JPH09176604A - 粘着剤組成物及びそれを用いた貼付剤 - Google Patents

粘着剤組成物及びそれを用いた貼付剤

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JPH09176604A
JPH09176604A JP8272327A JP27232796A JPH09176604A JP H09176604 A JPH09176604 A JP H09176604A JP 8272327 A JP8272327 A JP 8272327A JP 27232796 A JP27232796 A JP 27232796A JP H09176604 A JPH09176604 A JP H09176604A
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JP
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pressure
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maleic anhydride
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JP8272327A
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Masaaki Minamoto
政明 源
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な粘着力と安定な凝集力をもち、皮膚刺激
性が低く、バランスのとれた貼付性を有し、かつ耐水性
にも優れた粘着剤組成物及びそれを用いた貼付剤を提供
する。 【解決手段】N−ビニル−2−ピロリドンを構成成分と
する水不溶性の共重合体及び無水マレイン酸のモノアル
キルエステルを構成成分とする重合体からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貼付性に優れ、皮膚
刺激性の低い粘着剤組成物及びそれを用いた貼付剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】貼付剤は、皮膚に貼付して、薬物を経皮
吸収させることにより継続的に投与する製剤であるの
で、薬物の吸収性とともに皮膚への貼付性が重要な性能
となっている。
【0003】このような貼付剤の貼付時間は製剤により
まちまちであるが、一般に24時間、長いものでは48
時間に及ぶものもある。その間は皮膚に確実に密着し
て、所要の薬物量が吸収される状態にしておくことが必
要である。
【0004】しかし、貼付中に、粘着力不足のために剥
がれたり、逆に、粘着力が強すぎて剥離時に皮膚に刺激
が生じたりすることがあった。また凝集力の不足からく
る貼付時のべたつきや皮膚への糊残りといった問題も多
く、良好な貼付性を有する貼付剤を提供することは容易
でなかった。
【0005】このような問題を解決するため、粘着剤層
が粘着基剤、可塑剤、無水ケイ酸及び薬物からなる貼付
剤が開示されている(特開平3−291218号公
報)。しかしながら、充分な凝集力を得るためには多量
の無水ケイ酸が必要であるうえ、無水ケイ酸は嵩密度が
低くてたいへん飛散しやすく、正確にかつクリーンに取
り扱うことが困難であった。
【0006】また無水ケイ酸は溶剤中で凝集して沈澱し
やすく、多量の無水ケイ酸を均一に混合することは困難
であった。
【0007】さらに同様の目的を達成するために、アミ
ド化合物を構成成分とする共重合体よりなる粘着剤及び
無水マレイン酸を構成成分とする重合体からなることを
特徴とする粘着剤組成物を用いた経皮吸収製剤が開示さ
れている(特開平7−26231号公報)。
【0008】この製剤は、少量の無水マレイン酸を構成
成分とする重合体で充分な凝集力が得られ、均一に混合
することも容易である。しかしながら、無水マレイン酸
は水で加水分解して開環するため、貼付中の発汗や水分
の発散により加水分解して凝集力が低下し、安定な凝集
力付与効果が維持できない。また、保管時の湿度管理に
も注意が必要であった。
【0009】また従来、無水マレイン酸を構成成分とす
る重合体は、主に水溶性の高分子物質と併用されてお
り、例えば湿布剤やパップ剤等の膏体に使用されてき
た。しかしこれらの貼付剤は、水溶性高分子を用いるの
で熱や汗等で膏体がダレ易く、多価金属イオンなどで架
橋したり、添加物を用いてコンプレックスを形成させた
りして保型性を高め、ダレを防止する必要があった。
【0010】このようなダレ防止手段を用いた貼付剤組
成物として、水溶性高分子物質とメトキシエチレン−無
水マレイン酸共重合物の1級アルコールモノエステルを
含有する貼付剤組成物が開示されている(特開昭63−
135328号公報)。しかし、この貼付剤組成物の場
合、貼付剤の保型性を高めることにとどまり、凝集力と
しては不充分で、特に可塑剤の添加には充分な凝集力を
維持できない。また、長時間の貼付や運動時の貼付で
は、粘着力が劣るため貼付中に剥がれが生じ、薬物投与
に必要な貼付面積が確保できない欠点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、良好な粘着力と安定な凝集力をもち、皮膚刺激性が
低く、バランスのとれた貼付性を有し、かつ耐水性にも
優れた粘着剤組成物及びそれを用いた貼付剤を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着剤組成物
は、N−ビニル−2−ピロリドンを構成成分とする水不
溶性の共重合体及び無水マレイン酸のモノアルキルエス
テルを構成成分とする重合体からなることを特徴とす
る。また、本発明の貼付剤は、支持体の片面に、上記粘
着剤組成物及び薬物からなる粘着剤層が積層されてなる
ことを特徴とする。以下に本発明を詳述する。
【0013】本発明で使用される共重合体は、N−ビニ
ル−2−ピロリドンを構成成分とする水不溶性の共重合
体であれば特に限定されず、例えば、アクリル酸アルキ
ルエステル又はメタアクリル酸アルキルエステル(以後
これらを合わせて「(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル」のように略する)との共重合体;エチレン及び酢酸
ビニルとの共重合体;ポリブテン、ポリイソプレン、ス
チレン−イソプレン−スチレン共重合体等のゴム系ポリ
マーのN−ビニル−2−ピロリドン付加物等が挙げら
れ、特に(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体が好
ましい。
【0014】上記N−ビニル−2−ピロリドンの含有量
は、少なくなると無水マレイン酸のモノアルキルエステ
ルを構成成分とする重合体の添加による凝集力付与効果
が発現しにくくなり、多くなると粘着力が低下すると共
に粘着剤の耐水性が悪くなるので、共重合体中1〜60
重量%が好ましく、より好ましくは5〜30重量%であ
る。
【0015】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
としては、共重合可能なものであれば特に限定されず、
例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オク
チル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシ
ル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル
酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)
アクリル酸ステアリル等が挙げられ、これらは単独で用
いても良く、併用されてもよい。
【0016】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
の共重合体には、共重合体(粘着剤)の凝集力を高める
目的で、多官能モノマーを共重合体中0.005〜0.
