JP2000514471A - 疎水性親水性ab型ブロックコポリマーの製造方法 - Google Patents

疎水性親水性ab型ブロックコポリマーの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明はブロックAがモノマー単位a=共役ジエンよりなりそしてブロックBがモノマー単位b=エポキシドよりなる疎水性−親水性のAB型ブロックコポリマーの製造方法並びにこの製造方法で合成されたAB型ブロックコポリマーおよびこのAB型ブロックコポリマーで形成されるミセル系に関する。本発明によればAB型ブロックコポリマーの合成は二段階で行い、その第一段階ではブロックAを非極性溶剤中で製造しそして第二段階でブロックBを極性溶剤中で製造する。

Description

【発明の詳細な説明】 疎水性親水性AB型ブロックコポリマーの製造方法 本発明は請求項1に従う疎水性親水性AB型ブロックコポリマーの製造方法並 びにこの製法で合成されたAB型ブロックコポリマーおよびAB型ブロックコポ リマーから製造されるミセル構造に関する。 従来技術に従ってブロックAが共役ジエン、例えば1,3−ジエンであるモノ マー単位を含有しそしてブロックBがエポキシドであるモノマー単位bを含有す るAB型ブロックポリマーは既に公知である。かゝるポリマーはブロックAおよ びBが非相容性であるために固体として微小相分離系を形成しそして大抵の溶剤 中でミセル構造(=ブロックAおよびBは極性溶剤および非極性溶剤において反 対の溶解挙動を示す)を生ずる。 例えばM.Gervais,B.Gallotの刊行物”Makromol. Chem 178”,1577、(1977)およびオランダ特許第7,308 ,061号明細書によって,Aがポリブタジエンまたはポリイソプレンでありそ してBがポリエチレンオキシドであるAB構造あるいはABA構造のブロックコ ポリマーの合成が説明されている。この場合、この合成はジエノマーおよびエチ レンオキサイドを極性溶剤としてのテトラヒドロフラン(THF)中で単官能性 または二官能性の有機ナトリウム−または有機カリウム開始剤に継続的に添加す ることによって行なう。 ドイツ特許第2,322,079号明細書にはAB型ブロックコポリマーの合 成法が開示されており、この方法ではAがポリブタジエンでありそしてBがポリ エチレンオキシドである。ここでも合成はワンポット反応でモノマーのブタジエ ンおよびエポキシドを開始剤の第二ブチルリチウムに連続的に添加することによ って行なっている。この開始剤はエチレンオキシドを重合させることができない ので、エポキシドの添加後にカリウム第三ブタノレートを添加する。これによっ てエポキシドの20%が重合される。次いでニッケル触媒によってオレフィン二 重結合の95%が水素化される。 米国特許第4,254,238号明細書にはグラフトポリマーの合成法が開示 されている。この場合、出発ポリマーは公知の方法で製造されるポリジエンであ る。ポリジエンをジアミンおよび有機リチウム化合物と反応させることによって 重合活性中心が出発ポリマーに作用する。エポキシドの添加および続いての酸性 化がポリマー骨格に官能性OH基がもたらされる。有機カリウムという反応剤と の反応によってOH基が脱プロトンされ、エチレンオキシドの添加によってポリ エチレンオキシドブロックがグラフト重合する。 M.Gervais, B.GallotによりMakromol.Chem .178、1577(1977)におよびオランダ特許第7,308,061号 明細書に開示された合成法は、反応剤が非常に高い反応性を示すこと、そして反 応の間に連鎖停止があるかまたは側鎖が形成されるという結果を伴うことを明ら かにしている。その結果物は、不均一な長さを有するかまたは線状でなく枝分か れしている分子ブロックAおよび/またはBを有する分子である不均一な反応生 成物である。従ってこの合成法では目的化合物の厳密な分子組成をもらす様に反 応を制御できない。 