地テープの幅以上であればよく格別の精度を要しな
い。また、作成される目地は、黒色セメントを使用する
外に、必要に応じて他の色のものとすることができる。
ブロック間の目地部に、目地用黒色セメントを刷毛を用
いて所要の目地幅で塗って行き、暗色の目地を作成す
る。この目地剤の塗布作業は、工程(6)で貼着される
目地テープの幅以上であればよく格別の精度を要しな
い。また、作成される目地は、黒色セメントを使用する
外に、必要に応じて他の色のものとすることができる。
【0022】(5)接着剤の再吹付け:この工程では、
工程(3)を経て大谷石製擁壁が下地補修され、工程
(4)を経て目地が作成された擁壁表面に対して、ガン
型吹付器によって工程(2)で使用したエマルジョンタ
イプの水性接着剤等を再び吹き付けて塗布する作業を行
う。この接着剤の再吹付け塗布により、擁壁表面に修復
乃至創成された下地組織と以後の工程で塗布される材料
組織とをしっかりと結合させる。また、目地部分に対し
ては次工程(6)で貼着される目地テープの付着効果を
高めることができる。この工程は、下地補修工程(3)
がない場合などには省略することができる。
工程(3)を経て大谷石製擁壁が下地補修され、工程
(4)を経て目地が作成された擁壁表面に対して、ガン
型吹付器によって工程(2)で使用したエマルジョンタ
イプの水性接着剤等を再び吹き付けて塗布する作業を行
う。この接着剤の再吹付け塗布により、擁壁表面に修復
乃至創成された下地組織と以後の工程で塗布される材料
組織とをしっかりと結合させる。また、目地部分に対し
ては次工程(6)で貼着される目地テープの付着効果を
高めることができる。この工程は、下地補修工程(3)
がない場合などには省略することができる。
【0023】(6)目地テープの貼着:この工程では、
工程(4)で作成した目地の上に、必要な目地幅の目地
テープを貼着し、以後の工程で吹付け塗布される材料が
直接付着しないようにする。なお、工程(5)が省略さ
れた場合、目地テープには、付着度の高い粘着テープを
用いる。
工程(4)で作成した目地の上に、必要な目地幅の目地
テープを貼着し、以後の工程で吹付け塗布される材料が
直接付着しないようにする。なお、工程(5)が省略さ
れた場合、目地テープには、付着度の高い粘着テープを
用いる。
【0024】(7)表面材料の吹付け:工程(2)乃至
(5)で接着剤を吹付けた後およそ1〜数時間経過し表
面が乾燥した状態になると、この工程に入り、大谷石の
粉末と大谷石粉末に適した凝結剤とを主成分とする表面
材料をリシンガンにて大谷石製擁壁表面に吹き付ける。
この凝結剤は、大谷石粉末同士を接着し且つ混和すると
いう2つの機能を果たすエマルジョンタイプの凝結剤が
適しており、例えば、タイルメント社製のエチレン酢酸
ビニール(EVA)系“水性エマルジョン形『EV−3
00』”等を用いることができる。また、表面材料の吹
付けに当っては、水で20倍程度に希釈して大谷石粉末
と混練した上、リシンガンを用いて吹き付ける。この吹
付けによって、擁壁表面には大谷石粉末が凝結されて大
谷石組織と同等の組成をした表面材料層が堅固に形成さ
れ、しかも、この表面材料層は、擁壁表面の接着剤層を
介して大谷石組織或いは補修材料組織としっかりと結合
される。
(5)で接着剤を吹付けた後およそ1〜数時間経過し表
面が乾燥した状態になると、この工程に入り、大谷石の
粉末と大谷石粉末に適した凝結剤とを主成分とする表面
材料をリシンガンにて大谷石製擁壁表面に吹き付ける。
この凝結剤は、大谷石粉末同士を接着し且つ混和すると
いう2つの機能を果たすエマルジョンタイプの凝結剤が
適しており、例えば、タイルメント社製のエチレン酢酸
ビニール(EVA)系“水性エマルジョン形『EV−3
00』”等を用いることができる。また、表面材料の吹
付けに当っては、水で20倍程度に希釈して大谷石粉末
と混練した上、リシンガンを用いて吹き付ける。この吹
付けによって、擁壁表面には大谷石粉末が凝結されて大
谷石組織と同等の組成をした表面材料層が堅固に形成さ
れ、しかも、この表面材料層は、擁壁表面の接着剤層を
介して大谷石組織或いは補修材料組織としっかりと結合
される。
【0025】この工程では、大谷石粉末には、通常、切
出し直後の淡青緑色をした通常の大谷石を微細に粉砕し
たものが使用されるが、褪色特性を考慮すると緑系色を
濃くしておく必要がある。また、擁壁の色を白っぽく或
いは茶色っぽくして欲しいという好みもある。従って、
このような必要や好みに応じて、対応する着色剤(色
粉)を添加する。
出し直後の淡青緑色をした通常の大谷石を微細に粉砕し
たものが使用されるが、褪色特性を考慮すると緑系色を
濃くしておく必要がある。また、擁壁の色を白っぽく或
いは茶色っぽくして欲しいという好みもある。従って、
