JP2002155108A - ビニルピロリドン重合体の製造方法 - Google Patents
ビニルピロリドン重合体の製造方法Info
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Abstract
き、かつより短時間で重合し、残存するビニルピロリド
ンの量を少なくすることができるビニルピロリドン重合
体の製造方法を提供する。 【解決手段】 過酸化水素と銅のアンミン錯塩とを重合
開始剤としてビニルピロリドンを重合する。
Description
重合体の製造方法において、特定の重合開始剤を使用す
る製造方法に関する。詳しくは、低温で重合を開始で
き、かつより短時間に重合することが可能であり、残存
するビニルピロリドンの量の少ないビニルピロリドン重
合体の製造方法に関する。
ラクタム類を、過酸化水素とアンモニアまたは水溶性ア
ミン類とを開始剤として重合する方法が開示されてい
る。しかしながら、工業的に行なうには、重合時間が長
くコストの面で問題があった。
も、過酸化水素とNaOH、KOH、その炭酸塩または
重炭酸塩とを用いる重合方法が開示されているが、前記
方法と同様に、工業的に満足のいくものではなかった。
で重合を開始でき、かつ、より短時間に重合することが
可能であり、残存するビニルピロリドンの量の少ないビ
ニルピロリドン重合体の製造方法を提供することにあ
る。
銅のアンミン錯塩とを重合開始剤としてビニルピロリド
ンを重合することを特徴とするビニルピロリドン重合体
の製造方法、前記錯塩に含まれる銅イオン量がビニルピ
ロリドンに対して0.01〜2重量ppmである前記の
製造方法、重合開始時に、アンモニアをビニルピロリド
ンに対して0.04重量%以上添加する前記の各製造方
法、重合開始温度が10〜45℃である前記の各製造方
法、前記の各重合ののち、残存するビニルピロリドンを
pH4〜6.5、温度60〜100℃の条件でさらに重
合し、残存するビニルピロリドンをビニルピロリドン重
合体に対して10重量ppm以下とするビニルピロリド
ン重合体の製造方法およびビニルピロリドン重合体のフ
ィンケンチャー法によるK値が10〜65である前記の
各製造方法にかかわる。
の製造方法では、ビニルピロリドンに、重合開始剤とし
て過酸化水素と銅のアンミン錯塩とを添加することによ
り重合を開始し、ビニルピロリドン重合体を製造する。
ここでいうビニルピロリドンとは、通常N−ビニル−2
−ピロリドンをいう。ビニルピロリドン重合体には、ビ
ニルピロリドンの単独重合体およびビニルピロリドンと
他の単量体との共重合体(好ましくはビニルピロリドン
単位を20重量%以上、より好ましくは30重量%以上
含有する共重合体)が包含される。
酸、メタクリル酸、アクリル酸のアルキルエステル(メ
チルアクリレート、エチルアクリレートなど)、メタク
リル酸のアルキルエステル(メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレートなど)、アクリル酸のアミノアルキ
ルエステル(ジエチルアミノエチルアクリレートな
ど)、メタクリル酸のアミノアルキルエステル、アクリ
ル酸とグリコールとのモノエステル、メタクリル酸とグ
リコールとのモノエステル(ヒドロキシエチルメタクリ
レートなど)、アクリル酸のアルカリ金属塩、メタクリ
ル酸のアルカリ金属塩、アクリル酸のアンモニウム塩、
メタクリル酸のアンモニウム塩、アクリル酸のアミノア
ルキルエステルの第4級アンモニウム誘導体、メタクリ
ル酸のアミノアルキルエステルの第4級アンモニウム誘
導体、ジエチルアミノエチルアクリレートとメチルサル
フェートとの第4級アンモニウム化合物、ビニルメチル
エーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルスルホン酸の
