JP2000512953A - 異なる弾性のサポート層とカバー層とを有するエアーバッグのカバーキャップ - Google Patents
異なる弾性のサポート層とカバー層とを有するエアーバッグのカバーキャップInfo
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Abstract
(57)【要約】
異なる弾性のサポート層とカバー層とを有するエアーバッグのカバーキャップにおいて、少なくとも一つのテアーオフラインが設けられ、エアーバッグが展開するときにエアーバッグのカバーキャップがこのテアーオフラインに沿って破れて開くようになっている。カバー層は溝によってテアーオフラインの領域で脆弱化されており、サポート層がこの溝の中へ延びている。この発明においては、カバー層(13)は、溝の中へ延びているサポート層(11)の部分(11a)に隣接した位置に、サポート層(11)の中へ延びる部分(13a)を有している。相互の層の中へそれぞれ延びているカバー層とサポート層(11,13)の部分(11a,13a)の間のエッジがテアーオフエッジ(14,15)として形成されている。
Description
【発明の詳細な説明】
異なる弾性のサポート層とカバー層とを有する
エアーバッグのカバーキャップ
この発明は、請求項1の前段に記載されているような、異なる弾性のサポート
層とカバー層とを有するエアーバッグのカバーキャップに関する。
DE19516230には、サポート層としての成形部分と、この成形部分を覆ってカバ
ー層を形成している目に見えるカバーとから成るエアーバッグのカバーが開示さ
れている。カバー層は革のコーティングとして形成されている。この革のコーテ
ィングは材料の厚さが溝状に部分的に薄くなっており、その中へサポート層が延
びている。この箇所には理想的な破断箇所がサポート層に設けられており、破断
箇所の経路はカバー層の溝のそれに対応している。すなわち、サポート層とカバ
ー層の理想的な破断箇所は互いに重なり合っている。
溝の中へモールドされるカバー層のリアーインジェクションによって、サイト
カバーの目に見えるサイドでは認識できる材料の減少はなく、カバー層の目に見
えるサイドには滑らかな表面が形成される。従って、カバー層の上側を脆弱化す
るときなどに設けられる装飾的な溝は不要である。
このカバーにおいては、脆弱化されたラインを有する従来の他のカバーにおけ
ると同様に、衝突が起きたときには、脆弱化されたラインに沿ってカバーが破れ
て開くようになっている。しかし、この破れは脆弱化されたラインの端部を越え
て続いてはいけない。ところが、上述した従来のカバーにおける欠点は、溝の端
部を越えたさらなる破れを防止できないことである。
さらなる破れを防止するために、溝の端部に小さな開口部を設け、この開口部
の直径が破断ラインの幅よりも大きくなるようにすることが知られている。しか
し、これはカバーの表面が破れて、外観が損なわれるという欠点がある。
また、DE44246586A1には、破断ラインの端部部分を曲線状に設計することによ
って、破断ラインの端部を越えたさらなる破れを同じように防止することが開示
されている。
従来のカバーキャップはすべて、カバーキャップの視覚的及び/又は機械的特
性を変更せずには、開いて破れる力を変えることができないという欠点を有して
いる。例えば、溝が、破れて開く力を小さくするためのものであるならば、それ
と同時に、端部におけるさらなる破れの危険性が増大する。
この発明の目的は、滑らかな表面のカバー層を有するエアーバッグのカバーキ
ャップの場合に、意図した破断ラインの端部を越えてキャップが破れ続けること
なく、キャップがより小さい力で破れるようにし、視覚的及び/又は機械的特性
を変更することなく、開く力及びさらなる破れの力を変えられるようにすること
である。
この発明においては、これは、請求項1の特徴によって実現されている。
異なる弾性のサポート層とカバー層とを有するエアーバッグのカバーキャップ
において、少なくとも一つのテアーオフラインが設けられており、エアーバッグ
が展開するときにエアーバッグのカバーキャップがこのテアーオフラインに沿っ
て破れて開くようになっている。カバー層は溝によってテアーオフラインの領域
で脆弱化されており、サポート層がこの溝の中へ延びている。この発明において