このような必要や好みに応じて、対応する着色剤(色
粉)を添加する。
【0026】(8)表面材料の再吹付け:工程(7)の
作業を行い若干時間が経過した後、必要に応じて、工程
(2)の下地補修をしなかった凹み箇所や工程(7)の
大谷石粉末含有表面材料の吹付けが足りない箇所等、重
要箇所を中心に、擁壁表面に表面材料を再び吹き付けて
表面材料層を増強する。この再吹付けに当っては、凝結
剤の濃度を上げた大谷石粉末含有表面材料を使用し、特
に上述の重要箇所について重点的に吹付けを行う。この
ように工程(7),(8)により形成される表面材料層
により、大谷石独特の表面の風合いをもたせることがで
きる。
作業を行い若干時間が経過した後、必要に応じて、工程
(2)の下地補修をしなかった凹み箇所や工程(7)の
大谷石粉末含有表面材料の吹付けが足りない箇所等、重
要箇所を中心に、擁壁表面に表面材料を再び吹き付けて
表面材料層を増強する。この再吹付けに当っては、凝結
剤の濃度を上げた大谷石粉末含有表面材料を使用し、特
に上述の重要箇所について重点的に吹付けを行う。この
ように工程(7),(8)により形成される表面材料層
により、大谷石独特の表面の風合いをもたせることがで
きる。
【0027】(9)防水硬化剤の吹付け:工程(7),
(8)で表面材料層が凝固した後、防水及び溌水機能を
もつ防水硬化剤の水希釈液からなる防水硬化剤液をガン
型吹付け器で擁壁表面に吹き付けて塗布する。この防水
硬化剤には、大谷石粉末が凝固した表面材料層や大谷石
組織内に浸透して防・溌水機能を生じる水性の防水硬化
剤が適しており、例えば、日本ケミックス株式会社の
『ハイドロサームRX』(無色透明液)等を用いること
ができる。このような防水硬化剤は、壁面への吹付け塗
布によって、表面材料層、修復材料(モルタル)及び大
谷石組織の毛細管空隙や気孔等の内部に深く浸透して表
面材料層、修復材料及び大谷石組織中の遊離アルカリと
反応し、溌水性をもった疎水性物質に変化する。このよ
うにして、表面材料層に防水・溌水機能をもつ通気性の
ある表面保護層を形成させると共に、内部の修復材料部
や大谷石組織にも、十分な防水及び溌水性を与えること
ができる。
(8)で表面材料層が凝固した後、防水及び溌水機能を
もつ防水硬化剤の水希釈液からなる防水硬化剤液をガン
型吹付け器で擁壁表面に吹き付けて塗布する。この防水
硬化剤には、大谷石粉末が凝固した表面材料層や大谷石
組織内に浸透して防・溌水機能を生じる水性の防水硬化
剤が適しており、例えば、日本ケミックス株式会社の
『ハイドロサームRX』(無色透明液)等を用いること
ができる。このような防水硬化剤は、壁面への吹付け塗
布によって、表面材料層、修復材料(モルタル)及び大
谷石組織の毛細管空隙や気孔等の内部に深く浸透して表
面材料層、修復材料及び大谷石組織中の遊離アルカリと
反応し、溌水性をもった疎水性物質に変化する。このよ
うにして、表面材料層に防水・溌水機能をもつ通気性の
ある表面保護層を形成させると共に、内部の修復材料部
や大谷石組織にも、十分な防水及び溌水性を与えること
ができる。
【0028】(10)仕上げ作業:工程(9)を終了し
た後、目地部分に貼着していた目地テープを剥がすと、
目地テープを剥がした後には、工程(3),(5),
(7)等で各種材料が吹付け塗布されずに残った整然と
した暗色の目地部が明確に現われる。この目地テープ剥
がし工程は、工程(9)の前に行ってもよく、この場合
は、目地部分に黒色コンクリートで作成された暗色の目
地部にも防水機能を与えることができる等の効果があ
る。そして、清掃作業を行うと、この発明の一実施例に
よる大谷石製擁壁の再生工法の全工程が完了する。
た後、目地部分に貼着していた目地テープを剥がすと、
目地テープを剥がした後には、工程(3),(5),
(7)等で各種材料が吹付け塗布されずに残った整然と
した暗色の目地部が明確に現われる。この目地テープ剥
がし工程は、工程(9)の前に行ってもよく、この場合
は、目地部分に黒色コンクリートで作成された暗色の目
地部にも防水機能を与えることができる等の効果があ
る。そして、清掃作業を行うと、この発明の一実施例に
よる大谷石製擁壁の再生工法の全工程が完了する。
【0029】このような工法によると、工程(7)によ
り形成された表面材料層は、工程(2)により塗布され
た接着剤により強固に内部の大谷石組織と結合し、ま
た、工程(9)により吹き付けられた防水硬化剤の浸透
により防水・溌水機能及び強度が強化された組織に変化
させられ、しかも、この防水硬化剤が内部大谷石組織に
も浸透し、内部組織にも十分な防水及び溌水性を与える
ことができる。従って、老朽化した大谷石製擁壁を確実
に補修し、元の大谷石の風合いに再生し、原石以上に耐