5重量%の範囲で共重合させてもよい。
【0017】上記多官能モノマーとしては特に限定され
ず、例えば、1,6−ヘキサングリコールジメタクリレ
ート、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルトルエン、ジアリルフタレート等が挙げら
れる。
【0018】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
との共重合体を調製するには、通常、重合開始剤の存在
下で所要モノマーの溶液重合を行うが、重合形態はこれ
に限定されない。また、重合反応条件は主としてモノマ
ーの種類により適宜選定される。
【0019】例えば、溶液重合を行う場合、所要モノマ
ーの所定量に酢酸エチル又はその他の一般的な重合溶媒
を加え、攪拌装置及び冷却装置を備えた反応器中で、ア
ゾビス系、過酸化物系等の重合開始剤の存在下、窒素雰
囲気で70〜90℃、8〜40時間反応させればよい。
なお、上記モノマー及び溶媒は一括投入してもよいし、
適宜分割投入してもよい。重合開始剤は、反応の進行状
況に応じて適宜分割投入するのが好ましい。
【0020】上記アゾビス系重合開始剤としては、例え
ば、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、1,1′
−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、
2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)等が挙げられ、過酸化物系重合開始剤としては、例
えば、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル、ジ(t−
ブチル)パーオキサイド等が挙げられる。
【0021】上記粘着剤に対して添加される無水マレイ
ン酸のモノアルキルエステルを構成成分とする重合体
は、無水マレイン酸のモノアルキルエステルを含有する
ものであれば特に限定されない。一般に、まず以下のよ
うな無水マレイン酸との共重合体及び付加物を得たの
ち、アルコールと反応させ無水マレイン酸のモノアルキ
ルエステルを構成成分とする重合体を得ることができる
が、製造方法についてはこれに限定されない。
【0022】安定な凝集力を得るためには、残存する無
水マレイン酸部分が水と反応し凝集力の低下を引き起こ
すために、完全なエステル化を行うのが良い。また、無
水マレイン酸のアルキルエステル化は、わずかでも進行
することで耐水性は増すので、50%以上も進行すれば
充分な耐水性が得られるため、エステル化が完全に進行
していないものを用いることも不可能ではない。
【0023】無水マレイン酸との共重合体及び付加物と
しては、例えば、メトキシエチレン、エトキシエチレン
等のビニルエーテルとの共重合体;(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルとの共重合体;スチレンとの共重
合体;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ンとの共重合体;ポリブタジエン、ポリイソプレン、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体等のゴ
ム系ポリマーの無水マレイン酸付加物等が挙げられ、メ
トキシエチレンとの共重合体、スチレンとの共重合体及
びポリイソプレンの無水マレイン酸付加物が好適に使用
され、なかでもメトキシエチレンとの共重合体がより好
適に使用される。
【0024】無水マレイン酸のモノアルキルエステルを
構成成分とする重合体の分子量は特に限定されないが、
好ましくは5000〜500000、より好ましくは、
2万〜10万である。
【0025】上記メトキシエチレンと無水マレイン酸と
の共重合体としては、例えば、GANTREZ AN
(I.S.P社製)が市販されており、そのグレードと
しては、AN−119(固有粘度0.1〜0.5、分子
量20000)、AN−139(固有粘度1.0〜1.
4、分子量41000)、AN−149(固有粘度1.
5〜2.0、分子量50000)及びAN−169(固
有粘度2.6〜3.5、分子量67000)等が挙げら
れ、好ましくは、AN−119、AN−139である。
【0026】上記メトキシエチレンと無水マレイン酸と
の共重合体のモノアルキルエステルとしては、例えば、
GANTREZ ES(I.S.P社製)が市販されて
おり、そのグレードとしては、ES−225(エチルエ
ステル、50%エタノール溶液)、ES−335(イソ
プロピルエステル、50%イソプロパノール溶液)、E
S−425(n−ブチルエステル、50%エタノール溶
液)、ES−435(50%イソプロパノール溶液)等
が挙げられ、いずれも好適に使用されるが、特に好まし
くは、ES−225、ES−425である。このGAN
TREZ ESの分子量は、ES−225が2500
0、ES−425が30000程度である。
【0027】上記無水マレイン酸のモノアルキルエステ
ルを構成成分とする重合体の含有量は、少なくなると凝
集力向上効果が低くなり、多くなると粘着剤の凝集力は
向上するが粘着力が低下するので、N−ビニル−2−ピ
ロリドンを構成成分とする水不溶性の共重合体100重
量部に対して0.1〜200重量部が好ましく、更に好
ましくは1〜100重量部である。但し、良好な粘着物
性を得るためにこの範囲を超えて多く又は少なく配合す
ることはなんら制限されない。
【0028】本発明においては、上記粘着剤組成物に架
橋剤が含有されていることが好ましい。上記架橋剤とし
ては、例えば、イソシアネート化合物、有機過酸化物、
有機金属塩、金属アルコラート、金属キレート化合物、
多官能性化合物等が挙げられ、一般的に化学架橋を起こ
すものならば特に限定されない。なかでも、イソシアネ
ート化合物が好ましい。
【0029】上記架橋剤の添加量は、無水マレイン酸の
モノアルキルエステルを構成成分とする重合体100重
量部に対して、1〜500重量部、より好ましくは、5
〜200重量部である。
【0030】上記N−ビニル−2−ピロリドンを構成成
分とする水不溶性の共重合体と上記無水マレイン酸のモ
ノアルキルエステルを構成成分とする重合体との混合均
一化方法は、まず、N−ビニル−2−ピロリドンを構成
成分とする水不溶性の共重合体と無水マレイン酸のモノ
アルキルエステルを構成成分とする重合体とを混合し、
塗工工程直前に架橋剤を添加する方法をとるが、重合体
の混合時に同時に架橋剤を添加してしまっても構わな
い。
