JP2000508149A - 合成線形増幅装置及びその制御方法 - Google Patents

合成線形増幅装置及びその制御方法

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Abstract

(57)【要約】 信号損失を低減しながら多数の線形増幅器の出力を合成する装置及び方法を提供する。この合成線形増幅装置は、一つの入力端と多数の出力端との間にそれぞれ設けられる経路及び前記各出力端に接続されるスイッチをもち、入力RF信号の電力を分配して前記出力端にそれぞれ出力する電力分配モジュールと、多数の入力端と一つの出力端との間にそれぞれ設けられる経路及び前記各入力端に接続されるスイッチをもち、入力RF信号の電力を合成して出力する電力合成モジュールと、前記電力分配モジュールの出力端と前記電力合成モジュールの入力端との間に設けられ、前記電力分配モジュールで電力分配されたRF信号を線形増幅して前記電力合成モジュールに出力し、内部異常感知時に前記電力モ分配ジュール及び電力合成モジュールの該当スイッチをオフ状態としてRF信号の経路を遮断する線形増幅器と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】 合成線形増幅装置及びその制御方法発明の背景 1.技術分野 本発明は高出力増幅装置及び方法に係り、特に、多数の線形増幅器の出力を合 成して出力する装置及び方法に関する。 2.従来の技術 一般にディジタル移動通信システムでは、送信RF信号(TX RF signal)を増幅 出力するために高出力増幅装置(High Power Amplifiers:HPA)を備えるべき である。このような高出力増幅装置は、最大電力レベルまで増幅できる非線形特 性を有する飽和領域の付近で動作する。しかしながら、高出力増幅装置に二つ以 上の搬送波が入力されて共通増幅される場合、飽和領域付近の非線形特性により 混変調信号(Intermodulation distortion signals:IMD)成分などが発生する 。 このため、入力RF信号を数dBだけ減衰させて直線領域で増幅可能にし、混 変調成分の雑音を減少する手法があるが、出力電力が低くなるという短所を有す る。そこで、高出力増幅装置の飽和領域付近で非線形特性を補完する線形化器(l inearizer)を電力増幅器とともに使用する手法があり、飽和領域でも多重搬送波 の共通増幅時に発生する混変調信号を大幅に減少させうる。このような線形化器 及び電力増幅器を採用する増幅器を線形増幅器(Linear Power Amplifier:LP A)と称する。 上記のような混変調成分は雑音源として伝送品質の劣化をもたらすので、符号 分割多重接続(CDMA)システムのような移動通信システムに用いられる線形増 幅器の混変調信号は、仮標準(spurious standard)当たり、動作帯域で約−45 dBc、その他の帯域で約−60dBcであることが要求される。従来では、A 級線形増幅器でP1dBが出力されると、第3混変調信号は約−20dBcとなる 。したがって、線形増幅器の出力は約20dBc程度減少し、A級線形増幅器で は約−60dBcの混変調信号が得られる。また、多重搬送波が入力されると、 その 出力は出力ピーク値を考慮して約80dBc程度再度減少する。すなわち、12 ワット出力率のA級線形増幅器は約20ワットの平均出力を提供する必要がある 。A級線形増幅器の出力を減少させることは困難なので、良好な電力効率を有す るAB級線形増幅器と線形化器を採用することにより、所定の線形特性を有する 線形増幅器を提供することが望ましい。 この際、上述したディジタル移動通信システムに用いられる線形増幅器は、非 常に高い出力の増幅器(HPA)を必要とする。そこで、入力RF信号を所望の出 力レベルまで増幅するために、多数の低電力線形増幅器の出力を合成する方法が 一般的に知られている。このような電力合成方法は“Planar Electrically Symm etric n-way Hybrid Power Dividers/Combiners”(IEEE Transactions on Micr owave Theory and Techniques,vol,MTT-28,No.6,June 1980,pp.555-563)に開示 されている。 この従来の合成方法において、n−wayのRF電力合成器としてはn−wa yのWinkinson電力合成器とn−wayのラジアル電力合成器などがある。n− wayのWinkinson電力合成器はλ0/4の伝送路と抵抗からなり、n−wayの ラジアル電力合成器はλ0/2〜λ0/4の伝送路からなる。 n−wayのRF電力合成器は、振幅と位相が同一特性を有するn個の電力供 給源の信号を合成する場合、異常発生電力増幅器の数だけ出力電力が減少する。 すなわち、n個の電力増幅器を用いて高電力増幅器を構成してある状態で、m個 (m<n)の電力増幅器に異常が発生した場合、合成出力される電力増幅信号は不 良状態の電力増幅器の数に比例する。そして、不良状態の電力増幅器数が増加す るほど、−20log(1-m/n)dBの出力電力が減少する。式中のnは電力増幅 器の数を、mは不良状態の電力増幅器の数を示す。したがって、電力合成のため の電力増幅器の装備数を少数としたRF増幅器の場合、電力増幅器の一つでも異 常になると所望の増幅効率を達成することができなくなる。このため当該増幅器 は非常に非効率的な電力合成器となる問題点をもっている。つまり、低電力RF 増幅器を用いて高電力RF増幅器を構成する場合、RF増幅器に異常があっては ならない。 このように、n−wayの電力合成器を用いてn個の線形増幅器の出力を合成 する場合、受信されるRF信号の電力をnに分配し、そのn個のRF信号をn個 の線形増幅器を通して増幅した後に再合成出力することになるが、該電力合成器 を構成する線形増幅器のいずれかに異常が発生すると、電力合成器の出力全体に 悪影響を与えてしまう。さらに、このような異常が送信機の出力全体にも悪影響 を及ぼす結果となる。したがって、各々の線形増幅器で現状を感知するようにし 、増幅器の異常発生を予め知らせるか、取り除くことが望ましい。発明の概要 本発明の目的は、信号の損失を防止しながら、多数の線形増幅器の出力を合成 する装置及び方法を提供することにある。 本発明の他の目的は、多数の線形増幅器を備えた合成線形増幅装置について、 異常発生した動作中の線形増幅器を遮断し、該遮断された線形増幅器に印加され る信号電力を正常な線形増幅器に均等分配して、安定した出力を発生する合成線 形増幅装置とその制御方法を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、電力分配器、多数の線形増幅器及び電力合成器か ら構成される合成線形増幅装置について、線形増幅器が自分の状態を診断して異 常感知時に当該線形増幅器出力を遮断するとともに、これを表示する装置及び方 法を提供することにある。 これら目的を達成するため本発明の合成線形増幅装置の一形態は、一つの入力 端と多数の出力端との間をそれぞれ連絡する経路及び前記各出力端に接続される スイッチをもち、入力されるRF信号の電力を分配して前記各出力端にそれぞれ 出力する電力分配モジュールと、多数の入力端と一つの出力端との間をそれぞれ 連絡する線路及び前記各入力端に接続されるスイッチをもち、入力されるRF信 号の電力を合成して出力する電力合成モジュールと、前記電力分配モジュールの 出力端と前記電力合成モジュールの入力端との間に設けられ、前記電力分配モジ ュールで電力分配されたRF信号を線形増幅して前記電力合成モジュールへ出力 するとともに、内部異常感知時に前記電力分配モジュール及び電力合成モジュー ルとの該当スイッチをオフ状態としてRF信号の経路を遮断する多数の線形増幅 器と、を備えることを特徴とする。図面の簡単な説明 図1は本発明による合成線形増幅装置の構成を示したブロック図である。 図2は本発明による合成線形増幅装置について、四つの線形増幅器の出力を合 成する構成例を示したブロック図である。 図3は図1及び図2の合成線形増幅装置に用いられる線形増幅器の構成を示し たブロック図である。 図4は図3の前置歪曲器(predistortor)の構成を示したブロック図である。 図5は図4の自動レベル制御器の構成を示したブロック図である。 図6は図5の電力検出器の構成を示したブロック図である。 図7A〜Gは本発明による合成線形増幅装置の動作を説明するための信号スペ クトルの特性を示した図である。 図8は図3の信号検出器の構成を示したブロック図である。 図9は図3の異常検出器の構成を示したブロック図である。 図10は図3の制御部の構成を示したブロック図である。 図11A〜Gは本発明の第1例による合成線形増幅装置の動作過程を示したフ ローチャートである。 図12A〜Cは本発明の第2例による合成線形増幅装置の動作過程を示したフ ローチャートである。好適な実施形態の説明 以下の説明では、本発明の理解のために特定の詳細が例示されているが、本発 明はこれらに限られるものではなく、各種の変形が該当技術分野における通常の 知識を持つ者により可能なのは明らかである。また、公知の技術に対する詳細な 説明は省略する。 図1は本発明による合成線形増幅装置の構成例を示すブロック図である。本発 明による合成線形増幅装置10は、入力されるRF信号の電力を分配する電力分 配モジュール100を備える。さらに、合成線形増幅装置10は、電力分配モジ ュール100に動作可能に接続され、該当RF信号をそれぞれ増幅する線形増幅 器200を備える。その線形増幅器200の数は、電力分配されたRF信号の数 に対応する。そして、合成線形増幅装置10は、線形増幅器200に動作可能に 接続され、線形増幅器200から出力される信号の出力を合成出力する電力合成 モジュール300を備える。 図2は、四つの線形増幅器LPA1〜LPA4を装備した4−way合成線形 増幅装置の構成例を示している。ただし、4−way装置は一例に過ぎず、本発 明ではn−wayの合成線形増幅装置を想定可能である。 図2の電力分配モジュール100の構成では、伝送路TI1が入力端とノード N1との間に設定されている。そして、伝送路TI21及びTI31がノードN IとスイッチSWI1との間に、伝送路TI22及びTI32がノードNIとス イッチSWI2との間に、伝送路TI23及びTI33がノードNIとスイッチ SWI3との間に、伝送路TI24及びTI34がノードNIとスイッチSWI 4との間に、それぞれ直列に設けられている。スイッチSWI1〜SWI4は、 それぞれ対応する線形増幅器LPA1〜LPA4の入力端につながれ、また、対 応する線形増幅器LPA1〜LPA4によりスイッチング制御される。ここで、 伝送路TI1のインピーダンス特性はZ1、ノードNIに並列接続される伝送路 TI21〜TI24のインピーダンス特性は同一の値でZ2、伝送路TI31〜 TI34のインピーダンス特性も同一の値Z3である。さらに、電力分配モジュ ール100の伝送路TI1,TI21〜TI24,TI31〜TI34は、好ま しくは約λ/4の波長を有し、テフロン(teflon)基板を用いるマイクロストリッ プラインを使用することのがよい。また、RFスイッチとしての機能を果たすス イッチSWI1〜SWI4は、米国のK&L社で製造及び販売するRFスイッチ “MMS−12−F−PC”を使用することができる。これらスイッチSWI1 〜SWI4は、電力分配モジュールと一体化してもよいし、別体として設けても よい。 図2の電力合成モジュール300の構成では、スイッチSWO1〜SWO4が それぞれ対応する線形増幅器LPA1〜LPA4の出力端につながれ、また、対 応する線形増幅器LPA1〜LPA4によりスイッチング制御される。そして、 伝送路TO31及びTO21がスイッチSWO1とノードNOとの間に、伝送路 TO32及びTO22がスイッチSWO2とノードNOとの間に、伝送路TO3 3及びTO23がスイッチSWO3とノードNOとの間に、伝送路TO34及び TO24がスイッチSWO4とノードNOとの間に、それぞれ直列に設けられて いる。