JP2003077832A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
大型のガラス基板に、信頼性が高く、集積度の高い高性
能半導体装置を得る。 【解決手段】 結晶化を促進する微量の触媒元素である
ニッケル105が導入されたa−Si膜103を加熱処
理して結晶化された結晶性のケイ素膜108の一部の領
域(高濃度不純物領域)108bに選択的に5族Bから
選択された不純物であるリン117を導入し、第2の加
熱処理を行って、結晶性のケイ素膜108のリン117
が導入されていない領域(能動領域)108aに含まれ
るニッケル105を高濃度不純物領域に移動させる。こ
の第2の加熱処理は、能動領域108aに含まれるニッ
ケル105の濃度と高濃度不純物領域108bに含まれ
るニッケル105の濃度とが少なくとも熱平衡状態の偏
析状態に達しないように行う。
Description
の製造方法に関し、さらに詳細には、非晶質ケイ素膜を
結晶化した結晶性のケイ素膜を活性領域とする半導体装
置及びその製造方法に関する。特に、本発明の半導体装
置は、絶縁表面を有する基板上に設けられた薄膜トラン
ジスタ(TFT)を有し、アクティブマトリクス型の液
晶表示装置、有機EL表示装置、密着型イメージセンサ
ー、三次元IC等に利用することが可能である。
有機EL表示装置、高速で高解像度の密着型イメージセ
ンサー、三次元IC等を実現するために、ガラス等の絶
縁性基板上、絶縁膜上等に高性能な半導体素子を形成す
る試みがなされている。このような半導体素子には、薄
膜状のケイ素半導体を用いるのが一般的である。薄膜状
のケイ素半導体としては、非晶質ケイ素半導体(a−S
i)と結晶性を有するケイ素半導体の2つに大別され
る。
気相法により比較的容易に作製することができ、量産性
に優れているため、最も一般的に用いられている。しか
しながら、非晶質ケイ素半導体は、結晶性を有するケイ
素半導体と比較すると、導電性等の物性が劣るため、今
後、さらなる高速特性を得るために、結晶性を有するケ
イ素半導体によって形成される半導体装置の簡便な作製
方法の確立が強く求められている。
製する方法としては、次の(1)及び(2)に示す方法
が知られている。
後、成膜された非晶質ケイ素半導体膜にレーザー光等の
エネルギービームを照射して、その光エネルギーによっ
て、非晶質ケイ素半導体膜を結晶化して結晶性を有する
ケイ素半導体膜とする。
後、加熱して、その熱エネルギーによって、非晶質ケイ
素半導体膜を固相状態で結晶化して結晶性を有するケイ
素半導体膜とする。
る。この方法では、溶融固化過程の結晶化現象を利用す
るため、結晶粒は小粒径となるが、結晶粒内の結晶欠陥
が少なく、比較的高品質な結晶性ケイ素膜が得られる。
しかしながら、上記(1)の方法により作製された結晶
性ケイ素膜では、粒界部における欠陥密度が高くなるた
めに、この粒界部における欠陥がキャリアに対して大き
なトラップとして働き、半導体装置として十分な性能が
得られない。また、レーザー光の光源として現在最も一
般的に使用されているエキシマレーザーを使用する場合
を例にとると、レーザー光の安定性が十分でないため
に、半導体膜の全体にわたって均一な処理を施すことが
できず、形成される半導体素子間で特性にばらつきが生
じるという問題がある。
と基板内に形成される半導体素子の均一性、安定性に優
れているが、600℃以上の高温条件によって30時間
程度の長時間にわたる加熱処理が必要であるため、処理
時間が長くなり、スループットを向上させることができ
ないという問題がある。さらに、(2)の方法において
は、結晶構造が双晶構造となるため、一つの結晶粒は数
μm程度の比較的大きい結晶粒が得られるが、一つの結
晶粒内に多数の双晶欠陥を含むために、その結晶性は、
上記(1)の方法により形成されたケイ素半導体膜より
も劣るという問題がある。
位な結晶性のケイ素膜を得る方法が開発されており、非
晶質ケイ素膜の結晶化を助長する触媒元素を導入するこ
とにより、加熱温度の低下、処理時間の短縮、結晶性の
向上を図る方法が注目されている。具体的には、非晶質
ケイ素膜の表面に微量のニッケル等の金属元素を導入し
た後に加熱処理することによって結晶性のケイ素膜とす
る。
晶質ケイ素膜中において、導入された金属元素を核とし
た結晶核が早期に発生し、その後、この結晶核を中心と
して結晶化が急激に進行する。
性ケイ素膜は、通常の固相成長法(上記(2)の方法)
によって成長した結晶性ケイ素膜が結晶欠陥が多くなる
双晶構造を有するのに対して、複数の柱状結晶がネット
ワークで連なる構造を有するために、小さいながらも、
その内部がほぼ単結晶状態となっている。
媒元素を導入し、加熱処理することにより非晶質ケイ素
膜を結晶化する方法は、加熱温度を低温化することがで
きると共に、加熱時間を短縮することができ、さらに、
加熱処理して得られる結晶性のケイ素膜の結晶性が、他
の結晶化方法により得られた結晶性のケイ素膜に比較し
て明らかに優れている。
触媒元素が半導体中に多量に存在していることは、この
方法により得られたケイ素膜を用いた半導体装置の信頼
性、電気的安定性等が低下するため、非晶質ケイ素膜の
結晶化を助長するニッケル等の触媒元素は、結晶化を行
った後には、極力含まれないようにする必要がある。こ
のため、非晶質ケイ素の結晶化のために導入される触媒
元素の量を極力少量にすることにより、結晶化されたケ
イ素膜に含有される触媒元素の量を低減する方法が、第
1の方法として考えられる。しかし、非晶質ケイ素膜に
導入される触媒元素の導入量が少なくなると、結晶の成
長状態が非常に不安定となり、このような不安定な状態
で作製された結晶性のケイ素膜は、結晶性のバラツキが
大きくなって、半導体装置の活性領域を構成する膜とし
て使用できないおそれがある。
膜を結晶化した後、触媒元素を移動(ゲッタリング)さ
せることにより、素子領域内の触媒元素を除去あるいは
低減する方法が、第2の方法として考えられている。
媒元素により結晶化されたケイ素膜に対して、その一部
をリン等の5族B元素が選択的に導入された領域とし、
加熱処理を行うことにより、5族B元素が導入された領
域に触媒元素を移動(ゲッタリング)させることによ
り、5族B元素が導入された以外の領域の触媒元素の量
を低減する方法が開示されている。この公報では、5族
B元素が導入されておらず、ゲッタリングにより触媒元
素が低減された領域を、半導体装置の活性領域として使
用する。
は、触媒元素をゲッタリングするための5族B元素が選
択的に導入された領域に対して、レーザー光等の強光を
照射し、その後に加熱処理を行うことにより、触媒元素
のゲッタリング効果のさらなる向上を図ることが記載さ
れている。また、特開平11−54760号公報には、
5族B元素に加えて3族B元素を導入することにより、
触媒元素をゲッタリングする効果が高まることが記載さ
れている。
半導体素子における不純物領域に含まれる触媒元素の濃
度を1×1017atoms/cm3以上に限定してい
る。この公報では、触媒元素による再結晶化に注目し、
不純物領域に対して不純物をドーピングすることによっ
て、結晶性ケイ素膜が受けるダメージからの結晶性を回
復させるため、また、不純物領域の活性化を効率的に且
つ速やかに行うために、触媒元素の濃度を適正化して不
純物領域に導入している。ただし、この公報では、ゲッ
タリングに関しては言及していない。
いることにより、素子領域内から大部分の触媒元素をゲ
ッタリングすることができるが、種々の点で問題点も存
在する。
域内からゲッタリングするために、新たな工程を付加す
る必要がある点である。新たな工程が付加されることに
より製造が複雑化することは、製造コストの低減及び良
品率の向上を図る上で好ましいことではなく、この点に
関して、特開平11−40499号公報及び特開平11
−54760号公報には、5族B元素が導入された不純
物領域(ソース・ドレイン領域)をゲッタリングシンク
として利用し、半導体装置の活性領域(素子領域)の全
体をゲッタリングするのではなく、能動領域(チャネル
領域)のみをゲッタリングする方法が記載されている。
この方法により、触媒元素をゲッタリングするためだけ
の余分な5族B元素のドーピング工程、加熱処理工程、
5族B元素を選択的に導入するためのマスク形成工程等
を省くことができ、通常のゲッタリングを行わない製造
工程とほぼ同じ工程数でゲッタリングプロセスを組み込
むことができる。この結果、工程数が増加する問題は解
決することができる。
きな問題が2つある。
ても、未だ十分に高いゲッタリング効果を得ることがで
きず、半導体装置の能動領域における触媒元素の残留量
が十分に低減できていないことである。
270363公報、特開平11−40499公報及び特
開平11−54760公報を用いて、薄膜トランジスタ
(TFT)を試作したところ、これらの公報に記載され
た方法では、十分に高いゲッタリング効果が得られず、
半導体装置の能動領域における触媒元素の残留量が十分
には低減できないということが明らかとなった。
作されたTFTでは、それぞれ若干の効果の違いは見ら
れるが、数%程度の確率でオフ動作時におけるリーク電
流が非常に大きい不良のTFTが生じた。不良が発生し
たTFTにおけるリーク電流が増大する原因を解析する
と、チャネル部とドレイン部との接合部に、触媒元素に
よるシリサイドが存在していることが確認された。この
結果、上記公報による方法では、不良のTFTが発生す
る不良率が高くなるため、信頼性が低く、量産性に問題
がある。
記3公報による方法では、550℃以上の加熱条件で、
数時間から数十時間にわたる加熱処理を行っている。こ
のような加熱処理は、100mm×100mm(100
mm□)サイズ程度の小型ガラス基板、高価な石英基板
等を用いる場合には、特に問題にならない。
膜する液晶表示装置用のアクティブマトリクス基板を製
造する場合には、多数のアクティブマトリクス基板とさ
れる1枚のマザーボード(ガラス基板)に各々アクティ
ブマトリクス基板の半導体素子を形成しており、コスト
ダウンを図るためにマザーボードが大型化する傾向にあ
る。さらに、装置のコンパクト化・軽量化を図るため
に、マザーボードは薄板化する傾向も加わり、大型且つ
薄板のマザーボードに対して、高温・長時間の加熱処理
を行うことは非常に困難である。
れているマザーボード(ガラス基板)として、600m
m×720mmの寸法、0.7mmの厚さを有するコー
ニング社コード1737のガラス基板を用いて加熱処理
を行ったところ、500℃程度の加熱条件では、数時間
にわたる加熱処理が、ほぼ限界であることを明らかにし
た。この加熱処理によって生じる最も大きな問題は、ガ
ラス基板の重量によってたわみ・反りが生じることであ
る。さらに、特開平11−40499号公報及び特開平
11−54760号公報で提案されているように、半導
体装置の不純物領域(ソース・ドレイン領域)をゲッタ
リングシンクとして使用する方法では、パターン形成し
た後に加熱処理を行うことになるので、ガラス基板上に
特有の縮み(シュリンケージ)が発生し、この加熱処理
工程の前後で、パターン合わせをすることが非常に困難
である。
たものであり、素子領域中に含有される触媒元素量を十
分に低減することができて、量産対象である大型のガラ
ス基板に、活性領域として使用することができる結晶性
のケイ素膜を成膜することができる半導体装置及びその
製造方法を提供することを目的とする。
め、本発明の半導体装置は、絶縁性を有する基板上に、
結晶性を有するケイ素膜が活性領域として形成された半
導体装置であって、該活性領域は、能動領域と高濃度不
純物領域とを有し、該活性領域は、非晶質ケイ素膜の結
晶化を促進する触媒元素を含んでおり、該触媒元素の濃
度は、該活性領域の端部の近傍部分で低くなるよう構成
されているものである。
動領域に含まれる触媒元素の濃度は、能動領域の中央部
から端部にかけて連続的に低くなっていくように構成さ
れていることが好ましい。
する基板上に、結晶性を有するケイ素膜が活性領域とし
て形成された半導体装置であって、該活性領域は、能動
領域と高濃度不純物領域とを有し、該活性領域は、非晶
質ケイ素膜の結晶化を促進する触媒元素を含んでおり、
該触媒元素は、該活性領域の端部の近傍では、シリサイ
ド状態として析出することなく、固溶した状態になって
いることを特徴とするものである。
内において、触媒元素がシリサイド状態として析出する
ことなく、固溶した状態になっている領域の長さは、該
能動領域の端部から2μm以上であることが好ましい。
濃度不純物領域内に含まれる触媒元素の濃度の平均値
は、前記能動領域内に含まれる触媒元素の濃度の平均値
よりも高くなっていることが好ましい。
濃度不純物領域内に含まれる前記触媒元素は、高濃度に
不純物を含む結晶性ケイ素膜中にシリサイドとして析出
しておらず、固溶した状態になっていることが好まし
い。
動領域と前記高濃度不純物領域との間に、低濃度不純物
領域が形成されていることが好ましい。
動領域と前記高濃度不純物領域との間に、該能動領域と
同程度の濃度の不純物を含むオフセット領域が形成され
ていることが好ましい。
動領域の端部近傍に含まれる触媒元素の濃度は、該能動
領域の中央部付近に含まれる触媒元素の濃度の1/10
以下になっていることが好ましい。
動領域の端部近傍に含まれる触媒元素の濃度は、1×1
015〜1×1017atoms/cm3の範囲内であるこ
とが好ましい。
媒元素は、Ni、Co、Fe、Pd、Pt、Cu、Au
から選択された一種または複数種類であることが好まし
い。
媒元素として、少なくともNiが含まれていることが好
ましい。
濃度不純物領域には、P、As、Sbから選択された一
種または複数種類の5族B元素を含んでいることが好ま
しい。
濃度不純物領域には、少なくともPを含んでいることが
好ましい。
濃度不純物領域には、5族B元素に加えて3族B元素を
さらに含有することが好ましい。
濃度不純物領域には、5族Bから選択された元素として
Pを含み、3族Bから選択された元素としてBを含んで
いることが好ましい。
濃度不純物領域には、希ガス元素から選択された元素と
して、Ar、Kr、Xeの一種または複数種類を含んで
いることが好ましい。
濃度不純物領域には、前記希ガス類から選ばれた元素と
して、少なくともArを含んでいることが好ましい。
絶縁表面を有する基板上に非晶質ケイ素膜を形成し、該
非晶質ケイ素膜上に非晶質ケイ素膜の結晶化を促進する
触媒元素を導入する触媒元素導入工程と、該非晶質ケイ
素膜を結晶化するための第1の加熱処理を行って、該非
晶質ケイ素膜を結晶性のケイ素膜に結晶化する結晶化工
程と、該結晶性のケイ素膜の一部の領域に選択的に5族
