JP2001140468A - コンクリートの打設工法 - Google Patents

コンクリートの打設工法

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JP2001140468A
JP2001140468A JP32470199A JP32470199A JP2001140468A JP 2001140468 A JP2001140468 A JP 2001140468A JP 32470199 A JP32470199 A JP 32470199A JP 32470199 A JP32470199 A JP 32470199A JP 2001140468 A JP2001140468 A JP 2001140468A
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concrete
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JP32470199A
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Hideomi Yamato
英臣 山登
Hajime Yokoo
一 横尾
Nobuo Uehara
伸郎 上原
Yuji Tamada
裕二 玉田
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一層目のコンクリート打設後、硬化が始まる
程度の長い中断が避けられない場合の二層目のコンクリ
ートとの間のコールドジョイントの発生を防止する打設
方法を提供する。 【解決手段】 一層目のコンクリートを打設した後、こ
の表面が硬化を始める前に、スプレーなどによる散布又
は刷毛やブラシ等による塗布により凝結遅延剤を添加
し、二層目の打設に当り、一層目の表面が硬化する前に
急結剤を添加した後、二層目のコンクリートを打設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート打設
作業の中断などに伴い、これを複数回に分けて打設する
際の打設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物は、本来コンクリ−
トが連続的に型枠内に流し込まれ、一体となった構造体
を形成することを前提として設計される。しかしなが
ら、施工中に何らかのトラブルが生じ、流し込みが中断
した場合、その中断が長く、先に打設されたコンクリー
トが硬化を始めてから表面を処理せずに次のコンクリー
トが流し込まれたような場合には、その接合面はコール
ドジョイントと呼ばれ、かかる場合にはコンクリートが
一体化せず、構造的な欠陥となることが知られている。
【0003】この点、先に打設されたコンクリートが硬
化を始めても、その表面を十分に処理して打ち継げば問
題が発生することは少ないと言われているが、一般的に
は、流し込みが中断した場合には表面処理が不可能な場
合が多く、実質的にはコールドジョイントが形成される
こととなる。
【0004】従って、コンクリートのコールドジョイン
トを防止するためには、先に述べたように、中断があっ
ても1層目のコンクリート(本明細書に於いて、既設の
コンクリートを「1層目のコンクリート」又は「1層
目」という場合がある)が硬化する前に2層目のコンク
リート(同様に、既設のコンクリートに打設するものを
「2層目のコンクリート」又は「2層目」という場合が
ある)を打設することが望ましいとされているのであ
る。この場合に於いては、1層目のコンクリートまでバ
イブレータを挿入して振動させながら1層目及び2層目
の一体化を実現したり、さらに、該1層目と2層目の打
設に時間が空く場合には、1層目のコンクリートに凝結
遅延剤を配合し、2層目の打設まで硬化しないようにす
ることが知られている(特公昭60−31982号公報
など)。
【0005】また、1層目のコンクリートが硬化した後
に2層目のコンクリートを打ち継ぐ場合は、2層目の打
設前に1層目のコンクリートの表面処理を確実に行うこ
とにより、2層目との付着を確保することが基本とな