さらに、伝送路TO1が出力端とノードNOとの間に設定される。ここで 、伝送路TO1のインピーダンス特性はZ1、ノードNOに並列接続される伝送 路TO21〜TO24のインピーダンス特性は同一の値でZ2、伝送路TO31 〜TO34のインピーダンス特性も同一の値でZ3である。また、電力合成モジ ュール300の伝送路TO1,TO21〜TO24,TO31〜TO34は、好 ましくは約λ/4の波長を有し、テフロン基板を用いるマイクロストリップライ ンを使用することのがよい。そして、RFスイッチとしての機能を果たすスイッ チSWO1〜SWO4は、米国のK&L社製RFスイッチ“MMS−12−F− PC”を使用することができる。これらスイッチSWO1〜SWO4は、電力合 成モジュールと一体化してもよいし、別体として設けてもよい。 線形増幅器LPA1〜LPA4は、それぞれ自分の状態を周期的に点検する自 己診断機能を備え、該増幅器LPA1〜LPA4のうちいずれか一つでも異常が 感知された場合には、対応する入力スイッチSWIn及び出力スイッチSWOn がオープン(オフ)となり、当該異常増幅器の経路が取り除かれる。本発明では 一つ以上の増幅器経路を取り除くことを例示する。 図2に示した合成線形増幅装置の構成において、電力分配モジュール100と 電力合成モジュール300は相互逆構成の形態を有する。したがって本例の説明 では、電力分配モジュール100を主として説明する。 先ず、スイッチSWI1〜SWI4のすべてがオン状態であれば、ノードNI から先にオープン状態のスイッチが不在なので、伝送路TI1を通してノードN Iに印加される入力信号RFiは、1/4に均等電力分配されて対応する線形増 幅器LPA1〜LPA4へ入力される。その後、線形増幅器LPA1〜LPA4 が分配されたRF信号を線形増幅して出力する。そして電力合成モジュール30 0が、線形増幅装置LPA1〜LPA4で増幅出力されたRF信号を合成して出 力する。 一方、スイッチSWI1〜SWI4のうちいずれかがオフ状態、すなわち異常 状態を検出した増幅器によりオープンにされると、該当経路は増幅動作から取り 除かれる。たとえば、スイッチSWI1が増幅器LPA1によりオフ状態になる と、スイッチSWI1につながる伝送路TI21,T131はノードN1に対し オープン状態となる。すると、伝送路TI21,TI31がそれぞれλ/4長さ の伝送路を有するため、スイッチSWI1のオフ状態におけるTI21,TI3 1の合成伝送路は中心周波数に対してλ/2の長さとなる。したがって、スイッ チSWI1がオフ状態になると、RF信号が全反射されてノードN1に提供され るので、RF信号の損失は発生しない。 一方のスイッチSWI2〜SWI4はオン状態なので、ノードN1のRF信号 電力は均等分配されて線形増幅器LPA2〜LPA4へ入力される。この際、当 該伝送路に流入するRF信号は振幅と位相をできる限り同一に調整すべきである 。すなわち、各入力信号の振幅と位相が同一であれば、インピーダンスが無限大 となって入力経路間のアイソレーションが良好になる。これにより、電力分配さ れたRF信号が出力端側に伝えられるまでの電力損失を抑制することができる。 さらに、伝送路のインピーダンス特性Z1,Z2,Z3の値は動作周波数範囲、 入力信号の個数に応じて適宜に設定し、Z2≧Z3≧Z1となるように設定する 。 線形増幅器LPA1〜LPA4のいずれも異常状態を感知しなければ、線形増 幅器LPA1〜LPA4はスイッチSWI1〜SWI4及びSWO1〜SWO4 をオン状態とする。これにより電力分配モジュール100は、入力される信号R Fiの電力を1/4に分配して線形増幅器LPA1〜LPA4に印加する。線形 増幅器LPA1〜LPA4は、それぞれ1/4に電力分配されたRF信号を線形 増幅して出力する。そして電力合成モジュール300は、線形増幅器LPA1〜 LPA4で増幅出力されるRF信号の電力を合成して最終増幅信号RFoとして 出力する。 このように本例による合成線形増幅装置は、いずれかの線形増幅器LPAn( このnは線形増幅器の番号)に異常が発生すると、電力分配モジュール100及 び電力合成モジュール300の該当RFスイッチをオフ状態とし、該当線形増幅 器LPAnに印加される信号電力を遮断する。そして、電力分配モジユール10 0及び電力合成モジュール300が、異常となった線形増幅器LPAnに印加 される信号電力を、正常動作する増幅器に均等分配し合成することにより、全体 的な信号電力は一定に維持される。 本実施形態では、相異なる多数のRF信号を同時に増幅できる多重チャネル増 幅器を要し、線形増幅器LPA1〜LPA4を主としてディジタル移動通信シス テムで使用する。したがって、本例の線形増幅器は、増幅器の非線形動作特性に よる信号の歪み、多数の信号を一つの増幅器で増幅するときに発生する混変調に よる不要な雑音などを低減するために、線形補償回路の混変調雑音感知及び制御 機能などを備えるべきである。 このように線形増幅器LPA1〜LPA4が線形増幅動作を行う状態で増幅器 の異常が発生すると、これを感知して異常状態を診断した後、増幅機能が行えな い状態であれば、対応するスイッチSWIn及びSWOnをオフ状態とする。 以下、図3〜図11を参照し、線形増幅器の動作及び異常状態を自己診断する 動作を説明する。 線形増幅器LPA1〜LPA4は、パイロットトーンを用いて電力増幅器出力 の混変調成分を取り除く線形化システムと、入力信号に前置歪曲成分を発生させ て電力増幅器出力の混変調成分を抑制する前置歪曲システムと、混変調成分をフ ィードバックさせて電力増幅器の出力に含まれた混変調成分を抑制するネガティ ブフィードバックシステムと、混変調成分のみを抽出した後、電力増幅器の出力 に逆位相結合させて混変調成分を抑制するフィードフォワードシステムと、を含 む。本例の線形増幅器LPA1〜LPA4は、前置歪曲システムとフィードフォ ワードシステムを結合したシステムを使用すると仮定する。 図3は図1及び図2の合成線形増幅装置に用いられる線形増幅器LPAnの構 成を示したブロック図であって、前置歪曲システムとフィードフォワードシステ ムを採用した線形増幅器の構成を示している。 第1可変減衰器211は減衰制御信号ATT1により入力RF信号利得の減衰 を制御する。第1可変位相器212は第1可変減衰器211の出力を受信し、位 相制御信号PIC1により入力RF信号の位相を制御する。 前置歪曲器213はRF信号を受信し、高電力増幅器214で発生する混変調 成分の高調波を予想して前置歪曲信号を発生する。高電力増幅器214は前置歪 曲器213から出力されるRF信号を電力増幅して出力する。第2遅延器215 は電力増幅器214から出力されるRF信号を受信し、混変調信号の印加時間だ け遅延して出力する。この構成が、本実施形態における線形増幅器LPAnの主 経路となる。 分配器216は主経路に入力されるRF信号を分配して出力する。その分配器 216としては方向性結合器を使用することができる。第1遅延器217は主経 路の前置歪曲及び増幅過程で発生するRF信号の遅延時間を補償する。分配器2 18は電力増幅器214の出力端に位置し、電力増幅器214の出力を分配して 出力する。この分配器218としても方向性結合器を使用することができる。相 殺器219は第1遅延器217から出力されるRF信号と電力増幅器214から 出力される増幅RF信号を入力し、電力増幅器214の出力で第1遅延器217 から出力されるRF信号成分を相殺することにより、電力増幅過程で発生する混 変調信号を検出する。本実施形態では、相殺器219に減算器を使用した例を示 している。 第2可変減衰器220は相殺器219から出力される混変調信号を受信し、制 御部237から出力される減衰制御信号ATT2により入力混変調信号の利得を 制御する。第2可変位相器221は第2可変減衰器220から出力される混変調 信号を受信し、制御部237から出力される位相制御信号PIC2により入力混 変調信号の位相を制御する。エラー増幅器222は第2可変位相器221から出 力される混変調信号を増幅して出力する。結合器223はエラー増幅器222の 出力を第2遅延器215の出力に結合する。この結合器223としては方向性結 合器を使用することができる。 この構成は、主経路の電力増幅過程で発生する混変調信号を抑制するための信 号を発生する補助経路に相当する。 分配器231は線形増幅器LPAnの入力端に位置し、入力されるRF信号を 分配して第1信号SF1を出力する。分配器232は電力増幅器214の出力端 に位置し、電力増幅されたRF信号を分配して第2信号SF2を出力する。分配 器233は相殺器219の出力端に位置し、相殺器219で検出された混変調信 号を分配して第3信号SF3を出力する。分配器234は線形増幅器LPAnの 出力端に位置し、RF信号を分配して第4信号SF4を出力する。これら分配器 231〜234としては方向性結合器を使用することができる。選択器235は 分配器231〜234から出力される信号SF1〜SF4を受信し、制御部23 7から出力される第1選択信号SEL1により制御されて対応する信号SFを選 択して出力する。 信号検出器236は制御部237から出力される制御データPCD(PLL Contr ol Data)により、選択器235から出力される信号SFの強度(RSSI)を検出 して直流電圧に変換したRSSI(Received Signal Strength Indicator)信号を 出力する。制御部237は選択器235で該当信号SFを選択するための第1選 択信号SEL1を発生し、信号検出器236で選択信号SFのRSSI検出を行 う周波数を決めるための制御データPCDを発生させる。 異常検出器238は線形増幅器LPAn内の異常有無を検出して出力する。こ の異常検出器238は、線形増幅器の過電力異常(over power alarm:OVP)、 高温異常(high temperature alarm:TEMP)、定在波比異常(standing wave r atio alarm:VSWR)、供給電源異常(DC fail alarm:DCF)、ループ動作 異常(loop fail alarm:LOP)、線形増幅器の低電圧異常(lower power alarm :LWP)、ファン駆動異常(fanfail alarm:FAN)の各状態を検出する検出 器から構成される。異常検出器238は制御部237の第2選択信号SEL2に より該当検出信号ADTを選択して制御部237に出力する。 制御部237は線形増幅器LPAnの全般的な動作を制御し、当該線形増幅器 LPAnの状態を検出して異常検出時には、線形増幅器LPAnに印加される信 号の通路を遮断する。 先ず、線形増幅器LPAnの制御機能を行う制御部237は、信号検出器23 6から出力されるRSSI信号の値を分析し、分析結果に応じて該当信号SFの 利得及び位相を調整するために、対応する可変減衰器及び可変位相器を制御する 減衰制御信号ATT1〜ATT3及び位相制御信号PIC1〜PIC3を発生す る。第一に、(分配器232から出力される)電力増幅器214の出力を選択し た場合、制御部237は、信号検出器236を制御して増幅RF信号の高調波信 号のRSSIを検出しサイズを判断した後、前置歪曲器213から出力される混 変 調信号の減衰及び位相を調整するための減衰制御信号ATT3及び位相制御信号 PIC3を発生する。第二に、(分配器233から出力される)相殺器219の 出力を選択した場合、制御部237は、信号検出器236を制御して相殺混変調 信号に含まれたRF信号のRSSIを検出しサイズを判断した後、線形増幅器の 入力端に入力されるRF信号の減衰及び位相を調整するための減衰制御信号AT T1及び位相制御信号PIC1を発生する。第三に、最終出力される(分配器2 34から出力される)増幅信号を選択した場合、制御部237は、信号検出器2 36を制御して最終出力信号に含まれた混変調信号のRSSIを検出しサイズを 判断した後、相殺器219から出力される混変調信号の減衰及び位相を調整する ための減衰制御信号ATT2及び位相制御信号PIC2を発生する。 