JP2002158356A - Mis半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

Mis半導体装置およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】IGBT等のMOS半導体装置のオン電圧/タ
─ンオフ損失間のトレードオフ関係を改善し、またラッ
チアップ耐量の増大、逆電圧印加時の漏れ電流の低減を
図る。 【解決手段】半導体基板1 上に絶縁膜2 を介してゲート
電極3 を形成し、半導体基板1 表面から連結半導体部12
を経てゲート電極3 上に絶縁膜5 を介して形成された薄
膜半導体層11にpベース領域6 、n+ エミッタ領域7 を
形成する。エミッタ層を薄膜化することにより、エミッ
タ構造の微細化を可能とするとともに、pベース領域6
内の正孔電流をn+ エミッタ領域7 から遠ざけることに
よりラッチアップ耐量を増大させる。同時にpベース領
域6 の不純物濃度を下げ、逆電圧印加時の漏れ電流を低
減し双方向デバイスとしての動作を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属−絶縁膜−
半導体からなるゲート構造をもつMIS半導体装置、特
に薄膜半導体層を利用したエミッタ構造を有する縦形の
MIS半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高耐圧MIS半導体装置の1種として絶
縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bip
olar Transistor 以下IGBTと記す)が知られてい
る。図15は、従来のIGBTであるプレーナゲート型
の縦形IGBTの単位構造であるユニットセルの断面図
である。このIGBTはノンパンチスルー型であり、図
の下側からコレクタ電極29、p+ コレクタ層28、n-
リフト層21、pベース領域26、p+ コンタクト領域26a
、n+ エミッタ領域27、ゲート絶縁膜25、ゲート電極2
3およびエミッタ電極30で構成される。
【0003】図16は、従来の別のIGBTであるトレ
ンチゲート型の縦形IGBTのユニットセルの断面図で
ある。このIGBTはノンパンチスルー型であり、図の
下側からコレクタ電極39、p+ コレクタ層38、n- ドリ
フト層31、pベース領域36、p+ コンタクト領域36a 、
+ エミッタ領域37、エミッタ電極40で構成される。こ
のIGBTではトレンチ46内にゲート絶縁膜35を介し
て、ゲート電極33が埋め込まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図15のよう
な従来のIGBTには3つの欠点がある。1つは、ゲー
ト電極23が半導体基板の表面に形成されるために、微細
化が困難なことである。そのため低オン電圧化が困難で
あり、オン電圧とターンオフ損失のトレードオフの改善
が困難である。
【0005】2つめはn+ エミッタ領域27の周囲のpベ
ース領域26に正孔電流が流れることである。この正孔電
流による電圧降下が原因で、n+ エミッタ領域27、pベ
ース領域26、n- ドリフト層21、p+ コレクタ層28から
なる寄生サイリスタがラッチアップし、電流がゲート信
号で制御できなくなる問題がある。3つめは、双方向デ
バイスとして逆電圧を印加した場合、エミッタ部のp+
コンタクト領域26a からn- ドリフト層21に多量の正孔
が注入され、大きな漏れ電流が流れる問題がある。この
第3の問題を解消するために、p+ コンタクト領域26a
の不純物濃度を下げると、上記の寄生サイリスタがさら
にラッチアップしやすくなる問題があった。
【0006】図16のトレンチゲートIGBTにおいて
も、上に述べた寄生サイリスタがラッチアップする問題
と逆漏れ電流の問題とは同様であり、更にp+ コンタク
ト領域36a とn+ エミッタ領域37とに共に接触するエミ
ッタ電極40が半導体基板の表面に形成されるために、微
細化が困難な問題がある。そのため低オン電圧化が困難
であり、オン電圧とターンオフ損失のトレードオフの改
善が困難である。
【0007】この発明の目的は、上記の問題を解決し
て、オン電圧とターンオフ損失のトレードオフを改善
し、寄生サイリスタがラッチアップせず、かつ逆電圧印
加時の漏れ電流が少ないMIS半導体装置およびその製
造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のMIS半導体装置は、エミッタ部分を薄膜
化・微細化するものである。まず、第一導電型半導体基
板上に絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、ゲート
電極の側面および上面を覆う絶縁膜と、ゲート電極上の
絶縁膜上に形成された第一導電型薄膜半導体層と、ゲー
ト電極の側部を伝って半導体基板と第一導電型薄膜半導
体層とを接続する連結半導体部と、ゲート電極上の薄膜
半導体層の一部に薄膜半導体層を横断して形成された第
二導電型ベース領域と、薄膜半導体層の連結半導体部か
ら遠い側の端部に形成された第一導電型エミッタ領域
と、第一導電型エミッタ領域と第二導電型ベース領域と
に共に接触して設けられたエミッタ電極と、半導体基板
の裏面側に形成されたコレクタ電極とを備えるものとす
る。
【0009】すなわち、第二導電型ベース領域と第一導
電型エミッタ領域とを絶縁膜で包まれたゲート電極上の
薄膜半導体層に形成することにより、微細加工を適用し
