JP2002200111A - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

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JP2002200111A JP2000399798A JP2000399798A JP2002200111A JP 2002200111 A JP2002200111 A JP 2002200111A JP 2000399798 A JP2000399798 A JP 2000399798A JP 2000399798 A JP2000399798 A JP 2000399798A JP 2002200111 A JP2002200111 A JP 2002200111A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼付後の剥離における低刺激性能、二度貼り
が可能な繰り返し貼付性能、長時間貼付においてカブレ
にくい耐カブレ性能、貼付界面からの水の浸入を阻止で
きる防水性能、貼付部のムレやタダレを防止する高通気
性能、及び体液をすみやかに吸収して患部を雑菌から守
ることのできる吸水性能を付与できる貼付剤を得る。 【解決手段】 官能基を有するアクリル酸アルキルエス
テル系共重合体、脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸
アルキルエステルを含む油性類から選択されたポリマー
軟粘剤、及びエポキシ、金属キレート、イソシアネー
ト、メラミン、エチレンイミンまたはエチレンチオウレ
アから選択された架橋剤を含有する軟粘性粘着剤層を支
持体の片面又は両面に設けたことを特徴とする貼付後の
剥離に際して皮膚表面の角質層を痛めない低刺激性能、
二度貼り貼付が可能な繰り返し貼付性能、及び長時間貼
付においてもカブレにくい耐カブレ性能を有する貼付
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として、皮膚損傷
の予防や創傷部の保護、さらには体液吸収材料や創傷部
治療材料の固定用として用いられる新しい貼付剤に関す
る。さらに詳しくは本発明は剥離時に皮膚表面に対して
低刺激性を必要とする用途、二度貼りを必要とする用
途、長時間の貼付においてもカブレにくいことが要求さ
れる用途、防水性を必要とする用途、高通気性を必要と
する用途、吸水性を必要とする用途に好適に用いられる
新しい貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚損傷の予防や創傷部の保護、
さらには体液吸収材料や創傷部治療材料の固定用として
用いられる貼付剤の粘着剤としては通常、アクリル系粘
着剤やゴム系粘着剤が用いられている。しかし、これら
の粘着剤はいずれも皮膚に対する粘着力が強く使用用途
によっていくつかの問題点が指摘されている。例えば、
幼児向け貼付剤等では貼付後の剥離に際して皮膚表面の
角質層の一部を一緒にはがしてしまう結果、痛みやかゆ
みを伴うことが多い。又、忙しい医療現場などでは一度
皮膚上に仮止めした貼付剤を患部に貼り直すことが行わ
れるが、仮止めした貼付剤をはがした時皮膚の角質層が
該貼付剤の粘着剤表面に付着する結果、粘着力が失われ
二度貼りができないという問題が生じている。さらには
長時間の貼付を必要とする場合などでは貼付剤の粘着力
が強すぎる結果、貼付剤エッジ面と皮膚との引っ張り合
いによる物理的(機械的)な皮膚刺激によってカブレが
起こりやすい等の問題が指摘されている。さらに又、防
水性を必要とする用途等では前記の従来の粘着剤では粘
着剤の凝集力が大きく、貼付に際して皮溝へ浸入しにく
く、この結果貼付界面から水の浸入を許してしまうなど
の欠点が指摘されている。又、高通気性を必要とする用
途では、支持体に通気性をもたせるだけでは不十分で、
粘着剤層にも通気性をもたせる必要があり、粘着剤の線
引き塗工等が行われるが、この方法では粘着剤の占める
面積が当然少なくなるため、肌への密着性が悪い通常の
粘着剤では、被着体の動きに追随できずすぐにはがれて
しまうなどの問題がある。さらに付け加えれば、アクリ
ル系粘着剤やゴム系粘着剤は吸水性が乏しく体液等を吸
収しなければならない用途には当然のことながら用いる
ことができない。
【0003】一方、薬物含有保護パッドや薬物含有貼付
剤についてはこれらの欠点を少なくした膏体層(粘着剤
層)が提案されている。例えば、特開昭61−2499
34号公報や特開昭62−53933号公報では、薬物
の経皮吸収を高める目的から炭素数1〜5のアルコー
ル、炭素数7〜20のアルコール、脂肪族カルボン酸類
などを含有させた外皮投与用組成物が提案されている。
【0004】また、特開昭61−186316号公報で
は、薬物、吸収促進作用を呈する水溶性蛋白質、軟性を
付与する多価アルコール類、粘着性賦与剤、経皮吸収を
促進する油性物質を含有する軟質な外用貼付剤が開示さ
れている。
【0005】さらに、特開平4−368322号公報に
は、ビニルピロリドン(共)重合体と(メタ)アクリル
酸共重合体とのブレンドポリマーを主成分としてこれに
軟化剤として多価アルコールと粘着付与剤としてロジン
を添加した医療用粘着剤が提案されている。
【0006】さらに又、特開平4−312525号公報
には、支持体の片面に薬物と水不溶性粘着剤と多価アル
コールと無水珪酸と必要に応じて粘着剤への可塑化作用
