JP2003019907A - サスペンションアーム - Google Patents
サスペンションアームInfo
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Abstract
コ字形とされた上板部材12の両側部12Aと下板部材
14の両側部14Aとを溶接することにより構成されて
いる。上板部材12の後端部及び下板部材14の後端部
にはバーリング加工による上側筒状部12B及び下側筒
状部14Bがそれぞれ形成されており、これによりブッ
シュ支持部18が構成されている。さらに、上板部材1
2の両側部12Aと上側筒状部12Bとの間及び下板部
材14の両側部14Aと下側筒状部14Bとの間には、
それぞれ隙間28、30が形成されている。従って、溶
接時の熱が上側筒状部12B及び下側筒状部14Bに直
接伝達されることはないので、ブッシュ支持部18の精
度を向上させることができる。
Description
た第1板部材の側部と断面コ字状とされた第2板部材の
側部とを溶接することにより中空矩形閉断面構造のアー
ムが構成され、およそ第1板部材から第2板部材へ向か
う方向を軸線方向とする円筒状のブッシュ支持部を有す
るサスペンションアームに関する。 【0002】 【従来の技術】サスペンション形式には、ダブルウイッ
シュボーン式、ストラット式、マルチリンク式、トレー
リングアーム式等、種々の形式がある。これに対応し
て、サスペンションを構成するサスペンションアームに
も種々の形式がある。形状の観点ではA型アーム、L型
アーム、I型アーム等があり、構造の観点ではパイプ状
のものや鋼板をプレス加工したもの、或いはアルミ鍛造
製のもの等がある。 【0003】上述した如く、サスペンションアームには
種々のタイプがある訳であるが、その中でもプレス加工
した二枚の板状部材を相互に溶接することにより構成さ
れたサスペンションアームについて以下に簡単に説明す
る。この種のサスペンションアームの開示例として、ト
ヨタ技術公開集4450号(1992年2月28日発
行)を挙げることができる。 【0004】図7には、前記刊行物に開示されたサスペ
ンションアームであるL型ロアアーム100の正面図が
示されている。この図に示される如く、このL型ロアア
ーム100は、アームアッパ側を構成する上板部材10
2と、アームロア側を構成する下板部材104と、を備
えており、両者の開放側端部102A、104A同士を
溶接することにより構成されている。また、L型ロアア
ーム100のインボード側の端部には、上下方向を軸線
とする円筒形のブッシュ支持部106が溶接により取り
付けられている。このブッシュ支持部106内に図示し
ないブッシュが圧入される構成である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成による場合、ブッシュ支持部106をL型ロアアーム
100のインボード側の端部に溶接する際の熱が、ブッ
シュ支持部106に直接伝達されるという問題点があ
る。この場合、熱によるブッシュ支持部106の歪みを
考慮する必要があるので、ブッシュ支持部106の取付
精度(ひいては、ブッシュ支持部106に圧入されるブ
ッシュの軸線精度)を確保しにくくなる。 【0006】本発明は上記事実を考慮し、ブッシュ支持
部の精度を高めることができるサスペンションアームを
得ることが目的である。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、断面コ字状と
された第1板部材の側部と断面コ字状とされた第2板部
材の側部とを溶接することにより中空矩形閉断面構造の
アームが構成され、およそ第1板部材から第2板部材へ
向かう方向を軸線方向とする円筒状のブッシュ支持部を
有するサスペンションアームであって、前記ブッシュ支
持部は、第1板部材の所定部位を側部より内側でアーム
断面内方へ折り曲げることにより設けられた第1円筒状
部と、第2板部材の所定部位を側部より内側でアーム断
面内方へ折り曲げることにより設けられかつ端部が第1
円筒状部の端部と互いに対向して配置された第2円筒状
部と、によって構成されており、さらに、第1円筒状部
と被溶接部位である第1板部材の側部との間及び第2円
筒状部と被溶接部位である側部との間に、第1円筒状部
及び第2円筒状部に沿う前記各側部の溶接時の熱が第1