次に、線形増幅器LPAnの状態を診断して制御する制御部237は、一定の 時間周期で異常検出器238に第2選択信号SEL2を出力して異常検出器23 8から出力される検出信号を順次に入力し、該入力検出信号の状況を判断して異 常発生有無を判断する。この結果、異常と判断される場合には該当警報タイマー を駆動し、警報タイマーの時間を所定値に設定してその間異常状態が持続すると き、電力分配モジュール100及び電力合成モジュール300のRFスイッチを オフ状態とするためのスイッチ制御信号SWCを発生する。これにより、異常状 態を検出した線形増幅器を含む経路は、増幅装置10の動作から外される。 ここで、線形増幅器LPAnが受信RF信号RFinを線形増幅する動作を説 明する。図3に示したように、本例の線形増幅器LPAnは前置歪曲方式とフィ ードフォワード方式を用いて増幅過程で発生する混変調信号を取り除く。本実施 形態で前置歪曲器213は、一次的に高電力増幅器214により出力される混変 調信号を取り除く機能を行う。このため前置歪曲器213は、高電力増幅器21 4で増幅するときに発生する高調波を予想して発生させ、高電力増幅器214の 電力トランジスタに印加される時点で高電力増幅器214に発生する高調波と逆 位相となるように位相を調整して出力する。 この前置歪曲方式を使用しても、線形増幅器で発生する混変調信号を完全に取 り除くことはできない。したがって、前置歪曲器214で一次的に混変調信号を 抑制した後、最終的に混変調信号を抑制するためにフィードフォワード方式を適 用する。フィードフォワード方式を使用する線形増幅器は、高電力増幅器214 の出力から純粋なRF信号成分を相殺して混変調信号を抽出し、該抽出した混変 調信号を再度結合器223で結合させて混変調成分を相殺する。このフィードフ ォワード方式を使用すると、線形増幅器の最終出力端で増幅信号に含まれた混変 調信号成分が抑制され、純粋なRF信号成分のみを出力することができる。 すなわち、本例の線形増幅器LPAnは、前置歪曲方式を用いて高電力増幅器 214の増幅過程で発生する混変調信号を一次抑制し、該一次抑制された高電力 増幅器214の出力に含まれた混変調信号をフィードフォワード方式を用いて二 次抑制する。ここで、説明の便宜上、先ず前置歪曲方式により混変調信号を抑制 する動作を説明した後、フィードフォワード方式により混変調信号を抑制する動 作を説明する。 図7A〜Gは、図3に示した線形増幅装置の動作に対応する信号スペクトルの 特性を示した図であって、2トーンの場合を仮定したものである。図7AはRF 入力信号を示し、図7Bは高調波発生器314(図4)で発生するRF信号の高 調波信号を示し、図7Cは可変減衰器315(図4)により高調波のサイズが調 整され、可変位相器316(図4)により高電力増幅器214の逆位相として入 力される位相調整信号を示し、図7Dは図7Cのように高電力増幅器214に入 力される前置歪曲信号を増幅した混変調信号を含む増幅RF信号を示す。そして 、図7Eは相殺器219で図7Aのような増幅RF信号から図7Cのような信号 成分を相殺して抽出された混変調信号を示し、図7Fは図7Eに示したような混 変調信号のサイズを調整し、図7Dに示したような高電力増幅器214の出力と 逆位相を有する信号を示し、図7Gは図7Dのような増幅RF信号と図7Fのよ うな抽出混変調信号を逆位相となるように結合させることにより、混変調信号を 抑制した最終出力信号を示す。 図4は、図3の前置歪曲器213の内部構成を示したブロック図である。分配 器312は入力端に位置してRF信号を分配し出力する。自動レベル制御器(Au tomatic Level Control:ALC)313は入力RF信号のレベル変化に関わら ず一定の高調波を発生するように、入力RF信号のレベルを一定に維持する。高 調波発生器314は自動レベル制御器313でレベル調整されたRF信号を受信 し てRF信号の3次、5次、7次、高次の高調波を発生する。可変減衰器315は 高調波発生器314から出力される高調波信号を受信し、制御部237(図3) から出力される減衰制御信号ATT3により高調波成分の利得を制御する。可変 移相器316は可変減衰器315から出力される高調波信号を受信し、制御部2 37から出力される位相制御信号PIC3により高調波成分の位相を調整して出 力する。遅延器311は前置歪曲信号の発生時間周期で主経路に入力されるRF 信号を遅延させる。結合器317は遅延器311の出力端と電力増幅器214の 入力端との間に位置し、前置歪曲信号を遅延RF信号に結合させる。 高調波発生器314は結合器とショットキー(schottkey)ダイオードから構成 し得る。RF信号がショットキーダイオードに入力されるとき、該ショットキー ダイオードは入力RF信号のレベルに応じて高次の高調波を発生する。したがっ て、ショットキーダイオードに入力されるRF信号のレベルは、高電力増幅器2 14の出力に含まれる混変調信号が良好に抑制できるレベルに設定されるべきで ある。このため、高調波発生器314の前端には常時一定なレベルのRF信号が 入力されるように自動レベル制御器313が位置する。該自動レベル制御器31 3は、線形増幅器に入力されるRF信号のレベル変化に関わらず、一定なレベル のRF信号を制御して出力する。 図5は図4に示した自動レベル制御器313の構成を示したブロック図であっ て、分配器312と高調波発生器314(HARM0NICS GENERAT0R)との間に可変減 衰器412が設けられてなっている。高調波発生器314の入力端には分配器4 14が位置し、高調波発生器314へ印加されるレベル調整されたRF信号を分 配して出力する。このRF信号を電力検出器415がDC電圧に変換してレベル 制御器416に出力する。レベル制御器416は、電力検出器415から提供さ れるDC電圧に応じて可変減衰器412を制御し、常時一定なレベルのRF信号 が高調波発生器314に入力されるようにする。 図5に示した電力検出器415はRF信号の多重搬送波を感知すべきである。 すなわち電力検出器415は、多重搬送波のRF信号を入力してDC電圧に変換 しなければならない。図6は、図5に示した電力検出器415の構成を示したブ ロック図である。RFトラスフォーマ451がRF信号を受信して180°の位 相差を有する二つの信号を発生する。このトラスフォーマ451から出力される 二つの信号は、伝送ライン452,453及びショットキーダイオード454, 455を通してDCレベルに変換される。その後、該DC電圧信号がキャパシタ 456、抵抗457を通してフィルタリングされた後、DC電圧として出力され る。 図5及び図6を参照して入力RF信号のレベル制御動作を説明すると、180 °の位相差を有する信号を発生するトラスフォーマ451は、入力されるRF信 号の半周期の単位で分離出力される二つの信号を発生する。ショットキーダイオ ード454,455は、それぞれ伝送ライン452,453を通して入力される 二つの信号をDCレベルに変換する。したがって、多重搬送波の平均電力に近似 した値を感知することができ、これにより高調波発生器314に入力されるRF 信号のレベルを正確にDC電圧へ変換することができる。 レベル制御器416は、電力検出器415から出力されるRF信号のDC電圧 レベルに応じる制御信号を発生して可変減衰器412に印加する。このレベル制 御器416は演算増幅器などを用いて構成することができ、DC電圧に応じて電 圧値が大きければ減衰制御の程度を大とし、電圧値が小さければ減衰制御の程度 を小とするように制御信号を発生する。これに応じる可変減衰器412は、入力 されるRF信号のレベルに関わらず、常時一定なレベルを有するようにRF信号 を可変減衰して高調波発生器314に入力する。 入力RF信号の変動レベルが10dBであれば、自動レベル制御器313の動 作領域は10dB以上でレベルを制御するように設計すべきである。そして自動 レベル制御器313のRF信号の出力レベルは、高調波発生器314が高電力増 幅器214で発生する混変調信号を最大限抑制するような前置歪曲信号を出せる ように設定されるべきである。これにより、自動レベル制御器313の出力を受 ける高調波発生器314は常時一定なレベルのRF信号を入力するので、安定的 に高調波を発生することができる。そして、高調波発生器314から出力される 高調波はRF信号と結合して高電力増幅器214に入力されるため、高電力増幅 器214はRF信号の増幅過程で混変調信号の発生を抑制することができる。 このように発生する高調波は、高電力増幅器214に入力されるとき、増幅動 作で発生し得る高調波に対し調整されたサイズ及び逆位相をもつべきである。図 4に示したように可変減衰器315及び可変位相器316が、増幅動作で発生し 得る混変調信号のサイズだけ発生する高調波のサイズを調整し、該サイズ調整さ れた高調波の位相を逆位相として入力されるように調整する。 制御部237は、選択器235を制御して分配器232から出力される高電力 増幅器214の出力を選択し、検出器236を制御して図7Dのような高電力増 幅器214の出力から混変調信号のRSSIを検出する。そして、検出器236 から出力される混変調信号のRSSI値と以前のRSSI値を比較分析して高電 力増幅器214が混変調信号の抑制を円滑に制御するための減衰制御信号ATT 3及び位相制御信号PIC3を発生する。 可変減衰器315は減衰制御信号ATT3に応じて高調波発生器314による 前置歪曲信号のサイズを調整し、可変位相器316は位相制御信号PIC3に応 じて前置歪曲信号が高電力増幅器214に逆位相として入力されるように位相を 調整する。高調波発生器314から発生する図7Bのような高調波信号はサイズ 及び位相が調整され、結合器317がその信号を高電力増幅器214の入力端に 結合させる。この際、図7Aに示したような入力RF信号を遅延させる遅延器3 11が、前置歪曲信号が高電力増幅器214の入力端に結合されるまでRF信号 を遅延させる。すなわち、高電力増幅器214の入力端で前置歪曲信号がRF信 号と結合するということがわかる。図7Cに示したようなRF信号に結合される 混変調信号が逆位相に調整される位置は、電力増幅器214の電力トランジスタ の入力端となることが望ましい。 前置歪曲器213は高電力増幅器214で発生する混変調信号を予想して前置 歪曲信号を発生し、電力増幅器214で最大限混変調信号を抑制するように高調 波の減衰及び位相を制御して電力増幅器214へ入力する。この際、前置歪曲器 213は、電力増幅器214で発生する高調波のうち最高のレベルを有する3次 の高調波を主として取り除く。この前置歪曲方式の混変調信号除去効果は、フィ ードフォワード方式を適用して混変調信号を取り除く負担を大幅に低減すること ができる。すなわち、フィードフォワード方式では調整が比較的精密かつ難しい ので、前置歪曲方式で数dBほど改善することができるという利点がある。 前置歪曲方式により高電力増幅器214で発生する混変調信号を1次抑制した 後、フィードフォワード方式により、抑制されない混変調信号を2次抑制する動 作を説明する。フィードフォワード方式では、高電力増幅器214の混変調信号 除去過程を二つの段階に分ける。一つは電力増幅器214の出力から入力RF信 号成分を相殺して純粋な混変調信号成分を抽出する段階であり、もう一つは抽出 した混変調信号を、高電力増幅器の最終出力信号に含まれた混変調信号を完全に 取り除けるようなサイズ及び位相へ補正し、これにより電力増幅器214の出力 における混変調信号成分を相殺する段階である。 先ず、フィードフォワード方式の第1段階を説明する。補助経路上の分配器2 16は図7Aのような入力RF信号を分配し、第1遅延器217は分配器216 で分配されるRF信号を前置歪曲及びRF増幅時間だけ遅延した後、相殺器21 9に印加する。