る。1層目の表面処理方法としては、ブラシがけ、ウォ
ータージェット、ショットプラスト等による物理的な目
荒しをする方法や、1層目打設後、その表面に凝結遅延
剤を散布しておき、2層目打設前に未硬化部分をウォー
タージェット等により除去することによりレイタンス等
の脆弱部分を取り除く方法の2つの方法が通常用いられ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のうち、前者(1層目のコンクリートに凝結遅延
剤を配合し、2層目の打設まで硬化しないようにする)
の方法は、比較的簡易な作業で済み、且つ最適に処理す
ればコールドジョイントの発生も防止できるため好まし
いものであるが、凝結遅延剤の添加量が少ないと十分な
凝結遅延効果が得られずに2層目の打設までに硬化する
ことがあるため、いきおい凝結遅延剤を過剰に添加する
傾向に陥りやすい。しかし、凝結遅延剤の添加量が多す
ぎると、2層目打設以降も界面がなかなか硬化せず、早
期に付着強度が確保できないことから、荷重や振動によ
り界面剥離が生じるという問題点があり、凝結遅延剤の
量に注意を払う必要がある。一方、上記従来技術のう
ち、後者(1層目のコンクリートが硬化した後にその表
面処理を行う)の方法にあっては、機械的な作業を必要
とすることから、その作業が非常に煩雑である。
【0007】本発明は、上記の点に鑑み、比較的簡易な
作業で、且つコールドジョイントが発生し難いコンクリ
ートの打設工法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題の下、本発明
者らは鋭意研究した結果、下記の手段により上記課題を
解決できることを見出した。すなわち、本発明は、1層
目のコンクリートを打設した後、この表面に凝結遅延剤
を添加し、この表面が硬化する前に急結剤を添加した
後、更に2層目のコンクリートを打設するコンクリート
の打設工法に係る。
【0009】本発明に係る打設工法は、1層目のコンク
リートを打設した後、これが硬化する前に凝結遅延剤を
添加するため、1層目のコンクリートの表面部分に凝結
遅延剤が浸透し、従って、2層目のコンクリートを打ち
継がれるまでその部分の硬化を遅らせることができる。
次に、2層目のコンクリートを打設する前に、1層目の
表面に急結剤を添加するため、2層目のコンクリートを
打ち継ぐ際には、1層目の表面が急速に硬化し始めるこ
ととなり、1層目と2層目が殆ど一緒に凝結を開始し、
両者の界面が融合して早期に付着強度が確保できる.従
って、従来工法のように、物理的な目荒しなどの作業を
行わなくとも、簡易な作業を以てコールドジョイントの
発生を防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明のコンクリートは特に限定されず公知のもの
を使用することができ、ポルトランドセメント、高炉セ
メント、フライアッシュセメントなどやこれらの混合物
などからなるセメントに、細骨材及び/又は粗骨材から
なる骨材や減水剤などの混和剤などが適宜混合されたも
のなどが例示される。
【0011】凝結遅延剤も特に限定されず公知のものを
使用することができ、有機系ではグルコン酸やグルコヘ
プトン酸などのオキシカルボン酸やケト酸などの有機
酸、オキシカルボン酸やケト酸の塩類、脂肪酸、ショ糖
などの糖類、糖アルコール類、リグニンスルホン酸塩な
どが例示され、無機系では珪弗化物やリン酸塩、ほう酸
塩などが例示される。凝結遅延剤は、粉体状、溶液状、
スラリー状など何れの形態で添加してもよく、又、散
布、塗布などの種々の方法で添加してもよい。
【0012】また、急結剤(急硬剤とも呼ばれている)
も特に限定されず公知のものを使用することができ、カ
ルシウムアルミネート系、水ガラス系、アルミン酸塩系
などの無機系急結剤や、ヒドロキシカルボン酸エステ
ル、アミン類などの有機系急結剤などが例示される。急
結剤は、粉体状、溶液状、スラリー状など何れの形態で
添加してもよく、又、散布、塗布などの種々の方法で添
加してもよい。
【0013】本発明に係る打設工法は、コンクリート打
設作業の際に、1層目のコンクリートが一般的に硬化し