やすくなるので、セルを微細化してオン電圧を下げるこ
とができる。また、エミッタ部の第一導電型エミッタ領
域を第二導電型ベース領域に接して形成されていると、
その第一導電型エミッタ領域と第二電型べ一ス領域の境
界に沿ってベース領域内を流れる電流の成分が減るた
め、電圧降下が小さくなって寄生サイリスタがラッチア
ップしにくくなる。
【0010】更に寄生サイリスタがラッチアップしにく
いことから、第二導電型ベース領域の不純物濃度を下げ
ることができる。その結果、逆電圧印加時に第二導電型
ベース領域から第一導電型半導体基板に注入される第二
導電型キャリアの量が減り、逆方向漏れ電流を低減する
ことができる。連結半導体部は半導体薄膜層であっても
半導体基板の一部であってもよい。
【0011】薄膜半導体層の連結半導体部に近い表面上
に絶縁膜を介して第四の電極を備えれば、順電圧印加時
にこの第四の電極に電圧を印加することにより、連結半
導体部の電位を上げて、ゲート電極の角に起因する電界
集中を緩和することができる。ゲート電極の角が丸めら
れていれば、ゲート電極の角に起因する電界集中が回避
できる。
【0012】また、第一導電型半導体基板上に絶縁膜を
介して形成されたエミッタ電極と、向き合ったエミッタ
電極の側面を覆う絶縁膜と、エミッタ電極上に形成され
た第一導電型薄膜半導体層と、エミッタ電極の側部を伝
って半導体基板と第一導電型薄膜半導体層とを接続する
連結半導体部と、半導体基板表面からエミッタ電極上の
薄膜半導体層の一部に薄膜半導体層を横断して形成され
た第二導電型ベース領域と、薄膜半導体層の狭隘部から
遠い側の端部に形成された第一導電型エミッタ領域と、
第二導電型ベース領域上に絶縁膜を介して設けられたゲ
ート電極と、半導体基板の裏面側に形成されたコレクタ
電極とを備えたMIS半導体装置とする。
【0013】すなわち、第二導電型ベース領域と第一導
電型エミッタ領域とをエミッタ電極上の薄膜半導体層に
形成し、薄膜半導体層の上に絶縁膜を介してゲート電極
を設けた構造としても、微細加工を適用しやすくなりセ
ル幅を細くして、オン電圧を下げることができる。この
場合も連結半導体部が薄膜半導体層であっても半導体基
板の一部であっても良い。
【0014】エミッタ電極の角が丸められていれば、エ
ミッタ電極の角に起因する電界集中が回避できる。薄膜
半導体層の連結半導体部の幅Wを10μm以下とすれば、
セル幅を細くして、オン電圧を下げることができる。薄
膜半導体層の形成には、横方向エピタキシャル成長技術
(Epitaxial LayerOvergrowth 以下ELOと記す)を
適用する。その具体的な方法としては、分子線エピタキ
シー法(Molecular Beam Epitaxy 以下MBEと記
す)、化学気相蒸着法(Chemical Vaper Deposition 以
下CVDと記す)、液相エピタキシー法(Liquid Phase
Epitaxy 以下LPEと記す)を利用することができ
る。
【0015】MBEを使う場合は、指向性の揃った分子
線の直進性を利用する。分子線を水平に近い角度(例え
ば水平面に対して10度)で照射し、薄膜の側面により
多くの分子線を照射し、逆に薄膜の表面には分子線がほ
とんど供給されないようにして、薄膜を横方向にエピタ
キシャル成長させることができる。CVD、LPEを使
う場合は、異方性成長を利用する。これは、結晶の面方
位によって、安定で平坦化しやすく成長速度が遅い面
と、荒れやすく不安定で、原子の取り込みが盛んにおこ
なわれる成長速度が速い面とがあり、その成長速度の差
を利用する。MBEにおいても異方性成長を利用するこ
とができる。
【0016】結晶成長の異方性は、材料によって異な
る。シリコンであれば、(111)面が安定化し易く、(1
10)面は荒れやすい。ガリウム砒素であれば、(100)
面が安定化し易く、それ以外の面は荒れやすい。従っ
て、第一導電型半導体基板がシリコンのときは、表面を
(111)面とすれば、異方性を利用して容易に平坦な表
面を得ることができる。
【0017】そして、薄膜半導体層の側面が(110)面
であれば、横方向の成長速度が速くなる。第一電導型半
導体基板がガリウムひ素(GaAs)の場合には、表面
を(100)面とすれば、異方性を利用して容易に平坦な
表面を得ることができる。別のタイプのMIS半導体装
置として、第一導電型半導体基板の表面層に形成された
第二導電型ベース領域と、その第二導電型ベース領域の
表面層に形成された第一導電型エミッタ領域と、少なく
とも前記第二導電型ベース領域をつきぬけ前記半導体基
板に達する第一トレンチと、その第一トレンチの内壁に
形成された絶縁膜と、その絶縁膜を介して前記半導体基
板および第二導電型ベース領域に対向して設けられたゲ
ート電極と、少なくとも前記第一導電型エミッタ領域を
つきぬけ第二導電型ベース領域に達する第二トレンチ
と、その第二トレンチの内部に第二導電型ベース領域お
よび第一導電型エミッタ領域に接して設けられたエミッ
タ電極と、半導体基板の裏面側に設けられたコレクタ電
極とを備えるものとすることができる。
【0018】すなわち、第二導電型ベース領域と第一導
電型エミッタ領域とを短絡するエミッタ電極を第二トレ
ンチ内に形成することにより、微細加工を適用しやすく
なりセル幅を細くして、オン電圧を下げることができ
る。第一トレンチと第二トレンチとの間隔tが10μm
以下とすれば、セル幅を細くして、オン電圧を下げるこ
とができる。
【0019】第二導電型ベース領域の不純物濃度を10
15個/cm3 より低くすると、ベース領域内を流れる電流
による電圧降下のため寄生サイリスタのラッチアップを