【0031】上記混合方法としては、例えば、ボールミ
ル、ローターミルのような回転式攪拌装置、プロペラミ
キサー、ディスパーミキサー、パドルミキサー、アンカ
ーミキサーのような回転翼式攪拌装置、プラネタリミキ
サーのような混練り式攪拌装置等を用いた混合が挙げら
れるが、これに限定されない。
【0032】本発明で使用される粘着剤には、必要に応
じて粘着付与剤、可塑剤等の添加剤が使用されてもよ
い。上記粘着付与剤としては、例えば、水添ロジンエス
テル等のロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油系樹脂、
クマロン−インデン樹脂、テルペン−フェノール樹脂等
が挙げられ、好ましくはロジン系樹脂である。
【0033】上記可塑剤としては、例えば、オクタン酸
セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピ
ル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソ
プロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチ
ル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、オレイン酸エチ
ル、オレイン酸デシル、乳酸ミリスチル等の一価アルコ
ールの脂肪酸エステル;アジピン酸ジイソプロピル、ア
ジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸
ジオクチル、コハク酸ジオクチル等の二塩基酸エステ
ル;フタル酸ジエチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸
オクチル等のフタル酸ジエステル;クエン酸トリエチ
ル;ジカプリン酸プロピレングリコール、トリオクタン
酸グリセリル、トリ(オクタン酸/デカン酸)グリセリ
ル、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の多価アルコールの脂
肪酸エステル及びこれらの脂肪酸エステルに相当する脂
肪酸;グリセリン、ジグリセリン等多価アルコール;炭
素数4以上のアルキレングリコール;ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレン
グリコール;アリルアルキルアルコール;低分子量のポ
リメチルビニルエーテル;トリアセチン;液状多糖類;
炭素数12以上のアルキルトリメチルアンモニウムクロ
ライド等の液状カチオン系界面活性剤;ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ステル、脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタンアルキ
ルエステル、ソルビタンポリオキシエチレンアルキルエ
ステル等の非イオン界面活性剤;ジメチルベタイン等の
両性界面活性剤;液状アミノ酸等が挙げられ、これらを
1種以上添加することができる。
【0034】なかでも、ミリスチン酸イソプロピル、パ
ルミチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、アジピ
ン酸ジイソプロピル、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の脂
肪酸エステル、ポリエチレングリコール、トリアセチン
及びクエン酸トリエチルが好ましい。
【0035】上記可塑剤の含有量は、少なくなると充分
な可塑化効果が得られず、多くなると粘着剤の凝集力及
び粘着力が低下するので、粘着剤組成物中0.1〜50
重量%であることが好ましく、より好ましくは1〜40
重量%である。
【0036】また上記粘着剤には、必要に応じてさらに
凝集力を付与するために充填剤等を添加することもでき
る。上記充填剤としては、軽質無水ケイ酸等が好適に使
用される。
【0037】本発明で使用される薬物は、経皮的に生体
膜を透過しうるものであれば特に限定されず、例えば、
解熱鎮痛消炎剤、ステロイド系抗炎症剤、血管拡張剤、
血管収縮剤、不整脈用剤、血圧降下剤、鎮咳去痰剤、抗
悪性腫蕩剤、全身麻酔剤、局所麻酔剤、催眠・鎮痛剤、
麻薬、興奮剤・覚醒剤、精神神経用剤、自律神経用剤、
抗てんかん剤、鎮痙剤、鎮暈剤、ホルモン剤、抗ヒスタ
ミン剤、血液凝固阻止剤、止血剤、骨格筋弛緩剤、抗パ
ーキンソン剤、呼吸促進剤、利尿剤、利胆剤、消化性潰
傷治療剤、泌尿生殖器・肛門用剤、寄生性皮膚疾患用
剤、皮膚軟化剤、ビタミン剤、肝臓疾患用剤、習慣性中
毒用剤、痛風治療剤、糖尿病用剤、無機質製剤、抗生物
質、化学療法剤等が挙げられる。以下、その具体例を示
す。
【0038】解熱鎮痛消炎剤としては、例えば、アセト
アミノフェン、フェナセチン、メフェナム酸、ジクロフ
ェナクナトリウム、フルフェナム酸、アスピリン、サリ
チル酸ナトリウム、アミノピリン、アルクロフェナッ
ク、イブプロフェン、ナプロキセン、フルルピプロフェ
ン、ケトプロフェン、アンフェナクナトリウム、メピリ
ゾール、インドメタシン、ペンタゾシン、ピロキシカム
等が挙げられる。
【0039】ステロイド系抗炎症剤としては、例えば、
ヒドロコルチゾン、トリアムシノロン、デキサメタゾ
ン、ベタメタゾン、プレドニゾロン等が挙げられる。血
管拡張剤としては、例えば、塩酸ジルチアゼム、四硝酸
ペンタエリスリトール、硝酸イソソルビド、トラジピ
ル、ニコランジル、ニトログリセリン、乳酸プレニラミ
ン、モルシドミン、亜硝酸アミル、塩酸トラゾリン等が
挙げられ、血管収縮剤としては、例えば、塩酸フェニレ
フリン等が挙げられる。
【0040】不整脈用剤としては、例えば、塩酸プロカ
インアミド、塩酸リドカイン、塩酸プロプラノロール、
塩酸アルプレノロール、アテノロール、ナドロール、酒
石酸メトプロロール、アジマリン、ジソピラミド、塩酸
メキシレチン等が挙げられる。
【0041】血圧降下剤としては、例えば、塩酸エカラ
ジン、インダパミド、塩酸クロニジン、塩酸プニトロロ
ール、塩酸ラベタロール、カプトプリル、酢酸グアナベ
ンズ、メプタメート、硫酸ベタニジン等が挙げられる。
【0042】鎮咳去痰剤としては、例えば、クエン酸カ
ルベタペンタン、クロペラスチン、タンニン酸オキセラ
ジン、塩酸クロプチノール、塩酸クロフェダノール、塩
酸ノスカピン、塩酸エフェドリン、塩酸イソプロテレノ
ール、塩酸クロルプレナリン、塩酸メトキシフェナミ
ン、塩酸プロカテロール、塩酸ツロブテロール、塩酸ク
レンブテロール、フマル酸ケトチフェン等が挙げられ