Bから選択された元素を導入し、高濃度不純物領域を形
成する不純物導入工程と、該結晶性のケイ素膜に含まれ
る該触媒元素を該5族B元素が導入された領域に移動さ
せるための第2の加熱処理を行って、該結晶性のケイ素
膜の5族B元素が導入されていない能動領域となる領域
に含まれる触媒元素を該高濃度不純物領域に移動させる
移動工程と、を包含し、該移動工程の第2の加熱処理
は、該能動領域に含まれる触媒元素の濃度と該高濃度不
純物領域中に含まれる触媒元素の濃度とが、少なくとも
熱平衡状態の偏析状態に達しないように行われることを
特徴とするものである。
絶縁表面を有する基板上に非晶質ケイ素膜を形成し、該
非晶質ケイ素膜の一部の領域に非晶質ケイ素膜の結晶化
を促進する触媒元素を導入する触媒元素導入工程と、該
非晶質ケイ素膜を結晶化するための第1の加熱処理を行
って、該触媒元素が導入された一部の領域からその周囲
の領域へと、該基板表面に対して平行な方向である横方
向に該非晶質ケイ素膜を結晶性のケイ素膜に結晶化する
結晶化工程と、該横方向に結晶成長させた領域の結晶性
のケイ素膜のみからなる結晶性のケイ素膜の領域を形成
する領域形成工程と、該結晶性のケイ素膜の一部の領域
に選択的に5族Bから選択された元素を導入し、高濃度
不純物領域を形成する不純物導入工程と、該結晶性のケ
イ素膜に含まれる該触媒元素を該5族B元素が導入され
た領域に移動させるための第2の加熱処理を行って、該
5族B元素が導入されず能動領域となる領域に含まれる
触媒元素を該高濃度不純物領域に移動させる移動工程
と、を包含し、該移動工程の第2の加熱処理は、該能動
領域に含まれる触媒元素の濃度と該高濃度不純物領域中
に含まれる触媒元素の濃度とが、少なくとも熱平衡状態
の偏析状態に達しないように行われることを特徴とする
ものである。
て、前記不純物導入工程を行う際、あるいはその前後に
おいて、前記高濃度不純物領域と該能動領域との間に、
高濃度不純物領域よりも低濃度に5族Bから選ばれた元
素が導入された領域を形成する工程をさらに含むことが
好ましい。
て、前記不純物導入工程を行う際、あるいはその前後に
おいて、前記高濃度不純物領域と該能動領域との間に、
5族元素が導入されないオフセット領域を形成する工程
をさらに含むことが好ましい。
て、前記移動工程の第2の加熱処理は、加熱温度400
℃〜550℃の温度範囲内で、30分から2時間にわた
る処理時間にて行うことが好ましい。
て、前記移動工程の第2の加熱処理は、前記基板が第2
の加熱処理を行うための加熱処理温度に達するまで、少
なくとも5℃/分以上の昇温速度で昇温し、第2の加熱
処理が終了した後、少なくとも5℃/分を以上の降温速
度で降温することが好ましい。
て、前記移動工程の第2の加熱処理は、前記絶縁基板の
平面形状に対して概略相似形の断面形状を有する炉心管
の中に、該絶縁基板の基板面を該炉心管方向に向け、該
炉心管の内周側面と該基板との距離が最小となるような
配置となっているファーネス炉を用いて行うことが好ま
しい。
て、前記基板の平面形状は矩形状になっており、前記フ
ァーネス炉の炉心管の断面形状は、該基板の平面形状に
対応して一回り大きな概略相似形となる矩形状に形成さ
れていることが好ましい。
て、前記移動工程の第2の加熱処理は、600〜750
℃の温度範囲内で、1秒〜10分にわたる処理時間とす
る高速熱アニール処理により行われることが好ましい。
て、前記高速熱アニール処理は、500℃以下の余熱温
度から、高速熱アニール処理を行うアニール温度まで、
100℃/分以上の昇温速度で昇温させることが好まし
い。
て、前記高速熱アニール処理は、タングステン−ハロゲ
ンランプ、キセノンアークランプ、UVランプ等を用い
たランプ照射、または、前記基板表面への高温ガス吹き
付けによる加熱処理を用いて行うことが好ましい。
て、前記不純物導入工程を行う際、あるいはその前後に
おいて、前記高濃度不純物領域の少なくとも一部に、3
族Bから選ばれた元素を導入する工程をさらに含むこと
が好ましい。
て、前記不純物導入工程を行う際、あるいは、その前後
において、前記高濃度不純物領域の少なくとも一部に、
希ガス類から選択された元素を導入する工程をさらに含
むことが好ましい。
て、前記5族Bから選択された元素は、P、As、Sb
から選択された一種または複数種類のものであることが
好ましい。
て、前記5族Bから選択された元素として、少なくとも
Pを含んでいることが好ましい。
て、前記5族Bから選択された元素としてP、3族Bか
ら選択された元素としてBを用いることが好ましい。
て、前記希ガス類から選択された元素は、Ar、Kr、
Xeから選択された一種または複数種類のものを含むこ
とが好ましい。
て、前記希ガス類から選択された元素として、少なくと
もArを含んでいることが好ましい。
て、前記触媒元素は、Ni、Co、Fe、Pd、Pt、
Cu、Auから選択された一種または複数種類のもので
あることが好ましい。
て、前記触媒元素として、少なくともNiを含んでいる
ことが好ましい。
て、前記結晶化工程と行った後、前記結晶性のケイ素膜
にレーザー光を照射して、その結晶性を高める工程をさ
らに含むことが好ましい。
の製造方法について、詳細に説明する。
能動領域(チャネル領域)と高濃度不純物領域(ソース
・ドレイン領域)とで構成される電界効果型トランジス
タを主な対象としている。そして、本発明の半導体装置
では、その活性領域に非晶質ケイ素膜の結晶化を促進す
る触媒元素が含まれており、この活性領域内の触媒元素
の濃度が、能動領域の中央部よりも不純物領域の近傍部
において低くなるように構成されている、あるいは、能
動領域内の触媒元素の存在形態が、能動領域の中央部で
は固溶度を越えてシリサイド状態として析出していて
も、不純物領域の近傍ではシリサイド状態として析出し
ていない固溶状態となっていることを特徴としている。
置の製造方法について概略的に説明する。
(1)、(2)の工程を順次行うことを要旨とする。
素膜に、その結晶化を促進する触媒元素を導入した後、
加熱処理を行うことによりその非晶質ケイ素膜を結晶成
長させる(第1の加熱処理)。
結晶性のケイ素膜上の一部に、選択的に5族Bから選ば
れた元素を導入し、半導体装置の高濃度不純物領域(ソ
ース・ドレイン領域)となる領域を形成した後、加熱処
理を行うことにより、半導体装置の能動領域(チャネル
領域)となる領域に含まれる触媒元素を高濃度不純物領
域へ移動させる(第2の加熱処理)。
は、第2の加熱処理の加熱条件を適正にすることが重要
であり、半導体装置の能動領域中の触媒元素濃度と高濃
度不純物領域中の触媒元素濃度とが、少なくとも熱平衡
状態の偏析状態に達しない条件で行う。このような加熱
条件とすることにより、上述した特徴を有する本発明の
半導体装置を製造することができる。
られる本発明の半導体装置のチャネル領域からドレイン
領域にわたる触媒元素の濃度勾配を示しており、図6
(B)は、本発明の半導体装置の平面図を示している。
子領域506を示しており、504はチャネル領域、5
05はドレイン領域をそれぞれ示している。図6(A)
では、このチャネル領域504及びドレイン領域505
における触媒元素の濃度分布を実線501にて表してい
る。
装置では、触媒元素の濃度は、チャネル領域504及び
ドレイン領域505でそれぞれ一定の濃度を維持してい
るが、チャネル領域504とドレイン領域505との境
界(接合部)503の近傍では、チャネル領域504内
の触媒元素が急激に減少し、ドレイン領域505内の触
媒元素は急激に増大する分布となっている。比較のため
に、図6(A)には、従来法(前述の3つの公報の方
法)によってチャネル領域504に存在する触媒元素を
均一にゲッタリングした半導体装置の触媒元素の濃度分
布を破線502にて示しており、チャネル領域504及
びドレイン領域505のそれぞれの領域において、触媒
元素の濃度が一定になっている。
装置の製造方法及び従来の製造方法の双方で、ドレイン
領域505を触媒元素のゲッタリングシンクとして利用
しているが、本発明の半導体装置では、チャネル領域5
04内において、ドレイン領域505との境界503の
近端以外では、従来法により製造された半導体装置より
も触媒元素が高濃度に残留しているが、ドレイン領域5
05との接合部503の近傍では、触媒元素の濃度が低
減されて、従来法による半導体装置よりも残存する触媒
元素の濃度が低くなっている。
の濃度が一定値以上になった場合には、シリサイド50
7が析出するが、触媒元素の濃度が一定値以下となる接
合部503から距離Lの領域では、触媒元素は固溶状態
となりシリサイドは析出しない。
解し易くするために、まず、オフ動作時にリーク電流が
発生する考えられる原因について説明する。
Tにおけるチャネル領域からドレイン領域にかかる領域
のバンド図であり、(a)はゲート電圧Vg>0、
(b)はゲート電圧Vg=0、(c)はゲート電圧Vg
<0のときを示している。図9中、実線801は伝導
帯、実線802は荷電子帯、実線803はフィルミレベ
ルをそれぞれ表している。
(a)に示すようなバンド図となり、チャネル領域から
ドレイン領域に正バイアスが印加されて、TFTがオン
動作となって、チャネル領域からドレイン領域に電流が
流れる。また、ゲート電圧Vg=0のときには、図9
(b)に示すように、フェルミレベル803は、チャネ
ル領域及びドレイン領域において同一のレベルとなって
いる。
合には、TFTがオフ動作となって、チャネル領域とド
レイン領域との接合部分において、伝導帯801と荷電
子帯802とが、チャネル領域とドレイン領域との接合
部分で大きくうねった状態となっている。この状態で、
図9(c)に点804にて示すようなトラップ準位が接
合部分に存在すると、チャネル領域に存在するキャリア
805は、このトラップ準位804を介して、矢印80
7で示されるパスを通って伝導帯801上の位置806
に移動することとなる。このキャリアの移動は、トラッ
プ準位804を介した一種のトンネル電流現象として理
解される。
ャネル領域とドレイン領域との接合部分について説明し
たが、実際のTFT素子は交流駆動されるため、チャネ
ル領域とソース領域との接合部分でも同様の現象が現れ
ることとなる。
主に、そのチャネル領域のケイ素膜の結晶性によって決
定される。これに対して、TFTのオフ動作時に発生す
るリーク電流は、上述のようにチャネル領域とソース領
域あるいはドレイン領域との接合部分の近傍に存在する
トラップ準位に起因する。
結晶性のケイ素膜は、良好な結晶性を有するために高い
オン特性が得られる。しかしながら、触媒元素による結
晶化の過程で触媒元素はシリサイド状態で結晶性のケイ
素膜中に析出する。本願発明者らがオフ電流が異常に高
いTFTを分解・解析したところ、ドレイン領域とチャ
ネル領域との接合部分近傍に、触媒元素のシリサイドが
発生していることを実際に確認している。この結果、触
媒元素を導入して結晶化した結晶性のケイ素膜を活性領
域に用いたTFTにおいて、異常に高いオフ電流が多発
する原因は、TFTのチャネル領域とソース領域あるい
はドレイン領域との接合部分に、触元素のシリサイドが
存在し、このシリサイドが図9(c)の804で示した
トラップ準位となってトンネルリングを生じさせている
ことが原因であると考えられる。
とソース・ドレイン領域との接合部分での触媒元素の濃
度を低くすれば、触媒元素によるリーク電流の増大を低
減することができる。逆の見方をすれば、接合部からあ
る程度離れているチャネル領域の中央部分では、触媒元
素の濃度がある程度高くなっていても、半導体装置の特
性上の問題とはならない。また、触媒元素自体がトラッ
プ準位が発生する原因となっているわけではなく、シリ
サイド状態として析出していることが問題となるため、
チャネル領域における接合部近傍では、シリサイド状態
として析出することがなく固溶状態となっているように
すれば、触媒元素によるリーク電流が増大することを抑
止することができる。また、所謂ホットエレクトロンに
よる特性劣化等は、電界集中が生じるドレイン端(チャ
ネル領域との接合部)の近傍で発生する。本発明の半導
体装置では、チャネル領域とソース・ドレイン領域との
接合部分での触媒元素が低減されているため、特性劣化
等が発生せず信頼性の高い半導体装置を得ることができ
る。
域のソース・ドレイン領域との近傍部において触媒元素
が低減されたものであり、チャネル領域の中央部に存在
している触媒元素及びその析出物(シリサイド)が半導
体装置の特性にどの程度影響を及ぼしているかが問題と
なるが、本発明者らが行った実験によると、接合部から
ある程度離れているチャネル領域の中央部に触媒元素が
固溶度を越えてシリサイド状態で析出してても、半導体
装置の特性上特には問題とはならず、残留する触媒元素
が半導体装置の特性に与える問題点は、全て電界集中が
生じるドレイン接合部の近傍に集約されることが明らか
になっている。
70363公報、特開平11−40499公報、特開平
11−54760公報)では、TFTの活性領域あるい
はチャネル領域の全ての領域について均一に触媒元素を
ゲッタリングし、その領域内における触媒元素の濃度差
がない状態になっている。このような状態を実現するた
めには、高温で長時間にわたる加熱処理が必要である。
しかしながら、高温の加熱処理を長時間にわたって行う
と、たわみ、反り、縮み等の熱的変化が生じるため、液
晶表示用のアクティブマトリクス基板等に使用される大
型のマザーボード(ガラス基板)に適用することができ
ない。
半導体装置の特性上問題となる接合部における触媒元素
の濃度が低減しており、チャネル領域の他の領域の触媒
元素が十分にゲッタリングできているか否かに関わら
ず、リーク電流の増大を防止することができるものであ
り、プロセスの点からも、ゲッタリングのための加熱処
理を低温化・短時間化することができ、量産対応の大型
のマザーボードに適用することができる。
領域内の該触媒元素の濃度は、能動領域の中央部から高
濃度不純物領域との境界へとかけて、連続的に低くなっ
ていくように構成すれば、オフ電流の増大を防止する効
果をより高いものとすることができる。
が一定値以下となる接合部503からの距離Lは、2μ
m以上であることが望ましい。距離Lが2μm以下であ
る場合には、接合部503で生じる電界集中の影響を受
けてシリサイド析出物507がリークパスとなる。接合
部503から2μm以上離れたところに、シリサイド析
出物507が存在している場合には、実用的な使用電圧
レベルにおいては、接合部503における電界の影響は
ほとんど受けず、半導体装置のオフ特性や信頼性への悪
影響はない。
を有している。この構成を簡易に製造するためには、高
濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)を触媒元素の
ゲッタリングシンクとして利用することが有効である。
度不純物領域内に存在する触媒元素の濃度の平均値が、
能動領域内における触媒元素の濃度の平均値よりも高く
なっていることが望ましい。このような状態になってい
れば、チャネル領域の中央部から接合部にかけて、触媒
元素が、図6(A)に示すような濃度分布・濃度勾配を
有することとなり、本発明の半導体装置の上記効果をよ
り高めることができる。
元素は、ケイ素膜中に固溶しており、シリサイドとして
析出していない状態であることが重要である。高濃度不
純物領域内においても、チャネル領域との接合部の近傍
において、同様に電界集中が発生し、この部分にシリサ
イド状態の触媒元素の析出物が存在すると、半導体装置
のオフ特性及び信頼性に悪影響を与えることとなる。こ
のため、本発明の半導体装置において、高濃度不純物領
域をゲッタリングシンクとして作用させることが有効で
あり、この点でも、この領域の触媒元素の濃度が、チャ
ネル領域よりも高くなっていることが望ましい。そし
て、この高濃度不純物領域内、特に、チャネル領域と接
合する接合部の近傍において、触媒元素が固溶してお
り、シリサイドとして析出していない状態である必要が
ある。このような状態とするためには、不純物種を選択
する必要があり、この点に関しては後述する。
常増大、信頼性が悪化することを低減する効果をさらに
高めるためには、能動領域(チャネル領域)と高濃度不
純物領域(ソース・ドレイン領域)との間に、低濃度不
純物領域(LDD領域)、あるいは、能動領域と同等の
不純物濃度の領域(オフセット領域)が設けられている
ことが望ましい。このような領域が設けられていれば、
チャネル領域とソース・ドレイン領域との接合部での電
界集中が緩和される。この結果、チャネル領域の接合部
近傍での触媒元素濃度の低減及びシリサイド析出物を低
減することによる効果に加えて、その領域に集中する電
界を分散させる相乗効果が生じ、オフ電流の異常増大を
低減し、信頼性(ホットエレクトロン耐性)をさらに高
めることができる。
触媒元素の濃度分布としては、高濃度不純物領域の近傍
での触媒元素濃度が、能動領域の中央部付近に比較し
て、1/10以下になっていることが望ましい。能動領
域内における触媒元素の濃度比が1/10以下にまで大
きくなっていれば、半導体装置のオフ特性の異常発生率
に関して本発明の効果がより顕在化されることが分かっ
ている。さらに、本発明の半導体装置の能動領域内にお
ける高濃度不純物領域に接合する接合部近傍での触媒元
素の濃度は、1×1016〜1×1017atoms/cm
3の範囲内であることが望ましい。この領域での触媒元
素の濃度が、1×1017atoms/cm 3以下になっ
ている場合には、触媒元素による半導体の素子特性に及
ぼす電気的な悪影響は全く見られなくなる。残留触媒元
素の濃度は低減されればされるほど好ましいことは当然
であるが、触媒元素を用いて結晶化を行う方法を用いる
限り、最低限1×1016atoms/cm3程度の触媒
元素が残留することが避けられず、この濃度以下に低減
することはできない。したがって、本発明の半導体装置
においても、少なくとも1×1016atoms/cm3
以上の濃度の触媒元素がチャネル領域内の接合部近傍に
残留していることになる。
方法により実際に作製したP型TFTの特性曲線を示す
グラフであり、図7(B)は、素子領域の全体にわたっ
て均一な濃度で触媒元素を含む従来法により作製された
P型TFTの特性曲線を示しており、両特性曲線におい
て共に、ソース・ドレイン間に1V及び4Vの電圧を印
加した際のゲート電圧Vgを横軸とし、ドレイン電流I
dを対数スケールとして縦軸に示す、TFTのVg−I
d特性曲線である。図7(A)、(B)共に、24点分
の特性を重ねて表示している。
圧Vgをプラス方向(P型TFTがオフ動作となる方
向)に加えた際のオフ電流Idが発散しており、各TF
T毎に異なるオフ電流となってあらわれており、著しく
オフ電流が高くなったTFTが発生している。
では、オフ電流が、全てのTFTで低く、良好に揃って
いることが分かる。
領域への電界の方向がプラス方向になるように加えた際
のドレイン電流Idにおいては両曲線において差は見ら
れず、オン特性が両半導体装置において差異がないこと
が分かる。
まれる触媒元素量はほぼ等しく、活性領域における触媒
元素の濃度分布が異なっている点のみが上記の特性にお
ける注目すべき差異になって現れている。この結果か
ら、本発明の半導体装置の製造方法によって作製された
TFTは、そのリーク電流を低減するために非常に有効
であり、本発明の半導体装置により、リーク電流が低減
された高性能なTFTを実現することができる。
特開平11−40499号公報、特開平11−5476
0号公報にそれぞれ記載された方法でも、能動領域内の
触媒元素を低減する処理が行われており、この場合、図
7(A)の特性曲線に表されているほどには、著しいオ
フ電流の発散が起こっていないが、この方法によっても
数%程度の確率でオフ動作時のリーク電流が大きい不良
のTFTが出現する。
0点を越えるTFTを測定しているが、オフ電流が異常
増大した不良のTFTはこれまでのところ確認されてい
ない。また、本発明の半導体装置の製造方法によって作
製されたTFTを搭載したアクティブマトリクス型液晶
表示装置は、従来法で作製されたTFTを搭載したアク
ティブマトリクス液晶表示装置で頻発していた線状の表
示ムラ(ドライバー部のサンプリングTFTに起因す
る)、オフ動作のリーク電流による画素欠陥も全くな
く、表示品位を大きく向上することができ、さらに、良
品率を飛躍的に高めることができた。
元素をゲッタリングするために導入される5族B元素
が、不純物領域(ソース・ドレイン領域)を形成するた
めに導入される不純物としての役割を兼ねている。した
がって、不純物が導入されて形成された不純物領域を、
触媒元素をゲッタリングするためのゲッタリングシンク
として兼ねて利用することができ、このため、触媒元素
をゲッタリングするための領域を選択的に形成するため
の専用マスクを形成する工程を行う必要もない。さら
に、不純物領域に導入された不純物を加熱して活性化す
る工程と、触媒元素をゲッタリングするための第2の加
熱工程とを兼ねて行うことができ、工程数を大幅に減ら
すことができ、製造工程を簡略化することができる。こ
の結果、本発明の半導体装置の製造方法では、生産性を
大きく高めることができ、コストダウン及び良品率の向
上を図ることができる。
は、触媒元素をゲッタリングするための第2の加熱処理
を、半導体装置のチャネル領域中の触媒元素濃度とソー
ス・ドレイン領域中の触媒元素濃度とが少なくとも偏析
状態に達しないような加熱条件で行っており、触媒元素
をゲッタリングするための第2の加熱処理における加熱
処理温度が通常の触媒元素をゲッタリングするための加
熱処理温度よりも低温化され、また、加熱時間も短縮さ
れている。具体的には、前記の3つの公報では、550
℃以上の高温で数時間から数十時間に及ぶ加熱処理が必
要であり、安価な大型のガラス基板にこのような加熱処
理条件に使用することができず、量産化することができ
ないのに対して、本発明では、低温にて短時間の加熱処
理でよいために、ガラス基板の重量によるたわみ・反り
がなく、ガラス基板に特有の縮み(シュリンケージ)も
使用可能範囲内に抑えることができ、一般的に液晶表示
用アクティブマトリクス基板の量産工程で使用されてい
るガラス基板、例えば、外形600mm×720mm以
上で厚さ0.5〜0.7mmのサイズのコーニング社コ
ード1737ノンアニールガラス基板を使用することが
でき、量産対象である大型のガラス基板に対応すること
ができる。
おいては、絶縁基板上に形成された非晶質ケイ素膜の一
部分に触媒元素を選択的に導入し、その後、第1の加熱
処理を行うことにより、触媒元素が選択的に導入された
領域からその周辺領域へと、横方向(基板に平行な方
向)に、非晶質ケイ素膜を結晶化し、横方向に結晶成長
した領域の結晶性ケイ素膜を半導体装置のチャネル領域
として利用する方法が有効である。このようにして形成
された活性領域に対して選択的に5族Bから選ばれた元
素を導入し、半導体装置の高濃度不純物領域(ソース・
ドレイン領域)を形成した後、半導体装置の能動領域中
の触媒元素の濃度と高濃度不純物領域中の触媒元素濃度
とが少なくとも熱平衡状態の偏析状態に達しないように
して、第2の加熱処理を行い、半導体装置の能動領域
(チャネル領域)となる結晶性ケイ素膜中の触媒元素を
高濃度不純物領域へとゲッタリングさせる。
た結晶性のケイ素膜は、全面的に触媒元素を導入して非
晶質ケイ素膜中にランダムに発生した結晶核によって結
晶成長させて得られた結晶性のケイ素膜よりも結晶性が
優れたものとなるため、より高い電流駆動能をもつ高性
能半導体装置を得ることができる。さらに、このような
横方向に結晶成長させて得られた結晶性のケイ素膜は、
全面的に触媒元素を導入させて得られる結晶性ケイ素膜
よりも、触媒元素の残留量が少なくなるため、第2の加
熱処理による触媒元素のゲッタリングがより行い易いも
のとなる。
は、5族Bから選ばれた元素を導入して高濃度不純物領
域(ソース・ドレイン領域)を形成する工程において、
あるいは、その前後において、高濃度不純物領域と能動
領域との間に、5族B元素から選ばれた元素が高濃度不
純物領域よりも低濃度に導入された領域が形成されるよ
うに、あるいは、5族B元素から選ばれた元素を高濃度
不純物領域に導入する工程において、5族Bから選ばれ
た元素が導入されない領域を形成するようにすることが
望ましい。このようにすれば、能動領域(チャネル領
域)と高濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)との
間に、低濃度不純物領域(LDD領域)あるいは能動領
域と同程度の濃度の不純物が導入された領域(オフセッ
ト領域)が形成され、チャネル端近傍での触媒元素の濃
度の低減及びシリサイド析出物の低減作用に加えて、こ
の領域に集中する電界を分散させることによる相乗効果
を得ることができ、オフ電流の異常増大をさらに低減
し、信頼性(ホットエレクトロン耐性)を高めることが
できる。
触媒元素をゲッタリングするための第2の加熱処理は、
半導体装置の能動領域中の触媒元素濃度と高濃度不純物
領域中の触媒元素濃度とが、少なくとも熱平衡状態の偏
析状態に達しない加熱条件とする必要がある。このよう
な加熱条件としては、400〜520℃の温度範囲とし
て、30分から2時間にわたる処理時間にて行うことが
望ましい。このような加熱条件とすれば、一般的に液晶
表示用のアクティブマトリクス基板を量産する工程で使
用されている、600mm×720mm以上の大きさの
外形を有し、0.5〜0.7mmの厚さを有するコーニ
ング社コード1737ノンアニールガラス基板を使用し
ても問題が生じない。ただし、処理温度を400℃以下
に下げると、加熱処理時間を長時間化しても触媒元素の
十分にゲッタリングすることができず、あるいは、処理
時間が非常に長くなるために、スループットが悪化して
生産台数・フットプリントが増加して量産プロセスとし
ての問題が生じる。
ける第2の加熱処理において、触媒元素をゲッタリング
するための所定温度に達するまでの昇温速度及び降温速
度としては、共に少なくとも5℃/分を上回る速度で昇
降温することが望ましい。昇降温速度がこの速度よりも
遅いと、意図しない余分な加熱処理が加わることにな
り、半導体装置の能動領域中の触媒元素と高濃度不純物
領域中の触媒元素とが少なくとも熱平衡状態の偏析状態
に達しないという加熱条件を得ることができなくなる。
加えて、昇降温速度が遅い場合には、ガラス基板に対す
る熱的ダメージが増加する。本発明者が行った実験によ
ると、5℃/分以上の昇温速度及び降温速度で第2の加
熱処理を行えば、上記のような問題が生じることがな
く、本発明の特徴を有する半導体装置が得られることが
明らかになっている。
第2の加熱処理を行う場合、そのための装置としては、
平面形状(矩形状)を有する基板に対して概略相似形の
断面形状に形成された炉心管を有し、この炉心管の中に
載置される基板が、基板面が炉心方向に向けられて、炉
心管と基板とのスペースが最小となるような配置となっ
ているファーネス炉を用いることが望ましい。
の半導体装置の製造方法において、第2の加熱処理に使
用されるファーネス炉を概略的に説明している。
うに、複数枚の基板701を上下に互いに等間隔(図
中、705にて示す)になるように水平状態に載置する
石英ボード702を有しており、複数枚の基板701が
載置された石英ボード702は、内部をこの石英ボード
702を収納する中空となっている石英チューブ(炉心
管)703に下方から嵌入され、この状態で基板701
の加熱処理が行われる。
(b)に示すように、基板701の外形より若干大き
く、基板701に対して概略相似形となる矩形状になっ
ている。
に形成されており、このようなウエハーに対して加熱処
理を行うファーネス炉は、図8(d)に示すように、石
英チューブ703’の断面形状が円形になるように形成
される。これに対して、液晶表示用のアクティブマトリ
クス基板等のマザーボードとなるガラス基板は、全て矩
形状に形成されるため、従来のファーネス炉の石英チュ
ーブ703’に矩形状の基板をセットすると、図8
(d)に示すように、基板701と石英チューブ70
3’との間に大きな隙間706が生じることとなる。こ
のような隙間706が生じると、加熱処理の際の昇降温
時に基板701内に発生する温度分布が大きく、例え
ば、基板701の周辺部と中央部との間で、200℃を
超えるような温度分布が発生し、この温度分布の発生に
よる影響によって、基板に反り、割れ等が頻発するおそ
れがある。
と基板701の側部との間に形成された隙間706と、
各基板701間の基板ピッチ705とが、ファーネス炉
による加熱処理における昇降温時の基板701内の温度
分布に対する大きなパラメータであることを見出した。
さらに、このようなパラメータを適正にすることによ
り、基板701の昇降温速度を従来の装置よりも向上さ
せて、処理能力の向上を図ることができることも見出し
た。
ファーネス炉中に流通される雰囲気ガスのガス流れは、
図8(c)の矢印709〜711に示すように石英チュ
ーブ703の内周部と基板701の側縁との間に形成さ
れた隙間706を通って各基板701の表面に沿う流れ
となる。このような矢印711に示す流れによって基板