円筒状部及び第2円筒状部に直接伝達されるのを阻止す
るための所定の隙間をそれぞれ設けた、ことを特徴とし
ている。 【0008】 【作用】上記構成によれば、断面コ字状とされた第1板
部材の側部と、断面コ字状とされた第2板部材の側部と
を溶接することにより、中空矩形閉断面構造のサスペン
ションアームが構成される。さらに、第1板部材の所定
部位を側部より内側でアーム断面内方へ折り曲げること
により設けられた第1円筒状部と、第2板部材の所定部
位を側部より内側でアーム断面内方へ折り曲げることに
より設けられかつ端部が第1円筒状部の端部と互いに対
向して配置された第2円筒状部と、によってブッシュ支
持部が構成される。かかる構成のブッシュ支持部内にブ
ッシュが圧入される。 【0009】ここで、本発明では、第1筒状部と被溶接
部位である第1板部材の開放側端部との間及び第2筒状
部と被溶接部位である第2板部材の開放側端部との間
に、第1円筒状部及び第2円筒状部に沿う前記各側部の
溶接時の熱が第1円筒状部及び第2円筒状部に直接伝達
されるのを阻止するための所定の隙間をそれぞれ設けた
ので、上記溶接した際の熱が第1筒状部及び第2筒状部
に直接伝達されることはない。このため、溶接時の熱に
よる歪みが第1筒状部及び第2筒状部(即ち、ブッシュ
支持部)に生ずることもない。従って、ブッシュ支持部
の精度ひいてはブッシュの取付精度が向上される。 【0010】 【実施例】以下、図1〜図5を用いて、本発明の一実施
例について説明する。 【0011】図5にはL型のサスペンションアーム10
の底面図が示されており、又図3にはこのサスペンショ
ンアーム10の一般断面構造を示す断面図が示されてい
る。これらの図に示されるように、サスペンションアー
ム10は、断面コ字形とされかつアームアッパ側を構成
する上板部材12(第1板部材)と、同じく断面コ字形
とされかつアームロア側を構成する下板部材14(第2
板部材)と、によって構成されている。なお、上板部材
12及び下板部材14は、いずれも平面視で略L字形と
されている。 【0012】また、上板部材12の両側部12Aの内側
面間の距離は下板部材14の両側部14Aの外側面間の
距離におよそ等しく設定されており、上板部材12は下
板部材14に長さL(図3参照)だけ上下方向で重なっ
ている。そして、下板部材14に上板部材12が上下に
重ね合わされた状態で、上板部材12の両側部12Aの
端末部(即ち、両側部12Aの下端部)にて下板部材1
4の両側部14Aと上板部材12の両側部12Aとが溶
接されている。なお、図2に溶接材16が示されてい
る。これにより、サスペンションアーム10は、断面略
矩形の閉断面構造に形成されている。 【0013】ここで、上述したサスペンションアーム1
0の後端部に設けられたブッシュ支持部18の構成につ
いて詳細に説明する。図2にはブッシュ支持部18の2
−2線に沿った断面構造が示されており、又図1にはブ
ッシュ支持部18にブッシュ20が圧入された状態が一
部断面にして示されている。これらの図に示されるよう
に、上板部材12の後端部にはバーリング加工が施され
ている。これにより、上板部材12の後端部には、その
両側部12Aの他に、両側部12Aに沿ってアーム断面
内方へ折れ曲がる上側筒状部12B(第1筒状部)が設
けられている。同様に、下板部材14の後端部にも、バ
ーリング加工が施されている。これにより、下板部材1
4の後端部には、その両側部14Aの他に、両側部14
Aに沿ってアーム断面内方へ折れ曲がる下側筒状部14
B(第2筒状部)が設けられている。 【0014】上側筒状部12Bの軸方向寸法及び下側筒
状部14Bの軸方向寸法は略一致しており、又上側筒状
部12Bの端部12B’と下側筒状部14Bの端部14
B’とは互いに対向して配置されている。上述した上側
筒状部12B及び下側筒状部14Bによって円筒形のブ
ッシュ支持部18が構成され、その内部にブッシュ20
が圧入されている。なお、ブッシュ20は、内筒22及
び外筒24並びに両者の間に介在されるゴム等の弾性体
26から成り、車両上下方向が軸線方向とされている
(図1参照)。 【0015】さらに、図2に示される如く、被溶接部位
である上板部材12の側部12Aの内側面と、上側筒状
部12Bの外側面との間には、間隙寸法Pの隙間28が
形成されている。同様に、被溶接部位である下板部材1
4の側部14Aの内側面と、下側筒状部14Bの外側面