る。
【0043】抗悪性腫傷剤としては、例えば、シクロフ
ォスファミド、フルオロウラシル、デガフール、マイト
マイシンC、塩酸プロカルバジン、ドキシフルリジン、
ラニムスチン等が挙げられる。
【0044】全身麻酔剤としては、例えば、チオペンタ
ールナトリウム、ペントバルビタールナトリウム等が挙
げられ、局所麻酔剤としては、例えば、アミノ安息香酸
エチル、塩酸テトラカイン、塩酸プロカイン、塩酸ジプ
カイン、塩酸オキシプロカイン、塩酸プロピトカイン等
が挙げられ、催眠・鎮痛剤としては、例えば、ブロムワ
レリル尿素、アモバルビタール、フェノバルビタール等
が挙げられる。
【0045】麻薬としては、例えば、塩酸モルヒネ、リ
ン酸コデイン、塩酸コカイン、塩酸ペチジン等が挙げら
れ、興奮剤・覚醒剤としては、例えば、塩酸メタンフェ
タミン等が挙げられ、精神神経用剤としては、例えば、
塩酸クロルプロマジン、チオリダジン、メプロバメー
ト、塩酸イミプラミン、クロルジアゼポキシドジアゼパ
ム等が挙げられ、自律神経用剤としては、例えば、臭化
ネオスチグミン、塩化ベタネコール等が挙げられる。
【0046】抗てんかん剤としては、例えば、フェニト
インナトリウム等が挙げられ、鎮痙剤としては、例え
ば、臭化メチルアトロピン、スコポラミン等が挙げら
れ、鎮暈剤としては、例えば、塩酸ジフェンドール、メ
シル酸ベタヒスチン等が挙げられる。
【0047】ホルモン剤としては、例えば、プロピルチ
オウラシル、チアマゾール、酢酸メテノロン、エストラ
ジオール、エストリオール、プロゲステロン等が挙げら
れ、抗ヒスタミン剤としては、例えば、塩酸ジフェノン
ヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、プロメタ
ジン、塩酸シプロヘプタジン、塩酸ジフェニルピラリン
等が挙げられる。
【0048】血液凝固阻止剤としては、例えば、ワルフ
ァリンカリウム、塩酸チクロピジン等が挙げられ、止血
剤としては、例えば、エタンシラート等が挙げられる。
骨格筋弛緩剤としては、例えば、塩酸スキサメトニウ
ム、塩酸エペリゾン等が挙げられる。
【0049】抗パーキンソン剤としては、例えば、塩酸
アマンタジン等が挙げられる。呼吸促進剤としては、例
えば、塩酸ロベリン、ジモルホラミン、塩酸ナロキソン
等が挙げられる。 利尿剤としては、例えば、ヒドロフ
ルメチアジド、イソソルビド、フロセミド等が挙げられ
る。
【0050】利胆剤としては、例えば、ウルソデスオキ
シコール酸、オサルミド等が挙げられる。消化性潰傷治
療剤としては、例えば、臭化グリコピロニウム、プログ
ルミド、塩酸セトラキサート、シメチジン、スピゾフロ
ン等が挙げられる。泌尿生殖器及び肛門用剤としては、
例えば、ヘキサミン、スパルテイン、ジノプロスト、塩
酸リトドリン等が挙げられる。
【0051】寄生性皮膚疾患用剤としては、例えば、サ
リチル酸、シクロピロクスオラミン、塩酸クロコナゾー
ル等が挙げられる。皮膚軟化剤としては、例えば、尿素
等が挙げられる。ビタミン剤としては、例えば、カルシ
トリオール、塩酸チアミン、リン酸リボフラビンナトリ
ウム、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸アミド、パンテノ
ール、アスコルビン酸等が挙げられる。
【0052】肝臓疾患用剤としては、例えば、チオプロ
ニン等が挙げられる。習慣性中毒用剤としては、例え
ば、シナアミド等が挙げられる。痛風治療剤としては、
例えば、コルヒチン、プロベネシド、スルフィンピラゾ
ン等が挙げられる。糖尿病用剤としては、例えば、トル
プタミド、クロルプロパミド、グリミジンナトリウム、
グリプゾール、塩酸ブホルミン、インスリン等が挙げら
れる。
【0053】無機質製剤としては、例えば、塩化カルシ
ウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム等が挙げられ
る。抗生物質としては、例えば、ベンジルペニシリンカ
リウム、プロピシリンカリウム、クロキサシリンナトリ
ウム、アンピシリンナトリウム、塩酸バカンピリシン、
カルベニシリンナトリウム、セファロリジン、セフォキ
シチンナトリウム、エリスロマイシン、クロラムフェニ
コール、テトラサイクリン、硫酸カナマイシン、サイク
ロセリン等が挙げられる。化学療法剤としては、例え
ば、イソニアシド、ピラジナミド、エチオナミド等が挙
げられる。
【0054】上記薬物の含有量は、薬物の種類、製剤の
使用目的に応じて適宜決定されるが、少なくなると薬効
が低下し、多くなると粘着性が低下したり薬物が粘着剤
に相溶しにくくなるので、粘着剤組成物中0.01〜5
0重量%であることが好ましい。但し、薬物が粘着剤層
中で過飽和状態で存在したり、結晶が析出した状態で存
在していても特に支障はない。また、薬物を吸収促進剤
とともにカプセル化したり、薬物貯蔵層を設けてもよ
い。
【0055】本発明の貼付剤で使用される支持体は、薬
物が不透過性又は難透過性のものであって柔軟なものが
好ましく、例えば、酢酸セルロース、エチルセルロー
ス、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−メチルア
クリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、エチレン
−ブチルアクリレート−一酸化炭素共重合体、ポリ塩化
ビニリデン、ポリウレタン、ナイロン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の樹脂フ
ィルム、アルミニウムシート等が挙げられ、これらは単
層シート又は積層シートであってもよく、織布や不織布
と積層されてもよい。
【0056】また、上記粘着剤層との接着性を高める目
的で、コロナ処理、プラズマ放電処理等の表面処理を施
したり、アンカー剤によりアンカーコート処理を施して
もよい。
【0057】上記支持体の厚みは特に限定されないが、
好ましくは500μm以下、より好ましくは、5〜15
0μmである。
【0058】本発明の貼付剤で使用される粘着剤層の厚
みは、特に限定されるものではないが、薄くなると薬物
を高濃度で添加しなければならず、その結果粘着力が低
下し、厚くなると支持体付近の粘着剤層中に存在する薬
物が粘着剤表面に拡散しにくくなり、薬物放出性が低下
するので、10〜200μmが好ましい。
【0059】本発明の貼付剤の製造においては、従来公
知の粘着テープの製造方法が使用できる。その代表例は
溶剤塗工法であり、その他ホットメルト塗工法、エマル
ジョン塗工法等が挙げられる。