ドイツ特許第2,322,079号明細書に記載された合成法はリチウム−並 びにカリウムイオンを含有する反応混合物をもたらす。この混合物の中でエポキ シドはポリジエンに20%程度までしかグラフト重合せず、それによって未反応 原料がポリマー中に多量に残留し、費用のかゝる後浄化処理を行なわなければな らない。しかしながらこの20%は単独ポリマー成分、要するに、エポキシ成分 だけから生成されるポリマー成分も含有しており、その結果一方においては単独 ポリマーによる汚染を記さなければならないし、もう一方では20%より少ない 量しかブロックAにグラフト重合していない。実際に所望の生成物をもたらす反 応を行った場合には、非常に多量の原料を使用しなければならず、結果としてこ の方法は後処理に多大な費用を要し、製品の価格を高いものとする。更に廃棄物 処理の問題を伴う。 米国特許第4,254,238号明細書に記載された反応は非常に激しい条件 のもとで行なわれ、それ故に同様に制御不能である。例えば鎖が分裂される。更 にリチウム化されたテトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)および未反応 のブチルリチウムが溶液中に残留する。反応生成物の中には単独ポリエチレンオ キシドの成分、要するにエポキシド単位だけで形成されているポリマーも存在し ている。しかしながら雑誌Rubber chemistry and tec hnology第49巻、第303頁(1976)の“Synthesis a nd properties of uniform polyisopren e networks. I.synthesis and characte rization of α,ω−dihydroxypolyisopren e(均一なポリイソプレン・ネットワークの合成および性質;1.α,ω−ジヒ ドロキシポリイソプレンの合成および性質)”に開示されている様に、二つの− CH2−CH2−O-側鎖しか持たない反応中間体が金属イオンと錯塩を形成しな がら溶液から沈殿する。この生成物は未反応成分および副生成物を高比率で含む 不均一生成物である。 上述のいずれの方法でも、線状度(Linearitaet)および鎖長に関 する化学的性状が明確に規定されており、かつ副生成物を含まないAB型ブロッ クコポリマーを提供することができない。モノマーのジエンから構成されるブロ ックAはオランダ特許第7,308,061号明細書には1,4−および1,2 −あるいは3,4−重合体より成る混合構造を有している。 それ故に本発明の課題は、モノマー単位a=共役ジエンおよびモノマー単位b =エポキシドを有し、ブロックAおよびBの鎖長を自由に選択できそして反応条 件によって調整でき、生成物が側鎖の状態の分岐を有しておらずそして単独ポリ マーAおよびBの様な副生成物を生じない構造的に明確に規定された生成物をも たらすAB型ブロックコポリマーを製造する方法を提供することである。更にブ ロックAは非常に高割合で1,4−ポリマーを含有しているべきである。後から 精製する費用はできるだけ少なくするべきである。この方法は価格の上で有利で あるべきである。 ブロックAが低いガラス転移温度を有しそして溶剤中でミセル構造を生ずるこ とができるAB型ブロックコポリマーを製造できるポリマーを提供するべきであ る。 この課題は請求項1の上位概念の方法から出発し、請求項1の特徴部分によっ て解決される。 本発明の方法では、今や、ブロックAおよびBの鎖長並びに相互のその長さが 明確に規定されるAB型ブロックコポリマーを提供することが可能である。この 生成物は側鎖によって枝分かれされていない。所望次第で、鎖長、分子量、極性 度または粘度についてのその都度の要求を考慮して分子をオーダーメイド調製す ることができる。出発物質の転化率は定量的であり、ブロックAが約95%の割 合の1,4−付加生成物を有している生成物を製造できる。要求次第でエポキシ ドの重合のために当量の―ブロックA中のエポキシド単位の添加によって生じる OH基に相当する―ナトリウム―またはカリウム有機化合物を添加する必要が最 早ないことがわかっている。