久性を補強することができる。
り形成された表面材料層は、工程(2)により塗布され
た接着剤により強固に内部の大谷石組織と結合し、ま
た、工程(9)により吹き付けられた防水硬化剤の浸透
により防水・溌水機能及び強度が強化された組織に変化
させられ、しかも、この防水硬化剤が内部大谷石組織に
も浸透し、内部組織にも十分な防水及び溌水性を与える
ことができる。従って、老朽化した大谷石製擁壁を確実
に補修し、元の大谷石の風合いに再生し、原石以上に耐
久性を補強することができる。
【0030】〔他の実施態様〕以上、この発明を大谷石
製擁壁の再生工法に適用した実施例について説明した
が、この発明は、これに限定されず、大谷石で作られた
門塀、石垣、塔柱、石像等、他のあらゆる大谷石製建造
物に対して適用し、これらの大谷石製建造物を確実に補
修し再生し補強することができる。つまり、この発明の
主要なポイントは、大谷石製建造物の表面の劣化部分及
び汚れを除去し、次に、劣化部分及び汚れが除去された
表面上に接着剤を吹き付け、接着剤が吹き付けられた表
面に大谷石の粉末及び凝固剤を主成分とする表面材料を
吹き付けて表面材料層を形成し、この表面材料層上から
防水硬化剤を吹き付けて表面材料層及び内部大谷石組織
を強化し防水機能を高めることにある。なお、必要に応
じて、接着剤が吹き付けられた大谷石製建造物の表面形
状を修復材料(モルタル)で修復或いは創成した上再度
接着剤を吹き付けたり、暗色の目地を形成した上に目地
テープを貼着し、表面材料層形成後に目地テープを剥が
したりする工程を導入することができる。また、表面材
料には所望の着色剤を含ませることができる。
製擁壁の再生工法に適用した実施例について説明した
が、この発明は、これに限定されず、大谷石で作られた
門塀、石垣、塔柱、石像等、他のあらゆる大谷石製建造
物に対して適用し、これらの大谷石製建造物を確実に補
修し再生し補強することができる。つまり、この発明の
主要なポイントは、大谷石製建造物の表面の劣化部分及
び汚れを除去し、次に、劣化部分及び汚れが除去された
表面上に接着剤を吹き付け、接着剤が吹き付けられた表
面に大谷石の粉末及び凝固剤を主成分とする表面材料を
吹き付けて表面材料層を形成し、この表面材料層上から
防水硬化剤を吹き付けて表面材料層及び内部大谷石組織
を強化し防水機能を高めることにある。なお、必要に応
じて、接着剤が吹き付けられた大谷石製建造物の表面形
状を修復材料(モルタル)で修復或いは創成した上再度
接着剤を吹き付けたり、暗色の目地を形成した上に目地
テープを貼着し、表面材料層形成後に目地テープを剥が
したりする工程を導入することができる。また、表面材
料には所望の着色剤を含ませることができる。
【0031】〔発明の効果〕以上説明したように、この
発明の工法では、大谷石製建造物の表面の劣化部分及び
汚れを除去し、劣化部分及び汚れが除去された表面上に
接着剤を吹き付け、接着剤が吹き付けられた表面に大谷
石の粉末及び凝固剤を主成分とする表面材料を吹き付け
て表面材料層を形成し、形成された表面材料層上から防
水硬化剤を吹き付けて表面材料層を強化し防水機能を高
めるようにしている。このように多段の吹付け工程を経
て強固に結合した多重構造により、風化・劣化した大谷
石を確実に補修し再生し補強することができ、また、吹
付け工程を多段に採用しているので、作業時間が非常に
短くすることができる。従って、この発明によると、老
朽化した大谷石製建造物を少ない工期・費用で補修し再
生し補強することができ、大谷石のもつ優れた耐久特性
を維持・向上すると共に、大谷石独特の風合いを活かし
て都市の美化に寄与することができる。
発明の工法では、大谷石製建造物の表面の劣化部分及び
汚れを除去し、劣化部分及び汚れが除去された表面上に
接着剤を吹き付け、接着剤が吹き付けられた表面に大谷
石の粉末及び凝固剤を主成分とする表面材料を吹き付け
て表面材料層を形成し、形成された表面材料層上から防
水硬化剤を吹き付けて表面材料層を強化し防水機能を高
めるようにしている。このように多段の吹付け工程を経
て強固に結合した多重構造により、風化・劣化した大谷
石を確実に補修し再生し補強することができ、また、吹
付け工程を多段に採用しているので、作業時間が非常に
短くすることができる。従って、この発明によると、老
朽化した大谷石製建造物を少ない工期・費用で補修し再
生し補強することができ、大谷石のもつ優れた耐久特性
を維持・向上すると共に、大谷石独特の風合いを活かし
て都市の美化に寄与することができる。
【0032】この発明の工法によると、必要に応じて、
さらに、表面の劣化部分及び汚れが除去され接着剤が塗
布された大谷石製建造物の表面形状を補修材料で修復
し、表面材料層と異なる色に形成された目地部分に目地