相殺器219では、第1遅延器217から出力される図7Aのよ うなRF信号成分と分配器218で分配された図7Dのような増幅信号のRF信 号成分を相殺することにより、純粋混変調信号成分を抽出して出力する。 フィードフォワード方式の核心構成となる相殺器219は、高電力増幅器21 4における混変調信号成分のみを検出する。このような相殺器219は減算器又 は加算器として構成できるが、減算器として構成する場合には入力される二つの RF信号が同位相を有するように調整し、加算器として構成する場合には入力さ れる二つのRF信号が逆位相を有するように調整する。本例では相殺器219を 減算器で構成した例を示している。この場合、減算器は内部に結合器を備え、入 力される二つの信号のうち一方は同位相を有して結合器に入力させ、もう一方は 逆位相に変換して前記結合器に入力させる構成を有する。減算器として構成され た相殺器219に図7AのようなRF信号と図7Dのような増幅RF信号が入力 されると、同位相を有する二つのRF信号成分は相殺器219の内部で逆位相に 変換された後、結合器(Winkinson結合器を使用可)を通過しながら相殺され、 純粋混変調信号成分のみが残る。 この際、相殺器219に入力される二つのRF信号のレベル及び位相を正確に 一致させるべきである。このためには、主経路の高電力増幅器214から出力さ れる増幅RF信号と補助経路を通して入力されるRF信号が帯域内の群遅延で正 確に一致すべきであり、遅延の平坦特性も良好でなければならない。すなわち、 相殺しようとするRF信号の位相歪曲を最大限抑制する必要がある。 高電力増幅器214の出力と第1遅延器217から出力されるRF信号成分の レベル及び位相が正確に一致しなければ、相殺器219でRF信号成分が正確に 相殺されない。これを解消するために、図3の第1可変減衰器211が制御部2 37から出力される減衰制御信号ATT1に応じて入力RF信号のレベルを調整 し、第1可変位相器212が制御部237から出力される位相制御信号PIC1 に応じて入力RF信号の位相を調整する。つまり、第1可変減衰器211及び第 1可変位相器212は主経路のRF信号と補助経路のRF信号が同一のレベル及 び同位相を有するように調整する機能を担う。そして相殺器219が、同一のレ ベル及び同位相を有する二つのRF信号成分を相殺する。 このように二つのRF信号のレベル及び位相を制御するために制御部237は 、選択器235に第3信号SF3を選択するための第1選択信号SEL1を出力 し、検出器236で第3信号SF3のRF信号成分のRSSIを検出するための 制御データPCDを出力する。これにより、選択器235は分配器233で分配 される相殺器219の出力である第3信号SF3を選択して入力し、検出器23 6は第3信号SF3のRF信号成分をDC電圧に変換したRSSIを発生する。 制御部237は、そのRF信号成分のRSSIを以前のRF信号のRSSIと比 較分析した後、相殺器233にRF信号成分を相殺させるための減衰制御信号A TT1及び位相制御信号PIC1を発生する。 第1可変減衰器211は減衰制御信号ATT1に応じて減衰率を決めることに より入力RF信号を減衰し、第1可変位相器212は位相制御信号PIC1に応 じて入力RF信号の位相を調整する。この際、相殺器219から出力されるRF 信号のRSSIと以前のRF信号のRSSIを比較分析して減衰制御信号ATT 1及び位相制御信号PIC1が発生されるので、第1可変減衰器211及び第1 可変位相器212は、図7Dと図7Aのような二つのRF信号が同一のレベル及 び同位相を有するように制御される。 このように相殺器219でRF信号成分を相殺するのは、RF信号を大幅に抑 制して混変調信号成分のみを抽出することにより、後端のエラー増幅器222に 影響を与えないためである。すなわち、相殺器219の出力が変動してRF信号 が効率よく取り除かれなくなると、エラー増幅器222に比較的大きなレベルの RF信号が入力されてしまい、エラー増幅器222の機能が損なわれる。 次に、フィードフォワード方式の第2段階を説明する。相殺器219から出力 される混変調信号は、第2可変減衰器220、第2可変減衰器221及びエラー 増幅器222を通してそのレベル及び位相が調整され、主経路上へ戻されて高電 力増幅器214の出力に含まれた混変調信号成分を取り除く。この際、結合器2 23により結合される混変調信号は、増幅信号と逆位相を有するべきである。 相殺器219で検出された混変調信号を主経路上の高電力増幅器214の出力 に含まれた混変調信号のレベルと同一にしかつ逆位相を有するように補正するた めに、制御部237は、分配器234で分配される最終出力信号としての第4信 号SF4を選択する第1選択信号SEL1を発生し、第4信号SF4のうち混変 調信号としての高調波のRSSIを検出するための制御データPCDを出力する 。選択器235は第1選択信号SEL1に応じて分配器234から出力される第 4信号SF4を選択して出力し、検出器236は制御データPCDに応じて第4 信号SF4の高調波に対するRSSIを検出し、制御部237に印加する。そし て制御部237は、最終出力信号に含まれた混変調信号のRSSIと以前の混変 調信号のRSSIを比較分析した後、分析結果に応じて最終出力信号に含まれた 混変調信号を抑制するため、減衰制御信号ATT2及び位相制御信号PIC2を 発生する。 相殺器219の出力を受信する第2可変減衰器220は減衰制御信号ATT2 に応じて入力混変調信号のレベルを調整し、該第2可変減衰器220から出力さ れる信号を入力する第2可変位相器221は位相制御信号PIC2に応じて入力 混変調信号の位相を調整する。このときの第2可変位相器221は、位相制御信 号PIC2に従い、混変調信号の位相が結合器223で逆位相となるように制御 する。第2可変位相器221と結合器223との間に設けられるエラー増幅器2 22は、このようにレベル及び位相の調整された混変調信号を増幅して出力する 。 本実施形態の線形増幅装置10は、増幅信号に含まれる混変調信号を抑制する ために前置歪曲方式とフィードフォワード方式を使用する。先ず、前置歪曲方式 を用いて電力増幅器214で発生する混変調信号を抑制した後、フィードフォワ ード方式を用いて電力増幅器214の出力に含まれた混変調信号を検出してこれ を最終出力信号と結合して混変調信号を取り除く。フィードフォワード方式のみ で混変調信号を取り除くことは、電力増幅器214及びエラー増幅器222の設 計及び製作が比較的複雑となり、正確な同調も比較的困難なので、前置歪曲器2 13を用いて一定のサイズの混変調信号を予め抑制した後、フィードフォワード 方式で残存の混変調信号を取り除く。これにより、線形増幅器の設計及び製作が 容易になる。 次に、制御部237を主として前置歪曲方式及びフィードフォワード方式を用 いて混変調信号を抑制する過程を具体的に述べる。 図8は図3の検出器236の内部構成を示したブロック図である。減衰器71 1は選択器235から出力される信号SFを減衰して出力する。広帯域フィルタ としてのフィルタ712は送信帯域の信号をフィルタリングする。PLL(phase lock loop)713及び発振器714は制御部237から出力される制御データP CDにより該当ローカル周波数LF1を発生する。該ローカル周波数LF1は選 択信号SFのRSSIを検出するための周波数を決める機能を担う。混合器71 5はフィルタ712から出力される信号とローカル周波数LF1とを混合して中 間周波数(IF)を発生する。中間周波数フィルタとしてのフィルタ716は混 合器715の出力から二つの周波数の差信号(|SF−LF1|)をフィルタリン グして中間周波数IF1として出力する。中間周波数増幅器717は中間周波数 IF1を増幅して出力する。発振器719は固定されたローカル周波数LF2を 発生する。混合器718は中間周波数増幅器717から出力されるIF1信号と ローカル周波数LF2とを混合して中間周波数IF2を発生する。フィルタ72 0は混合器718の出力から二つの周波数の差信号(|IF1−LF2|)をフィ ルタリングして中間周波数IF2として出力する。ログ増幅器721はフィルタ 720から出力される中間周波数IF2をDC電圧に変換してRSSI信号とし て出力する。 図8の回路では、制御部237の第1選択信号SEL1により選択器235が 第1信号〜第4信号SF1〜SF4のうちの該当信号SFを選択して出力すると 、 検出器236のフィルタ712が該信号SFをフィルタリングして混合器715 へ印加する。一方、PLL713及び発振器714は制御部237の制御データ PCDに応じて、選択信号の高調波又はRF信号を選択するためのローカル周波 数LF1を発生する。そして混合器715が、二つの信号SF及びLF1を混合 して出力し、フィルタ716が二つの信号の差に該当する周波数をフィルタリン グしてIF1として出力する。このような構成は、選択信号SFからRSSIを 検出するための周波数を決めるとともに、第1段階の周波数ダウンコンバート機 能を担う。 混合器718は発振器719から出力されるローカル周波数LF2とIF1を 混合し、フィルタ720は混合信号から二つの信号IF1及びLF2の差に該当 する周波数をフィルタリングしてIF2として出力する。このような構成は第2 段階の周波数ダウンコンバート機能を担う。ログ増幅器721はIF2を入力し てDC電圧に変換して出力し、この信号がRSSIとなる。 図9は線形増幅器LPAnの異常状態を検出する異常検出器(図3参照)の内 部構成を示したブロック図である。過電力検出器811は分配器234で分配さ れる線形増幅器LPAnの最終出力を入力する。この過電圧検出器811は最終 出力されるRF信号の電力を設定基準値と比較して設定値超過時に過電圧検出信 号OVPをセットとする。高温検出器812は温度センサーを備え、該温度セン サーはエラー増幅器222の周辺に位置する。この高温検出器812は線形増幅 器LPAnの内部温度を感知して感知温度が設定温度を超過すると、高温検出信 号TEMPをセットとする。定在波比検出器813は分配器234につながれ、 線形増幅器LPAnから出力される電圧と反射電圧の差を比較分析し、定在波比 が設定比率を超過する場合に定在波比検出信号VSWRをセットとする。 電源異常検出器814は電源供給装置(power supply unit:PSU)から発生 する供給電源を検査してLPAnの異常発生時に電源検出信号DCFをセットと する。ループ異常検出器815は分配器233につながれ、相殺器219の出力 を検査して設定値以上のRF信号検出時にループ異常信号LOPをセットとする 。低電力検出器816は分配器231,234の出力を受け、入力RF信号と出 力RF信号の電力差が設定値以下のときに低電力検出信号LWPをセットとする 。 ファン異常検出器817は線形増幅器LPAnの後面に位置するファンの駆動状 態を検査して異常時にファン異常信号FANを発生する。 異常選択器818は、検出器811〜817の出力を受け、制御部237から 出力される第2選択制御信号SEL2に応じて該当する検出信号を選択出力する 。 図10は制御部237(図3)の内部構成を示したブロック図である。ADC (Analog to Digital Converter)914は信号検出器236から出力されるRS SIをディジタルデータに変換して出力する。ROM913は減衰及び位相を制 御するためのプログラムを入れてある。CPU911はROM912のプログラ ムに応じて信号SFを選択するための第1選択信号SEL1及び選択信号SFか ら所望のRSSIを検出するための周波数を選択する制御データPCDを発生し 、ADC914から出力されるRSSI値を比較分析して減衰制御信号ATT及 び位相制御信号PTCを発生する。RAM912はプログラム実行中に発生する 各種のデータを一時的に貯蔵する。DAC(Digital to AnalogConverter)915 は制御部911から出力される減衰制御及び位相制御データをアナログデータに 変換して減衰制御信号ATT及び位相制御信号PICとして出力する。