それにもかかわらず均一な成長が得られる。 本発明の有利な実施態様を従属項に掲載する。 AB型ブロックコポリマーの本発明の製法方法を更に詳細に以下に説明する: 図面はAB型ブロックコポリマーで製造されるミセル構造を例示的に説明する 。 図1は溶剤中のAB型ブロックコポリマーの球状のミセル構造を示しており( 楕円形も可能)、 図2は溶剤中でのAB型ブロックコポリマーの円筒状のミセル構造を示してお り、 図3は溶剤中でのAB型ブロックコポリマーの板状のミセル構造を示している 。 図1〜3に示した全ての構造は非極性溶剤中(そこではブロックAが溶解され る)でも極性溶剤中(そこではブロックBが溶解される)でも可能である。 第1表は各実施例に記載した実験結果を示している。表中、 PI= OH末端官能化ポリイソプレン、 PEP=OH末端官能化ポリ(エチレンプロピレン) PEO=コポリマー中のポリエチレンオキシドブロック a:GPCにより測定、 b:PEPのMnおよびNMRによる組成から測定、 Mn=数平均分子量 Mw=重量平均分子量、 GPC=ゲルパーミッションクロマトグラフィー 本発明のAB型ブロックコポリマーの製造は二段階合成で行い、その第一段階 で共役ジエンを非極性溶剤中で開始剤の使用下に公知の方法でアニオン重合する 。開始剤としてはリチウム有機化合物を使用する。本発明においてAB型ブロッ クコポリマーとは少なくとも1つのブロックAおよび少なくとも1つの別のブロ ックBを有するポリマーを意味する。AB構造の他にBAB構造も本発明に属す る。この場合、ブロックAはモノマー単位aより成るかまたはモノマー単位a、 a’、a”等の混合物で組成される。同様にブロックBもモノマー単位bまたは モノマー単位b、b’、b”等の混合物より成る。モノマーaは一般に共役ジエ ン、特に1、3−ジエンである。短い側鎖しか有していない1,3−ジエンが特 に有利であるが、所望の生成物次第で比較的に長い側鎖を持つかまたはジエン構 造が末端でなく鎖中に位置するジエンも使用することができる。更に分子中に孤 立した二重結合を有していてもよい。例えば以下の化合物を挙げることができる 。1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチルブタジエン、1,3−ペ ンタジエン、1,3−ジメチルブタジエン、2,4−ヘキサジエン。メチレン基 の代わりにフェニレン基またはそれのアルキル誘導体基があってもよい。モノマ ーの選択にとって重要なのは、非極性のポリマーブロックAが生じることである 。 ブロックBのモノマーbはエポキシドである。最も簡単な実施形態においては エポキシドはエチレンオキシドでよいが、置換基を有するエポキシドも合成に使 用することができる。置換基はアルキル−またはアリール置換基であってもよい 。モノマーbの選択に重要なのは、水溶性であるポリマーブロックBが形成され ることである。従ってこのことを結果的に保証する他のモノマーも使用すること ができる。 モノマーa、a’、a”およびb、b’、b”等について本発明は上記の例に 限定されない。 ブロックAのアニオン重合のための開始剤としてはリチウム有機化合物、例え ば第二ブチルリチウムまたは第三ブチルリチウムが使用される。この場合、該有 機化合物が溶解性であることから、リチウムイオンを対イオンとして使用するの が特に有利である。しかしながら有機化合物アニオンが第1反応段階で使用され る非極性溶剤中において該溶剤に反応剤を溶解することを可能とすることが重要 である。二官能性のリチウム有機化合物、例えば第二ブチルリチウムと1,3− ビス(1−フェニルエテニル)ベンゼン(MDDPE)との2:1付加物を使用 することが後続の反応工程でBAB構造のAB型ブロックコポリマーをもたらす 。生成物の線状度に関する反応工程の制御は溶剤の非極性度から明らかである。 本発明における非極性溶剤としては非極性の芳香族−または脂肪族炭化水素を 意味する。