との間には、間隙寸法Qの隙間30が形成されている。 【0016】なお、サスペンションアーム10の前端部
には、図4(A)、(B)にも示されるように、車両前
後方向を軸線方向とする円筒形のブッシュ支持部32が
溶接により固着されている。つまり、ここで使用される
ブッシュ支持部32は、これに圧入されるブッシュ(図
示省略)の軸線を前記の如く車両前後方向に設定する関
係で、上板部材12及び下板部材14のプレス方向と9
0度ずれることから、サスペンションアーム10とは別
体とされている。また、サスペンションアーム10のア
ウトボード側の端部には、車輪を支持するキャリア(図
示省略)の下端部が取り付けられる。 【0017】次に、本実施例の作用並びに効果を説明す
る。 【0018】断面コ字状の上板部材12を断面コ字状の
下板部材14に所定長さ上下方向で重ね合わせ、この状
態で上板部材12の両側部12Aと下板部材14の両側
部14Aとを溶接することにより、中空矩形閉断面構造
のL型のサスペンションアーム10が構成される。サス
ペンションアーム10が構成された段階では、各々バー
リング加工により設けられた上側筒状部12Bの端部1
2B’と下側筒状部14Bの端部14B’とが互いに対
向して配置される。そして、この上側筒状部12Bと下
側筒状部14Bとによって構成された略円筒状のブッシ
ュ支持部18内へ車両上下方向を軸線方向とするブッシ
ュ20が圧入される。 【0019】ここで、本実施例では、被溶接部位である
上板部材12の側部12Aの内側面と上側筒状部12B
の外側面との間に間隙寸法Pの隙間28を形成すると共
に、同じく被溶接部位である下板部材14の側部14A
の内側面と下側筒状部14Bの外側面との間に間隙寸法
Qの隙間30を形成したので、上板部材12の両側部1
2Aと下板部材14の両側部14Aとを溶接した際の熱
は、上側筒状部12B及び下側筒状部14Bには直接伝
達されない。このため、溶接時の熱による歪みが上側筒
状部12B及び下側筒状部14Bに生ずることもない。
従って、本実施例によれば、ブッシュ支持部18の精度
ひいてはブッシュ20の取付精度を向上させることがで
きる。なお、本実施例では、上側筒状部12Bの端部1
2B’と下側筒状部14Bの端部14B’とを対向配置
し、両者を溶接しない構造としているが、この点もブッ
シュ支持部18に溶接による熱の影響を及ぼさないとい
う意味で、功を奏している。 【0020】また、本実施例では、上板部材12及び下
板部材14の双方にバーリングによる上側筒状部12B
及び下側筒状部14Bを設けているので、上側筒状部1
2B及び下側筒状部14Bの各バーリング長を短くする
ことができる。このため、加工が容易になると共に、ブ
ッシュ20を圧入するために必要な精度を容易に確保す
ることができる。さらに、この構成を採ることにより、
ブッシュ支持部18付近のアーム断面構造が二重円筒形
になるので、ブッシュ支持部18の強度を高めることが
できる。 【0021】なお、本実施例では、図2に示される如
く、上側筒状部12Bの端部12B’及び下側筒状部1
4Bの端部14B’を屈曲させることなく直線的に加工
しているが、これに限らず、図6に示される如く、上側
筒状部12Bの端部12B’及び下側筒状部14Bの端
部14B’を予めブッシュ支持部18の半径方向外側へ
屈曲させておいてもよい。この場合、ブッシュ支持部1
8内へブッシュ20を圧入する際に、ブッシュ20の外
筒24が上側筒状部12Bの端部12B’及び下側筒状
部14Bの端部14B’に引っ掛からないというメリッ
トがある。 【0022】また、本実施例では、L型のサスペンショ
ンアーム10に本発明を適用したが、これに限らず、種
々のサスペンションアームに本発明を適用することが可
能である。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係るサスペ
ンションアームは、第1板部材の所定部位を側部より内
側でアーム断面内方へ折り曲げることにより設けられた
第1円筒状部と、第2板部材の所定部位を側部より内側
でアーム断面内方へ折り曲げることにより設けられかつ
端部が第1円筒状部の端部と互いに対向して配置された
第2円筒状部と、によってブッシュ支持部を構成すると
共に、さらに、第1円筒状部と被溶接部位である第1板
部材の側部との間及び第2円筒状部と被溶接部位である