通信部9 16はCPU911の制御下で線形増幅装置と外部装置とのデータ通信を行う機 能を有する。また、CPU911は一定時間周期で異常検出器238に第2選択 信号SEL2を出力し、異常検出器238から出力される検出信号を順次に入力 した後、該検出信号の状態を検査して異常状態が設定時間を超過する場合に電力 分配モジュール100及び電力合成モジュール300のRFスイッチをオフ状態 とするためのスイッチ制御信号SWCを発生する。実装感知器917は当該線形 増幅器LPAnが電力分配モジュール100(P0WER DIVIDER M0DULE)及び電力合 成モジュール300(POWER C0MBINER M0DULE)に装着されるとき、電力分配モジ ュール100及び電力合成モジュール300から出力される信号を受信して実装 感知信号を発生する。実装感知器917はコネクタからなり、本例では線形増幅 器LPAnの装着時に実装感知器917が電力分配モジュール100及び電力合 成モジュール300の接地端子に連結されると仮定する。この場合、実装感知信 号は接地信号となる。実装感知器917は、線形増幅器LPAnの電力分配モジ ュール100及び電力合成モジュール300への未装着時にはオープン信号を発 生す る。 図11A〜Gは本発明の第1例による合成線形増幅過程を示したフローチャー トである。この例で制御部237は、第1設定時間の周期で検出器811〜81 7の出力を監視して異常有無を判断した後、異常発生時には該当警報フラグをセ ットする。さらに制御部237は、警報フラグがセットされると当該警報が第2 設定時間持続するかどうかを検査し、第2設定時間同一警報状態が持続するとき には当該線形増幅器LPAnにつながるRFスイッチを遮断して線形増幅器LP Anの動作を中断させる。その後、線形増幅器LPAnの動作を中断させた状態 で第3設定時間が経過すると、RFスイッチを閉(オン)として当該線形増幅器 LPAnの動作を再開させた後、前記動作を繰返し、所定回数以上警報状態が続 けば線形増幅器LPAnの動作を完全に停止させる。 図11Aを参照すれば、CPU911は、1001段階で実装感知器917の 出力を検査し、当該線形増幅器LPAnが電力分配モジュール100及び電力合 成モジュール300に装着されているかどうか検査する。実装感知器917が未 装着信号を発生している場合は1003段階に進んで該当スイッチSWI及びS WOをオフ状態とした後、1005段階で実装フラグをリセツトとする。一方、 1001段階で実装状態が感知されればCPU911は、1007段階で線形増 幅器LPAnが装着初期状態であるかどうか検査する。装着初期状態であれば1 009段階で、電力分配モジュール100へつながるRFスイッチSWI及び電 力合成モジュール300へつながるRFスイッチSWOをオン状態とし、101 1段階で実装フラグをセットとする。その後CPU911は、1101段階に進 んで警報発生有無を検査する。実装フラグがセット状態になるとCPU911は 1101段階に進むので、線形増幅器LPAnが装着初期状態であればRFスイ ッチSWI及びSWOをオン状態として正常な線形増幅機能が行われる。 次に、線形増幅器LPAnの動作状態を検査する過程のCPU911は、11 01段階で内部のタイマーが第1設定時間になると、1103段階に進んでスイ ッチオフフラグのセット状態であるかどうか検査する。スイッチオフフラグのセ ット状態でなければ、当該線形増幅器LPAnは正常動作を行う状態なので、制 御部237は検出器811〜817の出力を選択して異常有無を監視する。 先ず、CPU911は1113段階で、過電力検出器811の出力OVPを選 択するための第2選択信号SEL2を出力し、異常選択器818はその第2選択 信号SEL2により過電力検出器811の出力OVPを選択してCPU911へ 出力する。このときの過電力検出器811は、分配器234から出力される線形 増幅器LPAnの最終出力信号を入力し、最終出力されるRF信号の電力を設定 電力値と比較して設定電力より大きいとOVP信号をセットとする。 1113段階でOVP信号を選択したCPU911は、その信号の状態を分析 する。1115段階で出力RF信号が過電圧状態であるかどうか検査したCPU 911は、過電圧状態であれば1117段階に進み、OVPフラグがセットされ ているかどうか検査する。OVPフラグがセットされていない状態であればCP U911は、RF信号出力の過電力状態始まりと感知して1119段階でOVP フラグをセットとする。その後、CPU911は1121段階で、過電力状態の 検出時間を累積するためのOVPカウンタを駆動させる。一方、1117段階で OVPフラグがセット状態であれば、CPU911は過電力状態継続を感知して 1123段階でOVPカウンタ値を増加させ、過電力状態の維持時間値を累積さ せる。 1115段階でOVP信号がセットされない場合には、CPU911は線形増 幅器LPAnの出力が過電力状態でないことを感知し、1125段階でOVPフ ラグをクリアとした後、1127段階でOVPカウンタをクリアとする。 以上、図11Bの1113〜1127段階では、線形増幅器LPAnから最終 出力されるRF信号の出力電力を検査して設定電力値以上の場合には、過電力状 態と判断して過電力状態の出力時間値を累積貯蔵する。一方、RF信号が正常範 囲の出力電力を維持する場合にはOVPフラグ及びOVPカウンタをクリアとす る。 第二にCPU911は、図11Bの1131段階で高温検出器812の出力T EMPを選択するための第2選択信号SEL2を出力する。異常選択器818は その第2選択信号SEL2により高温検出器812の出力TEMPを選択してC PU911へ出力する。高温検出器812はエラー増幅器222の近傍に温度セ ンサーを備え、該温度センサーから感知される線形増幅器LPAnの内部温度を 検出し、設定温度以上のときにTEMP信号をセットとする。 CPU911は、TEMP信号を選択入力してその信号の状態を分析する。そ してTEMP信号がセット状態であれば、1133段階で線形増幅器LPAnの 内部高温状態を判断し、1135段階へ行ってTEMPフラグのセット状態を検 査する。TEMPフラグがセットされていない状態であればCPU911は、線 形増幅器LPAnの内部温度の高温状態始まりと感知して1137段階に進みT EMPフラグをセットとし、1139段階で線形増幅器の高温状態検出時間を累 積するためのTEMPカウンタを駆動させる。一方、1135段階でTEMPフ ラグがセット状態であれば、CPU911は線形増幅器の高温状態継続を感知し て1141段階へ行き、TEMPカウンタ値を増加させて線形増幅器LPAnの 内部高温状態継続時間値を累積させる。 1133段階でTEMP信号がセットされない場合には、CPU911は、線 形増幅器LPAnの内部温度正常を感知し、1143段階に進んでTEMPフラ グをクリアとし、1145段階でTEMPカウンタをクリアとする。 以上、図11Bの1131〜1145段階では、線形増幅器LPAnの内部温 度を検出し、設定温度より高い高温状態かどうか検査して高い場合には、高温状 態を判断して高温出力時間値を累積貯蔵する。一方、線形増幅器の内部温度が正 常範囲に維持される場合には、高温状態継続時間値を累積貯蔵するTEMPカウ ンタをクリアとする。 第三にCPU911は、図11Cに示したように、1151段階で定在波比検 出器813の出力VSWRを選択するための第2選択信号SEL2を出力する。 異常選択器818はその第2選択信号SEL2により定在波比検出器813の出 力VSWRを選択してCPU911へ出力する。定在波比検出器813は、分配 器234から出力される最終RF信号を受信し、出力電圧と出力端で反射される 電圧との差を検出して二つの電圧差が設定電圧値を超過する場合にVSWR信号 をセットとする。 CPU911は、1153段階でVSWR信号の状態を分析し、VSWR信号 がセット状態であれば1155段階に進んでVSWRフラグのセット状態を検査 する。VSWRフラグがセットされていない状態であればCPU911は、線形 増幅器LPAnの定在波比異常状態始まりを感知し、1157段階に進んでVS WRフラグをセットとし、1159段階で定在波比異常状態の継続時間値を累積 するためのVSWRカウンタを駆動させる。一方、1155段階でVSWRフラ グがセット状態であれば、CPU911はVSWRの異常状態継続を感知し、1 161段階に進んでVSWRカウンタの値を増加させて定在波比異常状態継続時 間値を累積させる。 1153段階でVSWR信号がセットされない場合には、CPU911は、線 形増幅器LPAnの定在波比正常状態を感知し、1163段階に進んでVSWR フラグをクリアとし、1165段階でVSWRカウンタをクリアとする。 以上、図11Cの1151〜1165段階では、線形増幅器LPAnの定在波 比が正常範囲を外れるかどうか検査し、設定定在波比を外れる場合には定在波比 の異常状態と判断して定在波比異常状態継続時間値を累積貯蔵し、正常範囲内に ある場合にはVSWRフラグ及びVSWRカウンタをクリアとする。 第四にCPU911は、1171段階で電源異常検出器814の出力DCFを 選択するための第2選択信号SEL2を出力する。異常選択器818はその第2 選択信号SEL2により電源異常検出器814の出力DCFを選択してCPU9 11へ出力する。電源異常検出器814は、電源供給装置から出力される線形増 幅器LPAnの供給電源を検査して設定供給電源の範囲を外れる場合にDCF信 号をセットとする。 CPU911は、1173段階でDCF信号の状態を分析して線形増幅器LP Anに供給される供給電源の異常状態を感知し、DCF検出信号がセット状態で あれば1175段階で、DCFフラグのセット状態であるかどうか検査する。D CFフラグがセットされていない状態であればCPU911は、線形増幅器LP Anに供給される電源の異常状態始まりを感知し、1177段階に進んでDCF フラグをセットとし、1179段階で異常供給電源供給時間値を累積するための DCFカウンタを駆動させる。一方、1175段階でDCFフラグがセット状態 であれば、CPU911は供給電源の異常状態継続を感知して1181段階へ行 き、DCFカウンタの値を更新して供給電源異常状態継続時間値を累積させる。 1173段階でDCF検出信号がセットされない場合には、CPU911は、 線形増幅器LPAnに供給される電源の正常状態を感知して1183段階へ進み DCFフラグをクリアとし、1185段階でDCFカウンタをクリアとする。 以上、図11Cの1171〜1185段階では、線形増幅器LPAnに供給さ れる電源電圧が設定範囲を外れるかどうか検査し、設定電源レベルを外れる場合 には供給電源電圧異常状態と判断して不安定な電源電圧の供給時間を累積貯蔵し 、電源電圧が正常範囲で供給される場合にはDCFカウンタをクリアとする。 第五にCPU911は、1191段階でループ異常検出器815の出力LOP を選択するための第2選択信号SEL2を出力する。異常選択器818は、第2 選択信号SEL2によりループ異常検出器815の出力LOPを選択してCPU 911へ出力する。ループ異常検出器815は、分配器233で分配される相殺 器219の出力を受けて相殺器219の出力に含まれた末相殺のRF信号のサイ ズを検出した後、これが設定値の範囲を逸脱すると、ループ異常状態を表示する ようにLOPをセットとする。 CPU911は1193段階でLOP信号の状態を分析し、RF信号が相殺器 219で相殺されるかどうか検査する。その結果相殺されていれば、1195段 階に進んでLOPフラグのセット状態を検査する。LOPフラグがセットされて いない状態であればCPU911は、ループ異常発生状態始まりを感知して11 97段階でLOPフラグをセットとし、1199段階でループ利得状態の持続時 間値を累積するためのLOPカウンタを駆動する。一方、1195段階でLOP フラグがセット状態であれば、CPU911はループ異常状態継続を感知して1 201段階でLOPカウンタの値を増加させ、ループ異常状態の維持時間値を累 積させる。 