【0060】溶剤塗工を行う場合、例えば、粘着剤、薬
物及び無水マレイン酸のモノアルキルエステルを構成成
分とする重合体を所定量、酢酸エチル等の溶媒に溶解又
は分散させ、得られた液を支持体上に塗布し乾燥する方
法、剥離紙上に塗布し乾燥した後、支持体上に転写する
方法等が好適に使用される。
【0061】従来、N−ビニル−2−ピロリドンを構成
成分とする共重合体からなる粘着剤の凝集力向上のため
に使用されていた無水マレイン酸を構成成分とする重合
体、例えば、下記式〔1〕で表されるものは、その無水
部分の存在のために、貼付中における皮膚からの水分蒸
散や発汗等の水分との接触で加水分解して開環し、水溶
性のマレイン酸となる。
【0062】この開環状態のマレイン酸を構成成分とす
る重合体(下記式〔2〕)は、この粘着剤に対する凝集
力向上効果がなく、凝集力の低下が生じる。これは、無
水マレイン酸が加水分解前に付与していた凝集力が失わ
れるためで、粘着剤層中に可塑剤等が添加されていれ
ば、その凝集力の低下度合いは著しい。このことは、貼
付剤を剥離する際に粘着剤のべたつきや皮膚への糊残り
といった使用上問題のある現象を引き起こす。また、貼
付剤の保管時においても湿度管理に注意が必要であり、
安定な凝集力を維持することは困難である。
【0063】本発明で使用する無水マレイン酸のモノア
ルキルエステルを構成成分とする重合体、例えば、下記
式〔3〕は、一般に、下記式〔1〕の無水マレイン酸部
分をアルコールと反応させて開環させたものであり、凝
集力付与作用を有するほか、水不溶性であり、貼付中に
凝集力が低下することがない。これは、予め無水マレイ
ン酸部分を開環させておくことで、貼付中の皮膚からの
水分蒸散や発汗でマレイン酸に変化することがなく、貼
付前後で安定した凝集力を付与することができるもので
ある。また、無水マレイン酸のモノアルキルエステル自
体が水不溶性であるため、粘着剤層中に多量に添加して
も、貼付中の皮膚からの水分蒸散や発汗でベたつくこと
はない。
【0064】
【化1】
【0065】式中、Xは、共重合物部分を表す。Rは、
アルキル基を表す。nは、繰り返し数を表す。
【0066】また、本発明の重要な構成成分である架橋
剤の添加は、無水マレイン酸のモノアルキルエステルを
構成成分とする重合体を架橋して凝集力を高め、この重
合体の有する凝集力付与作用との相乗作用で、系の凝集
力を大幅に向上させることができる。
【0067】本発明は、粘着剤層の凝集力の向上と併せ
て粘着力の調整を行うことが可能であり、極めて良好な
貼付性を有する低皮膚刺激の貼付剤を提供することがで
きる。
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0068】実施例1 アクリル酸−2−エチルヘキシル200重量部、アクリ
ル酸オクチル160重量部、N−ビニル−2−ピロリド
ン40重量部及び酢酸エチル400重量部を攪拌装置及
び還流冷却装置付きセパラブルフラスコに供給し、攪拌
及び窒素置換しながら80℃に昇温した。過酸化ラウロ
イル2重量部をシクロヘキサン100重量部に溶解した
溶液を10分割し、その1をセパラブルフラスコに添加
し、重合を開始した。残部の9を反応開始後2時間目か
ら1時間間隔で添加し、添加終了後、さらに2時間反応
させた。なお、粘度調節のため反応開始後、2時間ごと
に酢酸エチルを50重量部ずつ5回添加した。反応終了
後、冷却し、次いで酢酸エチルを添加して固形分濃度3
0重量%、粘度4.3×104 cpsの粘着剤溶液を得
た(「粘着剤溶液A」)。
【0069】得られた粘着剤溶液Aに、メトキシエチレ
ン−無水マレイン酸共重合体のモノブチルエステル(G
ANTREZ ES−425、I.S.P社製)を粘着
剤溶液Aの固形分100重量部に対して1重量部となる
ように加えて、液全体をローターミルにて均一に攪拌し
て混合液を得た。得られた混合液をシリコン処理した厚
さ35μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に
乾燥後の粘着剤層の厚みが80μmになるように塗布
し、60℃のオーブンで30分間乾燥させ、ポリエチレ
ンテレフタレート・エチレン−酢酸ビニル共重合体積層
フィルムのポリエチレンテレフタレート層上に上記粘着
剤層をラミネートして粘着剤組成物のテープサンプルを
得た。
【0070】実施例2 実施例1において、メトキシエチレン−無水マレイン酸
共重合体のモノブチルエステル(GANTREZ ES
−425、I.S.P社製)を粘着剤溶液Aの固形分1
00重量部に対して10重量部加えたこと以外は、実施
例1と同様にして粘着剤組成物のテープサンプルを得
た。
【0071】実施例3 実施例1において、メトキシエチレン−無水マレイン酸
共重合体のモノエチルエステル(GANTREZ ES
−225、I.S.P社製)を粘着剤溶液Aの固形分1
00重量部に対して30重量部加えたこと以外は、実施
例1と同様にして粘着剤組成物のテープサンプルを得
た。
【0072】実施例4 アクリル酸−2−エチルヘキシル302重量部、N−ビ
ニル−2−ピロリドン98重量部及び酢酸エチル400
重量部を攪拌装置及び還流冷却装置付きセパラブルフラ
スコに供給し、攪拌及び窒素置換しながら80℃に昇温
した。過酸化ラウロイル2重量部をシクロヘキサン10
0重量部に溶解した溶液を10分割し、その1をセパラ
ブルフラスコに添加し、重合を開始した。残部の9を反
応開始後2時間目から1時間間隔で添加し、添加終了
後、さらに2時間反応させた。なお、粘度調節のため反
応開始後、2時間ごとに酢酸エチルを50重量部ずつ5
回添加した。反応終了後、冷却し、次いで酢酸エチルを
添加して固形分濃度35重量%、粘度1.5×104 c
psの粘着剤溶液を得た(「粘着剤溶液B」)。
【0073】得られた粘着剤溶液Bに、メトキシエチレ
ン−無水マレイン酸共重合体のモノエチルエステル(G
ANTREZ ES−225、I.S.P社製)を粘着
剤溶液Bの固形分100重量部に対して5重量部となる
ように加えて、液全体をディゾルバーにて均一に攪拌し
て混合液を得た。得られた混合液をシリコン処理した厚
さ35μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に
乾燥後の粘着剤層の厚みが80μmになるように塗布
し、60℃のオーブンで30分間乾燥させ、ポリエチレ
ンテレフタレート・エチレン−酢酸ビニル共重合体積層
フィルムのポリエチレンテレフタレート層上に上記粘着
剤層をラミネートして粘着剤組成物のテープサンプルを
得た。