を有する化合物を含む膏体層が設けられた貼付剤が開示
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
61−249934号公報や特開昭62−53933号
公報に開示される技術では、薬物透過性を促進し膏体を
軟らかくする低級アルコールが使用されているが、支持
体つき貼付剤の膏体層に薬物透過促進が十分発揮される
だけの低級アルコール量を含有せしめた場合、膏体層が
柔らかくなりすぎ膏体を皮膚からはがす時などに皮膚上
に糊残りが生じたり膏体の粘着力が極端に低下するなど
の問題がある。
【0008】又、特開昭61−186316号公報、特
開平4−368322号公報に開示される粘着剤(膏体
層)に軟らかさを付与するための軟化剤として多価アル
コールを用いる方法では、確かに粘着剤(膏体層)に柔
軟性が付与でき皮膚等へのフィット感を得ることはでき
るが、反面粘着剤(膏体層)の凝集力や粘着力を保持す
ることが困難でこれ自体での皮膚等への固定・固着が難
しいという問題が生じる。
【0009】さらに、特開平4−312525号公報で
は、水不溶性粘着剤の凝集力をアップさせることにより
粘着剤の流動性を抑える目的で無水珪酸を多価アルコー
ルや可塑化化合物とともに粘着剤中に添加しているが、
無水珪酸の添加は粘着剤中への分散が難しく粘着剤の不
均質化を招くという問題を有している。
【0010】本発明は上述の従来技術の欠点を解消する
ために創案されたものであり、その目的は柔軟でありな
がらも糊残りのない皮膚への固定・固着が良好な粘着性
能を有する軟粘性粘着剤を用いて、貼付後の剥離におけ
る低刺激性能、二度貼りが可能な繰り返し貼付性能、長
時間貼付においてカブレにくい耐カブレ性能、貼付界面
からの水の浸入を阻止できる防水性能、貼付部のムレや
ただれを防止する高通気性能、及び体液をすみやかに吸
収して患部を雑菌から守ることのできる吸水性能を付与
できる貼付剤を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は官能基を有する
アクリル酸アルキルエステル系共重合体、脂肪酸アルキ
ルエステルまたは脂肪酸アルキルエステルを含む油性類
から選択されたポリマー軟粘剤、及びエポキシ、金属キ
レート、イソシアネート、メラミン、エチレンイミンま
たはエチレンチオウレアから選択された架橋剤を含有す
る軟粘性粘着剤層を支持体の片面又は両面に設けたこと
を特徴とする貼付後の剥離に際して皮膚表面の角質層を
痛めない低刺激性能、二度貼り貼付が可能な繰り返し貼
付性能、及び長時間貼付においてもカブレにくい耐カブ
レ性能を有する貼付剤である。
【0012】本発明の貼付剤の好ましい態様では、前記
軟粘性粘着剤が前記アクリル酸アルキルエステル系共重
合体を固形分で85〜50重量%、前記ポリマー軟粘剤
を有効成分で15〜30重量%、前記架橋剤を有効成分
で0.25〜10.0重量%含有し、前記軟粘性粘着剤
がアクリル系重合体、グラフト澱粉系重合体、及びセル
ロース系重合体から選択される少なくとも一つの親水性
高分子物質を前記アクリル酸アルキルエステル系共重合
体に対する固形分比で99/1〜70/30(アクリル
酸アルキルエステル系共重合体/親水性高分子物質)の
割合でさらに含有する。
【0013】本発明の貼付剤の好ましい態様では、前記
軟粘性粘着剤層にパッドを貼付した貼付剤であって、前
記軟粘性粘着剤層が前記パッドの外縁部より少なくとも
5mm外側にはみ出るようにする。さらに本発明の貼付
剤の好ましい態様では、前記パッドがカルボキシビニル
ポリマー、多糖類、セルロース類、及びポリビニルアル
コールから選択される少なくとも一つの物質を含有す
る。
【0014】本発明の貼付剤の好ましい態様では、前記
支持体がフィルム、織布、編布、不織布、紙の単層体も
しくは積層体、又はこれらの二つ以上を組合せた積層体
からなる。さらに本発明の貼付剤の好ましい態様では、
前記支持体がフィルムの片面に織布又は編布を熱圧着せ
しめてなり、軟粘性粘着剤が前記織布又は編布が表層に
露出しない程度の厚さで前記織布又は編布面上に設けら
れている。
【0015】本発明の貼付剤の好ましい態様では、前記
支持体の片面又は両面に設けられた軟粘性粘着剤層が所
望の形状の実質的に非粘着の部分を所望の箇所に有す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
述する。図1はロール巻き形状の本発明貼付剤の斜視図
であり、図2はストリップ形状の本発明貼付剤の一部破
断斜視図であり、図3は軟粘性粘着剤層上にパッドを設
けた形状の本発明貼付剤の斜視図であり、図4はフィル
ムと編布の二層構造からなる支持体と軟粘性粘着剤とか
らなる本発明貼付剤の一部破断斜視図であり、図5は実
質的に非粘着の紋様を軟粘性粘着層中に有する本発明貼
付剤の一部破断斜視図である。尚、図中の符号のうち、
1は本発明貼付剤、2は支持体、2aはフィルム、2b
は編布(織布)、3は軟粘性粘着剤(層)、4は芯管、
5は離型紙、6はパッド、6aはパッド外縁部、7は紋
様を示す。
【0017】本発明貼付剤は、上述のように官能基を有
するアクリル酸アルキルエステル系共重合体、脂肪酸ア
ルキルエステル又は脂肪酸アルキルエステルを含む油性
類から選択されたポリマー軟粘剤、エポキシ、金属キレ
ート、イソシアネート、メラミン、エチレンイミン、又
はエチレンチオウレアから選択された架橋剤を含有する
軟粘性粘着剤を、支持体の片面もしくは両面に設けて構