701上に供給される雰囲気ガスのガス供給量は、基板
701と石英チューブ703との間の隙間706を流れ
る雰囲気ガス710の流速に比例し、また、各基板間の
基板ピッチ705の二乗に比例する。したがって、矢印
710に示す雰囲気ガスの流速を大きくするためには、
供給ガスのガス供給量を増やすだけでは不十分であり、
石英チューブ703と基板701との間の隙間706を
最小にすることにより、雰囲気ガスの流速を向上するこ
とができる。
るファーネス炉では、基板701よりも若干大きい概略
相似形の矩形断面を有する炉心管(石英チューブ)70
3を用いており、基板701と石英チューブ703との
間の隙間706を基板701の外縁周の全体にわたって
最小にすることができる。これにより、各基板701間
に形成される基板ピッチ705の最適化と併せて、昇降
温時における基板701内に発生する温度分布をほぼ一
定に保つことができ、1辺が1メートル程度の大きさを
有する大型のガラス基板を用いて第2の加熱処理を行っ
ても、割れ、反り等がない安定した処理を行うことが可
能となる。このようなことは、図8(d)に示す従来の
円形の石英チューブ703’を用いても、基板701と
石英チューブ703との間の隙間が広くなっている部分
が生じるため、実現することができない。
の基板701をセットした石英ボード702は、加熱処
理の開始前には、石英チューブ703下方のホームポジ
ション707に位置しており、このホームポジション7
07で、200℃程度のある程度の予熱が行われる。そ
して、加熱処理を行う場合には、矢印704に示す方向
に石英チューブ703内に嵌入していくように、この石
英チューブ703への嵌入と同時に石英チューブ703
内の昇温がなされ、石英ボード702の全体が石英チュ
ーブ703内に嵌入して、加熱処理を行うための所定位
置(アニールゾーン)708に入った時点で、加熱処理
が開始される。また、加熱処理後の降温は、逆に、石英
ボード702を予熱ゾーンとなっているホームポジショ
ン707に移動させることにより行われる。
クラスター状に連結した複数の石英ボード702を収納
するようなマルチチャンバー構成の石英チューブ703
を備える構成とし、多数の基板701をセットした複数
の石英ボード702を同時に加熱処理できるようにする
ことにより、非常に高い処理能力を有する加熱装置とす
ることができる。
ける第2の加熱処理としては、上記のファーネス炉を用
いた加熱処理の他に、高速熱アニール処理によって、加
熱温度を600℃〜750℃の温度範囲とし、1秒〜1
0分にわたる処理時間で処理を行ってもよい。さらに、
この加熱条件は、500℃以下の余熱温度から高速アニ
ール温度まで、100℃/分を上回る昇温速度で昇温さ
せることが望ましい。このような加熱条件であれば、半
導体装置の能動領域中の触媒元素と高濃度不純物領域中
の触媒元素とが少なくとも熱平衡状態の偏析状態に達し
ないという状態を実現することができる。さらに、この
ような高速熱アニール条件により加熱処理を行えば、処
理温度は高くなるが、瞬時に加熱処理を行うことができ
るため、ガラス基板のたわみ、反りを抑えることができ
る。本発明者らの実験によると、このような高速熱アニ
ール条件とすれば、液晶表示用アクティブマトリクス基
板の量産工程で一般的に使用されている、600mm×
720mm以上の大きさの外形を有し、0.5〜0.7
mmの厚さを有するサイズのコーニング社コード173
7ノンアニールガラス基板を使用することができること
を明らかにしている。また、基板一枚当たりの処理時間
も大幅に短縮することができるため、量産工程に適して
いる。ただし、処理温度が高温となるため、アニール時
間は正確に制御する必要がある。昇降温速度が遅いと、
意図しない余分な過熱処理が加わることになり、半導体
装置の能動領域中の触媒元素と高濃度不純物領域中の触
媒元素とが少なくとも熱平衡状態の偏析状態に達しない
ようにすることができなくなる。加えて、ガラス基板へ
の熱的ダメージが増大する。
体的な装置としては、タングステン−ハロゲンランプ、
キセノンアークランプ、UVランプ等を用いたランプ照
射、あるいは、基板表面への高温ガス吹き付けによる加
熱処理によって行うことが望ましい。このようなタング
ステン−ハロゲンランプ等のランプ照射では、Si層を
主に吸収層として、基板を瞬時に加熱し、冷却すること
ができるため、本発明の半導体装置の製造方法に好適に
利用できる。
よる高速熱アニールを行う場合には、抵抗性加熱炉を併
用して、この炉内に熱勾配を形成し、基板の熱容量を小
さくするために基板一枚ずつを炉内に挿入する。その際
の基板の挿入速度と基板の表面への高温ガス吹き付けに
より昇温速度を制御することができる。この場合には、
基板全体を均一に瞬時に加熱することができ、その昇温
速度及び降温速度を精度よく制御することができる。
グさせるメカニズムとしては、高濃度不純物領域での触
媒元素に対する固溶度を、能動領域での触媒元素に対す
る固溶度よりも高くすることにより、高濃度不純物領域
に触媒元素をゲッタリングする(第1のゲッタリング作
用)方法と、高濃度不純物領域内に触媒元素をトラップ
するような局所的な偏析サイトを形成し、この偏析サイ
トに触媒元素を移動させトラップする(第2のゲッタリ
ング作用)方法とがある。
素を導入すると、その領域の触媒元素の固溶度を飛躍的
に上げることができ、固溶度の差により触媒元素の移
動、すなわち第1のゲッタリング作用が行われるように
なることから、本発明の半導体装置の製造方法において
は、高濃度不純物領域に5族B元素を導入している。具
体的には、5族Bから選ばれた元素としては、P、A
s、Sbから選ばれた少なくとも一種の元素を用いるこ
とができる。これらから選ばれた一種または複数種の元
素であれば、能動領域に含まれる触媒元素を効率的に移
動させることができ、十分なゲッタリング効果を得るこ
とができる。これらの元素の中では、Pが最も高いゲッ
タリング効果が得られることが分かっている。
れた高濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)に、3
族Bから選ばれた元素をさらに導入すると、5族Bから
選ばれた元素に加えて3族B元素を含有している状態と
なって、より大きなゲッタリング効果を得ることができ
る。このような状態にすることによって、高濃度領域に
おいて触媒元素をゲッタリングするメカニズムが変わる
ことが分かっており、5族B元素のみを含んでいる場合
には、両領域の固溶度の差を利用して、触媒元素を拡散
移動させる第1のゲッタリング作用によって触媒元素が
移動されるが、3族B元素を加えることによって、ゲッ
タリングシンクとなる高濃度不純物領域で触媒元素が析
出し易い状態となり、欠陥あるいは偏析サイトに触媒元
素を移動させトラップする第2のゲッタリング作用が加
わる。このように、5族Bから選ばれた元素に加えて3
族Bから選ばれた元素を導入することによって、第1及
び第2の双方のゲッタリング作用によって触媒元素を移
動させることができ、半導体装置のチャネル領域内にお
いて、ソース・ドレイン領域との接合部の近傍で、より
大きく触媒元素の濃度を低減することができる。具体的
には、5族Bから選ばれた元素としてはP(燐)を用
い、3族Bから選ばれた元素としてはB(ホウ素)を用
いた場合に、最も高いゲッタリング効果を得ることがで
きる。
を高める他の方法として、ゲッタリングシンクとなる高
濃度不純物領域にAr、Kr、Xeから選ばれた希ガス
元素を導入する工程を付加することが非常に有効であ
る。ゲッタリングシンクとなる高濃度不純物領域に、こ
れらの希ガス元素が存在すると、高濃度不純物領域に大
きな格子間歪みが生じて、欠陥あるいは偏析サイトに触
媒元素を移動させトラップする第2のゲッタリング作用
が強力に働く。したがって、希ガス元素を導入すること
により、触媒元素をゲッタリングする2つのメカニズム
の双方が働き、この2つのメカニズムにより効果を得る
ことができ、半導体装置のチャネル領域内において、ソ
ース・ドレイン領域の接合部の近傍で、より効果的に触
媒元素を低減することができる。希ガス類から選ばれた
元素としては、Ar、Kr、Xeから選ばれた一種また
は複数種類のものであれは、ゲッタリングの効率を向上
させることができるが、これらの希ガス元素の中では、
Arを用いた場合に最も大きな効果を得ることができ
る。
は、非晶質ケイ素膜の結晶化を助長する触媒元素の種類
としては、Ni、Co、Fe、Pd、Cu、Au等のう
ちの一種、または、これらから選ばれた複数種類の元素
を用いることができ、これらの元素を触媒元素として用
いれば、微量で結晶化を助長することができる。
非晶質ケイ素膜のケイ素原子と結合しシリサイド化する
ことにより結晶成長を促進するため、触媒元素のシリサ
イド化合物における格子定数が単結晶ケイ素の格子定数
に近似していることが好ましい。Niは、2原子のSi
とシリサイド化合物であるNiSi2を形成する。Ni
Si2は、蛍石型の結晶構造を有し、その結晶構造は、
単結晶ケイ素のダイヤモンド構造と非常に類似してい
る。しかも、5.430Åの格子定数を有するダイヤモ
ンド構造の結晶ケイ素に対して、NiSi2は、その格
子定数が5.406Åであり、ケイ素の格子定数に最も
近くなっている。したがって、NiSi2は、非晶質ケ
イ素膜の結晶化に際して、最も優れた鋳型となり、非晶
質ケイ素膜の結晶化が最も促進されるため、Niが触媒
元素として好適である。
いて、触媒元素を導入することにより結晶化された結晶
性ケイ素膜の結晶性をさらに向上し、半導体装置の性
能、特に、電流駆動能力をより向上させる方法として、
触媒元素により結晶化された結晶性ケイ素膜に対して、
さらに、高温の酸化雰囲気中にて熱処理を行う工程、あ
るいは、レーザ光を照射す工程を追加することが有効で
ある。高温(800℃〜1100℃)、酸化雰囲気中に
て熱処置を行うと、酸化作用により生じる過飽和Si原
子がケイ素膜中に供給されて、この過飽和Si原子が、
ケイ素膜中の結晶欠陥(特に、不対結合手:ダングリン
グボンド)に入り込み、これにより欠陥を消滅させるこ
とができる。ただし、この方法では、安価なガラス基板
を使用することができない。この観点から、本発明の半
導体装置の製造方法では、レーザ光を照射する方法を用
いて結晶性を高めることがより有効である。
られた結晶性のケイ素膜に対して、レーザ光を照射した
場合、結晶性ケイ素膜と非晶質ケイ素膜との融点の相違
によって、結晶粒界部及び微小な残留非晶質ケイ素領域
(未結晶領域)が集中的に結晶化されることになる。通
常の固相成長法によって形成した結晶性ケイ素膜では、
結晶構造が双晶状態になっているため、強光を照射した
後も結晶の内部は双晶欠陥として残る。これに対して、
触媒元素を導入することにより結晶化した結晶性ケイ素
膜は、柱状結晶により形成されており、その内部は単結
晶状態になっているため、強光が照射されると、基板全
面にわたって単結晶状態に近い良質の結晶性のケイ素膜
が得られ、結晶性の観点から、その有効性は非常に高
い。
ケイ素膜に対してレーザー照射するため、非晶質ケイ素
膜に、直接レーザ照射して結晶化する方法とは異なり、
レーザー照射のバラツキによる影響は大きく緩和され、
結晶の均一性上の問題も生じない。
おいては、このようなレーザー光を照射する工程は、触
媒元素をゲッタリングするための第2の加熱処理を行う
前に行うことが望ましい。触媒元素を導入することによ
って固相結晶化して得られた結晶性のケイ素膜にレーザ
ー光を照射すると、触媒元素の存在形態が変化する。
照射によって、シリサイドとして凝集・再凝集が起こ
る。能動領域から触媒元素を移動させ、本発明のよう
に、接合部で濃度勾配を形成した状態で触媒元素の移動
を停止させるゲッタリング工程は、チャネル領域となる
領域の結晶性ケイ素膜の結晶状態が完全に終了した後に
行うことが望ましく、これにより理想的なゲッタリング
を行うことができる。触媒元素のゲッタリングを行った
後に、結晶性を助長する処理を行った場合には、ゲッタ
リングした後に残留し固溶した触媒元素が再凝集してシ
リサイド化し、半導体装置に電気的悪影響を与えるおそ
れが生じる。
いた具体的な実施例について説明する。 (実施例1)本実施例1では、アクティブマトリクス型
の液晶表示装置のドライバー回路、画素部分、あるい
は、薄膜集積回路に用いられるN型TFTをガラス基板
上に作製する工程について説明する。
例1のNチャネル型TFTの製造方法を工程毎に説明す
る断面図である。
るには、まず、図1(a)に示すように、後の工程によ
りガラス基板101から不純物が拡散することを防止す
るため、ガラス基板101上に、例えば、プラズマCV
D法によって、300〜500nm程度の膜厚を有する
酸化ケイ素からなる下地膜102を形成する。次に、プ
ラズマCVD法を用いて、厚さ20〜80nm、例え
ば、40nmの真性(I型)の非晶質ケイ素膜(a−S
i膜)103を成膜する。本実施例1では、ガラス基板
101として、320mm×400mmで厚さ0.7m
mのコーニング社コード1737のノンアニール品ガラ
ス基板を用い、また、プラズマCVD装置としては、平
行平板式のプラズマCVD装置を用い、加熱温度を30
0℃として、材料ガスとして、SiH4ガスとH2ガスと
を用いた。また、CVD電極に供給されるRFパワーの
パワー密度を10〜200mW/cm3の範囲、例え
ば、80mW/cm3として、a−Si膜103を成膜
した。
ニッケル105を添加する。ニッケル105の添加は、
ニッケルを溶解した溶液をa−Si膜103上に保持
し、スピナーによりニッケル溶液を基板101上に均一
に延ばし乾燥させることにより行う。本実施例1では、
溶質として酢酸ニッケル、溶媒として水を用い、溶液中
のニッケル濃度が10ppmとなるように調整した。添
加されたニッケルの濃度は、全反射蛍光X線分析(TR
XRF)法を用いた測定により、5×1012atoms
/cm3程度であった。
a−Si膜103を不活性ガス雰囲気下、例えば、窒素
ガス雰囲気下で加熱処理を行う。この加熱処理において
は、昇温途中に、まず、a−Si膜103中に含まれる
水素の離脱処理を行い、その後さらに高温条件として、
a−Si膜103の結晶化を行った。具体的には、第1
ステップの加熱処理として450℃〜520℃の温度条
件として1〜2時間にわたる処理時間によりアニール処
理を行い、第2ステップの加熱処理として、520℃〜
570℃の温度条件で2〜8時間にわたる処理時間によ
りアニール処理を行う。本実施例1では、500℃の温
度条件で1時間にわたる加熱処理を行った後、550℃
の温度条件で4時間にわたる加熱処理を行った。この加