1193段階でRF信号が相殺されない場合には、ループの正常動作を感知し て1203段階でLOPフラグをクリアとし、1205段階でLOPカウンタを クリアとする。 以上、図11Dに示した1191〜1205段階では、相殺器219の出力を 検出してRF信号が正常相殺されるか検査し、RF信号の相殺が設定範囲を外れ る場合にはループ異常と判断してループ異常の持続時間を累積貯蔵し、RF信号 が正常相殺される場合にはループを正常状態と判断してLOPカウンタをクリア とする。 第六にCPU911は、1211段階で低電力検出器816の出力LWPを選 択するための第2選択信号SEL2を出力する。異常選択器818はその第2選 択信号SEL2により低電力検出器816の出力LWPを選択してCPU911 へ出力する。低電力検出器816は、分配器231,234で分配される入力R F信号と出力RF信号との電圧差を検出し、その電圧差が設定範囲内に存在しな ければ線形増幅器LPAnの利得が正常でないことを表示するようにLWP信号 をセットとする。 CPU911は1213段階でLWP信号の状態を分析して線形増幅器LPA nの全体利得の異常発生を感知し、LWP信号がセット状態であれば1215段 階でLWPフラグがセットされた状態であるかどうか検査する。LWPフラグが セットされていない状態であればCPU911は、線形増幅器LPAnの利得異 常状態始まりを感知して1217段階でLWPフラグをセットとし、1219段 階で線形増幅器LPAnの利得異常状態の継続時間値を累積するためのLWPカ ウンタを駆動する。一方、1215段階でLWPフラグがセット状態であれば、 異常状態継続を感知して1221段階でLWPカウンタの値を増加させ、異常状 態の持続時間値を累積させる。 1213段階でLWP信号がセットされない場合には、CPU911は、線形 増幅器LPAnの利得が正常状態を維持すると判断し、1223段階でLWPフ ラグをクリアとし、1225段階でLWPカウンタをクリアとする。 以上、1211〜1225段階では、線形増幅器LPAnの入力RF信号と出 力RF信号の電圧差を分析して設定範囲を外れる場合には線形増幅器LPAnの 全体利得の異常状態として利得異常の持続時間値を累積貯蔵し、二つのRF信号 の電圧差が設定範囲内の場合には線形増幅器LPAnの全体利得は正常としてL WPカウンタをクリアとする。 第七にCPU911は、1231段階でファン異常検出器817の出力FAN を選択するための第2選択信号SEL2を出力する。異常選択器818はその第 2選択信号SEL2によりファン異常検出器817の出力FANを選択してCP U911へ出力する。ファン異常検出器817は、線形増幅器LPAnに位置す るファンの駆動信号を入力し、ファン駆動信号の状態を検査してファン駆動の異 常時にはFAN信号をセットとする。 CPU911は1233段階でFAN信号の状態を分析し、FAN信号がセッ ト状態であればファン駆動の異常状態発生を感知して1235段階でFANフラ グがセットされた状態であるか検査する。FANフラグがセットされていない状 態であればCPU911は、ファン駆動の異常状態始まりを感知し、1237段 階に進んでFANフラグをセットとし、1239段階でファンの異常動作継続時 間値を累積するためのFANカウンタを駆動させる。一方、1235段階でFA Nフラグがセツト状態であればファン駆動の異常状態継続を感知し、1241段 階でFANカウンタの値を増加させて異常状態の持続時間値を累積させる。 1233段階でFAN信号がセットされない場合には、CPU911は、ファ ンの正常駆動状態を感知して1243段階へ行きFANフラグをクリアとし、1 245段階でFANカウンタをクリアとする。 以上、図11Eの1231〜1245段階では、線形増幅器LPAnの冷却を 行うファンの駆動信号を分析し、ファン駆動の異常状態であれば異常駆動継続時 間値を累積貯蔵し、ファンの駆動が正常であればFANフラグ及びFANカウン タをクリアとする。 合成線形増幅装置10を構成する各線形増幅器LPAnは、それぞれ第1設定 時間ごとにユニット内部の過電力、高温、定在波比異常状態、供給電源異常状態 、ループ異常状態、全体利得異常状態、ファン駆動異常状態の発生を順次に検査 する。その際、異常項目については該当状態を表示するために対応異常フラグを セットするとともに異常持続時間を該当警報カウンタに累積貯蔵し、正常項目に ついては該当状態のフラグ及びカウンタをクリアする。 このように各線形増幅器LPAnが異常発生有無を検査して処理した後、各フ ラグ及びカウンタの値を検査して電力分配モジュール100及び電力合成モジュ ール300の該当RFスイッチをオン/オフするための動作を行う。 CPU911は、1251段階で異常有無を表示するフラグをリードし、上記 各段階で処理した結果を分析する。たとえば最初にOVPフラグをリードした後 、1253段階でOVPフラグがセット状態であるかどうか検査する。OVPフ ラ グがセット状態であれば1259段階に進み、OVPフラグがクリア状態であれ ば1255段階に進んでリードしたフラグが最後のフラグであるかを検査する。 最後のフラグでなければ、1257段階に進んで次のフラグをリードし、125 3段階でリードしたフラグの状態を検査する。このような方法で始めから最後の OVPフラグまで順次にリードしながら、フラグの状態を検査する。 この過程で異常状態を表示するセットフラグが検査されると、1253段階で これを認知したCPU911は、1259段階に進んで該当フラグに対応するカ ウンタの値をリードする。このカウンタは上述したように対応する異常状態の持 続時間値を累積して貯蔵する状態にある。カウンタ値をリードしたCPU911 は1261段階で、異常状態表示フラグに対応するカウンタの値が第2設定時間 値以上であるかどうか検査する。この第2設定時間値は線形増幅器LPAnの動 作を中断させるために設定された時間であって、本例では約7秒である。すなわ ち、異常状態のカウンタが累積貯蔵した時間が7秒より少なければ1255段階 へ戻り、次のフラグの状態を検査する。 一方、1261段階でカウンタに累積貯蔵された時間値が第2設定時間値以上 であれば、CPU911は、1263段階で当該線形増幅器LPAnの入出力R F信号を遮断するためのスイッチ制御信号SWCを発生し、また、通信部916 に警報情報を出力する。この通信部916から出力される警報情報は運用者側に 印加されて処理される。スイッチ制御信号SWCが発生すると、電力分配モジュ ール100の対応するRFスイッチSWIn、電力合成モジュール300の対応 するRFスイッチSWOnがともにオフ状態となる。したがって、異常状態発生 の線形増幅器LPAnはRF信号の伝達路が遮断され、増幅動作が自動的に中断 される。図2に示したように、電力分配モジュール100は異常状態発生の線形 増幅器LPAnへつながる出力端子がオープン状態となるので、ノードNIに入 力されるRF信号の電力が異常状態の線形増幅器LPAnを除いた残りの線形増 幅器に均等分配される。また、電力合成モジュール300も、異常状態発生の線 形増幅器LPAnにつながる入力端子がオープン状態となるので、異常状態の線 形増幅器からの出力路が遮断され、正常状態の線形増幅器LPAnから出力され る信号のみ合成出力される。この結果、合成線形増幅装置を構成するいずれかの 線形増幅器LPAnに異常が発生すると、当該線形増幅器LPAnは自動的に自 分のRF通路を遮断し、合成線形増幅装置は正常な線形増幅器にRF信号の電力 を均等分配して線形増幅動作を行い、増幅信号を合成出力することになる。これ により、分配及び合成過程で信号電力の損失無くRF増幅信号を発生することが きるので、合成線形増幅装置は設定サイズのRF信号を増幅して出力することが できる。 このようにスイッチ制御信号SWCを発生させた後、CPU911は1265 段階で、現在のRF信号を遮断するスイッチ制御信号SWCのオフを表示するた めのスイッチオフフラグをセットとし、1267段階でスイッチオフタイマーを 駆動させる。スイッチオフフラグは、線形増幅器LPAnの異常状態によりRF 信号通路を遮断して増幅動作を現在中断していることを表示するフラグであり、 スイッチオフタイマーは、増幅動作の中断時間値を累積貯蔵するためのタイマー である。RFスイッチが遮断されると、CPU911は1269及び1271段 階でOVP、TEMP、VSWR、DCF、LOP、LWP、FANなどの異常 状態を表示する各フラグ及び異常状態の持続時間を累積貯蔵する各タイマーをク リアとする(SWCはオン状態へ)。 図11Eの1251〜1271段階では、第1設定時間の周期で各状態を検査 し、いずれかの異常状態が第2設定時間持続すると、RFスイッチをオフ状態に して当該線形増幅器の動作を中断させ、異常状態発生を表示するためのスイッチ オフフラグをセットするとともにRF信号の遮断時間を累積するスイッチオフタ イマーを駆動する。この際、異常状態発生の線形増幅器LPAnは設定時間が経 過すると再起動するが、これは、異常状態が一時的なものかどうかを判断するた めである。したがって、スイッチオフタイマーはRFスイッチの遮断後に再起動 する時点を決めるためのタイマーである。また、RFスイッチを遮断した後に各 フラグ及びタイマーをクリアするのは、再起動時正常に異常状態有無を検出する ためである。 図11Aの1103段階でスイッチオフフラグがセット状態であれば、電力分 配モジュール100及び電力合成モジュール300に対する該当線形増幅器LP AnのRFスイッチはオフ状態となる。この場合、CPU911はスイッチSW I及びSWOのオフ状態時間が第3設定時間を経過するかどうか検査する。これ は、線形増幅器LPAnの駆動を中断してから一定の時間が経過すると線形増幅 器LPAnを再起動し、当該線形増幅器LPAnの異常状態が一時的なものか、 あるいは致命的なものかを検査するためである。CPU911は1285段階で スイッチオフタイマー値をリードし、1287段階でスイッチオフタイマーの値 が第3設定時間値以上かどうか検査する。そして、スイッチオフタイマー値が第 3設定時間を超過しない場合には1289段階に進んで、スイッチオフタイマー の値を更新して1001段階へ戻る。 このようにスイッチオフフラグがセット状態であれば、CPU911はスイッ チオフタイマーの値が第3設定時間値となるまでスイッチSWI,SWOをオフ 状態とする。そして、1287段階でスイッチオフタイマーの値が第3設定時間 以上になれば、1291段階でスイッチオフカウンタの値をリードする。このス イッチオフカウンタはスイッチオフ回数を累積貯蔵するカウンタであって、スイ ッチオフ回数が設定回数以上になると当該線形増幅器LPAnは致命的異常が発 生している状態と判断でき、それ以上の駆動を中断するように制御する。CPU 911は1293段階でスイッチオフカウンタ値が設定回数Nを超過する場合、 1305段階で線形増幅器LPAnの駆動を停止させ、通信部916を制御して 運用者側に線形増幅器の異常状態発生を知らせる。 一方、1293段階でスイッチオフカウンタ値がNに満たなければ、CPU9 11は1295段階でスイッチ制御信号SWCをオン状態とし、通信部916を 通して警報解除情報を出力する。これにより、合成線形増幅装置の異常検出及び 解除が通信部916を通して自動通報され、運用者は装置の異常・正常を判別す ることができる。また、スイッチ制御信号SWCがオン状態になると、異常状態 による動作中断から第3設定時間の経過後に線形増幅器LPAnの動作を再起動 する。すなわち、スイッチ制御信号SWCにより電力分配モジュール100及び 電力合成モジュール300のRFスイッチSWO又はSWIはオン状態となり、 当該線形増幅器LPAnにRF信号の入出力経路が形成される。その後、CPU 911は1297段階及び1299段階でスイッチオフフラグ及びスイッチオフ タイマーをクリアとし、スイッチオフカウンタの値を増加させて次の状態に備え る。