例えばベンゼン、c−ヘキサン、イソ−ペンタン、また分岐したアル カン、およびアルカンを挙げることができる。モノマーaを非極性溶剤中で有機 アニオンによって重合してブロックAとした後に、後で、未だ活性の鎖末端にモ ノマー単位bをグラフト重合する。更なる重合はリチウム開始剤を使用している ために生じない。酸による反応の終了後に、アルコール性OH基で官能化された ポリマーA(OH)が得られる。慣用の方法を使用してA−OHを水素化してポ リオレフィンA(H)−OHとしてもよい。これによって末端OH基は攻撃され ない。 リチウム塩をポリマーA(OH)あるいはA(H)−OHから分離するために 、A(OH)またはA(H)−OHを沈殿させてもよい。この処理は、Li+− イオンが後続の反応を妨害しないという長所を有している。 中間生成物のA(OH)またはA(H)−OHを沈殿させた後に、不純物を除 くために単離しそして加熱してもよい。後続の加工を妨害するプロトン性の不純 物、例えば水、アルコールおよび酸は、ポリマーA(OH)あるいはA(H)− OHをベンゼンに何度も溶解および続く減圧条件下でのベンゼンの留去あるいは 蒸発を行なうことによって除く。ベンゼンの代わりに他の溶剤、例えばTHFま たはトルエンも使用することができる。この場合、溶剤はポリマーA(OH)あ るいはA(H)−OHを溶解することができそして揮発性のプロトン性の不純物 を除くことができるべきである。ポリオレフィンA(H)−OHはその高い熱安 定性のために減圧条件のもとでの蒸留サイクルの間に100〜120℃に加熱す ることができ、このことは精製工程の効率を向上させる。生成物の性質次第で、 150〜180℃の如き更に高い温度に加熱することもできる。中間生成物A( H)−OHは場合によっては、次いで減圧条件のもとで加熱することによって有 害な不純物を除いてもよい。それによって何度もポリマーを溶剤に溶解しそして 該溶剤を留去する工程を省くことができる。 第二段階では、A(OH)またはA(H)−OHを途中で空気と接触させるこ となしに、アニオン重合にとって通例の精製条件のもとで乾燥THFまたは他の 極性溶剤に溶解させる。他の極性溶剤としては例えばエーテル類、例えばジエチ ルエーテルまたは第三アミンが適している。しかしながら溶剤の選択はここに記 載する実施例に限定されない。カリウム−またはナトリウム有機試薬、例えばク ミルカリウムによって化合物A(OH)あるいはA(H)−OHの末端OH基が 脱プロトン化され、巨大開始剤A−OK、A−ONaあるいはA(H)−OKま たはA(H)−ONaに転化される。しかしながらカリウム化合物が特に有利で ある。エポキシドの添加によってブロックBがグラフト重合され、次いで酸の添 加によって反応が終了する。しかしながら金属有機化合物および反応中間体の溶 解を保証しそしてエポキシドの重合を許容するあらゆる金属有機化合物を使用す ることができる。例えばベンジルカリウム、フルレニルカリウムおよびナフチル カリウムを挙げることができる。開始剤としては金属水素化物、例えばNaHま たはKHまたは純粋なアルカリ金属、例えばナトリウムまたはカリウムも使用す ることができる。 第一段階の後で場合によっては水素化するために、ブロックBのグラフト重合 に続いて水素化を行なってもよい。 本発明のAB型ブロックコポリマーの合成は保護ガス雰囲気でまたは減圧下に 例えば10-4mbarで実施することができる。 実施例: 実施例1: ポリイソプレン−ポリエチレンオキシド−ブロックコポリマー:前もって溶剤 不含ジブチルマグネシウムにて室温で14時間および溶剤不含のn−ブチルリチ ウムにて−10℃で20分乾燥した22.00gのイソプレンを高真空条件のも とで500mLのガラス製反応器で縮合する。n−ブチルリチウムで乾燥した3 00mLのシクロヘキサンを添加する。反応器に装着したアンプルから1.00 mmolの第二ブチルリチウムをシクロヘキサン溶液として添加する。24時間 後に別のアンプルから、脱気されそして水素化カルシウム粉末で乾燥した0.7 2gのエチレンオキシドを添加する。