成されるものである。本発明貼付剤はかかる構成を採用
する限りいかなる形状も採ることができるが、例えば図
1に示す如きロール形状や図2〜図5に示す如きストリ
ップ形状を採ることができる。尚、図面では軟粘性粘着
剤3を支持体2の片面に設けた場合のみを例示したが要
すれば軟粘性粘着剤3は支持体2の両面に設けても勿論
差し支えない。
【0018】本発明貼付剤の軟粘性粘着剤を構成する官
能基を有するアクリル酸アルキルエステル系共重合体と
しては、アクリル酸アルキルエステルと官能性モノマー
との共重合体またはアクリル酸アルキルエステルと官能
性モノマーと第3成分との共重合体が挙げられる。上記
のアクリル酸アルキルエステルとしては、アルキル基の
炭素数が1〜18のアクリル酸アルキルエステルが挙げ
られ、例えばアクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸・2エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、ア
クリル酸デシル、アクリル酸イソデシル、アクリル酸ラ
ウリル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸イソデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ス
テアリルなどのうちの一つもしくは二つ以上の組合せが
挙げられる。
【0019】上記のアクリル酸アルキルエステルと共重
合しうる官能性モノマーとしては、カルボキシル基、ア
ミノ基、アミド基、水酸基などの官能基を有するモノマ
ーが挙げられる。カルボキシル基を有するモノマーとし
ては、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸などの不飽和カルボン酸、マレイン酸ブチル
などのマレイン酸モノアルキルエステル、フマル酸、
クロトン酸などがある。
【0020】アミノ基を有するモノマーとしては、ジメ
チルアミノエチルアクリレート、ビニルピロリドンなど
がある。アミド基を有するモノマーとしては、アクリ
ルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリル
アミドなどのアルキルアクリルアミド、ブトキシメチ
ルアクリルアミド、エトキシメチルアクリルアミドなど
のアルキルエーテルメチロールアクリルアミドの他、ジ
アセトンアクリルアミドがある。
【0021】水酸基を有するモノマーとしては、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒド
ロキシプロピルメタクリレートなどのヒドロキシアルキ
ルアクリレートがある。
【0022】上記のアクリル酸アルキルエステルに共重
合しうる第3成分としては、エチレン、プロピレン、ブ
タジエン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、ビニルアル
コール、スチレン、α−メチルスチレン、塩化ビニルな
どが挙げられる。
【0023】尚、上記のアクリル酸アルキルエステル系
共重合体のうちアクリル酸アルキルエステルと共重合し
うる官能性モノマーの含有率は0.2〜20モル%の範
囲が好適である。その理由は、0.2モル%未満の量で
は架橋点としての作用効果が得られにくく、その結果架
橋剤を添加して反応させても粘着剤における十分な架橋
が得られにくいからであり、20モル%を超える量では
配合・塗工等の工程において架橋剤を添加した粘着剤が
ゲル化しやすいなどの問題が生じるおそれがあるからで
ある。なお、上記のアクリル酸アルキルエステルと共重
合しうる第3成分の含有率は0〜50モル%の範囲が好
適である。
【0024】本発明貼付剤の軟粘性粘着剤を構成するポ
リマー軟粘剤は脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸ア
ルキルエステルを含む油性類から選択される。上記脂肪
酸アルキルエステルとしては、アジピン酸ジイソプロピ
ル、アジピン酸ジオクチル、ジオクタン酸ヘキサデシ
ル、オレイン酸エチル、オレイン酸ジグリセリド、オレ
イン酸トリグリセリド、オレイン酸デシル、オクタン酸
セシル、カプリル酸ジグリセリド、カプリル酸トリグリ
セリド、カプリン酸ジグリセリド、カプリン酸トリグリ
セリド、カプリル酸とカプリン酸とからなる混酸基トリ
グリセリド、コハク酸ジオクチル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチル、ヒド
ロキシステアリン酸オクチル、セバシン酸ジエチル、ト
リアセチン、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸
オクチル、モノパルミチン酸ソルビタン、ミリスチン酸
イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリス
チン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、リノール酸ジ
グリセリド、リノール酸とオレイン酸とからなる混酸基
トリグリセリドなどが挙げられる。
【0025】上記脂肪酸アルキルエステルを含む油性類
としては、豚脂、羊脂、牛脂、鯨蝋等の動物油脂、大豆
油、ゴマ油、綿実油、ヤシ油、オリーブ油、ヒマ油、ミ
ツロウ等の植物油脂などが挙げられる。
【0026】本発明貼付剤の軟粘性粘着剤を構成する架