さらにCPU911は、1301段階でスイッチオフカウンタの値をリセッ トとし、1303段階及び1307段階でスイッチオンフラグをセットとしてス イッチオンタイマーを駆動させた後、図11Aの1001段階に戻る。 1101段階で第1設定時間が入力されない場合、CPU911は1311段 階でスイッチオフカウンタの値をリードした後、1313段階でスイッチオフカ ウンタの値を検査する。その結果、スイッチオフカウンタ値が“0”でなければ 、線形増幅器LPAnの動作中止が以前にあったことを意味する。この場合、一 定時間スイッチオンが持続するようであればスイッチオフカウンタ値をクリアす るべきである。すなわち、スイッチオフカウンタにスイッチオフ回数を累積貯蔵 した状態で正常機能を回復する場合、スイッチオフカウンタはそれまでの回数を 続けて貯蔵している。したがって本例では、線形増幅器LPAnが第4設定時間 以上正常状態を維持すると、当該線形増幅器LPAnは正常に動作すると判断し てスイッチオフカウンタの値をクリアとする。その第4設定時間は前述の第3設 定時間より大きい値を有するように設定する。これにしたがって、1313段階 でスイッチオフカウンタの値が“0”でなければ、1315段階に進んでスイッ チオンタイマーの値を更新し、1317段階でスイッチオンタイマーの値が第4 設定時間以上かどうか検査する。そして、スイッチオンタイマーの値が第4設定 時間値以上であれば、CPU911は1319段階でスイッチオフカウンタ値を クリアした後、1001段階に戻る。 以上のような異常検出を行うための異常検出器238の動作を次の表1に示し た。 本実施形態の合成線形増幅装置は、第1設定周期で表1のような検出器の出力 を検査し、いずれかの検出器で異常が発生すると当該検出器のフラグをセットと し、異常状態の持続時間を貯蔵するためのタイマーを駆動させる。このような過 程を繰返して各検出器の出力を検査した後、各フラグの状態を順次に検査する。 その結果、セットされたフラグがなければ線形増幅器LPAnは正常状態なので 、次の第1設定時間まで待機する。検出動作待機状態で線形増幅器LPAnには 、電力分配モジュール100及び電力合成モジュール300に対しRF信号を入 出 力するための経路が形成される。したがって、電力分配モジュール100は入力 されるRF信号を線形増幅器LPAnの数にあわせて電力分配し、各線形増幅器 LPAnは電力分配されて入力されるRF信号を線形増幅して出力する。電力合 成モジュール300は各線形増幅器LPAnから出力される増幅RF信号を合成 して出力する。 一方、フラグの検査過程でいずれかのフラグがセット状態であれば、CPU9 11は、該当検出器のタイマー値を順次にリードして第2設定時間値が経過した かどうか検査する。その結果、第2設定時間値が経過しない場合にはタイマー値 を更新した後、第1設定時間まで待機する。第2設定時間を経過する場合は、線 形増幅器LPAnの異常を深刻なものとして判断し、当該線形増幅器LPAnは 、自分につながる電力分配モジュール100及び電力合成モジュール300のス イッチSWIn及びSWOnをオフ状態とする。電力分配モジュール100では 異常線形増幅器へつながるRF信号の出力経路がオフ状態となり、これにより、 異常線形増幅器LPAnに入力されるはずのRF信号の電力を分配して正常動作 する線形増幅器へ入力させる。また、電力合成モジュール300では異常線形増 幅器LPAnへつながる入力経路がオフ状態となるので、正常な線形増幅器から 出力される増幅RF信号を電力合成して出力する。この際、線形増幅器モジュー ル200における異常状態の線形増幅器LPAnではRF信号の経路が遮断され て線形増幅動作が中断されており、正常な線形増幅器LPAnに対し電力分配モ ジュール100により大きいレベルのRF信号が入力されるので、より大きい利 得を有するRF信号として線形増幅が行われる。したがって、電力合成モジュー ル300から合成出力される最終RF信号の電力は、正常な状態におけるRF信 号電力と同一値を有する。 このように異常発生で線形増幅器の動作が中断すると、該当線形増幅器は第3 設定時間動作を中断した後、電力分配モジュール100及び電力合成モジュール 300のスイッチSWI及びSWOをオフとして上述した検出動作を再実行する 。これは線形増幅器の異常状態が一時的か致命的かを確認するためである。線形 増幅器LPAnは再度検出動作を行い異常状態の発生有無を検査し、異常状態が 第2設定時間以上維持すると再度線形増幅器LPAnのRF信号入出力経路を遮 断 し、第3設定時間の経過まで待機する。このような動作をN回繰返し行い、N回 繰返し実行するまで異常状態が持続すると、線形増幅器LPAnはそれ以上の検 出動作を中断した後、外部に知らせる。 一方、この検出過程で各検出器の状態が正常と判断されれば、当該線形増幅器 LPAnはカウンタの値を検査して、以前に動作中断があったかどうか検査する 。そして、中断があった場合、線形増幅器LPAnは正常動作時間を検査して第 4設定時間経過すればカウンタの値をクリアとし、正常状態に戻る。 第1設定時間は一定の周期で繰返し発生するタイマーインタラプト信号を使用 することができ、各設定時間は“第4設定時間>第3設定時間>第2設定時間> 第1設定時間”のように設定することができる。たとえば本例では、第2設定時 間を7秒、第3設定時間を1分に設定する。 図12A〜Cは本発明の第2実施形態による合成線形増幅装置の動作過程を示 したフローチャートである。CPU911は、1402段階で実装感知器917 の出力を検査して当該線形増幅器LPAnが電力分配モジュール100及び電力 合成モジュール300に装着されているか検査する。実装感知器917が未装着 信号を発生する場合は、1404段階で電力分配モジュール100及び電力合成 モジュール300につながるスイッチSWI及びSWOをオフ状態とした後、1 402段階に戻る。一方、1402段階で実装状態であればCPU911は、1 406段階で線形増幅器LPAnが装着初期状態であるかどうか検査する。線形 増幅器LPAnが装着初期状態であれば、CPU911は1408段階で電力分 配モジュール100へのRFスイッチSWIと電力合成モジュール300へのR FスイッチSWOをオン状態とした後、1410段階に進んで線形増幅器LPA nの動作状態を検査する。1406段階で装着初期状態でなければそのまま14 10段階に進んで線形増幅器LPAnの動作状態を検査する。 線形増幅器の動作状態検査は一定時間の周期で行われる。CPU911は、1 410段階で警報検査周期を調べ、該当すれば1412段階で警報検査時間を初 期化した後、異常検出器238の出力を順次に選択して異常有無を検査する。こ の際、検査時間を200msecの周期と仮定すれば、CPU911は200m secの周期で図12A〜Cのような過程を繰返して行う。 合成線形増幅装置を構成する線形増幅器LPAnは、図9に示した構成を有す る異常検出器238の出力を順次に入力して異常状態有無を判断する。CPU9 11は、1422〜1428段階で過電圧検出器811の出力を選択して当該線 形増幅器LPAnの過電圧発生有無を検査し、1432〜1438段階で高温検 出器812の出力を選択して当該線形増幅器LPAnの高温発生有無を検査し、 1442〜1448段階で定在波比検出器813の出力を選択して当該線形増幅 器LPAnの定在波比異常有無を検査し、1452〜1458段階で電源異常検 出器814の出力を選択して当該線形増幅器LPAnの電源異常有無を検査し、 1462〜1468段階でループ異常検出器815の出力を選択して当該線形増 幅器LPAnのループ異常有無を検査し、1472〜1478段階で低電力検出 器816の出力を選択して当該線形増幅器LPAnの送信電力が低電力であるか を検査し、1482〜1488段階でファン異常検出器817の出力を選択して 当該線形増幅器LPAnの冷却状態の異常有無を検査する。 各検出器811〜817の出力を検査する過程で異常信号発生が検出されれば 、CPU911は、該当検出器に対応する警報をオン状態とし、対応する警報カ ウンタを駆動する。そして、警報カウンタを駆動させてから警報状態が継続する とCPU911は、該当警報カウンタの駆動を維持して警報発生時間を累積貯蔵 する。これは、図12中の該当警報を処理する1426段階、1436段階、1 446段階、1456段階、1466段階、1476段階及び1486段階で行 われ、図11の各該当警報処理過程と同様に行われる。 各検出器811〜817の出力を検査する過程で該当検出器の出力が正常にな ると、CPU911は、該当警報カウンタの値を初期化する。これは図12で、 該当警報を処理する1428段階、1438段階、1448段階、1458段階 、1468段階、1478段階及び1488段階で行われ、図11の該当警報解 除過程と同様に行われる。 CPU911は、いずれかの検出器から異常信号を受信すると、該当警報カウ ンタを駆動した後に異常維持時間をカウントして累積し、異常検出器が正常状態 になると、該当警報カウンタを初期化して累積時間をクリアする。 各検出器811〜817の状態を検査した後、CPU911は、1492段階 で全検出器の出力か正常かどうかを検査する。各検出器の出力が正常を維持する 場合は1494段階で全警報カウンタを初期化した後、1496段階で電力分配 モジュール100及び電力合成モジュール300と線形増幅器LPAnを接続す るスイッチSWI及びSWOをオン状態とし、1402段階に戻る。 一方、1492段階でいずれか1つでも検出器の出力が異常信号を出力する場 合は、CPU911は1502段階で異常状態の警報カウンタの値をリードした 後、1504段階でリードした警報カウンタの値と基準時間値を比較する。基準 時間値は警報が発生してから一定時間経過後にスイッチSWI及びSWOをオフ 状態とするための時間であって、上述の第1例のように7秒程度に設定すること が望ましい。1504段階で前記警報カウンタの値が基準時間より小さければ、 CPU911は1506段階に進んで異常状態の他の警報があるか検査する。そ の結果、他に警報があればCPU911は1502段階に進んで警報カウンタの 値と基準時間値を比較する動作を繰返して行い、他に警報がなければ1402段 階に戻り、次の検査周期まで待機する。 1504段階で警報カウンタの値が基準時間値より大きくなれば、これは、当 該線形増幅器LPAnに致命的な異常が設定時間を超過して発生することを意味 する。この場合、CPU911は、1508段階で通信部916を制御して該当 異常警報を運用者側に伝送する。そしてCPU911は、1510段階で全警報 カウンタの値を初期化した後、1512段階で電力分配モジュール100及び電 力合成モジュール300につながるスイッチSWI及びSWOをオフ状態として 当該線形増幅器LPAnの入出力を遮断し、ルーチンを終了する。 これにより、異常線形増幅器LPAnは合成線形増幅装置から分離状態となり 、電力分配モジュール100は正常な線形増幅器に出力を均等分配する。そして 、正常な線形増幅器がより大きいレベルを有する分配信号を電力増幅して出力し 、電力合成モジュール300が正常線形増幅器から出力される信号を合成して出 力する。したがって、合成線形増幅装置でいずれかの線形増幅器LPAnに異常 が発生すると自動的に増幅機能が中断されるとともに、合成線形増幅装置の出力 は同一の電力増幅機能が維持される。 上記第1例による合成線形増幅装置は、一定時間警報が持続すると異常線形増 幅器の動作を中断させた後に再起動し、このような動作を設定回数だけ繰り返し ても線形増幅器の異常状態が持続する場合に、線形増幅器の動作を完全に停止さ せる。一方、上記第2例による合成線形増幅装置は、一定時間警報が持続する場 合に異常線形増幅器の動作を中断させる方法である。この第2例では、異常状態 持続時間を累積貯蔵するためのカウンタをそれぞれ備えるのではなく、一つのカ ウンタを使用する方法を使用してもよい。