【0074】実施例5 アクリル酸−2−エチルヘキシル240重量部、N−ビ
ニル−2−ピロリドン160重量部及び酢酸エチル40
0重量部を攪拌装置及び還流冷却装置付きセパラブルフ
ラスコに供給し、攪拌及び窒素置換しながら80℃に昇
温した。過酸化ラウロイル2重量部をシクロヘキサン1
00重量部に溶解した溶液を10分割し、その1をセパ
ラブルフラスコに添加し、重合を開始した。残部の9を
反応開始後2時間目から1時間間隔で添加し、添加終了
後、さらに2時間反応させた。なお、粘度調節のため反
応開始後、2時間ごとに酢酸エチルを50重量部ずつ5
回添加した。反応終了後、冷却し、次いで酢酸エチルを
添加して固形分濃度35重量%、粘度2.9×104 c
psの粘着剤溶液を得た(「粘着剤溶液C」)。
【0075】別に、攪拌装置及び還流冷却装置付きフラ
スコにメトキシエチレン−無水マレイン酸共重合体(G
ANTREZ AN−119、I.S.P社製)50g
を取り、これにエタノール(沸点78℃)450g及び
微量の濃塩酸を加えて加熱し、還流条件下で8時間攪拌
をして、メトキシエチレン−無水マレイン酸共重合体の
エチルエステル化を行った。この溶液の溶媒を乾燥除去
して、無色透明のメトキシエチレン−無水マレイン酸共
重合体のモノエチルエステルを得た(IRにより確
認)。上記のメトキシエチレン−無水マレイン酸共重合
体のモノエチルエステルを、粘着剤溶液Cの固形分10
0重量部に対して20重量部となるように加えて、液全
体をディゾルバーにて均一に攪拌し、混合液を得た。得
られた混合液をシリコン処理した厚さ35μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に乾燥後の粘着剤層の
厚みが80μmになるように塗布し、60℃のオーブン
で30分間乾燥させ、ポリエチレンテレフタレート・エ
チレン−酢酸ビニル共重合体積層フィルムのポリエチレ
ンテレフタレート層上に上記粘着剤層をラミネートして
粘着剤組成物のテープサンプルを得た。
【0076】実施例6 アクリル酸−2−エチルヘキシル220重量部、アクリ
ル酸オクチル160重量部、N−ビニル−2−ピロリド
ン20重量部及び酢酸エチル400重量部を攪拌装置及
び還流冷却装置付きセパラブルフラスコに供給し、攪拌
及び窒素置換しながら80℃に昇温した。過酸化ラウロ
イル2重量部をシクロヘキサン100重量部に溶解した
溶液を10分割し、その1をセパラブルフラスコに添加
し、重合を開始した。残部の9を反応開始後2時間目か
ら1時間間隔で添加し、添加終了後、さらに2時間反応
させた。なお、粘度調節のため反応開始後、2時間ごと
に酢酸エチルを50重量部ずつ5回添加した。反応終了
後、冷却し、次いで酢酸エチルを添加して固形分濃度3
0重量%、粘度3.2×104 cpsの粘着剤溶液を得
た(「粘着剤溶液D」)。
【0077】得られた粘着剤溶液Dに、スチレン−無水
マレイン酸共重合体のモノエチルエステルを粘着剤溶液
Dの固形分100重量部に対して100重量部となるよ
うに加えて、液全体をディゾルバーにて均一に攪拌して
混合液を得た。得られた混合液をシリコン処理した厚さ
35μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾
燥後の粘着剤層の厚みが80μmになるように塗布し、
60℃のオーブンで30分間乾燥させ、ポリエチレンテ
レフタレート・エチレン−酢酸ビニル共重合体積層フィ
ルムのポリエチレンテレフタレート層上に上記粘着剤層
をラミネートして粘着剤組成物のテープサンプルを得
た。
【0078】実施例7 実施例1において、メトキシエチレン−無水マレイン酸
共重合体のモノブチルエステル(GANTREZ ES
−425、I.S.P社製)、及び可塑剤としてミリス
チン酸イソプロピルを粘着剤溶液Aの固形分70重量部
に対して、それぞれ、10重量部、30重量部となるよ
うに加えた以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物
のテープサンプルを得た。
【0079】実施例8 実施例1において、メトキシエチレン−無水マレイン酸
共重合体のモノブチルエステル(GANTREZ ES
−425、I.S.P社製)及び可塑剤としてセバシン
酸ジエチルを粘着剤溶液Aの固形分70重量部に対して
それぞれ、10重量部及び20重量部となるように加え
た以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物のテープ
サンプルを得た。
【0080】実施例9 実施例4において、メトキシエチレン−無水マレイン酸
共重合体のモノエチルエステル(GANTREZ ES
−225、I.S.P社製)、可塑剤としてポリエチレ
ングリコール及び薬物としてインドメタシンを粘着剤溶
液Bの固形分60重量部に対してそれぞれ、20重量
部、20重量部及び0.5重量部となるように加えた以
外は、実施例4と同様にして貼付剤サンプルを得た。
【0081】実施例10 得られた粘着剤溶液Aに、メトキシエチレン−無水マレ
イン酸共重合体のモノエチルエステル(GANTREZ
ES−225、I.S.P社製)を粘着剤溶液Aの固
形分100重量部に対して1重量部となるように加え、
更に酢酸エチルを加えて固形分が25重量%となるよう
に調整して、液全体をローターミルにて均一に攪拌し
た。この液に、3官能性イソシアネート(コロネートH
X、日本ポリウレタン社製)をメトキシエチレン−無水
マレイン酸共重合体のモノエチルエステルに対して当量
となるように添加して攪拌し、混合液を得た。得られた
混合液をシリコン処理した厚さ35μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム上に乾燥後の粘着剤層の厚みが
80μmになるように塗布し、60℃のオーブンで30
分間乾燥させ、ポリエチレンテレフタレート・エチレン
−酢酸ビニル共重合体積層フィルムのポリエチレンテレ
フタレート層上に上記粘着剤層をラミネートして粘着剤
組成物のテープサンプルを得た。
【0082】実施例11 実施例10において、メトキシエチレン−無水マレイン
酸共重合体のモノエチルエステルの代わりに、メトキシ
エチレン−無水マレイン酸共重合体のモノブチルエステ
ル(GANTREZ ES−425、I.S.P社製)
を粘着剤溶液Aの固形分100重量部に対して、1重量
部加えたこと以外は、実施例10と同様にして粘着剤組
成物のテープサンプルを得た。
【0083】実施例12 得られた粘着剤溶液Aに、メトキシエチレン−無水マレ
イン酸共重合体のモノエチルエステル(GANTREZ