橋剤はエポキシ、アルミ等の金属キレート、イソシアネ
ート、メラミン、エチレンイミン、又はエチレンチオウ
レアから選択される。
【0027】本発明貼付剤の軟粘性粘着剤には必要によ
りアクリル系重合体、グラフト澱粉系重合体、セルロー
ス系重合体の一つまたは二つ以上からなる親水性高分子
物質が添加される。これらの親水性高分子物質のうち、
アクリル系重合体としては、ポリアクリル酸、ポリメタ
アクリル酸、ポリアクリル酸塩架橋重合体、ジアクリレ
ート架橋重合体、アクリル−酢酸ビニルケン化物共重合
体、ポリアクリロニトリルグラフト重合体等が挙げら
れ、グラフト澱粉系重合体としては、デンプン−ビニル
スルホン酸グラフト重合体、セルロース−スチレンスル
ホン酸グラフト重合体、デンプン−ビニルスルホン酸グ
ラフト重合体等が挙げられ、セルロース系重合体として
は、セルロース−アクリロニトリルグラフト重合体、セ
ルロース−スチレンスルホン酸グラフト重合体、カルボ
キシメチルセルロース架橋重合体等が挙げられる。な
お、前述のアクリル酸アルキルエステル系共重合体と共
架橋が必要な場合の親水性高分子としては、上記の重合
体のうち、同時に用いられるアクリル酸アルキルエステ
ル系共重合体に用いられている官能基を持つ親水性高分
子物質が選択されることが望ましい。
【0028】これらの親水性高分子物質においては、薬
剤や生体を刺激する生理活性物質等の薬学的活性成分を
ブレンドしたり、練り込んだり、含浸せしめたり、混在
せしめたりできる。これらの親水性高分子物質に用いる
薬学的活性成分としては、特に限定されるものではない
が、例えばトリアムシノロンアセトニド、ハルシノニ
ド、ベタメタゾンバレレート、ヒドロコルチゾン、チプ
レダンなどのステロイド類を含有する消炎剤、消炎鎮痛
剤及び止痒剤、ブフェキサマク、アスピリン、ケトプロ
フェン、インドメタシン、フルルビプロフェンなどの非
ステロイド系薬剤、ジスラノール、コールタール抽出物
などの抗乾癬剤、サリチル酸、サリチル酸メチル、尿素
などの角質溶解剤、リドカイン、ベンゾカインなどの局
所麻酔薬、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウ
ム、アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩、グルコン
酸クロルヘキシジン、次亜塩素酸ナトリウム、フシジン
酸等の抗細菌剤、ナイスタチン、ジスラノール、アムホ
テリシン、エコナゾール等の抗真菌剤及び抗ウイルス
剤、過酸化ベンゾイル、ビタミンA誘導体などの抗貧血
剤、ウロキサナーゼ、組織プラスミノーゲン活性化因子
などの生物学的活性剤、フィブリン溶解酵素、タンパク
質分解酵素などの酵素、ハッカ油、メントール、ノナン
酸バニリルアミド(カプサイシン)、カンフル、ビタミ
ン剤、漢方薬などのその他薬効剤が用途により適宜選択
されて用いられる。
【0029】本発明貼付剤に用いる軟粘性粘着剤はベー
スポリマーとして水分を吸収するが水に溶解することの
ない、官能基を有するアクリル酸アルキルエステル系共
重合体を固形分で85〜50重量%含有し、さらに前記
アクリル酸アルキルエステル系共重合体に軟粘性を与え
る脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸アルキルエステ
ルを含む油性類から選択されたポリマー軟粘剤を有効成
分で15〜30重量%とポリマーの凝集力を高める架橋
剤を有効成分で0.25〜10.0重量%含有する。こ
こにおいて用いられるベースポリマーは水分を吸収する
が水に溶解してしまうことのない性質が要求されるが、
この訳は潮解性の大きなベースポリマーは、水分を含有
することで凝集力を失い皮膚にべとついて糊残りをおこ
す等の欠点があり、この改善には水に不溶性の成分が5
割以上を占めるベースポリマーが必要であるからであ
る。一方、これらのアクリル酸アルキルエステル系共重
合体の使用量が全固形分の85〜50重量%である理由
は、アクリル酸アルキルエステル系共重合体の量が85
重量%を超える場合は添加するポリマー軟粘剤の量が相
対的に少なくなりすぎ、粘着剤に必要十分な軟粘性を与
えることができないからであり、アクリル酸アルキルエ
ステル系共重合体の量が50重量%未満では相対的に他
の添加成分の量が多くなりすぎ軟粘性粘着剤に必要な凝
集力と粘着力を付与し得ないからである。又、凝集力を
上昇するポリマー架橋の効率の点からも好ましくないか
らである。
【0030】又、ポリマー軟粘剤はベースポリマーに軟
粘性を付与する目的から使用されるが、その使用量を全
固形分の15〜30重量%とする理由は、15重量%未
満の量では用いるベースポリマーに十分な軟粘性を付与
できないからであり、30重量%を超える量ではポリマ
ーを軟らかくしすぎる結果、皮膚へのべたつき感が大き
すぎる他、支持体に設けられた粘着剤がコールドフロー
して流れ出したり、多すぎる軟粘剤が粘着剤表面に移行
してブリードの原因となる恐れがあるからである。
【0031】また架橋剤は軟粘性粘着剤の必須成分であ
り、軟粘剤で軟らかくしたポリマーを架橋によってその
まま固化せしめ、一定の凝集力を付与し、柔軟でありな
がら、しかも糊残りのしない凝集力を有する粘着剤とす
る働きをする。またこの架橋剤の使用量は有効成分で
0.25〜10.0重量%の範囲が適当である。即ち、
0.25重量%未満の量では特に軟粘剤を多く含む場合
などではポリマーを十分に架橋することが困難であり、