アルカリ金属塩、ビニルスルホン酸のアンモニウム塩、
スチレンスルホン酸、スチレンスルホン酸塩、アリルス
ルホン酸、アリルスルホン酸塩、メタリルスルホン酸、
メタリルスルホン酸塩、酢酸ビニル、ビニルステアレー
ト、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルアセトアミ
ド、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルカプロラクタ
ム、N−ビニルカルバゾール、アクリルアミド、メタク
リルアミド、N−アルキルアクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、N,N−メチレンビスアクリルア
ミド、グリコールジアクリレート、グリコールジメタク
リレート、ジビニルベンゼン、グリコールジアリルエー
テルなどがある。
溶液重合によって行なうことができる。たとえば、ビニ
ルピロリドン水溶液に過酸化水素水溶液と銅のアンミン
錯塩の水溶液とを添加して重合することができる。
ば、濃度が10〜60重量%の水溶液を用いることがで
き、20〜50重量%の水溶液を用いることが好まし
い。ビニルピロリドン水溶液の濃度が低いと、生産性が
悪くコスト高を招く傾向があり、濃度が高いと、重合
中、経時的に粘度が高くなり攪拌が困難となり反応に支
障をきたしやすくなる。
に対して0.005〜5重量%であることが好ましく、
より好ましくは0.02〜3重量%である。過酸化水素
の添加量が少ないと、重合速度が低下し、生産性が低く
なる傾向がある。また、添加量が多いと、重合後、不純
物となり品質上好ましくなく、比較的分子量の高いもの
を製造することが困難になる傾向がある。
水溶液として添加してもよい。
しては、たとえば、ジアンミン銅塩([Cu(N
H3)2]2SO4・H2O、[Cu(NH3)2]Clな
ど)、テトラアンミン銅塩([Cu(NH3)4]SO4
・H2O、[Cu(NH3)4]Cl2など)がある。
を、ビニルピロリドンに対して0.01〜2重量ppm
とすることが好ましく、より好ましくは0.01〜1.
0重量ppmとする。銅イオン量が0.01重量ppm
未満では、過酸化水素の分解が遅くなり、反応時間が長
くなる傾向があり、2重量ppmをこえると、過酸化水
素の分解が促進され、開始剤としての効率がわるくな
り、かつ、架橋反応も促進される。さらに、多量の過酸
化水素を必要とし、その結果、著しい着色が起こる傾向
がある。
に対して、0.01〜2000ミリモル%とするのが好
ましく、さらには0.02〜100ミリモル%とするの
が好ましい。
(II)、塩化銅(II)、酢酸銅(II)などの銅塩とアン
モニアとをビニルピロリドン水溶液に添加することによ
って形成される。銅塩およびアンモニアは、そのまま添
加してもよいし、水溶液として添加することもできる。
リドンに対して、好ましくは0.01〜2重量ppm、
より好ましくは0.01〜1.0重量ppmとなるよう
に添加される。アンモニアの添加量は、ビニルピロリド
ンに対して、好ましくは0.04重量%以上、より好ま
しくは0.1〜1重量%である。アンモニアの添加量が
0.04重量%未満では反応速度が遅くなったり、反応
中のpHが低下しすぎてビニルピロリドンが加水分解す
る傾向があり、1重量%をこえるとpHが高くなり、着
色、架橋などの副反応が起こる傾向がある。
ピロリドン水溶液は、10〜45℃、さらには10〜3
5℃に温度調節しておくことが好ましい。重合開始温度
が10℃未満では反応が遅く、反応時間が長くなる傾向
があり、45℃をこえると着色、架橋などの副反応が起
こる傾向がある。また、低温で重合を開始できるメリッ
トもなくなる。
前記銅塩の固体あるいは水溶液、さらにアンモニアおよ
び過酸化水素を添加し、重合を開始させる。
5℃となるように調節することが好ましい。重合時の最