更に14時間経過後に酢酸の添加によって 重合を中止する。OH末端官能化ポリイソプレンを、メタノールに沈殿させるこ とによって分離する。 8.17gのポリマーをn−ブチルリチウムで乾燥した60mLのベンゼンに 溶解する。この溶剤を高真空条件のもとで留去し、そしてポリマーを高真空条件 のもとで20時間攪拌する。この全工程を更に二度繰り返す。次いでポリマーを 空気と接触させることなしにナトリウム−カリウム合金とベンゾフェノンよりな る混合物で乾燥した60mLのTHFに溶解する。高真空条件のもとでこのポリ マー溶液にTHFにクミルカリウムを溶解した0.05モル濃度溶液を、重合体 溶液が淡いオレンジ色のままになるまで添加する。この重合体溶液に高真空条件 のもとで、脱気されそしてカルシウム水素化物で精製した5.89gのエチレン オキシド並びに150mLのTHFを添加する。50℃で更に3日間重合し、そ の後に酢酸の添加によって重合を中止する。ブロックコポリマーを−20℃に冷 やしたアセトンに沈殿させて精製する。このAB型ブロックコポリマーは水に溶 解するμmの大きさのミセルを形成する。 実施例2: ポリ(エチレンプロピレン)−ポリエチレンオキシド−ブロックコポリマー: 実施例1からの7.2gのOH末端官能化ポリイソプレンを600mLのヘプ タンに溶解しそしてパラジウム/硫酸バリウム触媒の助けによって90℃、40 barの水素圧で水素化する。こうして得られるOH末端官能化ポリ(エチレン プロピレン)をメタノールに沈殿させることによって精製しそして100℃で3 日間攪拌しながら高減圧下に乾燥する。ポリエチレンオキシドブロックのグラフ ト重合は5.51gのOH末端官能性ポリ(エチレンプロピレン)および2.7 5gのエチレンオキサイドの使用下に実施例1に記載した様に行なう。生成物の 精製は実施例1に記載されている様に行なう。 実施例3: ポリ(エチレンプロピレン)−ポリエチレンオキシド−ブロックコポリマー: 29.08gのイソプレン、800mLのベンゼン、6.53mmolのt− ブチルリチウムおよび2.38gのエチレンオキシドを実施例1における様にO H−末端官能化ポリイソプレンを製造する。ポリイソプレンの水素化は実施例2 に従って行なう。1.28gのOH−末端官能化ポリ(エチレンプロピレン)と 4.04gのエチレンオキシドとの反応を実施例2におけるのと同様に行なう。 このAB型ブロックコポリマーはデカン中でミセルを生じる。 実施例4: ポリ(エチレンプロピレン)−ポリエチレンオキシド−ブロックコポリマー: 3.64gのOH−末端官能化ポリ(エチレンプロピレン)を1.18gのエ チレンオキシドと実施例2における様に反応させる。生成物の精製を水に沈殿さ せることによって行なう。 実施例5: ポリイソプレン−ポリエチレンオキシド−ブロックコポリマー: 実施例3からの2.14gのOH−末端官能化ポリイソプレンに実施例1に記 載したのと同じ条件のもとで、ポリマーOH基を完全に脱プロトン化するのに必 要とされる50モル%量のクミルカリウムを添加する。OH基の数はOH−末端 官能化ポリイソプレンの使用量および分子量から計算される。6.75gのエチ レンオキシドとの反応は7日間という反応時間を除いて実施例1におけるのと同 様に行なう。 実施例1〜5のブロックコポリマーはポリイソプレン−、ポリ(エチレンプロ ピレン)−およびポリエチレンオキシド単独ポリマーの存在に基準をおいてGP Cによって実験する。検出可能な量の単独ポリマーはいずれの場合にも認められ ない(確認限界:1%未満)。 実施例1〜5のポリマーの分子量の特徴を表1に総括掲載する。 先ず第一に、ポリジエンブロックAおよび少なくとも1種類のエポキシドブロ ックBを含有するAB型ブロックコポリマーを化学的におよび分子的に規定され た物質として製造することが可能である。重合段階1および2の間の反応条件を 選択することによって両方のモノマーを副反応なしに定量的に重合することがで きる。それ故に生成物中にポリマー副生成物も未だ未反応のモノマーも存在しな い。