は、カバー層は、溝の中へ延びているサポート層の部分に隣接したところに、サ
ポート層の中へ延びる部分を有している。これによって、相互の層の中へそれぞ
れが延びているカバー層とサポート層の部分の間のエッジが、テアーオフエッジ
として形成されている。
従来のエアーバッグのカバーと違って、サポート層とカバー層の両方が、破断
箇所の領域に補強部分を有している。これら二つの部分の間には両方の層の中を
貫いてテアーオフエッジが延びている。すなわち、このテアーオフエッジは断面
図からわかるように、従来のカバーキャップにおけるよりもかなり長い。衝突が
起きたとき、カバーキャップは、カバー層の溝の上方にある脆弱化ラインからは
じまるこのテアーオフエッジに沿って破れて開き、サポート層とカバー層の材料
の間の接着がテアーオフエッジに沿って弱くなる。補強部分と長いテアーオフエ
ッジとによって、一方においては、カバー層の溝の端部においてエアーバッグの
カバーキャップがさらに破れることが防止され、他方においては、エアーバッグ
のカバーキャップが意図したラインに沿って確実に破れて開くようになっている
。
一つの実施の形態においては、サポート層は、サポート層とカバー層の部分の
間のテアーオフエッジの領域が他の領域よりも弱く設計されており、カバー層が
この脆弱化領域の中へ延びている。この実施の形態においては、カバー層とサポ
ート層の両方ともがテアーオフエッジの領域で連続的に形成されている。衝突が
起きたとき、エアーバッグのカバーは、カバー層の脆弱化領域とカバー層の脆弱
化領域の両方と、両者の間のテアーオフエッジに沿って破れて開く。
別の実施の形態においては、サポート層は、サポート層の部分とカバー層の部
分との間のテアーオフエッジの領域に、少なくとも一つのスリットを有しており
、カバー層が少なくとも部分的にこのスリットの中へ延びている。この実施の形
態においては、サポート層はテアーオフエッジの領域において非連続的に形成さ
れている。従って、この実施の形態においては、衝突が起きたとき、エアーバッ
グのカバーはカバー層の脆弱化された箇所のみにおいて破れるようになっている
必要がある。そして、このときにもエアーバッグのカバーは、サポート層とカバ
ー層の間のテアーオフエッジに沿って破れて開くようになっている。
第3の実施の形態においては、薄くて狭いウェブによってつながれたスリット
が同様に設けられている。このウェブは最大で0.8mmの幅を有しており、少な
くとも10mmの間隔で配置されていることが好ましい。
カバー層の中へ延びているサポート層の部分の上方におけるカバー層の厚さは
、テアーオフ領域の端部へ向けて増大しており、カバーキャップのさらなる破れ
に影響を与えるようになっていることが好ましい。
第2の実施の形態の別の設計においては、サポート層に設けられたスリットの
エッジがビード状に補強されている。この種の補強は、第1の実施の形熊におい
て、サポート層に設けられた脆弱化領域のエッジにおいても同様に可能である。
従って、エアーバッグのカバーが、意図した破れ領域と別のところで破れて開く
ことがないようにさらに確実化されている。
テアーオフエッジはこの領域においてカバー層とサポート層の表面に対して斜
めに延びていると好ましい。傾斜した経路と、断面におけるテアーオフエッジの
経路とを変更することによって、視覚的又は機械的特性を変更することなく、初
期の破れとさらなる破れの力を調節することが可能になる。テアーオフエッジは
断面において直線状に延びていることが好ましいが、折れ曲がって直線状に延び
るか、又は曲線状に延びていてもよい。
テアーオフエッジにおけるサポート層とカバー層の間に設けられている弱い接
着は、サポート層とカバー層に対して適当な材料を選択することによって実現す
ることができる。その結果、残りの領域においても接着が弱くなる。また、カバ
ー層を付けるまえに、この領域においてサポート層を表面処理することによって
も接着を弱くすることができる。
サポート層及びカバー層として、熱可塑性エラストマを使用することが好まし
い。
以下、図面に示されている実施の形態を参照しつつこの発明を説明する。
図1は、カバーキャップの底面図である。
図2は、図1のカバーキャップの断面図である。
図3〜図6は、カバーキャップのテアーオフ領域の様々な実施の形態を、図2