熱処理において、a−Si膜103の表面に添加された
ニッケルは、a−Si膜103中に拡散すると共に、シ
リサイド化が起こり、このシリサイドを核として、a−
Si膜103は、結晶化が進行して、結晶性のケイ素膜
103’となる。
ー光107を結晶性のケイ素膜103’上に照射するこ
とにより、結晶性のケイ素膜103’を再結晶化し、そ
の結晶性を向上させる。このときのパルスレーザー光と
して、本実施例1では、XeClエキシマレーザー(波
長308nm、パルス幅40nsec)を用いた。レー
ザー光107の照射条件は、照射時に基板101を20
0〜450℃、例えば400℃に加熱し、エネルギー密
度を250〜450mJ/cm3、例えば、350mJ
/cm3で照射する照射条件とした。また、レーザー光
107のビームサイズは、基板101の表面上で150
mm×1mmの長尺形状となるようにビームスポットに
成形し、このビームスポットの長尺方向に対して垂直な
方向に0.05mmステップ幅で順次走査した。これに
より、結晶性のケイ素膜103’の任意の一点につい
て、計20回のレーザー光107の照射が行われること
になる。このようなレーザー光107が繰り返して照射
されることにより、固相結晶化により得られた結晶性の
ケイ素膜103’は、レーザー光107の照射による溶
融固化過程により結晶欠陥が低減され、より高品質な結
晶性ケイ素膜103’となる。
部分をエッチングにより除去して素子間分離を行う。こ
のような工程を経て、図1(c)に示すように、後の工
程で、TFTの活性領域(ソース/ドレイン領域、チャ
ネル領域)となる島状の結晶性ケイ素膜108が形成さ
れる。
となる結晶性のケイ素膜108上を覆うように、20〜
150nmの膜厚、例えば、100nmの膜厚にゲート
絶縁膜である酸化ケイ素膜109を成膜する。この酸化
ケイ素膜109の形成には、本実施例1では、TEOS
(Tetra Ethoxy Ortho Silic
ate)を原料として、酸素共存下に基板温度を150
〜600℃、好ましくは、300〜450℃に加温し
て、RFプラズマCVD法により分解・堆積した。ある
いは、TEOSを原料として、オゾンガス共存下に基板
温度を350〜600℃、好ましくは、400〜550
℃に加温して、減圧CVD法もしくは常圧CVD法によ
り酸化ケイ素膜109を形成してもよい。
点メタルを堆積し、これをパターニングして、結晶性の
ケイ素膜108上となる所定の部分に位置するゲート電
極110を形成する。この高融点メタルとしては、タン
タル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(M
o)等を用いることが望ましい。本実施例1では、微量
の窒素が添加されたTaを用い、300〜600nmの
膜厚、例えば450nmの膜厚になるように形成した。
ート電極110をマスクとして結晶性のケイ素膜108
の活性領域となる領域に低濃度の不純物(リン)112
を注入する。本実施例1では、リンをドーピングするた
めのドーピングガスとして、フォスフィン(PH3)を
用い、ドーピング条件としては、加速電圧を60〜90
kV、例えば、80kVとし、ドーズ量を1×1012〜
1×1014cm-2とした。
クされてリンが注入されない結晶性のケイ素膜108の
領域108aは、後の工程を経てTFTのチャネル領域
113となる。
極110を一回り大きく覆ったフォトレジストをゲート
電極110上に設け、ドーピングマスク116とする。
その後、イオンドーピング法を用いて、ドーピングマス
ク116をマスクとして活性領域となる領域に不純物
(リン)117を注入する。この場合、リンをドーピン
グするためのドーピングガスをして、フォスフィン(P
H3)を用い、ドーピング条件としては、加速電圧を6
0〜90kV、例えば、80kVとし、ドーズ量を1×
1015〜8×1015cm-2、例えば、2×1015cm-2
とする。この工程により、ドーピングマスク116によ
りマスクされず、高濃度に不純物(リン)117が注入
された結晶性のケイ素膜108の領域108bは、後の
工程によりTFTのソース/ドレイン領域118とな
る。また、ドーピングマスク116によりマスクされて
高濃度の不純物(リン)117が導入されない領域10
8cが、領域08aと領域108cとの間に形成され
る。この領域108cは、後の工程を経て、低濃度にリ
ンが導入されたLDD領域114となる。
た後、不活性ガス雰囲気下、例えば、窒素ガス雰囲気下
にて熱処理を行う。本実施例1では、窒素ガス雰囲気
中、400℃〜550℃の温度条件として30分から2
時間にわたる処理を行った。この加熱条件は、450〜
52℃の温度範囲として30分から2時間にわたって行
うことがより望ましい。また、この加熱処理において
は、加熱処理温度までの昇温速度及び加熱処理温度から
降温する降温速度は、少なくとも5℃/分以上であるこ
とが望ましい。本実施例1では、加熱温度を500℃と
して、1時間にわたって加熱処理を行い、基板を200
℃程度に余熱した状態から加熱温度である500℃まで
30分で昇温し(昇温速度10℃/分)、加熱処理を終
了した後には、この加熱温度(500℃)から200℃
まで、30分で降温した。
性のケイ素膜108の領域108bに高濃度にドーピン
グされているリン117によって、結晶性のケイ素膜1
08の領域108aに残存しているニッケルが、図1
(f)中の矢印122にて示すように、領域108aか
ら領域108b及び108cに移動される。また、この
加熱処理は、領域108a中のニッケル濃度と、ゲッタ
リングシンクとなる高濃度にリンがドーピングされた領
域108b及び108c中のニッケル濃度とが、熱平衡
の偏析状態に達しないため、領域108aと領域108
cとの接合部の近傍領域において、集中的にニッケルが
ゲッタリングされる。その結果、チャネル領域となる領
域108a及びLDD領域となる領域108cにおい
て、図6に示すようなニッケルの濃度勾配が得られるこ
ととなる。この加熱処理において、加熱処理後の領域1
08aにおける領域108cとの接合部の近傍部分に残
留するニッケル濃度は、1×1016atoms/cm3
程度にまで低減される。また、この領域108aに残留
しているニッケルは、領域108cとの接合部近傍にお
いて、シリサイド状態ではなく、格子間ニッケルとして
固溶した状態で存在している。
て、320mm×400mmで厚さ0.7mmのコーニ
ング社コード1737のノンアニール品ガラス基板を用
いているが、上記加熱処理によって、反り・たわみ、割
れ等は発生しなかった。さらに、本発明者らの実験で
は、他のメートルサイズの大型ガラス基板を用いた場合
にも、上記の加熱処理によって、反り・たわみ、割れ等
が発生することがなく、使用可能であることを確認して
いる。
ような基板101の平面形状と概略相似形の断面形状を
もつ炉心管の中に、基板面を炉心方向に向け、炉心管と
基板との間のスペースを最小となるような配置としたフ
ァーネス炉を用いて加熱処理を行った。炉心管は、本実
施例1で使用したガラス基板サイズの320×400m
mより一回り大きな矩形状の断面形状に形成されてお
り、基板を収納するための炉心管の内部のスペースの大
きさは、400mm×480mmになっている。1回の
加熱処理を同時に行うために炉心管にチャージされる基
板のチャージ枚数は20枚となっている。そして、窒素
ガスが炉心管の上方より供給され、各基板間に拡散さ
れ、各基板を面内均一に加熱することが可能になってい
る。図8において、石英チューブ(炉心管)703は、
石英チューブ703の外側に設けられたヒーターによっ
て、520℃に加熱されており、石英チューブ703下
のホームポジション707では、200℃に余熱され
る。そして、矢印704に示すように、基板701をチ
ャージした石英ボード702が石英チューブ703内に
入っていくと共に昇温がなされ、石英ボード702の全
体が、アニールゾーン708に完全に挿入されることに
よって、基板701の熱処理が開始される。降温は、石
英ボード702を余熱ゾーンであるホームポジション7
07に降ろすことによって行われる。このような装置を
用いることによって、昇降温速度を高速化することがで
きると共に、昇降温時の基板内の温度分布をほぼ一定に
保つことができ、メートルサイズの大型ガラス基板に対
しても、割れや反りのない安定した処理を実現すること
が可能である。
あるニッケルがゲッタリングされるが、この作用に加え
て、イオン注入によって注入された不純物(リン)が活
性化されると共に、不純物の導入によって劣化した結晶
性が改善される。このようにして得られたソース/ドレ
イン領域118のシート抵抗値は、0.8〜1.5kΩ
/□であり、LDD領域114のシート抵抗値は、30
〜100kΩであった。また、ゲート絶縁膜109の焼
成処理が上記の加熱処理によって同時に行われ、ゲート
絶縁膜109自身のバルク特性及び結晶性のケイ素膜1
08とゲート絶縁膜109との界面部分の界面特性の向
上を図ることができる。
m程度の膜厚の酸化ケイ素膜あるいは窒化ケイ素膜を形
成して層間絶縁膜124とする。層間絶縁膜124とし
て酸化ケイ素膜を形成する場合には、TEOSを原料と
して、酸素共存下でのプラズマCVD法、もしくは、オ
ゾン共存下での減圧CVD法あるいは常圧CVD法を用
いることにより、段差被覆性に優れた良好な酸化ケイ素
膜が形成される。また、層間絶縁膜124として、窒化
ケイ素膜を形成する場合は、SiH4及びNH3を原料ガ
スとしてプラズマCVD法を用いることにより形成され
る。この窒化ケイ素膜は、活性領域となる結晶性のケイ
素膜108とゲート絶縁膜109との界面に水素原子を
供給して、TFT特性を劣化させる不対結合手を低減さ
せることができる。
膜108上のソース・ドレイン領域118に該当する部
分に、これらの領域に到達するコンタクトホールを形成
する。層間絶縁膜124に形成されたコンタクトホール
には、金属材料、例えば、窒化チタンとアルミニウムと
の二層膜によって、TFTのソース・ドレイン領域11
8に電気的に接続される電極・配線125を形成する。
窒化チタン膜は、アルミニウムが半導体層に拡散するこ
とを防止するためのバリア膜として設けられる。また、
このTFTを液晶表示装置の画素スイッチング用等に用
いる場合には、ドレイン電極には、ITO等の透明電極
膜からなる画素電極を用いればよい。さらに、この場
合、他方のソース電極には、ソースバスラインを構成す
ることになり、このソースバスラインを介して、ビデオ
信号等の電気信号が供給され、ゲートバスラインのゲー
ト信号に基づいて、画素電極に必要な電荷が書き込まれ
る。
℃の温度条件として1時間にわたるアニールを行い、所
望のTFT126を完成させる。なお、このTFT12
6を保護するために、さらに、窒化ケイ素膜等の保護膜
を設けてもよい。
造されるTFTは、電界効果移動度が250cm2/V
s程度、閾値電圧が1.5V程度となり、非常に高性能
な性能が得られ、従来の製造方法により得られたTFT
で高頻度に見られたTFTのオフ動作時のリーク電流の
異常な増大が全くなく、単位W当たり1pA以下と、非
常に低い値を安定して示した。この値は、触媒元素を用
いずに作製した従来のTFTを比較しても全く差がな
く、製造歩留まりを大きく向上させることができた。
測定、バイアス、温度ストレスによる耐久性試験を行っ
ても特性劣化がほとんどみられず、従来の方法により製
造されたTFTに比較しても非常に信頼性が高い。
クティブマトリクス基板を実際に点灯評価したところ、
従来法により作製されたTFTを用いたものに比較して
表示ムラが明らかに少なく、TFTリークによる画素欠
陥を極めて少なく、コントラスト比の高い高表示品位の
液晶パネルを得ることができた。
作製工程は、アクティブマトリクス基板の画素電極を対
象として説明を行ったが、本実施例1のTFTは、薄膜
集積回路等にも適用可能であり、その場合は、ゲート電
極上にもコンタクトホールを形成し、必要とする配線を
設ければよい。 (実施例2)本実施例2では、上記の実施例1と同様
に、アクティブマトリクス型の液晶表示装置のドライバ
ー回路、画素部分、薄膜集積回路に用いられるN型TF
Tをガラス基板上に作製する工程について説明する。
例2のNチャネル型TFTの製造方法を工程毎に説明す
る断面図である。
るには、まず、図2(a)に示すように、後の工程によ
りガラス基板201から不純物が拡散することを防止す
るため、ガラス基板201上に、例えば、プラズマCV
D法によって、300〜500nm程度の膜厚を有する
酸化ケイ素膜からなる下地膜202を形成する。次に、
プラズマCVD法を用いて、厚さ20〜80nm、例え
ば、40nmの真性(I型)の非晶質ケイ素膜(a−S
i膜)203を成膜する。
ニッケル205を添加する。ニッケル205の添加は、
ニッケルを溶解した溶液をa−Si膜203上に保持
し、スピナーによりニッケル溶液を基板201上に均一
に延ばし乾燥させることにより行った。本実施例2で
は、溶質として酢酸ニッケル、溶媒として水を用い、溶
液中のニッケル濃度が10ppmとなるように調整し
た。添加されたニッケルのa−Si基板201上のニッ
ケル濃度は、全反射蛍光X線分析(TRXRF)法を用
いた測定により、5×1012atoms/cm3程度で
あった。
a−Si膜203を不活性ガス雰囲気下、例えば、窒素
ガス雰囲気下で加熱処理を行う。この加熱処理は、52
0〜570℃、例えば、550℃の温度条件として、2
〜8時間、例えば、4時間にわたって処理時間とした。
このアニール処理によって、a−Si膜203は、結晶
性のケイ素膜203’に結晶化される。
ー光207を結晶性のケイ素膜203’上に照射するこ
とにより、結晶性のケイ素膜203’を再結晶化し、そ
の結晶性を向上させる。このときのパルスレーザー光と
して、本実施例2では、XeClエキシマレーザー(波
長308nm、パルス幅40nsec)を用いた。レー
ザー光207の照射条件は、照射時に基板201を20
0〜450℃、例えば、400℃に加熱し、エネルギー
密度を250〜450mJ/cm3、例えば、350m
J/cm3で照射する照射条件とした。このようなレー
ザー光207が繰り返して照射されることにより、固相
結晶化により得られた結晶性のケイ素膜203’は、レ
ーザー光207の照射による溶融固化過程により結晶欠
陥が低減され、より高品質な結晶性ケイ素膜となる。
部分をエッチングにより除去して素子間分離を行う。こ
の工程を経て、図2(c)に示すように、後の工程によ
ってTFTの活性領域(ソース/ドレイン領域。チャネ
ル領域)となる島状の結晶性ケイ素膜208が形成され
る。