テープを貼着し、少なくとも表面材料層形成工程の後、
この目地テープを剥がすようにしているので、単に大谷
石製建造物の耐久特性を向上させるだけでなく、元の大
谷石製建造物の風合いを一層忠実に復元することができ
る。
さらに、表面の劣化部分及び汚れが除去され接着剤が塗
布された大谷石製建造物の表面形状を補修材料で修復
し、表面材料層と異なる色に形成された目地部分に目地
テープを貼着し、少なくとも表面材料層形成工程の後、
この目地テープを剥がすようにしているので、単に大谷
石製建造物の耐久特性を向上させるだけでなく、元の大
谷石製建造物の風合いを一層忠実に復元することができ
る。
【0033】また、表面修復工程(下地の補修乃至創成
工程)で大谷石製建造物の表面形状を強固に創成するこ
とができ、表面材料層形成工程で吹き付けられる表面材
料には所望の着色剤を含ませることができるので、大谷
石製建造物の風合いを残しつつ、今風の新らしいデザイ
ンによる自在の紋様や色柄を持った大谷石製建造物に仕
上げることができる。
工程)で大谷石製建造物の表面形状を強固に創成するこ
とができ、表面材料層形成工程で吹き付けられる表面材
料には所望の着色剤を含ませることができるので、大谷
石製建造物の風合いを残しつつ、今風の新らしいデザイ
ンによる自在の紋様や色柄を持った大谷石製建造物に仕
上げることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】大谷石製建造物の表面の劣化部分及び汚れ
を除去する準備工程と、 劣化部分及び汚れが除去された表面上に接着剤を吹き付
ける接着剤吹付け工程と、 接着剤が吹き付けられた表面に大谷石の粉末及び凝固剤
を主成分とする表面材料を吹き付けて表面材料層を形成
する表面材料層形成工程と、 形成された表面材料層上から防水硬化剤を吹き付けて表
面材料層を強化し防水機能を高める防水強化工程とを具
備することを特徴とする大谷石製建造物の再生工法。 - 【請求項2】さらに、 接着剤が吹き付けられた大谷石製建造物の表面形状を修
復或いは創成する表面修復工程と、 表面形状が修復或いは創成された表面上に再び接着剤を
吹き付けるの接着剤再吹付け工程とを具備することを特
徴とする請求項1に記載の大谷石製建造物の再生工法。 - 【請求項3】さらに、 接着剤が吹き付けられた表面の目地相当部分に目地剤を
塗布して表面材料層と異なる色の目地を形成する目地形
成工程と、 目地が形成された表面上に再び接着剤を吹き付ける接着
剤再吹付け工程と、 接着剤が吹き付けられた目地剤上に目地テープを貼着す
る目地テープ貼着工程と、 少なくとも表面材料層形成工程の後、貼着された目地テ
ープを剥がす目地テープ離脱工程とを具備することを特
徴とする請求項1又は2に記載の大谷石製建造物の再生
工法。 - 【請求項4】表面材料層形成工程で吹き付けられる表面
材料は所望の着色剤を含むことを特徴とする請求項1〜
3の何れか1項に記載の大谷石製建造物の再生工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11169058A JP2000356043A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 大谷石製建造物の再生工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11169058A JP2000356043A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 大谷石製建造物の再生工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000356043A true JP2000356043A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15879573
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11169058A Pending JP2000356043A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 大谷石製建造物の再生工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000356043A (ja) |
-
1999
- 1999-06-16 JP JP11169058A patent/JP2000356043A/ja active Pending
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