において円で印が付けられた部分の拡大図で示している。
図7は、連続したウェブを有する図6の部分の底面図である。
図8は、いくつかの狭いウェブを有する図6の部分の底面図である。
図1に示されているカバーキャップ1は衝突が起きたときに破れて開き二つの
部材になる。この目的のために、カバーキャップの中心に共通のテアーオフ領域
4を有する二つの折り畳み部分2,3が設けられている。端部には別々のテアー
オフ部分5,6,7,8が設けられている。テアーオフ部分5,6,7,8はヒ
ンジ状部分9,10へと開く。これらの部分9,10は周知の方法によって例え
ばフィルムヒンジとして設計されており、ここでは詳細は示されていない。
図2からわかるように、カバーキャップはエッジ12を備えたサポート層11
を有しており、サポート層11を覆うようにカバー層13が設けられている。両
方ともプラスチックから形成されており、カバー層の材料はサポート層の材料よ
りも軟らかいことが好ましい。カバー層13は連続した表面を有しており、一方
、その下側はこの発明に従って設計されている。
図3において拡大されて示されている第1の実施の形態においては、カバー層
はテアーオフ領域4〜8に溝を有している。この溝の中にはサポート層の部分1
1aが延びている。サポート層はテアーオフ領域4〜8にスリットを有している
。すなわち、折り畳み部分2,3はサポート層においては互いに分離されている
。カバー層13の部分13aがこのスリットの中へ延びている。二つの部分11
a,13aの間にはテアーオフエッジ14が延びている。この実施の形態におい
ては、このテアーオフエッジは断面において直線状に延びており、実際上は、サ
ポート層とカバー層の全体を延びている。サポート層とカバー層はこの補強され
た部分11a,13aによってテアーオフエッジ14のところにおいて強度が増
強されており、ヒンジ状部分9,10に隣接するテアーオフ領域5〜8の端部に
おいてそれ以上破れないようになっている。さらに、テアーオフエッジ14の傾
斜を変更することによって、テアーオフ部分の視覚的及び機械的特性を変えるこ
となく、すなわち、カバー層13の連続した表面と、補強された部分11a,1
3aの両方をそのままにして、カバーキャップを最初の破れ及びさらなる破れに
必要な力に影響を与えることが可能である。
部分11aの上方のカバー層13の厚さdは数百ミクロンであり、テアーオフ
領域5〜8においては約1ミリメートルであることが好ましい。
弾性が異なるために、膨張するとき、サポート層11とカバー層13は広がり
方が異なる。カバー材料はサポート層11の補強部分11aのところで破れ、傾
斜したテアーオフエッジ14に沿ってサポート材料から離れる。しかし、他方の
サイドにおいてはサポート層とカバー層との間の接着は非常に強く、カバーキャ
ップが開くときに残りの領域においては両者は一体に接合したままであり、カバ
ーキャップが完全に開くようになっている。
図4の実施の形態においては、図3の実施の形態と比べるとテアーオフエッジ
の経路が異なる。断面において、このテアーオフエッジ15は折れ曲がって直線
状に延びている。すなわち、カバーキャップの表面に対して異なる角度を成して
延びる二つの部分を有している。
図4の実施の形態の変形が図5に示されている。そこでは、サポート層はテア
ーオフエッジ15にビード状の補強部分16,17を有している。
これによって、テアーオフエッジ15に沿ったさらなる破れのプロセスが改善
される。
図6においては、図7及び図8の二つの実施の形態が断面で示されている。断
面は両者の場合で同じである。図7の実施の形熊においては、サポート層11は
テアーオフエッジの部分にスリットがないが、材料に脆弱な部分を有しており、
ウェブ18はそのままである。この実施の形態においては、両方のサイドに脆弱
部分が設けられている。カバー層13の脆弱部分13aはサポート層の脆弱部分
の中へ延びており、ウェブ18へ達している。ウェブはサポート層とカバー層の
弾性が異なるにもかかわらず、補強部分11aの上方でカバー層といっしよに破
れるような幅を有している。
図8の実施の形態においては、サポート層11はスリットを有している。スリ
ットは、サポート層11の一方のサイドから他方のサイドまで延びるウェブ19