高温度が60℃未満では反応速度が遅くなり、反応時間
が長くなる傾向があり、95℃をこえると着色、架橋反
応などの副反応が起こる傾向がある。
持することが好ましい。pHが低いと反応速度が遅くな
り、さらにビニルピロリドンが加水分解する傾向があ
り、高いと着色、架橋などの副反応が起こりやすい傾向
がある。
酸化水素を添加し、残存するビニルピロリドンを重合さ
せることが好ましい。このとき、残存するビニルピロリ
ドンは、重合前のビニルピロリドンの1重量%以下であ
ることが好ましい。とくに好ましくは5000重量pp
m以下である。過酸化水素の添加量は、重合前のビニル
ピロリドンに対して0.05〜0.5重量%とすること
が好ましい。過酸化水素の添加量が0.05重量%未満
では残存するビニルピロリドンを重合させることが困難
になる傾向があり、0.5重量%をこえると着色、架橋
といった副反応が起こりやすい傾向がある。
ンモニア水によりpH4〜6.5に保持することが望ま
しい。重合温度が60℃未満では残存するビニルピロリ
ドンを重合させることが困難になる傾向があり、100
℃をこえると着色、架橋といった副反応が起こりやすい
傾向がある。また、pHが4未満では残存するビニルピ
ロリドンを重合させることが困難になる傾向があり、
6.5をこえると着色、架橋といった副反応が起こりや
すい傾向がある。
ニルピロリドン重合体中に残存するビニルピロリドンを
10重量ppm以下とすることができる。
完了する。
ー法によるK値が10〜65のビニルピロリドン重合体
を得ることができる。
定方法によって求めることができる。K値が20未満で
ある場合には5%(g/100ml)溶液の粘度を測定
し、K値が20以上の場合は1%(g/100ml)溶
液の粘度を測定する。試料濃度は乾燥物換算する。K値
が20以上の場合、試料は1.0gを精密に計りとり、
100mlのメスフラスコに入れ、室温で蒸留水を加
え、振とうしながら完全に溶かして蒸留水を加えて正確
に100mlとする。この試料溶液を恒温槽(25±
0.2℃)で30分放置後、ウベローデ型粘度計を用い
て測定する。溶液が2つの印線の間を流れる時間を測定
する。数回測定し、平均値をとる。相対粘度を測定する
ために、蒸留水についても同様に測定する。2つの得ら
れた流動時間をハーゲンバッハ−キュッテ(Hagenbach-
Couette)の補正に基づいて補正する。
rel)、Cは濃度(%:g/100ml)である。
ピロリドン重合体は、溶液状態であるが、一般的な方
法、たとえば、噴霧乾燥、凍結乾燥、流動床乾燥、ドラ
ム乾燥、ベルト式乾燥などにより、粉末に移行させるこ
とができる。
法をまとめて示す。
溶液約5gを精秤し、105℃で12時間乾燥させ、蒸
発残分を固形分とした。
た。
トグラフィー(HPLC)を用いて235nmの吸収強
度により、得られた固形分(ビニルピロリドン重合体)
中に残存するビニルピロリドンの含有量を測定した。
混合し、30重量%のビニルピロリドン水溶液を得、チ
ッ素でパージして脱酸素を行なった。つぎにビニルピロ
リドン水溶液を25℃に温度調節し、1重量%の硫酸銅
水溶液0.3g(銅イオン量がビニルピロリドンに対し
て0.20重量ppm)、28重量%のアンモニア水3
0g(アンモニアがビニルピロリドンに対して0.14
重量%)および30重量%の過酸化水素水140g(過
酸化水素がビニルピロリドンに対して0.7重量%)を
添加し、重合を開始させた。反応熱により温度が上昇
し、最高温度に達したときの温度が78〜82℃となる
ように温度調節した。
ピロリドンが5000重量ppm以下になったことを確
認したのち、30重量%の過酸化水素水70g(ビニル
ピロリドンに対して0.35重量%)を添加して残存す
るビニルピロリドンの処理を行なった。このとき、温度
を75〜85℃、アンモニア水によりpH4.5〜6.