従来技術に記載の方法のいずれも、これらのブロックコポリマーを副生成物 を生ずることなしに製造することが可能である。 モノマーaおよびbの自由に選択できる量比によってAおよびBのブロック分 子量を変えてAB型ブロックコポリマーの性質を例えば界面活性剤としてのその 用途に関して正確に調整することができる。従来公知の方法ではこれは不可能で ある。 ジエンブロックAを重合する際に溶剤として脂肪族−または芳香族炭化水素を 使用することによって、1,4微細構造の割合が最大のコポリマーが得られる。 即ちアニオン重合が、主として、即ち約95%までが1,4−付加として進行す る。これによってブロックAの低いガラス転移温度が達成される。このことは加 工性、例えば押出成形の際のそれ並びに用途にとっても有利であるか、むしろ必 要なことである。達成されるガラス転移温度は1,3−ブタジエンポリマーの場 合には95%の1,4−重合体で−80℃であり、イソプレンポリマーの場合に はブロックA中の95%の1,4−ポリマーの場合に−70℃である。極性溶剤 、例えばTHF(テトラヒドロフラン)を使用する従来技術の方法はブロックA について高いガラス転移温度を有するポリマーをもたらす。 水素化したAB型ブロックコポリマーは全くまたは少ししか水素化されていな い生成物よりも酸化に対して耐久性があり、かつ熱の負荷が可能である。 このことは製造、加工の際にプラスになり、使用する際に明らかに有利である 。更に水素化されたAB型ブロックコポリマーは、第二反応段階のための原料と して1,4−ポリマーの割合の多い水素化ポリブタジエンを使用する限り、高い 結晶度を示しそして大抵の溶剤に不溶であるかまたは高温でだけ(例えば芳香族 −および脂肪族溶剤に)溶解する。本発明の生成物はブロックAおよびBの相対 的鎖長次第で水にまたはアルカンに溶解する。 本発明のAB型ブロックポリマーはエマルジョンおよび微細エマルジョンの製 造に使用することができる。このものは脂肪族アルカンに溶解するブロックAを 有している。しかしながらこれの例外には1,4−ポリマーの割合の多い水素化 1,3−ブタジエンがある。 本発明のAB型ブロックコポリマーは溶剤または溶剤混合物中で、様々に形成 され得るミセル構造を生ずる。ポリマー両親媒性の臨界ミセル濃度(CMC)は 低分子量親媒性のものよりも小さい。ミセル構造は固体として微細相分離系を形 成する。 図1〜3に記載の実施例は可能なミセル構造から選択されたものであり、これ らに限定されない。 本発明のAB−ブロックコポリマーおよびミセル系は薬品、医薬においておよ び食品の分野で乳化剤として使用できる。 表1において、 PIはOH−末端官能化ポリイソプレンを意味し、 PEPはOH−末端官能化ポリ(エチレンプロピレン)を意味し、 PEOはコポリマー中のポリエチレンオキシドブロックを意味し、 aはGPCによって測定され、 bはPEPのMnおよびおよびNMRによる組成から測定されている。 表1:
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年7月1日(1998.7.1) 【補正内容】 請求の範囲 1.アニオン重合によって疎水性−親水性AB型ブロックコポリマーを製造する 方法において、ブロックAのモノマ一単位aが共役ジエンでありそしてブロック Bのモノマー単位bがエポキシドであり、ブロックAを第一反応段階で非極性溶 剤中で製造しそしてブロックBを第二反応段階で極性溶剤中で製造し、その際に 第一反応段階を終了するために 1.エポキシドおよび 2.プロトン供与体 を添加しそしてブロックBの重合をリチウム開始剤を除いたアルカリ金属開始 剤によって行なうことを特徴とする、上記方法。 2.ブロックAの重合を開始剤としてリチウム有機化合物を用いて行なう請求項 1に記載の方法。 3.ブロックBを重合するためのアルカリ金属開始剤として、アルカリ金属有機 化合物、アルカリ金属水素化物およびアルカリ金属より成る群からの開始剤を 使用する請求項1または2に記載の方法。 4.