によってつながれている。従って、図8において、補強部分13aがウェブ19
の間に見えている。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 クレス,ベルンハルト
ドイツ連邦共和国 D―63768 ヘスバッ
ハ,アインシュタインシュトラーセ 2
(72)発明者 ヴォレブ,ノルベルト
ドイツ連邦共和国 D―63739 アシャフ
ェンブルク,ギュッテルベルク 39
(72)発明者 シエラ,トマ
スペイン国 E―36205 ヴィゴ,アスツ
リア 17
(72)発明者 ハウク,ハンス・マーチン
ドイツ連邦共和国 D―64285 ダルムシ
ュタット,シャフニッツシュトラーセ 9
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 異なる弾性のサポート層とカバー層とを有するエアーバッグのカバーキャ ップであって、少なくとも一つのテアーオフラインが設けられ、エアーバッグが 展開するときにエアーバッグのカバーキャップがこのテアーオフラインに沿って 破れて開くようになっており、カバー層が溝によってテアーオフラインの領域で 脆弱化され、サポート層がこの溝の中へ延び、 カバー層(13)が、溝の中へ延びているサポート層(11)の部分(11a )に隣接する位置に、サポート層(11)の中へ延びる部分(13a)を有し、 相互の層の中へそれぞれ延びているカバー層とサポート層(11,13)の部分 (11a,13a)の間のエッジがテアーオフエッジ(14,15)として形成 されているエアーバッグのカバーキャップ。 2. 前記サポート層(11)がテアーオフエッジ(14)の領域において残り の領域よりも脆弱に形成され、カバー層(13)がこの脆弱された領域の中へ延 びている請求項1に記載のエアーバッグのカバーキャップ。 3. 前記サポート層(11)がテアーオフエッジ(14,15)の領域に少な くとも一つのスリットを有し、カバー層(13)が少なくとも部分的にこのスリ ットの中へ延びている請求項1又は請求項2に記載のエアーバッグのカバーキャ ップ。 4. 前記スリットが薄くて狭いウェブ(19)によってつながれている請求項 3に記載のエアーバッグのカバーキャップ。 5. 前記ウェブ(19)が最大で0.8mmの幅を有し、少なくとも10mmの間 隔で配置されている請求項3又は請求項4に記載のエアーバッグのカバーキャッ プ。 6. 前記カバー層の中へ延びているサポート層(11)の部分(11a)の上 方におけるカバー層(13)の厚さ(d)がテアーオフ領域(5〜8)の端部へ 向けて増大している請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のエアーバッグの カバーキャップ。 7. 前記スリットのエッジにビード状の補強部分(16,17)が設けられて いる請求項3〜請求項6のいずれか一項に記載のエアーバッグのカバーキャップ 。 8. 前記カバー層とサポート層の表面に対向するテアーオフエッジ(14,1 5)がこの領域において傾斜して延びている請求項1〜請求項7のいずれか一項 に記載のエアーバッグのカバーキャップ。 9. 前記テアーオフエッジ(14,15)が断面において直線状に、折れ曲が って直線状に、又は曲線状に延びている請求項1〜請求項8のいずれか一項に記 載のエアーバッグのカバーキャップ。 10. 前記サポート層とカバー層(11,13)がテアーオフエッジ(14, 15)において接着が弱くなっている請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載 のエアーバッグのカバーキャップ。 11. 前記サポート層とカバー層(11,13)の材料として相互の接着を弱 くするような材料が使用されている請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載 のエアーバッグのカバーキャップ。 12. 前記サポート層とカバー層(11,13)がサーモプラスチックエラス トマから成っている請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のエアーバッグ のカバーキャップ。
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