側部との間に、第1円筒状部及び第2円筒状部に沿う前
記各側部の溶接時の熱が第1円筒状部及び第2円筒状部
に直接伝達されるのを阻止するための所定の隙間をそれ
ぞれ設けたので、ブッシュ支持部の精度を高めることが
できるという優れた効果を有する。
ブッシュ支持部付近を一部切断すると共に図5の矢印X
方向から見て示す側面図である。 【図2】図1に示されるブッシュ支持部を図5の2−2
線に沿って切断して示す断面図である。 【図3】図1に示されるサスペンションアームの一般部
を図5の3−3線に沿って切断して示す断面図である。 【図4】(A)は別体で構成されたブッシュ支持部の取
付状態を図5の矢印Y方向から見て示す側面図であり、
(B)はその平面図である。 【図5】本実施例に係るサスペンションアームの全体構
成を示す平面図である。 【図6】変形例に係るブッシュ支持部の構造を示す図2
に対応する断面図である。 【図7】従来例に係るサスペンションアームの構成を示
す斜視図である。 【符号の説明】 10 サスペンションアーム 12 上板部材(第1板部材) 12A 側部 12B 上側筒状部(第1円筒状部) 14 下板部材(第2板部材) 14A 側部 14B 下側筒状部(第2円筒状部) 18 ブッシュ支持部 28 隙間 30 隙間
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 断面コ字状とされた第1板部材の側部と
断面コ字状とされた第2板部材の側部とを溶接すること
により中空矩形閉断面構造のアームが構成され、およそ
第1板部材から第2板部材へ向かう方向を軸線方向とす
る円筒状のブッシュ支持部を有するサスペンションアー
ムであって、 前記ブッシュ支持部は、第1板部材の所定部位を側部よ
り内側でアーム断面内方へ折り曲げることにより設けら
れた第1円筒状部と、第2板部材の所定部位を側部より
内側でアーム断面内方へ折り曲げることにより設けられ
かつ端部が第1円筒状部の端部と互いに対向して配置さ
れた第2円筒状部と、によって構成されており、 さらに、第1円筒状部と被溶接部位である第1板部材の
側部との間及び第2円筒状部と被溶接部位である側部と
の間に、第1円筒状部及び第2円筒状部に沿う前記各側
部の溶接時の熱が第1円筒状部及び第2円筒状部に直接
伝達されるのを阻止するための所定の隙間をそれぞれ設
けた、 ことを特徴とするサスペンションアーム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002151068A JP2003019907A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | サスペンションアーム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002151068A JP2003019907A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | サスペンションアーム |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7106185A Division JPH08295111A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | サスペンションアーム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003019907A true JP2003019907A (ja) | 2003-01-21 |
Family
ID=19194743
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002151068A Pending JP2003019907A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | サスペンションアーム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003019907A (ja) |
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-
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