となる結晶性のケイ素膜208上を覆うように、20〜
150nmの膜厚、例えば、100nmの膜厚にゲート
絶縁膜である酸化ケイ素膜209を成膜する。この酸化
ケイ素膜209の形成には、本実施例2では、TEOS
(Tetra Ethoxy Ortho Silic
ate)を原料として、酸素共存下に基板温度を150
〜600℃、好ましくは、300〜450℃に加温し
て、RFプラズマCVD法により分解・堆積した。酸化
ケイ素膜209の成膜後、酸化ケイ素膜209自身のバ
ルク特性及び結晶性ケイ素膜208と酸化ケイ素膜20
9との間の界面特性を向上するために、不活性ガス雰囲
気下で、500〜600℃の温度条件で、1〜4時間に
わたるアニールを行った。
0〜800nmの膜厚、例えば、600nmの膜厚にア
ルミニウムを成膜し、これをパターニングして、結晶性
のケイ素膜208上となる所定の部分に位置するゲート
電極210を形成する。次いで、このアルミニウムから
なるゲート電極210の表面を陽極酸化することによ
り、ゲート電極210の表面上に酸化物層211を形成
する。なお、本実施例2にて作製されるTFTをアクテ
ィブマトリクス基板の画素TFTとする場合には、この
ゲート電極210は、ゲートバスラインを構成する際
に、同時に同一平面上に形成されることとなる。ゲート
電極210の陽極酸化は、酒石酸が1〜5%含まれたエ
チレングリコール溶液中で、最初に一定電流を流した後
に220Vまで電圧を上げ、その状態で1時間保持する
ことにより得られる。得られた酸化物層211の厚さは
300nmであった。なお、この酸化物層211は、後
のイオンドーピング工程において、オフセットゲート電
極を形成する厚さとなるため、オフセットゲート電極の
長さを上記の陽極酸化構成によって決定することができ
る。
純物であるリン217を注入する。この場合、酸化ケイ
素膜209上に形成されたゲート電極210及びその周
囲の酸化物層211がマスクとなり、ゲート電極210
及び酸化物層211の下の部分に該当する結晶性のケイ
素膜208中にはリン217は注入されない。本実施例
2では、リン217をドーピングするためのドーピング
ガスとして、フォスフィン(PH3)を用い、ドーピン
グ条件としては、加速電圧を60〜90kV、例えば、
80kVとし、ドーズ量を1×1015〜8×1015cm
-2、例えば、2×1015cm-2とした。
クされてリン211が注入されない結晶性ケイ素膜20
8の領域208aは、後の工程を経てTFTのチャネル
領域となる。また、ゲート電極210及び酸化物層21
1にマスクされずにリン217が注入された結晶性のケ
イ素膜208の領域208bは、後の工程を経てTFT
のソース/ドレイン領域となる。また、酸化物層211
の下に該当する領域208cは、酸化物層211がマス
クとなってリン217が注入されず、領域208aと同
様の状態となるが、ゲート電極210とは重なっておら
ず、この領域208cは、後の工程を経てオフセット領
域となる。
域を形成した後、この状態で、イオンドーピング法を用
いてアルゴンを導入する。ドーピングガスとしては、1
00%のArガスを用い、加速電圧を、例えば、80k
Vとし、ドーズ量としては、1×1015〜1×1016c
m-2、例えば、2×1015cm-2とした。この工程を行
った後、領域208bには、リン217に加えてアルゴ
ンが含まれた領域となる。この状態の領域208b中の
アルゴンの濃度は、2×1020〜5×1020atoms
/cm3程度であった。
素ガス雰囲気下にて熱処理を行う。本実施例2では、窒
素ガス雰囲気中、400〜550℃の温度条件として3
0分から2時間にわたる処理を行った。この加熱条件
は、450〜520℃の温度範囲として、30分〜2時
間にわたって行うことがより望ましい。また、この加熱
処理においては、加熱処理温度までの昇温速度及び加熱
処理温度から降温する降温速度は、少なくとも5℃/分
以上であることが望ましい。本実施例2では、実際に
は、加熱温度を500℃として、1時間にわたって加熱
処理を行い、基板を200℃程度に余熱した状態から加
熱温度である500℃まで30分で昇温し(昇温速度1
0℃/分)、加熱処理を終了した後には、この加熱温度
(500℃)から200℃まで、30分で降温した。
208bに高濃度にドーピングされているリン及びアル
ゴンによって、領域208aに残存しているニッケル
が、図2(f)中の矢印222にて示すように、領域2
08aから領域208bに移動される。また、この加熱
処理は、領域208a中のニッケル濃度とゲッタリング
シンクとなる高濃度にリン及びアルゴンが導入された領
域208b中のニッケル濃度とが、熱平衡の偏析状態に
達しないため、領域208aと領域208b及び208
cとの接合部の近傍領域において、集中的にニッケルが
ゲッタリングされる。その結果、領域208a及び領域
208b208cにおいて、図5に示すようなニッケル
の濃度勾配が得られることになる。
して、領域208bにドーピングされたアルゴンが、よ
り大きな格子間歪みを生じ、その歪みがニッケルに対す
る偏析トラップとなるため、より強力にニッケルをゲッ
タリングすることができる。この結果、熱処理後の領域
208aにおける領域208bとの接合部の近傍におけ
る残留ニッケルの濃度は、SIMSによる測定でも測定
下限以下となる、1×1016atoms/cm3以下に
まで低減された。また、この領域208aに残留してい
るニッケルは、シリサイド状態ではなく、格子間ニッケ
ルとして固溶した状態で存在している。
て、320mm×400mmで厚さ0.7mmのコーニ
ング社コード1737のノンアニール品ガラス基板を用
いているが、上記加熱処理によって、反り・たわみ、割
れ等は発生しなかった。さらに、本発明者らの実験で
は、他のメートルサイズの大型ガラス基板を用いた場合
にも、上記の加熱処理によって、反り・たわみ、割れ等
が発生することがなく、使用可能であることを確認して
いる。
ような基板101を平面形状と概略相似形の断面形状を
有する炉心管の中に、基板面を炉心方向に向け、炉心管
と基板とのスペースを最初となるような配置とたファー
ネス炉を用いて加熱処理を行った。
光223を照射してアニールを行うことにより、イオン
注入した不純物を活性化すると同時に、上記の不純物の
導入工程により結晶性が劣化した部分の結晶性を改善す
る。アルゴンをドーピングした場合、結晶性の崩れが大
きく、前述の550℃の熱処理だけでは、ドーピングダ
メージを十分に回復し活性化することは困難であり、こ
のために、本実施例2ではレーザー光照射によるアニー
ル工程を追加している。
Clエキシマレーザー(波長308nm、パルス幅40
nsec)を用い、エネルギー密度を150〜400m
J/cm2、好ましくは、200〜250mJ/cm2と
した。このようにして形成されたN型不純物であるリン
が導入された領域208bのシート抵抗は、200〜5
00Ω/□であった。
m程度の膜厚の酸化ケイ素膜あるいは窒化ケイ素膜を形
成して層間絶縁膜224とする。層間絶縁膜224とし
て酸化ケイ素膜を形成する場合には、TEOSを原料と
して、酸素共存下でのプラズマCVD法、もしくは、オ
ゾン共存下での減圧CVD法あるいは常圧CVD法を用
いることにより、段差被覆性に優れた良好な酸化ケイ素
膜が形成される。また、層間絶縁膜224として、窒化
ケイ素膜を形成する場合は、SiH4及びNH3を原料ガ
スとしてプラズマCVD法を用いることにより形成され
る。この窒化ケイ素膜は、活性領域となる結晶性のケイ
素膜208と酸化ケイ素膜209との界面に水素原子を
供給して、TFT特性を劣化させる不対結合手を低減す
ることができる。
性ケイ素膜208上のソース・ドレイン領域となる領域
208b上に該当する部分に、これらの領域に到達する
コンタクトホールを形成する。層間絶縁膜224に形成
されたコンタクトホールには、金属材料、例えば、窒化
チタンとアルミニウムとの二層膜によって、TFTのソ
ース・ドレイン領域218に電気的に接続される電極・
配線225を形成する。窒化チタン膜は、アルミニウム
が半導体層に拡散することを防止するためのバリア膜と
して設けられる。また、このTFTを液晶表示装置の画
素スイッチング用等に用いる場合には、ドレイン電極に
は、ITO等の透明電極膜からなる画素電極を用いれば
よい。
℃の温度条件として1時間にわたるアニールを行い、所
望のTFT226を完成させる。なお、このTFT22
6を保護するために、さらに、窒化ケイ素膜等の保護膜
を設けてもよい。
製造されるTFTは、実施例1と同様、電界効果移動度
が250cm2/Vs程度、閾値電圧が1.5V程度と
なり、非常に高性能となり、従来の製造方法により得ら
れたTFTで高頻度に見られたTFTのオフ動作時のリ
ーク電流の異常な増大が全くなく、単位W当たり1pA
以下と、非常に低い値を安定して示した。この値は、触
媒元素を用いずに作製した従来のTFTと比較しても全
く差がなく、製造歩留まりを大きく向上することができ
た。(実施例3)本実施例3では、アクティブマトリク
ス型の液晶表示装置の周辺駆動回路、一般の薄膜集積乖
離を形成するNチャネル型TFTとPチャネル型TFT
とを相補的に構成したCMOS構造を有する回路をガラ
ス基板上に作製する工程について説明する。
の概要を示す平面図である。図4(a)〜(I)は、そ
れぞれ、本実施例3のNチャネル型TFTとPチャネル
型TFTとを相補的に構成したCMOS構造を製造する
方法を工程毎に説明する図3のA−A’線に沿う断面図
である。
には、まず、図4(a)に示すように、後の工程により
ガラス基板301から不純物を拡散することを防止する
ため、ガラス基板301上に、例えば、スパッタリング
法によって、300〜500nm程度の膜厚を有する酸
化ケイ素膜からなる下地膜302を形成する。次に、プ
ラズマCVD法を用いて、厚さ20〜80nm、例え
ば、40nmの真性(I型)の非晶質ケイ素膜(a−S
i膜)303を成膜する。
て酸化ケイ素膜または窒化ケイ素膜等の絶縁性薄膜を堆
積した後、パターニングすることによりマスク304を
形成する。本実施例3では、a−Si膜302上に、T
EOS(Tetra Ethoxy Ortho Si
licate)を原料として、酸素共存下でRFプラズ
マCVD法により分解・堆積することにより酸化ケイ素
膜を堆積した。マスク304の厚さは、100〜400
nmの範囲であることが望ましく、本実施例3では、こ
の酸化ケイ素膜の厚さを150nmとした。このマスク
304には、スルーホール304aが形成されており、
このスルーホール304aによって、図4(a)に示す
ように、a−Si膜303が露呈した領域303aがス
リット状に形成され、領域303a以外の部分はマスク
304によってa−Si膜303が露呈していない状態
になっている。この場合、a−Si膜303が露呈して
いる各領域303aのライン幅Lは、2〜15μmの範
囲に形成されることが望ましく、本実施例3では、領域
303aのライン幅Lを10μmとした。
の表面上に微量のニッケルを添加する。添加されるニッ
ケルとしては、純ニッケル(99.0%以上)のターゲ
ットを用い、DCスパッタリング法により添加した。具
体的には、DCパワーを50W程度の極低パワーとし
て、基板301を2000mm/minに高速回転した
状態で、スパッタリング処理を行った。本実施例3で
は、このスパッタリング処理に用いられるガスとして、
アルゴンを用い、スパッタリング時のガス圧力を10P
a以上の高圧条件として、極低濃度条件でのニッケルの
スパッタリングを行った。
図4(a)には、図面を見易くするため薄膜状として表
示しているが、実際には、単原子層程度またはそれ以下
の状態に形成されている。実際に、DCパワーを60
W、アルゴンガス圧を18Paの条件としてスパッタリ
ングを行ったところ、領域303aで露呈しているa−
Si膜303上のニッケルの濃度は、6×1013ato
ms/cm2程度(TRIXRF測定値)とであった。
が低濃度にスパッタされた状態で、不活性ガス雰囲気
下、例えば、窒素ガス雰囲気下で、加熱温度を530〜
600℃、例えば、580℃として、11時間にわたっ
てアニールする。
面上に添加された領域303aでは、微量のニッケル3
05を核として結晶化が起こり、ニッケルを核として結
晶成長した領域303aが形成される。そして、引き続
いて、領域303aの周辺領域において、図3及び図4
(b)のそれぞれにおいて矢印306で示すように、領
域303aから横方向(基板に平行な方向)に結晶が成
長して、横方向に結晶が成長した領域303bがマスク
304の下部に該当する部分に形成される。
そのまま非晶質ケイ素膜領域として残ることとなるが、
実際には、このように横方向に結晶成長した結晶性ケイ
素膜の領域303bは、隣接する他の領域303aより
成長した結晶性ケイ素膜の領域303bとぶつかり合っ
て結晶成長が終了し、両方向から結晶成長した結晶性ケ
イ素膜同士がぶつかり合った部分に結晶境界303eが
形成される。
ケルは、マスク304によってマスクされるために下層
のa−Si膜303には到達せず、領域303aに導入
されたニッケルのみにより、a−Si膜303の結晶化
が進行する。このような横方向に結晶成長した結晶性ケ
イ素膜の領域303b中のニッケル濃度は、5×10 17
〜1×1018atoms/cm3程度であり、直接ニッ
ケルが添加されて結晶成長した領域303a中のニッケ
ル濃度は、1×1019atoms/cm3程度であっ
た。また、上記の結晶成長に際し、矢印306で示され
る基板と平行な方向の結晶成長された長さは、周辺部分
が全て非晶質領域であり、横方向の結晶成長のぶつかり
合いが生じない場合には、130μm程度であった。
04をエッチング除去した後、レーザー光307を照射
することにより、横方向に結晶成長した領域303bを
再結晶化させ、より高品質な結晶性ケイ素膜とする。
施例3では、XeClエキシマレーザー(波長308n
m、パルス幅40nsec)を用い、照射時に基板を2
00〜450℃、例えば、400℃に加熱し、エネルギ
ー密度200〜450mJ/cm3、例えば、350m
J/cm3で照射する照射条件とした。また、レーザー
光307のビームサイズは、基板301の表面上で15
0mm×1mmの長尺形状となるようなビームスポット
に成形し、このビームスポットの長尺方向に対して垂直
な方向に0.05mmのステップ幅で順次走査した。こ
れにより、結晶性のケイ素膜303の任意の一点につい
て、計20回のレーザー光307の照射が行われること
になる。このようなレーザー光307が繰り返して照射