ポリマーの凝集力を高めることができないからであり、
10.0重量%を超える量では架橋密度との関係から粘
着力や凝集力が低下しすぎる他、経時的物性変化が大き
く好ましくないからである。
【0032】一方、上述の軟粘性粘着剤に体液等の水分
を吸収せしめる目的から親水性高分子物質を添加した場
合、アクリル酸アルキルエステル系共重合体と親水性高
分子物質との割合は固形分比で99/1〜70/30の
範囲が適当である。この理由は親水性高分子物質の割合
が30%を超えるとポリマーの水分吸収量が多くなり、
粘着剤のべとつきが大きくなりすぎるなど好ましくない
からであり、1%未満では粘着剤中の軟粘性のブリード
の防止や貼付時の体液の吸収等の働きを持つ親水性高分
子物質の添加の効果が実質的に認められず好ましくない
からである。
【0033】尚、言うまでもないが各成分の使用量につ
いてベースポリマーで固形分換算、ポリマー軟化剤及び
架橋剤で有効成分換算を使用して表現する理由は、配合
に際してそれぞれが混合しやすいようにそれぞれに適し
た量のトルエン、酢酸エチル、MEK、アルコール、ア
セトン、ヘキサン及び水等の溶媒で希釈して用いる場合
も多いため、絶対量での表現では配合の都度それぞれの
固形分又は有効成分が異なり、適切でないからである。
【0034】次に本発明では、このようにして得られた
軟粘性粘着剤をポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート、エチレン−メチルメタアクリレ
ート、軟質ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリウレタン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエーテルポリアミ
ドブロックコポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロックコポリマー及びこれらの水添物等を原材料と
するフォーム状フィルムを含むフィルム、コットン−合
成繊維混紡等を原料とする織布、編布、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、天然セル
ロース等の繊維を原料とする不織布または天然紙、合成
紙等を原料とする紙単層体もしくは積層体あるいはこれ
らのうちの二つ以上を組み合わせた積層体を素材とする
支持体の片面もしくは両面に直接塗布又は貼り合わせ
て、例えば図1に示すロール巻き形状の貼付剤1とする
か、図2〜図5に示すシート(ストリップ)形状の貼付
剤1とする。尚、貼付剤の形状はこれらの図面の形状の
みに限定する必要はなく、剤形加工しうる範囲のどのよ
うな形状であってもよい。
【0035】又、本発明貼付剤に設ける軟粘性粘着剤の
厚みは20μm〜50μmが好適であるが、特にこの範囲
に限定されるものではなく、使用目的あるいは使用用途
によってその都度適正な厚みが選択できる。
【0036】このようにして得られた本発明貼付剤は、
貼付後の剥離に際して皮膚表面の角質層を痛めない低刺
激性能を有する。これは一つにはポリマー軟粘剤を添加
することにより、低粘着力、高タックの粘着性能を得る
ことができたこと、さらには選択された架橋剤の添加に
より、軟粘性を保持したままで粘着剤の凝集力を確保す
ることができたことにより剥離時の剥離抵抗が極めて少
ない貼付剤とすることができたためである。
【0037】さらに本発明貼付剤は、二度貼り貼付が可
能な繰り返し貼付性能を有する。これは本貼付剤の粘着
剤層が軟粘性で皮膚等へ貼付した時の接着面積が大きい
こと、皮膚に対する濡れ性が大きいこと、また皮膚等へ
の追随性が良いこと及び前述のごとく粘着剤層が低粘着
性と一定の凝集力を有する軟粘性粘着剤から構成されて
いるため剥離による角質層のはがれも糊残りもほとんど
ないことなどからいわゆる「二度貼り」は勿論のこと複
数回の繰り返し貼付が可能になるのである。
【0038】さらに又、本発明貼付剤は長時間貼付にお
いてもカブレにくい耐カブレ性能を有する。カブレは大
きく分けて粘着剤の化学的刺激によって起こるものと物
理的刺激によって起こるものの二つに大別できるが、本
発明貼付剤は粘着剤層を軟粘性粘着剤で構成する結果、
皮膚への追随性が大きく物理的な皮膚刺激が起こりにく
いという特性を有している。また、粘着剤のベースポリ
マーとして低刺激性のアクリル酸アルキルエステル系共
重合体又は該アクリル酸アルキルエステル系共重合体と
親水性高分子物質のブレンド物を用いるため化学的刺激
によるカブレも少ない。このような理由のため本発明貼
付剤は長時間貼付においてもカブレにくい耐カブレ性能
を有している。さらに述べれば、粘着剤成分に親水性高
分子物質を混入した軟粘性粘着剤で構成した貼付剤また
は後述するようなパッドを親水性高分子物質で構成した
貼付剤は、これらの親水性高分子物質が特に吸水性に優
れるため、装着する患部等から滲出する体液を外にもら
すことなく吸収し患部周辺を清潔に保ち、雑菌の繁殖や
これらの汚染から患部及び患部周辺を守ることができ
る。なお、粘着剤成分に親水性高分子物質を混入した軟
粘性粘着剤にあって、潮解性が認められるような場合に
は、アクリル酸アルキルエステル系共重合体と親水性高
分子物質をそれぞれまたは同時に架橋することにより防
ぐことができるが、この場合の親水性高分子物質として
は、架橋点としてのカルボキシル基、アミノ基、アミド
基、水酸基などの官能基を持つものが選択される。