第一反応段階のリチウム開始剤が二官能性開始剤である請求項3に記載の方 法。 5.ブロックA中で生ずる二重結合を少なくとも部分的に水素化する請求項1〜 4のいずれか一つに記載の方法。 6.二重結合を完全に水素化する請求項5に記載の方法。 7.ブロックA中に生ずる二重結合を酸の添加に続いて水素化する請求項5また は6に記載の方法。 8.ブロックAをプロトン供与体の添加後または水素化後に少なくとも1度、溶 剤に溶解しそしてその溶剤を留去する請求項1〜7のいずれか一つに記載の方 法。 9.溶剤がベンゼンである請求項8に記載の方法。 10.蒸留を減圧下で実施する請求項8または9に記載の方法。 11.室温と120℃との間の温度で蒸留した後に減圧する請求項8〜10の いずれか一つに記載の方法。 12.蒸留を室温で実施する請求項8〜11のいずれか一つに記載の方法。 13.ブロックAをプロトン供与体の添加後または水素化後に分離しそして減圧 処理する請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。 14.室温と120℃との間の温度で減圧処理する請求項13に記載の方法。 15.ブロックAの製造を室温を下回らない温度で行なう請求項1〜14のいず れか一つに記載の方法。 16.ブロックBの製造を室温と50℃との間の温度で行なう請求項1〜15の いずれか一つに記載の方法。 17.ブロックAを純粋な成分aから製造する請求項1〜16のいずれか一つに 記載の方法。 18.ブロックAを少なくとも2種の異なるモノマーaおよびa’から製造する 請求項1〜16のいずれか一つに記載の方法。 19.モノマーaをモノマーa’よりも高濃度で使用する請求項18に記載の方 法。 20.ブロックBを純粋のモノマーbから製造する請求項1〜19のいずれか一 つに記載の方法。 21.ブロックBを少なくとも2種の異なる成分bおよびb’から製造する請求 項1〜19のいずれか一つに記載の方法。 22.モノマーbをモノマーb’よりも高濃度で使用する請求項21に記載の方 法。 23.10〜2000個のモノマー単位aの鎖長のブロックAを製造する請求項 1〜22のいずれか一つに記載の方法。 24.20〜500個のモノマー単位の鎖長のブロックAを製造する請求項23 に記載の方法。 25.10〜2000個のモノマー単位bの鎖長のブロックBを製造する請求項 1〜24のいずれか一つに記載の方法。 26.20〜500個のモノマー単位bの鎖長のブロックBを製造する請求項2 5に記載の方法。 27.ブロックAのガラス転移温度が低いAB型ブロックポリマーを製造する請 求項1〜26のいずれか一つに記載の方法。 28.請求項1〜27のいずれか一つに従って製造したことを特徴とするAB型 ブロックコポリマー。 29.請求項28に従うAB型ブロックコポリマーより成るミセル構造。 30.ブロックAまたはBの一方を溶解しない溶剤中に含まれている請求項29 に従うミセル構造。 31.請求項28のAB型ブロックコポリマーの混合物よりなる請求項29また は30のミセル構造。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),CA,CN,JP,R U,UA,US (72)発明者 リヒター・ディーター ドイツ連邦共和国、D―52428 ユーリー ヒ、ランケンストラーセ、55

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.異なるモノマーよりなる少なくとも二つのブロックを持つブロックコポリマ ーの製造方法において、第一のブロックを第一反応段階で製造しそして第二の ブロックを第二反応段階で製造することを特徴とする、上記方法。 2.モノマーaが非極性溶剤に溶解するブロックAを形成しそしてモノマーbが 極性溶剤に溶解するブロックBを形成する請求項1に従う疎水性−親水性AB 型ブロックコポリマーを製造する方法において、ブロックAを第一反応段階で 非極性溶剤中でそしてブロックBを第二反応段階で極性溶剤中で製造すること を特徴とする、上記方法。 3.