起こし易くなる。逆に1018個/cm3 より高くすると、
逆電圧印加時にベース領域から半導体基板に少数キャリ
アの注入量が増えて、漏れ電流が大きくなってしまう。
【0020】半導体基板の裏面側に第二導電型コレクタ
領域を備えるものはIGBTであり、それを欠くものは
MOSFETである。本発明はエミッタ部分に関するも
のであり、コレクタ構造は任意である。上記のようなM
IS半導体装置の製造方法としては、第一導電型半導体
基板上に連結半導体部と薄膜半導体層とをエピタキシャ
ル成長により形成するものとする。
【0021】エピタキシャル成長により、結晶性の良い
連結半導体部と薄膜半導体層とが形成される。エミッタ
電極上に薄膜半導体層とが形成されたMIS半導体装置
の場合も同様である。或いは、第一導電型半導体基板上
にマスクを形成する工程と、等方性エッチングをおこな
う工程と、酸化膜を形成する工程と、エッチングをおこ
なった凹部にポリシリコンを充填する工程と、ポリシリ
コン上に酸化膜を形成する工程と、エッチングされない
第一導電型半導体基板の表面上に薄膜半導体層とをエピ
タキシャル成長により形成すれば、半導体基板の連結半
導体部の上に結晶性の良い薄膜半導体層とが形成され
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。 [実施例1]図1は、この発明の第1の実施形態に係る
IGBTの単位構造であるユニットセルの断面図であ
る。
【0023】高抵抗のn- 半導体基板 1上に例えば酸化
膜の絶縁膜 2を介してポリシリコンからなるゲート電極
3が形成されている。ゲート電極 3の側面および上面は
それぞれ例えば酸化膜の絶縁膜4 、5 により覆われてい
る。n- 半導体基板 1の表面からゲート電極 3の側方の
連結半導体部12を経てゲート電極 3の上まで薄膜半導体
層11が形成されており、その薄膜半導体層11の連結半導
体部12から遠い端部にpベース領域6 、n+ エミッタ領
域7 が形成されている。10はpベース領域6 、n+ エミ
ッタ領域7 に共通に接触して設けられたエミッタ電極で
ある。n- 半導体基板 1の裏面側には、pコレクタ領域
8 が形成され、コレクタ電極9 が設けられている。この
IGBTでは、絶縁膜5がゲート絶縁膜である。
【0024】図2(a)〜(d)および図3(a)〜
(d)は第1の実施形態に係るIGBTの主要な製造工
程ごとに示した工程順の断面図である。なお、以下の説
明では、nチャネル型のIGBTを例示する。以下、第
一の実施形態に係るIGBTの製造方法を図に従って説
明する。まず、高抵抗のn- 半導体基板 1を準備し、熱
酸化またはCVD法によってこのn- 半導体基板1の表
面を覆う絶縁膜 2を、形成する。次いで、絶縁膜 2の上
にゲート電極 3となるポリシリコン層を形成する[図2
(a)]。
【0025】次に、図示しないマスクによって絶縁膜 2
とゲート電極 3をストライプ状にパターニングした[同
図(b)]後、開口部に絶縁膜 4を熱酸化またはCVD
によって形成する[同図(c)]。次に、表面を平滑化
するためポリシングをおこない、ゲート電極3と絶縁膜4
との高さを等しくする[同図(d)]。
【0026】次に、該ゲート電極3と絶縁膜4の上に絶縁
膜5を形成した[図3(a)]後、図示しないマスクに
より絶縁膜4の中央部をストライプ状に窓開けする[同
図(b)]。次に、MBEまたはCVDまたはLPEに
よりn- 半導体基板 1の露出部からエピタキシャル成長
をおこない、n- 型の連結半導体部12を経て、薄膜半導
体層11が横方向に伸びるような形状を形成する。
【0027】エピタキシャル成長にMBEを使う場合
は、指向性の揃った分子線の直進性を使って、特定の面
だけに大量の分子を供給し、他の面には供給しないこと
によって、分子の供給を受けた面だけを選択的に成長さ
せる。図4(a)〜(c)はこの成長過程を説明する基
板表面の斜視断面図である。ゲート電極3を絶縁膜2 、
4、5 で覆った状態[図4(a)]から、MBEを開始
し、連結半導体部12が絶縁膜5 の上面の高さに達するま
では、分子線x3を基板に対して垂直に照射する[図4
(b)]。
【0028】連結半導体部12が絶縁膜5 の上面の高さに
到達したら、分子線x4を水平面から仰角10度以下の低
い角度で入射させ、薄膜半導体層11の側面が伸びるよう
にする[図4(c)]。このとき、薄膜半導体層11にお
いて、側面への単位面積当たりの分子線供給量は、上面
への供給量に比べて5倍以上に多くなる。その結果、薄
膜半導体層11が横方向に伸びる速度は、上方向に伸びる
速度の5倍以上となる。
【0029】図4(c)では、薄膜半導体層11は図の右
方向にだけ伸びることになるが、左右対称に伸びること
が望ましいので、成長中に基板の向きを変えて、左側が
伸びるように分子線x4が供給されるようにすると良い。
成長中に絶えず基板を回転させて、これを達成しても良
い。また、分子線ソースを基板の両側に配置し、分子線
x4と、左右対称な向きをもつ分子線とを同時に2方向か
ら供給しても良い。
【0030】材料としてシリコンを場合は、MBEの成
長条件は次のように選ぶ。エピタキシャル成長は、10
-7から10-2Paの超高真空チャンバー内でおこなう。分
子線の供給源としては以下に挙げるものがある。固体シ
リコンを電子銃で蒸発させる方法、クヌードセンセルに
より、固体シリコンを加熱し、昇華蒸発させる方法、ガ
スソースで供給する方法などである。ガスソースには、
モノシラン(SiH4 )、モノクロロシラン(SiH3
Cl)、ジクロロシラン(SiH2Cl2 )、トリクロ