始める程度の中断が生じた場合に有効な工法である。ま
ず、従来の用法に従い、ミキサーなどでコンクリートを
十分に混練し、これを打設し、このコンクリートの硬化
が始まる前にこの表面(2層目のコンクリートが打設さ
れる面)に、凝結遅延剤をスプレーなどで散布又は刷毛
やブラシなどで塗布して添加する。凝結遅延剤の添加量
は、2層目のコンクリートを打設するまでの間、既設の
コンクリートの硬化を遅らせることができる程度の量を
少なくとも添加すればよい。すなわち、凝結遅延剤の添
加量は、予定される打ち継ぎ時間まで既設のコンクリー
トが硬化しない程度の量を少なくとも添加すればよく、
凝結遅延剤の種類によってこの少なくとも必要な量(最
低量)が定められるが、本発明によれば、この最低量を
厳守せずとも、この最低量以上添加すればよい。但し、
過剰に添加すると硬化促進作用をもたらす凝結遅延剤
(例えば糖類など)を用いた場合には、自ずと最高添加
量が画定されるため、このような凝結遅延剤は選択しな
い方が好ましいといえるが、本発明によれば、過剰に添
加すると硬化促進作用をもたらす凝結遅延剤を用いた場
合に於いても、凝結遅延剤ある程度の幅を以て添加する
ことができる。
【0014】所定時間経過後、2層目のコンクリートを
打設する前に、1層目のコンクリートの表面に、急結剤
をスプレーなどで散布又は刷毛やブラシなどで塗布して
添加する。急結剤の添加量は、余りに多量に添加する
と、2層目のコンクリートを打設する際に、1層目のコ
ンクリートが硬化する虞があり、余りに少量であると、
急結剤の実効が現れないため、これらを考慮して適宜量
を添加すればよい。具体的には、急結剤の添加量は、そ
の種類によってセメントに対する添加割合が知られてい
るので、1層目のコンクリートの表面から所定深さ(例
えば、5mm程度)のセメント量を計算し、これから急
結剤の添加量を決定する方法などが例示される。
【0015】次に、急結剤が添加された1層目のコンク
リートが硬化する前に、2層目のコンクリートを打設す
る。尚、更に中断して3層目以降のコンクリートを打設
する場合には、上記と同様の手法で行えばよい。
【0016】本発明に係る打設工法によれば、2層目の
コンクリートを打ち継ぐ際に、急結剤によって1層目と
2層目のコンクリートが急速に硬化し始め、両者は殆ど
一緒に凝結することとなるから、その界面は融合し、更
に、早期に付着強度も確保される。このように凝結遅延
剤及び急結剤の添加という簡易な作業で以て、1層目と
2層目の接合面がコールドジョイントとなることを防止
できるのである。
【0017】さらに、本発明に係る工法によれば、凝結
遅延剤を比較的多量に添加しておくことができ、凝結遅
延剤の添加量の厳密な管理をする必要がない。すなわ
ち、急結剤を添加するものであるため、従来工法のよう
に、凝結遅延剤の添加量に細心の注意を払う必要がな
く、又、凝結遅延剤を比較的多量に添加できることか
ら、1層目のコンクリートを打設後、多量に凝結遅延剤
を添加しておけば、中断時間が予想に反して長くなった
場合でも対応できるという利点がある。
【0018】また、界面の強度が速やかに確保できるた
め、2層目の打設の際に、振動などが加わっても強度低
下を防止できる。
【0019】
【実施例】下記実施例及び比較例に供するコンクリート
は、表1に示す配合からなり、ミキサーにて十分に混練
されたものである。尚、表中、水は水道水を、セメント
は住友大阪セメント製、「ポルトランドセメント」を、
混和剤1は(株)ポゾリス物産製、商品名「ポゾリスN
O.70」を、混和剤2は(株)ポゾリス物産製、商品名
「NO.202」を示す。また、得られたコンクリート
のスランプ(cm)は、JIS A 1101の規定に
準じ、空気量(%)は、JIS A 1116の規定に
準じて測定した。
【0020】
【表1】
【0021】実施例1 上記コンクリートを、20℃の下、型枠内に縦1000
mm×横1000mm×高100mmにて打設し、直後
に凝結遅延剤(試薬1級(和光純薬製)、グルコン酸ナ
トリウムの3重量%水溶液)を約150g/m2の割合
でスプレーを用いて散布した。24時間後、この1層目
のコンクリートの上面に、急結剤(JIS3号水ガラス