すなわち、線形増幅器に各種の異常状 態が同時に発生する確率は非常に少ないので、各警報状態検査時に単純に警報発 生有無のみを検査し、一つのカウンタを用いて警報の発生時間を累積させてもよ い。2以上の警報が発生することもあり得るが、その可能性はほとんどないので 、単純な方法で線形増幅器の異常有無を判断して線形増幅器の動作を制御するこ とができる。 本発明の合成線形増幅装置は、線形増幅器が自分の状態を周期的に検査して異 常が感知されると自分の入出力路を遮断し、このときの電力分配モジュール及び 電力合成モジュールは異常線形増幅器をオフ状態としてRF信号の電力を分配及 び合成する。したがって、いずれかの線形増幅器に異常が発生しても同一のRF 信号を合成増幅することができる。また、合成線形増幅装置を構成する線形増幅 器は自分の状態を診断してその状態に応じて線形増幅機能を行い、線形増幅器の 状態を外部の運用者に知らせることもできる。 以上、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記特定 の記載に限定されのではなく、各種変形が本発明の範囲内で可能なのは明らかで ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,BR,CA,C N,FI,JP,RU (72)発明者 リー ヨン コン 大韓民国 150―092 ソウル ヨンドンポ −グ 2―ガ ムルレ―ドン ナムソンア パート#1―405 (72)発明者 キム ホン キ 大韓民国 462―152 キョンキ―ド ソン ナム―シティ ジュンウォン―グ ウンヘ ン2―ドン (72)発明者 キム ヨン 大韓民国 138―160 ソウル ソンパ―グ ガラク―ドン ガラクシヨンアパート #111―206 (72)発明者 チョン ソン ウォン 大韓民国 140―220 ソウル ヨンサン― グ ボクウォン―ドン 75―16 (72)発明者 リー ソン フン 大韓民国 461―163 キョンキ―ド ソン ナム―シティ スジョン―グ シンフン3 ―ドン 2684 (72)発明者 ジョン スン チョル 大韓民国 431―083 キョンキ―ド アン ヤン―シティ ドンアン―グ ホゲ3ドン 813―42 (72)発明者 キム チョル ドン 大韓民国 135―240 ソウル カンナム― グ ゲポ―ドン ウソン3―チャアパート #5―703 (72)発明者 チャン イク ス 大韓民国 135―080 ソウル カンナム― グ ヨクサム―ドン 699―8

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一つの入力端と多数の出力端との間をそれぞれ連絡する経路及び前記各出 力端に接続されるスイッチをもち、入力されるRF信号の電力を分配して前記各 出力端にそれぞれ出力する電力分配モジュールと、 多数の入力端と一つの出力端との間をそれぞれ連絡する経路及び前記各入力端 に接続されるスイッチをもち、入力されるRF信号の電力を合成して出力する電 力合成モジュールと、 前記電力分配モジュールの出力端と前記電力合成モジュールの入力端との間に 設けられ、前記電力分配モジュールで電力分配されたRF信号を線形増幅して前 記電力合成モジュールへ出力するとともに、内部異常感知時に前記電力分配ジュ ール及び電力合成モジュールとの該当スイッチをオフ状態としてRF信号の経路 を遮断する線形増幅器と、を備えることを特徴とする合成線形増幅装置。 2.電力分配モジュールは、合成線形増幅装置の入力端と共通入力ノードとの 間に設けられて第1インピーダンス特性(Z1)を有する第1入力経路と、前記 共通入力ノードに並列接続されて第2インピーダンス特性(Z2)を有する第2 入力経路と、該第2入力経路にそれぞれ接続されて第3インピーダンス特性(Z 3)を有する第3入力経路と、を備え、 スイッチが、前記第3入力経路と線形増幅器との間にそれぞれ接続されて前記 線形増幅器によりスイッチング制御され、前記第1〜第3入力経路の長さがそれ ぞれλ/4で、オフ状態の前記スイッチに該当する分配RF信号が前記共通入力 ノードへ全反射される請求項1記載の合成線形増幅装置。 3.電力合成モジュールは、各スイッチにそれぞれ接続され、電力分配モジュ ールの第3インピーダンス特性(Z3)と同等なインピーダンス特性を有する第 1出力経路と、該第1出力経路と共通出力ノードとの間に並列接続され、前記電 力分配モジュールの第2インピーダンス特性(Z2)と同等なインピーダンス特 性を有する第2出力経路と、前記共通出力ノードに接続され、前記電力分配モジ ュールの第1インピーダンス特性(Z1)と同等なインピーダンス特性を有する 第3出力経路と、を備え、 前記第1〜第3出力経路の長さがそれぞれλ/4で、オフ状態の前記スイッチ に該当するRF信号が前記共通出力ノードへ全反射される請求項2記載の合成線 形増幅装置。 4.線形増幅器は、フィードフォワード方式を採用し、内部異常を感知する検 出器を備えてなり、該検出器の出力を分析して電力分配モジュール及び電力合成 モジュールのスイッチをオフ状態とする請求項3記載の合成線形増幅装置。 5.検出器として、線形増幅器出力を設定出力電圧と比較して過電圧異常を検 出する過電圧検出器を備える請求項4記載の合成線形増幅装置。 6.検出器として、温度センサで感知された線形増幅器内部温度を設定温度と 比較して高温異常を検出する高温検出器を備える請求項4記載の合成線形増幅装 置。 7.検出器として、線形増幅器出力電圧と反射電圧の差を検査して定在波比異 常を検出する定在波比検出器を備える請求項4記載の合成線形増幅装置。 8.検出器として、線形増幅器供給電源を検査して設定電力範囲を外れる場合 に供給電源異常を検出する電源異常検出器を備える請求項4記載の合成線形増幅 装置。 9.検出器として、RF相殺器から出力されるRF信号が設定時間を超過する 場合にループ異常を検出するループ異常検出器を備える請求項4記載の合成線形 増幅装置。 10.検出器として、線形増幅器入力及び出力信号の電圧差を検査して設定電 圧以下の場合に低電力異常を検出する低電力検出器を備える請求項4記載の合成 線形増幅装置。 11.各経路のインピーダンス特性がZ3>Z2>Z1の関係にある請求項3 記載の合成線形増幅装置。 12.一つの入力端と多数の出力端とをもち、RF信号の電力を分配する電力 分配モジュールと、 多数の入力端と一つの出力端とをもち、電力を合成する電力合成モジュールと 、 前記電力分配モジュールの出力端と前記電力合成モジュールの入力端との間に 設けられる多数の線形増幅器と、 該線形増幅器の入力及び出力端にそれぞれ接続される多数のRFスイッチと、 を備え、 前記線形増幅器は、動作状態を自らテストして異常発生時に対応する前記RF スイッチをオープン状態にすることを特徴とする合成線形増幅装置。 13.線形増幅器は、線形増幅器出力電圧を設定出力電圧と比較して過電圧異 常を検出する過電圧検出器を備える請求項12記載の合成線形増幅装置。 14.線形増幅器は、温度センサで感知された線形増幅器内部温度を設定温度 と比較して高温異常を検出する高温検出器を備える請求項12記載の合成線形増 幅装置。 15.線形増幅器は、線形増幅器出力電圧と反射電圧の差を検査して定在波比 異常を検出する定在波比検出器を備える請求項12記載の合成線形増幅装置。 16.線形増幅器は、線形増幅器供給電源を検査して設定電力範囲を外れる場 合に供給電源異常を検出する電源異常検出器を備える請求項12記載の合成線形 増幅装置。 17.線形増幅器は、RF相殺器から出力されるRF信号が設定時間を超過す る場合にループ異常を検出するループ異常検出器を備える請求項12記載の合成 線形増幅装置。 18.線形増幅器は、線形増幅器入力及び出力信号の電圧差を検出して設定電 圧以下の場合に低電力異常を検出する低電力検出器を備える請求項12記載の合 成線形増幅装置。 19.電力分配モジュールは、合成線形増幅装置の入力端と共通入力ノードと の間に接続され、第1インピーダンス特性(Z1)を有する第1入力経路と、前 記共通入力ノードに並列接続され、第2インピーダンス特性(Z2)を有する第 2入力経路と、該第2入力経路にそれぞれ接続され、第3インピーダンス特性( Z3)を有する第3入力経路と、を備え、 RFスイッチがそれぞれ前記第3入力経路と線形増幅器との間に接続されて前 記線形増幅器によりスイッチング制御され、前記第1〜第3入力経路の長さがそ れぞれλ/4で、オフ状態の前記RFスイッチに該当する分配RF信号が前記共 通入力ノードに全反射される請求項12記載の合成線形増幅装置。 20.電力合成モジュールは、RFスイッチに接続され、電力分配モジュール の第3インピーダンス特性(Z3)と同等な特ンピーダンス特性を有する第1出 力経路と、該第1出力経路と共通出力ノードとの間に並列接続され、前記電力分 配モジュールの第2インピーダンス特性(Z2)と同等なインピーダンス特性を 有する第2出力経路と、前記共通出力ノードに接続され、前記電力分配モジュー ルの第1インピーダンス特性(Z1)と同等なインピーダンス特性を有する第3 出力経路と、を備えてなり、 前記第1〜第3出力経路の長さがそれぞれλ/4で、オフ状態の前記RFスイ ッチに該当するRF信号が前記共通出力ノードに全反射される請求項12記載の 合成線形増幅装置。 21.RF信号の電力を分配する電力分配モジュールと、その電力を合成する 電力合成モジュールと、前記電力分配モジュールの出力端及び前記電力合成モジ ュールの入力端にそれぞれ接続されたRFスイッチを介し設けられた線形増幅器 と、を備える合成線形増幅装置の制御方法において、 線形増幅動作を診断して異常が感知されると該当する前記RFスイッチをオフ 状態とする前記線形増幅器により、入力RF信号の電力分配時に異常該当の前記 RFスイッチをオープン状態として正常線形増幅器の入力端にRF信号の電力を 均等分配する段階を含むことを特徴とする制御方法。 22.RF信号の電力を分配する電力分配モジュールと、その電力を合成する 電力合成モジュールと、前記電力分配モジュールの出力端及び前記電力合成モジ ュールの入力端にそれぞれ接続されたRFスイッチを介し設けられた線形増幅器 と、を備える合成線形増幅装置の制御方法において、 前記線形増幅器の内部動作状態を周期的に順次検査して異常のある検出信号を 表示するとともに持続時間を累積し、異常発生持続時間が設定時間を超過する場 合に前記RFスイッチを遮断して前記線形増幅器のRF入/出力経路を切断する 段階を含むことを特徴とする制御方法。 23.RF信号の出力端数に応じてRF信号電力を均等に分配する段階と、 電力分配されたRF信号を多数の線形増幅器にそれぞれ印加し、そして、前記 多数の線形増幅器のそれぞれが自分の状態を診断して異常検出時に入/出力経路 を遮断し、異常状態の線形増幅動作を中断する段階と、 正常な前記線形増幅器から発生したRF信号電力を合成する段階と、を含むこ とを特徴とする合成線形増幅装置の制御方法。 24.線形増幅器が第1設定時間単位で正常動作するかを判断し、異常状態検 出時には異常状態持続時間を累積し、正常状態検出時には累積時間を初期化する 段階と、 前記異常状態持続時間が第2設定時間を超過するかを判断する段階と、 その結果第2設定時間を超過すると当該線形増幅器の中断回数を増加した後、 当該線形増幅器の入/出力経路を遮断して第3設定時間で線形増幅動作を中断す る段階と、 前記中断回数を設定回数と比較する段階と、 その結果設定回数より大きいと当該線形増幅器の動作を完全に停止させる段階 と、を含む請求項23記載の制御方法。 25.線形増幅器が第1設定時間単位で正常動作するかを判断し、異常状態検 出時には異常状態持続時間を累積し、正常状態検出時には累積時間を初期化する 段階と、 前記異常状態持続時間が第2設定時間を超過するかを判断する段階と、 その結果第2設定時間を超過すると当該線形増幅器の中断回数を増加した後、 当該線形増幅器の入/出力経路を遮断して動作を停止させる段階と、を含む請求 項23記載の制御方法。
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