ロシラン(SiHCl3 )、テトラクロロシラン(Si
Cl 4 )、ジシラン(Si2 6 )などがある。
【0031】基板温度は300℃から1000℃、成長
速度は0.1μm /hから100μm/h程度とする。ただ
し、エピタキシャル成長の反応過程が供給律速となる領
域が望ましいので、基板温度は700℃から1000℃
の範囲とするのがより望ましい。一方、絶縁膜5 の表面
にポリシリコンが析出する可能性があり、これは、エピ
タキシャル成長による薄膜半導体層11の形状や結晶品
質、デバイス特性に悪影響を及ぼすので、避ける方が良
い。このような観点からは、成長速度が遅い方がポリシ
リコンの析出を抑えられるので望ましい。しかし、極端
に遅い成長速度は、量産性を損なう結果になるので、そ
のことも加味すると、成長速度は1μm /hから2μm /h
程度とするのがよいと考えられる。
【0032】仮に絶縁膜5 上に微小なポリシリコンの核
ができたとしても、ポリシリコンが巨大化する前に、ガ
スのエッチング作用を利用してこれを除去することがで
きる。強いエッチング作用を有するのは、SiH3
l、SiH2 Cl2 、SiHCl3 、SiCl4 等のハ
ロゲン元素を含むガスである。また、SiH4 やSi2
6 に微量の塩酸ガス(HCl)を加えて供給しても、
HClのエッチング作用により、ポリシリコンの析出を
抑えることができる。
【0033】MBE成長による薄膜半導体層11の形状制
御において、上に述べたように面毎の分子の供給速度差
による効果に加え、補助的に異方性成長を利用すること
ができる。これは同じ成長環境の下で面方位によって成
長速度が異なることを利用するものである。ここでは薄
膜半導体層11の表面に平坦化し易く、安定で成長速度の
遅い面方位を選び、側面に荒れやすく不安定で原子のと
りこみが盛んで成長速度の速い面方位を選ぶ。
【0034】エッチング作用を持つガスを用いて安定面
を更に安定化することができる。すなわち、仮に微小な
望ましくない方位の結晶核ができても、これをエッチン
グして取り去り、成長を防止することができる。ここで
いうエッチング作用は、上記絶縁膜上でのエッチング作
用と同じ原理であり、ハロゲン元素を含むガスが有効で
ある。
【0035】エピタキシャル成長にCVDまたはLPE
を使う場合は、主に異方性成長作用を利用する。その原
理は、上記MBEの項で述べたものと同じである。例え
ばシリコン基板を使う場合、表面を(111)面とし、ス
トライプ方向を<112>方向とし、薄膜の側面に(110)
面を露出させるのが有利である。その理由はシリコンの
(111)面は平坦化して安定となる性質があり、成長に
必要な核を作りにくい。これに対し、(110)面は荒れ
やすく原子を吸収しやすいので、(110)面の方が(11
1)面よりも成長速度が速くなる。従って、横方向に長
いエピタキシャル薄膜を形成するには上面を(111)面
とし、ストライプ方向を<112>方向とし、その結果側
面が(110 )面となるようにするとよい。
【0036】同じ理由により、ガリウムひ素基板を使う
場合は上面を(100)面とし、側面に(100)面および
(111)面が現れない方位を選ぶとよい。シリコンのC
VD成長条件は、基板温度1000℃から1423℃の
範囲でSiH4 、SiH3 Cl、SiH2 Cl2 、Si
HCl3 、SiCl4 、Si2 6 などのガスを供給し
0.1μm /hから100μm /hの範囲の成長速度とする
のがよい。なかでもボリシリコンを析出させないで、し
かも量産性を確保する観点から、1μm /hから10μm
/hの範囲が良いと思われる。
【0037】シリコンのLPE成長条件は、600℃か
ら1000℃の範囲のSnやInなどの金属の融液にS
iを飽和状態になるまで溶かし込み、同じ温度の基板に
接触させ徐々に降温し、0.1μm /hから100μm /h
の範囲の成長速度とするのがよい。エピタキシャル成長
時に薄膜半導体層11に不純物をドープする場合は、次の
ようにおこなう。
【0038】MBEおよびCVDにおいて、ドナー不純
物をドープするには、成長中にアルシン(AsH3 )ま
たはフォスフィン(PH3 )ガスを同時に供給する。ア
クセプタ不純物をドープするには、成長中にジボラン
(B2 6 )ガスを同時に供給する。LPEにおいて、
ドナー不純物をドープするには、砒素(As)または燐
(P)を融液に溶かし込む。アクセプタ不純物をドープ
するには、ほう素(B)を融液に溶かし込む。
【0039】次に、イオン注入と熱拡散によってpベー
ス領域6とn+ エミッタ領域7を形成する[図3
(c)]。ここで、pベース領域6のドーズ量は1011
〜1014/cm2とし、熱拡散した後の不純物濃度を1015
〜1018/cm3とするのが望ましい。また、n+ エミッタ
領域7のドーズ量は1013/cm2以上とし、熱拡散した後
の不純物濃度を1017/cm3以上とするのが望ましい。
【0040】次に、n- 半導体基板 1の裏面に、イオン
注入と熱拡散によりp+ コレクタ領域8を形成し、最後
にコレクタ電極9とエミッタ電極10を形成して、nチャ
ネル型IGBT13が完成する[同図(d)]。耐圧が6
00V 級のIGBT13の典型的な寸法の範囲を図5を使
って説明する.まず、連結半導体部12の幅Wは10μm以
下とするのが望ましい。Wが1μm以下となっても、電流
の大半は絶縁膜5 付近に形成される蓄積層を流れるので
オン抵抗は増加しない。薄膜半導体層11の厚さtは10
μm以下とするのが望ましく、この値が薄くなるほどW
l、W2、W3の値を小さくすることができる。薄膜半導体