の80体積%水溶液)を約300g/m2の割合でスプ
レーを用いて散布し、直ちにこの上面から2層目のコン
クリートを約100mm(1層目のコンクリートほぼ同
量)打ち継いでコンクリート版を作製した。実施例2 実施例1と同様にして2層目のコンクリートを打設した
後、24時間200回/分の振動を与え、実施例2に係
るコンクリート版を作製した。実施例3 凝結遅延剤としてグルコン酸ナトリウムの15重量%水
溶液を約300g/m 2の割合でスプレーを用いて散布
した点を除き、実施例1と同様の方法で実施例3に係る
コンクリート版を作製した。実施例4 急結剤としてカルシウムアルミネート系ペースト(電気
化学工業(株)製、商品名「デンカナトミック」)を約6
00g/m2の割合で刷毛を用いて塗布した点を除き、
実施例1と同様の方法で実施例4に係るコンクリート版
を作製した。
【0022】比較例1 上記コンクリートを、20℃の下、型枠内に縦1000
mm×横1000mm×高100mmにて打設し、24
時間後、この1層目のコンクリートの上面に、2層目の
コンクリートを約100mm打ち継いで比較例1に係る
コンクリート版を作製した。比較例2 比較例1と同様にして1層目のコンクリートを打設した
後、直後に凝結遅延剤(グルコン酸ナトリウムの3重量
%水溶液)を約150g/m2の割合でスプレーを用い
て散布し、比較例1と同様にして2層目のコンクリート
を打ち継いだ後、さらに、24時間200回/分の振動
を与えて、比較例2に係るコンクリート版を作製した。比較例3 比較例1と同様にして1層目のコンクリートを打設した
後、直後に凝結遅延剤(グルコン酸ナトリウムの15重
量%水溶液)を約300g/m2の割合でスプレーを用
いて散布し、比較例1と同様にして2層目のコンクリー
トを打ち継いで比較例3に係るコンクリート版を作製し
た。
【0023】試験例 各コンクリート版を28日間放置した後(材令28
日)、直径100mmψのコアマシンでコア抜きし且つ
その上下面にアタッチメントをエポキシ接着剤で接着
し、この柱体を万能試験機にて引張り、1層目と2層目
のコンクリートの付着強度(kgf/cm2)を測定し
た。その結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2から明らかなように、実施例1〜4
は、コールドジョイントが発生する未処理区(比較例
1)と比べて、早期に付着強度が向上していることがわ
かる。実施例2の結果から、本発明の工法によれば、打
ち継ぎ後の振動は付着強度に影響しないことがわかる。
また、実施例3の結果から、過剰の凝結遅延剤(有効成
分として実施例1の10倍量)を加えても、付着強度に
影響しないことがわかる。さらに、実施例1及び3か
ら、凝結遅延剤を多量に添加しても付着強度には殆ど影
響しないことがわかる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るコンクリートの打設工法に
よれば、コンクリート打設作業の中断などに伴って複数
回に分けて打設する際に、比較的簡易な作業で、コール
ドジョイントの発生を防止することができる。さらに、
本発明によれば、凝結遅延剤の添加量にあまり影響され
ないことから、従来工法に比して、その作業上の管理も
容易である。
フロントページの続き (72)発明者 上原 伸郎 大阪府大阪市大正区南恩加島7丁目1番55 号 住友大阪セメント株式会社セメント・ コンクリート研究所内 (72)発明者 玉田 裕二 大阪府大阪市大正区南恩加島7丁目1番55 号 住友大阪セメント株式会社セメント・ コンクリート研究所内 Fターム(参考) 2E172 AA12 AA13 DD00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1層目のコンクリートを打設した後、こ
    の表面に凝結遅延剤を添加し、この表面が硬化する前に
    急結剤を添加した後、更に2層目のコンクリートを打設
    することを特徴とするコンクリートの打設工法。
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