ブロックAのモノマー単位aが共役ジエンでありそしてブロックBのモノマ ー単位bがエポキシドである、請求項1または2に従いアニオン重合により疎 水性−親水性AB型ブロックコポリマーを製造する方法において、ブロックA を第一反応段階で非極性溶剤中で製造しそしてブロックBを第二反応段階で極 性溶剤中で製造することを特徴とする、上記方法。 4.ブロックAの重合を開始剤としてリチウム有機化合物を用いて行なう請求項 2または3に記載の方法。 5.ブロックBの重合を、アルカリ金属有機化合物、アルカリ金属水素化物およ び開始剤としての元素状アルカリ金属より成る群からの、リチウム開始剤を除 くアルカリ金属開始剤の少なくとも1種類によって行なう請求項2〜4のいず れか一つに記載の方法。 6.第一反応段階のリチウム開始剤が二官能性開始剤である請求項5に記載の方 法。 7.第一反応段階を終了するために 1.エポキシドおよび 2.プロトン供与体 を添加する請求項2〜6のいずれか一つに記載の方法。 8.ブロックA中で生ずる二重結合を少なくとも部分的に水素化する請求項2〜 7のいずれか一つに記載の方法。 9.二重結合を完全に水素化する請求項8に記載の方法。 10.ブロックA中に生ずる二重結合を酸の添加に続いて水素化する請求項8ま たは9に記載の方法。 11.ブロックAをプロトン供与体の添加後または水素化後に少なくとも1度、 溶剤に溶解しそしてその溶剤を留去する請求項2〜10のいずれか一つに記載 の方法。 12.溶剤がベンゼンである請求項11に記載の方法。 13.蒸留を減圧下で実施する請求項11または12に記載の方法。 14.室温と120℃との間の温度で蒸留した後に減圧する請求項11〜13の いずれか一つに記載の方法。 15.蒸留を室温で実施する請求項11〜14のいずれか一つに記載の方法。 16.ブロックAをプロトン供与体の添加後または水素化後に分離しそして減圧 処理する請求項2〜10のいずれか一つに記載の方法。 17.室温と120℃との間の温度で減圧処理する請求項16に記載の方法。 18.ブロックAの製造を室温を下回らない温度で行なう請求項2〜17のいず れか一つに記載の方法。 19.ブロックBの製造を室温と50℃との間の温度で行なう請求項2〜18の いずれか一つに記載の方法。 20.ブロックAを純粋な成分aから製造する請求項2〜19のいずれか一つに 記載の方法。 21.ブロックAを少なくとも2種の異なるモノマーaおよびa’から製造する 請求項2〜19のいずれか一つに記載の方法。 22.モノマーaをモノマーa’よりも高濃度で使用する請求項21に記載の方 法。 23.ブロックBを純粋のモノマーbから製造する請求項2〜22のいずれか一 つに記載の方法。 24.ブロックBを少なくとも2種の異なる成分bおよびb’から製造する請求 項2〜22のいずれか一つに記載の方法。 25.モノマーbをモノマーb’よりも高濃度で使用する請求項24に記載の方 法。 26.10〜2000個のモノマー単位aの鎖長のブロックAを製造する請求項 2〜25のいずれか一つに記載の方法。 27.20〜500個のモノマー単位の鎖長のブロックAを製造する請求項26 に記載の方法。 28.10〜2000個のモノマー単位bの鎖長のブロックBを製造する請求項 2〜27のいずれか一つに記載の方法。 29.20〜500個のモノマー単位bの鎖長のブロックBを製造する請求項2 8に記載の方法。 30.ブロックAのガラス転移温度が低いAB型ブロックコポリマーを製造する 請求項2〜29のいずれか一つに記載の方法。 31.請求項1〜30のいずれか一つに従って製造したことを特徴とするAB型 ブロックコポリマー。 32.請求項31に従うAB型ブロックコポリマーより成るミセル構造。 33.ブロックAまたはBの一方を溶解しない溶剤中に含まれている請求項32 に従うミセル構造。 34.請求項31のAB型ブロックコポリマーの混合物よりなる請求項32また は33のミセル構造。
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