層11の厚さtが1μmであれば、W1、W2、W3はそれぞれ、
2μm、2μm、1μm以下とすることができる。ユニッ
トセルの幅としては20μm以下と、従来の半分以下に
縮小できることになる。
【0041】薄膜半導体層11の厚さtを0.1μm とす
ると、W1、W2、W3もそれぞれ、0.2μm、0.2μm、
0.2μmとすることができる。このとき、セル幅を決
定する要因は、デザインルールか、または連結半導体部
12の幅W となり、より一層セルを高密度化できる。絶縁
膜の厚さtg1、tg2、tg3はそれぞれ、0.1μm、1μ
m、1μm以下とするのが望ましい。しかし、tg2とtg3を
薄くし過ぎると、ゲート電極3 の角に起因する電界集中
によってアバランシェ降伏が起こりやすくなる。ゲート
電極3 の厚さtpは10μm以下とするのが望ましいが、
ゲート抵抗が巨大にならないよう0.01μm以上とす
るとよい。
【0042】600V 耐圧品ではn- 半導体基板1の厚
さtsは、約100μm程度、pコレクタ層8 の厚さは
0.1μm以上で、最大300μm程度である。このIG
BTは、n+ エミッタ領域7 とpベース領域6とが薄膜
半導体層11であり、n+ エミッタ領域7 がpベース領域
6に隣接して形成されているため、微細加工技術を適用
しやすく、セル幅を細かくすることができる。例えばオ
ン電圧とターンオフ損失との相関曲線が従来より約30
% 改善された。
【0043】連結半導体部12では、電流の大半は絶縁膜
4 付近に形成される蓄積層を流れるので、連結半導体部
12の細さのためにオン抵抗が増加することはない。さら
に、このIGBTはオン動作時に、薄膜半導体層11のp
ベース領域6を流れる正孔電流がn+ エミッタ領域7との
境界から遠い領域を通るため、寄生サイリスタがラッチ
アップしにくい特徴がある。ラッチアップ耐量は従来品
の10倍以上になるというシミュレーションが、実際の
素子でほぼ確認された。
【0044】さらにこのIGBTは、寄生サイリスタが
ラッチアップしにくいので、pベース領域6 の不純物濃
度を1015〜1018個/cm3まで下げることができる。
その結果、逆電圧印加時にpベース領域6からn- ドリ
フト層1 への正孔の注入量が減り、漏れ電流を低減でき
る特徴がある。pベース領域6 の不純物濃度を1015
/cm3 とすれば、漏れ電流は従来の約1/100に低減
できる。従って、このIGBT13はリーク電流の少ない
双方向デバイスとして使用できる。
【0045】なお、本発明はエミッタ構造にかかわるも
ので、コレクタ構造は任意である。従って、IGBT以
外にMOSFET等にも適用される. [実施例2]図6は、本発明の第二の実施形態に係るI
GBTの断面図である。なお、図1と対応する部分には
同一符号を付してあり、詳細な説明は省略している。
【0046】図1の実施例1と異なる点は、薄膜半導体
層11の上に絶縁膜13およびフイールドプレート電極14が
形成されている点である。順電圧印加時にこのフィール
ドプレート電極14に正の電圧を印加すると、連結半導体
部12の電位が持ち上がり、ゲート電極3 の角に起因する
電界集中を緩和できる。これにより、アバランシェ降伏
が起こりにくくなり順耐圧を向上できる利点がある。耐
圧が600V 級のIGBTの場合、約5% の耐圧向上が
見られた。
【0047】[実施例3]図7は、本発明の第三の実施
形態に係るIGBTの断面図である。図1と対応する部
分には同一符号を付してあり、詳細な説明は省略してい
る。本実施形態が第1の実施形態のIGBTと異なる点
は、ゲート電極3 をpベース領域6の上部に、エミッタ
電極をpベース領域6およびn+ エミッタ領域7の下部に
配置したことである。
【0048】本実施形態では第1の実施形態と比較して
ゲート電極3 の形成が容易となる利点がある。また本実
施形態の製造方法で第1の実施形態と異なる点を以下に
挙げる。n- 半導体基板1の表面に絶縁膜2を形成した
後、フォトエッチング工程を利用して絶縁膜2をパター
ニングし、それをマスクとしてn- 半導体基板1に軽い
エッチングをほどこし、その結果できるくぼみにエミッ
タ電極10を形成する。次いで絶縁膜2にエピタキシャル
成長をおこなうための窓開けをし、第1の実施形態のI
GBTと同様に横方向に伸びるエピタキシャル成長をお
こない、薄膜半導体層11を形成する。ここで、窓開けの
幅Wは第1の実施形態と異なり、10μm 以上と広くて
もよい。次いで、pベース領域6とn+ エミッタ領域7を
形成し、その上面に絶縁膜5 とゲート電極3を形成す
る。これ以外の工程は第1の実施形態と同様である。絶
縁膜5 はゲート絶縁膜となる。
【0049】エミッタ電極10の形成後にエピタキシャル
成長をおこなうため、エミッタ電極10としては、多結晶
シリコンか、タングステン等の高融点金属を用いること
が必要である。 [実施例4]図8は本発明の第四の実施形態に係るIG
BTの断面図である。
【0050】第1の実施形態において、このようにゲー
ト電極3と絶縁膜2 、4 、5 の形状が丸みを帯びるよう
にすると、電界集中が緩和されアバランシェ降伏が起こ
りにくくなり耐圧が向上する。耐圧が600V 級のIG
BTの場合、約10% の耐圧向上が見られた。図9
(a)〜(d)は第三の実施形態に係るゲート電極3と
絶縁膜2 、4 、5の形状に丸みを帯びさせる製造工程を
示した工程順の断面図である。
【0051】n- 半導体基板1上に例えばフォトレジス
ト等のマスクとなる材料をパターニングし、硝酸、ふっ
酸、酢酸系のエッチング液で等方性エッチングをほどこ