【0039】本発明貼付剤は例えば図3に示すごとく軟
粘性粘着剤層3が設けられた面にパッド6を貼付するこ
とができ、この場合軟粘性粘着剤層3がパッド6の外縁
部6aより少なくとも5mm外側にはみ出るように貼付
されることが好ましい。これは例えば支持体及び粘着剤
層を所望の形状及びサイズに打ち抜き加工した後もしく
は打ち抜き加工と同時に軟粘性粘着剤層3の所望の位置
に、該粘着剤層3がパッド6の外縁部6aより少なくと
も5mm外側にはみ出るように、パッド6を貼り付ける
ことによって達成される。この場合、粘着剤層3はパッ
ド6の裏面全面を粘着剤層3に載せるようにして貼着さ
れてもよいし、予め所望の幅の枠型に打ち抜いた支持体
及び粘着剤層をパッド6の外周に沿ってパッド裏面にパ
ッド6の外縁部6aから粘着剤層3がはみ出すように貼
り付けるようにしてもよい。
【0040】本発明の貼付剤に用いるパッドは経時的に
生体膜を透過し得る薬剤や生体を刺激する生理活性物質
等の薬学的活性成分を塗布、練り込み、含浸又は貼り合
わせることができる。前記薬学的活性成分としては、消
炎鎮痛剤、消炎剤、鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、抗アレル
ギー剤、局所麻酔剤、抗細菌剤(抗菌剤・抗カビ剤・抗
ウィルス剤等)、抗高血圧剤、降圧利尿剤、強心剤、血
管拡張剤、血管収縮剤、抗不整脈治療剤、循環器用剤、
抗てんかん剤、抗めまい剤、精神安定剤、睡眠剤、自律
神経用剤、ホルモン剤、抗ホルモン剤、呼吸器官用剤、
角質柔軟剤、抗凝血剤、抗生物質、抗腫瘍剤、漢方薬、
ビタミン類、血行促進剤等が挙げられ、これらは単独で
又は2種以上を組合せて使用できる。
【0041】又、本発明の貼付剤に用いるパッドはカル
ボキシビニルポリマー、多糖類、セルロース類、ポリビ
ニルアルコールなどの親水性高分子物質の一つ又は二つ
以上を含有することができる。上記カルボキシビニルポ
リマーとしては、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸
及びこれらのアルカリ金属塩等が挙げられる。又、上記
多糖類としては、澱粉、澱粉誘導体、デキストリン、デ
キストラン、キチン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウ
ム塩、グリコーゲン、カラギーナンなどの単一多糖類、
マンナン、ペクチン、アラビアゴム、カラヤゴム、キサ
ンタンガム等の複合多糖類等が挙げられる。さらに、上
記セルロース類としては、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、プロピルセルロース、メチルプロピルセルロ
ース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロースのアルカリ金属塩等が挙げられる。
【0042】さらに本発明貼付剤は、例えば図4に例示
するがごとく、支持体2がフィルム2aの片面に織布又
は編布2bを熱圧着せしめた二層構造の支持体2であっ
て、圧着された織布又は編布2bが表層に露出しない程
度の厚さに、軟粘性粘着剤層3が該織布又は編布2b面
上に設けられた貼付剤1とすることもできる。
【0043】本発明貼付剤はこのような構造をとること
により、皮膚への貼付界面から水の浸入を阻止できる防
水性能を付与することができ、特にフィルムの片面に設
けられた織布又は編布により比較的薄いフィルムにいわ
ゆる「こし」(靭性)を持たせることができ、さらには
織布又は編布の存在により皮溝を埋める程度の厚さが必
要な粘着剤の塗布量を低減せしめることができる。
【0044】また用いられる織布又は編布は特に制限さ
れるものではないが、好適には20〜50デニールの繊
維太さのものであって60〜85%の空隙率を有するも
のが用いられる。この理由は、20デニール未満の繊維
太さのものは細すぎて、これを覆うために粘着剤量が多
く必要になるなどの不具合があるからである。さらに6
0%未満の空隙率を持つものは本用途としては目が粗す
ぎて支持体に「こし」を付与しにくいばかりか、粘着剤
量低減の効果もさほど期待できないからである。
【0045】一方、本発明貼付剤に用いる軟粘性粘着剤
は皮膚貼付界面から水の浸入を阻止する上で特に重要な
働きを有する。即ち、このような防水用途に用いる従来
の貼付剤は支持体の厚みが略30μm、粘着剤層の厚さ
もやや厚めの60μm前後のものが用いられている。
【0046】しかし、このような従来の粘着剤は凝集力
が大きく、流れにくい(即ち“固い”)粘着剤であるた
め、強く巻き付けても皮溝中へ浸入していくことが困難
で、この結果どうしても皮膚への貼付界面から水の浸入
を許してしまうことが多い。また水の浸入を防止するた
め、粘着剤層の厚さを80〜90μmもの厚さに塗工し
て、粘着剤の固さの欠点を補おうとする考え方がある
が、このような過度の厚みを有する場合には、支持体の
剛性に比べ粘着剤層が重すぎて貼付剤としての形状保持
が困難なばかりか、保存中に粘着剤のはみ出し(コール
ドフロー)等が起こりやすい。
【0047】これに対し、本発明の軟粘性粘着剤は軟粘
性を有しているため貼付時に皮溝の奧まで粘着剤が浸入
するので、皮膚への貼付界面から水が浸入することが全
くない。
【0048】又、粘着剤層の厚みも20〜50μm程度
でも十分な防水効果を発揮するので余分な粘着剤量を設
ける必要は全くない。さらに、本発明の軟粘性粘着剤は
架橋剤により架橋処理が施されているので、はがした時