ES−225、I.S.P社製)及びミリスチン酸イ
ソプロピルを粘着剤溶液Aの固形分70重量部に対し
て、それぞれ、30重量部及び30重量部となるように
加え、更に酢酸エチルを加えて固形分が25重量%とな
るように調整して、液全体をローターミルにて均一とな
るように攪拌した。この液に、3官能性イソシアネート
(コロネートHX、日本ポリウレタン社製)をメトキシ
エチレン−無水マレイン酸共重合体のモノエチルエステ
ルに対して2当量となるように添加して攪拌し、混合液
を得た。得られた混合液をシリコン処理した厚さ35μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥後の
粘着剤層の厚みが80μmになるように塗布し、60℃
のオーブンで30分間乾燥させ、ポリエチレンテレフタ
レート・エチレン−酢酸ビニル共重合体積層フィルムの
ポリエチレンテレフタレート層上に上記粘着剤層をラミ
ネートして粘着剤組成物のテープサンプルを得た。
【0084】実施例13 得られた粘着剤溶液Aに、メトキシエチレン−無水マレ
イン酸共重合体のモノブチルエステル(GANTREZ
ES−425、I.S.P社製)及びセバシン酸ジエ
チルを粘着剤溶液Aの固形分80重量部に対して、それ
ぞれ、5重量部及び20重量部となるように加え、更に
酢酸エチルを加えて固形分が25重量%となるように調
整して、液全体をローターミルにて均一となるように攪
拌した。この液に、3官能性イソシアネート(コロネー
トHX、日本ポリウレタン社製)をメトキシエチレン−
無水マレイン酸共重合体のモノブチルエステルに対して
2当量となるように添加して攪拌し、混合液を得た。得
られた混合液をシリコン処理した厚さ35μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に乾燥後の粘着剤層の
厚みが80μmになるように塗布し、60℃のオーブン
で30分間乾燥させ、ポリエチレンテレフタレート・エ
チレン−酢酸ビニル共重合体積層フィルムのポリエチレ
ンテレフタレート層上に上記粘着剤層をラミネートして
粘着剤組成物のテープサンプルを得た。
【0085】実施例14 得られた粘着剤溶液Bに、メトキシエチレン−無水マレ
イン酸共重合体のモノエチルエステル(GANTREZ
ES−225、I.S.P社製)及びミリスチン酸イ
ソプロピルを、粘着剤溶液Bの固形分80重量部に対し
て、それぞれ10重量部及び20重量部となるように加
えて、更に酢酸エチルを加えて固形分が25重量%とな
るように調整し、液全体をローターミルにて均一となる
ように攪拌した。この液に、3官能性イソシアネート
(コロネートHX、日本ポリウレタン社製)をメトキシ
エチレン−無水マレイン酸共重合体のモノエチルエステ
ルに対して2当量となるように添加して攪拌し、混合液
を得た。得られた混合液をシリコン処理した厚さ35μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥後の
粘着剤層の厚みが80μmになるように塗布し、60℃
のオーブンで30分間乾燥させ、ポリエチレンテレフタ
レート・エチレン−酢酸ビニル共重合体積層フィルムの
ポリエチレンテレフタレート層上に上記粘着剤層をラミ
ネートして粘着剤組成物のテープサンプルを得た。
【0086】実施例15 実施例12において、メトキシエチレン−無水マレイン
酸共重合体のモノエチルエステル(GANTREZ E
S−225、I.S.P社製)及びミリスチン酸イソプ
ロピルを粘着剤溶液Aの固形分70重量部に対して、そ
れぞれ、30重量部及び30重量部となるように加え、
液全体をローターミルにて均一となるように攪拌した。
この液に、3官能性イソシアネートの代わりにアルミニ
ウムトリス(アセチルアセトネート)をメトキシエチレ
ン−無水マレイン酸共重合体のモノエチルエステルに対
して当量となるように添加したこと以外は、実施例12
と同様にして粘着剤組成物のテープサンプルを得た。
【0087】実施例16 得られた粘着剤溶液Aに、メトキシエチレン−無水マレ
イン酸共重合体のモノブチルエステル(GANTREZ
ES−425、I.S.P社製)、ミリスチン酸イソ
プロピル、及び、インドメタシンを粘着剤溶液Aの固形
分70重量部に対して、それぞれ、2重量部、30重量
部及び0.5重量部となるように加え、更に酢酸エチル
を加えて固形分が25重量%となるように調整して、液
全体をローターミルにて均一となるように攪拌した。こ
の液に、3官能性イソシアネート(コロネートHX、日
本ポリウレタン社製)をメトキシエチレン−無水マレイ
ン酸共重合体のモノブチルエステルに対して2当量とな
るように添加して攪拌し、混合液を得た。得られた混合
液をシリコン処理した厚さ35μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に乾燥後の粘着剤層の厚みが80
μmになるように塗布し、60℃のオーブンで30分間
乾燥させ、ポリエチレンテレフタレート・エチレン−酢
酸ビニル共重合体積層フィルムのポリエチレンテレフタ
レート層上に上記粘着剤層をラミネートして貼付剤サン
プルを得た。
【0088】比較例1 得られた粘着剤溶液Aに何も添加せずに、シリコン処理
した厚さ35μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に乾燥後の粘着剤層の厚みが80μmになるように
塗布し、60℃のオーブンで30分間乾燥させ、ポリエ
チレンテレフタレート・エチレン−酢酸ビニル共重合体
積層フィルムのポリエチレンテレフタレート層上に上記
粘着剤層をラミネートして製剤サンプルを得た。
【0089】比較例2 得られた粘着剤溶液Bに何も添加せずに、シリコン処理
した厚さ35μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に乾燥後の粘着剤層の厚みが80μmになるように
塗布し、60℃のオーブンで30分間乾燥させ、ポリエ
チレンテレフタレート・エチレン−酢酸ビニル共重合体
積層フィルムのポリエチレンテレフタレート層上に上記
粘着剤層をラミネートして製剤サンプルを得た。
【0090】比較例3 実施例7において、ミリスチン酸イソプロピル及びメト
キシエチレン−無水マレイン酸共重合体のモノブチルエ
ステルの代わりに、メトキシエチレン−無水マレイン酸
共重合体(GANTREZ S−95、I.S.P社
製)を、粘着剤溶液Aの固形分70重量部に対して、そ
れぞれ、30重量部、10重量部加えたこと以外は、実
施例7と同様にして粘着剤組成物のテープサンプルを得
た。