す[図9(a)]。マスク材を除去した後、表面を熱酸
化し次いでゲート電極3 となるポリシリコン層を形成す
る[同図(b)]。
【0052】次いでポリシリコン層をポリシングして平
坦化し、酸化膜5 を形成する[同図(c)]。この酸化
膜5 に窓開けする[同図(c)]。これ以後の工程は第
1の実施形態と同様にエピタキシャル成長により薄膜半
導体層を堆積し、以後のプロセスを続ける。
【0053】他の第2、第3の実施形態においても、こ
のようにゲート電極3と絶縁膜2 、4、5 の形状が丸みを
帯びるようにすると、電界集中が緩和されアバランシェ
降伏が起こりにくくなり耐圧が向上する。これまでの例
で薄膜半導体層をMBEで成長する場合( 異方性成長を
利用しない場合) は、面方位に制限がないので、薄膜半
導体層のパターンについて極めて自由度が高い。図10
はMBEで円形の薄膜半導体層11a を成長した例の斜視
断面図である。このようなパターン形状とすることもで
きる。
【0054】CVD、LPEによる場合は、面方位が重
要になるので、適当な方位を選んだストライプ形状とす
るのが好ましい。 [実施例5]図11は、本発明の第五の実施形態に係る
IGBTの断面図である。なお、図1と対応する部分に
は同一符号を付してあり、詳細な説明は省略している。
【0055】以下、第五の実施形態に係るIGBTを、
その製造方法に従って説明する。n- 半導体基板1の表
面層にpベース領域6を形成し、さらその表面層にn+
エミッタ領域7が形成されている。表面からpベース領
域6を貫通しn- 半導体基板1に達する第一トレンチ16が
形成され、その第一トレンチ内16に絶縁膜5を介してポ
リシリコンからなるゲート電極3が充填されている。第
一トレンチ16に近接して、表面からn+ エミッタ領域7
を貫通しpベース領域6 に達する第二トレンチ17が形成
され、その第二トレンチ17内にエミッタ電極10が充填さ
れている。n-半導体基板 1の裏面側には、pコレクタ
領域8 が形成され、コレクタ電極9 が設けられている。
【0056】絶縁膜2とエミッタ電極との間隔tが少なく
とも10μm 以下で、1μm 程度とするのが望ましい。
本実施形態が第一の実施形態と異なる点は、エミッタ電
極10をトレンチ内に埋め込んだことである。ゲート電極
3 だけでなくエミッタ電極10も第一トレンチ14に近接し
て半導体装置基板を掘り下げた第二トレンチ17内に埋め
ることにより、エミッタ部のpベース領域6を薄層化し
ている。その結果、第一の実施形態と同様にユニットセ
ルの微細化が可能になり、オン電圧が低減されまたラッ
チアップ耐量が増大する。
【0057】以上説明した半導体装置において、耐圧構
造としては従来用いられている技術を用いることができ
る。図12、13、14に耐圧構造を加えた例を示し
た。ソース電極は省略している。図12は、薄膜半導体
層11が形成された活性部の周囲に、ガードリングx5を形
成したものの斜視断面図である。図13は、活性部の周
囲にフィールドプレートx6を形成した例であり、周囲の
絶縁膜中に導電性材料をストライプ状に形成したもので
ある。ゲート電極の形成と同時に形成することができ
る。図14は、活性部の周囲に抵抗性フィールドプレー
トとして、抵抗性窒化膜x7を形成したものである。これ
らはいずれも活性部の周囲の電界を緩和して高耐圧化を
図っている。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、M
IS半導体装置のエミッタ部を薄膜構造とすることによ
って微細加工を適用しやすくなるので、セル幅を細く
し、オン電圧を下げることができて、オン電圧とターン
オフ損失のトレードオフの改善が可能になる。
【0059】また、エミッタ部の第一導電型エミッタ領
域を第二導電型ベース領域のわきに形成することで、寄
生サイリスタがラッチアップしにくいMIS半導体装置
とすることができる。更に寄生サイリスタがラッチアッ
プしにくいことから、第二導電型ベース領域の不純物濃
度を下げられ、逆電圧印加時の漏れ電流を低減すること
ができる。
【0060】本発明は、薄膜半導体層を利用することに
より、従来の半導体基板に作りこんだMIS半導体装置
より画期的な性能向上が図れることを示した重要な発明
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1のIGBTの断面図
【図2】(a)〜(d)は実施例1のIGBTの主な製
造工程ごとの断面図
【図3】(a)〜(d)は図2(d)に続く実施例1の
IGBTの主な製造工程ごとの断面図
【図4】(a)〜(c)はMBEによる成長過程を説明
する斜視断面図
【図5】本発明実施例1のIGBTの各部寸法の説明図
【図6】本発明実施例2のIGBTの断面図
【図7】本発明実施例3のIGBTの断面図
【図8】本発明実施例4のIGBTの断面図
【図9】(a)〜(d)は実施例4のIGBTの主な製
造工程ごとの断面図
【図10】MBEによるパターンの例の斜視断面図
【図11】本発明実施例5のIGBTの断面図
【図12】耐圧構造を加えた斜視断面図その1
【図13】耐圧構造を加えた斜視断面図その2
【図14】耐圧構造を加えた斜視断面図その3
【図15】従来のプレーナゲートIGBTの断面図
【図16】従来のトレンチゲートIGBTの断面図
【符号の説明】