にも糊残りなどの恐れが全くない。
【0049】さらに又、本発明貼付剤は、支持体の片面
又は両面に設けられた軟粘性粘着剤層において所望の形
状の実質的に非粘着の部分を所望の箇所に有することが
できる。例えば図5に示すように軟粘性粘着剤層3にお
いて紋様7からなる実質的に非粘着の部分を有する貼付
剤1とすることができる。
【0050】一般に長時間にわたる貼り替えなしの貼付
のケースなど貼付剤に高通気性を必要とするような場合
では、支持体に通気性を持たせるだけでは不十分で、粘
着剤層にも通気性を持たせる必要がある。このような場
合、粘着剤をスポット塗工したり部分塗工したりするな
ど粘着剤層間に空隙をもたせる方法で粘着剤層に通気性
を付与することが可能であるが、このような方法を用い
た場合、一般的に用いられる粘着剤では粘着面積が少な
くなる結果、被着体に対する粘着力(貼付保持力)が低
くなりすぎ被着体の動きに追随できずにすぐにはがれて
しまうなどの欠点が生じる。
【0051】一方、本発明の軟粘性粘着剤は、粘着剤が
柔らかいため肌への密着性が高く、少ない接着面積でも
十分に被着体(肌等)に粘着し、被着体の動きにも柔軟
に追随できるので、粘着剤層に所望の形状の非粘着部分
を設けても自然剥離などの現象は全く生じない。
【0052】尚、本発明の軟粘性粘着剤層に設ける実質
的に非粘着の部分の形状はグラビア塗工や線引き塗工に
おいて直線を組み合わせた形状、曲線を組み合わせた形
状、点線もしくは点を組み合わせた形状、又はこれらの
いずれか二つ以上を組み合わせた形状で構成することが
できるが、特に塗工方式は限定するものではなく要は実
質的に非粘着の部分が所望の形状で粘着剤層に得られる
のであればどのような方法でもよい。
【0053】さらに、粘着剤層の実質的に非粘着の部分
を紋様とするわけは、一つには使用者に対して視覚的な
美感を与えるためであり、さらには非粘着部分を分散化
して粘着剤層の通気性をより高めるためである。
【0054】
【実施例】本発明の貼付剤の優れた性能を以下に示す。 実施例1 温度計、撹拌機、還流冷却器、窒素導入管等を備えた反
応器内にアクリル酸2−エチルヘキシル45g、アクリ
ル酸ブチル50g、アクリル酸5g及び酢酸エチル45
gを仕込み、この混合物を窒素気流下にて撹拌しながら
80℃に加熱し、反応系が70℃に到達した時点から重
合開始剤溶液(0.2%ラウロイルパーオキサイド溶
液)を5時間かけて滴下し、重合反応を行い、固形分6
0%のアクリル系粘着剤溶液を得た。さらに、この粘着
剤溶液を乾燥し、固形分100%のノンソルベントアク
リル粘着剤を得た。次いで、このノンソルベントアクリ
ル粘着剤をトルエンに溶解し、固形分40%の粘着剤
(A0)にすると共にこの粘着剤にミリスチン酸イソプ
ロピル及び架橋剤を加えて表1に示す配合組成の軟粘性
粘着剤A1,A2,A3,A4を得た。この得られた軟
粘性粘着剤をそれぞれPET#25のフィルムの片面に
糊厚30μmで塗工して加熱乾燥した後、裁断し、貼付
剤No.1,2,3,4を得た。これらの貼付剤の粘着
性能、繰り返し貼付性能、剥離刺激性能を測定したとこ
ろ表2の結果を得た。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】実施例2 実施例1で得られた軟粘性粘着剤(A1,A2,A3,
A4)を離型処理を施した工程紙の離型面にそれぞれ塗
工(糊厚40μm)し、加熱乾燥した後、不織布(ソン
タラ#8010(デュポン社製))に貼り合わせ転写し
て貼付剤No.5,6,7,8を得た。そしてこれらの
貼付剤の長時間貼付後の耐カブレ性能を調べたところ表
3の結果を得た。
【0058】
【表3】
【0059】実施例3 実施例1で得られた軟粘性粘着剤(A1,A2,A3,
A4)を繊維太さが35デニールのナイロンの編布(空
隙率70%)をその片面に熱圧着させた厚さ30μmの
ウレタンフィルムの編布面に糊厚40μmで塗工し、加
熱乾燥した後、裁断して貼付剤No.9,10,11,
12を得た。そしてこれらの貼付剤の防水性能を調べた
ところ表4の結果を得た。
【0060】
【表4】
【0061】実施例4 実施例1で得られたノンソルベントアクリル粘着剤をト
ルエンに溶解し固形分40%の粘着剤にする共に、この
粘着剤にメチルアルコールに分散せしめたアクリル系重
合体の親水性高分子物質を均一に撹拌・混合し、次いで
ミリスチン酸イソプロピル及び架橋剤を加えて表5に示
す配合組成の軟粘性粘着剤B1,B2を得た。次にこれ
らの軟粘性粘着剤を図5に記載の紋様の彫刻を施したグ
ラビアロールを用いて離型処理を施した工程紙の離型面
にそれぞれ塗工(糊厚30μm)し、加熱乾燥した後、
厚み30μmのウレタンフィルムに貼り合わせ転写して
貼付剤No.13,14を得た。そして、これらの貼付
剤の通気性能(透湿度)を調べたところ表6の結果を得
た。
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】実施例5 実施例4で得られた貼付剤No.13,14を長さ10
cm、幅8cmの長方形にカットし、その略中央部に長
さ6cm、幅4cm、厚さ0.1cmの親水性高分子物
質を含有する配合物(カラヤゴム50部、CMC−Na
50部、ペクチン100部、ゼラチン130部、EVA
15部、ホワイトカーボン20部、ポリイソブチレン2
50部)で作製したパッドを載せ、貼付剤No.15,
16を得た。これらの貼付剤の耐水漏れ性能と吸水性能