されることにより、固相結晶化により得られた結晶性の
ケイ素膜303に残存している結晶欠陥、微小な非晶質
領域等が優先的に溶解し、結晶化領域の良好な結晶性の
みを反映してケイ素膜の全体が再結晶化され、より高品
質な結晶性ケイ素膜となる。
結晶成長させた結晶性ケイ素膜の領域303bを用い
て、不要な部分のケイ素膜を除去することにより素子間
分離を行い、後にN型TFTの活性領域となる結晶性ケ
イ素膜308n及び後にP型TFTの活性領域となる結
晶性ケイ素膜308pを形成する。
となる結晶性ケイ素膜308n及び308p上をそれぞ
れ覆うように、20〜150nmの膜厚、例えば、10
0nmの膜厚にゲート絶縁膜である酸化ケイ素膜309
を成膜する。この酸化ケイ素膜309の形成には、本実
施例3では、TEOS(Tetra EthoxyOr
tho Silicate)を原料として、酸素共存下
に基板温度を150〜600℃、好ましくは、300〜
450℃に加温して、RFプラズマCVD法により分解
・堆積した。続いて、スパッタリング法によって、酸化
ケイ素膜309上に高融点メタルを堆積し、これをパタ
ーニングして、結晶性ケイ素膜303上の所定部分に位
置するゲート電極310n、310pを形成する。ゲー
ト電極310n、310pを形成するために用いられる
高融点メタルとしては、タンタル(Ta)、タングステ
ン(W)が望ましい。本実施例3では、タングステンを
用い、厚さが300〜600nm、例えば、450nm
になるようにゲート電極310n、310pを形成し
た。
ン(P)312を注入する。この場合、ゲート電極31
0n、310pがマスクとなり、ゲート電極310n、
310pの下の部分の結晶性ケイ素膜308n及び30
8p中には、リン312は注入されない。本実施例3で
は、リン312をドーピングするためのドーピングガス
としてフォスフィン(PH3)を用い、ドーピング条件
としては、加速電圧を60〜90kV、例えば、80k
Vとし、ドーズ量を1×1012〜1×1014cm-2、例
えば、2×1013cm-2とした。
n、308pにおいて、ゲート電極310n、310p
に覆われていない領域は低濃度のリン312が注入され
た領域314n、314pとなり、ゲート電極310
n、310pにそれぞれマスクされ不純物312が注入
されない領域313n、313pは、後の工程を経てT
FTのチャネル領域となる。
ソグラフィ工程により、結晶性ケイ素膜308n、30
8p上のゲート電極310n、310p上をそれぞれ一
回り覆うフォトレジストを設け、P型の不純物が注入さ
れないための選択ドーピング用のマスク316とする。
によって、レジストマスク316をマスクとして、活性
領域にさらに不純物(リン)320を注入する。このと
きのドーピングは、ゲート絶縁膜309越しに行う、所
謂スルードーピングを適用した。本実施例3では、リン
320をドーピングするためのドーピングガスとして、
フォスフィン(PH3)を用い、ドーピング条件として
は、加速電圧を60〜90kV、例えば、80kVと
し、ドーズ量を2×1015〜8×1015cm-2、例え
ば、5×1015cm-2とした。
けるN型の不純物領域318nが形成される。Pチャネ
ル型TFTにおいては、そのソース・ドレイン領域とな
る領域が、この段階では、リンがドーピングされている
ことによりN型の不純物領域となっている。また、ゲー
ト電極310n、310p及びレジストマスク316に
よってマスクされた領域には、リン320が注入されな
い。Nチャネル型TFTにおいては、ゲート電極310
nの外側のレジストマスク316に覆われた領域314
nは、後の工程により、TFTの低濃度不純物(LD
D)領域となる。
のマスクとして用いたフォトレジスト316を除去した
後、図5(b)に示すように、フォトリソグラフィ工程
により、N型TFTとなる結晶性ケイ素膜308n上の
ゲート絶縁膜309及びゲート電極310n上を覆うフ
ォトレジスト319を設け、P型の不純物が注入されな
いための選択ドーピング用のマスクとする。
N型TFTの活性領域308nの一部が露出するように
設けられる。P型TFTは完全に露出した状態になって
いる。
によって、P型TFTの全面とN型TFTの一部の領域
にホウ素を注入する。本実施例3では、ホウ素を注入す
るためのドーピングガスとして、ジボラン(B2H6)を
用い、1×1016〜5×10 16cm-2、例えば、2×1
016cm-2の高ドーズ量にて、40〜80kV、例え
ば、65kVの加速電圧を印加することによりドーピン
グを行った。
は、ゲート電極310pが設けられていない領域321
には、ホウ素が注入され、所謂カウンタードーピングが
なされる結果、過剰なホウ素により、リンをキャンセル
し特性が反転されて、P型不純物領域321p及び32
1p’となる。したがって、高濃度のリンがドーピング
された領域318pと低濃度のリンがドーピングされた
領域314pでは、ホウ素の注入により共にP型領域に
特性が反転し、高濃度のP型不純物領域となる。この領
域321pがP型TFTのソース・ドレイン領域とな
る。N型TFTでは、レジストマスク319から露出し
ている領域にホウ素がドーピングされ、TFTの外側に
ホウ素がカウンタードーピングされてP型に特性が反転
した領域321nが形成される。このようにして、Nチ
ャネル型TFTとPチャネル型TFTとを、それぞれ同
一基板上に形成することができる。
ピングのためのマスクとして設けられたフォトレジスト
319を除去した後、不活性ガス雰囲気下、例えば、窒
素ガス雰囲気下にて、高速熱アニール処置を施す。この
高速熱アニール処理におけるアニール温度としては、6
00〜750℃の範囲、処理時間は、1秒〜10分、さ
らに、620〜700℃の温度条件として、1〜5分の
処理時間とすることがより望ましい。また、高速熱アニ
ール処理温度までの昇温速度としては、500℃以下の
余熱温度から、少なくとも100℃/分以上、さらに、
200℃/分以上であることがより望ましい。本実施例
3においては、余熱温度400℃から昇温速度200℃
/分で高速熱アニール処理温度650℃まで昇温し、2
分にわたるアニール処理を行った後、400℃まで10
0℃/分で降温した。本実施例3では、このような高速
熱アニール処理を、抵抗性加熱炉を用いて炉内で温度勾
配を持たせ、炉内のアニール位置で基板表面に対して高
温の窒素ガスを吹き付けることにより行った。また、ア
ニール処理温度までの昇降温は、基板を上記の炉内に挿
入する速度を制御することにより行った。
り、ソース・ドレイン領域に高濃度にドーピングされて
いるリンと領域321n、321pにそれぞれドーピン
グされているホウ素とによって、チャネル領域313
n、313pに残存しているニッケルがチャネル領域に
隣接するソース・ドレイン領域に図3及び図4(h)に
矢印322でそれぞれ示す方向に移動される。この高速
熱アニール処理では、チャネル領域313n、313p
中のニッケル濃度とゲッタリングシンクとなる高濃度に
リンがドーピングされたソース・ドレイン領域中のニッ
ケル濃度とが熱平衡の偏析状態に達しないため、チャネ
ル領域において、ソース・ドレイン領域と接合する接合
部の近傍のニッケルが集中的にゲッタリングされる。そ
の結果、チャネル領域及びソース・ドレイン領域におい
て、図6に示すようなニッケルの濃度勾配が得られるこ
とになる。
TFTのソース・ドレイン領域には、リンに加えてホウ
素がカウンタードーピングされており、リンのみがドー
プされた場合に比べてゲッタリング効率が向上されて、
より強力なゲッタリングシンクとして作用する。この結
果、加熱処置が終了した後のP型TFTのチャネル領域
におけるソース・ドレイン領域との接合部近傍に残存す
るニッケル濃度は、SIMSでの測定下限以下である、
1×1016atoms/cm3以下にまで低減された。
また、この領域で残留しているニッケルは、シリサイド
状態ではなく、格子間ニッケルとして固溶した状態で存
在している。
ス・ドレイン領域及びLDD領域の活性化が同時になさ
れ、この加熱処理が終了した後に得られたN型不純物領
域のシート抵抗値は、0.4〜0.8kΩ/□であり、
P型不純物領域のシート抵抗値は、1〜1.5kΩ/□
であった。さらに、上記の加熱処理によって、ゲート絶
縁膜の焼成処理が同時に行われ、酸化ケイ素膜自身のバ
ルク特性及び結晶性ケイ素膜と酸化ケイ素膜との界面特
性の向上を図ることができる。
膜324として、900nmの膜厚の酸化ケイ素膜をプ
ラズマCVD法を用いて形成する。そして、層間絶縁膜
324のそれぞれのTFTの結晶性ケイ素膜上のソース
領域及びドレイン領域に該当する部分に、それぞれコン
タクトホールを形成する。層間絶縁膜324に形成され
た各コンタクトホールには、金属材料、例えば、窒化チ
タンとアルミニウムとの二層膜によって、TFTのソー
ス・ドレイン領域に電気的に接続される電極・配線32
5を形成する。その後、1気圧の水素雰囲気下、350
℃の温度条件として、1時間にわたるアニールを行うこ
とにより、Nチャネル型TFTとPチャネル型TFTと
が完成する。さらに、必要に応じて、N型及びP型のT
FTのゲート電極上にもコンタクトホールを設け、配線
を接続するようにすることも可能である。また、N型及
びP型のTFTを保護するために、TFT上に窒化ケイ
素膜等からなる保護膜を設けてもよい。
S構造回路において、それぞれのTFTの電界効果移動
度は、N型TFTで250〜300cm2/Vs、P型
TFTで120〜150cm2/Vsという高い値が得
られ、また、閾値電圧は、N型TFTで1V程度、P型
TFTで−1.5V程度と非常に良好な特性が得られ
た。しかも、従来法により製造されるTFTにおいて頻
繁に発生するTFTのオフ動作時のリーク電流の異常な
増大が全くなく、リーク電流自体が、単位W当たり1p
A以下と、非常に低い値を安定して示した。この値は、
触媒元素を用いずに作製した従来のTFTと比較しても
全く差がないものであり、製造歩留まりを大きく向上す
ることができた。
測定、バイアス、温度ストレスによる耐久性試験を行っ
ても特性劣化がほとんどみられず、従来の方法により製
造されたTFTに比較しても非常に信頼性が高く、安定
した回路特性を示した。
て具体的に説明したが、本発明は、上記3つの実施例に
限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく
各種の変形が可能である。
ニッケルをゲッタリングする際の加熱処理として、基板
の外形と概略相似形状の内周を有する炉心管を用いる方
法を示したが、通常の形状を有する抵抗性加熱炉(ファ
ーネス炉)を用いても同様の処理を行うことは可能であ
る。また、その他の枚葉式等のRTAライクなアニール
方法を用いることもできる。また、高速熱アニール処理
により加熱処理を行う場合には、ハロゲンランプ、UV
ランプ、アークランプ等のランプ加熱方式を用いても同
様の処理を行うことができる。
非晶質ケイ素膜の表面にニッケル塩を溶解した溶液を塗
布する方法を用いたが、非晶質ケイ素膜を成膜する前
に、下地膜の表面にニッケルを導入し、非晶質ケイ素膜
の下層側からニッケルを拡散させて結晶成長を行うよう
にしてもよい。すなわち、結晶成長は、非晶質ケイ素膜
の上面側から行ってももよく、下面側から行ってもよ
い。
施例の方法の他、種々の方法を用いることができる。例
えば、ニッケル塩を溶解させる溶媒として、SOG(ス
ピンオングラス)材料を用い、SiO2膜より拡散させ
る方法がある。また、上記の実施例3に示したスパッタ
リング法の他、蒸着法、メッキ法により薄膜形成する方
法、イオンドーピング法により直接導入する方法等を利
用することができる。
は、ニッケルの他、コバルト、鉄、パラジウム、白金、
銅、金等を用いても同様の効果を得ることができる。
果を得るために、5族B元素であるリンの他、窒素、ヒ
素、アンチモン、ビスマスを利用することができる。ま
た、上記の実施例2では、アルゴンをドーピングして用
いたが、アルゴンに代えて、クリプトファン、キセノン
等を用いても同様の効果を得ることができる。
結晶化された結晶性のケイ素膜の結晶性をさらに向上す
る方法として、パルスレーザーであるエキシマレーザー
光の照射による加熱方法を用いたが、例えば、連続発振
Arレーザー照射等の他のレーザー光を照射しても同様
の処理が可能である。
置としては、液晶表示用のアクティブマトリクス型基板
の他、例えば、密着型イメージセンサー、ドライバー内
蔵型のサーマルヘッド、有機EL等を発光素子としたド
ライバー内蔵型の光書き込み素子または表示素子、三次
元IC等に適用しても、これらの素子を高速、高解像度
化等の高性能化が実現される。
たMOS型トランジスタに限定されず、結晶性半導体を
素材としたバイポーラトランジスタ、静電誘導トランジ
スタ等、幅広く半導体プロセスの全般に応用することが
できる。
は、能動領域に含まれる触媒元素を高濃度不純物領域に
移動させる第2の加熱処理が、能動領域に含まれる触媒
元素の濃度と高濃度不純物領域に含まれる触媒元素の濃
度とが、少なくとも熱平衡状態の偏析状態に達しないよ
うに行われる。このようにして得られた半導体装置は、
リーク電流の異常な増大等の特性ばらつきが少ない安定
した高性能半導体装置となる。
半導体装置を簡便な製造プロセスにて製造することがで
き、製造工程において良品率を向上することができ、低
コスト化を図ることができる。特に、液晶表示装置に本
発明の半導体装置を適用すると、アクティブマトリクス
基板に要求される画素スイッチングTFTのスイッチン
グ特性の向上、周辺駆動回路部を構成するTFTに要求
される高性能化・高集積化を満足し、同一基板上にアク
ティブマトリクス部と周辺駆動回路部を構成するドライ
バモノシリック型アクティブマトリクス基板を実現で
き、モジュールのコンパクト化、高性能化、低コスト化
を図ることができる。
1の半導体装置の製造方法を工程毎に説明する断面図で
ある。
2の半導体装置の製造方法を工程毎に説明する断面図で
ある。
ある。
3の半導体装置の製造方法を工程毎に説明する断面図で
ある。
3の半導体装置の製造方法を工程毎に説明する断面図で
ある。
領域からドレイン領域にわたる触媒元素の濃度勾配を示
しており、図6(B)は、本発明の半導体装置の平面図
を示している。
により実際に作製したP型TFTの特性曲線を示すグラ
フであり、図7(B)は、素子領域の全体にわたって均
一な濃度で触媒元素を含む従来法により作製されたP型
TFTの特性曲線を示すグラフである。
うための熱処理装置を示す概略図、(b)は、その要部
の平面図、(c)は、その動作説明図、(d)は、従来
の熱処理装置の要部の平面図である。