【0091】比較例4 実施例7において、メトキシエチレン−無水マレイン酸
共重合体のモノブチルエステルを添加せずに、ミリスチ
ン酸イソプロピルのみを、粘着剤溶液Aの固形分70重
量部に対して、30重量部加えたこと以外は、実施例7
と同様にして粘着剤組成物のテープサンプルを得た。
【0092】比較例5 実施例8において、メトキシエチレン−無水マレイン酸
共重合体のモノブチルエステルを添加せずに、セバシン
酸ジエチルのみを、粘着剤溶液Aの固形分70重量部に
対して、20重量部加えたこと以外は、実施例8と同様
にして粘着剤組成物のテープサンプルを得た。
【0093】比較例6 実施例9において、メトキシエチレン−無水マレイン酸
共重合体のモノエチルエステルを添加せずに、ポリエチ
レングリコール及びインドメタシンのみを、粘着剤溶液
Bの固形分60重量部に対して、それぞれ、20重量
部、0.5重量部加えたこと以外は、実施例9と同様に
して粘着剤組成物のテープサンプルを得た。
【0094】比較例7 実施例7において、ミリスチン酸イソプロピル及びメト
キシエチレン−無水マレイン酸共重合体のモノブチルエ
ステルの代わりに、メトキシエチレン−無水マレイン酸
共重合体(GANTREZ AN−119、I.S.P
社製)を、粘着剤溶液Aの固形分70重量部に対して、
それぞれ、30重量部、1重量部加えたこと以外は、実
施例7と同様にして粘着剤組成物のテープサンプルを得
た。
【0095】評価1 実施例1〜16、比較例1〜7で得られた粘着剤組成物
のテープサンプル及び製剤サンプルについて、JIS
Z 0237−1980に準拠して保持力測定を行っ
た。結果を表1に示した。
【0096】
【表1】
【0097】特定の共重合体に無水マレイン酸のモノア
ルキルエステルを構成成分とする重合体を併用すること
により、併用しない場合に比べて、飛躍的に凝集力が向
上した。また、可塑剤を添加すると凝集力が低下する
が、無水マレイン酸のモノアルキルエステルを構成成分
とする重合体を添加することにより凝集力が向上し、架
橋剤の添加により、更に凝集力は向上することが判っ
た。
【0098】評価2 実施例1、7、9、10、16、比較例4、6及び7で
得られた粘着剤組成物のテープサンプル、貼付剤サンプ
ル及び製剤サンプルについて、成人男子5人の上腕部に
貼付し、凝集力を、0.5時間後及び24時間後に剥離
する時の凝集力不足による皮膚への糊残りの程度をもっ
て以下の3段階で評価した。 ○:全員に糊残りなし △:1〜4人に糊残りあり ×:全員に糊残りあり
【0099】また、刺激性を24時間後に剥離して30
分後の皮膚の状態を目視することにより観察して、下記
の評価基準で評価して、5人の評点の平均値を指数とし
た。 0:紅斑なし 1:かろうじて識別できるごく軽度の紅斑 2:明らかな紅斑 3:中程度の紅斑 4:深紅色の強い紅斑 結果を表2に示した。
【0100】
【表2】
【0101】更に、実施例9及び16の貼付剤について
は、腰に痛みを有する成人男子5人の腰部に貼付したと
ころ、2〜4時間後に症状の改善がみられた。
【0102】無水マレイン酸のモノアルキルエステルを
構成成分とする重合体の耐水性・耐湿性を示すため、実
施例7及び比較例7のサンプルを用いて40℃、75%
RHの条件下で1週間加湿した。このサンプルの初期及
び加湿後の保持力を測定し、耐水性・耐湿性を評価し
た。結果を表3に示した。
【0103】
【表3】
【0104】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物及びそれを用いた
貼付剤は上述の構成よりなるので、特定の共重合体に特
定の無水マレイン酸のモノアルキルエステルを構成成分
とする重合体を併用し、更に必要に応じて架橋剤を添加
して架橋することにより、剥離時に粘着剤のべたつきや
皮膚への糊残りが生じず、良好でかつ安定な凝集力を持
たせることができる。
【0105】また、優れた耐水性を持ち、かつ優れた凝
集力付与効果を有する無水マレイン酸のモノアルキルエ
ステルを構成成分とする重合体を用い架橋剤の添加によ
り効果的に凝集力を高めたことにより、良好な粘着力を
有し、皮膚刺激性が低く、バランスのとれた貼付性を有
する。本発明の粘着剤組成物及びそれを用いた貼付剤
は、凝集力を高めるのはもちろんのこと、強すぎる粘着
力を適当な粘着力にする等の粘着力を調整するために使
用することができる。
【0106】また、本発明の粘着剤組成物及びそれを用
いた貼付剤は、安定的に凝集力を高めることができるの
で、薬物の吸収促進剤の多量添加や粘着剤層を可塑化し
て薬物や添加剤の粘着剤層中の拡散を高めるための可塑
剤の多量添加が可能となり、その結果、薬物の放出性に
優れた貼付剤を提供することができる。本発明の粘着剤
組成物及びそれを用いた貼付剤への架橋剤の添加は、特
に、可塑剤の多量添加等による凝集力の低下を無水マレ
イン酸のモノアルキルエステルを構成成分とする重合体
の凝集力付与効果だけでは充分な凝集力が得られないと
きに極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 135/02 JDE C09J 135/02 JDE // A61K 9/70 333 A61K 9/70 333 334 334 A61L 15/58 A61L 15/06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−ビニル−2−ピロリドンを構成成分
    とする水不溶性の共重合体及び無水マレイン酸のモノア
    ルキルエステルを構成成分とする重合体からなることを
    特徴とする粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粘着剤組成物に架橋剤が
    含有されてなることを特徴とする粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の粘着剤組成物に可
    塑剤が含有されてなることを特徴とする粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】 支持体の片面に、請求項1、2又は3記
    載の粘着剤組成物及び薬物からなる粘着剤層が積層され
    てなることを特徴とする貼付剤。
JP8272327A 1995-10-25 1996-10-15 粘着剤組成物及びそれを用いた貼付剤 Withdrawn JPH09176604A (ja)

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