1、21、31・・・n- 半導体基板 2、22、32・・・絶縁膜 3、23、33・・・ゲート電極 4、24・・・絶縁膜 5、25、35・・・ゲート絶縁膜 6、26、36・・・pベース領域 7、27、37・・・n+ エミッタ領域 8、28、38・・・p+ コレクタ層 9、29、39・・・コレクタ電極 10、30、40・・・エミッタ電極 11、11a ・・・薄膜半導体層 12 ・・・連結半導体部 13・・・IGBT 14・・・絶縁膜 15・・・フィールドプレート 16・・・第一トレンチ 17・・・第二トレンチ 26a 、36a ・・p+ コンタクト領域 46・・・トレンチ x3、x4・・・分子線 x5・・・ガードリング x6・・・フィールドプレート x7・・・抵抗性フィールドプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 653 H01L 29/78 653C (72)発明者 武井 学 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 上野 勝典 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電型半導体基板上に絶縁膜を介して
    形成されたゲート電極と、ゲート電極の側面および上面
    を覆う絶縁膜と、ゲート電極上の絶縁膜上に形成された
    第一導電型薄膜半導体層と、ゲート電極の側部を伝って
    半導体基板と第一導電型薄膜半導体層とを接続する連結
    半導体部と、ゲート電極上方の薄膜半導体層の一部に薄
    膜半導体層を横断して形成された第二導電型ベース領域
    と、薄膜半導体層の連結半導体部から遠い側の端部に形
    成された第一導電型エミッタ領域と、第一導電型エミッ
    タ領域と第二導電型ベース領域とに共に接触して設けら
    れたエミッタ電極と、半導体基板の裏面側に形成された
    コレクタ電極とを備えることを特徴とするMIS半導体
    装置。
  2. 【請求項2】連結半導体部が半導体基板の一部であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のMIS半導体装置。
  3. 【請求項3】連結半導体部が半導体薄膜層からなること
    を特徴とする請求項1に記載のMIS半導体装置。
  4. 【請求項4】薄膜半導体層の連結半導体部に近い表面上
    に絶縁膜を介して第四の電極を備えることを特徴とする
    請求項2または3に記載のMIS半導体装置。
  5. 【請求項5】ゲート電極の角が丸められていることを特
    徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のMIS半
    導体装置。
  6. 【請求項6】第一導電型半導体基板上に絶縁膜を介して
    形成されたエミッタ電極と、向き合ったエミッタ電極の
    側面を覆う絶縁膜と、エミッタ電極上に形成された第一
    導電型薄膜半導体層と、エミッタ電極の側部を伝って半
    導体基板と第一導電型薄膜半導体層とを接続する連結半
    導体部と、半導体基板表面からエミッタ電極上の薄膜半
    導体層の一部に薄膜半導体層を横断して形成された第二
    導電型ベース領域と、薄膜半導体層の連結半導体部から
    遠い側の端部に形成された第一導電型エミッタ領域と、
    第二導電型ベース領域上に絶縁膜を介して設けられたゲ
    ート電極と、半導体基板の裏面側に形成されたコレクタ
    電極とを備えることを特徴とするMIS半導体装置。
  7. 【請求項7】連結半導体部が半導体基板の一部であるこ
    とを特徴とする請求項6に記載のMIS半導体装置。
  8. 【請求項8】連結半導体部が半導体薄膜層からなること
    を特徴とする請求項6に記載のMIS半導体装置。
  9. 【請求項9】エミッタ電極の角が丸められていることを
    特徴とする請求項7または8に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】連結半導体部の幅Wが10μm以下である
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の
    MIS半導体装置。
  11. 【請求項11】薄膜半導体層の厚さtが10μm 以下で
    あることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに
    記載のMIS半導体装置。
  12. 【請求項12】第一電導型半導体基板がシリコン基板で
    あり、表面が(111)面であることを特徴とする請求項
    1ないし11のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】薄膜半導体層の側面が(110)面である
    ことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】第一電導型半導体基板がガリウムひ素で
    あり、表面が(100)面であることを特徴とする請求項
    1ないし11のいずれかに記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】第一導電型半導体基板の表面層に形成さ
    れた第二導電型ベース領域と、その第二導電型ベース領
    域の表面層に形成された第一導電型エミッタ領域と、少
    なくとも前記第二導電型ベース領域を突き抜け前記半導
    体基板に達する第一トレンチと、その第一トレンチの内
    壁に形成された絶縁膜と、その絶縁膜を介して前記半導
    体基板および第二導電型ベース領域に対向して設けられ
    たゲート電極と、少なくとも前記第一導電型エミッタ領