を調べたところ表7の結果を得た。
【0065】
【表7】
【0066】各表の結果に認められるように、本発明貼
付剤は低刺激性能と二度貼りが可能な繰り返し貼付性能
と長時間貼付における耐カブレ性能に加えて、貼付界面
からの水の浸入を阻止できる防水性能と高通気性能と体
液等を速やかに吸収できる吸水性を付与できる優れた貼
付剤であった。
【0067】
【発明の効果】本発明貼付剤は上述のように構成されて
いるので以下のような性能を有する。 貼付後の剥離に際して皮膚表面の角質層を痛めない優
れた低刺激性能。 二度貼り貼付が可能な優れた繰り返し貼付性能。 長時間貼付においてカブレにくい優れた耐カブレ性
能。 貼付界面からの水の浸入を阻止できる優れた防水性
能。 貼付患部のムレやタダレを防止する優れた高通気性
能。 体液を速やかに吸収する優れた高吸水性能。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロール巻き形状の本発明貼付剤の斜視図。
【図2】ストリップ形状の本発明貼付剤の一部破断斜視
図。
【図3】軟粘性粘着剤層上にパッドを設けた形状の本発
明貼付剤の斜視図。
【図4】フィルムと編布の二層構造からなる支持体と軟
粘性粘着剤とからなる本発明貼付剤の一部破断斜視図。
【図5】実質的に非粘着の紋様を軟粘性粘着剤層中に有
する本発明貼付剤の一部破断斜視図。
【符号の説明】
1 貼付剤 2 支持体 2aフィルム 2b編布 3 軟粘性粘着剤(層) 4 芯管 5 離型紙 6 パッド 6aパッド外縁部 7 紋様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61L 15/58 A61L 15/06 (72)発明者 平川 米夫 大阪府大阪市西成区橘3丁目20番28号 株 式会社共和内 Fターム(参考) 4C081 AA03 BB04 BB06 CA052 CA081 CD012 CD022 CE01 CE02 CE11 DA02 DA05 DC03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 官能基を有するアクリル酸アルキルエス
    テル系共重合体、脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸
    アルキルエステルを含む油性類から選択されたポリマー
    軟粘剤、及びエポキシ、金属キレート、イソシアネー
    ト、メラミン、エチレンイミンまたはエチレンチオウレ
    アから選択された架橋剤を含有する軟粘性粘着剤層を支
    持体の片面又は両面に設けたことを特徴とする貼付後の
    剥離に際して皮膚表面の角質層を痛めない低刺激性能、
    二度貼り貼付が可能な繰り返し貼付性能、及び長時間貼
    付においてもカブレにくい耐カブレ性能を有する貼付
    剤。
  2. 【請求項2】 前記軟粘性粘着剤が前記アクリル酸アル
    キルエステル系共重合体を固形分で85〜50重量%、
    前記ポリマー軟粘剤を有効成分で15〜30重量%、前
    記架橋剤を有効成分で0.25〜10.0重量%含有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の貼付剤。
  3. 【請求項3】 前記軟粘性粘着剤がアクリル系重合体、
    グラフト澱粉系重合体、及びセルロース系重合体から選
    択される少なくとも一つの親水性高分子物質を前記アク
    リル酸アルキルエステル系共重合体に対する固形分比で
    99/1〜70/30(アクリル酸アルキルエステル系
    共重合体/親水性高分子物質)の割合でさらに含有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付剤。
  4. 【請求項4】 前記軟粘性粘着剤層にパッドを貼付した
    貼付剤であって、前記軟粘性粘着剤層が前記パッドの外
    縁部より少なくとも5mm外側にはみ出るようにしたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の貼付
    剤。
  5. 【請求項5】 前記パッドがカルボキシビニルポリマ
    ー、多糖類、セルロース類、及びポリビニルアルコール
    から選択される少なくとも一つの物質を含有することを
    特徴とする請求項4に記載の貼付剤。
  6. 【請求項6】 前記支持体がフィルム、織布、編布、不
    織布、紙の単層体もしくは積層体、又はこれらの二つ以
    上を組合せた積層体からなることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の貼付剤。
  7. 【請求項7】 前記支持体がフィルムの片面に織布又は
    編布を熱圧着せしめてなり、軟粘性粘着剤が前記織布又
    は編布が表層に露出しない程度の厚さで前記織布又は編
    布面上に設けられていることを特徴とする請求項6に記
    載の貼付剤。
  8. 【請求項8】 前記支持体の片面又は両面に設けられた
    軟粘性粘着剤層が所望の形状の実質的に非粘着の部分を
    所望の箇所に有することを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれかに記載の貼付剤。
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