けるチャネル領域からドレイン領域にかかる領域におけ
るバンド図を示している。
Claims (39)
- 【請求項1】 絶縁性を有する基板上に、結晶性を有す
るケイ素膜が活性領域として形成された半導体装置であ
って、 該活性領域は、能動領域と高濃度不純物領域とを有し、 該活性領域は、非晶質ケイ素膜の結晶化を促進する触媒
元素を含んでおり、該触媒元素の濃度は、該活性領域の
端部の近傍部分で低くなるよう構成されている半導体装
置。 - 【請求項2】 前記能動領域に含まれる触媒元素の濃度
は、能動領域の中央部から端部にかけて連続的に低くな
っていくように構成されている、請求項1に記載の半導
体装置。 - 【請求項3】 絶縁性を有する基板上に、結晶性を有す
るケイ素膜が活性領域として形成された半導体装置であ
って、 該活性領域は、能動領域と高濃度不純物領域とを有し、 該活性領域は、非晶質ケイ素膜の結晶化を促進する触媒
元素を含んでおり、該触媒元素は、該活性領域の端部の
近傍では、シリサイド状態として析出することなく、固
溶した状態になっていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】 前記能動領域内において、触媒元素がシ
リサイド状態として析出することなく、固溶した状態に
なっている領域の長さは、該能動領域の端部から2μm
以上である、請求項3に記載の半導体装置。 - 【請求項5】 前記高濃度不純物領域内に含まれる触媒
元素の濃度の平均値は、前記能動領域内に含まれる触媒
元素の濃度の平均値よりも高くなっている、請求項1〜
4のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項6】 前記高濃度不純物領域内に含まれる前記
触媒元素は、高濃度に不純物を含む結晶性ケイ素膜中に
シリサイドとして析出することなく、固溶した状態にな
っている、請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装
置。 - 【請求項7】 前記能動領域と前記高濃度不純物領域と
の間に、低濃度不純物領域が形成されている、請求項1
〜6のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項8】 前記能動領域と前記高濃度不純物領域と
の間に、該能動領域と同程度の濃度の不純物を含むオフ
セット領域が形成されている、請求項1〜6のいずれか
に記載の半導体装置。 - 【請求項9】 前記能動領域の端部近傍に含まれる触媒
元素の濃度は、該能動領域の中央部付近に含まれる触媒
元素の濃度の1/10以下になっている、請求項1〜8
のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項10】 前記能動領域の端部近傍に含まれる触
媒元素の濃度は、1×1015〜1×1017atoms/
cm3の範囲内である、請求項1〜9のいずれかに記載
の半導体装置。 - 【請求項11】 前記触媒元素は、Ni、Co、Fe、
Pd、Pt、Cu、Auから選択された一種または複数
種類である、請求項1〜10のいずれかに記載の半導体
装置。 - 【請求項12】 前記触媒元素として、少なくともNi
が含まれている、請求項11に記載の半導体装置。 - 【請求項13】 前記高濃度不純物領域には、P、A
s、Sbから選択された一種または複数種類の5族B元
素を含んでいる、請求項1〜10のいずれかに記載の半
導体装置。 - 【請求項14】 前記高濃度不純物領域には、少なくと
もPを含んでいる、請求項13に記載の半導体装置。 - 【請求項15】 前記高濃度不純物領域には、5族B元
素に加えて3族B元素をさらに含有する、請求項13ま
たは14に記載の半導体装置。 - 【請求項16】 前記高濃度不純物領域には、5族Bか
ら選択された元素としてPを含み、3族Bから選択され
た元素としてBを含んでいる、請求項15に記載の半導
体装置。 - 【請求項17】 前記高濃度不純物領域には、希ガス元
素から選択された元素として、Ar、Kr、Xeの一種
または複数種類を含んでいる、請求項1〜10のいずれ
かに記載の半導体装置。 - 【請求項18】 前記高濃度不純物領域には、前記希ガ
ス類から選ばれた元素として、少なくともArを含んで
いる、請求項17に記載の半導体装置。 - 【請求項19】 絶縁表面を有する基板上に非晶質ケイ
素膜を形成し、該非晶質ケイ素膜上に非晶質ケイ素膜の
結晶化を促進する触媒元素を導入する触媒元素導入工程
と、 該非晶質ケイ素膜を結晶化するための第1の加熱処理を
行って、該非晶質ケイ素膜を結晶性のケイ素膜に結晶化
する結晶化工程と、 該結晶性のケイ素膜の一部の領域に選択的に5族Bから
選択された元素を導入し、高濃度不純物領域を形成する
不純物導入工程と、 該結晶性のケイ素膜に含まれる該触媒元素を該5族B元
素が導入された領域に移動させるための第2の加熱処理
を行って、該結晶性のケイ素膜の5族B元素が導入され
ていない能動領域となる領域に含まれる触媒元素を該高
濃度不純物領域に移動させる移動工程と、 を包含し、 該移動工程の第2の加熱処理は、該能動領域に含まれる
触媒元素の濃度と該高濃度不純物領域中に含まれる触媒
元素の濃度とが、少なくとも熱平衡状態の偏析状態に達
しないように行われることを特徴とする半導体装置の製
造方法。 - 【請求項20】 絶縁表面を有する基板上に非晶質ケイ
素膜を形成し、該非晶質ケイ素膜の一部の領域に非晶質
ケイ素膜の結晶化を促進する触媒元素を導入する触媒元
素導入工程と、 該非晶質ケイ素膜を結晶化するための第1の加熱処理を
行って、該触媒元素が導入された一部の領域からその周
囲の領域へと、該基板表面に対して平行な方向である横
方向に該非晶質ケイ素膜を結晶性のケイ素膜に結晶化す
る結晶化工程と、 該横方向に結晶成長させた領域の結晶性のケイ素膜のみ
からなる結晶性のケイ素膜の領域を形成する領域形成工
程と、 該結晶性のケイ素膜の一部の領域に選択的に5族Bから
選択された元素を導入し、高濃度不純物領域を形成する
不純物導入工程と、 該結晶性のケイ素膜に含まれる該触媒元素を該5族B元
素が導入された領域に移動させるための第2の加熱処理
を行って、該5族B元素が導入されず能動領域となる領
域に含まれる触媒元素を該高濃度不純物領域に移動させ
る移動工程と、 を包含し、 該移動工程の第2の加熱処理は、該能動領域に含まれる
触媒元素の濃度と該高濃度不純物領域中に含まれる触媒
元素の濃度とが、少なくとも熱平衡状態の偏析状態に達
しないように行われることを特徴とする半導体装置の製
造方法。 - 【請求項21】 前記不純物導入工程を行う際、あるい
はその前後において、 前記高濃度不純物領域と該能動領域との間に、高濃度不
純物領域よりも低濃度に5族Bから選ばれた元素が導入
された領域を形成する工程をさらに含む、請求項19ま
たは20に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項22】 前記不純物導入工程を行う際、あるい
はその前後において、 前記高濃度不純物領域と該能動領域との間に、5族元素
が導入されないオフセット領域を形成する工程をさらに
含む、請求項19または20に記載の半導体装置の製造
方法。 - 【請求項23】 前記移動工程の第2の加熱処理は、加
熱温度400℃〜550℃の温度範囲内で、30分から
2時間にわたる処理時間にて行う、請求項19〜22の
いずれかに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項24】 前記移動工程の第2の加熱処理は、前
記基板が第2の加熱処理を行うための加熱処理温度に達
するまで、少なくとも5℃/分以上の昇温速度で昇温
し、第2の加熱処理が終了した後、少なくとも5℃/分
を以上の降温速度で降温する、請求項23に記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項25】 前記移動工程の第2の加熱処理は、前
記絶縁基板の平面形状に対して概略相似形の断面形状を
有する炉心管の中に、該絶縁基板の基板面を該炉心管方
向に向け、該炉心管の内周側面と該基板との距離が最小
となるような配置となっているファーネス炉を用いて行
う、請求項23または24に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項26】 前記基板の平面形状は矩形状になって
おり、前記ファーネス炉の炉心管の断面形状は、該基板
の平面形状に対応して一回り大きな概略相似形となる矩
形状に形成されている、請求項25に記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項27】 前記移動工程の第2の加熱処理は、6
00〜750℃の温度範囲内で、1秒〜10分にわたる
処理時間とする高速熱アニール処理により行われる、請
求項19〜22のいずれかに記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項28】 前記高速熱アニール処理は、500℃
以下の余熱温度から、高速熱アニール処理を行うアニー
ル温度まで、100℃/分以上の昇温速度で昇温させ
る、請求項27に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項29】 前記高速熱アニール処理は、タングス
テン−ハロゲンランプ、キセノンアークランプ、UVラ
ンプ等を用いたランプ照射、または、前記基板表面への
高温ガス吹き付けによる加熱処理を用いて行う、請求項
27または28に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項30】 前記不純物導入工程を行う際、あるい
はその前後において、 前記高濃度不純物領域の少なくとも一部に、3族Bから
選ばれた元素を導入する工程をさらに含む、請求項19
〜22のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項31】 前記不純物導入工程を行う際、あるい
は、その前後において、 前記高濃度不純物領域の少なくとも一部に、希ガス類か
ら選択された元素を導入する工程をさらに含む、請求項
19〜22のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項32】 前記5族Bから選択された元素は、
P、As、Sbから選択された一種または複数種類のも
のである、請求項19〜22のいずれかに記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項33】 前記5族Bから選択された元素とし
て、少なくともPを含んでいる、請求項32に記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項34】 前記5族Bから選択された元素として
P、3族Bから選択された元素としてBを用いる、請求
項30に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項35】 前記希ガス類から選択された元素は、
Ar、Kr、Xeから選択された一種または複数種類の
ものを含む、請求項31に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項36】 前記希ガス類から選択された元素とし
て、少なくともArを含んでいる、請求項35に記載の
半導体装置の製造方法。 - 【請求項37】 前記触媒元素は、Ni、Co、Fe、
Pd、Pt、Cu、Auから選択された一種または複数
種類のものである、請求項19〜36のいずれかに記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項38】 前記触媒元素として、少なくともNi
を含んでいる、請求項37に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項39】 前記結晶化工程と行った後、前記結晶
性のケイ素膜にレーザー光を照射して、その結晶性を高
める工程をさらに含む、請求項19〜22のいずれかに
記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001262486A JP2003077832A (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 半導体装置及びその製造方法 |
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| JP2001262486A JP2003077832A (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 半導体装置及びその製造方法 |
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| JP2007325273A Division JP4954047B2 (ja) | 2007-12-17 | 2007-12-17 | 半導体装置及びその製造方法 |
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|---|---|
| JP2003077832A true JP2003077832A (ja) | 2003-03-14 |
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| JP2001262486A Pending JP2003077832A (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 半導体装置及びその製造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2001
- 2001-08-30 JP JP2001262486A patent/JP2003077832A/ja active Pending
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| US12272698B2 (en) | 2009-07-03 | 2025-04-08 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device comprising driver circuit |
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