    域を突き抜け第二導電型ベース領域に達する第二トレン
    チと、その第二トレンチの内部に第二導電型ベース領域
    および第一導電型エミッタ領域に接して設けられたエミ
    ッタ電極と、半導体基板の裏面側に設けられたコレクタ
    電極とを備えることを特徴とするMIS半導体装置。
  16. 【請求項16】第一トレンチと第二トレンチとの間隔t
    が10μm 以下であることを特徴とする請求項15に記
    載のMIS半導体装置。
  17. 【請求項17】第二導電型ベース領域の不純物濃度が1
    15〜1018個/cm 3 の範囲内にあることを特徴とする
    請求項1ないし16のいずれかに記載のMIS半導体装
    置。
  18. 【請求項18】半導体基板の裏面側に第二導電型コレク
    タ領域を備えることを特徴とする請求項1ないし17の
    いずれかに記載のMIS半導体装置。
  19. 【請求項19】第一導電型半導体基板上に絶縁膜を介し
    て形成されたゲート電極と、ゲート電極の側面および上
    面を覆う絶縁膜と、ゲート電極上の絶縁膜上に形成され
    た第一導電型薄膜半導体層と、ゲート電極の側部を伝っ
    て半導体基板と第一導電型薄膜半導体層とを接続する連
    結半導体部と、ゲート電極上方の薄膜半導体層の一部に
    薄膜半導体層を横断して形成された第二導電型ベース領
    域と、薄膜半導体層の連結半導体部から遠い側の端部に
    形成された第一導電型エミッタ領域と、第一導電型エミ
    ッタ領域と第二導電型ベース領域とに共に接触して設け
    られたエミッタ電極と、半導体基板の裏面側に形成され
    たコレクタ電極とを備えたMIS半導体装置の製造方法
    において、第一導電型半導体基板上に連結半導体部と薄
    膜半導体層とをエピタキシャル成長により形成すること
    を特徴とするMIS半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】第一導電型半導体基板上に絶縁膜を介し
    て形成されたエミッタ電極と、エミッタ電極の側面を覆
    う絶縁膜と、エミッタ電極上に形成された第一導電型薄
    膜半導体層と、エミッタ電極の側部を伝って半導体基板
    と第一導電型薄膜半導体層とを接続する連結半導体部
    と、エミッタ電極上の薄膜半導体層の一部に薄膜半導体
    層を横断して形成された第二導電型ベース領域と、薄膜
    半導体層の連結半導体部から遠い側の端部に形成された
    第一導電型エミッタ領域と、第二導電型ベース領域上に
    絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、半導体基板の
    裏面側に形成されたコレクタ電極とを備えたMIS半導
    体装置の製造方法において、第一導電型半導体基板上に
    連結半導体部と薄膜半導体層とをエピタキシャル成長に
    より形成することを特徴とするMIS半導体装置の製造
    方法。
  21. 【請求項21】第一導電型半導体基板上に絶縁膜を介し
    て形成されたゲート電極と、ゲート電極の側面および上
    面を覆う絶縁膜と、ゲート電極上の絶縁膜上に形成され
    た第一導電型薄膜半導体層と、ゲート電極の側部を伝っ
    て半導体基板と第一導電型薄膜半導体層とを接続する連
    結半導体部と、ゲート電極上方の薄膜半導体層の一部に
    薄膜半導体層を横断して形成された第二導電型ベース領
    域と、薄膜半導体層の連結半導体部から遠い側の端部に
    形成された第一導電型エミッタ領域と、第一導電型エミ
    ッタ領域と第二導電型ベース領域とに共に接触して設け
    られたエミッタ電極と、半導体基板の裏面側に形成され
    たコレクタ電極とを備えたMIS半導体装置の製造方法
    において、第一導電型半導体基板上に薄膜半導体層をエ
    ピタキシャル成長により形成することを特徴とするMI
    S半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】第一導電型半導体基板上に絶縁膜を介し
    て形成されたエミッタ電極と、エミッタ電極の側面を覆
    う絶縁膜と、エミッタ電極上に形成された第一導電型薄
    膜半導体層と、エミッタ電極の側部を伝って半導体基板
    と第一導電型薄膜半導体層とを接続する連結半導体部
    と、エミッタ電極上の薄膜半導体層の一部に薄膜半導体
    層を横断して形成された第二導電型ベース領域と、薄膜
    半導体層の連結半導体部から遠い側の端部に形成された
    第一導電型エミッタ領域と、第二導電型ベース領域上に
    絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、半導体基板の
    裏面側に形成されたコレクタ電極とを備えたMIS半導
    体装置の製造方法において、第一導電型半導体基板上に
    マスクを形成する工程と、等方性エッチングをおこなう
    工程と、酸化膜を形成する工程と、エッチングをおこな
    った凹部にポリシリコンを充填する工程と、ポリシリコ
    ン上に酸化膜を形成する工程と、エッチングされない第
    一導電型半導体基板の表面上に薄膜半導体層とをエピタ
    キシャル成長により形成する工程とを有することを特徴
    とするMIS半導体装置の製造方法。
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