5に保持した。合計で210分間重合させた。得られた
ビニルピロリドン重合体はK値30.1を有し、残存す
るビニルピロリドンは3.6重量ppmであった。
混合し、30重量%のビニルピロリドン水溶液を得、チ
ッ素でパージして脱酸素を行なった。つぎにビニルピロ
リドン水溶液を25℃に温度調節し、1重量%の硫酸銅
水溶液0.3g(銅イオン量がビニルピロリドンに対し
て0.20重量ppm)、28重量%のアンモニア水8
0g(アンモニアがビニルピロリドンに対して0.37
重量%)および30重量%の過酸化水素水400g(過
酸化水素水がビニルピロリドンに対して2.0重量%)
を添加し、重合を開始させた。反応熱により温度が上昇
し、最高温度に達したときの温度が78〜82℃となる
ように温度調節した。
ピロリドンが5000重量ppm以下になったことを確
認したのち、30重量%の過酸化水素水70g(ビニル
ピロリドンに対して0.35重量%)を添加して残存す
るビニルピロリドンの処理を行なった。このとき、温度
を65〜75℃、アンモニア水によりpH4.5〜6.
5に保持した。合計で180分間重合させた。得られた
ビニルピロリドン重合体はK値20.4を有し、残存す
るビニルピロリドンは1.2重量ppmであった。
混合し、20重量%のビニルピロリドン水溶液を得、チ
ッ素でパージして脱酸素を行なった。つぎにビニルピロ
リドン水溶液を45℃に温度調節し、1重量%の酢酸銅
水溶液0.9g(銅イオン量がビニルピロリドンに対し
て0.79重量ppm)、28重量%のアンモニア水2
0g(アンモニアがビニルピロリドンに対して0.14
重量%)および30重量%の過酸化水素水13g(過酸
化水素がビニルピロリドンに対して0.1重量%)を添
加し、重合を開始させた。反応熱により温度が上昇し、
最高温度に達したときの温度が78〜82℃となるよう
に温度調節した。
ルピロリドンが5000重量ppm以下になったことを
確認したのち、30重量%の過酸化水素水46.7g
(ビニルピロリドンに対して0.35重量%)を添加し
て残存するビニルピロリドンの処理を行なった。このと
き、温度を85〜95℃、アンモニア水によりpH4.
5〜6.5に保持した。合計で240分間重合させた。
得られたビニルピロリドン重合体はK値58.4を有
し、残存するビニルピロリドンは8.3重量ppmであ
った。
合し、35重量%のビニルピロリドン水溶液を得、チッ
素でパージして脱酸素を行なった。つぎにビニルピロリ
ドン水溶液を82℃に温度調節し、0.01重量%の塩
化銅(II)水溶液6.5g、0.65重量%のピロリン
酸ナトリウム水溶液6.5gおよび30重量%の過酸化
水素水195gを添加し、重合を開始させた。重合開始
から約120分後、180分後にそれぞれ30重量%の
過酸化水素水65gを添加した。pH7.7に保持する
ため、重合中に5重量%の水酸化カリウム水溶液を添加
した。重合時間は合計300分とした。得られたビニル
ピロリドン重合体はK値25.5を有し、残存するビニ
ルピロリドンは2000重量ppmであった。
開始剤を用いることによって、ビニルピロリドンの重合
をより低温で開始し、かつより短時間で重合することが
でき、また、残存するビニルピロリドンをビニルピロリ
ドン重合体に対して10重量ppm以下にすることが可
能となった。
Claims (6)
- 【請求項1】 過酸化水素と銅のアンミン錯塩とを重合
開始剤としてビニルピロリドンを重合することを特徴と
するビニルピロリドン重合体の製造方法。 - 【請求項2】 前記錯塩に含まれる銅イオン量がビニル
ピロリドンに対して0.01〜2重量ppmである請求
項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 重合開始時に、アンモニアをビニルピロ
リドンに対して0.04重量%以上添加する請求項1ま
たは2記載の製造方法。 - 【請求項4】 重合開始温度が10〜45℃である請求
項1、2または3記載の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の重合の
のち、残存するビニルピロリドンをpH4〜6.5、温
度60〜100℃の条件でさらに重合し、残存するビニ
ルピロリドンをビニルピロリドン重合体に対して10重
量ppm以下とするビニルピロリドン重合体の製造方
法。 - 【請求項6】 ビニルピロリドン重合体のフィケンチャ
ー法によるK値が10〜65である請求項1、2、3、
4または5記載の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP2000353049A JP3672489B2 (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | ビニルピロリドン重合体の製造方法 |
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